JP2015190753A - サッシ窓用の換気装置及びサッシ窓 - Google Patents

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Abstract

【課題】換気装置の設置時の作業性を大きく損なうことなく防火性能を付与できるとともに、火災時に熱膨張耐火材の膨張によって確実に換気装置内の通気経路を塞ぎ、火炎や煙、熱が非火災側に貫通することを防止できるサッシ窓用の換気装置及びこれを備えたサッシ窓を提供する。【解決手段】サッシの横框1に一体に設けられるサッシ窓用の換気装置13であって、室内側側壁部8に貫通形成された室内側通気口14と、室外側側壁部に貫通形成された室外側通気口15と、中空部19内に端部側を回動自在に接続して設けられ、室内側側壁部8に沿う閉姿勢で室内側通気口14を閉じ、斜設された開姿勢で室内側通気口14を開く作動板21とを備える。且つ、中空部19内に設けられ、火災時に加熱されて膨張する熱膨張耐火材23を備え、この熱膨張耐火材23を、火災時に加熱されて膨張するとともに作動板21を押圧して閉姿勢にして保持する位置に配設する。【選択図】図4

Description

本発明は、サッシ窓用の換気装置及びこれを備えたサッシ窓に関する。
従来、住宅などの建物には、引違い窓、上げ下げ窓、FIX窓(はめ殺し窓)、外開き窓、内倒し窓、折りたたみ窓、回転窓などのそれぞれ開閉方式や機能が異なる各種サッシ窓が用いられている。また、この種のサッシ窓のサッシ(框)には、アルミサッシやスチールサッシ、樹脂サッシ、さらにアルミ形材と樹脂形材などの異なる材質の形材を組み合わせた複合サッシなどが多用されている。
また、例えばシックハウス対策や省エネルギー化などを目的に、自然空気を室内に給気し、室内空気を外部に排気する換気装置をサッシの上桟(上框)などの横框に一体に設け、換気機能を備えて構成したサッシ窓も用いられている。
例えば、換気装置は、中空構造で形成され、窓の幅方向(横框の長手方向)に所定の長さで延設される框体部を備えている。また、この框体部には、室内側側壁部に、スリット状の複数の室内側通気口が幅方向に所定の間隔をあけて並設して貫通形成され、室外側側壁部に、スリット状の複数の室外側通気口が幅方向に所定の間隔をあけて並設して貫通形成されている。さらに、框体部には、上端部側に、横框に嵌合させるなどして取り付けるための取付部、下端部側に、ガラスパネル(障子)を嵌合させて保持するための障子保持部がそれぞれ設けられている。
また、中空部に、上端を室内側通気口の上方に回動自在に接続して作動板が設けられている。この作動板は、室内側側壁部の内面に沿うように回動した閉姿勢の状態で室内側通気口を塞ぎ、室内側側壁部に対して傾動した開姿勢の状態で室内側通気口を開いて室内と室外側通気口を通じて室外とを連通させる。
そして、このように構成した換気装置をサッシに設けたサッシ窓は、従来のように建物の壁に換気口を開け、換気装置を設置することを不要にでき、換気装置を設けることによって建物の室内外の見栄えを悪くしたり、断熱性の低下などを招くことがない。このため、近年、多くの建物に適用されている。
一方、火災時に換気装置の室内側通気口、室外側通気口を通じて火炎や煙、熱が貫通(流通、伝播)することを防止するため、所定温度で加熱されるとともに膨張する熱膨張耐火材を設けて構成した換気装置、ひいては防火用の換気装置を備えた防火サッシがある(例えば、特許文献1参照)。
この防火用の換気装置においては、室外側通気口に隣接し、作動板の下方位置の中空部内に、例えばエポキシ樹脂に黒鉛を混合するなどして平板状で帯状に形成された熱膨張耐火材を貼設する。そして、火災時に熱膨張耐火材が、ある設定温度以上で加熱されると、中空部の下方側を埋め尽くすように膨張し、室外側通気口を閉塞させる。これにより、火炎や煙、熱が非火災側に貫通することを防止でき、換気装置に起因して延焼などの発生を防止できる。
特許第4891628号公報
しかしながら、上記従来の防火用の換気装置(及びこれを備えたサッシ窓)においては、サッシの上桟などの幅方向(長手方向)の全長に熱膨張耐火材を貼設しなければならないため、換気装置を設置する際の作業性を低下させるという問題があった。
また、室外側通気口のみを熱膨張耐火材の膨張によって閉塞させる構成であるため、例えば換気装置の内部に配設された樹脂製の部材などの可燃物が燃焼した場合に、この燃焼に伴い発生した煙や炎、熱が室内側通気口から室内に放出されてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑み、換気装置の設置時の作業性を大きく損なうことなく防火性能を付与できるとともに、火災時に熱膨張耐火材の膨張によって確実に換気装置内の通気経路を塞ぎ、火炎や煙、熱が非火災側に貫通することを防止できるサッシ窓用の換気装置及びこれを備えたサッシ窓を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明のサッシ窓用の換気装置は、サッシの横框に一体に設けられるサッシ窓用の換気装置であって、室内側側壁部と室外側側壁部を備えて中空構造で形成され、横方向に延設される框体部と、前記框体部に組み込まれた換気機構部とを備え、前記換気機構部は、前記室内側側壁部に貫通形成された室内側通気口と、前記室外側側壁部に貫通形成された室外側通気口と、前記框体部の中空部内に端部側を前記框体部に回動自在に接続して設けられ、前記室内側側壁部に沿う閉姿勢で前記室内側通気口を閉じ、回動して斜設された開姿勢で前記室内側通気口を開く作動板とを備えて構成され、且つ、前記框体部の中空部内に設けられ、火災時に加熱されるとともに膨張する熱膨張耐火材を備え、該熱膨張耐火材が、火災時に加熱されて膨張するとともに前記作動板を押圧して閉姿勢にして保持する位置に配設されていることを特徴とする。
この発明においては、例えばサッシ窓の上桟(下桟、中桟)などの横框に取り付けたり、組み込んで配設される換気装置を、火災時に加熱されるとともに膨張する熱膨張耐火材を備えて構成するとともに、この熱膨張耐火材を、火災時に加熱されて膨張するとともに作動板を押圧し閉姿勢にして保持する位置に配設することで、火災時に熱膨張耐火材が加熱されて膨張するとともに作動板によって確実に室内側通気口を閉塞、ひいては通気経路を遮断することができる。
これにより、火災が発生した際に、換気装置の通気経路を通じて火炎や煙、熱が貫通(流通、伝播)することを確実に防止でき、換気装置が火災時の弱点になることを回避することができる。よって、通常時に優れた換気性能を発揮し、火災時に優れた防火性能を発揮するサッシ窓を実現することが可能になる。
また、本発明のサッシ窓用の換気装置においては、前記熱膨張耐火材が、火災時に加熱されて膨張するとともに前記室外側通気口を閉塞させる位置に配設されていることが望ましい。
この発明においては、火災時に熱膨張耐火材が膨張して作動板を押圧し、この作動板で室内側通気口を閉塞させるとともに、膨張した熱膨張耐火材で室外側通気口を閉塞させることができる。これにより、火災が発生した際に、より確実に通気経路を遮断することができ、火炎や煙、熱が貫通することを防止できる。
さらに、本発明のサッシ窓用の換気装置においては、前記熱膨張耐火材として、火災時に加熱されて膨張するとともに前記作動板を押圧して閉姿勢にして保持する第一の熱膨張耐火材と、火災時に加熱されて膨張するとともに前記室外側通気口を閉塞させる第二の熱膨張耐火材とを個別に備えていることがより望ましい。
この発明においては、火災時に膨張する第一の熱膨張耐火材によって作動板を押圧し、作動板で室内側通気口を閉塞させることができ、火災時に膨張する第二の熱膨張耐火材によって室外側通気口を閉塞させることができる。そして、このように火災時に作動板を押圧して室内側通気口を閉塞させる熱膨張耐火材と、室外側通気口を閉塞させる熱膨張耐火材とをそれぞれ個別に設けるようにすることで、さらに確実に室内側通気口と室外側通気口を火災時に閉塞させ、火炎や煙、熱が貫通することを防止できる。
また、本発明のサッシ窓用の換気装置においては、前記第一の熱膨張耐火材と前記第二の熱膨張耐火材には、膨張開始温度が異なる熱膨張耐火材が用いられていることがさらに望ましい。
この発明においては、火災時に膨張して作動板を押圧し、室内側通気口を閉塞させる第一の熱膨張耐火材と、火災時に膨張して室外側通気口を閉塞させる第二の熱膨張耐火材の膨張開始温度が異なることによって、例えば、第一の熱膨張耐火材が膨張して作動板を押圧し室内側通気口を閉塞させた後に、第二の熱膨張耐火材が膨張して室外側通気口を閉塞させるようにすることできる。これにより、確実に作動板で室内側通気口を閉塞させるようにし、その後に室外側通気口を閉塞させることができる。すなわち、火災時に第二の熱膨張耐火材の膨張が第一の熱膨張耐火材の膨張を阻害し、第一の熱膨張耐火材がその膨張によって作動板を押圧し室内側通気口を閉塞させることができなくなることを防止できる。
また、膨張した第一の熱膨張耐火材を、膨張した第二の熱膨張耐火材で後ろから(室外側通気口側から)押圧させるようにすることで、作動板を閉姿勢で保持する第一の熱膨張耐火材を確実にその状態で維持することが可能になる。これにより、より確実で信頼性の高い防火性能を付与することが可能になる。
本発明のサッシ窓は、上記のいずれかのサッシ窓用の換気装置を備えて構成されていることを特徴とする。
この発明においては、上記のサッシ窓用の換気装置の作用効果を得ることができる。
本発明のサッシ窓用の換気装置及びこれを備えたサッシ窓によれば、例えばサッシ窓の上桟(下桟、中桟)などの横框に取り付けたり、組み込んで配設される換気装置に熱膨張耐火材を設け、この熱膨張耐火材が火災時に加熱されて膨張するとともに作動板を押圧して室内側通気口を閉塞させることができる。
これにより、火災が発生した際に、換気装置の通気経路を通じて火炎や煙、熱が貫通することを確実に防止でき、換気装置が火災時の弱点になることを回避することができる。
また、熱膨張耐火材がその膨張とともに入り込んで室内側通気口を閉塞させるのではなく、作動板を押圧して閉姿勢にすることで室内側通気口を閉塞させるため、横框の長手方向全体(室内側通気口の形成部分全体)に熱膨張耐火材を設ける必要がなく、部分的に設けた熱膨張耐火材の膨張で作動板を押圧し、室内側通気口を閉塞させることができる。これにより、横框の長手方向全体に熱膨張耐火材を設ける場合と比較し、熱膨張耐火材の設置作業が簡便に行えることになり、換気装置の取り付け、組み付けの作業性を大幅に向上させることが可能になる。
よって、換気装置の設置時の作業性を大きく損なうことなく防火性能を付与することができるとともに、火災時に熱膨張耐火材の膨張によって確実に換気装置内の通気経路を塞ぎ、炎や煙、熱が非火災側に貫通することを防止できる。すなわち、通常時に優れた換気性能を発揮させ、火災時に優れた防火性能を発揮するサッシ窓を実現することが可能になる。
本発明の一実施形態に係るサッシ窓を室内側から見た図である。 本発明の一実施形態に係るサッシ窓を室外側から見た図である。 本発明の一実施形態に係るサッシ窓、上桟(横框)、換気装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る上桟(横框)、換気装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る上桟(横框)、換気装置を示す断面図であり、熱膨張耐火材によって通気経路を閉鎖した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る上桟(横框)、換気装置の変更例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る上桟(横框)、換気装置の変更例を示す断面図である。
以下、図1から図5を参照し、本発明の一実施形態に係るサッシ窓用の換気装置及びこれを備えたサッシ窓について説明する。
本実施形態のサッシ窓Aは、引違い窓であり、図1から図3に示すように、上桟(上框/横框)1、下桟(下框/横框)2、一方の縦桟(縦框)3、他方の縦桟(召し合せ框/縦框)4からなるサッシ(框)5と、サッシ5に外周端を保持されて窓面を形成するガラスパネル(障子)6とを備えて構成されている。
なお、本実施形態のサッシ窓Aは、例えば2枚のガラスパネルをサッシに保持させ、複層パネルのサッシ窓として構成してもよい。また、本実施形態のサッシ窓は、引違い窓の他に、上げ下げ窓、FIX窓(はめ殺し窓)、外開き窓、内倒し窓、折りたたみ窓、回転窓などのそれぞれ開閉方式や機能が異なる各種サッシ窓であってもよい。
一方、本実施形態において、サッシ5は、アルミ形材や樹脂形材を用い、中空構造で形成されている。また、上桟1は、図4(図1から図3参照)に示すように、複数のアルミ形材を組み付けて中空構造に形成されるとともに、室外側側壁部7がアルミ形材を用いて形成され、室内側側壁部8が樹脂形材、アルミ形材を用いて形成されている。さらに、この上桟1は、上端部側に窓枠10の上枠に係合する係合凹部11が形成され、下端部側にガラスパネル6の上端側を係合させて保持するための障子保持凹部12が形成されている。
また、本実施形態では、この上桟1が換気装置13を組み込んで構成されている。
具体的に、本実施形態の換気装置13は、上桟1の室内側側壁部8に貫通形成され、上桟1の長手方向(サッシ窓Aの幅方向)T1に所定の間隔をあけて並設されたスリット状の複数の室内側通気口14と、室外側側壁部7に貫通形成され、長手方向T1に所定の間隔をあけて並設されたスリット状の複数の室外側通気口15とを備えて構成されている。
また、上桟1には、係合凹部11を区画する上部仕切り16と、障子保持凹部12を区画する下部仕切り17が設けられ、これら上部仕切り16と下部仕切り17と室内側側壁部8と室外側側壁部7とによって框体部18、さらに中空部19が形成されている。さらに、室内側通気口14は、室内側側壁部8の上方に配設されて中空部19に連通し、室外側通気口15は、室外側側壁部7の下部仕切り17側の下方に配設されて中空部19に連通している。
これにより、室内側通気口14と室外側通気口15を介して中空部19が室内と室外に連通し、これら室内側通気口14と室外側通気口15と中空部19によって通気経路20が形成されている。
また、本実施形態の換気装置13は、上端を室内側通気口14の上方に長手方向T1に延びる軸線O1周りに回動自在に接続して中空部19内に配設された作動板21を備えている。そして、この作動板21は、閉姿勢で室内側側壁部8の内面に沿って配設されて室内側通気口14を塞ぐ。このとき、作動板21の一面に取り付けてパッキン22が長手方向T1に延設されており、閉姿勢でこのパッキン22が室内側側壁部8の内面に当接し、作動板21とパッキン22で室内側通気口14を塞ぐように構成されている。また、作動板21は、軸線O1周りに回動した開姿勢で室内側側壁部8に対して傾動し、室内側通気口14を開き、通気経路20に空気が流れるように室内と中空部ひいては室外を連通させる。
そして、本実施形態では、室内側通気口14と室外側通気口15と作動板21(パッキン22含む)とにより換気装置13の換気機構部が構成されている。
さらに、本実施形態の換気装置13は、防火用の換気装置であり、中空部19内に所定の温度で加熱されるとともに膨張する平板状で帯状の熱膨張耐火材23、24を備えている。
また、本実施形態では、図4及び図5に示すように、熱膨張耐火材23、24として、火災時に加熱されて膨張するとともに作動板21を押圧して閉姿勢にして保持する第一の熱膨張耐火材23と、火災時に加熱されて膨張するとともに室外側通気口15を閉塞させる第二の熱膨張耐火材24とが個別に中空部19に設けられている。
さらに、本実施形態の第一の熱膨張耐火材23と第二の熱膨張耐火材24として、膨張開始温度が異なる熱膨張耐火材が用いられている。そして、作動板21を押圧して閉姿勢にする第一の熱膨張耐火材23が下部仕切り17上の室内側に設置され、室外側通気口15を閉塞させる第二の熱膨張耐火材24が下部仕切り17上の室外側に設置されている。
また、このとき、第一の熱膨張耐火材23は、作動板21が最大に開いた状態で、その下端よりも室外側に少なくとも一部が配され、言い換えれば、その貼着位置が作動板21の開状態の最下端より室外側にあり、加熱して膨張するとともに確実に作動板21を閉じる方向に押圧できるように配設されている。一方、第二の熱膨張耐火材24は、室外側通気口15の近傍に配設され、火災によって所定の温度で加熱されるとともに、確実に室外側通気口15を閉塞させることができるように配設されている。
なお、本発明に係る熱膨張耐火材は、加熱によって膨張して断熱性、耐火性等(防火性能)を発揮するものであればよく、エポキシ樹脂、PVC、黒鉛を含め、炭素繊維、含水ケイ酸ナトリウム、ポリ燐酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、リン酸メラミン、メラミン、尿素 など、加熱により膨張、発泡するあらゆる材料を適宜選択的に用いて形成すればよい。
そして、上記構成からなる本実施形態のサッシ窓用の換気装置13及びこれを備えたサッシ窓Aにおいては、サッシ窓Aの上桟(横框)1に組み込んで配設される換気装置13を、火災時に加熱されるとともに膨張する熱膨張耐火材(第一の熱膨張耐火材)23を備えて構成するとともに、この熱膨張耐火材23を、火災時に加熱されて膨張するとともに作動板21を押圧して閉姿勢にして保持する位置に配設することで、火災時に熱膨張耐火材23が加熱されて膨張するとともに作動板21で確実に室内側通気口14を閉塞、ひいては通気経路20を遮断することができる。
これにより、火災が発生した際に、換気装置13の通気経路20を通じて火炎や煙、熱が貫通(流通、伝播)することを確実に防止でき、換気装置13が火災時の弱点になることを回避することができる。よって、通常時に優れた換気性能を発揮し、火災時に優れた防火性能を発揮するサッシ窓Aを実現することが可能になる。
また、熱膨張耐火材(第一の熱膨張耐火材)23が火災時に膨張して作動板21を押圧し、この作動板21で室内側通気口14を閉塞させるとともに、加熱されて膨張した熱膨張耐火材(第二の熱膨張耐火材)24で室外側通気口15を閉塞させることができる。
また、熱膨張耐火材23がその膨張とともに入り込んで室内側通気口14を閉塞させるのではなく、作動板21を押圧して閉姿勢にして室内側通気口14を閉塞させるように構成されているため、上桟1の長手方向T1全体(室内側通気口14の形成部分全体)に熱膨張耐火材23を配設する必要がなく、部分的に設けた熱膨張耐火材23の膨張で作動板21を押圧させて、室内側通気口14を閉塞させることができる。これにより、上桟(横框)1の長手方向T1全体に熱膨張耐火材23を設ける場合と比較し、熱膨張耐火材23の設置作業が簡便に行えることになり、換気装置13の取り付け、組み付けの作業性を大幅に向上させることが可能になる。
よって、本実施形態のサッシ窓用の換気装置13及びこれを備えたサッシ窓Aによれば、換気装置13の設置時の作業性を大きく損なうことなく防火性能を付与することができるとともに、火災時に熱膨張耐火材23、24の膨張によって確実に換気装置13内の通気経路20を塞ぎ、火炎や煙、熱が非火災側に貫通することを防止できる。すなわち、通常時に優れた換気性能を発揮し、火災時に優れた防火性能を発揮するサッシ窓Aを実現することが可能になる。
さらに、本実施形態では、熱膨張耐火材23、24として、火災時に加熱されて膨張するとともに作動板21を押圧して閉姿勢にして保持する第一の熱膨張耐火材23と、火災時に加熱されて膨張するとともに室外側通気口15を閉塞させる第二の熱膨張耐火材24とを個別に備えている。
これにより、火災時に膨張する第一の熱膨張耐火材23によって作動板21を押圧し、作動板21で室内側通気口14を閉塞させることができ、火災時に膨張する第二の熱膨張耐火材24によって室外側通気口15を閉塞させることができる。そして、このように火災時に作動板21を押圧して室内側通気口14を閉塞させる熱膨張耐火材23と、室外側通気口15を閉塞させる熱膨張耐火材24とをそれぞれ個別に設けるようにすることで、さらに確実に室内側通気口14と室外側通気口15を火災時に閉塞させ、火炎や煙、熱が貫通することを防止できる。
また、火災時に膨張して作動板21を押圧し、室内側通気口14を閉塞させる第一の熱膨張耐火材23と、火災時に膨張して室外側通気口15を閉塞させる第二の熱膨張耐火材24の膨張開始温度が異なることによって、第一の熱膨張耐火材23が膨張して作動板21を押圧し室内側通気口14を閉塞させた後に、第二の熱膨張耐火材24が膨張して室外側通気口15を閉塞させるようにすることで、確実に作動板21で室内側通気口14を閉塞させるようにし、その後に室外側通気口15を閉塞させることができる。これにより、火災時に第二の熱膨張耐火材24の膨張が第一の熱膨張耐火材23の膨張を阻害し、第一の熱膨張耐火材23がその膨張によって作動板21を押圧し室内側通気口14を閉塞させることができなくなることを防止できる。
また、膨張した第一の熱膨張耐火材23を、膨張した第二の熱膨張耐火材24で後ろから(室外側通気口15側から)押圧させるようにすることで、作動板21を閉姿勢で保持する第一の熱膨張耐火材23を確実にその状態で維持することが可能になる。これにより、より確実で信頼性の高い防火性能を付与することが可能になる。
以上、本発明に係るサッシ窓用の換気装置及びこれを備えたサッシ窓の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、熱膨張耐火材として、火災時に加熱されて膨張するとともに作動板21を押圧して閉姿勢にして保持する第一の熱膨張耐火材23と、火災時に加熱されて膨張するとともに室外側通気口15を閉塞させる第二の熱膨張耐火材24とを備え、これら第一の熱膨張耐火材23と第二の熱膨張耐火材24を下部仕切り17上に設置して換気装置13、サッシ窓Aが構成されているものとした。
これに対し、第一の熱膨張性耐火材(一種の熱膨張性耐火材/1つの熱膨張性耐火材)23のみを備えて構成し、火災時に加熱されて膨張するとともに作動板21を押圧して閉姿勢にして保持することで、室内側通気口14を火災時に閉塞させ、火炎や煙、熱が貫通することを防止できるように構成してもよい。
さらに、第一の熱膨張性耐火材23が火災時に加熱されて膨張し、作動板21を押圧して室内側通気口14を閉塞させるとともに、膨張した第一の熱膨張性耐火材23によって室外側通気口15も閉塞させるように構成してもよい。
また、第一の熱膨張性耐火材23、第二の熱膨張性耐火材24は、必ずしも下部仕切り17上に設置しなくてもよい。例えば、図6に示すように、上部仕切り16から垂下した部材等の室内側を向く面に熱膨張性耐火材23を貼設したり、図7に示すように、作動板21の室外側の面に熱膨張性耐火材23を貼設してもよい。この場合においても、熱膨張性耐火材23が加熱されて膨張するとともに作動板21を押圧することができ、本実施形態と同様の作用効果を得ることが可能になる。
さらに、第一の熱膨張性耐火材23と第二の熱膨張性耐火材24を設ける場合において、必ずしも第一の熱膨張性耐火材23の膨張開始温度を第二の熱膨張性耐火材24の膨張開始温度よりも低くしなくてもよい。すなわち、換気装置13やサッシ窓Aの設置場所、環境等に応じて膨張開始温度が同じ熱膨張性耐火材を第一の熱膨張性耐火材23、第二の熱膨張性耐火材24として用いたり、第二の熱膨張性耐火材24の膨張開始温度を第一の熱膨張性耐火材23の膨張開始温度よりも低くしてもよい。
さらに、本実施形態では、上桟1に換気装置13を組み込むものとして説明を行ったが、本発明に係るサッシ窓用の換気装置は、必ずしも上桟1などの横框に組み込まれていなくてもよい。すなわち、別途本実施形態のように形成された換気装置13を上桟1に取り付けるようにしてサッシ窓Aを構成してもよい。
さらに、換気装置13を組み込んだり、取り付けたりする横框は、上桟1でなく、下桟2や中桟であってもよい。
1 上桟(横框)
2 下桟(横框)
3 縦桟(縦框)
4 縦桟(召し合せ框/縦框)
5 サッシ(框)
6 ガラスパネル(障子)
10 窓枠
11 係合凹部
12 障子保持凹部
13 換気装置
14 室内側通気口
15 室外側通気口
16 上部仕切り
17 下部仕切り
18 框体部
19 中空部
20 通気経路
21 作動板
22 パッキン
23 第一の熱膨張耐火材(熱膨張耐火材)
24 第二の熱膨張耐火材(熱膨張耐火材)
A サッシ窓
O1 軸線
T1 長手方向(サッシ窓の幅方向)

Claims (5)

  1. サッシの横框に一体に設けられるサッシ窓用の換気装置であって、
    室内側側壁部と室外側側壁部と上部仕切りと下部仕切りとを備えて中空構造で形成され、横方向に延設される框体部と、前記框体部に組み込まれた換気機構部とを備え、
    前記換気機構部は、前記室内側側壁部に貫通形成された室内側通気口と、前記室外側側壁部に貫通形成された室外側通気口と、前記框体部の中空部内に端部側を前記框体部に回動自在に接続して設けられ、前記室内側側壁部に沿う閉姿勢で前記室内側通気口を閉じ、回動して斜設された開姿勢で前記室内側通気口を開く作動板とを備えて構成され、
    且つ、前記框体部の中空部内に設けられ、火災時に加熱されるとともに膨張する熱膨張耐火材を備え、
    該熱膨張耐火材が、火災時に加熱されて膨張するとともに前記作動板を押圧して閉姿勢にして保持する位置に配設されていることを特徴とするサッシ窓用の換気装置。
  2. 請求項1記載のサッシ窓用の換気装置において、
    前記熱膨張耐火材が、火災時に加熱されて膨張するとともに前記室外側通気口を閉塞させる位置に配設されていることを特徴とするサッシ窓用の換気装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のサッシ窓用の換気装置において、
    前記熱膨張耐火材として、火災時に加熱されて膨張するとともに前記作動板を押圧して閉姿勢にして保持する第一の熱膨張耐火材と、火災時に加熱されて膨張するとともに前記室外側通気口を閉塞させる第二の熱膨張耐火材とを個別に備えていることを特徴とするサッシ窓用の換気装置。
  4. 請求項3記載のサッシ窓用の換気装置において、
    前記第一の熱膨張耐火材と前記第二の熱膨張耐火材には、膨張開始温度が異なる熱膨張耐火材が用いられていることを特徴とするサッシ窓用の換気装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のサッシ窓用の換気装置を備えて構成されていることを特徴とするサッシ窓。
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