JP5990472B2 - 錠補強材、錠装置、戸体及び開口部装置 - Google Patents
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Description
このように鋼板扉は、その表裏及びこれを連結する芯材が鋼で形成されており防火性能を高め、室内側鋼板と室外側鋼板との間に断熱材を配置することにより断熱性能が確保されている。
錠箱には上記機構が配置されるとともに、該錠箱から突出する操作手段、シリンダー、及びサムターンが具備されている。操作手段はラッチ機構を操作するとともに、扉を開閉するために使用者が掴む操作部を有し、錠箱から室内外方向両方に突出するように設けられている。シリンダーは錠箱の施錠機構を室外側から操作するためにいわゆる鍵を差し込んで回動する部材であり、錠箱から室外側に配置されている。一方サムターンは錠箱の施錠機構を室内側から操作するために使用者が指で摘んで回動させる部材であり、錠箱から室内側に配置されている。
このとき、錠箱を室内側鋼板と室外側鋼板との間に安定して確実に保持するため、特許文献1にも記載されているように断面コ字状の錠補強材を室内側鋼板及び室外側鋼板に取り付け、当該錠補強材の内側に錠箱が保持されている。従って錠補強材にも操作手段、シリンダー、及びサムターンが貫通する穴が設けられている。
以下、開口部装置1を構成する各部材について説明する。ここでは戸体30を先に説明し、その後に枠体10について説明する。
室内側鋼板31及び室外側鋼板32は、全体として板状の面材であり、所定の間隔を有して配置される一対の鋼板(面材)である。室内側鋼板31及び室外側鋼板32は、平板部31a、32a、及び該平板部31a、32aの4辺から該平板部31a、32aの板面に対して立設するように設けられた立設部31b、32bを備えている。従って平板部31a、32aを底として立設部31b、32bを壁とした浅い箱体が形成される。後述するように当該箱体とされた室内側鋼板31と室外側鋼板32との間に各部材が配置される。
また、室内側鋼板31、及び室外側鋼板32には、平板部31a、32aに後述する錠装置40の部材が貫通する穴31c、32cが設けられている。
断熱材33は断熱性や防火性を有する材料が適用される。また、雨水の侵入があったとき凍結や水に対して耐用性の高い材料を適用することが好ましい。具体的には例えばEPS、ペーパーハニカム、フェノールボード、及びウレタンボード等を挙げることができる。
芯材34、35、36、37は防火性に優れたものとするため鋼により形成されていることが好ましい。
錠補強材41は、錠箱45、操作手段46、シリンダー47、及びサムターン48を室内側鋼板31と室外側鋼板32との間に強固に保持するための部材である。図4に錠補強材41の斜視図を示した。また図5には図2のうち錠装置40が配置された部位に注目した図を表した。図3乃至図5からわかるように、錠補強材41は鋼材により形成された断面がコ字状である本体42を備えている。すなわち本体42は、それぞれ一方の面が対向するように略平行に配置された板状の一対の片42a及び片42bを有し、該片42aの1辺と片42bの1辺とを連結する片42cを具備している。
加熱膨張体の具体的な材料はこのような性能を有するものであれば特に限定されることはなく、公知のものを用いることができる。これには例えば黒鉛や炭素繊維等の熱膨張体を含有し、基材としてエポキシ樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ブチルゴム等を使用したものを挙げることができる。
後述するように、これら穴41a、41bに、操作手段46、シリンダー47、及びサムターン48が貫通し、室内側及び室外側にそれぞれ突出するように配置される。
シリンダー47は、室外側から鍵を差し込んで錠箱45内の錠機構を作動させる部材であり、室外側に突出するように配置される。
一方、サムターン48は、室内側から利用者が指で摘む等して操作し、錠機構を作動させる部材であり、室内側に突出するように配置される。
一方、錠箱45の室外側からは錠補強材41の穴41a及び室外側鋼板32の穴32cを貫通して室外側に突出するように操作手段46の他端側及びシリンダー47が配置されている。
図6からわかるように、縦枠20は、室内側に配置される室内側部材21、及び室内側部材21から所定の距離離隔して室外側に配置される室外側部材22を備え、これらを樹脂等により形成された断熱性の高いブリッジ材23で連結している。これにより、縦枠20における室内外方向の熱の移動が規制され、断熱性を向上させることができる。
ここで、室内側部材21のうち、戸体30の室内側面に対向する部位にはパッキン20aが備えられている。
そしてこのようなカバー材24は、室外側部材22に係止されるとともに、ネジ25により室外側部材22に強固に固定される。
さらに、縦枠20には、戸体30の戸先と対向する部位で室外側となる位置に加熱膨張体26が配置されている。
以上のようなカバー材24の形態、ネジ25による固定、及び加熱膨張体26の配置により防火性をさらに高めることができる。各部材がどのように作用するかについては後で詳しく説明する。
これに対して本形態では、戸体30が加熱されると少なくとも錠補強材41の内側に配置された加熱膨張体44が図7に表したように膨張して穴41a、41bからのガスの流出を防止する。加熱膨張体44は錠補強材41の内側を満たすように広がるので、戸先からのガスの流出も防止することが可能である。加熱膨張体44は空間を満たすように広がって膨張するので、本体42等が変形してもこれに追随して膨張し、ここを満たすので、脱落等の虞がなく確実にガスの流出を防止できる。
また、錠補強材41の室外側及び室内側の面に貼付された断熱シート43は不燃性の材料により構成されているので、戸体30が加熱されても消失することがなく、隙間が新たに発生しないのでガスの流出を抑制することができる。ここで断熱シート43が加熱膨張体により形成されていれば、加熱により膨張し、積極的に間隙を塞ぎ、さらに顕著な効果を奏するものとなる。
以上より、本形態によれば戸体の内側で発生したガスを封止することができ、防火性を高める。
ここで、戸体30が例えば室内側に発生した火炎により加熱されたとする。このとき、加熱膨張体26が膨張を開始する前に戸体30が図6に矢印VIで示したように反ってしまい、縦枠と戸体との間に隙間を生じて火炎の流通路が形成されてしまう虞があった。これに対して本形態によれば、火炎の発生に際して最初に戸体30が反ってもカバー材24の片24aが火炎の流通路を塞いでおり、内外の火炎の流通が妨げられる。その後カバー材24は熱により変形するが、そのときまでには加熱膨張体26が膨張して室内外の流通路を塞ぐ。このとき、カバー材24はネジ25により室外側部材に固定されているので、火災による熱でカバー材24が脱落してしまうことを抑えることができる。
10 枠体
30 戸体
31 室内側鋼板(面材)
32 室外側鋼板(面材)
33 断熱材
34〜37 芯材
40 錠装置
41 錠補強材
42 本体
43 断熱シート
44 加熱膨張体
45 錠箱
46 操作手段
47 シリンダー
48 サムターン
Claims (5)
- 錠箱を戸体に保持する錠補強材であって、
一方の面同士が対向して設けられた2つの鋼板であり貫通する穴が形成された一対の板材と、
前記一対の板材の対向する面のそれぞれに設けられた加熱膨張体と、
前記一対の板材の前記加熱膨張体が配置された面とは反対側の面に設けられた不燃性の断熱シートと、を備える錠補強材。 - 前記断熱シートは加熱膨張体である請求項1に記載の錠補強材。
- 請求項1又は2に記載の錠補強材と、
前記錠補強材の前記一対の板材の間に配置される錠箱と、を有し、
前記錠箱には、該錠箱から突出し、前記錠補強材を貫通する操作手段、シリンダー、及びサムターンの少なくとも1つが配置されている、錠装置。 - 所定の間隔を有して配置される一対の面材と、
前記一対の面材の間に配置される断熱材と、
前記一対の面材の間に配置される請求項1又は2に記載の錠補強材と、
前記錠補強材の前記一対の板材の間に配置される錠箱と、を有し、
前記錠箱には、該錠箱から突出し、前記錠補強材及び前記一対の面材を貫通する操作手段、シリンダー、及びサムターンの少なくとも1つが配置されている、戸体。 - 建物開口部の縁に沿って配置された枠体と、
前記枠体により区画された枠組みの内側に開閉可能に保持される請求項4に記載の戸体と、を備える開口部装置。
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