JP2015190548A - ワンウェイクラッチ - Google Patents

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憲和 合田
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憲和 合田
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Abstract

【課題】複数の弾性片が配置された保持器を備えるワンウェイクラッチにおいて、弾性片が撓んでいるときの反力により、保持器がテーパ状に変形するのを抑制する。
【解決手段】保持器(16)は、複数の窓部(16A)と、複数の弾性片(28)とを含む。複数の窓部は、ワンウェイクラッチ(10)の中心軸線(L)周りの周方向に等間隔に形成されている。複数の弾性片は、周方向に等間隔に配置され、内輪(12)及び外輪(14)の一方に接触する。複数の弾性片の各々は、周方向で隣り合う2つの窓部の間に配置され、第1弾性片(28A)と、第2弾性片(28B)とを含む。第1弾性片においては、中心軸線が延びる軸方向の一端が固定端であって、且つ、軸方向の他端が自由端である。第2弾性片においては、軸方向の一端が自由端であって、且つ、軸方向の他端が固定端である。第1弾性片及び第2弾性片の自由端が一方の部材に接触する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワンウェイクラッチに関し、詳しくは、複数の弾性片が配置された保持器を備えるワンウェイクラッチに関する。
車両の自動変速機等には、ワンウェイクラッチが設けられている。ワンウェイクラッチには、例えば、スプラグ式のワンウェイクラッチがある。このようなワンウェイクラッチは、例えば、特開2008−32210号公報に開示されている。
特開2008−32210号公報において、ワンウェイクラッチは、複数のスプラグと、スプリングと、外側保持器と、内側保持器とを備える。複数のスプラグは、内輪と外輪との間に配置される。外側保持器は、内輪と外輪との間に配置され、複数のスプラグを保持する。外側保持器は、複数の窓部を含む。複数の窓部は、周方向に等間隔に形成されている。複数の窓部の各々に、1つのスプラグが収容される。内側保持器は、内輪と外輪との間に配置され、外側保持器よりも内輪の近くに位置する。内側保持器は、複数のスプラグを保持する。内側保持器は、複数の窓部を含む。複数の窓部は、周方向に等間隔に形成されている。複数の窓部の各々に、1つのスプラグが収容される。スプリングは、複数のスプラグの各々を、周方向の一方向、具体的には、内輪及び外輪と噛み合う方向に付勢する。
上記ワンウェイクラッチにおいては、例えば、外輪が複数のスプラグに駆動力を及ぼす駆動輪として機能する場合がある。この場合、例えば、外輪に急激な回転力が及ぼされたときでも、複数のスプラグの各々に対して、確実に駆動力を伝達させる必要がある。そのため、例えば、外側保持器と外輪との間に、適度な引き摺りトルクを作用させることが考えられる。
引き摺りトルクを得るために、例えば、複数の弾性片を外側保持器に設けることが提案されている。このような保持器は、例えば、特開2009−41772号公報に開示されている。
特開2009−41772号公報では、周方向で隣り合う2つの窓部の間に形成された柱部を利用して、弾性片を形成する。具体的には、柱部における外側保持器の軸方向での一端部を、柱部が軸方向で連結する一対の環状部の一方から切り離す。当該一端部を、径方向、つまり、外側保持器の軸方向に直交する方向で外側に屈曲させる。その結果、弾性片が形成される。弾性片のばね作用により、外側保持器を外輪に保持する。弾性片が外輪と接触することにより、引き摺りトルクが得られる。
特開2008−32210号公報 特開2009−41772号公報
弾性片が外輪と接触しているとき、弾性片は撓んでいる。その反力により、外側保持器がテーパ状に変形するおそれがある。
本発明の目的は、複数の弾性片が配置された保持器を備えるワンウェイクラッチにおいて、弾性片が撓んでいるときの反力により、保持器がテーパ状に変形するのを抑制することである。
本発明の実施の形態によるワンウェイクラッチは、保持器を備える。保持器は、内輪と外輪との間に配置され、筒形状を有する。保持器は、複数の窓部と、複数の弾性片とを含む。複数の窓部は、ワンウェイクラッチの中心軸線周りの周方向に等間隔に形成されている。複数の弾性片は、周方向に等間隔に配置され、内輪及び外輪のうち、一方の部材に接触する。複数の弾性片の各々は、周方向で隣り合う2つの窓部の間に配置される。複数の弾性片の各々は、第1弾性片と、第2弾性片とを含む。第1弾性片においては、中心軸線が延びる軸方向の一端が固定端であって、且つ、軸方向の他端が自由端である。第2弾性片においては、軸方向の一端が自由端であって、且つ、軸方向の他端が固定端である。第1弾性片及び第2弾性片の自由端が一方の部材に接触する。
本発明の実施の形態によるワンウェイクラッチにおいては、弾性片が撓んでいるときの反力により、保持器がテーパ状に変形するのを抑制できる。
本発明の実施の形態によるワンウェイクラッチが内輪と外輪との間に配置された状態を示す平面図である。 図1の一部を拡大して示す断面図である。 図1に示すワンウェイクラッチが備える保持器を示す斜視図である。 保持器を示す側面図である。 図4におけるV−V断面図である。 保持器に配置された弾性片が外輪に接触している状態を示す断面図である。 隣り合う2つの窓部の間に1つの弾性片が配置された保持器を示す斜視図である。 図7に示す保持器に配置された弾性片が外輪に接触している状態を示す断面図である。
本発明の実施の形態によるワンウェイクラッチは、保持器を備える。保持器は、内輪と外輪との間に配置され、筒形状を有する。保持器は、複数の窓部と、複数の弾性片とを含む。複数の窓部は、ワンウェイクラッチの中心軸線周りの周方向に等間隔に形成されている。複数の弾性片は、周方向に等間隔に配置され、内輪及び外輪のうち、一方の部材に接触する。複数の弾性片の各々は、周方向で隣り合う2つの窓部の間に配置される。複数の弾性片の各々は、第1弾性片と、第2弾性片とを含む。第1弾性片においては、中心軸線が延びる軸方向の一端が固定端であって、且つ、軸方向の他端が自由端である。第2弾性片においては、軸方向の一端が自由端であって、且つ、軸方向の他端が固定端である。第1弾性片及び第2弾性片の自由端が一方の部材に接触する。
上記ワンウェイクラッチにおいては、第1弾性片が一方の部材に接して撓んでいるときの反力と、第2弾性片が一方の部材に接して撓んでいるときの反力とが、周方向の略同じ位置であって、且つ、軸方向に離れた位置で、保持器に作用する。その結果、保持器がテーパ状に変形するのを抑制できる。
好ましくは、第1弾性片は、第2弾性片と同じ自由長を有する。この場合、第1弾性片のばね特性と、第2弾性片のばね特性とを同じにすることができる。
好ましくは、保持器が内輪と外輪との間に配置されていない状態で、第1弾性片における自由端から中心軸線までの距離は、第2弾性片における自由端から中心軸線までの距離と同じである。この場合、第1弾性片のばね特性と、第2弾性片のばね特性とを同じにすることができる。
好ましくは、第1弾性片における周方向の長さは、第2弾性片における周方向の長さと同じである。この場合、第1弾性片のばね特性と、第2弾性片のばね特性とを同じにすることができる。
[実施の形態]
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。図中同一又は相当部分には、同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施の形態によるワンウェイクラッチ10を示す図面であって、ワンウェイクラッチ10の中心軸線Lが延びる方向(以下、軸方向と称する)から見たワンウェイクラッチ10を示す平面図である。図2は、図1の一部を拡大し、且つ、断面で示す平面断面図である。以下、図1及び図2を参照しながら、ワンウェイクラッチ10の全体構成について説明する。
[ワンウェイクラッチの全体構成]
ワンウェイクラッチ10は、内輪12と外輪14との間に配置される。このとき、ワンウェイクラッチ10の中心軸線Lは、内輪12及び外輪14の中心軸線と一致している。つまり、ワンウェイクラッチ10は、内輪12及び外輪14と同軸的に配置されている。
ワンウェイクラッチ10は、第1保持器16と、第2保持器18と、複数のスプラグ20と、ばね部材としてのリボンスプリング22とを備える。
第1保持器16は、内輪12と外輪14との間に配置される。第1保持器16は、筒形状の部材であり、軸方向に延びている。第1保持器16は、図2に示すように、複数の窓部16Aを有する。複数の窓部16Aは、中心軸線L周りの周方向(以下、単に周方向と称する)に等間隔に形成されている。
第2保持器18は、第1保持器16と内輪12との間に配置される。第2保持器18は、軸方向に直交する方向(以下、径方向)において、第1保持器16よりも内側に位置する。つまり、第2保持器18は、径方向において、第1保持器16よりも、内輪12の近くに位置する。第2保持器18は、筒形状の部材であり、軸方向に延びている。第2保持器18は、図2に示すように、複数の窓部18Aを有する。複数の窓部18Aは、周方向に等間隔に形成されている。
複数のスプラグ20は、内輪12と外輪14との間に配置される。複数のスプラグ20の各々は、図2に示すように、1つの窓部16A内に位置し、且つ、1つの窓部18A内に位置する。
リボンスプリング22は、第1保持器16と第2保持器18との間に配置される。リボンスプリング22は、複数のスプラグ20の各々に、周方向の付勢力を及ぼす。具体的には、リボンスプリング22は、複数のスプラグ20の各々が内輪12及び外輪14と噛み合う方向(図2に示すX1方向)に付勢力を及ぼす。
ワンウェイクラッチ10は、外輪14と内輪12との間で駆動力の伝達が行われる状態と、外輪14と内輪12との間で駆動力の伝達が遮断された状態とを実現する。例えば、周方向の一方向、つまり、リボンスプリング22が複数のスプラグ20の各々に付勢力を及ぼす方向(図2に示すX1方向)に、外輪14が回転する場合、複数のスプラグ20の各々は、内輪12及び外輪14と噛み合う。その結果、外輪14と内輪12との間で駆動力の伝達が行われる状態が実現される。これに対して、周方向の他方向、つまり、リボンスプリング22が複数のスプラグ20の各々に付勢力を及ぼす方向とは反対の方向(図2に示すX2方向)に、外輪14が回転する場合、複数のスプラグ20の各々は、内輪12及び外輪14と噛み合わなくなる。その結果、外輪14と内輪12との間で駆動力の伝達が遮断された状態が実現される。
[保持器]
続いて、図3〜図6を参照しながら、第1保持器16について説明する。図3は、第1保持器16を示す斜視図である。図4は、外周側から見た第1保持器16を示す側面図である。図5は、図4におけるV−V断面図である。図6は、弾性片が外輪14に接触している状態を示す断面図である。
第1保持器16は、冷間圧延鋼板からなる。第1保持器16は、図3及び図4に示すように、複数の窓部16Aを有する。つまり、第1保持器16は、一対の環状部24、24と、複数の連結部26とを有する。
一対の環状部24、24は、図4及び図5に示すように、軸方向に離れて配置されている。一対の環状部24、24の各々は、図4に示すように、周方向に連続して延びている。一対の環状部24、24の各々の剛性は、略同じである。
複数の連結部26の各々は、図3及び図4に示すように、周方向で隣り合う2つの窓部16A、16Aの間に位置する。つまり、複数の連結部26は、周方向で等間隔に配置されている。連結部26は、軸方向の一端(図4における左端)において、一方の環状部24(以下、環状部24Aとする)に連結されている。連結部26は、軸方向の他端(図4における右端)において、他方の環状部24(以下、環状部24Bとする)に連結されている。
[弾性片]
第1保持器16は、図3及び図4に示すように、弾性片28を有する。弾性片28は、周方向に等間隔に複数(例えば、4つ)設けられている。弾性片28は、第1弾性片28A及び第2弾性片28Bを含む。第1弾性片28A及び第2弾性片28Bは、連結部26を利用して形成される。第1弾性片28A及び第2弾性片28Bは、例えば、プレス加工により形成される。
[第1弾性片]
第1弾性片28Aにおいては、図4及び図5に示すように、軸方向の一端(図4及び図5における左端)が支持部30Aに連結されており、軸方向の他端(図4及び図5における右端)が支持部30Bから離れている。ここで、支持部30Aは、環状部24Aから軸方向に延び出している。支持部30Bは、環状部24Bから軸方向に延び出しており、支持部30Aと略同じ剛性を有する。第1弾性片28Aにおいては、軸方向の一端(環状部24Aに近いほうの端)が固定端であり、軸方向の他端(環状部24Bに近いほうの端)が自由端である。第1弾性片28Aにおいては、軸方向に直交する方向、つまり、径方向での弾性変形が許容されている。
第1弾性片28Aは、図4及び図5に示すように、略一定の断面で軸方向に延びている。本実施形態において、第1弾性片28Aの断面は、略矩形である。
第1弾性片28Aの径方向での厚みT(図5参照)は、例えば、0.5〜1.5mmである。第1弾性片28Aの軸方向での長さ、つまり、第1弾性片28Aの自由長L1(図4参照)は、例えば、5〜20mmである。第1弾性片28Aの周方向での長さL2(図4参照)は、例えば、3〜10mmである。
第1弾性片28Aは、図4及び図5に示すように、接続部32と、傾斜部34と、接触部36とを含む。
接続部32は、軸方向の一端に位置し、支持部30Aに接続されている。接続部32は、略一定の断面(本実施形態では、略矩形の断面)で軸方向に延びている。接続部32の軸方向での長さL11(図4参照)は、例えば、1〜2mmである。
傾斜部34は、軸方向において、接続部32と接触部36との間に位置する。傾斜部34は、軸方向の一端において、接続部32に接続されている。傾斜部34は、軸方向の他端において、接触部36に接続されている。傾斜部34は、略一定の断面(本実施形態では、略矩形の断面)で、軸方向と傾斜する方向であって、且つ、径方向で外側に向かって延びている。傾斜部34の軸方向での長さL12(図4参照)は、例えば、3〜15mmである。
接触部36は、軸方向の他端に位置し、傾斜部34に接続されている。接触部36は、略一定の断面(本実施形態では、略矩形の断面)で軸方向に延びている。接触部36の軸方向での長さL13(図4参照)は、例えば、0.5〜2mmである。
接触部36は、接触面361を含む。接触面361は、ワンウェイクラッチ10が内輪12と外輪14との間に配置された状態で、図6に示すように、外輪14に接触する。図5に示すように、接触面361と中心軸線Lとの径方向での離隔距離D1は、例えば、30〜100mmである。接触面361と第1保持器16の外周面161との径方向での離隔距離D11は、例えば、5〜10mmである。
[第2弾性片]
第2弾性片28Bは、図4及び図5に示すように、周方向で第1弾性片28Aと隣り合って配置される。第2弾性片28Bと第1弾性片28Aとの間には、隙間S1が形成されている。当該隙間S1は、第1弾性片28A及び第2弾性片28Bのそれぞれの周方向での長さよりも小さい。
第2弾性片28Bにおいては、図4及び図5に示すように、軸方向の一端(図4及び図5における左端)が支持部30Aから離れており、軸方向の他端(図4及び図5における右端)が支持部30Bに連結されている。つまり、第2弾性片28Bにおいては、軸方向の他端(環状部24Bに近いほうの端)が固定端であり、軸方向の一端(環状部24Aに近いほうの端)が自由端である。第2弾性片28Bにおいては、径方向での弾性変形が許容されている。
第2弾性片28Bは、自由端と固定端とが軸方向で逆になっている点を除いて、第1弾性片28Aと略同じである。つまり、第2弾性片28Bは、第1弾性片28Aと略同じ形状及び大きさを有する。ばね特性が、第1弾性片28Aと略同じである。接触部36が軸方向の一端に位置し、接続部32が軸方向の他端に位置する。接続部32が、支持部30Bに接続されている。
ワンウェイクラッチ10が内輪12と外輪14との間に配置された状態で、第1弾性片28A及び第2弾性片28Bは、図6に示すように、外輪14に接触する。具体的には、第1弾性片28A及び第2弾性片28Bのそれぞれが有する接触部36の接触面361が外輪14に接触する。このとき、第1弾性片28A及び第2弾性片28Bは撓んでいる。
ここで、第1弾性片28A及び第2弾性片28Bは、周方向で隣り合う2つの窓部16A、16Aの間に位置する。つまり、第1弾性片28A及び第2弾性片28Bは、周方向で略同じ位置に配置されている。また、第1弾性片28Aにおいて外輪14に接触する接触部36と、第2弾性片28Bにおいて外輪14に接触する接触部36とは、軸方向で離れている。そのため、第1弾性片28Aが撓んでいるときの反力と、第2弾性片28Bが撓んでいるときの反力とが、周方向の略同じ位置であって、且つ、軸方向に離れた位置で、第1保持器16に作用する。その結果、第1保持器16がテーパ状に変形するのを抑制できる。
第1保持器16がテーパ状に変形するのを抑制できる点について、図7及び図8に示す保持器17と比べて説明する。図7は、保持器17を示す斜視図である。図8は、保持器17に配置された弾性片29が外輪14に接触している状態を示す断面図である。図7に示すように、保持器17においては、隣り合う2つの窓部16A、16Aの間に1つの弾性片29が配置されている。
保持器17を備えるワンウェイクラッチが内輪12と外輪14との間に配置された状態で、弾性片29は、図8に示すように、外輪14に接触する。このとき、弾性片29は撓み、その反力が保持器17に作用する。
ここで、保持器17においては、周方向で隣り合う2つの窓部16A、16Aの間に配置されているのは、1つの弾性片29である。そのため、弾性片29が撓んでいるときの反力は、保持器17の軸方向において、弾性片29の固定端側に集中する。その結果、図8に示すように、保持器17は、テーパ状に変形する。保持器17がテーパ状に変形すると、ワンウェイクラッチが設計どおりに動作し難くなる。なお、理解を容易にするために、図8では、保持器17の変形を極端に描いているが、実際には、保持器17の変形は、μm単位の小さな歪である。
ワンウェイクラッチ10においては、周方向で隣り合う2つの窓部16A、16Aの間に、第1弾性片28A及び第2弾性片28Bが配置されている。そのため、第1保持器16がテーパ状に変形するのを抑制できる。その結果、ワンウェイクラッチ10を設計どおりに動作させることができる。
ここで、本実施形態では、第1弾性片28Aが連結されている支持部30Aと、第2弾性片28Bが連結されている支持部30Bとは略同じ剛性を有する。支持部30Aが連結されている環状部24Aと、支持部30Bが連結されている環状部24Bとは、略同じ剛性を有する。第1弾性片28Aと、第2弾性片28Bとは、略同じばね特性を有する。そのため、第1弾性片28Aが撓んでいるときの反力と、第2弾性片28Bが撓んでいるときの反力とが略同じになる。つまり、ワンウェイクラッチ10においては、第1弾性片28Aの固定端の径方向への変形量と、第2弾性片28Bの固定端の径方向への変形量とを略同じにすることができる。その結果、第1保持器16がテーパ状に変形するのをさらに抑制できる。
ワンウェイクラッチ10では、第1弾性片28Aの自由長と、第2弾性片28Bの自由長とが同じである。第1保持器16が内輪12と外輪14との間に配置されていない状態で、第1弾性片28Aが有する接触部36の接触面361から中心軸線Lまでの距離と、第2弾性片28Bが有する接触部36の接触面361から中心軸線Lまでの距離とが略同じである。第1弾性片28Aの周方向での長さと、第2弾性片28Bの周方向での長さとが略同じである。そのため、第1弾性片28Aのばね特性と、第2弾性片28Bのばね特性とを略同じにすることができる。
ワンウェイクラッチ10においては、第1弾性片28Aと第2弾性片28Bとの間に、隙間S1が形成されている。そのため、第1弾性片28A及び第2弾性片28Bが弾性変形するときに互いに干渉し難くなる。
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、上述の実施の形態によって、何等、限定されない。
例えば、上記実施の形態では、ワンウェイクラッチは、2つの保持器を備えていたが、保持器は1つであってもよい。
上記実施の形態では、本発明を、いわゆるスプラグ式のワンウェイクラッチに適用した例について説明したが、本発明は、例えば、窓部内にころ及びスプリングが配置されたワンウェイクラッチ(いわゆるロール式のワンウェイクラッチ)に適用してもよい。
上記実施の形態では、ワンウェイクラッチはエンドベアリングを備えていなかったが、ワンウェイクラッチはエンドベアリングを備えていてもよい。
上記実施の形態では、第1弾性片28A及び第2弾性片28Bが外輪14に接していたが、第1弾性片28A及び第2弾性片28Bは内輪12に接していてもよい。
上記実施の形態では、第1弾性片28Aが支持部30Aを介して環状部24Aに連結されており、且つ、第2弾性片28Bが支持部30Bを介して環状部24Bに連結されているが、例えば、第1弾性片28Aは環状部24Aとは別に設けられた部材に連結されていてもよいし、第2弾性片28Bは環状部24Bとは別に設けられた部材に連結されていてもよい。
10:ワンウェイクラッチ、16A:第1保持器(保持器):窓部、28:弾性片、28A:第1弾性片、28B:第2弾性片、L:中心軸線

Claims (5)

  1. 内輪と外輪との間に配置されるワンウェイクラッチであって、
    前記内輪と前記外輪との間に配置され、筒形状を有する保持器を備え、
    前記保持器は、
    前記ワンウェイクラッチの中心軸線周りの周方向に等間隔に形成された複数の窓部と、
    前記周方向に等間隔に配置され、前記内輪及び前記外輪のうち、一方の部材に接触する複数の弾性片とを含み、
    前記複数の弾性片の各々は、
    前記周方向で隣り合う2つの窓部の間に配置され、
    前記中心軸線が延びる軸方向の一端が固定端であって、且つ、前記軸方向の他端が自由端であり、前記自由端が前記一方の部材に接触する第1弾性片と、
    前記軸方向の一端が自由端であって、且つ、前記軸方向の他端が固定端であり、前記自由端が前記一方の部材に接触する第2弾性片とを含む、ワンウェイクラッチ。
  2. 請求項1に記載のワンウェイクラッチであって、
    前記第1弾性片は、前記第2弾性片と同じ自由長を有する、ワンウェイクラッチ。
  3. 請求項1又は2に記載のワンウェイクラッチであって、
    前記保持器が前記内輪と前記外輪との間に配置されていない状態で、
    前記第1弾性片における前記自由端から前記中心軸線までの距離は、前記第2弾性片における前記自由端から前記中心軸線までの距離と同じである、ワンウェイクラッチ。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のワンウェイクラッチであって、
    前記第1弾性片における前記周方向の長さは、前記第2弾性片における前記周方向の長さと同じである、ワンウェイクラッチ。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のワンウェイクラッチであって、
    前記保持器が前記内輪と前記外輪との間に配置された状態で、前記第1弾性片の固定端の径方向への変形量と、前記第2弾性片の固定端の径方向への変形量とが略同じである、ワンウェイクラッチ。
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