JP2015190336A - 内燃機関 - Google Patents

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洋志 坂井
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Abstract

【課題】この発明は、内燃機関に関し、エンジン回転数に依らずに、点火時のプラグ部流速を適正な範囲内に維持しながらタンブル比を維持することを目的とする。
【解決手段】燃焼室12の上壁面の中央部付近に配置された点火プラグ14と、仕切り壁34によって上下に区画された吸気ポート22と、中央部位24bと周辺部位24a、24cとを有する弁体を備えて通路22a、22cの一方を開閉するTCV24とを備える。第1開度範囲(θ0〜θ1)に関しては、TCV開度θの上昇に対し、中央部位24bと吸気ポート壁面との隙間は大きくなるが周辺部位24a等と吸気ポート壁面との隙間は変化せず、第2開度範囲(θ>θ1)に関しては、TCV開度θの上昇に対し、中央部位24bだけでなく周辺部位24a等と吸気ポート壁面との隙間も大きくなる。エンジン回転数領域NE1では第1開度範囲を利用してエンジン回転数が高いほどTCV開度θを大きくする。
【選択図】図2

Description

この発明は、内燃機関に係り、特に、タンブル流を生成可能な火花点火式内燃機関に関する。
従来、例えば特許文献1には、タンブル流を生成可能な内燃機関が開示されている。より具体的には、この従来の内燃機関では、吸気ポート内に吸気の流れ方向に沿って仕切り壁が設けられることで、吸気ポートの内部が排気側(燃焼室中心側)および吸気側(燃焼室中心側と反対側)の一対の通路に区画されている。そして、当該一対の通路の片方を開閉するタンブルコントロールバルブが備えられている。
特開2004−245204号公報 特許第5196030号公報 特開平09−041979号公報
ところで、タンブルコントロールバルブにより制御されるタンブル流のタンブル比は、エンジン回転数に依らずに略一定に制御されることが望ましい。その理由は次の通りである。すなわち、タンブル比を一定にできれば、エンジン回転数の増加に比例して筒内ガスの乱れが増加し、また、乱れに比例して燃焼速度が高くなる。その結果、エンジン回転数に依らずに燃焼期間を一定に維持し易くすることができるため、エンジン回転数に関係なく燃焼安定性(また、希薄燃焼運転時には希薄燃焼限界)を同等とすることができる。これにより、内燃機関の各種運転パラメータの適合が容易となる。
また、点火時における点火プラグの周囲のガス流速(以下、「プラグ部流速」と称する)は、基本的にはエンジン回転数に比例して増加するものである。エンジン回転数が低いときに点火時のプラグ部流速が低くなりすぎると、点火プラグの放電火花が伸びにくいために着火不良が生ずるおそれがある。一方、エンジン回転数が高いときに点火時のプラグ部流速が高すぎると、放電火花の吹き消えおよびそれに伴う燃焼悪化が発生するおそれがある。したがって、安定した着火を実現するためには、エンジン回転数に依らずにプラグ部流速が適正な範囲内に収まっていることが望ましい。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、エンジン回転数に依らずに、点火時のプラグ部流速を適正な範囲内に維持しながらタンブル比を維持することのできる内燃機関を提供することを目的とする。
第1の発明は、内燃機関であって、
燃焼室の上壁面の中央部付近に配置され混合気に点火するための点火プラグと、
内部を流れる吸気の流れ方向に延びるように設けられた仕切り壁によって、燃焼室中心側の通路と当該燃焼室中心側と反対側の通路とからなる一対の通路に区画された部位を有する吸気ポートと、
前記吸気の流れ方向において前記点火プラグの上流側に位置する中央部位と、当該中央部位の両隣に位置する周辺部位とを有する弁体を備え、前記燃焼室中心側の通路および前記反対側の通路のうちの一方を開閉するタンブルコントロールバルブと、
を備え、
前記吸気ポートおよび前記タンブルコントロールバルブは、
最も閉じたときの開度から所定開度までの前記タンブルコントロールバルブの第1開度範囲に関しては、前記タンブルコントロールバルブの開度が大きくなるほど、前記中央部位と前記吸気ポートの壁面との隙間は大きくなり、一方、前記周辺部位と前記吸気ポートの壁面との隙間は変化しないように構成され、かつ、
前記所定開度よりも大きい側の前記タンブルコントロールバルブの第2開度範囲に関しては、前記タンブルコントロールバルブの開度が大きくなるほど、前記中央部位と前記吸気ポートの壁面との隙間は大きくなり、かつ、前記周辺部位と前記吸気ポートの壁面との隙間も大きくなるように構成されており、
所定のエンジン回転数領域において、前記第1開度範囲を利用してエンジン回転数が高いほど前記タンブルコントロールバルブの開度が大きくなるように当該タンブルコントロールバルブを制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、第1の発明で特定されたように構成された吸気ポートおよびタンブルコントロールバルブを用いて、所定のエンジン回転数領域において第1開度範囲を利用してエンジン回転数が高いほどタンブルコントロールバルブの開度が大きくなるように当該タンブルコントロールバルブが制御される。これにより、上記エンジン回転数領域においてエンジン回転数が上昇しても、タンブル比を維持しつつ、エンジン回転数の上昇に伴う点火時のプラグ部流速を抑制することができる。これにより、エンジン回転数に依らずに、点火時のプラグ部流速を適正な範囲内に維持しながらタンブル比を維持することが可能となる。
本発明の実施の形態1における内燃機関の燃焼室周りの構成を模式的に表した図である。 吸気ポートおよびTCVの構成について説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 TCV開度マップの設定を表した図である。 TCV開度θと筒内のタンブル比(∝筒内ガスの乱れ、プラグ部流速)との関係を表した図である。 本発明の実施の形態1のTCV開度制御の効果を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。実施の形態では、本発明を点火プラグを有する自動車用の火花点火式内燃機関、より詳しくは、均質希薄燃焼による運転が可能な希薄燃焼内燃機関に適用する。希薄燃焼内燃機関には、希薄燃焼限界の拡大のために着火性の向上が求められている。このため、希薄燃焼内燃機関に本発明を適用することには意義がある。ただし、理論空燃比による運転を行う内燃機関に本発明を適用することは勿論可能であり、そのような内燃機関においても着火性の向上という共通の効果を得ることができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における内燃機関10の燃焼室12周りの構成を模式的に表した図であり、燃焼室12を上方から見下ろした気筒中心軸線方向の図である。内燃機関10は、燃焼室12の上壁面(シリンダヘッドの壁面)の中央部に、混合気に点火するための点火プラグ14を備えている。また、内燃機関10は、1つの気筒に対して、2つの吸気弁16および2つの排気弁18を備えている。より具体的には、隣り合うように配置された2つの吸気弁16の反対側において(すなわち、点火プラグ14を間に介して)隣り合うように2つの排気弁18が配置されている。また、内燃機関10では、気筒中心軸線方向から見て燃焼室12を吸気側と排気側とに分けるようにクランク軸20が延在している。
燃焼室12には、2つの吸気弁16によってそれぞれ開閉される2つの開口を有する吸気ポート22が接続されている。吸気ポート22は、気筒中心軸線方向から見てクランク軸20の軸線方向(エンジン前後方向)と直交する方向に延びるように形成されている。吸気ポート22の途中には、タンブル流(縦渦流)のタンブル比(タンブル流の角速度/エンジン回転数)を調整するためのタンブルコントロールバルブ(TCV)24が配置されている。また、内燃機関10には、TCV24等の内燃機関10を制御するための各種アクチュエータを制御するためのECU(Electronic Control Unit)26が備えられている。ECU26には、内燃機関10の吸入空気量を取得するためのエアフローメーター28、およびエンジン回転数を取得するためのクランク角センサ30等の内燃機関10の運転状態を検知するための各種センサが電気的に接続されている。また、ECU26には、内燃機関10を搭載する車両のアクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検知するためのアクセルポジションセンサ32が電気的に接続されている。
以下、図2を加えて、吸気ポート22およびTCV24の構成について説明する。図2(A)は、吸気ポート22内の吸気の流れの上流側から吸気ポート22およびTCV24を見た図である。図2(A)では吸気ポート22の断面形状を模式的に略長方形として表現している。図2(B)は、図2(A)中のb−b線断面図であり、図2(C)は図2(A)中のa−a線(c−c線も同じ)断面図である。図2は、TCV開度θが全閉開度θ0に制御されている時の図である。
図2に示すように、吸気ポート22は、内部を流れる吸気の流れ方向(かつクランク軸20の軸線方向(エンジン前後方向))に延びるように設けられた仕切り壁34によって、燃焼室中心側の通路22aと当該燃焼室中心側と反対側の通路22bとからなる一対の通路に区画された部位を有している。図1に示すように、吸気ポート22はTCV24よりも下流側の部位において二股状に分岐しており、したがって、仕切り壁34によって区画された部位は、分岐後の部位にまで及んでいる。
図2に示す例では、TCV24は、一例として、仕切り壁34における吸気の流れの上流側の端部に配置されており、燃焼室中心側の通路22aを開閉する。TCV24によって一方の通路22aが完全に閉じられたり、あるいは通路22aの通路断面積が縮小されると、もう一方の通路22bを流れる吸気の流量が増加する。その結果、通路22b側から筒内に流入する吸気の流量が割合が増加することで、図2(B)に示すように、筒内にタンブル流を生成することができる。なお、TCV24は、もう一方の通路22bを開閉するものであってもよい。これにより、図2(B)に示す向きと逆向きのタンブル流を生成することができる。また、TCV開度θを調整することで、タンブル流の強さ(タンブル比)と吸気ポート22の流量係数を可変とすることができる。
また、TCV24の弁体は、図2(A)に示すように、吸気の流れ方向において点火プラグ14の上流側に位置する中央部位24bと、エンジン前後方向における当該中央部位24bの両隣に位置する周辺部位24a、24cとを有している。TCV24は、仕切り壁34の端部に設けられた一本の回転軸24dを中心として弁体が回転するように構成されている。
図2に示すように、TCV24の弁体は、中央部位24bよりも周辺部位24a、24cの方が高くなるように形成されている。そして、このような弁体形状のTCV24が回転したときに吸気ポート壁面との干渉を避けられるようにするために、周辺部位24a、24cに隣接する吸気ポート壁面は、中央部位24bと比べて吸気ポート壁面の外周方向に隆起した隆起部22acとして形成されている。この隆起部22acは、周辺部位24a、24cと吸気ポート壁面との隙間が一定となるように形成されている。隆起部22acの端部まで開いた際のTCV開度θをここでは「所定開度θ1」と称する。
上記構成によれば、最も閉じたときの開度(この例では全閉開度)θ0から所定開度θ1までのTCV24の第1開度範囲に関しては、TCV開度θが大きくなるほど、中央部位24bと吸気ポート壁面との隙間は大きくなり、一方、周辺部位24a、24cと隆起部22acの吸気ポート壁面との隙間はTCV開度θに応じて変化しない。さらに、本構成によれば、所定開度θ1よりも大きい側のTCV24の第2開度範囲に関しては、TCV開度θが大きくなるほど、中央部位24bと吸気ポート壁面との隙間は大きくなり、かつ、周辺部位24a、24cと吸気ポート壁面との隙間も大きくなる。
タンブル比と吸気ポート22の流量係数とを可変とするために吸気ポート22にTCV24を備える内燃機関10では、基本的に、強いタンブル流を必要とする燃焼状態(例えば、希薄燃焼運転時、大量のEGRガスの導入時)のときにTCV24を閉じ、高い流量係数を必要とする燃焼状態(例えば、全負荷運転時)のときにTCV24を開くこととしている。
ここで、TCVを閉状態とする時の内燃機関には、次のような要求がある。すなわち、(1)TCVにより制御されるタンブル流のタンブル比は、エンジン回転数に依らずに略一定に制御することが望ましい。その理由は次の通りである。すなわち、タンブル比を一定にできれば、エンジン回転数の増加に比例して筒内ガスの乱れが増加し、また、乱れに比例して燃焼速度が高くなる。その結果、エンジン回転数に依らずに燃焼期間を一定に維持し易くすることができるため、エンジン回転数に関係なく燃焼安定性(また、希薄燃焼運転時には希薄燃焼限界)を同等とすることができる。これにより、内燃機関の各種運転パラメータの適合が容易となる。一方、点火時における点火プラグの周囲のガス流速(以下、「プラグ部流速」と称する)は、基本的にはエンジン回転数に比例して増加するものである。エンジン回転数が低いときに点火時のプラグ部流速が低くなりすぎると、点火プラグの放電火花が伸びにくいために着火不良が生ずるおそれがある。一方、エンジン回転数が高いときに点火時のプラグ部流速が高すぎると、放電火花の吹き消えおよびそれに伴う燃焼悪化が発生するおそれがある。したがって、安定した着火を実現するためには、(2)エンジン回転数に依らずにプラグ部流速が適正な範囲内に収まっていることが望ましい。これらの要求に対し、一般的なTCV(吸気ポートの一部(仕切り壁により区画された一対の通路の片方)を単に閉塞するもの)が用いられている場合、上記(1)の要求は満足することができる(エンジン回転数が高くなるとタンブル流速(タンブル流の角速度)が高くなるため)。しかしながら、(2)の要求については満足することができず、エンジン回転数の増加に伴って適正な範囲を超えてプラグ部流速が高くなってしまう場合がある。
そこで、本実施形態では、図2に示すように構成された吸気ポート22およびTCV24を利用して、次のようなTCV開度制御を行うこととした。すなわち、強いタンブル流が要求される所定のエンジン回転数領域のうちの高回転側の所定のエンジン回転数領域NE1において、上記第1開度範囲を利用してエンジン回転数が高いほどTCV開度θが大きくなるようにTCV24を制御することとした。
図3は、本発明の実施の形態1におけるTCV開度制御を実現するためにECU26が実行するルーチンを示すフローチャートである。なお、本ルーチンは、所定の制御周期毎に繰り返し実行されるものとする。
図3に示すルーチンでは、ECU26は、ステップ100においてエンジン回転数を読み込む。次いで、ECU26は、ステップ102に進み、アクセル開度を読み込む。次いで、ステップ104では、ECU26は、アクセル開度に基づいてエンジン負荷率を算出する。
次に、ECU26は、ステップ106に進み、エンジン回転数とエンジン負荷率とに基づいて目標とするTCV開度θを定めたTCV開度マップを利用して、TCV開度を読み込む。図4は、TCV開度マップの設定を表した図である。ECU26は、図4に示すようなTCVマップを記憶している。図4におけるエンジン回転数領域NE1の上限までのエンジン回転数領域が強いタンブル流を必要とするエンジン回転数領域である。図4に示すTCVマップによれば、当該エンジン回転数領域内の低回転側の低回転領域では、TCV開度θは全閉開度(θ0)に設定されている。そして、当該低回転領域よりも高回転側のエンジン回転数領域NE1においては、エンジン回転数が高いほどTCV開度θが所定開度θ1に向けて大きくなるように設定されている。また、当該エンジン回転数領域NE1よりも高回転側のエンジン回転数領域、すなわち、吸気ポート22の高い流量係数を必要とするエンジン回転数領域では、TCV開度θは全開開度に設定されている。次いで、ECU26は、ステップ108に進み、取得されたTCV開度θとなるようにTCV24を制御する。
図5は、TCV開度θと筒内のタンブル比(∝筒内ガスの乱れ、プラグ部流速)との関係を表した図である。なお、エンジン回転数が一定であるとした時の図である。図5中の「筒内の中央のタンブル比」とは、吸気ポート22の中央部位を通過して筒内に流入したガスの流れ(図1中のガス流れB)に関するものであり、「筒内のエンジン前後方向のタンブル比」とは、吸気ポート22の中央部位の両隣の周辺部位を通過して筒内に流入したガスの流れ(図1中のガス流れA、C)に関するものである。
上述した構成の吸気ポート22およびTCV24を備えていることで、図5に示す特性が得られるようになる。すなわち、点火プラグ14の周りを流れることでプラグ部流速と比例関係にある筒内の中央のタンブル比は、全開開度から全閉開度(θ0)に向けてTCV24を閉じていくにしたがって一律に高くなっていく。これに対し、筒内ガスの乱れと比例関係にある筒内のエンジン前後方向のタンブル比は、全開開度から所定開度θ1までの第2開度範囲では中央側と同様にTCV開度θの縮小に伴って一律に高くなっていくが、所定開度θ1から全閉開度(θ0)までの第1開度範囲(つまり、隆起部22acの通過時)ではTCV開度θの変化に対して変化を示さなくなる。このように、本実施形態の構成によれば、吸気ポートおよびTCVの簡易な形状変更しか必要とせずに、第1開度範囲において、(筒内ガスの乱れと比例関係にある)タンブル比を略一定としつつ、プラグ部流速を可変とすることが可能となる。
図6は、本発明の実施の形態1のTCV開度制御の効果を説明するための図である。図6に示すように、上述した構成の吸気ポート22およびTCV24を利用したTCV開度制御によれば、強いタンブル流が要求されるエンジン回転数領域の中での高回転側の領域に相当するエンジン回転数領域NE1において、エンジン回転数に依らずにタンブル比を一定としながら点火時のプラグ部流速を適正な範囲内に収めることが可能となる。
より具体的には、エンジン回転数領域NE1よりも低回転側の低回転領域では、TCV開度θが全閉開度(θ0)で維持される。これにより、タンブル比を一定としながら、エンジン回転数の上昇に伴ってプラグ部流速を高めることができる。そして、エンジン回転数領域NE1、すなわち、エンジン回転数の上昇に伴うプラグ部流速の増大をそのまま許容するとプラグ部流速が適正な範囲を超えてしまうエンジン回転数領域では、エンジン回転数の上昇にしたがって所定開度θ1に向けて徐々にTCV開度θが拡大される。上述したように、第1開度範囲(θ0〜θ1)では、TCV24の周辺部位24a、24cが隆起部22acを通過するので、図3に示すようにエンジン回転数の変化に応じてタンブル比は変化しない。一方、中央部位24bに関しては、第1開度範囲(θ0〜θ1)であってもTCV開度θが大きくなるにつれて吸気ポート壁面と中央部位24bとの隙間が拡大していく。したがって、エンジン回転数の上昇に伴って第1開度範囲(θ0〜θ1)内でTCV開度θを大きくしていくことで、エンジン回転数の上昇に伴うプラグ部流速の増大の作用を、図5(B)に示す作用(TCV開度θの拡大に伴うプラグ部流速の低下の作用)によって打ち消すようにすることができる。これにより、エンジン回転数領域NE1において、図3に示すように、タンブル比を一定としつつ、プラグ部流速をエンジン回転数に依らずに略一定に制御することが可能となる。
なお、上述した実施の形態1においては、エンジン回転数領域NE1が前記第1の発明における「所定のエンジン回転数領域」に相当しているとともに、ECU26が上記図3に示す制御ルーチンの一連の処理を実行することにより前記第1の発明における「制御手段」が実現されている。
10 内燃機関
12 燃焼室
14 点火プラグ
16 吸気弁
18 排気弁
20 クランク軸
22 吸気ポート
22a 吸気ポート内の燃焼室中心側の通路
22ac 隆起部
22b 吸気ポート内の燃焼室中心側と反対側の通路
24 タンブルコントロールバルブ(TCV)
24a TCVの周辺部位
24b TCVの中央部位
24d TCVの回転軸
26 ECU(Electronic Control Unit)
28 エアフローメーター
30 クランク角センサ
32 アクセルポジションセンサ
34 仕切り壁

Claims (1)

  1. 燃焼室の上壁面の中央部付近に配置され混合気に点火するための点火プラグと、
    内部を流れる吸気の流れ方向に延びるように設けられた仕切り壁によって、燃焼室中心側の通路と当該燃焼室中心側と反対側の通路とからなる一対の通路に区画された部位を有する吸気ポートと、
    前記吸気の流れ方向において前記点火プラグの上流側に位置する中央部位と、当該中央部位の両隣に位置する周辺部位とを有する弁体を備え、前記燃焼室中心側の通路および前記反対側の通路のうちの一方を開閉するタンブルコントロールバルブと、
    を備え、
    前記吸気ポートおよび前記タンブルコントロールバルブは、
    最も閉じたときの開度から所定開度までの前記タンブルコントロールバルブの第1開度範囲に関しては、前記タンブルコントロールバルブの開度が大きくなるほど、前記中央部位と前記吸気ポートの壁面との隙間は大きくなり、一方、前記周辺部位と前記吸気ポートの壁面との隙間は変化しないように構成され、かつ、
    前記所定開度よりも大きい側の前記タンブルコントロールバルブの第2開度範囲に関しては、前記タンブルコントロールバルブの開度が大きくなるほど、前記中央部位と前記吸気ポートの壁面との隙間は大きくなり、かつ、前記周辺部位と前記吸気ポートの壁面との隙間も大きくなるように構成されており、
    所定のエンジン回転数領域において、前記第1開度範囲を利用してエンジン回転数が高いほど前記タンブルコントロールバルブの開度が大きくなるように当該タンブルコントロールバルブを制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする内燃機関。
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