JP2018162693A - エンジン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力性能と排ガス/燃費性能とを両立させるエンジン設計を行い易くする。【解決手段】エンジン装置は、エンジンと、第1吸気通路を開閉する少なくとも1つの第1スロットル弁と、第2吸気通路を開閉する少なくとも1つの第2スロットル弁と、アクセル操作量に応じて前記第1スロットル弁及び前記第2スロットル弁の少なくとも一方のスロットル弁の開度を制御する制御器と、を備える。ピストン往復方向に直交し且つ前記第1吸気ポート及び前記第2吸気ポートが並ぶ方向である側方向から見て、第1吸気ポートの流路軸線と第2吸気ポートの流路軸線とは、互いに異なる姿勢に設定されている。前記制御器は、前記アクセル操作量に応じて前記第1吸気ポートの流量と前記第2吸気ポートの流量との比を変更するように前記少なくとも一方のスロットル弁の開度を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、1つの燃焼室に2つの吸気ポートが連通してなるエンジンを備えた装置に関する。
自動二輪車等に搭載されるエンジンでは、ユーザニーズに応じて、エンジンの高回転化等による高出力化が図られているが、高回転域では1回の燃焼のための吸排気に与えられる時間が短いため、吸気ポート及び排気ポートの流路断面積の拡大や吸気弁及び排気弁の開弁期間の拡大などにより、燃焼室に十分な空気が取り込まれるようにしている。吸気弁及び排気弁の開弁期間を拡大し、吸気弁及び排気弁の両方が開いている期間(バルブオーバーラップ)が大きくなると、高回転高出力時において、燃焼室から排気ポートに押し出される既燃ガスの慣性によって吸気ポートから燃焼室への新気の導入が促進される。
米国特許第7789064号
近年は排ガス規制の強化や省エネ志向の影響により、エンジンの排ガス性能及び燃費性能を向上させることが求められ、常用域(低中回転域)でのエンジン性能改善も必要になる。しかし、高回転高出力型のエンジンでは、流路断面積の拡大によるスロットル弁から吸気弁までの容積の増大やバルブオーバーラップの拡大により、低中回転域において燃焼室内に多くの既燃ガスが残留した状態になる。そのため、常用域での燃焼が緩慢かつ不安定になり、排ガス/燃費性能が悪化し易いという問題がある。
そこで本発明は、出力性能と排ガス/燃費性能とを両立させるエンジン設計を行い易くすることを目的とする。
本発明の一態様に係るエンジン装置は、1つの燃焼室に第1吸気ポート及び第2吸気ポートが連通してなり、前記燃焼室内での混合気の燃焼によりピストンが往復動する少なくとも1つの気筒を有するエンジンと、前記第1吸気ポートに連通する第1吸気通路を開閉する少なくとも1つの第1スロットル弁と、前記第2吸気ポートに連通する第2吸気通路を開閉する少なくとも1つの第2スロットル弁と、アクセル操作量に応じて前記第1スロットル弁及び前記第2スロットル弁の少なくとも一方のスロットル弁の開度を制御する制御器と、を備え、前記ピストンの往復方向に直交し且つ前記第1吸気ポート及び前記第2吸気ポートが並ぶ方向である側方向から見て、前記第1吸気ポートの流路軸線と前記第2吸気ポートの流路軸線とは、互いに異なる姿勢に設定されており、前記制御器は、前記アクセル操作量に応じて前記第1吸気ポートの流量と前記第2吸気ポートの流量との比を変更するように前記少なくとも一方のスロットル弁の開度を制御する。
前記構成によれば、1つの燃焼室に連通した第1吸気ポート及び第2吸気ポートが、側方向から見て互いに異なる姿勢となるため、第1吸気ポートから燃焼室に流入した空気の流動傾向と、第2吸気ポートから燃焼室に流入した空気の流動傾向とを異ならせることができる。そのため、第1吸気ポートの流量と第2吸気ポートの流量との比を変更することで、第1吸気ポートからの空気の流動傾向と第2吸気ポートからの空気の流動傾向との何れを優位にするか制御することが可能となる。よって、エンジンの吸気量や回転数域に応じて好適な混合気の流動傾向を選ぶことができ、出力性能と排ガス/燃費性能とを両立させるエンジン設計を行い易くすることができる。
前記側方向から見て、前記第1吸気ポートの入口中心と出口中心とを結ぶ直線は、前記第2吸気ポートの入口中心と出口中心とを結ぶ直線よりも、前記往復方向に直交する仮想線の角度に近い角度に設定されていてもよい。
前記構成によれば、第1吸気ポートから燃焼室に流入した空気が燃焼室の壁面に沿って流れやすく、燃焼室内での混合気の流動性が高まるため、第1吸気ポートによる吸気を優位とすることで、エンジンの排ガス/燃費性能を向上させることができる。
前記第2吸気ポートの流路軸線の最大曲率は、前記第1吸気ポートの流路軸線の最大曲率よりも小さくてもよい。
前記構成によれば、第2吸気ポートの流路軸線が第1吸気ポートの流路軸線よりも直線状に近く、第2吸気ポートから燃焼室に流入する空気の圧力損失が低減されるので、第2吸気ポートによる吸気を優位とすることで、空気充填率を上げてエンジンの高出力化を図ることができる。
前記少なくとも1つの気筒は、並列配置された複数の気筒を含み、前記少なくとも1つの第1スロットル弁は、前記複数の気筒の前記第1吸気ポートに夫々対応する複数の第1スロットル弁を含み、前記少なくとも1つの第2スロットル弁は、前記複数の気筒の前記第2吸気ポートに夫々対応する複数の第2スロットル弁を含み、前記第1スロットル弁と前記第2スロットル弁とは、前記側方向から見て互いの位置がずれており、前記複数の第1スロットル弁は、前記第2吸気通路の外部を通過する第1連動機構により互いに連結されており、前記複数の第2スロットル弁は、前記第1吸気通路の外部を通過する第2連動機構により互いに連結されてもよい。
前記構成によれば、エンジンが多気筒型であり、第1スロットル弁及び第2スロットル弁が夫々複数ある場合にも、第1連動機構が第2吸気通路を横断せず、第2連動機構が第1吸気通路を横断しないので、第1及び第2吸気通路の流路抵抗を低減でき、エンジンの効率を良好に保つことができる。
前記往復方向に直交する方向において、前記第2スロットル弁の中心と前記気筒の中心との間の距離は、前記第1スロットル弁の中心と前記気筒の中心との間の距離よりも小さくてもよい。
前記構成によれば、第1スロットル弁と第2スロットル弁とをピストン往復方向において互いに近づけ易くなるので、エンジン装置のピストン往復方向における大型化を抑制できる。
前記制御器は、前記アクセル操作量が所定の低出力範囲にある場合には、前記アクセル操作量が所定の高出力範囲にある場合に比べ、前記第2吸気ポートの流量に対する前記第1吸気ポートの流量の割合が大きくなるように、前記少なくとも一方のスロットル弁の開度を制御してもよい。
前記構成によれば、エンジンの出力性能と排ガス/燃費性能とを好適に両立させることができる。
本発明によれば、出力性能と排ガス/燃費性能とを両立させるエンジン設計を容易に行うことができる。
第1実施形態に係るエンジン装置の要部平面図である。 図1に示すエンジン装置の縦断面図である。 図2に示すエンジンの第1吸気ポートによる吸気流れを説明する縦断面図である。 図2に示すエンジンの第2吸気ポートによる吸気流れを説明する縦断面図である。 図1に示すエンジン装置のアクセル操作量と各スロットル開度との関係を示すグラフである。 変形例の図5相当のグラフである。 第2実施形態に係るエンジン装置の要部平面図である。 図7に示すエンジン装置のアクセル操作量と各スロットル開度との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るエンジン装置1の要部平面図である。図2は、図1に示すエンジン装置1の縦断面図である。図1及び2に示すように、エンジン装置1は、乗物(例えば、自動二輪車)に走行駆動源として搭載されたものである。乗物は、エンジン装置1と、アクセル操作子2と、アクセル操作量センサ3とを備える。アクセル操作子2は、運転者による操作でエンジン装置1に対する出力要求度が入力される部材であり、例えば、運転者が手首の捻りにより回動操作するスロットルグリップである。アクセル操作量センサ3は、アクセル操作子2の操作量(即ち、出力要求度)を検出するものであり、例えば、スロットルグリップの回動量を検出するセンサである。
エンジン装置1は、エンジン4と、スロットル装置5と、ECU6(電子制御ユニット)とを備える。エンジン4は、並列多気筒エンジンであり、一例として、第1気筒11と第2気筒12とを有する並列二気筒エンジンである。エンジン4は、第1気筒11及び第2気筒12に夫々収容されたピストン13と、第1気筒11及び第2気筒12に夫々形成される燃焼室14と、第1気筒11及び第2気筒12の燃焼室14の各々に連通する第1吸気ポート15及び第2吸気ポート16と、第1気筒11及び第2気筒12の燃焼室14の各々に連通する第1排気ポート17及び第2排気ポート18とを有する。
第1吸気ポート15及び第2吸気ポート16には、吸気バルブ19が夫々設けられている。第1排気ポート17及び第2排気ポート18には、排気バルブ(図示せず)が夫々設けられている。エンジン4では、燃焼室14内での混合気の燃焼によりピストン13が往復動することでクランク軸(図示せず)が回転し、当該クランク軸に連動する動弁機構(図示せず)により吸気バルブ19が一定のタイミングで開閉する。なお、可変動弁機構が用いられても構わない。
第1吸気ポート15の流路軸線X1(流路中心線)と、第2吸気ポート16の流路軸線X2(流路中心線)とは、ピストン13の往復方向に直交し且つ第1吸気ポート15及び第2吸気ポート16が並ぶ方向である側方向から見て(即ち、図2)、第1吸気ポート15の流路軸線X1と第2吸気ポート16の流路軸線X2とは、互いに異なる姿勢に設定されている。側方視において、第1吸気ポート15の入口中心と出口中心とを結ぶ直線L1は、第2吸気ポート16の入口中心と出口中心とを結ぶ直線L2よりも、ピストン13の往復方向に直交する仮想線Hの角度に近い角度に設定されている。即ち、直線L1と仮想線Hとのなす角が、直線L2と仮想線Hとのなす角よりも小さい。
側方視において、第1吸気ポート15の出口(燃焼室14への入口)と第2吸気ポート16の出口(燃焼室14への入口)とは互いに重なるが、第1吸気ポート15の入口は第2吸気ポート16の入口よりも下方に位置している。また、第2吸気ポート16の流路軸線X2の最大曲率は、第1吸気ポート15の流路軸線X1の最大曲率よりも小さい。即ち、第2吸気ポート16は、第1吸気ポート15よりも直線状に近い形状で燃焼室14に向けて延びている。
スロットル装置5は、エンジン4の吸気量を調節するものであり、エンジン4に接続されている。スロットル装置5は、第1吸気ポート15に連通する第1吸気通路21と、第2吸気ポート16に連通する第2吸気通路22とを有する。第1吸気通路21には、第1スロットル弁23が配置されており、第2吸気通路22には、第2スロットル弁24が配置されている。第1スロットル弁23及び第2スロットル弁24は、例えば、バラフライバルブである。
第1気筒11の第1吸気ポート15に対応する第1スロットル弁23と、第2気筒12の第1吸気ポート15に対応する第1スロットル弁23とは、第1スロットル軸25(第1連動機構)により互いに連結されている。第1気筒11の第2吸気ポート16に対応する第2スロットル弁24と、第2気筒12の第2吸気ポート16に対応する第2スロットル弁24とは、第2スロットル軸26(第2連動機構)により互いに連結されている。第1スロットル軸25には、第1スロットル弁23を回動させて第1吸気通路21を開閉する第1電気モータ27が接続されている。第2スロットル軸26には、第2スロットル弁24を回動させて第2吸気通路22を開閉する第2電気モータ28が接続されている。
側方視において、第1吸気通路21と第2吸気通路22とは、互いの位置がずれているため、第1スロットル弁23と第2スロットル弁24とも、互いの位置がずれている。第1スロットル軸25は、第2吸気通路22の外部(下方)を通過している。第2スロットル軸26は、第1吸気通路21の外部(上方)を通過している。第1スロットル軸25が第2吸気通路22を横断せず、第2スロットル軸26が第1吸気通路21を横断しないので、第1及び第2吸気通路21,22の流路抵抗が低減され、エンジン4の効率が良好に保たれる。
第1吸気通路21及び第2吸気通路22は、燃焼室14側(即ち、下流側)に向けて下方に傾斜している。ピストン13の往復方向に直交する方向において、第2スロットル弁24の中心と第2気筒12の中心との間の距離D2は、第1スロットル弁23の中心と第1気筒11の中心との間の距離D1よりも小さい。これにより、第1スロットル弁23と第2スロットル弁24とを、ピストン13の往復方向において互いに近づけ易くなるので、エンジン装置1のピストン13の往復方向における大型化が抑制される。
ECU6(制御器)は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ及びI/Oインターフェース等を有する。ECU6は、不揮発性メモリに保存されたプログラムに基づいてプロセッサが揮発性メモリを用いて演算処理することで、アクセル操作量センサ3の検出信号に応じて第1電気モータ27及び第2電気モータ28を制御する。即ち、ECU6は、運転者のアクセル操作量に応じて第1スロットル弁23及び第2スロットル弁24の開度を制御する。
図3は、図2に示すエンジン4の第1吸気ポート15による吸気流れを説明する縦断面図である。図3に示すように、第1吸気ポート15からの吸気は、低い位置から燃焼室14に流入して燃焼室14の天面に沿って流れ、燃焼室14内に縦渦(タンブル)が形成されて燃焼室14内での混合気の流動性が高まる。よって、第1吸気ポート15による吸気を優位にすれば、少ない空気量でも燃料分布の均一性や燃焼速度が高まり、エンジン4の排ガス/燃費性能が向上する。
図4は、図2に示すエンジン4の第2吸気ポート16による吸気流れを説明する縦断面図である。図4に示すように、第2吸気ポート16からの吸気は、高い位置から燃焼室14に流入し、第2吸気ポート16が直線状に近いので、第2吸気ポート16から燃焼室14に流入する空気の圧力損失が低減される。よって、第2吸気ポート16による吸気を優位とすれば、燃焼室14への空気充填率が上がり、エンジン4の高出力化が図られる。
図5は、図1に示すエンジン装置1のアクセル操作量と各スロットル開度との関係を示すグラフである。図5に示すように、ECU6は、アクセル操作量センサ3で検出されるアクセル操作量に応じて、第1吸気ポート15の流量と第2吸気ポート16の流量との比を変更するように第1電気モータ27及び第2電気モータ28を制御する。具体的には、ECU6は、アクセル操作量が所定の低出力範囲にある場合には、アクセル操作量が所定の高出力範囲にある場合に比べ、第2吸気ポート16の流量に対する第1吸気ポート15の流量の割合が大きくなるように第1電気モータ27及び第2電気モータ28を制御する。
例えば、図5の制御例では、低出力域において、第2スロットル弁24は全閉のまま、第1スロットル弁23の開度のみがアクセル操作量の増加に伴って増加する。中出力域では、アクセル操作量が増加するにつれて、第1スロットル弁23の開度が減少して且つ第2スロットル弁24の開度が増加する。高出力域では、第2スロットル弁24は全開のまま、第1スロットル弁23の開度がアクセル操作量の増加に伴って増加する。
別の制御例としては、図6に示すように、低出力域において、第2スロットル弁24は全閉のまま、第1スロットル弁23の開度のみがアクセル操作量の増加に伴って増加する。中高出力域では、第1スロットル弁23は全開のまま、第2スロットル弁24の開度がアクセル操作量の増加に伴って増加する。また、更に別の制御例としては、高出力域では、第2スロットル弁24のみを開くようにすることもできる。
以上に説明した構成によれば、1つの燃焼室14に連通した第1吸気ポート15及び第2吸気ポート16が、側方向から見て互いに異なる姿勢となるため、第1吸気ポート15から燃焼室14に流入した空気の流動傾向と、第2吸気ポート16から燃焼室14に流入した空気の流動傾向とを異ならせることができる。そのため、第1吸気ポート15の流量と第2吸気ポート16の流量との比を変更することで、第1吸気ポート15からの空気の流動傾向と第2吸気ポート16からの空気の流動傾向との何れを優位にするか制御することが可能となる。よって、エンジン4の吸気量や回転数域に応じて好適な混合気の流動傾向を選ぶことができ、出力性能と排ガス/燃費性能とを両立させるエンジン設計を行い易くすることができる。
また、第1スロットル弁23及び第2スロットル弁24の下流で流路を分岐させる必要が無いため、第1スロットル弁23及び第2スロットル弁24を燃焼室14に近い下流側に配置することができる。そうすると、低出力時におけるバルブオーバーラップの際に、燃焼室14から吸気ポートへの既燃ガスの逆流とこれに伴う排気ポートから燃焼室への逆流が低減されることで、燃焼室内に残留する既燃ガスが低減され、燃焼が安定すると共に、熱効率が向上する。また、スロットル急開時に吸気ポートの内圧が速やかに回復し、エンジン4の応答性を良好にできる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係るエンジン装置101の要部平面図である。なお、第1実施形態と共通する構成については同一符号を付して説明を省略する。図7に示すように、第2実施形態のエンジン装置101のスロットル装置105では、第1スロットル軸25は、アクセル操作子2とワイヤWで接続されており、運転者によるアクセル操作子2の動きに連動して回動する。即ち、第1スロットル弁23は、アクセル操作子2の動きに機械的に連動して開閉する。第1スロットル軸25には、第1スロットル弁23の開度を検出するスロットル開度センサ103が設けられている。
第2スロットル軸26には、第2スロットル弁24を回動させて第2吸気通路22を開閉する電気モータ28が接続されている。ECU106は、スロットル開度センサ103で検出される第1スロットル弁23の開度に応じて電気モータ28を制御する。即ち、ECU106は、運転者によるアクセル操作子2の操作量に応じて第2スロットル弁24の開度を制御する。
図8は、図7に示すエンジン装置101のアクセル操作量と各スロットル開度との関係を示すグラフである。図8に示すように、ECU106は、アクセル操作量が所定の低出力範囲にある場合には、アクセル操作量が所定の高出力範囲にある場合に比べ、第2吸気ポート16の流量に対する第1吸気ポート15の流量の割合が大きくなるように電気モータ28を制御する。具体的には、全出力域において、第1スロットル弁23の開度は、アクセル操作子2の操作量の増加に機械的に連動して増加する。第2スロットル弁24は、低出力域では全閉のままとなる。中高出力域ではアクセル操作量の増加に伴って滑らかに開度が増加する。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、その構成を変更、追加、又は削除することができる。前記各実施形態は互いに任意に組み合わせてもよく、例えば1つの実施形態中の一部の構成又は方法を他の実施形態に適用してもよく、実施形態中の一部の構成は、その実施形態中の他の構成から分離して任意に抽出可能である。前述した実施形態では、第1連動機構として、第1スロットル軸25を例示したが、複数の第1スロットル軸25同士を連動させるものであれば他のものでもよい(第2連動機構も同様である。)。エンジン4として多気筒エンジンを例示したが、単気筒エンジンであってもよい。スロットル装置5,105は、第1スロットル軸25及び第2スロットル軸26を一体に保持するボディを有するものでもよいし、第1スロットル軸25を保持するボディと第2スロットル軸26を保持するボディとを個別に有するものでもよい。エンジン装置1の適用対象は、自動二輪車に限られず、他の乗物でもよい。
1,101 エンジン装置
4,104 エンジン
6,106 ECU(制御器)
11 第1気筒
12 第2気筒
13 ピストン
14 燃焼室
15 第1吸気ポート
16 第2吸気ポート
21 第1吸気通路
22 第2吸気通路
23 第1スロットル弁
24 第2スロットル弁
25 第1スロットル軸(第1連動機構)
26 第2スロットル軸(第2連動機構)
H 仮想線
L1,L2 直線
X1,X2 流路軸線

Claims (6)

  1. 1つの燃焼室に第1吸気ポート及び第2吸気ポートが連通してなり、前記燃焼室内での混合気の燃焼によりピストンが往復動する少なくとも1つの気筒を有するエンジンと、
    前記第1吸気ポートに連通する第1吸気通路を開閉する少なくとも1つの第1スロットル弁と、
    前記第2吸気ポートに連通する第2吸気通路を開閉する少なくとも1つの第2スロットル弁と、
    アクセル操作量に応じて前記第1スロットル弁及び前記第2スロットル弁の少なくとも一方のスロットル弁の開度を制御する制御器と、を備え、
    前記ピストンの往復方向に直交し且つ前記第1吸気ポート及び前記第2吸気ポートが並ぶ方向である側方向から見て、前記第1吸気ポートの流路軸線と前記第2吸気ポートの流路軸線とは、互いに異なる姿勢に設定されており、
    前記制御器は、前記アクセル操作量に応じて前記第1吸気ポートの流量と前記第2吸気ポートの流量との比を変更するように前記少なくとも一方のスロットル弁の開度を制御する、エンジン装置。
  2. 前記側方向から見て、前記第1吸気ポートの入口中心と出口中心とを結ぶ直線は、前記第2吸気ポートの入口中心と出口中心とを結ぶ直線よりも、前記往復方向に直交する仮想線の角度に近い角度に設定されている、請求項1に記載のエンジン装置。
  3. 前記第2吸気ポートの流路軸線の最大曲率は、前記第1吸気ポートの流路軸線の最大曲率よりも小さい、請求項2に記載のエンジン装置。
  4. 前記少なくとも1つの気筒は、並列配置された複数の気筒を含み、
    前記少なくとも1つの第1スロットル弁は、前記複数の気筒の前記第1吸気ポートに夫々対応する複数の第1スロットル弁を含み、
    前記少なくとも1つの第2スロットル弁は、前記複数の気筒の前記第2吸気ポートに夫々対応する複数の第2スロットル弁を含み、
    前記第1スロットル弁と前記第2スロットル弁とは、前記側方向から見て互いの位置がずれており、
    前記複数の第1スロットル弁は、前記第2吸気通路の外部を通過する第1連動機構により互いに連結されており、
    前記複数の第2スロットル弁は、前記第1吸気通路の外部を通過する第2連動機構により互いに連結されている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエンジン装置。
  5. 前記往復方向に直交する方向において、前記第2スロットル弁の中心と前記気筒の中心との間の距離は、前記第1スロットル弁の中心と前記気筒の中心との間の距離よりも小さい、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のエンジン装置。
  6. 前記制御器は、前記アクセル操作量が所定の低出力範囲にある場合には、前記アクセル操作量が所定の高出力範囲にある場合に比べ、前記第2吸気ポートの流量に対する前記第1吸気ポートの流量の割合が大きくなるように、前記少なくとも一方のスロットル弁の開度を制御する、請求項1乃至5のいずれ1項に記載のエンジン装置。
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