JP2015190195A - 充填形鋼管コンクリート柱の管理装置 - Google Patents

充填形鋼管コンクリート柱の管理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】鋼管内へのコンクリート充填を効率的に行うこと。
【解決手段】管理装置20は、鋼管12内部に充填されたコンクリート14の天端14Aの表面形状を測定する深度センサ30と、鋼管12外部に設けられ、深度センサ30で測定された天端14Aの表面形状を表示する表示手段50と、を備える。また、天端の表面形状とコンクリート14の正常充填時における天端14Aの表面形状モデルとの一致度に基づいて充填作業の品質を評価する充填評価手段52や、深度センサ30と天端14Aとの距離が所定値以上となるように深度センサ30が格納されたケース38を鋼管12内部で昇降させるよう昇降手段26を制御する昇降制御手段54を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は充填形鋼管コンクリート柱の管理装置に関する。
鋼管内部にコンクリートを充填する充填形鋼管コンクリート柱(CFT(Concrete Filled Tube))の施工に際しては、コンクリートの充填状況を正確に管理することが重要である。
例えば、下記引用文献1の管理装置は、照明装置と撮像装置とレーザ距離計とがケースに格納されたカメラユニットを備え、カメラユニットを吊り下げたケーブルを鋼管内で鉛直方向に移動可能としている。この管理装置では、ケースが鋼管内部で最も上方の位置となる上限位置に上昇された状態でケースの下端が開口Aの下縁よりも高い位置となるように構成されている。これにより、鋼管の開口の直下までコンクリートを充填しつつ鋼管の内部の状況およびコンクリートの天端の高さを的確に管理可能としている。
特開2013−189810号公報
しかしながら、上述の従来技術では、鋼管内におけるケースの移動は作業者等が手動で行っている。このため、コンクリートの天端とケースとが接触してカメラユニットが汚れてしまい、測定ができなくなる可能性があるという課題がある。
また、コンクリートの充填圧(充填速度)等も作業者が手動で行うため、管理装置による測定結果等の活用に改善の余地がある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、鋼管内へのコンクリート充填を効率的に行うことができる充填形鋼管コンクリート柱の管理装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、請求項1の発明にかかる充填形鋼管コンクリート柱の管理装置は、鋼管内部に充填されたコンクリートの天端の表面形状を測定する深度センサと、前記鋼管外部に設けられ、前記深度センサで測定された前記天端の表面形状を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる充填形鋼管コンクリート柱の管理装置は、前記深度センサで測定された前記天端の表面形状と前記コンクリートの正常充填時における前記天端の表面形状モデルとの一致度に基づいて充填作業の品質を評価する充填評価手段と、前記充填評価手段によって前記一致度が所定値未満と判定された場合に、前記コンクリートの充填状況に関する報知を行う報知手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる充填形鋼管コンクリート柱の管理装置は、前記深度センサは、前記天端の各点からの鉛直方向における距離を測定して前記天端の表面形状を測定するとともに、前記天端の各点からの鉛直方向における距離の平均値を第1の距離情報とし、前記鋼管内部に昇降可能に配置され、前記深度センサを保持するケースと、前記鋼管に形成された開口を介して前記鋼管外部から前記鋼管内部に導入され前記ケースを吊り下げるケーブルと、前記鋼管内部で前記ケーブルを昇降することで前記ケースを前記鋼管内部で昇降させる昇降手段と、前記第1の距離情報が所定値以上となるように前記ケースを前記鋼管内部で昇降させるよう前記昇降手段を制御する昇降制御手段と、を備える、ことを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる充填形鋼管コンクリート柱の管理装置は、基準位置と前記深度センサとの間の鉛直方向における距離を測定し第2の距離情報を生成する第2の距離測定手段と、前記第1の距離情報と、前記第2の距離情報とに基づいて前記基準位置からの前記鋼管内部に充填されたコンクリートの天端の高さを算出する天端高さ算出手段と、を備え、前記昇降手段は、前記ケースが前記鋼管内部で最も上方の位置となる上限位置に上昇された状態で前記ケースの下端が前記開口の下縁よりも高い位置となるように構成されている、ことを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる充填形鋼管コンクリート柱の管理装置は、前記鋼管内部への前記コンクリートの充填圧を制御する充填制御手段を備え、前記鋼管内部には、鋼管の長手方向において予め定められた位置に補強板が形成され、前記補強板には予め定められた内径の打設孔が形成されており、前記充填制御手段は、前記鋼管内部に充填されたコンクリートの天端の高さと前記補強板の位置とに基づいて、前記コンクリートの充填圧を制御する、ことを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる充填形鋼管コンクリート柱の管理装置は、前記ケーブルは、その延在方向に沿って予め定められた基準間隔で指標が形成され、前記第2の距離測定手段は、前記ケーブルの移動量を検出するエンコーダと、前記指標を検出する指標検出手段と、前記エンコーダで検出された移動量に基づいて前記第2の距離情報を生成すると共に、前記指標検出手段により前記指標が検出される毎に前記基準間隔を用いて前記第2の距離情報を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかる充填形鋼管コンクリート柱の管理装置は、前記表示手段は、前記天端高さに基づいて前記鋼管の全高に対する充填された前記コンクリートの天端高さの割合を、図形を用いてリアルタイムに表示する、ことを特徴とする。
また、請求項8の発明にかかる充填形鋼管コンクリート柱の管理装置は、前記図形は、前記鋼管の断面形状に対応する鋼管表示部と、各階のスラブに対応するスラブ表示部と、前記コンクリート天端の上昇に伴い一次元的に変化する棒グラフとして表示されるコンクリート表示部とで構成されている、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、コンクリートの天端の表面形状を深度センサで測定し、測定した表面形状を表示手段に表示する。深度センサでは、目視では判定困難な表面の凹凸を測定することができ、鋼管内にコンクリートが均一に充填できているかを精度よく判定することができる。また、画像撮影用のカメラや照明装置等を用いる従来技術と比較して装置を小型化することができ、鋼管が細い場合にも適用することができる。また、コンクリート充填中の天端の表面形状を3次元モデルとして記録することができ、建築物のトレーサビリティを向上させることができる。
請求項2の発明によれば、深度センサで測定された天端の表面形状とコンクリートの正常充填時における天端の表面形状モデルとの一致度に基づいて充填作業の品質を評価するので、作業者が目視で作業状態を確認する場合と比較して、作業状態を客観的に評価することができる。また、作業者が目視で作業状態を確認する場合と比較して、作業者の作業負担を軽減することができる。
請求項3の発明によれば、深度センサと天端との距離を第1の距離情報とし、第1の距離情報が所定値以上となるようにケースを鋼管内部で昇降させるよう昇降手段を制御するので、深度センサがコンクリートと接触するのを防止することができる。また、作業者が手動で昇降手段を操作する場合と比較して、作業負担を軽減することができる。
請求項4の発明によれば、昇降手段はケースが鋼管内部で最も上方の位置となる上限位置に上昇された状態でケースの下端が開口の下縁よりも高い位置となるように構成されているので、コンクリートの充填を鋼管の開口Aの直下まで行え、開口の直下まで鋼管の内部の状況およびコンクリートの天端の高さを的確に管理する上で有利となる。
請求項5の発明によれば、鋼管内部に充填されたコンクリートの天端の高さと補強板の位置とに基づいて、コンクリートの充填圧を制御するので、補強板周辺にも確実にコンクリートを充填することができ、充填作業の品質を向上させることができる。また、充填圧の制御を手動で行う場合と比較して、作業者の作業負担を軽減することができる。
請求項6の発明によれば、エンコーダで検出されたケーブルの移動量に基づいて第2の距離情報を生成すると共に、指標検出器により指標が検出される毎に補正手段が基準間隔を用いて第2の距離情報を補正するようにしたので、ケーブルの移動量に対するエンコーダの回転量に誤差が生じたとしても、その誤差を補正することにより第2の距離情報を正確に得ることができる。したがって、天端の高さを正確に得ることができ、コンクリートの天端の高さを的確に管理する上で有利となる。
請求項7の発明によれば、天端高さに基づいて鋼管の全高に対する充填されたコンクリートの天端高さの割合を、図形を用いてリアルタイムに表示するようにしたので、天端の高さを直感的に把握する上で有利となる。
請求項8の発明によれば、図形は、鋼管の断面形状に対応する鋼管表示部と、各階のスラブに対応するスラブ表示部と、天端の上昇に伴い一次元的に変化する棒グラフとして表示されるコンクリート表示部とで構成されているため、天端とスラブとの位置関係も直感的に把握することができコンクリートの天端の高さを的確に管理する上でより有利となる。
本実施の形態に係る管理装置20の使用状況を説明する説明図である。 (A)はカメラユニット22の構成を示す斜視図、(B)は(A)のB矢視図である。 (A)はケーブル案内機構40の斜視図、(B)は(A)の部分拡大図である。 (A)はケーブル巻き取り機構42の斜視図、(B)は(A)のB矢視図である。 本実施の形態に係る管理装置20の接続関係を示す説明図である。 パーソナルコンピュータ28の構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る管理装置20の機能ブロック図である。 本実施の形態に係る管理装置20の管理画面の一例を示す説明図である。
次に本発明の実施の形態の管理装置について説明する。
まず、図1を参照して充填形鋼管コンクリート柱10の施工方向について説明する。
充填形鋼管コンクリート柱10は、建築構造物の柱部材を構成するものである。
鋼管12の内部空間にコンクリート14を圧入充填し、固化することで充填形鋼管コンクリート柱10が構築される。
ここで使用される鋼管12は四角筒で複数階に亘り延在する長さを有し、この鋼管12の内部には、圧入されたコンクリート14が通過する打設孔を有する複数の補強板(ダイヤフラム板)が鋼管12の全長に亘り一定の間隔で固設されている。
さらに、鋼管12の側壁には、例えば各階床に対応してコンクリート圧入口1202が設けられている。このコンクリート圧入口1202は、コンクリート14が圧入充填された後に塞ぎ鋼板により閉塞されるものである。
このような鋼管12は、地上に構築された基礎部2上に立設される。そして、鋼管12内には、建築構造物の地上階に相当する搬入階F1に搬入されたコンクリート圧送用ポンプ車16からコンクリート14がコンクリート圧入口1202を通して圧入充填される。
コンクリート圧送用ポンプ車16からのコンクリート14の充填圧は、後述する充填制御手段59によって制御されている。
また、鋼管12の各階床に対応する箇所には梁部材が連結されている。
次に、本実施の形態の充填形鋼管コンクリート柱10の管理装置20(以下管理装置20という)につい説明する。
なお、本実施の形態において、鋼管12に対してコンクリート圧送用ポンプ車16などが搬入される階床を搬入階F1とし、鋼管12のコンクリート圧入口1202にコンクリート圧送用ポンプ車16のコンクリート輸送管1602が接続される階床を圧入階F2とし、また、管理装置20が配置される階床を計測階F3として説明する。
管理装置20は、カメラユニット22と、ケーブル24と、昇降手段26と、パーソナルコンピュータ28などを含んで構成されている。
図2(A)、(B)に示すように、カメラユニット22は、深度センサ30と、電源回路36(図5)と、ケース38とを備えている。
深度センサ30は、赤外線照射部302と、赤外線カメラ304と、処理部(図示なし)とを備える。
深度センサ30は、ケース38がケーブル24に吊り下げられた状態で、赤外線照射部302および赤外線カメラ304の光軸が鉛直方向の下方を向くように構成されている。
赤外線照射部302は、光軸方向に対して所定のパターンを有する赤外線を照射する。赤外線照射部302から照射された赤外線が光軸方向に位置する物体に当たると、物体の各点の位置(赤外線照射部302からの距離)に応じて歪みやずれが生じる。
赤外線カメラ304は、物体に当たった赤外線を撮影する。
処理部では、赤外線カメラ304で撮影された赤外線を用いて、物体の各点の位置(赤外線照射部302からの距離)を特定することにより、物体の表面形状を特定する。
また、処理部は、物体の表面形状のデータをケーブル24を介してパーソナルコンピュータ28(図1参照)に送出する。
深度センサ30は、電源回路36から供給される電力によって動作する。
なお、電源回路36ではなく、小型電池を用いて深度センサ30を動作させるようにしてもよい。
また、深度センサ30の構成は上記に限らず、従来公知の様々な技術を用いることができる。
本実施の形態において、深度センサ30は、鋼管12内部に充填されたコンクリート14の天端14Aの表面形状を測定する。より詳細には、深度センサ30は、天端14Aの各点からの鉛直方向における距離を測定して天端14Aの表面形状を測定する。
また、深度センサ30は、天端14Aの各点からの鉛直方向における距離の平均値を第1の距離情報として算出する。第1の距離情報とは、深度センサ30と天端14Aとの間の距離である。なお、第1の距離情報は、天端14Aの各点からの距離の平均値ではなく、天端14Aの各点からの距離の最小値や、天端14Aの中心点からの距離としてもよい。
電源回路36は、後述するインターフェースユニット48(図5)の電源回路4802からケーブル24を介して供給される電力を、深度センサ30に供給するものである。
ケース38は、鋼管12内部に昇降可能に配置され、深度センサ30と電源回路36とを収容保持するものである。
本実施の形態では、ケース38は、両端が閉塞された円筒状を呈し、ケース38の内部は密閉されている。ケース38の材料は、耐衝撃性を有する金属材料や合成樹脂材料など従来公知の様々な材料が使用可能である。
ケース38の上部は、ケーブル24の一端が挿入された状態でケーブル24に取着されている。
ケース38の下部は、透明なアクリルなどの合成樹脂材料で形成された窓部3802が設けられている。
ケーブル24は、鋼管12の側壁に形成された開口12A(図1)を介して鋼管12外部から鋼管12内部に導入されケース38(カメラユニット22)を吊り下げるものである。
本実施の形態では、ケーブル24は、深度センサ30で得られた天端14Aの表面形状情報と、第1の距離情報とをパーソナルコンピュータ28に伝送する信号ケーブルと、深度センサ30に電源回路4802(図5)からの電力を供給する電源ケーブルとして機能している。
なお、本実施の形態では、ケーブル24は、信号ケーブル、電源ケーブルを兼用しているが、信号ケーブル、電源ケーブルとは別のケーブルを設けても良い。この場合、ケーブルとは、ケース38を吊り下げることができ、また、後述するケーブルドラム4204(図4)により巻き取り、繰り出し可能なものであればよく、合成樹脂製、または、金属製のロープやワイヤなど従来公知のさまざまな吊り下げ用の部材が使用可能である。
ケーブル24の表面には、その延在方向に沿って予め定められた基準間隔で指標25が形成されている。
指標25は、後述する指標検出器46(図3(A))で検出可能であればどのような形態であってもよい。
例えば、指標25は、ケーブル24の周方向にわたって均一幅の線が印刷により、あるいは塗料を塗布されることにより形成することができる。
昇降手段26は、鋼管12内部でケーブル24を昇降することでケース38を鋼管12内部で昇降させるものである。
図3(A)、(B)、図4(A)、(B)に示すように、昇降手段26は、ケーブル案内機構40と、ケーブル巻き取り機構42とを含んで構成されている。
図3(A)、(B)に示すように、ケーブル案内機構40は、フレーム4002と、第1、第2、第3、第4のプーリ4004、4006、4008、4010と、ロータリーエンコーダ44と、指標検出器46とを含んで構成されている。
フレーム4002は、直線状に延在する基部4002Aと、基部4002Aの一端から起立する起立部4002Bとを備えている。
基部4002Aの中間部の両側に2つの取付金具4020がそれぞれ取着されている。
各取付金具4020に、ケーブル案内機構40を鋼管12に取り付けるための吸着用磁石装置4022が設けられている。この吸着用磁石装置4022は、つまみ4024の回転操作により永久磁石を回転させることで磁性体である鋼管12に吸着する励磁状態と、鋼管12に吸着しない非励磁状態とに切り替え可能に構成されている。
第1のプーリ4004は、起立部4002Bの先部に回転可能に設けられている。
第2のプーリ4006は、起立部4002Bと基部4002Aとの接続部に回転可能に設けられている。
第3のプーリ4008は、基部4002Aの中間部に回転可能に設けられている。
第4のプーリ4010は、基部4002Aの他端に回転可能に設けられている。
図3(A)に示すように、ケーブル案内機構40は、起立部4002Bが鋼管12の開口12Aから鋼管12内部に挿入され、起立部4002Bが基部4002Aよりも上側に位置し、基部4002Aが水平方向に延在した状態となるように、励磁状態とされた吸着用磁石装置4022を介して鋼管12の壁部に取着される。
この状態で、ケーブル24は、第1、第2、第3、第4のプーリ4004、4006、4008、4010に掛け回されることにより移動可能に案内される。図中、符号4030、4032は、ケーブル24を第3、第4のプーリ4008、4010のそれぞれに向けて押圧するローラである。
したがって、ケーブル案内機構40は、鋼管12に取着された状態でカメラユニット22を吊り下げたケーブル24を第1〜第4のプーリ4004、4006、4008、4010を用いて移動可能に案内するものである。
そして、ケーブル案内機構40は、鋼管12に取着された状態でケース38が鋼管12内部で最も上方の位置となる上限位置に上昇された状態でケース38の下端が開口12Aの下縁よりも高い位置となるように構成されている。
また、本実施の形態では、ケーブル案内機構40を吸着用磁石装置4022を介して鋼管12の壁部に取着するようにした。そのため、ケーブル24によって吊り下げられたカメラユニット22(ケース38)が、鋼管12の補強板の打設孔の縁部に接触して引っ掛かることがないように、ケーブル案内機構40の水平方向、垂直方向の位置あるいは傾きを容易に調整する上で有利となる。この場合、気泡の位置で水平度合いを測定する水平器などを用いるなど任意である。
このようにケーブル案内機構40の水平方向、垂直方向の位置あるいは傾きを容易に調整することができるため、カメラユニット22の昇降動作を円滑に行え、鋼管12の内部の監視を効率的に行う上で有利となる。
ロータリーエンコーダ44は、フレキシブルカップリング45を介して第3のプーリ4008と一体的に回転するようにフレーム4002に取着されている。
したがって、ロータリーエンコーダ44は、ケーブル24の移動量に相当する第3のプーリ4008の回転量を検出し、その検出結果である回転量情報をパーソナルコンピュータ28に供給する。
指標検出器46は、ケーブル24の指標25を検出して指標検出情報をパーソナルコンピュータ28に供給する指標検出手段として機能するものである。このような指標検出器46として、検出光をケーブル24の表面に照射しその反射光の光量の変化によって指標25の有無を判定する光センサなど従来公知のさまざまなセンサが使用可能である。
図4(A)、(B)に示すように、ケーブル巻き取り機構42は、基台4202、ケーブルドラム4204、モータ4206などを含んで構成されている。
基台4202は、ケーブル案内機構40の近傍の計測階F3の床に固定されるものである。
ケーブルドラム4204は、基台4202に回転可能に支持されており、ケーブル案内機構40から導出されたケーブル24の巻き取り、繰り出しを行うものである。
モータ4206は、ケーブルドラム4204の回転軸を回転させて、ケーブルドラム4204を巻き取り方向、繰り出し方向に回転させるものである。モータ4206の回転は、後述する昇降制御手段54によって制御されている。
なお、ケーブルドラム4204には、摩擦板が押し付けられることで回転位置が保持されるように構成されている。したがって、モータ4206の回転によりカメラユニット22を任意の位置に移動させたのち、モータ4206の回転が停止してもカメラユニット22の位置が保持されるようになっている。
したがって、ケーブル巻き取り機構42のモータ4206を正逆方向に回転させることでケーブル24の巻き取り、繰り出しがなされ、これによりケーブル案内機構40を介してケーブル24が移動されることによってカメラユニット22が鋼管12内部で昇降される。そして、モータ4206の回転を停止することにより、カメラユニット22の位置が決定される。
図中、符号4210は、基台4202とケーブルドラム4204との間に設けられケーブル24に電気的に接続されたスリップリングである。
スリップリング4210とパーソナルコンピュータ28との間を接続するインターフェースユニット48が基台4202に取着されている。
図5に示すように、インターフェースユニット48は、電源回路4802と、マイクロコンピュータ4804と、USBインターフェース4806とを備えている。
電源回路4802は、商用電源に接続されたACアダプタ49から供給される電力によって機能するものであり、スリップリング4210、ケーブル24を介してカメラユニット22側の電源回路36に電力を供給する。
マイクロコンピュータ4804は、深度センサ30からケーブル24、スリップリング4210を介して供給される天端14Aの表面形状情報および第1の距離情報と、ロータリーエンコーダ44から供給される回転量情報と、指標検出器46から供給される指標検出情報をパーソナルコンピュータ28で処理可能な形式に変換するものである。
USBインターフェース4806は、マイクロコンピュータ4804とパーソナルコンピュータ28との通信をUSBで行うためのものである。
なお、深度センサ30からケーブル24、スリップリング4210を介して供給される情報は、マイクロコンピュータ4804、USBインターフェース4806を介してパーソナルコンピュータ28に供給されるものとしたが、深度センサ30に無線通信機能を設けて、直接パーソナルコンピュータに送信してもよい。
パーソナルコンピュータ28は、計測階F3に設置されている。
パーソナルコンピュータ28は、図6に示すように、CPU28Aと、ROM28B、RAM28C、ハードディスク装置28D、ディスク装置28E、キーボード28F、マウス28G、ディスプレイ装置28H、プリンタ装置28I、入出力インターフェース28Jなどを有している。
ROM28Bは所定のデータやプログラムなどを格納し、RAM28Cはワーキングエリアを提供するものである。
ハードディスク装置28Dは、管理装置20の機能を実現するための制御プログラムを格納している。
ディスク装置28EはCDやDVDなどの記録媒体に対してデータの記録、再生を行うものである。
なお、本実施の形態において、上記データは、天端14の表面形状情報、天端14Aの高さなどを含む。
キーボード28Fおよびマウス28Gは、操作者による操作入力を受け付けるものである。
ディスプレイ装置28Hはデータを表示出力するものである。
プリンタ装置28Iはデータを印刷出力するものである。
入出力インターフェース28Jは、インターフェースユニット48を介して深度センサ30、ロータリーエンコーダ44、指標検出器46との間でデータの授受を行うものである。
パーソナルコンピュータ28は、CPU28Aが前記の制御プログラムを実行することによって、図7に示すように、表示手段50(報知手段)と、充填評価手段52と、昇降制御手段54と、第2の距離測定手段56と、天端高さ算出手段58と、充填制御手段59とを実現する。
表示手段50は、深度センサ30から供給される表面形状情報に基づいて画像を表示するものであり、本実施の形態では、CPU28Aおよびディスプレイ装置28Hによって構成されている。
また、表示手段50は、天端高さ算出手段58で算出される鋼管12に充填されたコンクリート14の天端高さに基づいて鋼管12の全高に対する天端高さの割合を、図8に示す図形66を用いてリアルタイムに表示するものである。
この場合、表示される図形66は、鋼管12に対応する鋼管12の断面形状に対応する鋼管表示部66Aと、各階のスラブに対応するスラブ表示部66Bと、天端14Aの上昇に伴い一次元的に変化する棒グラフとして表示されるコンクリート表示部66Cとで構成されている。
したがって、天端14Aの位置を直感的に把握する上で有利となっている。
充填評価手段52は、深度センサ30で測定された天端14Aの表面形状に基づいて、コンクリート14の充填作業の品質を評価する。
より詳細には、充填評価手段52は、深度センサで測定された天端14Aの表面形状とコンクリート14の正常充填時における天端14Aの表面形状モデルとの一致度に基づいて充填作業の品質を評価する。
コンクリート14の正常充填時における天端14Aの表面形状とは、例えば鋼管12内の補強版部分以外では、天端14A内の高さが均一である状態である。このため、充填評価手段52は、例えば鋼管12内の補強版部分以外の場所で天端14Aの各点の位置のバラつきが所定値以上となった場合には、充填作業の品質が基準を満たしていないと評価する。
また、鋼管12内の補強板が設けられている箇所では、補強板の形状によって表面形状モデルが異なる。例えば図8の画像情報D1に示すように、補強板1210の中央に打設孔1212が設けられると共に、四隅に空気穴1214が設けられている場合には、まず四隅の空気穴1214部分からコンクリート14が表出し、追って中央の打設孔1212部分からコンクリート14が表出するのが好ましい。
この場合、充填評価手段52は、例えば空気穴1214より先に打設孔1212からコンクリート14が表出した場合には、充填作業の品質が基準を満たしていないと評価する。
充填評価手段52によって、深度センサで測定された天端14Aの表面形状とコンクリート14の正常充填時における天端14Aの表面形状モデルとの一致度が所定値未満と判定された場合、すなわち充填作業の品質が基準を満たしていないと評価された場合、報知手段はコンクリート14の充填状況に関する報知を行う。
本実施の形態では、報知手段は表示手段50であるものとする。この場合、表示手段50に充填作業の状況を確認するよう表示を行う。
また、パーソナルコンピュータ28に音声出力部や警報灯などを設けて、音声を出力したり、警報灯を点灯させたりにしてもよい。
昇降制御手段54は、昇降手段26に対する制御信号を出力し、ケース38を鋼管12内部の任意の位置に昇降させる。
昇降制御手段54は、第1の距離情報(すなわち深度センサ30と天端14Aとの間の距離)が所定値以上となるようにケース38を鋼管12内部で昇降させるよう昇降手段26を制御する。
これは、天端14Aとケース38との間の距離が0になると、コンクリート14がケース38に付着して、深度センサ30による測定に支障をきたすためである。
昇降制御手段54によって、作業者が手動で昇降手段26を操作するのと比較して、人為的なミス(例えば作業者がよそ見をしていたなど)による天端14Aとケース38との接触を回避して、作業効率を向上させることができるとともに、作業者の作業負担を軽減することができる。
第2の距離測定手段56は、予め定められた基準位置と深度センサ30との間の鉛直方向における距離を測定し第2の距離情報を生成するものである。
本実施の形態では、基準位置は、例えば、基礎部2(図1)の位置である。
本実施の形態では、第2の距離測定手段52は、ロータリーエンコーダ44と、指標検出器46とに加えて、補正手段47を含んで構成されている。
補正手段47は、ロータリーエンコーダ44で検出された回転量情報、すなわち、ケーブル24の移動量に基づいて第2の距離情報を生成すると共に、指標検出器46により指標25が検出される毎に基準間隔を用いて第2の距離情報を補正するように構成されている。
天端高さ算出手段58は、第1の距離情報と、補正手段47で補正された第2の距離情報とに基づいて基準位置からのコンクリート14の天端14Aの高さを算出するものである。
充填制御手段59は、コンクリート圧送用ポンプ車16に対してコンクリート14の充填圧を制御する制御信号を送信することにより、鋼管12内部へのコンクリート14の充填圧を制御する。
ここで、上述のように鋼管12内部には、鋼管12の長手方向において予め定められた位置に補強板1210が形成され、補強板1210には予め定められた内径の打設孔1212(図8参照)が形成されている。
充填制御手段59は、鋼管12内部に充填されたコンクリートの天端14Aの高さと補強板1210の位置とに基づいて、コンクリート14の充填圧を制御する。
すなわち、補強板1210が設けられている箇所は、補強板1210が設けられていない箇所と比較して、コンクリート14が通過できる領域が狭い。また、補強板1210の周辺にコンクリート14が充填しきれない部分が発生すると、鋼管12の強度に影響を与える可能性がある。
このため、補強板1210が設けられている箇所では、補強板1210が設けられていない箇所と比較してコンクリート14の充填速度を遅く(充填圧を低く)して、補強板1210周辺に確実にコンクリート14を充填できるようにする。
一方、補強板1210が設けられていない箇所では、充填速度を可能な限り速くして、コンクリートの凝固が始まる前に短時間で充填を完了できるようにする。
これにより、コンクリート14の充填圧を手動で制御する場合と比較して、コンクリートの充填作業の作業品質を向上させることができる。
なお、充填制御手段59による充填圧の制御は、補強板1210に限らず鋼管12内の他の障害物の位置に基づいて行ってもよい。
また、本実施の形態では、図1に示すように、圧入階F2、搬入階F1にもパーソナルコンピュータ60、62が設置されており、これらパーソナルコンピュータ60、62と管理装置20のパーソナルコンピュータ28とはLAN58によって通信可能に接続されている。
そして、監視装置の表示手段50で表示される情報がLAN58を介して圧入階F2、搬入階F1のパーソナルコンピュータ60、62に供給されることで、それら他のパーソナルコンピュータ60、62においても管理装置20の表示手段50の表示内容と同一の表示内容が表示されるように構成されている。
さらに、上記LAN58をインターネット64に接続しており、インターネットを介して現場から離れた事務所や施設、顧客のパーソナルコンピュータ66、68、70にも上記と同様に表示内容を配信できるように構成されている。
次に、本実施の形態の管理装置20の使用方法について説明する。
まず、計測階F3に位置する鋼管12にケーブル案内機構40を取着し、鋼管12の開口12Aからケーブル24を介してカメラユニット22を吊り下げ、計測階F3にケーブル巻き取り機構42を設置する。
ケーブル巻き取り機構42のモータ4206を駆動して、コンクリート14の天端14Aが測定可能な位置にカメラユニット22を降下させ、カメラユニット22の高さを決める。このとき、深度センサ30を駆動した状態でカメラユニット22を降下させていき、赤外線照射部302から照射した赤外線が天端14Aに投影され、赤外線カメラ304で撮影可能な位置、かつ第1の距離(深度センサ30と天端14Aとの距離)が所定値以上となる位置で降下を停止させる。
また、このとき、第2の距離測定手段52により、ロータリーエンコーダ44で検出されたケーブル24の移動量に基づいて第2の距離情報が生成されると共に、指標検出器46により指標25が検出される毎に基準間隔を用いて第2の距離情報が補正されることにより、基準位置に対する深度センサ30の距離である第2の距離情報が正確に得られる。
次に、搬入階F1に乗り入れたコンクリートミキサー車から生コンクリートをコンクリート圧送用ポンプ車16の投入口に順次投入する。
同時にコンクリート圧送用ポンプ車16を起動することにより、生コンクリート14をコンクリート輸送管1602を通して鋼管12のコンクリート圧入口1202から鋼管12の内部空間内に圧入する。
このとき、充填制御手段59により、鋼管12内の補強板1210の位置に基づいて充填圧を制御しながら圧入を行う。
コンクリート14が鋼管12の内部空間内に圧入充填され続けると、その天端14Aは内部空間内を図1の矢印に示すように上昇する。
深度センサ30によって天端14Aまでの距離である第1の距離情報がリアルタイムに計測される。
天端高さ算出手段58は、リアルタイムに得られた第1の距離情報と、第2の距離情報とに基づいて基準位置からのコンクリート14の天端14Aの高さをリアルタイムに算出する。
ディスプレイ装置には、図8に示す管理画面が表示される。
管理画面には、(1)深度センサ30によって得られた鋼管12内部での天端14Aの表面形状を示す画像情報D1と、(2)コンクリート14の天端高さに基づいて鋼管12の全高に対する天端高さの割合示す図形66とが表示される。
なお、画像情報のうち、符号1210は鋼管12内部に形成された補強板、符号1212は補強板1210に形成された打設孔、符号1214は補強板1210に形成された空気穴を示す。
また、図8に示す管理画面として、符号D3に示すような時間経過に伴うコンクリート天端高さの上昇速度を示す速さグラフ、符号D4に示すような時間経過に伴うコンクリート天端高さの位置を示す高さグラフを表示させるようにしてもよい。これらのグラフは、天端高さ算出手段58で算出されたコンクリート14の天端高さに基づいてパーソナルコンピュータ28によりリアルタイムに生成すればよい。
また、搬入階F1に、撮像装置を設置しておき、その撮像装置で撮像された搬入階F1の状況を示す画像情報をLAN58によって管理装置20のパーソナルコンピュータ28に伝送し、符号D5に示すように、搬入階F1の状況を示す画像として表示させるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、コンクリート14の天端14Aの表面形状を深度センサ30で測定し、測定した表面形状を表示手段50に表示する。深度センサ30では、目視では判定困難な表面の凹凸を測定することができ、鋼管12内にコンクリート14が均一に充填できているかを精度よく判定することができる。また、画像撮影用のカメラや照明装置等を用いる従来技術と比較して装置を小型化することができ、鋼管12が細い場合にも適用することができる。また、コンクリート充填中の天端14Aの表面形状を3次元モデルとして記録することができ、建築物のトレーサビリティを向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、深度センサ30で測定された天端14Aの表面形状とコンクリート14の正常充填時における天端の表面形状モデルとの一致度に基づいて充填作業の品質を評価するので、作業者が目視で作業状態を確認する場合と比較して、作業状態を客観的に評価することができる。また、作業者が目視で作業状態を確認する場合と比較して、作業者の作業負担を軽減することができる。
また、本実施の形態によれば、深度センサ30と天端14Aとの距離を第1の距離情報とし、第1の距離情報が所定値以上となるようにケース38を鋼管12内部で昇降させるよう昇降手段26を制御するので、深度センサ30がコンクリート14と接触するのを自動的に防止することができる。また、作業者が手動で昇降手段26を操作する場合と比較して、作業負担を軽減することができる。
また、本実施の形態によれば、ケーブル案内機構40(昇降手段26)は、ケース38が鋼管12内部で最も上方の位置となる上限位置に上昇された状態でケース38の下端が開口12Aの下縁よりも高い位置となるように構成されている。そのため、コンクリート14の充填を鋼管12の開口12Aの直下まで行え、開口12Aの直下まで鋼管12の内部の状況およびコンクリート14の天端14Aの高さを的確に管理する上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、鋼管12内部に充填されたコンクリートの天端14Aの高さと補強板1210の位置とに基づいて、コンクリート14の充填圧を制御するので、補強板1210周辺にも確実にコンクリート14を充填することができ、充填作業の品質を向上させることができる。また、充填圧の制御を手動で行う場合と比較して、作業者の作業負担を軽減することができる。
また、本実施の形態によれば、ロータリーエンコーダ44で検出されたケーブル24の移動量に基づいて第2の距離情報を生成すると共に、指標検出器46により指標25が検出される毎に補正手段47が基準間隔を用いて第2の距離情報を補正するようにした。そのため、第3のプーリ4008がケーブル24に対してスリップするなどして、ケーブル24の移動量に対するロータリーエンコーダ44の回転量に誤差が生じたとしても、その誤差を補正することにより第2の距離情報を正確に得ることができる。したがって、天端14Aの高さを正確に得ることができ、コンクリート14の天端14Aの高さを的確に管理する上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、天端高さに基づいて鋼管12の全高に対する充填されたコンクリート14の天端高さの割合を、図形66を用いてリアルタイムに表示するようにしたので、天端14Aの高さを直感的に把握する上で有利となる。
さらに、図形66は、鋼管12の断面形状に対応する鋼管表示部66Aと、各階のスラブに対応するスラブ表示部66Bと、天端14Aの上昇に伴い一次元的に変化する棒グラフとして表示されるコンクリート表示部66Cとで構成されているため、天端14Aとスラブとの位置関係も直感的に把握することができコンクリート14の天端14Aの高さを的確に管理する上でより有利となる。
なお、実施の形態では、第2の距離測定手段52がケーブル24の移動量を測定することで第2の距離を測定する場合について説明したが、第2の距離測定手段52として以下の構成を用いることもできる。
前述したように、鋼管12内部には、鋼管12の長手方向において予め定められた位置に補強板が形成され、補強板には予め定められた内径の打設孔が形成されている。
第2の距離測定手段52は、第1の特定手段と第2の特定手段とを備えている。
第1の特定手段は、深度センサ30で補強板を測定したときの補強板の表面形状上の打設孔の内径から補強板からの深度センサ30までの距離h1を特定する。
第2の特定手段は、深度センサ30で補強板を測定したときの補強板の位置を特定することで補強板の高さ方向の距離h2を特定する。
第2の距離測定手段52は、距離h1と距離h2との合計によって第2の距離を得る。
このような構成によっても上述した実施の形態と同様の効果が奏される。
10……充填形鋼管コンクリート柱、12……鋼管、12A……開口、14……コンクリート、14A……天端、16……コンクリート圧送用ポンプ車、20……管理装置、22……カメラユニット、24……ケーブル、26……昇降手段、28……パーソナルコンピュータ、30……深度センサ、302……赤外線照射部、304……赤外線カメラ、36……電源回路、38……ケース、40……ケーブル案内機構、42……ケーブル巻き取り機構、44……ロータリーエンコーダ、46……指標検出器、47……補正手段、48……インターフェースユニット、49……ACアダプタ、50……表示手段、52……充填評価手段、52……距離測定手段、52……充填評価手段、54……昇降制御手段、56……第2の距離測定手段、58……天端高さ算出手段、59……充填制御手段。

Claims (8)

  1. 充填形鋼管コンクリート柱の管理装置であって、
    鋼管内部に充填されたコンクリートの天端の表面形状を測定する深度センサと、
    前記鋼管外部に設けられ、前記深度センサで測定された前記天端の表面形状を表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする充填形鋼管コンクリート柱の管理装置。
  2. 前記深度センサで測定された前記天端の表面形状と前記コンクリートの正常充填時における前記天端の表面形状モデルとの一致度に基づいて充填作業の品質を評価する充填評価手段と、
    前記充填評価手段によって前記一致度が所定値未満と判定された場合に、前記コンクリートの充填状況に関する報知を行う報知手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の充填形鋼管コンクリート柱の管理装置。
  3. 前記深度センサは、前記天端の各点からの鉛直方向における距離を測定して前記天端の表面形状を測定するとともに、前記天端の各点からの鉛直方向における距離の平均値を第1の距離情報とし、
    前記鋼管内部に昇降可能に配置され、前記深度センサを保持するケースと、
    前記鋼管に形成された開口を介して前記鋼管外部から前記鋼管内部に導入され前記ケースを吊り下げるケーブルと、
    前記鋼管内部で前記ケーブルを昇降することで前記ケースを前記鋼管内部で昇降させる昇降手段と、
    前記第1の距離情報が所定値以上となるように前記ケースを前記鋼管内部で昇降させるよう前記昇降手段を制御する昇降制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の充填形鋼管コンクリート柱の管理装置。
  4. 基準位置と前記深度センサとの間の鉛直方向における距離を測定し第2の距離情報を生成する第2の距離測定手段と、
    前記第1の距離情報と、前記第2の距離情報とに基づいて前記基準位置からの前記鋼管内部に充填されたコンクリートの天端の高さを算出する天端高さ算出手段と、を備え、
    前記昇降手段は、前記ケースが前記鋼管内部で最も上方の位置となる上限位置に上昇された状態で前記ケースの下端が前記開口の下縁よりも高い位置となるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項3記載の充填形鋼管コンクリート柱の管理装置。
  5. 前記鋼管内部への前記コンクリートの充填圧を制御する充填制御手段を備え、
    前記鋼管内部には、鋼管の長手方向において予め定められた位置に補強板が形成され、
    前記補強板には予め定められた内径の打設孔が形成されており、
    前記充填制御手段は、前記鋼管内部に充填されたコンクリートの天端の高さと前記補強板の位置とに基づいて、前記コンクリートの充填圧を制御する、
    ことを特徴とする請求項4記載の充填形鋼管コンクリート柱の管理装置。
  6. 前記ケーブルは、その延在方向に沿って予め定められた基準間隔で指標が形成され、
    前記第2の距離測定手段は、
    前記ケーブルの移動量を検出するエンコーダと、
    前記指標を検出する指標検出手段と、
    前記エンコーダで検出された移動量に基づいて前記第2の距離情報を生成すると共に、前記指標検出手段により前記指標が検出される毎に前記基準間隔を用いて前記第2の距離情報を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする請求項4または5記載の充填形鋼管コンクリート柱の管理装置。
  7. 前記表示手段は、前記天端高さに基づいて前記鋼管の全高に対する充填された前記コンクリートの天端高さの割合を、図形を用いてリアルタイムに表示する、
    ことを特徴とする請求項1〜6に何れか1項記載の充填形鋼管コンクリート柱の管理装置。
  8. 前記図形は、前記鋼管の断面形状に対応する鋼管表示部と、各階のスラブに対応するスラブ表示部と、前記コンクリート天端の上昇に伴い一次元的に変化する棒グラフとして表示されるコンクリート表示部とで構成されている、
    ことを特徴とする請求項7記載の充填形鋼管コンクリート柱の管理装置。
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