JP2013189810A - 管理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カメラユニット22は、照明装置30と、撮像装置32と、レーザ距離計34と、ケース38とを備えている。ケーブル24は、鋼管12の開口12Aを介して鋼管12内部に導入されカメラユニット22を吊り下げる。昇降手段26は、鋼管12内部でケーブル24を昇降することでケース38を鋼管12内部で昇降させる。昇降手段26のケーブル案内機構40は、鋼管12に取着された状態でカメラユニット22を吊り下げたケーブル24を移動可能に案内し、ケーブル案内機構40は、ケース38が鋼管12内部で最も上方の位置となる上限位置に上昇された状態でケース38の下端が開口12Aの下縁よりも高い位置となるように構成されている。
【選択図】図3
Description
引用文献1には、照明装置、CCDカメラ、赤外線距離センサを備えるカメラユニットを、鋼管に設けた開口から鋼管内部の内部に挿入し、カメラユニットをワイヤーで吊り下げる管理装置が提案されている。
この管理装置では、昇降装置によってカメラユニットを昇降させつつ、鋼管内部に充填されるコンクリートの状況をCCDカメラで撮像し、また、コンクリート天端の位置を赤外線距離センサで計測する。
また、引用文献2には、鋼管内部で撮像装置をワイヤーで吊り下げると共に、コンクリート天端の位置を検出するレベル計測器を鋼管内部に治具を介して配設した管理装置が提案されている。
また、後者の従来技術でも、撮像装置が鋼管内部で最も上方の位置となる上限位置に上昇した状態であっても、撮像装置の下端が開口の下縁よりも低い位置に留まり、また、レベル計測器の下端が開口の下縁よりも低い位置に留まる。
したがって、コンクリートを開口の下端まで充填すると、コンクリートにカメラユニット、撮像装置、レベル計測器が埋まってしまうことになることから、コンクリートを開口の下縁まで充填することができないという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、鋼管の開口の直下までコンクリートを充填しつつ鋼管の内部の状況およびコンクリートの天端の高さを的確に管理する上で有利な管理装置を提供することにある。
まず、図1を参照して充填形鋼管コンクリート柱10の施工方向について説明する。
充填形鋼管コンクリート柱10は、建築構造物の柱部材を構成するものである。
鋼管12の内部空間にコンクリート14を圧入充填し、固化することで充填形鋼管コンクリート柱10が構築される。
ここで使用される鋼管12は四角筒で複数階に亘り延在する長さを有し、この鋼管12の内部には、圧入されたコンクリート14が通過する打設孔を有する複数の補強板(ダイヤフラム板)が鋼管12の全長に亘り一定の間隔で固設されている。
さらに、鋼管12の側壁には、例えば各階床に対応してコンクリート圧入口1202が設けられている。このコンクリート圧入口1202は、コンクリート14が圧入充填された後に塞ぎ鋼板により閉塞されるものである。
このような鋼管12は、地上に構築された基礎部2上に立設される。そして、鋼管12内には、建築構造物の地上階に相当する搬入階F1に搬入されたコンクリート圧送用ポンプ車16からコンクリート14がコンクリート圧入口1202を通して圧入充填される。
また、鋼管12の各階床に対応する箇所には梁部材が連結されている。
なお、本実施の形態において、鋼管12に対してコンクリート圧送用ポンプ車16などが搬入される階床を搬入階F1とし、鋼管12のコンクリート圧入口1202にコンクリート圧送用ポンプ車16のコンクリート輸送管1602が接続される階床を圧入階F2とし、また、管理装置20が配置される階床を計測階F3として説明する。
本実施の形態では、照明装置30は、発光ダイオードで構成されており、電源回路36から供給される電力によって点灯する。
撮像装置32は、撮像光学系と、撮像光学系によって捉えられた被写体像を撮像して画像情報を生成する撮像素子と、撮像素子を駆動すると共に、撮像素子から送出される画像情報をケーブル24を介してパーソナルコンピュータ28に送出する信号処理部などを含んで構成されている。
撮像装置32は、ケース38がケーブル24に吊り下げられた状態で撮像光学系の光軸が鉛直方向の下方を向くように構成されている。
撮像装置32は、電源回路36から供給される電力によって動作する。
なお、撮像装置の撮像光学系は、鋼管12の内部を効率的に監視することができればよく、従来公知の様々な構成のものが使用可能である。
なお、撮像光学系として、180度の画角を有し、光軸を中心とする360度の範囲を撮像可能で、かつ、光軸を含む平面内で光軸を中心として180度の範囲で撮像が可能に構成された魚眼レンズを使用してもよい。
この場合は、撮像装置で得られる画像情報をそのままディスプレイ装置28H(図6)などで表示すると歪曲した画像が表示されてしまうため、従来公知の画像変換処理を行うことにより歪曲しない自然な画像を表示させればよい。
このような魚眼レンズを用いると、鋼管12の内部や打設されたコンクリートの状況を広範囲にわたって監視する上で有利となる。
レーザ距離計34は、天端14Aに対してレーザ光を照射し、天端14Aで反射されたレーザ光を受信し、レーザ光が天端14Aで反射して戻ってくるまでの時間からレーザ距離計34と天端14Aとの間の距離を測定し、この測定結果を第1の距離情報としてケーブル24を介してパーソナルコンピュータ28に送出する。
レーザ距離計34は、電源回路36から供給される電力によって動作する。
本実施の形態では、ケース38は、両端が閉塞された円筒状を呈し、ケース38の内部は密閉されている。ケース38の材料は、耐衝撃性を有する金属材料や合成樹脂材料など従来公知の様々な材料が使用可能である。
ケース38の上部は、ケーブル24の一端が挿入された状態でケーブル24に取着されている。
ケース38の下部は、透明なアクリルなどの合成樹脂材料で形成された窓部3802が設けられている。
窓部3802の外面には、窓部3802を保護する平面視Y字状を呈するフレーム3804が取着されている。
窓部3802は、フレーム3804によって周方向に3つの領域に分割されており、各領域に対向して照明装置30と撮像装置32とレーザ距離計34とが配置されている。
本実施の形態では、ケーブル24は、撮像装置32からの画像情報およびレーザ距離計34からの第1の距離情報をパーソナルコンピュータ28に伝送する信号ケーブルと、照明装置30、撮像装置32およびレーザ距離計34に電源回路4802(図5)からの電力を供給する電源ケーブルとして機能している。
なお、本実施の形態では、ケーブル24は、信号ケーブル、電源ケーブルを兼用しているが、信号ケーブル、電源ケーブルとは別のケーブルを設けても良い。この場合、ケーブルとは、ケース38を吊り下げることができ、また、後述するケーブルドラム4204(図4)により巻き取り、繰り出し可能なものであればよく、合成樹脂製、または、金属製のロープやワイヤなど従来公知のさまざまな吊り下げ用の部材が使用可能である。
指標25は、後述する指標検出器46(図3(A))で検出可能であればどのような形態であってもよい。
例えば、指標25は、ケーブル24の周方向にわたって均一幅の線が印刷により、あるいは塗料を塗布されることにより形成することができる。
図3(A)、(B)、図4(A)、(B)に示すように、昇降手段26は、ケーブル案内機構40と、ケーブル巻き取り機構42とを含んで構成されている。
フレーム4002は、直線状に延在する基部4002Aと、基部4002Aの一端から起立する起立部4002Bとを備えている。
基部4002Aの中間部の両側に2つの取付金具4020がそれぞれ取着されている。
各取付金具4020に、ケーブル案内機構40を鋼管12に取り付けるための吸着用磁石装置4022が設けられている。この吸着用磁石装置4022は、つまみ4024の回転操作により永久磁石を回転させることで磁性体である鋼管12に吸着する励磁状態と、鋼管12に吸着しない非励磁状態とに切り替え可能に構成されている。
第1のプーリ4004は、起立部4002Bの先部に回転可能に設けられている。
第2のプーリ4006は、起立部4002Bと基部4002Aとの接続部に回転可能に設けられている。
第3のプーリ4008は、基部4002Aの中間部に回転可能に設けられている。
第4のプーリ4010は、基部4002Aの他端に回転可能に設けられている。
この状態で、ケーブル24は、第1、第2、第3、第4のプーリ4004、4006、4008、4010に掛け回されることにより移動可能に案内される。図中、符号4030、4032は、ケーブル24を第3、第4のプーリ4008、4010のそれぞれに向けて押圧するローラである。
したがって、ケーブル案内機構40は、鋼管12に取着された状態でカメラユニット22を吊り下げたケーブル24を第1〜第4のプーリ4004、4006、4008、4010を用いて移動可能に案内するものである。
そして、ケーブル案内機構40は、鋼管12に取着された状態でケース38が鋼管12内部で最も上方の位置となる上限位置に上昇された状態でケース38の下端が開口12Aの下縁よりも高い位置となるように構成されている。
また、本実施の形態では、ケーブル案内機構40を吸着用磁石装置4022を介して鋼管12の壁部に取着するようにした。そのため、ケーブル24によって吊り下げられたカメラユニット22(ケース38)が、鋼管12の補強板の打設孔の縁部に接触して引っ掛かることがないように、ケーブル案内機構40の水平方向、垂直方向の位置あるいは傾きを容易に調整する上で有利となる。この場合、気泡の位置で水平度合いを測定する水平器などを用いるなど任意である。
このようにケーブル案内機構40の水平方向、垂直方向の位置あるいは傾きを容易に調整することができるため、カメラユニット22の昇降動作を円滑に行え、鋼管12の内部の監視を効率的に行う上で有利となる。
したがって、ロータリーエンコーダ44は、ケーブル24の移動量に相当する第3のプーリ4008の回転量を検出し、その検出結果である回転量情報をパーソナルコンピュータ28に供給する。
指標検出器46は、ケーブル24の指標25を検出して指標検出情報をパーソナルコンピュータ28に供給する指標検出手段として機能するものである。このような指標検出器46として、検出光をケーブル24の表面に照射しその反射光の光量の変化によって指標25の有無を判定する光センサなど従来公知のさまざまなセンサが使用可能である。
基台4202は、ケーブル案内機構40の近傍の計測階F3の床に固定されるものである。
ケーブルドラム4204は、基台4202に回転可能に支持されており、ケーブル案内機構40から導出されたケーブル24の巻き取り、繰り出しを行うものである。
ハンドル4206は、基台4202に対して回転可能に支持されている。
動力伝達部4208は、ハンドル4206とケーブルドラム4204との間に設けられ、ハンドル4206の回転力をケーブルドラム4204に伝達することでケーブルドラム4204を巻き取り方向、繰り出し方向に回転させるものである。動力伝達部4208は、歯付ベルトと複数のギアを組み合わせるなど従来公知のさまざまな機構が使用可能である。
なお、ケーブルドラム4204には、摩擦板が押し付けられることで回転位置が保持されるように構成されている。したがって、ハンドル4206の回転操作によりカメラユニット22を任意の位置に移動させたのち、ハンドル4206から手を離してもカメラユニット22の位置が保持されるようになっている。
したがって、ケーブル巻き取り機構42のハンドル4206を正逆方向に回転させることでケーブル24の巻き取り、繰り出しがなされ、これによりケーブル案内機構40を介してケーブル24が移動されることによってカメラユニット22が鋼管12内部で昇降される。そして、ハンドル4206の回転を停止することにより、カメラユニット22の位置が決定される。
スリップリング4210とパーソナルコンピュータ28との間を接続するインターフェースユニット48が基台4202に取着されている。
図5に示すように、インターフェースユニット48は、電源回路4802と、マイクロコンピュータ4804と、USBインターフェース4806とを備えている。
電源回路4802は、商用電源に接続されたACアダプタ49から供給される電力によって機能するものであり、スリップリング4210、ケーブル24を介してカメラユニット22側の電源回路36に電力を供給する。
マイクロコンピュータ4804は、レーザ距離計34からケーブル24、スリップリング4210を介して供給される第1の距離情報と、ロータリーエンコーダ44から供給される回転量情報と、指標検出器46から供給される指標検出情報をパーソナルコンピュータ28で処理可能な形式に変換するものである。
USBインターフェース4806は、マイクロコンピュータ4804とパーソナルコンピュータ28との通信をUSBで行うためのものである。
なお、撮像装置32からケーブル24、スリップリング4210を介して供給される画像情報は、マイクロコンピュータ4804、USBインターフェース4806を介してパーソナルコンピュータ28に供給されるものとしたが、画像情報を別途設けたカメラサーバを介してモニタ装置やパーソナルコンピュータに配信するようにするなど任意である。
パーソナルコンピュータ28は、図6に示すように、CPU28Aと、ROM28B、RAM28C、ハードディスク装置28D、ディスク装置28E、キーボード28F、マウス28G、ディスプレイ装置28H、プリンタ装置28I、入出力インターフェース28Jなどを有している。
ROM28Bは所定のデータやプログラムなどを格納し、RAM28Cはワーキングエリアを提供するものである。
ハードディスク装置28Dは、管理装置20の機能を実現するための制御プログラムを格納している。
なお、本実施の形態において、上記データは、画像情報、天端14Aの高さなどを含む。
キーボード28Fおよびマウス28Gは、操作者による操作入力を受け付けるものである。
ディスプレイ装置28Hはデータを表示出力するものである。
プリンタ装置28Iはデータを印刷出力するものである。
入出力インターフェース28Jは、インターフェースユニット48を介して撮像装置32、レーザ距離計34、ロータリーエンコーダ44、指標検出器46との間でデータの授受を行うものである。
また、表示手段50は、天端高さ算出手段54で算出される鋼管12に充填されたコンクリート14の天端高さに基づいて鋼管12の全高に対する天端高さの割合を、図8に示す図形56を用いてリアルタイムに表示するものである。
この場合、表示される図形56は、鋼管12に対応する鋼管12の断面形状に対応する鋼管表示部56Aと、各階のスラブに対応するスラブ表示部56Bと、天端14Aの上昇に伴い一次元的に変化する棒グラフとして表示されるコンクリート表示部56Cとで構成されている。
したがって、天端14Aの位置を直感的に把握する上で有利となっている。
本実施の形態では、基準位置は、例えば、基礎部2(図1)の位置である。
本実施の形態では、第2の距離測定手段52は、ロータリーエンコーダ44と、指標検出器46とに加えて、補正手段47を含んで構成されている。
補正手段47は、ロータリーエンコーダ44で検出された回転量情報、すなわち、ケーブル24の移動量に基づいて第2の距離情報を生成すると共に、指標検出器46により指標25が検出される毎に基準間隔を用いて第2の距離情報を補正するように構成されている。
そして、監視装置の表示手段50で表示される情報がLAN58を介して圧入階F2、搬入階F1のパーソナルコンピュータ60、62に供給されることで、それら他のパーソナルコンピュータ60、62においても管理装置10の表示手段50の表示内容と同一の表示内容が表示されるように構成されている。
さらに、上記LAN58をインターネット64に接続しており、インターネットを介して現場から離れた事務所や施設、顧客のパーソナルコンピュータ66、68、70にも上記と同様に表示内容を配信できるように構成されている。
まず、計測階F3に位置する鋼管12にケーブル案内機構40を取着し、鋼管12の開口12Aからケーブル24を介してカメラユニット22を吊り下げ、計測階F3にケーブル巻き取り機構42を設置する。
ケーブル巻き取り機構42のハンドル4206を回して、コンクリート14の充填が撮像可能で、レーザ距離計34による天端14A位置の測定が可能な位置にカメラユニット22を降下させ、カメラユニット22の高さを決める。
このとき、第2の距離測定手段52により、ロータリーエンコーダ44で検出されたケーブル24の移動量に基づいて第2の距離情報が生成されると共に、指標検出器46により指標25が検出される毎に基準間隔を用いて第2の距離情報が補正されることにより、基準位置に対するレーザ距離計34の距離である第2の距離情報が正確に得られる。
同時にコンクリート圧送用ポンプ車16を起動することにより、生コンクリート14をコンクリート輸送管1602を通して鋼管12のコンクリート圧入口1202から鋼管12の内部空間内に圧入する。
レーザ距離計34によって天端14Aまでの距離である第1の距離情報がリアルタイムに計測される。
天端高さ算出手段54は、リアルタイムに得られた第1の距離情報と、第2の距離情報とに基づいて基準位置からのコンクリート14の天端14Aの高さをリアルタイムに算出する。
管理画面には、(1)撮像装置32によって得られた鋼管12内部での天端14Aの状況を示す画像情報D1と、(2)コンクリート14の天端高さに基づいて鋼管12の全高に対する天端高さの割合示す図形56とが表示される。
なお、画像情報のうち、符号1210は鋼管12内部に形成された補強板、符号1212は補強板に形成された打設孔を示す。
また、搬入階F1に、撮像装置を設置しておき、その撮像装置で撮像された搬入階F1の状況を示す画像情報をLAN58によって管理装置20のパーソナルコンピュータ28に伝送し、符号D5に示すように、搬入階F1の状況を示す画像として表示させるようにしてもよい。
そのため、コンクリート14の充填を鋼管12の開口12Aの直下まで行え、開口12Aの直下まで鋼管12の内部の状況およびコンクリート14の天端14Aの高さを的確に管理する上で有利となる。
そのため、第3のプーリ4008がケーブル24に対してスリップするなどして、ケーブル24の移動量に対するロータリーエンコーダ44の回転量に誤差が生じたとしても、その誤差を補正することにより第2の距離情報を正確に得ることができる。
したがって、天端14Aの高さを正確に得ることができ、コンクリート14の天端14Aの高さを的確に管理する上で有利となる。
さらに、図形は、鋼管12の断面形状に対応する鋼管表示部56Aと、各階のスラブに対応するスラブ表示部56Bと、天端14Aの上昇に伴い一次元的に変化する棒グラフとして表示されるコンクリート表示部56Cとで構成されているため、天端14Aとスラブとの位置関係も直感的に把握することができコンクリート14の天端14Aの高さを的確に管理する上でより有利となる。
前述したように、鋼管12内部には、鋼管12の長手方向において予め定められた位置に補強板が形成され、補強板には予め定められた内径の打設孔が形成されている。
第2の距離測定手段52は、第1の特定手段と第2の特定手段とを備えている。
第1の特定手段は、撮像装置32で補強板を撮像したときの補強板の画像上の打設孔の内径から補強板からの撮像装置32までの距離h1を画像処理によって特定する。
第2の特定手段は、撮像装置32で補強板を撮像したときの補強板の位置を特定することで補強板の高さ方向の距離h2を特定する。
第2の距離測定手段52は、距離h1と距離h2との合計によって第2の距離を得る。
このような構成によっても上述した実施の形態と同様の効果が奏されることは無論のこと、レーザ距離計34を省くことができるため、構成の簡素化およびコストダウンを図る上で有利となる。
鋼管内部の開口よりも上位の箇所に反射材を設け、かつ、カメラユニット22(ケース38)の上部に前記の反射材との距離を第2の距離として測定するレーザ距離計を設ける。
このような構成によっても上述した実施の形態と同様の効果が奏される。
Claims (5)
- 充填形鋼管コンクリート柱の管理装置であって、
鋼管内部を照明する照明手段と、
前記鋼管内部を撮像して画像情報を生成する撮像手段と、
前記鋼管内部に配置され前記鋼管内部に充填されたコンクリートの天端からの鉛直方向における距離を測定し第1の距離情報を生成する第1の距離測定手段と、
前記鋼管内部に昇降可能に配置され、前記照明手段と前記撮像手段と前記第1の距離測定手段とを保持するケースと、
前記鋼管に形成された開口を介して前記鋼管外部から前記鋼管内部に導入され前記ケースを吊り下げるケーブルと、
前記鋼管外部に設けられ前記画像情報に基づいて画像を表示する表示手段と、
基準位置と前記第1の距離測定手段との間の鉛直方向における距離を測定し第2の距離情報を生成する第2の距離測定手段と、
前記第1の距離情報と、前記第2の距離情報とに基づいて前記基準位置からの前記鋼管内部に充填されたコンクリートの天端の高さを算出する天端高さ算出手段と、
前記鋼管内部で前記ケーブルを昇降することで前記ケースを前記鋼管内部で昇降させる昇降手段とを備え、
前記昇降手段は、前記ケースが前記鋼管内部で最も上方の位置となる上限位置に上昇された状態で前記ケースの下端が前記開口の下縁よりも高い位置となるように構成されている、
ことを特徴とする充填形鋼管コンクリート柱の管理装置。 - 前記ケーブルは、その延在方向に沿って予め定められた基準間隔で指標が形成され、
前記第2の距離測定手段は、
前記ケーブルの移動量を検出するエンコーダと、
前記指標を検出する指標検出手段と、
前記エンコーダで検出された移動量に基づいて前記第2の距離情報を生成すると共に、前記指標検出手段により前記指標が検出される毎に前記基準間隔を用いて前記第2の距離情報を補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の充填形鋼管コンクリート柱の管理装置。 - 前記鋼管内部には、鋼管の長手方向において予め定められた位置に補強板が形成され、
前記補強板には予め定められた内径の打設孔が形成されており、
前記第2の距離測定手段は、
前記撮像手段で前記補強板を撮像したときの前記補強板の画像上の打設孔の内径から前記補強板からの前記撮像手段までの距離h1を画像処理によって特定する第1の特定手段と、
前記撮像手段で前記補強板を撮像したときの前記補強板の位置を特定することで前記補強板の高さ方向の距離h2を特定する第2の特定手段とを備え、
前記第2の距離測定手段は、前記距離h1と前記距離h2との合計によって前記第2の距離を算出する、
ことを特徴とする請求項1記載の充填形鋼管コンクリート柱の管理装置。 - 前記表示手段は、前記天端高さに基づいて前記鋼管の全高に対する充填された前記コンクリートの天端高さの割合を、図形を用いてリアルタイムに表示する、
ことを特徴とする請求項1〜3に何れか1項記載の充填形鋼管コンクリート柱の管理装置。 - 前記図形は、前記鋼管の断面形状に対応する鋼管表示部と、各階のスラブに対応するスラブ表示部と、前記コンクリート天端の上昇に伴い一次元的に変化する棒グラフとして表示されるコンクリート表示部とで構成されている、
ことを特徴とする請求項4記載の充填形鋼管コンクリート柱の管理装置。
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