JP2015189439A - 農作業車両 - Google Patents

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Takashi Yano
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Abstract

【課題】進行時において、常に、走行機体のピッチ角、及びロール角を把握することが可能とされた農作業車両を提供する。
【解決手段】農作業車両において、車輪によって走行自在に支持される走行機体と、走行機体の水平に対する傾斜角を計測する傾斜センサと、傾斜センサによる検出結果を表示するパネル(計器パネル40)とを備え、傾斜角は、走行機体における前後方向の傾斜のピッチ角、及び左右方向の傾斜のロール角を含み、パネルは、ピッチ角、及びロール角をそれぞれ表示するピッチ角表示部46、及びロール角表示部47を有するとともに、警報機(傾斜警報ランプ45)を有し、警報機は、ピッチ角、及びロール角の少なくとも一方が予め定められた値を超えた場合に作動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、農作業車両に関し、より詳細には、走行路の傾斜を認知することに特化した農作業車両に関する。
農地において、種々の作業が行われる際には、各種の作業機を連結し、走行しながら所望の作業を行うトラクタ等の農作業車両が用いられる。トラクタは、使用される際に、道路から農地へと乗り入れる場合がある。更に、トラクタは、水田を分画する畦を乗り越える場合もある。
道路と、農地との間には、大きな段差や、傾斜を有している場合が多い。更に、畦も、大きな段差や、傾斜を有している。したがって、トラクタは、大きな段差や、傾斜を有する路面を走行する機会が多い。
特許文献1には、走行機体に、当走行機体の水平に対する前後方向及び左右方向の傾斜程度を感知する全方位傾斜センサを搭載し、全方位傾斜センサの検出結果から各方向に対する安全基準範囲を外れたと判別されたとき、すなわち、凹湾曲面に沿って転がり得る球状の被検出体が、完全安全領域から各方向に対する安全基準範囲である第1領域に入ると、制御装置は、ブザーを作動させて搭乗者に報知する乗用型走行車両における安全装置が開示されている。
特開平10−164927号公報
特許文献1の乗用型走行車両における安全装置によれば、走行機体が転倒する前の段階である安全基準範囲から外れると直ちに搭乗者に警報を発することができるので、搭乗者は安全確保のための動作をする余裕ができることになり、安全性が格段に向上するとされている。
更に、特許文献1には、安全基準範囲の領域を、複数の段階に区画するように設定することで、安全確保の重要度を判別できることになり、より一層安全性を確保するのに寄与できることが記載されている。しかしながら、特許文献1の乗用型走行車両における安全装置では、走行機体の水平に対する傾斜程度が、安全基準範囲の領域という区分によって段階的に示されているに過ぎず、現在の傾斜角度については何ら定量的には示されていない。
そこで、本発明の目的は、進行時において、常に、走行機体のピッチ角、及びロール角を把握することが可能とされた農作業車両を提供することにある。
このため、本発明に係る農作業車両は、車輪によって走行自在に支持される走行機体と、前記走行機体の水平に対する傾斜角を計測する傾斜センサと、前記傾斜センサによる検出結果を表示するパネルとを備え、前記傾斜角は、前記走行機体における前後方向の傾斜のピッチ角、及び左右方向の傾斜のロール角を含み、前記パネルは、前記ピッチ角、及び前記ロール角をそれぞれ表示するピッチ角表示部、及びロール角表示部を有するとともに、警報機を有し、前記警報機は、前記ピッチ角、及び前記ロール角の少なくとも一方が予め定められた値を超えた場合に作動することを特徴とする。
更に、本発明に係る農作業車両は、前記走行機体から前方に突出する支持アームと、前記支持アームに取り付けられる距離センサとを更に備え、前記距離センサは、前記走行機体の前方における地面の凹凸を検出し、検出値に基づいて前記警報機が作動することを特徴とする。
更に、本発明に係る農作業車両は、前記車輪は、少なくとも左右一対で構成され、前記距離センサは、前記車輪のそれぞれの前方における地面の凹凸を検出し、それぞれの検出値に基づいて前記警報機が作動することを特徴とする。
更に、本発明に係る農作業車両は、前記支持アームの前端は、前記走行機体の前端に対して変位自在に構成されることを特徴とする。
更に、本発明に係る農作業車両は、前記支持アームが設定位置から変位した場合に、前記警報機が作動することを特徴とする。
更に、本発明に係る農作業車両は、前記ピッチ角表示部、及び前記ロール角表示部は、前記ピッチ角、及び前記ロール角をそれぞれ模式的に表示することを特徴とする。
本発明によれば、農作業車両において、車輪によって走行自在に支持される走行機体と、走行機体の水平に対する傾斜角を計測する傾斜センサと、傾斜センサによる検出結果を表示するパネルとを備え、傾斜角は、走行機体における前後方向の傾斜のピッチ角、及び左右方向の傾斜のロール角を含み、パネルは、ピッチ角、及びロール角をそれぞれ表示するピッチ角表示部、及びロール角表示部を有するとともに、警報機を有し、警報機は、ピッチ角、及びロール角の少なくとも一方が予め定められた値を超えた場合に作動するので、農作業車両の進行時において、常に、走行機体のピッチ角、及びロール角を把握することができ、更に、走行機体のピッチ角、及びロール角の少なくとも一方が所定の値よりも大であることを把握することができ、農作業車両の走行時の安全性をより高めることができる。
更に、本発明によれば、走行機体から前方に突出する支持アームと、支持アームに取り付けられる距離センサとを更に備え、距離センサは、走行機体の前方における地面の凹凸を検出し、検出値に基づいて警報機が作動するので、農作業車両の進行時において、前方の地面の凹凸が所定の値よりも大であることを事前に把握することができ、農作業車両の走行時の安全性をより高めることができる。
更に、本発明によれば、車輪は、少なくとも左右一対で構成され、距離センサは、車輪のそれぞれの前方における地面の凹凸を検出し、それぞれの検出値に基づいて警報機が作動するので、農作業車両の進行時において、左右それぞれの車輪の前方における地面の凹凸を事前に把握することができ、農作業車両の走行時の安全性をより高めることができる。
更に、本発明によれば、支持アームの前端は、走行機体の前端に対して変位自在に構成されるので、農作業車両の使用状況に応じて、支持アーム、及び距離センサを位置させることができ、距離センサが使われていない間には支持アームを収納することができ、作業の邪魔にならないとともに、距離センサを障害物や、風雨等から保護して、距離センサの性能を長期間維持することができる。更に、地面の状況に合わせて、支持アーム、及び距離センサを位置させることができ、汎用性を高めることができる。
更に、本発明によれば、支持アームが設定位置から変位した場合に、警報機が作動するので、農作業車両の使用時に、支持アームが障害物等に接触したことを把握することができ、農作業車両の走行時の安全性をより高めることができる。
更に、本発明によれば、ピッチ角表示部、及びロール角表示部は、ピッチ角、及びロール角をそれぞれ模式的に表示するので、作業者にとっての直感的な状態把握を可能とし、農作業車両の走行時の安全性をより高めることができる。
本実施形態の一例としてのトラクタに、作業機の一例としてのロータリ耕耘装置が装着された形態を示す側面図である。 計器パネルの概略図である。 本実施形態の変形例のトラクタに、作業機の一例としてのロータリ耕耘装置が装着された形態を示す側面図である。 図2の計器パネルの別の表示例が示された概略図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明を実施するための形態について詳述する。図1は本実施形態の一例としてのトラクタ10に、作業機の一例としてのロータリ耕耘装置30が装着された形態を示す側面図である。なお、以下では、説明の便宜上、トラクタ10の進行方向である図1における左側を前方向とし、進行方向に対して直交して、かつ水平方向である図1における手前側と奥側とに延びる方向を幅方向とする。
図1に例示されたトラクタ10は、ボンネット11内に、エンジンEや、バッテリBT、図示せぬ発電機、ラジエータ、冷却ファン、エアクリーナ等を備える。エンジンE、バッテリBT、発電機、ラジエータはシャーシ12上に載置されている。発電機は、エンジンEの出力部と連結して稼働する。バッテリBTは発電機と接続されている。発電機によって発生した電気がバッテリBTに蓄電される。
トラクタ10は、機体の進行方向に当たる前部の左右のそれぞれに前輪13,13を備え、後部の左右のそれぞれには後輪14,14を備える。すなわち、トラクタ10は、走行機体が車輪によって、走行自在に支持される。左右の後輪14,14をそれぞれ上方、及びトラクタ10の内方から覆うようにフェンダー15,15が設けられている。なお、トラクタ10は、走行装置にクローラが用いられる構成であっても構わない。
ボンネット11の後方には、図示せぬエアカットプレートを介してダッシュボード16が設けられている。ダッシュボード16には、速度や、燃料残量等を表示する計器パネル40が設けられている。ダッシュボード16の後方にはステアリングコラムカバー17が隣接して設けられている。ステアリングコラムカバー17の上端にはステアリング18が突出して設けられている。
ステアリングコラムカバー17の後方には所定の距離を隔てて運転席20が設けられている。運転席20は、左右それぞれのフェンダー15,15の間に配置されている。運転席20や、ステアリング18等はキャビン19に覆われている。
なお、運転席20の後方に隣接して図示せぬ燃料タンクが配置されている。燃料タンクは、左右それぞれのフェンダー15,15の間に配置されている。なお、トラクタ10は、キャビン19を有する構成に限らず、左右それぞれのフェンダー15,15の後端に、ROPS(Roll-Over Protective Structures)が上方向に突出して設けられる構成であっても構わない。
運転席20の下方には、図示せぬトランスミッションを内蔵するトランスミッションケースTMが配置されている。トランスミッションケースTMはシャーシ12の後部に固定されている。トランスミッションは、エンジンEの動力を後輪14,14に伝達する。
トランスミッションケースTMの上には、走行機体の水平に対する傾斜角を計測する傾斜センサ21が設けられる。傾斜センサ21は、トラクタ10の幅方向、すなわち左右方向の中心線上に配置される。なお、傾斜センサ21が設けられるトラクタ10の前後方向の位置については、運転席20の下であることが好ましい。なお、傾斜センサ21は複数設けられても良い。
ここで、傾斜角は、走行機体における前後方向の傾斜のピッチ角、及び左右方向の傾斜のロール角を含む。傾斜センサ21は、全方位の傾斜を検出するセンサであっても良く、ピッチ角を検出するセンサと、ロール角を検出するセンサとの組み合わせであっても良い。更に、センサの種類についても、傾斜による液面変化を静電容量変化として検出する静電容量式液面センサ方式や、振り子式、ジャイロセンサであっても良く、更に、別の方式であっても良い。
トラクタ10は、図示せぬ制御部を備える。制御部は、演算部や、記憶部等から構成される。制御部は、トラクタ10、及び作業機としてのロータリ耕耘装置30の動作を制御する。そして、本実施形態では特に、制御部は、傾斜センサ21による検出値を計器パネル40に表示するための制御を行う。
トランスミッションケースTMの後部上面には、作業機として装着されるロータリ耕耘装置30を昇降するための例えば油圧式の作業機用昇降機構22が取り付けられている。なお、作業機用昇降機構22は油圧式に限定されるものではなく、作業機を昇降させることができれば良く、例えば、ギヤが用いられた機械式であっても良い。
ロータリ耕耘装置30は、トラクタ10のトランスミッションケースTMの後方に、一対の左右ロワーリンク23,23、及びトップリンク24からなる3点リンク機構を介して連結される。左右ロワーリンク23,23のそれぞれの前端側は、トランスミッションケースTMの後部の左右側面にそれぞれ回動可能に連結されている。トップリンク24の前端側は、作業機用昇降機構22の後部に回動可能に連結されている。エンジンEの駆動力を伝達するためのPTO(Power Take-Off)軸25は、エンジンEに連動連結され、トランスミッションケースTMの後面に後ろ向きに突出している。
作業機用昇降機構22には、図示せぬ昇降油圧シリンダにて回動する1対の左右リフトアーム26,26が設けられている。左右リフトアーム26,26のそれぞれは、左右リフトロッド27,27を介して左右ロワーリンク23,23にそれぞれ連結されている。左右リフトアーム26,26のそれぞれは、回動することでロータリ耕耘装置30が昇降するように構成されている。
次に、計器パネル40について詳述する。図2は計器パネル40の概略図である。ダッシュボード16に設けられた計器パネル40は運転席に着座した作業者からみてステアリング18の前方に位置している。したがって、作業者は、運転中において、視線を前方からわずかに動かすだけで計器パネル40の情報を確認することができる。
計器パネル40は、図示せぬ計器パネルカバーによってその外縁が覆われている。計器パネル40は、その中央に、エンジンEの回転数を指針で示すエンジン回転計42を備える。エンジン回転計42の左側、及び右側には、複数の表示ランプ43を備える。複数の表示ランプ43の各々が点灯することによって、トラクタ10の異常や、トラクタ10の走行状態、ロータリ耕耘装置30の作動状態等が示される。
計器パネル40は、エンジン回転計42の下方に、傾斜センサ21による検出結果を表示する傾斜情報表示領域44を含む。傾斜情報表示領域44は例えば液晶画面で構成される。傾斜情報表示領域44の中には、警報機としての傾斜警報ランプ45と、走行機体のピッチ角表示部46と、走行機体のロール角表示部47とが設けられる。なお、本実施形態に係るトラクタ10は、警報機として、図示せぬブザー、あるいはスピーカも備える。
傾斜警報ランプ45は、ピッチ角、及びロール角の少なくとも一方が予め定められた値を超えた場合に、点灯したり、点滅したりする等して作動するように構成されている。そして、本実施形態に係るトラクタ10は、傾斜警報ランプ45の作動と併せてブザーが鳴る、あるいはスピーカから音声が出力されるように構成されている。
傾斜警報ランプ45は、作動の際に、警告の種類が文字として表示されるように構成されることが好ましい。図2に示される例では、傾斜警報ランプ45上に「左傾斜注意」の文字が表示されている。傾斜警報ランプ45は、警告の種類に応じて、点灯色や点滅色が変更されるようになされても良い。そして、警告の種類に応じて、ブザーの音程、音量、鳴り方のパターンが変更されても良い。更に、警告の種類が音声出力されるようになされても良い。なお、傾斜警報ランプ45上の文字は、警告が出ていないときに、種々の情報が表示されるように構成されていても良い。
このような構成を有する本実施形態によれば、トラクタ10の傾斜が大となりつつある場合に作業者に報知することができ、トラクタ10の走行時の安全性をより高めることができる。
ピッチ角表示部46は、水平線に対するトラクタ10の前後方向における傾きの現状を図示する。ピッチ角表示部46は、トラクタ10を左側からみた状態を模式的に表示する。図2では、トラクタ10が前傾している例が示されている。図2に示される例のように、ピッチ角表示部46にピッチ角の現在値48が数値として重畳表示されても良い。図2の例では、トラクタ10の前傾が15度であることが示されている。
ロール角表示部47は、水平線に対するトラクタ10の左右方向における傾きの現状を図示する。ロール角表示部47は、トラクタ10を後ろ側からみた状態を模式的に表示する。図2では、トラクタ10が左傾斜している例が示されている。図2に示される例のように、ロール角表示部47にロール角の現在値49が数値として重畳表示されても良い。図2の例では、トラクタ10の左傾斜が18度であることが示されている。
このような構成を有する本実施形態によれば、トラクタ10の傾斜角の情報を作業者に常に提供することができ、トラクタ10の走行時の安全性をより高めることができる。更に、本実施形態で用いられるグラフィカルで模式的な表示は、作業者にとっての直感的な状態把握を可能とし、トラクタ10の走行時の安全性をより高めることができる。
以上のように、本実施形態によれば、トラクタ10の進行時において、常に、走行機体のピッチ角、及びロール角を把握することができ、更に、走行機体のピッチ角、及びロール角の少なくとも一方が所定の値よりも大であることを把握することができ、トラクタ10の走行時の安全性をより高めることができる。
次に、本実施形態の変形例について詳述する。図3は本実施形態の変形例のトラクタ100に、作業機の一例としてのロータリ耕耘装置30が装着された形態を示す側面図である。
図3に例示されたトラクタ100は、上述されたトラクタ10の構成に加え、走行機体から前方に突出する支持アーム101と、支持アーム101に取り付けられる距離センサ102とを更に備える。
支持アーム101は、シャーシ12の前端付近に取り付けられる。支持アーム101の前端は、走行機体の前端に対して変位自在に構成される。すなわち、支持アーム101が使われていない場合における走行機体の前端から支持アームの前端までの距離L1より、支持アーム101が使われている場合における走行機体の前端から支持アームの前端までの距離L2は大である。
例えば、図3に示された支持アーム101は、シャーシ12との連結部分を軸として回動する構成である。そして、距離センサ102が使われていない場合には、支持アーム101の前端が上方を向き、距離センサ102が使われている場合には、支持アーム101の前端が前方を向くように構成されている。なお、連結部分の軸が上下方向に延び、支持アーム101が水平方向に回動する構成であっても良い。
なお、支持アーム101は、図3の例示以外にも、複数の異なる径の筒からなり、重なり合った筒が伸縮する構造であっても良い。伸縮する構造によって、支持アーム101の前端、すなわち距離センサ102の位置をより前方とすることができ、トラクタ100の走行時において、より早い段階で、前方の地面の凹凸を把握することができる。更に、支持アーム101は、回動し、かつ伸縮する構造であっても良い。回動し、かつ伸縮することによって、支持アーム101をより小空間に収納することができる。
更に、支持アーム101の回動、及び伸縮は、手動でも良く、機械的な駆動によるものであっても良い。更に、機械的な駆動による場合には、支持アーム101の回動、及び伸縮の制御も制御部によって行われるようになされても良い。制御が行われることで、例えば支持アーム101が自動的に、前方の障害物を回避するように回動されたり、前方の障害物にぶつかる前に収納されたりする等して、距離センサ102の損傷を未然に防ぐことができる。
このように、支持アーム101の前端が、走行機体の前端に対して変位自在に構成される本実施形態の変形例によれば、トラクタ100の使用状況に応じて、支持アーム101、及び距離センサ102の位置を変更することができ、距離センサ102が使われていない間には支持アーム101を収納することができ、作業の邪魔にならないとともに、距離センサ102を障害物や、風雨等から保護して、距離センサ102の性能を長期間維持することができる。更に、地面の状況に合わせて、支持アーム101、及び距離センサ102を位置させることができ、汎用性を高めることができる。
トラクタ100は、支持アーム101と、シャーシ12との連結部分に回動センサ103を備えることがより好ましい。回動センサ103は、支持アーム101の設定位置からの変位を検出する。例えば、センサとしては、ポテンショメータが用いられる。ここで、支持アーム101の設定位置とは、距離センサ102の使用中の位置であり、多くの場合にはトラクタ100の前方である。なお、上述された支持アーム101が伸縮する構造の場合には、支持アーム101の伸びた状態からの変位を検出可能なセンサが設けられる。センサとしては例えばロードセルであっても良い。
図4は図2の計器パネル40の別の表示例が示された概略図である。回動センサ103によって、支持アーム101の設定位置からの変位が検出されると、制御部は、警報機を作動させるように制御する。図4に示される例では、傾斜警報ランプ45上に「前方に障害物あり」の文字が表示されている。ここでの傾斜警報ランプ45の表示は、上述されたトラクタ10での現状の警告とは、点灯色や点滅色が異なるようになされることが好ましい。そして、ブザーの音程、音量、鳴り方のパターンについても同様である。
このように、支持アーム101が設定位置から変位した場合に、警報機が作動する本実施形態の変形例によれば、トラクタ100の使用時に、支持アーム101が障害物等に接触したことを把握することができ、トラクタ100の走行時の安全性をより高めることができる。
距離センサ102は、支持アーム101の設定位置と、地面との距離を測定する。距離センサ102は、十cmから数m程度の範囲を1cm程度の分解能で測定できれば良い。距離センサ102としては例えば、超音波距離センサや、赤外線距離センサが用いられる。
制御部は、距離センサ102の検出した距離が、予め定められた範囲から外れていた場合には、前方に大きな傾斜があるものと判定して警報機を作動させる。なお、制御部は、距離センサ102の検出した距離を継時的に記憶し、その変化量が、予め定められた範囲から外れた場合には、前方に大きな傾斜があるものと判定して警報機を作動させるようになされても良い。
このように、距離センサ102が、走行機体の前方における地面の凹凸を検出し、検出値に基づいて警報機が作動する本実施形態の変形例によれば、トラクタ100の進行時において、前方の地面の凹凸が所定の値よりも大であることを事前に把握することができ、トラクタ100の走行時の安全性をより高めることができる。
上述の距離センサ102は、少なくとも1つ設けられることで、前方の地面の凹凸を把握することができる。しかしながら、通常のトラクタ100の車輪は、少なくとも左右一対で構成されるため、距離センサ102は、車輪のそれぞれの前方における地面の凹凸を検出するように構成されることが好ましい。このために、支持アーム101の設定位置が、左右の車輪の前方となるように、支持アーム101が幅方向に2つ並べられて設けられる。そして、それぞれの支持アーム101に、それぞれ距離センサ102が設けられる。なお、距離センサ102が複数設けられる構成であっても構わない。距離センサ102が少なくとも幅方向に2つ設けられることによってトラクタ100の左右方向の傾斜を把握することができる。
そして、制御部は、それぞれの距離センサ102の検出した距離の差が、予め定められた範囲から外れていた場合には、前方に大きな左右方向の傾斜があるものと判定して警報機を作動させる。なお、制御部は、それぞれの距離センサ102の検出した距離の差を継時的に記憶し、その変化量が、予め定められた範囲から外れた場合には、前方に大きな左右方向の傾斜があるものと判定して警報機を作動させるようになされても良い。
車輪が、少なくとも左右一対で構成されるトラクタ100において、距離センサ102が、車輪のそれぞれの前方における地面の凹凸を検出し、それぞれの検出値に基づいて警報機が作動する本実施形態の変形例によれば、トラクタ100の進行時において、左右それぞれの車輪の前方における地面の凹凸を事前に把握することができ、トラクタ100の走行時の安全性をより高めることができる。
以上の本実施形態の変形例においては、前方の地面における傾斜の検出結果に基づいて警報機を作動させるように構成されている。しかしながら、傾斜センサ21と、距離センサ102との検出を併せた結果に基づいて警報機を作動させるように構成されても良い。トラクタ100の現状の傾斜と、前方の走行路の傾斜とを統合的に把握することによって、トラクタ100の走行時の安全性をより高めることができる。
上述の本実施形態、及び本実施形態の変形例のすべてにおいて、更に、警告が予め定められた時間継続した場合には、制御部がエンジンの回転を減速、又は停止させるような制御がなされても良い。トラクタ10、及び100の走行時の安全性をより高めることができる。
なお、以上の実施形態においては、車両の後方に作業機を備える場合についての詳述がなされた。しかしながら、車両の前方に作業機を備える場合には、その作業機にセンサが取り付けられるように構成されていても良い。
以上の実施形態によれば、走行路の傾斜を認知することに特化したトラクタ100を提供することができる。そして、本実施形態によれば、進行時において、常に、走行機体のピッチ角、及びロール角を把握することが可能とされたトラクタ10、及び100を提供することができる。更に、本実施形態によれば、走行機体のピッチ角、及びロール角の少なくとも一方が所定の値よりも大であることを把握することができ、トラクタ10、及び100の走行時の安全性をより高めることができる。
この発明の農作業車両は、トラクタに限定されるものではなく、例えば、コンバインや移植機等、傾斜地を走行する機会の多いあらゆる車両に適用することができる。
10、100 トラクタ(農作業車両)
21 傾斜センサ
40 計器パネル(パネル)
45 傾斜警報ランプ(警報機)
46 ピッチ角表示部
47 ロール角表示部
101 支持アーム
102 距離センサ
103 回動センサ

Claims (6)

  1. 農作業車両において、
    車輪によって走行自在に支持される走行機体と、
    前記走行機体の水平に対する傾斜角を計測する傾斜センサと、
    前記傾斜センサによる検出結果を表示するパネルと
    を備え、
    前記傾斜角は、前記走行機体における前後方向の傾斜のピッチ角、及び左右方向の傾斜のロール角を含み、
    前記パネルは、前記ピッチ角、及び前記ロール角をそれぞれ表示するピッチ角表示部、及びロール角表示部を有するとともに、警報機を有し、
    前記警報機は、前記ピッチ角、及び前記ロール角の少なくとも一方が予め定められた値を超えた場合に作動することを特徴とする
    農作業車両。
  2. 前記走行機体から前方に突出する支持アームと、
    前記支持アームに取り付けられる距離センサと
    を更に備え、
    前記距離センサは、前記走行機体の前方における地面の凹凸を検出し、検出値に基づいて前記警報機が作動することを特徴とする
    請求項1に記載の農作業車両。
  3. 前記車輪は、少なくとも左右一対で構成され、
    前記距離センサは、前記車輪のそれぞれの前方における地面の凹凸を検出し、それぞれの検出値に基づいて前記警報機が作動することを特徴とする
    請求項2に記載の農作業車両。
  4. 前記支持アームの前端は、前記走行機体の前端に対して変位自在に構成されることを特徴とする
    請求項2乃至3のいずれか1項に記載の農作業車両。
  5. 前記支持アームが設定位置から変位した場合に、前記警報機が作動することを特徴とする
    請求項4に記載の農作業車両。
  6. 前記ピッチ角表示部、及び前記ロール角表示部は、前記ピッチ角、及び前記ロール角をそれぞれ模式的に表示することを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の農作業車両。
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