JP2015188869A - 塗装方法および塗装システム - Google Patents

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伊藤 敦
Atsushi Ito
敦 伊藤
山岸 直也
Naoya Yamagishi
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Abstract

【課題】塗布液が固着し易いような条件下などにおいても、塗布液の固着を抑制し、効率的に塗装を行う。【解決手段】本発明の塗装方法は、噴霧ヘッド20に塗布液を供給して噴霧ヘッド20から塗布液を噴霧する第1噴霧工程と、噴霧ヘッド20に洗浄液を供給する洗浄工程とを実行する。洗浄工程は、第1噴霧工程における塗布液の供給の終了前から終了後にかけて実行する。【選択図】図3

Description

本発明は、塗装方法および塗装システムに関し、詳しくは、噴霧ヘッドへの塗布液の固着を抑制した塗装方法および塗装システムに関する。
噴霧ヘッドから塗布液を噴霧して塗装を行う場合、塗装工程間に時間が空くときや、塗布液の色を変えるときに、噴霧ヘッドを洗浄する。この洗浄は、噴霧ヘッドに塗布液を供給するのを終了した後に行っている。
特開2013−192979号公報
しかしながら、塗装対象物の供給タイミングや、塗布液の種類など、塗装の条件によっては、塗布液が乾燥し易かったり、一度乾燥すると洗浄しにくいことがある。
そこで、本発明は、塗布液が固着し易いような条件下などにおいても、塗布液の固着を抑制し、効率的に塗装を行うことができる塗装方法および塗装システムを提供することを目的とする。
前記した課題を解決する本発明は、噴霧ヘッドに塗布液を供給して噴霧ヘッドから塗布液を噴霧する第1噴霧工程と、噴霧ヘッドに洗浄液を供給する洗浄工程とを有する。そして、洗浄工程は、第1噴霧工程における塗布液の供給の終了前から終了後にかけて実行する。
このような方法によれば、洗浄工程における洗浄液の供給を、第1噴霧工程において塗布液を供給している状態から開始し、塗布液の供給を終わった後まで続ける。このため、噴霧ヘッドには、塗布液または洗浄液の少なくとも一方は供給され続けるので、噴霧ヘッドに塗布液が固着しにくく、効率的に塗装を行うことができる。
前記した方法において、噴霧ヘッドは、回転霧化ヘッドを有することができる。
回転霧化ヘッドを用いる場合、塗布液が噴霧ヘッドに固着し易いので、上述した方法により塗布液の固着を抑制して塗装の効率を大きく改善することができる。
前記した方法においては、第1噴霧工程において、噴霧ヘッドに電圧を印加して静電塗装を行うことができる。そして、この方法においては、第1噴霧工程において、洗浄工程を開始する前に噴霧ヘッドへの電圧の印加を終了することが望ましい。洗浄工程を開始する前に噴霧ヘッドへの電圧の印加を終了することで、不要な放電を防止することができる。
前記した方法においては、第1噴霧工程の後に噴霧ヘッドに塗布液を供給して噴霧ヘッドから塗布液を噴霧する第2噴霧工程をさらに備えることができる。この場合、第2噴霧工程を洗浄工程の終了前から終了後にかけて実行することができる。これにより、第2噴霧工程を早く開始して工程を短縮することができる。
第2噴霧工程においては、洗浄工程の終了後に噴霧ヘッドに電圧を印加することが望ましい。洗浄工程の終了後に噴霧ヘッドに電圧を印加することで、不要な放電を防止することができる。
前記した方法においては、第1噴霧工程において、塗装対象物が噴霧ヘッドの前方を通過するように噴霧ヘッドおよび塗装対象物の保持部材の少なくとも一方を送り方向に搬送し、第1噴霧工程と第2噴霧工程の間に、噴霧ヘッドおよび保持部材の少なくとも一方を送り方向と逆の戻し方向に搬送し、第2噴霧工程において、塗装対象物が噴霧ヘッドの前方を通過するように噴霧ヘッドおよび塗装対象物の保持部材の少なくとも一方を送り方向に搬送することができる。
このように、噴霧ヘッドおよび塗装対象物の保持部材の少なくとも一方を送り方向に搬送している最中に塗装対象物の塗装を行い、噴霧ヘッドおよび保持部材の少なくとも一方を送り方向と逆の戻し方向に搬送している最中には塗装を行わないように、搬送装置を往復運動させる場合には、塗装の間隔が空いて塗布液が固着しやすいので、上述した方法により塗布液の固着を抑制して塗装の効率を大きく改善することができる。
前記した方法において、第1噴霧工程と洗浄工程を同時に行う時間は0.010〜1.0秒間とすることができる。
また、前記した方法において、塗布液として、フッ素樹脂塗料を用いることができる。フッ素樹脂塗料を用いる場合には、塗布液が固着しやすいので、上述した方法により塗布液の固着を抑制して塗装の効率を大きく改善することができる。
前記した課題を解決する本発明は、噴霧ヘッドと、噴霧ヘッドに塗布液を供給する塗布液供給装置と、噴霧ヘッドに洗浄液を供給する洗浄装置と、塗布液供給装置および洗浄装置を制御する制御装置とを備えた塗装システムである。そして、制御装置は、塗布液の第1供給を終了する前に洗浄液の供給を開始し、塗布液の第1供給の終了後まで続けるように構成される。
このような塗装システムによれば、噴霧ヘッドには、塗布液または洗浄液の少なくとも一方は供給され続けるので、噴霧ヘッドに塗布液が固着しにくく、効率的に塗装を行うことができる。
前記した塗装システムにおいて、噴霧ヘッドは、回転霧化ヘッドを有することができる。
回転霧化ヘッドを用いる場合、塗布液が噴霧ヘッドに固着し易いので、上述した方法により塗布液の固着を抑制して塗装の効率を大きく改善することができる。
前記した塗装システムにおいて、制御装置は、塗布液の第1供給をしている最中に噴霧ヘッドに電圧を印加して静電塗装を行うように構成することができる。この場合、制御装置は、洗浄液の供給を開始する前に噴霧ヘッドへの電圧の印加を終了することが望ましい。洗浄液の供給を開始する前に噴霧ヘッドへの電圧の印加を終了することで、不要な放電を防止することができる。
前記した塗装システムにおいて、制御装置は、塗布液の第1供給を終了した後、所定時間空けて、塗布液の第2供給を開始するように構成することができる。この場合、制御装置は、洗浄液の供給の終了前から塗布液の第2供給を開始し、洗浄液の供給の終了後まで続けるように構成するのが望ましい。これにより、第2供給を早く開始して工程を短縮することができる。
前記した塗装システムにおいて、制御装置は、塗布液の第2供給をしている最中、かつ、洗浄液の供給の終了後に噴霧ヘッドに電圧を印加することが望ましい。洗浄工程の終了後に噴霧ヘッドに電圧を印加することで、不要な放電を防止することができる。
前記した塗装システムにおいては、塗装対象物を保持する保持部材と、塗装対象物および保持部材の少なくとも一方を往復移動させることが可能な搬送装置とを備えることができる。この場合、制御装置は、塗布液の第1供給をしている最中に、塗装対象物が噴霧ヘッドの前方を通過するように噴霧ヘッドおよび塗装対象物の保持部材の少なくとも一方を送り方向に搬送し、塗布液の第1供給と塗布液の第2供給の間に、噴霧ヘッドおよび保持部材の少なくとも一方を送り方向と逆の戻し方向に搬送し、塗布液の第2供給をしている最中に、塗装対象物が噴霧ヘッドの前方を通過するように噴霧ヘッドおよび塗装対象物の保持部材の少なくとも一方を送り方向に搬送するように、搬送装置を制御することができる。
このように、噴霧ヘッドおよび塗装対象物の保持部材の少なくとも一方を送り方向に搬送している最中に塗装対象物の塗装を行い、噴霧ヘッドおよび保持部材の少なくとも一方を送り方向と逆の戻し方向に搬送している最中には塗装を行わないように、搬送装置を往復運動させる場合には、塗装の間隔が空いて塗布液が固着しやすいので、上述した方法により塗布液の固着を抑制して塗装の効率を大きく改善することができる。
前記した塗装システムにおいて、制御装置は、塗装液の第1供給と洗浄液の供給を0.010〜1.0秒間、同時に実行することができる。
また、前記した塗装システムにおいて、塗布液は、フッ素樹脂塗料とすることができる。フッ素樹脂塗料を用いる場合には、塗布液が固着しやすいので、上述した方法により塗布液の固着を抑制して塗装の効率を大きく改善することができる。
本発明の塗装方法及び塗装システムによれば、塗布液が噴霧ヘッドに固着するのが抑制され、効率的に塗装を行うことができる。
塗装システムを説明する図である。 噴霧ヘッドの拡大図である。 塗装システムの動作を説明するタイミングチャートである。 塗装システムの動作を説明する図であり、塗装工程を示す。 塗装システムの動作を説明する図であり、洗浄工程を示す。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、塗装システム1は、塗装対象物の一例としての画像形成装置の定着装置に用いられる筒状の定着ベルト90を塗装するシステムであり、搬送装置10と、噴霧ヘッド20と、洗浄装置30と、制御装置50と、塗布液供給装置55と、電圧印加装置56とを備えてなる。
搬送装置10は、ベルト11と搬送モータ12を有するベルトコンベアであり、搬送モータ12により送り方向(図1の下向き)および送り方向とは逆の戻し方向(図1の上向き)に動作できるように構成されている。この往復動作は、搬送モータ12を正逆回転させるように構成してもよいし、ギアの噛み合いの切り替えなどにより、搬送方向を切り替えるように構成してもよい。
ベルト11には、定着ベルト90を保持する保持部材の一例としての保持棒13が固定されている。保持棒13は、ベルト11の搬送方向に複数並んで配置されており、定着ベルト90の筒の穴内に保持棒13を入れるようにして定着ベルト90を立てることで、ベルト11上に定着ベルト90を並べて配置することが可能となっている。なお、定着ベルト90を全周に渡って均一に塗装するため、保持部材13を回転させるように構成するとよい。
図2に示すように、噴霧ヘッド20は、公知の回転霧化ヘッドであり、先端にカップ状に広がるベルカップ21が設けられ、ベルカップ21の中央に、塗布液供給装置55に接続された図示省略したフィードチューブが設けられている。噴霧ヘッド20は、シャフト21Aに支持されており、シャフト21Aは、回転支持部材25に回転可能に支持されている。回転支持部材25は、図1に示すようにエアベアリング26とモータ27を有し、エアベアリング26によりシャフト21Aを滑らかに回転可能に支持するとともにモータ27により高速で回転させることが可能となっている。モータ27は、例えば、電気モータまたはエアモータである。
図2に示すように、洗浄装置30は、噴霧ヘッド20に洗浄液を供給して洗浄する装置であり、シュラウド31と、シュラウド31に支持された内部洗浄ノズル32および外部洗浄ノズル33と、図示しない洗浄液供給装置とを備えている。
シュラウド31は、噴霧ヘッド20を覆うのに十分な大きさを有するカップ状の部材であり、回転軸31Aにより回転可能に支持されている。回転軸31Aは、図示しない回転アクチュエータに接続されており、アクチュエータが制御装置50に制御されることで、洗浄を行うときにはシュラウド31が噴霧ヘッド20を覆う図2の洗浄位置に配置され、洗浄を行わないときには、噴霧ヘッド20の前方から退避して噴霧ヘッド20から噴霧される塗料を遮断しない図1の退避位置に配置されるようになっている。
内部洗浄ノズル32は、シュラウド31が洗浄位置にあるときに先端がベルカップ21の内側に向くように配置されており、洗浄液供給装置から水や有機溶媒などの洗浄液が供給されることでベルカップ21の内側を洗浄することが可能に構成されている。
外部洗浄ノズル33は、シュラウド31が洗浄位置にあるときに先端がベルカップ21の外側に向くように配置されており、洗浄液供給装置から水や有機溶媒などの洗浄液が供給されることでベルカップ21の外側を洗浄することが可能に構成されている。
図1に戻り、塗布液供給装置55は、噴霧ヘッド20に塗布液を供給する装置である。塗布液の種類は任意であるが、例えば、フッ素樹脂塗料などが用いられる。
電圧印加装置56は、噴霧ヘッド20に電圧を印加する装置である。噴霧ヘッド20に電圧を印加することで静電塗装を行うことが可能である。なお、定着ベルト90を搬送するベルト11は電気的に接地されている。
制御装置50は、モータ27、洗浄装置30、塗布液供給装置55、電圧印加装置56および搬送モータ12を制御する装置である。制御装置50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有して、予め用意されたプログラムにしたがって動作することで、所定のタイミングで各装置を制御するように構成されているが、アナログ回路により構成してもよい。
制御装置50は、静電塗装を行うために、塗装の実行の際には、塗布液供給装置55により塗布液を供給している最中に、電圧印加装置56により噴霧ヘッド20に電圧を印加する。具体的には、電圧の印加は、塗布液の供給開始より後に開始し、定着ベルト90が噴霧ヘッド20の前方を通過している塗装中はずっと継続し、その後、塗布液の供給終了より前に終了する。洗浄液の供給との関係で言うと、洗浄液の供給中における不要な放電を防止するため、制御装置50は、洗浄液の供給が終了した後に電圧の印加を開始し、洗浄液の供給を開始する前に電圧の印加を終了する。
また、制御装置50は、塗布液の供給と電圧の印加を、噴霧ヘッド20の前方を定着ベルト90が通過する前から開始し、通過した後に終了する。
そして、制御装置50は、洗浄装置30による洗浄液の供給を、電圧印加装置56による電圧の印加終了より後であって、塗布液の供給終了より前に開始し、塗布液の供給の終了後まで続ける。すなわち、洗浄液の供給は、所定時間、塗布液の供給と同時に行われ、これにより、塗布液が噴霧ヘッド20に固着するのが抑制される。洗浄液と塗布液の同時供給の時間は、例えば、0.010〜1.0秒間とすることができる。
洗浄装置30による洗浄液の供給は、噴霧ヘッド20の洗浄に必要十分な時間だけ実行すればよいが、一実施形態においては、洗浄工程に引き続き行われる塗装工程(第2噴霧工程)における塗布液の供給を開始した後で、定着ベルト90への塗布液の噴霧が開始される前に終了することができる。例えば、制御装置50は、所定個数の定着ベルト90の塗装を繰り返し行うため、塗布液の第1供給を終了した後、所定時間空けて、塗布液の第2供給を開始することができ、この場合に、洗浄液の供給の終了前から塗布液の第2供給を開始し、洗浄液の供給の終了後まで続けることができる。このように、洗浄液の供給の終了前から塗布液の第2供給を開始することで、第2供給を早く開始して工程を短縮することができる。
制御装置50は、搬送装置10を往復運動させて、搬送装置10を送り方向に搬送している最中だけ塗装を行い、戻り方向に搬送している最中には、塗装をせずに、洗浄をするように構成されている。すなわち、制御装置50は、塗布液の第1供給をしている最中に、定着ベルト90が噴霧ヘッド20の前方を通過するように保持棒13を送り方向に搬送し、塗布液の第1供給と塗布液の第2供給の間に、保持棒13を戻し方向に搬送し、塗布液の第2供給をしている最中に、定着ベルト90が噴霧ヘッド20の前方を通過するように保持棒13を送り方向に搬送するように、搬送装置10(搬送モータ12)を制御する。なお、ベルト11の送り方向および戻し方向への駆動の開始および終了のタイミングは、ベルト11の長さや保持棒13の個数などに応じて適宜設定される。
噴霧ヘッド20の回転速度が安定するまでには時間がかかるため、制御装置50は、噴霧ヘッド20のモータ27を、塗装作業の全体を通して回転させ続ける。すなわち、搬送モータ12を正転させて送り方向にベルト11を移動させているときだけでなく、搬送モータ12を逆転させて戻し方向にベルト11を移動させているときもずっと噴霧ヘッド20を回転させ続けるように構成されている。
以上のような塗装システム1による塗装方法について説明する。
図3に示すように、塗装システム1を起動すると、まず、噴霧ヘッド20のモータ27が起動される(t1)。このとき、保持棒13は、図1に示した準備位置にあり、作業者ないしロボットが、定着ベルト90を保持棒13に立ててセットする。そして、制御装置50は、第1噴霧工程としての噴霧ヘッド20への塗布液の供給を開始し(t2)、その後、搬送モータ12の正転を開始し(t3)、その後、電圧印加装置56により電圧の印加を開始する(t4)。噴霧ヘッド20に塗布液を供給することで、噴霧ヘッド20からは塗布液が噴霧され、電圧印加装置56による電圧の印加により、噴霧ヘッド20と定着ベルト90との間に電界が発生する。なお、搬送モータ12の正転の開始は、ベルト11の長さなどによっては、塗布液の供給開始より先となる。
そして、制御装置50は、搬送装置10により定着ベルト90を送り方向に搬送し、図4に示すように、噴霧ヘッド20の前方を定着ベルト90が通過する。これにより、噴霧ヘッド20から噴霧された20が定着ベルト90の表面に付着して静電塗装が行われる。
図3に戻り、最後尾の定着ベルト90が噴霧ヘッド20の前を通過すると、制御装置50は、電圧印加装置56による電圧の印加を終了する(t5)。その後、制御装置50は、洗浄装置30により洗浄工程としての洗浄液の供給を開始するとともに、搬送モータ12を停止する(t6)。すなわち、洗浄工程は第1噴霧工程における塗布液の供給の終了前から終了後にかけて実行される。なお、図3においては、図の見やすさのため、搬送モータ12の停止と洗浄装置30からの洗浄液の供給開始を同時としているが、これらのタイミングは一致する必要はない。
また、制御装置50は、第1噴霧工程としての塗布液の供給を、洗浄液の供給開始後に終了する(t7)。
そして、作業者ないしロボットが塗装後の定着ベルト90を取り外すと、制御装置50は搬送モータ12を逆転して(t8〜t9)ベルト11を戻し方向に移動させ、図5に示すように保持棒13を準備位置へ向けて移動させる。この移動の最中、すなわち、第1噴霧工程と、この後行われる第2噴霧工程との間に洗浄工程が行われる。
そして、保持棒13が準備位置へ戻ると、上述の各工程が繰り返されて次の定着ベルト90の塗装が行われる。すなわち、作業者ないしロボットが、定着ベルト90を保持棒13に立ててセットし、制御装置50が、第2噴霧工程としての塗布液の供給を開始し(t12)、その後、搬送モータ12の正転を開始し(t13)、その後、電圧印加装置56により電圧の印加を開始する(t14)。この後は、第1噴霧工程の開始以後と同じであるので、説明を省略する。
以上のような本実施形態の塗装システム1による塗装方法によれば、次のような効果を奏することができる。
塗装システム1は、洗浄工程における洗浄液の供給を、第1噴霧工程において塗布液を供給している状態から開始し、塗布液の供給を終わった後まで続ける。このため、噴霧ヘッド20には、塗布液または洗浄液の少なくとも一方は供給され続けるので、噴霧ヘッド20に塗布液が固着しにくく、塗装システム1を停止させて行う本格的な洗浄は頻繁に行う必要が無くなり、効率的に塗装を行うことができる。
特に、本実施形態のように、噴霧ヘッド20として回転霧化ヘッドを用いたり、塗布液としてフッ素樹脂塗料を用いる場合には、塗布液が噴霧ヘッド20に固着しやすいので、塗装システム1による上述の塗布方法により塗布液の固着を抑制して塗装の効率を大きく改善することができる。
そして、塗装システム1は、洗浄工程を開始する前に噴霧ヘッド20への電圧の印加を終了するので、不要な放電を防止することができる。
塗装システム1は、第2噴霧工程を洗浄工程の終了前から終了後にかけて実行するので、第2噴霧工程を早く開始して工程を短縮することができる。また、第2噴霧工程においては、洗浄工程の終了後に噴霧ヘッド20に電圧を印加するので、不要な放電を防止することができる。
そして、塗装システム1は、保持棒13を送り方向に搬送している最中に定着ベルト90の塗装を行い、保持棒13を戻し方向に搬送している最中には塗装を行わないように、搬送装置10を往復運動させるため、塗装の間隔が空いて塗布液が固着しやすいが、上述した方法により塗布液の固着を抑制するので、塗装の効率を大きく改善することができる。
以上に本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されることなく適宜変形して実施することができる。
例えば、搬送装置は、噴霧ヘッドおよび保持部材の少なくとも一方を往復移動させればよく、噴霧ヘッドのみを移動させてもよいし、噴霧ヘッドと保持部材の両方を移動させてもよい。なお、噴霧ヘッドと保持部材の両方を移動させる場合には、噴霧ヘッドの移動方向と保持部材の移動方向は逆の場合もあれば、同じ場合もある。例えば、噴霧ヘッドの送り方向と保持部材の送り方向は、同じ向きであっても、逆向きであってもどちらでもよく、噴霧ヘッドの戻し方向と保持部材の戻し方向は、同じ向きであっても、逆向きであってもどちらでもよい。
前記実施形態においては、噴霧ヘッド20に電圧を印加して静電塗装を行うこととしたが、電圧を印加しない場合にも本発明を適用することができる。
前記実施形態においては、洗浄液の供給を終了する前に塗布液の第2供給を開始していたが、図3に破線で示したように、洗浄液の供給を終了した後に塗布液の第2供給を開始してもよい。
前記実施形態においては、噴霧ヘッドに外側から洗浄液を供給するように構成していたが、塗布液を供給するフィードチューブに洗浄液を供給するように構成することもできる。
前記実施形態においては、搬送装置において、保持部材を往復運動させる構成としたが、ベルトを環状に設け、保持部材を周回移動させる構成としてもよい。
1 塗装システム
10 搬送装置
11 ベルト
12 搬送モータ
13 保持棒
20 噴霧ヘッド
27 モータ
30 洗浄装置
50 制御装置
55 塗布液供給装置
56 電圧印加装置
90 定着ベルト

Claims (20)

  1. 噴霧ヘッドに塗布液を供給して噴霧ヘッドから塗布液を噴霧する第1噴霧工程と、
    噴霧ヘッドに洗浄液を供給する洗浄工程とを有し、
    洗浄工程を、第1噴霧工程における塗布液の供給の終了前から終了後にかけて実行することを特徴とする塗装方法。
  2. 噴霧ヘッドは、回転霧化ヘッドを有することを特徴とする請求項1に記載の塗装方法。
  3. 第1噴霧工程において、噴霧ヘッドに電圧を印加して静電塗装を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の塗装方法。
  4. 第1噴霧工程において、洗浄工程を開始する前に噴霧ヘッドへの電圧の印加を終了することを特徴とする請求項3に記載の塗装方法。
  5. 第1噴霧工程の後に噴霧ヘッドに塗布液を供給して噴霧ヘッドから塗布液を噴霧する第2噴霧工程をさらに備えることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の塗装方法。
  6. 第2噴霧工程を洗浄工程の終了前から終了後にかけて実行することを特徴とする請求項5に記載の塗装方法。
  7. 第2噴霧工程において、洗浄工程の終了後に噴霧ヘッドに電圧を印加することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の塗装方法。
  8. 第1噴霧工程において、塗装対象物が噴霧ヘッドの前方を通過するように噴霧ヘッドおよび塗装対象物の保持部材の少なくとも一方を送り方向に搬送し、
    第1噴霧工程と第2噴霧工程の間に、噴霧ヘッドおよび保持部材の少なくとも一方を送り方向と逆の戻し方向に搬送し、
    第2噴霧工程において、塗装対象物が噴霧ヘッドの前方を通過するように噴霧ヘッドおよび塗装対象物の保持部材の少なくとも一方を送り方向に搬送することを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の塗装方法。
  9. 第1噴霧工程と洗浄工程を同時に行う時間は0.010〜1.0秒間であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の塗装方法。
  10. 塗布液として、フッ素樹脂塗料を用いることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の塗装方法。
  11. 噴霧ヘッドと、
    噴霧ヘッドに塗布液を供給する塗布液供給装置と、
    噴霧ヘッドに洗浄液を供給する洗浄装置と、
    塗布液供給装置および洗浄装置を制御する制御装置とを備えた塗装システムであって、
    制御装置は、塗布液の第1供給を終了する前に洗浄液の供給を開始し、塗布液の第1供給の終了後まで続けるように構成されたことを特徴とする塗装システム。
  12. 噴霧ヘッドは、回転霧化ヘッドを有することを特徴とする請求項11に記載の塗装システム。
  13. 制御装置は、塗布液の第1供給をしている最中に噴霧ヘッドに電圧を印加して静電塗装を行うように構成されたことを特徴とする請求項11または請求項12に記載の塗装システム。
  14. 制御装置は、洗浄液の供給を開始する前に噴霧ヘッドへの電圧の印加を終了することを特徴とする請求項13に記載の塗装システム。
  15. 制御装置は、塗布液の第1供給を終了した後、所定時間空けて、塗布液の第2供給を開始するように構成されたことを特徴とする請求項13または請求項14に記載の塗装システム。
  16. 制御装置は、洗浄液の供給の終了前から塗布液の第2供給を開始し、洗浄液の供給の終了後まで続けるように構成されたことを特徴とする請求項15に記載の塗装システム。
  17. 制御装置は、塗布液の第2供給をしている最中、かつ、洗浄液の供給の終了後に噴霧ヘッドに電圧を印加することを特徴とする請求項15または請求項16に記載の塗装システム。
  18. 塗装対象物を保持する保持部材と、
    塗装対象物および保持部材の少なくとも一方を往復移動させることが可能な搬送装置とを備え、
    制御装置は、
    塗布液の第1供給をしている最中に、塗装対象物が噴霧ヘッドの前方を通過するように噴霧ヘッドおよび塗装対象物の保持部材の少なくとも一方を送り方向に搬送し、
    塗布液の第1供給と塗布液の第2供給の間に、噴霧ヘッドおよび保持部材の少なくとも一方を送り方向と逆の戻し方向に搬送し、
    塗布液の第2供給をしている最中に、塗装対象物が噴霧ヘッドの前方を通過するように噴霧ヘッドおよび塗装対象物の保持部材の少なくとも一方を送り方向に搬送するように、搬送装置を制御することを特徴とする請求項15から請求項17のいずれか1項に記載の塗装システム。
  19. 制御装置は、塗装液の第1供給と洗浄液の供給を0.010〜1.0秒間、同時に実行することを特徴とする請求項11から請求項18のいずれか1項に記載の塗装システム。
  20. 塗布液は、フッ素樹脂塗料であることを特徴とする請求項11から請求項19のいずれか1項に記載の塗装システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106853419A (zh) * 2016-12-30 2017-06-16 清远市联升空气液化有限公司 一种钢瓶自动喷漆装置
EP3512255A1 (en) 2015-08-27 2019-07-17 NTT DoCoMo, Inc. User equipment, mobile communication system and cell selection method

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