JP2015188624A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】凹溝を形成することによる吸収容量の低下を防止する。吸水時の凹溝内でのポリマーの膨張を均一化し、ポリマーにかかる体圧の不均等を是正する。【解決手段】透液性表面シート3と裏面シート2との間に、高吸水性ポリマー8が分散混入された吸収体4が介在されるとともに、肌当接面側に長手方向に沿って凹溝22が形成された失禁パッド1である。前記凹溝22と重なる領域Bの前記高吸水性ポリマー8の目付が、他の領域Aの前記高吸水性ポリマー8の目付より高く設定される。前記凹溝22と重なる領域Bの前記高吸水性ポリマー8の目付は、幅方向中央部B1で疎、幅方向両側部B2で密の関係で設ける。【選択図】図6

Description

本発明は、主には失禁パッド、生理用ナプキン、おりものシート、医療用パッド、トイレタリー、使い捨ておむつ等に使用される吸収性物品に係り、表面側に長手方向に沿って凹溝が形成された吸収性物品に関する。
従来より、前記吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンシートラミネート不織布などの不透液性裏面シートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性表面シートとの間に吸収体を介在したものが知られている。
この種の吸収性物品にも幾多の改良が重ねられ、特に軽失禁パッドなどのように一度にドッと出る尿を小さな面積で受け止め、素早く拡散させるための、一時貯留及び尿拡散手段の一つとして、表面側に長手方向に沿って凹溝を形成したものが種々提案されている。
例えば、下記特許文献1においては、吸収性物品内において高吸収性樹脂の膨潤に起因して発生する隆起を抑制するため、高吸収性樹脂が密集する密集層と、上下方向において前記密集層と隣接する空間層とを備えて点在する点在部を有する吸収体素材を備えた吸収性物品が開示されている。
また、下記特許文献2においては、体液吸収性物品に使用されている体液吸収性のコアに凹部が形成され、前記コアは、凹部の周壁を画成している表層部分が主として吸水性繊維によって形成され、表層部分よりも内側に位置する内方部分が混合状態にある吸水性繊維と高吸水性ポリマー粒子とによって形成されたものが開示されている。
更に、下記特許文献3においては、吸収体に排泄物を収納保持する便ポケットを設けた使い捨ておむつにおいて、前記吸収体内部に高吸収性ポリマーが混入されているとともに、前記便ポケット以外の部分では高吸収性ポリマーが表層側に偏在して配置され、前記便ポケットではその周壁部及び底面部に偏在して配置された構造とした吸収性物品が開示されている。
特開2008−237382号公報 特開2012−139381号公報 特開2007−117727号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の吸収性物品では、凹溝周辺の吸収体がパルプのみから構成されるため、凹溝の周辺に拡散した体液を吸収保持する機能が小さく、逆戻り量が多くなるとともに、ドッと出る尿に対して吸収量を補えない可能性があった。
また、吸収体に凹溝を形成することによって、吸収体が存在しなくなるため、その分だけ低減した吸収量を補う構成が必要となるところ、上記特許文献2、3記載の吸収性物品のようにその構成が備えられている場合はよいが、低減した吸収量を補う構成が備えられていない場合には、凹溝を形成することによって、凹溝を設けない場合と比べて吸収体の吸収容量が低下するおそれがあった。
更に、上記特許文献2では、凹部の周壁を画成している表層部分が主として吸水性繊維によって形成されているため、吸収した体液の保持性が弱く、逆戻り量が増加するおそれがあった。一方で、上記特許文献3では、吸収体の表層側に高吸収性ポリマーが偏在して配置されているため、吸水時にゲルブロックが起こりやすく、吸収体の内部に体液が吸収されにくくなる場合があった。このように、吸収体に対する高吸水性樹脂の配置の仕方によって吸収体の吸収容量が低下する場合がある。
凹溝を設けた場合、装着中に脚の付け根の内側部分からの圧力が加わることによって凹溝が潰れてしまうおそれがあり、その場合、効果が著しく低減する。そのため、装着時の凹溝の変形を防止するため、凹溝に沿って該凹溝内に、吸収体を圧搾したコアエンボスを設けたり、透液性表面シートの表面側から圧搾したフィットエンボスを設けることがある。その時、凹溝の両側壁や底面が押し固められた場合、吸水時に高吸水性樹脂が膨張しにくくなるという問題が発生し、特に、凹溝の底面の幅方向両側は側壁と底面の両方を圧搾しているため、吸水時に膨張しにくく、結果として中央部が高く両側部が低い全体として山形に膨張する。このため、膨張高さの違いによる体圧負荷の不均等などが生じ、吸水膨張時の圧迫感や体圧負荷が集中することによる逆戻りなどが発生していた。
そこで本発明の第1の課題は、凹溝を形成することによる吸収容量の低下を防止した吸収性物品を提供することにある。また、第2の課題は、吸水時の凹溝内でのポリマーの膨張を均一化し、ポリマーにかかる体圧の不均等を是正するようにした吸収性物品を提供することにある。
上記第1の課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと裏面シートとの間に、高吸水性樹脂が分散混入された吸収体が介在されるとともに、肌当接面側に長手方向に沿って凹溝が形成された吸収性物品において、
前記凹溝と重なる領域の前記高吸水性樹脂の目付が、他の領域の前記高吸水性樹脂の目付より高く設定されていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、高吸水性樹脂が分散混入された吸収体において、前記凹溝と重なる領域の前記高吸水性樹脂の目付を、他の領域の前記高吸水性樹脂の目付より高く設定してあるため、凹溝を形成することによって低下した凹溝部分の吸収容量を、前記凹溝と重なる領域に高目付で配置された前記高吸水性樹脂によって補うことができ、吸収体の吸収容量が低下するのが防止できるようになる。
上記第2の課題を解決するために請求項2に係る本発明として、前記凹溝と重なる領域の前記高吸水性樹脂の目付は、幅方向中央部で疎、幅方向両側部で密の関係で設けられている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明では、凹溝と重なる領域の高吸水性樹脂の目付を、幅方向中央部で疎、幅方向両側部で密の関係で設けてあるため、吸水時に、幅方向中央部の疎に配設された高吸水性樹脂が山形に膨張するとともに、この山形に変形した幅方向中央部の山の麓の低い部分を埋めるようにして、幅方向両側部のそれぞれ密に配設された高吸水性樹脂が膨張するようになる。このため、吸水時の凹溝の高さがほぼ均等となり、高吸水性樹脂にかかる体圧が均等化して分散されるため、装着時の違和感が軽減されるとともに、逆戻りが抑えられるようになる。
また、前記凹溝に沿って該凹溝内に、吸収体を圧搾したコアエンボスを設けた場合や、透液性表面シートの表面側から圧搾したフィットエンボスを設けた場合のように、凹溝の両側壁や底面が押し固められた場合、吸水時に高吸水性樹脂が膨張しにくくなるという問題が発生するが、本吸収性物品では、高吸水性樹脂を凹溝の幅方向両側部で密に配置してあるため、押し固められた両側壁部で吸水膨張して隆起する力が大きくなり、吸水時の膨張した凹溝の高さがほぼ均等となる。
請求項3に係る本発明として、前記凹溝の底面の幅方向両側にそれぞれ、前記凹溝に沿って高吸水性樹脂が配置されている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の発明では、前記凹溝の底面の幅方向両側にそれぞれ、高吸水性樹脂を配置することにより、凹溝と重なる領域に分散混入された高吸水性樹脂と、凹溝の底面に配置された高吸水性樹脂とを合計した高吸水性樹脂の総量の関係が、幅方向中央部で疎、幅方向両側部で密の関係で設けられるようになる。このため、吸水時の凹溝の高さがほぼ均等となり、高吸水性樹脂にかかる体圧が均等化して分散されるため、装着時の違和感が軽減されるとともに、逆戻りが抑えられるようになる。
請求項4に係る本発明として、前記凹溝の底面に配置された前記高吸水性樹脂は、前記吸収体に分散混入された前記高吸水性樹脂と比較して、吸収倍率が大きく、吸収速度が遅いものを用いている請求項3記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項4記載の発明では、前記凹溝の底面に配置された高吸水性樹脂として、前記吸収体に分散混入された高吸水性樹脂より、吸収倍率(吸水前の高吸水性樹脂の質量に対する吸水量の割合)が大きく、吸収速度が遅いものを用いているため、凹溝内に一時貯留された体液が、凹溝の底面に配置された高吸水性樹脂に吸収されるより早く、吸収体の内部に拡散し、吸収体に分散混入された高吸水性樹脂に先行的に吸収された後、凹溝内に残った体液が、凹溝の底面に配置された高吸水性樹脂に吸収されるようになる。従って、吸収体の広い範囲に体液を拡散させて吸収させることができ、吸収体の吸収容量を最大限有効活用することができるようになる。
以上詳説のとおり本発明によれば、凹溝を形成することによる吸収容量の低下が防止できる。また、吸水時の凹溝内でのポリマーの膨張が均一化でき、ポリマーにかかる体圧の不均等を是正することができる。
本発明に係る失禁パッド1の一部破断展開図である。 図1のII−II線矢視図である。 図1のIII−III線矢視図である。 吸収体4の断面図である。 吸水時の吸収体4の拡大断面図である。 (A)は吸水前、(B)は吸水後を示す、吸収体4の拡大断面図である。 (A)は吸水前、(B)は吸水過程、(C)は吸水後を示す、吸収体4の拡大断面図である。 (A)は吸水前、(B)は吸水後を示す、吸収体4の拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔失禁パッド1の基本構成〕
本発明に係る失禁パッド1は、図1〜図3に示されるように、ポリエチレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、尿などを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2、3間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、前記吸収体4の形状保持および拡散性向上のために、前記吸収体を囲繞するクレープ紙や不織布等からなる被包シート5と、必要に応じて前記透液性表面シート3と吸収体4との間に配置される親水性のセカンドシート6と、前記吸収体4の略側縁部を起立基端とし、かつ少なくとも体液排出部位Hを含むように長手方向に所定の区間内において肌側に突出して設けられた左右一対の立体ギャザーBS、BSを形成するサイド不織布7、7とから主に構成され、かつ前記吸収体4の周囲においては、その長手方向端縁部では前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート2と前記サイド不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合されている。
以下、さらに前記失禁パッド1の構造について詳述すると、
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他に防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には、防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが好適に用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。
次いで、前記透液性表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。
前記吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプ等の吸収性繊維と高吸水性ポリマー8とにより構成され、図示例では平面形状がパッド長手方向に長い縦長の略小判形とされている。前記高吸水性ポリマー8は例えば粒状粉とされ、吸収体4を構成するパルプ中に分散混入されている。
前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。本失禁パッド1では、吸収体4を被包シート5で囲繞するため、結果的に透液性表面シート3と吸収体4との間に被包シート5が介在することになり、吸収性に優れる前記被包シート5によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら尿等の逆戻りを防止するようになる。前記パルプの目付は、100g/m〜600g/m、好ましくは200g/m〜500g/mとするのがよい。
前記高吸水性ポリマー8としては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する高吸水性ポリマーは製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸収倍率(吸水力)と吸収速度の調整が可能である。この高吸水性ポリマー8については、後段で更に詳述する。
また、前記吸収体4には合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
前記被包シート5は、ティシュー等の紙材あるいは不織布等の透液性のシートを用いることができる。特に、後段で詳述するように凹溝22内の高吸水性ポリマーが膨張したときなどにおいて、資材の破壊(破れ)が生じにくい不織布を用いるのが好ましい。このような不織布としては、薄さと強度のバランスに優れたスパンボンド法やSMS法により加工された不織布、熱可塑性エラストマー樹脂などからなる弾性繊維をスパンボンド法、メルトブロー法など紡糸工程に直結してウェブを形成する方法により加工された不織布、ラテックス、ウレタン、オレフィン系の繊維など伸縮性を有する素材を主成分とする不織布が好適である。なお、被包シート5は、少なくとも吸収体4の肌当接面側(表面側)の面が撥水性でなければシートの親水度は特に問わない。
前記セカンドシート6は、体液に対して親水性を有するものであればよい。具体的には、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることにより素材自体に親水性を有するものを用いるか、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維を親水化剤によって表面処理し親水性を付与した繊維を用いることができる。また、前記セカンドシート6は、コシを持たせるため、裏面側(吸収体4側)に多孔のフィルム層を有していてもよく、またパルプを含む素材を用いてもよい。
本失禁パッド1の表面側両側部にはそれぞれ長手方向に沿って、かつ失禁パッド1の全長に亘ってサイド不織布7,7が設けられ、このサイド不織布7,7の外側部分が側方に延在されるとともに、前記不透液性裏面シート2が側方に延在され、これら側方に延在されたサイド不織布7部分と不透液性裏面シート2部分とをホットメルト接着剤等により接合して側部フラップが形成されている。
前記サイド不織布7としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、尿等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングしたSSMSやSMS、SMMSなどの撥水処理不織布を用いるのが望ましく、体液の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるのが望ましい。かかるサイド不織布7としては、天然繊維、合成繊維または再生繊維などを素材として、適宜の加工法によって形成されたものを使用することができる。
前記サイド不織布7、7は、適宜に折り畳まれて、前記吸収体4の略側縁近傍位置を起立基端として肌側に起立する左右一対の内側立体ギャザー10、10と、相対的に前記内側立体ギャザー10より外側に位置するとともに、前記吸収体4よりも側方に延出する不透液性裏面シート2及びサイド不織布7によって形成された肌側に起立する左右一対の外側立体ギャザー11、11とからなる2重ギャザー構造の立体ギャザーBSを構成している。なお、前記立体ギャザーBSは、内側立体ギャザー10または外側立体ギャザー11のいずれかのみからなる1重ギャザー構造であっても良いし、サイド不織布7を配設するだけで肌側に起立した立体ギャザー状に形成されなくてもよい。
前記内側立体ギャザー10および外側立体ギャザー11の構造についてさらに詳しく説明すると、前記サイド不織布7は、図2に示されるように、幅方向両側端をそれぞれパッド裏面側に折り返して幅方向内側及び幅方向外側にそれぞれ二重シート部分7a、7bを形成するとともに、前記幅方向内側の二重シート部分7a内部に両端または長手方向の適宜の位置が固定された1本または複数本の、図示例では1本の糸状弾性伸縮部材12が配設されるとともに、前記幅方向外側の二重シート部分7b内部に両端または長手方向の適宜の位置が固定された1本または複数本の、図示例では2本の糸状弾性伸縮部材13、13が配設され、前記幅方向内側の二重シート部分7aの基端部が吸収体4の側部に配設される透液性表面シート3の上面にホットメルト接着剤等により接着されるとともに、幅方向外側の二重シート部分7bの基端部が前記吸収体4よりも側方に延出する不透液性裏面シート2の側端部にホットメルト接着剤等により接着されることにより、前記幅方向内側の二重シート部分7aによって肌側に起立する内側立体ギャザー10が形成されるとともに、前記幅方向外側の二重シート部分7bによって肌側に起立する外側立体ギャザー11が形成されている。なお、前記サイド不織布7は、パッド長手方向の両端部では、図3に示されるように、前記糸状弾性伸縮部材12、13が配設されないとともに、前記幅方向内側の二重シート部分7aがホットメルト接着剤等によって吸収体4側に接合されている。
〔凹溝22について〕
本失禁パッド1では、表面側に長手方向に沿って体液流入用の凹溝22が形成されている。前記凹溝22は、透液性表面シート3の表面に排出された体液を受け止めて、体液を一時貯留するとともに、前後方向への体液の拡散を誘導し、且つ吸収体4への体液の吸収速度を速め、横漏れを防止するためのものである。
前記凹溝22は、予め吸収体4に、体液排出部位を含む肌当接面側の長手方向に沿って、圧搾によることなく凹溝状又はスリット状の吸収体凹部20を形成しておき、この吸収体4を被包シート5によって囲繞し、透液性表面シート3及びセカンドシート6を積層した状態で、必要に応じて、透液性表面シート3の表面側(肌当接面側)からのエンボスにより、前記吸収体凹部20の内部に前記吸収体凹部20に沿ってエンボス部21を形成することにより設けたものである。
前記吸収体4には、前記エンボス部21の形成前に予め、圧搾によることなく吸収体凹部20が形成されている。前記吸収体凹部20は、吸収体4の肌当接面側(透液性表面シート3側)の面において、周囲より非肌当接面側(不透液性裏面シート2側)に凹ませた、底面を有する非貫通型の凹溝部分である。この吸収体凹部20は、圧搾によることなく、例えば図4に示されるように、(A)積繊、又は(B)吸収体凹部20の底部の厚みで形成された下層吸収体4aと、前記吸収体凹部20に対応する部分が開口した上層吸収体4bとの積層構造などによって形成されている。
前記吸収体凹部20は、図1に示されるように、吸収体4に対して、体液排出部位Hに対応するパッド幅方向の中央部であって長手方向の中間部に、1条のみ形成するのが好ましいが、パッド幅方向に離間して複数条形成したり、パッド長手方向に離間して不連続線状に形成したりしてもよい(図示せず)。なお、吸収体凹部20を複数設ける場合は、それぞれの吸収体凹部20に対して前記エンボス部21を設けるのが好ましい。
前記吸収体凹部20の平面寸法は、パッド長手方向の長さが100〜180mm、溝幅(底面の溝幅)が5〜30mmとするのがよい。前記吸収体凹部を凹溝状に形成した場合、前記吸収体凹部20の深さは、吸収体4の厚みの50%以上、具体的には5〜8mm程度とするのがよい。
前記吸収体凹部20の底部(不透液性裏面シート2側の部分、非肌側の部分)に介在する吸収体4部分は、パルプの目付が70g/m〜210g/m、好ましくは90g/m〜190g/mとするのがよい。この吸収体部分にも吸水性ポリマー8が所定の目付で分散混入されている。
前記エンボス部21を設ける場合の平面寸法は、吸収体凹部20の寸法より大きくしてもよいし、小さくしてもよい。前記エンボス部21の底面には、周辺の凹溝22の底面より更に深く圧搾した高圧搾部を、適宜のパターンで形成してもよい。
〔高吸水性ポリマーについて〕
前記吸収体4に分散混入された高吸水性ポリマー8は、図2に示されるように、前記吸収体凹部20と重なる領域Bの目付が、他の領域Aの目付より高く設定されている。具体的には、前記領域Bの目付を前記領域Aの目付より50〜150g/m、好ましくは80〜130g/m程度高く設定するのがよい。前記領域Aの高吸水性ポリマー8の目付は、100〜500g/mが好ましく、前記領域Bの高吸水性ポリマー8の目付は、150〜650g/mが好ましい。
前述の吸収体凹部20と重なる領域Bとは、吸収体4の厚み方向に対して前記吸収体凹部20と重なる領域のことであり、吸収体凹部20内の空間と、吸収体凹部20の底面の下側(非肌側)に他の部分より薄く形成された吸収体部分とを含む領域のことである。また、他の領域Aとは、前記領域B以外の領域であり、吸収体凹部20以外の吸収体の厚みが厚く形成された領域のことである。
前記吸収体凹部20と重なる領域Bの高吸水性ポリマー8の目付を、他の領域Aの高吸水性ポリマー8の目付より高く設定することにより、前記吸収体凹部20を形成することによって低下した吸収体4の吸収容量を前記高吸水性ポリマー8によって補うことができ、吸収体4の吸収容量が低下するのが防止できるようになる。
また、他の領域Aにも高吸水性ポリマー8が分散混入されているため、この領域に拡散した体液が前記高吸水性ポリマー8に吸収保持され、体圧によって吸収体4が圧縮された場合でも逆戻りが生じ難くなる。
一方、図2に示されるように、前記吸収体凹部20と重なる領域Bに配置された高吸水性ポリマー8を、吸収体凹部20の幅方向に亘って均等に分散配置した場合、吸水時には、図5に示される前記吸収体4の横断面視で、吸収体凹部20の幅方向中央部が高く両側が低い山形に膨出するようになる。特に、本失禁パッド1においては、前記吸収体凹部20を圧搾によることなく形成しているため、吸収体凹部20の底部が盛り上がる際、吸収体凹部20の側壁部での抵抗が非常に大きくなり、幅方向両側が盛り上がりにくい傾向にある。
このような問題を解決するための第1の手段として、本失禁パッド1では、図6(A)に示されるように、前記吸収体凹部20と重なる領域Bにおいて、吸収体4に分散混入された高吸水性ポリマー8の目付を、幅方向中央部Bで疎、幅方向両側部Bで密の関係で設けることができる。すなわち、幅方向中央部Bに配置された高吸水性ポリマー8の目付が、幅方向両側部Bに配置された高吸水性ポリマー8の目付と比較して小さく設定されている。
具体的に、前記幅方向中央部Bの高吸水性ポリマー8の目付は、150〜400g/mが好ましく、200〜350g/mがより好ましい。また、前記幅方向両側部Bの高吸水性ポリマー8の目付は、400〜650g/mが好ましく、450〜600g/mがより好ましい。なお、前記幅方向中央部Bの目付は、前記他の領域Aの目付より高く設定されている。
これにより、図6(B)に示されるように、吸水時に、幅方向中央部Bの疎に配置された高吸水性ポリマー8が山形に膨張するとともに、この幅方向中央部Bが山形に変形した山の麓の低い部分を埋めるようにして、幅方向両側部B、Bのそれぞれ密に配置された高吸水性ポリマー8がより強く膨張するため、吸水時の吸収体凹部20の膨張高さがほぼ均等となる。従って、この膨張した高吸水性ポリマー8にかかる体圧が均等化して分散されるため、装着時の違和感や圧迫感が軽減される。更に、吸水膨張した高吸水性ポリマー8にかかる体圧が分散するため、逆戻りが抑制できるようになる。
また、前記吸収体凹部20を肌側面からの圧搾によって形成した場合や、前述のように、前記透液性表面シート3の表面側からのエンボスにより、吸収体凹部20の内部に吸収体凹部20に沿ってエンボス部21を形成した場合などのように、吸収体凹部20の両側壁や底面が押し固められた場合、吸水時に高吸水性ポリマー8が膨張しにくくなるという問題が発生する。しかしながら、本失禁パッド1においては、上記のように幅方向両側部Bで密に配置してあるため、押し固められた両側壁部で吸水膨張して隆起する力が大きくなり、吸水時の膨張した凹溝の高さをほぼ均等化することができるようになる。
本失禁パッド1では、前記吸収体凹部20内に該吸収体凹部20に沿って、前記高吸水性ポリマー8が吸水膨張しても解除されない程度に前記被包シート5と吸収体4とを、ヒートシール又はホットメルト接着剤等の接合手段によって接合した固定部(図示せず)を設けることができる。前記固定部は、吸収体凹部20に沿って連続的又は間欠的に設けられている。前記固定部を設けることにより、高吸水性ポリマー8が吸水膨張した際の肌側への隆起が抑えられるため、1回目の排尿によって吸水膨張した高吸水性ポリマー8が凹溝22を塞ぐことがなくなり、初回の吸水後に凹溝22の構造を保持することができるため、複数回目の排尿であっても、高吸水性ポリマー8の移動や膨張のための空間を制御できるようになる。
次に、吸収体凹部20が山形に膨出する問題を解決するための第2の手段として、図7(A)に示されるように、凹溝と重なる領域Bの高吸水性ポリマー8の目付をほぼ一定とした上で、前記吸収体凹部20の底面の幅方向両側にそれぞれ、前記吸収体凹部20に沿って別途高吸水性ポリマー23を配置することができる。前記高吸水性ポリマー23は、吸収体凹部20の底面上であって、吸収体4と被包シート5との間に、接着剤等によって吸収体4側に固定されている。なお、上記第1の手段のように、吸収体凹部20が形成された領域の高吸水性ポリマー8の目付を幅方向中央部Bで疎、幅方向両側部Bで密の関係で設けた上で、吸収体凹部20の底面の両側にそれぞれ、高吸水性ポリマー23を配置するようにしてもよい。
これによって、高吸水性ポリマー8と23を合計した目付が、上記第1の手段と同様に、吸収体凹部20の幅方向中央部Bで疎、幅方向両側部Bで密の関係で設けられるようになり、吸水時に、幅方向中央部Bの疎に配置された高吸水性ポリマー8が山形に膨張するとともに、この幅方向中央部Bが山形に変形した山の麓の低い部分を埋めるようにして、幅方向両側部B、Bのそれぞれ密に配置された高吸水性ポリマー8、23が膨張するため、吸水時の吸収体凹部20の膨張高さがほぼ均等となる。
吸収体凹部20の底面の両側に配置された高吸水性ポリマー23、23はそれぞれ、60〜200g/m、好ましくは80〜180g/mの目付とするのがよい。また、前記高吸水性ポリマー23を配置する場合、吸収体凹部20の側面より内側に1〜2mm程度離間して配置するのが好ましく、吸収体凹部20の底面の幅を10mm以上とするのがより好ましい。
前記高吸水性ポリマー23としては、吸収体4に分散混入された高吸水性ポリマー8と同じものを用いてもよいが、次に詳述するように異なる性質を有するものを用いるのが好ましい。
前記高吸水性ポリマー8、23として異なる性質を有するものを用いる場合、吸収体凹部20の底面の両側に配置する高吸水性ポリマー23は、吸収体4に分散混入する高吸水性ポリマー8と比較して、吸収倍率が大きく、吸収速度が遅いものを用いるのが好ましい。
前記高吸水性ポリマー8、23の吸収倍率の求め方は、質量Wc=0.5gの高吸水性ポリマーを既知質量Wbのティーバッグ(200メッシュのナイロン製袋)に封入し、容量200mlのビーカーに生理食塩水100mlを入れた中に、前記ティーバッグを30分間浸漬して取り出した後、5分間吊して水切りし、吸水後の全体の質量Waを測定し、次式から吸収倍率を算出する。
吸収倍率=(Wa−Wb)/Wc
本失禁パッド1では、吸収体凹部20の底面に配置された高吸水性ポリマー23の吸収倍率が、吸収体4に分散混入された高吸水性ポリマー8の吸収倍率と比較して、1.1〜2.0倍程度大きく調整されたもの、好ましくは1.2〜1.8倍程度大きく調整されたものを使用する。高吸水性ポリマーの吸収倍率の調整は、前述の通り、高吸水性ポリマーの製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより可能である。
一方、高吸水性ポリマー8、23の吸収速度の求め方は、容量100mlのビーカーに生理食塩水50mlとスターラーチップを入れ、マグネチックスターラーにて回転数600±60rpmで撹拌し、生理食塩水に渦を発生させた状態で、高吸水性ポリマー2.0gを素早く添加し、添加時から液面の渦が収束するまでの時間をストップウォッチで測定し、この時間を吸収速度とする。
本失禁パッド1では、吸収体凹部20の底面に配置された高吸水性ポリマー23の吸収速度が、吸収体4に分散混入された高吸水性ポリマー8の吸収速度と比較して、10秒〜50秒程度遅く調整されたもの、好ましくは10秒〜20秒程度遅く調整されたものを使用する。高吸水性ポリマーの吸収速度の調整は、前述の通り、高吸水性ポリマーの製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより可能である。
このように、前記高吸水性ポリマー23として、前記高吸水性ポリマー8より吸収倍率が大きく、吸収速度が遅いものを用いることにより、吸収体凹部20内に一時貯留された体液が、吸収体凹部20の底面に配置された高吸水性ポリマー23に吸収されるより早く、吸収体4内に拡散し、図7(B)に示されるように、吸収体4に分散混入された高吸水性ポリマー8に先行的に吸収された後、吸収体凹部20内に残った体液が高吸水性ポリマー23に吸収されるようになる(図7(C))。従って、吸収体凹部20内に一時貯留された体液が吸収体の広い範囲に拡散して吸収されるため、吸収体4の吸収容量を最大限有効活用することができるようになる。
前記吸収体凹部20が山形に膨出する問題を解決するための第3の手段として、図8(A)に示されるように、前記第2の手段と比較して、吸収体凹部20と重なる領域Bに分散混入された高吸水性ポリマー8の目付を、吸収体凹部20の幅方向中央部Bで高く、幅方向両側部Bで低くなるように設定している。このため、前記第2の手段と比較して、吸水時の吸収体凹部20の底面の盛り上がりが大きくなり、吸水時の吸収体凹部20の膨張高さがより一層均一化されやすくなる。
ところで、前記吸収体凹部20の体積は、前記高吸水性ポリマー8、23の吸水時の膨張した体積とほぼ均等であることが望ましい。これにより、吸収体凹部20の下側及び底面に配置した高吸水性ポリマー8、23が吸水膨張したとき、吸収体凹部20の底面の盛り上がりの高さと周辺の吸収体の高さとがほぼ同等レベルとなり、装着時の違和感をより一層緩和することができるようになる。吸水時の吸収体凹部20の底面の盛り上がり高さは、吸収体凹部20に25cc±5ccの尿を散布後、15〜20秒経過後の高さが吸収体凹部20の深さである5〜8mm程度となるように高吸水性ポリマー8、23の量を調整する。
例えば、図6に示される上記第1の手段を採用した失禁パッド1において、吸収体凹部20の体積と高吸水性ポリマー8が吸水膨張したときの体積とがほぼ同等となり、高吸水性ポリマー8が吸水膨張したときの高さが周辺の吸収体の高さと同等となる条件を例示すると、吸収体凹部20を長さ145mm、幅10mm、深さ8mmの寸法で形成し、材質がポリアクリル酸塩架橋物からなる高吸水性ポリマー8を、幅方向中央部Bに200g/mの目付で配置するとともに、幅方向両側部Bに450g/mの目付で配置したときに、25ccの尿を吸収体凹部20内に流入させた場合に生じ得る。
以上の構成からなる失禁パッド1のうち、吸収体4の製造工程について詳細に説明すると、前記吸収体凹部20を備えるとともに、所定部位に所定目付で高吸水性ポリマー8を分散混入させた吸収体4を積繊等によって作製した後、必要に応じて吸収体凹部20の底面の幅方向両側部に高吸水性ポリマー23を固定し、必要に応じて吸収体4を被包シート5によって囲繞する。被包シート5は、吸収体4の作製前にラインに繰り出して吸収体4の搬送土台として使用してもよいし、吸収体凹部20の底面に高吸水性ポリマー23を散布後に吸収体を囲繞するようにラインに繰り出してもよい。
1…失禁パッド、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…被包シート、6…セカンドシート、7…サイド不織布、8…高吸水性ポリマー、10…内側立体ギャザー、11…外側立体ギャザー、12・13…糸状弾性伸縮部材、20…吸収体凹部、21…エンボス部、22…凹溝、23…高吸水性ポリマー

Claims (4)

  1. 透液性表面シートと裏面シートとの間に、高吸水性樹脂が分散混入された吸収体が介在されるとともに、肌当接面側に長手方向に沿って凹溝が形成された吸収性物品において、
    前記凹溝と重なる領域の前記高吸水性樹脂の目付が、他の領域の前記高吸水性樹脂の目付より高く設定されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記凹溝と重なる領域の前記高吸水性樹脂の目付は、幅方向中央部で疎、幅方向両側部で密の関係で設けられている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記凹溝の底面の幅方向両側にそれぞれ、前記凹溝に沿って高吸水性樹脂が配置されている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
  4. 前記凹溝の底面に配置された前記高吸水性樹脂は、前記吸収体に分散混入された前記高吸水性樹脂と比較して、吸収倍率が大きく、吸収速度が遅いものを用いている請求項3記載の吸収性物品。
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