JP2015186561A - 遊技システム及び遊技媒体貸出方法 - Google Patents

遊技システム及び遊技媒体貸出方法 Download PDF

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雄喜 要
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伸明 江畑
哲也 赤鹿
Tetsuya Akashika
哲也 赤鹿
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Hideji Gotanda
秀治 五反田
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Abstract

【課題】遊技媒体の貸出レート及び貸出単位数にどんな値を設定されたとしても遊技店の損害を回避するとともに遊技客の利便性を確保することを課題とする。
【解決手段】遊技客から受け付けたプリペイド価値から所定価値をデポジットとして扱い、プリペイド価値からデポジット分を差し引いた価値である預入金を減算することによって遊技媒体の貸出を行うようにした。また、預入金が遊技媒体の貸出単位に対応する価値未満の場合にはプリペイド価値の追加、若しくはデポジットを含むプリペイド価値をゼロにしてデポジットを含むプリペイド価値に応じた数の遊技媒体の貸出を可能とした。
【選択図】図1

Description

この発明は、遊技客から受け付けた貨幣額をプリペイド価値として記憶して、記憶したプリペイド価値を減算して、減算した価値に応じた数の遊技媒体の貸出を行う遊技システム及び遊技媒体貸出方法に関する。
従来、パチンコ店等の遊技店では、遊技客から貨幣を受け付けて、受け付けた貨幣に対応する価値をプリペイド価値として記憶媒体に関連付けて記憶して、当該プリペイド価値を減算して、減算したプリペイド価値に応じた数の遊技媒体の貸出を行うというサービスを行っている。
例えば、特許文献1には、遊技機に併設されるカード処理ユニットにプリペイド価値の関連付けられたプリペイドカードが挿入された状態において、貨幣の投入を受け付けたならば、当該プリペイドカードに関連付けられたプリペイド価値に、受け付けた貨幣の価値を加算し、プリペイド価値の関連付けられたプリペイドカードが挿入された状態において、当該カード処理ユニットにおいて遊技媒体の貸出操作を受け付けると、挿入されたプリペイドカードに関連付けられたプリペイド価値から所定の価値を減算して、減算した価値に応じた数の遊技媒体の貸出を行う技術が開示されている。
かかる特許文献1を用いると、事前にある程度の金額をプリペイド価値として入金して、入金額に応じたプリペイド価値の関連付けられたプリペイドカードなどの記憶媒体を使用すれば、遊技の状況に応じて遊技媒体の貸出が必要な時に、現金をその都度入金しなくても遊技媒体の貸出を行うことが可能となる。また、残ったプリペイド価値は遊技終了時に精算することによって返金することができることから、遊技客の利便性を向上させることができる。
特開2002−306824号公報
しかしながら、遊技媒体の貸出レートや遊技媒体の貸出単位数によっては、必ずしもプリペイド価値を残なく使い切ることはできず、遊技媒体の貸出単位数に対応する価値に満たない少額のプリペイド価値が残ってしまうことがあり、遊技客によって少額のプリペイド価値が関連付けられたプリペイドカードなどの記憶媒体が廃棄されてしまうということが少なからず発生してしまう。本来であれば、遊技終了時にプリペイド価値が残っている場合には遊技客の精算操作を受け付けて、プリペイド価値の残を遊技客に返却して、プリペイド価値などが関連付けられていたプリペイドカードなどの記憶媒体は回収されて再利用されることとなる。しかしながら、プリペイドカードが廃棄されてしまって回収されないとなると、遊技店にとっては廃棄されたプリペイドカードなどの記憶媒体を補填しなければならなくなってしまい損害を被ることとなってしまうのである。
また、プリペイドカードなどの記憶媒体を利用して事前に受け付けたプリペイド価値を管理している場合には、プリペイド価値の残高が残っている状況において追加入金によるプリペイド価値の追加を制限していることが少なくない。遊技媒体の貸出レートや遊技媒体の貸出単位数によっては、プリペイド価値を残なく使い切ることができないことがあり、遊技媒体の貸出単位数に対応する価値に満たない少額のプリペイド価値しか残っていない場合などは、遊技媒体の貸出と追加入金のいずれも行えないという状態となってしまう。このような状態において遊技媒体の貸出を行いたい場合には、少額のプリペイド価の精算を行ってプリペイド価値をゼロにした後に、あらためてプリペイド価値の入金を行ったうえで玉貸操作を行う必要があり、遊技客は遊技を継続したいにもかかわらず一旦精算しなければならないという分かりにくい手順が必要となってしまう。
また、プリペイドカードなどの記憶媒体を利用して事前に受け付けたプリペイド価値を管理している多くの遊技店ではプリペイド価値の限度額を有していて、プリペイド価値の限度額を超えてしまうような入金を制限している。遊技媒体の貸出レートや遊技媒体の貸出単位数によっては、プリペイド価値を残なく使い切ることができないことがあり、追加入金を許可しているような店舗であっても、遊技媒体の貸出単位数に対応する価値に満たない少額のプリペイド価値しか残っていない場合において、プリペイド価値の限度額の貨幣を受け付けると、少額であってもプリペイド価値が残っている状態であることからプリペイド価値の限度額を超えることとなってしまい、プリペイド価値の限度額の貨幣の入金を行うことはできない。
遊技媒体の貸出レートや遊技媒体の貸出単位数は、消費税などの外的要因や遊技店の営業戦略などに基づいて決定されるものであり、必ずしもプリペイド価値として入金可能な金額を使い切ることができるように設定されるとは限らない。このことから、遊技媒体の貸出レートや遊技媒体の貸出単位数の設定が、プリペイド価値として入金可能な金額を残なく使い切ることができない場合であっても、プリペイドカードなどのプリペイド価値が関連付けられた記憶媒体が廃棄されることによる遊技店の損害を回避するとともに遊技客の利便性を確保することは重要な課題である。
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するためのものであって、遊技媒体の貸出レート及び貸出単位数にどんな値を設定されたとしても遊技店の損害を回避するとともに遊技客の利便性を確保することができる遊技システム及び遊技媒体貸出方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、受け付けた貨幣の価値であるプリペイド価値を用いて遊技媒体の貸出を行う遊技システムであって、前記プリペイド価値の残高に基づいて前記貨幣の入金の可否の判定を行う入金可否判定手段と、前記入金可否判定手段によって入金可能と判定された場合には受け付けた貨幣を入金する入金手段と、前記入金手段によって入金された貨幣に応じた価値を前記プリペイド価値に加算するプリペイド価値加算手段と、前記プリペイド価値のうち所定金額相当分を、前記遊技媒体の貸出への使用を制限する貸出利用制限分とし、前記プリペイド価値から前記貸出利用制限分を除外した貸出利用可能分の残高に応じて前記遊技媒体の貸出数及び貸し出す遊技媒体の貸出価値を決定する貸出遊技媒体決定手段と、前記貸出遊技媒体決定手段によって決定した数の遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出手段と、前記貸出遊技媒体決定手段によって決定した遊技媒体の貸出価値を前記プリペイド価値から減算するプリペイド価値減算手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記プリペイド価値の返却の要求を受け付けたならば、前記貸出利用可能分と前記貸出利用制限分の合計価値を返却するプリペイド価値返却手段を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記貸出利用可能分の残高がゼロでない場合に前記貨幣の入金の可否を設定する追加入金可否設定手段をさらに備え、前記入金可否判定手段は、前記追加入金可否設定手段によって前記プリペイド価値の残高がゼロでない場合に前記貨幣の入金が不可と設定されていた場合でも、前記プリペイド価値の前記貸出利用可能分が前記遊技媒体の貸出単位に対応する価値未満の場合には前記貨幣の入金を可能と判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記プリペイド価値の上限値を設定する上限値設定手段をさらに備え、前記入金可否判定手段は、前記プリペイド価値の前記貸出利用可能分が前記遊技媒体の貸出単位に対応する価値未満の場合には前記上限値設定手段によって設定された上限値以下の貨幣の入金を可能と判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記プリペイド価値の表示を行うプリペイド価値表示手段をさらに備え、前記プリペイド価値表示手段は、前記貸出利用制限分が分かるように表示することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記貸出遊技媒体決定手段は、前記プリペイド価値の前記貸出利用可能分が前記遊技媒体の貸出単位に対応する価値未満の場合で、前記プリペイド価値が前記遊技媒体の貸出単価の整数倍の場合には、前記プリペイド価値に相当する遊技媒体数の貸出を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記貸出遊技媒体決定手段は、前記プリペイド価値の前記貸出利用可能分が前記遊技媒体の貸出単位に対応する価値未満の場合で、前記プリペイド価値が前記遊技媒体の貸出単価の整数倍でない場合には、前記遊技媒体の貸出数は前記プリペイド価値を前記遊技媒体の貸出単価で除算して得られた値の小数点以下を切り捨てた値とし、貸し出す前記遊技媒体の貸出価値は前記プリペイド価値の値とすることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記遊技媒体の貸出の要求を受け付けた場合に、前記プリペイド価値の前記貸出利用可能分が前記遊技媒体の貸出単位に対応する価値未満の場合で、前記プリペイド価値が前記遊技媒体の貸出単価の整数倍でない場合には、前記貸出遊技媒体決定手段によって決定した前記遊技媒体の貸出数と、前記プリペイド価値のうち当該貸出数に対応しない端数金額と、当該貸出の実行によって当該端数金額を無効化することを報知して、当該貸出の実行の可否の入力を受け付ける実行可否受付手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記追加入金可否設定手段によって前記貸出利用可能分の残高がゼロでない場合に前記貨幣の入金が不可と設定されていた場合で、前記プリペイド価値の前記貸出利用可能分が前記遊技媒体の貸出単位に対応する価値未満となった場合に、前記貨幣の入金が可能であることを報知する貨幣入金可能報知手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記プリペイド価値を退避価値として所定の識別情報に関連付けて記憶し、該プリペイド価値をゼロとするプリペイド価値退避手段と、前記識別情報を受け付けて、該識別情報に関連付けて記憶された退避価値を前記プリペイド価値に加算するというプリペイド価値退避解除を行うプリペイド価値退避解除手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記プリペイド価値退避手段は、前記識別情報を有する記憶媒体を発行し、前記プリペイド価値退避解除手段は、前記プリペイド価値退避手段によって発行された記憶媒体から、前記識別情報を読み取ることによって該識別情報を受け付けることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶媒体は、遊技により獲得された遊技媒体の数を関連付ける記憶媒体であり、当該記憶媒体を一意に識別する識別情報を、前記退避価値を関連付ける識別情報として用いることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記プリペイド価値退避手段は、前記プリペイド価値が所定の価値以上若しくは所定の価値を超える場合に前記記憶媒体の発行を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記プリペイド価値退避手段は、遊技客を認証するための認証情報を前記退避番号に関連付けて記憶し、前記プリペイド価値退避解除手段は、認証情報を受け付けて、受け付けた認証情報が前記プリペイド価値退避手段で記憶する認証情報と一致することを条件として前記プリペイド価値退避解除を行うことを特徴とする。
また、本発明は、受け付けた貨幣の価値であるプリペイド価値を用いて遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出方法であって、前記プリペイド価値の残高に基づいて前記貨幣の入金の可否の判定を行う入金可否判定ステップと、前記入金可否判定ステップによって入金可能と判定された場合には受け付けた貨幣を入金する入金ステップと、前記入金ステップによって入金された貨幣に応じた価値を前記プリペイド価値に加算するプリペイド価値加算ステップと、前記プリペイド価値のうち所定金額相当分を、前記遊技媒体の貸出への使用を制限する貸出利用制限分とし、前記プリペイド価値から前記貸出利用制限分を除外した貸出利用可能分の残高に応じて前記遊技媒体の貸出数及び貸し出す遊技媒体の貸出価値を決定する貸出遊技媒体決定ステップと、前記貸出遊技媒体決定ステップによって決定した数の遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出ステップと、前記貸出遊技媒体決定ステップによって決定した遊技媒体の貸出価値を前記プリペイド価値から減算するプリペイド価値減算ステップとを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、プリペイド価値の残高に基づいて受け付けた貨幣の入金の可否の判定を行い、入金可能と判定された場合には受け付けた貨幣を入金し、入金された貨幣に応じた価値をプリペイド価値に加算し、プリペイド価値のうち所定金額相当分を、遊技媒体の貸出への使用を制限する貸出利用制限分とし、プリペイド価値から貸出利用制限分を除外した貸出利用可能分の残高に応じて遊技媒体の貨出数及び貸し出す遊技媒体の貨出価値を決定し、決定した遊技媒体の貨出数の遊技媒体の貨出を行い、決定した遊技媒体の貨出価値をプリペイド価値から減算するよう構成したので、遊技媒体の貸出レート及び貸出単位数にどんな値を設定されたとしても遊技店の損害を回避するとともに遊技客の利便性を確保することができる。
図1は、実施例1に係る遊技客から受け付けたプリペイド価値を消費して行う遊技媒体の貸出の概要を説明するための説明図である。 図2は、実施例1に係る遊技システムのシステム構成を示す図である。 図3は、図2に示した台間カード処理機の外観構成を示す図である。 図4は、図2に示した台間カード処理機の実施例1に係る内部構成を示すブロック図である。 図5は、図2に示した台間カード処理機の実施例1に係るデータ構成について説明するための図である。 図6は、図2に示したカード管理装置の実施例1に係る内部構成を示すブロック図である。 図7は、図2に示したカード管理装置の実施例1に係るデータ構成について説明するための図である。 図8は、図2に示した会員管理装置の実施例1に係る内部構成を示すブロック図である。 図9は、図2に示した会員管理装置の実施例1に係るデータ構成について説明するための説明図である。 図10は、図2に示した台間カード処理機における玉貸処理に係る画面表示内容と操作内容を説明するための図である。 図11は、図2に示した台間カード処理機における貨幣の受付時の処理手順を示すフローチャートである。 図12は、図2に示した台間カード処理機における玉貸処理の処理手順を示すフローチャートである。 図13は、カード管理装置の実施例2に係る内部構成を示すブロック図である。 図14は、カード管理装置の実施例2に係るデータ構成について説明するための図である。 図15は、台間カード処理機の実施例2に係る内部構成を示すブロック図である。 図16は、台間カード処理機におけるカード返却処理に係る画面表示内容と操作内容を説明するための図である。 図17は、台間カード処理機におけるカード返却処理の処理手順を示すフローチャートである。 図18は、台間カード処理機における繰り越したプリペイド価値を会員カードに移行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る遊技システム及び遊技媒体貸出方法の好適な実施例を詳細に説明する。
まず、実施例1に係る遊技客から受け付けたプリペイド価値を消費して行う遊技媒体の貸出の概要を、図1を用いて説明する。図1は、遊技客から受け付けた貨幣価値の内300円をデポジットとして預かり、デポジット分を除いた価値である玉貸用の預入金を減算することによって、減算した価値に応じた遊技玉を貸し出すことを基本とする遊技システムの玉貸にかかる操作と処理の概要を示す図である。また、図1は、遊技玉の貸出レートを1玉あたり税率8%の消費税込みで1玉当たり4.32円とし、遊技玉の貸出単位は125玉を540円とした場合の例である。また、遊技システムは、プリペイド価値の残がある場合には、プリペイド価値の追加となる追加入金は受け付けないことを基本とする。また、遊技システムは、遊技終了時にプリペイド価値が残っている場合には、プリペイド価値の関連付けられたカードの返却を行い、当該カードによる精算を受け付けると、残っている当該カードに関連付けられて記憶されているプリペイド価値を遊技客に返却することが可能である。
図1(a)は、遊技客からプリペイド価値として1000円の入金を受け付け済みの状態を示しており、デポジットが300円で、残りの700円が玉貸用の預入金であることを示している。図1(a)に示すプリペイド価値の状態において、玉貸操作を受け付けた場合には、貸出単位である125玉(540円相当)を貸し出して、預入金700円から貸し出した玉数に対応する540円を減算する。図1(b)は、図1(a)の預入金から125玉の貸出に対応する540円を減算した結果であり、預入金は160円となる。
図1(b)に示すプリペイド価値の状況では、玉貸用の預入金が遊技玉の貸出単位の540円未満となっていることから、通常の玉貸を行うことはできない。また、プリペイド価値の残高があることから、プリペイド価値の追加となる追加入金は受け付けないのが基本である。しかしながら、図1(b)のように、玉貸用の預入金が貸出単位金額未満となってしまった場合に、追加入金も残っているプリペイド価値を使用しての玉貸も行えないとなると、遊技客は残高を精算するしかないことになってしまう。このため、使い切れない端数金額が残る都度、精算を行うことが必要となり、遊技客の利便性が損なわれるとともに、精算処理を行う精算機80を使う頻度が高くなることから精算機80の増設が必要となり、増設による設備コスト増を招いてしまうこととなる。
そこで、貸玉用の預入金が貸出単位金額未満となった場合には、入金限度額を上限とする金額の追加入金を可能とする。また、貸玉用の預入金が貸出単位金額未満となった場合には、デポジットの金額を含めたプリペイド価値の全額を使い切ることを条件に、プリペイド価値に応じた遊技玉の貸出を行うことも可能とする。これによって、貸玉用の預入金が貸出単位金額未満となった状態において遊技を継続したいと考えている遊技客にとっても、残っているプリペイド価値を使い切って遊技終了としたいと考えている遊技客にとっても、残った端数を精算機80で精算する必要がなくなる。
図1(b)の状態は、貸玉用の預入金が貸出単位金額(=540円)未満となっていることから、入金限度額(=10,000円)を上限とする金額の追加入金を行うことが可能である。このことから、図1(b)の状態において、10,000円の追加入金が可能で、10,000円の追加入金を受け付けたならば、図1(c)に示すように、玉貸用の預入金(=160円)は、追加入金額(=10,000円)が加算されて10,160円となる。
また、図1(b)の状態は、貸玉用の預入金が貸出単位金額(=540円)未満となっていることから、残っているデポジットを含むプリペイド価値(460円)全額を使い切るような遊技玉の貸出を行うことができる。図1(b)の状態で、玉貸操作を受け付けたならば、図1(d)に示す画面が表示される。図1(d)は、デポジットを含むプリペイド価値全額を使用して106玉の玉貸を行う旨のメッセージの表示に加えて、図1(b)の状態で有していたプリペイド価値である460円が遊技玉の貸出単価(4.32円/玉)で割り切れないので、端数金額(約2.1円)を取り込む旨のメッセージの表示を行うことを示している。図1(d)に示した画面において、遊技客が画面上の「実行」ボタンを押下した場合には、106玉(約457.9円相当)の遊技玉の貸出を行い、端数金額(約2.1円)を取り込み、プリペイド価値をゼロにクリアする。
このように、遊技客から受け付けたプリペイド価値から所定価値をデポジットとして扱い、プリペイド価値からデポジット分を差し引いた価値である預入金を減算することによって遊技媒体の貸出を行うようにした。また、預入金が遊技媒体の貸出単位に対応する価値未満の場合にはプリペイド価値の追加、若しくはデポジットを含むプリペイド価値をゼロにしてデポジットを含むプリペイド価値に応じた数の遊技媒体の貸出を可能としたので、遊技媒体の貸出レート及び貸出単位数にどんな値を設定されたとしても遊技店の損害を回避するとともに遊技客の利便性を確保することができる。
次に、実施例1に係る遊技媒体管理システムのシステム構成を説明する。図2は、実施例1に係る遊技システムのシステム構成を示す図である。図2に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10が設置される。台間カード処理機10は、島コントローラ30を介して店内のネットワークである通信回線と接続する。通信回線には、島コントローラ30と、カード管理装置40と、会員管理装置50と、景品管理装置60と、精算機80とが接続される。
遊技機20は、遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。この遊技機20の遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技領域には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過(入賞)を検知するようになっている。また、遊技機20の制御装置は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリを有している。
したがって、打ち込んだ遊技玉の特定の入賞領域への通過が入賞センサにより検知されると、賞玉メモリの記憶内容と、入賞領域を通過した遊技玉数から付与すべき賞玉数を決定し、決定した賞玉数の遊技玉が払い出される。
台間カード処理機10は、入金の受付、遊技玉の貸出並びにカード管理装置40との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知をカード管理装置40に送信することで、受け付けた紙幣の価値をカード管理装置40が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸し操作がなされたならば、玉貸要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数の遊技玉を払い出す。
また、台間カード処理機10は、カードの挿入を受け付けたならば、カード管理装置40にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機10は、カード管理装置40からプリペイド価値、持玉又は貯玉の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持玉の残高を受信し、記憶した場合には、カード管理装置40に対して持玉減算要求を送信することで、カード管理装置40が管理する持玉の残高をゼロにクリアする。
また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数の遊技玉を払い出す。また、台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、カード管理装置40に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、会員管理装置50が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数の遊技玉を払い出す。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、自装置が管理する持玉数を含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40に持玉を加算させた後、カード排出通知をカード管理装置40に送信し、カードを排出制御する。
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ねる中継装置である。カード管理装置40は、カードのプリペイド価値及び持玉数等をカードデータとして管理する管理装置である。
カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードのIDと台間カード処理機10とを関連付けて管理し、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値及び持玉の残高を台間カード処理機10に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、カード挿入通知を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50から受信した貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合には、持玉口座の残高をゼロにクリアし、台間カード処理機10から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉数を持玉口座に加算する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から玉貸要求を受信した場合には、対応するプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機10に送信する。また、カード管理装置40は、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、該貯玉再プレイ要求を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50が貯玉再プレイデータを出力した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置40は、景品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持玉数を景品管理装置60に対して通知する。さらに、精算機80からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられたプリペイド価値を精算機80に対して通知する。
会員管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データ55aを管理する管理装置である。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連付けて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
会員管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードIDに対応する貯玉口座の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、会員管理装置50は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連付けられた貯玉口座の残高を所定数減算し、減算後の貯玉口座の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。なお、台間カード処理機10と会員管理装置50との通信は、カード管理装置40を介して行なわれる。
また、会員管理装置50は、景品管理装置60から貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードIDに対応する貯玉口座の残高を景品管理装置60に通知する。
景品管理装置60は、遊技店内の景品交換カウンタに併設された景品交換用の端末装置であり獲得玉、貯玉及び持玉の景品交換処理を行う。この景品管理装置60には、カードのカードIDを読み取るリーダライタ及び景品を払い出す景品払出装置が接続されている。景品管理装置60は、リーダライタがカードを受け付けた場合には、リーダライタで読み出したカードのカードIDをカード管理装置40に送信して、該カードの持玉数を要求する。また、貯玉を景品交換する場合は、会員管理装置50に対して貯玉数を要求する。
精算機80は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDをカード管理装置40に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
図2に示したシステムで玉貸を行う場合の玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機10において玉貸操作を行うと、台間カード処理機10は、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。
カード管理装置40は、玉貸要求を含む電文を受信すると、該電文内のカードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値減算して、玉貸許可を送信元の台間カード処理機10に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機10は、減算したプリペイド価値に対応する数(例えば125玉)の遊技玉を払い出す。
次に、図2に示したシステムで持玉の再プレイを行う場合の持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた各レートの持玉口座の残高を台間カード処理機10に通知する。
台間カード処理機10は、カード管理装置40から受信した持玉の残高を記憶する。そして、カードID及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文をカード管理装置40に送信する。カード管理装置40は、持玉減算要求を受信した場合には、カードIDにより特定される各レートの持玉口座の残高をゼロにクリアする。台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けた場合には、記憶した持玉の残高を所定数減算し、対応する数の遊技玉を払い出す。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けた場合には、カード管理装置40に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、各レートの持玉の残高と持玉加算要求とを含む。
カード管理装置40は、持玉加算要求を受け付けた場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた各レートの持玉口座の残高を受信した残高の値に更新する。
その後、台間カード処理機10は、カード管理装置40にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
次に、図2に示したシステムで貯玉の再プレイを行う場合の貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、会員カードを挿入された場合、若しくは会員カードとして使用可能な携帯端末からカードIDに対応する識別情報を読み取った場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードID(若しくは携帯端末から読み取ったカードIDに対応する識別情報。以降、カードIDという)と、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置40は、カード挿入通知の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、カード挿入通知の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた暗証番号と、貯玉口座のうち、該電文により特定されたレートの貯玉口座の残高とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉口座の残高が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数(貯玉再プレイ単位数。例えば125玉)以上である場合には貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。なお、ここでは、貯玉口座の残高が払出単位数以上である場合に貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする場合について説明を行なったが、貯玉再プレイデータに貯玉再プレイ可能回数が示されているならば、貯玉再プレイ可能回数が1以上である場合に貯玉再プレイ操作を受け付け可能としてもよい。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
台間カード処理機10は、暗証番号が一致した場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。
カード管理装置40は、貯玉再プレイ要求の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、貯玉再プレイ要求の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた貯玉口座のうち、該電文により特定されたレートの貯玉口座の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉口座の残高を更新し、遊技玉を貯玉再プレイ単位数だけ払い出す。また、更新後の貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数未満となったかを判定し、貯玉再プレイ単位数未満となったならば、貯玉再プレイ操作を受け付け不能とする。更新後の貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数以上であれば、再度貯玉再プレイ操作を受け付け可能であり、貯玉再プレイ操作を受け付けた場合には貯玉再プレイ要求を送信する。2回目以降の貯玉再プレイ操作では、暗証番号の確認は不要である。なお、暗証番号の確認を毎回行なうように設定してもよい。
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。カード管理装置40は、閉店処理時にカード管理データ45aの持玉口座の残高を確認し、持玉の残高が「0」より大きい持玉口座が存在する場合には、該持玉口座の残高をカードID及びレートとともに会員管理装置50に通知する。会員管理装置50は、カードID及びレートにより特定される貯玉口座の残高に通知された持玉口座残高を加算して更新する。その後、カード管理装置40は、該持玉口座の残高をゼロにクリアする。
次に、図2に示した台間カード処理機10の外観構成を説明する。図3は、台間カード処理機10の外観構成を示す図である。なお、図3には、遊技機20に接続された台間カード処理機10の外観構成を台間カード処理機10として示している。また、併設される遊技機20は、破線で図示している。また、図3では、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、硬貨受け付け用のユニットを設けることもできる。
図3に示すように、台間カード処理機10は、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11と、遊技玉を貸し出す際の各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12aとを有する。また、台間カード処理機10は、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部13と、カードを受け付けるカード挿入口14aと、携帯端末等をかざすためのかざし部14bと、遊技玉を遊技機20に投出するノズルユニット18aと、遊技機20の下皿から落下させた遊技玉を計数する計数ユニット18bとを有する。
次に、図2に示した台間カード処理機10の実施例1に係る内部構成を説明する。図4は、台間カード処理機10の実施例1に係る内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、台間カード処理機10は、紙幣搬送部12と、表示操作部13と、リーダライタ14と、かざし部14bと、通信部15と、記憶部16と、制御部17と、ノズルユニット18aと、計数ユニット18bとを有する。
紙幣搬送部12は、紙幣挿入口12aから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部13は、有価価値等の各種情報の表示と、玉貸し操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。
リーダライタ14は、カード挿入口14aに挿入されたカードからカードIDを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14aに挿入されたカードは、このリーダライタ14を経て図示しないカード収納部に収納される。かざし部14bは、携帯端末等がかざされた場合に、近距離無線通信によりカードID等の各種情報を読み取るインタフェースである。
通信部15は、遊技機20及び通信回線との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。ノズルユニット18aは、玉貸し又は再プレイにより遊技玉を払い出す際に、その一部又は全ての払い出しに使用される。計数ユニット18bは、遊技玉を計数するユニットである。
記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部16は、カードID16a、有価価値データ16b、装置ID16c、遊技設定データ16d及び貸遊技媒体パラメータ16eを記憶する。
カードID16aは、リーダライタ14により読み取られたカードIDである。カード挿入口14aから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合には、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新される。また、カードが挿入されていない状態で入金が行なわれたならば、図示しないカード収納部からリーダライタ14にカードが搬送され、リーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新される。なお、実施例1ではカードが挿入されていない状態の入金操作で、図示しないカード収納部からリーダライタ14にカードが搬送され、リーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新されるとしたが、これに限定するものではない。最後にカードが排出された時に、図示しないカード収納部の一番上にあるカードをリーダライタ14に搬送して、カードIDを読み取って記憶しておくことによって、遊技客によるカード挿入がされていない状態で入金された場合には、記憶しているカードIDでカードID16aを更新するものとしてもよい。
有価価値データ16bは、遊技玉の払い出しを受けるために使用可能な有価価値を示すデータである。この有価価値には、玉貸しに使用可能なプリペイド価値の残高、持遊技媒体口座の残高、貯玉再プレイ用の暗証番号並びに貯遊技媒体口座の残高を含む。
装置ID16cは、台間カード処理機10を遊技店内で一意に識別するための識別情報である。遊技設定データ16dは、台間カード処理機10に設定された遊技種等を示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技玉を扱う場合には、4円レートの遊技玉に「玉4円」、2円レートの遊技玉に「玉2円」、1円レートの遊技玉に「玉1円」のように、遊技種ごとに遊技種名を設定して管理している。また、遊技設定データ16dは、設定されている遊技種に対して使用する遊技媒体の種類や当該遊技媒体の貸出単価に係る情報を有する。
貸遊技媒体パラメータ16eは、遊技媒体の貸出に係る情報であり、遊技媒体の貸出に使用するプリペイド価値の入金限度額やデポジット金額などを含む。
制御部17は、台間カード処理機10を全体制御する制御部であり、データ管理部17a、計数処理部17b、入金処理部17c及び玉貸処理部17dを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれに対応するプロセスを実行させることになる。
データ管理部17aは、カードが挿入された場合に、カードID16a及び装置ID16cを含むカード挿入通知をカード管理装置40に送信する。また、データ管理部17aは、カード管理装置40から有価価値(プリペイド価値、持玉及び貯玉の少なくともいずれか)を含むデータを受信した場合に、受信した有価価値により有価価値データ16bを更新する。データ管理部17aは、有価価値データ16bに示されたプリペイド価値、持玉及び貯玉の値を適宜表示操作部13に表示制御する。
また、データ管理部17aは、遊技客により持玉再プレイ操作が行なわれた場合に、有価価値データ16bに示された持玉口座の残高を所定数減算し、対応する数の遊技玉を払い出す。
また、データ管理部17aは、有価価値データ16bに示された貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数以上である場合には、表示操作部13に貯玉再プレイボタンを表示し、貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。データ管理部17aは、遊技客により貯玉再プレイ操作が行なわれた場合に、カードID16a及び装置ID16cを含む貯玉再プレイ要求をカード管理装置40に送信する。この貯玉再プレイ要求への応答として貯玉再プレイデータを受信したならば、貯玉口座の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数の遊技玉を払い出す。なお、初回の貯玉再プレイ操作時には、暗証番号の入力を求め、有価価値データ16bに示された暗証番号と一致することを貯玉再プレイ要求を送信するための条件とする。
また、データ管理部17aは、遊技客によりカード返却操作が行なわれた場合に、カードID16a、装置ID16c並びに持玉数を含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信して、自装置持玉口座の残高を0にクリアした後、カード排出通知をカード管理装置40に送信し、カードを排出する。
計数処理部17bは、計数ユニット18bに遊技玉が投入された場合に、計数ユニット18bに遊技玉の計数を行わせ、計数結果を有価価値データ16bの持玉数に加算する処理を行なう。
入金処理部17cは、紙幣挿入口12aに紙幣が挿入されると、現在のプリペイド価値の状態と貸遊技媒体パラメータ16eに設定されている入金に係る条件に基づいて入金の可否の判定を行い、入金が可能と判定した場合には挿入された紙幣の金額、カードID16a及び装置ID16cを含む入金通知をカード管理装置40に送信するとともに、有価価値データ16bのプリペイド価値に入金額を加算する。
玉貸処理部17dは、遊技客による玉貸操作を受け付けたならば、有価価値データ16bのプリペイド価値、遊技設定データ16dの遊技媒体の貸出単価と貸出単位及び貸遊技媒体パラメータ16eのデポジット金額に基づいて遊技媒体の貸出の可否の判定を行い、遊技媒体の貸出が可能と判定した場合には、貸し出す遊技媒体数と、当該貸出に対応してプリペイド価値から減算すべき金額とを算出する。また、玉貸処理部17dは、遊技媒体の貸出が可能と判定した場合には、カードID16a、装置ID16c及び当該貸出に対応してプリペイド価値から減算すべき金額を含む玉貸要求をカード管理装置40に送信する。この玉貸要求の応答として更新されたプリペイド価値を含む玉貸許可を受信したならば、玉貸処理部17dは、カード管理装置40から受け付けたプリペイド価値で有価価値データ16bの更新を行い、予め算出しておいた数の遊技媒体の貸出を行う。
次に、図2に示した台間カード処理機10の実施例1に係るデータ構成について説明する。図5は、台間カード処理機10の実施例1に係るデータ構成について説明するための説明図である。
有価価値データ16bは、カードID16aに関連付けて管理されているプリペイド価値、遊技種ごとの持遊技媒体の残高、貯玉再プレイ用の暗証番号及び遊技種ごとの貯遊技媒体の残高を有する。図5の有価価値データ16bの例は、プリペイド価値が「830」円で、持遊技媒体の玉4円の遊技種の残高が「0」玉、玉2円の遊技種の残高が「0」玉、玉1円の遊技種の残高が「0」玉、メダル20円の遊技種の残高が「0」枚、メダル5円の遊技種の残高が「0」枚で、貯玉再プレイ用の暗証番号が「1234」で、貯遊技媒体の玉4円の遊技種の残高が「200」玉、玉2円の遊技種の残高が「0」玉、玉1円の遊技種の残高が「2000」玉、メダル20円の遊技種の残高が「0」枚、メダル5円の遊技種の残高が「400」枚であることを示している。
遊技設定データ16dは、遊技種名と当該遊技種に対応する遊技媒体種と遊技媒体単価と遊技媒体貸出単位とを含む。遊技媒体単価には、遊技媒体数と当該遊技媒体数に対応する税込の価格とを有する。また、遊技媒体貸出単位は、通常の遊技媒体の貸出の単位である遊技媒体数と当該遊技媒体数に対応する税込の価格とを有する。図5の遊技設定データ16dの例は、遊技種名が「玉4円」で、使用する遊技媒体の種類が「遊技玉」で、遊技媒体単価が遊技媒体数「25玉」が税込価格「108円」で、遊技媒体貸出単位が遊技媒体数「125玉」で税込価格「540円」であることを示している。
貸遊技媒体パラメータ16eは、追加入金の可否と、入金の上限額と、デポジット金額とを有する。追加入金の可否とは、デポジット分を除くプリペイド価値の残高が有る状態における追加入金の可否を示すパラメータである。ただし、遊技設定データ16dに設定される遊技媒体貸出単位の税込価格によっては、デポジット金額を除いたプリペイド価値の残高が遊技媒体貸出単位の税込価格未満の場合があり、その場合には遊技設定データ16dに設定される遊技媒体貸出単位での遊技媒体の貸出はできないことから、追加入金が不可の設定となっている場合においても、追加入金を行うことが可能である。
入金の上限額は、プリペイド価値として入金可能な上限の金額である。ただし、遊技設定データ16dに設定される遊技媒体貸出単位の税込価格によっては、デポジット金額を除いたプリペイド価値の残高が遊技媒体貸出単位の税込価格未満の場合があり、その状態において入金上限額に設定されている金額を追加で入金することを可能とする。デポジット金額は、プリペイド価値の内数であり原則として遊技媒体の貸出に使用することのできない金額を示す。図5に示す貸遊技媒体パラメータ16eの例は、追加入金可否が「不可」で、入金上限額が「10,000円」で、デポジット金額が「300円」であることを示している。
次に、図2に示したカード管理装置40の内部構成を説明する。図6は、カード管理装置40の内部構成を示すブロック図である。図6に示すように、カード管理装置40は、表示部41及び入力部42と接続され、店舗ネットワーク通信部44、記憶部45及び制御部46を有する。
表示部41は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部42は、キーボードやマウス等である。店舗ネットワーク通信部44は、通信回線を介して台間カード処理機10、会員管理装置50、景品管理装置60等とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部45は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ45aを記憶する。
カード管理データ45aは、カードIDに対し、プリペイド価値の残高と、遊技種ごとの持遊技媒体口座の残高と、該カードが挿入されている台間カード処理機10のIDを示す使用先IDとを対応付けたデータである。
制御部46は、カード管理装置40を全体制御する制御部であり、カード管理部46a、入金処理部46b及び玉貸処理部46cを有する。実際には、この機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、このプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、カード管理部46aに対応するプロセスを実行させることになる。
カード管理部46aは、カード管理データ45aの管理を行なう処理部である。具体的には、カード管理部46aは、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、カード挿入通知に示されたカードIDの使用先を、同じくカード挿入通知に示された装置IDとする。また、カード挿入通知に示されたカードIDに関連付けられたプリペイド価値と各遊技種の持遊技媒体口座の残高とを有価価値として台間カード処理機10に通知する。また、挿入されたカードが会員カードである場合には、会員管理装置50に対してカード挿入通知を転送する。カード管理部46aは、台間カード処理機10から持遊技媒体減算要求を受信した場合に、持遊技媒体減算要求に示された持遊技媒体口座の残高をゼロにクリアしてカード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10から貯遊技媒体再プレイ要求を受信した場合には、該貯遊技媒体再プレイ要求を会員管理装置50に転送する。また、貯遊技媒体再プレイ要求に対する会員管理装置50からの応答についても、カード管理部46aが転送制御をおこなう。
また、カード管理部46aは、持遊技媒体加算要求を受信した場合には、持遊技媒体加算要求に示された持遊技媒体口座の残高に、受信した持遊技媒体数を加算して、カード管理データ45aを更新する。また、カード管理部46aは、カード排出通知を受信した場合には、該カードIDの使用先について値を消去し、カード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、景品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに対応づけられた各遊技種の持遊技媒体口座の残高を景品管理装置60に対して通知する。
入金処理部46bは、台間カード処理機10から入金金額、カードID16a及び装置ID16cを含む入金通知を受信した場合に、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値に、通知に示された金額を加算して、カード管理データ45aを更新する。
玉貸処理部46cは、台間カード処理機10からカードID及びプリペイド価値から減算すべき金額を含む玉貸要求を受信した場合に、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値が受け付けたプリペイド価値から減算すべき金額以上であるか否かを判定する。プリペイド価値が受け付けたプリペイド価値から減算すべき金額以上である場合には、カード管理部46aは、プリペイド価値から指定された値を減算してカード管理データ45aを更新し、台間カード処理機10に更新後のプリペイド価値を含む玉貸許可を送信する。一方、プリペイド価値が受け付けたプリペイド価値から減算すべき金額未満である場合には、カード管理部46aは、台間カード処理機10に玉貸不可を通知する。
次に、図2に示したカード管理装置40の実施例1に係るデータ構成について説明する。図7は、カード管理装置40の実施例1に係るデータ構成について説明するための説明図である。
カード管理データ45aは、カードIDに関連付けて、該カードIDのカードを使用している装置の使用先IDと、プリペイド価値と、持遊技媒体数とを有する。また、持遊技媒体数は、遊技種ごとの持遊技媒体の残高であり、遊技種が玉4円、玉2円、玉1円、メダル20円及びメダル5円の持遊技媒体の残高を有している。
図7のカード管理データ45aの例は、カードID「00001」のカードが、使用先IDが示す「5006」の装置で使用中で、プリペイド価値が「830」円であり、玉4円の持玉数が「0」玉で、玉2円の持玉数が「0」玉で、玉1円の持玉数が「0」玉で、メダル20円の持メダル数が「0」枚で、メダル5円の持メダル数が「0」枚であることを示している。また、カードID「01001」のカードが、使用先IDが示す「2003」の装置で使用中で、プリペイド価値が「4000」円であり、玉4円の持玉数が「0」玉で、玉2円の持玉数が「0」玉で、玉1円の持玉数が「0」玉で、メダル20円の持メダル数が「600」枚で、メダル5円の持メダル数が「200」枚であることを示している。
次に、図2に示した会員管理装置50の実施例1に係る内部構成を説明する。図8は、会員管理装置50の実施例1に係る内部構成を示すブロック図である。図8に示すように、会員管理装置50は、表示部51及び入力部52と接続される。表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等であり、入力部52は、キーボードやマウス等である。
また、会員管理装置50は、外部ネットワーク通信部53と、店舗ネットワーク通信部54と、記憶部55と、制御部56とを有する。外部ネットワーク通信部53は、遊技店外のネットワークを介してデータ通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部54は、遊技店内の通信回線を介して景品管理装置60及びカード管理装置40等とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部55は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、会員管理データ55a、遊技種設定データ55b及び景品マスタ55cを記憶する。会員管理データ55aは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに関連付けて、氏名、貯玉、携帯IDm、住所、電話番号等を関連付けたデータである。
遊技種設定データ55bは、遊技種に対して貸出レート、交換レート及び表示名を関連付けたデータである。景品マスタ55cは、遊技玉を景品に交換する際に使用するデータである。
制御部56は、会員管理装置50を全体制御する制御部であり、会員管理部56a及び景品マスタ管理部56bを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれに対応するプロセスを実行させることになる。
会員管理部56aは、会員管理データ55aの管理を行なう処理部である。会員管理部56aは、カード管理装置40及び景品管理装置60と通信して、カードIDに関連付けられた貯玉口座の残高を更新する。また、会員管理部56aは、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連付けられた貯玉口座の残高を所定数減算し、減算後の貯玉口座の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、会員管理部56aは、会員登録要求を受け付けた場合には、会員管理データ55aに会員を追加する更新を行なう。景品マスタ管理部56bは、景品マスタ55cの更新及び更新を行った場合の景品管理装置60への配信処理を行う。
次に、図2に示した会員管理装置50の実施例1に係るデータ構成について説明する。図9は、会員管理装置50の実施例1に係るデータ構成について説明するための説明図である。
会員管理データ55aは、カードIDに関連付けて、会員区分、携帯IDm、暗証番号、会員個人情報及び貯遊技媒体数をレコードの保有項目とするデータである。会員個人情報には、氏名、住所、電話番号などの情報を有する。貯遊技媒体数は遊技種ごとに預け入れられた遊技媒体の数を有している。
図9の会員管理データ55aの例は、カードIDが「00001」の会員が、会員区分が「正規会員」で、遊技種が玉4円の貯玉が「200」玉で、遊技種が玉2円の貯玉が「0」玉で、遊技種が玉1円の貯玉が「2000」玉で、遊技種がメダル20円の貯メダルが「0」枚で、遊技種がメダル5円の貯メダルが「400」枚であることを示すレコードを有していることを表している。
遊技種設定データ55bは、遊技種名、遊技媒体種、貸出レート、交換レート及び表示名等をレコードの保有項目とするデータである。図9の遊技種設定データ55bの例は、遊技種名が「玉4円」の遊技種とは、遊技媒体種が「遊技玉」で、貸出レートが1玉「4.32円」で、交換レートが1玉「4円」で、表示名が「4パチ」であり、遊技種名が「玉2円」の遊技種とは、遊技媒体種が「遊技玉」で、貸出レートが1玉「2.16円」で、交換レートが1玉「2円」で、表示名が「2パチ」であることを示すレコードを有していることを表している。
景品マスタ55cは、景品を一意に識別する景品コードに対し、景品名、群コード、景品価値及び交換遊技媒体数を関連付けたデータである。ここで、群コードは景品を分類して管理する為の識別情報である。群コード「01」は、一定の手続きを経て所定の価値で譲渡可能な特殊景品を示す。群コード「02」以降は、特殊景品以外の日用品などを含む一般景品である。
図9の景品マスタ55cの例は、景品コード「0001」に対し、景品名「大景品」、群コード「01」、景品価値「1000」、玉4円の交換玉数「250」、玉2円の交換玉数「500」、玉1円の交換玉数「1000」、メダル20円の交換メダル数「50」並びにメダル5円の交換メダル数「200」を関連付けている。
また、図9の景品マスタ55cの例は、景品コード「0002」に対し、景品名「小景品」、群コード「01」、景品価値「100」、玉4円の交換玉数「25」、玉2円の交換玉数「50」、玉1円の交換玉数「100」、メダル20円の交換メダル数「5」並びにメダル5円の交換メダル数「20」を関連付けている。
次に、図2に示した台間カード処理機10における玉貸処理にかかる画面表示内容と操作内容を、図10を用いて説明する。
図10(a)の画面は、一般カードも会員カードも挿入されていない状態で、プリペイド価値の残高もない状態であることを示す。また、画面の中央には125玉、540円が玉貸の単位であることを示す情報が表示されている。また、画面の下部には、各種情報を表示するためのボタンである「info」ボタンと、当該台間カード処理機10の操作に係るメニューを表示するための「メニュー」ボタンとが配置される。
図10(a)の画面の状態において、紙幣挿入口12aに千円札が挿入されることによって千円の入金が行われた場合には、図10(b)に示す画面に遷移する。図10(b)の画面には入金された1000円がプリペイド価値の残金として画面上部に表示される。またプリペイド価値の内、300円がデポジットであることも画面上に明示される。また、プリペイド価値の残高があることから玉貸操作のための「玉貸」ボタンが画面上に表示される。また、入金されたことによって内部のカード収納部からリーダライタ14にカードが搬送され、リーダライタ14により搬送されたカードのカードIDが読み取られ、入金によって発生したプリペイド価値は当該カードIDに関連付けて管理されることとなる。また、図10(b)に示すようにプリペイド価値の関連付けられた一般カードが台間カード処理機内に保持された状態であることを示す「一般カード」という表示がおこなわれる。
図10(b)の画面の状態において「玉貸」ボタンの押下による玉貸操作が行われると、プリペイド価値の1000円から、玉貸単位に対する金額である540円を減算して、玉貸単位である125玉の遊技玉の払出を行って図10(c)に示す画面に遷移する。図10(c)に示すように残高の欄には玉貸による更新後のプリペイド価値である「460円」が表示される。また、残高「460円」のうちデポジット金額は300円であり、残りの160円が玉貸に利用することのできる預入金ということになる。当該預入金が玉貸単位金額である540円を下回っていることから、追加入金が可能となり、図10(c)に示すように「※追加入金可」の表示を行う。また、図10(c)に示すように預入金が玉貸単位金額である540円を下回って「※追加入金可」の表示が行われている状態においては、追加入金は貸遊技媒体パラメータ16eに設定される入金上限額の追加入金を行うことが可能である。図10(c)の画面の状態において、紙幣挿入口12aに入金上限額に相当する一万円札が挿入されることによって一万円の入金が行われた場合には、図10(d)に示す画面に遷移する。図10(d)は、一万円の入金によってプリペイド価値の残高が「10,460円」になったことを示している。
また、図10(c)に示すように預入金が玉貸単位金額である540円を下回っている場合においても「玉貸」ボタンは表示され、プリペイド価値使い切りによる玉貸が行えることを示している。図10(c)の画面の状態において「玉貸」ボタンの押下による玉貸操作が行われると、図10(e)に示す画面に遷移する。図10(e)の画面は、プリペイド価値の全額を使い切って106玉を払い出すこと、及びその際に発生する端数金額(約2.1円)は取り込まれることを表示して、表示した内容で遊技玉の貸出を行うことを遊技客に確認を行うための画面である。図10(e)の画面下部には「実行」ボタンと「キャンセル」ボタンが配置され、「実行」ボタン若しくは「キャンセル」ボタンを操作することによって、プリペイド価値全額使い切りによる玉貸を行うか否かを遊技客が選択することを可能としている。「キャンセル」ボタンが押下された場合には、図10(c)の画面で操作された「玉貸」ボタンの押下をキャンセルして、図10(c)に示す画面に戻る。
また、「実行」ボタンが押下された場合には、プリペイド価値全額使い切りによる玉貸が行われ図10(f)に示す画面に遷移する。具体的には、残高460円のうち約457.9円に対応する106玉の遊技玉の払出を行い、端数金額の約2.1円は取り込まれることとなる。図10(f)は、プリペイド価値全額使い切りによる玉貸が行われたことによって、プリペイド価値が無くなり残高を表す欄自体が消去され、カードに関連付けられた価値も無くなったので「一般カード」の表示が消去され、プリペイド価値がなくなったことから玉貸操作が行えない状態となり「玉貸」ボタンも消去されたことを示している。
なお、図10に示した画面表示内容では、デポジットを含むプリペイド価値とデポジットとを残高の欄に表示する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、デポジットを含むプリペイド価値のみを表示するようにしたり、デポジットを除くプリペイド価値のみを表示するようにしたり、デポジットを除くプリペイド価値とデポジットとを表示するようにしてもよい。
次に、図2に示した台間カード処理機10における貨幣の受付時の処理手順を説明する。図11は、台間カード処理機10における貨幣の受付時の処理手順を示すフローチャートである。
紙幣挿入口12aへの紙幣の挿入を受け付けて(ステップS101;Yes)、その時点で有価価値データ16bのプリペイド価値の残高がゼロではなく(ステップS102;Yes)、貸遊技媒体パラメータ16eの追加入金が「不可」で(ステップS103;No)、プリペイド価値の残高が遊技設定データ16dの遊技媒体貸出単位の税込価格と、貸遊技媒体パラメータ16eのデポジット金額との合計値以上である場合(ステップS104;Yes)には、入金処理部17cは、表示操作部13に追加入金が不可である旨のメッセージの表示を行って(ステップS105)、受け付けた紙幣を紙幣挿入口12aに排出することによって遊技客に返却して(ステップS106)、処理を終了する。
プリペイド価値の残高が遊技媒体貸出単位の税込価格とデポジット金額との合計額未満で(ステップS104;No)、挿入された紙幣が入金限度額を超過している場合(ステップS107;Yes)には、入金処理部17cは、表示操作部13に入金限度額をオーバーしている旨のメッセージの表示を行って(ステップS108)、ステップS106に移行する。また、挿入された紙幣が入金限度額以下である場合(ステップS107;No)には、ステップS110に移行する。
また、貸遊技媒体パラメータ16eの追加入金が「可」で(ステップS103;Yes)、挿入された紙幣とプリペイド価値の合計額が入金限度額の範囲内である場合(ステップS109;Yes)には、入金処理部17cは、受け付けた紙幣の真贋判定及び真券であると判定された紙幣を収納して(ステップS110)、収納した紙幣に対応する価値をプリペイド価値に加算して(ステップS111)、処理を終了する。また、挿入された紙幣とプリペイド価値の合計額が入金限度額を超過する場合(ステップS109;No)には、ステップS108に移行する。
また、紙幣の挿入を受け付け時にプリペイド価値がない場合(ステップS102;No)には、ステップS109に移行する。また、紙幣挿入口12aへの紙幣の挿入を受け付けていない場合(ステップS101;No)には、処理を終了する。
なお、図11に示した処理手順では、追加入金ができない場合には、紙幣挿入ができない理由を表示操作部13に表示したうえで、挿入された紙幣を紙幣挿入口12aに返却するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、追加入金を制限する状態になったならば表示操作部13に紙幣挿入不可の旨の表示を行って、紙幣挿入口12aに紙幣をセットされても取り込まないように紙幣挿入口12aを制御するようにしてもよい。
次に、図2に示した台間カード処理機10における玉貸処理の処理手順を説明する。図12は、台間カード処理機10における玉貸処理の処理手順を示すフローチャートである。
表示操作部13による玉貸操作を受け付けて(ステップS201;Yes)、その時点で有価価値データ16bのプリペイド価値の残高が遊技設定データ16dの遊技媒体貸出単位の税込価格と、貸遊技媒体パラメータ16eのデポジット金額との合計値以上である場合(ステップS202;No)には、玉貸処理部17dは、遊技媒体の貸出玉数を遊技設定データ16dの遊技媒体貸出単位の遊技媒体数と決定して(ステップS203)、貸出金額を遊技設定データ16dの遊技媒体貸出単位の税込価格と決定して(ステップS204)、ステップS210に移行する。玉貸操作を受け付けなかった場合(ステップS201;No)には、処理を終了する。
玉貸操作を受け付けた時点でプリペイド価値の残高が遊技媒体貸出単位の税込価格と、のデポジット金額との合計値未満である場合(ステップS202;Yes)には、玉貸処理部17dは、その時点のプリペイド価値の範囲で貸出可能な遊技玉数を算出する(ステップS205)。ステップS205で算出した貸出玉数の価値がプリペイド価値と一致して端数となる金額がない場合(ステップS206;No)には、ステップS209に移行する。ステップS205で算出した貸出玉数の価値がプリペイド価値と一致させることができずに端数となる金額がある場合(ステップS206;Yes)には、玉貸処理部17dは、図10(e)に示したような端数金額を取り込むことの確認画面の表示を行う(ステップS207)。ステップS207で表示した端数金額を取り込むことの確認画面において、「キャンセル」ボタンが押下された場合(ステップS208;No)には、処理を終了する。
ステップS207で表示した端数金額を取り込むことの確認画面において、「実行」ボタンが押下された場合(ステップS208;Yes)には、玉貸処理部17dは、遊技媒体の貸出金額をその時点のデポジットも含めたプリペイド価値とする(ステップS209)。
玉貸処理部17dは、カードIDとステップS204若しくはステップ209で算出した貸出金額であるプリペイド価値から減算すべき金額とを含む玉貸要求をカード管理装置40に送信する(ステップS210)。カード管理装置40から玉貸許可の応答を受け付けたならば(ステップS211;Yes)、玉貸処理部17dは、ステップS203若しくはステップS205で決定した貸出玉数の遊技玉の払出を行って(ステップS212)、処理を終了する。また、カード管理装置40から玉貸不許可の応答を受け付けたならば(ステップS211;No)、玉貸処理部17dは、カード管理装置40から受け付けた玉貸不許可の応答内容に応じて玉貸をすることができない旨のメッセージ表示を行って(ステップS213)、処理を終了する。
上述してきたように、実施例1では、遊技客から受け付けたプリペイド価値から所定価値をデポジットとして扱い、プリペイド価値からデポジット分を差し引いた価値である預入金を減算することによって遊技媒体の貸出を行い、預入金が遊技媒体の貸出単位に対応する価値未満の場合にはプリペイド価値の追加、若しくはデポジットを含むプリペイド価値をゼロにしてデポジットを含むプリペイド価値に応じた数の遊技媒体の貸出を可能とするよう構成したので、遊技媒体の貸出レート及び貸出単位数にどんな値を設定されたとしても遊技店の損害を回避するとともに遊技客の利便性を確保することができる。
なお、上述の実施例1では、デポジットを除いたプリペイド価値が遊技媒体の貸出単位に応じた価値未満の場合にはデポジットを含むプリペイド価値を1遊技媒体の貸出レートで除算して得られた値の小数点以下を切り捨てた値を貸出遊技媒体数として、使い切れなかった端数のプリペイド価値は取り込むことによってプリペイド価値全額使い切りの遊技媒体貸出を可能としたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、貸出遊技媒体数の算出においてデポジットを含むプリペイド価値を1遊技媒体の貸出レートで除算して得られた値の小数点以下を切り上げるものとしてもよい。また、例えば、端数の取り込みを行わない場合には、従業員の立会いのもとで端数の関連付けられたカードを返却できるようにしてもよい。具体的には、端数の関連付けられたカードを返却するにはリモコン端末などによる従業員の認証を行わなければならないように制御することによって実現することができる。
また、上述の実施例1では、デポジットを除いたプリペイド価値が遊技媒体の貸出単位に応じた価値未満の場合にはデポジットを含むプリペイド価値を全額使用した玉貸を行えるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、デポジットを除いたプリペイド価値が遊技媒体の貸出単位に応じた価値未満の場合には、デポジットを除いたプリペイド価値の全額のみを使用して玉貸を行えるようにしてデポジットを残すようにしてもよい。また、例えばデポジットを除いたプリペイド価値が遊技媒体の貸出単位に応じた価値未満の場合に行う玉貸では、デポジットを含むプリペイド価値を全額使用するか、デポジットを除いたプリペイド価値を全額使用するかを指定できるようにしてもよい。また、デポジット額を残すようにする場合には、貸出可能な玉数の算出においてデポジットを除いたプリペイド価値に残った端数を必ずしも取り込まなくてもよい。また、デポジットの遊技媒体の貸出への利用は、端数がでない場合に限って利用することを可能としてもよい。
また、上述の実施例1では、通常の1回の貸出操作によって貸し出す単位を貸出単位として紙幣の入金可否の判定、遊技媒体の貸出の可否の判定及び遊技媒体の貸出数の算出に使用してきたが、本発明は貸出単位に対応する遊技媒体数や貸出金額を限定するものではない。例えば、遊技媒体の最小の貸出単位である1度数分(25玉108円)を貸出単位としてもよい。
また、上述の実施例1では、デポジットを除いたプリペイド価値が通常の1回の貸出操作に対応する貸出単位の価格未満の金額である場合には、デポジットを含めたプリペイド価値全額を使用して遊技媒体の貸出を行うか、端数の取り込みの了解が得られない場合などには全く遊技媒体の貸出を行わないかのいずれかであったが、本発明はこれに限定されない。例えば、デポジットを除いたプリペイド価値が、通常の1回の貸出操作に対応する貸出単位の価格未満であっても、デポジットを除いたプリペイド価値を使用して遊技媒体の最小の貸出単位(例えば1度数=108円)の整数倍の貸出を可能としてもよい。
また、上述の実施例1では、遊技客の特性の如何に係わらずデポジットを取るものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、プリペイド価値を遊技客の所有する携帯電話の識別情報(IDm)などに関連付けて管理する場合などは、そのような遊技客からはデポジットを取らないようにしてもよい。
上述の実施例1では、消費税率の変更などの要因で消費税込みの遊技媒体の貸出単価が変更になり、遊技媒体の貸出単位に対する貸出価格がきりのいい金額にならなかったとしても、デポジットの制度を設けてデポジット額未満の少額価値がカードに残らないようにしたので、返却したカードが安易に廃棄されることを防止することができるようになった。
しかしながら、消費税率の変更などの要因で遊技媒体の貸出価格がきりのいい金額にならなかった場合には、残ったプリペイド価値の返金が1円硬貨などを含むものとなることが多く、小銭を嫌う遊技客などにとっては利便性の低下と評価されてしまう。そこで、実施例2では、再来店する意思のある遊技客であれば、プリペイド価値が残っていたとしても、該プリペイド価値を持ち越して利用できるようにすることによって、精算をしなければならないケースを減らすことのできる例を説明する。
まず、カード管理装置140の実施例2に係る内部構成を説明する。図13は、カード管理装置140の実施例2に係る内部構成を示すブロック図である。図13に示すように、実施例1のカード管理装置40と同じ構成要素については同じ符号を付与し、実施例1のカード管理装置40と差異のある構成要素については新たな符号を付与した。実施例1のカード管理装置40と同じ構成要素については説明を省略し、新たな符号を付与した実施例1と差異のある構成要素について主に説明する。
記憶部45には、持越プリペイド価値データ145bが追加となっている。持越プリペイド価値データ145bは、カードIDに関連付けられた繰り越されたプリペイド価値に関する情報である。通常のプリペイド価値は、カードIDに関連付けられてカード管理データ45aに管理される。持越プリペイド価値データ145bは、移行処理を行うことによって、カード管理データ45aに移行することによって、当日使用可能となる。
制御部46のカード管理部146aは、実施例1のカード管理部46aと差異がある。また、実施例2では、制御部46に持越プリペイド価値管理部146dが追加となっている。
カード管理部46aは、台間カード処理機110からカードIDを含むカード挿入通知を受け付けると、持越プリペイド価値データ145bを参照して、カード挿入通知に含まれるカードIDに関連付けられた持越プリペイド価値がある場合には、当該持越プリペイド価値などの情報を台間カード処理機110に返信する。カード挿入通知に含まれるカードIDに関連付けられた持越プリペイド価値がない場合には、実施例1で説明したのと同じようにカード挿入通知に含まれるカードIDに関連付けられたプリペイド価値及び持玉の残高などの有価価値情報を返信する。
持越プリペイド価値管理部146dは、台間カード処理機110からカードID及びパスワードを含むプリペイド価値持越要求を受け付けたならば、該カードIDに関連付けられたカード管理データ45aのプリペイド価値と、プリペイド価値持越要求に含まれるパスワードとを、該カードIDに関連付けて持越プリペイド価値データ145bに登録して、カード管理データ45aから該カードIDに関連付けられたデータを削除する。
また、持越プリペイド価値管理部146dは、台間カード処理機110から、移行元の持越プリペイド価値データ145bのレコードを特定するカードIDと、移行先の会員カードのカードIDと、パスワードとを含む持越プリペイド価値移行要求を受け付けたならば、指定に従って持ち越すプリペイド価値を持越プリペイド価値データ145bからカード管理データ45aに移行する。具体的には、プリペイド価値移行要求に含まれるパスワードが、持越プリペイド価値データ145bの移行元のカードIDに関連付けて記憶されているレコードのパスワードと一致することを条件として、持越プリペイド価値データ145bの移行元のカードIDに関連付けて記憶されているレコードのプリペイド価値を、カード管理データ45aの移行先のカードIDに関連付けられているレコードのプリペイド価値に移行する。
次に、カード管理装置140の実施例2に係るデータ構成について、図14を用いて説明する。
持越プリペイド価値データ145bは、カードIDに関連付けられたパスワード、持越プリペイド価値及び状態をレコードの保有項目とするデータである。状態は、持越プリペイド価値データ145bのレコードの状態を示す情報であって、持越プリペイド価値データ145bに登録されただけで、まだ当該プリペイド価値を利用可能とするための移行が行われていないことを示す「未移行」と、当該プリペイド価値を使用可能とするための移行が行われている「移行済」とがある。
図14に示す持越プリペイド価値データ145bの例は、カードID「02010」に関連付けられた、パスワードが「123456」で、持越プリペイド価値が「630」円で、状態が「未移行」である、まだ当該プリペイド価値を利用可能とするための移行が行われていないレコードが含まれていることを示している。
次に、台間カード処理機110の実施例2に係る内部構成を説明する。図15は、台間カード処理機110の実施例2に係る内部構成を示すブロック図である。図15に示すように、実施例1の台間カード処理機10と同じ構成要素については同じ符号を付与し、実施例1の台間カード処理機10と差異のある構成要素については新たな符号を付与した。実施例1の台間カード処理機10と同じ構成要素については説明を省略し、新たな符号を付与した実施例1と差異のある構成要素について主に説明する。
記憶部16では、実施例1と比較すると、持越プリペイド価値116fが追加となっている。持越プリペイド価値116fは、前回来店時から持ち越したプリペイド価値である。持越プリペイド価値116fは、当日のプリペイド価値として利用できるようにするためには、当日のプリペイド価値への移行処理を行う必要がある。該当日のプリペイド価値への移行処理が行われると、持越プリペイド価値116fの内容はクリアされる。
制御部17は、実施例1と比較すると、データ管理部117aの処理内容が、実施例1のデータ管理部17aの処理内容と変更となっている。また、実施例2では、制御部17にプリペイド価値移行処理部117eが追加となっている。
データ管理部117aは、実施例1のデータ管理部17aと比較すると、カード返却時の処理及びカード挿入時の処理に差異がある。カード返却時には、挿入されているカードが一般カードで、持玉が無い状態で、プリペイド価値の残額が所定額以下である場合には、プリペイド価値の残額を次回来店時に持ち越すことができる。プリペイド価値の残額を次回来店時に持ち越す場合には、パスワードの入力を受け付けて、カード管理装置140にカードID及びパスワードを含むプリペイド価値持越要求を送信するとともに、持ち越すプリペイド価値が関連付けられたカードを返却する。
持ち越したプリペイド価値が関連付けられたカードを挿入された場合に、カード管理装置140にカード挿入通知を送信すると、カード管理装置140からは挿入したカードに関連付けられている持ち越したプリペイド価値に係る情報が返信されてくる。データ管理部117aは、持ち越したプリペイド価値に係る情報を受け付けたならば、受け付けた持ち越したプリペイド価値に係る情報を持越プリペイド価値116fに記憶して、受け付けた持ち越したプリペイド価値を使用可能とするためには会員カードを挿入する旨のメッセージの表示を行う。
プリペイド価値移行処理部117eは、持越プリペイド価値116fに持ち越したプリペイド価値がある状態において、リーダライタ14で会員カードのリードが行われたならば、パスワードの入力を受け付けて、移行元の持越プリペイド価値データ145bのレコードを特定するカードIDと、移行先の会員カードのカードIDと、受け付けたパスワードとを含む持越プリペイド価値移行要求をカード管理装置140に送信する。該持越プリペイド価値移行要求に含まれるパスワードが正しければ、カード管理装置140から、持越プリペイド価値が加算されたプリペイド価値を含む持越プリペイド価値移行通知が送信されてくる。プリペイド価値移行処理部117eは、該持越プリペイド価値移行通知を受け付けたならば、持越プリペイド価値移行通知に含まれる持越プリペイド価値が加算されたプリペイド価値を有価価値データ16bに反映し、持越プリペイド価値116fをクリアする。
次に、台間カード処理機110におけるカード返却処理に係る画面表示内容と操作内容を、図16を用いて説明する。
図16(a)は、カード返却操作受付直前の表示操作部13の画面表示時例である。図16(a)の画面は、プリペイド価値の残高が「460円」で、内デポジットが「300円」で、一般カードが挿入中であり、125玉を540円で貸玉を行っており、現状追加入金が可能な状態であることを示している。
図16(a)の画面に示す状態において、カード返却を指示する操作を受け付けた場合には、図16(b)に示す画面に遷移する。図16(b)の画面の最上部にはプリペイド価値の残高が「460円」である旨が表示される。また、図16(b)の画面中央には、「カードを返却します。このあと残額を精算しますか?」というメッセージが表示され、画面下部には、精算することの意思表示を行うための「精算」ボタンと、台移動をすることの意思表示を行うための「台移動」ボタンとが配置される。
図16(b)の画面において、画面下部に配置される「精算」ボタンが押下された場合には、図16(c)の画面に遷移する。図16(c)の画面の最上部にはプリペイド価値の残高が「460円」である旨が表示される。また、図16(c)の画面中央には、プリペイド価値を次回来店時に持ち越すことが可能な旨のメッセージが表示され、画面下部には、プリペイド価値を持ち越すことの意思表示を行うための「持越」ボタンと、精算して返金することの意思表示を行うための「返金」ボタンとが配置される。
図16(c)の画面において、画面下部に配置される「持越」ボタンが押下された場合には、図16(d)の画面に遷移する。図16(d)の最上部にはプリペイド価値の残高が「460円」である旨が表示され、画面中央にはパスワード入力を促すメッセージが表示され、画面下部にはパスワード入力用の画面に遷移させるための「次へ」ボタンが配置される。
図16(d)の画面において、画面下部に配置される「次へ」ボタンが押下された場合には、図16(e)の画面に遷移する。図16(e)は、パスワードを入力するための画面で、0〜9のテンキーと、入力済の内容を消去するための「訂正」ボタンと、入力済みの内容で登録するための「登録」ボタンと、入力されたパスワードを「*」などでシークレット表示する入力内容表示領域が配置される。
次に、台間カード処理機110におけるカード返却処理の処理手順を説明する。図17は、台間カード処理機110におけるカード返却処理の処理手順を示すフローチャートである。
一般カードが挿入されている状態においてカードの返却操作が行われて(ステップS301;Yes)、そのタイミングで持玉がなくて(ステップS302;No)、プリペイド価値の残高が所定額以下であった場合(ステップS303;Yes)、データ管理部117aは、図16(b)に示したような、プリペイド価値の残額の精算の意思を確認するための画面を表示する(ステップS304)。カードの返却操作を受け付けていない場合(ステップS301;No)には、処理を終了する。
ステップS304で表示した画面において、プリペイド価値の残額の精算を行う旨の意思表示である「精算」ボタンが押下された場合(ステップS305;Yes)には、データ管理部117aは、図16(c)に示したような、プリペイド価値の残額を持ち越す意思を確認するための画面の表示を行う(ステップS306)。
ステップS306で表示した画面において、プリペイド価値の残額の持越を行う旨の意思表示である「持越」ボタンが押下された場合(ステップS307;Yes)には、データ管理部117aは、図16(d)に示したような、パスワード入力を促すメッセージの表示を行うとともに、画面下部に配置された「次へ」ボタンの入力を待ち合わせる(ステップS308)。
「次へ」ボタンの押下により、データ管理部117aは、図16(e)に示したようなパスワード入力画面の表示を行い、パスワードの入力を受け付ける(ステップS309)。ステップS309で表示したパスワード入力画面で、パスワードの入力を受け付けたならば、データ管理部117aは、挿入されている一般カードのカードID及び受け付けたパスワードを含むプリペイド価値持越要求をカード管理装置140に送信する(ステップS310)。データ管理部117aは、挿入済の一般カードをカード挿入口14aに排出して(ステップS311)、処理を終了する。
また、一般カードが挿入されている状態においてカードの返却操作が行われたが(ステップS301;Yes)、そのタイミングで持玉がある場合(ステップS302;Yes)、若しくは持玉はないが(ステップS302;No)、プリペイド価値の残高が所定額を超えていた場合(ステップS303;No)には、データ管理部117aは、通常のカードの返却処理を行って(ステップS312)、処理を終了する。また、ステップS304で表示された画面において、台移動を行う旨の意思表示である「台移動」ボタンが押下された場合(ステップS305;No)、若しくはステップS306で表示された画面において、プリペイド価値の残額の返金を行う旨の意思表示である「返金」ボタンが押下された場合(ステップS307;No)にも、通常のカードの返却処理を行って(ステップS312)、処理を終了する。
ステップS303で説明した通り、プリペイド価値の持ち越しの指示が可能なのは、プリペイド価値の残高が所定額以下であるか否かで判定したが、所定額未満であるか否かで判定してもよい。また、プリペイド価値の持ち越しの指示を行うことのできるプリペイド価値の残高についての条件を設けなくてもよい。
次に、台間カード処理機110における繰り越したプリペイド価値を会員カードに移行する処理の処理手順を説明する。図18は、台間カード処理機110における繰り越したプリペイド価値を会員カードに移行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
カード挿入口14aに挿入されて読み込まれたカードが会員カードであった場合(ステップS401;No)は、データ管理部117aは、通常の会員カードが挿入された場合の処理を行って(ステップS402)、処理を終了する。
カード挿入口14aに挿入されて読み込まれたカードが一般カードであった場合(ステップS401;Yes)は、データ管理部117aは、一般カードから読み取ったカードIDを含むカード挿入通知をカード管理装置140に送信する(ステップS403)。カード管理装置140に送信した一般カードのカードIDを含むカード挿入通知の応答として、一般カードに関連付けられるプリペイド価値及び持玉の残高などを受け付けた場合(ステップS404;No)には、データ管理部117aは、通常の一般カードが挿入された場合の処理を行って(ステップS405)、処理を終了する。
カード管理装置140に送信した一般カードのカードIDを含むカード挿入通知の応答として、持越プリペイド価値の情報を受け付けた場合(ステップS404;Yes)には、データ管理部117aは、受け付けた持越プリペイド価値の情報を持越プリペイド価値116fに記憶するとともに、持ち越したプリペイド価値の表示及び持ち越したプリペイド価値を移行する会員カードの挿入を促すメッセージを表示する(ステップS406)。
ステップS406で表示したメッセージに従って会員カードの挿入を受け付けた場合(ステップS407;Yes)には、データ管理部117aは、会員カードから読み取ったカードIDを含むカード挿入通知をカード管理装置140に送信する(ステップS408)。また、カード管理装置140に送信した会員カードのカードIDを含むカード挿入通知の応答として、会員カードに関連付けられるプリペイド価値、持玉及び貯玉の残高などを受け付けて有価価値データ16bに記憶する(ステップS409)。
プリペイド価値移行処理部117eは、プリペイド価値の持ち越し操作時に入力したパスワードを入力するための画面の表示を行って、パスワードの入力を受け付ける(ステップS410)。また、プリペイド価値移行処理部117eは、移行元の持越プリペイド価値データ145bのレコードを特定するステップS401で読み取ったカードIDと、移行先のステップS407で読み取った会員カードのカードIDと、ステップS410で受け付けたパスワードとを含む持越プリペイド価値移行要求を、カード管理装置140に送信する(ステップS411)。また、プリペイド価値移行処理部117eは、カード管理装置140に送信した持越プリペイド価値移行要求の応答として、持越プリペイド価値が移行されたプリペイド価値を含む持越プリペイド価値移行通知を受け付けたならば、受け付けたプリペイド価値を有価価値データ16bのプリペイド価値に記憶するとともに、持越プリペイド価値116fをクリアして(ステップS412)、処理を終了する。
ステップS406で表示したメッセージに対して、受け付けたカードが会員カードではなく(ステップS407;No)、一般カードであった場合(ステップS413;Yes)には、プリペイド価値移行処理部117eは、表示操作部13に一般カードは受付不可の旨のメッセージの表示を行い(ステップS414)、挿入された一般カードを排出して(ステップS415)、ステップS407に戻る。
また、ステップS406で表示したメッセージに対して、カードの挿入を受け付けず(ステップS413;No)、持ち越したプリペイド価値の移行をキャンセルする旨の操作を受け付けた場合(ステップS416;Yes)には、プリペイド価値移行処理部117eは、ステップS401で挿入されたカードを排出して(ステップS417)、処理を終了する。また、ステップS406で表示したメッセージに対して、持ち越したプリペイド価値の移行をキャンセルする旨の操作も受け付けなかった場合(ステップS416;No)には、ステップS407に戻る。
上述してきたように、実施例2では、実施例1の構成に加えて、一般カードに関連付けられたプリペイド価値を持越プリペイド価値として記憶し、該持越プリペイド価値が関連付けられたカードを返却し、該カードを用いることによって持越プリペイド価値を再利用できるよう構成したので、遊技媒体の貸出レート及び貸出単位数にどんな値を設定されたとしても遊技店の損害を回避するとともに遊技客の利便性を確保することができるだけではなく、遊技客の多様なニーズに対応し遊技客の利便性の向上を図ることができる。
なお、上述の実施例2では、持ち越したプリペイド価値を会員カードに関連付けることによって遊技媒体の貸出に使用可能としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、持ち越したプリペイド価値の関連付けられたカードの挿入を受け付けて、パスワードによる認証が行われたならば、受け付けたカードに関連付けたプリペイド価値として遊技媒体の貸出に使用可能としてもよい。
また、上述の実施例2では、遊技客の特性の如何に係わらずデポジットを取るものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、会員の場合にはデポジット運用を適用しなくてもよく、その場合にプリペイド価値の持ち越しの指示を操作時には、プリペイド価値の一部がデポジットとして扱われていたとしても、会員に移行されたプリペイド価値は全額遊技媒体の貸出に可能な価値として扱われることとなる。
また、上述の実施例2では、デポジットの運用が行われている場合の実施例であったが、本発明はこれに限定されるものではない。デポジットの運用が行われていない場合には、プリペイド価値が所定の金額未満の場合には、カードの排出は行わず表示操作部13などに、カードの排出の代替として持ち越すプリペイド価値の関連付けられる識別情報を表示して、該識別情報に関連付けて持ち越すプリペイド価値を記憶し、該識別情報の入力を受け付けて持ち越したプリペイド価値を使用可能としてもよい。
また、上述の実施例1及び実施例2では、遊技媒体を遊技機20もしくは台間カード処理機10、110のノズルユニット18aから払い出しを行う開放式の遊技機20を対象に説明を行ってきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技媒体の実物の払い出しを行わずに遊技に使用可能な遊技媒体の数をデータとして管理する封入式の遊技機であってもよい。
また、上述の実施例1及び実施例2では、遊技玉を遊技媒体とする遊技機20及び該遊技機20に対応する台間装置に関する実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技玉以外の任意の遊技媒体を使用する遊技機に対応する台間装置における遊技媒体の貸出処理や遊技媒体の貸出に係る入金処理についても適用可能である。
また、上述の実施例1及び実施例2で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
以上のように、本発明に係る遊技システム及び遊技媒体貸出方法は、遊技媒体の貸出レート及び貸出単位数にどんな値を設定されたとしても遊技店の損害を回避し、遊技客の利便性を確保することに適している。
10、110 台間カード処理機
11 状態表示部
12 紙幣搬送部
12a 紙幣挿入口
13 表示操作部
14 リーダライタ
14a カード挿入口
14b かざし部
15 通信部
16、45、55 記憶部
16a カードID
16b 有価価値データ
16c 装置ID
16d 遊技設定データ
16e 貸遊技媒体パラメータ
17、46、56 制御部
17a、117a データ管理部
17b 計数処理部
17c、46b 入金処理部
17d、46c 玉貸処理部
18a ノズルユニット
18b 計数ユニット
20 遊技機
30 島コントローラ
40、140 カード管理装置
41、51 表示部
42、52 入力部
44、54 店舗ネットワーク通信部
45a カード管理データ
46a、146a カード管理部
50 会員管理装置
53 外部ネットワーク通信部
55a 会員管理データ
55b 遊技種設定データ
55c 景品マスタ
56a 会員管理部
56b 景品マスタ管理部
60 景品管理装置
80 精算機
116f 持越プリペイド価値
117e プリペイド価値移行処理部
145b 持越プリペイド価値データ
146d 持越プリペイド価値管理部

Claims (15)

  1. 受け付けた貨幣の価値であるプリペイド価値を用いて遊技媒体の貸出を行う遊技システムであって、
    前記プリペイド価値の残高に基づいて前記貨幣の入金の可否の判定を行う入金可否判定手段と、
    前記入金可否判定手段によって入金可能と判定された場合には受け付けた貨幣を入金する入金手段と、
    前記入金手段によって入金された貨幣に応じた価値を前記プリペイド価値に加算するプリペイド価値加算手段と、
    前記プリペイド価値のうち所定金額相当分を、前記遊技媒体の貸出への使用を制限する貸出利用制限分とし、前記プリペイド価値から前記貸出利用制限分を除外した貸出利用可能分の残高に応じて前記遊技媒体の貸出数及び貸し出す遊技媒体の貸出価値を決定する貸出遊技媒体決定手段と、
    前記貸出遊技媒体決定手段によって決定した数の遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出手段と、
    前記貸出遊技媒体決定手段によって決定した遊技媒体の貸出価値を前記プリペイド価値から減算するプリペイド価値減算手段と
    を備えたことを特徴とする遊技システム。
  2. 前記プリペイド価値の返却の要求を受け付けたならば、前記貸出利用可能分と前記貸出利用制限分の合計価値を返却するプリペイド価値返却手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技システム。
  3. 前記貸出利用可能分の残高がゼロでない場合に前記貨幣の入金の可否を設定する追加入金可否設定手段をさらに備え、
    前記入金可否判定手段は、前記追加入金可否設定手段によって前記プリペイド価値の残高がゼロでない場合に前記貨幣の入金が不可と設定されていた場合でも、前記プリペイド価値の前記貸出利用可能分が前記遊技媒体の貸出単位に対応する価値未満の場合には前記貨幣の入金を可能と判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技システム。
  4. 前記プリペイド価値の上限値を設定する上限値設定手段をさらに備え、
    前記入金可否判定手段は、前記プリペイド価値の前記貸出利用可能分が前記遊技媒体の貸出単位に対応する価値未満の場合には前記上限値設定手段によって設定された上限値以下の貨幣の入金を可能と判定する
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技システム。
  5. 前記プリペイド価値の表示を行うプリペイド価値表示手段をさらに備え、
    前記プリペイド価値表示手段は、前記貸出利用制限分が分かるように表示する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の遊技システム。
  6. 前記貸出遊技媒体決定手段は、前記プリペイド価値の前記貸出利用可能分が前記遊技媒体の貸出単位に対応する価値未満の場合で、前記プリペイド価値が前記遊技媒体の貸出単価の整数倍の場合には、前記プリペイド価値に相当する遊技媒体数の貸出を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の遊技システム。
  7. 前記貸出遊技媒体決定手段は、前記プリペイド価値の前記貸出利用可能分が前記遊技媒体の貸出単位に対応する価値未満の場合で、前記プリペイド価値が前記遊技媒体の貸出単価の整数倍でない場合には、前記遊技媒体の貸出数は前記プリペイド価値を前記遊技媒体
    の貸出単価で除算して得られた値の小数点以下を切り捨てた値とし、貸し出す前記遊技媒体の貸出価値は前記プリペイド価値の値とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の遊技システム。
  8. 前記遊技媒体の貸出の要求を受け付けた場合に、前記プリペイド価値の前記貸出利用可能分が前記遊技媒体の貸出単位に対応する価値未満の場合で、前記プリペイド価値が前記遊技媒体の貸出単価の整数倍でない場合には、前記貸出遊技媒体決定手段によって決定した前記遊技媒体の貸出数と、前記プリペイド価値のうち当該貸出数に対応しない端数金額と、当該貸出の実行によって当該端数金額を無効化することを報知して、当該貸出の実行の可否の入力を受け付ける実行可否受付手段をさらに備えたことを特徴とする請求項7に記載の遊技システム。
  9. 前記追加入金可否設定手段によって前記貸出利用可能分の残高がゼロでない場合に前記貨幣の入金が不可と設定されていた場合で、前記プリペイド価値の前記貸出利用可能分が前記遊技媒体の貸出単位に対応する価値未満となった場合に、前記貨幣の入金が可能であることを報知する貨幣入金可能報知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3〜8のいずれか一つに記載の遊技システム。
  10. 前記プリペイド価値を退避価値として所定の識別情報に関連付けて記憶し、該プリペイド価値をゼロとするプリペイド価値退避手段と、
    前記識別情報を受け付けて、該識別情報に関連付けて記憶された退避価値を前記プリペイド価値に加算するというプリペイド価値退避解除を行うプリペイド価値退避解除手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技システム。
  11. 前記プリペイド価値退避手段は、前記識別情報を有する記憶媒体を発行し、
    前記プリペイド価値退避解除手段は、前記プリペイド価値退避手段によって発行された記憶媒体から、前記識別情報を読み取ることによって該識別情報を受け付ける
    ことを特徴とする請求項10に記載の遊技システム。
  12. 前記記憶媒体は、
    遊技により獲得された遊技媒体の数を関連付ける記憶媒体であり、
    当該記憶媒体を一意に識別する識別情報を、前記退避価値を関連付ける識別情報として用いる
    ことを特徴とする請求項11に記載の遊技システム。
  13. 前記プリペイド価値退避手段は、前記プリペイド価値が所定の価値以上若しくは所定の価値を超える場合に前記記憶媒体の発行を行うことを特徴とする請求項11又は12に記載の遊技システム。
  14. 前記プリペイド価値退避手段は、遊技客を認証するための認証情報を前記退避番号に関連付けて記憶し、
    前記プリペイド価値退避解除手段は、認証情報を受け付けて、受け付けた認証情報が前記プリペイド価値退避手段で記憶する認証情報と一致することを条件として前記プリペイド価値退避解除を行う
    ことを特徴とする請求項10〜13のいずれか一つに記載の遊技システム。
  15. 受け付けた貨幣の価値であるプリペイド価値を用いて遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出方法であって、
    前記プリペイド価値の残高に基づいて前記貨幣の入金の可否の判定を行う入金可否判定ステップと、
    前記入金可否判定ステップによって入金可能と判定された場合には受け付けた貨幣を入金する入金ステップと、
    前記入金ステップによって入金された貨幣に応じた価値を前記プリペイド価値に加算するプリペイド価値加算ステップと、
    前記プリペイド価値のうち所定金額相当分を、前記遊技媒体の貸出への使用を制限する貸出利用制限分とし、前記プリペイド価値から前記貸出利用制限分を除外した貸出利用可能分の残高に応じて前記遊技媒体の貸出数及び貸し出す遊技媒体の貸出価値を決定する貸出遊技媒体決定ステップと、
    前記貸出遊技媒体決定ステップによって決定した数の遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出ステップと、
    前記貸出遊技媒体決定ステップによって決定した遊技媒体の貸出価値を前記プリペイド価値から減算するプリペイド価値減算ステップと
    を含んだことを特徴とする遊技媒体貸出方法。
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