JP2015185922A - ユーザ端末、無線基地局、無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents

ユーザ端末、無線基地局、無線通信システム及び無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザ端末が複数の無線基地局と接続する場合において、上りリンクスループットの低下を抑制すること。【解決手段】本発明の一態様に係るユーザ端末(20)は、少なくとも第1の無線基地局と第2の無線基地局とを含む複数の無線基地局に接続するユーザ端末であって、各無線基地局に対するPH(Power Headroom)を算出し、PH報告を生成するPH報告生成部(411)と、第1の無線基地局のPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)帯域幅、1リソースブロックあたりのPH報告及び送信電力密度に関する情報のいずれかと、前記第1の無線基地局に対するPH報告と、を第2の無線基地局に送信する送信部(203)と、を有することを特徴とする。【選択図】図6

Description

本発明は、次世代移動通信システムにおけるユーザ端末、無線基地局、無線通信システム及び無線通信方法に関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいて、さらなる高速データレート、低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が仕様化された(非特許文献1)。
LTEではマルチアクセス方式として、下り回線(下りリンク)にOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)をベースとした方式を用い、上り回線(上りリンク)にSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)をベースとした方式を用いている。
LTEからのさらなる広帯域化及び高速化を目的として、例えばLTEアドバンスト又はLTEエンハンスメントと呼ばれるLTEの後継システムが検討され、LTE Rel.10/11として仕様化されている。
LTE Rel.10/11のシステム帯域は、LTEシステムのシステム帯域を一単位とする少なくとも1つのコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)を含んでいる。このように、複数のCCを集めて広帯域化することをキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)という。
LTEのさらなる後継システムであるLTE Rel.12においては、複数のセルが異なる周波数帯(キャリア)で用いられる様々なシナリオが検討されている。複数のセルを形成する無線基地局が実質的に同一の場合には、上述のCAを適用可能である。一方、複数のセルを形成する無線基地局が完全に異なる場合には、デュアルコネクティビティ(DC:Dual Connectivity)を適用することが考えられる。
なお、キャリアアグリゲーション(CA)はIntra−eNB CAと呼ばれてもよく、デュアルコネクティビティ(DC)はInter−eNB CAと呼ばれてもよい。
上述したように、複数のセルを形成する無線基地局が実質的に同一の場合(例えば、CAを適用する場合)、当該無線基地局は、各セルにおけるユーザ端末の上り送信電力を総合的に考慮して上り送信電力を制御することができる。しかしながら、デュアルコネクティビティ(DC)のように、複数の無線基地局が独立してユーザ端末の上り送信電力を制御する場合には、上りリンクスループットの低下や通信品質の劣化を招く恐れがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ユーザ端末が複数の無線基地局と接続する場合において、上りリンクスループットの低下を抑制することができるユーザ端末、無線基地局、無線通信方法及び無線通信システムを提供することを目的の1つとする。
本発明の一態様に係るユーザ端末は、少なくとも第1の無線基地局と第2の無線基地局とを含む複数の無線基地局に接続するユーザ端末であって、各無線基地局に対するPH(Power Headroom)を算出し、PH報告を生成するPH報告生成部と、第1の無線基地局のPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)帯域幅、1リソースブロックあたりのPH報告及び送信電力密度に関する情報のいずれかと、前記第1の無線基地局に対するPH報告と、を第2の無線基地局に送信する送信部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザ端末が複数の無線基地局と接続する場合において、上りリンクスループットの低下を抑制することができる。
キャリアアグリゲーション(CA)及びデュアルコネクティビティ(DC)の模式図である。 デュアルコネクティビティ(DC)におけるセルグループ構成の一例を示す図である。 ユーザ端末の余剰送信電力PHを説明するための概念図である。 キャリアアグリゲーション(CA)及びデュアルコネクティビティ(DC)の送信電力制御を説明する図である。 従来のLTEシステムのキャリアアグリゲーションで利用されるPHRのMAC CE(MAC制御要素)の説明図である。 第1の実施形態に係る仮想PHRの概念図である。 実際PHRと仮想PHRとを含むMAC CEの一例を示す図である。 ユーザ端末の総余剰送信電力の一例を示す説明図である 第2の実施形態の送信電力制御方法の一例を示す説明図である。 第2の実施形態の送信電力制御方法の一例を示す説明図である。 1つのeNBにユーザ端末あたりの総送信電力を割り当てる制御タイミングの一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る無線通信システムの概略構成の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る無線基地局の全体構成の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る無線基地局の機能構成の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るユーザ端末の全体構成の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)と記載される場合には、拡張物理下りリンク制御チャネル(EPDCCH:Enhanced PDCCH)も含むものとする。
LTE−Aシステムでは、半径数キロメートル程度の広範囲のカバレッジエリアを有するマクロセル内に、半径数十メートル程度の局所的なカバレッジエリアを有するスモールセルが形成されるHetNet(Heterogeneous Network)が検討されている。キャリアアグリゲーション(CA)及びデュアルコネクティビティ(DC)は、HetNet構成に適用される。
図1は、キャリアアグリゲーション(CA)及びデュアルコネクティビティ(DC)の模式図である。図1に示す例において、ユーザ端末UEは無線基地局eNB1及びeNB2と通信する。
図1には、物理下り制御チャネル(PDCCH)及び物理上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)を介して送受信される制御信号がそれぞれ示されている。例えば、PDCCHを介して下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)が送信される。また、PUCCHを介して上りリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)が送信される。
図1Aは、キャリアアグリゲーション(CA)に係る無線基地局eNB1、eNB2及びユーザ端末UEの通信を示している。図1Aに示す例において、eNB1はマクロセルを形成する無線基地局(以下、マクロ基地局という)であり、eNB2はスモールセルを形成する無線基地局(以下、スモール基地局という)である。
例えばスモール基地局は、マクロ基地局に接続するRRH(Remote Radio Head)のような構成であってもよい。キャリアアグリゲーション(CA)が適用される場合、1つのスケジューラ(例えば、マクロ基地局eNB1の有するスケジューラ)が複数セルのスケジューリングを制御する。
マクロ基地局の有するスケジューラが複数セルのスケジューリングを制御する構成では、各基地局間が例えば光ファイバのような高速回線などの理想的バックホール(ideal backhaul)で接続されることが想定される。
図1Bは、デュアルコネクティビティ(DC)に係る無線基地局eNB1、eNB2及びユーザ端末UEの通信を示している。図1Bに示す例において、eNB1及びeNB2はともにマクロ基地局である。
デュアルコネクティビティ(DC)が適用される場合、複数のスケジューラが独立して設けられ、当該複数のスケジューラ(例えば、マクロ基地局eNB1の有するスケジューラ及びマクロ基地局eNB2の有するスケジューラ)がそれぞれの管轄する1つ以上のセルのスケジューリングを制御する。
マクロ基地局eNB1の有するスケジューラ及びマクロ基地局eNB2の有するスケジューラがそれぞれの管轄する1つ以上のセルのスケジューリングを制御する構成では、各基地局間が例えばX2インターフェースなどの遅延の無視できない非理想的バックホール(non-ideal backhaul)で接続されることが想定される。
図2は、デュアルコネクティビティ(DC)におけるセルグループ構成の一例を示す図である。図2に示すように、デュアルコネクティビティ(DC)においては、各無線基地局が、1つ又は複数のセルから構成されるセルグループ(CG:Cell Group)を設定する。各セルグループ(CG)は、同一無線基地局が形成する1つ以上のセル又は送信アンテナ装置、送信局などの同一送信ポイントが形成する1つ以上のセルから構成される。
PCellを含むセルグループ(CG)はマスタセルグループ(MCG:Master CG)と呼ばれ、MCG以外のセルグループ(CG)はセカンダリセルグループ(SCG:Secondary CG)と呼ばれる。各セルグループ(CG)では、2セル以上のキャリアアグリゲーション(CA)を行うことができる。
MCGが設定される無線基地局はマスタ基地局(MeNB:Master eNB)と呼ばれ、SCGが設定される無線基地局はセカンダリ基地局(SeNB:Secondary eNB)と呼ばれる。
MCG及びSCGを構成するセルの合計数は、所定値(例えば、5セル)以下となるように設定される。当該所定値は、あらかじめ定められていてもよいし、無線基地局eNB及びユーザ端末UE間で動的に設定されてもよい。また、ユーザ端末UEの実装に応じて、設定可能なMCG及びSCGを構成するセルの合計値及びセルの組み合わせが、無線基地局eNBにケーパビリティ(capability)シグナリングとして通知されてもよい。
以下に、従来のLTE、LTE−Aシステムにおけるユーザ端末の送信電力制御(TPC:Transmission Power Control)について説明する。
従来のLTE、LTE−Aシステムでは、ユーザ端末の上りリンク信号の送信電力PPUSCH,c(i)は、下記式(1)で表すことができる。
PPUSCH,c(i)=min{PCMAX,c(i), 10log10(MPUSCH,c(i))+PO_PUSCH,c(j)+αc(j)・PLcTF,c(i)+fc(i)} (1)
ここで、PCMAX,c(i)はユーザ端末の最大送信電力、MPUSCH,c(i)はスケジューラによって割り当てられた上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)帯域幅(例えば、リソースブロック数)、PO_PUSCH,c(j)は目標受信電力に係るパラメータ(例えば、送信電力オフセットに関するパラメータ)であり、αc(j)はフラクショナルTPC(Transmission Power Control)の重み係数であり、PLcは伝搬損失(パスロス)であり、ΔTF,c(i)はスケジューラによって割り当てられたMCS(変調方式及び符号化率)レベルに基づくオフセット、fc(i)はTPCコマンドによる補正値(スケジューラが制御したTPCコマンドの累積値)である。なお、各パラメータは無線基地局から通知されてもよい。
ユーザ端末の余剰送信電力PHtype1,c(i)は、下記式(2)で表される。
PHtype1,c(i)=PCMAX,c(i)−{10log10(MPUSCH,c(i))+PO_PUSCH,c(j)+αc(j)・PLcTF,c(i)+fc(i)} (2)
図3は、ユーザ端末の余剰送信電力(PH:Power Headroom)を説明するための概念図である。図3Aに示すように、ユーザ端末の送信電力PPUSCHが最大送信電力PCMAXに達していない場合には、最大送信電力PCMAXから送信電力PPUSCHを差し引いた値を余剰送信電力PHの値として通知する。
図3Bに示すように、ユーザ端末の送信電力PPUSCHが最大送信電力PCMAXを超える場合には、実際の送信電力を最大送信電力PCMAXの値として、余剰送信電力PHの値は上記式(2)に基づいて負の値を通知する。
ユーザ端末は、上記式(1)に基づいて送信電力を決定するが、送信電力が許容最大送信電力に達した場合には、所定の優先度に従って送信電力を調整する。
ユーザ端末は、無線基地局に対して、ユーザ端末の余剰送信電力を報告するためのPHR(Power Headroom Report)をフィードバックする。PHRは、ユーザ端末の送信電力PPUSCHと最大送信電力PCMAXとの差分情報であるPHと、2ビットの予約(Reserved)領域とを含んで構成される。
図4は、キャリアアグリゲーション(CA)及びデュアルコネクティビティ(DC)の送信電力制御を説明する図である。
図4Aに示すように、キャリアアグリゲーション(CA)においては、1つの基地局(例えばマクロ基地局eNB1)が2つの基地局のスケジューリングを制御する。すなわち、マクロ基地局eNB1は、2つの基地局eNB1、eNB2に対するユーザ端末の送信電力の合計が最大送信電力Pを超えない範囲で、送信電力を動的に調整するような送信電力制御をすることができる。
図5は、従来のLTEシステムのキャリアアグリゲーションで利用されるPHRのMAC CE(MAC制御要素)の説明図である。なお、図5は、Type 2 PHがconfigureされた場合を示している。PHRのMAC CEは、図5に示すように、複数のセルについてのPHや、CC毎の最大送信電力PCMAX,c(i)を含んでいる。
なお、Type 1 PHは、PUSCHのみが伝送されると仮定した場合のPHであり、Type 2 PHは、PUSCH及びPUCCHが伝送されると仮定した場合のPHである。
上記式(1)に示すように、ユーザ端末の送信電力PPUSCH,c(i)は、下りリンクから推定されるパスロスPLcに基づいて算出される。ユーザ端末は、パスロスの変化値が所定値より大きい場合に、PHRを基地局にフィードバックする。基地局は式(1)におけるPCMAX,c(i)、MPUSCH,c(i)、PO_PUSCH,c(j)、αc(j)、ΔTF,c(i)、fc(i)の値をそれぞれ把握しているため、フィードバックされるPHRの値が得られれば、式(1)を用いてパスロスPLcを求めることができる。この結果、キャリアアグリゲーションを用いる構成では、各無線基地局が構成するセルについて、上り送信電力を適切に制御することができる。
一方、図4Bに示すように、デュアルコネクティビティ(DC)においては、マスタ基地局MeNB、セカンダリ基地局SeNBがそれぞれ独立にスケジューリングし、かつ、2つの基地局が非同期になるケースもあり得る。したがって、各々の基地局で独立に送信電力を制御した場合、ユーザ端末の送信電力の合計が最大送信電力Pに達するおそれがある。そのため、キャリアアグリゲーション(CA)の送信電力制御をそのまま適用することができない。
デュアルコネクティビティ(DC)における送信電力制御方法として、図4Bに示すように、ユーザ端末の送信電力を準静的(semi-static)に分割する方法が挙げられる。この方法によれば、各セルグループ(CG)に対してしきい値としての最大送信電力Pm、を設定し、マスタ基地局MeNB、セカンダリ基地局SeNBはそれぞれのセルグループに対する最大送信電力Pm、の範囲内で送信電力制御をすればよい。なお、最大送信電力Pはマスタ基地局MeNB側の最大送信電力を示す。最大送信電力Pはセカンダリ基地局SeNB側の最大送信電力を示す。
しかしながら、デュアルコネクティビティにキャリアアグリゲーションのようなTPC制御及びPHR制御を適用する場合、CC間でMACスケジューラやTPC制御が独立であるため、各無線基地局はユーザ端末の送信電力状況を完全に把握することができない。ユーザ端末からPHRをフィードバックされた場合も、無線基地局は、ユーザ端末が他の無線基地局が運用するセルの余剰送信電力PHの算出に用いたパラメータを把握することができない。
この結果、分割損(図4Bに示す白い領域)が発生することがある。これにより、送信電力が無駄に余るため、ユーザデータの観点からすると上りリンクスループットが劣化するという課題が発生する。
また、所定のセルへの送信電力が少なくなり、当該セルの上りリンクスループットが劣化するという恐れがある。特に、マスタ基地局MeNB側の送信電力が不足する場合には、SRB(Signaling Radio Bearer)が不通となるため、ユーザ端末及びネットワーク間の接続性を担保することができないという課題が発生する。
この課題を解決するため、本発明者らは、デュアルコネクティビティ(基地局間CA)を適用する場合において、MeNB及びSeNBに対するPH報告の計算法及び報告方法を検討した。その結果、本発明者らは、ユーザ端末は、自端末に接続する少なくとも第1の無線基地局と第2の無線基地局とを含む複数の無線基地局について、第2の無線基地局にPHRを通知する場合に、第1の無線基地局のPUSCH帯域幅及び当該PUSCH帯域幅に依存しないPH報告のいずれかをさらに通知することを着想した。この構成によれば、ユーザ端末と通信する第2の無線基地局が、第1の無線基地局の上り送信電力制御を考慮した総余剰送信電力(各無線基地局に対する余剰送信電力の合計)を把握できる。
以下、本実施の形態について、詳細に説明する。なお、以下では簡単のため、ユーザ端末は2つの無線基地局(MeNB、SeNB)とデュアルコネクティビティで接続する例を説明するが、これに限られない。例えば、ユーザ端末が、独立のスケジューラにより制御を行う3つ以上の無線基地局と接続して通信する場合にも、本実施の形態は適用することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態は、ユーザ端末が、1つの無線基地局に対して、他の無線基地局が形成するセルに関する、実際のPUSCH帯域幅に依存しないPH報告(PHR)を計算して通知する方法である。ここで、PUSCH帯域幅に依存しないPHは、仮想PH(VPH:Virtual PH)ともいい、仮想PHを含むPHRを仮想PHRという。具体的には、仮想PHRは、特定のPUSCH(及び/又はPUCCH)があると仮定したときの、実際の上りリソース割り当てに依存せず定まるPHRである。また、以下では簡単のため、実際のPH(LTE Rel.11までで用いられる従来のPH)を、単に実際PHといい、実際PHを含むPHRを実際PHRという。
第1の実施形態では、ユーザ端末は、MeNBに通知する各セルのPHRは、以下のように計算する。MeNBに属するセルのPHRは、実際PHRとして計算する。例えば、上記式(2)を用いて計算することができる。一方、SeNBに属するセルのPHRは、実際PHRと、SeNBの仮想PHRとを、両方とも報告する。
また、ユーザ端末は、SeNBに通知する各セルのPHRは、以下のように計算する。SeNBに属するセルのPHRは、実際PHRとして計算する。一方、MeNBに属するセルのPHRは、実際PHRと、MeNBの仮想PHRとを、両方とも報告する。
なお、本実施の形態において、ユーザ端末は、MeNB及びSeNBのいずれにも、アクティベート(activate)された全セル(全サービングセル)のPHRを報告するものとするが、これに限られない。
仮想PHRとしては、所定のセルに対する上りリソース(PUSCHリソース)割り当て量が1リソースブロックであると仮定した場合のPHRを用いることができる。この場合、ユーザ端末は、仮想PHRとして、例えば式(2)でMPUSCH,c(i)=1とした場合のPHを報告する。また、ユーザ端末は、実際PHRとして、例えば式(2)でMPUSCH,c(i)=M(Mは、実際にPUSCHを割り当てた帯域幅)とした場合のPHを報告する。つまり、ユーザ端末は、あるeNBに対して、他のeNBの帯域幅を含む電力情報(実際PHR)と、含まない電力情報(仮想PHR)と、の2つを報告する。なお、PH算出に関するMPUSCH,c(i)以外のパラメータは、両方のPH計算で同じ値とする。
なお、仮想PHRとして、PUSCHリソース割り当て量が所定の数のリソースブロックであると仮定した場合のPHRを用いてもよい。
図6を参照して、実際PHR及び仮想PHRが示す情報の意味について説明する。図6は、第1の実施形態に係る仮想PHRの概念図である。図6においては、2つの無線基地局(eNB1、eNB2)に接続するユーザ端末における、所定のタイミングでのeNB2への上りリソースの周波数及び電力密度(PSD:Power Spectrum Density)が示されている。
仮想PHは、図6の破線で囲まれる領域に相当し、1リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)あたりのPHを示す。1PRBあたりのPHから、電力密度(図6破線部の高さ)を把握することができる。なお、電力密度は、パスロスや干渉に応じて決定され、十分な電力密度で受信される値に設定される。すなわち、電力密度は、パスロスや干渉より大きな電力に相当する。
実際PHは、図6の点線で囲まれる領域に相当し、PUSCH帯域幅あたりのPHを示す。PUSCH帯域幅あたりのPHと1PRBあたりのPHから、PUSCHに割り当てた帯域幅(例えば、PRB数)を計算することができる。これにより、仮想PHRを通知された無線基地局は、デュアルコネクティビティを共同で行っている相手eNBのULトラフィックを推定することができる。
実際PHR及び仮想PHRは、別々のシグナリング(例えば、MAC CE)で個別に通知してもよいし、1つのシグナリングでまとめて通知してもよい。図7は、実際PHRと仮想PHRとを含むMAC CEの一例を示す図である。なお、図7は、Type 2 PHが設定(configure)された場合を示している。図7では、仮想PHRとして、MeNBで利用される仮想PHRであるVPHMiと、SeNBで利用される仮想PHRであるVPHSiと、が示されている。
図7では、MeNBとSeNBで設定(configure)された全てのアクティベートセル分のPHが含まれ、どのセルのPHを含むかはCiで示されている。また、MeNBにおけるPCellと、SeNBにおけるPrimary SCell(pSCell)については、Type 1(PUSCHのみ)とType 2(PUSCH+PUCCH)の2つのPHが計算され、それぞれのPHが含まれている。また、各セルのVPHが計算され、含まれている。なお、pSCellとは、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)を送信可能なセカンダリセル(SCell)のことをいう。
なお、図7の例では、いずれの無線基地局に通知する情報かに関わらず、ユーザ端末が接続中の全てのセルに関する実際PHR及び仮想PHRを含むMAC CEの構成を示したが、これに限られない。例えば、MAC CEは、全てのセルに関する実際PHR及び仮想PHRのうち、通知対象となる無線基地局以外の仮想PHRを含める構成とすることができる。具体的には、MeNBに通知するMAC CEには、MeNBの実際PHRとSeNBの実際PHR及び仮想PHRとを含み、MeNBの仮想PHRを含まない構成としてもよい。この場合、図7に示したMAC CEからVPHMiの行を削除したMAC CEをMeNBに通知することができ、仮想PHRの通知に係る通信オーバヘッドを低減することができる。また、PHRの通知は、周期的に行ってもよいし、所定のイベントが発生したタイミングで行ってもよい。
なお、eNB間でサブフレームタイミングが同期していない場合には、PHRの計算タイミングにより、算出される実際PHRや仮想PHRの値が変わってしまう。そこで、デュアルコネクティビティでは、PHRの計算を行うタイミングを、特定のCG(例えばMCG)に属するセルにおける上り送信タイミングを基準とする構成としても良い。例えば、MCGに属するPCellの上りサブフレーム先頭部分や中間(前半スロットの末尾や後半スロットの先頭)部分でPHRを計算することが考えられる。また、MCGに属するSCellや、SCGに属するpSCellの送信タイミングを基準としても良い。このようにすることで、ユーザ端末が各々の実装に応じて不適切なタイミングのPHを計算し、報告することを防ぐことができる。
また、eNB間でサブフレームタイミングが同期していない場合には、所定の時間区間(例えば、サブフレーム長に相当する1ms区間)のPHから、eNBに報告する実際PHRや仮想PHRを計算してもよい。具体的には、当該時間区間における最大のPH、最小のPH、平均のPHなどを報告することが考えられる。また、所定の時間区間は、あるCGに属する上り送信タイミング(例えば、MCGに属するPCellのサブフレーム区間)を基準に決めても良い。このようにすることで、eNB間が非同期であることで発生する時間区間内の送信電力のばらつきを排除したPHを報告することができる。
以上、第1の実施形態によれば、ユーザ端末が、所定の無線基地局に対して、実際PHRと、他の無線基地局が形成するセルに関する仮想PHRと、を通知する。この構成によれば、実際PHRと仮想PHRとに基づいて、デュアルコネクティビティを共同で行っている相手eNBの送信電力に関する情報を、より正確に把握することができる。例えば、
相手eNBのPUSCH帯域幅を知ることができ、どれだけのリソースを相手eNBが使っているか/必要としているか把握することができる。
なお、無線基地局は、仮想PHRに基づいて、相手eNBのチャネル状態(パスロスなど)に依存する送信電力(又は送信電力密度(PSD))を推定してもよい。PSDは、PUSCH帯域幅に依存しない1PRBあたりの送信電力であり、例えば、下記式(3)で表すことができる。
PSD=PO_PUSCH,c(j)+αc(j)・PLcTF,c(i)+fc(i) (3)
式(2)及び式(3)から、仮想PH=PCMAX,c(i)(最大送信電力)−PSDと表すことができる。したがって、仮想PHRに基づいて、PSDを推定することができる。
さらに、無線基地局は、仮想PHRに基づいて、相手eNBが選択したMCSレベルと、これによるチャネル品質を推定してもよい。相手eNBが選択するMCSレベルは、パスロスや受信電力だけでなく、干渉電力によっても定まる。したがって、MCSレベルを推定することにより、相手eNBに対する上り送信の干渉状態を推定することができる。
上述のとおり、第1の実施の形態に係る方法を用いることで、無線基地局は、実際PHRと仮想PHRとの組み合わせに基づいて、パスロス、PUSCH帯域幅、MCS、TPCコマンドなど、他のeNBの送信電力制御に関する情報を計算できる。これにより、デュアルコネクティビティを適用する無線基地局は、ユーザ端末のPHRの通知タイミングにおける他の無線基地局が形成する各セルのPHを正確に把握することができる。この結果、適切にユーザ端末の上り送信電力を制御することができ、上りリンクスループットの低下を抑制することができる。
図8は、ユーザ端末の総余剰送信電力の一例を示す説明図である。図8には、PHR送信タイミングにおける、あるユーザ端末の上りリンクの総送信電力に占める各セルの送信電力が示されている。ここで、「M」が付される領域はMeNBへの送信電力、「S」が付される領域はSeNBへの送信電力を示す。また、「Premain」が付される領域は総余剰送信電力(Remaining power)を示す。ここで、総余剰送信電力とは、各セルに対する余剰送信電力の合計であり、例えば、ユーザ端末の最大送信電力から、各セルの所要送信電力(送信に要する電力)の合計を除いた電力のことをいう。総余剰送信電力は、各セルに対するPHの和から求めてもよいが、その場合は負のPHを考慮しないことが好ましい。
図5に示したようなUL−CAと同じPHRのみを用いる場合、相手eNBの割り当てが不明なため、Premainを把握することが困難である。一方、第1の実施の形態に係る方法により、MeNB及びSeNBは、それぞれ他方の無線基地局に対する上り送信電力を算出することができ、Premainを正確に把握することができる。
(変形例1)
なお、ユーザ端末は、無線基地局に対して、仮想PHRの代わりにPSDを通知してもよい。例えば、当該無線基地局が形成する所定のセルのPSDを通知してもよい。この構成によれば、無線基地局は、PHRに基づいてPSDを求める演算が不要になり、直接電力を求めることができる。また、無線基地局は、最大送信電力の値によらず、適切にPSDを把握できる。
また、ユーザ端末は、無線基地局に対して、仮想PHRの代わりにPUSCH帯域幅(例えば、式(2)のMPUSCH,c(i))を通知してもよい。例えば、当該無線基地局が形成する所定のセルのPUSCH帯域幅を通知してもよい。この構成によれば、無線基地局は、直接PUSCH帯域幅を把握でき、PHRに基づいてPSDを求める演算が不要になる。また、最大帯域幅が100PRBである従来のLTE−Aシステムにおいては、最小のMAC CE単位(8ビット)で全パターンを表現できるため、オーバヘッドを低減することができる。なお、通知するPUSCH帯域幅は、無線基地局が形成するセルのPUSCH帯域幅であってもよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態は、デュアルコネクティビティを適用する複数の無線基地局が、ユーザ端末のPHRの通知タイミングにおける各セルのPHをそれぞれ把握している場合の、上りリンク送信電力制御方法である。第2の実施形態では、各セルのPHを求める方法として、上記第1の実施形態に係る方法を用いるものとするが、これに限られない。以下、ユーザ端末と接続する無線基地局は、MeNB及びSeNBの2つを仮定して説明するが、これに限られない。
第2の実施形態では、ユーザ端末は、PHR通知タイミングにおける総余剰送信電力を、所定の比率で各セルに分配する。また、次のPHR通知タイミングまで、各セルに対する信号の送信は、分配された余剰電力を加えた電力を利用して行う。そして、次のPHR通知タイミングになると、当該タイミングにおける総余剰送信電力を、再度所定の比率で各セルに分配する。
無線基地局(MeNB、SeNB)は、PHRを受信する度に、ユーザ端末が総余剰送信電力を所定の比率で分割したと判断し、次のPHRを受信するまでの間、それぞれの無線基地局は余剰電力送信電力分配後の電力を利用可能と考え、スケジューリング及び送信電力制御を行う。
図9は、第2の実施形態の送信電力制御方法の一例を示す説明図である。時刻TTIiにおいて、ユーザ端末は上記第1の実施形態で示したPHR(実際PHR、仮想PHR)、PSD、PUSCH帯域幅などを無線基地局に報告する。時刻TTIi +1において、ユーザ端末は、総余剰送信電力Premainを、MeNBに割り当て可能な電力M1と、SeNBに割り当て可能な電力S1と、に分割する。ここで、M1及びS1は、所定の比率(ratio)を満たすように決定する(ratio=M1/S1)。この場合、ユーザ端末がMeNBに割り当て可能な電力(Max Tx on MeNB)は、M+M1となり、SeNBに割り当て可能な電力(Max Tx on SeNB)は、S+S1となる。
そして、時刻TTImにおいて、ユーザ端末は再び、PHR又はPSDを無線基地局に報告する。ここでは、PSDが変化したことでPremainの大きさが時刻TTIiから変化している。時刻TTIm +1において、ユーザ端末は、Premainを、再度M1と、S1と、に分割する。
なお、各セルへの総余剰送信電力分配に係る所定の比率に関する情報は、ユーザ端末及び無線基地局に予め設定されていてもよいし、ユーザ端末に対して、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)、報知信号などで適宜通知されてもよい。また、所定の比率(ratio)は一定とすることが好ましいが、変化させる構成としてもよい。例えば、図9の例で時刻TTIi +1から時刻TTIm +1の間でユーザ端末がratioの値の変更を通知された場合、変更後の値を用いて電力分配を行うことができる。また、PHR又はPSDを報告するタイミング(時刻TTIi、時刻TTIm)でも電力分配を行ってもよい。
以上、第2の実施形態によれば、ユーザ端末が、PHR通知タイミングにおける総余剰送信電力を、所定の比率で各セルに分配する。この構成によれば、比較的長期間にわたって所要送信電力が一定の増減を行う環境において、適切な送信電力制御を行うことができる。
また、第2の実施形態の送信電力制御方法によれば、所要送信電力が増加するeNBに対して与える電力を増やす際には、シグナリングを行う必要がない。図10は、第2の実施形態の送信電力制御方法の一例を示す説明図である。この例では、時刻の経過とともに、PHR1、PHR2、PHR3の順でユーザ端末がPHRを通知している。また、破線は、MeNB及びSeNBに割り当て可能な余剰送信電力の境界を示している。
図10の例では、時刻の経過とともに、SeNBの所要送信電力は変化しない一方で、MeNBの所要送信電力は増加する。余剰電力分配に係る比率が一定である場合、MeNBへの電力が増加すると、MeNBに割り当て可能な電力も増加することになる。このため、MeNBに割り当て可能な電力に関するシグナリングをしなくても、ユーザ端末はPHR通知タイミングの度に送信電力を増加させる制御を実施することができる。
(変形例2)
第2の実施形態について、所定の場合には1つのeNBに、ユーザ端末あたりの総送信電力を割り当てるようにしても良い。所定のセル以外のセルに対するPDSCHのリソース割り当てがないUL送信タイミングでは、当該所定のセルに対する許容最大電力を、ユーザ端末あたりの最大送信電力(分割前の総送信電力)として制御することができる。これにより、明らかにUL同時送信が生じないタイミングで、不要な電力分割損を回避することができる
例えば、2つの無線基地局でデュアルコネクティビティを適用する場合は、以下の(a)−(c)のタイミングにおいて、1つのeNBにユーザ端末あたりの総送信電力を割り当てるようにしても良い。(a)少なくとも1つのeNBでTDDのみを用いる場合、当該eNBと異なるeNBでのみULとなる(当該eNBではULとならない)サブフレームタイミング、(b)片方のeNBがDRX(PRACH以外送信しない)状態の場合、(c)片方のeNBでTA timerがExpireしている(PRACH以外送信しない)状態。上記のタイミングでは、片方のeNBでしかUL送信が発生しないため、全ての電力を片方のeNBに割り当てることができる。
図11は、1つのeNBにユーザ端末あたりの総送信電力を割り当てる制御タイミングの一例を示す図である。図11には、TDDを用いるeNB(SeNB)と、FDDを用いるeNB(MeNB)と、によりデュアルコネクティビティを行う場合のサブフレーム構成が示されている。
図11のT1のタイミングにおいては、TDDを用いるSeNBがUL伝送を行うサブフレームであるため、MeNBとSeNBからUL同時送信の可能性がある。このため、第2の実施形態で上述したように、MeNBとSeNBに分割した後の電力を最大送信電力とすることが好ましい。一方、図11のT2のタイミングにおいては、TDDを用いるSeNBがDL伝送を行うサブフレームであるため、MeNBとSeNBからUL同時送信の可能性がない。このため、MeNBにユーザ端末あたりの最大送信電力を適用することができる。
なお、第1の実施形態についても、所定のセル以外のセルに対するPUSCHのリソース割り当てがないUL送信タイミングでは、当該所定のセルに対する許容最大電力がユーザ端末あたりの最大送信電力であるとして、PHを計算してもよい。つまり、UL同時送信が生じる可能性があるか否かに基づいて、所定のタイミングでPHR計算に用いる最大送信電力の値を切り替えても良い。
図11を例に説明する。図11のT1のタイミングにおいては、UL同時送信の可能性があるため、第1の実施形態で上述したように、実際PHRと仮想PHRとを計算して通知することが好ましい。一方、図11のT2のタイミングにおいては、UL同時送信の可能性がないため、各セルには実際PHRを計算して通知することができる。
(無線通信システムの構成)
以下、本発明の一実施の形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、上記各実施の形態に係る無線通信方法が適用される。なお、各実施の形態は単独で適用されてもよいし、組み合わせて適用されてもよい。
図12は、本発明の一実施の形態に係る無線通信システムの一例を示す概略構成図である。図12に示すように、無線通信システム1は、複数の無線基地局10(11及び12)と、各無線基地局10によって形成されるセル内にあり、各無線基地局10と通信可能に構成された複数のユーザ端末20と、を備えている。無線基地局10は、それぞれ上位局装置30に接続され、上位局装置30を介してコアネットワーク40に接続される。
図12において、無線基地局11は、例えば相対的に広いカバレッジを有するマクロ基地局で構成され、マクロセルC1を形成する。無線基地局12は、局所的なカバレッジを有するスモール基地局で構成され、スモールセルC2を形成する。なお、無線基地局11及び12の数は、図12に示す数に限られない。
マクロセルC1及びスモールセルC2では、同一の周波数帯が用いられてもよいし、異なる周波数帯が用いられてもよい。また、無線基地局11及び12は、基地局間インターフェース(例えば、光ファイバ、X2インターフェース)を介して互いに接続される。
なお、マクロ基地局11は、eNodeB(eNB)、無線基地局、送信ポイント(transmission point)などと呼ばれてもよい。スモール基地局12は、RRH(Remote Radio Head)、ピコ基地局、フェムト基地局、Home eNodeB、送信ポイント、eNodeB(eNB)などと呼ばれてもよい。
ユーザ端末20は、LTE、LTE−Aなどの各種通信方式に対応した端末であり、移動通信端末だけでなく固定通信端末を含んでいてもよい。ユーザ端末20は、無線基地局10を経由して他のユーザ端末20と通信を実行できる。
上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)などが含まれるが、これに限定されるものではない。
無線通信システム1では、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMA(直交周波数分割多元接続)が適用され、上りリンクについてはSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用される。なお、上り及び下りの無線アクセス方式は、これらの組み合わせに限られない。
無線通信システム1では、下りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される下り共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)、下り制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel、EPDCCH:Enhanced Physical Downlink Control Channel)、報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)などが用いられる。PDSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報、所定のSIB(System Information Block)が伝送される。PDCCH、EPDCCHにより、下り制御情報(DCI)が伝送される。また、PBCHにより、同期信号や、MIB(Master Information Block)などが伝送される。
無線通信システム1では、上りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)などが用いられる。PUSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報が伝送される。
図13は、本実施の形態に係る無線基地局10の全体構成図である。無線基地局10は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部(受信部)103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106とを備えている。
下りリンクにより無線基地局10からユーザ端末20に送信されるユーザデータは、上位局装置30から伝送路インターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、PDCPレイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御の送信処理などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御(例えば、HARQ(Hybrid ARQ)の送信処理)、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理が行われて各送受信部103に転送される。また、下り制御信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換などの送信処理が行われて、各送受信部103に転送される。
各送受信部103は、ベースバンド信号処理部104からアンテナごとにプリコーディングして出力された下り信号を無線周波数帯に変換する。また、送受信部103は、本実施の形態に係る送信部を構成する。アンプ部102は、周波数変換された無線周波数信号を増幅して送受信アンテナ101により送信する。
一方、上り信号については、各送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部102で増幅され、各送受信部103で周波数変換されてベースバンド信号に変換され、ベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、入力された上り信号に含まれるユーザデータに対して、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理、逆離散フーリエ変換(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transform)処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ、PDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送路インターフェース106を介して上位局装置30に転送される。呼処理部105は、通信チャネルの設定や解放などの呼処理や、無線基地局10の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
伝送路インターフェース106は、基地局間インターフェース(例えば、光ファイバ、X2インターフェース)を介して隣接無線基地局と信号を送受信(バックホールシグナリング)する。また、伝送路インターフェース106は、所定のインターフェースを介して、上位局装置30と信号を送受信する。
図14は、本実施の形態に係る無線基地局10が有するベースバンド信号処理部104の主な機能構成図である。図14に示すように、無線基地局10が有するベースバンド信号処理部104は、制御部301と、送信信号生成部302と、マッピング部303と、デマッピング部304と、受信信号復号部305と、を少なくとも含んで構成されている。
制御部301は、PDSCHで送信される下りユーザデータ、PDCCHと拡張PDCCH(EPDCCH)の両方、又はいずれか一方で伝送される下り制御情報、下り参照信号などのスケジューリングを制御する。また、制御部301は、PRACHで伝送されるRAプリアンブル、PUSCHで伝送される上りデータ、PUCCH又はPUSCHで伝送される上り制御情報、上り参照信号のスケジューリングの制御(割り当て制御)も行う。上りリンク信号(上り制御信号、上りユーザデータ)の割り当て制御に関する情報は、下り制御信号(DCI)を用いてユーザ端末20に通知される。
制御部301は、上位局装置30からの指示情報や各ユーザ端末20からのフィードバック情報に基づいて、下りリンク信号及び上りリンク信号に対する無線リソースの割り当てを制御する。つまり、制御部301は、スケジューラとしての機能を有している。
制御部301は、無線基地局20に接続するユーザ端末10の上り信号送信電力を調整するために、送信信号生成部302及びマッピング部303を制御する。
具体的には、制御部301は、ユーザ端末20から報告されるPHRやチャネル状態情報(CSI)、上りリンクデータの誤り率、HARQ再送回数などに基づいて、送信電力制御(TPC)コマンドを生成するように送信信号生成部302に指示を出し、マッピング部303に当該TPCコマンドを下り制御情報(DCI)に含めてユーザ端末20に通知するように制御する。なお、PHRは、MAC CEに含めて通知されてもよい。
ここで、制御部301は、ユーザ端末20から報告されるPHRに基づいて、ユーザ端末20が接続する各無線基地局10への上り送信電力に関する情報を取得する。具体的には、制御部301は、自局に属するセルの送信電力に関する情報については、ユーザ端末20から通知された実際PHRに基づいて取得する。
また、制御部301は、自局に属さないセルの送信電力に関する情報については、ユーザ端末20から通知された実際PHR及び仮想PHRに基づいて取得する(第1の実施形態)。具体的には、送信電力に関する情報として、他の無線基地局10が形成するセルのPUSCH帯域幅、チャネル状態(パスロスなど)、送信電力密度(PSD)、MCSレベル、チャネル品質などを推定してもよい。
また、制御部301は、ユーザ端末20から通知された実際PHR及び仮想PHRに基づいて、ユーザ端末の総余剰送信電力を算出(推定)する(第2の実施形態)。この場合、次のPHRを受信するまでの間、PHRを報告したユーザ端末20が総余剰送信電力を所定の比率で分割すると判断して、余剰電力送信電力分配後の電力を利用可能と考え、スケジューリング及び送信電力制御を行ってもよい。
なお、上記所定の比率は制御部301が決定してもよいし、伝送路インターフェースを介して外部から入力されてもよい。また、制御部301は、上記所定の比率に関する情報を生成するように送信信号生成部302に指示を出してもよい。
送信信号生成部302は、制御部301により割り当てが決定された下り制御信号や下りデータ信号、下り参照信号などを生成して、マッピング部303に出力する。具体的には、送信制御信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、下り信号の割り当て情報を通知するDLアサインメント及び上り信号の割り当て情報を通知するULグラントを生成する。また、下りデータ信号には、各ユーザ端末20からのCSIなどに基づいて決定された符号化率、変調方式に従って符号化処理、変調処理が行われる。
また、送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、各セルへの総余剰送信電力分配に係る所定の比率に関する情報を、下り制御チャネル(PDCCH、EPDCCH)による下り制御情報(DCI)として生成してもよいし、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)や報知信号(例えば、SIB)として生成してもよい。
マッピング部303は、制御部301からの指示に基づいて、送信信号生成部302で生成された下り信号を無線リソースにマッピングして、送受信部103に出力する。
デマッピング部304は、送受信部103で受信された信号をデマッピングして、分離した信号を受信信号復号部305に出力する。具体的には、デマッピング部304は、ユーザ端末20からから送信された上りリンク信号をデマッピングする。
受信信号復号部305は、上り制御チャネル(PRACH、PUCCH)でユーザ端末20から送信された信号(例えば、送達確認信号)、データ信号(PUSCH)を復号し、制御部301へ出力する。また、ユーザ端末20から通知されたMAC CEに含まれる情報も、制御部301へ出力する。
図15は、本実施の形態に係るユーザ端末20の全体構成図である。図15に示すように、ユーザ端末20は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部(送信部)203と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205と、を備えている。
下りリンクのデータについては、複数の送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部202で増幅され、送受信部203で周波数変換されてベースバンド信号に変換される。このベースバンド信号は、ベースバンド信号処理部204でFFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理などがなされる。この下りリンクのデータのうち、下りリンクのユーザデータは、アプリケーション部205に転送される。アプリケーション部205は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理などを行う。また、下りリンクのデータのうち、報知情報もアプリケーション部205に転送される。
一方、上りリンクのユーザデータについては、アプリケーション部205からベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、再送制御の送信処理(例えば、HARQの送信処理)や、チャネル符号化、プリコーディング、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)処理、IFFT処理などが行われて各送受信部203に転送される。送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する。その後、アンプ部202は、周波数変換された無線周波数信号を増幅して送受信アンテナ201により送信する。
図16は、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204の主な機能構成図である。図16に示すように、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204は、制御部(送信電力制御部)401と、送信信号生成部402と、マッピング部403と、デマッピング部404と、受信信号復号部405と、PH報告生成部411と、を少なくとも含んで構成されている。なお、制御部401は、本実施の形態に係る送信電力制御部を構成する。
制御部401は、無線基地局10から送信された下り制御信号(PDCCH信号)や、受信したPDSCH信号に対する再送制御の可否を判定した結果に基づいて、上り制御信号(HARQ−ACK信号など)や上りデータ信号の生成を制御する。無線基地局から受信した下り制御信号は、受信信号復号部405から出力される。
また、制御部401は、所定の無線基地局20が形成するセルに対するPDSCHのリソース割り当て量(PUSCH帯域幅)及び当該帯域幅に依存しない送信電力に関する情報のいずれかと、上記セルに対する余剰送信電力に関する情報と、を上記所定の無線基地局20と異なる無線基地局に送信するように制御を実施する。
具体的には、制御部401は、PH報告生成部411に、実際PH(LTE Rel.11までで用いられる従来のPH)や、PUSCH帯域幅に依存しないPHを含む仮想PHを計算し、実際PHR及び仮想PHRを生成するように指示する。
PH報告生成部411が、制御部401からの指示に基づいて、実際PH及び仮想PHを計算し、実際PHR及び仮想PHRを生成して送信信号生成部402に出力する。
例えば、図12のシステム構成を例にすると、制御部401は、無線基地局11に対して、セルC1に関するPHRとして実際PHRを通知し、無線基地局11と異なる無線基地局12が形成するセルC2に関するPHRとして実際PHR及び仮想PHRを通知するようにPH報告生成部411、送信信号生成部402及びマッピング部403を制御する。この場合、仮想PHRとしては、例えば、セルC2に対するPUSCH帯域幅が1RBであると仮定して計算したPHを含むPHRを用いることができる。
また、制御部401は、無線基地局10に対して、PSDを通知するように制御してもよいし、PUSCH帯域幅を通知するように制御してもよい。
また、制御部401は、ユーザ端末20の上り送信電力を制御する。具体的には、制御部401は、各無線基地局20からのシグナリング(例えば、TPCコマンド)に基づいて、各セルの送信電力を制御する。また、各セルへの総余剰送信電力分配に係る所定の比率に関する情報が、ユーザ端末20に対して通知又は予め設定されている場合には、制御部401は、PHR通知タイミングにおける総余剰送信電力を、所定の比率で各セルに分配することができる(第2の実施形態)。また、UL同時送信が生じないタイミングで、所定の無線基地局10に対して、ユーザ端末あたりの総送信電力を割り当てるように制御してもよい(変形例2)。
送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて、例えば送達確認信号(HARQ−ACK)やチャネル状態情報(CSI)などの上り制御信号を生成する。また、送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて上りデータ信号を生成する。なお、制御部401は、無線基地局から通知される下り制御信号にULグラントが含まれている場合に、送信信号生成部402に上りデータ信号の生成を指示する。
また、送信信号生成部402は、PH報告生成部411から入力された各セルに対する余剰送信電力に関する情報や、実際PHR、仮想PHR、PSD、PUSCH帯域幅などの情報を送信信号にする。なお、実際PHR、仮想PHRはMAC CEに含めることが好ましい。また、実際PHRと、PSD及び/又はPUSCH帯域幅は、MAC CEにまとめて含めてもよい。
マッピング部403は、制御部401からの指示に基づいて、送信信号生成部402で生成された上り信号を無線リソースにマッピングして、送受信部203へ出力する。
デマッピング部404は、送受信部203で受信された信号をデマッピングして、分離した信号を受信信号復号部405に出力する。具体的には、デマッピング部404は、無線基地局10から送信された下りリンク信号をデマッピングする。
受信信号復号部405は、下り制御チャネル(PDCCH)で送信された下り制御信号(PDCCH信号)を復号し、スケジューリング情報(上りリソースへの割り当て情報)、下り制御信号に対して送達確認信号をフィードバックするセルに関する情報、TPCコマンドなどを制御部401へ出力する。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
1…無線通信システム
10、11、12…無線基地局
20…ユーザ端末
30…上位局装置
40…コアネットワーク
101…送受信アンテナ
102…アンプ部
103…送受信部(受信部)
104…ベースバンド信号処理部
105…呼処理部
106…伝送路インターフェース
201…送受信アンテナ
202…アンプ部
203…送受信部(送信部)
204…ベースバンド信号処理部
205…アプリケーション部
301…制御部
302…送信信号生成部
303…マッピング部
304…デマッピング部
305…受信信号復号部
401…制御部(送信電力制御部)
402…送信信号生成部
403…マッピング部
404…デマッピング部
405…受信信号復号部
411…PH報告生成部
本発明の一態様に係るユーザ端末は、数のセルグループを用いて通信するユーザ端末であって、各セルグループを構成するセルごとのPH(Power Headroom)を含むPH報告を生成する生成部と、生成した各セルグループのPH報告を送信する送信部と、を有し、前記送信部が所定のセルグループで送信するPH報告は、他のセルグループに関するPHであって、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)帯域幅に依存しないPHを含むことを特徴とする。

Claims (10)

  1. 少なくとも第1の無線基地局と第2の無線基地局とを含む複数の無線基地局に接続するユーザ端末であって、
    各無線基地局に対するPH(Power Headroom)を算出し、PH報告を生成するPH報告生成部と、
    第1の無線基地局のPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)帯域幅、1リソースブロックあたりのPH報告及び送信電力密度に関する情報のいずれかと、前記第1の無線基地局に対するPH報告と、を第2の無線基地局に送信する送信部と、を有することを特徴とするユーザ端末。
  2. 前記第1の無線基地局と第2の無線基地局と、にデュアルコネクティビティで接続することを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
  3. 前記送信部は、第2の無線基地局に対して、アクティベートされた全てのセルについてのPUSCH帯域幅、1リソースブロックあたりのPH報告及び送信電力密度に関する情報のいずれかを送信することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のユーザ端末。
  4. 前記送信部は、第2の無線基地局に対して、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)を送信可能なセカンダリセルのPUSCH帯域幅、1リソースブロックあたりのPH報告及び送信電力密度に関する情報のいずれかを送信することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のユーザ端末。
  5. 前記送信部の送信電力を制御する送信電力制御部を有し、
    前記送信電力制御部は、前記各無線基地局に対するPHの和である総余剰送信電力を、所定の比率で各セルに分配して利用することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のユーザ端末。
  6. 前記送信電力制御部は、PH報告をいずれかの無線基地局に送信するタイミングで、前記総余剰送信電力を、所定の比率で各セルに分配して利用することを特徴とする請求項5に記載のユーザ端末。
  7. 前記送信部の送信電力を制御する送信電力制御部を有し、
    前記送信電力制御部は、前記第2の無線基地局のみに対してPUSCH送信を行うタイミングで、前記第2の無線基地局に対する許容最大電力を、ユーザ端末あたりの最大送信電力として制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のユーザ端末。
  8. ユーザ端末が接続する2つ以上の無線基地局のうちの一の無線基地局であって、
    ユーザ端末から送信される、他の無線基地局のPUSCH帯域幅、1リソースブロックあたりのPH(Power Headroom)報告及び送信電力密度に関する情報のいずれかと、前記他の無線基地局に対するPH報告と、を受信する受信部と、
    少なくとも前記PUSCH帯域幅、前記1リソースブロックあたりのPH報告及び前記送信電力密度に関する情報のいずれかに基づいて、前記ユーザ端末の総余剰送信電力を算出する制御部と、を有することを特徴とする無線基地局。
  9. 少なくとも第1の無線基地局と第2の無線基地局とを含む複数の無線基地局に接続するユーザ端末に係る無線通信方法であって、
    各無線基地局に対するPH(Power Headroom)を算出し、PH報告を生成する工程と、
    第1の無線基地局のPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)帯域幅、1リソースブロックあたりのPH報告及び送信電力密度に関する情報のいずれかと、前記第1の無線基地局に対するPH報告と、を第2の無線基地局に送信する工程と、を有することを特徴とする無線通信方法。
  10. 少なくとも第1の無線基地局と第2の無線基地局とを含む複数の無線基地局とユーザ端末が接続する無線通信システムであって、
    前記ユーザ端末は、各無線基地局に対するPH(Power Headroom)を算出し、PH報告を生成するPH報告生成部と、
    第1の無線基地局のPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)帯域幅、1リソースブロックあたりのPH報告及び送信電力密度に関する情報のいずれかと、前記第1の無線基地局に対するPH報告と、を第2の無線基地局に送信する送信部と、を有することを特徴とする無線通信システム。
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