JP6713411B2 - ユーザ端末及び無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、次世代移動通信システムにおけるユーザ端末、無線基地局、無線通信方法及び無線通信システムに関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいて、さらなる高速データレート、低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が仕様化された(非特許文献1)。
LTEではマルチアクセス方式として、下り回線(下りリンク)にOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)をベースとした方式を用い、上り回線(上りリンク)にSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)をベースとした方式を用いている。
LTEからのさらなる広帯域化及び高速化を目的として、例えばLTEアドバンスト又はLTEエンハンスメントと呼ばれるLTEの後継システムが検討され、LTE Rel.10/11として仕様化されている。LTE Rel.10/11のシステム帯域は、LTEシステムのシステム帯域を一単位とする少なくとも1つのコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)を含んでいる。このように、複数のCCを集めて広帯域化することをキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)という。
LTEのさらなる後継システムであるLTE Rel.12においては、複数のセルが異なる周波数帯(キャリア)で用いられる様々なシナリオが検討されている。複数のセルを形成する無線基地局が実質的に同一の場合には、上述のCAを適用可能である。一方、各セルを形成する無線基地局が完全に異なる場合には、デュアルコネクティビティ(DC:Dual Connectivity)を適用することが検討されている。
上述したように、複数のセルを形成する無線基地局が実質的に同一の場合(例えば、CAを適用する場合)、当該無線基地局は、各セルにおけるユーザ端末の上り送信電力を総合的に考慮して上り送信電力を制御することができる。しかしながら、デュアルコネクティビティのように、複数の無線基地局が独立してユーザ端末の上り送信電力を制御する場合には、上りリンクにおけるスループットの低下や通信品質の劣化を招く恐れがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ユーザ端末が複数の無線基地局と接続する場合において、上りリンクスループットの低下を抑制することができるユーザ端末、無線基地局、無線通信方法及び無線通信システムを提供することを目的の1つとする。
本発明の一態様に係るユーザ端末は、マスタセルグループ及びセカンダリセルグループのそれぞれへ、上り信号を送信する送信部と、前記マスタセルグループに対する上り信号の最大送信電力を示す第1上位レイヤパラメータを含む、前記マスタセルグループの設定を受信する受信部と、前記第1上位レイヤパラメータに基づいて、前記マスタセルグループに対する最大送信電力の上限及び下限を決定し、前記マスタセルグループに対する最大送信電力の前記上限及び前記下限の範囲内で、前記マスタセルグループに対する最大送信電力をセットする最大送信電力設定部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザ端末が複数の無線基地局と接続する場合において、上りリンクスループットの低下を抑制することができる。
キャリアアグリゲーション及びデュアルコネクティビティの模式図である。 キャリアアグリゲーション及びデュアルコネクティビティにおけるセル構成の一例を示す図である。 デュアルコネクティビティにおいて、各無線基地局にUL−CAで接続する場合の一例を示す図である。 ユーザ端末が割り当て可能な上り送信電力の一例を示す図である。 サービングセルあたりの最大送信電力がサブフレーム毎に変動する一例を示す説明図である。 ユーザ端末が割り当て可能な上り送信電力の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る各eNB/CGあたりの最大送信電力の算出方法を説明する図である。 本発明の第3の実施形態に係る各eNB/CGあたりの最大送信電力の算出方法を説明する図である。 本発明の一実施の形態に係る無線通信システムの概略構成の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る無線基地局の全体構成の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る無線基地局の機能構成の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るユーザ端末の全体構成の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
キャリアアグリゲーション及びデュアルコネクティビティは、いずれもユーザ端末が複数のセルと同時に接続して通信を行う技術であり、例えばHetNet(Heterogeneous Network)に適用される。ここで、HetNetは、LTE−Aシステムで検討されており、半径数キロメートル程度の広範囲のカバレッジエリアを有するマクロセル内に、半径数十メートル程度の局所的なカバレッジエリアを有するスモールセルが形成される構成である。なお、キャリアアグリゲーションはIntra−eNB CAと呼ばれてもよく、デュアルコネクティビティはInter−eNB CAと呼ばれてもよい。
図1は、キャリアアグリゲーション及びデュアルコネクティビティの模式図である。図1に示す例において、ユーザ端末UEは無線基地局eNB1及びeNB2と通信する。
図1には、物理下り制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)及び物理上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)を介して送受信される制御信号がそれぞれ示されている。例えば、PDCCHを介して下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)が送信され、PUCCHを介して上りリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)が送信される。なお、PDCCHの代わりに拡張物理下りリンク制御チャネル(EPDCCH:Enhanced PDCCH)を用いてもよい。
図1Aは、キャリアアグリゲーションに係る無線基地局eNB1、eNB2及びユーザ端末UEの通信を示している。図1Aに示す例において、eNB1はマクロセルを形成する無線基地局(以下、マクロ基地局という)であり、eNB2はスモールセルを形成する無線基地局(以下、スモール基地局という)である。
例えばスモール基地局は、マクロ基地局に接続するRRH(Remote Radio Head)のような構成であってもよい。キャリアアグリゲーションが適用される場合、1つのスケジューラ(例えば、マクロ基地局eNB1の有するスケジューラ)が複数セルのスケジューリングを制御する。
マクロ基地局の有するスケジューラが複数セルのスケジューリングを制御する構成では、各基地局間が、例えば光ファイバのような高速回線である理想的バックホール(ideal backhaul)で接続されることが想定される。
図1Bは、デュアルコネクティビティに係る無線基地局eNB1、eNB2及びユーザ端末UEの通信を示している。図1Bに示す例において、eNB1及びeNB2はともにマクロ基地局である。
デュアルコネクティビティが適用される場合、複数のスケジューラが独立して設けられ、当該複数のスケジューラ(例えば、マクロ基地局eNB1の有するスケジューラ及びマクロ基地局eNB2の有するスケジューラ)がそれぞれの管轄する1つ以上のセルのスケジューリングを制御する。
マクロ基地局eNB1の有するスケジューラ及びマクロ基地局eNB2の有するスケジューラがそれぞれの管轄する1つ以上のセルのスケジューリングを制御する構成では、各基地局間が、例えばX2インターフェースのような、遅延の無視できない非理想的バックホール(non-ideal backhaul)で接続されることが想定される。
このため、デュアルコネクティビティでは、キャリアアグリゲーションと同等の密なeNB間の協調制御は行えないと想定されている。したがって、下りリンクL1/L2制御(PDCCH/EPDCCH)、上りリンクL1/L2制御(PUCCH/PUSCHによるUCIフィードバック)は各eNBで独立に行う必要がある。
図2は、キャリアアグリゲーション及びデュアルコネクティビティにおけるセル構成の一例を示す図である。図2において、UEは、5つのセル(C1−C5)に接続している。C1はPCell(Primary Cell)であり、C2−C5はSCell(Secondary Cell)である。
図2Aに示すように、キャリアアグリゲーションでは、上りの制御信号はPCellを介して送信されるため、SCellはPCellの機能を有する必要がない。
一方、図2Bに示すように、デュアルコネクティビティにおいては、各無線基地局が、1つ又は複数のセルから構成されるセルグループ(CG:Cell Group)を設定する。各セルグループは、同一無線基地局が形成する1つ以上のセル又は送信アンテナ装置、送信局などの同一送信ポイントが形成する1つ以上のセルから構成される。
ここで、PCellを含むセルグループはマスタセルグループ(MCG:Master CG)と呼ばれ、MCG以外のセルグループはセカンダリセルグループ(SCG:Secondary CG)と呼ばれる。各セルグループでは、2セル以上のキャリアアグリゲーションを行うことができる。
また、MCGが設定される無線基地局はマスタ基地局(MeNB:Master eNB)と呼ばれ、SCGが設定される無線基地局はセカンダリ基地局(SeNB:Secondary eNB)と呼ばれる。以下では、無線基地局又はセルグループをeNB/CGとも表記する。
なお、MCG及びSCGを構成するセルの合計数は、所定値(例えば、5セル)以下となるように設定される。当該所定値は、あらかじめ定められていてもよいし、無線基地局eNB及びユーザ端末UE間で動的に設定されてもよい。また、ユーザ端末UEの実装に応じて、設定可能なMCG及びSCGを構成するセルの合計値及びセルの組み合わせが、無線基地局eNBにユーザ端末能力情報(UE capability information)として通知されてもよい。
デュアルコネクティビティでは、上述のようにeNB間のバックホール遅延が大きいことが想定される。したがって、各eNBが独立にUEとの制御情報の送受信を行うため、SeNBにおいても、PCellと同等の機能(共通サーチスペース、PUCCHなど)を有する特別なセル(Specialセル、PUCCH設定セルなどとも呼ばれる)が必要となる。図2Bの例では、セルC3がそのような特別なセルとして設定されている。
以上のように、デュアルコネクティビティでは、ユーザ端末は複数の無線基地局に対して、それぞれ少なくとも1つの上りサービングセルで接続する必要がある。さらに、各無線基地局に対して、2つ以上の上りサービングセルを用いるUL−CA(上りリンクのキャリアアグリゲーション)を行うことも検討されている。図3は、デュアルコネクティビティにおいて、各無線基地局にUL−CAで接続する場合の一例を示す図である。図3では、ユーザ端末がMeNB及びSeNBそれぞれに対してUL−CAで接続している。
上り信号の送信タイミングは、MeNB及びSeNBでそれぞれ独立に制御される。また、上り信号の送信電力制御も、MeNB及びSeNBでそれぞれ独立に行われる。したがって、MeNB及びSeNBに対する上り信号の送信がオーバーラップするタイミングでは、ユーザ端末の許容最大電力(PCMAX)を超える上り信号の送信が要求される場合がある。ユーザ端末の許容最大電力を超える上り信号の送信が要求された結果送信電力が制限されることを、パワーリミテッド(Power−limited)とも表す。
このとき、ユーザ端末は何らかのルールに基づき、送信電力を減らしたり送信信号をドロップしたりすることで、許容最大電力以下となるまで送信電力を減らさなければならない。しかしながら、ユーザ端末による上り信号の送信電力の操作の結果、無線基地局が意図しない上り信号の品質劣化を招き、再送増加やスループット低下を引き起こす恐れがある。
既存のLTEシステム(LTE Rel.11まで)では、UEあたりの最大送信電力(PCMAX)、サービングセルあたりの最大送信電力(PCMAX,c)しか規定されていない。これらは、報知信号(例えば、SIB1)で通知されるPEMAX,c(またはPEMAX)の値に基づき、ユーザ端末が決定する。したがって、ユーザ端末毎に柔軟に異なる値を通知することができない。このため、既存のLTEシステムでは、ユーザ端末毎に適切な送信電力制御を実施することができず、スループット低下を抑制することができない。
この課題を解決するため、本発明者らは、MeNB/MCG及びSeNB/SCGで送信できる最大送信電力を、ユーザ端末毎や、CG毎に準静的(semi-static)に設定することを着想した。図4は、ユーザ端末が割り当て可能な上り送信電力の一例を示す図である。図4では、UEあたりの最大送信電力(PCMAX)内で、MeNB/MCGあたりの最大送信電力及びSeNB/SCGあたりの最大送信電力が設定されている。このようにすることで、MeNB/MCG及びSeNB/SCGで割り当て可能な電力を互いに侵食する(又は奪い合う)ことがなくなるため、eNBが要求する電力で確実に送信することが可能となる。
また、本発明者らは、上記着想の実現にあたって、サービングセルあたりの最大送信電力(PCMAX,c)が、デュアルコネクティビティを適用しない場合では上限と下限に挟まれた範囲からユーザ端末により設定される値であることに着目した。
図5は、サービングセルあたりの最大送信電力がサブフレーム毎に変動する一例を示す説明図である。PCMAX,cは、PCMAX_L,c≦PCMAX,c≦PCMAX_H,cとなるようにユーザ端末によってサブフレーム毎に設定される。上限PCMAX_H,cと下限PCMAX_L,cは、それぞれ以下のように規定されている。
式(1)
PCMAX_H,c=MIN{PEMAX,c, PPowerClass}
式(2)
PCMAX_L,c=MIN{PEMAX,c−ΔTC,c, PPowerClass−MAX(MPRc+A-MPRc+ΔTIB,c+ΔTC,c, P-MPRc)}
ここで、PEMAX,cはサービングセルで上位レイヤシグナリング(例えば、報知信号)により定められる値、PPowerClassは規定値である。ΔTC,c及びΔTIB,cはオフセット値であり、例えばユーザ端末毎の誤差を吸収するために定められる。MPRcはサービングセルにおける最大電力低減(MPR:Maximum Power Reduction)であり、MCS(Modulation and Coding Scheme)やPRB(物理リソースブロック)数により変わる値である。A-MPRcは、追加最大電力低減(Additional MPR)である。P-MPRcは電力管理のために用いられる値である。なお、MIN及びMAXは、それぞれ引数リストの最小値及び最大値を抽出する関数を表す。
上限PCMAX_H,cは、PEMAX,c又は規定値PPowerClassで定められるため、変動しない。一方、下限PCMAX_L,cはMPRによって変わりうるが、MPRはMCSやPRB数により変化するため、サブフレーム毎に変動する可能性がある。したがって、これらの上限と下限との間で設定するPCMAX,cはサブフレーム毎に変動する可能性がある。また、PCMAXもサブフレーム毎に変動する可能性がある。
本発明者らは、上記の着目から、デュアルコネクティビティを適用する場合において、式(1)、(2)におけるPEMAX,cを、ユーザ端末毎、CG毎に通知される固有の値で置き換えることを検討し、本発明に至った。具体的には、本発明者らは、PEMAX,cを、上位レイヤシグナリングで通知されるユーザ端末固有(UE-specific)の値で置き換えることを着想した。この構成によれば、例えばMeNB及びSeNBがそれぞれ1CCずつの場合、ユーザ端末固有の値の和をPCMAX以下となる値に設定すれば、ユーザ端末毎、CG毎に送信電力の準静的な分配を実現することが可能となる。
以下、本発明に係る実施の形態について、詳細に説明する。なお、以下では簡単のため、ユーザ端末は2つの無線基地局(MeNB、SeNB)とデュアルコネクティビティで接続する例を説明するが、これに限られない。例えば、ユーザ端末が、独立のスケジューラにより制御を行う3つ以上の無線基地局と接続して通信する場合にも、本発明を適用することができる。また、無線基地局の代わりにセルグループと接続する構成であってもよい。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態では、ユーザ端末は、ユーザ端末固有の値(端末固有情報)を用いてPCMAX,cを設定する。既存のPEMAX,cと区別するため、第1の実施の形態に係る端末固有情報を、QEMAX,cと呼ぶ。なお、端末固有情報の呼称はこれに限られない。
各eNBは、デュアルコネクティビティで接続するユーザ端末に対し、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)により、サービングセルあたりの最大送信電力QEMAX,cを通知する。QEMAX,cは、情報要素(情報エレメント、IE(Information Element)とも呼ぶ)に含めて通知されてもよい。なお、各eNBのサービングセルについてのQEMAX,cの和は、PCMAX以下となる値に設定されることが好ましい。
ユーザ端末は、通知されたサービングセル毎のQEMAX,cに従って、PCMAX,cを設定する。例えば、MeNBから通知されるQEMAX,cをQEMAX_MeNB,c、SeNBから通知されるQEMAX,cをQEMAX_SeNB,cとすると、各eNBが形成するサービングセルあたりの最大送信電力の上限PCMAX_eNB_H,c及び下限であるPCMAX_eNB_L,cとして、PCMAX_MeNB_H,c、PCMAX_MeNB_L,c、PCMAX_SeNB_H,c及びPCMAX_SeNB_L,cをそれぞれ式(3)−(6)のように表すことができる。
式(3)
PCMAX_MeNB_H,c=MIN{QEMAX_MeNB,c, PPowerClass}
式(4)
PCMAX_MeNB_L,c=MIN{QEMAX_MeNB,c−ΔTC,c, PPowerClass−MAX(MPRc+A-MPRc+ΔTIB,c+ΔTC,c, P-MPRc)}
式(5)
PCMAX_SeNB_H,c=MIN{QEMAX_SeNB,c, PPowerClass}
式(6)
PCMAX_SeNB_L,c=MIN{QEMAX_SeNB,c−ΔTC,c, PPowerClass−MAX(MPRc+A-MPRc+ΔTIB,c+ΔTC,c, P-MPRc)}
ユーザ端末は、式(3)及び(4)に基づいて算出した上限と下限との間で、MeNBが形成するサービングセルあたりの最大送信電力PCMAX_MeNB,cを設定する。また、ユーザ端末は、式(5)及び(6)に基づいて算出した上限と下限との間で、SeNBが形成するサービングセルあたりの最大送信電力PCMAX_SeNB,cを設定する。なお、式(4)及び式(6)では、QEMAX_MeNB,c及びQEMAX_SeNB,cからそれぞれΔTC,cを減算しているが、これらの項におけるΔTC,cは0(すなわち、緩和なし)となっていてもよい。
なお、サービングセル毎のQEMAX,cが特にシグナリングされない場合には、ユーザ端末は、SIB1で指定されるPEMAX,cを用いて各PCMAX,c(PCMAX_MeNB,c、PCMAX_SeNB,c)を設定する。すなわち、デュアルコネクティビティを適用しない場合と同様に、式(1)及び(2)を用いて、サービングセル毎の送信電力を決定する。また、特定のサービングセルでQEMAX,cがシグナリングされない場合は、当該サービングセルにおいて、PEMAX,cを用いてPCMAX,cを設定する。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、ユーザ端末毎、セル毎にQEMAX,cを柔軟に制御できるので、デュアルコネクティビティにおいても、各eNBが形成するサービングセルに割り当てる電力比を柔軟に変えることができ、上りリンクのスループットの低下を抑制することができる。また、既存のPCMAX,c決定ルールに対する変更点が非常に小さいため、ユーザ端末の実装に与えるインパクトが小さい。
(第2の実施形態)
UEあたりの最大送信電力PCMAXも、PCMAX,cと同様に、上限と下限に挟まれた範囲からユーザ端末が設定する値である。ここで、PCMAXの上限PCMAX_Hと下限PCMAX_Lは、それぞれ以下のように規定されている。
式(7)
PCMAX_H=MIN{10log10ΣpEMAX,c, PPowerClass}
式(8)
PCMAX_L=MIN{10log10ΣMIN[pEMAX,c/(ΔtC,c), pPowerClass/(mprc・a-mprc・ΔtC,c・ΔtIB,c), pPowerClass/pmprc], PPowerClass}
ここで、pEMAX,c、pPowerClass、mprc、a-mprc、pmprc、ΔtC,c及びΔtIB,cは、それぞれ、PEMAX,c、PPowerClass、MPRc、A-MPRc、P-MPRc、ΔTC,c及びΔTIB,cの線形の値である。なお、Xがxの線形の値であるとは、x=10log10(X)、又はX=10(x/10)で与えられることを意味する。
PCMAXは、PCMAX_L≦PCMAX≦PCMAX_Hとなるようにユーザ端末によってサブフレーム毎に設定される。上述のように、現状のLTEシステムでは、eNB/CGあたりの最大送信電力を、ユーザ端末毎、CG毎に準静的に設定することはできない。
そこで、本発明の第2の実施形態では、ユーザ端末は、ユーザ端末固有の値(端末固有情報)を用いてPCMAXを設定する。第2の実施の形態に係る端末固有情報を、PeNBと呼ぶ。
各eNBは、デュアルコネクティビティで接続するユーザ端末に対し、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)により、当該eNBあたりの最大送信電力PeNBを通知する(configureする)。各PeNBは、情報エレメントに含めて通知されてもよい。なお、各eNBについてのPeNBの和は、PCMAX以下となる値に設定されることが好ましい。
ユーザ端末は、通知された各eNBあたりの最大送信電力PeNBに従って、各eNBあたりのPCMAX_eNB(当該eNBに対するPCMAX)を設定する。例えば、MeNBから通知されるPeNBをPMeNB、SeNBから通知されるPeNBをPSeNBとすると、各eNBあたりの最大送信電力の上限、下限であるPCMAX_MeNB_H、PCMAX_MeNB_L、PCMAX_SeNB_H及びPCMAX_SeNB_Lはそれぞれ式(9)−(12)のように表すことができる。
式(9)
PCMAX_MeNB_H=MIN{PMeNB, 10log10ΣpEMAX,c, PPowerClass}
式(10)
PCMAX_MeNB_L=MIN{10log10ΣpMeNB/ΔtC,c, 10log10ΣMIN[pEMAX,c/(ΔtC,c), pPowerClass/(mprc・a-mprc・ΔtC,c・ΔtIB,c), pPowerClass/pmprc], PPowerClass}
式(11)
PCMAX_SeNB_H=MIN{PSeNB, 10log10ΣpEMAX,c, PPowerClass}
式(12)
PCMAX_SeNB_L=MIN{10log10ΣpSeNB/ΔtC,c, 10log10ΣMIN[pEMAX,c/(ΔtC,c), pPowerClass/(mprc・a-mprc・ΔtC,c・ΔtIB,c), pPowerClass/pmprc], PPowerClass}
ここで、上記式(9)−(12)の右辺のΣは、式(9)及び(10)の場合はMeNB/MCGに属するサービングセルについて和を取ることを表し、式(11)及び(12)の場合はSeNB/SCGに属するサービングセルについて和を取ることを表す。また、pMeNB及びpSeNBは、それぞれPMeNB及びPSeNBの線形の値である。
ユーザ端末は、式(9)及び(10)に基づいて算出した上限と下限との間で、MeNBあたりの最大送信電力PCMAX_MeNBを設定する。また、ユーザ端末は、式(11)及び(12)に基づいて算出した上限と下限との間で、SeNBあたりの最大送信電力PCMAX_SeNBを設定する。これにより、図4のように、UEあたりの最大送信電力(PCMAX)内で、MeNBあたりの最大送信電力(PCMAX_MeNB)及びSeNBあたりの最大送信電力(PCMAX_SeNB)を設定することができる。
なお、式(10)及び(12)において、10log10ΣpMeNB/ΔtC,c及び10log10ΣpSeNB/ΔtC,cは、PMeNB及びPSeNBで置き換えても(すなわち、緩和値の適用無しとなっていても)差し支えない。また、PMeNBとPSeNBがPMeNB≦PPowerclass及びPSeNB≦PPowerclassを満たす範囲で設定される限り、式(9)−(12)の右辺に含まれるPPowerclassは省略可能である。
また、eNB毎のPeNBが特にシグナリングされない場合には、ユーザ端末は、デュアルコネクティビティを適用しない場合と同様に、式(7)及び(8)を用いて、eNB毎の最大送信電力を決定する。また、特定のeNBでPeNBがシグナリングされない場合は、当該eNBについては、式(7)及び(8)を用いて最大送信電力を設定する。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、ユーザ端末毎に、eNBあたりの最大送信電力PeNBを柔軟に制御できるので、デュアルコネクティビティにおいても、各eNBに割り当てる電力比を柔軟に変えることができ、上りリンクのスループットの低下を抑制することができる。また、既存のPCMAX決定ルールに対する変更点が非常に小さいため、ユーザ端末の実装に与えるインパクトが小さい。
(第3の実施形態)
上述のように、MeNB/MCGとSeNB/SCGとで送信電力を完全に分割するためには、両eNB/CGの最大送信電力の最大値、すなわちPCMAX_eNB_Hの和やPCMAX_eNB_H,cの和が、PCMAXを超えないようにしなければならない。しかしながら、実際の最大送信電力は、設定可能な範囲からユーザ端末が設定する。したがって、両eNB/CGともに、PCMAX_eNB_HやPCMAX_eNB_H,cまで電力が使われる可能性は小さい。このように、各eNB/CGで別々に最大送信電力を設定していることにより、電力が効率的に割り当てられない場合が生じる恐れがある。
図6を参照して、この問題について具体的に説明する。図6は、ユーザ端末が割り当て可能な上り送信電力の一例を示す図である。図6では、第2の実施形態で述べた方法で、PCMAX_MeNB_H、PCMAX_MeNB_L、PCMAX_SeNB_H及びPCMAX_SeNB_Lを求め、PCMAX_MeNB及びPCMAX_SeNBが設定されている。この場合、MeNBについては(PCMAX_MeNB_H−PCMAX_MeNB)分、SeNBについては(PCMAX_SeNB_H−PCMAX_SeNB)分の電力が割り当てられておらず、上りリンクのスループットの低下が生じる恐れがある。
そこで、本発明の第3の実施形態では、上記の問題を解決するため、各eNBあたりの最大送信電力の上限(PCMAX_eNB_H)をそれぞれ算出する代わりに、所定のeNBについて設定したPCMAX_eNBを用いて別のeNBについてのPCMAX_eNB_Hを算出して、当該別のeNBのPCMAX_eNBを設定する。
具体的には、まず、片方のeNB向けのPCMAX_eNB_HとPCMAX_eNB_Lに基づいて、当該eNBのPCMAX_eNBを決める。その後、もう片方のeNB向けのPCMAX_eNB_Hを、PCMAXと先に決定したPCMAX_eNBとの差分(PCMAX−PCMAX_eNB)で定める。
図7及び図8は、本発明の第3の実施形態に係る各eNB/CGあたりの最大送信電力の算出方法を説明する図である。図7及び図8の例では、初めにPCMAX_SeNBを定めてから、PCMAX_MeNBを設定する。まず、ユーザ端末は、式(11)及び(12)を用いて算出したPCMAX_SeNB_HとPCMAX_SeNB_Lに基づいて、PCMAX_SeNBを決定する(図7)。
次に、ユーザ端末は、(PCMAX−PCMAX_SeNB)をPCMAX_MeNB_Hとみなし、そこからMPR等を勘案してPCMAX_MeNB_Lを求め、これらの範囲に収まるようにPCMAX_MeNBを定める(図8)。この際、ユーザ端末は、PCMAX_MeNB_HをMeNBあたりの最大送信電力PMeNBとみなしてもよく、例えば式(10)でPCMAX_MeNB_Lを求めてもよい。
このようにすることで、最大送信電力が設定されない無駄な電力空間を低減することができる。図6と比較すると、図8の方が、電力を割り当てない領域が小さいことがわかる。SeNBから先に決める場合、(PCMAX_SeNB_H−PCMAX_SeNB)の領域を電力割り当てに再利用することができ、効率的に電力を利用することが可能となる。一方、逆にMeNBから先に決める場合は、(PCMAX_MeNB_H−PCMAX_MeNB)分の領域を、SeNBの電力割り当てに利用することが可能となる。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、ユーザ端末は、eNBあたりの最大送信電力をeNB毎に独立して決定するのではなく、1つずつ決定する。つまり、所定のeNBについて最大送信電力を決定すると、残りのeNBにおける最大送信電力を、ユーザ端末の最大送信電力から上記所定のeNBについての最大送信電力を除いた範囲で決定することができる。これにより、ユーザ端末が利用可能な送信電力を、各eNBに効率的に割り当てることが可能となる。
なお、上記の例では第3の実施形態を第2の実施形態に係る各eNB/CGあたりの最大送信電力の算出方法に適用したが、これに限られない。例えば、第3の実施形態を第1の実施形態に係る各セルあたりの最大送信電力の算出方法に適用してもよい。
さらに、第3の実施形態における各eNBの最大送信電力の決定の順番は、予めユーザ端末に設定されていてもよい。例えば、SeNB、MeNBの順で決定することが定められていてもよい。また、無線基地局から、当該順番に関する情報や、最大送信電力を無線基地局毎に独立して決定するか否かに関する情報を、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)、報知情報などにより通知してもよい。例えば、最大送信電力に関する端末固有情報を含む情報エレメントに、最大送信電力を先に決定すべきeNBに関する情報を含めてもよい。
(変形例)
なお、上記の各実施形態に示した最大送信電力の設定処理は、デュアルコネクティビティで接続する複数のeNB/CGで、上り信号の送信タイミングが同期していない場合(非同期デュアルコネクティビティともいう)であっても、適用することができる。
また、上記の各実施形態に示した最大送信電力の設定処理では、無線基地局はユーザ端末毎に上り信号の最大送信電力に関する固有の情報を通知するシグナリングが必要となるが、当該シグナリングを通知するか否かを、ユーザ端末能力情報(UE capability information)により判断してもよい。
具体的には、デュアルコネクティビティを利用するシステムでは、以下のようにユーザ端末能力情報を規定してもよい。例えば、無線基地局毎の最大送信電力を設定できるか否かを示すユーザ端末能力情報を規定してもよい。また、非同期デュアルコネクティビティのサポート可否を表すユーザ端末能力情報を規定してもよい。また、事前に将来の送信信号の送信電力を計算できるか否かを示すユーザ端末能力情報を規定してもよい。また、eNB/CG間で送信電力を動的にシェア可能か否かを表すユーザ端末能力情報を規定してもよい。
ユーザ端末能力情報は、デュアルコネクティビティを設定する前段階で、ユーザ端末から無線基地局に通知される。無線基地局は、当該ユーザ端末能力情報に基づき、ユーザ端末が上記の実施形態に係る最大送信電力の設定処理を行えると判断した場合には、ユーザ端末固有情報を通知するように構成してもよい。例えば、無線基地局は、ユーザ端末がeNB/CG間で送信電力を動的にシェア可能でないと判断した場合、当該ユーザ端末に対して、上記の実施形態に基づきeNB/CG毎に準静的(semi-static)に最大送信電力を配分するように構成してもよい。
(無線通信システムの構成)
以下、本発明の一実施の形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、上記各実施の形態に係る無線通信方法が適用される。
図9は、本発明の一実施の形態に係る無線通信システムの一例を示す概略構成図である。図9に示すように、無線通信システム1は、複数の無線基地局10(11及び12)と、各無線基地局10によって形成されるセル内にあり、各無線基地局10と通信可能に構成された複数のユーザ端末20と、を備えている。無線基地局10は、それぞれ上位局装置30に接続され、上位局装置30を介してコアネットワーク40に接続される。
図9において、無線基地局11は、例えば相対的に広いカバレッジを有するマクロ基地局で構成され、マクロセルC1を形成する。無線基地局12は、局所的なカバレッジを有するスモール基地局で構成され、スモールセルC2を形成する。なお、無線基地局11及び12の数は、図9に示す数に限られない。
マクロセルC1及びスモールセルC2では、同一の周波数帯が用いられてもよいし、異なる周波数帯が用いられてもよい。また、無線基地局11及び12は、基地局間インターフェース(例えば、光ファイバ、X2インターフェース)を介して互いに接続される。
なお、マクロ基地局11は、無線基地局、eNodeB(eNB)、送信ポイント(transmission point)などと呼ばれてもよい。スモール基地局12は、ピコ基地局、フェムト基地局、Home eNodeB(HeNB)、送信ポイント、RRH(Remote Radio Head)などと呼ばれてもよい。
ユーザ端末20は、LTE、LTE−Aなどの各種通信方式に対応した端末であり、移動通信端末だけでなく固定通信端末を含んでいてもよい。ユーザ端末20は、無線基地局10を経由して他のユーザ端末20と通信を実行できる。
上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)などが含まれるが、これに限定されるものではない。
無線通信システム1では、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMA(直交周波数分割多元接続)が適用され、上りリンクについてはSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用される。なお、上り及び下りの無線アクセス方式は、これらの組み合わせに限られない。
無線通信システム1では、下りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される下り共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)、下り制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel、EPDCCH:Enhanced Physical Downlink Control Channel)、報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)などが用いられる。PDSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報、所定のSIB(System Information Block)が伝送される。PDCCH、EPDCCHにより、下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)が伝送される。また、PBCHにより、MIB(Master Information Block)などが伝送される。
無線通信システム1では、上りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)などが用いられる。PUSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報が伝送される。
図10は、本実施の形態に係る無線基地局10の全体構成図である。無線基地局10は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部(受信部)103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106とを備えている。なお、送受信部103は、送信部及び受信部から構成される。
下りリンクにより無線基地局10からユーザ端末20に送信されるユーザデータは、上位局装置30から伝送路インターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、ユーザデータに関して、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御(例えば、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の送信処理)、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理などの送信処理が行われて各送受信部103に転送される。また、下り制御信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換などの送信処理が行われて、各送受信部103に転送される。
各送受信部103は、ベースバンド信号処理部104からアンテナ毎にプリコーディングして出力された下り信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部103で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部102により増幅され、送受信アンテナ101から送信される。
一方、上り信号については、各送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部102で増幅される。各送受信部103はアンプ部102で増幅された上り信号を受信する。送受信部103は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部104に出力する。
ベースバンド信号処理部104では、入力された上り信号に含まれるユーザデータに対して、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理、逆離散フーリエ変換(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transform)処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ、PDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送路インターフェース106を介して上位局装置30に転送される。呼処理部105は、通信チャネルの設定や解放などの呼処理や、無線基地局10の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
伝送路インターフェース106は、所定のインターフェースを介して、上位局装置30と信号を送受信する。また、伝送路インターフェース106は、基地局間インターフェース(例えば、光ファイバ、X2インターフェース)を介して隣接無線基地局と信号を送受信(バックホールシグナリング)してもよい。
図11は、本実施の形態に係る無線基地局10が有するベースバンド信号処理部104の主な機能構成図である。図11に示すように、無線基地局10が有するベースバンド信号処理部104は、制御部301と、送信信号生成部302と、マッピング部303と、デマッピング部304と、受信信号復号部305と、を少なくとも含んで構成されている。
制御部301は、上位局装置30からの指示情報や各ユーザ端末20からのフィードバック情報に基づいて、下りリンク信号及び上りリンク信号に対する無線リソースのスケジューリングの制御(割り当て制御)を行う。つまり、制御部301は、スケジューラとしての機能を有している。なお、他の無線基地局10や上位局装置30が、当該無線基地局10のスケジューラとして機能する場合には、制御部301はスケジューラとして機能しなくてもよい。
具体的には、制御部301は、下り参照信号、PDSCHで送信される下りデータ信号、PDCCH及び/又はEPDCCHで送信される下り制御信号などのスケジューリングを制御する。また、制御部301は、上り参照信号、PUSCHで送信される上りデータ信号、PUCCH及び/又はPUSCHで送信される上り制御信号、PRACHで送信されるRAプリアンブルなどのスケジューリングを制御する。これらの割り当て制御に関する情報は、下り制御情報(DCI)を用いてユーザ端末20に通知される。
また、制御部301は、無線基地局10に接続するユーザ端末20の上り信号送信電力を調整するために、送信信号生成部302及びマッピング部303を制御してもよい。
具体的には、制御部301は、ユーザ端末20から報告されるPHR(Power Headroom Report)やチャネル状態情報(CSI)、上りリンクデータの誤り率、HARQ再送回数などに基づいて、上り信号の送信電力を制御するための送信電力制御(TPC)コマンドを生成するように送信信号生成部302に指示を出し、マッピング部303に当該TPCコマンドを下り制御情報(DCI)に含めてユーザ端末20に通知するように制御することができる。これにより、無線基地局10はユーザ端末20に要求する上り信号の送信電力を指定することができる。なお、PHRは、MAC CE(Control Element)に含めて通知されてもよい。
ここで、制御部301は、ユーザ端末20から報告されるPHRに基づいて、ユーザ端末20が接続する各無線基地局10への上り送信電力に関する情報を取得することができる。具体的には、制御部301は、自局に属するセルの送信電力に関する情報について、ユーザ端末20から通知されたPHRに基づいて取得する。なお、制御部301は、自局に属さないセルの送信電力に関する情報について、他の無線基地局10が形成するセルのPUSCH帯域幅、チャネル状態(パスロスなど)、送信電力密度(PSD)、MCSレベル、チャネル品質などを推定してもよい。また、制御部301は、これらの情報から、ユーザ端末20の総余剰送信電力を算出(推定)してもよい。
また、制御部301は、ユーザ端末20に対して、上り信号の最大送信電力に関する端末固有情報を生成して送信するように送信信号生成部302及びマッピング部303を制御する。当該端末固有情報は、例えば、サービングセルあたりの最大送信電力QEMAX,c(第1の実施形態)、無線基地局あたりの最大送信電力PeNB(第2の実施形態)であってもよい。
なお、端末固有情報は、ユーザ端末20が接続している各無線基地局10についての端末固有情報が示す全ての最大送信電力の和が、当該ユーザ端末20の最大送信電力以下となるように決定されていることが好ましい。このため、制御部301は、伝送路インターフェース106を介して、上位局装置30、他の無線基地局10などと互いに、端末固有情報を交換して、端末固有情報に含める最大送信電力を決定してもよい。また、最大送信電力の値が所定のインデックスに関連付けられている場合には、端末固有情報は、最大送信電力の値を示す上記インデックスを含んでもよく、ユーザ端末20はインデックスから最大送信電力を導出してもよい。
送信信号生成部302は、制御部301により割り当てが決定された下り制御信号や下りデータ信号、下り参照信号などを生成して、マッピング部303に出力する。具体的には、送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、下り信号の割り当て情報を通知するDLアサインメント及び上り信号の割り当て情報を通知するULグラントを生成する。また、下りデータ信号には、各ユーザ端末20からのCSIなどに基づいて決定された符号化率、変調方式に従って符号化処理、変調処理が行われる。
また、送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、端末固有情報を含む上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)を下りデータ信号として生成する。端末固有情報は、情報エレメントに含めて構成されてもよい。
マッピング部303は、制御部301からの指示に基づいて、送信信号生成部302で生成された下り信号を無線リソースにマッピングして、送受信部103に出力する。
デマッピング部304は、送受信部103で受信された信号をデマッピングして、分離した信号を受信信号復号部305に出力する。具体的には、デマッピング部304は、ユーザ端末20から送信された上りリンク信号をデマッピングする。
受信信号復号部305は、上り制御チャネル(PRACH、PUCCH)でユーザ端末20から送信された信号(例えば、送達確認信号(HARQ−ACK))、PUSCHで送信されたデータ信号などを復号し、制御部301へ出力する。また、ユーザ端末20から通知されたMAC CEに含まれる情報も、制御部301へ出力する。
図12は、本実施の形態に係るユーザ端末20の全体構成図である。図12に示すように、ユーザ端末20は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205と、を備えている。なお、送受信部203は、送信部及び受信部から構成されてもよい。
下りリンクのデータについては、複数の送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部202で増幅される。各送受信部203はアンプ部202で増幅された下り信号を受信する。送受信部203は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部204に出力する。
ベースバンド信号処理部204は、入力されたベースバンド信号に対して、FFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理などを行う。下りリンクのユーザデータは、アプリケーション部205に転送される。アプリケーション部205は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理などを行う。また、下りリンクのデータのうち、報知情報もアプリケーション部205に転送される。
一方、上りリンクのユーザデータについては、アプリケーション部205からベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、再送制御の送信処理(例えば、HARQの送信処理)や、チャネル符号化、プリコーディング、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)処理、IFFT処理などが行われて各送受信部203に転送される。送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部203で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部202により増幅され、送受信アンテナ201から送信される。
図13は、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204の主な機能構成図である。図13に示すように、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204は、制御部401と、送信信号生成部402と、マッピング部403と、デマッピング部404と、受信信号復号部405と、最大送信電力設定部406と、PH報告生成部411と、を少なくとも含んで構成されている。
制御部401は、無線基地局10から送信された下り制御信号(PDCCHで送信された信号)及び下りデータ信号(PDSCHで送信された信号)を、受信信号復号部405から取得する。制御部401は、下り制御信号や、下りデータ信号に対する再送制御の可否を判定した結果などに基づいて、上り制御信号(例えば、送達確認信号(HARQ−ACK)など)や上りデータ信号の生成を制御する。具体的には、送信信号生成部402及びマッピング部403の制御を行う。
送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて、例えば送達確認信号(HARQ−ACK)やチャネル状態情報(CSI)などの上り制御信号を生成する。また、送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて上りデータ信号を生成する。なお、制御部401は、無線基地局から通知される下り制御信号にULグラントが含まれている場合に、送信信号生成部402に上りデータ信号の生成を指示する。
マッピング部403は、制御部401からの指示に基づいて、送信信号生成部402で生成された上り信号を無線リソースにマッピングして、送受信部203へ出力する。
また、制御部401は、ユーザ端末20の上り送信電力を制御する。具体的には、制御部401は、各無線基地局20からのシグナリング(例えば、TPCコマンド)に基づいて、各セル(CC)の送信電力を制御する。ここで、制御部401は、最大送信電力設定部406で設定される各無線基地局10への上り信号の最大送信電力以下となるように、上り送信電力を制御する。このため、制御部401は、受信した上位レイヤシグナリングなどに含まれる、上り信号の最大送信電力に関する端末固有情報を最大送信電力設定部406に出力する。
最大送信電力設定部406は、制御部401から入力された所定の無線基地局についての端末固有情報に基づいて、当該所定の無線基地局への上り信号の最大送信電力を設定する。また、最大送信電力設定部406は、設定した各無線基地局への上り信号の最大送信電力に関する情報を、制御部401に出力する。
例えば、最大送信電力設定部406は、MeNBから通知されるQEMAX_MeNB,cを用いて、式(3)及び(4)に基づいて、MeNBが形成するサービングセルあたりの最大送信電力PCMAX_MeNB,cを設定する。また、SeNBから通知されるQEMAX_SeNB,cを用いて、式(5)及び(6)に基づいて、SeNBが形成するサービングセルあたりの最大送信電力PCMAX_SeNB,cを設定する(第1の実施形態)。
また、最大送信電力設定部406は、MeNBから通知されるPMeNBを用いて、式(9)及び(10)に基づいて、MeNBあたりの最大送信電力PCMAX_MeNBを設定してもよい。また、SeNBから通知されるPSeNBを用いて、式(11)及び(12)に基づいて、SeNBあたりの最大送信電力PCMAX_SeNBを設定してもよい(第2の実施形態)。
さらに、最大送信電力設定部406は、所定のeNBについて最大送信電力を設定すると、残りのeNBにおける最大送信電力を、ユーザ端末20の最大送信電力から上記所定のeNBについての最大送信電力を除いた範囲に含まれるように決定することができる(第3の実施形態)。例えば、3つのeNBと接続する場合には、2つのeNBについて、端末固有情報に基づいてそれぞれ最大送信電力を決定した後に、PCMAXからこれらの決定した最大送信電力を除いた電力を、残り1つのeNBの最大送信電力の上限として決定してもよい。
なお、送信信号生成部402は、最大送信電力設定部406で端末固有情報に基づいて所定の無線基地局への上り信号の最大送信電力を設定できることを、ユーザ端末能力情報(UE capability information)として生成することが好ましい。
PH報告生成部411は、制御部401からの指示に基づいて、各eNB/CGに対するPH(Power Headroom)を、当該eNB/CGが要求した上り信号の送信電力と、当該eNB/CGへの上り信号の最大送信電力と、の差分から算出し、PHRを生成して送信信号生成部402に出力する。なお、eNB/CGへの上り信号の最大送信電力の上限に基づいて、PHRを生成してもよい。
デマッピング部404は、送受信部203で受信された信号をデマッピングして、分離した信号を受信信号復号部405に出力する。具体的には、デマッピング部404は、無線基地局10から送信された下りリンク信号をデマッピングする。
受信信号復号部405は、下り制御チャネル(PDCCH)で送信された下り制御信号(PDCCH信号)を復号し、スケジューリング情報(上りリソースへの割り当て情報)、下り制御信号に対して送達確認信号をフィードバックするセルに関する情報、TPCコマンドなどを制御部401へ出力する。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。例えば、上述の各実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本出願は、2014年5月8日出願の特願2014−097079に基づく。この内容は、全てここに含めておく。

Claims (5)

  1. マスタセルグループ及びセカンダリセルグループのそれぞれへ、上り信号を送信する送信部と、
    前記マスタセルグループに対する上り信号の最大送信電力を示す第1上位レイヤパラメータを含む、前記マスタセルグループの設定を受信する受信部と、
    前記第1上位レイヤパラメータに基づいて、前記マスタセルグループに対する最大送信電力の上限及び下限を決定し、前記マスタセルグループに対する最大送信電力の前記上限及び前記下限の範囲内で、前記マスタセルグループに対する最大送信電力をセットする最大送信電力設定部と、を有することを特徴とするユーザ端末。
  2. 前記受信部は、前記セカンダリセルグループに対する上り信号の最大送信電力に関する第2上位レイヤパラメータを含む、前記セカンダリセルグループの設定を受信し、
    前記最大送信電力設定部は、前記第2上位レイヤパラメータに基づいて前記セカンダリセルグループに対する最大送信電力の上限及び下限を決定し、前記セカンダリセルグループに対する最大送信電力の前記上限及び前記下限の範囲内で、前記セカンダリセルグループに対する最大送信電力をセットすることを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
  3. 前記最大送信電力設定部は、前記マスタセルグループに対し、前記第1上位レイヤパラメータと、規定値と、を含む複数の値の最小値を前記マスタセルグループに対する最大送信電力の上限として決定し、
    前記セカンダリセルグループに対し、前記第2上位レイヤパラメータと、規定値と、を含む複数の値の最小値を前記セカンダリセルグループに対する最大送信電力の上限として決定することを特徴とする請求項2に記載のユーザ端末。
  4. 前記最大送信電力設定部は、前記第1上位レイヤパラメータに基づく値から第1オフセット値を減じて得られる値と、前記規定値から、最大電力低減及び追加最大電力低減に基づく値を減じて得られる値と、の最小値を前記マスタセルグループに対する最大送信電力の下限として決定し、
    前記第2上位レイヤパラメータに基づく値から第2オフセット値を減じて得られる値と、前記規定値から、最大電力低減及び追加最大電力低減に基づく値を減じて得られる値と、の最小値を前記セカンダリセルグループに対する最大送信電力の下限として決定することを特徴とする請求項3に記載のユーザ端末。
  5. マスタセルグループ及びセカンダリセルグループのそれぞれへ、上り信号を送信する工程と、
    前記マスタセルグループに対する上り信号の最大送信電力を示す第1上位レイヤパラメータを含む、前記マスタセルグループの設定を受信する工程と、
    前記第1上位レイヤパラメータに基づいて、前記マスタセルグループに対する最大送信電力の上限及び下限を決定し、前記マスタセルグループに対する最大送信電力の前記上限及び前記下限の範囲内で、前記マスタセルグループに対する最大送信電力をセットする工程と、を有することを特徴とするユーザ端末の無線通信方法。
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