JP2015184615A - 光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ Download PDF

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Megumi Mizuno
恵弥 水野
溝口 安志
Yasushi Mizoguchi
安志 溝口
真希子 日野
Makiko Hino
真希子 日野
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Abstract

【課題】軸部上の配線において、ボイドが発生する領域の体積を小さくすることができ、電気的特性の低下を抑制することのできる光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイを提供する。【解決手段】光スキャナー3は、光を反射する光反射部Mを備える可動部31と、可動部31を第1の軸J1まわりに揺動可能に支持する軸部321、322と、軸部321、322上に設けられた配線51、52と、を有し、配線51、52の横断面は、軸部321、322との接触幅W2よりも広い幅W1を有する広幅部510、520を有している。【選択図】図6

Description

本発明は、光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイに関するものである。
例えば、特許文献1には、可動ミラーと、可動ミラーを囲む枠状のジンバルと、ジンバルを囲む支持体と、可動ミラーとジンバルとを連結する第1のトーションバーと、ジンバルと支持体とを連結する第2のトーションバーと、を有する光スキャナーが開示されている。また、特許文献1の光スキャナーでは、ジンバル上にコイルが形成されており、このコイルの両端が第2のトーションバー上に設けられた配線を介して支持体まで引き出されている。このような構成の光スキャナーでは、コイルに所定の交番電圧を印加することで、第1、第2のトーションバーを捩り変形させながら可動ミラーを2軸まわりに揺動させることができる。
しかしなら、特許文献1の光スキャナーでは、第2のトーションバー上に設けられた配線の横断面が矩形(略正方向)をなしているため、第2のトーションバーとの接触幅が大きくなってしまう。そのため、第2のトーションバーがねじり変形すると、配線の第2のトーションバーとの接触部に大きな応力が発生する。このような応力が発生すると、配線にボイド(空隙)が形成され、このボイドが原因となって、配線の抵抗が増大したりし、光スキャナーの正常な駆動を行うことができなくなるという問題がある。
特開2006−145962号公報
本発明の目的は、軸部上の配線において、ボイドが発生する領域の体積を小さくすることができ、電気的特性の低下を抑制することのできる光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイを提供することにある。
このような目的は、下記の発明により達成される。
本発明の光スキャナーは、光を反射する光反射部を備える可動部と、
前記可動部を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部と、
前記第1の軸部上に設けられた配線と、を有し、
前記配線の横断面は、前記第1の軸部との接触幅よりも広い幅を有する広幅部を有していることを特徴とする。
これにより、軸部上の配線において、ボイドが発生する領域の体積を小さくすることができ、電気的特性の低下を抑制することのできる光スキャナーが得られる。
本発明の光スキャナーでは、前記可動部にはコイルが設けられ、
前記コイルに前記配線が接続されていることが好ましい。
これにより、コイルへの通電を安定して行うことができる。
本発明の光スキャナーでは、前記可動部の姿勢を検出する姿勢検出センサーを有し、
前記姿勢検出センサーに前記配線が接続されていることが好ましい。
これにより、姿勢検出センサーでの検出を安定して行うことができる。
本発明の光スキャナーでは、前記配線は、前記第1の軸部の幅方向の端部に設けられていることが好ましい。
これにより、配線に加わる応力を低減することができ、配線においてボイドの発生する領域の体積を小さくすることができる。
本発明の光スキャナーでは、前記配線の横断面は、前記第1の軸部に向けて幅が漸減するテーパー状をなしていることが好ましい。
これにより、配線の形成が容易となる。
本発明の光スキャナーでは、前記配線の横断面は、
第1の幅を有し、かつ、前記第1の軸部と接触する狭幅部と、
前記狭幅部の前記第1の軸部と反対側に位置し、かつ、前記第1の幅よりも広い第2の幅を有する広幅部と、を有することが好ましい。
これにより、配線の第1の軸部との接触部付近におけるボイドの発生をより効果的に低減することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記配線の厚さは、5μm以上であることが好ましい。
これにより、配線の電気抵抗を十分に低く維持することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記可動部は、
第1の可動部と、
前記第1の可動部を囲むように設けられている枠状の第2の可動部と、
前記第1の可動部と前記第2の可動部とを接続し、前記第1の可動部を前記第1の軸に交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2の軸部と、を有することが好ましい。
これにより、第1の可動部を第1の軸部と第2の軸部の2軸まわりに揺動させることができる。
本発明の画像表示装置は、本発明の光スキャナーを有することを特徴とする。
これにより、安定した駆動が可能な画像表示装置が得られる。
本発明のヘッドマウントディスプレイは、本発明の光スキャナーと、
前記光スキャナーを搭載し、観察者の頭部に装着されるフレームと、を有することを特徴とする。
これにより、安定した駆動が可能なヘッドマウントディスプレイが得られる。
本発明の画像表示装置の第1実施形態を示す構成図である。 図1に示す画像表示装置が備える光スキャナーの上面図である。 図2に示す光スキャナーの下面図である。 図2中のA−A線断面図である。 図4に示すコイルに印加する電圧を示す図である。 (a)が図2中のB−B線断面図、(b)が図2中のC−C線断面図である。 図2に示す光スキャナーの製造方法を示す断面図である。 本発明の画像表示装置の第2実施形態が有する光スキャナーの断面図である。 本発明の画像表示装置の第3実施形態を示す構成図である。 図9に示す画像表示装置が有する光スキャナーの上面図である。 図10に示す光スキャナーの下面図である。 本発明の第4実施形態にかかる画像表示装置が備える光スキャナーの上面図である。 図12中のD−D線断面図である。 本発明の第5実施形態にかかる画像表示装置が備える光スキャナーの上面図である。 図14に示す光スキャナーの部分拡大平面図である。 図14に示す光スキャナーが有する姿勢検出センサーを示す平面図である。 図15中のE−E線断面図である。 本発明の画像表示装置を応用したヘッドアップディスプレイを示す斜視図である。 本発明のヘッドマウントディスプレイを示す斜視図である。
以下、本発明の光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイの好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
1.画像表示装置
まず、本発明の画像表示装置について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の画像表示装置の第1実施形態を示す構成図である。図2は、図1に示す画像表示装置が備える光スキャナーの上面図である。図3は、図2に示す光スキャナーの下面図である。図4は、図2中のA−A線断面図である。図5は、図4に示すコイルに印加する電圧を示す図である。図6は、(a)が図2中のB−B線断面図、(b)が図2中のC−C線断面図である。図7は、図2に示す光スキャナーの製造方法を示す断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図2に示す+Z軸側を「上」と言い、−Z軸側を「下」と言う。
図1に示すように、画像表示装置1は、スクリーン、壁面などの対象物10に描画用レーザー光LLを二次元的に走査することにより画像を表示する装置である。画像表示装置1は、描画用レーザー光LLを出射する描画用光源ユニット2と、描画用レーザー光LLを走査する2つの光スキャナー3と、を有している。このような画像表示装置1では、2つの光スキャナー3が、描画用レーザー光LLの走査方向(後述する第1の軸J1)が直交するように配置されている。そして、例えば、一方の光スキャナー3が描画用レーザー光LLを水平方向に走査し、他方の光スキャナー3が描画用レーザー光LLを垂直方向に走査することにより、対象物10に二次元画像を表示できるようになっている。なお、以下では、描画用レーザー光LLを水平方向に走査する光スキャナー3を「水平走査用光スキャナー3’」とも言い、描画用レーザー光LLを垂直方向に走査する光スキャナー3を「垂直走査用光スキャナー3”」とも言う。
≪描画用光源ユニット≫
図1に示すように、描画用光源ユニット2は、赤色、緑色、青色、各色のレーザー光源(光源部)21R、21G、21Bと、レーザー光源21R、21G、21Bに対応して設けられたコリメーターレンズ22R、22G、22Bおよびダイクロイックミラー23R、23G、23Bと、を備えている。
レーザー光源21R、21G、21Bは、それぞれ、図示しない光源と駆動回路とを有している。そして、レーザー光源21Rは、赤色のレーザー光RRを射出し、レーザー光源21Gは、緑色のレーザー光GGを出射し、レーザー光源21Bは、青色のレーザー光BBを出射する。レーザー光RR、GG、BBは、それぞれ、図示しない制御部から送信される駆動信号に対応して出射され、コリメーターレンズ22R、22G、22Bによって平行光または略平行光にされる。レーザー光源21R、21G、21Bとしては、例えば、端面発光半導体レーザー、面発光半導体レーザーなどの半導体レーザーを用いることができる。半導体レーザーを用いることにより、レーザー光源21R、21G、21Bの小型化を図ることができる。
このようなレーザー光源21R、21G、21Bの配置に倣って、ダイクロイックミラー23R、23G、23Bが配置されている。ダイクロイックミラー23Rは、レーザー光RRを反射する特性を有している。ダイクロイックミラー23Gは、レーザー光GGを反射するとともに、レーザー光RRを透過する特性を有している。ダイクロイックミラー23Bは、レーザー光BBを反射するとともに、レーザー光RR、GGを透過する特性を有している。これらダイクロイックミラー23R、23G、23Bによって、各色のレーザー光RR、GG、BBが合成されて描画用レーザー光LLとなる。
≪光スキャナー≫
図2ないし図4に示す光スキャナー3は、光反射部Mを有する可動部31と、1対の軸部(第1の軸部)321、322と、支持部33と、を有する構造体30と、可動部31を揺動させるための駆動手段34と、を有している。なお、以下では、説明の便宜上、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とし、Z軸方向が可動部31(構造体30)の板厚方向と一致し、X軸方向が第1の軸J1と一致するものとする。また、Z軸方向から見た平面視を単に「平面視」とも言う。
可動部31は、板状をなしており、その上面には光反射性を有する光反射部Mが設けられている。光反射部Mは、例えば、アルミニウム等の金属膜によって構成することができる。このような可動部31には描画用レーザー光LLが入射し、入射した描画用レーザー光LLは、光反射部Mで反射され、光反射部M(可動部31)の姿勢に応じた方向へ走査される。
軸部321、322は、可動部31を介して互いに対向して配置されている。また、軸部321、322は、それぞれ、第1の軸J1に沿って延在し、その一端部が可動部31に接続されており、他端部が支持部33に接続されている。これら軸部321、322は、それぞれ、可動部31を第1の軸J1まわりに揺動可能に支持し、可動部31の第1の軸J1まわりの揺動に伴って捩じれ変形する。なお、軸部321、322の形状としては、それぞれ、前述した形状に限定されず、例えば、途中の少なくとも1箇所に屈曲または湾曲した部分や分岐した部分を有する形状となっていてもよいし、2本の軸部に分割された形状となっていてもよい。
支持部33は、枠状をなしており、平面視で、可動部31を囲むように配置されている。ただし、支持部33の構成としては、これに限定されず、例えば、支持部33が2つに分割されており、これら2つの支持部33が可動部31を介してX軸方向に対向配置されていてもよい。
このような構造体30は、例えば、シリコン基板で形成されている。このように、構造体30をシリコン基板で形成することで、光スキャナー3の振動特性を優れたものとすることができる。また、シリコン基板は、エッチングによって微細な加工が可能であるため、シリコン基板を用いて構造体30を形成することにより、各部の寸法精度を優れたものとすることができ、また、光スキャナー3の小型化を図ることができる。
また、図4に示すように、構造体30の下面には絶縁層301が設けられている。絶縁層301の構成材料としては、絶縁性を有していれば特に限定されないが、本実施形態ではSiO(酸化シリコン)で構成されている。絶縁層301の構成材料をSiOとすると、シリコン基板からなる構造体30の下面を熱酸化処理することで簡単に絶縁層301を形成することができる。このような絶縁層301の厚さとしては、特に限定されないが、例えば、0.2μm以上程度であることが好ましい。なお、絶縁層301の構成材料としては、SiOの他、例えば、SiN(窒化シリコン)等を用いることができる。
図3および図4に示すように、駆動手段34は、可動部31の下面に設けられているコイル341と、平面視において、コイル341を挟むように配置され、コイル341から発生する磁界に作用する永久磁石342a、342bと、を有している。コイル341は、可動部31の下面に渦巻き状に形成された金属配線3410で構成されている。また、コイル341の一端は、軸部321の下面上に設けられた配線51を介して支持部33まで引き出され、他端は、軸部322の下面上に設けられた配線52を介して支持部33まで引き出されている。これらコイル341および配線51、52の構成材料としては、導電性を有していれば特に限定されず、例えば、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、錫(Sn)、Au(金)等の金属材料を用いることができる。
なお、コイル341の一端と配線51は、コイル341の短絡を防止するためにボンディングワイヤー59を介して電気的に接続されている。ただし、コイル341の一端と配線51との接続は、ボンディングワイヤー59を用いた方法に限定されず、例えば、可動部31の下面にコイル341を覆うように絶縁層を形成し、この絶縁層上に形成した配線を介して接続してもよい。
一方、永久磁石342a、342bは、可動部31を介してY軸方向に対向配置されている。また、永久磁石342aは、S極を可動部31側に向けて配置されており、永久磁石342bは、N極を可動部31側に向けて配置されている。永久磁石342a、342bとしては、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、ボンド磁石等を好適に用いることができる。
このような駆動手段34では、配線51、52を介して、コイル341に交番電圧を印加することにより、軸部321、322を捩れ変形させつつ、可動部31を第1の軸J1まわりに揺動させることができる。
ここで、2つの光スキャナー3のうちの水平走査用光スキャナー3’については、可動部31と軸部321、322とからなる振動系のねじり共振周波数と等しい周波数の交番電圧をコイル341に印加し、可動部31を共振駆動させることが好ましい。これにより、可動部31の第1の軸J1まわりの揺動角を大きくすることができる。なお、このような交番電圧の周波数としては、特に限定されないが、例えば、10〜40kHz程度であるのが好ましい。また、交番電圧の波形としては、特に限定されないが、図5(a)に示すような正弦波のような波形であることが好ましい。
一方、垂直走査用光スキャナー3”については、可動部31と軸部321、322とからなる振動系のねじり共振周波数と異なる周波数の交番電圧をコイル341に印加し、可動部31を非共振駆動させることが好ましい。このような交番電圧の周波数としては、特に限定されないが、例えば、30〜120Hz程度(60Hz程度)であるのが好ましい。また、交番電圧の波形としては、特に限定されないが、図5(b)に示すような鋸波のような波形であることが好ましい。
次に、配線51、52の横断面の形状について説明する。図6に示すように、配線51、52の横断面は、下面から軸部321、322側に向けて幅が連続的に漸減するテーパー状(下面を下底とし上面を上底とする台形状)をなし、軸部321、322との接触幅よりも広い幅を有する広幅部510、520を有している。具体的には、配線51、52は、下面511、521の幅W1よりも、上面512、522の幅(すなわち、前記接触幅)W2の方が短く、かつ、下面511、521および上面512、522を連結する側面がXZ平面に対して傾斜した傾斜面となっている。そのため、配線51、52の下面521、522側には、幅W2よりも広幅の広幅部510、520が設けられている。なお、側面のXZ平面に対する傾斜角θとしては、特に限定されず、配線51、52の厚さによっても異なるが、例えば、10°以上30°以下程度であることが好ましい。
このように、配線51、52の横断面形状をテーパー状とすることで、配線51、52において、ボイドが発生する領域の体積を小さくすることができる。そのため、電気的特性に優れている光スキャナー3が得られる。
具体的に説明すると、前述したように、光スキャナー3は、可動部31の第1の軸J1まわりの揺動に伴って軸部321、322が捩じれ変形する。そして、この捩じれ変形によって、配線51、52の軸部321、322との接触面(上面512、522)付近に応力Fが発生し、この応力Fによって、例えば、配線51、52の接触面付近にボイド(空隙)が発生するおそれがある。ボイドは、配線51、52の電気抵抗を増大させるため、ボイドの発生する領域は最小限に抑えたい。なお、応力Fの大きさに応じて、配線51、52の横断面におけるボイドの発生領域の高さが定まることが分かっている。そこで、光スキャナー3では、配線51、52の横断面形状をテーパー状とし、配線51、52と軸部321、322とが接触する領域の幅(幅W2)を小さくすることでボイドが発生する領域の体積を低減し、これにより、ボイド発生による配線51、52の電気抵抗の増加を抑制している。一方、横断面をテーパー状として広幅部510、520を設けることで、接触幅(幅W2)を小さくしたことによる配線51、52の横断面積の低下を抑制し、十分に広い横断面積を有する配線51、52とすることができる。これら2つの効果から、光スキャナー3は、コイル341に安定して電圧を印加することができ、優れた電気的特性を有するものとなる。
また、本実施形態では、配線51、52が軸部321、322の下面の幅方向の端部に沿って配置されている。すなわち、平面視で、軸部321、322の中央部(第1の軸J1)からずれた位置に配置されている。軸部321、322が捩じれ変形する際には軸部321、322の中央部ほど応力Fが大きくなるため、このように、中央部を避けて配線51、52を配置することで、応力Fをなるべく小さくすることができ、上記効果がより向上する。
以上説明したように、光スキャナー3では、配線51、52をテーパー状とすることで配線51、52にボイドが発生しても配線51、52の電気抵抗を十分に低く維持することができるように、言い換えると、配線51、52の電気抵抗をボイドが発生する前の初期値付近に保つことができるようにしている。なお、配線51、52の厚さtを5μm以上とすることが好ましく、10μm以上とすることがより好ましい。上述の通り、応力Fの大きさによっても異なるが、一般的な構成の光スキャナーでは、ボイドが発生する領域S1は、配線51、52の軸部321、322との接触面から1μm程度の範囲である。そのため、配線51、52の厚さtを上述の厚さとすることで、ボイドが実質的に発生しない領域S2を十分に大きく確保することができる。したがって、ボイドの影響が小さくなり、配線51、52の電気抵抗を十分に低く維持(ほぼ初期値で維持)することができる。
なお、配線51、52の厚さtの最大値としては、特に限定されないが、例えば、20μm以下であることが好ましい。厚さtが20μmを超えると、上述した効果のそれ以上の向上がほとんど見られず、配線51、52の厚みが増すだけとなってしまう。したがって、20μmを超えると、配線51、52が過度に厚くなり、例えば、製造時間が長くなったり、コスト増を招いたりするおそれがある。
以上、配線51、52の横断面形状について詳細に説明したが、本実施形態では、図4に示すように、コイル341を形成する金属配線3410の横断面も、配線51、52と同様にテーパー状となっている。なお、金属配線3410の横断面形状は、配線51、52の横断面形状と同様の構成であるため、その説明を省略する。また、金属配線3410の横断面をテーパー状とする理由も配線51、52の横断面をテーパー状とする理由と同様である。簡単に説明すると、可動部31が第1の軸J1まわりに揺動すると、その慣性によって可動部31が厚さ方向に撓み変形し、この変形によって金属配線3410の可動部31との接触部付近に応力Fが加わる。そこで、金属配線3410の横断面形状をテーパー状とし、金属配線3410と可動部31との接触幅を小さくすることでボイドが発生する領域の体積を低減し、ボイド発生による金属配線3410の電気抵抗の増加を抑制している。また、横断面をテーパー状として広幅部3411を設けることで、接触幅を小さくしたことによる金属配線3410の横断面積の低下を抑制し、十分に広い横断面積を有する金属配線3410とすることができる。これら2つの効果から、より低電力で、コイル341から磁界を発生させることができる。
以上、光スキャナー3の構成について詳細に説明した。
なお、本実施形態では、配線51、52は、その全域で、横断面がテーパー状となっているが、少なくとも、軸部321、321上に位置する部位の横断面がテーパー状となっていればよい。
このような光スキャナー3が有する構造体30は、例えば、次のようにして製造することができる。
まず、図7(a)に示すように、構造体30となるシリコン基板30Aを用意し、その下面にSiOで構成された絶縁層301を形成する。絶縁層301の形成方法としては、特に限定されず、例えば、熱酸化法を用いることができる。次に、図7(b)に示すように、絶縁層301上に金属膜50を成膜する。金属膜50の成膜方法としては、特に限定されず、蒸着、スパッタリング、めっき(無電解めっき)処理等の方法を用いることができるが、これらの中でもめっき処理を用いることが好ましい。めっき処理によれば、蒸着やスパッタリングよりも厚い金属膜50を比較的簡単に形成することができるので、構造体30の製造に適している。
次に、図7(c)に示すように、金属膜50の下面およびシリコン基板30Aの上面に、コイル341および配線51、52の形状に対応したマスク6をフォトリソグラフィー技法によって形成し、このマスク6を介して金属膜50をウエットエッチングする。これにより、金属膜50がパターニングされ、図7(d)に示すように、配線51、52およびコイル341が得られる(ただし、配線51のみ図示)。このように、ウエットエッチングを用いてパターニングすることにより、横断面がテーパー状の配線51、52およびコイル341を簡単に形成することができる。
次に、マスク6を除去した後、フォトリソグラフィー技法およびエッチング技法を用いてシリコン基板30Aをパターニングし、図7(e)に示すように、可動部31、軸部321、322および支持部33を一体的に形成する。そして、可動部31の上面に光反射部Mを形成するとともに、コイル341と配線52とをボンディングワイヤー59で接続することで、構造体30が得られる。
<第2実施形態>
次に、本発明の画像表示装置の第2実施形態について説明する。
図8は、本発明の画像表示装置の第2実施形態が有する光スキャナーの断面図である。
以下、第2実施形態の画像表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態の画像表示装置は、光スキャナーが有する配線およびコイルの横断面形状が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
≪光スキャナー≫
以下、本実施形態の光スキャナー3が有する配線51、52およびコイル341の横断面形状について説明するが、配線51、52およびコイル341は、それぞれ、同様の構成であるため、配線51について代表して説明し、配線52およびコイル341については、その説明を省略する。
図8に示すように、配線51の横断面は、幅(第1の幅)W3を有し、軸部321と接触する狭幅部515と、狭幅部515の下側(軸部321と反対側)に位置し、幅W3よりも広い幅(第2の幅)W4を有する広幅部516と、を有し、これらの境界部に段差部517が形成されている。言い換えると、配線51の横断面は、幅(第2の幅)W4を有する広幅部516と、広幅部516の上面の両端部を除く中央部から上側に突出して設けられ、幅(第2の幅)W4よりも狭い幅(第1の幅)W3を有する狭幅部515と、を有し、狭幅部515の上面にて軸部321の下面と接合(接触)している。配線51の横断面をこのような形状とすることでも、前述した第1実施形態と同様に、コイル341に安定して電圧を印加することができ、優れた電気的特性を有するものとなる。特に、本実施形態のような形状によれば、狭幅部515の幅W3が高さ方向にほぼ一定となっていることから、テーパー状となっている第1実施形態と比較して、配線51の領域S1での平均幅をより短くすることができる。そのため、配線51におけるボイドの発生する領域の体積をより小さくすることができる。
なお、狭幅部515と広幅部516との厚さの比としては、特に限定されないが、狭幅部515:広幅部516が30:70以上70:30以下程度であることが好ましい。これにより、上記効果がより顕著となる。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の画像表示装置の第3実施形態について説明する。
図9は、本発明の画像表示装置の第3実施形態を示す構成図である。図10は、図9に示す画像表示装置が有する光スキャナーの上面図である。図11は、図10に示す光スキャナーの下面図である。
以下、第3実施形態の画像表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態の画像表示装置は、光スキャナーの数および構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図9に示すように、本実施形態の画像表示装置1は、描画用レーザー光LLを出射する描画用光源ユニット2と、描画用レーザー光LLを走査する光スキャナー3と、光スキャナー3で走査した描画用レーザー光LLを反射させるミラー11と、を有している。なお、ミラー11は、必要に応じて設ければよく、省略してもよい。
≪描画用光源ユニット≫
描画用光源ユニット2は、前述した第1実施形態と同様の構成であるため、その説明を省略する。
≪光スキャナー≫
光スキャナー3は、描画用光源ユニット2から出射された描画用レーザー光LLを二次元走査する機能を有している。
図10に示すように、光スキャナー3は、光反射部Mを有する可動部31と、可動部31を囲むように配置された支持部33と、可動部31と支持部33とを接続し、可動部31を第1の軸J1まわりに揺動可能に支持する軸部(第1の軸部)321、322と、可動部31を揺動させるための駆動手段34と、を有している。
また、可動部31は、上面に光反射部Mが設けられた第1の可動部311と、第1の可動部311を囲むように配置された枠状の第2の可動部312と、第1の可動部311と第2の可動部312とを接続し、第1の可動部311を第1の軸J1と直交する第2の軸J2まわりに揺動可能に支持する1対の軸部(第2の軸部)313、314と、を有している。1対の軸部313、314は、第1の可動部311を介して互いに対向するように配置されており、また、第2の軸J2に沿った方向に延在している。
また、図11に示すように、第2の可動部312の下面にコイル341が設けられている。また、永久磁石342a、342bは、平面視で、可動部31を介して第1、第2の軸J1、J2の両軸に対して傾斜する方向に対向配置されている。
このような構成の光スキャナー3では、第1の可動部311、軸部313、314、第2の可動部312および軸部321、322によって、第1の可動部311を第1の軸J1まわりに揺動させる第1の振動系を構成する。また、第1の可動部311および軸部313、314によって、第1の可動部311を第2の軸J2まわりに揺動する第2の振動系を構成する。
また、コイル341に、第1の振動系を揺動させるための第1の交番電圧と、第2の揺動系を揺動させるための第2の交番電圧とを重畳させた重畳電圧を印加することで、第1の可動部311を第1、第2の軸J1、J2の2軸まわりに揺動させることができる。具体的には、コイル341に前記重畳電圧を印加することで、第1の可動部311を第2の可動部312に対して第2の軸J2まわりに揺動させるとともに、第2の可動部312を支持部33に対して第1の軸J1まわりに揺動させることができ、これにより、第1の可動部311を第1、第2の軸J1、J2の2軸まわりに揺動させることができる。
なお、本実施形態では、第1の可動部311の第1の軸J1まわりの揺動で描画用レーザー光LLの垂直走査(副走査)が行われ、第1の可動部311の第2の軸J2まわりの揺動で描画用レーザー光LLの水平走査(主走査)が行われるように光スキャナー3が配置されている。その関係で、第1の交番電圧としては、特に限定されないが、例えば、前述した第1実施形態の垂直走査用光スキャナー3”に印加する交番電圧と同様のものとすることができ、また、第2の交番電圧としては、特に限定されないが、例えば、前述した第1実施形態の水平走査用光スキャナー3’に印加する交番電圧と同様のものとすることができる。また、第1の振動系を非共振駆動とし、第2の振動系を共振駆動とすることが好ましい。
以上、本実施形態の光スキャナー3について詳細に説明した。本実施形態のようなジンバル型をなす二次元走査型の光スキャナー3によれば、1つの装置で描画用レーザー光LLを二次元走査(2軸まわりに走査)することができるため、例えば、前述した第1実施形態のような一次元走査型の光スキャナーを2つ組み合わせて描画用レーザー光LLを二次元走査させる構成と比較して、装置の小型化を図ることができるとともに、アライメントの調整も容易となる。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の画像表示装置の第4実施形態について説明する。
図12は、本発明の第4実施形態にかかる画像表示装置が備える光スキャナーの上面図である。図13は、図12中のD−D線断面図である。なお、図13では、説明の便宜上、構造体30の下面に設けられている配線およびコイルの図示を省略している。
以下、第4実施形態の画像表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第4実施形態の画像表示装置は、光スキャナーの構成が異なる以外は、前述した第3実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
≪光スキャナー≫
図12および図13に示すように、本実施形態の光スキャナー3では、第1の可動部311が、基部3111と、基部3111の上面に設けられた保持部3112と、を有し、保持部3112の上面に光反射部Mが設けられている。
また、保持部3112は、軸部313、314に対して板厚方向に離間するとともに、平面視で、軸部313、314の全域と重なって設けられている。そのため、軸部313、314の間の距離を短くしつつ、保持部3112の上面の面積(光反射部Mの面積)を大きくすることができる。また、軸部313、314の間の距離を短くすることができることから、第2の可動部312の小型化を図ることができる。さらに、第2の可動部312の小型化を図ることができることから、軸部321、322の間の距離を短くすることができる。このようなことから、光反射部Mの面積を大きくしても、光スキャナー3の小型化を図ることができる。
このような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の画像表示装置の第5実施形態について説明する。
図14は、本発明の第5実施形態にかかる画像表示装置が備える光スキャナーの上面図である。図15は、図14に示す光スキャナーの部分拡大平面図である。図16は、図14に示す光スキャナーが有する姿勢検出センサーを示す平面図である。図17は、(a)が図15中のE−E線断面図、(b)が図15中のF−F線断面図である。
以下、第5実施形態の画像表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第5実施形態の画像表示装置は、光スキャナーの構成が異なる以外は、前述した第3実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
≪光スキャナー≫
図14に示すように、本実施形態の光スキャナー3は、さらに、第1の可動部311の姿勢を検出する姿勢検出センサー7を有している。このような姿勢検出センサー7は、軸部321と支持部33の境界部に設けられ、第1の軸J1まわりの第1の可動部311の揺動角を検出する第1の姿勢検出センサー71と、軸部314と第2の可動部312の境界部に設けられ、第2の軸J2まわりの第1の可動部311の揺動角を検出する第2の姿勢検出センサー72と、を有しており、これら2つのセンサーの検出結果から第1の可動部311の姿勢を検出する。
図15(a)に示すように、第1の姿勢検出センサー71は、4つのピエゾ抵抗素子711、712、713、714を有し、これら4つのピエゾ抵抗素子711、712、713、714が配線53によって図16に示すように接続され、これにより、ブリッジ回路710が構成されている。軸部321が捩り変形すると、ピエゾ抵抗素子711、712、713、714が歪み、その撓み量に応じてピエゾ抵抗素子711、712、713、714の抵抗値が変化する。それに伴って、ブリッジ回路710の出力が変化し、その出力に基づいて、第1の軸J1まわりの第1の可動部311の揺動角を求めることができる。
同様に、図15(b)に示すように、第2の姿勢検出センサー72は、4つのピエゾ抵抗素子721、722、723、724を有し、これら4つのピエゾ抵抗素子721、722、723、724が配線54によって図16に示すように接続され、これにより、ブリッジ回路720が構成されている。また、各配線54は、第2の可動部312および軸部321、322を介して支持部33まで引き出されている。軸部314が捩り変形すると、ピエゾ抵抗素子721、722、723、724が歪み、その撓み量に応じてピエゾ抵抗素子721、722、723、724の抵抗値が変化する。それに伴って、ブリッジ回路720の出力が変化し、その出力に基づいて、第2の軸J2まわりの第1の可動部311の揺動角を求めることができる。
各ピエゾ抵抗素子711〜714、721〜724は、それぞれ、図17(a)、(b)に示すように、構造体30(シリコン基板)の上面にリンやボロンをドープして形成することができる。また、構造体30の上面には絶縁層302が設けられており、この絶縁層302上に配線53、54が設けられている。そして、これら配線53、54が、図17に示すように、配線51、52と同様にテーパー状をなしている。配線53、54の構成は、配線51、52と同様であるため、その説明を省略する。
このように、第1、第2の姿勢検出センサー71、72に接続されている配線53、54を前述した配線51、52と同様にテーパー状とすることで、配線51、52と同様の効果を発揮することができる。すなわち、配線53、54の構造体30との接触部に発生する応力Fによって、配線53、54に発生するボイドの存在する領域の体積を小さくすることができる。一方で、横断面をテーパー状として広幅部530、540を設けることで、配線53、54の横断面積の低下を抑制し、十分に広い横断面積を有する配線53、54とすることができる。これら2つの効果から、光スキャナー3は、姿勢検出センサー7から精度よく信号を取り出すことができ、第1の可動部311の姿勢を精度よく検出することができる。
特に、本実施形態では、配線54が軸部321、322の上面の幅方向の端部に沿って配置されている。すなわち、平面視で、軸部321、322の中央部(第1の軸J1)からずれた位置に配置されている。軸部321、322が捩じれ変形する際には軸部321、322の中央部ほど応力Fが大きくなるため、このように、中央部を避けて配線54を配置することで、応力Fをなるべく小さくすることができ、上述した効果がより向上する。
なお、本実施形態では、配線53についてもテーパー状の横断面としているが、配線53は、軸部313、314、321、322上を通過していないので、大きな応力が加わり難い。そのため、配線53の横断面は、テーパー状でなくてもよく、例えば、従来のような矩形であってもよい。また、配線54は、その全域で、横断面がテーパー状となっていることが好ましいが、少なくとも、軸部321、321上に位置する部位の横断面がテーパー状となっていればよい。また、本実施形態では、第1、第2の姿勢検出センサー71、72がブリッジ回路710、720を構成しているが、第1、第2の姿勢検出センサー71、72の構成としては、第1の可動部311の揺動角を検出することができれば特に限定されない。
また、本実施形態では、駆動手段34として、第2の可動部312の下面にコイル341が設けられた所謂ムービングコイル式を採用しているが、駆動手段34としては、これに限定されず、第2の可動部312の下面に永久磁石を配置した所謂ムービングマグネット式を採用してもよい。
2.ヘッドアップディスプレイ
次に、本発明の画像表示装置の一例であるヘッドアップディスプレイについて説明する。
図18は、本発明の画像表示装置を応用したヘッドアップディスプレイを示す斜視図である。
図18に示すように、ヘッドアップディスプレイシステム200では、画像表示装置1は、自動車のダッシュボードに、ヘッドアップディスプレイ210を構成するよう搭載されている。このヘッドアップディスプレイ210により、フロントガラス220に、例えば、目的地までの案内表示等の所定の画像を表示することができる。なお、ヘッドアップディスプレイシステム200は、自動車に限らず、例えば、航空機、船舶等にも適用することができる。
3.ヘッドマウントディスプレイ
次に、本発明のヘッドマウントディスプレイについて説明する。
図19は、本発明のヘッドマウントディスプレイを示す斜視図である。
図19に示すように、ヘッドマウントディスプレイ300は、観察者の頭部に装着されるフレーム310と、フレーム310に搭載された画像表示装置1とを有している。そして、画像表示装置1により、フレーム310の本来レンズである部位に設けられた表示部(光反射層材)320に、一方の目で視認される所定の画像を表示する。
表示部320は、透明であってもよく、また、不透明であってもよい。表示部320が透明な場合は、現実世界からの情報に画像表示装置1からの情報を重ねて使用することができる。また、表示部320は、入射した光の少なくとも一部を反射すればよく、例えば、ハーフミラーなどを用いることができる。
なお、ヘッドマウントディスプレイ300に、2つ画像表示装置1を設け、両方の目で視認される画像を、2つの表示部に表示するようにしてもよい。
以上、本発明の光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に他の任意の構成物が付加されていてもよい。
1……画像表示装置
10……対象物
11……ミラー
2……描画用光源ユニット
21B、21G、21R……レーザー光源
22B、22G、22R……コリメーターレンズ
23B、23G、23R……ダイクロイックミラー
3……光スキャナー
3’……水平走査用光スキャナー
3”……垂直走査用光スキャナー
30……構造体
30A……シリコン基板
301……絶縁層
302……絶縁層
31……可動部
311……第1の可動部
3111……基部
3112……保持部
312……第2の可動部
313、314……軸部
321、322……軸部
33……支持部
34……駆動手段
341……コイル
3410……金属配線
3411……広幅部
342a、342b……永久磁石
50……金属膜
51、52、53、54……配線
510、520、530、540……広幅部
511……下面
512……上面
515……狭幅部
516……広幅部
517……段差部
521……下面
59……ボンディングワイヤー
6……マスク
7……姿勢検出センサー
71……第1の姿勢検出センサー
72……第2の姿勢検出センサー
710、720……ブリッジ回路
711、712、713、714、721、722、723、724……ピエゾ抵抗素子
200……ヘッドアップディスプレイシステム
210……ヘッドアップディスプレイ
220……フロントガラス
300……ヘッドマウントディスプレイ
310……フレーム
320……表示部
BB、GG、RR……レーザー光
LL……描画用レーザー光
J1……第1の軸
J2……第2の軸
M……光反射部
S1、S2……領域
θ……傾斜角

Claims (10)

  1. 光を反射する光反射部を備える可動部と、
    前記可動部を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部と、
    前記第1の軸部上に設けられた配線と、を有し、
    前記配線の横断面は、前記第1の軸部との接触幅よりも広い幅を有する広幅部を有していることを特徴とする光スキャナー。
  2. 前記可動部にはコイルが設けられ、
    前記コイルに前記配線が接続されている請求項1に記載の光スキャナー。
  3. 前記可動部の姿勢を検出する姿勢検出センサーを有し、
    前記姿勢検出センサーに前記配線が接続されている請求項1に記載の光スキャナー。
  4. 前記配線は、前記第1の軸部の幅方向の端部に設けられている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  5. 前記配線の横断面は、前記第1の軸部に向けて幅が漸減するテーパー状をなしている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  6. 前記配線の横断面は、
    第1の幅を有し、かつ、前記第1の軸部と接触する狭幅部と、
    前記狭幅部の前記第1の軸部と反対側に位置し、かつ、前記第1の幅よりも広い第2の幅を有する広幅部と、を有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  7. 前記配線の厚さは、5μm以上である請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  8. 前記可動部は、
    第1の可動部と、
    前記第1の可動部を囲むように設けられている枠状の第2の可動部と、
    前記第1の可動部と前記第2の可動部とを接続し、前記第1の可動部を前記第1の軸に交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2の軸部と、を有する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の光スキャナーを有することを特徴とする画像表示装置。
  10. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の光スキャナーと、
    前記光スキャナーを搭載し、観察者の頭部に装着されるフレームと、を有することを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
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