JP2015184295A - 電子写真用記録シート - Google Patents

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Abstract

【課題】紙捌き性に優れ、印刷した際に生じる光沢むらが改善された、写真画質出力に適した電子写真用記録シートを提供する。【解決手段】紙基材の少なくとも一方の面にトナー受像層を含有する電子写真用記録シートであって、該紙基材が粘度12.0mPa・S以下のパルプを含有するスラリーを抄造して得られた紙基材であり、該紙基材の厚さムラ指数PY値が2.0V以下であることを特徴とする電子写真用記録シート。【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真用記録シートに関するものである。詳しくは、紙捌き性に優れ、印刷した際に生じる光沢むらが改善された、写真画質出力に適した電子写真用記録シートに関するものである。
電子写真方式を用いて印刷する用途は、端末PC用プリンター、ファックス、または複写機に留まらず、多品種小ロット印刷、可変情報印刷等を可能とする、いわゆるオンデマンド印刷分野でも実用化が進み、技術的進展が目覚ましい。近年では印刷速度、画質の向上に伴い、印刷部数が従来オフセットやグラビア等の印刷で行われていた領域でも利用され始めた。
電子写真印刷は無版の印刷方式であるが故に可変情報を扱えるのがメリットである。一方でオフセット印刷やグラビア印刷は可変情報を扱うことはできないものの、高品質の印刷を安価に大量に行うことに適している。そこで電子写真方式においても、印刷機械、トナー、記録シートの面から高画質化、高速化、省電力化、そして低コスト化へ向けた技術開発が進められている。
電子写真印刷方式のうち、乾式電子写真方式は事務用複写機等に代表される方式であり、画像を形成するトナーは顔料と合成樹脂からなる固体粉末トナーを使用する。画像形成の方法は、感光体上に現れた静電画像にトナーを吸着させ、このトナーを被転写物に転写、加熱する方式である。
近年、乾式電子写真方式印刷機における印刷画質の向上は目覚ましく、従来では印刷機の用途として考慮されることが少なかった写真出力、ならびにフォトブック用途等に用いられる機会が増加している。
電子写真用記録シートの基材としては一般的に広く紙が使用されているが、特に上記した写真出力やフォトブック等の用途における記録シートの支持体としては、例えば特開2006−317880号公報(特許文献1)に記載されるように、コブサイズ度が25g/m以下で平滑度(王研式)が200秒以上の紙基材と、該紙基材の少なくとも画像形成側の面に、水性発泡液から形成された多孔性塗工層と、被覆形成性ポリマー層とをこの順に有してなる画像記録材料用支持体といった、高いサイズ性と平滑性を有するものが好ましいことが知られている。特開2004−226951号公報(特許文献2)には地合指数が80以上であり、かつ該原紙の密度が0.95g/cm以上であり、画像形成層側に表面温度が140℃以上の金属ロールが接するようにしてソフトカレンダー処理してなる画像記録材料用支持体が提案されている。特開2006−43926号公報(特許文献3)には、原紙の密度が0.8〜1.04g/cmであり、かつ地合指数が60以上であると共に、前記塗布層が表面平滑面で表面処理した画像記録材料用支持体が提案されている。また、特開平04−259587号公報(特許文献4)や特開平04−259588号公報(特許文献5)には、粘度の高いパルプを用いると記録シートの表面強度が強くなり、複写機内に蓄積する紙粉量を少なくできることが知られている。
しかしながら、いずれも光沢感に違和感(光沢むら)があるなど、写真出力用途のメディアとしては十分なレベルには達していなかった。
上記以外の電子写真用記録シートの基材としては、紙支持体を基紙としてその少なくとも一方の面にポリオレフィン樹脂層を被覆した樹脂被覆紙、樹脂フイルム等の耐水性支持体がある。これら耐水性支持体を用いた記録シートは、印刷後にシート同士が貼りつくことがあるため、印刷後の記録シート束を捌いて揃えることが困難である。
特開2006−317880号公報 特開2004−226951号公報 特開2006−43926号公報 特開平04−259587号公報 特開平04−259588号公報
本発明は、紙捌き性に優れ、乾式トナーを用いた電子写真方式のプリンター、ファックス、複写機、オンデマンド印刷機等により印刷した際に生じる光沢むらが改善された、写真画質出力に適した電子写真用記録シートを提供することを目的とする。
上記した本発明の課題は、紙基材の少なくとも一方の面にトナー受像層を含有する電子写真用記録シートであって、該紙基材が粘度12.0mPa・s以下のパルプを含有するスラリーを抄造して得られた紙基材であり、該紙基材の厚さムラ指数PY値が2.0V以下であることを特徴とする電子写真用記録シートにより達成される。
本発明により、紙捌き性に優れ、乾式トナーを用いた電子写真方式のプリンター、ファックス、複写機、オンデマンド印刷機等により印刷した際に生じる光沢むらが改善された、写真画質出力に適した電子写真用記録シートを提供することができる。
以下、本発明の電子写真用記録シートについて詳細に説明する。
本発明の電子写真用記録シートは、該紙基材が粘度12.0mPa・s以下のパルプを含有するスラリーを抄造して得られた紙基材であって、該紙基材の厚さムラ指数PY値が2.0V以下の紙基材を有する。
本発明に用いられる紙基材は、長網抄紙機、ハイブリッド抄紙機、ツインワイヤー抄紙機等で抄造され、必要とされる平滑性に応じてマシンカレンダー、ソフトカレンダー、スーパーカレンダー、熱カレンダー等により平滑化処理される。
本発明に用いられる紙基材のパルプの粘度は、TAPPI T230 om−82に従い測定した値である。パルプ粘度については、樹種や漂白工程等、パルプ製造方法を適宜選択することで調整することが可能である。本発明において紙基材を抄造する際に用いるスラリーは、該スラリーが含有する全パルプに対して、粘度が12.0mPa・s以下のパルプを40質量%以上含有することが好ましく、より好ましくは80質量%以上である。40質量%未満であると印刷した際に生じる光沢むらを低下させてしまう場合がある。
また本発明に用いられる紙基材の厚さムラ指数PY値は2.0V以下である。厚さムラ指数PY値とは、2つの球状の触針間に試料を走行させ、試料の厚み変動を、電子マイクロメーターを介し電気信号として測定するフイルム厚み測定器を用い、電子マイクロメーターの感度レンジが±15μm/3Vの条件で、ゼロ点調整後試料の抄紙方向に1.5m/分の定速で走査することで試料の抄紙方向の厚み変動を測定し、得られた測定信号を、FFTアナライザーを用いて、時間窓にハニングウインドウを使用して高速フーリエ変換して128回の積算の加算平均によるパワースペクトルを求め、0.5〜12.5mmの周波数域のパワー値を総和した値と規定し、紙基材の表面上のうねりを示す指標である。厚さムラ指数PY値が2.0Vを超えた、表面に大きいうねり成分を有する紙基材を用いると、乾式トナーを用いた電子写真方式のプリンター、ファックス、複写機、オンデマンド印刷機等により印刷した際に光沢むらが発生し、写真出力用途のメディアとしては十分なレベルには達しない。
また本発明に用いられる紙基材の厚さムラ指数PY値を調整する方法としては、長網抄紙機の場合には、例えば抄紙機のワイヤーを適当な振幅、振動数で幅方向に振動させることで、繊維の配向性及び分散性を制御する方法がある。また、ヘッドボックスのスライスから抄紙スラリーの流出速度とワイヤーの走行速度の比を適度に調整し、繊維の配向性及び分散性をコントロールする方法、また、プレスロール、カレンダーロール等でのニップ処理を適当に行う方法があり、これらを単独あるいは組み合わせて調整することができる。
紙基材の抄造に用いるスラリーには一般に製紙で用いられている添加剤を含有せしめることができる。例えば、乾燥紙力増強剤としてカチオン化澱粉、カチオン化ポリアクリルアミド、アニオン化ポリアクリルアミド、カルボキシル変成PVA、ゼラチンなど、サイズ剤としては脂肪酸塩、ロジン誘導体、アルキルケテンダイマー、石油樹脂エマルジョン、高級脂肪酸アミドなど、また湿潤紙力増強剤として、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂、エポキシ化ポリアミド樹脂、定着剤として、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウムなど多価金属塩カチオン化澱粉などのカチオン変成ポリマーなど、pH調整剤として、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、塩酸など、無機電解質として、食塩、硫酸ナトリウム、顔料として、クレー、カオリン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタンなど、その他染料、蛍光増白剤、ラテックスなどを適宜組み合わせて含有せしめることができる。
更に、紙基材には表面サイズ剤、表面紙力剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、染料、アンカー剤等が表面塗布されていてもよい。
本発明に用いられる紙基材の含水率は、特に限定しないが、好ましくは5.0〜9.0質量%の範囲である。紙基材の含水率は、任意の水分測定法を用いて測定することができる。例えば、赤外線水分計、絶乾重量法、誘電率法、カールフィッシャー法等を用いることができる。
紙基材の厚みに関しては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、紙を抄造中または抄造後カレンダー等にて処理した表面平滑性のよいものが好ましい。また、基材の坪量に関しても特に制限はないが、写真出力、ならびにフォトブック用途の観点から70〜250g/mが好ましい。
本発明で使用するトナー受像層は、無機微粒子を主体に含有するトナー受像層が好ましい。これにより写真出力用途のメディアとして適した光沢感が得られる。ここで、主体に含有するとは、トナー受像層の固形分塗布量に対して、無機微粒子を50質量%以上含有することであり、より好ましくは60質量%以上含有することである。
無機微粒子の含有比率が高いトナー受像層は、細孔容積の大きい多孔質な空隙を有するトナー受像層となる。トナー受像層の細孔容積としては、窒素吸着法により測定された細孔半径100nm以下の細孔容積が0.3mL/g以上であることが好ましい。細孔容積は、例えば比表面積・細孔分布測定装置(ベックマンコールター社製SA3100等)を用いて測定できる。
本発明においてトナー受像層が含有する無機微粒子としては、非晶質合成シリカ、アルミナ、アルミナ水和物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、二酸化チタン等公知の各種微粒子が挙げられるが、より大きい細孔容積が得られる点で非晶質合成シリカ、アルミナまたはアルミナ水和物が好ましい。非晶質合成シリカとしては、トナーの定着性と転移性の観点から後述する気相法シリカ及び湿式法シリカが特に好ましく用いられる。
非晶質合成シリカは、製造法によって湿式法シリカ、気相法シリカ、及びその他に大別することができる。湿式法シリカは、更に製造方法によって沈降法シリカ、ゲル法シリカ、ゾル法シリカに分類される。沈降法シリカはケイ酸ソーダと硫酸をアルカリ条件で反応させて製造され、粒子成長したシリカ粒子が凝集・沈降し、その後濾過、水洗、乾燥、粉砕・分級の工程を経て製品化される。沈降法シリカとしては、例えば東ソー・シリカ(株)からニップシールとして、(株)トクヤマからトクシールとして市販されている。ゲル法シリカはケイ酸ソーダと硫酸を酸性条件下で反応させて製造する。熟成中に微小粒子は溶解し、他の一次粒子同士を結合するように再析出するため、明確な一次粒子は消失し、内部空隙構造を有する比較的硬い凝集粒子を形成する。例えば、東ソー・シリカ(株)からニップゲルとして、グレースジャパン(株)からサイロイド、サイロジェットとして市販されている。ゾル法シリカは、コロイダルシリカとも呼ばれ、ケイ酸ソーダの酸等による複分解やイオン交換樹脂層を通して得られるシリカゾルを加熱熟成して得られ、例えば日産化学工業(株)からスノーテックスとして市販されている。
気相法シリカは、湿式法に対して乾式法とも呼ばれ、一般的には火炎加水分解法によって作られる。具体的には四塩化ケイ素を水素及び酸素と共に燃焼して作る方法が一般的に知られているが、四塩化ケイ素の代わりにメチルトリクロロシランやトリクロロシラン等のシラン類も、単独または四塩化ケイ素と混合した状態で使用することができる。気相法シリカは日本アエロジル(株)からアエロジル、(株)トクヤマからQSタイプとして市販されている。
本発明には、気相法シリカが好ましく使用できる。本発明に用いられる気相法シリカの平均一次粒子径は30nm以下が好ましい。更に好ましくは平均一次粒子径が3〜15nm(特に3〜10nm)でかつBET法による比表面積が200m/g以上(好ましくは250〜500m/g)のものを用いることである。なお、本発明でいう平均一次粒子径とは、微粒子の電子顕微鏡観察により一定面積内に存在する100個の一次粒子各々の投影面積に等しい円の直径を粒子径として平均粒子径を求めたものである。また本発明でいうBET法とは、気相吸着法による粉体の表面積測定法の一つであり、吸着等温線から1gの試料の持つ総表面積、すなわち比表面積を求める方法である。通常吸着気体としては、窒素ガスが多く用いられ吸着量を被吸着気体の圧、または容積の変化から測定する方法が最も多く用いられている。多分子吸着の等温線を表すのに最も著名なものは、Brunauer、Emmett、Tellerの式であってBET式と呼ばれ表面積決定に広く用いられている。BET式に基づいて吸着量を求め、吸着分子1個が表面で占める面積を掛けて表面積が得られる。
気相法シリカの平均二次粒子径は、好ましくは5μm以下、より好ましくは500nm以下、更に好ましくは10〜300nmである。気相法シリカは、カチオン性、アニオン性いずれの化合物の存在下で分散することで、上記した平均二次粒子径とすることができる。分散方法としては、通常のプロペラ撹拌、タービン型撹拌、ホモミキサー型撹拌等で気相法シリカと分散媒を予備混合し、次にボールミル、ビーズミル、サンドグラインダー等のメディアミル、高圧ホモジナイザー、超高圧ホモジナイザー等の圧力式分散機、超音波分散機、及び薄膜旋回型分散機等を使用して分散を行うことが好ましい。なお、本発明でいう平均二次粒子径とは、透過型電子顕微鏡による写真撮影で求めることができるが、簡易的にはレーザー散乱式の粒度分布計(例えば、(株)堀場製作所製LA920)を用いて、個数メジアン径として測定することができる。
本発明では、湿式法シリカも使用できる。ここで用いられる湿式法シリカとしては沈降法シリカあるいはゲル法シリカが好ましく、特に沈降法シリカが好ましい。本発明に用いられる湿式法シリカ粒子としては、平均一次粒子径が50nm以下、好ましくは3〜40nmであり、また平均二次粒子径が5μm以下である湿式法シリカ粒子が好ましく、更には500nm以下、特に20〜200nmの平均二次粒子径を有する湿式法シリカ微粒子が好ましい。
湿式法シリカは、カチオン性、アニオン性いずれの化合物の存在下で分散・粉砕し、上記した平均二次粒子径とすることができる。粉砕方法としては、水性媒体中に分散したシリカを機械的に粉砕する湿式分散法が好ましく使用できる。本発明に用いられる湿式法シリカ微粒子を粉砕する好ましい方法について、カチオン性化合物の存在下で分散を例に説明する。まず、水を主体とする分散媒中にシリカ粒子とカチオン性化合物を混合し、のこぎり歯状ブレード型分散機、プロペラ羽根型分散機、またはローターステーター型分散機等の分散装置の少なくとも一つを用いてシリカ予備分散液を得る。必要であれば水分散媒中に適度の低沸点溶剤等を添加してもよい。シリカ予備分散液の固形分濃度は高い方が好ましいが、あまり高濃度になると分散不可能となるため、好ましい範囲としては15〜40質量%、より好ましくは20〜35質量%である。次に、シリカ予備分散液をより強い剪断力を持つ機械的手段にかけてシリカ粒子を粉砕し、湿式法シリカ微粒子分散液が得られる。機械的手段としては公知の方法が採用でき、例えば、ボールミル、ビーズミル、サンドグラインダー等のメディアミル、高圧ホモジナイザー、超高圧ホモジナイザー等の圧力式分散機、超音波分散機及び薄膜旋回型分散機等を使用することができる。
上記の気相法シリカ及び湿式法シリカの分散あるいは粉砕に使用するカチオン性化合物としては、カチオン性ポリマーを好ましく使用できる。カチオン性ポリマーとしては、ポリエチレンイミン、ポリジアリルアミン、ポリアリルアミン、アルキルアミン重合物、特開昭59−20696号公報、特開昭59−33176号公報、特開昭59−33177号公報、特開昭59−155088号公報、特開昭60−11389号公報、特開昭60−49990号公報、特開昭60−83882号公報、特開昭60−109894号公報、特開昭62−198493号公報、特開昭63−49478号公報、特開昭63−115780号公報、特開昭63−280681号公報、特開平1−40371号公報、特開平6−234268号公報、特開平7−125411号公報、特開平10−193776号公報等に記載された1〜3級アミノ基、4級アンモニウム塩基を有するポリマーが好ましく用いられる。特に、カチオン性ポリマーとしてジアリルアミン誘導体が好ましく用いられる。分散性及び分散液粘度の面で、これらのカチオン性ポリマーの質量平均分子量は2000〜10万が好ましく、特に2000〜3万が好ましい。
本発明に用いられるアルミナとしては、酸化アルミニウムのγ型結晶であるγ−アルミナが好ましく、中でもδグループ結晶が好ましい。γ−アルミナは一次粒子を10nm程度まで小さくすることが可能であるが、通常は数千から数万nmの二次粒子結晶を超音波や高圧ホモジナイザー、対向衝突型ジェット粉砕機等で粉砕することが好ましい。アルミナの平均二次粒子径は5μm以下であることが好ましく、更には500nm以下、より好ましくは20〜300nmである。
本発明に用いられるアルミナ水和物はAl・nHO(n=1〜3)の構成式で表される。本発明に使用されるアルミナ水和物はアルミニウムイソプロポキシド等のアルミニウムアルコキシドの加水分解、アルミニウム塩のアルカリによる中和、アルミン酸塩の加水分解等の公知の製造方法により得られる。本発明に使用されるアルミナ水和物の平均二次粒子径は好ましくは5μm以下、更には500nm以下、より好ましくは20〜300nmである。
本発明に用いられる上記のアルミナ、及びアルミナ水和物は、カチオン性、アニオン性いずれの化合物の存在下で分散してもよい。カチオン性化合物としては、酢酸、乳酸、ギ酸、硝酸等の公知の分散剤によって分散されたものが好ましく用いられる。
上記した無機微粒子の中から2種以上の無機微粒子を併用することもできる。例えば、微粉砕した湿式法シリカと気相法シリカとの併用、微粉砕した湿式法シリカとアルミナあるいはアルミナ水和物との併用、気相法シリカとアルミナあるいはアルミナ水和物との併用が挙げられる。
本発明においてトナー受像層は、無機微粒子と共にバインダーを含有することが好ましく、該バインダーとしては、例えば、ポリビニルアルコール、ゼラチン、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリウレタン、デキストラン、デキストリン、カラギーナン(κ、ι、λ等)、寒天、プルラン、キトサン誘導体、カゼイン、大豆蛋白、水溶性ポリビニルブチラール、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等が挙げられる。これらバインダーは2種類以上併用することも可能である。バインダーの使用にあたっては、バインダーが保存中の湿度等により膨潤し、空隙を塞いでしまわないことが重要であり、この観点から比較的膨潤性の低いバインダーが好ましく用いられる。好ましいバインダーは完全または部分ケン化のポリビニルアルコールである。
ポリビニルアルコールの中でも特に好ましいのは、ケン化度が80%以上の部分または完全ケン化したものである。平均重合度200〜5000のものが好ましい。
また、トナー受像層を構成する上記バインダーと共に必要に応じ硬膜剤を用いることもできる。硬膜剤の具体的な例としては、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒドの如きアルデヒド系化合物、ジアセチル、クロルペンタンジオンの如きケトン化合物、ビス(2−クロロエチル)尿素、2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン、米国特許第3,288,775号記載の如き反応性のハロゲンを有する化合物、ジビニルスルホン、米国特許第3,635,718号記載の如き反応性のオレフィンを持つ化合物、米国特許第2,732,316号記載の如きN−メチロール化合物、米国特許第3,103,437号記載の如きイソシアナート類、米国特許第3,017,280号、米国特許第2,983,611号記載の如きアジリジン化合物類、米国特許第3,100,704号記載の如きカルボジイミド系化合物類、米国特許第3,091,537号記載の如きエポキシ化合物、ムコクロル酸の如きハロゲンカルボキシアルデヒド類、ジヒドロキシジオキサンの如きジオキサン誘導体、クロム明ばん、硫酸ジルコニウム、ホウ砂、ホウ酸、ホウ酸塩類の如き無機硬膜剤等があり、これらを1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
バインダーとしてケン化度が80%以上の部分または完全ケン化したポリビニルアルコールを用いる場合は、ホウ砂、ホウ酸、ホウ酸塩類が好ましく、ホウ酸が特に好ましい。
また、トナー受像層を構成するバインダーとしてケト基を有するバインダーを用いることもできる。ケト基を有するバインダーは、ケト基を有するモノマーと他のモノマーを共重合する方法、ポリマー反応でケト基を導入する方法等によって合成することができる。特にケト基を有する変性ポリビニルアルコールが好ましい。ケト基を有する変性ポリビニルアルコールとしては、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール等が挙げられる。
アセトアセチル変性ポリビニルアルコールは、ポリビニルアルコールとジケテンの反応等の公知の方法によって製造することができる。アセトアセチル化度は0.1〜20モル%が好ましく、更に1〜15モル%が好ましい。ケン化度は80モル%以上が好ましく、更に85モル%以上が好ましい。重合度としては、500〜5000のものが好ましく、特に2000〜4500のものが更に好ましい。また、完全または部分ケン化のポリビニルアルコールや、カチオン変成ポリビニルアルコールと、ケト基を有するバインダーを併用することも可能である。
本発明において、トナー受像層に含有するケト基を有するバインダーは、架橋剤で架橋されることが好ましい。かかる架橋剤としては、脂肪族ポリアミン類、脂環式ポリアミン、複素環式ポリアミン、芳香族ポリアミン類、ポリアミドポリアミン、ポリエーテルポリアミン、ジシアンジアミド誘導体、ヒドラジン化合物、ポリヒドラジド化合物、アルデヒド類、メチロール化合物、活性化ビニル化合物、エポキシ化合物、多価金属塩等の化合物が挙げられる。特に、ポリヒドラジド化合物、及び多価金属塩が好ましい。また、アセトアセチル変性、ジアセトンアクリルアミド変性された部位以外は、通常のポリビニルアルコールと同様の構造を持つため、前記の硬膜剤を併用することができる。特にホウ砂あるいはホウ酸、ホウ酸塩を併用することが好ましい。
また、本発明におけるトナー受像層におけるバインダーの含有量は、トナー受像層の全固形分に対して1質量%以上50質量%未満の範囲が好ましく、特に5〜40質量%がトナー受像層内に微細な細孔を形成し、多孔質な空隙を有する層を形成するために好ましい。
トナー受像層には更に、防腐剤、界面活性剤、着色染料、着色顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料の分散剤、消泡剤、レベリング剤、蛍光増白剤、粘度安定剤、pH調節剤等を添加することもできる。
本発明におけるトナー受像層の乾燥塗布量は、0.1〜50g/mの範囲が好ましく、5〜35g/mの範囲がより好ましい。
本発明におけるトナー受像層は、2層以上から構成されていてもよく、この場合、それらの受像層の構成はお互いに同じであっても異なっていてもよい。
本発明において、トナー受像層の塗布に用いられる塗布方式としては、公知の各種塗布方式を用いることができる。例えば、スプレーガン方式、スライドビード方式、スライドカーテン方式、エクストルージョン方式、スロットダイ方式、グラビアロール方式、エアナイフ方式、ブレードコーティング方式、ロッドバーコーティング方式等がある。
トナー受像層が設けられる反対側の面には、カール防止、印字直後に重ね合わせた際のくっつき防止、更なるトナー転写性の向上のために種々の種類のバック層を設けてもよい。また、トナー受像層を両面に設けてもよい。
以下、実施例により本発明を詳しく説明するが、本発明の内容は実施例に限られるものではない。なお、部及び%は、質量部及び質量%を示す。
<記録シート1の作製>
<紙基材1の作製>
漂白後マット化工程および乾燥工程を経ない直送処理で製造したパルプ粘度が10.3mPa・sの広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)を、ダブルディスクリファイナーを用いてカナディアン スタンダード フリーネスで300mLになるまで叩解し、パルプスラリーを調製した。これにサイズ剤としてアルキルケテンダイマーを対パルプ1.1%、乾燥紙力増強剤としてアニオン化ポリアクリルアミドを対パルプ1.0%、カチオン化澱粉を対パルプ2.0%、湿潤紙力増強剤としてポリアミドエピクロロヒドリン樹脂を対パルプ0.5%添加し、水で希釈して0.2%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機で坪量180g/mになるように抄造し、含水率6.0質量%となるように乾燥調湿した。その後100kg/cmでマシンカレンダー処理した。得られた紙基材の厚さムラ指数PY値は1.5Vであった。
<トナー受像層の作製>
上記紙基材に下記組成のトナー受像層塗布液をスライドビード塗布装置にて塗布した。塗布後に30〜55℃の加熱空気を吹き付けて乾燥した。トナー受像層塗布液の乾燥塗布量は8g/mであった。
<カレンダー処理>
上記塗布品に115kg/cmの線圧にて、トナー受像層面に金属ロール面が接するように5ニップのスーパーカレンダー処理を施し、記録シート1を作製した。
<シリカ分散液の作製>
水にジメチルジアリルアンモニウムクロライドホモポリマー(分子量9000)3部と気相法シリカ(平均一次粒子径7nm、比表面積300m/g)100部を添加し予備分散液を作製した後、高圧ホモジナイザーで処理して、固形分濃度20%のシリカ分散液を製造した。平均二次粒子径は、粒度分布計((株)堀場製作所製、LA920)を用いて測定すると130nmであった。
<トナー受像層塗布液>
シリカ分散液 (固形分として) 103部
ポリビニルアルコール (ケン化度88%、平均重合度3500) 35部
ホウ酸 6部
固形分濃度が12%になるように水で調整した。また、トナー受像層の細孔半径100nm以下の細孔容量は、窒素吸着法細孔分布測定装置で測定し、0.8mL/gであった。
<記録シート2の作製>
上記記録シート1の紙基材1を、下記紙基材2に変更した以外は記録シート1と同様にして記録シート2を作製した。
<紙基材2の作製>
漂白後マット化工程および乾燥工程を経ない直送処理で製造したパルプ粘度が7.0mPa・sの広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)を、ダブルディスクリファイナーを用いてカナディアン スタンダード フリーネスで300mLになるまで叩解し、パルプスラリーを調製した。これにサイズ剤としてアルキルケテンダイマーを対パルプ1.1%、乾燥紙力増強剤としてアニオン化ポリアクリルアミドを対パルプ1.0%、カチオン化澱粉を対パルプ2.0%、湿潤紙力増強剤としてポリアミドエピクロロヒドリン樹脂を対パルプ0.5%添加し、水で希釈して0.2%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機で坪量180g/mになるように抄造し、含水率6.0質量%となるように乾燥調湿した。その後100kg/cmでマシンカレンダー処理した。得られた紙基材の厚さムラ指数PY値は1.1Vであった。
<記録シート3の作製>
上記記録シート1の紙基材1を、下記紙基材3に変更した以外は記録シート1と同様にして記録シート3を作製した。
<紙基材3の作製>
漂白後マット化工程および乾燥工程を経ない直送処理で製造したパルプ粘度が12.0mPa・sの広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)を、ダブルディスクリファイナーを用いてカナディアン スタンダード フリーネスで300mLになるまで叩解し、パルプスラリーを調製した。これにサイズ剤としてアルキルケテンダイマーを対パルプ1.1%、乾燥紙力増強剤としてアニオン化ポリアクリルアミドを対パルプ1.0%、カチオン化澱粉を対パルプ2.0%、湿潤紙力増強剤としてポリアミドエピクロロヒドリン樹脂を対パルプ0.5%添加し、水で希釈して0.2%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機で坪量180g/mになるように抄造し、含水率6.0質量%となるように乾燥調湿した。その後100kg/cmでマシンカレンダー処理した。得られた紙基材の厚さムラ指数PY値は2.0Vであった。
<記録シート4の作製>
上記記録シート1の紙基材1を、下記の紙基材4に変更した以外は記録シート1と同様にして記録シート4を作製した。
<紙基材4の作製>
漂白後マット化工程および乾燥工程を経ない直送処理で製造したパルプ粘度が8.0mPa・sの広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)を、ダブルディスクリファイナーを用いてカナディアン スタンダード フリーネスで300mLになるまで叩解し、パルプスラリーを調製した。これにサイズ剤としてアルキルケテンダイマーを対パルプ1.1%、乾燥紙力増強剤としてアニオン化ポリアクリルアミドを対パルプ1.0%、カチオン化澱粉を対パルプ2.0%、湿潤紙力増強剤としてポリアミドエピクロロヒドリン樹脂を対パルプ0.5%添加し、水で希釈して0.2%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機で坪量180g/mになるように抄造し、含水率6.0質量%となるように乾燥調湿した。その後80kg/cmでマシンカレンダー処理した。得られた紙基材の厚さムラ指数PY値は1.6Vであった。
<記録シート5の作製>
上記記録シート1の紙基材1を、下記の紙基材5に変更した以外は記録シート1と同様にして記録シート5を作製した。
<紙基材5の作製>
漂白後マット化工程および乾燥工程を経ない直送処理で製造したパルプ粘度が12.5mPa・sの広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)を、ダブルディスクリファイナーを用いてカナディアン スタンダード フリーネスで300mLになるまで叩解し、パルプスラリーを調製した。これにサイズ剤としてアルキルケテンダイマーを対パルプ1.1%、乾燥紙力増強剤としてアニオン化ポリアクリルアミドを対パルプ1.0%、カチオン化澱粉を対パルプ2.0%、湿潤紙力増強剤としてポリアミドエピクロロヒドリン樹脂を対パルプ0.5%添加し、水で希釈して0.2%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機で坪量180g/mになるように抄造し、含水率6.0質量%となるように乾燥調湿した。その後100kg/cmでマシンカレンダー処理した。得られた紙基材の厚さムラ指数PY値は2.1Vであった。
<記録シート6の作製>
上記記録シート1の紙基材1を、下記の紙基材6に変更した以外は記録シート1と同様にして記録シート6を作製した。
<紙基材6の作製>
漂白後マット化工程および乾燥工程を経ない直送処理で製造したパルプ粘度が12.0mPa・sの広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)を、ダブルディスクリファイナーを用いてカナディアン スタンダード フリーネスで300mLになるまで叩解し、パルプスラリーを調製した。これにサイズ剤としてアルキルケテンダイマーを対パルプ1.1%、乾燥紙力増強剤としてアニオン化ポリアクリルアミドを対パルプ1.0%、カチオン化澱粉を対パルプ2.0%、湿潤紙力増強剤としてポリアミドエピクロロヒドリン樹脂を対パルプ0.5%添加し、水で希釈して0.2%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機で坪量180g/mになるように抄造し、含水率6.0質量%となるように乾燥調湿した。その後80kg/cmでマシンカレンダー処理した。得られた紙基材の厚さムラ指数PY値は2.4Vであった。
<記録シート7の作製>
上記記録シート1の紙基材1を、下記のポリオレフィン樹脂被覆紙基材に変更した以外は記録シート1と同様にして記録シート7を作製した。
<ポリオレフィン樹脂被覆紙基材の作製>
漂白後マット化工程および乾燥工程を経ない直送処理で製造したパルプ粘度が10.3mPa・sの広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)を、ダブルディスクリファイナーを用いてカナディアン スタンダード フリーネスで300mLになるまで叩解し、パルプスラリーを調製した。これにサイズ剤としてアルキルケテンダイマーを対パルプ1.1%、乾燥紙力増強剤としてアニオン化ポリアクリルアミドを対パルプ1.0%、カチオン化澱粉を対パルプ2.0%、湿潤紙力増強剤としてポリアミドエピクロロヒドリン樹脂を対パルプ0.5%添加し、水で希釈して0.2%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機で坪量180g/mになるように抄造し、含水率6.0質量%となるように乾燥調湿した。その後100kg/cmでマシンカレンダー処理しポリオレフィン樹脂被覆紙の基紙とした。抄造した基紙に、密度0.918g/cmの低密度ポリエチレン100%の樹脂に対して、10%のアナターゼ型二酸化チタンを均一に分散したポリエチレン樹脂組成物を320℃で溶融し、厚さ35μmになるように押出被覆し、微粗面加工されたクーリングロールを用いて押出被覆し表面(トナー受像層塗布側)とした。もう一方の面には密度0.962g/cmの高密度ポリエチレン樹脂70部と密度0.918g/cmの低密度ポリエチレン樹脂30部のブレンド樹脂組成物を同様に320℃で溶融し、厚さ30μmになるように押出コーティングし、粗面加工されたクーリングロールを用いて押出被覆し裏面とした。
上記のポリオレフィン樹脂被覆紙の表面に高周波コロナ放電処理を施した後、下記組成の下引き層をゼラチンが50mg/mとなるように塗布乾燥してポリオレフィン樹脂被覆紙基材を作製した。得られたポリオレフィン樹脂被覆紙基材の厚さムラ指数PY値は1.4Vであった。
<下引き層>
石灰処理ゼラチン 100部
スルフォコハク酸−2−エチルヘキシルエステル塩 2部
クロム明ばん 10部
上記記録シート1〜7について、下記評価方法に準じて評価した結果を表1に示す。
<光沢むら評価>
乾式電子写真方式印刷機として富士ゼロックス社製「700 Digital Color Press」を使用して画像を印刷し、画像評価を行った。評価に使用するための印刷画像として、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、ブルー、グリーン、ブラック各色を10%、20%、40%、60%、80%、100%の各濃度となるような矩形パターンを出力するようにした。この印刷物を用い、以下の基準で光沢むらに関して評価した。
◎:光沢むらが非常に少なく、均一である。
○:光沢むらが少なく、比較的均一である。
△:光沢むらがあるが、実用上問題ないレベルである。
×:光沢むらが大きく目立ち、写真画質用途として劣る。
<印字後の紙捌き性>
乾式電子写真方式印刷機として富士ゼロックス社製「700 Digital Color Press」を使用し、A3サイズ50枚の連続印刷を行い、印刷後の記録シート束を裁いて、以下の基準で紙捌き性の評価を行った。結果を表1に示す。
○:50枚束を裁くことができ、容易に記録シートを揃えることができる。
×:50枚束を裁くことができず、記録シートを揃えることができない。
Figure 2015184295
上記結果から明らかなように、本発明により紙捌き性に優れ、印刷した際に生じる光沢むらが改善された、写真画質出力に適した電子写真用記録シートを得ることができる。

Claims (1)

  1. 紙基材の少なくとも一方の面にトナー受像層を含有する電子写真用記録シートであって、該紙基材が粘度12.0mPa・S以下のパルプを含有するスラリーを抄造して得られた紙基材であり、該紙基材の厚さムラ指数PY値が2.0V以下であることを特徴とする電子写真用記録シート。
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