JP2015183662A - スタータ - Google Patents

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祐樹 渡辺
Yuki Watanabe
祐樹 渡辺
幸雄 長谷
Yukio Hase
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Abstract

【課題】スタータの大きさ(容量)を実質的に変える(小さくする)ことなく、組付け性の改善と軽量化を同時に図ることができるスタータを提供する。【解決手段】取付ステー7が、ハウジング2の後端部2bより軸方向に突出して設けられていて、この取付ステー7をスタータ取付台座103に対して径方向から着座させ固定するものであって、ハウジング2の後端部2bには、取付ステー7がスタータ取付台座103と面する領域において肉盗み状の凹部8が形成されている。したがって、スタータ1を回動させながら取付ステー7をスタータ取付台座103に着座させる場合に、ハウジング2とスタータ取付台座103とが干渉するのを防ぐことができる。また、肉盗み状の凹部8により、ハウジング2の軽量化、したがってスタータ1の軽量化を図ることができる。【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車のごとき車両に搭載され、エンジンの始動機として供されるスタータ、とりわけ、エンジン側のリングギヤにピニオンギヤを常時噛み合わせて使用する常時噛合い式スタータに好適なスタータに関する。
従来、ピニオンギヤを押し出してエンジン側のリングギヤに噛み合わせる一般的な電磁押し込み式スタータがある。
この電磁押し込み式スタータは、始動時以外では、ピニオンギヤがリングギヤに噛み合っておらず、始動時のみピニオンギヤが前進してリングギヤに噛み合い、モータで発生した駆動力をピニオンギヤからリングギヤに伝達してエンジンを駆動し、エンジン始動後は、イグニッションスイッチをスタート位置からオン位置に戻すことで、ピニオンギヤがリングギヤから離脱する方式である。
この電磁押し込み式スタータでは、エンジンが停止する前(エンジンが惰性回転している時)に再始動させようとしても、エンジン側のリングギヤが高速で回転しており、そのリングギヤにピニオンギヤを噛み合わせることができないため、エンジンが停止する前に再始動させることは困難である。
一方、エンジン側のリングギヤとスタータ側のピニオンギヤとが直接または中間ギヤ(アイドルギヤ)等を介して常時噛み合っている常時噛合い式スタータが知られている(特許文献1参照)。
この常時噛合い式スタータでは、エンジン始動後、ピニオンギヤがリングギヤから離脱することはなく、常時噛み合っているので、エンジンが停止する前の再始動も可能である。また、上記の電磁押し込み式スタータでは、ピニオンギヤがリングギヤに噛み合う時に噛み合い音が発生するが、常時噛合い式スタータでは、噛み合い音が発生しないため、静音性の点でも優れている。
ところで、従来のスタータは、エンジン側のスタータ取付壁(例えば、クランクケースの壁面)に開口する取付孔にスタータハウジングのインロー部を嵌め合わせた状態でエンジンに組付けるのが一般的である。
しかし、電磁押し込み式スタータと常時噛合い式スタータとでは、エンジンへの組付時に以下の違いがある。
電磁押し込み式スタータは、始動時のみピニオンギヤが前進してリングギヤに噛み合わされる。つまり、始動時以外の静止状態では、ピニオンギヤがリングギヤから離脱している(噛み合っていない)。
この場合、ハウジングのインロー部をエンジン側の取付孔に嵌め合わせる際に、ピニオンギヤをリングギヤに噛み合わせる必要がないため、エンジンへの組み付け作業が比較的容易である。
一方、常時噛合い式スタータは、ピニオンギヤとリングギヤとが常時噛み合う構造であるため、エンジンに組付ける際に、ピニオンギヤをリングギヤに噛み合わせながら、ハウジングのインロー部をエンジン側の取付孔に嵌め合わせる必要がある。このため、電磁押し込み式スタータと比較して、エンジンへの組付け性が悪い。
特開2006−271160号公報
ところで、近年、車両の小型・高性能化等に伴い、特に、エンジンルーム内に搭載される機器数が急増し、スタータの搭載スペースがますます狭小になる反面、スタータには容量の大きい大型のものが要求されるという真逆の傾向にある。このため、スタータの組付環境が急速に悪化してきており、とりわけ、組付け性に難点がある常時噛合い式スタータは、深刻な状態にある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、スタータの大きさ(容量)を実質的に変える(小さくする)ことなく組付け性を改善することができるスタータを提供することにある。
また、本発明は、スタータの大きさ(容量)を実質的に変える(小さくする)ことなく軽量化に貢献できるスタータを提供することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の発明(スタータ)は、エンジン側のスタータ取付壁に形成された取付孔に軸方向から嵌入されるインロー部を先端部に有するとともに、エンジン側のスタータ取付台座に固定される取付ステーを後端部に有するハウジングと、このハウジングに収納され、出力軸を有するモータと、その出力軸にて駆動され、スタータ取付壁の内側に位置するリングギヤに噛み合うピニオンギヤとを備えることを基本構成としている。
そして、本発明のスタータは、取付ステーが、ハウジングの後端部より軸方向に突出して設けられていて、スタータ取付台座に対して径方向から着座するものであり、ハウジングにおける後端部の外周縁には、取付ステーがスタータ取付台座と面する領域において肉盗み状の凹部が設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、ハウジング先端側のインロー部とスタータ取付壁(例えばクランクケース)の取付孔との接触ポイントであるスタータ回動の支点からハウジング後端部の取付側端までの有効長さを凹部によって短くすることができる。これにより、スタータを組付けるにあたり、ハウジング後端側をスタータ取付台座を回避するように回動させることができ、スタータとスタータ取付台座とが干渉する事態を招くことなく、容易にスタータを組付けることができる。よって、狭小な搭載スペースであってもスタータを容易に組付けることができ、スタータの大きさ(容量)を実質的に変える(小さくする)ことなく組付け性を改善することができる。なお、本明細書で用いる「凹部」とは、いわゆる肉盗み部の総称であって、表面に対するへこみを意味するわけではない。
また、凹部は、肉盗み状であり、ハウジングの余肉部分を活用して形成するため、ハウジングの肉盗み効果によりスタータ自体の軽量化を図ることができる。
したがって、スタータの大きさ(容量)を実質的に変える(小さくする)ことなく組付け性の改善と軽量化とを同時に達成できる有用なスタータを提供することができる。
本発明の一適用例を示すもので常時噛合い式スタータの組付状態の説明に供するエンジンルームの模式的要部断面図である。 本発明の一実施形態としての常時噛合い式スタータの説明に供するもので、(a)は主要部を断面して示す全体構成図、(b)は(a)の矢印A方向から視たエンドフレーム後面部側の模式的外観図である(実施例1)。 本発明の他の実施形態の説明に供するもので、常時噛合い式スタータの主要部を断面して示す全体構成図である(実施例2)。 本発明の他の実施形態の説明に供するもので、常時噛合い式スタータの主要部を断面して示す全体構成図である(実施例3)。 本発明の他の実施形態の説明に供するもので、常時噛合い式スタータの主要部を断面して示す全体構成図である(実施例4)。 図5に示す常時噛合い式スタータの組付過程を説明するための図である(実施例4)。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に示す4つの実施例と変形例にしたがって詳細に説明する。
図1〜図6にて説明する各実施例は、いずれも、常時噛合い式スタータへの適用例を示しており、また、各図に付した同一符号は、同一もしくは均等部分を意味するものであり、重複説明は省略する。
まずは、エンジンルーム内の概況を一部断面して示す図1を参照しながら、常時噛合い式のスタータ1が、車両のエンジンルーム内にエンジンEの始動機として組み込まれる組付状態について概説する。
〔スタータ1の組付状態〕
図1に示すように、エンジンルーム内にはエンジンEが載置されており、エンジンEは、スタータ1の組付けに係わる代表的な構成要素として、クランクケース100およびエンジンブロック102を備えている。
クランクケース100はエンジン側のスタータ取付壁をなすもので、このクランクケース100にはスタータ1の先端側を嵌め入れることができる取付孔101が設けられている。
また、エンジンブロック102には、スタータ1の後端側を受けるとともにスタータ1を取付固定するためのスタータ取付台座103が突設されている。
したがって、スタータ1は、先端側が取付孔101に軸方向から嵌入され、後端側がスタータ取付台座103に径方向から載置された状態で、取付孔101とスタータ取付台座103との間に架橋状に組付けられる。なお、スタータ取付台座103には、スタータ1を締付固定するためのネジ孔103aが設けられている。
そして、スタータ1は、組付け後においてはピニオンギヤ4がクランクケース100内のリングギヤ104と常時噛み合っている。もっとも、ピニオンギヤ4とリングギヤ104との噛合い方式は、図示の直接噛合い方式に限られるものではなく、中間ギヤ(アイドルギヤ)等を介して行われる間接噛合い方式であっても良いことは勿論である。
〔実施例1〕
次に、スタータ1の基本構成を、図2に示す実施例1に基づいて説明する。
図2に示すように、スタータ1は、基本的な構成要素として、全体の外筐をなすハウジング2と、ハウジング2に収納されるモータ3と、モータ3によって駆動されるピニオンギヤ4とを備えている。
ハウジング2は、円筒状ケース21と、その一端側に配置され、先端部2aを構成するフロントハウジング22と、他端側に配置され、後端部2bを構成するエンドフレーム23とで構築されている。フロントハウジング22とエンドフレーム23とは、スルーボルト24によって締付固定されるもので、フロントハウジング22とエンドフレーム23とによって挟持される円筒状ケース21は磁性板により形成されており、後述するごとくモータ3のヨーク31を兼用している。
フロントハウジング22は、アルミ合金のごとき非鉄金属からなるダイカスト製で、円盤部22aの中央部分に筒状部22bが一体的に突出形成されており、この筒状部22bの外周には、図1に示すクランクケース100内のオイル漏出を阻止するOリング22cが取付けられている。また、筒状部22bの内周には、ベアリング22dが取付固定されている。
そして、フロントハウジング22の筒状部22bには、外周側に後で詳述するインロー部5および小径部6が設けられている。
エンドフレーム23も、アルミ合金のごとき非鉄金属からなるダイカスト製であるが、このエンドフレーム23は、縦断面コ字状のカップ型を呈している。エンドフレーム23の中央部分には、筒状の軸受部23aが設けられ、この軸受部23aの内周にベアリング23bが取付固定されている。
また、エンドフレーム23の後端面には、スタータ1をエンジンに取付けるための取付ステー7が軸方向に突出して一体的に設けられている。この取付ステー7は、貫通孔7aを有しており、図1に示すエンジン側のスタータ取付台座103に着座し、例えば締付ボルト(図示省略)によりネジ締め固定される。
そして、エンドフレーム23の後端部外周縁には、後で詳述する肉盗み状の凹部8が設けられている。
モータ3は、磁気回路を形成する円筒状のヨーク31と、このヨーク31の内周に配置される複数の永久磁石32(界磁コイルでも良い)と、この永久磁石32の内周に所定のギャップを有して回転自在に配置される電機子33と、この電機子33に給電端子34からのバッテリ電流を流すためのブラシ装置35等より構成される周知の直流電動機である。電機子33は、出力軸をなす電機子軸33aを有している。
上記のモータ3は、ヨーク31がハウジング2の一部(円筒状ケース21)をなしており、ヨーク31の前端開口部がフロントハウジング22に嵌合するとともに、ヨーク31の後端開口部がエンドフレーム23に嵌合して組付けられ、フロントハウジング22とエンドフレーム23とがスルーボルト24によって締付固定されることで組立が完成されている。
なお、電機子33は、電機子軸33aの両端がベアリング22dおよびベアリング23bによってフロントハウジング22およびエンドフレーム23に対して回転自在に支承されている。
ピニオンギヤ4は、電機子軸33aの先端部分(図示左側端)に一体形成されている。電機子軸33aの先端部分は、ベアリング2より外側(フロントハウジング22の円筒部22bより外側)に取り出されており、したがって、ピニオンギヤ4は、ハウジング2外に露出していて、図1に示すエンジン側のリングギヤ104に常時噛み合わされる。
次に、上記構成のスタータ1をエンジンに組付ける過程について説明する。
スタータ1をエンジンに組付けるには、図1に示すように、スタータ1の先端側をクランクケース100の取付孔101に軸方向から嵌め入れるにあたり、ピニオンギヤ4がクランクケース100内のリングギヤ104と噛み合わさるようにしながら取付孔101に嵌め入れ、後端側をスタータ取付台座103に載置することになる。
ところが、スタータ1の搭載スペースがますます狭小になっており、スタータ1をクランクケース100の取付孔101に軸方向から余裕を持って嵌め入れるだけのスペースが確保できなくなってきている。このため、スタータ1の後端側を径方向からスタータ取付台座103に着座させようとすると、スタータ1の後端側とスタータ取付台座103とが干渉する事態を招く。
〔実施例1の特徴〕
本発明のスタータ1は、上述した組付環境に対処すべくハウジング2の構造に工夫がなされているもので、当該ハウジング2は、図2(a)、(b)に示すように、次のごとき特徴的な構成を備えている。
まず、フロントハウジング22には、筒状部22bの外周上において、従前のインロー部5に加え、その先端側に小径部6が設けられている。
インロー部5は、筒状部22bの根元側に円筒状部(大径部)として形成されており、クランクケース100の取付孔101に嵌め入れることで、スタータ1の心出しを行うことができる。
小径部6は、インロー部5より小径でインロー部5を取付孔101に嵌め入れ易くする一種のガイドとして貢献するもので、本実施例では筒状部22b(インロー部5)の先端側に全周に渡って段付部61を形成するように設けられている。
なお、インロー部5と小径部6との境界付近にOリング22cを装着すためのOリング溝22eが設けられている。
一方、エンドフレーム23の後端部外周縁には、この外周縁の余肉部分が削り取られるような様相を呈するようにして、肉盗み状の凹部8が設けられている。
特に、この凹部8は、図2(b)に示すように、エンドフレーム23の後端部外周縁全域ではなく、取付ステー7がスタータ取付台座103と面する領域においてのみ形成されている。そして、この凹部8は、エンドフレーム23の後端部外周縁が取付ステー7に向かって縮径するテーパ面8aで形成されている。このテーパ面8aは、周方向には円弧面を形成しているものの、軸方向には傾斜面である。
〔実施例1の作用効果〕
上記構成の本発明のスタータ1は、次のような作用効果を奏するものであって、図1および図2を参照しながら詳説する。なお、かかる作用効果の説明のために供する組付方法は一例であって、これに限定されるものでないことは言うまでもない。
(1)スタータ1を組付けるにあたり、まず、スタータ1の軸線を取付孔101の軸線に対して斜めにする。その状態でフロントハウジング22の小径部6側面のうちスタータ取付台座103と反対側の面をクランクケース100の取付孔101に挿入するガイドとして利用するとともに、ピニオンギヤ4に噛み合わせつつ、インロー部5を取付孔101内に挿入する。このとき、小径部6のスタータ取付台座103側のピニオンギヤ4側角部を取付孔101に近接させてインロー部5が挿入不能になる位置まで斜め状態でスタータ1を取付孔101に挿入する。その後、このインロー部5がこれ以上挿入不能になる位置をスタータ回動の支点Xとしてスタータ1の軸線が取付孔101の軸線に一致する方向にスタータ1を回動させる。この支点Xを基点としてスタータ1を回動するために必要な車両側スペースに係わる長さを組付上の有効長さZと呼ぶとき、この有効長さZは、言い換えればスタータ1の特定位置間距離(支点Xとエンドフレーム23の取付側端Y点との対角線)の長さに該当し、この値Zが小さいほど組付け易さは増す。かくして、スタータ1の回動によりテーパ面8aを完全にスタータ取付台座103の手前で回り込ませた後には、小径部6のスタータ取付台座103側のピニオンギヤ4側角部と取付孔101とのクリアランスが拡大している。よって、インロー部5の挿入が可能となり、インロー部5の斜め角度を小さくしながら、Oリング22cを取付孔101の所定位置に収めつつインロー部5をさらに取付孔101に挿入する。そして、スタータ1の軸線が取付孔101の軸線に一致するまで回動させつつ、取付ステー7の貫通孔7aとネジ孔103aの軸方向位置が合うまで軸方向にスタータ1を移動させてネジ締めを行い組付けを完了する。
上記構成によれば、エンドフレーム23の取付側端Yにはテーパ面8aをなす凹部8が形成してあるため、組付上の有効長さZを肉盗み分だけ短くすることができ、エンドフレーム23の取付側端Y点がスタータ取付台座103の手前で回り込むことができる。したがって、スタータ1(エンドフレーム23の取付側端Y点)とスタータ取付台座103とが干渉する事態を招くことなく、スタータ1を組付けることができ、スタータ1の組付け性を改善することができる。
しかも、上記の組付け性の改善は、スタータ1の外観形状の一部を単に変更するだけで、スタータ1の大きさ(容量)を実質的に変更することなく実施することができるため、所望容量のスタータ1を適確に装着することができる。
(2)また、エンドフレーム23に設ける凹部8は、エンドフレーム23の余肉部分を活用して形成する肉盗み部分であるため、エンドフレーム23の軽量化、つまり、スタータ1自体の軽量化に貢献できる。
(3)また、フロントハウジング22において、小径部6を形成する段付部61は、インロー部5と同様に全周に渡って設けているため、インロー部5を作製する切削加工工程を利用して同時に作製することができ、例えば外周縁の一部(X点側のみ)を部分的に凹ます形状とする場合のごとく特別な加工工程を一切要しない。
(4)逆に、エンドフレーム23側の凹部8は、外周縁の一部(Y点側のみ)を部分的に凹ます特別な形状になるが、エンドフレーム23はダイカスト製であるため、ダイカスト時に凹部8を同時に形成することができる。したがって、凹部8を設けるための特別な加工も要しない。
〔実施例2〕
次に、本発明の実施例2について、図3を参照しながら説明する。
本実施例と上述の実施例1とは、フロントハウジング22において、インロー部5の先端側に設ける小径部6の具体的な構造が相違するのみで、その他の部分は全く同じ構成である。
つまり、実施例1では図2のごとく小径部6を段付部61で形成したのに対し、本実施例では小径部6をテーパ部62で形成している。
このテーパ部62は、インロー部5の先端側(円筒部22bの先端側)に全周に渡って円錐台状部を形成するように設けられており、外周面が先細り状の傾斜面をなす円錐面62aを呈している。
スタータ1の組付けに際し、実施例1では小径部6のスタータ取付台座103側のピニオンギヤ4側端面位置を取付孔101に接触させるように近接してインロー部5が挿入不能になる位置まで斜め状態でスタータ1を取付孔101に挿入した。
これに対し、上記構成の実施例2によれば、テーパ部62が先細り状の円錐面62aを呈しているため、図1のごとくインロー部5をクランクケース100の取付孔101に挿入する際に、円錐面62aによってインロー部5を取付孔101の中心に向かってスムーズに誘導することができる。したがって、挿入時の取付孔101とスタータ取付台座103とで定められるスペースに対する、斜め状態のスタータ1の占めるスペースを小さくできるので、実施例1に比してスタータ1の組付作業が容易である。
なお、その他の構成は、実施例1と同じであるため、実施例1と同様な効果を得ることができることは勿論である。
〔実施例3〕
次に、本発明の実施例3について、図4を参照しながら説明する。
本実施例と上述の実施例2とは、エンドフレーム23の後端部外周縁に設ける凹部8の具体的な構造が相違するのみで、その他の構成は全く同じである。特に、本実施例の凹部8は、実施例1および実施例2と同様にテーパ面で形成される基本構成であるが、テーパ面の傾斜角度が相違している。
つまり、本実施例の凹部8は、エンドフレーム23の後端部外周縁が取付ステー7に向かって縮径するテーパ面8bとして形成されているものの、このテーパ面8bは、フロントハウジング22の先端側のテーパ部62の円錐面62aと実質的に同一の傾斜角度をなしている。したがって、X点とY点を結ぶ対角線Z(X⇔Y)上において、両テーパ部の面(テーパ面8bと円錐面62a)が概ね平行になっている。
特に、上記構成によれば、図1のごとくスタータ1の組付けにあたり、フロントハウジング22のインロー部5を円錐面62aに沿ってクランクケース100の取付孔101に嵌め入れていく際に、エンドフレーム23の取付側端Y点がテーパ面8bに沿って回動する。このため、エンドフレーム23の取付側端Y点が、スタータ取付台座103とのクリアランスを一定に保ちながらスタータ取付台座103の手前を通過させて組付けることが可能となる。
したがって、エンドフレーム23とスタータ取付台座103との干渉回避をより確実に実施しながら、スタータ1を組付けることができる。
また、ハウジング2の先端部2aと後端部2bとの両テーパ部を同一角度の平行な面(テーパ面8bと円錐面62a)にすることにより、次のごとき付随効果を奏する。
つまり、フロントハウジング22やエンドフレーム23は、その内部構造との兼ね合いで、外周縁の余肉部分が薄くならざるを得ない場合においても、この薄い余肉部分を有効活用して、スタータ取付台座103との干渉回避を実現するため両テーパ部を設けることが可能となる。
〔実施例4〕
次に、本発明の実施例4について、図5および図6を参照しながら説明する。
本実施例と上述の実施例2、3とは、エンドフレーム23の後端部外周縁に設ける凹部8の具体的な構造が相違するのみで、その他の構成は全く同じである。特に、本実施例の凹部8は、実施例2、3と同様にテーパ面で形成される基本構成であるが、テーパ面の形状が相違している。
本実施例の凹部8は、エンドフレーム23の後端部外周縁が取付ステー7に向かって縮径するテーパ面で形成されているものの、このテーパ面は、軸方向の傾斜面が図5に示すごとき特別な凸曲面状を呈するテーパ面8cで形成されている。
図5において、このテーパ面8cは、所定の点を支点としてこのスタータ1を回動させながら取付ステー7をスタータ取付台座103に着座させるにあたり、上記所定の点を組付中心点0と定義した場合、この組付中心点0を基点とした半径Rの円弧の一部をなすものである。
特に、上記構成によれば、図1のごとくスタータ1の組付けにあたり、フロントハウジング22のインロー部5を円錐面62aに沿ってクランクケース100の取付孔101に嵌め入れていくことになるが、その際、図6に示すように、中心点0を基点としてスタータ1を回動させながら嵌入(挿入)することができる。このため、エンドフレーム23の取付側端Y点とスタータ取付台座103とのクリアランスを一定に保って、エンドフレーム23の取付側端Y点がスタータ取付台座103の手前で回り込むことができる。
したがって、エンドフレーム23とスタータ取付台座103との干渉をより一層確実に回避しながら、スタータ1を組付けることができる。
〔その他の実施形態;変形例〕
以上本発明の実施形態を図に示す4つの実施例について詳述してきたが、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々変形することが可能であり、他の実施形態としてその変形例を例示する。
(1)実施例1において、ハウジング2の後端部2bの外周縁に設ける凹部8も、テーパ形状ではなく、小径部6と同様に段付き形状にしても良い。ただし、この段付き形状部分は、スタータ取付台座103と面する領域においてのみ形成するため、周方向に三日月型を呈する円弧状の段付き部となる。
(2)また、各実施例1〜4においては、ハウジング2を3分割型にし、その中央部分の円筒状ケース21を磁性板により形成してモータ3のヨーク31を兼用するようにしたが、ハウジング2を2分割型にし、その一方にモータ3全体を収納するようにしても良い。
(3)また、実施例4において、ハウジング2の後端部2bの外周縁に設ける凹部8を、凸曲面状のテーパ面8cではなく、テーパ面の軸方向両端が半径Rの円弧に内接する傾斜状のテーパ面で形成しても良い。
(4)実施例4において、図5に示される組付中心点0が、インロー部5がこれ以上挿入不能になる位置である支点Xである場合には、エンドフレーム23のテーパ面8cは軸方向の肉盗み距離より径方向の肉盗み距離を大きくする方が、その回転による組付作業上、スタータ取付台座103とスタータ1とのクリアランスを確保でき、好都合である。
組付作業上スタータ1とスタータ取付台座103とのクリアランスは3mmは必要である。よって、支点Xとエンドフレーム23の外周面とエンドフレーム23の端面との交点、すなわち肉盗みがないと仮定したエンドフレーム23の外周縁のうち支点Xから最も遠い点をPとして、点Xと点Pとで特定される線分XPのうち点Xへ向けて3mm移動した点を点Qとしてこの点Qをエンドフレーム23が含まないように肉盗みが形成されると良い。
(5)上述の実施形態では、本発明のスタータ1の適用例として、組付け性に難点を抱える常時噛合い式スタータ1を例示したが、電磁押し込み式スタータにも同様に適用できることは勿論である。
以上詳述してきた本発明の特徴点および特記すべき作用効果を、特許請求の範囲において独立項(請求項1)の従属項として記載した各手段にしたがって要約列挙すれば、次の通りである。
(特徴点1=請求項2の手段)
請求項1に記載したスタータ1において、
ハウジング2は、先端部2aを構成するフロントハウジング22と、後端部2bを構成するエンドフレーム23と、このエンドフレーム23とフロントハウジング22とによって挟持される円筒状ケース21とで構築されており、円筒状ケース21がモータ3のヨーク31を構成していることを特徴としている(実施例1〜4参照)。
上記手段によれば、ハウジング2の一部をモータ3のヨーク31で兼用できるため、スタータ1全体をコンパクトにまとめて、狭小の搭載スペースに有利なスタータ1とすることができる。
(特徴点2=請求項3の手段)
請求項1または2に記載したスタータ1において、
ハウジング2の後端部2bに形成する凹部8は、後端部2bの外周縁が取付ステー7に向かって縮径するテーパ面(8a、8b、8c)で形成されていることを特徴としている(実施例1〜4参照)。
上記手段によれば、ハウジング2の後端部2bがスタータ取付台座103の手前で効率的に回り込むことができる。
(特徴点3=請求項4の手段)
請求項3に記載したスタータ1において、
凹部8は、テーパ面が、所定の点を支点としてこのスタータ1を回動させて取付ステー7をスタータ取付台座103に着座させるにあたり、所定の点を組付中心点Oと定義した場合、前記組付中心点Oを基点とした円弧の一部をなす凸曲面状のテーパ面8cで形成されていることを特徴としている(実施例4参照)。
上記手段によれば、ハウジング2の後端部2bがスタータ取付台座103の手前でより一層効率的に回り込むことができる。
(特徴点4=請求項5の手段)
請求項1〜4のいずれか1つに記載したスタータ1において、
インロー部5の先端側には、インロー部5の外径より小さい小径部6が形成されていることを特徴としている(実施例1〜4参照)。
上記手段によれば、ハウジング2のインロー部5を小径部6を利用しながらクランクケース100の取付孔101に嵌め入れることができる。
(特徴点5=請求項6の手段)
請求項5に記載したスタータ1において、
小径部6は、インロー部5の先端側に全周に渡って設けられていることを特徴としている(実施例1〜4参照)。
上記手段によれば、小径部6は、インロー部5を作製する切削加工工程を利用して同時に作製することができ、例えば外周縁の一部(X点側のみ)を部分的に凹ます形状とする場合のごとく特別な加工工程を一切要しない。
(特徴点6=請求項7の手段)
請求項1〜6のいずれか1つに記載したスタータ1において、
ピニオンギヤ4がリングギヤ104と常時噛み合う常時噛合い式スタータであることを特徴としている(実施例1〜4参照)。
上記構成によれば、組付け性に難点を抱える常時噛合い式スタータ1に好適である。
1…スタータ、2…ハウジング、2a…先端部、2b…後端部、3…モータ、33a…出力軸、4…ピニオンギヤ、5…インロー部、7…取付ステー、8…凹部、100…クランクケース(スタータ取付壁)、101…取付孔、103…スタータ取付台座、E…エンジン。

Claims (7)

  1. エンジン(E)のスタータ取付壁(100)に形成された取付孔(101)に軸方向から嵌入されるインロー部(5)を先端部(2a)に有するとともに、エンジン(E)のスタータ取付台座(103)に固定される取付ステー(7)を後端部(2b)に有するハウジング(2)と、
    このハウジング(2)に収納され、出力軸(33a)を有するモータ(3)と、
    前記出力軸(33a)にて駆動され、前記スタータ取付壁(100)の内側に位置するリングギヤ(104)に噛み合うピニオンギヤ(4)とを備えるスタータ(1)であって、
    前記ハウジング(2)には、前記取付ステー(7)が、前記後端部(2a)より軸方向に突出して設けられていて、
    前記取付ステー(7)は、前記スタータ取付台座(103)に対して径方向から着座するものであり、
    前記ハウジング(2)における前記後端部(2b)の外周縁には、前記取付ステー(7)が前記スタータ取付台座(103)と面する領域において肉盗み状の凹部(8)が設けられていることを特徴とするスタータ(1)。
  2. 請求項1に記載したスタータ(1)において、
    前記ハウジング(2)は、前記先端部(2a)を構成するフロントハウジング(22)と、前記後端部(2b)を構成するエンドフレーム(23)と、このエンドフレーム(23)と前記フロントハウジング(22)とによって挟持される円筒状ケース(21、31)とで構築されており、
    円筒状ケース(21、31)が前記モータ(3)のヨーク(31)を構成していることを特徴とするスタータ(1)。
  3. 請求項1または2に記載したスタータ(1)において、
    前記凹部(8)は、前記後端部(2b)の外周縁が前記取付ステー(7)に向かって縮径するテーパ面(8a、8b、8c)で形成されていることを特徴とするスタータ(1)。
  4. 請求項3に記載したスタータ(1)において、
    前記凹部(8)は、前記テーパ面(8a、8b、8c)が、所定の点を支点としてこのスタータ(1)を回動させて前記取付ステー(7)を前記スタータ取付台座(103)に着座させるにあたり、前記所定の点を組付中心点(0)と定義した場合、前記組付中心点(0)を基点とした円弧の一部をなす凸曲面状のテーパ面(8c)で形成されていることを特徴とするスタータ(1)。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載したスタータ(1)において、
    前記インロー部(5)の先端側には、前記インロー部(5)の外径より小さい小径部(6)が形成されていることを特徴とするスタータ(1)。
  6. 請求項5に記載したスタータ(1)において、
    前記小径部(6)は、前記インロー部(5)の先端側に全周に渡って設けられていることを特徴とするスタータ(1)。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載したスタータ(1)において、
    前記ピニオンギヤ(4)が前記リングギヤ(104)と常時噛み合う常時噛合い式スタータであることを特徴とするスタータ(1)。
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