JP2014087231A - 回転電機 - Google Patents

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正起 西條
Taizo Kusadome
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Abstract

【課題】無駄なスペースを有効利用することができるとともに、冷媒通路が駆動軸の反出力端側に開口している場合よりも体格を小型化することができる回転電機を提供すること。
【解決手段】冷媒通路20は、駆動軸15の軸方向において、駆動軸15の出力端側に開口するとともに、駆動軸15の反出力端側で閉塞している。そして、冷媒通路20の開口を塞ぐフロントプレート13を、内周側ボルト31及び外周側ボルト32を介して本体部12に取り付けた。これによれば、冷媒通路20の開口を塞ぐフロントプレート13を本体部12に取り付けるための内周側ボルト31及び外周側ボルト32が、駆動軸15の径方向において、ハウジング11における第1軸受B1と重なる部位に配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷媒が流れる冷媒通路を備えた回転電機に関する。
回転電機の一種である電動モータが例えば特許文献1に記載されている。図4に示すように、特許文献1の車両用電動モータ100のハウジング101は、円筒状の筒体部102と、筒体部102の一端部に一体となって設けられるとともに一端開口部を閉塞する端板部103と、筒体部102の他端開口部を閉塞するカバー104とから形成されている。カバー104は、図示しないボルトによって筒体部102に取り付けられている。筒体部102内にはモータ主軸105(駆動軸)が収容されるとともに、モータ主軸105と一体回転するロータ108と、ロータ108を取り囲んで筒体部102の内周面に固定されるステータ109とが設けられている。モータ主軸105の一端側は軸受106を介して端板部103に回転可能に支持されるとともに、モータ主軸105の他端側は軸受107を介してカバー104に回転可能に支持されている。モータ主軸105の他端は、カバー104を貫通して外方に突出している。
筒体部102には、モータ主軸105の軸方向に延びるとともに車両用電動モータ100を冷却する冷媒が流れる冷媒通路110が形成されている。冷媒通路110における端板部103側は開口しているとともに、カバー104側は閉塞している。筒体部102の一端側端面には、冷媒通路110の開口を塞ぐ冷却液カバー111が取り付けられている。冷却液カバー111は、冷媒通路110の外周側で筒体部102に締結される複数本のボルト112と、冷媒通路110の内周側で筒体部102に締結される複数本のボルト113とにより、筒体部102の一端側端面に取り付けられている。
特開2008−253024号公報
ところで、モータ主軸105の他端には変速機が取り付けられており、モータ主軸105の回転駆動力は変速機を介して駆動輪に伝達される。すなわち、モータ主軸105の他端側は、モータ主軸105の回転駆動力を変速機に出力する出力端側となっている。ここで、モータ主軸105の他端側には、変速機を駆動させる際に、変速機側からモータ主軸105に作用するラジアル荷重が、モータ主軸105の一端側に比べて大きい。よって、変速機側からモータ主軸105に加わるラジアル荷重に耐え得ることができるように、モータ主軸105の他端側を支持する軸受107を大きくする必要がある。すると、この軸受107の外径が大型化し、ステータ109のコイルエンドとのクリアランスを保つため、ハウジング101が軸方向に大型化してしまう。その結果、モータ主軸105の径方向において、ハウジング101における軸受107と重なる部位が、軸受107が大型化する分だけ無駄なスペースとなってしまう。
一方、モータ主軸105の反出力端側であるモータ主軸105の一端側に作用するラジアル荷重は、モータ主軸105の他端側に作用するラジアル荷重に比べて小さいため、モータ主軸105の一端側を支持する軸受106を大きくする必要が無く、モータ主軸105の径方向において、ハウジングにおける軸受106と重なる部位に生じる無駄なスペースが少なくなっている。しかしながら、冷媒通路110の開口を塞ぐ冷却液カバー111と筒体部102とを取り付けるボルト112,113は、冷媒通路110の外周側及び内周側に配置されている。よって、冷媒通路110の外周側にボルト112を配置する分、モータ主軸105の径方向において、車両用電動モータ100の体格が大型化してしまう。また、冷媒通路110の内周側に配置されるボルト113は、筒体部102内に収容されるステータ109等を避けるために、ステータ109よりもモータ主軸105の軸方向外側に配置する必要があることから、モータ主軸105の軸方向において、車両用電動モータ100の体格が大型化してしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、無駄なスペースを有効利用することができるとともに、冷媒通路が駆動軸の反出力端側に開口している場合よりも体格を小型化することができる回転電機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ハウジングの本体部内に駆動軸が収容されるとともに、前記本体部の内側にはステータが固定されており、前記ステータの内側には前記駆動軸と一体回転するロータが配設されており、前記駆動軸の出力端側が第1軸受を介して前記ハウジングに回転可能に支持されるとともに、前記駆動軸の反出力端側が第2軸受を介して前記ハウジングに回転可能に支持されており、前記本体部には、前記駆動軸の軸方向に延びる冷媒通路が形成されている回転電機であって、前記冷媒通路は、前記駆動軸の軸方向において、前記駆動軸の出力端側に開口するとともに、前記駆動軸の反出力端側で閉塞しており、前記ハウジングの一部を構成するとともに前記冷媒通路の開口を塞ぐ蓋部材が、締結部材を介して前記本体部に取り付けられていることを要旨とする。
この発明によれば、冷媒通路の開口を塞ぐ蓋部材を本体部に取り付けるための締結部材を、駆動軸の径方向において、ハウジングにおける第1軸受と重なる部位に配置することができる。これにより、従来技術のように、駆動軸の径方向において、ハウジングにおける第1軸受と重なる部位に無駄なスペースが生じていたとしても、その無駄なスペースを有効利用することができる。また、従来技術のように、冷媒通路の開口を塞ぐために、ハウジングにおける第2軸受と重なる部位において、冷媒通路の外周側及び内周側に締結部材を配置する必要が無くなる。その結果、冷媒通路が駆動軸の反出力端側に開口している場合よりも回転電機の体格を小型化することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記締結部材は、前記冷媒通路よりも前記駆動軸の径方向内側に少なくとも配置されていることを要旨とする。
ステータは焼き嵌めによって本体部の内側に固定される。この焼き嵌めによる本体部の変形によって、本体部における蓋部材側の端面において、冷媒通路よりも内周側が冷媒通路よりも外周側に比べて駆動軸の軸方向内側にずれてしまう場合がある。つまり、冷媒通路の内径側の壁が外径側へ倒れ、本体部と蓋部材とのシール面が一致しなくなる場合がある。しかし、この発明によれば、冷媒通路よりも駆動軸の径方向内側に配置される締結部材によって、蓋部材を本体部に取り付ける際に、本体部における蓋部材側の端面において、冷媒通路よりも内周側を、駆動軸の軸方向外側に向けて引っ張り込むことができる。その結果、蓋部材が締結部材により本体部に取り付けられたときに、本体部における蓋部材側の端面において、冷媒通路よりも内周側が冷媒通路よりも外周側に比べて駆動軸の軸方向内側にずれている状態のままになってしまうことを抑制することができ、本体部と蓋部材との間のシール性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記本体部と前記蓋部材との間には、ラジアル荷重を吸収する荷重吸収手段が設けられていることを要旨とする。
この発明によれば、駆動軸の出力端側に加わるラジアル荷重の一部を荷重吸収手段により吸収することができるため、荷重吸収手段が設けられていない場合に比べると、締結部材に加わるラジアル荷重を低減させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記荷重吸収手段が前記締結部材よりも前記駆動軸の径方向内側に配置されていることを要旨とする。
この発明によれば、駆動軸の出力端側に加わるラジアル荷重を、第1軸受を介して締結部材に加わる前に荷重吸収手段により吸収することができる。よって、締結部材にラジアル荷重が加わってしまうことを抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の発明において、前記荷重吸収手段は、前記本体部と前記蓋部材との間に圧入される圧入ピンであることを要旨とする。
この発明によれば、例えば、本体部と蓋部材とを圧入するとともに、この本体部と蓋部材との圧入箇所により、駆動軸の出力端側に加わるラジアル荷重を吸入する構成に比べると、圧入箇所の設定自由度が高いため、回転電機の構成を簡素化させることができる。
この発明によれば、無駄なスペースを有効利用することができるとともに、冷媒通路が駆動軸の反出力端側に開口している場合よりも体格を小型化することができる。
実施形態におけるモータを示す側断面図。 図1における1−1線断面図。 別の実施形態におけるモータの一部分を拡大して示す側断面図。 従来例における車両用電動モータを示す側断面図。
以下、本発明を回転電機としてのモータ(回転電動機)に具体化した一実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。なお、本実施形態のモータは、駆動軸の回転駆動力を減速機を介して駆動輪に伝達するために車両に搭載されるものである。
図1に示すように、モータ10のハウジング11は、円筒状の本体部12と、本体部12の一端開口部12aを閉塞する円板状のフロントプレート13と、本体部12の他端開口部12bを閉塞する円板状のリヤプレート14とから形成されている。本体部12、フロントプレート13、及びリヤプレート14は金属材料(例えばアルミニウム)により形成されるとともに、ダイカスト成形で製造されている。
本体部12内には駆動軸15が収容されている。駆動軸15の出力端側(一端側)は、第1軸受B1を介してフロントプレート13に突設された円筒状の第1軸支部131に回転可能に支持されている。また、駆動軸15の反出力端側(他端側)は、第2軸受B2を介してリヤプレート14に突設された円筒状の第2軸支部141に回転可能に支持されている。駆動軸15の出力端は、フロントプレート13を貫通してハウジング11外へ突出している。駆動軸15の出力端には、変速機Gが取り付けられている。また、駆動軸15の出力端側には、変速機Gを駆動させる際に、変速機G側から駆動軸15に作用するラジアル荷重が駆動軸15の反出力端側に比べて大きいため、このラジアル荷重に耐え得ることができるように、第1軸受B1が第2軸受B2に比べて大きくなっている。また、フロントプレート13の外周部には、モータ10を変速機G側へ取り付けるための環状のフランジ13fが形成されている。
本体部12の内周面にはステータ16(固定子)が固定されている。ステータ16は、本体部12の他端開口部12bを介して本体部12内に挿入されるとともに、焼き嵌めによって本体部12の内周面に固定されている。ステータ16は、本体部12の内周面に固定された環状のステータコア16aのティース(図示せず)にコイル16bが捲回されて構成されている。ステータ16における駆動軸15の軸方向の両端面からはコイルエンド16eが突出している。ステータコア16aは、磁性体(電磁鋼板)であるコア板16cを複数枚積層することで構成されている。ステータ16の内側には駆動軸15と一体回転するロータ17(回転子)が配設されている。ロータ17は、駆動軸15に止着されたロータコア17aと、ロータコア17aに埋設された複数の永久磁石17bとから構成されている。ロータコア17aは、磁性体(電磁鋼板)であるコア板17cを複数枚積層することで構成されている。
駆動軸15の反出力端側には、駆動軸15の外周面から駆動軸15の径方向外側に突出する円環状のフランジ部15fが形成されている。そして、ロータコア17aにおける駆動軸15の反出力端側の端面は、フランジ部15fに接触している。さらに、駆動軸15の外周面において、ロータコア17aにおける駆動軸15の出力端側の端面と第1軸受B1との間には、固定部材18(例えばナット)が配設されている。固定部材18は、駆動軸15の出力端側から駆動軸15の外周面に取り付けられている。そして、ロータコア17aは、固定部材18とフランジ部15fとの間で挟み込まれており、駆動軸15の軸方向への移動が規制されている。
駆動軸15の外周面とフロントプレート13との間には環状のオイルシール19が配設されている。オイルシール19は、第1軸受B1よりも駆動軸15の出力端側に位置している。そして、このオイルシール19により、駆動軸15の外周面とフロントプレート13との間を介した外部からハウジング11内への異物の侵入が防止されている。
本体部12には、駆動軸15の軸方向に延びるとともにステータ16及びロータ17を取り囲む環状の冷媒通路20が形成されている。冷媒通路20内にはモータ10を冷却する冷媒が流れている。冷媒通路20は、駆動軸15の軸方向において、駆動軸15の出力端側に開口するとともに、駆動軸15の反出力端側で閉塞している。ここで、本体部12はダイカスト成形で製造されている。よって、冷媒通路20は、金型内に金属材料(アルミニウム)の溶湯を注入し、金属材料の溶湯が固化した後に、金型を容易に引き抜くことができるように、開口側に向かうにつれて拡径している。そして、冷媒通路20の開口はフロントプレート13により塞がれている。よって、本実施形態では、フロントプレート13は、冷媒通路20の開口を塞ぐ蓋部材に相当する。
図2に示すように、フロントプレート13は、冷媒通路20よりも内周側に複数配置される締結部材としての内周側ボルト31、及び冷媒通路20よりも外周側に複数配置される締結部材としての外周側ボルト32を介して本体部12に取り付けられている。各内周側ボルト31及び各外周側ボルト32は、駆動軸15の周方向において等間隔をおいて配置されている。
また、内周側ボルト31よりも駆動軸15の径方向内側には複数本の圧入ピン40がフロントプレート13及び本体部12にかけて圧入されている。すなわち、各圧入ピン40は、本体部12とフロントプレート13との間に設けられている。各圧入ピン40は、内周側ボルト31及び外周側ボルト32により、フロントプレート13が本体部12に取り付けられた後に、ドリルによりフロントプレート13及び本体部12にかけて駆動軸15の軸方向に延びる差込穴40hを形成し、当該差込穴40hに差し込まれることで、フロントプレート13及び本体部12にかけて圧入されている。なお、本体部12において、内周側ボルト31及び圧入ピン40に対応する冷媒通路20の内周側の壁部分は肉厚に形成されている。
図1に示すように、リヤプレート14は、ボルト33を介して本体部12に取り付けられている。ボルト33は、駆動軸15の軸方向において、冷媒通路20と重なる位置に配置されている。すなわち、ボルト33は、冷媒通路20よりも外周側及び内周側に配置されていない。
次に、本実施形態の作用について説明する。
モータ10は、変速機Gを駆動させる際に、変速機G側から駆動軸15に作用するラジアル荷重に耐え得ることができるように、第1軸受B1を大きくする必要が生じる。すると、第1軸受B1の外径が大型化し、第1軸支部131とコイルエンド16eとのクリアランスを保つために、第1軸受B1の配置が駆動軸15の軸方向外側になってしまう。その結果、ハウジング11が駆動軸15の軸方向に大型化してしまう。
ここで、第1軸受B1を、駆動軸15の軸方向において、コイルエンド16eを避けつつ、ロータコア17aに極力近づけて配置することで、ハウジング11における駆動軸15の軸方向の体格を極力小型化することが考えられる。しかし、本実施形態では、ロータコア17aにおける駆動軸15の出力端側の端面と第1軸受B1との間には固定部材18が配設されているため、第1軸受B1は、駆動軸15の軸方向において、固定部材18よりも外側に配置されることになる。このため、第1軸受B1を、駆動軸15の軸方向において、ロータコア17aに極力近づけて配置することには限りがある。さらに、駆動軸15の外周面とフロントプレート13との間にオイルシール19が配設されているため、このオイルシール19の分、ハウジング11が駆動軸15の軸方向に大型化している。
ここで、図4に示す従来技術のように、冷媒通路110の開口がモータ主軸105の反出力端側に形成されている場合、モータ主軸105の出力端側を支持する軸受107の大型化によりハウジング101に生じる無駄なスペースが有効利用できていない。さらに、冷媒通路110の開口を塞ぐためには、冷媒通路110の内周側にボルト113を設けるとともに、冷媒通路110の外周側にボルト112を設ける必要がある。この場合、モータ主軸105の出力端側を支持する軸受107よりも小さい、モータ主軸105の反出力端側を支持する軸受106と重なる部位において、冷媒通路110の外周側及び内周側にボルト112,113を配置することになる。その結果、冷媒通路110の外周側にボルト112を配置する分、モータ主軸105の径方向において、車両用電動モータ100の体格が大型してしまう。さらに、冷媒通路110の内周側にボルト113を配置する場合に、ステータ109等を避けるために、ステータ109よりもモータ主軸105の軸方向外側にボルト113を配置することで、モータ主軸105の軸方向において、車両用電動モータ100の体格が大型化してしまう。
一方、本実施形態では、冷媒通路20の開口を駆動軸15の出力端側に形成するとともに、冷媒通路20の開口を塞ぐフロントプレート13を内周側ボルト31及び外周側ボルト32を介して本体部12に取り付けている。すなわち、第1軸受B1の大型化に伴って無駄なスペースとなる、駆動軸15の径方向においてハウジング11における第1軸受B1及びオイルシール19と重なる部位に、内周側ボルト31及び外周側ボルト32が配置される。これにより、ハウジング11における第1軸受B1及びオイルシール19と重なる部位が有効利用されている。なお、外周側ボルト32が径方向外側に配置されるが、フロントプレート13の外周部にフランジ13fが形成されているため、駆動軸15の径方向において、モータ10の体格に影響は無い。その結果、冷媒通路20が駆動軸15の反出力端側に開口している場合よりもモータ10の体格が小型化する。
また、本体部12とフロントプレート13との間に複数本の圧入ピン40が設けられているため、駆動軸15の出力端側に加わるラジアル荷重の一部が各圧入ピン40に分散される。すなわち、各圧入ピン40がラジアル荷重を吸収する。よって、本実施形態では、各圧入ピン40は、ラジアル荷重を吸収する荷重吸収手段として機能する。これにより、各圧入ピン40が設けられていない場合に比べると、内周側ボルト31及び外周側ボルト32に加わるラジアル荷重が低減され、内周側ボルト31及び外周側ボルト32の緩み等が防止される。
さらに、各圧入ピン40は、内周側ボルト31よりも駆動軸15の径方向内側に配置されているため、駆動軸15の出力端側に加わるラジアル荷重が、第1軸受B1を介して内周側ボルト31に加わる前に各圧入ピン40により吸収される。これにより、内周側ボルト31にラジアル荷重が加わってしまうことが抑制されている。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)冷媒通路20は、駆動軸15の軸方向において、駆動軸15の出力端側に開口するとともに、駆動軸15の反出力端側で閉塞している。そして、冷媒通路20の開口を塞ぐフロントプレート13を、内周側ボルト31及び外周側ボルト32を介して本体部12に取り付けた。これによれば、冷媒通路20の開口を塞ぐフロントプレート13を本体部12に取り付けるための内周側ボルト31及び外周側ボルト32を、駆動軸15の径方向において、ハウジング11における第1軸受B1と重なる部位に配置することができる。これにより、従来技術のように、駆動軸15の径方向において、ハウジング11における第1軸受B1と重なる部位に無駄なスペースが生じていたとしても、有効利用することができる。また、従来技術のように、冷媒通路20の開口を塞ぐために、ハウジング11における第2軸受B2と重なる部位において、冷媒通路20の外周側及び内周側にボルトを配置する必要が無くなる。その結果、冷媒通路20が駆動軸15の反出力端側に開口している場合よりもモータ10の体格を小型化することができる。
(2)冷媒通路20よりも駆動軸15の径方向内側に内周側ボルト31を配置した。ステータ16は焼き嵌めによって本体部12の内周面に固定される。この焼き嵌めによる本体部12の変形によって、本体部12におけるフロントプレート13側の端面において、冷媒通路20よりも内周側が冷媒通路20よりも外周側に比べて駆動軸15の軸方向内側にずれてしまう場合がある。つまり、冷媒通路20の内径側の壁が外径側へ倒れ、本体部12とフロントプレート13とのシール面が一致しなくなる場合がある。しかし、冷媒通路20よりも駆動軸15の径方向内側に配置される内周側ボルト31によって、フロントプレート13を本体部12に取り付ける際に、本体部12におけるフロントプレート13側の端面において、冷媒通路20よりも内周側を、駆動軸15の軸方向外側に向けて引っ張り込むことができる。その結果、フロントプレート13が内周側ボルト31により本体部12に取り付けられたときに、本体部12におけるフロントプレート13側の端面において、冷媒通路20よりも内周側が冷媒通路20よりも外周側に比べて駆動軸15の軸方向内側にずれている状態のままになってしまうことを抑制することができる。したがって、本体部12とフロントプレート13との間のシール性を向上させることができる。
(3)本体部12とフロントプレート13との間に圧入ピン40を設けた。これによれば、駆動軸15の出力端側に加わるラジアル荷重の一部を圧入ピン40により吸収することができる。よって、圧入ピン40が設けられていない場合に比べると、内周側ボルト31及び外周側ボルト32に加わるラジアル荷重を低減させ、内周側ボルト31及び外周側ボルト32の緩み等を防止することができる。したがって、内周側ボルト31及び外周側ボルト32がラジアル荷重に耐えられるように、内周側ボルト31及び外周側ボルト32を極力大きくして、内周側ボルト31及び外周側ボルト32の強度を大きくする必要が無く、内周側ボルト31及び外周側ボルト32を小型化することができ、モータ10の体格の小型化に寄与することができる。
(4)圧入ピン40を、内周側ボルト31よりも駆動軸15の径方向内側に配置した。これによれば、駆動軸15の出力端側に加わるラジアル荷重を、第1軸受B1を介して内周側ボルト31に加わる前に圧入ピン40により吸収することができる。よって、内周側ボルト31にラジアル荷重が加わってしまうことを抑制することができる。
(5)本実施形態では、圧入ピン40によりラジアル荷重を吸収するようにした。これによれば、例えば、本体部12とフロントプレート13とを圧入するとともに、この本体部12とフロントプレート13との圧入箇所により、駆動軸15の出力端側に加わるラジアル荷重を吸入する構成に比べると、圧入箇所の設定自由度が高いため、モータ10の構成を簡素化させることができる。
(6)リヤプレート14を本体部12に取り付けるためのボルト33が、駆動軸15の軸方向において、冷媒通路20と重なる位置に配置されている。すなわち、ボルト33は、冷媒通路20よりも外周側及び内周側に配置されていない。これによれば、例えば、ボルト33が冷媒通路20の外周側に配置されている場合に比べると、駆動軸15の径方向において、モータ10の体格を小型化することができる。また、例えば、冷媒通路20の内周側にボルト33が配置されている場合に、本体部12内に収容されるステータ16等を避けるために、ステータ16よりも駆動軸15の軸方向外側にボルトを配置することで、駆動軸15の軸方向において、モータ10の体格が大型化してしまうことが無い。その結果、駆動軸15の軸方向において、モータ10の体格を小型化することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図3に示すように、本体部12とフロントプレート13とを圧入するとともに、この本体部12とフロントプレート13との圧入箇所により、駆動軸15の出力端側に加わるラジアル荷重を吸入するようにしてもよい。本体部12の内周面には円環状の第1圧入部51が突出形成されている。フロントプレート13における本体部12側の端面には、第1圧入部51と圧入可能な円筒状の第2圧入部52が形成されている。そして、第1圧入部51と第2圧入部52とが圧入されることで、本体部12とフロントプレート13との間に圧入箇所が周方向全周に亘って形成される。よって、第1圧入部51及び第2圧入部52により荷重吸収手段が構成される。これによれば、上記実施形態のような圧入ピン40が不要となり、部品点数を削減することができる。
○ 図3に示す実施形態において、本体部12とフロントプレート13との間に、圧入箇所が、周方向において局部的に形成されていてもよい。
○ 実施形態において、本体部12とフロントプレート13とを溶接するとともに、この本体部12とフロントプレート13との溶接箇所により、駆動軸15の出力端側に加わるラジアル荷重を吸入するようにしてもよい。
○ 実施形態において、各圧入ピン40が、各内周側ボルト31が配置される円周上に配置されていてもよい。
○ 実施形態において、各圧入ピン40が各内周側ボルト31よりも駆動軸15の径方向外側に配置されていてもよい。
○ 実施形態において、各内周側ボルト31を削除して、各外周側ボルト32によってフロントプレート13が本体部12に取り付けられていてもよい。
○ 実施形態において、本体部12とフロントプレート13との間に各圧入ピン40が設けられていなくてもよい。
○ 実施形態において、圧入ピン40の数は特に限定されるものではない。
○ 実施形態において、内周側ボルト31及び外周側ボルト32の数は特に限定されるものではない。
○ 実施形態において、フロントプレート13を本体部12に取り付けるための締結部材として、例えば、フロントプレート13及び本体部12にかけて圧入される圧入ピンを用いてもよい。
○ 実施形態において、例えば、駆動軸15の出力端にプーリが取り付けられていてもよい。
○ 本発明を、例えば発電機に具体化してもよい。
10…回転電機としてのモータ(回転電動機)、11…ハウジング、12…本体部、13…蓋部材としてのフロントプレート、15…駆動軸、16…ステータ、17…ロータ、20…冷媒通路、31…締結部材としての内周側ボルト、32…締結部材としての外周側ボルト、40…荷重吸収手段として機能する圧入ピン、51…荷重吸収手段を構成する第1圧入部、52…荷重吸収手段を構成する第2圧入部、B1…第1軸受、B2…第2軸受。

Claims (5)

  1. ハウジングの本体部内に駆動軸が収容されるとともに、前記本体部の内側にはステータが固定されており、前記ステータの内側には前記駆動軸と一体回転するロータが配設されており、前記駆動軸の出力端側が第1軸受を介して前記ハウジングに回転可能に支持されるとともに、前記駆動軸の反出力端側が第2軸受を介して前記ハウジングに回転可能に支持されており、前記本体部には、前記駆動軸の軸方向に延びる冷媒通路が形成されている回転電機であって、
    前記冷媒通路は、前記駆動軸の軸方向において、前記駆動軸の出力端側に開口するとともに、前記駆動軸の反出力端側で閉塞しており、
    前記ハウジングの一部を構成するとともに前記冷媒通路の開口を塞ぐ蓋部材が、締結部材を介して前記本体部に取り付けられていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記締結部材は、前記冷媒通路よりも前記駆動軸の径方向内側に少なくとも配置されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記本体部と前記蓋部材との間には、ラジアル荷重を吸収する荷重吸収手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記荷重吸収手段が前記締結部材よりも前記駆動軸の径方向内側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記荷重吸収手段は、前記本体部と前記蓋部材との間に圧入される圧入ピンであることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の回転電機。
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