JP2015183618A - ジェットポンプ及び沸騰水型原子炉 - Google Patents

ジェットポンプ及び沸騰水型原子炉 Download PDF

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邦雄 星野
Kunio Hoshino
邦雄 星野
小見田 秀雄
Hideo Komita
秀雄 小見田
塩山 勉
Tsutomu Shioyama
勉 塩山
智香子 岩城
Chikako Iwaki
智香子 岩城
弘幸 安達
Hiroyuki Adachi
弘幸 安達
勝信 渡邉
Katsunobu Watanabe
勝信 渡邉
大基 竹山
Daiki Takeyama
大基 竹山
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Abstract

【課題】ノズルにおいて生じる圧力損失を抑制しつつ、駆動流体に対する被駆動流体の流量比を、より増大させることが可能なジェットポンプを提供する。【解決手段】ジェットポンプのノズル部40は、ベンド通路33からの駆動流体を、単数のノズル通路入口41で受け、駆動流体の流れを2つに分けて、それぞれ第1噴射口47と第2噴射口48から噴射するものである。第1噴射口47と第2噴射口48は、ノズル中心軸線Jに直交する方向であってベンド通路入口に対してノズル通路入口41が配置される方向であるノズル配置方向Nと、ノズル中心軸線Jに沿う方向であるノズル中心軸方向に直交する方向に、隣り合って配置されている。【選択図】図7

Description

本発明の実施形態は、ジェットポンプに関し、特に、原子炉圧力容器内に設けられて炉心の下側に冷却材を送るジェットポンプに関する。
沸騰水型原子炉等の原子炉圧力容器内には、炉心に冷却材を強制的に循環させるための再循環系の設備として、炉心の下側に向けて冷却材を圧送するジェットポンプが設けられているものがある。原子炉圧力容器内には、通常、炉心を内側に囲い内部に冷却材の通路が形成される円筒状の構造部であるシュラウドが設けられおり、当該シュラウドの径方向外側(水平方向外側)には、通常、冷却材を鉛直下側に流すための空間、いわゆるダウンカマーが形成されている。上述したジェットポンプは、ダウンカマーに配置されており、一般的に、周方向に所定の間隔をあけて複数配列されている。
このようなジェットポンプは、一般的に、原子炉圧力容器外に設けられた再循環系のポンプから駆動流体として冷却材の供給を受ける。ジェットポンプは、当該駆動流体を鉛直上側に上昇させるライザー管と、ライザー管から入口に流入した駆動流体の流れを、鉛直下側に流動方向を変えて出口から流出させる曲がり管(いわゆるエルボ)と、曲がり管から流入した駆動流体の流れを絞って噴出口から噴出するノズルとを有している。加えて、ジェットポンプは、ノズルの噴出口から噴出された駆動流体の流れ、いわゆるノズル噴流を、吸入口で受けると共に、当該噴流の周囲にある冷却材を被駆動流体として、当該吸入口から吸引して、駆動流体と被駆動流体とを混合させるインレットミキサとを有している。
このようなジェットポンプの効率の向上を目的として、ノズル及び噴出口を複数有するジェットポンプが提案されている。
米国特許出願公開第2012/0156060号明細書
ノズルとその噴出口の数を単に増やしたのでは、ノズル内を流れる駆動流体に生じる圧力損失が増大するという問題が生じる。また、ノズルの内部に被駆動流体が流れる通路を形成すると、当該通路を画定する壁体により、ノズル内を流れる駆動流体に流路抵抗が生じてしまい、駆動流体に生じる圧力損失が増大するという問題が生じる。
本発明の実施形態は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ノズルにおいて生じる圧力損失を抑制しつつ、駆動流体に対する被駆動流体の流量比を、より増大させることが可能なジェットポンプを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の実施形態のジェットポンプは、湾曲して延びており、且つベンド通路入口から駆動流体の供給を受けて駆動流体の流れの向きを変えるベンド通路を有する曲管部と、前記ベンド通路から流入した駆動流体の流れを絞るノズル通路を有し、当該ノズル通路により絞られた駆動流体を、ノズル中心軸線に沿う方向であるノズル中心軸方向に噴射するノズル部と、当該ノズル部から噴射された駆動流体の流れである噴流を受けると共に当該噴流の周囲にある被駆動流体を吸引する吸入口を有するインレットミキサ部と、を備え、前記ノズル部は、前記ベンド通路からの駆動流体を、単数のノズル通路入口で受け、駆動流体の流れを2つに分けて、それぞれ第1噴射口と第2噴射口から噴射するものであり、第1噴射口と第2噴射口は、前記ノズル中心軸線に直交する方向であって前記ベンド通路入口に対して前記ノズル通路入口が配置される方向であるノズル配置方向と前記ノズル中心軸方向に直交する方向に隣り合って配置されていることを特徴とする。
また、本発明の他の実施形態のジェットポンプは、湾曲して延びており、且つベンド通路入口から駆動流体の供給を受けて駆動流体の流れの向きを変えるベンド通路を有する曲管部と、前記ベンド通路から流入した駆動流体の流れを絞るノズル通路を有し、当該ノズル通路により絞られた駆動流体を噴射口から噴射するノズル部と、当該ノズル部から噴射された駆動流体の流れである噴流を受けると共に当該噴流の周囲にある被駆動流体を吸引する吸入口を有するインレットミキサ部と、を備え、前記曲管部には、前記ベンド通路の中心線であるベンド通路中心線に沿って延びており、当該ベンド通路の横断面を2つに仕切る板状部材である通路仕切板が設けられており、当該通路仕切板には、前記ベンド通路中心線を軸心とするねじれが形成されていることを特徴とする。
また、本発明の他の実施形態のジェットポンプは、湾曲して延びており、且つベンド通路入口から駆動流体の供給を受けて駆動流体の流れの向きを変えるベンド通路を有する曲管部と、前記ベンド通路から流入した駆動流体の流れを絞るノズル通路を有し、当該ノズル通路により絞られた駆動流体を、当該ノズル通路の中心軸線に沿う方向であるノズル中心軸方向に噴射するノズル部と、当該ノズル部から噴射された駆動流体である噴流を受けると共に当該噴流の周囲にある被駆動流体を吸引する吸入口を有するインレットミキサ部と、を備え、前記ノズル部は、駆動流体を前記吸入口に向けて噴射する複数の噴射口を有し、当該複数の噴射口は、前記ノズル通路の中心軸線を中心とする螺旋上に配置されていることを特徴とする。
また、本発明の実施形態の沸騰水型原子炉は、炉心を収容する原子炉圧力容器と、前記原子炉圧力容器の径方向内側において周方向に延びており、当該原子炉圧力容器内において炉心を囲う円筒状の部材である炉心シュラウドと、前記原子炉圧力容器と前記炉心シュラウドとの間にある、冷却材を鉛直下側に流すための空間であるダウンカマーに配置されており、ノズル部により駆動流体の噴流を形成することにより、当該噴流の周囲にある被駆動流体を吸引して、被駆動流体を駆動流体と共に前記炉心の鉛直下側に送るジェットポンプと、を有し、当該ジェットポンプは、湾曲して延びており、且つベンド通路入口から駆動流体の供給を受けて駆動流体の流れの向きを変えるベンド通路を有する曲管部と、前記ベンド通路からの駆動流体の流れを絞るノズル通路を有し、当該ノズル通路により絞られた駆動流体を、ノズル中心軸線に沿う方向であるノズル中心軸方向に噴射するノズル部と、当該ノズル部により形成された噴流を受けると共に当該噴流の周囲にある被駆動流体を吸引する吸入口を有するインレットミキサ部と、を備え、前記ノズル部は、前記ベンド通路からの駆動流体を、単数のノズル通路入口で受け、駆動流体の流れを2つに分けて、それぞれ第1噴射口と第2噴射口から噴射するものであり、第1噴射口と第2噴射口は、前記ノズル中心軸線に直交する方向であって前記ベンド通路入口に対して前記ノズル通路入口が配置される方向であるノズル配置方向と前記ノズル中心軸方向に直交する方向に隣り合って配置されていることを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、ノズルにおいて生じる圧力損失を抑制しつつ、駆動流体に対する被駆動流体の流量比を、より増大させることができる。
第1の実施形態のジェットポンプを備えた原子炉圧力容器内の構成を示す断面立面図である。 第1の実施形態のジェットポンプとその周辺構成を示す斜視図である。 第1の実施形態のジェットポンプの立面図である。 第1の実施形態のジェットポンプの断面立面図である。 第1の実施形態のジェットポンプを備えた原子炉圧力容器の断面図であり、図1のV−V線による断面図である。 第1の実施形態のジェットポンプを備えた原子炉圧力容器の断面図であり、ジェットポンプとその周辺構成を示す拡大断面図である。 第1の実施形態のジェットポンプの断面立面図であり、ノズル部周辺の拡大断面図である。 図7のVIII−VIII線による断面図であり、ベンド通路の途中に形成される旋回流を説明する図である。 図7のIX−IX線による断面図であり、ノズル通路入口に形成される旋回流を説明する図である。 第1の実施形態のジェットポンプのノズル部の斜視図である。 図7のXI−XI線による断面図であり、本実施形態のジェットポンプのノズル部に形成された2つのノズル通路において形成される旋回流を説明する図である。 第1の実施形態のジェットポンプのノズル部に形成された2つの噴射口の配置を説明する図である。 第2の実施形態のジェットポンプの断面立面図であり、ノズル部周辺の拡大断面図である。 図13のXIV−XIV線による断面図であり、ベンド通路の途中に形成される旋回流を説明する図である。 図7のVIII−VIII線による断面図であり、第3の実施形態のベンド通路の途中に形成される旋回流を説明する図である。 図7のIX−IX線による断面図であり、第3の実施形態のノズル通路入口に形成される旋回流を説明する図である。 第3の実施形態のジェットポンプのノズル部の斜視図である。 第3の実施形態の変形例を説明する図であり、ベンド通路を画定する壁体に突出部が形成されている態様を説明する図である。 第4の実施形態のジェットポンプのうちノズル部の周辺構成を示す断面立面図である。 図19でXX−XX線で示す方向からノズル部を見た透視図である。 第5の実施形態のジェットポンプの断面立面図であり、ノズル部周辺の拡大断面図である。 図21のXXII−XXII線による断面図であり、ベンド通路の途中における通路仕切板の角度を説明する図である。 図21のXXIII−XXIII線による断面図であり、ベンド通路の途中における通路仕切板の角度を説明する図である。 図21のXXIV−XXIV線による断面図であり、ベンド通路のうちノズル通路入口側の端部における通路仕切板の角度を説明する図である。 第5の実施形態のジェットポンプのノズル部に形成された噴射口の正面図である。 第5の実施形態のジェットポンプのノズル部の斜視図である。 第6の実施形態のジェットポンプの断面立面図であり、ノズル部周辺の拡大断面図である。 図27のXXVIII−XXVIII線による断面図であり、本実施形態のジェットポンプのノズル部に形成された噴射口の配置を説明する図である。 図27のXXIX−XXIX線による断面図であり、インレットミキサ部の吸入口の近傍に形成される旋回流を説明する図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態により、本発明が限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
〔第1の実施形態〕
まず、第1の実施形態のジェットポンプの概略構成と、当該ジェットポンプが適用される沸騰水型原子炉の一例について、図1〜図6を用いて説明する。
図1は、本実施形態のジェットポンプを備えた原子炉圧力容器内の構成を示す断面立面図である。図2は、本実施形態のジェットポンプとその周辺構成を示す斜視図である。図3は、本実施形態のジェットポンプの立面図である。図4は、本実施形態のジェットポンプの断面立面図である。図5は、本実施形態のジェットポンプを備えた原子炉圧力容器の断面図であり、図1のV−V線による断面図である。図6は、本実施形態のジェットポンプを備えた原子炉圧力容器の断面図であり、ジェットポンプとその周辺構成を示す拡大断面図である。
図7は、本実施形態のジェットポンプの断面立面図であり、ノズル部周辺の拡大断面図である。図8は、図7のVIII−VIII線による断面図であり、ベンド通路の途中に形成される旋回流を説明する図である。図9は、図7のIX−IX線による断面図であり、ノズル通路入口に形成される旋回流を説明する図である。図10は、本実施形態のジェットポンプのノズル部の斜視図である。図11は、図7のXI−XI線による断面図であり、本実施形態のジェットポンプのノズル部に形成された2つのノズル通路において形成される旋回流を説明する図である。図12は、本実施形態のジェットポンプのノズル部に形成された2つの噴射口の配置を説明する図である。
なお、以下の説明において、鉛直方向のうち上側を「鉛直上側」と記して図に矢印Uで示し、鉛直方向のうち下側を「鉛直下側」と記して図に矢印Dで示す。また、水平方向を矢印Hで示す。
図1に示すように、本実施形態の沸騰水型原子炉(BWR)1は、炉心3と、炉心3及び炉内構造物を収容する原子炉圧力容器5とを有している。原子炉圧力容器5は、軸心(図に一点鎖線Aで示す)が鉛直方向に延びる略円筒状をなしている部分(以下、筒状部と記す)5aと、当該筒状部より鉛直下側を構成する部分(以下、底部と記す)5cと、筒状部より鉛直上側を構成する部分(以下、頂部と記す)5eを有している。
なお、以下の説明において、原子炉圧力容器5の筒状部5aの軸心を、図において、一点鎖線A又は点Aで示し、当該一点鎖線Aに沿う方向を、原子炉圧力容器5の軸方向と記す。原子炉圧力容器5の径方向を、図に矢印Rで示す。また、原子炉圧力容器5の周方向を、図に矢印Cで示す。
炉心3は、原子炉圧力容器5の筒状部5aの径方向内側に配置されている。原子炉圧力容器5の筒状部5aの径方向内側には、炉心3を囲う炉心シュラウド7が設けられている。炉心シュラウド7は、図示しない上部格子板及び炉心支持板を支持している。炉心シュラウド7は、原子炉圧力容器5の周方向に延びており、円筒状をなしている。原子炉圧力容器5内のうち筒状部5aと炉心シュラウド7との間には、冷却材を鉛直下側に流すための空間、いわゆるダウンカマー6が形成されている。
ダウンカマー6を流れる冷却材のうちジェットポンプ10が鉛直下側に送出した冷却材は、底部5cにおいて流れの向きを変えて、炉心シュラウド7の径方向内側を、鉛直上側に流れる。炉心シュラウド7の径方向内側において、冷却材は、炉心3に沿って流れ、当該炉心3を冷却する。
原子炉圧力容器5内において、炉心3より鉛直上側には、冷却材(蒸気と水の二相混合流)から蒸気を分離する気水分離器8が設けられている。さらに、気水分離器8より鉛直上側には、気水分離器8からの冷却材(蒸気)の湿分を低減させる蒸気乾燥器9が設けられている。本実施形態のジェットポンプ10は、ダウンカマー6に配置されており、炉心シュラウド7と筒状部5aとの間にある冷却材を、底部5cすなわち炉心3の鉛直下側に送出する。
ジェットポンプ10は、原子炉圧力容器5外に設けられた駆動ポンプ(図示せず)から冷却材の供給を受けて作動する。駆動ポンプは、炉心3に冷却材を強制的に循環させるための設備である原子炉冷却材再循環(PLR)系を構成しており、図2に矢印Kで示す方向からジェットポンプ10を作動させるための冷却材を圧送する。
なお、以下の説明において、ジェットポンプ10を作動させるために、駆動ポンプ等、ジェットポンプ10外から供給される流体を「駆動流体」と記す。ジェットポンプ10は、後述するノズル部40により駆動流体の噴流を形成し、当該噴流により生じる圧力(静圧)の低下によって、当該噴流の周囲にある駆動流体とは別の流体を吸入し、駆動流体と共に圧送する。駆動流体は、誘起流体(inducing fluid)とも称される。駆動流体により生じる圧力低下によってジェットポンプ10に吸入される流体を、以下に「被駆動流体」と記す。本実施形態のジェットポンプ10において、駆動流体及び被駆動流体は、いずれも、炉心3を冷却するための冷却材(冷却水)である。
図2及び図3に示すように、ジェットポンプ10は、駆動流体を鉛直上側に導く部分(以下、ライザー管部と記す)20と、ライザー管部20により導かれた駆動流体を2つの流れに分流する部分(以下、分流部と記す)25とを有している。加えて、ジェットポンプ10は、分流部25により分流された流れの向きを鉛直下側に変える部分(以下、曲管部と記す)30を2つ有している。ジェットポンプ10には、各曲管部30に対応して、曲管部30から受けた流れを絞り、噴射する部分(以下、ノズル部と記す)40が、2つ設けられている。なお、以下の説明においては、2つの曲管部30のうち一方と、当該曲管部30に対応する1つのノズル部40について説明する。
図4に示すように、ライザー管部20、分流部25、曲管部30、及びノズル部40には、それぞれ、駆動流体が流れる通路が、内部に形成されている。以下の説明において、ライザー管部20に形成されている通路を「ライザー管通路」と記して符号22を付す。分流部25に形成されている通路を「分流通路」と記して符号27を付す。また、曲管部30に形成されており且つ湾曲して延びている通路を「ベンド通路」と記して符号33を付す。ノズル部40に形成されており、下流側に向かうに従って横断面の面積が小さくなる通路を「ノズル通路」と記して符号44を付す。
以上に説明した各通路は、ライザー管通路22、分流通路27、ベンド通路33、ノズル通路44の順に接続されている。駆動ポンプから圧送された駆動流体は、供給口21からライザー管通路22に流入する。ライザー管通路22に流入した駆動流体は、当該ライザー管通路22を鉛直上側に流れて、分流通路27に流入する。分流通路27に流入した駆動流体は、2つの流れに分流されて、それぞれ、ベンド通路33の入口(以下、ベンド通路入口と記す)31からベンド通路33に流入する。ベンド通路入口31から流入した駆動流体は、当該ベンド通路33において流れの向きを鉛直下側に変えて、ノズル通路44の入口(以下、ノズル通路入口と記す)41からノズル通路44に流入する。
ノズル通路44は、ノズル通路入口41から流入した駆動流体の流れを絞り、ノズル部40に形成された開口である噴射口47(48)から駆動流体を噴射する。本実施形態の噴射口47(48)の詳細な構成については、後述する。
また、ジェットポンプ10は、ノズル部40から噴射された駆動流体を受け入れると共に、駆動流体により形成された圧力(静圧)の低下により、噴射口47(48)の周囲にある被駆動流体を、吸入口51から吸引して、駆動流体と被駆動流体とを混合させる部分(以下、インレットミキサ部と記す)50を有している。さらに、ジェットポンプ10は、インレットミキサ部50からの駆動流体と被駆動流体が混合された流体を、減速させると共に圧力(静圧)を増大させて吐出口66から吐出する部分(以下、ディフューザ部)60とを有している。
インレットミキサ部50とディフューザ部60には、それぞれ、駆動流体及び被駆動流体が流れる通路が、内部に形成されている。インレットミキサ部50に形成されている通路を「インレットミキサ通路」と記して符号55を付す。ディフューザ部60に形成されている通路を「ディフューザ通路」と記して符号63を付す。ディフューザ通路63は、下流側(鉛直下側)に向かうに従って、その横断面の径が大きくなるよう構成されている。
なお、本実施形態のインレットミキサ通路55は、下流側(鉛直下側)に向かうに従って横断面の径が小さくなるよう構成されている部分(以下、縮径通路と記す)52aと、ディフューザ通路63を含めて最も横断面の径が小さい部分(以下、スロート通路と記す)52cを有している。
本実施形態のインレットミキサ部50は、縮径通路52aを画定しており、上流側(鉛直上側)に吸入口51が形成されている鐘状の管状の部材、いわゆるベルマウス53と、当該ベルマウス53の下流側(鉛直下側)に接続されており、スロート通路52cを画定する部分(以下、単に「スロート」と記す)54とを有している。
以上に説明した各通路は、縮径通路52a、スロート通路52c、ディフューザ通路63の順に接続されている。吸入口51から流入した駆動流体及び被駆動流体は、縮径通路52aで絞られて、スロート通路52cに流入し混合される。スロート通路52cからディフューザ通路63に流入した混合流体は、ディフューザ通路63の横断面の径が拡大するに従って、減速されて圧力(静圧)が増大し、吐出口66から吐出される。
以上のように構成されたジェットポンプ10は、図5に示す沸騰水型原子炉1の鉛直方向に直交する断面において、原子炉圧力容器5の周方向(図に矢印Cで示す)に複数配列されている。ジェットポンプ10は、炉心3を囲う炉心シュラウド7と、原子炉圧力容器5の筒状部5aとの間に形成されたダウンカマー6に沿って配列されている。
図6に示すように、ライザー管部20のライザー管通路22は、横断面が円形をなしている。ライザー管部20を中央に挟んでその両側には、それぞれノズル部40が配置されている。各ノズル部40のノズル通路入口41は、横断面が円形をなしている。
図6及び図7に示すように、ノズル部40のノズル通路入口41及びノズル通路44(図7参照)の中心軸線を、以下に「ノズル中心軸線」と記して各図に一点鎖線J又は点Jで示す。また、当該ノズル中心軸線Jに沿う方向を「ノズル中心軸方向」と記す。本実施形態のジェットポンプ10は、ノズル中心軸線Jが鉛直方向に延びるよう原子炉圧力容器5内に設置されている。
また、ノズル中心軸線Jに直交する方向であって、ベンド通路入口31に対してノズル通路入口41が配置される方向を、以下に「ノズル配置方向」と記して図に矢印Nで示す。本実施形態の沸騰水型原子炉1において、ノズル配置方向Nは、図6に示すように、ライザー管部20に対してノズル部40が配置される方向であり、図に矢印Cで示す原子炉圧力容器5の周方向とほぼ一致している。
図7に示すように、インレットミキサ部50のベルマウス53及びその開口である吸入口51は、ノズル中心軸線Jと同軸に配置されている。ベルマウス53の横断面及び吸入口51の横断面は、当該ノズル中心軸線Jを中心とする円形をなしている。
一方、ベンド通路33の横断面は、図8に示すように、円形をなしている。ベンド通路33の円形断面の中心を点Bで示す。なお、ベンド通路33の横断面において、点Bで示す中心に向かう向きを「ベンド通路の径方向内側」と記して図に矢印BR1で示す。また、当該中心から離間する向きを「ベンド通路の径方向外側」と記して図に矢印BR2で示す。
加えて、ベンド通路33は、図7に示すように、湾曲して延びており、その中心線を以下に「ベンド通路中心線」と記して二点鎖線Bで示す。本実施形態において、ベンド通路中心線Bは、円弧状に180度湾曲している。すなわち、円形の横断面を有するベンド通路33は、ベンド通路入口31からノズル通路入口41まで円弧状に180度湾曲して延びている。
なお、以下の説明において、ベンド通路中心線Bがなす円弧形状の曲率半径の方向を「ベンド通路湾曲方向」と記す。ベンド通路湾曲方向のうち、曲率中心がある側すなわち内側を、以下に「ベント通路湾曲内側」と記して図にBC1で示す。これに対して、当該円弧状の径方向外側を、「ベンド通路湾曲外側」と記して、図にBC2で示す。
加えて、本実施形態のジェットポンプ10は、ベンド通路中心線Bが、ノズル中心軸線Jと同一の平面上に位置しており、ベンド通路中心線B及びノズル中心軸線Jを含む仮想の平面を「通路中心平面」と記して、図に二点鎖線Pで示す。本実施形態において、通路中心平面Pは、ノズル配置方向N及び鉛直方向に延びている。
以上のように構成されたベント通路33においては、図7に示すように、ベンド通路中心線Bに沿って、ノズル通路44に向けて駆動流体が流れると、ベンド通路湾曲外側BC2は、ベンド通路湾曲内側BC1に比べて流速(動圧)が高く、静圧が低くなる。この圧力差により、図8に示すように、ベンド通路33のうち通路中心線が通る部位(図に点Bで示す)においては、通路中心平面P(図に二点鎖線Pで示す)に沿ってベンド通路湾曲内側BC1(図に矢印BC1で示す)からベンド通路湾曲外側BC2(図に矢印BC2で示す)に向かう流れが形成される。
これにより、ベンド通路33においては、ベンド通路中心線Bに沿って駆動流体が流れると共に、当該駆動流体には、通路中心平面Pを挟んで2つの旋回流(図に矢印S1及び矢印S2で示す)が形成される。これら旋回流は、互いに逆向きに旋回しており、以下に、矢印S1で示す旋回流を特に「第1の旋回流」と記し、矢印S2で示す旋回流を特に「第2の旋回流」と記す。
これら第1及び第2の旋回流は、ベンド通路33のうち径方向内側、より具体的には通路中心平面P側において、ベンド通路湾曲内側BC1からベンド通路湾曲外側BC2に向けて流れる。これら旋回流は、ベンド通路33のうち径方向外側において、ベンド通路33を画定する内壁32に当たり、当該内壁32に沿ってベンド通路湾曲外側BC2からベンド通路湾曲内側BC1に向けて流れる。
ベンド通路33からノズル通路44に流入した駆動流体は、図9に示すように、ノズル通路入口41においても、ベンド通路33のうち径方向内側すなわち通路中心平面P側においては、ベンド通路湾曲内側BC1からベンド通路湾曲外側BC2に流れ、ベンド通路33のうち径方向外側、すなわち内壁32に沿っては、ベンド通路湾曲外側BC2からベンド通路湾曲内側BC1に流れる。
ノズル通路入口41において、ベンド通路湾曲外側BC2は、ライザー管部20に対してノズル部40が配置される方向であるノズル配置方向Nに一致している。このため、ノズル通路入口41においては、ノズル中心軸線Jを含む通路中心平面P(図に二点鎖線Pで示す)を挟んで、当該ノズル中心軸線J及びノズル配置方向Nに直交する方向(図に矢印Gで示す)に、第1の旋回流(図に矢印S1で示す)と第2の旋回流(図に矢印S2で示す)が形成されることになる。
そこで、本実施形態のノズル部40は、図10に示すように、単数のノズル通路入口41で受けた2つの旋回流を伴う駆動流体の流れを、第1及び第2の旋回流に対応して2つの流れに分け、それぞれ対応する噴射口からインレットミキサ部50の吸入口51に向けて駆動流体を噴射するよう構成されている。ノズル部40は、第1の旋回流(図に矢印S1で示す)に対応して第1噴射口47が設けられており、第2の旋回流(図に矢印S2で示す)に対応して第2噴射口48が設けられている。
ノズル部40は、ノズル中心軸方向をノズル通路入口41から噴射口47,48側に向かうに従って先細となるよう構成されている。ノズル部40が画定するノズル通路44は、ノズル通路入口41から噴射口47,48側に向かうに従って、ノズル中心軸線Jに直交する横断面の断面積(以下、単に「通路断面積」と記す)が小さくなるように構成されている。
ノズル通路44は、下流側において途中で二股に分かれており、図11に示すように、第1の旋回流に対応して形成された第1ノズル通路45と、第2の旋回流に対応して形成された第2ノズル通路46とを有している。つまり、第1ノズル通路45の下流側の開口が、第1噴射口47であり、第2ノズル通路46の下流側の開口が、第2噴射口48である。第1ノズル通路45及び第2ノズル通路46は、それぞれ、第1噴射口47及び第2噴射口48に向かうに従って、通路断面積が小さくなるよう構成されている。
図12に示すように、本実施形態において、第1噴射口47と第2噴射口48は、それぞれ円形をなしており、通路中心平面P及びノズル中心軸線J(図に点Jで示す)を挟んで、その両側に配置されている。第1噴射口47と第2噴射口48は、ノズル中心軸方向(図に一点鎖線Jで示す)とノズル配置方向Nに直交する方向(図に矢印Gで示す)に隣り合って配置されている。
本実施形態のジェットポンプ10においては、ノズル中心軸方向とノズル配置方向Nに直交する方向は、ベンド通路中心線B(図7の二点鎖線B参照)とノズル中心軸線Jとを含む通路中心平面Pに直交しており、第1噴射口47と第2噴射口48は、当該通路中心平面Pを挟んで、その両側に隣り合って配置されている。
以上のように構成されたノズル部40は、ノズル通路入口41から流入した駆動流体の流れ、すなわち第1の旋回流と第2の旋回流を伴う駆動流体の流れを絞り、当該流れを、第1の旋回流を伴う流れと、第2の旋回流を伴う流れとの、2つに分ける。ノズル部40は、第1の旋回流を伴う流れを、第1ノズル通路45に導き、第2の旋回流を伴う流れを、第2ノズル通路46に導く。第1ノズル通路45は、第1の旋回流を維持したまま、当該旋回流を伴う駆動流体の流れを絞る。同様に、第2ノズル通路46は、第1の旋回流とは逆向きに旋回する第2の旋回流を維持して、当該旋回流を伴う駆動流体の流れを絞る。
これにより、第1噴射口47から吸入口51に噴射される駆動流体の流れ(以下、第1噴流と記す)は、第1の旋回流を伴うものにすることができる。当該旋回流が強くなるに従って、第1噴流の周囲にある被駆動流体は、当該第1噴流に巻き込まれて混合されやすくなる。駆動流体に混合される被駆動流体の流量を増大させることにより、吸入口51から吸引される被駆動流体の流量を増大させることができる。第2噴射口48から吸入口51に噴射される駆動流体の流れについても、第2噴射口48と同様である。
以上に説明したように本実施形態のジェットポンプ10は、駆動流体の供給を受け、当該駆動流体を鉛直上側に導くライザー管通路22を有するライザー管部20と、湾曲して延びており、ライザー管通路22から駆動流体の供給を受け、当該駆動流体の流れの向きを、鉛直下側に変えるベンド通路33を有する曲管部30とを有している。さらに、ジェットポンプ10は、ベンド通路33から流入した駆動流体の流れを絞るノズル通路44を有し、ノズル通路44により絞られた駆動流体を、当該ノズル通路44の中心軸線に沿う方向であるノズル中心軸方向に噴射するノズル部40と、噴射口47,48から噴射された駆動流体である噴流を吸入口51で受けると共に、当該噴流の周囲にある被駆動流体を当該吸入口51から吸引するインレットミキサ部50と、を備えている。
ノズル部40は、ベンド通路33からの駆動流体を、単数のノズル通路入口41で受け、駆動流体の流れを2つに分けて、それぞれ第1噴射口47と第2噴射口48から噴射するものである。これら第1噴射口47と第2噴射口48は、ライザー管部20に対してノズル部40が配置される方向であるノズル配置方向Nと、ノズル中心軸方向に直交する方向に、隣り合って配置されているものとした。
上述したベント通路においては、ベンド通路33の中心線に沿って、ノズル通路44に向けて駆動流体が流れると共に、当該駆動流体には、互いに逆向きに旋回する2つの旋回流が形成される。これら旋回流を伴う駆動流体の流れは、ノズル通路44に流入する。ノズル通路入口41において、2つの旋回流は、ノズル中心軸方向及びノズル配置方向Nに直交する方向に隣り合っている。
ノズル部40において、第1噴射口47と第2噴射口48は、ノズル配置方向Nとノズル中心軸方向に直交する方向に隣り合って配置されているので、ノズル通路入口41から流入した駆動流体の流れを、2つの旋回流を維持して、それぞれ対応する第1噴射口47及び第2噴射口48から噴射することができる。第1噴射口47から噴射された駆動流体の流れである第1噴流と、第2噴射口48から噴射された駆動流体の流れである第2噴流を、それぞれ旋回流れを伴うものとすることができる。これにより、駆動流体に混合される被駆動流体の流量を増大させる、すなわちインレットミキサ部50の吸入口51から吸引される被駆動流体の流量をより増大させることができる。これにより、本実施形態のジェットポンプ10は、ノズル通路44において生じる圧力損失を抑制しつつ、駆動流体に対する被駆動流体の流量比(いわゆるM比)を増大させることができる。
以上に説明したジェットポンプ10は、原子炉圧力容器5と炉心シュラウド7との間にあるダウンカマー6に複数配置されている(図5参照)。ノズル部40により駆動流体の噴流を形成することにより、当該噴流の周囲にある被駆動流体を吸引して、図1に示すように被駆動流体を駆動流体と共に炉心3の鉛直下側に送る。当該ジェットポンプ10は、原子炉圧力容器5及び炉心シュラウド7と共に、図1に示す本実施形態の沸騰水型原子炉1を構成している。
本実施形態のジェットポンプ10は、駆動流体の供給を受けるライザー管通路22を有するライザー管部20と、湾曲して延びており、且つライザー管通路22から駆動流体の供給をベンド通路入口31で受け、駆動流体の流れの向きを変えるベンド通路33を有する曲管部30とを有している。ジェットポンプ10は、ベンド通路33からの駆動流体の流れを絞るノズル通路44を有し、当該ノズル通路44により絞られた駆動流体を、当該ノズル通路44のノズル中心軸線Jに沿う方向であるノズル中心軸方向に噴射するノズル部40と、当該ノズル部40から噴射された駆動流体の流れである噴流を受けると共に、当該噴流の周囲にある被駆動流体を吸引する吸入口51を有するインレットミキサ部50とを備えている。
本実施形態のジェットポンプ10において、ノズル部40は、ベンド通路33からの駆動流体を、単数のノズル通路入口41で受け、駆動流体の流れを2つに分けて、それぞれ第1噴射口47と第2噴射口48から噴射するものである。第1噴射口47と第2噴射口48は、ノズル中心軸線Jに直交する方向であってベンド通路入口31に対してノズル通路入口41が配置される方向であるノズル配置方向Nと、ノズル中心軸線Jに沿う方向であるノズル中心軸方向に、直交する方向(図に矢印Gで示す)において隣り合って配置されているものとした。
より具体的には、第1噴射口47と第2噴射口48は、ベンド通路33の中心線であるベンド通路中心線Bとノズル中心軸線Jとを含む通路中心平面Pを挟んで、当該通路中心平面Pと直交する方向Gに隣り合って配置されている。当該方向Gは、本実施形態において、原子炉圧力容器5の径方向(図5に矢印Rで示す)と一致しており、ノズル配置方向Nは、原子炉圧力容器5の周方向(図5に矢印Cで示す)にほぼ一致している。すなわち、本実施形態の沸騰水型原子炉1において、第1噴射口47及び第2噴射口48のうち、一方は、原子炉圧力容器5側の噴射口として設けられており、他方は、炉心シュラウド7側の噴射口として設けられている。
しかし、本発明に係る第1噴射口と第2噴射口の配置は、この態様に限定されるものではない。第1噴射口47と第2噴射口48は、ノズル配置方向Nとノズル中心軸方向(図に一点鎖線Jで示す)に直交する方向(図に矢印Gで示す)に隣り合って配置されていれば良い。本発明に係るジェットポンプは、沸騰水型原子炉を構成するものに限定されない。本発明は、例えば、ベンド通路中心線Bに対して、ノズル中心軸線Jが矢印Gで示す方向に僅かにずれて構成されているジェットポンプや、ベンド通路中心線Bが平面を定義できない形状に湾曲しているジェットポンプにも、適用することができる。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態のジェットポンプの構成について図13及び図14を用いて説明する。図13は、本実施形態のジェットポンプの断面立面図であり、ノズル部周辺の拡大断面図である。図14は、図13のXIV−XIV線による断面図であり、ベンド通路の途中に形成される旋回流を説明する図である。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図13及び図14に示すように、本実施形態のジェットポンプにおいて、曲管部30Bは、ベンド通路33内において生じる旋回流を伴う駆動流体の流れを整流するための部分(以下、突出部と記す)34,36を有しいている。
突出部34,36は、内壁32のうちベンド通路湾曲内側BC1に設けられており、ベンド通路中心線Bに向けて突出する部分(以下、内側突出部と記す)34と、内壁32のうちベンド通路湾曲外側BC2に設けられており、ベンド通路中心線Bに向けて突出する部分(以下、外側突出部と記す)36とを有している。内側突出部34と外側突出部36は、図13に示すように、ベンド通路33に沿って延びており、本実施形態においては、ベンド通路33の全体に亘って延びている。
図14に示すように、内側突出部34は、内壁32のうちベンド通路湾曲内側BC1の部位からベンド通路湾曲外側BC2に突出している。一方、外側突出部36は、ベンド通路湾曲外側BC2の部位からベンド通路湾曲内側BC1に突出している。ベンド通路33の横断面において、内側突出部34と外側突出部36は、ベンド通路湾曲方向に互いに対向している。このように、内側突出部34と外側突出部36は、ベンド通路33の内壁32からベンド通路湾曲方向にベンド通路中心線Bに向けて突出している。
ベンド通路33内に形成される第1の旋回流(図に矢印S1で示す)は、ベンド通路33の内壁32、内側突出部34の表面34a、及び外側突出部36の表面36aに沿って流動し、再び内壁32に沿って流動する。これに対して、第2の旋回流(図に矢印S2で示す)は、内側突出部34のうち第1の旋回流とは逆側の表面34cと、外側突出部36のうち第1の旋回流とは逆側の表面36cに沿って流動する。
このように内側突出部34と外側突出部36を曲管部30に設けることにより、ベンド通路33内において、第1の旋回流と第2の旋回流が突き当たることを防止することができる。すなわち、ベンド通路33内に、よどみ点が生じることを防止することができるので、圧力損失の増大を抑制できる。
〔第3の実施形態〕
第3の実施形態のジェットポンプの構成について図7および図15〜図18を用いて説明する。図15は、図7のVIII−VIII線による断面図であり、ベンド通路の途中に形成される旋回流を説明する図である。図16は、図7のIX−IX線による断面図であり、ノズル通路入口に形成される旋回流を説明する図である。図17は、本実施形態のジェットポンプのノズル部の斜視図である。図18は、本実施形態の変形例を説明する図であり、ベンド通路を画定する壁体に突出部が形成されている態様を説明する図である。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のジェットポンプは、ベンド通路33Cの横断面、及びノズル通路入口41の横断面が、ベンド通路湾曲方向に長軸が延びる楕円形状をなしている点で、第1の実施形態と異なっている。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図7及び図15に示すように、本実施形態のジェットポンプの曲管部30Cにおいて、ベンド通路33Cの横断面は、ベンド通路湾曲方向(図に矢印BC1及び矢印BC2で示す)に長軸が延びる楕円形状をなしている。本実施形態において、ベンド通路33Cの横断面は、通路中心平面Pに沿う方向に長軸が延びる楕円形状をなしている。
また、ノズル部40Cにおいても、図16及び図17に示すように、ノズル通路入口41Cの横断面が、ベンド通路湾曲方向に長軸が延びる楕円形状をなしている。本実施形態においては、ベンド通路33Cからノズル通路入口41Cまでの横断面が、ベンド通路湾曲方向に長軸が延びる楕円形状をなしている。
ベンド通路33Cの横断面の形状を、このような楕円形状とすることにより、ベンド通路33Cのうちベンド通路湾曲外側BC2とベンド通路湾曲内側BC1との間の静圧の圧力差を、より大きくすることができ、2つの旋回流(図に矢印S1及び矢印S2で示す)のベンド通路湾曲外側BC2への流動を、より強いものにしてノズル通路入口41Cに流入させることができる。
これにより、図17に示す第1噴射口47から噴射される第1噴流が伴う旋回流と、第2噴射口48から噴射される第2噴流が伴う旋回流とを、より強いものにして、駆動流体に混合される被駆動流体の流量を増大させる、すなわち吸入口51(図7参照)から吸引される被駆動流体の流量をより増大させることができる。
なお、図18に示す変形例のように、上述した内側突出部34と外側突出部36を曲管部30に設けることにより、第1の旋回流と第2の旋回流が突き当たることを防止することも好適である。
〔第4の実施形態〕
第4の実施形態のジェットポンプ及び沸騰水型原子炉の構成について、図5、図6、図19及び図20を用いて説明する。図19は、本実施形態のジェットポンプのうちノズル部の周辺構成を示す断面立面図である。図20は、図19でXX−XX線で示す方向からノズル部を見た透視図である。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の沸騰水型原子炉1において、ジェットポンプ10Eは、図5に示すように、原子炉圧力容器5と炉心シュラウド7との間において、当該原子炉圧力容器5の周方向(図に矢印Cで示す)に複数配列されている。ジェットポンプ10Eは、図6に示すように、2つのノズル部40Eを有している。また、ジェットポンプ10Eは、図19に示すように、単数の分流部25Eと、2つの曲管部30Eとを有しており、各曲管部30Eは、それぞれ対応するノズル部40Eに接続されている。
分流部25Eには、ライザー管通路22(図4参照)からの駆動流体が流入する分流通路27Eが形成されている。2つの曲管部30E内には、それぞれベンド通路33Eが形成されており、これらベンド通路33Eは、それぞれ分流通路27Eに連通するベンド通路入口31Eから駆動流体の供給を受ける。
本実施形態のジェットポンプ10Eにおいて、分流通路27Eからベンド通路33Eに駆動流体が流入する開口であるベンド通路入口31Eは、2つ設けられており、具体的には、炉心シュラウド7(図20に二点鎖線CSで示す)側のベンド通路入口31Eと、原子炉圧力容器5(図20に二点鎖線PVで示す)側のベンド通路入口31Eである。
2つのベンド通路入口31Eは、図20に示すように、ノズル中心軸方向(図に点Jで示す)とノズル配置方向Nに直交する方向(図に矢印Gで示す)に隣り合って配置されている。本実施形態において、矢印Nで示すノズル配置方向Nは、原子炉圧力容器5の周方向(図5参照)にほぼ一致している。
また、2つのベンド通路入口31Eが配列される方向(図に矢印Gで示す)は、原子炉圧力容器5の径方向に一致している。つまり、2つのベンド通路入口31Eは、原子炉圧力容器5と炉心シュラウド7との間において、原子炉圧力容器5の径方向に配列されている。
各ベンド通路入口31Eからは、図19及び図20に示すように、それぞれ、曲管部30Eのベンド通路33Eが、ノズル部40Eのノズル通路入口41Eに延びている。曲管部30E及びベンド通路33Eが延びる方向、すなわち通路中心平面P(図に二点鎖線Pで示す)は、ノズル配置方向Nすなわち原子炉圧力容器5の周方向に対して所定の角度を付けた方向に設定されている。
本実施形態においては、原子炉圧力容器5と炉心シュラウド7との間において、ベンド通路入口31Eを原子炉圧力容器5の径方向に配列すると共に、ノズル通路入口41Eを周方向に配列し、さらに、各ベンド通路入口31Eからノズル通路入口41Eに延びるベンド通路33Eを、ノズル配置方向Nに対して所定の角度傾けた方向に延びるよう構成している。これにより、2つの曲管部30Eのうち分流部25E側すなわちベンド通路入口31E側の端部が、原子炉圧力容器5の径方向において重なるように構成されている。
このように構成することにより、ベンド通路入口31がノズル配置方向Nに隣り合って配置されている場合(図4参照)に比べて、原子炉圧力容器5と炉心シュラウド7との間にある限られた周方向のスペースにおいてベンド通路中心線B(図に矢印Bで示す)の曲率半径を、より大きく設定することが可能なる。ジェットポンプのノズル配置方向N(原子炉圧力容器5の周方向)の寸法を変えることなく、ベンド通路において生じる圧力損失を、より低減可能なジェットポンプを実現することができる。
〔第5の実施形態〕
第5の実施形態のジェットポンプの構成について図21〜図26を用いて説明する。図21は、本実施形態のジェットポンプの断面立面図であり、ノズル部周辺の拡大断面図である。図22は、図21のXXII−XXII線による断面図であり、ベンド通路の途中における通路仕切板の角度を説明する図である。図23は、図21のXXIII−XXIII線による断面図であり、ベンド通路の途中における通路仕切板の角度を説明する図である。図24は、図21のXXIV−XXIV線による断面図であり、ベンド通路のうちノズル通路入口側の端部における通路仕切板の角度を説明する図である。図25は、本実施形態のジェットポンプのノズル部に形成された噴射口の正面図である。図26は、本実施形態のジェットポンプのノズル部の斜視図である。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図21に示すように、本実施形態のジェットポンプは、単数の噴射口49が形成されたノズル部40Gを有している。噴射口49は、図25及び図26に示すように、ノズル中心軸線J(図に一点鎖線Jまたは点Jで示す)を中心とする円形をなしている。ノズル部40Gのノズル通路入口41も同様に、噴射口49と同じノズル中心軸線Jを中心とする円形をなしている。
一方、曲管部30Gには、図22、図23及び図24に示すように、ベンド通路の横断面を2つに仕切る板状の部材(以下、単に「通路仕切板」と記す)70が設けられている。通路仕切板70は、曲管部30G内において内壁32により画定されて駆動流体が流れる空間を、第1ベンド通路33Aと第2ベンド通路33Bとの2つのベンド通路に仕切っている。本実施形態において、通路仕切板70は、第1ベンド通路33Aの横断面と第2ベンド通路33Bの横断面が、略同一形状となるように構成されている、すなわち第1ベンド通路33Aの横断面の面積と第2ベンド通路33Bの横断面の面積が、同一となるよう内壁32により画定される空間を仕切っている。
通路仕切板70は、図21に示すように、曲管部30Gの内壁32に沿って延びており、図に二点鎖線Bで示すベンド通路中心線Bに沿って延びている。本実施形態の通路仕切板70は、図21にスマッジングで示す領域(すなわちベンド通路中心線Bが円弧状に湾曲している領域)を延びている。
加えて、通路仕切板70には、ベンド通路中心線Bを軸心とする周方向に「ねじれ」が形成されている。具体的には、通路仕切板70は、曲管部30G内をノズル通路入口41に向かうに従って、ベンド通路中心線Bを含む平面である通路中心平面P(図22〜図24に二点鎖線Pで示す)に対する、ベンド通路中心線Bの周方向の一方側(図に矢印Tで示す)の角度が増大するように構成されている。本実施形態において、通路中心平面Pは、鉛直方向に延びており、通路仕切板70は、ノズル通路入口41に向かうに従って、通路中心平面Pに対する周方向の角度が増大するように構成されている。
このように通路仕切板70を構成することにより、曲管部30G内にの第1ベンド通路33Aと第2ベンド通路33Bは、ベンド通路中心線Bを中心として曲管部30G内を螺旋形状に延びている。図に二点鎖線Bで示すベンド通路中心線Bは、一点鎖線Jで示すノズル通路中心軸線とつながっている。このため、曲管部30G内において、第1ベンド通路33Aと第2ベンド通路33B内を流れ、ノズル通路入口41に流入する駆動流体には、図26に矢印S4で示すように、ノズル通路中心軸線を中心とする旋回流が形成される。
ノズル部40Gは、ノズル通路入口41から流入した旋回流を伴う駆動流体の流れを絞り、当該駆動流体を噴射口49からインレットミキサ部50の吸入口51に噴射する。このようにして、噴射口49から吸入口51に噴射される駆動流体の流れ、すなわち噴流を、旋回流を伴うものとすることができる。噴流の周囲にある被駆動流体は、当該噴流に巻き込まれることにより、噴流を構成する駆動流体と混合されやすくなる。駆動流体に混合される被駆動流体の流量を増大させる、すなわち吸入口51から吸引される被駆動流体の流量を、より増大させることができる。
〔第6の実施形態〕
第6の実施形態のジェットポンプの構成について図27〜図29を用いて説明する。図27は、本実施形態のジェットポンプの断面立面図であり、ノズル部周辺の拡大断面図である。図28は、図27のXXVIII−XXVIII線による断面図であり、本実施形態のジェットポンプのノズル部に形成された噴射口の配置を説明する図である。図29は、図27のXXIX−XXIX線による断面図であり、インレットミキサ部の吸入口の近傍に形成される旋回流を説明する図である。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図27に示すように、本実施形態のジェットポンプのノズル部40Hは、複数の噴射口81,82,83,84,85を有している。ノズル部40Hは、単数のノズル通路入口41を有しており、ノズル通路入口41から流入した駆動流体の流れを、各噴射口81,82,83,84,85に分配する。各噴射口81,82,83,84,85からは、ほぼ同じ流量の駆動流体が、インレットミキサ部50の吸入口に向けて噴射される。
各噴射口81,82,83,84,85は、図28に示すように、ノズル中心軸線Jを中心とする周方向(図に矢印Hで示す)に配列されている。具体的には、矢印Hの向きに、第1噴射口81、第2噴射口82、第3噴射口83、第4噴射口84、第5噴射口85の順に配列されている。
さらに、図27に示すように、これら噴射口81〜85は、ノズル中心軸線(図に一点鎖線Jで示す)に沿う方向、本実施形態においては、図に矢印U及び矢印Dで示す鉛直方向において、それぞれ位置が異なるように配置されている。より具体的には、ノズル中心軸線Jを中心とする螺旋状に、ノズル通路入口41に近い方から、第1噴射口81、第2噴射口82、第3噴射口83、第4噴射口84、第5噴射口85の順に配置されている。
このようにノズル中心軸線Jを中心とする螺旋上に複数の噴射口81〜85を配置することにより、これら噴射口81〜85から噴射された駆動流体の流れ、すなわち噴流は、ノズル中心軸線Jを中心とする旋回流を伴うものとなる。当該噴流は、吸入口51からインレットミキサ部50に流入して、図29に示すような、旋回流を伴うものとすることができる。噴流の周囲にある被駆動流体は、当該噴流に巻き込まれることにより、噴流を構成する駆動流体と混合されやすくなる。駆動流体に混合される被駆動流体の流量を増大させる、すなわち吸入口から吸引される被駆動流体の流量を、より増大させることができる。
〔他の実施形態〕
以上に説明した実施形態において、ジェットポンプは、原子炉圧力容器5内に設けられ、原子炉圧力容器5の筒状部5aと、炉心3を囲う炉心シュラウド7との間において、原子炉圧力容器5の周方向に複数配列されるものとしたが、本発明に係るジェットポンプの態様は、これに限定されるものではない。湾曲して延びており且つライザー管通路から駆動流体の供給をベンド通路入口で受けて当該駆動流体の流れの向きを変えるベンド通路と、ベンド通路から流入した駆動流体の流れを絞るノズル通路と、噴射された駆動流体である噴流を受けると共に、当該噴流の周囲にある被駆動流体を吸引する吸入口とを有するものであれば、様々な態様のジェットポンプに本発明を適用することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態はその他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 沸騰水型原子炉
3 炉心
5 原子炉圧力容器
5a 筒状部
5c 底部
5e 頂部
6 ダウンカマー
7 炉心シュラウド
8 気水分離器
9 蒸気乾燥器
10,10E ジェットポンプ
20 ライザー管部
21 供給口
22 ライザー管通路
25,25E 分流部
27,27E 分流通路
30,30B,30C,30E,30G 曲管部
31,31E ベンド通路入口
32 内壁
33,33C,33E ベンド通路,
33A 第1ベンド通路(ベンド通路)
33B 第2ベンド通路(ベンド通路)
34 内側突出部(突出部)
36 外側突出部(突出部)
40,40C,40E,40G,40H ノズル部
41,41C,41E ノズル通路入口
44 ノズル通路
45 第1ノズル通路
46 第2ノズル通路
47 第1噴射口(噴射口)
48 第2噴射口(噴射口)
49 噴射口
50 インレットミキサ部
51 吸入口
52a 縮径通路
52c スロート通路
53 ベルマウス
54 スロート
55 インレットミキサ通路
60 ディフューザ部
63 ディフューザ通路
66 吐出口
70 通路仕切板
81 第1噴射口(噴射口)
82 第2噴射口(噴射口)
83 第3噴射口(噴射口)
84 第4噴射口(噴射口)
85 第5噴射口(噴射口)

Claims (10)

  1. 湾曲して延びており、且つベンド通路入口から駆動流体の供給を受けて駆動流体の流れの向きを変えるベンド通路を有する曲管部と、
    前記ベンド通路から流入した駆動流体の流れを絞るノズル通路を有し、当該ノズル通路により絞られた駆動流体を、ノズル中心軸線に沿う方向であるノズル中心軸方向に噴射するノズル部と、
    当該ノズル部から噴射された駆動流体の流れである噴流を受けると共に当該噴流の周囲にある被駆動流体を吸引する吸入口を有するインレットミキサ部と、
    を備え、
    前記ノズル部は、前記ベンド通路からの駆動流体を、単数のノズル通路入口で受け、駆動流体の流れを2つに分けて、それぞれ第1噴射口と第2噴射口から噴射するものであり、
    第1噴射口と第2噴射口は、前記ノズル中心軸線に直交する方向であって前記ベンド通路入口に対して前記ノズル通路入口が配置される方向であるノズル配置方向と前記ノズル中心軸方向に直交する方向に隣り合って配置されている
    ことを特徴とするジェットポンプ。
  2. 第1噴射口と第2噴射口は、前記ベンド通路の中心線であるベンド通路中心線と前記ノズル中心軸線とを含む通路中心平面を挟んで、当該通路中心平面と直交する方向に隣り合って配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のジェットポンプ。
  3. 前記曲管部は、
    前記ベンド通路を画定する内壁から、前記ベンド通路中心線がなす円弧形状の曲率半径の方向であるベンド通路湾曲方向に、前記ベンド通路中心線に向けて突出しており、且つ当該ベンド通路に沿って延びている突出部を、
    有することを特徴とする請求項2に記載のジェットポンプ。
  4. 前記突出部は、
    前記内壁のうちベンド通路湾曲方向の内側に設けられており、前記ベンド通路中心線に向けて突出する内側突出部と、
    前記内壁のうちベンド通路湾曲方向の外側に設けられており、前記ベンド通路中心線に向けて突出する外側突出部と、
    を含むことを特徴とする請求項3に記載のジェットポンプ。
  5. 前記ベンド通路の横断面及び前記ノズル通路入口の横断面は、前記ベンド通路湾曲方向に長軸が延びる楕円形状をなしている
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のジェットポンプ。
  6. 湾曲して延びており、且つベンド通路入口から駆動流体の供給を受けて駆動流体の流れの向きを変えるベンド通路を有する曲管部と、
    前記ベンド通路から流入した駆動流体の流れを絞るノズル通路を有し、当該ノズル通路により絞られた駆動流体を噴射口から噴射するノズル部と、
    当該ノズル部から噴射された駆動流体の流れである噴流を受けると共に当該噴流の周囲にある被駆動流体を吸引する吸入口を有するインレットミキサ部と、
    を備え、
    前記曲管部には、前記ベンド通路の中心線であるベンド通路中心線に沿って延びており、当該ベンド通路の横断面を2つに仕切る板状部材である通路仕切板が設けられており、
    当該通路仕切板には、前記ベンド通路中心線を軸心とするねじれが形成されている
    ことを特徴とするジェットポンプ。
  7. 湾曲して延びており、且つベンド通路入口から駆動流体の供給を受けて駆動流体の流れの向きを変えるベンド通路を有する曲管部と、
    前記ベンド通路から流入した駆動流体の流れを絞るノズル通路を有し、当該ノズル通路により絞られた駆動流体を、当該ノズル通路の中心軸線に沿う方向であるノズル中心軸方向に噴射するノズル部と、
    当該ノズル部から噴射された駆動流体である噴流を受けると共に当該噴流の周囲にある被駆動流体を吸引する吸入口を有するインレットミキサ部と、
    を備え、
    前記ノズル部は、
    駆動流体を前記吸入口に向けて噴射する複数の噴射口を有し、
    当該複数の噴射口は、前記ノズル通路の中心軸線を中心とする螺旋上に配置されている
    ことを特徴とするジェットポンプ。
  8. 炉心を収容する原子炉圧力容器と、
    前記原子炉圧力容器の径方向内側において周方向に延びており、当該原子炉圧力容器内において炉心を囲う円筒状の部材である炉心シュラウドと、
    前記原子炉圧力容器と前記炉心シュラウドとの間にある、冷却材を鉛直下側に流すための空間であるダウンカマーに配置されており、ノズル部により駆動流体の噴流を形成することにより、当該噴流の周囲にある被駆動流体を吸引して、被駆動流体を駆動流体と共に前記炉心の鉛直下側に送るジェットポンプと、
    を有し、
    当該ジェットポンプは、
    湾曲して延びており、且つベンド通路入口から駆動流体の供給を受けて駆動流体の流れの向きを変えるベンド通路を有する曲管部と、
    前記ベンド通路からの駆動流体の流れを絞るノズル通路を有し、当該ノズル通路により絞られた駆動流体を、ノズル中心軸線に沿う方向であるノズル中心軸方向に噴射するノズル部と、
    当該ノズル部により形成された噴流を受けると共に当該噴流の周囲にある被駆動流体を吸引する吸入口を有するインレットミキサ部と、
    を備え、
    前記ノズル部は、前記ベンド通路からの駆動流体を、単数のノズル通路入口で受け、駆動流体の流れを2つに分けて、それぞれ第1噴射口と第2噴射口から噴射するものであり、
    第1噴射口と第2噴射口は、前記ノズル中心軸線に直交する方向であって前記ベンド通路入口に対して前記ノズル通路入口が配置される方向であるノズル配置方向と前記ノズル中心軸方向に直交する方向に隣り合って配置されている
    ことを特徴とする沸騰水型原子炉。
  9. 前記ジェットポンプは、
    前記曲管部と前記ノズル部が、それぞれ2つ設けられており、
    駆動流体の流れを、2つに分けて、各曲管部に導く分流部を、さらに備え、
    前記原子炉圧力容器と前記炉心シュラウドとの間において、当該原子炉圧力容器の周方向に複数配列されており、
    第1噴射口と第2噴射口は、前記原子炉圧力容器の径方向に隣り合って配置されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の沸騰水型原子炉。
  10. 前記ジェットポンプは、
    2つの前記ノズル通路入口は、当該原子炉圧力容器の周方向に配列されており、
    2つの前記ベンド通路入口は、当該原子炉圧力容器の径方向に配列されており、
    2つの前記曲管部のうち前記ベンド通路入口側の端部が、前記原子炉圧力容器の径方向において重なるように構成されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の沸騰水型原子炉。
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