JP2015182947A - ゴブ生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゴブを最適な形状のゴブに自動的に整えて成形できるようにする。
【解決手段】ゴブ生成装置は、ゴブフィーダー1の円形状のオリフィス11より押し出された溶融ガラスGを切断して得られるゴブgを落下経路上で撮像する2台のカメラ71,72と、各カメラにより取得されたゴブの二次元画像より長さ方向に対して直交する方向のゴブの断面形状を楕円形状に近似してゴブの重量とゴブの形状を特定する特徴量とを計測する画像処理装置70と、ゴブの重量および形状を整えるために調整される複数の調整機構を個別に駆動する駆動機構40,50,64〜66と、ゴブの重量の規格値および前記特徴量の最適値をそれぞれ基準データとして記憶する記憶装置と、画像処理装置70により計測されたゴブの重量および特徴量と前記記憶装置に記憶された対応する基準データとの差が許容値となるように対応する駆動機構を駆動させる制御装置8とを備えている。
【選択図】図3

Description

この発明は、ガラスびんなどのガラス製品を成形するための金型へ供給される「ゴブ」と称される溶融ガラスの塊を生成するゴブ生成装置に関し、この発明は特に、前記ゴブを最適な重量および形状のゴブに整えて生成するゴブ生成装置に関する。
従来のゴブ生成装置は、図9に示すように、溶融ガラスGを溜めるスパウト10の底部に円形状のオリフィス11が設けられたゴブフィーダー1と、オリフィス11の下方に位置するシャーブレード20A,20Bを有するカッター機構2とを備えている。スパウト10の内部にはチューブ13が回転可能に配備され、チューブ13の内部にはプランジャ12が上下動可能に配備されている。プランジャ12が下死点から上死点へ上昇し、さらに上死点から下降するに従い、スパウト10内の溶融ガラスGがオリフィス11より押し出されて円柱状に垂れ下がる。プランジャ12が下死点に達し、続いて上昇に転じた直後にカッター機構2が作動する。これによりオリフィス11より垂れ下がった溶融ガラスGはシャーブレード20A,20Bにより切断されてゴブgとなる。ゴブgは下方へ落下し、スクープ、トラフ、デフレクターなどのデリバリーによって製びん機の複数のセクションに振り分けられて粗型へ導かれる。
図10は、プランジャ12の昇降動作によって生成されるゴブgの典型的な形状を示している。同図中、Aで示すゴブgの先端部はプランジャ12が加速されて上昇する過程で形づくられる。Bで示すゴブgの首部はプランジャ12が緩やかに上昇する過程で形づくられる。Cで示すゴブgの胴の中央部はプランジャ12が上死点に対して昇降が止まっている過程で形づくられる。Dで示すゴブgの胴の後部はプランジャ12が緩やかに下降する過程で形づくられる。Eで示すゴブgの後端部はプランジャ12が加速されて下降する過程で形づくられる。
ゴブgの生成は、ガラス製品の品質に大きな影響を与える重要な工程である。ガラス製品を成形するのに、ゴブgを最適な重量および形状のゴブに整えることが必要であり、そのために、デファレンシャル、プランジャ12の高さやストローク、チューブ13の高さ、シャーブレード20A,20Bの高さなどを調整する。なお、ここで「デファレンシャル」とは、プランジャ12の上昇開始とシャーブレード20A,20Bによる切断動作との間のタイミングのずれ(位相)のことである。従来、この種の調整は、作業者がデファレンシャル調整用のハンドル91、プランジャ12の高さ調整用のハンドル92、プランジャ12のストローク調整用のハンドル93、チューブ13の高さ調整用のハンドル94、シャーブレード20A,20Bの高さ調整用のハンドル95などを操作することにより行われている。
しかしながら、上記した手作業による調整は熟練を要し、たとえ作業者が同じように調整しても、条件の違いや作業者の感覚に左右され、常に最適な形状のゴブに整えることは困難である。したがって、仮にガラス製品の成形時に最適な形状のゴブを生成できたとしても、次に同じガラス製品を成形するに際し、手作業の調整では前回と同じ形状のゴブを再現するのは容易ではない。このようにゴブを最適な形状に整えるための調整作業にはかなりの経験が必要であり、その種の調整作業に多大の時間を要し、作業者にとって大きな負担となっている。
上記の課題を解決するのに、落下するゴブを3台のカメラで観測し、画像処理によりゴブの全表面に関する三次元座標データを計測し、その三次元座標データからゴブの重量、長さ、太さなどを計算で求め、その算出結果からゴブの品質を評価して操業因子の設定条件を制御するようにした品質管理装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
WO2003/008348公報
しかしながら、特許文献1に記載された品質管理装置は、落下中のゴブを立体視してゴブの空間位置を認識するものであるから、ゴブを立体視するための3台のカメラが必要であり、また、画像処理のためのソフトも複雑となるため、設備費用が高価となる。しかも、ゴブの全表面に関する三次元座標データを取得するための演算に時間がかかり、高速処理が困難である。
この発明は、上記の問題に着目してなされたもので、熟練や経験を必要とせずに、ゴブを最適な形状のゴブに自動的に整えることができ、しかも、少ない台数のカメラによって取得した二次元画像からゴブの重量とゴブの形状を特定する特徴量とを計測することで、処理の高速化を実現したゴブ生成装置を提供することを目的とする。
この発明によるゴブ生成装置は、ガラス製品を成形するための金型へ供給されるゴブを最適な重量および形状のゴブに整えて生成するものであって、ゴブフィーダーの円形状のオリフィスより押し出された溶融ガラスを切断して得られるゴブを落下経路上で撮像する1台または2台のカメラと、前記カメラにより取得されたゴブの二次元画像より長さ方向に対して直交する方向のゴブの断面形状を円形または楕円形状に近似してゴブの重量とゴブの形状を特定する特徴量とを計測するための画像処理を実行する画像処理装置と、ゴブを所望の重量および形状に整えるために調整される複数の調整機構を個別に駆動する駆動機構と、ゴブの重量の規格値および前記特徴量の最適値をそれぞれ基準データとして記憶する記憶装置と、前記画像処理装置により計測されたゴブの重量および特徴量と前記記憶装置に記憶された対応する基準データとの差が許容値となるように対応する駆動機構を駆動させる制御装置とを備えたものである。
上記した構成のゴブ生成装置によりゴブを生成してガラス製品を成形するには、成形に先立ち、ゴブを最適な重量および形状に整えて生成するための調整手順が実行される。この調整手順において、ゴブフィーダーのオリフィスより押し出された溶融ガラスが切断されてゴブが生成されると、そのゴブは落下途中で1台または2台のカメラによって撮像され、ゴブの二次元画像が画像処理装置に取り込まれる。
ゴブフィーダーのオリフィスは円形状であるので、溶融ガラスが円柱状に押し出されて生成されるゴブは、長さ方向に対して直交する方向の断面形状が真円に近く、ゴブの径は全周にわたってほぼ均一である。また、仮に均一でないとしても、その断面形状は長径と短径との差の小さい楕円である。そこで、画像処理装置は、カメラが1台のときはひとつの二次元画像よりゴブの断面形状を円形に近似し、一方、カメラが2台のときはふたつの二次元画像よりゴブの断面形状を楕円形状に近似して、ゴブの重量(体積)を計測するとともに、ゴブの形状を特定する特徴量を計測するための画像処理を実行する。
記憶装置には、ゴブの重量の規格値および前記特徴量の最適値がそれぞれ基準データとして記憶されており、前記制御装置は、画像処理装置により計測された重量および特徴量と記憶装置に記憶された対応する基準データとの差が所定の許容値になるように対応する駆動機構を駆動させる。ガラス製品の成形時に最適な形状のゴブが得られたとき、そのゴブの重量とその最適な形状を特定する特徴量を基準データとして記憶装置に記憶させておくことにより、次回、同じガラス製品を成形する際、最適なゴブの形状を再現できる。
この発明の好ましい実施態様においては、前記画像処理装置は、画像上でゴブを前半分の領域と後半分の領域とに区分するとともに、前半分の領域および後半分の領域をさらに前半分の領域と後半分の領域とにそれぞれ区分し、このゴブの画像において、その全長と、4区分された領域の最も後側の領域における最大径と、前から2番目の領域の前端部の径と後端部の径との比とを、それぞれ前記特徴量として計測するものである。
この実施例によれば、ゴブの全長と、4区分された領域の最も後側の領域における最大径と、前から2番目の領域の前端部の径と後端部の径との比とでゴブの形状を特定するもので、例えば、前から2番目の領域の前端部の径と後端部の径とがほぼ一致していれば、ゴブの形状は寸胴である。もし、前から2番目の領域の前端部の径が後端部の径より小さければ、ゴブの形状は先細の形状である。そこで、ゴブの全長はシャーブレードの高さを、4区分された領域の最も後側の領域における最大径はデファレンシャルを、前から2番目の領域の前端部の径と後端部の径との比はプランジャのストロークとプランジャの下死点を、それぞれ調整することにより変更でき、ゴブの形状を整えることが可能である。
この発明の好ましい実施態様においては、前記制御装置は、生成されたゴブについて計測されたゴブの重量とその基準データとの差が許容値でないとき対応する駆動機構を駆動してゴブの重量を調整し、その調整後に生成されたゴブについて計測された特徴量とその基準データとの差が許容値でないとき対応する駆動機構を駆動してゴブの形状を調整し、その調整後に生成されるゴブについて計測されるゴブの重量とその基準データとの差および特徴量とその基準データとの差の全てが許容値となるまで調整が繰り返されるように制御の手順が定められている。
この実施態様によれば、ゴブの形状を調整することでゴブの重量が変化しても、ゴブの重量を再度調整し、さらに、ゴブの重量を再度調整することでゴブの形状が変化しても、ゴブの形状を再度調整し、このようにして、調整を繰り返し行うので、最適な重量および形状のゴブに整えることができる。
この発明の好ましい実施態様によると、前記駆動機構は、ゴブの重量を整えるためにゴブフィーダーのスパウトの内部に配備されたチューブの高さを調整する機構を駆動する駆動機構と、ゴブの長さを整えるためにゴブフィーダーによって押し出された溶融ガラスを切断するシャーブレードの高さを調整する機構を駆動する駆動機構と、ゴブの太さを整えるためにゴブフィーダーのスパウトの内部に配備されたプランジャのストロークと下死点を調整する機構を駆動する駆動機構およびプランジャの上昇開始とシャーブレードによるゴブの切断との間のタイミングを調整する機構を駆動する駆動機構とで構成されている。そして、各駆動機構は前記制御装置により駆動が制御されるモータを駆動源とするものである。
この実施態様によると、スパウトの内部のチューブの高さを調整する機構は、対応する駆動機構のモータにより駆動され、これによりゴブの重量が変更される。シャーブレードの高さを調整する機構は、対応する駆動機構のモータにより駆動され、これによりゴブの長さが変更される。スパウトの内部のプランジャのストロークと下死点を調整する機構およびプランジャの上昇開始とシャーブレードによるゴブの切断との間のタイミングを調整する機構はそれぞれ対応する駆動機構のモータにより駆動され、これによりゴブの太さが変更される。
この発明によれば、熟練や経験を必要とすることなく、ゴブを最適な重量および形状のゴブに自動的に整えて生成できる。したがって、ガラス製品の成形に先立つ調整作業を人手を要さずに短時間で行うことができ、作業者の作業負担が大幅に軽減される。また、ガラス製品の成形時に最適な形状のゴブを生成できたとき、次に同じガラス製品を成形する際には、前回と同じ形状のゴブを容易に再現することができる。さらに、1台または2台のカメラにより取得した二次元画像からゴブの断面の形状を円形または楕円形状に近似してゴブの重量とゴブの形状を特定する特徴量とを計測するので、画像処理のためのソフトが複雑にならず、設備費用が安価に抑えられ、高速処理が実現される。
この発明の一実施例であるゴブ生成装置の概略構成を示す説明図である。 シャーブレードの具体例を示す平面図である。 図1のゴブ生成装置の具体的な構成を示すブロック図である。 シャーブレードの高さ調整機構とその駆動機構の構成を示す説明図である。 ゴブに対する2台のカメラの位置関係を示す平面図である。 断面形状が楕円のゴブの外形と断面形状が楕円に近似されたゴブの外形との関係を示す説明図である。 ゴブの形状を特定する特徴量の一例を示す説明図である。 ゴブを最適な重量および形状のゴブに整えるための制御の流れを示すフローチャートである。 図8-1のフローチャートに続くフローチャートである。 従来のゴブ生成装置の構成を示す機構説明図である。 プランジャの昇降動作とゴブの形状との関係を説明するための図である。
図1は、この発明の一実施例であるゴブ生成装置の概略構成を示している。図示例のゴブ生成装置は、製びん機の複数のセクションに配設された粗型へ順次供給するゴブgを生成するもので、ゴブフィーダー1とカッター機構2とを備えている。ゴブフィーダー1は図示しないガラス溶融炉より導かれた溶融ガラスGを溜めるスパウト10を備えている。スパウト10の底部中央には円形状のオリフィス11が形成されており、このオリフィス11より溶融ガラスGが押し出されて円柱状に垂れ下がる。
オリフィス11の下方にはカッター機構2を構成する2枚のシャーブレード20A,20Bが配置されている。この実施例のシャーブレード20A,20Bは、図2に示すように、開閉動作が可能な2本のアーム21A,21Bの先端に刃先が互いに向き合うように取り付けられたものである。各アーム21A,21Bが、基端部を中心として閉じる方向へ回動すると、シャーブレード20A,20Bが上下に重なって刃先が相対する方向へ進む。これによって、オリフィス11より円柱状に垂れ下がった溶融ガラスGがシャーブレード20A,20B間で切断されて棒状のゴブgとなる。各アーム21A,21Bは、図示していないカッター駆動機構により開閉駆動される。なお、シャーブレード20A,20Bの重なり度合(オーバーラップ量およびテンション)は、ガラス製品の成形に先立って後述する図8の調整手順を実行するときに調整される。
シャーブレード20A,20Bの下方にガイド部材3が配置されている。このガイド部材3は切断時の溶融ガラスGの振れを規制してゴブgの落下姿勢を整える。カッター機構2のシャーブレード20A,20Bの高さは、図3および図4に示す高さ調整機構4により調整される。高さ調整機構4は、モータを駆動源とする駆動機構40により駆動されるもので、シャーブレード20A,20Bをオリフィス11へ接近する上方向およびオリフィス11から離れる下方向(図中、上下各方向を矢印zで示す)へ変位させ、これによりシャーブレード20A,20Bの高さを調整する。ゴブgの長さはシャーブレード20A,20Bの高さに応じて変化する。
前記ゴブフィーダー1のスパウト10の内部にはチューブ13が回転可能に配備され、チューブ13の内側にプランジャ12が上下動可能に配備されている。チューブ13の高さは高さ調整機構5により調整される。チューブ13の高さ調整機構5はモータを駆動源する駆動機構50により駆動されるもので、チューブ13を上下各方向zへ変位させることによりチューブ13の高さを調整する。ゴブgの重量はチューブ13の高さに応じて変化する。
溶融ガラスGは前記プランジャ12の下降動作によってオリフィス11から押し出されて垂れ下がり、垂れ下がった溶融ガラスGはプランジャ12の上昇動作によってオリフィス11より吸い込まれるもので、プランジャ12が下死点に達した後、上昇に転じた直後の所定のタイミングでカッター機構2が作動する。図1は、オリフィス11より垂れ下がった溶融ガラスGがカッター機構2のシャーブレード20A,20Bにより切断された直後の状態を示している。
ゴブgの形状は、前記したデファレンシャル、プランジャ12のストローク、プランジャ12の下死点に応じて変化する。デファレンシャルはデファレンシャル調整機構61によって、また、プランジャ12のストロークはストローク調整機構62によって、さらに、プランジャ12の下死点は高さ調整機構63によって、それぞれ調整される。いずれの調整機構61,62,63もモータを駆動源とするそれぞれの駆動機構64,65,66によって駆動される。
図4は、上記した調整機構の一例として、シャーブレード20A,20Bの高さを調整する高さ調整機構4とその駆動機構40の具体的な構成を示している。なお、その他の調整機構も公知であり、ここでは図示並びに説明を省略する。
図示例の高さ調整機構4は、正逆各方向へ回転可能なステッピングモータのようなモータ41を駆動源とする駆動機構40を含んでいる。駆動機構40は、モータ41の回転角度(回転数)に応じた距離だけシャーブレード20A,20Bを上下各方向zへ変位させる。なお、ステッピングモータは、供給される駆動パルスの数に応じた角度だけ回転するものである。
図示の駆動機構40は、送りネジ42と、モータ41の回転を送りネジ42に伝達する歯車機構43と、送りネジ42が正逆いずれかの方向へ回転するのに伴って送りネジ42上を上下各方向zへ送られるナット部材44とを含んでいる。カッター機構2のシャーブレード20A,20Bは前記ナット部材44と一体のシャーボックス45によって水平姿勢を保った状態に保持されている。
シャーブレード20A,20Bの上下いずれかの方向への変位量は、ナット部材44が送りネジ42上を下方または上方へ送られる移動距離と一致する。このナット部材44の移動距離は送りネジ42の回転数によって決まり、送りネジ42の回転数はモータ41の回転角度(回転数)によって決まるので、シャーブレード20A,20Bの変位方向はモータ41の回転方向によって決まり、シャーブレード20A,20Bの変位量はモータ41の回転角度(回転数)によって決まる。
シャーブレード20A,20Bによって溶融ガラスGを切断してゴブgを生成する場合、ゴブgの長さLは、オリフィス11とシャーブレード20A,20B2との距離、すなわち、シャーブレード20A,20Bの高さにより調整される。シャーブレード20A,20Bが図1で示す高さに位置決めされている状態において、ゴブgの長さLを長くするには、シャーブレード20A,20Bを下方へ変位させてオリフィス11との距離を大きくする。一方、ゴブgの長さを短くするには、シャーブレード20A,20Bを上方へ変位させてオリフィス11との距離を小さくする。
シャーブレード20A,20Bの変位量とゴブgの長さLの変化量との関係は予め実験により求めてテーブル化することが可能である。後述する画像処理による計測処理によってゴブgの長さLが得られたとき、テーブルを参照することでゴブgの長さLの計測値とゴブgの長さLの最適値との差からシャーブレード20A,20Bの変位量を得ることができ、その変位量からモータ41の回転角度(回転数)を算出できる。
図1に戻って、前記オリフィス11の下方のゴブgの落下経路dの周辺位置には、2台のカメラ71,72によって構成される撮像装置7が配置されている。各カメラ71,72は同じ高さに位置し、この実施例では、図5に示すように、ゴブgの落下経路に対して90度の角度θを挟んで等距離kの位置に位置決めされている。落下中のゴブgはこの2台のカメラ71,72によって異なる角度位置から同時に撮像され、ふたつの二次元画像が取得される。各カメラ71,72としてCCDカメラなどが用いられ、落下中のゴブgの全体画像を取得するために、ゴブgの全体が収まる空間領域が各カメラ71,72の視野に含まれるようにする。なお、前記の角度θは90度に限られるものではなく、また、各カメラ71,72と落下経路との距離も、各カメラ71,72により取得した画像を等距離で撮像した画像に補正することが可能であるので、必ずしも等距離kである必要はない。
各カメラ71,72は画像処理装置70に接続されている。この画像処理装置70へ図示しないタイミングシステムよりトリガー信号が出力されると、各カメラ71,72はゴブgを同じタイミングで撮像し、各カメラ71,72によるゴブgの二次元画像が画像処理装置70に取り込まれる。前記タイミングシステムは、垂れ下がった溶融ガラスGをカッター機構2が切断したタイミングでトリガー信号を出力する。なお、タイミングシステムは、ゴブ生成装置や製びん機を構成する種々の機構があらかじめ定められた順序で動作するように、各機構の動作開始や停止のタイミングを指示するための信号を生成して出力するものである。
画像処理装置70は、各カメラ71,72より取り込んだふたつの二次元画像よりゴブgの断面形状を楕円形状に近似し、その楕円の面積をゴブgの全長にわたって積分することによりゴブgの体積を計測し、さらに、ゴブgの体積と比重とからゴブgの重量を算出する。また、画像処理装置70は、いずれか一方の二次元画像よりゴブの形状を特定する複数個の特徴量としてゴブgの長さ、ゴブgの後端部分の最大径、ゴブgの長さ中央部の径、およびゴブgの前端部分の径を計測し、さらに、ゴブgの長さ中央部の径と前端部分の径とから両者の比を算出する。
前記ゴブフィーダー1のオリフィス11は真円に近い円形状であり、そのオリフィス11より押し出された溶融ガラスGの形状、さらには、切断されて形成されたゴブgの形状は円柱状となる。よって、ゴブgを長さ方向に対して直交する面で断面したときゴブgの断面形状は全長にわたってほぼ真円に近いものとなる。各断面でのゴブgの径が全周にわたってほぼ均一であるとした場合、画像処理装置70を1台のカメラによって構成し、そのカメラで取得した二次元画像よりゴブgの断面形状を円に近似して、その円の面積をゴブgの全長にわたり積分することによりゴブgの体積を計測する。
この実施例では、ゴブgを長さ方向に対して直交する面で断面したときのゴブgの断面形状が、全長にわたって楕円形状であって、しかも、その楕円は、オリフィス11が真円に近い円形状であることから、円に近い楕円、すなわち、長径と短径との差の小さい楕円であるとみなしている。そこで、画像処理装置70を2台のカメラ71,72によって構成し、各カメラ71,72により取得したふたつの二次元画像よりゴブgの断面形状を楕円形状に近似して、その楕円の面積を全長にわたり積分することによりゴブgの体積を計測している。
図6(1)は、ゴブgを長さ方向に対して直交する面で断面したときのゴブgの外形を示している。同図において、Raは楕円の長径、Rbは楕円の短径を示す。また、同図において、R1は一方のカメラ71によりゴブgを撮像して得られた二次元画像より計測されるゴブgの径を、R2は他方のカメラ72によりゴブgを異なる角度位置から撮像して得られた二次元画像より計測されるゴブgの径を、それぞれ示している。
図6(2)は、2台のカメラ71,72により取得されたゴブgの径R1,R2をそれぞれ長径Raおよび短径Rbとして楕円に近似した場合のゴブgの形状を示している。図6(1)に示すような、ゴブgの短軸に対して左右対称の角度位置からの撮像では、径R1(長径Ra)と径R2(短径Rb)とはほぼ等しく、外形は円に近い形状となるので、図6(1)の楕円との形状的な誤差は最も大きくなる。
図6(3)には、図6(1)に示されるゴブgの外形と図6(2)に示されるゴブgの外形(計測データ)とを重ね合わせて示してある。図中、斜線で示す領域は面積の誤差部分である。同図によると、楕円の長径Raは図6(1)のものが大きく、楕円の短径Rbは図6(2)のものが大きいので、前記の誤差が打ち消されて両者の面積はほぼ等しくなり、したがって、体積もほぼ等しくなるため、楕円近似に伴う体積(重量)の計測値の誤差はわずかなものとなる。
この実施例では、画像処理装置70は、図7に示すように、カメラ71,72の一方により取得した二次元画像について、ゴブgを前半分の領域と後半分の領域とに区分するとともに、前半分の領域および後半分の領域をさらに前半分の領域と後半分の領域とにそれぞれ区分して4個の領域S1〜S4に分け、このゴブgの全長Lと、ゴブgの最も後側の領域S4における最大径R1と、ゴブgの前から2番目の領域S2の前端部の径R2と後端部の径R3との比とを、それぞれ前記の特徴量として計測している。なお、他方のカメラで取得した二次元画像についても、同様の計測処理を行い、両方の二次元画像についての各計測値の平均値をゴブgの全長Lおよび各径R1〜R3としてもよい。
画像処理装置70は、図示しない記憶装置を有しており、この記憶装置には、成形されるガラス製品毎に、ガラス製品の重量に相当するゴブgの重量の規格値および前記の各特徴量の最適値、すなわち、ゴブgの全長Lの最適値と、ゴブgの最も後側の領域S4における最大径R1の最適値と、前から2番目の領域S2の前端部の径R2と後端部の径R3との比の最適値がそれぞれ基準データとして記憶されている。ここで、記憶装置に記憶させる基準データとして、ガラス製品を成形したときに得られた最適な形状のゴブについて計測された各特徴量を記憶させるのが望ましく、これにより次に同じガラス製品を成形する際に、前回と同じ最適な形状のゴブgを再現できる。
前記制御装置8は、画像処理装置70により計測されたゴブの重量および各特徴量を読み込み、前記記憶装置に記憶された対応する基準データと比較し、両者の差がいずれも所定の許容値となるように前記した各調整機構4,5,61〜63の駆動機構40,50,64〜66を駆動させる。
前記制御装置8は、マイクロコンピュータにより構成され、図示していないが、制御、演算の主体であるCPU、プログラムやデータが記憶される記憶装置などを含む。CPUにはバスを介して画像処理装置70、前記の各駆動機構40,50,64〜66に含まれるモータなどが接続されている。
前記画像処理装置70も、マイクロコンピュータにより構成され、同様に、制御、演算の主体であるCPU、プログラムやデータが記憶される記憶装置を含むほか、各カメラ71,72より取り込まれる二次元画像を記憶する画像メモリを含んでいる。前記記憶装置には、ガラス製品毎に、ゴブの重量の規格値および前記の各特徴量の最適値がそれぞれ基準データとして記憶される。
ガラス製品の成形に先立って、ゴブgを最適な重量および形状に整えて生成するための調整が行われる。この調整手順において、前記画像処理装置70のCPUは、記憶装置に格納された画像処理のためのプログラムを実行し、2台のカメラ71,72により撮像して取得したゴブgの二次元画像より長さ方向に対して直交する方向のゴブgの断面の形状を楕円形状に近似してゴブgの体積を計測した後、その計測値に比重を掛けてゴブgの重量を求める。
また、CPUは、一方の二次元画像よりゴブgの全長Lと、図7に示す4区分された領域S1〜S4の最も後側の領域S4における最大径R1と、前から2番目の領域S2の前端部の径R2と後端部の径R3との比とを、それぞれ前記の特徴量として計測する。
前記制御装置8は、この画像処理装置70による計測結果を受けて、図8に示す制御の流れに従ってゴブgを最適な重量および形状のゴブに整えて生成する処理を実行する。
図8−1および図8−2は、ガラス製品の成形に先立って制御装置8により実行される制御の流れを示している。なお、同図中、「ST」は「STEP」の略であり、制御の流れにおける各手順を示す。
図8−1(1)のST1では、制御装置8は画像処理装置70の記憶装置よりガラス製品の重量に相当するゴブgの重量の規格値Aと前記の各特徴量の最適値、すなわち、ゴブgの最も後側の領域S4における最大径R1の最適値Bと、前から2番目の領域S2の前端部の径R2と後端部の径R3との比の最適値Cと、ゴブgの全長Lの最適値Dとを基準データとして読み込んで内部の記憶装置に登録する。
つぎのST2において、シャーブレード20A,20Bの重なり度合(オーバーラップ量およびテンション)などの調整が行われた後、ゴブ生成装置によってゴブgの生成が開始される(ST3)。ゴブフィーダー1で次々に生成されるゴブgが落下経路dを落下するとき、2台のカメラ71,72によって落下中のゴブgが撮像される。各カメラ71,72で取得された二次元画像が画像処理装置70に取り込まれると、画像処理装置70は、ゴブgの体積M、4区分された領域S1〜S4の最も後側の領域S4における最大径R1、前から2番目の領域S2の前端部の径R2と後端部の径R3との比S、およびゴブgの全長Lを計測する処理を実行する。
ST4では、制御装置8は画像処理装置70より重量Mの計測データを読み込み、その重量Mと重量の規格値Aとの差ΔMを算出するとともに、その差ΔMの規格値Mに対する比率Pを算出する(ST5)。つぎのST6では、その比率Pが所定の許容値であるかどうか、この実施例では10%以下の値であるかどうかが判定され、その判定が「NO」であれば、つぎに重量Mと規格値Aとの大小関係が、その差ΔMが正であるか負であるかによって判定される(ST7)。もし、ΔM>0であれば、ST7の判定が「YES」であり、制御装置8はチューブ13の高さ調整機構5の駆動機構50を駆動し、チューブ13を所定の高さだけ下げる(ST8)。もし、ΔM<0であれば、ST7の判定が「NO」であり、制御装置8は前記駆動機構50を駆動し、チューブ13を所定の高さだけ上げる(ST9)。
ST8,9において、チューブ13の高さが変更されたとき、制御装置8は、適当な時間を置き、その後に生成されたゴブgについての重量Mの計測データを画像処理装置70から読み込み(ST4)、その重量Mについて上記と同様の演算、制御の手順を実行する。ST4〜ST9の制御手順はST6の判定が「YES」になるまで繰り返し実行されるもので、ST6の判定が「YES」になったとき、図8−1(2)のST10へ進む。
図8−1(2)のST10では、制御装置8は画像処理装置70よりゴブgの最も後側の領域S4における最大径R1の計測データを読み込み、その最大径R1とその最適値Bとの差ΔR1を算出するとともに、その差ΔR1の最適値Bに対する比率Qを算出する(ST11)。つぎのST12では、その比率Qが所定の許容値であるかどうか、この実施例では10%以下の値であるかどうかが判定され、その判定が「NO」であれば、つぎに最大径R1と最適値Bとの大小関係が、その差ΔR1が正であるか負であるかによって判定される(ST13)。もし、ΔR1>0であれば、ST13の判定が「YES」であり、制御装置8はデファレンシャル調整機構61の駆動機構64を駆動し、デファレンシャルを所定の量だけ大きくする(ST14)。もし、ΔR1<0であれば、ST13の判定が「NO」であり、制御装置8は前記駆動機構64を駆動し、デファレンシャルを所定の量だけ小さくする(ST15)。
ST14,15において、デファレンシャルが変更されたとき、制御装置8は、適当な時間を置き、その後に生成されたゴブgについての最大径R1の計測データを画像処理装置70から読み込み(ST10)、その最大径R1について上記と同様の演算、制御の手順を実行する。ST10〜ST15の制御手順はST12の判定が「YES」になるまで繰り返し実行されるもので、ST12の判定が「YES」になったとき、図8−2(3)のST16へ進む。
図8−2(3)のST16では、制御装置8は画像処理装置70よりゴブgの前から2番目の領域S2の前端部の径R2と後端部の径R3との比Sの計測データを読み込み、その径の比Sとその最適値Cとの差ΔSを算出するとともに、その差ΔSの最適値Cに対する比率Rを算出する(ST17)。つぎのST18では、その比率Rが所定の許容値であるかどうか、この実施例では10%以下の値であるかどうかが判定され、その判定が「NO」であれば、つぎに径の比Sと最適値Cとの大小関係が、その差ΔSが正であるか負であるかによって判定される(ST19)。もし、ΔS>0であれば、ST19の判定が「YES」であり、制御装置8はプランジャ12のストローク調整機構62の駆動機構65とプランジャ12の高さ調整機構63の駆動機構66とを駆動し、プランジャ12のストロークを所定の量だけ大きくするとともに、プランジャ12の下死点を所定の量だけ下げる(ST20)。もし、ΔS<0であれば、ST20の判定が「NO」であり、制御装置8は前記駆動機構65,66を駆動し、プランジャ12のストロークを所定の量だけ小さくするとともに、プランジャ12の下死点を所定の量だけ上げる(ST21)。
ST20,21において、プランジャ12のストロークと下死点が変更されたとき、制御装置8は、適当な時間を置き、その後に生成されたゴブgについての前から2番目の領域S2の前端部の径R2と後端部の径R3との比Sの計測データを画像処理装置70から読み込み(ST16)、その径の比Sについて上記と同様の演算、制御の手順を実行する。ST16〜ST21の制御手順はST18の判定が「YES」になるまで繰り返し実行されるもので、ST18の判定が「YES」になったとき、図8−2(4)のST22へ進む。
図8−2(4)のST22では、制御装置8は画像処理装置70よりゴブgの長さLの計測データを読み込み、その長さLとその最適値Dとの差ΔLを算出するとともに、その差ΔLの最適値Dに対する比率Tを算出する(ST23)。つぎのST24では、その比率Tが所定の許容値であるかどうか、この実施例では10%以下の値であるかどうかが判定され、その判定が「NO」であれば、つぎに長さLと最適値Dとの大小関係が、その差ΔLが正であるか負であるかによって判定される(ST25)。もし、ΔL>0であれば、ST25の判定が「YES」であり、制御装置8はシャーブレード20A,20Bの高さ調整機構4の駆動機構40を駆動し、シャーブレード20A,20Bを所定に高さだけ上げる(ST26)。もし、ΔL<0であれば、ST25の判定が「NO」であり、制御装置8は前記駆動機構40を駆動し、シャーブレード20A,20Bを所定の高さだけ下げる(ST27)。
ST26,27において、シャーブレード20A,20Bの高さが変更されたとき、制御装置8は、適当な時間を置き、その後に生成されたゴブgについて長さLの計測データを画像処理装置70から読み込み(ST22)、その長さLについて上記と同様の演算、制御の手順を実行する。ST22〜ST27の制御手順はST24の判定が「YES」になるまで繰り返し実行されるもので、ST24の判定が「YES」になったとき、ST28へ進み、上記の比率P,Q,R,Tの全てが所定の許容値であったかどうか、この実施例では10%以下の値であったかどうかが判定される。
もし、比率P,Q,R,Tのいずれかが許容値でなく、いずれかの調整動作が実施された場合には、ST28の判定は「NO」であり、図8−1(1)のST4へ戻り、ゴブgの重量M、ゴブgの最も後側の領域S4における最大径R1、前から2番目の領域S2の前端部の径R2と後端部の径R3との比S、ゴブgの全長Lを順次読み込んで同様の手順が実行される。
ST4〜ST27の制御手順は、ST28の判定が「YES」になるまで繰り返し実行されるもので、ST28の判定が「YES」になったとき、すなわち、比率P,Q,R,Tのいずれかもが許容値であり、調整動作の必要がなかった場合、調整手順は終了し、つぎにガラス製品の成形へ進む。
1 ゴブフィーダー
2 カッター機構
4 シャーブレードの高さ調整機構
5 チューブの高さ調整機構
7 撮像装置
8 制御装置
11 オリフィス
12 プランジャ
20A,20B シャーブレード
40,50,64,65,66 駆動機構
61 デファレンシャル調整機構
62 プランジャのストローク調整機構
63 プランジャの高さ調整機構
70 画像処理装置
71,72 カメラ
g ゴブ
G 溶融ガラス

Claims (4)

  1. ガラス製品を成形するための金型へ供給されるゴブを最適な重量および形状のゴブに整えて生成するゴブ生成装置であって、ゴブフィーダーの円形状のオリフィスより押し出された溶融ガラスを切断して得られるゴブを落下経路上で撮像する1台または2台のカメラと、前記カメラにより取得されたゴブの二次元画像より長さ方向に対して直交する方向のゴブの断面形状を円形または楕円形状に近似してゴブの重量とゴブの形状を特定する特徴量とを計測するための画像処理を実行する画像処理装置と、ゴブを所望の重量および形状に整えるために調整される複数の調整機構を個別に駆動する駆動機構と、ゴブの重量の規格値および前記特徴量の最適値をそれぞれ基準データとして記憶する記憶装置と、前記画像処理装置により計測されたゴブの重量および特徴量と前記記憶装置に記憶された対応する基準データとの差が許容値となるように対応する駆動機構を駆動させる制御装置とを備えて成るゴブ生成装置。
  2. 前記画像処理装置は、画像上でゴブを前半分の領域と後半分の領域とに区分するとともに、前半分の領域および後半分の領域をさらに前半分の領域と後半分の領域とにそれぞれ区分し、このゴブの画像において、その全長と、4区分された領域の最も後側の領域における最大径と、前から2番目の領域の前端部の径と後端部の径との比とを、それぞれ前記特徴量として計測する請求項1に記載されたゴブ生成装置。
  3. 前記制御装置は、生成されたゴブについて計測されたゴブの重量とその基準データとの差が許容値でないとき対応する駆動機構を駆動してゴブの重量を調整し、その調整後に生成されたゴブについて計測された特徴量とその基準データとの差が許容値でないとき対応する駆動機構を駆動してゴブの形状を調整し、その調整後に生成されるゴブについて計測されるゴブの重量とその基準データとの差および特徴量とその基準データとの差の全てが許容値となるまで調整が繰り返されるように制御の手順が定められている請求項1に記載されたゴブ生成装置。
  4. 前記駆動機構は、ゴブの重量を整えるためにゴブフィーダーのスパウトの内部に配備されたチューブの高さを調整する機構を駆動する駆動機構と、ゴブの長さを整えるためにゴブフィーダーによって押し出された溶融ガラスを切断するシャーブレードの高さを調整する機構を駆動する駆動機構と、ゴブの太さを整えるためにゴブフィーダーのスパウトの内部に配備されたプランジャのストロークと下死点を調整する機構を駆動する駆動機構およびプランジャの上昇開始とシャーブレードによるゴブの切断との間のタイミングを調整する機構を駆動する駆動機構とで構成されており、各駆動機構は前記制御装置により駆動が制御されるモータを駆動源とするものである請求項1に記載されたゴブ生成装置。
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