JP2015182414A - 加飾用フィルム - Google Patents

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一喜 大松
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聡 赤石
貴之 美濃
Takayuki Mino
貴之 美濃
岩崎 克彦
Katsuhiko Iwasaki
克彦 岩崎
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Abstract

【課題】乳酸耐性に優れ、表面硬度が高く、かつ耐応力白化性および耐熱性にも優れる加飾用フィルムの提供。【解決手段】メタクリル樹脂と芳香族ポリカーボネート樹脂とを含有する樹脂組成物からなる加飾用フィルムであって、メタクリル樹脂が、単量体成分の合計100重量%に対して、メタクリル酸メチル60〜95重量%、下式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステル5〜40重量%、およびアクリル酸アルキル0〜20重量%を含む単量体成分を重合して得られる樹脂であり、芳香族ポリカーボネート樹脂の重量平均分子量が、10000〜60000であり、メタクリル樹脂と芳香族ポリカーボネート樹脂の含有量が、メタクリル樹脂と芳香族ポリカーボネート樹脂の合計100重量部に対して、メタクリル樹脂が10〜95重量部、芳香族ポリカーボネート樹脂が5〜90重量部である、樹脂組成物加飾用フィルム。【選択図】なし

Description

本発明は、加飾用フィルムに関するものである。また、本発明は、この加飾用フィルムを用いた加飾フィルムおよび加飾シート、さらには加飾成形品にも関係している。
熱可塑性樹脂フィルムは、その各々の特性を生かして、各種用途に適用されており、例えば、アクリルフィルムは、その優れた透明性や耐候性を生かして、家電製品の外装部材や自動車の内装部材などの表面を加飾する加飾フィルムとして好ましく用いられている。
加飾フィルムにアクリルフィルムを用いる場合、かかる加飾フィルムにおいてアクリルフィルムは加飾用フィルムとして使用され、この加飾用フィルムの一方の面に加飾を施すことで加飾フィルムが得られる(例えば、特許文献1参照)。
特許第4406304号公報
上記の如き加飾フィルムは、その使用環境において、人に触れられることがあるが、特にその頻度ないし程度が高いと、汗液中の乳酸の作用により、液痕が残ったり、クラックが発生したり、傷が付いたりすることがある。また、物が衝突した場合や曲げ応力が印加された場合に白化現象が発生してしまう、いわゆる応力白化を起こすことがある。さらに、特に自動車内装部材の加飾フィルムでは熱により変形することもある。そのため、加飾フィルムに使用される加飾用フィルムは、乳酸耐性に優れ、表面硬度が高く、耐応力白化性および耐熱性に優れるものであることが望ましい。
そこで、本発明の目的は、乳酸耐性に優れ、表面硬度が高く、かつ耐応力白化性および耐熱性にも優れる加飾用フィルムを提供することにある。そして、この加飾用フィルムを用いた加飾フィルムまたは加飾シート、さらには加飾成形品を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意研究を行った結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]メタクリル樹脂と芳香族ポリカーボネート樹脂とを含有する樹脂組成物からなる加飾用フィルムであって、
メタクリル樹脂が、単量体成分の合計100重量%に対して、メタクリル酸メチル60〜95重量%、下式(I)
Figure 2015182414
(式中、Rは水素原子またはメチル基を表し、Rはシクロアルキル基で置換されたアルキル基、シクロアルキル基、アルキル基で置換されたシクロアルキル基、フェニル基で置換されたアルキル基、フェニル基、アルキル基で置換されたフェニル基、ナフチル基で置換されたアルキル基、ナフチル基、アルキル基で置換されたナフチル基、ジシクロペンタニル基またはジシクロペンテニル基を表す。)
で示される(メタ)アクリル酸エステル5〜40重量%、およびアクリル酸アルキル0〜20重量%を含む単量体成分を重合して得られる樹脂であり、
芳香族ポリカーボネート樹脂の重量平均分子量が、10000〜60000であり、
メタクリル樹脂と芳香族ポリカーボネート樹脂の含有量が、メタクリル樹脂と芳香族ポリカーボネート樹脂の合計100重量部に対して、メタクリル樹脂が10〜95重量部、芳香族ポリカーボネート樹脂が5〜90重量部である、樹脂組成物からなることを特徴とする加飾用フィルム。
[2]前記式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステルが、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸フェニルおよびメタクリル酸ナフチルからなる群より選ばれる少なくとも1種である前記[1]に記載の加飾用フィルム。
[3]前記メタクリル樹脂が、単量体成分の合計100重量%に対して、メタクリル酸メチル60〜95重量%、前記式(I)で示されるメタクリル酸エステル5〜40重量%、アクリル酸アルキル0.1〜20重量%を含む単量体成分を重合して得られる樹脂である前記[1]または[2]に記載の加飾用フィルム。
[4]前記アクリル酸アルキルが、アクリル酸メチル、アクリル酸エチルおよびアクリル酸ブチルからなる群より選ばれる少なくとも1種である前記[1]〜[3]のいずれかに記載の加飾用フィルム。
[5]前記[1]〜[4]のいずれかに記載の加飾用フィルムの一方の面に、加飾が施されてなることを特徴とする加飾フィルム。
[6]前記[5]に記載の加飾フィルムの加飾が施された面に、熱可塑性樹脂シートが積層されてなることを特徴とする加飾シート。
[7]前記[5]に記載の加飾フィルムの加飾が施された面に、熱可塑性樹脂成形品が積層されてなることを特徴とする加飾成形品。
[8]前記[6]に記載の加飾シートの熱可塑性樹脂シートが積層された面に、熱可塑性樹脂成形品が積層されてなることを特徴とする加飾成形品。
本発明の加飾用フィルムは、乳酸耐性に優れ、表面硬度が高く、かつ耐応力白化性および耐熱性にも優れており、これを用いることにより、乳酸耐性に優れ、表面硬度が高く、耐応力白化性および耐熱性に優れる加飾フィルムまたは加飾シート、さらには加飾成形品を得ることができる。
この加飾用フィルムは、一方の面に加飾を施すことにより、加飾フィルムとなる。また、この加飾フィルムは、その加飾が施された面に熱可塑性樹脂シートを積層することにより、加飾シートとすることもできる。そして、上記加飾フィルムの加飾が施された面、または上記加飾シートの熱可塑性樹脂シートが積層された面に、熱可塑性樹脂成形品を積層することにより、加飾成形品を得ることができる。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明の加飾用フィルムは、メタクリル樹脂と芳香族ポリカーボネート樹脂とを含有する樹脂組成物からなるものである。
<メタクリル樹脂>
本発明に用いられるメタクリル樹脂は、単量体成分の合計100重量%に対して、メタクリル酸メチル60〜95重量%、下式(I)
Figure 2015182414
(式中、Rは水素原子またはメチル基を表し、Rはシクロアルキル基で置換されたアルキル基、シクロアルキル基、アルキル基で置換されたシクロアルキル基、フェニル基で置換されたアルキル基、フェニル基、アルキル基で置換されたフェニル基、ナフチル基で置換されたアルキル基、ナフチル基、アルキル基で置換されたナフチル基、ジシクロペンタニル基またはジシクロペンテニル基を表す。)
で示される(メタ)アクリル酸エステル5〜40重量%、およびアクリル酸アルキル0〜20重量%を含む単量体成分を重合して得られる樹脂である。
なお、本明細書において、用語「(メタ)アクリル」は、「アクリル」または「メタクリル」を意味する。
メタクリル酸メチルは、市販品をそのまま使用してもよいし、従来公知の方法に従って別途に合成したものを使用してもよい。
メタクリル酸メチルは、メタクリル樹脂の透明性および耐候性が良好となる点から、メタクリル樹脂を構成する単量体成分の合計100重量%に対して、60〜95重量%の割合で含まれ、好ましくは70〜93重量%の割合で含まれる。
上式(I)において、Rは、水素原子またはメチル基を表し、好ましくはメチル基である。
上式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステルは、少なくとも1つの脂環式炭化水素基または芳香族炭化水素基を有するものであり、市販品をそのまま使用してもよいし、従来公知の方法に従って別途に合成したものを使用してもよい。
式(I)において、Rは、「シクロアルキル基で置換されたアルキル基」、「シクロアルキル基」、「アルキル基で置換されたシクロアルキル基」、「フェニル基で置換されたアルキル基」、「フェニル基」、「アルキル基で置換されたフェニル基」、「ナフチル基で置換されたアルキル基」、「ナフチル基」、「アルキル基で置換されたナフチル基」、「ジシクロペンタニル基」または「ジシクロペンテニル基」を表す。
で示される「シクロアルキル基で置換されたアルキル基」の「アルキル基」としては、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基などが挙げられ、その置換基である「シクロアルキル基」としては、炭素数5〜12のシクロアルキル基が好ましく、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロブチル基、シクロオクチル基、シクロドデシル基などが挙げられる。なお置換基である「シクロアルキル基」の数およびアルキル基における置換位置に特に制限はない。Rで示される「シクロアルキル基で置換されたアルキル基」としては、例えば、少なくとも1つの水素原子(H)が上記の炭素数5〜12のシクロアルキル基で置換されたメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。
で示される「シクロアルキル基」としては、炭素数5〜12のシクロアルキル基が好ましく、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロブチル基、シクロオクチル基、シクロドデシル基などが挙げられる。また、必要に応じて、水酸基、アミノ基、スルホン基などの置換基でさらに置換されていてもよい。
で示される「アルキル基で置換されたシクロアルキル基」の「シクロアルキル基」としては、炭素数5〜12のシクロアルキル基が好ましく、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロブチル基、シクロオクチル基、シクロドデシル基などが挙げられ、その置換基である「アルキル基」としては、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。なお置換基である「アルキル基」の数およびシクロアルキル基における置換位置に特に制限はない。Rで示される「アルキル基で置換されたシクロアルキル基」としては、例えば、少なくとも1つの水素原子(H)が上記の炭素数1〜4のアルキル基で置換されたシクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロブチル基、シクロオクチル基、シクロドデシル基などが挙げられる。
で示される「フェニル基で置換されたアルキル基」の「アルキル基」としては、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。なお、置換基である「フェニル基」の数およびアルキル基における置換位置に特に制限はない。Rで示される「フェニル基で置換されたアルキル基」としては、例えば、少なくとも1つの水素原子(H)がフェニル基で置換されたメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる(例えば、ベンジル基、フェネチル基等)。
で示される「フェニル基」に特に制限はなく、水酸基、アミノ基、スルホン基などの置換基でさらに置換されていてもよい。
で示される「アルキル基で置換されたフェニル基」のフェニル基の置換基である「アルキル基」としては、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。なお、置換基である「アルキル基」の数およびフェニル基における置換位置に特に制限はない。Rで示される「アルキル基で置換されたフェニル基」としては、例えば、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基などが挙げられる。
で示される「ナフチル基で置換されたアルキル基」の「アルキル基」としては、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。なお、置換基である「ナフチル基」の数およびアルキル基における置換位置に特に制限はない。Rで示される「ナフチル基で置換されたアルキル基」としては、例えば、少なくとも1つの水素原子(H)がナフチル基で置換されたメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる(例えば、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルエチル基等)。
で示される「ナフチル基」に特に制限はなく、水酸基、アミノ基、スルホン基などの置換基でさらに置換されていてもよい。
で示される「アルキル基で置換されたナフチル基」のナフチル基の置換基である「アルキル基」としては、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。なお、置換基である「アルキル基」の数およびナフチル基における置換位置に特に制限はない。Rで示される「アルキル基で置換されたナフチル基」としては、例えば、メチルナフチル基、エチルナフチル基などが挙げられる。
また、Rで示される「ジシクロペンタニル基」および「ジシクロペンテニル基」は、それぞれ、アルキル基、水酸基、アミノ基、スルホン基などの置換基でさらに置換されていてもよい。上記のアルキル基としては、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。
は、好ましくはシクロアルキル基(好ましくはシクロヘキシル基)、ベンジル基、フェニル基、ナフチル基であり、より好ましくはシクロヘキシル基およびフェニル基であり、特に好ましくはフェニル基である。
本発明において、式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステルとしては、好ましくは、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ナフチルであり、より好ましくは、メタクリル酸シクロヘキシルおよびメタクリル酸フェニルであり、特に好ましくはメタクリル酸フェニルである。
なお、式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステルは、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステルは、メタクリル樹脂を構成する単量体成分の合計100重量%に対して、5〜40重量%の割合で含まれる。式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステルの含有量が5重量%未満の場合、メタクリル樹脂の芳香族ポリカーボネート樹脂に対する相溶性が低下し、樹脂組成物およびその成形体の透明性が低下したりする。また、式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステルの含有量が40重量%を超える場合、樹脂組成物およびその成形体の耐候性が低下する。式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステルは、メタクリル樹脂を構成する単量体成分の合計100重量%に対して、好ましくは5〜30重量%の割合で含まれる。
アクリル酸アルキルは、市販品をそのまま使用してもよいし、従来公知の方法に従って別途に合成したものを使用してもよい。
アクリル酸アルキルとしては、メタクリル酸メチルおよび/または式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステルと共重合可能なものであれば特に制限はないが、そのアルキル部位として、例えば、炭素数2〜12の直鎖状もしくは分岐状または環状のアルキル基を有するアクリル酸アルキル、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル(アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸tert−ブチル、アクリル酸sec−ブチル)、アクリル酸2−エチルヘキシルなどが挙げられる。これらの中でも、炭素数1〜4のアルキル基を有するアクリル酸アルキルが好ましく、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチルがより好ましい。
なお、アクリル酸アルキルは、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
アクリル酸アルキルは、メタクリル樹脂を構成する単量体成分の合計100重量%に対して、0〜20重量%の割合で含まれ、好ましくは0.1〜20重量%の割合で含まれ、より好ましくは0.2〜2重量%の割合で含まれる。アクリル酸アルキルを含有することでメタクリル樹脂の加熱成形時のメタクリル樹脂の分解を抑制することができる。アクリル酸アルキルの含有量が20重量%を超えて添加されると、メタクリル樹脂の耐熱性が低下する場合がある。
また、メタクリル樹脂を構成する単量体成分として、本発明の効果を損なわない限りにおいて、上記のメタクリル酸メチル、式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステルおよびアクリル酸アルキル以外の他の単量体が含まれていてもよい。
単量体成分を重合する際の重合方法については、特に制限はなく、例えば、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合などの公知の重合法を採用することができる。重合には通常ラジカル重合開始剤が用いられる。その際、好適なガラス転移温度を得るため、または好適なフィルムへの成形性を示す粘度を得るため、重合時に連鎖移動剤を使用することが好ましい。
重合開始剤としては、例えば、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、ラウロイルパーオキサイド、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサンの如き有機過酸化物等のラジカル重合開始剤が好ましく用いられる。なお、重合開始剤は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。重合開始剤の量は、単量体の種類やその割合等に応じて、適宜決定すればよい。
連鎖移動剤としては、例えばn−ブチルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、2−エチルヘキシルチオグリコレート等のメルカプタン類等が好ましく用いられる。なお、連鎖移動剤は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。連鎖移動剤の量は、単量体の種類やその割合等に応じて、適宜決定すればよい。
前記単量体成分を重合する際の重合温度、重合時間などは、単量体の種類、単量体の割合などに応じて適宜設定すればよく、特に限定されない。
メタクリル樹脂は、重量平均分子量が好ましくは60000〜300000であり、より好ましくは80000〜200000である。メタクリル樹脂がこのような範囲の重量平均分子量を有すると、流動性に優れるものとなり、樹脂組成物を製造する際に溶融混練しやすく加工性が向上する。また、得られる樹脂組成物および加飾用フィルムの透明性および機械的強度も向上する。
また、メタクリル樹脂は、3.8kg荷重で測定した230℃におけるメルトマスフローレート(MFR)が、好ましくは0.1〜50g/10分であり、より好ましくは0.2〜30g/10分である。メタクリル樹脂がこのような範囲のMFRを有すると、流動性に優れるものとなり、樹脂組成物を製造する際に溶融混練しやすくなる。また、得られる樹脂組成物および加飾用フィルムの機械的強度が向上する。
メタクリル樹脂には、前記単量体成分を重合して得られる共重合体の他に、離型剤、紫外線吸収剤、有機系染料、無機系染料、顔料、重合抑制剤、酸化防止剤、帯電防止剤、界面活性剤、滑剤、難燃化剤、ゴム粒子、補強材等の添加剤を本発明の効果を損なわない範囲で含有させてもよいが、メタクリル樹脂の総量100重量部に対する前記共重合体の含有量は、95〜99.995重量部が好ましい。
<芳香族ポリカーボネート樹脂>
本発明に用いられる芳香族ポリカーボネート樹脂は、重量平均分子量が10000〜60000である。芳香族ポリカーボネート樹脂の重量平均分子量が10000未満の場合、樹脂組成物を成形して得られる成形体の耐衝撃性および耐熱性が低下する。一方、芳香族ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量が60000を超える場合、メタクリル樹脂に対する相溶性が低下する。
芳香族ポリカーボネート樹脂としては、例えば、二価フェノールとカルボニル化剤とを界面重縮合法や溶融エステル交換法などで反応させることにより得られるもの;カーボネートプレポリマーを固相エステル交換法などで重合させることにより得られるもの;環状カーボネート化合物を開環重合法で重合させることにより得られるものなどが挙げられる。
二価フェノールとしては、例えば、ハイドロキノン、レゾルシノール、4,4'−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス{(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル)フェニル}メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(通称ビスフェノールA)、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ−3−メチル)フェニル}プロパン、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル)フェニル}プロパン、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモ)フェニル}プロパン、2,2−ビス{(3−イソプロピル−4−ヒドロキシ)フェニル}プロパン、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ−3−フェニル)フェニル}プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチルブタン、2,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−イソプロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス{(4−ヒドロキシ−3−メチル)フェニル}フルオレン、α,α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−o−ジイソプロピルベンゼン、α,α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−m−ジイソプロピルベンゼン、α,α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−5,7−ジメチルアダマンタン、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4'−ジヒドロキシジフェニルケトン、4,4'−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4'−ジヒドロキシジフェニルエステルなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの二価フェノールの中でも、ビスフェノールA、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ−3−メチル)フェニル}プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチルブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンおよびα,α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−m−ジイソプロピルベンゼンが好ましい。特に、ビスフェノールAの単独使用や、ビスフェノールAと、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ−3−メチル)フェニル}プロパンおよびα,α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−m−ジイソプロピルベンゼンからなる群より選択される少なくとも1種との併用が好ましい。
カルボニル化剤としては、例えばカルボニルハライド(ホスゲンなど)、カーボネートエステル(ジフェニルカーボネートなど)、ハロホルメート(二価フェノールのジハロホルメートなど)などが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
芳香族ポリカーボネート樹脂は、1.2kg荷重で測定した300℃におけるメルトボリュームレート(MVR)が、好ましくは2〜100cm/10分であり、より好ましくは10〜85cm/10分である。芳香族ポリカーボネート樹脂がこのような範囲のMVRを有すると、流動性に優れるものとなり、樹脂組成物を製造する際に溶融混練しやすくなる。また、得られる樹脂組成物および加飾用フィルムの機械的強度が向上する。
芳香族ポリカーボネート樹脂には、離型剤、紫外線吸収剤、有機系染料、無機系染料、顔料、重合抑制剤、酸化防止剤、帯電防止剤、界面活性剤、滑剤、難燃化剤、補強材等の添加剤を本発明の効果を損なわない範囲で含有させてもよい。
<樹脂組成物>
樹脂組成物は、メタクリル樹脂と芳香族ポリカーボネート樹脂とを、これらの合計100重量部に対して、メタクリル樹脂が10〜95重量部、芳香族ポリカーボネート樹脂が5〜90重量部の割合で含有する。芳香族ポリカーボネート樹脂の含有量が5重量部未満の場合、樹脂組成物を成形して得られる加飾用フィルムの機械的強度が不十分となる。一方、芳香族ポリカーボネート樹脂の含有量が90重量部を超える場合、樹脂組成物および成形して得られる加飾用フィルムの耐候性が低下する。
メタクリル樹脂は、好ましくは50〜80重量部の割合で含有され、芳香族ポリカーボネート樹脂は、好ましくは20〜50重量部の割合で含有される。
樹脂組成物には、メタクリル樹脂および芳香族ポリカーボネート樹脂以外に、本発明の効果を損なわない限りにおいて、離型剤、紫外線吸収剤、相溶化剤、安定剤、着色剤、有機系染料、無機系染料、顔料、重合抑制剤、酸化防止剤、帯電防止剤、界面活性剤、滑剤、難燃化剤、難燃助剤、ゴム粒子、補強材、発泡剤などの慣用の添加剤を配合してもよい。また、少量の他の熱可塑性樹脂を添加してもよい。これらの添加剤は、メタクリル樹脂と芳香族ポリカーボネート樹脂とを含む樹脂混合物の溶融混練時に加えてもよく、溶融混練の前または後に加えてもよい。添加剤を添加する場合、樹脂組成物の総量100重量部に対するメタクリル樹脂および芳香族ポリカーボネート樹脂の合計含有量は、70〜99.995重量部が好ましい。
紫外線吸収剤としては、例えば、トリアジン系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾエート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤などが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
具体的な紫外線吸収剤として、例えば、ベンゾフェノン系UV吸収剤としては、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシ−ベンゾフェノンが挙げられ、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、2−(2′−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤として、株式会社ADEKA製の「アデカスタブLA31」などの市販品も挙げられる。
紫外線吸収剤は、重量平均分子量が、好ましくは500〜1000であり、より好ましくは550〜700である。重量平均分子量があまり小さいと、成形中に揮発しやすく、分子量があまり大きいと、メタクリル樹脂や芳香族ポリカーボネート樹脂との相溶性が低下しやすくなる。
紫外線吸収剤は、吸収極大の波長におけるモル吸光係数が、好ましくは10L/mol・cm以上であり、より好ましくは15L/mol・cm以上である。紫外線吸収剤のモル吸光係数が、上記所定の範囲であることで、紫外線吸収能がより優れるものとなり、また、紫外線吸収剤の含有量を少なくすることができる。
酸化防止剤としては、例えば、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤などが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、例えば、チバガイギー株式会社製の「Irganox1010」、「Irganox1035」、「Irganox1076」、「Irganox1222」、住友化学株式会社製の「Antigene P」、「Antigene 3C」、「Antigene FR」、「スミライザーS」、「スミライザーGA80」、株式会社ADEKA製の「アデカスタブAO70」、「アデカスタブAO80」、「アデカスタブAO503」などの市販品が挙げられる。
リン系酸化防止剤としては、例えば、トリフェニルフォスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、などが挙げられる。
イオウ系酸化防止剤としては、例えば、ジ−tert−ドデシルジスルフィドなどのジ-tert−アルキルジスルフィドなどが挙げられる。
本発明の樹脂組成物は、例えば、メタクリル樹脂と芳香族ポリカーボネート樹脂を含む樹脂混合物を溶融混練して得られる。
これらの樹脂を均一に溶融混練するために、溶融混練は、通常180〜320℃、好ましくは200〜300℃の温度条件下、通常10〜200sec-1の剪断速度、好ましくは30〜150sec-1の剪断速度で行われる。
溶融混練に用いる機器としては、通常の混合機、混練機などを用いることができる。具体的には、一軸混練押出機、二軸混練押出機、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサーなどが挙げられる。これらの中でも、二軸混練押出機が好ましい。また、溶融混練は、必要に応じて、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガスなどの不活性ガスの雰囲気下で行うことができる。
このようにして、乳酸耐性に優れ、表面硬度が高く、かつ耐応力白化性および耐熱性に優れる加飾用フィルムを得ることのできる樹脂組成物が、得られる。
<加飾用フィルム>
加飾用フィルムは、樹脂組成物を成形加工してなるものであり、フィルム状の成形体である。樹脂組成物を成形加工してなる加飾用フィルムは、乳酸耐性に優れ、表面硬度が高く、かつ耐応力白化性および耐熱性に優れる。
加飾用フィルムの厚さは、10〜1000μmが好ましく、20〜500μmがより好ましく、50〜250μmがさらに好ましく、60〜200μmが最も好ましい。あまり厚い加飾用フィルムは、例えば自動車内装材として成形する際に成形加工に時間がかかると共に、物性や意匠性の向上効果が小さく、コストも高くなる。一方、あまり薄い加飾用フィルムは、例えば、押出成形による製膜自体が、機械的制約により困難になると共に、破断強度が小さくなり、生産不具合の発生確率が高くなる。また、フィルム自体の取扱いも困難になる。加飾用フィルムの厚さは、例えば、押出成形では、製膜速度、T型ダイスの吐出口厚み、ロールの間隙などを調節することにより、調整できる。
樹脂組成物を成形加工して加飾用フィルムを得る方法としては、特に制限されず、例えば、まず、メタクリル樹脂と芳香族ポリカーボネート樹脂とを含有する樹脂組成物を得、次いで、該樹脂組成物を、溶融押出成形法、溶液流延製膜法、熱プレス法などにより成形する方法が挙げられる。中でも、溶融押出成形法が好ましい。
溶融押出成形法としては、例えば、まず、メタクリル樹脂と芳香族ポリカーボネート樹脂とを混合して、必要に応じて、さらに上述の他の成分も混合して、混合物を得、次いで、得られた混合物を一軸もしくは二軸の押出機により溶融混練し、そして、Tダイから連続的に溶融樹脂をフィルム状に押出し、さらに、Tダイから連続的に押出されたフィルム状の溶融樹脂を、一対の表面が平滑な金属製のロールの間に挟み込んで成形・冷却することで、加飾用フィルムが得られる。なお、メタクリル樹脂、芳香族ポリカーボネート樹脂、必要に応じてさらに他の成分の混合の方法は、特に限定されず、任意の公知の方法を用いればよく、前述のとおり溶融混練により混合して樹脂組成物としてもよいし、あるいはスーパーミキサーで混合して樹脂組成物としてもよい。
加飾用フィルムは、単層構成のフィルムであることが好ましいが、本発明の効果を損なわない限りにおいて、2層以上の多層構成のフィルムであってもよい。加飾用フィルムが多層構成のフィルムであるとき、各層は同じ組成の樹脂組成物から形成されていてもよいし、異なる組成の樹脂組成物から形成されていてもよい。異なる組成の樹脂組成物とは、含有される樹脂の種類が異なるもの、樹脂の種類は同じであるが各樹脂の含有量が異なるもの、樹脂の種類や含有量は同じであるが添加物が異なるものなど、いずれの場合をも含むものである。多層構成のフィルムを得る方法としては、特に限定されず、任意の公知の方法を用いればよい。
加飾用フィルムは、樹脂組成物を原料として、前述の成形加工方法によりフィルム状の成形体として得ることができるが、本発明の効果を損なわない限りにおいて、さらに延伸工程を追加してフィルム状の成形体として得ることもできる。延伸工程を追加して得られる加飾用フィルムは、未延伸の加飾用フィルム同様に、乳酸耐性に優れ、表面硬度が高く、かつ耐応力白化性および耐熱性に優れ、さらに、延伸されていることから、機械的性質にも優れる。
延伸方法としては、一軸延伸、二軸延伸などが挙げられる。中でも、二軸延伸が好ましい。二軸延伸としては、逐次延伸、同時二軸延伸などが挙げられる。延伸方向としては、未延伸フィルムの機械流れ方向、機械流れ方向に直交する方向、機械流れ方向に斜交する方向などが挙げられる。延伸倍率は、1.1〜3.0倍であることが好ましい。
加飾成形品は、表面処理を施されてもよく、表面処理としては、例えば、ハードコート処理、防汚処理、帯電防止処理などが挙げられる。
<加飾フィルム>
本発明の加飾用フィルムの一方の面に加飾を施すことで、加飾フィルムが得られる。加飾用フィルムの一方の面に加飾を施して得られる加飾フィルムは、乳酸耐性に優れ、表面硬度が高く、かつ耐応力白化性および耐熱性に優れる。加飾手段としては、例えば、加飾用フィルムの一方の面に、連続グラビア印刷やシルク印刷などによりに木目調などや各種デザインの直接印刷を施す方法や、蒸着やスパッタリングなどにより金属メッキ調の加飾を施す方法、また印刷や蒸着などの加飾が施された他の樹脂フィルムをラミネートする方法などが挙げられる。中でも、加飾手段として印刷を施すのが有利であり、その方法としては、連続グラビア印刷やシルク印刷などにより直接印刷を施す方法や、印刷が施された他の樹脂フィルムをラミネートする方法が好ましい。
<加飾シート>
加飾フィルムは、その加飾が施された面に、バッキング材として熱可塑性樹脂シートを積層して、乳酸耐性に優れ、表面硬度が高く、かつ耐応力白化性および耐熱性に優れる加飾シートとすることもできる。ここで、熱可塑性樹脂シートを構成する樹脂としては、例えば、ABS樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂などが挙げられる。また、この熱可塑性樹脂シートの厚さは、所謂フィルム領域の厚さも包含し、通常0.2〜2mm程度である。熱可塑性樹脂シートを積層する方法としては、特に限定されず、任意の公知の方法を用いればよい。
<加飾成形品>
加飾フィルムまたは加飾シートを、メタクリル樹脂と芳香族ポリカーボネート樹脂とを含有する樹脂組成物からなる加飾用フィルムが表側に配置されるように、熱可塑性樹脂成形品に積層することにより、すなわち、加飾フィルムであれば、加飾が施された面に、熱可塑性樹脂成形品を積層することにより、また、加飾シートであれば、熱可塑性樹脂シートが積層された面に、熱可塑性樹脂成形品を積層することにより、乳酸耐性に優れ、表面硬度が高く、かつ耐応力白化性および耐熱性に優れる加飾成形品を得ることができる。ここで、熱可塑性樹脂成形品を構成する樹脂としては、例えば、ABS樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂などが挙げられる。
加飾成形品を得るための方法としては、射出成形同時貼合法が有利に採用される。射出成形同時貼合法は、例えば、上記の加飾フィルムまたは加飾シートを予備成形することなく射出成形金型内に挿入し、そこに溶融樹脂を射出して、射出成形品を形成すると同時にその成形品に上記の加飾フィルムまたは加飾シートを貼合する方法(狭義の射出成形同時貼合法と呼ばれることがある)、上記の加飾フィルムまたは加飾シートを真空成形や圧空成形などにより予備成形してから射出成形金型内に挿入し、そこに溶融樹脂を射出して、射出成形品を形成すると同時にその成形品に上記の加飾フィルムまたは加飾シートを貼合する方法(インサート成形法と呼ばれることがある)、上記の加飾フィルムまたは加飾シートを射出成形金型内で真空成形や圧空成形などにより予備成形した後、そこに溶融樹脂を射出して、射出成形品を形成すると同時にその成形品に上記の加飾フィルムまたは加飾シートを貼合する方法(インモールド成形法と呼ばれることがある)などによって行うことができる。射出成形同時貼合法のさらに詳しい説明は、例えば、特公昭63−6339号公報、特公平4−9647号公報、特公平7−9484号公報などに記載されている。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、例中、含有量ないし使用量を表す%及び部は、特記ないかぎり重量基準である。
なお、芳香族ポリカーボネート樹脂、得られた樹脂組成物および得られた加飾用フィルムの各種物性は、下記の方法によって測定および評価した。
<重量平均分子量(Mw)>
芳香族ポリカーボネート樹脂(PC)の重量平均分子量(Mw)は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC、東ソー(株)製、HLC−8320GPC)にて測定した。GPCの移動相にはテトラヒドロフランを用い、標準ポリスチレンを用いて得られた校正曲線より芳香族ポリカーボネート樹脂の重量平均分子量(Mw)を換算した。
<耐熱性評価>
得られた樹脂組成物の耐熱性は、ガラス転移温度(Tg)にて評価した。JIS K7121:1987に従い、示差走査熱量測定により加熱速度10℃/分として測定した補外ガラス転移中間温度を、ガラス転移温度(Tg)とした。
<全光線透過率(Tt)>
透過率計(HR−100、(株)村上色彩技術研究所製)を用い、JIS K7361−1に準拠して、全光線透過率(Tt)を測定した。
<乳酸耐性>
乳酸の10%水溶液を作成し、加飾用フィルム表面に1滴滴下後、80℃オーブン中で1時間放置した後、目視にて状態を確認した。変化が無いものを○と判定し、僅かに液滴痕が確認されるものを△と判定し、液滴痕が明確に確認されるもの、フィルム表面が溶解したもの、またはフィルムにクラックが発生したものを×と判定した。
<耐応力白化性試験>
加飾用フィルムを折り曲げて、折り曲げ部の状態を目視で観察した。折り曲げ部に白濁がなく透明である場合を〇と判定し、折り曲げ部が少し白濁し半透明である場合を△と判定し、折り曲げ部に白濁があり不透明である場合を×と判定した。
<表面硬度>
得られた加飾用フィルムについて、鉛筆硬度をJIS K5600に準拠して測定した。鉛筆硬度測定時の荷重は750gとした。
(合成例1:メタクリル樹脂の合成)
メタクリル酸メチル(MMA)79.5%、メタクリル酸シクロヘキシル(CHMA)20.0%およびアクリル酸メチル(MA)0.5%を混合して単量体成分を得た。この単量体成分に、ラウリルパーオキサイドを単量体成分の総和に対して0.2部と、1−ドデシルメルカプタンを単量体成分の総和に対して0.41部とを添加し、これらを溶解させた。一方、イオン交換水100部に対しポリアクリル酸ナトリウムを0.05部、無水第一リン酸ナトリウムを0.24部ならびに第二リン酸ナトリウム7水和物を0.28部溶解させ懸濁重合水相としたうえで、上記単量体成分100部に対し懸濁重合水相150部を添加し、懸濁重合した。得られたスラリー状の反応液を脱水機により脱水、洗浄したのち、乾燥し、ビーズ状のメタクリル樹脂を得た。
(合成例2:メタクリル樹脂の合成)
CHMAをメタクリル酸フェニル(PhMA)に変更し、MMA、PhMAおよびMAの組成を表1に示すようにして、さらに1−ドデシルメルカプタンの添加量を単量体成分の総和に対して0.30部とした以外は、合成例1と同様にしてビーズ状のメタクリル樹脂を得た。
(合成例3:メタクリル樹脂の合成)
CHMAをメタクリル酸ナフチル(NapMA)に変更し、1−ドデシルメルカプタンの添加量を単量体成分の総和に対して0.30部とした以外は、合成例1と同様にしてビーズ状のメタクリル樹脂を得た。
Figure 2015182414
(実施例1:樹脂組成物および加飾用フィルムの作成)
合成例1にて得られたメタクリル樹脂60部と、芳香族ポリカーボネート樹脂(PC)としてCalibre301−40(住化スタイロンポリカーボネート(株)製、重量平均分子量(Mw)=31000、以下「PC40」と記載する場合がある)40部を混合し、二軸混練押出機((株)日本製鋼所製、TEX−30SS、スクリューの長さ(L)とスクリュー径(D)との比(L/D)は41)を用いて、シリンダー温度250℃および回転数100rpmで溶融混練した。溶融物をストランド状に押出し、冷却後にストランドカッターで切断し、ペレット状の樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物のガラス転移温度(Tg)を表2に示す。
得られた樹脂組成物を、スクリュー径65mmのベント付き単軸押出機で溶融混練して、溶融樹脂をTダイに供給した。Tダイの温度は250℃とした。次いで、供給された溶融樹脂をTダイから連続的にフィルム状に押出し、さらに、Tダイから連続的に押出されたフィルム状の溶融樹脂を、一対の表面が平滑な金属製のロールの間に挟み込んで成形・冷却して、厚み120μmの加飾用フィルムを得た。得られた加飾用フィルムについて、全光線透過率(Tt)を測定し、さらに、乳酸耐性、鉛筆硬度および耐応力白化性を評価した。結果を表2に示す。
(実施例2:樹脂組成物および加飾用フィルムの作成)
合成例1にて得られたメタクリル樹脂を70部とし、PC40を30部とした以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物および加飾用フィルムを得た。得られた樹脂組成物および加飾用フィルムの各種物性を表2に示す。
(実施例3:樹脂組成物および加飾用フィルムの作成)
合成例2にて得られたメタクリル樹脂60部と、芳香族ポリカーボネート(PC)としてCalibre301−10(住化スタイロンポリカーボネート(株)製、重量平均分子量(Mw)=50000、以下「PC10」と記載する場合がある)40部を混合した以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物および加飾用フィルムを得た。得られた樹脂組成物および加飾用フィルムの各種物性を表2に示す。
(実施例4:樹脂組成物および加飾用フィルムの作成)
合成例3にて得られたメタクリル樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物および加飾用フィルムを得た。得られた樹脂組成物および加飾用フィルムの各種物性を表2に示す。
(比較例1:樹脂組成物およびアクリルフィルムの作成)
バルク重合法により得られたアクリル樹脂(メタクリル酸メチル単位97.8重量%、アクリル酸メチル単位2.2重量%)のペレット76部と、球形3層構造のゴム粒子(最内層がメタクリル酸メチル架橋重合体、中間層がブチルアクリレートを主成分とする軟質のゴム弾性体、および最外層がメタクリル酸メチル重合体からなるアクリル系重合体である球形3層構造、平均粒子径:約300nm)24部とを、スーパーミキサーで混合し、二軸押出機にて溶融混練してペレット状の樹脂組成物を得た。次いでこのペレットを、スクリュー径65mmのベント付き単軸押出機で溶融混練して、溶融樹脂を設定温度255℃のTダイに供給し、Tダイから連続的にフィルム状に押出し、さらに、Tダイから連続的に押出されたフィルム状の溶融樹脂を、一対の表面が平滑な金属製のロールの間に挟み込んで成形・冷却して、厚み120μmのアクリルフィルムを得た。得られた樹脂組成物およびアクリルフィルムの各種物性を表2に示す。
Figure 2015182414

Claims (8)

  1. メタクリル樹脂と芳香族ポリカーボネート樹脂とを含有する樹脂組成物からなる加飾用フィルムであって、
    メタクリル樹脂が、単量体成分の合計100重量%に対して、メタクリル酸メチル60〜95重量%、下式(I)
    Figure 2015182414
    (式中、Rは水素原子またはメチル基を表し、Rはシクロアルキル基で置換されたアルキル基、シクロアルキル基、アルキル基で置換されたシクロアルキル基、フェニル基で置換されたアルキル基、フェニル基、アルキル基で置換されたフェニル基、ナフチル基で置換されたアルキル基、ナフチル基、アルキル基で置換されたナフチル基、ジシクロペンタニル基またはジシクロペンテニル基を表す。)
    で示される(メタ)アクリル酸エステル5〜40重量%、およびアクリル酸アルキル0〜20重量%を含む単量体成分を重合して得られる樹脂であり、
    芳香族ポリカーボネート樹脂の重量平均分子量が、10000〜60000であり、
    メタクリル樹脂と芳香族ポリカーボネート樹脂の含有量が、メタクリル樹脂と芳香族ポリカーボネート樹脂の合計100重量部に対して、メタクリル樹脂が10〜95重量部、芳香族ポリカーボネート樹脂が5〜90重量部である、樹脂組成物からなることを特徴とする加飾用フィルム。
  2. 前記式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステルが、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸フェニルおよびメタクリル酸ナフチルからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の加飾用フィルム。
  3. 前記メタクリル樹脂が、単量体成分の合計100重量%に対して、メタクリル酸メチル60〜95重量%、前記式(I)で示されるメタクリル酸エステル5〜40重量%、アクリル酸アルキル0.1〜20重量%を含む単量体成分を重合して得られる樹脂である請求項1または2に記載の加飾用フィルム。
  4. 前記アクリル酸アルキルが、アクリル酸メチル、アクリル酸エチルおよびアクリル酸ブチルからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載の加飾用フィルム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の加飾用フィルムの一方の面に、加飾が施されてなることを特徴とする加飾フィルム。
  6. 請求項5に記載の加飾フィルムの加飾が施された面に、熱可塑性樹脂シートが積層されてなることを特徴とする加飾シート。
  7. 請求項5に記載の加飾フィルムの加飾が施された面に、熱可塑性樹脂成形品が積層されてなることを特徴とする加飾成形品。
  8. 請求項6に記載の加飾シートの熱可塑性樹脂シートが積層された面に、熱可塑性樹脂成形品が積層されてなることを特徴とする加飾成形品。
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