JP2015182299A - 再生紙製容器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱可塑性樹脂を両面ラミネートした再生紙から、フィルムをラッピングしても変形しない強度の強い容器を製造する方法を提供する。
【解決手段】表裏両面にヒートシール能を有する熱可塑性樹脂をラミネートした厚紙状再生紙の隅部に、プレスして底面に向けた多数の細長い溝部を形成し、該隅部に熱可塑性樹脂の溶融する温度以上の熱風を吹き付けた後、金型に移送し、これを凹凸金型でプレスすることにより、前記溝部の両側壁を貼着させ、裏面に凸条として突出させることによって、強度の強い容器を製造することができる。
【選択図】図4
【解決手段】表裏両面にヒートシール能を有する熱可塑性樹脂をラミネートした厚紙状再生紙の隅部に、プレスして底面に向けた多数の細長い溝部を形成し、該隅部に熱可塑性樹脂の溶融する温度以上の熱風を吹き付けた後、金型に移送し、これを凹凸金型でプレスすることにより、前記溝部の両側壁を貼着させ、裏面に凸条として突出させることによって、強度の強い容器を製造することができる。
【選択図】図4
Description
この発明は、両面コーティングした再生紙から容器、特に食品収納容器を製造する方法に係り、詳記すれば、隅部に皺部を形成しても、その皺が伸びないようにした強固な再生紙製容器を製造する方法に関する。
食品を収容する弁当箱若しくはトレー等の食品収納容器としては、従来から発泡ポリウレタン等のプラスチック材料が使用されていた。しかしながら、プラスチック材料は使用後の後処理が容易ではないので、環境保全の観点から植物性繊維材料製食品収納容器が強く求められている。
このような問題を解決するため本出願人は、パルプ材料から形成した厚紙状物と、該厚紙状物の四隅に形成した隣接する側面片を連結する隣接する部分よりも短い折込片とを具備し、該折込片は、隣接する側面片に重なって食品収容容器上端部を外方に折り返して鍔状部を形成するに際し、前記短い折込片よりも上の部分を折り返えすことにより形成した食品収納容器を開発し、既に特許されている(特許文献1)。
このものは、バージンパルプを使用した場合は、問題が無かったが、コスト的理由で再生紙を使用すると、四隅の側面片の重合部の切断部から液体が浸み込む問題が生じた。
そこで四隅に切断部を形成せず、多数の皺を形成する方法を試みたが、従来の方法は、図1に示すように、四隅に単に細い線状カット部1を入れるだけであったので成形した容器は、四隅が伸びるとか、容器が容易に変形する等の問題が生じた。
また再生紙を表面だけ熱可塑性樹脂でラミネートしたのでは、裏面が液体で汚れることと、多数積み重ねて輸送する場合、容器表面と容器裏面とが接触し、紙粉が生じるので不衛生であった。そこで、両面コーティングした再生紙から容器を形成する方法を試みたが、両面コーティングしたのでは、少なくとも一方の金型はコーティングする合成樹脂の溶融温度以上に加熱するので、容器が金型に付着する問題が生じた。
この発明は、熱可塑性樹脂を両面ラミネートした再生紙から、フィルムをラッピングしても変形しない強度の強い容器を製造する方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明者は、鋭意研究の結果、両面ラミネートした再生紙の隅部に熱風を吹きつけた後、金型に移送し、プレスすることにより、金型に付着することなく容器に形成し得ることを見出した。また、隅部にプレスして多数の細長い溝部を形成し、該溝部に熱風を噴射した後、金型に載せてプレスして溝部の両側壁を貼着させると、アール状で裏面に突起部が形成され表面が略平坦な隅部が形成される。このようにして形成された隅部は、従来の製品と比べて伸びないし、ラッピングしても何ら問題の生じない強固な容器に形成されることを見出した。
即ち本発明は、表裏両面にヒートシール能を有する熱可塑性樹脂をラミネートした厚紙状再生紙の隅部に、プレスして底面に向けた多数の細長い溝部を形成し、該隅部に熱可塑性樹脂の溶融温度以上の熱風を吹き付けた後、金型に移送し、これを凹凸金型でプレスすることにより、前記溝部の両側壁を貼着させ、裏面に凸条として突出させることを特徴とする。
前記溝部は、断面コ字形で幅1〜2mmであり、底面に向けて先細に形成するのが好ましい(請求項2)。前記溝部は、四隅に形成するのが好ましい(請求項3)。前記熱風の温度は、略150℃〜200℃であるのが好ましい(請求項4)。
前記溝部は、断面コ字形で幅1〜2mmであり、底面に向けて先細に形成するのが好ましい(請求項2)。前記溝部は、四隅に形成するのが好ましい(請求項3)。前記熱風の温度は、略150℃〜200℃であるのが好ましい(請求項4)。
本発明によれば、プレスにより多数の凹状溝部を形成した隅部に、熱風を噴射した後、これを凹凸金型に移送して成形することにより、熱可塑性樹脂で両面ラミネートした再生紙でも、金型に付着することなく支障なく容器に形成できる。また、本発明によれば、隅部に底面に向けて細長い溝部をプレスして形成することにより、フィルムをラッピングしても変形しない強度の強い容器が形成できる。
1・・・・・・線状カット部
2・・・・・・再生紙
3・・・・・・両面に熱可塑性樹脂をラミネートした再生紙
4・・・・・・板紙
4´・・・・・溝部を形成した板紙
5・・・・・・溝部
6・・・・・・コンベヤ
7・・・・・・加熱エアー噴出管
8・・・・・・ヒーター内装管
9・・・・・・成形機
10・・・・・・凹金型
11・・・・・凸金型
12・・・・・容器の表面凸条
13・・・・・容器の裏面凸条
14・・・・・容器のフランジ部(鍔部)
2・・・・・・再生紙
3・・・・・・両面に熱可塑性樹脂をラミネートした再生紙
4・・・・・・板紙
4´・・・・・溝部を形成した板紙
5・・・・・・溝部
6・・・・・・コンベヤ
7・・・・・・加熱エアー噴出管
8・・・・・・ヒーター内装管
9・・・・・・成形機
10・・・・・・凹金型
11・・・・・凸金型
12・・・・・容器の表面凸条
13・・・・・容器の裏面凸条
14・・・・・容器のフランジ部(鍔部)
次に、本発明の実施の形態を説明する。
図2(A)は、再生紙2をロール状に巻いた状態を示すものである。図2(B)は、再生紙2の表裏両面にヒートシール能を有する熱可塑性樹脂をラミネートした再生紙3を示すものである。熱可塑性樹脂のラミネートは、熱可塑性樹脂を塗布しても熱可塑性樹脂フィルムをラミネートしても差支えない。熱可塑性樹脂としては、特にポリエチレン又はポリプロピレンを使用するのが好ましい。これを図2(C)に示すように、板紙4にカットしこれを多数枚積層する。更に図3(B)に示すように、容器の展開形状の板紙4´にカットし、同時に四隅に多数の溝5を形成する。ヒートシール能を有する熱可塑性樹脂のラミネートは、展開形状に切断する前であっても後であっても良いが、製造コスト上の理由で、上記のように最初にラミネートするのが良い。
溝5は図6(A)に示すような断面略コ字形に形成するのが好ましい。しかしながら、半円状であっても、半楕円状であっても差支えない。この溝5は、溝5と同形状の凸条を多数有する板体で、プレスして凹みとして形成するものである。カットとか折曲して溝部を形成するものではないので、強度の強い容器を形成することができる。凹みは、再生紙の厚みの50%以上となるようにするのが好ましい。凹みの幅は、1〜2mm程度が好ましい。断面コ字形で底面にいくにつれて先細に形成するのが、隅部が綺麗に形成できることから好ましい。
このように四隅に多数の溝5を形成した板紙4´を、図4に示すように1枚づつコンベヤ6で熱風噴射部に送り、ここで隅部に熱風を噴射する。
このように四隅に多数の溝5を形成した板紙4´を、図4に示すように1枚づつコンベヤ6で熱風噴射部に送り、ここで隅部に熱風を噴射する。
図4に示すように四隅の斜め上方(好ましくは、垂直から15〜45度傾斜)に対向して、細長い加熱エアー噴出管7が位置し、常時略150℃以上、好ましくは180〜200℃の加熱エアーを噴出している。加熱エアー噴出管7には、ヒーター内装管8が連設され、圧縮空気がヒーターを通って略150〜200℃で、加熱エアー噴出管7から噴出するように温度制御されている。加熱エアーの温度が低すぎると貼着不良が生じるし、高すぎるとこげが生じる。 加熱エアー噴出管7は、自在に屈曲し得るように形成され、容器の大きさに応じて、自在に噴射位置及び方向を調整できるようになっている。
このようにして四隅を加熱した板紙4´を成形機9内の金型に送り、凹金型10に載せる。直ちに凹凸金型10,11でプレスして、四隅が図6(B)に示すように、凸金型11の圧力により、溝の部分が外側に押されて、溝の両側部が貼着し、外側に凸条12が形成される。貼着により表面は自然なアール状に形成され、綺麗な隅部が形成される。図6(B)に記載のように、内面は略平坦であり、図7(A)、(B)に示すように線状の接着部13が形成される。
溝部5の長さは、一方は底面に達し、一方は底面に達しない長さとしている。
上下の金型は、加熱しなくとも良いが、多少(40〜60℃)加熱した方が好ましい。熱風を当てた板紙4´の温度低下を少なくできるからである。
容器のフランジ部(鍔部)14は、外方に向けて折曲している。
上下の金型は、加熱しなくとも良いが、多少(40〜60℃)加熱した方が好ましい。熱風を当てた板紙4´の温度低下を少なくできるからである。
容器のフランジ部(鍔部)14は、外方に向けて折曲している。
本発明の方法により製造する再生紙製容器としては、特に限定されないが、好適なものとして、魚等を収容するトレー、弁当箱、納豆容器等の食品容器が挙げられる。
本発明の製造方法を使用することによって、従来金型では製造し得なかった熱可塑性樹脂で両面コーティングした再生紙からなる容器を、金型で容易に製造することができる。従って、本発明の容器は、血等で汚れているまな板の上においても、付着した血等は水で容易に洗い流せるので、魚等を収容するトレーとして、好適に使用できるから、従来のプラスチック容器に変えて、地球温暖化防止の目的で使用されることが期待される。
Claims (4)
- 表裏両面にヒートシール能を有する熱可塑性樹脂をラミネートした厚紙状再生紙の隅部に、プレスして底面に向けた多数の細長い溝部を形成し、該隅部に熱可塑性樹脂の溶融する温度以上の熱風を吹き付けた後、金型に移送し、これを凹凸金型でプレスすることにより、前記溝部の両側壁を貼着させ、裏面に凸条として突出させることを特徴とする再生紙製容器の製造方法。
- 前記溝部は、断面コ字形で幅1〜2mmであり、底面に向けて先細に形成する請求項1記載の再生紙製容器の製造方法。
- 前記溝部は、四隅に形成する請求項1又は2記載の再生紙製容器の製造方法。
- 前記熱風の温度は、略150℃〜200℃である請求項1〜3のいずれかに記載の再生紙製容器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014060502A JP2015182299A (ja) | 2014-03-24 | 2014-03-24 | 再生紙製容器の製造方法 |
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JP2014060502A JP2015182299A (ja) | 2014-03-24 | 2014-03-24 | 再生紙製容器の製造方法 |
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JP2018202821A (ja) * | 2017-06-09 | 2018-12-27 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | 紙容器の製造装置、紙容器の製造方法及び紙容器 |
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2014
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JP7030428B2 (ja) | 2017-06-09 | 2022-03-07 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | 紙容器の製造装置、紙容器の製造方法及び紙容器 |
JP2022065142A (ja) * | 2017-06-09 | 2022-04-26 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | 紙容器の製造装置、紙容器の製造方法及び紙容器 |
JP7444911B2 (ja) | 2017-06-09 | 2024-03-06 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | 紙容器の製造装置、紙容器の製造方法及び紙容器 |
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