JP2015181585A - 点検口蓋 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明によれば、蓋本体の一方の面側に、点検口の開口縁が差し込まれて係合する第1係合部及び第2係合部が形成されているので、背板における点検口の開口縁側に、蓋本体に係合させるための部材を設ける必要がない。このため、点検口蓋の部品点数を削減できる。また、第1係合部の第1の溝及び第2係合部の第2の溝に開口縁を差し込むことで点検口蓋と開口縁とが係合するので、背面板への加工が不要であるうえ、ビス等の固定具も不要であるため着脱が容易である。さらに、経年変化により点検口蓋の形状が変化しても、各溝に対する開口縁の差し込み深さを調整できるため、点検口蓋を点検口に安定して取り付けることができる。
これにより、一方側の面と側壁部との間隙により構成される第1の溝に、開口縁を差し込むことで、点検口蓋を取り付けることができる。このため、蓋本体をいわゆるケンドン式で取り付けることできる。また、開口縁を一方側の面と側壁部の間の間隙により構成される第1の溝の内部で自由に位置させることができるため、点検口蓋の着脱が容易になるとともに、経年変化による点検口蓋の形状の変化に対応させることができる。
これにより、挟持部により開口縁を蓋本体側に押しつけながら確実に挟持することができる。このため、着脱が容易で、キャビネットの収納部のような狭くて暗い場所での作業性が向上する。
これにより、取手部を保持して蓋本体を取り付けることができるため、着脱がさらに容易になる。
これにより、点検口蓋を取り外さなくとも点検口の内部を視認することができる。また、使用者が点検口の内部に構造物があることを理解できる。
これにより、キャビネットの背板に形成される点検口の点検が容易になる。
第1面21は、点検口11に対向する側に配置される。
第2面22は、第1面21の反対側に配置され、キャビネット100の内部に面する。
蓋本体2は、四隅が丸く面取りされている、また蓋本体2は、第2面22側に立ち上がる縁取りが形成され、外縁全体が丸みを帯びるように形成されている。蓋本体2は、長手方向がキャビネット100の底面部14の延びる方向に沿うように配置される。
また、蓋本体2は、透光性を有する素材で構成され、本実施形態では、白色の半透明である。
第1係合部3は、図5(a)に示される端部側第1係合部31と、図5(b)に示される中央側第1係合部32とを有する。
第1の溝30は、点検口11の開口縁12が差し込まれる凹部である。第1の溝30は、蓋本体2の第1面21に沿って延びるように配置されている。
支持部313は、蓋本体2と一体に形成されて蓋本体2から直交する方向に延びる。支持部313は、断面視でL字の短辺に対応する部分であり、第1の溝30の底部を構成する。支持部313は、蓋本体2から先端側までの長さが、背板10の厚さ方向の長さよりも長くなるように形成されている。
側壁部311は、蓋本体2の第1面21に沿う方向に延びて第1面21に対向するように配置される。側壁部311は、断面視でL字の長辺に対応する部分である。側壁部311は、側壁部311と第1面21との間に間隙が形成されることで、第1の溝30の側壁を構成する。
挟持部312は、側壁部311の先端側に設けられる。挟持部312は、側壁部311の先端側から蓋本体2側へ近づくように湾曲して延び、先端側では蓋本体2から遠ざかる方向へ反り返った形状を有する。
第1の溝30、支持部323及び側壁部321は、端部側第1係合部31の第1の溝30、支持部313及び側壁部311と同様の構成を有する。
屈曲部322は、側壁部321の先端側から屈曲し、蓋本体2から遠ざかる方向へ延びている。
第2係合部4は、図6(a)に示される端部側第2係合部41と、図6(b)に示される中央側第2係合部42とを有する。
第2の溝40は、点検口11の開口縁12が差し込まれる凹部である。第2の溝40は、蓋本体2の第1面21に沿って延びるように配置されている。第2の溝40と第1の溝30との関係では、第1の溝30の方が第2の溝40よりも深く形成されている。
支持部413は、蓋本体2と一体に形成されて蓋本体2から直交する方向に延びる。支持部413は、断面視でL字の短辺の部分であり、第2の溝40の底部を構成する。
側壁部411は、本体に沿う方向に延びて蓋本体2に対向するように配置される。側壁部411は、断面視でL字の長辺の部分であり、第2の溝40の側壁を構成する。側壁部411の長さは、端部側第1係合部31の側壁部311の長さよりも短い。
挟持部412は、側壁部411の先端側に設けられる。挟持部412は、側壁部411の先端側から蓋本体2側へ近づくように湾曲して延び、先端側では蓋本体2から遠ざかる方向へ反り返った形状を有する。
第2の溝40、支持部423及び側壁部421は、端部側第2係合部41の第2の溝40、支持部413及び側壁部411と同様の構成を有する。
屈曲部422は、側壁部421の先端側から屈曲し、蓋本体2から遠ざかる方向へ延びている。
背板10は、収納部103の奥側に配置され、キャビネット100の側壁の一部を構成する。
点検口11は、背板10に形成される長方形の開口である。点検口11からは、背板10のさらに奥、すなわちキャビネット100の外側に配置されている排水管や電気系統の配線等が視認可能になっている。
開口縁12は、背板10における点検口11の周縁部である。
側壁部13はキャビネット100の上下方向に延びる壁面である。
底面部14は、背板10からキャビネット100の手前に向かって延び、シンク101に対向する面である。
図8(a)に示すように、上部取手部51及び下部取手部52をつまんで蓋本体2を斜めに保持し、第1係合部3の溝30に、開口縁12の上部側を差し込んで蓋本体2を上方へ持ち上げる。すると、第1の溝30に開口縁12の上部側が差し込まれた長さの分、蓋本体2が上方に移動して、開口縁12が第1係合部3に係合する。
そして、蓋本体2を上方に持ち上げたまま、蓋本体2の下端部を開口縁12の下部に当接させる。第1係合部3には、蓋本体2側に近づくように湾曲する挟持部312が形成されているので、背板10の開口縁12が蓋本体2の第1面21と挟持部312の間に挟持される。
このように、蓋本体2は、第2係合部4の支持部413に支持されるとともに、開口縁12の上部側では第1係合部3の挟持部312により挟持されて、開口縁12に固定される。
また、端部側第1係合部31、端部側第2係合部41、中央側第1係合部32及び中央側第2係合部42のいずれにおいても、支持部313、323、413、423が蓋本体2から先端側までの長さが、背板10の厚さ方向の長さよりも長く形成されているので、蓋本体2が継時変化により反ったり歪んだりしても、蓋本体2を点検口11に容易に着脱することができる。
図9(a)に示すように、上部取手部51及び下部取手部52をつまんで蓋本体2を上方へ持ち上げる。すると、開口縁12の上部側が第1係合部3の第1の溝30に差し込まれて蓋本体2が上方へスライドする。蓋本体2が上方へスライドすると同時に、開口縁12の下部側が第2係合部4の第2の溝40から離れ、開口縁12と第2係合部4との係合うが外れる。この状態で、蓋本体2を傾斜させ、蓋本体2を手間側へ引くことにより、第1係合部3と開口縁12の上部側との係合が外れ、蓋本体2が取り外される。
本実施形態ではキャビネット100の背板10に形成され、背板10の裏側に配置された構造物を点検するための点検口11を覆う点検口蓋1を、板状の蓋本体2と、第1係合部3と、第2係合部4と、を含んで構成した。そして第1係合部3を、蓋本体2の一方側の第1面21の上端部に設け、第1面21に沿って延びかつ点検口11の開口縁12が差し込まれる第1の溝30を含んで構成した。また、第2係合部4を、蓋本体2の第1面21の下端部に設け、第1面21に沿って延びかつ点検口11の開口縁12が差し込まれる第2の溝40を含んで構成した。
これにより、第1面21と側壁部311との間隙により構成される第1の溝30に、開口縁12を差し込むことで、点検口蓋1を取り付けることができる。このため、蓋本体2をいわゆるケンドン式で取り付けることできる。また、開口縁12を第1面21と側壁部311の間の間隙により構成される第1の溝30の内部で自由に位置させることができるため、点検口蓋1の着脱が容易になるとともに、経年変化による点検口蓋1の形状の変化に対応させることができる。
これにより、挟持部312により開口縁12を蓋本体2側に押しつけながら確実に挟持することができる。このため、着脱が容易で、キャビネットの収納部のような狭くて暗い場所での作業性が向上する。
これにより、取手部5を保持して蓋本体2を取り付けることができるため、着脱がさらに容易になる。
これにより、点検口蓋1を取り外さなくとも点検口11の内部を視認することができる。また、使用者が点検口11の内部に構造物があることを理解できる。
これにより、作業者が尖った角で怪我をするような心配もない。また、四隅が丸みをおびているため、蓋本体2の長方形に反りや歪みが生じていても、目立たちにくい。
これにより、第1係合部3、第2係合部の個々の位置合わせを必要とせず、取手部5を保持して一体的に点検口蓋1を取り付けることができるので、着脱が容易である。
これにより、点検口蓋1自体を、経時変化による反りを生じにくく形成することができる。
2 蓋本体
3 第1係合部
4 第2係合部
5 取手部
10 背板
11 点検口
12 開口縁
21 第1面(一方側の面)
22 第2面(他方側の面)
30 第1の溝
40 第2の溝
100 キャビネット
311、321 側壁部
312 挟持部
Claims (6)
- キャビネットの背板に形成され、該背板の裏側に配置された構造物を点検するための点検口を覆う点検口蓋であって、
板状の蓋本体と、
該蓋本体の一方側の面の一端に設けられ、該面に沿って延びかつ前記点検口の開口縁が差し込まれる第1の溝を有することで前記開口縁と係合する第1係合部と、
前記蓋本体の一方側の面の他端に設けられ、該面に沿って延びかつ前記点検口の開口縁が差し込まれる第2の溝を有することで前記開口縁と係合する第2係合部と、を備える点検口蓋。 - 前記第1係合部は、前記一方側の面に沿って形成される側壁部を有し、
前記第1の溝は、前記一方側の面と前記側壁部の間の間隙により構成される請求項1に記載の点検口蓋。 - 前記第1係合部は、前記側壁部の先端側に設けられ、前記側壁部よりも前記蓋本体側へ近づくように湾曲することで前記開口縁を挟持可能な挟持部を有する請求項2に記載の点検口蓋。
- 前記蓋本体の他方側の面に設けられた取手部をさらに備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の点検口蓋。
- 透光性を有する素材により構成される請求項1〜4のいずれか1項に記載の点検口蓋。
- 請求項1〜5に記載の点検口蓋を備えたキャビネット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014059146A JP2015181585A (ja) | 2014-03-20 | 2014-03-20 | 点検口蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014059146A JP2015181585A (ja) | 2014-03-20 | 2014-03-20 | 点検口蓋 |
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Cited By (1)
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2014
- 2014-03-20 JP JP2014059146A patent/JP2015181585A/ja active Pending
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