JP2015181375A - 植物栽培キット - Google Patents

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Kanae Akiyama
佳苗 秋山
弘明 鷲巣
Hiroaki Washizu
弘明 鷲巣
今日子 大野
Kyoko Ono
今日子 大野
亜希子 林
Akiko Hayashi
亜希子 林
俊平 塚本
Shunpei Tsukamoto
俊平 塚本
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Abstract

【課題】植物の栽培ならびに成長観察が可能であって,小学生などでも取り扱いが簡便であり,かつ,安全性を考慮した新規な植物栽培キットを提供する。
【解決手段】栽培容器と緩効性固形化肥料からなる教育用栽培植物キットであって,前記栽培容器は,水を蓄えるための水槽部と,種を置くための播種部とを有し,前記緩効性固形化肥料は,多孔質の不溶性柔軟素材で梱包されており,植物栽培初期に溶解する固形化肥料と,植物栽培中・終期に溶解する固形化肥料を含んでなることを特徴とする植物栽培キット。
【選択図】図3

Description

本発明は,植物栽培キットに関する。さらに詳しくいうと本発明は,植物の栽培や成長観察を楽しんだり学習したりすることが可能であって,小学生などでも取り扱いが簡便であり,かつ,安全性を考慮した新規な植物栽培キットに関する。
従来より,種子を植えて,植物を成長させることが,観賞や教育の対象としてなされてきた。この際の手法として,まず,植木鉢などの栽培容器に用土をいれ,その中に種をまき,この種が発芽・成長した後,苗を移植してさらに観察を行う手法がとられてきた。このような手法に適した植物栽培キットに関する技術が開示されている(特許文献1)。
しかしながら,この従来手法では,栽培容器に入れる肥料を含んだ用土と,植物への水の与え具合で,植物の成長が著しく異なり,ばらつきが生じてしまう。そのため,植物をきちんと成長させるためには,植物の成長具合と与える肥料や水のバランスに関する目利きともいえる匠の技が必要であった。この匠の技を一般の成人に要求することは困難であり,小学生などに要求することはなおさら困難であった。加えて,植物の成長を,観察して楽しんだり,記録して学習するという目的からしても,従来手法は,必ずしも最適なものとは言えなかった。また,従来手法は,種から伸長した植物の根が土中に隠れてしまうため,植物の根の成長が観察できないという問題もあった。
このような事情から,液肥を用いた水耕栽培用栽培キットにより,根の観察も可能であり,比較的簡便な栽培手法が検討されてきた(特許文献2,3)。
特開2002−223642 特開2006−197864 特開2009−207471
液肥を用いた栽培手法は,容器に蓄えられた液肥に,根の部分を漬けて栽培する手法である。この手法は,根の観察が可能であり,取り扱いについても比較的簡便である。
しかしながら,液肥自体が,希釈液を作製しなければならず,また,希釈液の保存がきかないため,その都度,希釈液を作製しなければならない点において手間がかかるものであった。また,液肥は誤飲が懸念され,特に小学生などを対象とする場合,液肥は好ましいものとはいえない。さらに,栽培キットとして液肥を組み込む場合,液体が比較的重量を有すること,および液漏れなどの問題もあり,栽培キットとしての取扱性が非常に悪くなり,必ずしも適切なものではなかった。
上記事情を背景として,本発明では,植物の栽培ならびに成長観察が可能であって,小学生などでも取り扱いが簡便であり,かつ,安全性を考慮した新規な植物栽培キットの開発を課題とする。
発明者らは,鋭意研究の結果,所定の構成要素からなる栽培容器に,水耕栽培を可能とする緩効性固形化肥料を開発し,これらを組み合わせた植物栽培キットを開発した。
すなわち,本発明の植物栽培キットは,緩効性固形肥料を水に添加して用いることにより液肥の代わりとすることができる。これにより,緩効性固形肥料を用いた水耕栽培が可能となり,種から伸長する根の観察が可能となる。また,緩効性固形肥料は,不織布等で包んでおり,単に水にこれを加えるだけで用いることができることから,取り扱いが非常に簡便であり,誤飲等の問題が払拭される。加えて,植物栽培キットとして,液漏れをすることもなく,軽量でコンパクト化が可能になり,キットとしての取扱性が向上する。
さらに発明者らは,吸水性樹脂を用いて,前述の栽培容器で樹脂栽培が可能になるよう構成要素に加えるという改良を行った。
これにより,一つの植物栽培キットで,緩効性固形肥料を用いた水耕栽培と吸水性樹脂による栽培という二つの栽培手法が可能となり,これら二つの比較観察が可能となる植物栽培キットを開発した。
本発明は,以下の構成からなる。
本発明の第一の構成は,栽培容器と緩効性固形化肥料からなる教育用栽培植物キットであって,前記栽培容器は,水を蓄えるための水槽部と,種を置くための播種部とを有し,前記緩効性固形化肥料は,多孔質の不溶性柔軟素材で梱包されており,植物栽培初期に溶解する固形化肥料と,植物栽培中・終期に溶解する固形化肥料を含んでなることを特徴とする植物栽培キットである。
本発明の第二の構成は,植物栽培初期に溶解する固形化肥料が水溶性固形化肥料であり,植物栽培中・終期に溶解する固形化肥料が水溶性固形化肥料と酸性で溶解する固形化肥料との混合物であることを特徴とする第一の構成に記載の植物栽培キットである。
本発明の第三の構成は,植物栽培中・終期に溶解する固形化肥料が,有機化合物によりコーティングがなされている固形化肥料であることを特徴とする第二の構成に記載の植物栽培キットである。
本発明の第四の構成は,前記栽培容器が,組み立て式であることを特徴とする第一ないし第三の構成に記載の植物栽培キットである。
本発明の第五の構成は,前記播種部が,筒状ないし多角体状の形状を有することを特徴とする第一ないし第四の構成に記載の植物栽培キットである。
本発明の第六の構成は,前記播種部が,第一播種部と第二播種部に分かれ,二つの植物栽培を比較・観察することができることを特徴とする第一ないし第五の構成に記載の植物栽培キットである。
本発明の第七の構成は,前記水槽部ないし播種部の一部または全部が,透明素材で出来ており,種から伸長した根の観察が透明素材部分を通じて可能なことを特徴とする第一ないし第六の構成に記載の植物栽培キットである。
本発明の第八の構成は,前記栽培容器が,吸水口部を有することを特徴とする第一ないし第七の構成に記載の植物栽培キットである。
本発明の第九の構成は,前記栽培容器が,水槽部の水位を確認するための水位確認窓ないし水量表示フロートを有することを特徴とする第一から第八の構成に記載の植物栽培キットである。
本発明の第十の構成は,前記播種部に用いるピートモス等に水を補給するための不織布等の吸水部材をさらに含むことを特徴とする第一から第九の構成に記載の植物栽培キットである。
本発明により,植物の栽培ならびに成長観察が可能であって,小学生などでも取り扱いが簡便であり,かつ,安全性を考慮した新規な植物栽培キットの提供が可能となった。
植物栽培キットの斜視図 植物栽培キットの分解図 植物栽培キットの斜視図 植物栽培キットの斜視図 植物栽培キットの分解図 トマトを用いた植物栽培キットの正面図 ひまわりを用いた植物栽培キットの正面図 植物栽培キットの斜視図および組立説明図 植物栽培キットの斜視図および組立説明図 播種から約1カ月後のひまわりの様子を示した図 播種から約3カ月後のひまわりの様子を示した図
本発明の植物栽培キットについて図面を例にとり説明を行うが,本発明は,この内容に限定して解釈すべきでないことは言うまでもない。
<<I.植物栽培キットの概要>>
1.植物栽培キットは,所定の構成要素を有する栽培容器と緩効性固形化肥料からなる。ここでは,図1および図2に示す植物栽培キット10を例に説明する。
2.図1は,栽培容器20にトマトとヒマワリが植えられ,成長している様子を示した図面である。
(1) 植物栽培キット10は,栽培容器20を組立式の部材として含み,栽培容器20は図2に示す構成部材からなっている。すなわち,栽培容器20は,播種部に相当する第一播種部材21および第二播種部材22と,水槽部を構成する水槽蓋部材23と水槽容器部材24からなる。
(2) また,植物栽培キット10は,緩効性固形化肥料として,不織布入り肥料30を含む。
(3) 植物栽培キットは,その他,固形化ピートモス40,吸水用不織布50,吸水性樹脂60を含む。
(4) このように,図1および図2に示される植物栽培キット10は,液体となる部材を含んでいない。これにより,植物栽培キットの重量および容量が抑制され,キットとしての取扱性を向上させる効果を有している。
3.図1および図2に示される植物栽培キット10は,下記の手順で使用される。なお,これらの手順については,適宜,前後しても構わない。
(1) 栽培容器20の組み立てを行う。すなわち,水槽容器部材24を折り曲げ,箱状としたのち,水槽蓋部材23を上部に組み入れて完成させる。この組立の際,不織布入り肥料30を,予め栽培容器中に設置しておいてもよく,育てる植物の種類に応じて適宜肥料30を水に入れるタイミングを選択することができる。
(2) 吸水用不織布50の一端について,吸水用不織布50の半分程度の長さが出てくるように,第一播種部材21の底辺部分(水槽蓋部材23部分)にひっかける。他端については,栽培容器20の容器底面に到達するように置く。
(3) 栽培容器20に水を入れ,不織布入り肥料30を水に加える。肥料30を加えるタイミングとしては,適宜選択することができ,例えば,ひまわりなどを育てる場合には,双葉から本葉に成長したころに,肥料30を加えるのが一つのタイミングである。この場合,水槽蓋部材23に設けられた肥料入れ用の穴から,肥料を入れることができる。
(4) 栽培容器20に,第一播種部材21をはめ込む。また,第二播種部材22については,植物間の比較観察が適当な時期に設置すればよく,その場合,吸水性樹脂60を第二播種部材22に加えた後,栽培容器20にはめ込めばよい
(5) 固形化ピートモス40を第一播種部材21に入れる。固形化ピートモス40は,吸水用不織布50の毛細管現象で吸い上げられた水により,自然と膨張していく。この膨張した固形化ピートモス40の上に,種を播く。もしくは,固形化ピートモス40に水を加え膨張させた後,第一播種部材21に加え,種を播く。
4.植物栽培キットは,これらの手順で使用され,その後,適宜,栽培容器20に含まれる水を補充しながら,植物の成長を観察することができる。水の補充についても,後述するとおり,水量表示フロートや水位確認窓を通じて「ここまで水が減ったら,補充する」ことが分かりやすく表示されており,この点においても理解しやすく,小学生などにとっても取り扱いが簡便である。
<<II.構成部材>>
以下,植物栽培キットを構成する各部材について,説明を行う。
[栽培容器]
1.栽培容器は,水を蓄えるとともに,種を播き植物が成長するための場所を提供する役割を有する。栽培容器は,これらの役割を果たすため水槽部と播種部を必須の構成とするが,特に限定する必要はなく,種々の形状ないし構成を採ることができる。
(1) 栽培容器は,組立式であることが好ましい。これにより,植物栽培キットの大きさを小さくすることが可能となり,植物栽培キットの製品としての取扱性を向上させる効果を有する。加えて,組み立てを行う小学生などが,組み立て操作や栽培容器を完成させることにより,楽しさや達成感を感じることができ,学習意欲のさらなる向上が期待できる効果を有する。
(2) 栽培容器を構成する水槽部ないし播種部の一部または全部を,透明素材とすることができる。これにより,種から伸長した根の観察がより容易となり,観察をより楽しむことが可能となったり,学習効果が向上したりする効果を有する。
2.水槽部は,一定程度の水を蓄える役割を有する限り特に限定する必要はなく,種々の形状や構成を採ることができる。
(1) 蓄える水の量については,対象となる植物に応じて,適宜選択する必要があるため,水槽部の容積については,これをもとに決定すればよい。
(2) 水槽部を組立式とする場合,図1等に示すように,水槽容器部と水槽蓋部の構成とすればよいが,この構成に限定する必要はなく,種々の構成を採用することができる。
3.水槽部の形状として,例えば,図1に示すように直方体状の形状とすればよい。また,水槽部について,凹凸を含んだ形状とすることが好ましい。これにより,栽培容器の外観を楽しむことができるともに,水槽容器部と水槽蓋部が外れにくくなり,植物栽培キットのデザイン性および取扱性を向上させる効果を有する。凹凸を含んだ形状として,図3等の植物栽培キット11に示すように,立体のひょうたん様の形状とすればよい。
4.播種部は,種を播き植物が成長するための場所としての役割を有する限り特に限定する必要はなく,種々の形状を採ることができる。
5.播種部は,例えば,図1や図7などで示すように直方体などの多角体状の形状としてもよいし,図3や図6に示すように筒状の形状としてもよい。その他,動物やキャラクターなどの形状としても構わない。
6.播種部について,1つの播種部に限定する必要はなく,複数の播種部を設けても構わない。これにより,複数の植物の比較観察が可能となり,学習効果を向上させる効果を有する。播種部の数については,植物栽培キットの取扱や経済性の観点から,2つの播種部を有することが最も効果的である。
7.栽培容器は,任意の構成として,吸水口部を備えることが好ましい。これにより,水槽部内の水が減ると重力に応じて自動的に水が補給される構成を採用することができるため,水を補充する頻度を減らすことが可能となり,植物栽培キットの取扱性を向上させる効果を有する。
(1) 吸水口部は,図3から5に示す植物栽培キット11のような構成とすればよい。
(2) すなわち,水槽蓋部26の右側に円状の吸水口部29が設けられている。そして,水を入れたペットボトル71の口に,吸水口用蓋72で蓋をし,逆さにしたものを,吸水口部29にはめ込む(図3)。必要に応じ,ペットボトルカバー80をペットボトル71に被せて使用すればよい(図4)。
(3) 吸水口部を設けた場合,吸水口用蓋は植物栽培キットの部材として含むことが好ましく,その他の部材については,キットの部材として組み込んでもよいし,組み込まずに使用済みのペットボトルや紙袋などで代用しても構わない。
8.栽培容器は,任意の構成として,水槽部の水位を確認するための水位確認窓ないし水量表示フロートを備えることが好ましい。これにより,水の補充時期を把握することが容易となり,水の不足で植物を枯らすなどの危険性を減少させる効果を有する。
(1) 水量表示フロートは,図3から5に示す植物栽培キット11のような構成とすればよい。
(2) すなわち,水槽部26の左側に円状の水量表示フロート用口が設けられている。そして,水量表示フロート28をこれに通して,使用すればよい(図3,4)。
(3) その他,図8のような水量表示フロートを用いることもできる。
(4) また,水量表示窓については,水槽容器部に設ければよく,例えば,図7や図9のような構成とすればよい。
9.栽培容器は,任意の構成として,梯子状部材を備えることが好ましい。これにより,トマトなど比較的高さがあったり,果実により重みが生じたりする植物が,成長途中段階で倒れる危険性を回避することが可能となり,植物栽培キットの性能を向上させる効果を有する。
このような梯子状部材として植物の種類等に応じ種々の形状ないし構成を採用することができる。梯子状部材として,例えば,図3等に示すような,逆U字状に設置できるような部材を用いればよい。
[緩効性固形肥料]
1.緩効性固形肥料は,水槽部内の水に入れられ,植物栽培初期から終期に至るまで,継続的に栄養成分を溶解させるとともに,その栄養成分を植物に提供する役割を有する。
2.そのため,緩効性固形肥料は,植物栽培初期に溶解し栄養成分を供給する固形肥料と,植物栽培中期から終期に溶解し栄養成分を供給する固形肥料からなる。
3.植物栽培初期に溶解する固形肥料としては,通常の水溶性固形肥料を用いればよい。
4.植物栽培中期から終期に溶解する固形肥料としては,肥料表面がコーティングされ,かつ,クエン酸で溶解するク溶性固形肥料と水溶性固形肥料の混合物とすればよい。このような,肥料として,例えば,オスモコ−トやオスモコートハイK(株式会社ハイポネックスジャパン製)を用いればよい。
(1) 固形肥料表面のコーティングとしては,有機化合物によるコーティングを用いればよく,これが植物に応じた適当な時期に溶けるよう調整すればよい。
(2) トマトを例に挙げると,栽培初期が約1カ月,中期が3から4カ月,終期が5から6カ月に該当することから,これらそれぞれの時期に肥料が適切に溶解するようコーティングを調整したり,またはク溶性固形肥料と水溶性固形肥料の混合比率を調整するなどすればよい。
(3) なお,栽培初期・中期・終期の時期的要素は,栽培する植物種又は栽培時期の気温などの要素で変化を受けるため,適宜,調整する必要がある。例えば,ベビ−リ−フやハ−ブ等は,生育期間が1〜2か月と短いため,中期と終期をまとめて,前期と中・終期の2パタ−ンで調整すればよい。
5.緩効性固形肥料は,通常,粒子状の形状を有しており,多孔質の不溶性柔軟素材で梱包され用いられる。これにより,誤飲の危険性を減少させるとともに,肥料の取扱性を向上させる効果を有する。
6.多孔質の不溶性柔軟素材としては,梱包された内部に水が届き,かつ,溶解した肥料が外部に溶出する限り特に限定する必要はなく,種々の素材のものを用いることができる。このような素材として,例えば,不織布を用いればよい。
本発明の植物栽培キットについて,実施例を用いて説明を加えるが,本発明を実施例の内容に限定して解釈すべきでないことはいうまでもない。
<<実験例,不織布入り肥料を用いたひまわり栽培>>
1.貯水槽の容量が350ccの容器を用いて,ひまわり栽培の検討を行った。
2.下記に示す各肥料合計2gを混合した不織布入りの肥料を作製した。この不織布入り肥料を水約350ccの中に入れ,栽培終期まで用いた。
(1) マグアンプII早効き(初期用肥料,ハイポネックスジャパン社製)
(2) オスモコート(中期用肥料,ハイポネックスジャパン社製)
(3) オスモコートハイK(終期用肥料,ハイポネックスジャパン社製)
3.水で膨張させたピートモスに,ひまわりの種を植えた。
4.種を植えた後,容器内の水が減った場合は,適宜,水を加え,上記不織布入り肥料以外に肥料等の栄養成分については一切加えず,ひまわりの成長観察を行った。
5.結果を図10,図11に示す。
(1) 図10は,種を植えてから約1カ月後の様子を示す。図のとおり,ひまわりの茎が伸び葉が開いている様子が分かる。
(2) 図11は,種を植えてから約2カ月後の様子を示す。図のとおり,ひまわりの花が咲いている様子が分かる。
6.以上の結果より,播種から約2か月でひまわりが開花することが確認でき,不織布入り肥料を用いることにより,播種から開花までを水のみの補給だけで完結できることが確認できた。


Claims (10)

  1. 栽培容器と緩効性固形化肥料からなる植物栽培キットであって,
    前記栽培容器は,水を蓄えるための水槽部と,種を置くための播種部とを有し,
    前記緩効性固形化肥料は,多孔質の不溶性柔軟素材で梱包されており,植物栽培初期に溶解する固形化肥料と,植物栽培中・終期に溶解する固形化肥料を含んでなる,
    ことを特徴とする植物栽培キット
  2. 植物栽培初期に溶解する固形化肥料が水溶性固形化肥料であり,植物栽培中・終期に溶解する固形化肥料が水溶性固形化肥料と酸性で溶解する固形化肥料との混合物であることを特徴とする請求項1に記載の植物栽培キット
  3. 植物栽培中・終期に溶解する固形化肥料が,有機化合物によりコーティングがなされている固形化肥料であることを特徴とする請求項2に記載の植物栽培キット
  4. 前記栽培容器が,組み立て式であることを特徴とする請求項1ないし3に記載の植物栽培キット
  5. 前記播種部が,筒状ないし多角体状の形状を有することを特徴とする請求項1ないし4に記載の植物栽培キット
  6. 前記播種部が,第一播種部と第二播種部に分かれ,二つの植物栽培を比較・観察することができることを特徴とする請求項1ないし5に記載の植物栽培キット
  7. 前記水槽部ないし播種部の一部または全部が,透明素材で出来ており,種から伸長した根の観察が透明素材部分を通じて可能なことを特徴とする請求項1ないし6に記載の植物栽培キット
  8. 前記栽培容器が,吸水口部を有することを特徴とする請求項1ないし7に記載の植物栽培キット
  9. 前記栽培容器が,水槽部の水位を確認するための水位確認窓ないし水量表示フロートを有することを特徴とする請求項1から8に記載の植物栽培キット
  10. 前記播種部に用いるピートモス等に水を補給するための不織布等の吸水部材をさらに含むことを特徴とする請求項1から9に記載の植物栽培キット






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