JP2009017826A - 植物栽培装置、該植物栽培装置を用いた観賞用植物および植物の栽培方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】家庭でも簡単に植物の気根を栽培および観賞する。
【解決手段】本発明の植物栽培装置100は、水槽3と、その水槽3内から直立するように設置され、気根rの成長する植物が載置される植物定着塔2とを有する気根観賞用の植物栽培装置である。とくに、植物定着塔2は、1つのユニット20または複数のユニット20が積み重ねられているものである。
【選択図】図4
【解決手段】本発明の植物栽培装置100は、水槽3と、その水槽3内から直立するように設置され、気根rの成長する植物が載置される植物定着塔2とを有する気根観賞用の植物栽培装置である。とくに、植物定着塔2は、1つのユニット20または複数のユニット20が積み重ねられているものである。
【選択図】図4
Description
本発明は、植物栽培装置、該植物栽培装置を用いた観賞用植物および植物の栽培方法に関する。さらに詳しくは、モンステラ等の気根が生える植物を家庭でも簡単に栽培し、その気根を観賞するための植物栽培装置、該植物栽培装置を用いた観賞用植物および植物の栽培方法に関する。
近年、屋内にインテリアの一部として観葉植物などの鉢植えを置いて、植物の葉や花を観賞することが一般的に行われている。とくに、ユニークな形状の葉を有し、世話が簡単であるという理由で、モンステラ(学名、Monstera deliciosa、別名、ホウライショウ)は人気が高い。図9は、モンステラの鉢植えFを説明するための図である。主に、モンステラは、鉢Pに植えられて、その葉lが観賞されている。また、モンステラは、その茎sから気根rという空気中に伸びる根を有している。これまで、モンステラについて、気根rも含めてインテリアの一部として観賞することは想定されておらず、気根rは葉lを観賞するのに邪魔なものとして、茎sから切り落とされて処分されていた。
なお、出願人の知る限りでは本願出願に類する公知例が無いため、本出願の時点では開示すべき先行技術文献情報は保有していない。
上記従来の鉢植えFでは、そもそも、鉢Pが、植物の葉、花、実などを栽培および観賞するために設計されたものであるため、植物の気根rを育成するのに適していない。そのため、観賞するのに充分な長さまで気根rを栽培することが難しく、仮に従来の鉢Pで気根rを育成したとしても、気根rが成長するにつれて、気根rの重さで鉢Pが横転してしまうという問題があった。加えて、気根rが成長しても、床の上に気根rが散乱し、非常に見苦しいという問題があった。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、家庭でも簡単に植物の気根を栽培および観賞するための植物栽培装置、該植物栽培装置を用いた観賞用植物および植物の栽培方法を提供することを目的としている。
本発明の植物栽培装置は、水槽と、該水槽内から直立するように設置され、気根の成長する植物が載置される植物定着塔とを有する気根観賞用の植物栽培装置であって、前記植物定着塔は、1つのユニットまたは複数のユニットが積み重ねられているものである。この発明によれば、使用者は、植物定着塔の高さを所望に応じて変更でき、家庭でも簡単に植物の気根を栽培および観賞することができる。そして、気根が成長して水槽に達すれば、気根は充分に長く伸び、観賞に適したものとなる。
また、前記ユニットは、筒状を呈し、一方の端に接続部と、他方の端に前記接続部の外径より大きい内径を有する嵌入部とが形成され、前記接続部と前記嵌入部の間に隔壁を介して収容部が設けられていることが好ましい。この発明によれば、ひとつのユニットの嵌入部に他のユニットの接続部を嵌め込んで、複数のユニットを一体にした植物定着塔にすることができる。また、接続部と嵌入部の間に隔壁を介して収容部が設けられていることにより、ユニット内部に、栽培対象の鉢植え、植物育成のための付属品、生花、造花などを収容することができる。
また、前記ユニットの周壁に、内部に水を貯留した気根育成用の器具が着脱可能に取り付けられていることが好ましい。この発明によれば、気根育成用の器具を必要に応じて植物定着塔に取り付けて、気根を育成することができる。
また、前記気根育成用の器具の取り付け高さ位置が変更可能であることが好ましい。この発明によれば、気根育成用の器具の位置を植物定着塔の高さ方向に調整して取り付けることができるので、気根の成長を効果的に助勢できる。
また、前記気根育成用の器具は、内部に水が貯留され、気根の先端を前記水に浸すための気根受け具と、該気根受け具を前記ユニットに連結するためのアームとを有し、前記気根育成用の器具が、前記ユニットに形成された孔に前記アームを係合させて、前記植物定着塔に取り付けられていることが好ましい。この発明によれば、気根育成用の器具を植物定着塔に対して簡単に着脱できる。
また、前記水槽の外側を囲うように柵が設けられていることが好ましい。この発明によれば、子供が水槽に誤って落ちてしまったり、水槽の水を飲んでしまったりといった事故を防ぐことができる。
また、前記植物定着塔に照明器具が設けられていることが好ましい。この発明によれば、栽培する植物の生育に必要な光および温度を確保することができる。
また、前記水槽に、前記水槽内の水の腐敗防止装置が設けられていることが好ましい。この発明によれば、水槽内の水を常に浄化することができ、植物栽培装置を屋内に設置する場合であっても、室内に悪臭を漂わせることがなく、水槽内の美観を損なうことがない。
また、前記水槽の下部にキャスターが設けられていることが好ましい。この発明によれば、水槽または植物栽培装置の移動を円滑に行うことができる。
さらに、本発明の植物定着塔は、前記植物栽培装置の前記植物定着塔に、気根が成長する鉢植えの植物と、造花とが収められているものである。この発明によれば、栽培対象としている植物の葉および気根以外にも、様々な種類の植物を模造した造花を観賞することができる。
さらに、本発明の植物の栽培方法は、前記植物栽培装置を用いて、植物の気根を育成する植物の栽培方法であって、前記気根の先端が、前記植物定着塔の高さ方向にその位置を変更可能に取り付けられた気根育成用の器具内の水に浸され、前記気根の成長に応じて、前記気根育成用の器具の位置が下方へ調整されるものである。この発明によれば、気根が水槽に達するまで、気根の成長を効果的に助勢するとともに、単に気根を育成するだけでなく、気根の成長過程を観賞することもできる。
本発明の植物栽培装置によれば、水槽内から直立するように設置され、気根の成長する植物が載置される植物定着塔を有し、さらにその植物定着塔は、1つのユニットまたは複数のユニットが積み重ねられて構成されていることにより、使用者は、植物定着塔の高さを所望に応じて変更でき、家庭でも簡単に植物の気根を栽培および観賞することができる。
本発明の植物栽培装置は、水槽と、その水槽内から直立するように設置され、気根の成長する植物が載置される植物定着塔とを有する気根観賞用の植物栽培装置である。とくに、植物定着塔は、1つのユニットまたは複数のユニットが積み重ねられているものである。
以下で、図面を用いて本発明の植物栽培装置を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の植物栽培装置100を説明するための図である。実施の形態1の植物栽培装置100は、図1に示されるように、成長した気根の先端を水に浸すための水槽3と、水槽3内から直立するように設置され、気根の成長する植物が頂上に載置される植物定着塔2とから構成されている。
図1は、実施の形態1の植物栽培装置100を説明するための図である。実施の形態1の植物栽培装置100は、図1に示されるように、成長した気根の先端を水に浸すための水槽3と、水槽3内から直立するように設置され、気根の成長する植物が頂上に載置される植物定着塔2とから構成されている。
水槽3の形態としては、平面視で略長方形状を呈し、植物定着塔2を安定して直立させることができる底面を有するものであればとくに限定されない。また、水槽3の下部には、水槽3あるいは植物栽培装置100全体を円滑に移動させることができるように、キャスター6を設けることが好ましい。水槽3の材質としては、成型が容易で、軽くて丈夫であるという理由から樹脂を用いることが好ましい。さらに、水槽3には、水槽3内の水の腐敗を防止する装置が設けられていることが好ましい。具体的には、エアレーション装置8などがあげられる。とくに、本発明の植物栽培装置100を屋内に配置する場合には、水槽3内の水の腐敗を簡単かつ効果的に防止することにより、屋内に悪臭が漂うのを防ぎ、水槽内の美観を損ねることもない。また、水槽3内で、魚類を飼育してもよい。
植物定着塔2は、複数のユニット20が積み重ねられているものである。図1では、ユニット20が4つ積み重ねられているが、植物定着塔2は、使用者の所望に応じてその高さを簡単に変更することができる。すなわち、図1の状態より植物定着塔2を高くしたい場合には、ユニット20を4つより多く積み重ね、図1の状態より植物定着塔2を低くしたい場合には、ユニット20を4つより少なく積み重ねる。また、植物定着塔2には、栽培する植物の生育に必要な光および温度を確保するために、照明器具を設置することが好ましい。具体的には、照明器具として、蛍光灯、白熱電球などを用いることができる。
図2は、植物栽培装置100の植物定着塔2を構成するユニット20を説明するための図であり、(a)はユニット20の側面図、(b)はユニット20の断面図である。各ユニット20は、図2(b)に示されるように、筒状を呈し、一方の端に接続部21が形成され、他方の端に接続部21の外径より大きい内径を有する嵌入部23が形成されている。また、接続部21と嵌入部23の間に隔壁24(以下、支持部24という)、隔壁25(以下、鉢植支持部25という)を介して収容部22が設けられている。
接続部21は、図2(a)、(b)に示されるように、ユニット20の一方の端(下端)に形成されており、接続部21の周壁には、切り欠き状の凹部21aが形成されている。また、接続部21は、ユニット20間の接続部分としての機能を有するほか、植物定着塔2の最下段のユニット20として用いられる場合に、植物定着塔2の脚部としての機能をも有する。凹部21aは、ユニット20が植物定着塔2の最下段で脚部として用いられている場合に、後述の水槽3の底面に配置された転倒防止部材5を、その縁に係合させて水槽3内でユニット20が移動するのを防止する。さらに、接続部21には、ねじ孔21bが4箇所に形成されている。このねじ孔21bは、各ユニット20を積み重ねたときに、前述の嵌入部23に形成されたねじ孔23cと連通させてねじを螺合し、各ユニット20同士を固定する。
嵌入部23は、図2(a)、(b)に示されるように、接続部21が形成されている側の反対側の端部(上端部)に形成されている。嵌入部23は、ユニット20が植物定着塔2の最上段に使用されている場合には、観葉植物の鉢植えを収容および載置する部分であり、植物定着塔2の最上段以外の部分に使用されている場合には、隣接する一つ上段のユニット20の接続部21が嵌め込まれる部分である。また、嵌入部23の周壁には、気根導出口23aと、アーム引っ掛け孔23bとが形成されている。気根導出口23aは、植物定着塔2の最上段のユニットにおいて、嵌入部23内に載置した観葉植物の気根rをユニット20の内側から導出するためのものである。気根導出口23aは嵌入部23の周壁の4箇所に形成されている。これにより、気根rが観葉植物のどの位置からどの方向へ成長しても、気根rを植物定着塔2の外部へ導くことができる。気根導出口23aの大きさおよび形状は、とくに限定されるものではないが、一つの気根導出口23aから、充分に成長した気根が何本か導出できるような大きさ、形状であればよい。本実施の形態1では、ユニット20を水槽3内に設置した状態で、ユニット20に形成された気根導出口23aの周面の高さが、水槽3の縁の高さとほぼ同じ程度になるように設定されている。これにより、後述の転倒防止部材5を介してユニット20と水槽3とを一体に固定できる。また、アーム引っ掛け孔23bは、後述の気根育成器4をユニット20に連結するためのものであり、嵌入部23の周壁の上方に6箇所、下方に4箇所形成されている。さらに、嵌入部23には、ねじ孔23cが4箇所に形成されている。
収容部22は、図2(a)、(b)に示されるように、接続部21と嵌入部23との間を支持部(隔壁)24と、鉢植支持部(隔壁)25とにより仕切られた部分である。収容部22は、植物を育成するための付属品(照明器具および照明器具の支持部材など)、造花または生花等をユニット20の内側に収容するための部分である。収容部22には、その周壁に開口22aと、アーム引っ掛け孔22bとが形成されている。開口22aは、収容部22の周壁の4箇所に形成されている。これにより、ユニット20の内側からあらゆる方向へ向けて生花または造花を突出させることができ、また、ユニット20に植物を育成するための付属品を、植物定着塔2の長手方向に対して垂直に、ユニット20に形成された開口22aを貫通させて設置することができる。また、開口22aの形状および大きさは、とくに限定されるものではないが、使用者が作業し易いように、使用者の手がユニット20の内側に入る程度の大きさであればよい。また、アーム引っ掛け孔22bは、後述の気根育成器4をユニット20に連結するためのものであり、収容部22の周壁の上方に4箇所、下方に4箇所形成されている。
また、支持部24は、収容部22の内部に収容されるものを支持するための隔壁である。具体的には、植物を育成するための付属品(照明器具、照明器具の支持部材および剣山、樹脂製の人工芝などの生花固定具など)、造花または生花などがユニット20の内部に設けられた支持部24によって支持される。さらに、鉢植支持部25は、栽培対象としている植物の鉢植えを、植物定着塔2の頂上(最上段)のユニット20で支持するための隔壁である。すなわち、栽培対象としている植物の鉢植えは、ユニット20の内部に設けられた鉢植え支持部25上に載置される。鉢植支持部25および支持部24には、それぞれ、複数の孔24a、複数の孔25aが形成されている。複数の孔24a、複数の孔25aは、植物定着塔2の内部の通気性をよくするためのものであり、かつ、植物定着塔2内に載置された鉢植えに水などを与えた場合に、鉢の内部を通過した水を植物定着塔2内に留まることなく水槽3へ流下させるためのものである。さらに、複数の孔24a、複数の孔25aには、造花や生花の茎部分の先端を挿し込んで固定してもよい。とくに、支持部24に形成された孔24aは、通気孔としての機能のほか、植物定着塔2の最下段のユニット20においては、水槽3内の水を収容部22内に引き込む機能をも有する。
本実施の形態の植物定着塔2は、1つのユニット20の嵌入部23の内側に他のユニット20の接続部21を嵌め込んで直線状に連結して複数のユニット20を一体にしたものである。
各ユニット20の大きさとしては、とくに限定されないが、植物栽培装置100の部品一式を組み立て前の状態で搬送しやすいように水槽3の内部に収容可能な大きさが好ましい。各ユニット20の大きさをこのようにすることで、ユニット20の持ち運びおよび植物定着塔2の組み立てを容易に行うことができる。
また、ユニット20は、所定の強度を確保し易く、軽量で、成型が容易であり、量産できるという理由から、樹脂により形成されていることが好ましい。
また、ユニット20は、竹や枯木などを模造した外観であることが好ましい。ユニット20をこのような外観にすることで、栽培する植物と植物栽培装置100との間に違和感が生じず、美観上好ましい。
さらに、植物栽培装置100には、気根の成長過程を体験および観賞するために、ユニット20の周壁に対して着脱可能な気根育成器4(気根育成用の器具)を設けることが好ましい(図3、図4、図5参照)。気根育成器4は、内部に水が貯留され、気根の先端を水に浸すための気根受け具41と、気根受け具41をユニット20に連結するためのアーム42とから構成されている。気根受け具41としては、軽量であればとくに限定されないが、ペットボトルなどを再利用して気根受け具41として用いてもよい。アーム42の一方の端は、気根受け具41に取り付けられ、アーム42の他方の端は、ユニット20に形成されたアーム引っ掛け孔22b、23bに係合させて気根育成器4を植物定着塔2に取り付ける。気根育成器4は、必要に応じて植物定着塔に取り付けられる。この気根育成器4は、アーム42の端部を各ユニット20に形成されたいずれの引っ掛け孔22b、23bにも係合させることが可能なので、気根育成器4の高さ方向の位置を柔軟に調整することができ、気根の成長を効果的に助勢できる。また、気根育成器4は、そのアーム42の一方の端部をユニット20に形成されたアーム引っ掛け孔22b、23bに係合させるだけで、植物定着塔に対して簡単に着脱できる。
また、植物栽培装置100には、植物定着塔2が横転するのを防止するために、転倒防止部材5を設けてもよい。転倒防止部材5は、同一の長さの2本の棒状の部材である。転倒防止部材5の長さは、平面視で長方形状の水槽3の長辺に対して平行な状態にして、ちょうど水槽3の内部に収まる長さである。転倒防止部材5を水槽3の内部にちょうど収まる長さにすることにより、転倒防止部材5を水槽3の内部に収容することができるので、組み立て前の状態の植物栽培装置100の部品一式を搬送しやすい。転倒防止部材5のうち、一方の部材51は、水槽3の長辺に対して平行な状態で水槽3の底面に配置される。そして、最下段のユニット20の凹部21aの周面と係合し、最下段のユニット20が、水槽3の底面上を移動するのを防ぐ。また、他方の部材52は、水槽3の短辺に対して平行な状態で、最下段のユニット20に形成された気根導出口23aを貫通するとともに、気根導出口23aの周面に係合する。さらに、他方の部材52は、その両端を水槽3の長辺側の縁に係合させた状態で支持されており、最下段のユニット20が傾くのを防ぐ。ここで、他方の部材52は、その長さが水槽3の長辺の長さとほぼ同じであるにも関わらず、水槽3の短辺に対して平行な状態で長辺側の縁に支持されている。そのため、他方の部材52の端部は、水槽3の縁から若干外側に突出する。この他方の部材52の水槽3から突出した部分にエアレーション装置8を配置することもできる。また、転倒防止部材5には、照明器具を固定するための孔を形成してもよい。
さらに、植物栽培装置100には、水槽3の外側を囲うように柵を設けることが好ましい。この柵は、子供が水槽に誤って落ちてしまったり、水槽の水を飲んでしまったりといった事故を防ぐためのものである。
上記構成により、本実施の形態の植物栽培装置100の使用方法について、図面を用いて以下で説明する。図3〜図5は、実施の形態1の植物栽培装置の使用方法を説明するための図である。
まず、使用者は、植物栽培装置100を組み立てる。具体的には、使用者は、水槽3内の底面に、水槽3の長辺に対して平行な状態で転倒防止部材5の部材51を配置する。そして、水槽3内にユニット20を配置し、ユニット20を所望の高さに積み重ねる。図3の場合には、最下段のユニット20の接続部21を水槽3の底面へ向けて(すなわち、最下段のユニット20の嵌入部23を上方へ向けて)設置する。このとき、転倒防止部材5の部材51が最下段のユニット20に形成された凹部21aを貫通するように最下段のユニット20を水槽3内に配置する。また、転倒防止部材5の部材52を水槽3の短辺に平行な状態で、最下段のユニット20に形成された気根導出口23aを貫通させて水槽3の長辺側の縁に取り付ける。つぎに、2段目のユニット20の接続部21を最下段のユニット20の嵌入部23の内側に嵌め込む。そして、1段目のユニット20に形成されたねじ孔23cと2段目のユニット20に形成されたねじ孔21bとを連通させてねじで固定する。さらに、3段目のユニット20の接続部21を2段目のユニット20の嵌入部23の内側に嵌め込む。そして、2段目のユニット20に形成されたねじ孔23cと3段目のユニット20に形成されたねじ孔21bとを連通させてねじで固定する。このようにして、植物定着塔2が水槽3に設置される。つぎに、使用者は、モンステラ等の鉢植えを植物定着塔2の最上段(図3では3段目)の嵌入部23内に設けられた鉢植支持部25上に載置する。このとき、モンステラなどの気根rがある程度成長している場合には、気根rの先端を、嵌入部23に形成された気根導出口23aから外部に出しておく。さらに、使用者は、図3に示されるように、気根育成器4のアーム42を、植物定着塔2の上方に形成されたアーム引っ掛け孔22bに係合させて、気根rの先端を気根育成器4の内部に貯留された水に浸す。なお、気根rの先端が水槽3の水面に到達するまで、植物定着塔2の中段および下段のユニット20の収容部22には、モンステラ等の観葉植物、生花および/または造花などを収容して植物定着塔2を観賞してもよい。また、必要に応じて、使用者は、植物定着塔2に照明器具を設置してもよい。たとえば、ユニット20に形成された開口22aに照明器具支持部材を貫通させて、植物定着塔2の長手方向に対して垂直に延びるように照明器具支持部材を固定する。固定された照明器具支持部材に蛍光灯または白熱電球などの照明器具を固定する。あるいは、ユニット20の収容部22内に直接、蛍光灯または白熱電球などの照明器具を設置して、ユニット20の内部から外部へ向けて光を照射してもよい。
数ヶ月経過すると、図4に示されるように、モンステラなどの栽培対象としている植物の気根rが下方へ伸びる。使用者は、気根rの先端部の位置に応じて気根育成器4の高さ方向の位置を徐々に下方へ調整する。すなわち、図4の場合では、気根育成器4のアーム42を、植物定着塔2の中間部に形成されたアーム引っ掛け孔23bに係合させる。
さらに、数ヶ月経過すると、図5に示されるように、モンステラなどの気根rの先端が水槽3の水面に到達する程度にまで伸びる。この時点で、使用者は、気根育成器4をユニット20から取り外し、気根rの先端を水槽3内の水に浸す。1本の気根rが水槽3の水面に到達すれば、他の気根rに気根育成器4を設けなくても、既に水面に到達した気根rからの水の吸収で充分に気根rの育成が促される。
このような、気根rの育成過程を体験および観賞することで、使用者は、充足感を得られる。本発明の植物栽培装置100を、植物栽培の実習装置といった教材として活用してもよい。
また、図6は、実施の形態1の植物栽培装置100の使用例を説明するための正面図である。本実施の形態の植物栽培装置100では、気根rを成長させて、気根rに造花aを絡ませて観賞してもよい。図6に示されるように、気根rがある程度成長した時点で、使用者は、気根rに造花aを巻きつけて、植物栽培装置100に定着した気根rとともに造花aを観賞する。このとき、上述した植物育成のための照明器具を用いて、気根rと造花aをライトアップしてもよい。このように、本発明の観賞用植物では、栽培対象としている植物の葉および気根以外にも、様々な種類の植物を模造した造花を観賞することができる。
(実施の形態2)
図7は、実施の形態2の植物栽培装置110を説明するための正面図である。実施の形態2の植物栽培装置110は、本発明の植物栽培装置を活花風に活用するものである。具体的には、図7に示されるように、植物定着塔20としての、1つのユニット20と、人が簡単に持ち運びできる程度の大きさの水槽3とから構成されている。
図7は、実施の形態2の植物栽培装置110を説明するための正面図である。実施の形態2の植物栽培装置110は、本発明の植物栽培装置を活花風に活用するものである。具体的には、図7に示されるように、植物定着塔20としての、1つのユニット20と、人が簡単に持ち運びできる程度の大きさの水槽3とから構成されている。
ユニット20は、実施の形態1のユニットと同一のものを用いることができるので、ここでの説明は省略する。なお、実施の形態1のユニット20を一回り小型にしたユニットを実施の形態2の植物栽培装置110の専用ユニットとしてもよい。
水槽3の形態としては、キャスターを取り付けていないこと以外は、実施の形態1の水槽と同様のものを用いることができるので、ここでの説明を省略する。
水槽3の大きさとしては、後述の長さ45cm程度の転倒防止部材5が水槽3の内部にちょうど収まる程度の大きさが好ましい。水槽3をこのような大きさにすることによって、植物栽培装置110を人が一人で簡単に持ち運ぶことができ、植物栽培装置110を贈答用として活用することができる。
また、植物栽培装置110には、植物栽培装置110の運搬中に植物定着塔2が水槽3内で移動または横転するのを防止するための転倒防止部材5を設置してもよい。転倒防止部材5は、棒状の部材であり、その両端には、切り欠き5aが形成されている。転倒防止部材5は、植物定着塔2のユニット20に形成された開口22aに貫通させて、水槽3の縁に切り欠き5aを係合させる。転倒防止部材5が、水槽3の縁のみに係合するだけでなく、ユニット20の開口22aの縁にも係合していると、植物定着塔2の転倒だけでなく、移動をも防止することができる。
実施の形態2の植物栽培装置110には、気根rの成長する観葉植物が載置されているほかに、生花cが活けられている。図7に示されるように、ユニット20の支持部24上に、生花を固定するための生花固定具7が配置されている。生花固定具7としては剣山や樹脂製の人工芝を用いることができる。収容部22内には、接続部21の流入口21aおよび支持部24の孔24aならびに開口22aを経て水が浸入している。生花cの下端は、収容部22の周壁に形成された開口22aからユニット20の内部に挿入され、支持部24上の生花固定具7に突き刺されて固定されている。したがって、生花cには充分に水が行き渡るので、生花cを活き活きとした状態に保つことができる。生花cの上端側はユニット20の外部に突出している。必要に応じて、実施の形態1で用いた気根育成器4をユニット20に連結する。
植物栽培装置110の使用方法については、実施の形態1とほぼ同様であるので、ここでの説明を省略する。
以上の実施の形態によれば、本発明の植物栽培装置100、110は、1または複数のユニット20を積み重ねて構成される植物定着塔2の頂上に、気根rの成長する観葉植物を載置している。植物定着塔2の高さは、ユニット20の数を変えることによって、使用者の所望に応じて簡単に変更することができるので、家庭でも簡単に植物の気根rを育成および観賞することができる。そして、気根が成長して水槽に達すれば、気根は充分に長く伸び、観賞に適したものとなる。また、植物定着塔2は、水槽3の内部から直立するように設置される。気根rの先端が水槽3の水面に到達するまで成長した後は、水槽3の水だけで植物を栽培することができる。したがって、植物の栽培に手間がかからない。
なお、上記実施の形態では、気根が生える植物としてモンステラをあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、気根が生えて水槽の水で生息できる植物であればモンステラ以外の植物であってもよい。たとえば、トマト、トウモロコシ、タコノキ、バンヤン樹、各種マングローブ植物、ノウゼンカズラ、キヅタ、などがあげられる。
また、上記実施の形態2では、ユニット20を1つのみ用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、植物栽培装置110を簡単に持ち運ぶことができる程度の大きさであれば、ユニット20を複数積み重ねた形態であってもよい。
また、上記実施の形態1では、複数のユニット20が積み重ねられた、ある程度高さのある植物定着塔2の上方から気根rを栽培する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、栽培開始時にはユニット20を1段のみ使用し、気根rの成長に応じて、ユニット20を上方に積み重ね、積み重ねた最上段のユニット20に植物の鉢植えを置き換えていく方式で気根rを栽培および観賞してもよい。
また、上記実施の形態1の植物栽培装置100では、植物定着塔2の横転を防止する部材を設置していない形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、実施の形態2の転倒防止部材5と同様の部材を設置して、植物栽培装置100の植物定着塔2の横転をより確実に防止してもよい。
また、上記実施の形態では、気根の成長する植物が植物定着塔の頂上のみに載置された場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、気根の成長する植物を植物定着塔の頂上および中間部、または中間部のみに載置してもよい。
また、上記実施の形態では、気根導出口23aが孔としてユニット20に形成されている形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図8に示されるように、気根導出口23aをユニット20の上端面から形成している形態であってもよい。この場合、気根rを折り曲げることなくユニットの内側から外側へ導出させることができるので、観葉植物Fの鉢植えを植物定着塔2に設置し易い。
また、上記実施の形態では、植物栽培装置100を家庭で設置する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ホテル、旅館、病院、教育施設などの大規模な施設に設置してもよい。
また、上記実施の形態では、植物栽培装置100を単体で使用する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、多数の植物栽培装置100を並べて使用してもよい。
また、上記実施の形態2では、ユニット20の支持部24に形成された複数の孔24aを経て水槽3の水をユニット20の収容部22内に引き込み、支持部24上に載置された生花固定具7に生花cを固定した形態について説明したが、支持部24に形成された複数の孔24aを栓で塞ぎ、支持部24上に水を溜めて、支持部24上に載置した生花固定具7で生花cを固定する形態であってもよい。この場合、水槽3を設置せずに、ユニット20だけで、生け花を楽しむことができる。とくに、この場合のユニット20には、支持部24に形成される孔24aの数が、1つのみであることが好ましい。このように支持部24に形成される孔24aの数を1つのみにすることで、孔24aを栓で塞ぐ作業が容易になる。
また、上記実施の形態では、植物定着塔2に造花を設置する形態について説明したが、花の香りを放つ香料発散手段を造花の中の1、2輪に対して設けてもよい。この場合に、より好ましくは、香料発散手段は、センサなどで人の存在を検知して、そのオン・オフが制御されるものであり、オンの状態では、香料が収容された容器の蓋が開放し、オフの状態では、香料が収容された容器の蓋が閉じられる。この香料発散手段により、使用者は造花を観賞しながら花の香りを楽しむことができ、さらに、オン・オフが自動的に制御されるので香料の消費量を抑制することができる。
2 植物定着塔
20 ユニット
21 接続部
22 収容部
22a 開口(孔)
22b アーム引っ掛け孔(孔)
23 嵌入部
23a 気根導出口(孔)
23b アーム引っ掛け孔(孔)
24 支持部(隔壁)
25 鉢植支持部(隔壁)
3 水槽
4 気根育成器(気根育成用の器具)
41 気根受け具
42 アーム
6 キャスター
100、110 植物栽培装置
r 気根
20 ユニット
21 接続部
22 収容部
22a 開口(孔)
22b アーム引っ掛け孔(孔)
23 嵌入部
23a 気根導出口(孔)
23b アーム引っ掛け孔(孔)
24 支持部(隔壁)
25 鉢植支持部(隔壁)
3 水槽
4 気根育成器(気根育成用の器具)
41 気根受け具
42 アーム
6 キャスター
100、110 植物栽培装置
r 気根
Claims (11)
- 水槽と、
該水槽内から直立するように設置され、気根の成長する植物が載置される植物定着塔とを有する気根観賞用の植物栽培装置であって、
前記植物定着塔は、
1つのユニットまたは複数のユニットが積み重ねられていることを特徴とする気根観賞用の植物栽培装置。 - 前記ユニットは、筒状を呈し、
一方の端に接続部と、
他方の端に前記接続部の外径より大きい内径を有する嵌入部とが形成され、
前記接続部と前記嵌入部の間に隔壁を介して収容部が設けられている請求項1記載の植物栽培装置。 - 前記ユニットの周壁に、
内部に水を貯留した気根育成用の器具が着脱可能に取り付けられている請求項1または2記載の植物栽培装置。 - 前記気根育成用の器具の取り付け高さ位置が変更可能である請求項3記載の植物栽培装置。
- 前記気根育成用の器具は、
内部に水が貯留され、気根の先端を前記水に浸すための気根受け具と、
該気根受け具を前記ユニットに連結するためのアームとを有し、
前記気根育成用の器具が、前記ユニットに形成された孔に前記アームを係合させて、前記植物定着塔に取り付けられている請求項3または4記載の植物栽培装置。 - 前記水槽の外側を囲うように柵が設けられている請求項1記載の植物栽培装置。
- 前記植物定着塔に照明器具が設けられている請求項1記載の植物栽培装置。
- 前記水槽に、前記水槽内の水の腐敗防止装置が設けられている請求項1記載の植物栽培装置。
- 前記水槽の下部にキャスターが設けられている請求項1または8記載の植物栽培装置。
- 請求項1〜9記載の植物栽培装置の植物定着塔に、気根が成長する鉢植えの植物と、造花とが収められている観賞用植物。
- 請求項1〜9記載の植物栽培装置を用いて、植物の気根を育成する植物の栽培方法であって、
前記気根の先端が、前記植物定着塔の高さ方向にその位置を変更可能に取り付けられた気根育成用の器具内の水に浸され、
前記気根の成長に応じて、前記気根育成用の器具の位置が下方へ調整されることを特徴とする植物の栽培方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007183032A JP2009017826A (ja) | 2007-07-12 | 2007-07-12 | 植物栽培装置、該植物栽培装置を用いた観賞用植物および植物の栽培方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007183032A JP2009017826A (ja) | 2007-07-12 | 2007-07-12 | 植物栽培装置、該植物栽培装置を用いた観賞用植物および植物の栽培方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009017826A true JP2009017826A (ja) | 2009-01-29 |
Family
ID=40358018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007183032A Pending JP2009017826A (ja) | 2007-07-12 | 2007-07-12 | 植物栽培装置、該植物栽培装置を用いた観賞用植物および植物の栽培方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009017826A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108076891A (zh) * | 2018-01-10 | 2018-05-29 | 南宁市黑晶信息技术有限公司 | 一种榕树生气根引长管 |
CN108243771A (zh) * | 2018-01-10 | 2018-07-06 | 南宁市黑晶信息技术有限公司 | 一种榕树引根管 |
-
2007
- 2007-07-12 JP JP2007183032A patent/JP2009017826A/ja active Pending
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CN108076891A (zh) * | 2018-01-10 | 2018-05-29 | 南宁市黑晶信息技术有限公司 | 一种榕树生气根引长管 |
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