JP2002223642A - 植物栽培容器及び植物栽培キット - Google Patents

植物栽培容器及び植物栽培キット

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JP2002223642A
JP2002223642A JP2001025178A JP2001025178A JP2002223642A JP 2002223642 A JP2002223642 A JP 2002223642A JP 2001025178 A JP2001025178 A JP 2001025178A JP 2001025178 A JP2001025178 A JP 2001025178A JP 2002223642 A JP2002223642 A JP 2002223642A
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plant cultivation
plant
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soil
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Takao Kobayashi
孝雄 小林
Mioko Kobayashi
澪子 小林
Kotaro Kobayashi
孝太郎 小林
Minako Kobayashi
美奈子 小林
Shigeru Sato
茂 佐藤
Toshito Yoshioka
俊人 吉岡
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Kobayashi Hardware KK
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Kobayashi Hardware KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運搬・輸送が楽で、コストの低減が可能な植
物栽培容器及び植物栽培容器を含む植物栽培キットを提
供することにより、植物栽培の普及を可能とする。 【解決手段】 植物栽培容器1を折り畳み、展開又は分
解された平面的な状態から立体的な容器形状へと変化可
能に形成する。植物栽培容器1は防水性を有する生分解
性材料が好ましい。このような植物栽培容器と、植物種
子と、用土とを、扁平な包装容器に収容して植物栽培キ
ットとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物栽培容器及び
植物栽培容器を含む植物栽培キットに関する。
【0002】
【従来の技術】植物を栽培するには植物種に応じて様々
な栽培器材を準備する必要がある。植物を栽培するにあ
たり、必要な器材を個別に買い揃え、調達する場合、そ
の選定、調達に要する時間や経費、労力は決して小さく
ない。また、適正な栽培管理を行なうこと及びどのよう
な植物を選定するかも大変重要であり、かつ難しい問題
である。さらに、植物栽培をより有意義に行えるように
することも重要であり、学習や生活に有益な植物栽培を
いかにして普及させることができるかが、重要な課題と
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な事情を考慮してなされたもので、学習や生活に有益な
植物栽培を普及させることができる植物栽培容器及び植
物栽培容器を含む植物栽培キットを提供することを目的
とする。特に、栽培容器は立体的で大きな空間を占め嵩
張るため、運搬・輸送が楽ではなく、コストもかかると
いう問題に着眼し、運搬・輸送が楽で、コストの低減が
可能な植物栽培容器及び植物栽培容器を含む植物栽培キ
ットを提供することにより、植物栽培の普及を可能とす
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明は、折り畳
み、展開又は分解された平面的な状態から立体的な容器
形状へと変化可能に形成した植物栽培容器である。
【0005】さらに、本発明は、次のような構成を備え
たものとするのが好ましい。 (2) 植物栽培容器は防水性を有する。 (3) 植物栽培容器は生分解性材料からなる。 (4) 上記のような植物栽培容器と、植物種子と、用土と
を含んでなる植物栽培キットとする。 (5) 上記のような植物栽培容器と、植物種子と、用土と
を、扁平な包装容器に収容してなる植物栽培キットとす
る。 (6) 上記のような植物栽培キットを教材用のものとす
る。 (7) 植物種子は、キトサンと天然多糖類を含む混合液か
らなる固着剤によって種子シートに固着されているもの
とする。 また、本発明は、植物栽培容器と、植物種子と、用土
と、押し花を形成するための台紙とを収容してなる、植
物栽培キットとして構成される。
【0006】
【発明の実施の形態】〔植物栽培容器〕本発明の植物栽
培容器は、折り畳み、展開又は分解された平面的な状態
から立体的な容器形状へと変化可能に形成される。すな
わち、容器として使用する前の、折り畳み、展開又は分
解された平面的な状態から、立体的な容器形状へと変化
(完成)できるように形成される。使用時は、用土を入
れ、植物を栽培するいわゆる鉢として機能するものであ
るから、立体的な状態となる。使用後は、使用前と同様
に、通常、折り畳み、展開又は分解が可能である。使用
前の商品流通時に、折り畳み、展開又は分解された平面
的な状態で運搬・輸送することができるので、嵩張ら
ず、運搬・輸送、取扱いが楽でコストも抑えられる。折
り畳み又は展開された平面的な状態から立体的な容器へ
と変えること(組立)を簡単にするため、折り畳み又は
展開状態において、立体形状に形成するための折り目
(折り筋)を施したものが好ましい。折り目に従って折
り曲げることにより、立体的な容器へと変えることがで
きる。また、分解された平面的な状態は、立体形状にお
ける各面部、例えば、平面矩形の容器であれば、各側面
部4枚、底部1枚の計5枚の板部材からなるものとする
ことができる。板部材は、一枚の板材から片面型抜き切
削とするようにしてもよい。分解された平面的な状態と
する場合、板部材同士の接合を容易にするため、板部材
には、凹部・凸部あるいは孔部(切欠部)・差込部等の
連結手段を設け、ネジ、金具、工具等を用いずに組み立
てられるものが好ましい。
【0007 】折り畳み、展開又は分解された平面的な状
態は、厚みの薄いほぼ平面的といえる程度のものであれ
ばよい。使用時における立体形状に合わせ、適宜の折り
畳み、展開又は分解された平面的な状態が形成される。
植物栽培容器の使用時における立体形状は、通常、有底
の上面開放型である。底部となる位置には、予め水抜き
用の孔を形成しておくのが好ましい。植物栽培容器の折
り畳み状態の一例を図1に示す。図1(a)は、折り畳
み状態の正面図で、背面図も同様に表れる。図1(b)
は、折り畳み状態の底面図である。この例では、植物栽
培容器1は、側壁部2がチューブ状(エンドレス)をな
しており、側壁部2及び底部3を各折り目5に沿って屈
曲することにより、立体的な植物栽培容器1を作りあげ
ることができる。符号4は上端縁部である。図1(c)
は完成した植物栽培容器1の斜視図である。
【0008】本発明の植物栽培容器は、防水性を有する
のが好ましい。防水性は、用土を入れて水やりを行うこ
とに耐え、植物栽培に支障を来たさない程度の防水性で
あればよい。防水加工の施された紙、各種合成樹脂材、
防水加工の施された木材等を用いることができる。防水
加工の施された紙としては、例えば、いわゆる牛乳パッ
クに使用される素材や耐水加工の施されたダンボール等
を用いることができる。紙は、印刷を施すことが容易な
ので、この点でも好ましい。合成樹脂材としては、ポリ
オレフィンその他の合成樹脂を用いることができる。素
材は、用土を入れ、植物を栽培するのに耐え得る保形性
を備えたものであればよく、その厚さ等は特に限定され
ない。
【0009】植物栽培容器は生分解性材料からなるもの
が好ましい。例えば、紙、木材の他、生分解性プラスチ
ックのシート材等が挙げられる。これらの素材を用いる
ことにより、廃棄処分が容易で環境上も好ましいものと
なる。生分解性プラスチックのシート材としては、微生
物生産樹脂系、天然物由来系、化学合成系等の中から適
宜選択し得る。
【0010】〔植物栽培キット〕本発明の植物栽培キッ
トは、上記のような植物栽培容器と、植物種子と、用土
とを含んでなる。栽培に必要な各部材を含むので、植物
の栽培管理に関する専門的知識を有しない場合でも、簡
単かつ適正に植物を栽培することができる。
【0011】本発明の植物栽培キットは、好ましくは、
上記のような植物栽培容器と、植物種子と、用土とを、
扁平な包装容器に収容してなる。扁平な、例えば厚さが
数cmの包装容器に個別に収容することにより、運搬・
輸送、取扱等の利便性がさらに向上する。扁平な包装容
器は、袋状のもの、箱状のものとすることができる。
【0012】また、教材用の植物栽培キットとすること
により、本発明の栽培キットの有利性が高まる。なぜな
ら、学校における教材として用いる場合、多数の生徒等
が栽培を行うことを前提とするので、要する教材量も増
えることになるが、植物栽培容器が折り畳み、展開又は
分解された平面的な状態に形成され、あるいはこれに加
えて個別に扁平な包装容器に収容してなるため、運搬・
輸送、取扱等がし易く、きわめて使い勝手のよいものと
なる。勿論、学校単位で用いる場合でなくても、例え
ば、個別に郵送したり、付録として雑誌に添付したりす
る場合にも嵩張らないので、好適である。また、完成し
ていて手を加える必要のない植木鉢と異なり、自ら栽培
容器を完成する手作業を伴うので、工作感覚を養えると
ともに、これから植物栽培を開始するという意思を自覚
させること等が可能であり、教育上、有意義である。な
お、教材用とは、学校、諸施設、家庭等において、情操
教育を含む広い意味の教育的効果を企図して利用される
もので、学校教育の他、生涯教育、園芸療法等において
使用される場合も含む。
【0013】(植物種子) 植物種子の種類は、植物栽
培キットとして使用しやすいものであればよい。植物種
子を予めキットに含ませることにより、植物種選定の困
難さを解消することができる。学習教育等への導入も円
滑に行われる。植物栽培に疎い人でも、娯楽として手軽
に親しむことができる。
【0014】通常、播種から開花に至るまで数箇月以上
を要する植物が多い。学習教材や園芸療法の素材、植物
栽培に疎い人向けとして使用する植物は、生育が速く播
種後短期間に開花に至るものが望ましい。この観点か
ら、本発明の植物栽培キットに含ませる植物種子は、生
活環の短期間な植物が好ましい。例えば、播種から開花
までに要する日数が最適栽培条件(例:22〜26℃、
100〜150μmol・m-2・s-1)下で1〜3週間
の植物の種子を用いれば、結果を出すまでの期間が短い
ので、学習計画等をたて易い。集中的な学習により、飽
きにくく、学習効果も高い。栽培期間が短ければ、植物
の栽培に習熟していない者にもとりつき易い。したがっ
て、かかる植物種子を植物栽培キットとして組み合わせ
ることの意義は極めて大きく、有用である。
【0015】上記の条件に合致する生活環の短期間な植
物として、種子の発芽から植物体の成長、開花と結実に
至る生活環が55日以内の短期間であるアブラナ科植物
の種子が挙げられる。このようなアブラナ科植物の種子
は、学習教材植物、園芸療法植物として使用するのに好
適な植物種である。中でも、ブラシカ ラパ(Bras
sica rapa)の変種であって、ウィスコンシン
ファーストプランツ(WFP,商品名)として開発され
た、表現される形質が異なる数多くの系統の植物群の中
から選ばれ、J−WFP(商品名)と名づけられた植物
が好適である。
【0016】ちなみに、上記の植物と学名が同じ植物と
してカブがあるが、カブは通常、秋に播種し、冬を越し
て3〜4月に開花する、すなわち播種から開花まで数箇
月を要するものである。
【0017】もっとも、採用する植物種は、アブラナ科
植物の一種に限られるものではない。生活環が0.5〜
2カ月ほどで終わり、個体サイズが小さく、観賞価値の
高い花を咲かせる植物は、好適に使用し得る。例えば、
ソバは播種後3〜4週間で開花に至る。ソバから個体サ
イズの小さいものを選抜・固定して用いてもよい。ま
た、家庭菜園種子、野菜類、ハーブ類等を使用してもよ
い。
【0018】植物種子は、そのまま植物栽培キットに含
ませることの他、種子をシートに付着させた種子シート
の形態で植物栽培キットに含ませることもできる。この
場合、種子シートは、通常、水溶性のシートで構成す
る。種子シートは播種、水やりによって分解される。種
子シートは、好ましくは天然高分子材料を用いる。ま
た、種子シートに植物種子を固着させるのに、キトサン
と天然多糖類を含む混合液からなる固着剤によって付着
するのが好ましい。この固着剤は、自然に適合し植物に
ほとんど影響を及ぼすおそれのない天然多糖類を含む液
を用い、その粘性、接着性を利用して植物種子を種子シ
ートに固着するものである。天然多糖類としては、例え
ばセルロース(好ましくはカルボキシルメチルセルロー
ス等の水可溶性セルロース)、ペクチン、アルギン酸又
はポリガラクツロン酸等が挙げられる。
【0019】固着剤として、セルロース、デンプンを単
独であるいは混合して用いた場合、時間が経過するに従
ってバクテリアやカビなどが繁殖し美観を損ねたり、ま
た悪臭を放つことがないとはいえない。そこで、カニや
エビの殻の成分であるキチンを脱アセチル化して得ら
れ、有害細菌やカビなどの繁殖を抑える働きを有し、生
分解性プラスチックの原料としても注目されているキト
サンを用いるようにしたものである。
【0020】キトサンを含む上記固着剤の使用は、種子
の固着、植物生長促進の機能を同時に達成し得るもので
ある。上記固着剤は、植物種子の発芽直後の幼植物の生
長を促進する植物生理作用を有する。のみならず、種子
の発芽を促す作用をも有する。このような種子シートを
用いることにより、発芽率を向上させることができ、教
材としての価値も一層高まる。キトサン自体は土壌中な
どにいるキトサン分解酵素を有するバクテリアにより分
解されるが、その分解のされ方は、いわゆる腐敗ではな
く、単に繊維としての性状を失わせる形で分解され、そ
の分解後も、植物にとっては肥料として作用するため、
植物に対して好影響を与えることができる。なお、キト
サンは粘性も優れているがそれのみでは固着剤としては
不十分である。
【0021】キトサンが水に不溶であることから、通
常、キトサン塩水溶液、例えばキトサンと希酢酸溶液の
混合液に、セルロース等を適当量添加し、あるいは希酢
酸溶液、キトサン並びにセルロース、アルギン酸又はペ
クチン等を一緒に混合する等して液状の固着剤を得る。
キトサンをポリガラクツロン酸水溶液と混合するような
場合には該溶液に溶けるので特に希酢酸を用いる必要は
ない。また、希酢酸に代えてプロピオン酸、クエン酸、
乳酸等を用いてもよい。固着剤には必要に応じて適宜添
加剤等を含有させてもよい。
【0022】キトサンに対するセルロース等の多糖類の
配合割合は、キトサン100重量部に対し20〜400
重量部が好ましい。さらに好ましくはキトサン100重
量部に対し20〜50重量部である。ペクチンを用いる
場合は、ペクチンのメチルエステル化度により、溶液を
調製するときに用いる酢酸の量を加減することができ
る。酢酸の量を少なくすることにより植物に対する影響
を与える可能性がさらに低くなる。
【0023】アルギン酸を用いる場合は、一般にアルギ
ン酸はアルギン酸ナトリウムの形で市販されているた
め、固着剤溶液の調製にはセルロース添加の場合と同等
の酢酸量を使用する。
【0024】固着剤の成分組成は、一例を挙げると、1
0リットルの水溶液中にキトサン200g,ペクチン8
0g及び酢酸20mlを含んで製造される。実際の使用
に当たっては、この溶液を適宜水で希釈して用いること
ができる。
【0025】もっとも、固着剤の成分組成は上記に限定
されるものではなく、固定する種子シートや育成する植
物種子の性質に応じて、成分組成と濃度を変化させて最
適化することが可能である。
【0026】(用土) 本発明の植物栽培キットは、用
土を含む。これにより用土の選定に悩むことなく専門的
知識がなくてもすぐに栽培に着手することができ、極め
て便利である。用土は、通常、プラスチック袋等に入れ
て収容する。
【0027】用土は、人工培土とするのが好ましい。人
工培土とは、畑や田圃の土等の土壌(天然培土)ではな
く、天然の土壌を構成する成分又はその成分と類似した
性質を持つ天然あるいは人工の素材を、単独で又は数種
類混合する等して人為的に調製した培土をいう。土壌を
用いず人工培土を用いることにより、室内栽培において
クリーンな環境を維持しながら育成・栽培することがで
きる。
【0028】学習教材に用いられる植物、園芸療法に用
いられる植物等の育成においては、植物栽培の場を身近
な室内とすることが好ましい。したがって、このような
目的の室内における植物の栽培においては、土壌に代わ
る清浄な培土の使用が望ましい。清浄な人工培土の使用
によって、土壌からの植物病原菌の持ち込みを防ぐこと
もでき、健全な植物の発芽育成が可能である。
【0029】人工培土としては、例えば、前述の生活環
の短期間なアブラナ科の植物としたとき、ピートモスと
バーミキュライトとの等量混合物 (例:商品名「ジフィ
ーミックス」Jiffy社製)、あるいは焼成培養土
(例:商品名「クレハ培養土」クレハ化学社製)か、バ
ーミキュライトの単独使用等が好ましい。
【0030】上記の他に、多透孔質の焼成物、中でもク
リストバライトの微粉末を各種の粒径にして焼成して作
成したもの(日鉄鉱業社製、商品名クリスライト)が好
適である。その他、クリストバライトの焼成物や同様の
性質を有するゼオライト、ケイソウ土、発泡煉石等、さ
らには、園芸用として使用されている素焼き鉢の廃棄品
等を成形した培土等、産業廃棄物を利用することもでき
る。また、これら人工培土の混合物の使用や、さらに植
物成長に必要な肥料を添加した人工培土混合物を使用し
てもよい。肥料を混合してもよい。人工培土の粒子の粒
径は、通常1〜5mm程度であるが、使用する植物種子
の形状と大きさ等に応じて、最も適当な粒径のものを用
いることができる。
【0031】なお、植物栽培キットには、各種肥料をキ
ットに含ませてもよい。例えば、肥料は窒素、リン酸、
カリ等の基本要素を含む。肥料とは別にジベレリンその
他のホルモン等の薬剤を収容したものをキットに含ませ
てもよい。
【0032】植物栽培キットにはその他必要に応じて適
宜部材を収容することができる。例えば、植物栽培容器
の受け皿となるトレー、植物の成長を促進するための照
明器具、栽培方法等を記載した説明書、マニュアルを含
ませることができる。多セットの配送等においては、キ
ットを個別収容せずに、大箱に一括収容してもよい。植
物栽培容器と、植物種子と、用土とを収容する扁平な包
装容器(箱状)を、受け皿となるトレーとすることもで
きる。
【0033】また、本発明は、植物栽培容器と、植物種
子と、用土と、押し花を形成するための台紙を収容して
なる、植物栽培キットである。植物栽培キットには、押
し花を作成するための器材、例えば押し花を形成するた
めの台紙を収容することができる。押し花を作成するた
めの器材を含むことにより、植物の栽培のみならず、植
物を利用した趣味、文化にも直接触れることができ、総
合的な学習効果が得られ、教育上も好ましいものとな
る。押し花を作成するための器材として、押し花を形成
するための台紙を予め組み合わせておくことにより、特
別な用意をせずに、押し花を作成することができ、教科
に跨った学習が速やかに行われる。押し花を形成するた
めの台紙には押し花の背景となるような下絵を施してお
くことができる。また、絵の具(好ましくは紙の上に施
されたパレット状の水性絵の具)を組み合わせてもよ
い。
【0034】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲で適宜変更、付加等して実
施することができるものである。
【0035】
【発明の効果】〔請求項1に係る発明〕 本発明の植物
栽培容器は、折り畳み、展開又は分解された平面的な状
態から立体的な容器形状へと変化可能に形成したので、
使用前の商品流通時に、折り畳み、展開又は分解された
平面的な状態で運搬・輸送することができ、嵩張らず、
運搬・輸送、取扱いが楽でコストも抑えられる。商品の
流通が容易となり、植物栽培の普及が可能となる。
【0036】〔請求項2に係る発明〕 植物栽培容器
は、防水性を有するので、植物栽培を的確に行うことが
できる。
【0037】〔請求項3に係る発明〕 植物栽培容器は
生分解性材料からなるので、廃棄処分が容易で環境上も
好ましい。
【0038】〔請求項4に係る発明〕 植物栽培容器
と、植物種子と、用土とを含んでなり、栽培に必要な各
部材を含むので、植物の栽培管理に関する専門的知識を
有しない場合でも、簡単かつ適正に植物を栽培すること
ができる。しかも、嵩張らず、運搬・輸送、取扱いが楽
でコストも抑えられる。商品の流通が容易となり、植物
栽培の普及が可能となる。学習用に限らず、娯楽用、入
門用としても適しており、植物栽培に疎い人でも手軽に
栽培を楽しめるため、各種付録、ギフト製品としての活
用も極めて有用である。
【0039】〔請求項5に係る発明〕 植物栽培容器
と、植物種子と、用土とを、扁平な包装容器に収容して
なるので、運搬・輸送、取扱等の利便性がさらに向上
し、商品の流通を容易ならしめ、植物栽培の普及が可能
となる。
【0040】〔請求項6に係る発明〕 教材用の植物栽
培キットは、運搬・輸送、取扱等がし易く、きわめて使
い勝手のよいもであり、情操教育を含めた生物教育の教
材、中学校、高等学校での科学教育の一環としての教材
として有益である。輸送・取扱等が簡便であるので、製
品としての流通も円滑に行なわれ、製品の普及によっ
て、さらに学習教育の効果の向上が期待される。また、
完成していて手を加える必要のない植木鉢と異なり、自
ら栽培容器を完成する手作業を伴うので、工作感覚を養
えるとともに、これから植物栽培を開始するという意思
を自覚させること等が可能であり、教育上、有意義であ
る。
【0041】〔請求項7に係る発明〕 植物種子は、キ
トサンと天然多糖類を含む混合液からなる固着剤によっ
て種子シートに固着されているので、種子の固着、植物
生長促進の機能を同時に達成し得、発芽率を向上させる
ことができ、教材等としてのキットの価値も一層高ま
る。
【0042】〔請求項8に係る発明〕 植物栽培容器
と、植物種子と、用土と、押し花を形成するための台紙
とを収容してなるので、植物栽培に加えて、植物を利用
した趣味、文化にも直接触れることができる。押し花の
製作過程に植物栽培が導入されることになるので、植物
栽培の底辺が拡大され、植物栽培の普及が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】植物栽培容器1を示すもので、(a)は折り畳
み状態の正面図、(b)は折り畳み状態の底面図、
(c)は完成した植物栽培容器の斜視図である。
【符号の説明】
1 植物栽培容器 2 側壁部 3 底部 5 折り目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 茂 宮城県仙台市太白区茂庭台2−10−10 (72)発明者 吉岡 俊人 宮城県仙台市泉区北高森11−12 Fターム(参考) 2B022 AA03 BA01 BA04 BA11 BA13 BA14 BA16 BA21 EA01 2B027 NC02 NC05 NC21 NC22 NC23 NC24 NC39 ND01 ND10 QA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折り畳み、展開又は分解された平面的な
    状態から立体的な容器形状へと変化可能に形成した植物
    栽培容器。
  2. 【請求項2】 防水性を有する請求項1に記載の植物栽
    培容器。
  3. 【請求項3】 生分解性材料からなる請求項2に記載の
    植物栽培容器。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3に記載の植物栽培容
    器と、植物種子と、用土とを含んでなる植物栽培キッ
    ト。
  5. 【請求項5】 請求項1,2又は3に記載の植物栽培容
    器と、植物種子と、用土とを、扁平な包装容器に収容し
    てなる植物栽培キット。
  6. 【請求項6】 教材用の請求項4又は5に記載の植物栽
    培キット。
  7. 【請求項7】 植物種子は、キトサンと天然多糖類を含
    む混合液からなる固着剤によって種子シートに固着され
    ている、請求項4,5又は6に記載の植物栽培キット。
  8. 【請求項8】 植物栽培容器と、植物種子と、用土と、
    押し花を形成するための台紙とを収容してなる、植物栽
    培キット。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR101116172B1 (ko) * 2008-12-09 2012-03-06 주식회사 흙살림 친환경 새싹채소 재배용 키트 및 그를 이용한 새싹채소 재배방법
JP2015181375A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 株式会社ベネッセコーポレーション 植物栽培キット
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