JP2000209950A - 室内用植物栽培キット - Google Patents

室内用植物栽培キット

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JP2000209950A
JP2000209950A JP11014836A JP1483699A JP2000209950A JP 2000209950 A JP2000209950 A JP 2000209950A JP 11014836 A JP11014836 A JP 11014836A JP 1483699 A JP1483699 A JP 1483699A JP 2000209950 A JP2000209950 A JP 2000209950A
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cultivation
container
plant
lid
soil
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Kotaro Kobayashi
孝太郎 小林
Minako Kobayashi
美奈子 小林
Shuntaro Kobayashi
俊太郎 小林
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Kobayashi Hardware KK
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  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 栽培器材の調達・準備及び管理等に要する時
間や経費、労力の負担等を軽減し、植物の発芽から開花
に至る一連の営み、生育を、室内で簡単かつ的確に観察
でき、手軽に栽培管理を楽しむことのできるようにす
る。 【解決手段】 植物種子と、用土と、栽培容器11とを、
少なくとも本体が透明性又は半透明性であり、かつ栽培
容器11の受け皿となる蓋付きプラスチック容器1に収容
する。容器の蓋3に、栽培容器11が挿入可能な透孔5を
形成し、蓋3を閉じた状態で栽培容器11を透孔5から容
器本体内に挿入することにより栽培容器11の立設状態が
保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物の発芽から開
花に至る一連の営み、生育を、室内で簡単かつ的確に観
察でき、手軽に栽培管理を楽しむことのできる室内用植
物栽培キットに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、植物栽培の有用性が再認識され、
植物の栽培を通して学習教育を行なうことや治療に役立
てようとすること(園芸療法)が注目されている。しか
し、植物を栽培するには植物種に応じて様々な栽培器材
を準備する必要がある。従来、植物を栽培する際、必要
な器材を個別に買い揃え、調達しているので、その選
定、調達に要する時間や経費、労力は決して小さくな
い。また、適正な栽培管理を行なうこと及びどのような
植物を選定するかも大変重要でありかつ難しい問題であ
る。
【0003】特に、植物の栽培管理に関する専門的知識
を有しない場合、上記のように植物栽培の準備及び管理
等に多大な労力を要する。このため、植物の栽培を通し
て学習教育や治療に役立てようとする場合にも、手間が
かかり、困難を伴うことがあった。娯楽として手軽に室
内栽培を楽しむのも難しかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な事情を考慮してなされたもので、栽培器材の調達・準
備及び管理等に要する時間や経費、労力の負担、さらに
は植物選定の困難さを軽減し、植物の発芽から開花に至
る一連の営み、生育を、室内で簡単かつ的確に観察で
き、手軽に栽培管理を楽しむことのできる室内用植物栽
培キットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、植物種子と、
用土と、栽培容器とを、前記栽培容器の受け皿となる蓋
付きプラスチック容器に収容してなる室内用植物栽培キ
ットである。この構成により、プラスチック容器を栽培
容器の受け皿として用いることができる。また、プラス
チック容器は蓋付きであるから、栽培に必要な各部材を
収容したキットとして、包装容器を兼ね、商品の流通、
取扱も円滑に行なわれる。プラスチック容器は廃棄され
ずに有効に利用される。
【0006】また、本発明は、植物種子と、用土と、栽
培容器とを、少なくとも本体が透明性又は半透明性であ
り、かつ前記栽培容器の受け皿となる蓋付きプラスチッ
ク容器に収容してなる室内用植物栽培キットである。プ
ラスチック容器は少なくとも本体が透明性又は半透明性
であるため、収容物の確認が容易であるとともに、水や
りの際、給水量を目視により容易かつ確実に把握でき
る。
【0007】本発明は、好ましくは、前記プラスチック
容器の蓋に、前記栽培容器が挿入可能な透孔を形成し、
前記蓋を閉じた状態で前記栽培容器を前記透孔から容器
本体内に挿入することにより前記栽培容器の立設状態が
保持されるようにする。
【0008】この構成により、栽培容器の立設状態が安
定に保持されるので、栽培容器が倒れることを確実に防
止することができる。透孔は複数形成してもよい。ま
た、大きさの異なる透孔を設けてもよい。
【0009】また、本発明は、好ましくは、前記プラス
チック容器の本体内が複数の区画に仕切られていること
を特徴とする。
【0010】この構成により、プラスチック容器の本体
内に区画が形成され、収容する部材を区画毎に分けて収
容することができる。そして、プラスチック容器の本体
内が複数の区画に仕切られていない場合に比べて、栽培
容器の受け皿となる区画部分の容積が小さくなるので、
水やりの際、誤って水を多く与えすぎることを防止する
ことができ、また、給水量の調整・視認もし易い。
【0011】また、本発明は、好ましくは、前記植物種
子と、前記栽培容器とを、それぞれ複数個収容し、前記
プラスチック容器の本体内を複数の区画に仕切り、かつ
各区画に対応する位置に前記透孔を形成したことを特徴
とする。
【0012】この構成により、複数の栽培容器におい
て、給水量その他の栽培条件に差をつけて栽培をするこ
とができ、比較観察をなし得る。
【0013】また、本発明は、好ましくは、前記植物種
子は、播種から開花までに要する日数が最適栽培条件下
で2〜3週間の植物の種子であるものとする。これにつ
いては後で詳述する。
【0014】また、本発明は、好ましくは、前記植物種
子は、種子の発芽から植物体の成長、開花と結実に至る
生活環が55日以内の短期間であるアブラナ科植物の種
子であるものとする。これについては後で詳述する。
【0015】また、本発明は、好ましくは、前記プラス
チック容器の大きさは、その幅及び奥行が4〜10c
m、高さが2〜4cmであり、前記栽培容器は、可撓性
を有するプラスチック製であり、かつその容積が60c
3 以下である卓上使用可能なものである。
【0016】この構成により、省スペース化を図り、卓
上での栽培が可能である。栽培容器は、可撓性を有する
プラスチック製であるため安価であり、かつ可撓性を有
するのでプラスチック容器への収納が妨げられることも
ない(適宜折りたたむ等して収容できる)。なお、栽培
容器はその容積が60cm3 以下であるような場合、不
安定で倒れ易くなりがちである(通常、底部がやや窄ま
った縦長の箱状であるからなおさらである)が、このよ
うな場合でも、プラスチック容器の蓋に、栽培容器が挿
入可能な透孔を形成し、蓋を閉じた状態で栽培容器を前
記透孔から容器本体内に挿入することにより前記栽培容
器の立設状態が保持されるようにした構成を採用すれ
ば、確実に栽培容器の立設状態が保持されるので、特に
このような小型のキットとした場合に、安定した状態で
省スペース化を実現し得、有益である。
【0017】また、本発明は、前記栽培容器に代えて、
成形された培養基材を収容し、かつ用土を収容しないよ
うにしたものとすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】〔植物種子〕 本発明の室内用植
物栽培キットには、植物種子を含めている。植物種子を
予めキットに含ませることにより、植物種選定の困難さ
を解消することができる。学習教育や園芸療法への導入
も円滑に行われる。植物栽培に疎い人でも、娯楽として
手軽に親しむことができる。
【0019】通常、播種から開花に至るまで数箇月以上
を要する植物が多い。学習教材や園芸療法の素材、植物
栽培に疎い人向けとして使用する植物は、生育が速く播
種後短期間に開花に至るものが望ましい。この観点か
ら、生活環の短期間な植物、例えば後で詳述するアブラ
ナ科の植物が好適である。
【0020】キットに含ませる種子の数は特に限定され
るものではなく、使用目的に応じて選定することができ
るが、例えば、種子を後述の生活環の短期間なアブラナ
科の植物としたとき、1植物個体の生育に必要な根の量
及び植物の倒伏を防ぐために必要な根の量を考慮する
と、1個の栽培容器当たり1〜2個程度とするとよい。
【0021】〔栽培容器〕 キットは、栽培容器を含
む。栽培容器は、植物を栽培するための用土を入れる容
器である。予め、栽培に適した栽培容器がキットに含ま
れているので、器材購入の手間が省け専門的知識がなく
てもすぐに栽培に着手することができ、極めて便利であ
る。栽培容器としては、いわゆるセルトレイと呼ばれ、
農業用セル苗育成用トレイ、プラグトレイとして使用さ
れるものを分割した態様で用いることができる。素材
は、各種プラスチックを用いることができる。軽量かつ
安価に構成し得る。可撓性を有するものが、プラスチッ
ク容器に収容する上でよい。生分解性のプラスチックを
用いてもよい。透明又は半透明性のものとするのもよ
い。これにより根の生育状況を観察することができる。
【0022】栽培容器は、単数又は複数個収容すること
ができる。複数個の場合、栽培条件を変更した栽培が可
能である。複数個の場合、各栽培容器が連接し、一体化
していてもよい。
【0023】後述の生活環の短期間なアブラナ科の植物
としたとき、一個の栽培容器の大きさが、上端で2〜5
cm四方、高さが4〜6cm程度のものが好適に使用さ
れ、図3,4に示すように底部に向かって断面積がやや
小さくなる形状が使い易い。容積は例えば、100cm
3 以下、好ましくは60cm3 以下、さらに好ましくは
30cm3 以下(15cm3 以上)である。植物の生育
に必要充分な条件を確保した上で、キットとして小型化
が図られるとともに、卓上型として省スペース化を実現
するものである。
【0024】〔用土〕 本発明のキットは、上記栽培用
区画容器に入れる栽培用の用土を含む。これにより用土
の選定に悩むことなく専門的知識がなくてもすぐに栽培
に着手することができ、極めて便利である。用土は、通
常、プラスチック袋等に入れて収容する。
【0025】用土は、人工培土とすることができる。人
工培土とは、畑や田圃の土等の土壌(天然培土)ではな
く、天然の土壌を構成する成分又はその成分と類似した
性質を持つ天然あるいは人工の素材を、単独で又は数種
類混合する等して人為的に調製した培土をいう。土壌を
用いず人工培土を用いることにより、室内栽培において
クリーンな環境を維持しながら育成・栽培することがで
きる。
【0026】用土を人工培土とすることは好ましい態様
の一つである。それは、一般に、植物栽培のために土壌
を室内に持ち込むことによる汚染に対する心理的抵抗が
あると考えられるからである。インテリア観賞植物の
他、学習教材に用いられる植物(学習教材植物)、園芸
療法に用いられる植物(園芸療法植物)等の育成におい
ては、植物栽培の場を身近な室内とすることが好まし
い。したがって、このような目的の室内における植物の
栽培においては、土壌に代わる清浄な培土の使用が望ま
しい。清浄な人工培土の使用によって、土壌からの植物
病原菌の持ち込みを防ぐこともでき、健全な植物の発芽
育成が可能である。
【0027】人工培土としては、例えば、後述の生活環
の短期間なアブラナ科の植物としたとき、ピートモスと
バーミキュライトとの等量混合物 (例:商品名「ジフィ
ーミックス」Jiffy社製)、あるいは焼成培養土
(例:商品名「クレハ培養土」クレハ化学社製)か、バ
ーミキュライトの単独使用等が好ましい。
【0028】人工培土としては、上記の他に、多透孔質
の焼成物、中でもクリストバライトの微粉末を各種の粒
径にして焼成して作成したもの(日鉄鉱業社製、商品名
クリスライト)が好適である。この焼成物は、保水性を
有し植物種子の発芽生育に適当である。また、粒状の焼
成物のため、吸水しても崩壊することがなく、通気性に
優れた人工培土を形成する。焼成物の粒径を変えること
により、粒径の異なる植物種子の発芽生育に対応するこ
とができる。焼成操作により滅菌がなされるので、清浄
な人工培土が形成される。
【0029】その他、クリストバライトの焼成物や同様
の性質を有するゼオライト、ケイソウ土、発泡煉石等、
さらには、園芸用として使用されている素焼き鉢の廃棄
品等を成形した培土等、産業廃棄物を利用することもで
きる。また、これら人工培土の混合物の使用や、さらに
植物成長に必要な肥料を添加した人工培土混合物を使用
してもよい。肥料を混合してもよい。
【0030】人工培土の粒子の粒径は、通常1〜5mm
程度であるが、使用する植物種子の形状と大きさ等に応
じて、最も適当な粒径のものを用いることができる。
【0031】また、各種肥料をキットに含ませてもよ
い。例えば、肥料は窒素、リン酸、カリ等の基本要素を
含む。肥料とは別にジベレリンその他のホルモン等の薬
剤を収容したものをキットに含ませてもよい。キットに
はその他必要に応じて適宜部材を収容することができ
る。
【0032】〔蓋付きプラスチック容器〕 この容器
は、上記各器材等を収容するものである。各器材等を収
容することにより、輸送・取扱等が楽であり、包装容器
を兼ね、一つのパッケージ製品として市場での流通も円
滑に行なわれることになる。ポリプロピレン等、特に材
質は限定されない。生分解性のものを用いてもよい。
【0033】そして、上記各器材等を収容するととも
に、栽培容器の受け皿となり、栽培時に給水用の置き皿
となって使用し得る。プラスチック容器は無駄にならな
い。プラスチック容器を給水容器とした半水耕栽培の形
態により予め必要充分な水を給水しておくことができる
ので、週末の土曜日、日曜日が休みになる学校等におい
ても水切れによる植物の枯死を防ぐことができる。
【0034】蓋付きプラスチック容器は、少なくとも本
体が透明性又は半透明性とすることができる。蓋は例え
ば重箱のような被せ式の他、ヒンジにより一体化したも
のとしてもよい。蓋付きプラスチック容器の形状は、特
に限定されるものではない。例えば、扁平な直方体とし
て構成し得る。扁平な立体形状により、安定感は増す。
図1,2は、蓋付きプラスチック容器1を例示する斜視
図である。
【0035】図1,2に示す蓋付きプラスチック容器1
は、ヒンジ式で開閉するプラスチック容器の蓋3に、栽
培容器11が挿入可能な透孔5を形成してある。透孔5
は、栽培容器11の平面形状に合わせて形成する。本例
では、栽培容器11は、それぞれ複数個(2個)の栽培
容器11がキット内に含まれるようになっている。図3
は、図1の蓋付きプラスチック容器1の蓋を閉じた使用
状態、図4は、図2の蓋付きプラスチック容器1の蓋を
閉じた使用状態を示す。図3,4に明らかなとおり、蓋
3を閉じた状態で栽培容器11を透孔5から容器本体内
に挿入することにより栽培容器11の立設状態が保持さ
れる。
【0036】また、図示のプラスチック容器1の本体内
は、仕切板7によって複数の区画に仕切られている。図
示の例では3区画に仕切られているが、区画数は必要に
応じて変更し得る。
【0037】図2,4の場合、プラスチック容器1の本
体内を複数の区画に仕切っている点は、図1,3のもの
と同じであるが、各区画に対応する位置に透孔5を形成
した点が図1,3のものと異なっている。この構成によ
り、複数の栽培容器11において、給水量その他の栽培
条件に差をつけて栽培をすることができる。
【0038】プラスチック容器1の大きさは、好ましく
は、その幅及び奥行が4〜10cm、高さが2〜4cm
であり、また、栽培容器11は、可撓性を有するプラス
チック製であり、かつその容積が60cm3 以下、さら
に好ましくは30cm3 以下(15cm3 以上)とし、
卓上使用可能なものとするとよい。
【0039】キットには、器材の使用方法、栽培方法等
を記載した説明書、マニュアルを含ませるとよい。専門
的知識を有しない者でも容易かつ的確に栽培管理を行な
うことができる。資料を別途購入する手間も省ける。
【0040】〔播種から開花までに要する日数が最適栽
培条件下で2〜3週間の植物の種子〕 通常、播種から
開花に至るまで数箇月以上を要する植物が多いが、学習
教材や園芸療法の素材として使用する、あるいは植物栽
培に疎い人向けとして使用する植物は、生育が速く播種
後短期間に開花に至るものが望ましい。上記のように播
種から開花までに要する日数が最適栽培条件(例:22
〜26℃、100〜150μmol・m-2・s-1)下で
2〜3週間の植物の種子を用いれば、結果を出すまでの
期間が短いので、学習計画等をたて易い。集中的な学習
により飽きにくく、学習効果も高い。栽培期間が短いこ
とは、植物の栽培に習熟していない者にもとりつき易
い。したがって、かかる植物種子を植物栽培キットとし
て組み合わせることの意義は極めて大きく、有用であ
る。
【0041】〔種子の発芽から植物体の成長、開花と結
実に至る生活環が55日以内の短期間であるアブラナ科
植物の種子〕 このようなアブラナ科植物の種子は、イ
ンテリア観賞植物や学習教材植物、園芸療法植物として
使用するのに好適な植物種である。そして、給水開始後
1カ月未満の短期間で開花に至る植物種として、吸水・
発芽から開花・結実に至るまでの生活環が約1カ月で終
わるアブラナ科植物の一種が挙げられる。
【0042】それは、ブラシカ ラパ(Brassic
a rapa)の変種であって、ウィスコンシンファー
ストプランツ(WFP,商品名)として開発された、表
現される形質が異なる数多くの系統の植物群の中から、
上述した目的を達成するために選びJ−WFP(商品
名)と名づけられた植物が好適である。
【0043】このアブラナ科植物の一種は、給水開始後
1カ月ほどの短期間で開花に至る。開花時の草丈は系統
の違いによって5〜25cmほどであり観賞価値があ
る。この植物を使用した製品は、インテリア観賞植物と
しても室内栽培するにふさわしい。我が国の国民性から
みても、早春の菜の花や菜の花畑に対する郷愁があると
考えられ、馴染み易く、卓上インテリアとしても好まれ
るものである。
【0044】上記のアブラナ科植物の特徴を列挙する
と、以下のとおりである。播種から開花までの期間が短
い(14〜21日)。ライフサイクルが短い(35〜5
5日)。草丈が小さい(系統によって異なるが、通常5
〜25cm程度)。植物を密植しても種子が得られる。
種子の成熟が早い。種子の休眠性がない。窓辺や蛍光灯
による連続照明下で成長する。市販の培養土で成長す
る。
【0045】ちなみに、上記の植物と学名が同じ植物と
してカブがあるが、カブは通常、秋に播種し、冬を越し
て3〜4月に開花する、すなわち播種から開花まで数箇
月を要するものである。
【0046】もっとも、採用する植物種は、アブラナ科
植物の一種に限られるものではない。生活環が1〜2カ
月ほどで終わり、個体サイズが小さく、観賞価値の高い
花を咲かせる植物であれば、好適に使用し得る。例え
ば、ソバは播種後3〜4週間で開花に至る。ソバから個
体サイズの小さいものを選抜・固定してこのような目的
に用いる可能性がある。
【0047】〔成形された培養基材〕 本発明は、前記
栽培容器に代えて、成形された培養基材を収容し、かつ
用土を収容しないようにしたものとすることができる。
【0048】成形された培養基材は機能的には用土に代
わるものである。これを用いる場合は栽培容器は不要で
ある。成形された培養基材は、ピートモスを主材とした
加工品あるいは合成樹脂成形発泡体等の定形性を有する
培養基材が好適である。予め肥料が添加された成形され
た培養基材を用いることが望ましい。予め肥料が添加さ
れた成形された培養基材であってピートモスを主材とし
た加工品としては、商品名ジフィーセブン(Jiffy
社製)が挙げられる。また、成形された培養基材として
は、フェノール樹脂の連続気泡性発泡体に成形した植物
育成用基材(例:商品名オアシス)等が挙げられるが、
この場合は、液体肥料を添付するとよい。
【0049】成形された培養基材の形状は特に限定され
るものではないが、通常、予め肥料が添加された成形さ
れた培養基材であるピートモス加工品は乾燥状態で円柱
形等とすることができる。また、大きさは特に限定され
るものではないが、後述の生活環の短期間なアブラナ科
の植物としたとき、好ましくは、直径3〜4cm、高さ
0.5〜1cm程度のコンパクトなものが嵩張らず、キ
ットとして取り扱い易く、かつ使用上も場所を採らない
のでよい。吸水により膨潤し、吸水後の大きさは直径3
〜4cm、高さ3〜4cmになる。このような培養基材
は、乾燥した加工品に吸水させるだけで培養基材として
使用できるため、取扱が簡単である。また、予め肥料が
添加されているため、栽培途中に施肥を行なう手間が省
ける。キットには、上記の培養基材を複数個含ませても
よい。複数の栽培条件による栽培を可能にするためであ
る。
【0050】成形された培養基材は、前記した栽培容器
の場合と同様、蓋3を閉じた状態で培養基材を透孔5か
ら容器本体内に挿入することにより立設状態が保持され
るようにすることができる。
【0051】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記に記載の実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲で適宜変更、付加等し
て実施することができるものである。
【0052】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
ので、栽培器材の調達・準備及び管理等に要する時間や
経費、労力の負担、さらには植物選定の困難さを軽減
し、植物の発芽から開花に至る一連の営み、生育を、室
内で簡単かつ的確に観察でき、手軽に栽培管理を楽しむ
ことができる。
【0053】したがって、幼児あるいは小学校での情操
教育を主とした生物教育の教材、中学校、高等学校での
科学教育の一環としての教材として有益である。輸送・
取扱等も簡便であるので、製品としての流通も円滑に行
なわれ、製品の普及によって、さらに学習教育の効果の
向上が期待される。
【0054】また、学習用に限らず、娯楽用として適し
ており、小型で省スペース化が可能な卓上型として植物
栽培に疎い人でも手軽に栽培を楽しめるため、ギフト製
品としての活用も極めて有用である。
【0055】そして、キットは天候の影響を直接受けに
くい室内での栽培を前提として適切な器材を選抜して組
まれているので、安定した植物の栽培管理が行なわれる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓋付きプラスチック容器1を例示する斜視図で
ある。
【図2】蓋付きプラスチック容器1を例示する斜視図で
ある。
【図3】図1に示す蓋付きプラスチック容器1の蓋3を
閉じた使用状態を示す断面図である。
【図4】図2に示す蓋付きプラスチック容器1の蓋3を
閉じた使用状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 蓋付きプラスチック容器 3 蓋 5 透孔 7 仕切板 11 栽培容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B027 NC24 ND10 NE01 QA04 RA06 RA13 RB09 SA24 2B051 AA01 AB01 AC01 BB04 CA04 CB10 CB24 CB35

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物種子と、用土と、栽培容器とを、前
    記栽培容器の受け皿となる蓋付きプラスチック容器に収
    容してなる室内用植物栽培キット。
  2. 【請求項2】 植物種子と、用土と、栽培容器とを、少
    なくとも本体が透明性又は半透明性であり、かつ前記栽
    培容器の受け皿となる蓋付きプラスチック容器に収容し
    てなる室内用植物栽培キット。
  3. 【請求項3】 前記プラスチック容器の蓋に、前記栽培
    容器が挿入可能な透孔を形成し、前記蓋を閉じた状態で
    前記栽培容器を前記透孔から容器本体内に挿入すること
    により前記栽培容器の立設状態が保持されるようにした
    請求項1又は2記載の室内用植物栽培キット。
  4. 【請求項4】 前記プラスチック容器の本体内が複数の
    区画に仕切られていることを特徴とする請求項1〜3記
    載の室内用植物栽培キット。
  5. 【請求項5】 前記植物種子と、前記栽培容器とを、そ
    れぞれ複数個収容し、前記プラスチック容器の本体内を
    複数の区画に仕切り、かつ各区画に対応する位置に前記
    透孔を形成したことを特徴とする請求項3記載の室内用
    植物栽培キット。
  6. 【請求項6】 前記植物種子は、播種から開花までに要
    する日数が最適栽培条件下で2〜3週間の植物の種子で
    ある請求項1〜5のいずれかに記載の室内用植物栽培キ
    ット。
  7. 【請求項7】 前記植物種子は、種子の発芽から植物体
    の成長、開花と結実に至る生活環が55日以内の短期間
    であるアブラナ科植物の種子である請求項6記載の室内
    用植物栽培キット。
  8. 【請求項8】 前記プラスチック容器の大きさは、その
    幅及び奥行が4〜10cm、高さが2〜4cmであり、
    前記栽培容器は、可撓性を有するプラスチック製であ
    り、かつその容積が60cm3 以下である卓上使用可能
    な請求項1〜7記載の室内用植物栽培キット。
  9. 【請求項9】 前記栽培容器に代えて、成形された培養
    基材を収容し、かつ用土を収容しないようにした請求項
    1〜7のいずれかに記載の室内用植物栽培キット。
JP11014836A 1999-01-22 1999-01-22 室内用植物栽培キット Pending JP2000209950A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101068268B1 (ko) 2008-11-26 2011-09-28 한국원자력연구원 우주환경에서 사용할 수 있는 식물 배양용기 키트

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