JP2001008549A - 植物栽培用集光装置及び植物栽培キット - Google Patents

植物栽培用集光装置及び植物栽培キット

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JP2001008549A
JP2001008549A JP18385399A JP18385399A JP2001008549A JP 2001008549 A JP2001008549 A JP 2001008549A JP 18385399 A JP18385399 A JP 18385399A JP 18385399 A JP18385399 A JP 18385399A JP 2001008549 A JP2001008549 A JP 2001008549A
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frame
cultivation
light
plant
kit
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JP18385399A
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Kotaro Kobayashi
孝太郎 小林
Minako Kobayashi
美奈子 小林
Shigeru Sato
茂 佐藤
Toshito Yoshioka
俊人 吉岡
Koji Mihashi
幸次 三橋
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Kobayashi Hardware KK
Original Assignee
Kobayashi Hardware KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 学校や家庭等で、大掛かりな設備を要するこ
となく、光源を有効に利用して一定の照度の条件で、植
物の栽培を簡単に行うことができるようにする。 【解決手段】 棒状体からなる、つなぎあわせることに
より立設可能なフレーム11と、立設状態のフレームに被
せられる折り曲げ可能なアルミニウムシートからなる光
反射性シート21と、立設状態のフレームの空間内に配設
される光源31とにより植物栽培用集光装置を構成する。
さらに、植物種子と、用土と、栽培容器41と、該栽培容
器の受け皿51とを組み合わせて植物栽培キットとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、学校や家庭等で、
簡単に植物の栽培・管理を楽しむことのできる植物栽培
用集光装置及び植物栽培キットに関する。
【0002】
【従来の技術】植物は、通常、季節に応じて、季節の温
度、気候や太陽光を利用して、発芽、生育するものであ
る。近時、遺伝子導入や改良により、低照度でも、発
芽、開花する植物も存在する。太陽光を必要とせず、室
内の蛍光燈などで発芽、開花するといった特徴を有する
植物も存在する。
【0003】上記のような低照度植物の栽培を室内で行
う場合、必要な一定の照度を保つためには、多数の蛍光
燈を設置する必要があり、設置方法や温度管理も容易で
はなく、大掛かりな設備が必要であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な事情を考慮してなされたもので、学校や家庭等で、大
掛かりな設備を要することなく、光源を有効に利用して
一定の照度の条件で、植物の栽培を簡単に行うことので
きる植物栽培用集光装置及び植物栽培キットを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明〕
立設可能なフレームと、立設状態のフレームに被せら
れる光反射性シートと、立設状態のフレームの空間内に
配設される光源とを具備してなる植物栽培用集光装置で
ある。
【0006】(作用)この装置は、フレーム内に栽培容
器を位置させる態様で使用され、光源からの光は、立設
状態のフレームに被せられる光反射性シートによって集
光され、栽培容器に植えられた植物に対し、一定の照度
を提供する。簡易な構成により、製作も簡単であり、省
スペース化が可能である。
【0007】〔請求項2に係る発明〕 前記フレームは
棒状体からなり、該棒状体を組み合わせて立設可能に構
成した請求項1記載の植物栽培用集光装置である。
【0008】(作用)使用に際し、棒状体を組み合わせ
てフレームを製作するもので、組立式の装置として構成
されるため、コンパクトな製品として流通可能であり、
輸送・取扱も楽である。
【0009】〔請求項3に係る発明〕 前記光反射性シ
ートはアルミニウムシートからなる請求項1又は2記載
の植物栽培用集光装置である。
【0010】(作用)光反射性シートはアルミニウムシ
ートからなるため、コストもかからず、また折り曲げ等
なしやすく、製品としての梱包や使用・組立が楽であ
る。
【0011】〔請求項4に係る発明〕 つなぎあわせる
ことにより立設可能なフレームを構成する複数の棒状体
と、内面が光反射性素材からなる折り曲げ可能なシート
材と、立設状態のフレームの空間内に配設される光源と
を同梱して構成された組立式の植物栽培用集光装置であ
る。
【0012】(作用)簡易な構成により一つのパッケー
ジとしたもので、製作も簡単であり、省スペース化が可
能である。使用に際し、ユーザーが棒状体を組み合わせ
てフレームを製作するもので、組立式の装置として構成
されるため、コンパクトな製品として流通可能であり、
輸送・取扱も楽である。シート材は、折り曲げ可能で嵩
張らないので、製品としての梱包や使用・組立が楽であ
る。
【0013】〔請求項5に係る発明〕 少なくとも内面
が光反射性素材からなるシート材で構成された立設可能
な箱状フレームと、立設状態の該フレームの空間内に配
設される光源とを具備してなる植物栽培用集光装置であ
る。
【0014】(作用)フレーム内に栽培容器を位置させ
る態様で使用され、光源からの光は、箱状フレームの内
面の光反射性素材によって集光され、栽培容器に植えら
れた植物に対し、一定の照度を提供する。箱状フレーム
を、該装置の包装容器として利用することが可能である
ため、製品の流通・運搬等も円滑に行われる。包装容器
を廃棄せずに有効に利用し得るものである。
【0015】〔請求項6に係る発明〕 請求項1,2,
3又は4記載の植物栽培用集光装置と、植物種子と、用
土と、栽培容器と、該栽培容器の受け皿とを組み合わせ
てなる植物栽培キットである。
【0016】(作用)上記のような植物栽培用集光装置
と、植物種子と、用土と、栽培容器と、該栽培容器の受
け皿とを組み合わせてなるため、キット購入と同時に植
物栽培を開始することができ、栽培器材の調達・準備及
び管理等に要する時間や経費、労力の負担、さらには植
物選定の困難さを軽減し、植物の発芽から開花に至る一
連の営み、生育を、室内で簡単かつ的確に観察でき、手
軽に栽培管理を楽しむことができる。特に学校や家庭等
で、大掛かりな設備を要することなく、光源を有効に利
用して一定の照度の条件で、植物の栽培を簡単に行うこ
とのできる利点を有する。
【0017】〔請求項7に係る発明〕 前記用土と、前
記栽培容器とに代えて、成形された培養基材を組み合わ
せてなる請求項6記載の植物栽培キットである。
【0018】(作用)成形された培養基材は機能的には
用土と栽培容器とに代わるものである。これを用いる場
合は栽培容器は不要である。
【0019】〔請求項8に係る発明〕 さらに押し花又
はしおり作成用の乾燥紙を組み合わせてなる請求項6又
は7記載の植物栽培キットである。
【0020】(作用)押し花又はしおり作成用の乾燥紙
を組み合わせることにより、植物栽培のみならず、栽培
し終わった植物の利用が有効に図られ、学校教育におけ
る総合学習としての価値を高めることができる。押し花
又はしおり作成用の乾燥紙としては、例えば、和紙又は
和紙の風合いを有する紙類が好適に用いられる。
【0021】〔請求項9に係る発明〕 前記フレーム
を、栽培容器の受け皿に係合させて立設可能に構成した
請求項6,7又は8記載の植物栽培キットである。
【0022】(作用)フレームを、栽培容器の受け皿に
係合させて立設可能に構成したため、製作及び移動・運
搬が簡単かつ確実に行われる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形
態の一例を示す植物栽培キット(組み立てた状態)の斜
視図、図2は、フレーム11を構成する棒状体を例示す
る斜視図、図3は箱状フレーム13の実施の形態を示す
斜視図である。
【0024】図1に示す植物栽培キットは、植物栽培用
集光装置と、植物種子と、用土と、栽培容器と、該栽培
容器の受け皿とを組み合わせてなるものである(便宜
上、植物種子と、用土とは図示省略してある)。植物栽
培用集光装置は、立設可能なフレーム11と、立設状態
のフレームに被せられる光反射性シート21と、立設状
態のフレームの空間内に配設される光源31とを具備し
てなる。
【0025】〔フレーム〕 フレーム11の形状及び立
設構造は特に限定されるものではないが、例えば図2に
示すように複数の棒状体11a,11b,・・・からな
り、該棒状体を組み合わせて立設可能に構成するのがよ
い。図2に示すものは、2本のコ字状の棒状体11aと
4本の直線状の棒状体11bとからなり、コ字状の棒状
体11aの両端部にそれぞれ直線状の棒状体11bをつ
ないで、一対となるようにしている。
【0026】棒状体のつなぎ方は、嵌合方法によるのが
便利であるが、特に限定されるものではない。棒状体は
金属その他の適宜部材を用いる。中空であると中実であ
るとを問わない。断面形状も特に限定されるものではな
い。この一対を、互いにコ字状の棒状体11a部分が水
平方向に並ぶように、かつ横から見ると逆V字形になる
ようにして、図1に示すように立設するようにしてい
る。
【0027】フレーム11は、栽培容器の受け皿51に
係合させて立設可能に構成するのが好ましい。図1の例
では、栽培容器の受け皿51のフランジ部に設けた透孔
32にフレーム11を挿入して、立設状態が保持される
ようにしている。挿入の他、嵌合、螺着、係止等の適宜
係合手段を採用し得る。
【0028】図3は、本発明の実施の形態の他の例を示
すもので、(a)は流通運搬時の状態、(b)は使用時
の状態を示す。フレーム13は、内面が光反射性素材か
らなるシート材で構成された立設可能な箱状フレーム1
3で構成されている。箱状フレーム13は、製品として
の植物栽培用集光装置を収容する包装箱を兼ねたもので
ある。箱状フレーム13は、ダンボール紙の内面にアル
ミニウムが積層されている。また、箱状フレーム13に
は、ミシン目14が形成されており、開封後、流通時に
おける天板部13aを開口し、ミシン目14に沿って切
断することにより、観察用前面開口部15、後面通気部
16、光源用開口部17が形成されるようになってい
る。ミシン目14に沿って切断した後、これを反転して
栽培容器の受け皿51に被せるようにして使用する。し
たがって、この箱状フレーム13を用いたキットでは、
光反射性シートは不要である。フレーム13を栽培容器
の受け皿51に係合させて立設可能に構成してもよい
(例えば、フレーム13の下端部に係合部を形成し、栽
培容器の受け皿51に係合させる)。フレーム13内に
栽培容器を位置させる態様で使用され、光源からの光
は、箱状フレーム13の内面の光反射性素材によって集
光され、栽培容器に植えられた植物に対し、一定の照度
を提供する。箱状フレーム13は、ダンボールの他、牛
乳パック用の紙等の素材を用い、その紙の内面にアルミ
ニウムを積層したものや、このような紙その他のシート
にアルミニウムフィルムを張り付けるようにしたものも
好適に用いられる。
【0029】〔光反射性シート〕 立設状態のフレーム
に被せられる光反射性シート21(図1に二点鎖線で示
す)は、例えば、アルミニウムシートからなるものが好
ましい。キットとして製品を組む場合に、そのキット内
に折り曲げ状態で同梱することができ嵩張らず、またユ
ーザーは組立の際、この光反射性シート21をフレーム
11に被せて使用するため、簡便である。図示のとお
り、フレーム11の前後(あるいは左右)方向にのみシ
ート面が位置するように被せ、左右(あるいは前後)方
向を開放することにより、空気の流通が保たれ、植物の
生育に良好な環境が保たれる。
【0030】〔光源〕 立設状態のフレームの空間内に
配設される光源31は、通常の蛍光電球、その他の適宜
光源を使用することができる。ボール型のものも使用し
易い。空間内への配設手段は特に限定されるものではな
いが、例えば、立設されたフレーム11の上部から吊下
げることにより配設するのが、簡単で好ましい。
【0031】図1に示す例では、フレーム11の上部に
目玉クリップ等のクリップ33を介して吊下げるように
している。クリップ33は、同時に、フレーム11の上
部を確実に固定する作用も奏している(水平方向に並ぶ
コ字状の棒状体11a部分を挟んでいる)。
【0032】符号35はV字形に屈曲された、アクリル
樹脂その他の合成樹脂等の適宜素材からなる、天井部を
形成するための板材で、フレーム11の上に載せる等に
より配置して使用する。光反射性シート21をフレーム
11に被せて使用する際、フレーム11内の上部空間を
広げて十分に確保できるようにする作用を奏する。
【0033】〔植物種子〕 本発明の植物栽培キットに
は、植物種子を含めている。植物種子を予めキットに含
ませることにより、植物種選定の困難さを解消すること
ができる。学習教育等への導入も円滑に行われる。植物
栽培に疎い人でも、娯楽として手軽に親しむことができ
る。
【0034】通常、播種から開花に至るまで数箇月以上
を要する植物が多い。学習教材や園芸療法の素材、植物
栽培に疎い人向けとして使用する植物は、生育が速く播
種後短期間に開花に至るものが望ましい。例えば、種子
の発芽から植物体の成長、開花と結実に至る生活環が5
5日以内の短期間であるアブラナ科植物の種子、このよ
うなアブラナ科植物の種子は、インテリア観賞植物や学
習教材植物、園芸療法植物として使用するのに好適な植
物種である。そして、給水開始後1カ月未満の短期間で
開花に至る植物種として、吸水・発芽から開花・結実に
至るまでの生活環が約1カ月で終わるアブラナ科植物の
一種が挙げられる。
【0035】それは、ブラシカ ラパ(Brassic
a rapa)の変種であって、ウィスコンシンファー
ストプランツ(WFP,商品名)として開発された、表
現される形質が異なる数多くの系統の植物群の中から、
上述した目的を達成するために選びJ−WFP(商品
名)と名づけられた植物が好適である。
【0036】上記のアブラナ科植物の特徴を列挙する
と、以下のとおりである。播種から開花までの期間が短
い(14〜21日)。ライフサイクルが短い(35〜5
5日)。草丈が小さい(系統によって異なるが、通常5
〜25cm程度)。植物を密植しても種子が得られる。
種子の成熟が早い。種子の休眠性がない。窓辺や蛍光灯
による連続照明下で成長する。市販の培養土で成長す
る。
【0037】ちなみに、上記の植物と学名が同じ植物と
してカブがあるが、カブは通常、秋に播種し、冬を越し
て3〜4月に開花する、すなわち播種から開花まで数箇
月を要するものである。
【0038】もっとも、採用する植物種は、アブラナ科
植物の一種に限られるものではない。生活環が1〜2カ
月ほどで終わり、個体サイズが小さく、観賞価値の高い
花を咲かせる植物は、特に好適に使用し得る。例えば、
ソバは播種後3〜4週間で開花に至る。ソバから個体サ
イズの小さいものを選抜・固定してこのような目的に用
いる可能性がある。その他の好適な植物種子としては、
例えば、アブラナ属、ショクヨウダイオウ、フダンソウ
属等が挙げられる。
【0039】キットに含ませる種子の数は特に限定され
るものではなく、使用目的に応じて選定することができ
るが、例えば、種子を後述の生活環の短期間なアブラナ
科の植物としたとき、1植物個体の生育に必要な根の量
及び植物の倒伏を防ぐために必要な根の量を考慮する
と、1個の栽培容器当たり1〜2個程度とするとよい。
【0040】〔栽培容器〕 キットは、栽培容器41を
含む。栽培容器41は、植物を栽培するための用土を入
れる容器である。予め、栽培に適した栽培容器がキット
に含まれているので、器材購入の手間が省け専門的知識
がなくてもすぐに栽培に着手することができ、極めて便
利である。栽培容器としては、いわゆるセルトレイと呼
ばれ、農業用セル苗育成用トレイ、プラグトレイとして
使用されるものを分割した態様で用いることができる。
素材は、各種プラスチックを用いることができる。軽量
かつ安価に構成し得る。透明又は半透明性のものとする
のもよい。これにより根の生育状況を観察することがで
きる。また、生分解性プラスチックを用いてもよい。
【0041】栽培容器41は、単数又は複数個収容する
ことができる。複数個の場合、栽培条件を変更した栽培
が可能である。また、学校教育等、集団による栽培を行
う場合に好都合である。複数個の場合、各栽培容器が連
接し、一体化していてもよい。
【0042】例えば、前記の生活環の短期間なアブラナ
科の植物としたとき、一個の栽培容器の大きさが、上端
で2〜5cm四方、高さが4〜6cm程度のものが好適
に使用される。
【0043】〔用土〕 本発明のキットは、上記栽培用
区画容器に入れる栽培用の用土を含む。これにより用土
の選定に悩むことなく専門的知識がなくてもすぐに栽培
に着手することができ、極めて便利である。用土は、通
常、プラスチック袋等に入れて収容する。
【0044】用土は、人工培土とすることができる。人
工培土とは、畑や田圃の土等の土壌(天然培土)ではな
く、天然の土壌を構成する成分又はその成分と類似した
性質を持つ天然あるいは人工の素材を、単独で又は数種
類混合する等して人為的に調製した培土をいう。土壌を
用いず人工培土を用いることにより、室内栽培において
クリーンな環境を維持しながら育成・栽培することがで
きる。
【0045】用土を人工培土とすることは好ましい態様
の一つである。それは、一般に、植物栽培のために土壌
を室内に持ち込むことによる汚染に対する心理的抵抗が
あると考えられるからである。インテリア観賞植物の
他、学習教材に用いられる植物(学習教材植物)、園芸
療法に用いられる植物(園芸療法植物)等の育成におい
ては、植物栽培の場を身近な室内とすることが好まし
い。したがって、このような目的の室内における植物の
栽培においては、土壌に代わる清浄な培土の使用が望ま
しい。清浄な人工培土の使用によって、土壌からの植物
病原菌の持ち込みを防ぐこともでき、健全な植物の発芽
育成が可能である。
【0046】人工培土としては、例えば、後述の生活環
の短期間なアブラナ科の植物としたとき、ピートモスと
バーミキュライトとの等量混合物 (例:商品名「ジフィ
ーミックス」Jiffy社製)、あるいは焼成培養土
(例:商品名「クレハ培養土」クレハ化学社製)か、バ
ーミキュライトの単独使用等が好ましい。
【0047】人工培土としては、上記の他に、多透孔質
の焼成物、中でもクリストバライトの微粉末を各種の粒
径にして焼成して作成したもの(日鉄鉱業社製、商品名
クリスライト)が好適である。この焼成物は、保水性を
有し植物種子の発芽生育に適当である。また、粒状の焼
成物のため、吸水しても崩壊することがなく、通気性に
優れた人工培土を形成する。焼成物の粒径を変えること
により、粒径の異なる植物種子の発芽生育に対応するこ
とができる。焼成操作により滅菌がなされるので、清浄
な人工培土が形成される。
【0048】その他、クリストバライトの焼成物や同様
の性質を有するゼオライト、ケイソウ土、発泡煉石等、
さらには、園芸用として使用されている素焼き鉢の廃棄
品等を成形した培土等、産業廃棄物を利用することもで
きる。また、これら人工培土の混合物の使用や、さらに
植物成長に必要な肥料を添加した人工培土混合物を使用
してもよい。肥料を混合してもよい。
【0049】人工培土の粒子の粒径は、通常1〜5mm
程度であるが、使用する植物種子の形状と大きさ等に応
じて、最も適当な粒径のものを用いることができる。
【0050】また、各種肥料をキットに含ませてもよ
い。例えば、肥料は窒素、リン酸、カリ等の基本要素を
含む。肥料とは別にジベレリンその他のホルモン等の薬
剤を収容したものをキットに含ませてもよい。植物培養
培地「ムラシゲスクーグ培地用混合塩類(日本製薬製、
商品名)」等も好適に用いられる。キットにはその他必
要に応じて適宜部材を収容することができる。
【0051】〔栽培容器の受け皿〕 栽培容器の受け皿
51は、栽培容器を受けるための皿であり、多数個の栽
培容器をキットに含ませる場合は、それに見合った大き
さとする。栽培時に給水用の置き皿となる。給水容器と
した半水耕栽培の形態により予め必要充分な水を給水し
ておくことができるので、週末の土曜日、日曜日が休み
になる学校等においても水切れによる植物の枯死を防ぐ
ことができる。また、栽培容器の受け皿には、生分解性
プラスチックを用いてもよい。
【0052】キットには、器材の使用方法、栽培方法等
を記載した説明書、マニュアルを含ませるとよい。専門
的知識を有しない者でも容易かつ的確に栽培管理を行な
うことができる。資料を別途購入する手間も省ける。
【0053】〔成形された培養基材〕 本発明は、前記
栽培容器と用土に代えて、成形された培養基材を収容し
たものとすることができる。
【0054】成形された培養基材は機能的には用土に代
わるものである。これを用いる場合は栽培容器は不要で
ある。成形された培養基材は、ピートモスを主材とした
加工品あるいは合成樹脂成形発泡体等の定形性を有する
培養基材が好適である。予め肥料が添加された成形され
た培養基材を用いることが望ましい。予め肥料が添加さ
れた成形された培養基材であってピートモスを主材とし
た加工品としては、商品名ジフィーセブン(Jiffy
社製)が挙げられる。また、成形された培養基材として
は、フェノール樹脂の連続気泡性発泡体に成形した植物
育成用基材(例:商品名オアシス)等が挙げられるが、
この場合は、液体肥料を添付するとよい。
【0055】成形された培養基材の形状は特に限定され
るものではないが、通常、予め肥料が添加された成形さ
れた培養基材であるピートモス加工品は乾燥状態で円柱
形等とすることができる。また、大きさは特に限定され
るものではない。吸水により膨潤するものを用いること
ができる。このような培養基材は、乾燥した加工品に吸
水させるだけで培養基材として使用できるため、取扱が
簡単である。また、予め肥料が添加されているため、栽
培途中に施肥を行なう手間が省ける。キットには、上記
の培養基材を複数個含ませてもよい。
【0056】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記に記載の実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲で適宜変更、付加等し
て実施することができるものである。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、学校や家庭等で、大掛
かりな設備を要することなく、光源を有効に利用して一
定の照度の条件で、植物の栽培を簡単に行うことのでき
る植物栽培用集光装置及び植物栽培キットが提供され
る。
【0058】したがって、生物教育の教材、中学校、高
等学校等の科学教育の一環としての教材として有益であ
る。輸送・取扱等も簡便であるので、製品としての流通
も円滑に行なわれ、製品の普及によってさらに学習教育
の効果の向上が期待される。
【0059】また、学習用に限らず、娯楽用として適し
ており、小型で省スペース化が可能で、植物栽培に疎い
人でも手軽に栽培を楽しめる。
【0060】そして、キットは天候の影響を直接受けに
くい室内での栽培を前提として適切な器材を選抜して組
まれているので、安定した植物の栽培管理が行なわれる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】植物栽培キット(組み立てた状態)の斜視図で
ある。
【図2】フレーム11を構成する棒状体を例示する斜視
図である。
【図3】箱状フレーム13の実施の形態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
11 フレーム 11a,11b 複数の棒状体 13 箱状フレーム 21 光反射性シート 31 光源 41 栽培容器 51 栽培容器の受け皿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三橋 幸次 山形市小白川2−9−31 Fターム(参考) 2B022 AA03 BA02 BA04 BA16 DA01 DA06 2B027 ND10 UB03 UB11 2H043 BD24

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立設可能なフレームと、立設状態のフレ
    ームに被せられる折り曲げ可能な光反射性シートと、立
    設状態のフレームの空間内に配設される光源とを具備し
    てなる植物栽培用集光装置。
  2. 【請求項2】 前記フレームは棒状体からなり、該棒状
    体を組み合わせて立設可能に構成した請求項1記載の植
    物栽培用集光装置。
  3. 【請求項3】 前記光反射性シートはアルミニウムシー
    トからなる請求項1又は2記載の植物栽培用集光装置。
  4. 【請求項4】 つなぎあわせることにより立設可能なフ
    レームを構成する複数の棒状体と、内面が光反射性素材
    からなる折り曲げ可能なシート材と、立設状態のフレー
    ムの空間内に配設される光源とを同梱して構成された組
    立式の植物栽培用集光装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも内面が光反射性素材からなる
    シート材で構成された立設可能な箱状フレームと、立設
    状態の該フレームの空間内に配設される光源とを具備し
    てなる植物栽培用集光装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5記載の植物
    栽培用集光装置と、植物種子と、用土と、栽培容器と、
    該栽培容器の受け皿とを組み合わせてなる植物栽培キッ
    ト。
  7. 【請求項7】 前記用土と、前記栽培容器とに代えて、
    成形された培養基材を組み合わせてなる請求項6記載の
    植物栽培キット。
  8. 【請求項8】 さらに押し花又はしおり作成用の乾燥紙
    を組み合わせてなる請求項6又は7記載の植物栽培キッ
    ト。
  9. 【請求項9】 前記フレームを、栽培容器の受け皿に係
    合させて立設可能に構成した請求項6,7又は8記載の
    植物栽培キット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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