JP2015179174A - 光学ローパスフィルタ及び光学ローパスフィルタを備える撮像装置 - Google Patents

光学ローパスフィルタ及び光学ローパスフィルタを備える撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015179174A
JP2015179174A JP2014056332A JP2014056332A JP2015179174A JP 2015179174 A JP2015179174 A JP 2015179174A JP 2014056332 A JP2014056332 A JP 2014056332A JP 2014056332 A JP2014056332 A JP 2014056332A JP 2015179174 A JP2015179174 A JP 2015179174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
birefringent plate
incident
light
separation
incident light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014056332A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5880605B2 (ja
Inventor
正垣 達也
Tatsuya Masagaki
達也 正垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daishinku Corp
Original Assignee
Daishinku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daishinku Corp filed Critical Daishinku Corp
Priority to JP2014056332A priority Critical patent/JP5880605B2/ja
Priority to CN201580014590.6A priority patent/CN106164752A/zh
Priority to US15/125,182 priority patent/US20170097514A1/en
Priority to PCT/JP2015/054460 priority patent/WO2015141363A1/ja
Priority to TW104108778A priority patent/TWI657265B/zh
Publication of JP2015179174A publication Critical patent/JP2015179174A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5880605B2 publication Critical patent/JP5880605B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/28Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising
    • G02B27/283Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising used for beam splitting or combining
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/28Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising
    • G02B27/288Filters employing polarising elements, e.g. Lyot or Solc filters
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/42Diffraction optics, i.e. systems including a diffractive element being designed for providing a diffractive effect
    • G02B27/46Systems using spatial filters
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • G02B5/3083Birefringent or phase retarding elements

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】入射光の入射位置に対する分離パターンの位置の精度を向上させることが可能な光学ローパスフィルタを提供する。【解決手段】この光学ローパスフィルタ30は、垂直分離複屈折板31と、45?分離複屈折板32と、135?分離複屈折板33とを備える。45?分離複屈折板32と135?分離複屈折板33とは隣接して配置され、45?分離複屈折板32の厚みは135?分離複屈折板33の厚みと略等しく、45?分離複屈折板32の厚み及び135?分離複屈折板33の厚みはそれぞれ垂直分離複屈折板31よりも小さい。入射光Lの垂直分離複屈折板31に対する入射位置(点Pa1)は、入射光側から見て正方形状の分離パターン(点P11、P12、P13、P14)の略中央と重なる。【選択図】図2

Description

本発明は、光学ローパスフィルタ及び光学ローパスフィルタを備える撮像装置に関し、特に、入射光を四角形状の分離パターンの角に位置する4本の出射光に分離する3枚の複屈折板を備える光学ローパスフィルタなどの光学フィルタ及びそれを用いた撮像装置に関する。
従来、特許文献1には、入射光(単位光束)を水平方向に光分離する水平分離複屈折板と、1/4波長板等の偏光解消板と、入射光を垂直方向に光分離する垂直分離複屈折板とを備える光学ローパスフィルタ及び撮像装置が開示されている。この光学ローパスフィルタでは、入射光側から順に、水平分離複屈折板、偏光解消板、及び、垂直分離複屈折板が隣接して配置されている。このような光学ローパスフィルタは、CCD等の撮像素子の前段に設けられることにより、撮像素子で発生した疑似信号に関連する空間周波数成分を遮断及び減衰させて、モアレ現象の改善(低減)が図られている。
また、上述した光学ローパスフィルタは、入射光を四角形状の分離パターンの角に位置する4本の出射光に分離するように構成されている。具体的には、水平分離複屈折板に入射した光(単位光束)は、複屈折することにより、常光線と水平方向に分離された異常光線との2本の光に分離されて偏光解消板に入射される。偏光解消板に入射した常光線及び異常光線は、偏光解消板により偏光解消された状態で、垂直分離複屈折板に入射される。垂直分離複屈折板に入射した2本の光は、2本の常光線と垂直方向に分離された2本の異常光線との4本の光に分離されて出射される。その結果、光学ローパスフィルタから出射された光は、四角形状の分離パターンの角に位置する4本の光(単位光束)となる。しかしながら、上述した光学ローパスフィルタでは、偏光解消板の位相差の波長依存性に起因して、入射光の特定の波長領域において所望の四角形状の分離パターンが得られない場合がある。
また、上述の点について、特許文献1には所望の四角形状の分離パターンを得ることが可能な光学ローパスフィルタが開示されている。このような光学ローパスフィルタの構成について、図28及び図29を参照して説明する。
図28に示すように、従来の光学ローパスフィルタ500は、入射光を水平方向(X方向)に光分離する水平分離複屈折板501と、水平方向に対して反時計回り方向に45°回転させた方向(+45°方向)に光分離する+45°分離複屈折板502と、水平方向に対して時計回り方向に45°回転させた方向(−45°方向)に光分離する−45°分離複屈折板503と備えている。この光学ローパスフィルタ500では、入射光側から順に、水平分離複屈折板501、+45°分離複屈折板502、及び、−45°分離複屈折板503が隣接して配置されている。
水平分離複屈折板501の点Paに入射した入射光Lは、複屈折することにより、常光線LO1と、水平方向に分離された異常光線LE1との2本の光に分離される。換言すると、図29に示すように、点Paに入射した光(斜線部)は、矢印A方向(水平方向)に分離されることにより2点の光となる(点Pb、Pc)。
次に、図28に示すように、+45°分離複屈折板502の点Pbに入射した常光線LO1は、複屈折することにより、常光線LO2と、+45°方向に分離された異常光線LE2との2本の光に分離される。また、+45°分離複屈折板502の点Pcに入射した異常光線LE1は、複屈折することにより、常光線LO3と、+45°方向に分離された異常光線LE3との2本の光に分離される。換言すると、図29に示すように、点Pb及び点Pcに入射した光は、それぞれ、矢印B方向(+45°方向)に分離されることにより4点の光となる(点Pd、Pe、Pf、Pg)。
次に、図28に示すように、−45°分離複屈折板503の点Pdに入射した異常光線LE2は、常光線LO4として出射される(点P1)。これと同様に、−45°分離複屈折板503の点Peに入射した異常光線LE3は、常光線LO5として出射される(点P2)。一方、−45°分離複屈折板503の点Pfに入射した常光線LO2は、−45°方向に移動されて異常光線LE4として出射される(点P3)。これと同様に、−45°分離複屈折板503の点Pgに入射した常光線LO3は、−45°方向に移動されて異常光線LE5として出射される(点P4)。換言すると、図29に示すように、点Pf及び点Pgに入射した光は、それぞれ、矢印C方向(−45°方向)に移動されることにより4点の光となる(点P1、P2、P3、P4)。その結果、入射光Lは、点P1、P2、P3及びP4からなる四角形状の分離パターンの角に位置する4本の出射光(単位光束)に分離されることとなる。
特許第3829717号公報
しかしながら、従来の光学ローパスフィルタ500では、図28及び図29に示すように、入射光Lの水平分離複屈折板501に対する入射位置(点Pa)は、入射光側(光軸方向)から見た場合に、点P1、P2、P3及びP4の各点を結んで得られる四角形状の分離パターンの外側に配置されることとなる。このため、例えば、光学ローパスフィルタ全体を光軸に対して任意の角度で回転させた場合には、入射光の光学ローパスフィルタに対する入射位置と分離パターンの位置との位置関係が変化するという不都合がある。例えば、点Paを中心に点P1〜点P4が回転することとなる。その結果、入射光の入射位置に対する分離パターンの位置の精度が低下するという問題点がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、入射光の入射位置に対する分離パターンの位置の精度を向上させることが可能な光学ローパスフィルタ及び撮像装置を提供することを目的としている。
上述の課題を解決するための手段として、本発明による光学ローパスフィルタは、以下のように構成されている。
すなわち、本発明による光学ローパスフィルタは、入射光を四角形状の分離パターンの角に位置する4本の出射光に分離する3枚の複屈折板を備える構成を前提としている。また、本発明による光学ローパスフィルタでは、前記3枚の複屈折板は、入射光を垂直方向又は水平方向に光分離する第1複屈折板と、前記第1複屈折板の光分離方向に対して反時計回り方向に135°回転させた方向に光分離する第2複屈折板と、前記第1複屈折板の光分離方向に対して時計回り方向に135°回転させた方向に光分離する第3複屈折板とを含み、前記第2複屈折板と前記第3複屈折板とは、隣接して配置され、前記第2複屈折板の厚みは、前記第3複屈折板の厚みと略等しく、前記第2複屈折板の厚み及び前記第3複屈折板の厚みは、それぞれ前記第1複屈折板の厚みよりも小さく、入射光の前記複屈折板に対する入射位置は、入射光側から見て四角形状の分離パターンの略中央又は中央近傍と重なることを特徴とするものである。
かかる構成を備える光学ローパスフィルタによれば、入射光側から出射光側を見て、入射光の入射位置を中心とした分離パターンを構成することができる。これにより、入射光の入射位置を四角形状の分離パターンの略中央又は中央近傍と重なるように配置することができるので、入射光の入射位置が四角形状の分離パターンの外側に配置される場合と比べて、入射光の入射位置に対する四角形状の分離パターンの中央からのずれ量を小さくすることができる。その結果、光学ローパスフィルタ全体を光軸に対して任意の角度で回転させた場合に、入射光の入射位置と分離パターンの位置との変化量を小さくすることができる。これにより、入射光の入射位置に対する分離パターンの位置の精度を向上させることができる。
なお、本発明による第1、第2及び第3複屈折板について入射光側からの配置の順序の組み合わせとしては、第1、第2及び第3複屈折板の順序で配置する場合や、第1、第3及び第2複屈折板の順序で配置する場合や、第2、第3及び第1複屈折板の順序で配置する場合や、第3、第2及び第1複屈折板の順序で配置する場合等がある。
本発明の具体的な構成として、以下の複数のものが挙げられる。
本発明による光学ローパスフィルタにおいて、好ましくは、前記第2複屈折板の厚み及び前記第3複屈折板の厚みは、それぞれ前記第1複屈折板の厚みの(1/√2)倍であり、入射光は、前記複屈折板により正方形状の分離パターンの角に位置する4本の出射光に分離され、入射光の前記複屈折板に対する入射位置は、入射光側から見て正方形状の分離パターンの略中央と重なることを特徴とする。このように構成すれば、上述の作用効果に加えて、入射光の入射位置が正方形状の分離パターンの略中央と重なるように配置されるので、光学ローパスフィルタ全体を光軸に対して回転させた場合に入射光の入射位置が正方形状の分離パターンの位置に対して変化するのを抑制することができる。
また、本発明による光学ローパスフィルタにおいて、好ましくは、前記第1、第2及び第3複屈折板の光分離方向を矢印状の記号で表現して重ね合わせた場合に、前記矢印状の記号の各終端を接続した形状は、略三角形状となることを特徴とする。このように構成すれば、上述の作用効果に加えて、各複屈折板の光分離方向の矢印状の記号の各終端を接続した形状が略三角形状を有するように、各複屈折板の光分離方向(光軸の向き)を選択して各複屈折板を配置することにより、容易に、入射光の入射位置を四角形状の分離パターンの略中央又は中央近傍と重なるように配置することができる。
また、上述の課題を解決するための手段として、本発明による撮像装置は、以下のように構成されている。
すなわち、本発明による撮像装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学ローパスフィルタと、行方向及び列方向に沿って配置された少なくとも4つの画素を含む撮像素子とを備える構成を前提としている。また、本発明による撮像装置では、前記複屈折板により分離された4本の出射光は、それぞれ、前記撮像素子の4つの画素に向かって出射され、入射光の前記複屈折板に対する入射位置は、入射光側から見て前記撮像素子の4つの画素の略中央又は中央近傍と重なることを特徴としている。
かかる構成を備える撮像装置によれば、上述の作用効果に加えて、入射光の入射位置に対する分離パターンの中央からのずれ量を小さくしながら、入射光の入射位置に対する4つの画素の中央(4つの画素のうち隣接する画素の境界線が交差する点)とのずれ量も小さくすることができる。これにより、入射光の入射位置に対する分離パターンの位置及び撮像素子の画素の位置の精度を向上させながら、モアレの低減を図ることができる。
本発明の具体的な構成として、以下のものが挙げられる。
本発明による撮像装置において、好ましくは、入射光が入射される結合光学部をさらに備え、入射光側から順に、前記結合光学部、前記3枚の複屈折板、及び、前記撮像素子が配置されていることを特徴とする。このように構成すれば、上述の作用効果に加えて、被写体側からの入射光の入射位置と撮像素子の4つの画素の中央との位置精度を向上させた撮像装置を得ることができるので、撮像装置を自動車の車載用カメラとして搭載した場合に、自車周辺の車線境界線、道路標識及び歩行者等の位置をより正確に認識することができる。
上記のように、本発明による光学ローパスフィルタ及び撮像装置によれば、入射光の入射位置に対する分離パターンの位置の精度を向上させることができる。
第1実施形態による撮像装置の概略構成図である。 第1実施形態による光学ローパスフィルタの分解斜視図である。 入射光の分離(移動)パターンを説明するための模式図である。 垂直分離複屈折板の光分離方向を示す図である。 垂直分離複屈折板による分離パターンを説明するための模式図である。 45°分離複屈折板の光分離方向を示す図である。 45°分離複屈折板による分離パターンを説明するための模式図である。 135°分離複屈折板の光分離方向を示す図である。 135°分離複屈折板による移動パターンを説明するための模式図である。 図4、図6及び図8に示す各複屈折板の光分離方向を示す矢印の終端を接続した形状を示す模式図である。 図3、図5、図7及び図9に示す各複屈折板の光分離(移動)方向を示す矢印を連続的に接続した形状を示す模式図である。 入射光の入射位置と分離パターンと画素との位置関係を示す図である。 第2実施形態による光学ローパスフィルタの分解斜視図である。 入射光の分離(移動)パターンを説明するための模式図である。 垂直分離複屈折板による分離パターンを説明するための模式図である。 135°分離複屈折板による分離パターンを説明するための模式図である。 45°分離複屈折板による移動パターンを説明するための模式図である。 第3実施形態による光学ローパスフィルタの分解斜視図である。 入射光の分離(移動)パターンを説明するための模式図である。 45°分離複屈折板による分離パターンを説明するための模式図である。 135°分離複屈折板による移動パターンを説明するための模式図である。 垂直分離複屈折板による分離パターンを説明するための模式図である。 第4実施形態による光学ローパスフィルタの分解斜視図である。 入射光の分離(移動)パターンを説明するための模式図である。 135°分離複屈折板による分離パターンを説明するための模式図である。 45°分離複屈折板による移動パターンを説明するための模式図である。 垂直分離複屈折板による分離パターンを説明するための模式図である。 従来例による光学ローパスフィルタの分解斜視図である。 入射光の分離(移動)パターンを説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態による撮像装置100では、図1に示すように、光軸10に沿って外部の被写体側から光(単位光束)が入射される結合光学系であるレンズ20と、主面の形状が長方形状の水晶からなる光学ローパスフィルタ30と、CCDやCMOSなどの撮像素子40とが順に配置されている。なお、レンズ20は、本発明の「結合光学部」の一例である。
光学ローパスフィルタ30は、図2に示すように、入射光(単位光束)を垂直方向(Y方向)に光分離するように切断加工された垂直分離複屈折板31と、入射光を45°方向に光分離するように切断加工された45°分離複屈折板32と、入射光を135°方向に光分離するように切断加工された135°分離複屈折板33とを備えている。なお、垂直分離複屈折板31は本発明の「第1複屈折板」の一例であり、45°分離複屈折板32は本発明の「第2複屈折板」の一例であり、135°分離複屈折板33は本発明の「第3複屈折板」の一例である。
なお、本実施形態では、説明の便宜上、図2に示すX方向(水平方向)を基準(0°)とした場合に、基準から反時計回り方向に45°回転させた方向を45°方向とし、基準から反時計回り方向に135°回転させた方向を135°方向とし、基準から時計回り方向に90°回転させた方向を垂直方向(Y方向)として説明する。
また、換言すると、45°分離複屈折板32は、垂直分離複屈折板31の光分離方向(Y方向)に対して反時計回り方向に135°回転させた方向に入射光を光分離する機能を有している。また、135°分離複屈折板33は、垂直分離複屈折板31の光分離方向(Y方向)に対して時計回り方向に135°回転させた方向に入射光を光分離する機能を有している。また、45°分離複屈折板32の光分離方向と、135°分離複屈折板33の光分離方向とは、互いに直交している。
また、図2(図4、図6、図8)に示すように、各複屈折板31(32、33)に示す実線矢印から破線矢印に向かって(各複屈折板の手前の主面(紙面手前方向)から進行方向の主面(紙面奥方向)に向かって)、各複屈折板31(32、33)の厚み方向に対しても光分離方向が所定の角度傾いた状態となっている。
光学ローパスフィルタ30は、入射光側から順に、垂直分離複屈折板31、45°分離複屈折板32、及び、135°分離複屈折板33が隣接して配置されている。また、45°分離複屈折板32の厚みと、135°分離複屈折板33の厚みとは、略等しい。また、45°分離複屈折板32の厚み及び135°分離複屈折板33の厚みは、それぞれ、垂直分離複屈折板31の厚みよりも小さい。具体的には、45°分離複屈折板32の厚み及び135°分離複屈折板33の厚みは、それぞれ、垂直分離複屈折板31の厚みの(1/√2)倍である。換言すると、45°分離複屈折板32の厚み(135°分離複屈折板33の厚み):垂直分離複屈折板31の厚み=1:√2である。
上述した光学ローパスフィルタ30により、光学ローパスフィルタ30に入射した入射光は、正方形状の4点分離パターンに光分離され、入射光の垂直分離複屈折板31に対する入射位置は、入射光側から見て正方形状の4点分離パターンの略中央と重なるように配置される。
次に、光学ローパスフィルタ30による光分離について詳細に説明する。図2に示すように、垂直分離複屈折板31の点Pa1に入射した入射光Lは、複屈折することにより、常光線LO11と、異常光線LE11との2本の光(単位光束)に分離される。このとき、異常光線LE11は、垂直方向(Y方向)に分離される。換言すると、図3〜図5に示すように、点Pa1に入射した光(斜線部)は、矢印A1方向(垂直方向)に分離されることにより2点に分離される(点Pb1、Pc1)。なお、図2に示すように、常光線及び異常光線の経路上に付された矢印は、各光の偏光面の向きを示している。例えば、常光線LO11の偏光面の向きは、水平方向(X方向)であり、異常光線LE11の偏光面の向きは、垂直方向(Y方向)である。
次に、45°分離複屈折板32の点Pb1に入射した常光線LO11は、複屈折することにより、常光線LO12と、異常光線LE12との2本の光(単位光束)に分離される。このとき、異常光線LE12は、45°方向に分離される。また、45°分離複屈折板32の点Pc1に入射した異常光線LE11は、複屈折することにより、常光線LO13と、異常光線LE13との2本の光(単位光束)に分離される。このとき、異常光線LE13は、45°方向に分離される。換言すると、図3、図6及び図7に示すように、点Pb1及び点Pc1に入射した光は、それぞれ、矢印B1方向(45°方向)に分離されることにより4点に分離される(点Pd1、Pe1、Pf1、Pg1)。また、図2に示すように、常光線LO12及び常光線LO13の偏光面の向きは、135°方向であり、異常光線LE12及び異常光線LE13の偏光面の向きは、45°方向である。
次に、135°分離複屈折板33の点Pd1に入射した異常光線LE12は、常光線LO14として出射される(点P11)。これと同様に、135°分離複屈折板33の点Pe1に入射した異常光線LE13は、常光線LO15として出射される(点P12)。一方、135°分離複屈折板33の点Pf1に入射した常光線LO12は、135°方向に移動されて異常光線LE14として出射される(点P13)。これと同様に、135°分離複屈折板33の点Pg1に入射した常光線LO13は、135°方向に移動されて異常光線LE15として出射される(点P14)。換言すると、図3、図8及び図9に示すように、点Pf1及び点Pg1に入射した光は、それぞれ、矢印C1方向(135°方向)に移動することにより4点となる(点P11、P12、P13、P14)。また、図2に示すように、常光線LO14及び常光線LO15の偏光面の向きは、45°方向であり、異常光線LE14及び異常光線LE15の偏光面の向きは、135°方向である。
その結果、入射光Lは、点P11、P12、P13及びP14の各点を結んで得られる正方形状の分離パターンの角に位置する4本の出射光(単位光束)に分離されることとなる。また、第1実施形態では、図2及び図3に示すように、入射光L(図3に示す斜線部)の垂直分離複屈折板31に対する入射位置Pa1は、入射光側から出射光側を見た場合に、正方形状の分離パターンの中央と重なっている。具体的には、入射光Lの入射位置(点Pa1)は、分離パターンの点P11と点P14との対角線と、点P12と点P13との対角線との交点と重なっている。
また、図10に示すように、垂直分離複屈折板31、45°分離複屈折板32、及び、135°分離複屈折板33の光分離方向をそれぞれ矢印で表現して重ね合わせた場合に、各複屈折板の光分離方向を示す矢印の終端同士を直線で接続した形状は、略三角形状となっている。具体的には、図4に示す垂直分離複屈折板31、図6に示す45°分離複屈折板32、及び、図8に示す135°分離複屈折板33の光分離方向(破線矢印で示す方向)をそれぞれ矢印で表現して重ね合わせた場合に、図10に示すように、各矢印の終端31a、32a及び33aを直線で接続した形状は、二等辺三角形となっている。
また、図2、図3及び図11に示すように、各複屈折板により複屈折する光のうち異常光線の分離方向又は移動方向は、入射光側から透過順に連続的に見て略三角形状を有している。具体的には、図2及び図3に示すように、垂直分離複屈折板31における異常光線LE11の分離方向は、垂直方向(Y方向)である(図3に示す矢印A1)。また、45°分離複屈折板32における異常光線LE12及び異常光線LE13の分離方向は、45°方向である(図3に示す矢印B1)。また、135°分離複屈折板33における異常光線LE14及び異常光線LE15の移動方向は、135°方向である(図3に示す矢印C1)。そして、これらの矢印A1、B1及びC1の終端と始端とを複屈折板の配置順に接続することにより、接続された形状が略三角形状となる。すなわち、図3及び図11に示すように、矢印A1の終端と矢印B1の始端とを接続し、矢印B1の終端に矢印C1の始端を移動させて接続し、矢印C1の終端と矢印A1の始端とを接続する。これにより、各矢印A1、B1及びC1を接続した形状が二等辺三角形となる。
また、撮像素子40は、図12に示すように、行方向及び列方向に沿って正方形状の複数の画素41を備えている。これらの画素41上には、RGB(赤・緑・青)の色フィルターアレイが等間隔に並べられており、各画素41によりRGBそれぞれの色情報が認識される。
光学ローパスフィルタ30を透過した4本の出射光(点P11、P12、P13、P14)(図2参照)は、それぞれ、撮像素子40の4つの画素41に向かって出射される。ここで、入射光Lの光学ローパスフィルタ30に対する入射位置(点Pa1)は、入射光側から見た場合に、撮像素子40の4つの画素41の中央と重なっている。具体的には、入射光Lの入射位置(点Pa1)は、4つの画素41のうち隣接する画素41の境界線が交差する点と重なっている。
以上説明したように、第1実施形態による光学ローパスフィルタ30(撮像装置100)によれば、以下に列記するような効果が得られる。
第1実施形態では、上記のように、入射光Lの垂直分離複屈折板31に対する入射位置(点Pa1)を、入射光側から見て正方形状の分離パターン(点P11、P12、P13、P14)の略中央と重なるように配置する。これにより、入射光側から出射光側を見て、入射光Lの入射位置を中心とした分離パターンを構成することができる。その結果、入射光Lの入射位置を正方形状の分離パターンの中央と重なるように配置することができるので、入射位置が正方形状の分離パターンの外側に配置される場合と比べて、入射位置に対する正方形状の分離パターンの中央からのずれ量を小さくすることができる。これにより、光学ローパスフィルタ30全体を光軸に対して任意の角度で回転させた場合に、入射光Lの入射位置と分離パターンの位置との変化量を小さくすることができる。その結果、入射光Lの入射位置(点Pa1)に対する分離パターン(点P11、P12、P13、P14)の位置の精度を向上させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、45°分離複屈折板32の厚み及び135°分離複屈折板33の厚みを、それぞれ垂直分離複屈折板31の厚みの(1/√2)倍とし、入射光Lを各複屈折板31(32、33)により正方形状の分離パターンの角に位置する4本の出射光に分離し、入射光Lの垂直分離複屈折板31に対する入射位置(点Pa1)を入射光側から見て正方形状の分離パターン(点P11、P12、P13、P14)の略中央と重なるように配置する。これにより、上述の作用効果に加えて、入射光Lの入射位置が正方形状の分離パターンの略中央と重なるように配置されるので、光学ローパスフィルタ30を光軸に対して回転させた場合に入射光Lの入射位置(点Pa1)が正方形状の分離パターン(点P11、P12、P13、P14)の位置に対して変化するのを抑制することができる。
なお、第1実施形態では、45°分離複屈折板32の厚み(135°分離複屈折板33の厚み):垂直分離複屈折板31の厚み=1:√2とする例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、45°分離複屈折板32の厚み(135°分離複屈折板33の厚み):垂直分離複屈折板31の厚み=0.95〜1.05:1.34〜1.48の範囲で変更することが可能である。上記の範囲は、予めシミュレーションや実験結果等により得られたものであり、比率を1:√2とする場合と同様の効果が得られる範囲である。すなわち、上記の範囲内であれば、入射光の入射位置を正方形状の分離パターンの略中央又は中央近傍に配置することが可能である。
また、第1実施形態では、上記のように、各複屈折板31(32、33)の光分離方向を矢印で表現して重ね合わせた場合に、矢印の各終端31a(32a、33a)を接続した形状は、二等辺三角形状を有する。これにより、上述の作用効果に加えて、各複屈折板の光分離方向の矢印の各終端31a(32a、33a)を接続した形状が二等辺三角形状を有するように、各複屈折板の光分離方向(光軸の向き)を選択して各複屈折板を配置することにより、容易に、入射光Lの入射位置(点Pa1)を正方形状の分離パターン(点P11、P12、P13、P14)の略中央と重なるように配置することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、入射光Lの垂直分離複屈折板31に対する入射位置(点Pa1)を入射光側から見て撮像素子40の4つの画素41の中央と重なるように配置する。これにより、上述の作用効果に加えて、入射光Lの入射位置に対する分離パターンの中央からのずれ量を小さくしながら、入射光Lの入射位置に対する4つの画素41の中央とのずれ量も小さくすることができる。その結果、入射光Lの入射位置(点Pa1)に対する分離パターン(点P11、P12、P13、P14)の位置及び撮像素子40の画素41の位置の精度を向上させながら、モアレの低減を図ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、入射光側から順に、レンズ20、垂直分離複屈折板31、45°分離複屈折板32、135°分離複屈折板33、及び、撮像素子40を配置する。これにより、上述の作用効果に加えて、被写体側からの入射光Lの入射位置と撮像素子40の4つの画素41の中央との位置精度を向上させた撮像装置100を得ることができるので、撮像装置100を自動車の車載用カメラとして搭載した場合に、自車周辺の車線境界線、道路標識及び歩行者等の位置をより正確に認識することができる。
(第2実施形態)
次に、図13〜図17を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記した第1実施形態とは異なり、各複屈折板の入射光側からの配置順が異なっている。
この第2実施形態による光学ローパスフィルタ301は、図13に示すように、入射光側から順に、垂直分離複屈折板31、135°分離複屈折板33、及び、45°分離複屈折板32が隣接して配置されている。
次に、光学ローパスフィルタ301による光分離について説明する。図13に示すように、垂直分離複屈折板31の点Pa2に入射した入射光Lは、複屈折することにより、常光線LO21と、異常光線LE21との2本の光(単位光束)に分離される。このとき、異常光線LE21は、垂直方向(Y方向)に分離される。換言すると、図14及び図15に示すように、点Pa2に入射した光(斜線部)は、矢印A2方向(垂直方向)に分離されることにより2点に分離される(点Pb2、Pc2)。また、図13に示すように、常光線LO21の偏光面の向きは、水平方向(X方向)であり、異常光線LE21の偏光面の向きは、垂直方向(Y方向)である。
次に、135°分離複屈折板33の点Pb2に入射した常光線LO21は、複屈折することにより、常光線LO22と、異常光線LE22との2本の光(単位光束)に分離される。このとき、異常光線LE22は、135°方向に分離される。また、135°分離複屈折板33の点Pc2に入射した異常光線LE21は、複屈折することにより、常光線LO23と、異常光線LE23との2本の光(単位光束)に分離される。このとき、異常光線LE23は、135°方向に分離される。換言すると、図14及び図16に示すように、点Pb2及び点Pc2に入射した光は、それぞれ、矢印B2方向(135°方向)に分離されることにより4点に分離される(点Pd2、Pe2、Pf2、Pg2)。また、図13に示すように、常光線LO22及び常光線LO23の偏光面の向きは、45°方向であり、異常光線LE22及び異常光線LE23の偏光面の向きは、135°方向である。
次に、45°分離複屈折板32の点Pd2に入射した異常光線LE22は、常光線LO24として出射される(点P21)。これと同様に、45°分離複屈折板32の点Pe2に入射した異常光線LE23は、常光線LO25として出射される(点P22)。一方、45°分離複屈折板32の点Pf2に入射した常光線LO22は、45°方向に移動されて異常光線LE24として出射される(点P23)。これと同様に、45°分離複屈折板32の点Pg2に入射した常光線LO23は、45°方向に移動されて異常光線LE25として出射される(点P24)。換言すると、図14及び図17に示すように、点Pf2及び点Pg2に入射した光は、それぞれ、矢印C2方向(45°方向)に移動されることにより4点となる(点P21、P22、P23、P24)。また、図13に示すように、常光線LO24及び常光線LO25の偏光面の向きは、135°方向であり、異常光線LE24及び異常光線LE25の偏光面の向きは、45°方向である。
その結果、入射光Lは、点P21、P22、P23及びP24からなる正方形状の分離パターンの角に位置する4本の出射光(単位光束)に分離されることとなる。また、第2実施形態では、図13及び図14に示すように、入射光L(図14に示す斜線部)の垂直分離複屈折板31に対する入射位置Pa2は、入射光側から出射光側を見た場合に、正方形状の分離パターンの中央と重なっている。具体的には、入射光Lの入射位置(点Pa2)は、分離パターンの点P21と点P24との対角線と、点P22と点P23との対角線との交点と重なっている。
なお、第2実施形態のその他の構成及び効果は、上記した第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図18〜図22を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、上記した第1及び第2実施形態とは異なり、各複屈折板の入射光側からの配置順が異なっている。
第3実施形態による光学ローパスフィルタ302は、図18に示すように、入射光側から順に、45°分離複屈折板32、135°分離複屈折板33、及び、垂直分離複屈折板31が隣接して配置されている。
次に、光学ローパスフィルタ302による光分離について説明する。図18に示すように、45°分離複屈折板32の点Pa3に入射した入射光Lは、複屈折することにより、常光線LO31と、異常光線LE31との2本の光(単位光束)に分離される。このとき、異常光線LE31は、45°方向に分離される。換言すると、図19及び図20に示すように、点Pa3に入射した光(斜線部)は、矢印A3方向(45°方向)に分離されることにより2点に分離される(点Pb3、Pc3)。また、図18に示すように、常光線LO31の偏光面の向きは、135°方向であり、異常光線LE31の偏光面の向きは、45°方向である。
次に、135°分離複屈折板33の点Pb3に入射した常光線LO31は、135°方向に移動されて異常光線LE32として出射される。また、135°分離複屈折板33の点Pc3に入射した異常光線LE31は、常光線LO32として出射される。換言すると、図19及び図21に示すように、点Pb3に入射した光は、矢印B3方向(135°方向)に移動されることにより2点となる(点Pd3、Pe3)。また、図18に示すように、常光線LO32の偏光面の向きは、45°方向であり、異常光線LE32の偏光面の向きは、135°方向である。
次に、図18に示すように、垂直分離複屈折板31の点Pd3に入射した異常光線LE32は、複屈折することにより、常光線LO33と、異常光線LE33との2本の光(単位光束)に分離される。このとき、異常光線LE33は、垂直方向(Y方向)に分離される。そして、常光線LO33は点P31として出射され、異常光線LE33は点P32として出射される。また、垂直分離複屈折板31の点Pe3に入射した常光線LO32は、複屈折することにより、常光線LO34と、異常光線LE34との2本の光(単位光束)に分離される。このとき、異常光線LE34は、垂直方向(Y方向)に分離される。常光線LO34は点P33として出射され、異常光線LE34は点P34として出射される。換言すると、図19及び図22に示すように、点Pd3及び点Pe3に入射した光は、それぞれ、矢印C3方向(垂直方向)に分離されることにより4点となる(点P31、P32、P33、P34)。また、図18に示すように、常光線LO33及び常光線LO34の偏光面の向きは、水平方向(X方向)であり、異常光線LE33及び異常光線LE34の偏光面の向きは、垂直方向(Y方向)である。
その結果、入射光Lは、点P31、P32、P33及びP34からなる正方形状の分離パターンの角に位置する4本の出射光(単位光束)に分離されることとなる。また、第3実施形態では、図18及び図19に示すように、入射光L(図19に示す斜線部)の45°分離複屈折板32に対する入射位置Pa3は、入射光側から出射光側を見た場合に、正方形状の分離パターンの中央と重なっている。具体的には、入射光Lの入射位置(点Pa3)は、分離パターンの点P31と点P34との対角線と、点P32と点P33との対角線との交点と重なっている。
また、上記した第1及び第2実施形態では、図3及び図14に示すように、垂直分離複屈折板31において入射光が分離する際に正方形状の分離パターンの外側に移動するのに対して、第3実施形態では、図19に示すように、光の分離又は移動は正方形状の分離パターンの内側において行われる。
なお、第3実施形態のその他の構成及び効果は、上記した第1及び第2実施形態と同様である。
(第4実施形態)
次に、図23〜図27を参照して、第4実施形態について説明する。この第4実施形態では、上記した第1〜第3実施形態とは異なり、各複屈折板の入射光側からの配置順が異なっている。
第4実施形態による光学ローパスフィルタ303は、図23に示すように、入射光側から順に、135°分離複屈折板33、45°分離複屈折板32、及び、垂直分離複屈折板31が隣接して配置されている。
次に、光学ローパスフィルタ303による光分離について説明する。図23に示すように、135°分離複屈折板33の点Pa4に入射した入射光Lは、複屈折することにより、常光線LO41と、異常光線LE41との2本の光(単位光束)に分離される。換言すると、図24及び図25に示すように、点Pa4に入射した光(斜線部)は、矢印A4方向(135°方向)に分離されることにより2点に分離される(点Pb4、Pc4)。また、図23に示すように、常光線LO41の偏光面の向きは、45°方向であり、異常光線LE41の偏光面の向きは、135°方向である。
次に、45°分離複屈折板32の点Pb4に入射した常光線LO41は、45°方向に移動されて異常光線LE42として出射される。また、45°分離複屈折板32の点Pc4に入射した異常光線LE41は、常光線LO42として出射される。換言すると、図24及び図26に示すように、点Pb4に入射した光は、矢印B4方向(45°方向)に移動されることにより2点となる(点Pd4、Pe4)。また、図23に示すように、異常光線LE42の偏光面の向きは、45°方向であり、常光線LO42の偏光面の向きは、135°方向である。
次に、垂直分離複屈折板31の点Pd4に入射した異常光線LE42は、複屈折することにより、常光線LO43と、異常光線LE43との2本の光(単位光束)に分離される。このとき、異常光線LE43は、垂直方向(Y方向)に分離される。そして、常光線LO43は点P41として出射され、異常光線LE43は点P42として出射される。また、垂直分離複屈折板31の点Pe4に入射した常光線LO42は、複屈折することにより、常光線LO44と、異常光線LE44との2本の光(単位光束)に分離される。このとき、異常光線LE44は、垂直方向(Y方向)に分離される。常光線LO44は点P43として出射され、異常光線LE44は点P44として出射される。換言すると、図24及び図27に示すように、点Pd4及び点Pe4に入射した光は、それぞれ、矢印C4方向(垂直方向)に分離されることにより4点となる(点P41、P42、P43、P44)。また、図23に示すように、常光線LO43及び常光線LO44の偏光面の向きは、水平方向(X方向)であり、異常光線LE43及び異常光線LE44の偏光面の向きは、垂直方向(Y方向)である。
その結果、入射光Lは、点P41、P42、P43及びP44からなる正方形状の分離パターンの角に位置する4本の出射光(単位光束)に分離されることとなる。また、第4実施形態では、図23及び図24に示すように、入射光L(図24に示す斜線部)の135°分離複屈折板33に対する入射位置Pa4は、入射光側から出射光側を見た場合に、正方形状の分離パターンの中央と重なっている。具体的には、入射光Lの入射位置(点Pa4)は、分離パターンの点P41と点P44との対角線と、点P42と点P43との対角線との交点と重なっている。
また、上記した第1及び第2実施形態では、図3及び図14に示すように、垂直分離複屈折板31において入射光が分離する際に正方形状の分離パターンの外側に移動するのに対して、第4実施形態では、図24に示すように、光の分離又は移動は正方形状の分離パターンの内側において行われる。
なお、第4実施形態のその他の構成及び効果は、上記した第1〜第3実施形態と同様である。
−他の実施形態−
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記第1〜第4実施形態では、光学ローパスフィルタをレンズ及び撮像素子と組み合わせることにより撮像装置として使用する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、光学ローパスフィルタ単体で使用してもよいし、光学ローパスフィルタを撮像装置以外の装置に適用することも可能である。
また、上記第1〜第4実施形態では、正方形状の分離パターンを得る例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、入射光の入射位置が分離パターンの略中央又は中央近傍に配置されるのであれば、正方形状以外の四角形状の分離パターンでもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、主面が長方形状の複屈折板を適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、長方形状以外に正方形状や多角形状の複屈折板を適用してもよい。また、各複屈折板の形状が異なっていてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、第1複屈折板の一例として垂直分離複屈折板を適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、第1複屈折板の一例として水平分離複屈折板を適用してもよい。この場合、第2複屈折板の光分離方向を第1複屈折板の光分離方向(水平方向)に対して反時計回り方向に135°回転させた方向に設け、第3複屈折板の光分離方向を第1複屈折板の光分離方向(水平方向)に対して時計回り方向に135°回転させた方向に設けるとよい。
本発明は、光学ローパスフィルタ及び撮像装置に利用することができ、より詳細には、入射光を四角形状の分離パターンの角に位置する4本の出射光に分離する3枚の複屈折板を備える光学ローパスフィルタ及び撮像装置に利用することができる。
20 レンズ(結合光学部)
30、301、302、303 光学ローパスフィルタ
31 垂直分離複屈折板(第1複屈折板)
32 45°分離複屈折板(第2複屈折板)
33 135°分離複屈折板(第3複屈折板)
40 撮像素子
41 画素
100 撮像装置
すなわち、本発明による光学ローパスフィルタは、入射光を四角形状の分離パターンの角に位置する4本の出射光に分離する3枚の複屈折板を備える構成を前提としている。また、本発明による光学ローパスフィルタでは、前記3枚の複屈折板は、入射光を垂直方向又は水平方向に光分離する第1複屈折板と、前記第1複屈折板の光分離方向に対して反時計回り方向に135°回転させた方向に光分離する第2複屈折板と、前記第1複屈折板の光分離方向に対して時計回り方向に135°回転させた方向に光分離する第3複屈折板とを含み、前記第1複屈折板、前記第2複屈折板および前記第3複屈折板のそれぞれの光分離方向は、光入射側から光出射側へ向かって、各複屈折板の厚み方向に対して所定の角度傾いた状態となっており、前記第1複屈折板は、前記第2複屈折板および前記第3複屈折板よりも光入射側に配置され、前記第2複屈折板と前記第3複屈折板とは、隣接して配置され、前記第2複屈折板の厚みは、前記第3複屈折板の厚みと略等しく、前記第2複屈折板の厚み及び前記第3複屈折板の厚みは、それぞれ前記第1複屈折板の厚みよりも小さことを特徴とするものである。
本発明による光学ローパスフィルタにおいて、好ましくは、前記第2複屈折板の厚み及び前記第3複屈折板の厚みは、それぞれ前記第1複屈折板の厚みの(1/√2)倍であり、入射光は、前記複屈折板により正方形状の分離パターンの角に位置する4本の出射光に分離されることを特徴とする。このように構成すれば、上述の作用効果に加えて、入射光の入射位置が正方形状の分離パターンの略中央と重なるように配置されるので、光学ローパスフィルタ全体を光軸に対して回転させた場合に入射光の入射位置が正方形状の分離パターンの位置に対して変化するのを抑制することができる。
すなわち、本発明による撮像装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学ローパスフィルタと、行方向及び列方向に沿って配置された少なくとも4つの画素を含む撮像素子とを備える構成を前提としている。また、本発明による撮像装置では、前記複屈折板により分離された4本の出射光は、それぞれ、前記撮像素子の4つの画素に向かって出射されることを特徴としている。

Claims (5)

  1. 入射光を四角形状の分離パターンの角に位置する4本の出射光に分離する3枚の複屈折板を備える光学ローパスフィルタにおいて、
    前記3枚の複屈折板は、入射光を垂直方向又は水平方向に光分離する第1複屈折板と、前記第1複屈折板の光分離方向に対して反時計回り方向に135°回転させた方向に光分離する第2複屈折板と、前記第1複屈折板の光分離方向に対して時計回り方向に135°回転させた方向に光分離する第3複屈折板とを含み、
    前記第2複屈折板と前記第3複屈折板とは、隣接して配置され、
    前記第2複屈折板の厚みは、前記第3複屈折板の厚みと略等しく、
    前記第2複屈折板の厚み及び前記第3複屈折板の厚みは、それぞれ前記第1複屈折板の厚みよりも小さく、
    入射光の前記複屈折板に対する入射位置は、入射光側から見て四角形状の分離パターンの略中央又は中央近傍と重なることを特徴とする光学ローパスフィルタ。
  2. 請求項1に記載の光学ローパスフィルタにおいて、
    前記第2複屈折板の厚み及び前記第3複屈折板の厚みは、それぞれ前記第1複屈折板の厚みの(1/√2)倍であり、
    入射光は、前記複屈折板により正方形状の分離パターンの角に位置する4本の出射光に分離され、
    入射光の前記複屈折板に対する入射位置は、入射光側から見て正方形状の分離パターンの略中央と重なることを特徴とする光学ローパスフィルタ。
  3. 請求項1又は2に記載の光学ローパスフィルタにおいて、
    前記第1、第2及び第3複屈折板の光分離方向を矢印状の記号で表現して重ね合わせた場合に、前記矢印状の記号の各終端を接続した形状は、略三角形状となることを特徴とする光学ローパスフィルタ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学ローパスフィルタと、
    行方向及び列方向に沿って配置された少なくとも4つの画素を含む撮像素子とを備える撮像装置において、
    前記複屈折板により分離された4本の出射光は、それぞれ、前記撮像素子の4つの画素に向かって出射され、
    入射光の前記複屈折板に対する入射位置は、入射光側から見て前記撮像素子の4つの画素の略中央又は中央近傍と重なることを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置において、
    入射光が入射される結合光学部をさらに備え、
    入射光側から順に、前記結合光学部、前記3枚の複屈折板、及び、前記撮像素子が配置されていることを特徴とする撮像装置。
JP2014056332A 2014-03-19 2014-03-19 光学ローパスフィルタ及び光学ローパスフィルタを備える撮像装置 Active JP5880605B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014056332A JP5880605B2 (ja) 2014-03-19 2014-03-19 光学ローパスフィルタ及び光学ローパスフィルタを備える撮像装置
CN201580014590.6A CN106164752A (zh) 2014-03-19 2015-02-18 光学低通滤波器以及具有光学低通滤波器的拍摄装置
US15/125,182 US20170097514A1 (en) 2014-03-19 2015-02-18 Optical low-pass filter and imaging device provided with optical low-pass filter
PCT/JP2015/054460 WO2015141363A1 (ja) 2014-03-19 2015-02-18 光学ローパスフィルタ及び光学ローパスフィルタを備える撮像装置
TW104108778A TWI657265B (zh) 2014-03-19 2015-03-19 光學低通濾波器及具備光學低通濾波器之攝像裝置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014056332A JP5880605B2 (ja) 2014-03-19 2014-03-19 光学ローパスフィルタ及び光学ローパスフィルタを備える撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015179174A true JP2015179174A (ja) 2015-10-08
JP5880605B2 JP5880605B2 (ja) 2016-03-09

Family

ID=54144342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014056332A Active JP5880605B2 (ja) 2014-03-19 2014-03-19 光学ローパスフィルタ及び光学ローパスフィルタを備える撮像装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20170097514A1 (ja)
JP (1) JP5880605B2 (ja)
CN (1) CN106164752A (ja)
TW (1) TWI657265B (ja)
WO (1) WO2015141363A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019035946A (ja) * 2017-08-10 2019-03-07 キヤノン株式会社 光学ローパスフィルタおよび撮像装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3441804A1 (en) * 2017-08-10 2019-02-13 Canon Kabushiki Kaisha Optical low-pass filter and imaging apparatus

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10229525A (ja) * 1997-02-13 1998-08-25 Sharp Corp 撮像装置
JP2004125857A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Kinseki Ltd 複屈折板および光学ローパスフィルタの製造方法
JP2007235890A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Fujifilm Corp 撮像装置
WO2008152781A1 (ja) * 2007-06-12 2008-12-18 Panasonic Corporation 投写型画像表示装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2184999A (en) * 1938-02-24 1939-12-26 Polaroid Corp Light filter
WO2001065306A1 (fr) * 2000-02-29 2001-09-07 Daishinku Corporation Dispositif optique
KR101588029B1 (ko) * 2007-08-10 2016-01-25 코닌클리케 필립스 엔.브이. 조명 디바이스
WO2010070772A1 (ja) * 2008-12-19 2010-06-24 株式会社有沢製作所 液晶フィルタ、位相差板及び光学ローパスフィルタ
EP2400321A1 (en) * 2009-02-20 2011-12-28 Toppan Printing Co., Ltd. Phase-type diffraction device, manufacturing method thereof and image pick-up apparatus

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10229525A (ja) * 1997-02-13 1998-08-25 Sharp Corp 撮像装置
JP2004125857A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Kinseki Ltd 複屈折板および光学ローパスフィルタの製造方法
JP2007235890A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Fujifilm Corp 撮像装置
WO2008152781A1 (ja) * 2007-06-12 2008-12-18 Panasonic Corporation 投写型画像表示装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019035946A (ja) * 2017-08-10 2019-03-07 キヤノン株式会社 光学ローパスフィルタおよび撮像装置
JP7207883B2 (ja) 2017-08-10 2023-01-18 キヤノン株式会社 光学ローパスフィルタおよび撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2015141363A1 (ja) 2015-09-24
TW201602641A (zh) 2016-01-16
JP5880605B2 (ja) 2016-03-09
US20170097514A1 (en) 2017-04-06
TWI657265B (zh) 2019-04-21
CN106164752A (zh) 2016-11-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10203509B2 (en) Three-dimensional display device and three-dimensional display method
WO2016197499A1 (zh) 显示面板及显示装置
WO2019072071A1 (zh) 显示面板和显示装置
TWI648800B (zh) 畫素結構
US10002893B2 (en) Image sensor including hybrid pixel structure
US20180164154A1 (en) Image sensor having beam splitter
US8970809B2 (en) Image display apparatus and method of driving the same
US20100097545A1 (en) Lenticular display systems with offset color filter array
US20120026586A1 (en) Display device and phase retardation film
JP5880605B2 (ja) 光学ローパスフィルタ及び光学ローパスフィルタを備える撮像装置
US20150362637A1 (en) Electro-optical device and electronic apparatus
JP2012182569A (ja) 表示装置
US9235087B2 (en) Active matrix structure and liquid crystal display panel
TWI542905B (zh) 透明立體顯示器及其操作方法
JP2016096254A (ja) 固体撮像装置
JP6789696B2 (ja) 光学ローパスフィルタおよびそれを有する撮像装置、撮像ユニット
WO2014080627A1 (ja) 撮像素子、及び撮像装置
CN109387950B (zh) 光学低通滤波器和成像装置
WO2019061948A1 (zh) Rgbx显示面板及液晶显示装置
US9819924B2 (en) Image pickup element and image pickup apparatus
TWI425464B (zh) 顯示裝置與相位延遲膜
EP4163978A1 (en) Image sensor including color separating lens array and electronic apparatus including the image sensor
KR20240002081A (ko) 이미지 센서 및 이를 포함하는 전자 장치
JP2012242564A (ja) 偏光モジュール及び画像表示装置
JPH03293316A (ja) 水晶光学フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5880605

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250