JP2015177914A - 洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】医療器具が備える長尺状の構成部材の先端端面の効率的な洗浄を可能とし、さらに衛生的な手技を実現可能とする洗浄装置を提供する。
【解決手段】洗浄装置100は、内腔111と、内腔に連通する先端開口部112bと、洗浄液を内腔へ流入させる流入部114と、洗浄液を内腔から流出させる流出部115と、を備える洗浄用シース110と、流入部を介して洗浄用の液体を内腔へ供給して、内視鏡10の挿入部20の先端端面21に洗浄液を付着させる洗浄液供給部150と、流出部を介して内腔に吸引圧を作用させて、内視鏡の挿入部の先端端面に付着した洗浄液を洗浄用シースから排出させる洗浄液吸引部160とを有する。
【選択図】図2
【解決手段】洗浄装置100は、内腔111と、内腔に連通する先端開口部112bと、洗浄液を内腔へ流入させる流入部114と、洗浄液を内腔から流出させる流出部115と、を備える洗浄用シース110と、流入部を介して洗浄用の液体を内腔へ供給して、内視鏡10の挿入部20の先端端面21に洗浄液を付着させる洗浄液供給部150と、流出部を介して内腔に吸引圧を作用させて、内視鏡の挿入部の先端端面に付着した洗浄液を洗浄用シースから排出させる洗浄液吸引部160とを有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、医療器具の洗浄に使用される洗浄装置に関する。
医療分野において患者の体腔内に導入した各種の医療器具を使用して疾患部位の観察や処置などが一般的に行われている。例えば、内視鏡などには、生体内に導入可能に構成された長尺状のプローブ(挿入部)が備えられており、その先端部には対物レンズ等を含む観察光学系が配置されている。内視鏡を使用した手技下において、プローブ先端面に血液や体液等が付着してしまうと、撮像画像が不鮮明なものとなるため、円滑な手技が妨げられてしまう。なお、内視鏡以外の医療装置を使用して各種の手技を行うような場合においても各種の汚れ等が装置の先端面に付着してしまうと、円滑な手技を実現し難くなってしまう。このため、例えば、下記特許文献1や下記特許文献2に記載されたようなシース型の洗浄装置を使用することで手技中に医療装置の先端面に付着した付着物を除去する試みがなされている。
しかしながら、いずれの洗浄装置も洗浄液により医療装置の先端面(プローブ先端面)の付着物を除去し得るようには構成されてはいるが、吐出した洗浄液を回収するようには構成されていない。このため、プローブ先端面から除去した付着物は洗浄液とともにそのまま体内へ送り込まれてしまい、体内に残留してしまう。したがって、衛生的な手技を実現することができず、患者の身体に悪影響を及ぼす虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、医療器具が備える長尺状の構成部材の先端端面の効率的な洗浄を可能とし、さらに衛生的な手技を実現可能とする洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明に係る洗浄装置は、生体内に導入可能に構成された長尺状の構成部材を備える医療器具の洗浄に用いられる洗浄装置であって、前記長尺状の構成部材が配置される内腔と、前記内腔に連通する先端開口部と、前記洗浄用の液体を前記内腔へ流入させる流入部と、前記洗浄用の液体を前記内腔から流出させる流出部と、を備える洗浄用シースと、前記流入部を介して前記洗浄用の液体を前記内腔へ供給して、前記長尺状の構成部材の先端端面に前記洗浄用の液体を付着させる洗浄液供給部と、前記流出部を介して前記内腔に吸引圧を作用させて、前記長尺状の構成部材の先端端面に付着した前記洗浄用の液体を前記洗浄用シースから排出させる洗浄液吸引部と、を有する洗浄装置。
本発明に係る洗浄装置によれば、洗浄用シースの内腔に医療器具の長尺状の構成部材を配置した状態で洗浄用の液体を供給することにより、長尺状の構成部材の先端端面に洗浄用の液体を付着させることができ、さらに内腔に吸引圧を作用させることで長尺状の構成部材の先端端面に付着した各種の付着物を洗浄用の液体とともに洗浄用シースから排出することができる。したがって、医療器具が備える長尺状の構成部材の先端端面の効率的な洗浄を行うことができ、さらに衛生的な手技を実現することが可能になる。
また、長尺状の構成部材の先端端面における前記洗浄用の液体の付着量を増加させる付着量増加部を有するように構成されている場合、先端端面により多くの洗浄用の液体を付着させた状態で付着物を洗い流すことが可能になるため、洗浄効率をより一層向上させることが可能になる。
また、付着量増加部が、洗浄用シースの先端側に設けられた親水性コート部と長尺状の構成部材の先端端面に設けられた疎水性コート部のうちの少なくとも一方を有するように構成されている場合、親水性コート部により洗浄用シース側から長尺状の構成部材側へ洗浄用の液体を円滑に移動し、また疎水性コート部により長尺状の構成部材の先端端面から洗浄用の液体を速やかに排出させることができ、洗浄効率を向上させることができる。
また、付着量増加部が、長尺状の構成部材の先端端面へ洗浄用の液体を導流するガイド部を有する場合、長尺状の構成部材の先端端面に洗浄用の液体が接触する量を増加させることが可能になるため、洗浄用の液体が付着する付着量の増加を図ることが可能になる。
また、ガイド部が、長尺状の構成部材の先端端面側へ突出するガイド面を備える第1ガイド部材を有する場合、洗浄用シース側から長尺状の構成部材の先端端面側へ好適に洗浄用の液体を導流することができ、かつ、ガイド面と長尺状の構成部材の先端端面との間の空間において洗浄用の液体を滞留させることが可能になるため、洗浄用の液体の付着量を増加させることが可能になる。また、ガイド部が、長尺状の構成部材の先端部に設けられ長尺状の構成部材の先端端面の前面に液体滞留領域を区画する第2ガイド部材を有する場合、液体滞留領域に滞留させた洗浄用の液体をより好適に付着させることが可能になる。
また、第1ガイド部材が、当該第1ガイド部材に作用する圧力の変化に応じて長尺状の構成部材の先端端面との間の距離が可変可能に構成されている場合、洗浄用の液体と長尺状の構成部材の先端端面とが接触する量を第1ガイド部材の可動量で調整することが可能になるため、洗浄用の液体の付着量の増減を調整することが可能になる。
また、付着量増加部が、洗浄用シースの先端側の一部に形成された他の部位よりも大きな表面積を有する第1液体保持部と、長尺状の構成部材の先端側の一部に形成された他の部位よりも大きな表面積を有する第2液体保持部のうちの少なくとも一方を有する場合、表面積を調整する比較的簡単な方法で洗浄用の液体の付着量を増加させることが可能になるため、装置構成の簡素化および製造コストの削減を図ることができる。
また、洗浄用シースが、内腔に作用する吸引圧を調整するための吸引圧調整孔を有する場合、吸引圧調整孔の開度を調整する簡単な作業で吸引圧の調整を行うことが可能になるため、吸引圧の調整に要する作業を簡単かつ迅速に行うことが可能になる。また、洗浄液の供給部・吸引部での圧力調整を省略できるため、システム全体を簡素化できる。
また、洗浄用シースが、洗浄用の液体が流通可能に構成された補助流路と、補助流路内における洗浄用の液体の流れを制御する制御弁とを有する場合、長尺状の構成部材の先端端面の洗浄を実施するタイミングを適切に制御することが可能になるため、利便性がより一層優れた装置となる。
また、医療器具が、先端部に撮像用レンズが配置された挿入部からなる長尺状の構成部材を備える内視鏡である場合、生体内に導入して使用する際に内視鏡の先端端面を清潔に維持することができ、付着物が付着した場合においても鮮明な画像を取得することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(第1実施形態)
図1、図2は第1実施形態に係る洗浄装置の構成の説明に供する図であり、図3、図4は、第1実施形態に係る洗浄装置の作用の説明に供する図である。
図1、図2は第1実施形態に係る洗浄装置の構成の説明に供する図であり、図3、図4は、第1実施形態に係る洗浄装置の作用の説明に供する図である。
図1を参照して、本実施形態に係る洗浄装置100は、医療分野において使用される各種の医療器具を洗浄するための装置である。洗浄対象となる医療器具は、生体内に導入可能に構成された長尺状の構成部材を備えるものであれば特に限定されないが、以下の各実施形態の説明においては、長尺状の構成部材としての挿入部(プローブデバイス)20を備える内視鏡10に適用した例を説明する。
図1、図2に示すように、概説すると、洗浄装置100は、内視鏡10の挿入部20が配置される内腔111を備える洗浄用シース110と、洗浄用シース110へ所定の洗浄用の液体(以下、洗浄液とする)を供給する洗浄液供給部150と、洗浄液を洗浄用シース110の外部へ排出させる洗浄液吸引部160とを有している。
図2に示すように、洗浄用シース110は、軸方向に延在した管状の長尺部材により構成されている。洗浄用シース110には、内腔111に連通する先端開口部112aおよび基端開口部112bと、内腔111と略平行に軸方向に延在する補助流路113と、洗浄液を内腔111へ流入させる流入部114と、洗浄液を内腔111から流出させる流出部115とが設けられている。
流入部114は、内腔111と補助流路113とを連通する貫通孔により構成されている。流入部114は、例えば、図2に示すように、洗浄用シース110に内視鏡10を装着した状態において内視鏡10の先端端面21付近に配置されるように洗浄用シース110の先端側に設けられる。このような位置に流入部114を配置することにより、洗浄を実施する際に、流入部110を介して内腔111へ流入させた洗浄液を内視鏡10の先端端面21へ容易に案内することが可能になり、洗浄力の向上を図ることが可能になる(図3を参照)。
流出部115は、基端開口部112bに配置された所定のシール部材116に形成された貫通孔により構成されている。後述するようにシール部材116は、洗浄用シース110に対して内視鏡10を液密に固定するために設けられている。
洗浄用シース110を構成する材料は、生体内へ導入可能のものであれば特に限定されないが、例えば、生体内への導入性等を考慮して可撓性を備えるものが使用される。例えば、医療分野において公知のカテーテルなどに使用される材料と同様の材料を使用することができ、一例として、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ(4−メチルペンテン−1)、のような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等、ステンレス、チタン、ニッケルチタン等の金属材料等を使用することができる。
洗浄液供給部150は、例えば、洗浄液を圧送可能に構成された公知の流体ポンプにより構成することができる。洗浄液は、図1に簡略化して示す洗浄液保管部151に予め保管される。洗浄液保管部151は、所定の容積を備える容器によって構成されている。図2に示すように、洗浄液供給部150は、液体等の流体が流通可能な所定の流体チューブ152を介して洗浄用シース110に形成された補助流路113の基端開口部113bに液密に接続されている。
洗浄液としては、例えば、純水、精製水、生理食塩水、これらの液体に所定の滅菌ガス等を含有させたものなどが使用される。
洗浄液吸引部160は、例えば、吸引圧(負圧)を発生させる公知の吸引ポンプにより構成することができる。洗浄液吸引部160により吸引した洗浄液は、図1に簡略化して示す排液収容部161に保管される。排液収容部161は、所定の容積を備える容器によって構成されている。図2に示すように、洗浄液吸引部160は、液体等の流体が流通可能な所定の流体チューブ162を介して、シール部材116に形成された流出部115に液密に接続されている。
洗浄液供給部150および洗浄液吸引部160は、例えば、公知のCPUなどからなる制御部により自動制御がなされるように構成してもよいし、作業者(手技者)が各種のコントローラー等を操作して動作制御するように構成してもよい。
図2に示すように、洗浄用シース110には、内腔111に作用する吸引圧を調整するための吸引圧調整孔118が設けられている。吸引圧調整孔118は、洗浄用シース110の内腔111の内外に連通する貫通孔により構成されている。また、吸引圧調整孔118は、洗浄液吸引部160が接続された流出部115に近接した位置に設けられている。
吸引圧調整孔118が塞がれずに開口した状態においては、吸引圧調整孔118を通して内腔111が外気に開放された状態となるため、内腔111には十分な吸引圧が発生しない。この際に内腔111へ洗浄液を供給すると、内腔111は洗浄液で満たされる。一方で、吸引圧調整孔118を、例えば、手指等を使用して塞ぐと、吸引圧調整孔118の開度(開口面積)に応じて外気を吸引する量が減少して、代わりに内腔111に作用する吸引圧が大きくなり、洗浄液が吸引される。その結果、洗浄液が洗浄用シース110から排出される。つまり、吸引圧調整孔118は、その開度に応じて内腔111に作用する吸引圧を調整する圧力調整機構としての機能を有する。これにより、洗浄液供給部150および洗浄液吸引部160での圧力調整が不要になり、システムを簡素化することができる。なお、吸引圧調整孔118からの洗浄液の漏洩等を防止するために、吸引圧調整孔118に、例えば、内腔111からの液体の流出を防止する一方弁などを設置してもよい。
図2に示すように、洗浄用シース110に備えられたシール部材116には、内視鏡10の挿入部20が挿入配置される挿通孔117が形成されている。内視鏡10の挿入部20を挿通孔117に挿通させると、挿入部20の外面が挿通孔117の内面に圧接される。これにより、内視鏡10は軸方向の位置が位置決めされた状態で洗浄用シース110に装着される。なお、洗浄用シース110に対して内視鏡10を装着および固定する方法は、シール部材116を使用した方法に限定されず、例えば、嵌合やねじ込み等の機械的な固定機構を洗浄用シース110および内視鏡10に設けて、このような固定機構により行ってもよい。
シール部材116を構成する材料の材質は特に限定されないが、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料を使用することができる。なお、シール部材116は、例えば、溶着や融着、接着剤等の公知の方法で洗浄用シース110の内腔111に固定される。
洗浄用シース110の内腔111に内視鏡10の挿入部20を挿入配置すると、内腔111の内周面と挿入部20の外周面との間には、流入部114および流出部115のそれぞれに連通する流路170が区画される。洗浄液供給部150を動作させて洗浄液を洗浄用シース110へ供給し、さらに洗浄液吸引部160を動作させて内腔111に吸引圧を作用させると、洗浄液は、補助流路113、流入部114、内腔111(流路170)、流出部115を順に経由して洗浄用シース110の外部へ排出される。
図示する洗浄装置100においては、補助流路113側から洗浄液を供給し、内腔111に設置されたシール部材116側から洗浄液を排出するように構成しているが、例えば後述するように、シール部材116側から洗浄液を供給し、補助流路113側から洗浄液を排出するように構成することも可能である。このような変更がなされる場合においても、洗浄用シース110に装着された内視鏡10の挿入部20の先端端面21へ洗浄液を供給することが可能になるため、洗浄機能が損なわれることはない。また、例えば、洗浄液供給部150に洗浄液吸引部としての機能も備える公知の流体ポンプを使用し、さらに洗浄液吸引部160に洗浄液供給部としての機能も備える公知の流体ポンプを使用し、洗浄を実施している際にそれぞれの供給・吸引動作を適宜切り替えて使用することで、流入部114を流出部としても機能させ、さらに流出部115を流入部としても機能させることが可能である。
洗浄用シース110と内視鏡10との軸方向の位置関係は、例えば、図2に示すように、内視鏡10の挿入部20の先端端面21が、洗浄用シース110の先端開口部112aから基端側に所定距離だけ引き込まれた位置となるように設定することができる。このように内視鏡10を配置することにより、後述するように挿入部20の先端端面21に洗浄液を付着させ易くなる。なお、洗浄用シース110の先端開口部112aから基端側へ過度に引き込んだ位置に挿入部20の先端端面21を配置してしまうと、内視鏡10の観察範囲(視野角)が狭くなってしまうため、観察範囲が適切に確保される範囲で基端側に引き込んだ位置に配置されることが好ましい。
内視鏡10は、挿入部20全体またはその一部が可撓性を有するように構成された公知の軟性内視鏡である。内視鏡10は、図1、図2において簡略化して示されるように、挿入部20と、先端側に配置された対物レンズ(撮像レンズ)22と、挿入部20の基端側に連接された接眼部23とを備える。図示省略するが、内視鏡10の挿入部20内には、対物レンズ22により結像した光学像を接眼部23へ伝送するイメージガイドが配置されている。また、内視鏡10には、各種の処置具を挿入するためのワーキングチャネルや挿入部20を湾曲操作等する際に使用される操作部などの公知の構成部材を備えさせることが可能である。
洗浄用シース110の各部の寸法(内径、外径、軸方向の長さ等)は、内視鏡10の挿入部20を内腔111に挿入配置することが可能な限りにおいて特に制限はなく、洗浄対象となる医療器具(内視鏡等)の形状や寸法等に応じて適宜変更することが可能である。
次に、洗浄装置100の使用例を説明する。
内視鏡10による観察対象部位としては、各種の手技を行う際に観察対象となる疾患部位やその疾患部位が形成された生体器官(体腔)が挙げられる。一例として、血管、胆管、気管、食道、尿道、耳鼻内腔、その他の臓器が観察対象として挙げられる。ここでは、鼻内部の各部(例えば、外鼻道、副鼻腔、狭窄部等)の観察を実施するために内視鏡10を使用した場合の使用例を説明する。
まず、洗浄装置100の使用に先立ち、洗浄装置100に内視鏡10を装着する作業を行う。内視鏡10の挿入部20を内腔111へ押し込むと、図2に示すように内視鏡10の挿入部20の基端側の一部がシール部材116により保持される。装着作業の際に、内視鏡10の挿入部20の先端端面21(以下、対物レンズ22の先端面とも記載する)が流入部114付近に位置するように位置決めをする。
内視鏡10と洗浄装置100を組み付けた後、内視鏡10を使用して観察画像を取得する。内視鏡10の挿入部20は、洗浄装置100の洗浄用シース110とともに、例えば、外鼻孔を介して鼻内部へ導入する。
鼻内部には、鼻汁等の比較的粘性の高い粘液が存在する。このため、鼻内部で内視鏡10を移動させると、その先端部に設けられた対物レンズ22の先端面21に鼻汁が付着してしまい、取得される観察画像が不鮮明なものとなってしまう虞がある。また、例えば、副鼻腔炎等の疾患の原因となる狭窄部を拡張や切除等する手技を実施する際には処置に伴い出血が生じる可能性もあり、出血が生じた場合に対物レンズ22に血液が付着してしまうと観察画像は不鮮明なものとなってしまう。このように、体液や分泌物、血液等の各種の付着物により対物レンズ22の先端端面21が汚れてしまった場合には、洗浄装置100を使用して付着物を除去する作業を実施する。
図3には、対物レンズ20の先端面21を洗浄液で洗い流す様子が示される。図中の矢印fは洗浄液の流れを例示するものである。
洗浄に際して、洗浄液供給部150および洗浄液吸引部160を動作させる。洗浄用シース110へ供給された洗浄液は、補助流路113を経由して、当該補助流路113に連通する流入部114へ送られる。洗浄液は、流入部114を介して内腔111(流路170)へ流入する。その後、洗浄液は、内視鏡10の挿入部20の先端端面21を通過して排液収容部161へ送られる(図1を参照)。
上記のように洗浄液が送液される過程において、挿入部20の先端端面21が洗い流されることにより先端端面21に付着した付着物が除去される。また、挿入部20の先端端面21を経由した後の洗浄液と先端端面21から除去された付着物は、流出部115を経由して洗浄用シース110の外部へ排出される。
ここで、図4には、挿入部20の先端端面21へ供給された洗浄液f1の一部が挿入部20の先端端面21に付着し、付着した洗浄液f1により先端端面21の洗浄が行われる様子が示される。
図4(A)に示すように、洗浄液f1は、挿入部20の先端端面21の前方を通過する際に挿入部20の先端端面21の一部または全体を覆いながら流される。
図4(B)に示すように、一部の洗浄液f1が挿入部20の先端端面21に残留して付着すると、先端端面21に付着した付着物aが洗浄液f1に浸された状態となる。そして、図4(C)に示すように、洗浄液f1が流されるように内腔111に吸引圧を作用させると、洗浄液f1とともに付着物aが除去される。このように、洗浄液f1が挿入部20の先端端面21に付着した状態で吸引圧を作用させることにより、先端端面21に洗浄液f1を単純に吐出させて洗浄する場合に比べて、洗浄効率を向上させることが可能になる。例えば、鼻汁などの比較的粘性の高い付着物が挿入部20の先端端面21に固着しているような場合においても、その除去を効率よく実施することが可能になる。
ここで、洗浄装置100では、挿入部20の先端端面21への洗浄液f1の付着量を増加させるために、挿入部20の先端端面21を洗浄用シース110の先端開口部112aから基端側に所定距離だけ引き込んだ位置に配置している(図2を参照)。このように配置することで、挿入部20の先端端面21と洗浄用シース110の先端開口部112aとの間に、洗浄液f1を滞留させることが可能な所定の空間180を区画することができる。
また、洗浄液f1は、表面張力の作用によって挿入部20の先端端面21に付着するが、付着した状態を所定の時間に亘って維持するために、例えば、内腔111に作用させる吸引圧を適宜調整することができる。例えば、洗浄開始時は洗浄液供給部150および洗浄液吸引部160を動作させて洗浄液f1を挿入部20の先端端面21へ導流させた後、一時的に吸引圧を下げるように、または吸引を停止するように洗浄液吸引部160を操作する。これにより、挿入部20の先端端面21に接触した洗浄液f1の一部を、そのまま先端端面21に残留させることが可能になる。
以上のように本実施形態に係る洗浄装置100によれば、洗浄用シース110の内腔111に内視鏡10の挿入部20を配置した状態で洗浄液f1を供給することにより、挿入部20の先端端面21(対物レンズ22の先端面)に洗浄液体f1を付着させることができ、さらに内腔111に吸引圧を作用させることで挿入部20の先端端面21に付着した各種の付着物aを洗浄液f1とともに洗浄用シース110から排出することができる。したがって、内視鏡10の挿入部20の先端端面21の効率的な洗浄を行うことができ、さらに衛生的な手技を実現することが可能になる。
また、洗浄用シース110が、内腔111に作用する吸引圧を調整するための吸引圧調整孔118を有するため、吸引圧調整孔118の開度を調整する簡単な作業で吸引圧の調整を行うことが可能となり、吸引圧の調整に要する作業を簡単かつ迅速に行うことができる。また、洗浄液供給部150、洗浄液吸引部160での圧力調整を省略できるため、システム全体を簡素化できる。
また、医療器具が、先端部に対物レンズ22が配置された挿入部20からなる長尺状の構成部材を備える内視鏡10である場合、生体内に導入して使用する際に内視鏡10の先端端面21を清潔に維持することができ、付着物aが付着した場合においても鮮明な画像を取得することが可能になる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る洗浄装置200を説明する。
次に、本発明の第2実施形態に係る洗浄装置200を説明する。
図5(A)には、第2実施形態に係る洗浄装置200の全体構成を簡略化して示す部分断面図が示され、図5(B)には、図5(A)に示す破線部5B部分を拡大した図面が示される。本実施形態の説明では、第1実施形態において説明した部材と同一の機能および作用を備える部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態に係る洗浄装置200が備える洗浄用シース110には、所定の制御弁250が設けられている。洗浄装置200は、制御弁250を備える点において第1実施形態に係る洗浄装置100と相違する。
洗浄装置200においては、補助流路113の基端開口部113bに洗浄液吸引部160のチューブ162が液密に接続されており、シール部材116に形成された所定の貫通孔221に洗浄液供給部150のチューブ152が液密に接続されている。すなわち、補助流路113の基端開口部113bが、洗浄用シース110の外部へ洗浄液を排出させる流出部115として機能し、シール部材116に形成された貫通孔221が洗浄用シース110の内腔111へ洗浄液を流入させる流入部として機能するように構成されている。なお、前述した第1実施形態に係る洗浄装置100において流入部としての機能を有した貫通孔114は、補助流路113と内腔111を連通する連通口としての機能を有する。
図5(A)、(B)に示すように、制御弁250は、例えば、一端部251が洗浄用シース110に固定され、他端部252が補助流路113内で可動可能に配置された弁体により構成されている。制御弁250の一端部251は、例えば、融着や溶着、接着剤等の公知の方法により洗浄用シース110に固定される。
図5(B)に示すように、補助流路113の基端部に作用する吸引圧が比較的小さいときには、制御弁250により補助流路113が塞がれるため、内腔111(流路170)に作用する吸引圧が小さくなる。補助流路113の基端部に作用する吸引圧が大きくなると、制御弁250の他端部252が図5(B)の矢印dで示すように可動して、制御弁250が開く。その結果、内腔111に作用する吸引圧が大きくなり、補助流路113内への洗浄液の流入が開始される。これに併せて、内視鏡10の挿入部20の先端端面21へ洗浄液が導流されて、先端端面21の洗浄が行われる。
このように、制御弁250は、補助流路113の基端部に作用する吸引圧の大きさに応じて内視鏡10の挿入部20の先端端面21の洗浄を実施するタイミングを制御する機能を有する。
制御弁250の材質は特に限定されないが、例えば、吸引圧の変化に追従して柔軟に変形し得る弾性材料により構成することができる。また、形状や大きさおよび設置位置等は、吸引圧の変化に応じて開閉動作がなされるように構成されている限りにおいて特に制限はなく、吸引圧に応じた所望の開閉度が実現され得るように適宜設定することが可能である。
以上、第2実施形態に係る洗浄装置200によれば、補助流路113内における洗浄液の流れを制御する制御弁250を有するため、内視鏡10の挿入部20の先端端面21の洗浄を実施するタイミングを適切に制御することが可能になる。その結果、洗浄装置200の利便性がより一層優れたものとなる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る洗浄装置300を説明する。
次に、本発明の第3実施形態に係る洗浄装置300を説明する。
図6には、第3実施形態に係る洗浄装置300の全体構成が簡略化して示される。本実施形態の説明では、第1実施形態において説明した部材と同一の機能および作用を備える部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
第3実施形態に係る洗浄装置300は、補助流路113が形成されていない洗浄用シース310を備える。このため、本実施形態に係る洗浄用シース310は、補助流路113が形成された第1実施形態に係る洗浄用シース110(図2を参照)に比較して、細径化されたものとなる。したがって、洗浄装置300をより細径な生体器官へ導入して使用することが可能になるため、様々な手技に適用用途を広げることができる。
なお、洗浄用シース310の内腔111へ洗浄液を流入させる流入部114は、洗浄用シース310に形成された所定の貫通孔114により構成している。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る洗浄装置400を説明する。
次に、本発明の第4実施形態に係る洗浄装置400を説明する。
図7(A)には、第4実施形態に係る洗浄装置400の先端部を拡大して示す拡大断面図が示される。本実施形態の説明では、第1実施形態において説明した部材と同一の機能および作用を備える部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。なお、以下に説明する一部の実施形態の説明においては洗浄装置の要部のみを示すが、その他の構成については前述した第1〜第3実施形態に係る各洗浄装置と同一に構成することが可能である。
第4実施形態に係る洗浄装置400は、内視鏡10の挿入部20の先端端面21における洗浄液の付着量を増加させる付着量増加部450を備える。洗浄装置400は、付着量増加部450を備える点において第1実施形態に係る洗浄装置100と相違する。
前述したように、内視鏡10の挿入部20の先端端面21に付着した付着物を洗浄するにあたり、先端端面21に洗浄液を付着させて、付着物を洗浄液に浸した状態で吸引を実施することで洗浄効率を向上させることが可能になる。そして、先端端面21に付着する洗浄液の量を増加させれば、その増化量に応じて洗浄効率はさらに向上する。そこで、本実施形態に係る洗浄装置400には、洗浄液の付着量を増加させるための手段として、所定の付着量増加部450が備えられている。
図7(A)に示すように、付着量増加部450は、洗浄用シース110の先端側に設けられた親水性コート部451と、内視鏡10の挿入部20の先端端面21に設けられた疎水性コート部452とを有する。
親水性コート部451は、洗浄用シース110の内腔111の内周面に設けられている。また、洗浄用シース110の流入部114を塞ぐことがないように、先端開口部112aから基端側へかけて所定の範囲に亘って設けられている。
親水性コート部451は、公知の親水性コート剤を塗布して形成することができる。親水性コート剤の材質は特に限定されないが、例えば、各種の天然水溶性高分子物質や合成水溶性高分子物質を使用できる。
疎水性コート部452は、内視鏡10の挿入部20の先端端面21を覆うように設けられている。疎水性コート部452は、公知の疎水性コート剤を塗布して形成することができる。疎水性コート剤の材質は特に限定されないが、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、シランなどを使用できる。なお、疎水性コート部452は、内視鏡10による撮影が阻害されることのないように、無色透明に調製されたものを使用することが好ましい。
図7(A)中において誇張して示されているが、各コート部451、452の厚みは、内視鏡10の挿入部20の先端端面21に洗浄液が付着する量を増加させることが可能な限りにおいて特に限定されない。同様に、親水性コート部451が設けられる軸方向の長さ寸法についても、その効果が得られる限りにおいて特に限定されない。また、各コート部451、452は少なくとも一方が設けられていればよく、設けられていない場合に比較して洗浄効率を向上させることができる。
本実施形態に係る洗浄装置400を使用して洗浄を行うにあたり、洗浄液を内腔111へ供給すると、親水性コート部451により洗浄液の流動性が高められるため、洗浄用シース110側から内視鏡10の挿入部20側へ洗浄液が円滑に移動し、先端端面21に付着する洗浄液の付着量を増加させることができる。また、疎水性コート部452により挿入部20の先端端面21に液滴の状態で比較的多量の洗浄液が保持されるため、挿入部20の先端端面21に付着する洗浄液を速やかに先端端面21から排出させることができ、洗浄効率を向上させることができる。
図7(B)には、洗浄装置400の変形例480が示される。図示するように、内視鏡10の挿入部20の先端端面21に親水性コート部451および疎水性コート部452を設けることも可能である。例えば、先端端面21の中心位置に疎水性コート部452を配置し、疎水性コート部452を囲むように親水性コート部451を配置することで、疎水性コート部452へ向けてより多量の洗浄液を供給することが可能になるため、付着量の増加、併せて洗浄効率の向上を図ることが可能になる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係る洗浄装置500を説明する。図8(A)には、第5実施形態に係る洗浄装置500の先端部を拡大して示す拡大断面図が示される。本実施形態の説明においては第4実施形態に係る洗浄装置400との相違点を主に説明し、一部の構成については説明を省略する。
次に、本発明の第5実施形態に係る洗浄装置500を説明する。図8(A)には、第5実施形態に係る洗浄装置500の先端部を拡大して示す拡大断面図が示される。本実施形態の説明においては第4実施形態に係る洗浄装置400との相違点を主に説明し、一部の構成については説明を省略する。
本実施形態に係る洗浄装置500は、付着量増加部550の構成が前述した第4実施形態に係る洗浄装置400と相違する。図8(A)に示すように、付着量増加部550は、内視鏡10の挿入部20の先端端面21へ洗浄液を導流するガイド部により構成されている。
付着量増加部550は、洗浄用シース110の先端端部に設置されている。また、付着量増加部550は、洗浄用シース110側から内視鏡10の挿入部20の先端端面21側へ突出するガイド面552が形成された第1ガイド部材551により構成されている。
ガイド面552は、洗浄用シース110の先端開口部112aの開口面積を狭めるように基端側から先端側へかけて内径が漸減するテーパー形状に形成されている。このような形状のガイド面552を設けることで、洗浄用シース110の先端開口部112aと挿入部20の先端端面21との間に形成される空間180に洗浄液を滞留させることが可能になる。
本実施形態に係る洗浄装置500によれば、付着量増加部550により内視鏡10の挿入部20の先端端面21へ洗浄液を導流することが可能になるため、挿入部20の先端端面21に洗浄液が接触する量を増加させることができる。これにより、挿入部20の先端端面21における洗浄液の付着量を増加させることが可能になる。
また、ガイド面552を備える第1ガイド部材551により、洗浄用シース110側から内視鏡10の挿入部20の先端端面21側へ好適に洗浄液を導流することができ、かつ、ガイド面552と挿入部20の先端端面21との間に区画された空間180において洗浄液を滞留させることが可能になるため、挿入部20の先端端面21に付着する洗浄液の付着量をより一層増加させることが可能になる。
第1ガイド部材551を構成する材料の材質は特に限定されず、例えば、公知の弾性材料等を使用することが可能である。また、第1ガイド部材551の外形形状、各部の寸法、設置位置、ガイド面552の形状等は、内視鏡10の挿入部20の先端端面21へ洗浄液を導流する機能を発揮し得る限りにおいて特に制限はない。ただし、図8(A)に示すように、第1ガイド部材551にテーパー形状のガイド面552を形成し、さらに洗浄用シース110に形成された流入部114に近接するように第1ガイド部材551を配置することにより、挿入部20の先端端面21への洗浄液の導流をより好適に行うことが可能になる。
図8(B)には、洗浄装置500の変形例580が示される。図示するように、付着量増加部(ガイド部)590は、内視鏡10に設けることも可能である。
付着量増加部590は、内視鏡10の挿入部20の先端端面21の前面に洗浄液を滞留させる空間(液体滞留領域)180を区画する第2ガイド部材592により構成されている。第2ガイド部材592は、内視鏡10の先端に設けられた対物レンズ22を加工して構成されている。
第2ガイド部材592は、洗浄用シース110の内腔111に連通する流路593a、593bと、各流路593a、593bが合流する位置に設けられた凹部594とを有する。内腔111に供給された洗浄液は、各流路593a、593bを介して凹部594へ流れ込む。凹部594により区画された空間180に洗浄液が滞留し、その結果、内視鏡10の挿入部20の先端端面21への洗浄液の付着量を増加させることができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態に係る洗浄装置600を説明する。図9(A)には、第6実施形態に係る洗浄装置600の先端部を拡大して示す拡大断面図が示される。なお、本実施形態の説明においては第4実施形態に係る洗浄装置400との相違点を主に説明し、一部の構成については説明を省略する。
次に、本発明の第6実施形態に係る洗浄装置600を説明する。図9(A)には、第6実施形態に係る洗浄装置600の先端部を拡大して示す拡大断面図が示される。なお、本実施形態の説明においては第4実施形態に係る洗浄装置400との相違点を主に説明し、一部の構成については説明を省略する。
本実施形態に係る洗浄装置600は、付着量増加部650の構成が前述した第4実施形態に係る洗浄装置400と相違する。図9(A)に示すように、付着量増加部650は、洗浄用シース100の先端側の一部に形成された他の部位よりも大きな表面積を有する第1液体保持部651により構成されている。
第1液体保持部651は、洗浄用シース110の内腔111の内面の一部に周方向に亘って形成されている。また、第1液体保持部651は、洗浄用シース110の先端開口部112aから基端側の所定の範囲に亘って形成されており、流入部114よりも基端側まで延在している。
第1液体保持部651を形成する方法は特に限定されず、例えば、洗浄用シース110を成形等により製造する段階で内腔111の内面に形状付けをする方法、製造後に内腔111の内面を研磨等して表面粗度を調整する方法などで行うことができる。また、第1液体保持部651の面粗度は、洗浄液が接触する表面積を増加させることにより、洗浄液の保持量を増加し得る限りにおいて特に限定されない。
本実施形態に係る洗浄装置600によれば、洗浄用シース110の表面積を調整する比較的簡単な方法で洗浄用の液体の付着量を増加させることが可能になるため、装置構成の簡素化および製造コストの削減を図ることができる。
図9(B)には、洗浄装置600の変形例が示される。図示するように、変形例に係る洗浄装置680においては、内視鏡10の挿入部20の先端端面21に、洗浄液の付着量を増加させるための第2液体保持部682が設けられている。
第2液体保持部682は、挿入部20の先端端面21に取り付けられた環状の部材により構成されている。第2液体保持部682は、内視鏡10の他の部位よりも同等または大きな表面積を有しており、表面張力を大きくすることにより、前述した第1液体保持部651と同様に、挿入部20の先端端面21への洗浄液の付着量を増加させる。
第2液体保持部682を構成する材料の材質は特に限定されないが、例えば、シボ加工などが施された弾性部材や金属材料によって構成することが可能である。第2液体保持部682は、例えば、融着や溶着、接着剤等の公知の方法により内視鏡10に取り付けられる。また、図示例では、第2液体保持部682を挿入部20の先端端面21に配置した構成を例示したが、設置位置は先端端面21への洗浄液の付着量を増加させることが可能な位置であれば特に限定されず、内視鏡10の先端部側の任意の位置に設置することが可能である。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態に係る洗浄装置700を説明する。図10(A)には、第7実施形態に係る洗浄装置700の全体構成を簡略化して示す部分断面図が示され、図10(B)には、図10(A)に示す破線部10B部分を拡大した図面が示される。なお、本実施形態の説明においては上述した各実施形態に係る洗浄装置との相違点を主に説明し、同一の構成については説明を省略する。
次に、本発明の第7実施形態に係る洗浄装置700を説明する。図10(A)には、第7実施形態に係る洗浄装置700の全体構成を簡略化して示す部分断面図が示され、図10(B)には、図10(A)に示す破線部10B部分を拡大した図面が示される。なお、本実施形態の説明においては上述した各実施形態に係る洗浄装置との相違点を主に説明し、同一の構成については説明を省略する。
図10(A)に示すように、第7実施形態に係る洗浄装置700が備える洗浄用シース710には、先端開口部713aおよび連通孔713bが形成された補助流路713が設けられている。
洗浄用シース710の先端部には、内腔711側へ向けて屈曲するように形状付けされた屈曲部750が形成されている。屈曲部750の長さ(屈曲した部分の長さ)は、内視鏡10の観察範囲(視野角)が狭くなることのないように適宜設定される。
図10(B)を参照して、洗浄装置700を使用して内視鏡10の挿入部20の先端端面21を洗浄するにあたり、洗浄液供給部150を動作させて内腔111へ洗浄液を供給すると、洗浄液は内視鏡10の挿入部20の先端端面21側へ流れ込む。この際に洗浄液吸引部160を動作させると、図中の矢印fで示すように洗浄液は先端開口部713aおよび連通孔713bを経由して補助流路713へ流入する。一方で、洗浄液吸引部160を動作させないと、内視鏡10の挿入部20の先端端面21側により多量の洗浄液が送られて、空間180に洗浄液が貯留した状態となる。その結果、挿入部20の先端端面21に付着する洗浄液の付着量が増加する。なお、屈曲部750は、洗浄液吸引部160を動作させて洗浄液を補助流路713へ流入させる際に、洗浄液が連通孔713bへ向けて移動するように流れをガイドする役割を備える。また、洗浄液供給部150の圧力を洗浄液吸引部160に対して、相対的に小さく設定することで、洗浄液を連通孔713bの一方のみに流入させ、先端端面21を常にドライに保つことも可能である。
本実施形態に係る洗浄装置700によれば、洗浄液吸引部160を動作させている間は洗浄液により内視鏡10の挿入部20の先端端面21を洗い流して清潔な状態に維持することができ、洗浄液吸引部160の動作を停止させている間は内視鏡10の挿入部20の先端端面21に洗浄液を浸して、先端端面21に付着する洗浄液の付着量を増加させることができる。したがって、洗浄効率をより一層向上させることが可能になる。
なお、洗浄装置700は、例えば、第1実施形態において説明した洗浄装置100のように、補助流路713側から洗浄液を供給し、内腔711側から洗浄液を排出するように構成してもよい。このように構成した場合においても、上述したように洗浄液吸引部160の動作状態を切り替える操作を実施することで洗浄効率を向上させることが可能になる。
図11には、洗浄装置700の変形例が示される。図11(A)には、変形例に係る洗浄装置780の全体構成を簡略化して示す部分断面図が示され、図11(B)には、図11(A)に示す破線部11B部分を拡大した図面が示される。
図11に示すように、補助流路713と内腔711とを連通する連通孔713bは、例えば、屈曲部750に形成することが可能である。
図11(B)を参照して、洗浄液供給部150を動作させて内腔111へ洗浄液を供給しつつ、洗浄液吸引部160を動作させると、図中の矢印fで示すように洗浄液は連通孔713bおよび先端開口部713aを経由して補助流路713へ流入する。一方で、洗浄液供給部160を動作させないと、内視鏡10の挿入部20の先端端面21側により多量の洗浄液が送られて空間180に洗浄液が貯留した状態となる。これにより、挿入部20の先端端面21に付着する洗浄液の付着量を増加させることができる。
洗浄装置780によれば、上述した洗浄装置700と同様に、内視鏡10の挿入部20の先端端面21に付着する洗浄液の付着量を増加させることができ、洗浄効率をより一層向上させることが可能になる。
なお、補助流路713側から洗浄液を供給し、内腔711側から洗浄液を排出するように構成してもよい。このように構成した場合においても、洗浄液吸引部160の動作状態を切り替える操作を実施することで洗浄効率の向上を図ることが可能となる点は、洗浄装置700と同様である。また、図示するように、洗浄用シース710が、内腔711に作用する吸引圧を調整するための吸引圧調整孔118を有するため、吸引圧調整孔118の開度を調整する簡単な作業で吸引圧の調整を行うことが可能となり、吸引圧の調整に要する作業を簡単かつ迅速に行うことができる。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態に係る洗浄装置800を説明する。図12(A)には第8実施形態に係る洗浄装置800の全体構成を簡略化して示す部分断面図が示され、図12(B)には図12(A)に示す破線部12B部分を拡大した図面が示される。なお、本実施形態の説明においては上述した各実施形態に係る洗浄装置との相違点を主に説明し、同一の構成については説明を省略する。
次に、本発明の第8実施形態に係る洗浄装置800を説明する。図12(A)には第8実施形態に係る洗浄装置800の全体構成を簡略化して示す部分断面図が示され、図12(B)には図12(A)に示す破線部12B部分を拡大した図面が示される。なお、本実施形態の説明においては上述した各実施形態に係る洗浄装置との相違点を主に説明し、同一の構成については説明を省略する。
図12(A)、(B)に示すように、第8実施形態に係る洗浄装置800は、内視鏡10の挿入部20の先端端面21との間の距離が可変可能に構成された第1ガイド部材851を備える。このような第1ガイド部材851を備える点において、上述した第5実施形態に係る洗浄装置500(図8(A)を参照)と相違する。
図12(A)に示すように、第1ガイド部材851は、洗浄用シース810の先端部に配置されている。第1ガイド部材851は、一端部852が洗浄用シース810に固定されており、他端部853が内視鏡10の挿入部20の先端端面21に対して接近離反可能に構成されている。
第1ガイド部材851に設けられたガイド面854は、洗浄液を内視鏡10の挿入部20の先端端面21へ導流するように、湾曲した凹面状に形成されている。簡略化して図示しているが、第1ガイド部材851は、洗浄用シース110の周方向の上部側および下部側の所定の範囲に亘って設けられている。第1ガイド部材851は、例えば、洗浄液から受ける圧力により柔軟に変形し、さらに挿入部20の先端端面21の保護を図り得るように、弾性変形可能な樹脂材料などによって構成することができる。
洗浄用シース810には、内腔811の周囲を囲むように補助流路813が形成されているが、補助流路813の構成は第1ガイド部材851が設置される位置や形状等に応じて適宜変更することが可能である。
洗浄装置800を使用して洗浄を実施するにあたり、洗浄液供給部150から洗浄液を供給すると、洗浄液が第1ガイド部材851に接触する。第1ガイド部材851は、洗浄液から受ける圧力により、他端部853を図12(B)中の矢印cで示すように挿入部20の先端端面21から離反するように可動させる。これにより、挿入部20の先端端面21に洗浄液が滞留可能な空間が大きくなり、洗浄液が付着し易くなる。
一方、洗浄液の供給量を低減して洗浄液吸引部160を動作させると、第1ガイド部材851の他端部853が図12(B)中の矢印c′で示すように内視鏡10の挿入部20の先端端面21に接近して接触する。挿入部20の先端端面21の一部が第1ガイド部材851により覆われるため、洗浄液が滞留可能な空間が小さくなる。この際、洗浄用シース810の先端が第1ガイド部材851により閉じられた状態となるため、洗浄用シース810の内腔811に作用する吸引圧が大きくなり、洗浄液の排出を効率的に行うことが可能になる。
本実施形態に係る洗浄装置800を使用する場合においても、第1ガイド部材851により、洗浄用シース110側から内視鏡10の挿入部20の先端端面21側へ好適に洗浄液を導流することができ、かつ、ガイド面854と挿入部20の先端端面21との間に区画された空間180において洗浄液を滞留させることが可能になるため、挿入部20の先端端面21に付着する洗浄液の付着量をより一層増加させることが可能になる。
また、第1ガイド部材851が、当該第1ガイド部材851に作用する圧力の変化に応じて内視鏡10の挿入部20の先端端面21との間の距離が可変可能に構成されているため、洗浄液と挿入部20の先端端面21とが接触する量を第1ガイド部材851の可動量で調整することができ、洗浄液体の付着量の増減を調整することが可能になる。
図13(A)には、洗浄装置800の変形例に係る洗浄装置880が示される。図示するように第1ガイド部材851は、例えば、内腔811の周方向の上部側の部分のみに設けることも可能である。
洗浄装置880を使用して洗浄を実施するに際して、洗浄液供給部150から洗浄液を供給すると、洗浄液が第1ガイド部材851に接触する。そして、第1ガイド部材851の他端部853が矢印cで示すように挿入部20の先端端面21から離反するため、挿入部20の先端端面21に洗浄液が滞留可能な空間が大きくなり、洗浄液が付着し易くなる。一方、洗浄液の供給量を低減して洗浄液吸引部160を動作させると、第1ガイド部材852の他端部853が矢印c′で示すように内視鏡10の挿入部20の先端端面21に接近して接触する。このため、前述した洗浄装置800と同様に、洗浄液と挿入部20の先端端面21とが接触する量を第1ガイド部材851の可動量で調整することができ、洗浄液の付着量の増減を調整することが可能になる。
図13(B)には、洗浄装置800の他の変形例に係る洗浄装置890が示される。図示するように第1ガイド部材851は、例えば、補助流路813の先端開口部114を覆う様に配置することも可能である。なお、図示した第1ガイド部材851の外形形状は一例であり、補助流路813の先端開口部114を覆うような形状に構成されている限りにおいて適宜変更することが可能である。
補助流路813を介して洗浄液を供給すると、第1ガイド部材851が矢印cで示すように可動して、補助流路813の先端開口部(流入部)114を開く。これにより、内腔811および先端端面21へ洗浄液が導流される。一方、洗浄液の供給量を低減して洗浄液吸引部160を動作させると、第1ガイド部材852の他端部853が矢印c′で示すように内視鏡10の挿入部20の先端端面21に接近して接触する。このため、前述した各洗浄装置800、880と同様に、洗浄液と挿入部20の先端端面21とが接触する量を第1ガイド部材851の可動量で調整することができ、洗浄液の付着量の増減を調整することが可能になる。
以上、複数の実施形態および変形例を通じて本発明に係る洗浄装置を説明したが、本発明は実施形態において説明した内容のみに限定されず、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜改変することが可能である。
洗浄装置に適用される医療器具は、生体内に導入可能に構成された長尺状の構成部材を備えており、かつ、その先端端面に付着した各種の付着物が洗浄対象となり得るものであれば特に限定されず、例えば、硬性内視鏡、各種の診断画像を取得する診断用カテーテル、生検用のデバイス、穿刺デバイス、組織除去デバイス、薬剤投与デバイスなどであってもよい。
また、洗浄装置の各部の構成は、洗浄用カテーテルに供給した洗浄用の液体により医療器具の長尺状の構成部材の先端端面を洗浄することができ、かつ、洗浄に用いられた洗浄用の液体を洗浄用カテーテルから排出し得るように構成されている限りにおいて変更することが可能である。例えば、上述した各実施形態やその変形例において説明した構成等は、適宜組み合わせることが可能である。
10 内視鏡(医療器具)、
20 挿入部(長尺状の構成部材)、
21 先端端面、
22 対物レンズ、
100、200、300、400、500、580、600、680、700、780、800、880、890 洗浄装置、
110 洗浄用シース、
111 内腔、
112a 先端開口部、
112b 基端開口部、
113 補助流路、
113b 基端開口部、
114 流入部、
115 流出部、
118 吸引圧調整孔、
150 洗浄液供給部、
160 洗浄液吸引部、
170 流路、
180 空間(液体滞留領域)、
250 制御弁、
450、550、590、650 付着量増加部、
451 親水性コート部、
452 疎水性コート部、
551、851 第1ガイド部材、
552 ガイド面、
592 第2ガイド部材、
651 第1液体保持部、
682 第2液体保持部、
f 洗浄液(洗浄用の液体)、
a 付着物。
20 挿入部(長尺状の構成部材)、
21 先端端面、
22 対物レンズ、
100、200、300、400、500、580、600、680、700、780、800、880、890 洗浄装置、
110 洗浄用シース、
111 内腔、
112a 先端開口部、
112b 基端開口部、
113 補助流路、
113b 基端開口部、
114 流入部、
115 流出部、
118 吸引圧調整孔、
150 洗浄液供給部、
160 洗浄液吸引部、
170 流路、
180 空間(液体滞留領域)、
250 制御弁、
450、550、590、650 付着量増加部、
451 親水性コート部、
452 疎水性コート部、
551、851 第1ガイド部材、
552 ガイド面、
592 第2ガイド部材、
651 第1液体保持部、
682 第2液体保持部、
f 洗浄液(洗浄用の液体)、
a 付着物。
Claims (10)
- 生体内に導入可能に構成された長尺状の構成部材を備える医療器具の洗浄に用いられる洗浄装置であって、
前記長尺状の構成部材が配置される内腔と、前記内腔に連通する先端開口部と、前記洗浄用の液体を前記内腔へ流入させる流入部と、前記洗浄用の液体を前記内腔から流出させる流出部と、を備える洗浄用シースと、
前記流入部を介して前記洗浄用の液体を前記内腔へ供給して、前記長尺状の構成部材の先端端面に前記洗浄用の液体を付着させる洗浄液供給部と、
前記流出部を介して前記内腔に吸引圧を作用させて、前記長尺状の構成部材の先端端面に付着した前記洗浄用の液体を前記洗浄用シースから排出させる洗浄液吸引部と、を有する洗浄装置。 - 前記長尺状の構成部材の先端端面における前記洗浄用の液体の付着量を増加させる付着量増加部をさらに有する請求項1に記載の洗浄装置。
- 前記付着量増加部は、前記洗浄用シースの先端側に設けられた親水性コート部と前記長尺状の構成部材の先端端面に設けられた疎水性コート部のうちの少なくとも一方を有する請求項2に記載の洗浄装置。
- 前記付着量増加部は、前記長尺状の構成部材の先端端面へ前記洗浄用の液体を導流するガイド部を有する請求項2または請求項3に記載の洗浄装置。
- 前記ガイド部は、前記長尺状の構成部材の先端端面側へ突出するガイド面を備える第1ガイド部材と、前記長尺状の構成部材の先端部に設けられ前記長尺状の構成部材の先端端面の前面に液体滞留領域を区画する第2ガイド部材のうちの少なくとも一方を有する請求項4に記載の洗浄装置。
- 前記第1ガイド部材は、当該第1ガイド部材が受ける圧力の作用により前記長尺状の構成部材の先端端面との間の距離が可変可能に構成されている、請求項5に記載の洗浄装置。
- 前記付着量増加部は、前記洗浄用シースの先端側の一部に形成された他の部位よりも大きな表面積を有する第1液体保持部と、前記長尺状の構成部材の先端側の一部に形成された他の部位よりも大きな表面積を有する第2液体保持部のうちの少なくとも一方を有する請求項2〜6のいずれか1項に記載の洗浄装置。
- 前記洗浄用シースは、前記内腔に作用する吸引圧を調整するための吸引圧調整孔を有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の洗浄装置。
- 前記洗浄用シースは、前記流入部または前記流出部を介して前記内腔に連通し、かつ、前記洗浄用の液体が流通可能に構成された補助流路と、前記補助流路に配置され、当該補助流路内における前記洗浄用の液体の流れを制御する制御弁と、を有する請求項1〜8のいずれか1項に記載の洗浄装置。
- 前記医療器具は、先端部に撮像用レンズが配置された挿入部からなる前記長尺状の構成部材を備える内視鏡である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の洗浄装置。
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-
2014
- 2014-03-19 JP JP2014057072A patent/JP2015177914A/ja active Pending
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