JP2015177134A - 集積回路装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】微細化しても製造が容易な集積回路装置及びその製造方法を提供する。【解決手段】集積回路装置1は、下地膜14と、下地膜内に選択的に設けられ、上面の一部が下地膜14によって覆われたストッパ膜20と、下地膜上に設けられた積層構造体27と、下地膜内及び積層構造体内に設けられ、上下方向に延び、下端がストッパ膜内に進入した第1垂直部材31と、下地膜内及び積層構造体内に設けられ、上下方向に延び、ストッパ膜20の側方を通過する第2垂直部材34と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、集積回路装置及びその製造方法に関する。
近年、絶縁膜と電極膜を交互に積層させて積層体を形成し、この積層体に貫通孔を形成し、貫通孔の内面上に電荷を蓄積可能なメモリ膜を形成し、貫通孔の内部にシリコンピラーを形成することにより、シリコンピラーと電極膜との間にメモリセルを形成した積層型記憶装置が提案されている。また、このような積層型記憶装置においては、積層体にスリットを形成することで電極膜を複数の部分に分割し、各メモリセルの制御性を高めている。
特開2012−204493号公報
本発明の目的は、製造が容易な集積回路装置及びその製造方法を提供することである。
実施形態に係る集積回路装置は、下地膜と、前記下地膜内に選択的に設けられ、上面の一部が前記下地膜によって覆われたストッパ膜と、前記下地膜上に設けられた積層構造体と、前記下地膜内及び前記積層構造体内に設けられ、上下方向に延び、下端が前記ストッパ膜内に進入した第1垂直部材と、前記下地膜内及び前記積層構造体内に設けられ、上下方向に延び、前記ストッパ膜の側方を通過する第2垂直部材と、を備える。
実施形態に係る集積回路装置の製造方法は、第1下地膜上にストッパ膜を選択的に形成すると共に、前記ストッパ膜の上面の一部を覆い残部を露出させる第2下地膜を形成する工程と、前記第2下地膜上に積層構造体を形成する工程と、前記積層構造体をエッチングすることにより、前記ストッパ膜の前記残部に到達する第1孔を形成する工程と、前記第1孔内に第1垂直部材を形成する工程と、前記積層構造体、前記第2下地膜及び前記第1下地膜をエッチングすることにより、前記ストッパ膜の側方を通過する第2孔を形成する工程と、前記第2孔内に第2垂直部材を形成する工程と、を備える。
第1の実施形態に係る集積回路装置を例示する断面図である。 (a)〜(c)は、第1の実施形態に係る集積回路装置の製造方法を例示する断面図である。 (a)〜(c)は、第1の実施形態に係る集積回路装置の製造方法を例示する断面図である。 (a)〜(c)は、第1の実施形態に係る集積回路装置の製造方法を例示する断面図である。 (a)〜(c)は、第1の実施形態に係る集積回路装置の製造方法を例示する断面図である。 (a)及び(b)は、第1の実施形態に係る集積回路装置の製造方法を例示する断面図である。 第1の実施形態に係る集積回路装置の製造方法を例示する断面図である。 第1の実施形態に係る集積回路装置の製造方法を例示する断面図である。 第1の実施形態に係る集積回路装置の製造方法を例示する断面図である。 第1の実施形態に係る集積回路装置の製造方法を例示する断面図である。 (a)〜(c)は、第2の実施形態に係る集積回路装置の製造方法を例示する断面図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
先ず、第1の実施形態について説明する。
本実施形態に係る集積回路装置は、積層型の不揮発性半導体記憶装置である。
図1は、本実施形態に係る集積回路装置を例示する断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る集積回路装置1においては、シリコン基板10が設けられており、シリコン基板10上に、シリコン酸化膜11、ポリシリコン膜12、13及び14がこの順に積層されている。ポリシリコン膜12、13及び14は、ボロン(B)をドープしたポリシリコンにより形成されており、ポリシリコン膜12、13及び14により、下地膜としてのバックゲート電極が形成されている。なお、シリコン基板10とシリコン酸化膜11との間には、周辺回路が形成されていてもよい。ポリシリコン膜12の上層部内には、例えばポリシリコンからなるパイプコネクタ15が設けられている。
以下、本明細書においては、説明の便宜上、XYZ直交座標系を採用する。シリコン基板10の上面に対して平行であり、相互に直交する2方向を「X方向」及び「Y方向」とし、シリコン基板10の上面に対して垂直な方向を「Z方向」とする。パイプコネクタ15の形状は、X方向を長手方向とする略直方体形である。
ポリシリコン膜14内には、複数個のストッパ膜20が選択的に設けられている。複数個のストッパ膜20は、X方向において相互に離隔して配置されており、各ストッパ膜20は、Y方向に沿ってライン状に延びている。ストッパ膜20はポリシリコン膜14内に埋め込まれており、ストッパ膜20の上面20aは、ポリシリコン膜14の上面14aよりも低い位置にある。このため、ポリシリコン膜14の上層部分14bの一部は、ストッパ膜20の上面20aにおけるX方向両端部上に配置され、X方向両端部を覆っている。一方、ポリシリコン膜14はストッパ膜20の上面におけるX方向中央部は覆っていない。
ストッパ膜20は、例えば金属、金属酸化物又は金属窒化物により形成されており、例えば、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)及びジルコニウム(Zr)からなる群より選択された1種以上の金属、その酸化物又はその窒化物により形成されており、例えば、タンタル酸化物(TaO)により形成されている。
各ストッパ膜20の下面とポリシリコン膜13との間には、界面層21が設けられている。界面層21はポリシリコン膜13及びストッパ膜20に接している。また、界面層21の組成はポリシリコン膜13の組成及びストッパ膜20の組成とは異なる。界面層21は、例えば、金属若しくはシリコン、それらの酸化物、又はそれらの窒化物により形成されており、例えば、シリコン(Si)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)及びジルコニウム(Zr)からなる群より選択された1種以上の材料、その酸化物又はその窒化物により形成されており、例えば、シリコン酸化物(SiO)により形成されている。
ポリシリコン膜14上には、電極間絶縁膜25及び制御ゲート電極膜26が交互に積層された積層体27が設けられている。電極間絶縁膜25は例えばノンドープのポリシリコン又はシリコン酸化物からなり、制御ゲート電極膜26は例えばボロンを含むポリシリコンからなる。図1には、電極間絶縁膜25及び制御ゲート電極膜26の積層数がそれぞれ4層である例を示したが、これには限定されない。積層体27上には、電極間絶縁膜28及び選択ゲート電極膜29がこの順に積層されている。積層体27、電極間絶縁膜28及び選択ゲート電極膜29により、積層構造体30が形成されている。また、電極間絶縁膜25、制御ゲート電極膜26、電極間絶縁膜28及び選択ゲート電極膜29のそれぞれの組成は、ストッパ膜20の組成とは異なっている。
ポリシリコン膜14及び積層体27の内部には、Y方向及びZ方向に拡がる板状の絶縁部材31が設けられている。絶縁部材31の下端は、ストッパ膜20のX方向中央部内に進入している。電極間絶縁膜28及び選択ゲート電極膜29の内部には、Y方向及びZ方向に拡がる板状の絶縁部材32が設けられている。絶縁部材32は絶縁部材31の直上域に配置され、絶縁部材31に接している。絶縁部材31及び32は、例えばシリコン酸化物等の絶縁材料によって形成されている。絶縁部材31及び32により、積層構造体30内及びポリシリコン膜14内に設けられ、上下方向(Z方向)に延び、下端がストッパ膜20内に進入した第1垂直部材が形成されている。
また、ポリシリコン膜13及び14、積層体27、電極間絶縁膜28並びに選択ゲート電極膜29を貫通するように、Z方向に延びる複数本のシリコンピラー34が設けられている。シリコンピラー34の形状は、下方にいくほど細くなった略円柱形である。シリコンピラー34は、ストッパ膜20に接触することなく、ストッパ膜20間を通過し、その下端はパイプコネクタ15のX方向両端部に接している。シリコンピラー34は、積層構造体30内、ポリシリコン膜14内及びポリシリコン膜13内に設けられ、上下方向(Z方向)に延び、ストッパ膜20の側方を通過する第2垂直部材である。
1本のパイプコネクタ15及びこれに連結された2本のシリコンピラー34からなる構造体はポリシリコンにより一体的に形成されており、この構造体の表面上には、メモリ膜35が設けられている。メモリ膜35は、シリコンピラー34との間で電荷をやりとりすると共に、電荷を蓄積することができる膜である。
例えば、メモリ膜35においては、パイプコネクタ15及びシリコンピラー34側から、トンネル絶縁層、電荷蓄積層及びブロック絶縁層がこの順に積層されている。トンネル絶縁層は、通常は絶縁性であるが、集積回路装置1の駆動電圧の範囲内にある所定の電圧が印加されるとトンネル電流を流す層である。電荷蓄積層は、電荷を蓄積する能力がある層であり、例えば、電子のトラップサイトを含む層である。ブロック絶縁層は、集積回路装置1の駆動電圧の範囲内で電圧が印加されても実質的に電流を流さない層である。例えば、トンネル絶縁層及びブロック絶縁層はシリコン酸化物によって形成され、電荷蓄積層はシリコン窒化物によって形成されている。
積層構造体30上には、層間絶縁膜41が設けられており、層間絶縁膜41内には、シリコンピラー34に接続されたプラグ42が設けられている。層間絶縁膜41上には層間絶縁膜43が設けられており、層間絶縁膜43内には、プラグ42に接続されたプラグ44が設けられている。
次に、本実施形態に係る集積回路装置の製造方法について説明する。
図2(a)〜図10は、本実施形態に係る集積回路装置の製造方法を例示する断面図である。
先ず、図2(a)に示すように、シリコン基板10上にシリコン酸化膜11を形成し、その上にポリシリコン膜12を形成する。なお、シリコン基板10とシリコン酸化膜11との間に、周辺回路を形成してもよい。
次に、図2(b)に示すように、ポリシリコン膜12の上面に、X方向を長手方向とする凹部12aを形成する。
次に、図2(c)に示すように、ポリシリコン膜12上に犠牲材料51、例えば、シリコン窒化物を堆積させる。犠牲材料51は凹部12a内にも埋め込まれる。
次に、図3(a)に示すように、犠牲材料51の上面に対してCMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械研磨)を施し、犠牲材料51のうち、凹部12aの外部に堆積された部分を除去する。
次に、図3(b)に示すように、ポリシリコン膜12及び犠牲材料51の上方に、ポリシリコン膜13を形成する。
次に、図3(c)に示すように、ポリシリコン膜13上に界面層21を形成する。界面層21は、例えば、金属若しくはシリコン、それらの酸化物、又はそれらの窒化物により形成し、例えば、シリコン酸化物(SiO)により形成する。なお、界面層21を、シリコン(Si)又はシリコン窒化物(SiN)によって形成してもよい。
次に、ストッパ膜20を形成する。ストッパ膜20の組成は界面層21の組成とは異ならせる。ストッパ膜20は、例えば、金属、金属酸化物、又は金属窒化物により形成し、例えば、タンタル酸化物(TaO)により形成する。界面層21及びストッパ膜20は、例えば、LP−CVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition:低圧化学気相成長)法、PE−CVD(Plasma Enhanced CVD:プラズマ化学気相成長)法、PVD(Physical Vapor Deposition:物理気相成長法)法又はALD(Atomic Layer Deposition:原子層堆積)法によって形成する。次に、ストッパ層20上にハードマスク52を形成する。なお、図3(c)〜図7においては、簡略化のために、ポリシリコン膜13よりも下方の構造の図示を省略している。
次に、図4(a)に示すように、リソグラフィ法により、ハードマスク52をY方向に延びるラインアンドスペース状に加工する。次に、ハードマスク52をマスクとして、RIE(Reactive Ion Etching:反応性イオンエッチング)等の異方性エッチングを施す。これにより、ストッパ膜20及び界面層21が選択的に除去されて、Y方向に延びるラインアンドスペース状に加工される。
次に、図4(b)に示すように、例えばウェットエッチングを行うことにより、ハードマスク52をスリミングし、ハードマスク52の幅を減少させる。
次に、図4(c)に示すように、ストッパ膜20及びハードマスク52を覆うように、全面にボロン(B)をドープしたポリシリコンを堆積させて、ポリシリコン膜14を成膜する。
次に、図5(a)に示すように、CMP又は全面エッチバックを行うことにより、ポリシリコン膜14の上面14aを平坦化する。このとき、ハードマスク52の上端部はポリシリコン膜14の上面14aから露出させるが、ストッパ膜20の上面20aは露出させない。すなわち、ポリシリコン膜14の上面14aがストッパ膜20の上面20aよりも上方に位置する状態を保ったまま、ポリシリコン膜14の上面14aに対して平坦化処理を施す。これにより、ポリシリコン膜14の上層部分14bの一部が、ストッパ膜20の上面20aのX方向両端部上に残留する。
次に、図5(b)に示すように、例えばウェットエッチングを施し、ハードマスク52を除去する。これにより、ポリシリコン膜14の上層部分14bに凹部14cが形成される。凹部14cの形状はY方向に延びるライン状であり、凹部14cの底面には、ストッパ膜20の上面20aが露出する。この結果、ポリシリコン膜14は、ストッパ膜20の上面のX方向両端部を覆い、X方向中央部を露出させる。
次に、図5(c)に示すように、例えばノンドープのポリシリコン又はシリコン酸化物からなる電極間絶縁膜25、及び、例えばボロンをドープしたポリシリコンからなる制御ゲート電極膜26を交互に積層させて、積層体27を形成する。このとき、積層体27の最下段の電極間絶縁膜25の一部は、ポリシリコン膜14の凹部14c内に進入し、ストッパ膜20の上面20aに接触する。
次に、図6(a)に示すように、リソグラフィ及びドライエッチングを用いて積層体27を選択的に除去することにより、ストッパ膜20の直上域に、Y方向及びZ方向に拡がるスリット54を形成する。このとき、スリット54の直下域にはポリシリコン膜14の凹部14cが形成されているため、スリット54は凹部14cに連通される。従って、ポリシリコン膜14をエッチングする必要はほとんどない。また、エッチングはストッパ膜20において停止するため、スリット54の下端はストッパ膜20内に進入するが、ストッパ膜20を突き抜けることはない。
次に、図6(b)に示すように、全面に絶縁材料を堆積させて、上面を平坦化することにより、スリット54内に絶縁部材31を埋め込む。
次に、図7に示すように、例えばシリコン酸化物からなる電極間絶縁膜28、及び例えばポリシリコンからなる選択ゲート電極膜29を形成する。このように、ストッパ膜20を覆う電極間絶縁膜25、制御ゲート電極膜26、電極間絶縁膜28及び選択ゲート電極膜29のそれぞれの組成は、ストッパ膜20の組成とは異ならせる。
次に、図8に示すように、リソグラフィ及びエッチングにより、ストッパ膜20間の領域を通過して、ポリシリコン膜12の凹部12aのX方向両端部に到達するように、選択ゲート電極膜29、電極間絶縁膜28、積層体27、ポリシリコン膜14及び13を貫通してZ方向に延びるメモリホール55を形成し、凹部12aに連通させる。このとき、メモリホール55はストッパ膜20の側方を通過するように形成し、ストッパ膜20には接触させないようにする。
次に、図9に示すように、メモリホール55を介してウェットエッチングを行い、凹部12a内から犠牲材料51を除去する。次に、凹部12a及びメモリホール55からなる空洞の内面上にブロック絶縁層、電荷蓄積層及びトンネル絶縁層をこの順に形成して、メモリ膜35を成膜する。次に、凹部12a及びメモリホール55からなる空洞内にポリシリコンを埋め込む。これにより、凹部12a内にパイプコネクタ15が形成されると共に、メモリホール55内にシリコンピラー34が形成される。
次に、図10に示すように、リソグラフィ及びエッチングにより、選択ゲート電極膜29及び電極間絶縁膜28を選択的に除去し、絶縁部材31の直上域にスリット56を形成する。
次に、図1に示すように、例えばシリコン酸化物等の絶縁材料を堆積させて、平坦化処理を施すことにより、スリット56内に絶縁部材32を埋め込む。
次に、層間絶縁膜41を形成し、層間絶縁膜41にホールを形成し、金属材料を堆積させて、CMPを施すことにより、層間絶縁膜41内にプラグ42を形成する。次に、層間絶縁膜43を形成し、層間絶縁膜43にホールを形成し、金属材料を堆積させて、CMPを施すことにより、層間絶縁膜43内にプラグ44を形成する。このようにして、本実施形態に係る集積回路装置1が製造される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態においては、図5(a)に示す工程において、ポリシリコン膜14の上面14aに対して平坦化処理を施す際に、ポリシリコン膜14の上面14aがストッパ膜20の上面20aよりも上方に位置した状態のまま、平坦化処理を停止する。このため、図5(b)に示す工程において、ハードマスク52を除去した後も、ポリシリコン膜14の上層部分14bがストッパ膜20の上面20aにおけるX方向両端部上に鉤爪状に残留する。この結果、集積回路装置1の製造過程において、ストッパ膜20がポリシリコン膜14から脱落しにくくなり、集積回路装置1の製造が容易になる。
これに対して、仮に、図5(a)及び(b)に示す工程において、ポリシリコン膜14の上面にストッパ膜20の全体を露出させると、ストッパ膜20がポリシリコン膜14からリフトオフして脱落してしまう虞がある。
また、本実施形態によれば、ポリシリコン膜13とストッパ膜20との間に、界面層21を設けている。これにより、ポリシリコン膜13とストッパ膜20との密着性が向上し、ストッパ膜20がポリシリコン膜14から脱落しにくくなる。
なお、界面層21及びストッパ膜20のうちの少なくとも一方は、金属等の導電性材料によって形成してもよい。これにより、ポリシリコン膜12〜14からなるバックゲート電極の抵抗を低減することができる。
また、界面層21は、下地膜とストッパ膜20との化学反応により形成してもよい。例えば、ポリシリコン膜13上に酸素を含む材料、例えば、シリコン酸化物からなる酸素含有膜(図示せず)を形成し、ストッパ膜20を金属により形成し、酸素含有膜によりストッパ膜20を酸化させてもよい。これにより、界面層21として、ストッパ膜20を形成する金属の酸化物からなる金属酸化層が形成される。
又は、ストッパ膜20を金属により形成し、ポリシリコン膜13とストッパ膜20との間でシリサイド化反応を生じさせてもよい。これにより、界面層21として、ストッパ膜20を形成する金属のシリサイドからなるシリサイド層が形成される。
更に、ポリシリコン膜13とストッパ膜20の密着性が実用上問題が無い程度に良好である場合は、界面層21は形成しなくてもよい。更にまた、図6(a)に示すスリット54を形成する工程と、図8に示すメモリホール55を形成する工程とは、順序を逆にしてもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
図11(a)〜(c)は、本実施形態に係る集積回路装置の製造方法を例示する断面図である。
先ず、図2(a)〜図4(a)に示す工程を実施する。すなわち、シリコン基板10上に、シリコン酸化膜11、ポリシリコン膜12及び13を形成し、その上に界面層21及びストッパ膜20を形成し、ハードマスク52を用いてラインアンドスペース状に加工する。
次に、図11(a)に示すように、ハードマスク52を除去する。次に、加工された界面層21及びストッパ膜20を覆うように、ポリシリコン膜14を形成する。
次に、図11(b)に示すように、リソグラフィにより、ポリシリコン膜14におけるストッパ膜20のX方向中央部の直上域に、Y方向に延びるライン状のスリット60を形成する。スリット60の底面には、ストッパ膜20の上面20aが露出する。
次に、図11(c)に示すように、ポリシリコン膜14の上面14aに対して平坦化処理を施し、ポリシリコン膜14の上面14aがストッパ膜20の上面20aよりも上方に位置する状態で停止させる。これにより、ポリシリコン膜14の上層部分14bの一部が、ストッパ膜20の上面20aの上方に残留する。
以後の工程は、前述の第1の実施形態と同様である。すなわち、図5(c)〜図10に示す工程を実施する。
本実施形態においても、ストッパ膜20の上面20a上にポリシリコン膜14の上層部分14bの一部を残留させることにより、ストッパ膜20がポリシリコン膜14から脱落することを防止できる。本実施形態における上記以外の構成、製造方法及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
なお、前述の各実施形態においては、X方向におけるシリコンピラー34間毎に、ストッパ膜20、絶縁部材31及び絶縁部材32からなる構造体を設ける例を示したが、必ずしも、全てのシリコンピラー34間にこの構造体を設けなくてもよい。すなわち、ストッパ膜20、絶縁部材31及び絶縁部材21からなる構造体の配置は、任意である。
以上説明した実施形態によれば、製造が容易な集積回路装置及びその製造方法を実現することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明及びその等価物の範囲に含まれる。
1:集積回路装置、10:シリコン基板、11:シリコン酸化膜、12:ポリシリコン膜、12a:凹部、13:ポリシリコン膜、14:ポリシリコン膜、14a:上面、14b:上層部分、14c:凹部、15:パイプコネクタ、20:ストッパ膜、20a:上面、21:界面層、25:電極間絶縁膜、26:制御ゲート電極膜、27:積層体、28:電極間絶縁膜、29:選択ゲート電極膜、30:積層構造体、31、32:絶縁部材、34:シリコンピラー、35:メモリ膜、41:層間絶縁膜、42:プラグ、43:層間絶縁膜、44:プラグ、51:犠牲材料、52:ハードマスク、54:スリット、55:メモリホール、56:スリット、60:スリット

Claims (9)

  1. 下地膜と、
    前記下地膜内に選択的に設けられ、上面の一部が前記下地膜によって覆われたストッパ膜と、
    前記下地膜上に設けられた積層構造体と、
    前記下地膜内及び前記積層構造体内に設けられ、上下方向に延び、下端が前記ストッパ膜内に進入した第1垂直部材と、
    前記下地膜内及び前記積層構造体内に設けられ、上下方向に延び、前記ストッパ膜の側方を通過する第2垂直部材と、
    を備えた集積回路装置。
  2. 前記第2垂直部材の表面上に設けられたメモリ膜をさらに備え、
    前記積層構造体は、交互に積層されたそれぞれ複数の電極膜及び絶縁膜を有し、
    前記第1垂直部材は絶縁材料からなり、
    前記第2垂直部材は半導体材料からなり、
    前記ストッパ膜の組成は、前記絶縁膜の組成及び前記電極膜の組成とは異なる請求項1記載の集積回路装置。
  3. 前記ストッパ膜の下面と前記下地膜との間に設けられ、組成が前記ストッパ膜の組成とは異なる界面層をさらに備えた請求項1または2に記載の集積回路装置。
  4. 前記下地膜における前記ストッパ膜の側方に配置された部分は、導電材料からなる請求項1〜3のいずれか1つに記載の集積回路装置。
  5. 前記ストッパ膜の形状は、前記上下方向に対して直交した第1方向に延びるライン状であり、
    前記第1垂直部材の形状は、前記上下方向及び前記第1方向に拡がる板状であり、
    前記第2垂直部材の形状は、柱状である請求項1〜4のいずれか1つに記載の集積回路装置。
  6. 第1下地膜上にストッパ膜を選択的に形成すると共に、前記ストッパ膜の上面の一部を覆い残部を露出させる第2下地膜を形成する工程と、
    前記第2下地膜上に積層構造体を形成する工程と、
    前記積層構造体をエッチングすることにより、前記ストッパ膜の前記残部に到達する第1孔を形成する工程と、
    前記第1孔内に第1垂直部材を形成する工程と、
    前記積層構造体、前記第2下地膜及び前記第1下地膜をエッチングすることにより、前記ストッパ膜の側方を通過する第2孔を形成する工程と、
    前記第2孔内に第2垂直部材を形成する工程と、
    を備えた集積回路装置の製造方法。
  7. 前記第2下地膜を形成する工程は、
    前記第1下地膜上の全面に前記ストッパ膜を形成する工程と、
    前記ストッパ膜上にマスク材を形成する工程と、
    前記マスク材をマスクとして、前記ストッパ膜をエッチングする工程と、
    前記マスク材の幅を減少させる工程と、
    前記ストッパ膜及び前記幅を減少させたマスク材を覆うように、前記第2下地膜を形成する工程と、
    前記マスク材を除去する工程と、
    を有した請求項6記載の集積回路装置の製造方法。
  8. 前記第2下地膜を形成する工程は、
    前記ストッパ膜の全体を覆うように前記第2下地膜を形成する工程と、
    前記第2下地膜に前記ストッパ膜に到達する第3孔を形成する工程と、
    を有した請求項6記載の集積回路装置の製造方法。
  9. 前記第2孔の内面上にメモリ膜を形成する工程をさらに備え、
    前記積層構造体を形成する工程は、電極膜及び絶縁膜を交互に積層させる工程を有し、
    前記第1垂直部材を絶縁材料により形成し、
    前記第2垂直部材を半導体材料により形成する請求項6〜8のいずれか1つに記載の集積回路装置の製造方法。
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