JP2015176594A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
近年、デバイスの設定配信を行う場合には管理クライアントを設置し、前記管理クライアントがデバイスからデバイスの設定情報をバックアップし、バックアップした設定情報を指定したデバイスに配信することで管理者の作業負荷の軽減が行われている。更に、上述の配信処理は管理クライアントの画面から配信予約が可能となっており、ユーザがデバイスを利用しない夜間等に配信を行うことも可能である。一方で、設定情報の配信設定を行っている間、ユーザはデバイスを利用できなくなってしまうという課題が存在する。
例えば設定情報の配信スケジュールが重ならないように配信予約時にスケジュールを調整する技術が提案されている(特許文献1)。特許文献1には、配信予約の時間帯での配信ができない場合、デバイスが利用されていない時間を配信可能な時間と定義し、配信可能な時間帯の候補と前記時間帯の予約状況とに基づいて配信予約を実行する技術が開示されている。
本発明は、管理対象のデバイスに対して設定情報を配信する場合における管理者の作業負荷を軽減することを目的とする。
<実施形態1>
図1は、本実施形態における設定配信システムのシステム構成の一例を示す図である。図1の設定配信システムは、中央管理システム100と、設定情報を配信する配信先の顧客環境110とを含む。中央管理システム100と、顧客環境110とは、ネットワークを介して通信可能である。
中央管理システム100には、中央管理装置101と、データベース104と、ゲートウェイ機器102とが含まれている。なお、中央管理装置101は、情報処理装置の一例である。また、以降の説明では、複数のデータを記憶するHDD等の記憶装置のことを含めてデータベースという。データベース104は、デバイス113から取得された設定情報や、配信データを格納している。また、データベース104は、デバイス113から設定情報を取得したり、デバイス113へ設定情報を配信したりするために必要なデバイス113と通信するための各種情報等を格納している。データベース104と、中央管理装置101とは、ネットワーク105で接続されており、ネットワーク105はインターネット103に接続可能となっている。なお、データベース104は、物理的に中央管理装置101内に存在してもよい。更に、データベース104は、中央管理装置101からアクセス可能であれば、インターネット103を経由した別の場所に存在していてもよい。
中央管理装置101は、ゲートウェイ機器102を介してインターネット103に接続し、インターネット103を介して接続しているPC等の情報処理装置に対し、データベース104に格納している情報や、加工した情報を閲覧するWEBページを提供する。このWEBページは、ユーザ認証により、権限別に閲覧内容を限定して提供される。認証されたユーザは、WEBページを介して、一部のデータを変更することもできる。中央管理装置101は、WEBページ上で特定の権限を持つ担当者が入力した各種情報を顧客単位で登録する。登録する情報としては、管理対象となるデバイス113の情報や、デバイス113と情報のやり取りを行う管理クライアント112等に関する情報があげられる。ゲートウェイ機器102は、ルーターやプロキシサーバー、ファイヤーウォール等で構成される。
管理クライアント112は、デバイス113から収集したデバイス113の機器情報や、デバイス113に配信する設定情報等をデータベース115に格納する。データベース115は、ネットワーク114上に接続されているが、管理クライアント112の内部に独立して存在してもよい。更に、データベース115は、管理クライアント112からアクセス可能であれば、インターネット103を経由した別の場所に存在してもよい。管理クライアント112がデバイス113から情報を取得したり、デバイス113に情報を配信したりするタイミングは、中央管理装置101上で設定されたスケジュールに従ったタイミングとなる。更に、管理クライアント112は、ネットワーク114上に接続されているデバイス113を自動探索し、探索結果を中央管理装置101に送信する機能を有している。また、管理クライアント112は、探索したデバイス113に関する情報を登録する機能を有している。
図1で例示する顧客環境110は、管理クライアント112が複数台あるものとして構成されているが、管理クライアント112は一台のみであってもよい。また、本実施形態では、中央管理装置101と、管理クライアント112とは物理的に別の装置として存在しているが、中央管理装置101は管理クライアント112内に存在していてもよい。
CPU201は、ROM203等に格納されているプログラムを実行することにより、デバイス113を制御する。CPU201は、内部バス206を介して各機能を統括的に制御する。RAM202は、CPU201のメモリやワークエリアとして機能する。ネットワークインターフェース205は、ネットワーク114を介して、外部のネットワーク機器又はパーソナルコンピュータ(PC)と片方向又は双方向にデータをやりとりする。デバイス制御部207は、印刷部208を制御する。また、CPU201は、ROM203等に格納されているプログラムをRAM202にロードして実行するとともに、記憶装置204等の記憶媒体に画像データ等の各種のデータを格納する。記憶装置204は、外部記憶装置として機能し、画像データやプログラム等を含む各種のデータを記憶する。
管理クライアント112は、ROM303に格納されているプログラムを実行するCPU301を備える。CPU301は、ROM303等に格納されているプログラムを実行することにより、後述する管理クライアント112のソフトウェア構成及び管理クライアント112のフローチャートの処理を実現する。
内部バス306には、CPU301、RAM302、ROM303、記憶装置304、入出力インターフェース307、ネットワークインターフェース305の各デバイスが接続されている。入出力インターフェース307は、例えばPS2やUniversalSerialBus(USBインターフェース)、アナログやデジタルのディスプレイインターフェース等である。キーボードやマウス、CRTや液晶装置である入出力装置308は、入出力インターフェース307を介して管理クライアント112に接続されている。入出力装置308は、設定情報の登録・変更・削除に関する操作を受け付けたり、設定情報の表示、管理クライアント112が管理している管理情報の表示、ログファイルの表示等を行ったりする。
なお、中央管理装置101にも、上述した管理クライアント112と同様のハードウェア構成を適用することができる。即ち、中央管理装置101のCPU301が、中央管理装置101のROM303等に格納されているプログラムを実行することにより、後述する中央管理装置101のソフトウェア構成及び中央管理装置101のフローチャートにおける処理を実現する。また、上述したように、中央管理装置101は管理クライアント112内に存在してもよい。
UI制御部401は、中央管理装置101のグラフィカルユーザーインタフェースを提供する。グラフィカルユーザーインタフェースは、中央管理装置101に備え付けられたディスプレイに表示されるように構成される。また、グラフィカルユーザーインタフェースは、HTTPを用いて、他のクライアントPCから利用可能なWebアプリケーションとして構成することも可能である。なお、HTTPは、Hyper Text TranSfer Protocolの略である。
ユーザ管理部402は、中央管理装置101が管理する顧客(ユーザ)の情報を管理する。
管理クライアント管理部403は、中央管理装置101と通信する管理クライアント112を管理する。管理クライアント管理部403は、ユーザの情報と管理クライアント112の情報とを紐付けて管理する。
デバイス管理部404は、中央管理装置101が管理するデバイス113を管理する。より具体的に説明すると、デバイス管理部404は、UI制御部401を介してユーザが登録したデバイス113の情報や、後述する管理クライアント112が探索したデバイス113の情報を含むデバイス情報を、データベース104上のデバイスリストに登録する。デバイスリストについての詳細は、図6を用いて後述する。
設定情報管理部406は、設定情報取得部407を介して管理クライアント112からデバイス113の設定情報を受信する。また、設定情報管理部406は、設定情報配信部408を介して管理クライアント112にデバイス113の設定情報を配信する。
設定情報取得部407は、通信部409を介して管理クライアント112から受信したデバイス113の設定情報をデータベース104に格納する。
設定情報配信部408は、通信部409を介してデータベース104に格納された設定情報を管理クライアント112に配信する。ここで、設定情報配信部408は、配信する設定情報を、配信先のデバイス113のモデルに応じて抽出する。また、UI制御部401は、ユーザから受け付けた入力に応じて、データベース104に格納された情報を表示したり、変更したりすることができる。
UI制御部501は、管理クライアント112のグラフィカルユーザーインタフェースを提供する。グラフィカルユーザーインタフェースは、管理クライアント112に備え付けられたディスプレイに表示されるように構成される。また、グラフィカルユーザーインタフェースは、HTTPを用いて、他のクライアントPCから利用可能なWebアプリケーションとして構成することも可能である。
デバイス管理部502は、探索部503を介してネットワーク114に接続されたデバイス113を探索する。デバイス113の探索は、探索部503がSLPや、SNMP等の探索要求パケットを送信することによって実現可能である。なお、SLPは、Service Location Protocolの略である。SNMPは、Simple Network Maagement Protocolの略である。更に、デバイス管理部502は、通信部507を介して、探索により発見されたデバイス113の詳細情報(機種名、シリアルNo、能力、状態、MACアドレス等)を取得することも可能である。
設定情報取得部505は、通信部507を介してデバイス113から設定情報を取得する。
設定情報配信部506は、通信部507を介してデバイス113に対して設定情報を配信する。
なお、本実施形態の設定情報取得部505、設定情報配信部506は、HTTP/SOAPを用いたWebサービスを用いて、デバイス113の設定情報の取得・配信を実現することを想定しているが、他の通信プロトコルで実現してもよい。また、設定情報取得部505がデバイス113から設定情報を取得する場合、予め定められた設定情報のみを取得するように構成することも可能であるし、中央管理装置101から受信した取得タスクに応じて取得するように構成することも可能である。同様に、設定情報配信部506がデバイス113へ設定情報を配信する場合、予め定められた設定情報のみを配信するように構成することも可能であるし、中央管理装置101から受信した配信タスクに応じて配信するように構成することも可能である。
デバイスID601は、デバイス113を識別するためのIDである。
ProductName602は、デバイス113の製品名である。
IPアドレス603は、デバイス113のIPアドレスである。
Status604は、中央管理装置101がデバイス113の設定情報の取得・配信を行う対象となるデバイス113を識別するためのステータス情報である。本実施形態におけるStatus604は、「管理対象」、「登録済み」、「サポート外」の3つのステータスとなる。「管理対象」は、デバイス113との接続確認が行われ、タスク実行の能力があると判定されたデバイスであることを表す。「登録済み」は、UI制御部401を介してデバイス登録したが、デバイス113との接続確認及びタスク実行の能力チェックを行っていないデバイスであることを表す。「サポート外」は、タスク実行の能力を持たないデバイス113であることを表す。
管理クライアント605は、デバイス113を管理する管理クライアント112の情報である。
通信情報606は、各管理クライアント112とデバイス113との通信状態を示す情報である。デバイス113がデバイスリストに登録されると、各管理クライアント112が、設定情報をデバイス113に配信可能か導通確認を行う。そして、中央管理装置101は、各管理クライアント112による導通確認の結果に基づいて、通信情報606を更新する。通信情報606の更新処理の詳細については、後述する図7のフローチャートを用いて説明する。
S701において、中央管理装置101のデバイス管理部404は、UI制御部401を介して受け付けた探索条件の設定を行う。探索条件としては、デバイス113の所在情報となるIPアドレス等があげられる。より具体的に説明すると、デバイス管理部404は、中央管理装置101にデバイス113が新規に登録されると、管理クライアント管理部403から管理クライアント112の一覧情報を取得する。そして、デバイス管理部404は、全ての管理クライアント112に対して、登録されたデバイス113に設定情報を配信可能か探索させるための探索条件の設定を行う。
S702において、管理クライアント112のデバイス管理部502は、通信部507を介して、中央管理装置101からS701で設定された探索条件を示す探索条件情報を取得する。
S703において、デバイス管理部502は、探索部503を介して、ネットワークに接続されたデバイス113を探索する。デバイス113の探索は、探索部503がSLPや、SNMP等の探索要求パケットを送信することによって実現可能である。
S704において、デバイス管理部502は、通信部507を介して、S703で発見したデバイス113からデバイス113の詳細情報(機種名、シリアルNo、能力、状態、MACアドレス等)を取得する。
S705において、デバイス管理部502は、S703で探索した探索結果と、S704で取得した詳細情報とを、通信部507を介して中央管理装置101に送信する。
S706において、デバイス管理部404は、S705で管理クライアント112から受け取った情報を基に、図6のデバイスリストを更新する。
本実施形態では、デバイス113が追加される際に、デバイス管理部404が通信情報606の更新を行うものとして説明した。しかし、デバイス管理部404は、通信情報606を定期的に更新したり、ユーザからの入力(指示)を受け付けた場合に更新したりするようにしてもよい。
クライアントID801は、管理クライアント112を識別するためのIDである。配信時間802は、管理クライアント112がデバイス113に設定情報を配信する際の単位データ量当たりの配信に要する時間である。図8の(a)の例では、管理クライアント112がデバイス113に1MBの設定情報を配信するのに要する時間をミリ秒(ms)の単位で表している。配信時間802の値として、図8の(a)に例示したようにデバイス113の種類毎に処理時間が保持されてもよいし、デバイス毎に過去の配信履歴に基づく処理時間が保持されてもよい。また、配信時間802の値は、本実施形態で示したように単位データ量当たりの配信時間としてもよいし、配信される設定情報を機能毎に分割して機能毎の配信所要時間としてもよい。
図8の(b)は、中央管理装置101で管理しているデバイス113が、管理クライアント112から受信した設定情報を自身に反映させ、設定が完了して利用できるようになるまでの時間を管理するリストの一例を示す図である。中央管理装置101は、図8の(b)のリストを、データベース104に格納して管理している。また、中央管理装置101は、図8の(b)のリストに関する情報を、UI制御部401を介して受け付けたユーザ入力に基づいて取得するようにしてもよいし、前記情報を保持している管理クライアント112から受信して取得するようにしてもよい。
ProductName811は、デバイス113の種類を表している。デバイス113の種類には、MFP、SFP、LBP、インクジェットプリンタ等がある。設定反映時間812は、デバイス113が設定情報を受信し、受信した設定情報の設定をデバイス113に反映させるのに要する時間である。設定反映時間812の値として、図8の(b)に例示したようにデバイス113の種類毎に設定反映時間が保持されてもよいし、デバイス毎に過去の設定反映時間の履歴に基づく設定反映時間が保持されてもよい。
タスク名の設定欄901で、管理者は、タスクを特定する名前を設定する。ここで設定されたタスク名は、図11を用いて後述する実行タスクリストのタスク名1101と同一である。
配信情報の設定欄902で、管理者は、後述する配信先デバイスの設定欄903で指定するデバイス113に対して配信する設定情報を選択する。本実施形態では、設定欄903で選択されたデバイス毎にバックアップファイルを配信するか、設定情報を指定して一つの設定情報を複数のデバイス113に対して配信するか選択可能としている。ただし、これに限る必要はなく、デバイス113と、配信する設定情報とを1つずつ紐付ける構成としてもよい。
配信先デバイスの設定欄903で、管理者は、設定欄902で選択した設定情報の配信先となるデバイス113を選択する。選択肢として表示されるデバイス113は、Status604が管理対象となっているデバイス113のみである。設定情報の配信先となるデバイス113は、図9に例示したように管理者によって押下された選択ボタンから呼び出されるデバイス選択画面を介して選択されるようにしてもよい。また、設定情報の配信先となるデバイス113は、テキストボックスに直接入力されたデバイス113を識別するための情報から特定するようにしてもよい。
オプション設定の設定配信可能期間の設定欄905で、管理者は、管理クライアント112がデバイス113に設定情報を配信してデバイス113が設定を反映させるという設定配信処理が実行可能な設定配信可能期間を設定する。設定配信可能期間は、図9に例示したように管理者によってUIから入力されてもよいし、読み込まれた設定ファイルに保持されているデバイス毎の稼働時間情報に基づいて決定されてもよいし、特許文献1のようにデバイスの稼働時間から算出されてもよい。
オプション設定の分割配信を許可するチェックボックス906に管理者がチェックを入れた場合は、再起動が必要な項目と、再起動が不要な項目とに分割して配信タスクが作成される。分割された配信タスクは、再起動が必要な配信タスクが先に配信され、再起動が不要な配信タスクが後に配信される。これにより、ユーザに影響を与える再起動を要する設定情報の配信を優先して行うことができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
メール通知の設定欄907で、管理者は、実行結果を指定されたメールアドレスにメール通知するかどうかを選択する。管理者は、設定欄907のメール通知のチェックボックスにチェックを入れた場合、メール通知先のメールアドレスを設定する。メール通知の内容の詳細については、図10を用いて後述する。
タスク管理部405は、管理者により登録ボタン908が押下されると、設定配信可能期間の設定がされている場合、作成するタスクが設定配信可能期間で完了するか判定する。設定配信可能期間が設定されていない場合、又はタスク管理部405が設定配信可能期間内にタスクが完了すると判定した場合、設定情報管理部406は、UI制御部401経由で図9の画面で指定された各設定項目とその値とに関する情報を取得する。設定情報管理部406は、取得した設定項目とその値とに関する情報を一時的にRAM302又はHDDに格納する。一方、タスク管理部405が設定配信可能期間内にタスクが完了しないと判定した場合、UI制御部401は、警告画面を表示する(警告画面表示処理)。警告画面についての詳細は、図12のフローチャート中や図17等を用いて後述する。
タスク管理部405がタスク名と、タスクの配信結果とを設定されたメール通知先に通知すると、実行結果を表示する画面へのリンク1001が表示される。配信結果を通知するタイミングは、配信が成功した場合、配信が失敗した場合、設定配信可能期間に設定配信処理が完了しなかった場合等がある。タスク名には、設定欄901に入力されたタスク名と同一のタスク名が表示される。管理者がリンク1001を選択すると、後述の図11の画面が表示される。
タスク名1101は、タスクを特定する名前である。表示されるタスク名1101は、設定欄901に入力されたタスク名と同一のタスク名である。
タスクの種類1102は、設定情報の取得や配信といったタスクの種類である。
ステータス1103は、タスクの実行ステータスである。本実施形態におけるステータス1103には、「実行中(配信中)」、「実行中(設定中)」、「実行中(取得中)」、「実行中(取得済み)」、「エラー終了」、「正常終了」の6種類がある。「実行中(配信中)」は、タスク実行中で、設定情報が対象のデバイス113に配信されている間に表示される。「実行中(設定中)」は、設定情報の配信が完了し、デバイス113が取得した設定情報を反映している間に表示される。「実行中(取得中)」は、タスク実行中で、設定情報を対象のデバイス113から取得している間に表示される。「実行中(取得済み)」は、タスク実行中で、設定情報を対象のデバイス113から取得済みで、次の処理を待っている間に表示される。オプション設定の設定配信可能期間の設定欄905のチェックボックスにチェックがある場合であって、現在時刻と比較し設定配信可能期間を超えて処理が行われている場合は中断ボタンが表示される。「エラー終了」は、タスク実行がエラー終了した場合に表示される。エラー終了した場合、リトライボタンが表示される。管理者は、リトライボタンを押下することにより、リトライボタンが表示されている処理の再度の実行を指示することができる。「正常終了」は、タスク実行が正常に終了した場合に表示される。
完了日時1104は、タスク実行が完了した日時である。
S1201において、タスク管理部405は、設定配信可能期間が設定されているかを、設定配信可能期間の設定欄905のチェックボックスがチェックされているか否かで判定する。タスク管理部405は、設定配信可能期間が設定されていなければ処理をS1202に進め、設定配信可能期間が設定されていれば処理をS1203に進める。
S1202において、UI制御部401は、登録完了画面を表示する。登録完了画面には、配信タスクが登録された旨を伝えるメッセージのみが表示されてもよいし、登録した設定内容を確認するための内容が表示されてもよい。
S1203において、タスク管理部405は、設定配信可能期間の設定欄905で設定された値を取得する。
S1204において、タスク管理部405は、配信タスクに設定された設定値に基づいて、設定配信に要する時間を計算する。S1204の処理の詳細については、図13を用いて後述する。
S1206において、タスク管理部405は、配信する設定情報の分割が許可されているか否かを、図9の配信タスク登録画面におけるオプション設定の分割配信を許可するチェックボックス906がチェックされているか否かで判定する。タスク管理部405は、配信する設定情報の分割が許可されていないと判定した場合はS1207に処理を進め、分割が許可されていると判定した場合は処理をS1211に進める。なお、S1206の処理は、分割判定処理の一例である。
S1207において、タスク管理部405は、デバイス管理部404に保持されているデバイスリストの通信情報606を基に、管理クライアント112に設定配信における配信タスクを分散できるか判定する。管理クライアント112が複数存在しない場合は配信タスクを分散することができないので、タスク管理部405は、S1208に処理を進める。一方、管理クライアント112が複数存在する場合は配信タスクを複数の管理クライアント112に分散して設定配信処理を行える可能性があるため、タスク管理部405は、S1209に処理を進める。ただし、管理クライアント112が複数存在する場合であっても、配信対象のデバイス113に対して一つの管理クライアント112からしか設定情報を送信できない場合は配信タスクを分散させることができないので、タスク管理部405は、S1208に処理を進める。
S1209において、UI制御部401は、図17の(b)に例示する警告画面を表示する。図17の(b)の警告画面には、設定配信が指定された期間内に完了しない可能性がある旨のメッセージが表示されるとともに、分散処理を行える旨のメッセージが表示される。これにより、管理者は、設定配信が完了しない可能性があることを把握できるとともに、登録する配信タスクの分散を指示することができるようになる。管理者が図17の(b)の警告画面でOKボタンを押下すると配信タスクが登録され、分散処理を行うボタンを押下すると、UI制御部401は、S1210に処理を進める。また、管理者がキャンセルボタンを押下すると配信タスク登録画面に戻る。
S1210において、タスク管理部405は、配信タスクを複数の管理クライアント112に割り振って作成する(分散処理)。S1210の処理の詳細については、図14を用いて後述する。
S1211において、タスク管理部405は、設定配信対象となっているファイルが分割可能であるか判定する。タスク管理部405は、分割可能でないと判定した場合はS1207に処理を進め、分割可能であると判定した場合はS1212に処理を進める。ファイルが分割可能であるか否かを判定する技術は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
S1213において、タスク管理部405は、タスクを、再起動が必要なタスクと再起動が不要なタスクとに分割する。分割された配信タスクは、再起動が必要な配信タスクが先に配信され、再起動が不要な配信タスクが後に配信される。S1213の処理の詳細については、図15を用いて後述する。
S1214の処理は、S1209の処理と同様であるため説明を省略する。
S1215において、タスク管理部405は、設定配信タスクを分散しても配信期限内に設定配信が完了しない場合は配信タスクを分割して再起動が必要なタスクの設定配信が優先的に配信期限内に完了するように配信タスクを作成する。S1215の処理の詳細については、図16を用いて後述する。
以上の処理により、中央管理装置101は、指定された配信期限内に設定配信が完了しない場合、配信タスクを複数の管理クライアント112に分散させたり、再起動を要する配信タスクが優先して配信されるようにしたりすることができる。これにより、管理者の負担が軽減され、かつ、より効率的な配信処理が実現される。なお、ここでは中央管理装置101が図12のフローチャートの処理を実行するものとして説明したが、本処理は、中央管理装置101を内包する管理クライアント112が実行するようにしてもよい。
S1301において、タスク管理部405は、配信先デバイスの設定欄903で選択されたデバイスの配信先リストを取得する。
S1302において、タスク管理部405は、S1301で取得した配信先リストのデバイス113のデバイス情報を取得し、デバイス113を管理する管理クライアント112の情報を基に配信時間802の値(配信時間情報)を取得する。より具体的に説明すると、タスク管理部405は、前記デバイス情報と、上述した図8の(a)のリストとに基づいて、配信時間802の値を取得する。
S1303において、タスク管理部405は、S1301で取得した配信先リストのデバイス113のデバイス情報を取得し、デバイス113の種類を基に設定反映時間812の値(設定反映時間情報)を取得する。より具体的に説明すると、タスク管理部405は、前記デバイス情報と、上述した図8の(b)のリストとに基づいて、設定反映時間812の値を取得する。
S1305において、タスク管理部405は、S1301で取得した配信先リストの全てのデバイス113に対してS1302からS1304までの処理が完了していない場合は処理をS1302に戻し、以降の処理を繰り返す。一方、タスク管理部405は、全てのデバイス113に対してS1302からS1304までの処理が完了している場合は処理をS1306に進める。
S1306において、タスク管理部405は、S1304で計算した値を基に、管理クライアント112毎に設定配信に要する時間を計算する。
S1401において、タスク管理部405は、図6のデバイスリストに示される配信可能な管理クライアント112の情報を基に、配信可能な管理クライアント112に配信タスクを分散する。本実施形態において、タスク管理部405は、管理クライアント112からのデバイス113への設定配信が配信期限内に完了しない場合、完了しない分の設定配信における配信タスクを他の管理クライアント112に分散する。なお、ここでいう他の管理クライアント112とは、前記完了しない分の設定配信における配信タスクを代わりに配信可能な管理クライアント112のことである。また、上述したように、前記他の管理クライアント112は、図6のデバイスリストから特定される。ここで、本実施形態におけるタスク管理部405は、管理クライアント112からの設定配信が設定配信可能期間内に完了しない場合、完了しない設定配信のうち最後に行われる設定配信の配信タスクから順に、前記他の管理クライアント112に分散する。なお、本実施形態では、タスク管理部405が、管理クライアント112に最後に積まれたデバイス113のタスクから分散するようにしたが、これに限る必要はない。例えば、タスク管理部405は、設定配信に要する時間でソートし、配信タスクを分散するようにしてもよい。
S1403において、UI制御部401は、配信タスクの登録完了画面を表示する。登録完了画面には、S1401での分散処理の結果、どの管理クライアント112からどのデバイス113に対して設定配信が行われるのかが表示されるようにしてもよい。
S1404において、UI制御部401は、図17の(a)に例示する警告画面を表示する。前記警告画面には、設定配信処理が配信期限内に完了しない可能性がある旨を管理者に伝えるメッセージが表示される。なお、前記警告画面には、図17の(a)に例示されるように、配信期限内に設定配信が完了しない可能性がある旨のメッセージのみが表示されるようにしてもよい。また、前記警告画面には、配信対象のデバイス113がどの管理クライアント112に割り振られて設定情報が配信されるのかが表示されるようにしてもよい。
以上の処理により、中央管理装置101は、指定された配信期限内に設定配信が完了しない場合、配信タスクを複数の管理クライアント112に分散させることにより、より効率的な設定配信を実現することができる。
S1501において、タスク管理部405は、登録された配信タスクの設定配信が指定された配信期限内に完了するか判定し、完了しないと判定した場合は処理をS1502に進め、完了すると判定した場合は処理をS1506に進める。なお、S1501における判定処理は、S1205における判定方法と同様の方法で実行される。
S1502において、タスク管理部405は、分割可能な配信タスクが全て分割されたかどうか判定し、まだ分割可能なタスクが存在する場合は処理をS1503に進め、分割可能なタスクが存在しない場合は処理をS1506に進める。
S1503において、タスク管理部405は、配信する設定情報を取得して、再起動が必要なタスクと、再起動が不要なタスクとに分割し、再起動不要なタスクは後から配信されるように設定する。本実施形態における設定情報は、図18に例示するようにヘッダ部1801と、設定情報部1802とから構成される。ヘッダ部1801には、管理クライアント112やデバイス113と通信するために必要なパラメータが含まれる。設定情報部1802には、配信する設定情報が機能単位にカテゴリに分けられて保持されている。S1503において、タスク管理部405は、分割前の設定情報から、設定情報部1802に再起動が必要なカテゴリの情報のみが結合されている設定情報と、設定情報部1802に再起動が必要ないカテゴリの情報のみが結合されている設定情報とを作成する。タスク管理部405で設定情報のバックアップ取得タスクを作成する際に、図19に例示するような設定画面を利用して、取得する設定情報を分割されたカテゴリから選択できるような構成にしてもよい。もちろん取得だけでなく、配信の際にも設定情報を分割されたカテゴリから選択できるような構成にしてもよい。本実施形態では、カテゴリ毎に再起動が必要かどうかの情報を設定情報管理部406が保持する。
S1505において、タスク管理部405は、分割配信FlagをTrueに設定し、処理をS1501に戻す。なお、分割配信Flagは、分割配信を行うか否かを示すFlagである。
S1506において、UI制御部401は、図17の(c)に例示する警告画面を表示する。前記警告画面には、配信期限内に設定配信が完了できず、一部機能が利用できなくなる可能性がある旨のメッセージが表示される。また、前記警告画面には、図17の(c)に例示したように対象デバイスが表示されるようにしてもよいし、更に、デバイス毎にどの機能が利用できなくなる可能性があるのかが表示されるようにしてもよい。
以上の処理により、中央管理装置101は、指定された配信期限内に設定配信が完了しない場合、再起動を要する設定情報の配信を優先して行う設定配信を実現することができ、設定配信によるユーザへの影響をより小さくすることができる。
S1601において、タスク管理部405は、配信可能な管理クライアント112に配信タスクを分散する。配信タスクの分散処理については、図14を用いて上述した通りであるため説明を省略する。
S1602において、タスク管理部405は、分割配信Flagの初期値をFalseに設定する。
S1603において、タスク管理部405は、配信タスクが指定された配信期限内に完了するか否か判定する。タスク管理部405は、指定された配信期限内に完了しないと判定した場合は処理をS1604に進め、指定された配信期限内に完了すると判定した場合は処理をS1609に進める。なお、S1603における判定処理は、S1205における判定方法と同様の方法で実行される。
S1608において、UI制御部401は、図17の(a)に例示する警告画面を表示する。警告画面には、配信タスクを分割・分散しても設定配信処理が完了しない可能性がある旨のメッセージが表示される。
S1609において、タスク管理部405は、分割配信Flagを確認し、FlagがTrueの場合は処理をS1610に進め、FlagがFlaseの場合は処理をS1611に進める。タスク管理部405は、このようにFlagを参照して管理者に警告画面を表示するか否かの判定を行う。
S1610において、UI制御部401は、図17の(c)に例示する警告画面を表示する。前記警告画面には、配信期限内に設定配信が完了できず、一部機能が利用できなくなる可能性がある旨のメッセージが表示される。また、前記警告画面には、図17の(c)に例示したように対象デバイスが表示されるようにしてもよいし、更に、デバイス毎にどの機能が利用できなくなる可能性があるのかが表示されるようにしてもよい。
S1611において、UI制御部401は、配信タスクの登録完了画面を表示する。登録完了画面には、S1601での分散処理の結果、どの管理クライアント112からどのデバイス113に対して設定配信が行われるのかが表示されるようにしてもよい。なお、この登録完了画面は、ユーザの設定により表示されないようにすることも可能である。
以上の処理により、中央管理装置101は、指定された配信期限内に設定配信が完了しない場合、配信タスクの分散処理と、配信タスクの分割処理とによって、より効率的で、かつ、ユーザにとって利便性のよい設定配信を実現することができる。
なお、上述したように、本実施形態で説明した中央管理装置101が実行する処理は、中央管理装置101を内包する管理クライアント112によって実行されてもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (9)
- ネットワークを介して通信可能なデバイスへの設定配信が配信期限までに完了するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記設定配信が完了しないと判定された場合、前記設定配信により配信される設定情報の分割配信を許可するか否かを判定する分割判定手段と、
前記分割判定手段により前記分割配信を許可すると判定された場合、前記設定配信により配信される設定情報を分割する分割手段と、
を有する情報処理装置。 - 前記分割判定手段により前記分割配信を許可しないと判定された場合、配信期限までに設定配信が完了しない設定情報を、前記デバイスに対して設定配信が可能な他の情報処理装置に分散させる分散手段を更に有する請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記分割手段は、前記設定配信により配信される設定情報を、前記デバイスでの設定反映に再起動を要する設定情報と、再起動を要しない設定情報とに分割する請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 前記判定手段により前記設定配信が配信期限までに完了しないと判定された場合、警告画面を表示する警告画面表示手段を更に有する請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記設定配信に要する設定配信時間は、前記設定情報の配信に要する配信時間と、前記設定情報が示す設定の反映に要する設定反映時間との合計であり、
前記判定手段は、前記設定配信時間を示す設定配信時間情報と、設定配信可能期間情報とに基づいて、前記設定配信が配信期限までに完了するか否かを判定する請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。 - 設定配信可能期間を設定する設定画面を表示する表示手段を更に有し、
前記判定手段は、前記設定配信時間情報と、前記設定画面を介して設定された設定配信可能期間を示す前記設定配信可能期間情報とに基づいて、前記設定配信が配信期限までに完了するか否かを判定する請求項5に記載の情報処理装置。 - 前記分割配信を許可するか否かを設定する設定画面を表示する表示手段を更に有し、
前記分割判定手段は、前記設定画面を介して前記分割配信を許可する設定を受け付けた場合、前記分割配信を許可すると判定する請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。 - 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
ネットワークを介して通信可能なデバイスへの設定配信が配信期限までに完了するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより前記設定配信が完了しないと判定された場合、前記設定配信により配信される設定情報の分割配信を許可するか否かを判定する分割判定ステップと、
前記分割判定ステップにより前記分割配信を許可すると判定された場合、前記設定配信により配信される設定情報を分割する分割ステップと、
を含む情報処理方法。 - コンピュータに、
ネットワークを介して通信可能なデバイスへの設定配信が配信期限までに完了するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより前記設定配信が完了しないと判定された場合、前記設定配信により配信される設定情報の分割配信を許可するか否かを判定する分割判定ステップと、
前記分割判定ステップにより前記分割配信を許可すると判定された場合、前記設定配信により配信される設定情報を分割する分割ステップと、
を実行させるためのプログラム。
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