JP2015175171A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、省電力でノズルの洗浄を行うことができる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。【解決手段】吐水部を有し、吐水部から水を吐水して使用者の身体を洗浄するノズルと、給水源から供給された水をノズルに導く主流路と、主流路に設けられ給水源から供給される水を貯水する貯水部を有し、貯水部の水を所定の温度まで加熱する温水ヒータを有する貯湯式熱交換器と、主流路において熱交換器より上流側の第1の分岐部から分岐すると共に、熱交換器より下流側の合流部で主流路と合流するバイパス流路と、第1の分岐部に設けられ、第1の分岐部より下流側の主流路およびバイパス流路への給水、止水を切り替える切替手段と、切替手段を制御し、主流路の水をバイパス流路を介してノズルへ給水し、ノズルの表面を洗浄する自己洗浄工程を実行する制御部と、を備える衛生洗浄装置が提供される。【選択図】図2

Description

本発明の態様は、一般的に、衛生洗浄装置に関し、具体的には洋式腰掛便器に腰掛けた使用者の「おしり」などを水で洗浄する衛生洗浄装置に関する。
衛生洗浄装置は、従来、給水源からノズルまでの流路に熱交換器を備え、給水源から供給される水を熱交換器により加熱し、人体の温度と同程度の温度にした上でノズルへ給水し、ノズルの吐水部から人体に向けて吐水するように構成している。
近年、省エネの需要がより一層高まってきており、衛生洗浄装置にも更なる節電が求められてきている。特許文献1に記載の衛生洗浄装置においては、ノズル表面を洗浄する際に、温水タンクを介さない水をノズルとは別に設けられた吐出口から吐出するよう構成しているが、ノズルの吐水部から吐水しノズル自身の表面を洗浄する、いわゆる「自己洗浄工程」においては、温水タンクを介した水を吐水しなければならず、節電の観点からは改善の余地があった。
特開昭62−50533号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、省電力でノズルの洗浄を行うことができる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明は、吐水部を有し、前記吐水部から水を吐水して使用者の身体を洗浄するノズルと、給水源から供給された水を前記ノズルに導く主流路と、前記主流路に設けられ前記給水源から供給される水を貯水する貯水部を有し、前記貯水部の水を所定の温度まで加熱する温水ヒータを有する貯湯式熱交換器と、前記主流路において前記熱交換器より上流側の第1の分岐部から分岐すると共に、前記熱交換器より下流側の合流部で前記主流路と合流するバイパス流路と、前記第1の分岐部に設けられ、前記第1の分岐部より下流側の主流路およびバイパス流路への給水、止水を切り替える切替手段と、前記切替手段を制御し、前記給水源から供給された水を前記バイパス流路を介して前記ノズルへ給水し、前記ノズルの吐水部から吐水させることで、ノズルの表面を洗浄する自己洗浄工程を実行する制御部と、を備える衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、ノズルの吐水部から吐水し、ノズルの表面を洗浄する自己洗浄工程において、貯湯式熱交換器を介さない水を利用してノズルの表面を洗浄することができるため、衛生的で且つ節電に貢献できる衛生洗浄装置を提供することができる。
また、第2の発明は、ノズルの外側からノズルの表面へ向かって水を吐水するノズル表面洗浄手段と、前記主流路において前記バイパス流路の合流部より下流側から分岐し、主流路の水を前記ノズル表面洗浄手段へと供給する副流路とを備える衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、ノズル表面洗浄手段にてノズル表面を洗浄する際にも、貯湯式熱交換器を介さない水にてノズル表面を洗浄することができる。したがって、より節電に貢献できる衛生洗浄装置を提供することができる。
また、第3の発明は、切替手段は、前記分岐部より下流側の主流路及びバイパス流路へ所定の割合で水を分配する分配手段を備える衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、合流部より下流側の主流路にて、貯湯式熱交換器を介した水と、貯湯式熱交換器を介さない水を所定の割合で混合させて、自己洗浄工程を実行することができるため、貯湯式熱交換器を介した水のみにて洗浄するのに比べ節電に貢献できる。また、貯湯式熱交換器を介さない水のみにて洗浄するのに比べて主流路内の水を温かくすることができるため、次回通水時に冷水が使用者に吐水されることがなく、使用者に不快な思いをさせることがない。
また、第4の発明は、前記バイパス流路に設けられ、殺菌水を生成する殺菌水生成手段を有する衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、殺菌水生成手段をバイパス流路に設けることで、熱交換器を介することなく殺菌水を生成することが可能となり、熱交換器への給水と止水の繰返し疲労による熱交換器の寿命低下を防ぐことができる。
本発明の態様によれば、使用者に不快な思いをさせず衛生的で且つ省電力でノズルの洗浄を行うことができる衛生洗浄装置が提供される。
本発明の実施の形態にかかる衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を表す斜視模式図である。 本実施形態にかかる衛生洗浄装置の要部構成を表すブロック図である。 本実施形態のノズルユニットの具体例を例示する斜視模式図である。 洗浄動作時の水の温度制御の例(その1)について示すタイミングチャートである。 洗浄動作時の水の温度制御の例(その2)について示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を表す斜視模式図である。
また、図2は、本実施形態にかかる衛生洗浄装置の要部構成を表すブロック図である。 なお、図2は、水路系と電気系の要部構成を併せて表している。
図1に表したトイレ装置は、洋式腰掛便器(以下説明の便宜上、単に「便器」と称する)800と、その上に設けられた衛生洗浄装置100と、を備える。衛生洗浄装置100は、ケーシング400と、便座200と、便蓋300と、を有する。便座200と便蓋300とは、ケーシング400に対して開閉自在にそれぞれ軸支されている。
ケーシング400の内部には、便座200に座った使用者の「おしり」などの洗浄を実現する身体洗浄機能部などが内蔵されている。また、例えばケーシング400には、使用者が便座200に座ったことを検知する着座検知センサ404が設けられている。着座検知センサ404が便座200に座った使用者を検知している場合において、使用者が例えばリモコンなどの操作部500を操作すると、洗浄ノズル(以下説明の便宜上、単に「ノズル」と称する)473を便器800のボウル801内に進出させることができる。なお、図1に表した衛生洗浄装置100では、ノズル473がボウル801内に進出した状態を表している。
ノズル473の先端部には吐水口474a、474b、480が設けられる。そして、ノズル473は、その先端部に設けられた吐水口474a、474bから水を噴射して、便座200に座った使用者の「おしり」などを洗浄することができる。また、吐水口480から水を噴射してボウル801を濡れた状態にすることができる。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。
より具体的に説明すると、本実施形態にかかる衛生洗浄装置100は、図2に表したように、水道や貯水タンクなどの給水源10から供給された水をノズル473の吐水口474a、474b、480に導く主流路20を有する。主流路20の上流側には、電磁弁(切替手段)431が設けられている。電磁弁431は、開閉可能な電磁バルブであり、ケーシング400の内部に設けられた制御部405からの指令に基づいて水の供給を制御する。
電磁弁431の下流には、貯湯式熱交換器440が設けられている。(以下説明の便宜上、単に「貯湯熱交」と称する)貯湯熱交440は、給水源から供給された水を貯水する貯水部442と、貯水部に貯水された水を所定の温度まで加熱し保温する温水ヒータ441を有する。なお、貯湯熱交440については、貯水部442の水の温度が使用者に吐水される温度(約38℃)と同じ温度となるように温水ヒータ441を駆動させ、加熱保温するものであっても良いし、また、使用者を検知しない時間帯は貯水部442の水の温度を使用者に吐水される温度より低い温度に保温し(例えば、約30℃)、使用者を検知することで貯水部442の水の温度を使用者に吐水される温度(約38℃)まで加熱するような半貯湯式のものであっても良い。
給水源10と貯湯熱交440の温水ヒータ441との間の流路20には、給水源10から供給される水の温度を検知する図示しない水温センサ420が設けられる。
また、主流路20において、貯湯熱交440より上流側の流路25の分岐部29から分岐し、貯湯熱交440の下流側の流路の合流部30に合流するバイパス流路28が設けられている。このバイパス流路28により、ノズル473あるいはノズル洗浄室(ノズル表面洗浄手段)478に対して、給水源10から供給される水を貯湯熱交440を介さずに供給することができる。また、分岐部29には、流量・流路切替弁(切替手段)460が設けられ、分岐部29より下流側の流路26とバイパス流路28のそれぞれに、給水源10から供給される水を所定の流量で分配させることができる。したがって、この流量・流路切替弁460を切り替えることで、給水源10から供給される水を、流路26のみに通水させたり、バイパス流路28のみに通水させたり、あるいは流路26とバイパス流路28の両方に通水させたりすることができる。また主流路20とバイパス流路28のそれぞれには、図示しない逆流防止装置が設けられており、給水源10で負圧が発生したときの逆流を防止することができる。逆流防止装置は主流路20とバイパス流路28の合流部30の下流で設けられても良い。
バイパス流路28には、殺菌水を生成可能な電解槽ユニット(殺菌水生成手段)450が設けられている。使用者が操作部500に設けられた殺菌スイッチ510を押すと、制御部405は、電解槽ユニット450に殺菌水を生成させる制御を実行する。殺菌水としては、次亜塩素酸を含む液である。電解槽ユニット450において生成された殺菌水は、ノズル473の吐水口474a、474bから噴射されたり、あるいはノズル洗浄室478からノズル473の外周表面(胴体)へ向かって噴射される。これにより、ノズル473の吐水部474a、474b、およびノズル473の外周表面は、殺菌水により殺菌される。また、殺菌水をノズル473の吐水口480から噴射することで、ボウル801内面を殺菌することもできる。すなわち、殺菌スイッチ510には、ノズル473の殺菌動作、またはボウル801の殺菌動作の指示が入力される。そして、使用者は、殺菌スイッチ510を押してノズル473の殺菌を指示することにより、使用者の意思でノズル473の殺菌を行うことができる。また、ボウル801の殺菌を指示することにより、使用者の意思でボウル801の殺菌を行うこともできる。
バイパス流路に電解槽ユニット450を設けたことで、貯湯熱交440を介さずに殺菌水を生成することが可能となる。これにより、例えば、殺菌水を生成する毎に、貯湯熱交440への給水、止水が繰り返され、貯湯熱交440が繰り返し疲労によって寿命低下することを抑制することができる。
電解槽ユニット450の下流には、ノズル473やノズル洗浄室478への給水の切替を行う流路切替弁472が設けられている。
続いて、流路切替弁472の下流には、ノズル473が設けられている。ノズル473は、ノズルモータ476からの駆動力を受け、便器800のボウル801内に進出したり後退することができる。つまり、ノズルモータ476は、制御部405からの指令に基づいてノズル473を進退させることができる。一方、ノズル洗浄室478は、その内部に設けられた吐水部479(図3参照)から殺菌水あるいは水を噴射することにより、ノズル473の外周表面を殺菌あるいは洗浄することができる。
ここで、流路切替弁472の下流には、流路切替弁472と、吐水口474a、474b、480のそれぞれと接続する流路21、22、23が設けられている。また、流路切替弁472とノズル洗浄室478とを接続する流路24が設けられている。流路(副流路)24は、給水源10から供給される水や、電解槽ユニット450において生成される殺菌水をノズル洗浄室478に導くことができる。すなわち、制御部405は、流路切替弁472を制御することにより、ノズル473の吐水口474a、474b、480に水や殺菌水を導いたり、流路24を通してノズル洗浄室478の吐水部479に水や殺菌水を導くことができる。そして、流路24を通してノズル洗浄室478の吐水部479に導かれた水や殺菌水は、ノズル473の吐水口474a、474b、480やノズル473の外周表面へ向かって噴射される。
制御部405は、電源回路401から電力を供給され、トイレ室への使用者の入室を検知する入室検知センサ402や、便座200の前方にいる使用者を検知する人体検知センサ403や、便座200への使用者の着座を検知する着座検知センサ404や、操作部500などからの信号に基づいて、電磁弁431や、温水ヒータ441や、電解槽ユニット450や、流量・流路切替弁460や、流路切替弁472や、ノズルモータ476の動作を制御することができる。
着座検知センサ404は、使用者が便座200に着座する直前において便座200の上方に存在する人体や、便座200に着座した使用者を検知することができる。すなわち、着座検知センサ404は、便座200に着座した使用者だけではなく、便座200の上方に存在する使用者を検知することができる。このような着座検知センサ404としては、例えば、赤外線投受光式の測距センサなどを用いることができる。
また、人体検知センサ403は、便器800の前方にいる使用者、すなわち便座200から前方へ離間した位置に存在する使用者を検知することができる。つまり、人体検知センサ403は、トイレ室に入り便座200に近づいてきた使用者を検知することができる。このような人体検知センサ403としては、例えば、赤外線投受光式の測距センサなどを用いることができる。
また、入室検知センサ402は、トイレ室のドアを開けて入室した直後の使用者や、入室しようとしてドアの前に存在する使用者を検知することができる。つまり、入室検知センサ402は、トイレ室に入った使用者だけではなく、トイレ室に入る前の使用者、すなわちトイレ室の外側のドアの前に存在する使用者を検知することができる。このような入室検知センサ402としては、焦電センサや、ドップラーセンサなどのマイクロ波センサなどを用いることができる。マイクロ波のドップラー効果を利用したセンサや、マイクロ波を送信し反射したマイクロ波の振幅(強度)に基づいて被検知体を検出するセンサなどを用いた場合、トイレ室のドア越しに使用者の存在を検知することが可能となる。つまり、トイレ室に入る使用者を検知することができる。
図1に表したトイレ装置では、ケーシング400の上面に凹設部409が形成され、この凹設部409に一部が埋め込まれるように入室検知センサ402が設けられている。入室検知センサ402は、便蓋300が閉じた状態では、その基部付近に設けられた透過窓310を介して使用者の入室を検知する。そして、例えば、入室検知センサ402が使用者を検知すると、制御部405は、入室検知センサ402の検知結果に基づいて便蓋300を自動的に開く制御を実行することができる。また、着座検知センサ404および人体検知センサ403は、ケーシング400の前方の中央部に設けられている。但し、着座検知センサ404、人体検知センサ403、および入室検知センサ402の設置形態は、これだけに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
また、ケーシング400には、便座200に座った使用者の「おしり」などに向けて温風を吹き付けて乾燥させる「温風乾燥機能」や「脱臭ユニット」や「室内暖房ユニット」などの各種の機構が適宜設けられていてもよい。この際、ケーシング400の側面には、脱臭ユニットからの排気口407および室内暖房ユニットからの排出口408が適宜設けられる。ただし、本発明においては、衛生洗浄機能部やその他の付加機能部は必ずしも設けなくてもよい。
図3は、本実施形態のノズルユニットの具体例を例示する斜視模式図である。
本実施形態のノズルユニット470は、図3に表したように、基台としての取付台475と、取付台475に支持されたノズル473と、ノズル473を移動させるノズルモータ476と、を有する。ノズル473は、図3に表した矢印Aのように、ベルトなどの伝動部材477を介してノズルモータ476から伝達される駆動力により、取付台475に対して摺動自在に設けられている。すなわち、ノズル473は、ノズル473自身の軸方向(進退方向)に直進移動することができる。そして、ノズル473は、ケーシング400および取付台475から進退自在に移動できる。
また、本実施形態のノズルユニット470には、ノズル洗浄室478が設けられている。ノズル洗浄室478は、取付台475に対して固定され、その内部に設けられた吐水部479から殺菌水あるいは水をノズル473の外周表面へ向けて噴射することにより、ノズル473の外周表面を殺菌あるいは洗浄することができる。
すなわち、制御部405が電解槽ユニット450の陽極板および陰極板に通電することにより殺菌水を生成させる場合には、ノズル473の胴体は、吐水部479から噴射される殺菌水により殺菌される。一方で、制御部405が電解槽ユニット450の陽極板および陰極板に通電しない場合には、ノズル473の胴体は、吐水部479から噴射される水により物理的に洗浄される。
より具体的には、ノズル473がケーシング400に収納された状態において、ノズル473の吐水口474a、474b、480はノズル洗浄室478の中にほぼ収容されている。そのため、ノズル洗浄室478は、その内部に設けられた吐水部479から殺菌水あるいは水を噴射することにより、収納された状態のノズル473の吐水口474a、474b、480やノズル473の外周表面を殺菌あるいは洗浄することができる。(以下説明の便宜上、単に「胴体洗浄工程」と称する)
また、本実施形態のノズル473は、ノズル473がケーシング400に収納された状態において、ノズル473自身が有する吐水口474a、474b、480から殺菌水あるいは水を吐水することにより吐水口474a、474b、480やその周囲を殺菌あるいは洗浄することができる。さらに、ノズル473がケーシング400に収納された状態では、ノズル473の吐水口474a、474b、480はノズル洗浄室478の中にほぼ収容されているため、ノズル473の吐水口474a、474b、480から吐水された殺菌水あるいは水は、ノズル洗浄室478の内壁により反射して吐水口474a、474b、480やその周囲にかかる。そのため、ノズル473の吐水口474a、474b、480は、ノズル洗浄室478の内壁で反射した殺菌水あるいは水によっても殺菌あるいは洗浄される。(以下説明の便宜上、単に「自己洗浄工程」と称する)
次に、本実施形態にかかる衛生洗浄装置の動作について説明する。
まず、着座検知センサ404が便座200に着座した使用者を検知すると、制御部405は、流量・流路切替弁460を制御して、流路26は通水状態とし、バイパス流路28は非通水状態とする。さらに制御部405は、流路切替弁472の位置を「原点」から「自己洗浄」に切り替え、流路21、22を介して吐水口474a、474bからの吐水を可能とする。
続いて、流路切替弁472の切り替えが完了すると、制御部405は、電磁弁431を開く。これにより、貯湯熱交440の水(温水)が貯湯熱交440の下流側の流路に供給され、流路21、及び流路22にも供給される。これにより、流路27、流路21、及び流路22内の水(例えば、冷水)が排水され、温水の準備が行われる(捨水工程)。そして、制御部405は、流路切替弁472を「原点」に戻し、電磁弁431を閉じる。
続いて、使用者が操作部500に設けられた図示しない「おしり洗浄スイッチ」を押すと、後述する「自己洗浄工程」、「胴体洗浄工程」を実行し、続いて「本洗浄工程」を実行する。
先ず、「自己洗浄工程」として、制御部405は、流量・流路切替弁460を制御して、主流路20の流路26は通水状態とし、バイパス流路28は非通水状態とする。また、流路切替弁472の位置を「原点」から「SC」に切り替え、電磁弁431を開く。そして、ノズル473がケーシング400に収納された状態で、ノズル473自身が有する吐水口474a、474bから貯湯熱交440により温められた水(温水)を吐水する。これにより吐水口から吐水された水はノズル洗浄室478で反射し、ノズル473の吐水口474a、474bやその周囲を洗浄することができる。
次に、「胴体洗浄工程」として、制御部405は、流量・流路切替弁460を制御して、流路26は非通水状態とし、バイパス流路28は通水状態とする。また、流路切替弁472の位置を「SC」から「バイパス」に切り替え、流路24を介してノズル洗浄室478に設けられた吐水部479から水を噴射可能とする。続いて、制御部405は、ケーシング400に収納されていたノズル473を「おしり洗浄」の位置まで進出させる。このとき、制御部405は、電磁弁431を開いているため、ノズル473の外周表面は、吐水部479から噴射される水により洗浄される。さらに、このとき、給水源10から供給される水をバイパス流路28を通して供給するため、貯湯熱交440により温められていない冷たい水がノズル洗浄室478の吐水部479より噴射される。
「本洗浄工程」は、使用者のおしりなどを洗浄する工程である。制御部405は、流量・流路切替弁460を制御して、再び流路26を通水状態とし、バイパス流路28を非通水状態とする。また、流路切替弁472の位置を「バイパス」から例えば「おしり水勢5」に切り替え、流路21を介して吐水口474aからの吐水を可能とする。なお、例えば、使用者が「おしり洗浄」における水勢を「水勢5」から「水勢3」に操作部500により設定変更した場合には、制御部405は、流量切替弁471を「おしり水勢5」から「おしり水勢3」に切り替える。そして、制御部405は、「水勢3」において本洗浄を継続する。このとき、ノズル473へは貯湯熱交440により温められた水(温水)が供給されるため、ノズル473の吐水口474aからは温かい水(温水)が噴射される。なお、吐水口474aとは別の吐水口474bは、ビデ用の吐水口としても良いし、吐水口474aと同じくおしりを洗浄するための吐水口であっても良い。
使用者が操作部500により図示しない「止スイッチ」を押すと、「本洗浄工程」が終了し、続いて「胴体洗浄工程」及び「自己洗浄工程」を実行する。
先ず、「胴体洗浄工程」として、制御部405は、流量・流路切替弁460を制御し流路26は非通水状態とし、バイパス流路28は通水状態とする。また、流路切替弁472の位置を「おしり水勢3」から「バイパス」に切り替え、流路24を介してノズル洗浄室478に設けられた吐水部479から水を噴射可能とする。また、制御部405は、電解槽ユニット450への通電を開始し、殺菌水の生成を開始する。続いて、制御部405は、「おしり洗浄」の位置に進出していたノズル473をケーシング400に収納する。これにより、ノズル473の外周表面は、吐水部479から噴射される殺菌水により殺菌される。このとき、給水源10から供給される水は、バイパス流路28を通りノズル洗浄室478の吐水部479へ供給される。したがって、吐水部479からは貯湯熱交440を介さない冷たい殺菌水が噴射される。
続いて、「自己洗浄工程」として、ノズル473がケーシング400に収納された状態において、制御部405は、流路切替弁472の位置を「バイパス」から「SC」に切り替え、流路21、22を介して吐水口474a、474bから殺菌水を吐水する。
続いて、制御部405は、電解槽ユニット450への通電を停止し、殺菌水の生成を終了する。続いて、制御部405は、電磁弁431を閉じる。
なお、上記の動作の例においては、「本洗浄工程」前の「自己洗浄工程」及び「胴体洗浄工程」において吐水口474a、474bや吐水部479から水を噴射して洗浄を行っているが、殺菌水を噴射して殺菌を行ってもよい。
また、上記の動作の例においては、「本洗浄工程」後の「自己洗浄工程」及び「胴体洗浄工程」において吐水口474a、474bや吐水部479から殺菌水を噴射して殺菌を行っているが、水を噴射して洗浄を行ってもよい。
次に、洗浄動作時の水の温度の制御について説明する。
図4は、洗浄動作時の水の温度制御の例(その1)について示すタイミングチャートである。
図4横軸は洗浄動作の時系列を表している。そして、図4の上段は、流路26への通水・非通水の状態を表し、中段は、バイパス流路28への通水・非通水の状態を表している。また、図4の下段は、バイパス流路28が主流路20へ合流する合流部30より下流側の流路27内の水の温度を表している。
「本洗浄工程」前の「捨水工程」及び「自己洗浄工程」においては、ノズル473の吐水口474a、474bへの流路21、22に通水することとなるため、ノズル473へ供給される水は温水である必要がある。したがって、制御部405は、流量・流路切替弁460を制御して、流路26のみ通水状態とし、貯湯熱交440により予め温められた水(温水)をノズル473へ供給するように構成している。「捨水工程」において、流路27内の温度が序々に上昇しているのは、流路27内に予め冷水(温度T0)が残っているためであり、温水を供給することで、序々に規定温度Th(例えば、38℃)に近づくように構成されている。
一方、「本洗浄工程」前の「胴体洗浄工程」においては、ノズル洗浄室478への流路24にのみ通水するため、通水する水は温水である必要はなく、冷水で十分である。したがって、制御部405は、流量・流路切替弁460を制御して、バイパス流路28のみ通水状態として、ノズル洗浄室478へは冷水(温度T0)が供給されるように構成している。
次に、「本洗浄工程」においては、再度温水を供給する必要があるため、制御部405は、流量・流路切替弁460を制御して、流路26のみ通水状態として、ノズル473へは温水(温度Th)が供給されるように構成している。
次に、使用者が操作部500により図示しない「止スイッチ」を押して「本洗浄工程」が終了すると、制御部405は「胴体洗浄工程」及び「自己洗浄工程」を実行する。
この「胴体洗浄工程」及び「自己洗浄工程」では、いずれの工程においても、使用者に水を噴射する「本洗浄工程」が終了しているため、冷水(温度T0)が供給されるように、制御部405は、流量・流路切替弁460を制御して、バイパス流路28のみ通水状態とする。
図5は、洗浄動作時の水の温度制御の例(その2)について示すタイミングチャートである。図5が、図4と異なる部分は「本洗浄工程」後の「自己洗浄工程」のみであるため、その点のみ説明する。
図5に表したように、「本洗浄工程」後の「自己洗浄工程」では、制御部405は、流量・流路切替弁460を制御して流路26及びバイパス流路28の両方を通水状態としている。このように構成することで、流路27内の水の温度は、T0より高く、Thより低い温度であるTmになる。このように構成されることで、図4の場合に比べ、次回の「本洗浄工程」の際に、「捨水工程」、あるいは「自己洗浄工程」を省略することができる。
なお、流路27内の水の温度をTmにするためには、図示しない水温センサ420により給水源10の水の温度を検知し、その検知結果に応じて流量・流路切替弁460を制御して、流路26とバイパス流路28へ供給する水の流量の分配比を制御するように構成している。
このような本実施形態に係る衛生洗浄装置100の水の温度制御によれば、「本洗浄工程」後の「自己洗浄工程」を、規定温度(例えば、38℃)より低い温度の水にて実行することができるため、従来より約21%の節電効果がある。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、衛生洗浄装置100などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや殺菌スイッチ510の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、本発明の実施の形態では、殺菌水が次亜塩素酸を含む液である場合を例に挙げて説明したが、殺菌水は、これだけに限定されるわけではない。電解槽ユニット450において生成される殺菌水は、銀イオンや銅イオンなどの金属イオンを含む液であってもよい。あるいは、電解槽ユニット450において生成される殺菌水は、電解塩素やオゾンなどを含む液であってもよい。あるいは、電解槽ユニット450において生成される殺菌水は、酸性水やアルカリ水であってもよい。あるいは、殺菌水生成部は、電解槽に限定されるわけではない。すなわち、殺菌水は、殺菌剤および殺菌液を水に溶解させることによって生成される殺菌水であってもよい。
また、本発明の実施の形態では、「本洗浄工程」後は、「胴体洗浄工程」を経て「自己洗浄工程」を実施しているが、これだけに限定されない。例えば、「本洗浄工程」の後に「自己洗浄工程」を実施するようにしてもよい。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 給水源
20 主流路
21〜27 流路
28 バイパス流路
401 電源回路
402 入室検知センサ
403 人体検知センサ
404 着座検知センサ
405 制御部
431 電磁弁
440 貯湯式熱交換器
450 電解槽ユニット
460 流量・流路切替弁
470 ノズルユニット
472 流路切替弁
473 ノズル
474a 吐水口
474b 吐水口
478 ノズル洗浄室
479 吐水部
480 吐水口
500 操作部(リモコン)

Claims (4)

  1. 吐水部を有し、前記吐水部から水を吐水して使用者の身体を洗浄するノズルと、
    給水源から供給された水を前記ノズルに導く主流路と、
    前記主流路に設けられ前記給水源から供給される水を貯水する貯水部を有し、前記貯水部の水を所定の温度まで加熱する温水ヒータを有する貯湯式熱交換器と、
    前記主流路において前記熱交換器より上流側の第1の分岐部から分岐すると共に、前記熱交換器より下流側の合流部で前記主流路と合流するバイパス流路と、
    前記第1の分岐部に設けられ、前記第1の分岐部より下流側の主流路およびバイパス流路への給水、止水を切り替える切替手段と、
    前記切替手段を制御し、前記給水源から供給された水を前記バイパス流路を介して前記ノズルへ給水し、前記ノズルの吐水部から吐水させることで、ノズルの表面を洗浄する自己洗浄工程を実行する制御部と、を備える衛生洗浄装置。
  2. ノズルの外側からノズルの表面へ向かって水を吐水するノズル表面洗浄手段と、
    前記主流路において前記バイパス流路の合流部より下流側から分岐し、主流路の水を前記ノズル表面洗浄手段へと供給する副流路とを備える請求項1に記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記切替手段は、前記分岐部より下流側の主流路及びバイパス流路へ所定の割合で水を分配する分配手段を備える請求項1または2に記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記バイパス流路に設けられ、殺菌水を生成する殺菌水生成手段を有する請求項1乃至3のいずれかに記載の衛生洗浄装置。
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