JP2015175113A - 建具の自動開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】頻繁に開閉が行われる建具に取り付けられても、搭載されるモータの寿命を延ばして、メンテナンスの頻度を低減させることが可能な建具の自動開閉装置を提供する。【解決手段】この建具の自動開閉装置は、開閉可能な建具に固定されるラック7と、ラック7と噛み合う第1ピニオン11および第2ピニオン12と、第1ピニオン11が連結される第1モータ28と、第2ピニオン12が連結される第2モータ36とを備えている。この自動開閉装置では、第1モータ28が駆動して第1ピニオン11が回転すると、建具が開く方向へ移動し、第2モータ36が駆動して第2ピニオン12が回転すると、建具が閉じる方向へ移動する。【選択図】図5

Description

本発明は、戸や窓等の開閉可能な建具を自動で開閉するための建具の自動開閉装置に関する。
従来、引き違い窓を自動で開閉するための自動開閉装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の自動開閉装置は、窓に固定されるラックと、このラックと噛み合うピニオンと、このピニオンが出力軸に固定されるモータとを備えている。窓が開閉可能に取り付けられる窓枠には、支持ケースが取り付けられており、この支持ケースには、モータが固定されている。この自動開閉装置では、モータが一方向へ回転してピニオンが一方向へ回転すると、ラックが固定されている窓が開き、モータが他方向(逆方向)へ回転してピニオンが他方向(逆方向)へ回転すると、ラックが固定されている窓が閉じる。
特開2006−194065号公報
特許文献1に記載の自動開閉装置では、1台のモータを正転させたり逆転させたりすることで、窓の開閉を行っている。そのため、頻繁に開閉が行われる窓にこの自動開閉装置が取り付けられると、モータの寿命が短くなり、その結果、自動開閉装置のメンテナンスの頻度が高くなる。
そこで、本発明の課題は、頻繁に開閉が行われる建具に取り付けられても、搭載されるモータの寿命を延ばして、メンテナンスの頻度を低減させることが可能な建具の自動開閉装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の建具の自動開閉装置は、開閉可能な建具に固定されるラックと、ラックと噛み合う第1ピニオンおよび第2ピニオンと、第1ピニオンが連結される第1モータと、第2ピニオンが連結される第2モータとを備え、第1モータが駆動して第1ピニオンが回転すると、建具が開く開方向へ建具が移動し、第2モータが駆動して第2ピニオンが回転すると、建具が閉じる閉方向へ建具が移動することを特徴とする。
本発明の建具の自動開閉装置では、第1モータによって第1ピニオンを回転させることで建具を開き、第2モータによって第2ピニオンを回転させることで建具を閉じている。そのため、頻繁に開閉が行われる建具に、本発明の建具の自動開閉装置が取り付けられても、1台のモータによって建具の開閉が行われる場合と比較して、建具の自動開閉装置に搭載される第1モータおよび第2モータの寿命を延ばすことが可能になる。したがって、本発明では、頻繁に開閉が行われる建具に建具の自動開閉装置が取り付けられても、建具の自動開閉装置のメンテナンスの頻度を低減させることが可能になる。
本発明において、第1ピニオンは、ラックと第1ピニオンとが噛み合う第1噛合い位置とラックと第1ピニオンとの噛合いが解除される第1解除位置との間で移動可能となっており、第2ピニオンは、ラックと第2ピニオンとが噛み合う第2噛合い位置とラックと第2ピニオンとの噛合いが解除される第2解除位置との間で移動可能となっており、第1噛合い位置に第1ピニオンがあり、かつ、第2解除位置に第2ピニオンがあるときに第1モータが駆動して第1ピニオンが回転すると、建具が開方向へ移動し、第2噛合い位置に第2ピニオンがあり、かつ、第1解除位置に第1ピニオンがあるときに第2モータが駆動して第2ピニオンが回転すると、建具が閉方向へ移動することが好ましい。このように構成すると、第1ピニオンおよび第2ピニオンが常時、ラックと噛み合っている場合と比較して、建具を開く際の第1モータの負荷および建具を閉じる際の第2モータの負荷を軽減することが可能になる。したがって、第1モータおよび第2モータの寿命を効果的に延ばすことが可能になる。
本発明において、建具の自動開閉装置は、第1モータの動力を第1ピニオンに伝達する第1動力伝達機構と、第1伝達機構と同様に構成され第2モータの動力を第2ピニオンに伝達する第2動力伝達機構とを備え、第1ピニオンおよび第2ピニオンの回転の軸方向から見たときに、建具の表面に直交する所定の対称軸に対して、第1モータと第2モータとが線対称に配置されるとともに、第1動力伝達機構と第2動力伝達機構とが線対称に配置されていることが好ましい。このように構成すると、第1動力伝達機構の構成部品と第2動力伝達機構の構成部品とを共通化できるため、建具の自動開閉装置のコストを低減することが可能になる。また、このように構成すると、第1モータのステータ側から見たときのロータの回転方向と、第2モータのステータ側から見たときのロータの回転方向とを同じ方向にすることができ、第1モータと第2モータとを共通のモータにすることが可能になる。したがって、建具の自動開閉装置のコストを低減することが可能になる。
本発明において、建具の自動開閉装置は、第1ピニオンを回転可能に保持する第1保持部材と、第2ピニオンを回転可能に保持する第2保持部材と、第1保持部材と第2保持部材とを移動させる移動機構とを備え、移動機構は、第1保持部材と第2保持部材とを移動させて、第1噛合い位置に第1ピニオンがありかつ第2解除位置に第2ピニオンがある第1噛合い状態と、第2噛合い位置に第2ピニオンがありかつ第1解除位置に第1ピニオンがある第2噛合い状態と、第1解除位置に第1ピニオンがありかつ第2解除位置に第2ピニオンがある解除状態との3つの状態の切替を行うことが好ましい。このように構成すると、第1噛合い位置と第1解除位置との間で第1ピニオンを自動で移動させることが可能になるとともに、第2噛合い位置と第2解除位置との間で第2ピニオンを自動で移動させることが可能になる。また、このように構成すると、第1解除位置に第1ピニオンがありかつ第2解除位置に第2ピニオンがある解除状態にすることができるため、この解除状態において、建具を手動で開閉すれば、第1モータおよび第2モータ等に起因する負荷が建具に作用しない。したがって、解除状態において、建具を手動で開閉する際の負荷を低減することが可能になり、その結果、建具の自動開閉装置が設けられていても、建具を手動で容易に開閉することが可能になる。
本発明において、移動機構は、第1噛合い位置と第1解除位置との間で第1ピニオンが移動するように第1保持部材を回動させるとともに、第2噛合い位置と第2解除位置との間で第2ピニオンが移動するように第2保持部材を回動させるためのカム溝が形成されるカム部材と、カム部材を直線状にスライドさせるカム駆動機構とを備え、第1保持部材は、カム溝に係合する第1カムフォロアを備え、第2保持部材は、カム溝に係合する第2カムフォロアを備えることが好ましい。このように構成すると、共通のカム部材およびカム駆動機構によって、第1保持部材および第2保持部材を回動させることが可能になる。したがって、建具の自動開閉装置の構成を簡素化することが可能になる。
また、上記の課題を解決するため、本発明の建具の自動開閉装置は、開閉可能な建具に固定されるラックと、ラックと噛み合うピニオンと、ピニオンが連結される第1モータおよび第2モータとを備え、第1モータが駆動してピニオンが一方向へ回転すると、建具が開く開方向へ建具が移動し、第2モータが駆動してピニオンが他方向へ回転すると、建具が閉じる閉方向へ建具が移動することを特徴とする。
本発明の建具の自動開閉装置では、第1モータによってピニオンを一方向へ回転させることで建具を開き、第2モータによってピニオンを他方向へ回転させることで建具を閉じている。そのため、頻繁に開閉が行われる建具に、本発明の建具の自動開閉装置が取り付けられても、1台のモータによって建具の開閉が行われる場合と比較して、建具の自動開閉装置に搭載される第1モータおよび第2モータの寿命を延ばすことが可能になる。したがって、本発明では、頻繁に開閉が行われる建具に建具の自動開閉装置が取り付けられても、建具の自動開閉装置のメンテナンスの頻度を低減させることが可能になる。
本発明において、建具の自動開閉装置は、第1モータの動力をピニオンに伝達する第1動力伝達機構と、第2モータの動力をピニオンに伝達する第2動力伝達機構とを備え、第1動力伝達機構は、第2モータの動力の第1モータ側への伝達を遮断する第1動力遮断機構を備え、第2動力伝達機構は、第1モータの動力の第2モータ側への伝達を遮断する第2動力遮断機構を備えることが好ましい。このように構成すると、第1モータの動力が第2モータ側へ伝達される場合と比較して建具を開く際の第1モータの負荷を軽減することが可能になるとともに、第2モータの動力が第1モータ側へ伝達される場合と比較して建具を閉じる際の第2モータの負荷を軽減することが可能になる。したがって、第1モータおよび第2モータの寿命を効果的に延ばすことが可能になる。
以上のように、本発明では、頻繁に開閉が行われる建具に建具の自動開閉装置が取り付けられても、この自動開閉装置に搭載されるモータの寿命を延ばして、この自動開閉装置のメンテナンスの頻度を低減させることが可能になる。
本発明の実施の形態にかかる建具の自動開閉装置が片引き戸に取り付けられた状態を示す斜視図である。 図1に示す開閉駆動部の、ケース体等を取り外した状態の平面図である。 図1に示す開閉駆動部の、ケース体等を取り外した状態の底面図である。 図2のE部の構成を説明するための図である。 図1に示す開閉駆動部の動作を説明するための図であり、(A)は第1ピニオンが第1噛合い位置にありかつ第2ピニオンが第2解除位置にある状態を示す図、(B)は第1ピニオンが第1解除位置にありかつ第2ピニオンが第2噛合い位置にある状態を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(建具の自動開閉装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる建具の自動開閉装置1が片引き戸2に取り付けられた状態を示す斜視図である。
本形態の建具の自動開閉装置1(以下、「自動開閉装置1」とする)は、開閉可能な建具である戸を自動で開閉するための装置である。自動開閉装置1は、図1に示すように、水平方向に開閉する片引き戸2に取り付けられている。片引き戸2は、建具としての戸3と、開閉可能な戸3が内側に配置される戸枠4とを備えている。戸枠4は、戸3をその開閉方向へ案内するガイドを備えている。
以下の説明では、戸3の開閉方向(図1等のX方向)を左右方向とし、戸3の厚さ方向(図1等のY方向)を前後方向とする。また、X1方向側を「右」側、X2方向側を「左」側、Y1方向側を「手前(前)」側、Y2方向側を「奥(後ろ)」側とする。本形態では、戸3が閉まっているときに、戸3は左側に配置されている。すなわち、本形態では、左方向は、戸3が閉じる方向(戸3の閉方向)であり、右方向は、戸3が開く方向(戸3の開方向)である。また、以下の説明では、上側から見たときの時計回りの方向を「時計方向」とし、上側から見たときの反時計回りの方向を「反時計方向」とする。
自動開閉装置1は、戸3に固定されるラック7と、ラック7と噛み合う後述のピニオン11およびピニオン12(図4参照)を有する開閉駆動部8とを備えている。ラック7は、戸3の上端側部分に固定されている。また、ラック7は、戸3の手前側の面に固定されている。さらに、ラック7は、ラック7の長手方向と左右方向とが一致するように戸3に固定されている。すなわち、ラック7は、戸3の開閉方向とその長手方向とが一致するように配置されている。開閉駆動部8のケース体9は、戸枠4の上端部分を構成する上端部4aに取り付けられている。また、ケース体9は、左右方向における上端部4aの中心位置よりも左側に固定されている。また、ケース体9は、ラック7よりも手前側に配置されており、戸3よりも手前側に配置されている。
(開閉駆動部の構成)
図2は、図1に示す開閉駆動部8の、ケース体9等を取り外した状態の平面図である。図3は、図1に示す開閉駆動部8の、ケース体9等を取り外した状態の底面図である。図4は、図2のE部の構成を説明するための図である。図5は、図1に示す開閉駆動部8の動作を説明するための図であり、(A)はピニオン11が噛合い位置11Aにありかつピニオン12が解除位置12Bにある状態を示す図、(B)はピニオン11が解除位置11Bにありかつピニオン12が噛合い位置12Aにある状態を示す図である。
開閉駆動部8は、ラック7と噛み合う第1ピニオンとしてのピニオン11と、ラック7と噛み合う第2ピニオンとしてのピニオン12と、ピニオン11を回転可能に保持する第1保持部材としての保持部材13と、ピニオン12を回転可能に保持する第2保持部材としての保持部材14と、ピニオン11を回転駆動する回転駆動機構15と、ピニオン12を回転駆動する回転駆動機構16とを備えている。本形態では、ピニオン12、保持部材14および回転駆動機構16は、ピニオン11、保持部材13および回転駆動機構15よりも右側に配置されている。
開閉駆動部8の本体フレーム(図示省略)には、保持部材13を回動可能に支持する固定軸17と、保持部材14を回動可能に支持する固定軸18とが固定されている。固定軸17、18は、その軸方向と上下方向とが一致するように本体フレームに固定されている。固定軸17と固定軸18とは同形状に形成されている。固定軸17と固定軸18とは、前後方向において同じ位置に配置されるとともに、左右方向において所定の間隔をあけた状態で配置されている。すなわち、固定軸17と固定軸18とは、上下方向から見たときに戸3の表面に直交する所定の対称軸Lに対して線対称に配置されている。また、固定軸17と固定軸18とは、上下方向において同じ位置に配置されており、前後方向から見たときに対称軸Lを通過する上下方向に平行な対称軸に対して線対称に配置されている。
ピニオン11は、ラック7とピニオン11とが噛み合う噛合い位置11A(図5(A)参照)と、ラック7とピニオン11との噛合いが解除される解除位置11B(図4参照)との間で移動可能となっている。具体的には、ピニオン11は、保持部材13が固定軸17を中心にして回動すると、噛合い位置11Aと解除位置11Bとの間を移動する。ピニオン12は、ラック7とピニオン12とが噛み合う噛合い位置12A(図5(B)参照)と、ラック7とピニオン12との噛合いが解除される解除位置12B(図4参照)との間で移動可能となっている。具体的には、ピニオン12は、保持部材14が固定軸18を中心にして回動すると、噛合い位置12Aと解除位置12Bとの間を移動する。開閉駆動部8は、保持部材13、14を回動させる移動機構22を備えている。本形態の噛合い位置11Aは、第1噛合い位置であり、解除位置11Bは、第1解除位置であり、噛合い位置12Aは、第2噛合い位置であり、解除位置12Bは、第2解除位置である。
保持部材13、14は、金属板を所定形状に折り曲げることで形成されている。また、保持部材13と保持部材14とは同形状に形成されている。保持部材13の左端側は、固定軸17に回動可能に支持されている。保持部材14の右端側は、固定軸18に回動可能に支持されている。ピニオン11が解除位置11Bにあり、かつ、ピニオン12が解除位置12Bにあるときに、保持部材13と保持部材14とは、前後方向において同じ位置に配置されるとともに、上下方向から見たときに対称軸Lに対して線対称に配置されている。また、保持部材13と保持部材14とは、上下方向において同じ位置に配置されており、ピニオン11が解除位置11Bにあり、かつ、ピニオン12が解除位置12Bにあるときに、前後方向から見たときに対称軸Lを通過する上下方向に平行な対称軸に対して線対称に配置されている。
保持部材13の右端側には、軸24が取り付けられている。軸24は、その軸方向と上下方向とが一致するように保持部材13に取り付けられている。ピニオン11は、軸24に回転可能に支持されている。また、軸24は、移動機構22を構成する後述のカム部材43に形成されるカム溝43aに係合しており、カム溝43aに沿って移動するカムフォロアとして機能している。本形態の軸24は、第1カムフォロアである。
保持部材14の左端側には、軸25が取り付けられている。軸25は、その軸方向と上下方向とが一致するように保持部材14に取り付けられている。ピニオン12は、軸25に回転可能に支持されている。また、軸25は、後述のカム溝43aに係合しており、カム溝43aに沿って移動するカムフォロアとして機能している。本形態の軸25は、第2カムフォロアである。
回転駆動機構15は、第1モータとしてのモータ28と、モータ28の動力をピニオン11に伝達する第1動力伝達機構としての動力伝達機構29とを備えている。すなわち、モータ28には、動力伝達機構29を介してピニオン11が連結されている。モータ28は、ブラシ付きモータである。このモータ28は、開閉駆動部8の本体フレームに固定されている。具体的には、モータ28の出力軸の軸方向が水平方向と平行になるように、かつ、モータ28の出力軸が右側へ突出するように、モータ28は、開閉駆動部8の本体フレームに固定されている。モータ28の出力軸には、動力伝達機構29の一部を構成するウォーム30が固定または形成されている。モータ28は、一方向のみへ回転する。なお、モータ28は、ブラシレスモータであっても良い。
動力伝達機構29は、減速ギヤ列であり、ウォーム30に加えて、固定軸17に回転可能に保持されるギヤ31と、ギヤ31と噛み合うとともにウォーム30と噛み合うギヤ32とを備えている。ギヤ31は、ピニオン11と噛み合っている。すなわち、ギヤ31には、ピニオン11と噛み合うスパーギヤ(平歯車)と、ギヤ32と噛み合うスパーギヤとが形成されている。ギヤ32は、開閉駆動部8の本体フレームに固定される固定軸33に回転可能に保持されている。固定軸33は、その軸方向と上下方向とが一致するように本体フレームに固定されている。ギヤ32には、ギヤ31と噛み合うスパーギヤと、ウォーム30と噛み合うウォームホイールとが形成されている。
回転駆動機構16は、第2モータとしてのモータ36と、モータ36の動力をピニオン12に伝達する第2動力伝達機構としての動力伝達機構37とを備えている。すなわち、モータ36には、動力伝達機構37を介してピニオン12が連結されている。モータ36は、ブラシ付きモータである。このモータ36は、開閉駆動部8の本体フレームに固定されている。具体的には、モータ36の出力軸の軸方向が水平方向と平行になるように、かつ、モータ36の出力軸が左側へ突出するように、モータ36は、開閉駆動部8の本体フレームに固定されている。また、モータ36は、開閉駆動部8の右端側に配置されている。このモータ36は、一方向のみへ回転する。なお、モータ36は、ブラシレスモータであっても良い。
モータ36は、モータ28と同じモータである。すなわち、モータ36は、モータ28と同形状かつ同仕様のモータである。モータ28とモータ36とは、前後方向において同じ位置に配置されるとともに、上下方向から見たときに対称軸Lに対して線対称に配置されている。また、モータ28とモータ36とは、上下方向において同じ位置に配置されており、前後方向から見たときに対称軸Lを通過する上下方向に平行な対称軸に対して線対称に配置されている。モータ36の出力軸には、ウォーム30と同形状のウォーム38が固定または形成されている。ウォーム38は、動力伝達機構37の一部を構成している。
動力伝達機構37は、減速ギヤ列であり、動力伝達機構29と同様に構成されている。すなわち、動力伝達機構37は、ウォーム30と同形状のウォーム38に加えて、ギヤ31と同形状のギヤ39と、ギヤ32と同形状のギヤ40とを備えている。ギヤ39は、固定軸18に回転可能に保持されている。また、ギヤ39は、ピニオン12と噛み合っている。ギヤ39には、ピニオン12と噛み合うスパーギヤと、ギヤ40と噛み合うスパーギヤとが形成されている。ギヤ40は、開閉駆動部8の本体フレームに固定される固定軸41に回転可能に保持されている。固定軸41は、その軸方向と上下方向とが一致するように本体フレームに固定されている。ギヤ40には、ギヤ39と噛み合うスパーギヤと、ウォーム38と噛み合うウォームホイールとが形成されている。
動力伝達機構29と動力伝達機構37とは、前後方向において同じ位置に配置されるとともに、上下方向から見たときに対称軸Lに対して線対称に配置されている。すなわち、ギヤ31とギヤ39とは、上下方向から見たときに対称軸Lに対して線対称に配置され、ギヤ32とギヤ40とは、上下方向から見たときに対称軸Lに対して線対称に配置されている。また、動力伝達機構29と動力伝達機構37とは、上下方向において同じ位置に配置されており、前後方向から見たときに対称軸Lを通過する上下方向に平行な対称軸に対して線対称に配置されている。すなわち、ギヤ31とギヤ39とは、前後方向から見たときにこの対称軸に対して線対称に配置され、ギヤ32とギヤ40とは、前後方向から見たときにこの対称軸に対して線対称に配置されている。
移動機構22は、カム部材43と、カム部材43を直線状にスライドさせるカム駆動機構44とを備えている。カム駆動機構44は、モータ45と、モータ45の動力をカム部材43に伝達する動力伝達機構46とを備えている。すなわち、モータ45には、動力伝達機構46を介してカム部材43が連結されている。カム部材43は、左右方向へ直線状にスライド可能となっている。すなわち、カム部材43のスライド方向は、戸3の開閉方向と一致している。
カム部材43は、平板状に形成されており、その厚さ方向と上下方向とが一致するように配置されている。また、カム部材43は、ピニオン11、12よりも上側に配置されている。このカム部材43は、左右方向に細長い略長方形状に形成されている。カム部材43には、噛合い位置11Aと解除位置11Bとの間でピニオン11が移動するように保持部材13を回動させるとともに、噛合い位置12Aと解除位置12Bとの間でピニオン12が移動するように保持部材14を回動させるカム溝43aが形成されている。
カム溝43aは、カム部材43の右端側に形成されている。また、カム溝43aは、左右方向へ直線状に伸びる直線部43bと、直線部43bの左右両端から左右方向の外側に向かうにしたがって奥側へ向かうように傾斜する傾斜部43cと、左右方向における傾斜部43cの外側端(すなわち、奥側端)から左右方向の外側へ伸びる直線状の直線部43dとから構成されている。上述のように、カム溝43aには、軸24、25が係合している。
本形態では、図4に示すように、軸24、25が直線部43bに係合しているときに、ピニオン11、12が解除位置11B、12Bに配置されるように、カム溝43aが形成されている。また、ピニオン11、12が解除位置11B、12Bにある状態から、カム部材43が右方向へスライドすると、傾斜部43cおよび直線部43dに沿って軸24が移動して、図5(A)に示すように、噛合い位置11Aへピニオン11が移動するように固定軸17を中心に保持部材13が回動し(すなわち、保持部材13が反時計方向へ回動し)、その後、噛合い位置11Aにピニオン11が留まるとともに、直線部43bに沿って軸25が移動して、解除位置12Bにピニオン12が留まった状態が維持されるように、カム溝43aが形成されている。また、ピニオン11、12が解除位置11B、12Bにある状態から、カム部材43が左方向へスライドすると、傾斜部43cおよび直線部43dに沿って軸25が移動して、図5(B)に示すように、噛合い位置12Aへピニオン12が移動するように固定軸18を中心に保持部材14が回動し(すなわち、保持部材14が時計方向へ回動し)、その後、噛合い位置12Aにピニオン12が留まるとともに、直線部43bに沿って軸24が移動して、解除位置11Bにピニオン11が留まった状態が維持されるように、カム溝43aが形成されている。また、本形態では、ピニオン11、12は、手前側からラック7と噛み合う。
モータ45は、開閉駆動部8の本体フレームに固定されている。具体的には、モータ45の出力軸の軸方向が水平方向と平行になるように、かつ、モータ45の出力軸が右側に突出するように、モータ45は、開閉駆動部8の本体フレームに固定されている。また、モータ45は、開閉駆動部8の左端側に配置されている。モータ45の出力軸には、動力伝達機構46の一部を構成するウォーム47が固定または形成されている。
動力伝達機構46は、ウォーム47に加えて、カム部材43の左端側かつ前端側に固定または形成されるラック48と、ウォーム47と噛み合うとともにラック48と噛み合うギヤ49とを備えている。ラック48は、ラック48の長手方向と左右方向とが一致するようにカム部材43に固定または形成されている。ギヤ49には、ウォーム47と噛み合うウォームホイールと、ラック48と噛み合うピニオンとが形成されている。
移動機構22では、モータ45が回転すると、モータ45の動力が動力伝達機構46を介してラック48に伝達され、ラック48と一緒にカム部材43が左右方向へスライドする。なお、移動機構22は、カム部材43を左右方向へ直線状にスライドさせるためのガイド機構を備えている。
(自動開閉装置の動作)
以上のように構成された自動開閉装置1では、閉じている戸3を開くときには、モータ45が一方向へ回転して、カム部材43が右方向へスライドする。カム部材43が右方向へスライドして停止すると、図5(A)に示すように、噛合い位置11Aにピニオン11が配置され、解除位置12Bにピニオン12が配置される。この状態で、モータ28が駆動してピニオン11が時計方向へ回転すると、戸3が開く開方向へ(すなわち、右方向へ)戸3が移動する。すなわち、本形態では、噛合い位置11Aにピニオン11があり、かつ、解除位置12Bにピニオン12があるときに、モータ28が駆動してピニオン11が回転すると、戸3が開方向へ移動して、戸3が開く。
この状態から、モータ45が他方向へ回転して、カム部材43が左方向へスライドすると、図5(B)に示すように、ピニオン11が噛合い位置11Aから解除位置11Bへ移動し、ピニオン12が解除位置12Bから噛合い位置12Aへ移動する。この状態で、モータ36が駆動してピニオン12が反時計方向へ回転すると、戸3が閉じる閉方向へ(すなわち、左方向へ)戸3が移動する。すなわち、本形態では、噛合い位置12Aにピニオン12があり、かつ、解除位置11Bにピニオン11があるときに、モータ28が駆動してピニオン11が回転すると、戸3が閉方向へ移動して、戸3が閉じる。また、戸3の開閉が行われないときには、たとえば、図4に示す位置にカム部材43が配置されるように、カム部材43がスライドして停止する。
このように、本形態では、移動機構22は、保持部材13、14を回動させて、噛合い位置11Aにピニオン11がありかつ解除位置12Bにピニオン12がある第1噛合い状態と、噛合い位置12Aにピニオン12がありかつ解除位置11Bにピニオン11がある第2噛合い状態と、解除位置11Bにピニオン11がありかつ解除位置12Bにピニオン12がある解除状態との3つの状態の切替を行う。すなわち、本形態では、保持部材13、14が移動すると、ラック7とピニオン11とが噛み合いかつラック7とピニオン12との噛合いが解除される第1噛合い状態と、ラック7とピニオン12とが噛み合いかつラック7とピニオン11との噛合いが解除される第2噛合い状態と、ラック7とピニオン11との噛合いおよびラック7とピニオン12との噛合いが解除される解除状態とに切り替わる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、モータ28によってピニオン11を回転させることで戸3を開き、モータ36によってピニオン12を回転させることで戸3を閉じている。そのため、頻繁に開閉が行われる戸3に、本形態の自動開閉装置1が取り付けられても、1台のモータによって戸3の開閉が行われる場合と比較して、自動開閉装置1に搭載されるモータ28、36の寿命を延ばすことが可能になる。したがって、本形態では、頻繁に開閉が行われる戸3に自動開閉装置1が取り付けられても、自動開閉装置1のメンテナンスの頻度を低減させることが可能になる。
本形態では、モータ28とモータ36とが上下方向から見たときに対称軸Lに対して線対称に配置されるとともに、同様に構成される動力伝達機構29と動力伝達機構37とが上下方向から見たときに対称軸Lに対して線対称に配置されている。そのため、本形態では、戸3を開くときのピニオン11の回転方向が戸3を閉じるときのピニオン12の回転方向と逆方向になっていても、モータ28のステータ側から見たときのロータの回転方向と、モータ36のステータ側から見たときのロータの回転方向とを同じ方向にすることができ、上述のように、モータ28とモータ36とを同じモータにすることができる。そのため、本形態では、モータ28とモータ36とが異なるモータである場合と比較して、自動開閉装置1のコストを低減することが可能になる。また、本形態では、動力伝達機構29と動力伝達機構37とが同様に構成されており、動力伝達機構29の構成部品と動力伝達機構37の構成部品とが共通になっているため、自動開閉装置1のコストをより低減することが可能になる。
本形態では、開閉駆動部8は、保持部材13、14を回動させる移動機構22を備えている。そのため、本形態では、噛合い位置11Aと解除位置11Bとの間でピニオン11を自動で移動させることが可能になるとともに、噛合い位置12Aと解除位置12Bとの間でピニオン12を自動で移動させることが可能になる。また、本形態では、共通のカム部材43およびカム駆動機構44によって、保持部材13、14を回動させているため、自動開閉装置1の構成を簡素化することが可能になる。
本形態では、解除位置11Bにピニオン11が配置され、解除位置12Bにピニオン12が配置されている解除状態において、ラック7とピニオン11との噛合いおよびラック7とピニオン12との噛合いが解除されている。そのため、本形態では、この解除状態において、戸3を手動で開閉しても、モータ28、36および動力伝達機構29、37に起因する負荷は戸3に作用しない。したがって、本形態では、この解除状態にしておくことで、戸3を手動で開閉する際の負荷を低減することが可能になり、その結果、自動開閉装置1が片引き戸2に取り付けられていても、戸3を手動で容易に開閉することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、ラック7とピニオン11とが噛み合いかつラック7とピニオン12との噛合いが解除された状態で、モータ28を駆動させてピニオン11を時計方向へ回転させることで、戸3を開方向へ移動させ、ラック7とピニオン12とが噛み合いかつラック7とピニオン11との噛合いが解除された状態で、モータ36を駆動させてピニオン12を反時計方向へ回転させることで、戸3を閉方向へ移動させている。この他にもたとえば、ラック7とピニオン12とが噛み合いかつラック7とピニオン11との噛合いが解除された状態で、モータ36を駆動させてピニオン12を時計方向へ回転させることで、戸3を開方向へ移動させ、ラック7とピニオン11とが噛み合いかつラック7とピニオン12との噛合いが解除された状態で、モータ28を駆動させてピニオン11を反時計方向へ回転させることで、戸3を閉方向へ移動させても良い。この場合には、ピニオン12は第1ピニオンとなり、ピニオン11は第2ピニオンとなり、モータ36は第1モータとなり、モータ28は第2モータとなり、動力伝達機構37は第1動力伝達機構となり、動力伝達機構29は第2動力伝達機構となる。
上述した形態では、モータ28の出力軸にウォーム30が固定または形成され、モータ36の出力軸にウォーム38が固定または形成されている。この他にもたとえば、モータ28、36の出力軸にスパーギヤ(平歯車)が固定されても良い。この場合には、ラック7とピニオン11とが常時、噛み合うとともに、ラック7とピニオン12とが常時、噛み合っていても良い。ただし、ピニオン11およびピニオン12が常時、ラック7と噛み合っている場合と比較して、上述した形態のように、ピニオン11、12が解除位置11B、12Bへ移動可能になっている場合には、戸3を開く際のモータ28の負荷および戸3を閉じる際のモータ36の負荷を軽減することが可能になるため、モータ28、36の寿命を効果的に延ばすことが可能になる。なお、この場合には、移動機構22が不要となる。
また、ピニオン11およびピニオン12が常時、ラック7と噛み合っている場合には、モータ36の動力のモータ28側への伝達を遮断する第1動力遮断機構を動力伝達機構29が備えるとともに、モータ28の動力のモータ36側への伝達を遮断する第2動力遮断機構を動力伝達機構37が備えていても良い。この場合には、たとえば、ピニオン11、ギヤ31またはギヤ32のいずれかに、モータ28からピニオン11に向かう方向の動力の伝達は行うが、ピニオン11からモータ28へ向かう方向の動力の伝達を遮断するワンウェイクラッチが内蔵されるとともに、ピニオン12、ギヤ39またはギヤ40のいずれかに、モータ36からピニオン12に向かう方向の動力の伝達は行うが、ピニオン12からモータ36へ向かう方向の動力の伝達を遮断するワンウェイクラッチが内蔵されれば良い。この場合であっても、戸3を開く際のモータ28の負荷および戸3を閉じる際のモータ36の負荷を軽減することが可能になるため、モータ28、36の寿命を効果的に延ばすことが可能になる。なお、この場合にも、移動機構22が不要となる。
上述した形態では、モータ28、36は、その出力軸が左右方向の内側へ突出するように配置されている。この他にもたとえば、モータ28、36は、その出力軸が左右方向の外側へ突出するように配置されても良い。また、上述した形態では、モータ28とモータ36とが同じモータであるが、モータ28とモータ36とが異なるモータであっても良い。また、上述した形態では、動力伝達機構29と動力伝達機構37とが同様に構成されており、動力伝達機構29の構成部品と動力伝達機構37の構成部品とが同じであるが、動力伝達機構29の構成部品と動力伝達機構37の構成部品とが異なっていても良い。また、上述した形態では、モータ28とモータ36とは上下方向から見たときに対称軸Lに対して線対称に配置されているが、モータ28とモータ36とは上下方向から見たときに対称軸Lに対して線対称に配置されていなくても良い。また、上述した形態では、動力伝達機構29と動力伝達機構37とは上下方向から見たときに対称軸Lに対して線対称に配置されているが、動力伝達機構29と動力伝達機構37とは上下方向から見たときに対称軸Lに対して線対称に配置されていなくても良い。
上述した形態では、保持部材13が固定軸17を中心に回動することで噛合い位置11Aと解除位置11Bとの間をピニオン11が移動し、保持部材14が固定軸18を中心に回動することで噛合い位置12Aと解除位置12Bとの間をピニオン12が移動する。この他にもたとえば、保持部材13が直線的に移動することで噛合い位置11Aと解除位置11Bとの間をピニオン11が移動し、保持部材14が直線的に移動することで噛合い位置12Aと解除位置12Bとの間をピニオン12が移動するように、移動機構22が構成されても良い。また、上述した形態では、ピニオン11は、保持部材13に回転可能に保持され、ピニオン12は、保持部材13と別体で形成される保持部材14に回転可能に保持されているが、ピニオン11およびピニオン12が共通の保持部材に回転可能に保持されても良い。
上述した形態では、移動機構22は、カム部材43をスライドさせる駆動源として、モータ45を備えている。この他にもたとえば、移動機構22は、モータ45に代えて、カム部材43をスライドさせるソレノイド等の他の駆動源を備えていても良い。また、移動機構22は、カム部材43をスライドさせる駆動源を備えていなくても良い。この場合には、カム部材43を手動でスライドさせれば良い。また、上述した形態では、開閉駆動部8は、移動機構22を備えているが、開閉駆動部8は、移動機構22を備えていなくても良い。この場合には、噛合い位置11A、12Aと解除位置11B、12Bとの間でピニオン11、12が移動するように保持部材13、14を手動で回動させれば良い。
上述した形態では、カム部材43にカム溝43aが形成され、カム溝43aに係合する軸24、25が保持部材13、14に設けられている。この他にもたとえば、保持部材13、14にカム溝が形成され、このカム溝に係合する軸がカム部材43に設けられても良い。また、上述した形態では、共通のカム部材43およびカム駆動機構44によって、保持部材13、14を回動させているが、保持部材13を回動させるカム部材およびカム駆動機構と、保持部材14を回動させるカム部材およびカム機構とが別個に設けられても良い。
上述した形態では、開閉駆動部8は、ラック7と噛み合うとともにモータ28に連結される1個のピニオン11を備えているが、開閉駆動部8は、ラック7と噛み合うとともにモータ28に連結される2個以上のピニオンを備えていても良い。同様に、上述した形態では、開閉駆動部8は、ラック7と噛み合うとともにモータ36に連結される1個のピニオン12を備えているが、開閉駆動部8は、ラック7と噛み合うとともにモータ36に連結される2個以上のピニオンを備えていても良い。
また、上述した形態では、開閉駆動部8は、2個のピニオン11、12を備えているが、開閉駆動部8が備えるピニオンは1個であっても良い。この場合には、たとえば、ギヤ31およびギヤ39がこのピニオンに噛み合えば良い。また、この場合には、モータ36の動力のモータ28側への伝達を遮断する第1動力遮断機構を動力伝達機構29が備えるとともに、モータ28の動力のモータ36側への伝達を遮断する第2動力遮断機構を動力伝達機構37が備えていれば良い。たとえば、ギヤ31またはギヤ32のいずれかに、モータ28からこのピニオンに向かう方向の動力の伝達は行うが、このピニオンからモータ28へ向かう方向の動力の伝達を遮断するワンウェイクラッチが内蔵されるとともに、ギヤ39またはギヤ40のいずれかに、モータ36からこのピニオンに向かう方向の動力の伝達は行うが、このピニオンからモータ36へ向かう方向の動力の伝達を遮断するワンウェイクラッチが内蔵されれば良い。この場合には、モータ28が駆動してこのピニオンが時計方向へ回転すると、戸3が開方向へ移動し、モータ36が駆動してこのピニオンが反時計方向へ回転すると、戸3が閉方向へ移動する。
この場合であっても、モータ28によってこのピニオンを回転させることで戸3を開き、モータ36によってこのピニオンを回転させることで戸3を閉じることができるため、上述した形態と同様に、頻繁に開閉が行われる戸3に自動開閉装置1が取り付けられても、自動開閉装置1に搭載されるモータ28、36の寿命を延ばすことが可能になり、その結果、自動開閉装置1のメンテナンスの頻度を低減させることが可能になる。また、この場合には、戸3を開く際のモータ28の負荷および戸3を閉じる際のモータ36の負荷を軽減することが可能になるため、モータ28、36の寿命を効果的に延ばすことが可能になる。なお、開閉駆動部8が備えるピニオンが1個である場合には、モータ28、36の出力軸にスパーギヤが固定されても良い。また、開閉駆動部8が備えるピニオンが1個である場合には、移動機構22が不要となる。
上述した形態では、片引き戸2に自動開閉装置1が取り付けられている。この他にもたとえば、外戸および内戸の両方が開閉可能な引き違い戸の外戸および内戸のそれぞれに自動開閉装置1が取り付けられても良い。また、2枚の戸が開閉可能な両開き戸の2枚の戸のそれぞれに自動開閉装置1が取り付けられても良い。すなわち、2枚建の戸のそれぞれに自動開閉装置1が取り付けられても良い。また、3枚建以上の戸のそれぞれに自動開閉装置1が取り付けられても良い。また、上述した形態では、水平方向に開閉する片引き戸2に自動開閉装置1が取り付けられているが、上下方向に開閉する片引き戸に自動開閉装置1が取り付けられても良い。また、上述した形態では、戸3を自動で開閉する自動開閉装置1を例に本発明にかかる建具の自動開閉装置の実施例を説明しているが、本発明が適用される建具の自動開閉装置は、窓、網戸あるいは雨戸等の戸3以外の建具を自動で開閉するものであっても良い。たとえば、本発明が適用される建具の自動開閉装置は、片引きの窓、網戸あるいは雨戸等の戸3以外の建具を自動で開閉するものであっても良い。
1 自動開閉装置(建具の自動開閉装置)
3 戸(建具)
7 ラック
11 ピニオン(第1ピニオン)
11A 噛合い位置(第1噛合い位置)
11B 解除位置(第1解除位置)
12 ピニオン(第2ピニオン)
12A 噛合い位置(第2噛合い位置)
12B 解除位置(第2解除位置)
13 保持部材(第1保持部材)
14 保持部材(第2保持部材)
22 移動機構
24 軸(第1カムフォロア)
25 軸(第2カムフォロア)
28 モータ(第1モータ)
29 動力伝達機構(第1動力伝達機構)
36 モータ(第2モータ)
37 動力伝達機構(第2動力伝達機構)
43 カム部材
43a カム溝
44 カム駆動機構
L 対称軸

Claims (7)

  1. 開閉可能な建具に固定されるラックと、前記ラックと噛み合う第1ピニオンおよび第2ピニオンと、前記第1ピニオンが連結される第1モータと、前記第2ピニオンが連結される第2モータとを備え、
    前記第1モータが駆動して前記第1ピニオンが回転すると、前記建具が開く開方向へ前記建具が移動し、前記第2モータが駆動して前記第2ピニオンが回転すると、前記建具が閉じる閉方向へ前記建具が移動することを特徴とする建具の自動開閉装置。
  2. 前記第1ピニオンは、前記ラックと前記第1ピニオンとが噛み合う第1噛合い位置と前記ラックと前記第1ピニオンとの噛合いが解除される第1解除位置との間で移動可能となっており、
    前記第2ピニオンは、前記ラックと前記第2ピニオンとが噛み合う第2噛合い位置と前記ラックと前記第2ピニオンとの噛合いが解除される第2解除位置との間で移動可能となっており、
    前記第1噛合い位置に前記第1ピニオンがあり、かつ、前記第2解除位置に前記第2ピニオンがあるときに前記第1モータが駆動して前記第1ピニオンが回転すると、前記建具が前記開方向へ移動し、
    前記第2噛合い位置に前記第2ピニオンがあり、かつ、前記第1解除位置に前記第1ピニオンがあるときに前記第2モータが駆動して前記第2ピニオンが回転すると、前記建具が前記閉方向へ移動することを特徴とする請求項1記載の建具の自動開閉装置。
  3. 前記第1モータの動力を前記第1ピニオンに伝達する第1動力伝達機構と、前記第1伝達機構と同様に構成され前記第2モータの動力を前記第2ピニオンに伝達する第2動力伝達機構とを備え、
    前記第1ピニオンおよび前記第2ピニオンの回転の軸方向から見たときに、前記建具の表面に直交する所定の対称軸に対して、前記第1モータと前記第2モータとが線対称に配置されるとともに、前記第1動力伝達機構と前記第2動力伝達機構とが線対称に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の建具の自動開閉装置。
  4. 前記第1ピニオンを回転可能に保持する第1保持部材と、前記第2ピニオンを回転可能に保持する第2保持部材と、前記第1保持部材と前記第2保持部材とを移動させる移動機構とを備え、
    前記移動機構は、前記第1保持部材と前記第2保持部材とを移動させて、前記第1噛合い位置に前記第1ピニオンがありかつ前記第2解除位置に前記第2ピニオンがある第1噛合い状態と、前記第2噛合い位置に前記第2ピニオンがありかつ前記第1解除位置に前記第1ピニオンがある第2噛合い状態と、前記第1解除位置に前記第1ピニオンがありかつ前記第2解除位置に前記第2ピニオンがある解除状態との3つの状態の切替を行うことを特徴とする請求項2記載の建具の自動開閉装置。
  5. 前記移動機構は、前記第1噛合い位置と前記第1解除位置との間で前記第1ピニオンが移動するように前記第1保持部材を回動させるとともに、前記第2噛合い位置と前記第2解除位置との間で前記第2ピニオンが移動するように前記第2保持部材を回動させるためのカム溝が形成されるカム部材と、前記カム部材を直線状にスライドさせるカム駆動機構とを備え、
    前記第1保持部材は、前記カム溝に係合する第1カムフォロアを備え、
    前記第2保持部材は、前記カム溝に係合する第2カムフォロアを備えることを特徴とする請求項4記載の建具の自動開閉装置。
  6. 開閉可能な建具に固定されるラックと、前記ラックと噛み合うピニオンと、前記ピニオンが連結される第1モータおよび第2モータとを備え、
    前記第1モータが駆動して前記ピニオンが一方向へ回転すると、前記建具が開く開方向へ前記建具が移動し、前記第2モータが駆動して前記ピニオンが他方向へ回転すると、前記建具が閉じる閉方向へ前記建具が移動することを特徴とする建具の自動開閉装置。
  7. 前記第1モータの動力を前記ピニオンに伝達する第1動力伝達機構と、前記第2モータの動力を前記ピニオンに伝達する第2動力伝達機構とを備え、
    前記第1動力伝達機構は、前記第2モータの動力の前記第1モータ側への伝達を遮断する第1動力遮断機構を備え、
    前記第2動力伝達機構は、前記第1モータの動力の前記第2モータ側への伝達を遮断する第2動力遮断機構を備えることを特徴とする請求項6記載の建具の自動開閉装置。
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