JP2015174670A - 包装袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】香料が付与された複数の衛生物品を、ガスバリア性のフィルムによって包装する包装袋1であって、衛生物品を包装する収容部5と、収容部5の上部に、フィルムの対面する面同士が融着して封止形成された把手部3と、把手部と収容部5との間に設けられ、衛生物品を取出し可能な取出し部4と、を備え、取出し部4は、収容部5の上部の開封と密封とが自在となるように構成されている。
【選択図】図1
Description
香料が付与された複数の衛生物品を、ガスバリア性のフィルムによって包装する包装袋であって、
前記複数の衛生物品を包装する収容部と、
前記収容部の上部に、前記フィルムの対面する面同士が融着して封止形成された把手部と、
前記把手部と前記収容部との間に設けられ、前記衛生物品を取出し可能な取出し部と、を備え、
前記取出し部は、前記収容部の上部の開封と密封とが自在となるように構成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の包装袋であって、
前記取出し部には、前記フィルムの対面する面同士に開封と密封とが自在となるような粘着剤が塗布されていることを特徴とする。
請求項1に記載の包装袋であって、
前記取出し部は、開封と密封とが自在であるジッパーを有していることを特徴とする。
請求項1〜3の何れか一項に記載の包装袋であって、
前記把手部には、前記フィルムの対面する面同士を剥離可能とする塗料が塗布されていることを特徴とする。
請求項4に記載の包装袋であって、
前記塗料がOPニス又はメジウムであることを特徴とする。
請求項1〜5の何れか一項に記載の包装袋であって、
前記把手部と前記取出し部との間に、前記把手部の長手方向に沿ってミシン目が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の包装袋であって、
前記取出し部に、当該取出し部の長手方向に沿ってミシン目が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の包装袋であって、
前記把手部と前記取出し部とには、前記フィルムの対面する面同士に開封と密封とが自在となるような粘着剤が塗布され、前記把手部と前記取出し部とが繋がって一体化していることを特徴とする。
なお、以下の本実施形態の包装袋1の説明として、トイレットペーパーの包装袋を例にして説明するが、トイレットペーパーに限らず、ペーパータオル等のロール紙の他、ティッシュペーパーが収納されたカートン、紙おむつ、吸収性パッド、生理用品などの吸収性物品等の衛生物品が含まれる。また、本発明の技術的範囲は、図示例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。
なお、ガスバリア性フィルム2は、これらのガスバリア樹脂層を含むラミネートフィルムでもよく、さらに、アルミラミネート層やアルミ蒸着層を有するラミネートフィルムシートであっても良い。
OPニスとしては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩化ゴム樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアマイド樹脂等を、20〜50重量%含むものを使用することができる。
メジウムとしては、例えば、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、塩酢ビ樹脂等を15〜30重量%含むようにして、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、イソプロピルアルコール、ブタノール等の溶剤に溶かしたものを使用することができる。なお、これらに加えて、助剤として、安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤等を添加しても良い。
また、OPニス又はメジウムのフィルムへの塗布量は、0.1〜3.0g/m2(特に好ましくは0.2〜2.0g/m2)とすることが望ましい。ここで、塗布量を0.1〜3.0g/m2としたのは、3.0g/m2より多い量をベタ塗りした場合には、フィルム同士の融着力が弱すぎて容易に剥離され易くなり、0.1g/m2より少ない量をベタ塗りした場合には、フィルム同士の融着力が強くなって剥離し難くなるためである。
なお、上記にOPニス及びメジウムの成分及び塗布量の例を記したが、弱融着することができれば、上記の例に限られることはない。また、塗布量については、使用する塗料の種類、塗布方法(全面塗布、網点状塗)、融着温度、融着時間、融着圧、網点率等によって適宜変更可能である。
ここで、開封と密封とが自在となるような粘着剤としては、例えば、アクリル樹脂を用いることができるが、他に、ウレタン樹脂、エチレン-酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂等を用いても良い。
粘着部4aは、粘着剤を取出し部4の対面するガスバリア性フィルム2同士に、上下方向の幅を1cm以上塗布して粘着部4aを形成した。ここで、1cm未満であると幅が狭く、再度密封する際に隙間が生じやすくなるため、使用勝手を考慮して1cm以上とすることが望ましい。
上端側は粘着部4a、下端側は底部6によってそれぞれ封止されて密封されているため、香料が付与されたトイレットペーパーPを包装する場合であっても、香料の漏れ出しを防ぐことができるようになっている。
また、弱融着部3bの領域には、包装袋1を持ち運ぶ際に指を挿通できるように、指掛穴3a、3aを形成させる。
本実施形態の取出し部4において、粘着部4aの代わりにジッパー4bを設けても良い。なお、ジッパーとは、雄側帯状部と、雌側帯状部とを備えたジッパーテープであり、取出し部4の内面に融着されて設けられている。雄側帯状部は、断面が略鏃(やじり)形状の雄側咬合部を有し、雌側帯状部は、雄側咬合部と係脱可能な凹状の雌側咬合部を有しているため、取出し部4はジッパー4bによって開封と密封とが自在な構成となっている。
本実施形態の把手部3と粘着部4aの間に、図6に示すように、左右方向に沿ってミシン目4cを設け、把手部3を切り取り可能な構成としても良い。使用者が包装袋1を保管場所に運び終えた後は把手部3が不要となるため、これらの不要な部分を切り取って必要最低限の構成とすることができる。
また、変形例2の構成において、把手部3はミシン目4cで切り取られるため、変形例2の融着部3cは、本実施形態の弱融着部3bのように必ずしも剥離可能な構成とする必要はない。よって、融着部3cを弱融着にする必要はなく、融着して剥離できないようにしても良い。
本実施形態の把手部3と取出し部4を繋げて一体化させ、図7に示すように、取出し部4の機能を備えた把手部7の構成のみとしても良い。具体的には、本実施形態の把手部3と取出し部4の領域の全域を、開封と密封とが自在となるような粘着剤を塗布された粘着部4aとし、粘着部4aの領域内に指掛穴3a、3aを形成させて把手部7とする。このように、把手部3と取出し部4を一体化すれば、開封と密封とが自在な粘着部4aの範囲を広げることができるため、密封性を高めることができる。
使用したフィルム条件
・実施例1〜4、比較例1,2
フィルムの組成:外層(PE)14μm、中層(EVOH)2μm、内層(PE)14μmの3層からなるフィルム(内層をトイレットペーパー側とする。)
フィルムの酸素透過度(JIS K 7126):3.2cc/m2・day・atm
・実施例5
フィルムの組成:外層(PE)8μm、中層(EVOH)0.8μm、内層(PE)8μmの3層からなるフィルム(内層をトイレットペーパー側とする。)
フィルムの酸素透過度(JIS K 7126):40cc/m2・day・atm
・比較例3
フィルムの組成:PET 25μm
フィルムの酸素透過度(JIS K 7126):43cc/m2・day・atm
その他条件
粘着剤:アクリル系樹脂(商品名:「BPS6066」、トーヨーケム株式会社製)を取り出し口部に25g/m2塗布。
剥離可能な塗料:メジウム(製品名:「DX−60」、サカタインクス株式会社製)をフィルム把手部内面側に0.3g/m2塗布。
トイレットペーパー:紙管に香料を1ロール当たり60μl塗布
包装方法:トイレットペーパーのロール12個を4個ずつ三段にして包装袋で包装
実施例1は、本実施形態(図1)に対応しており、把手部3にメジウムを塗布して弱融着部3bを形成させ、取出し部4には粘着剤により粘着部4aを形成させたものを使用した。
実施例2は、変形例1(図5)に対応しており、把手部3にメジウムを塗布して弱融着部3bを形成させ、取出し部4にはジッパー4bを形成させたものを使用した。
実施例3は、変形例2(図6)に対応しており、把手部3に融着によって融着部3cを形成させ、取出し部4には開封と密封とが自在となるような粘着剤により粘着部4aを形成させ、融着部3cと粘着部4aの間にミシン目4cを形成させたものを使用した。
実施例4は、変形例2(図6)を一部改変させたものであり、粘着部4aの代わりにジッパー4bを形成させたものを使用した。
比較例1は、把手部3に融着によって融着部3cを形成させたものを使用し、取出し部4をハサミで切って開封した後、上部のフィルムを開いた状態のまま保管した。
比較例2は、把手部3に融着によって融着部3cを形成させ、融着部3cの下にミシン目4cを形成させたものを使用し、ミシン目4cで切り取って一旦開封した後、上部のフィルムを開いた状態のまま保管した。
2 ガスバリア性フィルム
3 把手部
3a 指掛穴
3b 弱融着部
3c 融着部
4 取出し部
4a 粘着部
4b ジッパー
4c ミシン目
5 収容部
6 底部
7 把手部
P トイレットペーパー
Claims (8)
- 香料が付与された複数の衛生物品を、ガスバリア性のフィルムによって包装する包装袋であって、
前記複数の衛生物品を包装する収容部と、
前記収容部の上部に、前記フィルムの対面する面同士が融着して封止形成された把手部と、
前記把手部と前記収容部との間に設けられ、前記衛生物品を取出し可能な取出し部と、を備え、
前記取出し部は、前記収容部の上部の開封と密封とが自在となるように構成されていることを特徴とする包装袋。 - 請求項1に記載の包装袋であって、
前記取出し部には、前記フィルムの対面する面同士に開封と密封とが自在となるような粘着剤が塗布されていることを特徴とする包装袋。 - 請求項1に記載の包装袋であって、
前記取出し部は、開封と密封とが自在であるジッパーを有していることを特徴とする包装袋。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載の包装袋であって、
前記把手部には、前記フィルムの対面する面同士を剥離可能とする塗料が塗布されていることを特徴とする包装袋。 - 請求項4に記載の包装袋であって、
前記塗料がOPニス又はメジウムであることを特徴とする包装袋。 - 請求項1〜5の何れか一項に記載の包装袋であって、
前記把手部と前記取出し部との間に、前記把手部の長手方向に沿ってミシン目が設けられていることを特徴とする包装袋。 - 請求項2に記載の包装袋であって、
前記取出し部に、当該取出し部の長手方向に沿ってミシン目が設けられていることを特徴とする包装袋。 - 請求項1に記載の包装袋であって、
前記把手部と前記取出し部とには、前記フィルムの対面する面同士に開封と密封とが自在となるような粘着剤が塗布され、前記把手部と前記取出し部とが繋がって一体化していることを特徴とする包装袋。
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