JP2015174670A - 包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】香料が付与されたトイレットペーパー等の衛生物品の包装袋において、開封し易く保管性の高い包装袋を提供すること。
【解決手段】香料が付与された複数の衛生物品を、ガスバリア性のフィルムによって包装する包装袋1であって、衛生物品を包装する収容部5と、収容部5の上部に、フィルムの対面する面同士が融着して封止形成された把手部3と、把手部と収容部5との間に設けられ、衛生物品を取出し可能な取出し部4と、を備え、取出し部4は、収容部5の上部の開封と密封とが自在となるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、トイレットペーパー等のロール紙又はティッシュペーパー用カートン等の衛生物品を複数包装した包装袋に関する。
従来、香料が付与された衛生物品が知られており、例えば、トイレットペーパーにおいて、トイレットペーパーの芯材となる紙管に芳香剤入りの接着剤を含ませることにより、香料が付与されたものが提案されている(特許文献1)。
また、一般的なトイレットペーパーは、上部に把手部を有しガゼット包装形式で包装された筒状のフィルム体の包装袋によって保管されており(特許文献2,3)、上述したような香料が付与されたトイレットペーパーを包装する際には、外部への香料の拡散を防ぐために、ガスバリア性のフィルム(特許文献4,5)によって形成された包装袋が用いられている。
このように、ガスバリア性のフィルムによって形成された包装袋内に香料が付与されたトイレットペーパーを保管することにより、香料が外部に漏れ出すことを防ぎ、香料を塗布した時点での香り立ちの良さを保つことができる。
特開平11−197054号公報 特開2012−224353号公報 特開2011−189965号公報 特開2007−290750号公報 特開2005−271976号公報
しかしながら、一旦包装袋を開封してしまうと、開封口から香料が拡散してしまうため、トイレットペーパーの芳香性の低下を防ぐことはできない。そのため、開封後に直ちに使用しないトイレットペーパーについては、包装袋の内側に保管した上で、開封口を縛る等して閉じた状態としなければならず、使用者にとって手間となっており、さらに、香料の漏れ出しを効果的に防ぐことが難しかった。
また、従来の包装袋の開封方法は、把手部をはさみで切り取って開封する方法や、把手部に設けられているミシン目を切り取って開封する方法が一般的である。これらの方法で開封する場合、包装袋から1ロールのみ取り出し、開封口より下に残ったフィルムで開封口を縛ろうとしても、ロールの最上段にトイレットペーパーが残っている際には、フィルムの量が足りずに縛ることができない場合があり、香りが漏れ出す原因となっていた。また、はさみで切り取る方法においては、使用者にとって手間となっており、ミシン目を設ける方法においては、ミシン目部分から香料が漏れ出す場合もあるため、開封し易く保管性の高い包装袋が求められていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、香料が付与されたトイレットペーパー等の衛生物品の包装袋において、開封し易く保管性の高い包装袋を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
香料が付与された複数の衛生物品を、ガスバリア性のフィルムによって包装する包装袋であって、
前記複数の衛生物品を包装する収容部と、
前記収容部の上部に、前記フィルムの対面する面同士が融着して封止形成された把手部と、
前記把手部と前記収容部との間に設けられ、前記衛生物品を取出し可能な取出し部と、を備え、
前記取出し部は、前記収容部の上部の開封と密封とが自在となるように構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の包装袋であって、
前記取出し部には、前記フィルムの対面する面同士に開封と密封とが自在となるような粘着剤が塗布されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
請求項1に記載の包装袋であって、
前記取出し部は、開封と密封とが自在であるジッパーを有していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
請求項1〜3の何れか一項に記載の包装袋であって、
前記把手部には、前記フィルムの対面する面同士を剥離可能とする塗料が塗布されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、
請求項4に記載の包装袋であって、
前記塗料がOPニス又はメジウムであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、
請求項1〜5の何れか一項に記載の包装袋であって、
前記把手部と前記取出し部との間に、前記把手部の長手方向に沿ってミシン目が設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、
請求項2に記載の包装袋であって、
前記取出し部に、当該取出し部の長手方向に沿ってミシン目が設けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、
請求項1に記載の包装袋であって、
前記把手部と前記取出し部とには、前記フィルムの対面する面同士に開封と密封とが自在となるような粘着剤が塗布され、前記把手部と前記取出し部とが繋がって一体化していることを特徴とする。
本発明によれば、香料が付与された衛生物品が、ガスバリア性フィルムによって密封包装されており、一旦包装袋を開封した後であっても再度密封できるため、トイレットペーパーに付与された香料の芳香性の低下を効果的に抑制することができる。また、ハサミ等を使用することなく、簡易な方法で開封できるようになっているため、使用者にとって開封し易く保管性が高い包装袋であるといえる。
本実施形態に係る包装袋の斜視図である。 本実施形態に係る包装袋の把手部及び取出し部を示す拡大模式図である。 本実施形態の接着前の把手部を示す拡大模式図である。 本実施形態のトイレットペーパーの包装方法を示す模式図である。 変形例1における包装袋の把手部及び取出し部を示す拡大模式図である。 変形例2における包装袋の把手部及び取出し部を示す拡大模式図である。 変形例3における包装袋の把手部及び取出し部を示す拡大模式図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。
なお、以下の本実施形態の包装袋1の説明として、トイレットペーパーの包装袋を例にして説明するが、トイレットペーパーに限らず、ペーパータオル等のロール紙の他、ティッシュペーパーが収納されたカートン、紙おむつ、吸収性パッド、生理用品などの吸収性物品等の衛生物品が含まれる。また、本発明の技術的範囲は、図示例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。
なお、本明細書において、「融着」とは、対面するフィルムを熱で溶かしてフィルムの界面をなくして接着させることと定義し、「弱融着」とは、OPニス等で部分的に接着を阻害してフィルムを融着させたものであり、包装袋に内容物を挿入する際や、包装袋を持ち運ぶ際に弱い力がかかっても開封してしまうことはなく、開封時に対面するフィルムを手で引っ張ることにより、フィルムが破けたり、伸びたりすることなく、開封できるくらいの強度で融着されているものと定義する。
本実施形態の包装袋1は、図1に示すように、ロール状のトイレットペーパーPを段積みして筒状のガスバリア性フィルム2で包装したものであり、トイレットペーパーPを収容する収容部5と、収容部5の上端側を融着して封止形成した把手部3と、トイレットペーパーPを取り出すための取出し部4と、収容部5の下端側を融着して封止形成した底部6と、を備えている。以下の説明においては、トイレットペーパーPが段積みされている方向を上下方向とし、把手部3の平面の長手方向を左右方向とし、上下方向及び左右方向に直交する方向を前後方向とし、包装袋1の把手部3側を上端側、底部6側を下端側として説明する。
ガスバリア性フィルム2は、樹脂フィルムであり、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、塩化ビニリデン−メチルアクリレート共重合体、ナイロン等の各種樹脂をフィルム加工することにより形成されている。また、樹脂フィルムにおける酸素透過度は、JIS K 7126に準じた温度23℃、相対湿度50%における酸素透過度が40cc/m・day・atm以下である樹脂フィルムを使用することが望ましい。
なお、ガスバリア性フィルム2は、これらのガスバリア樹脂層を含むラミネートフィルムでもよく、さらに、アルミラミネート層やアルミ蒸着層を有するラミネートフィルムシートであっても良い。
把手部3は、包装袋1の上端側の領域において、図2に示すように、左右方向に沿って設けられた一対の指掛穴3a、3aと、対面するガスバリア性フィルム2同士が弱融着によって融着された弱融着部3bと、を備えている。
指掛穴3a、3aは、図2に示すように、把手部3の平面に沿って左右方向に略均等な位置に配置されており、持ち運びする際に指を引っ掛けることができるようになっている。
弱融着部3bは、図2に示すように、指掛穴3a、3aを含む把手部3の領域であって、対面するガスバリア性フィルム2同士が弱融着によって融着されている。具体的には、図3に示すように、融着前の把手部3において、ガゼット折りされたガスバリア性フィルム2の前後方向に対面する箇所を、弱融着することにより弱融着部3bを形成している。弱融着は、例えば、剥離可能な塗料としてOPニス又はメジウムをガスバリア性フィルム2の内面に対して網点状に印刷塗布した後、対面するフィルムを手で開封できるくらいの強度で融着することにより形成することができる。このように、把手部3は弱融着部3bによって剥離可能な弱融着によって融着されているため、包装袋1を把手部3の上側から開封する際には、ガスバリア性フィルム2を破損することなく開封することができる。
ここで、OPニスとは、印刷面をキズや汚れから保護し、印刷物に強度を与えることを目的とし、コーティングするニスのことである。また、メジウムとは、印刷インキの色を薄くするために使用する無色透明の(顔料を含まない)インキのことであり、OPニスとして用いられることもある。
OPニスとしては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩化ゴム樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアマイド樹脂等を、20〜50重量%含むものを使用することができる。
メジウムとしては、例えば、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、塩酢ビ樹脂等を15〜30重量%含むようにして、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、イソプロピルアルコール、ブタノール等の溶剤に溶かしたものを使用することができる。なお、これらに加えて、助剤として、安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤等を添加しても良い。
また、OPニス又はメジウムのフィルムへの塗布量は、0.1〜3.0g/m(特に好ましくは0.2〜2.0g/m)とすることが望ましい。ここで、塗布量を0.1〜3.0g/mとしたのは、3.0g/mより多い量をベタ塗りした場合には、フィルム同士の融着力が弱すぎて容易に剥離され易くなり、0.1g/mより少ない量をベタ塗りした場合には、フィルム同士の融着力が強くなって剥離し難くなるためである。
なお、上記にOPニス及びメジウムの成分及び塗布量の例を記したが、弱融着することができれば、上記の例に限られることはない。また、塗布量については、使用する塗料の種類、塗布方法(全面塗布、網点状塗)、融着温度、融着時間、融着圧、網点率等によって適宜変更可能である。
取出し部4は、図2に示すように、把手部3の下部であって、対面するガスバリア性フィルム2同士に開封と密封とが自在となるような粘着剤が塗布された粘着部4aを備えている。そのため、一旦包装袋1を開封した場合であっても、再度密封することができるようになっている。
ここで、開封と密封とが自在となるような粘着剤としては、例えば、アクリル樹脂を用いることができるが、他に、ウレタン樹脂、エチレン-酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂等を用いても良い。
粘着部4aは、粘着剤を取出し部4の対面するガスバリア性フィルム2同士に、上下方向の幅を1cm以上塗布して粘着部4aを形成した。ここで、1cm未満であると幅が狭く、再度密封する際に隙間が生じやすくなるため、使用勝手を考慮して1cm以上とすることが望ましい。
収容部5は、図1に示すように、段積みされたトイレットペーパーPが収容されており、
上端側は粘着部4a、下端側は底部6によってそれぞれ封止されて密封されているため、香料が付与されたトイレットペーパーPを包装する場合であっても、香料の漏れ出しを防ぐことができるようになっている。
底部6は、ガゼット折りされたガスバリア性フィルム2の下端部が融着されて封止形成されており、十分な融着面積を確保することで、包装袋1に収納されるトイレットペーパーPの荷重に耐えられるようになっている。また、底部6はガゼット折りを形成させた後に下端部を融着させているため、底部6の面積を広げることができ、トイレットペーパーPを複数列並べて配置することができるようになっている。
なお、底部6の構成は、上述したガゼット折りされたガスバリア性フィルム2を融着する方法に限定するものではなく、例えば、三方シール、ピロー包装、スタンディングパウチ等の融着方法を応用してもよく、包装袋1に収納されるトイレットペーパーPの荷重に耐えられる十分な融着強度を確保できる方法であれば良い。
次に、本実施形態の包装袋1によってトイレットペーパーPを包装する方法について、包装袋1が製造される過程を通して説明する。
まず、第一段階として、図4(a)に示すように、筒状のガスバリア性フィルム2をガゼット折りにし、ガゼット折りされたガスバリア性フィルム2の上端部領域に把手部3及び取出し部4を形成することにより、包装袋1の上端部を封止する。具体的には、ガスバリア性フィルム2の上端部領域に、弱融着によって融着する弱融着部3bを含む把手部3と、把手部3の下部であって、ガスバリア性フィルム2の対面する面同士に開封と密封とが自在となるような粘着剤が塗布された粘着部4aを含む取出し部4と、を形成することによって包装袋1の上端部を封止する。
また、弱融着部3bの領域には、包装袋1を持ち運ぶ際に指を挿通できるように、指掛穴3a、3aを形成させる。
続いて、上端部が封止されたガスバリア性フィルム2の内部にトイレットペーパーPを挿入する。具体的には、図4(b)に示すように、上端部が封止されたガスバリア性フィルム2の内部にトイレットペーパーPを、例えば、1段に4個のトイレットペーパーPを3段段積みにして挿入する。
続いて、図4(c)に示すように、トイレットペーパーPが挿入された筒状のガスバリア性フィルム2の下端部を融着して底部6を形成し、包装袋1を密封する。ここで、ガスバリア性フィルム2の下端部領域は、包装袋1に収納されるトイレットペーパーPの荷重に耐えられるように、十分な融着面積を確保している。
以上のように、本実施形態の包装袋1は、ガゼット折りした筒状のガスバリア性フィルム2に対して、上端部領域に把手部3及び取出し部4を形成して上端部を封止し(図4(a))、上端部が封止されたガスバリア性フィルム2の内部(収容部5)にトイレットペーパーPを挿入し(図4(b))、下端部を融着して封止することで底部6を形成することにより(図4(c))、本実施形態の包装袋1(図4(d))を作成している。ここで、上述した方法によれば、把手部3及び取出し部4の領域を予め確保して作成できるため、後述する変形例のようなより複雑な構成の把手部3を形成させる場合であっても、安定して製造することができる。
なお、上述した包装袋1によりトイレットペーパーPを包装する方法は、把手部3及び取出し部4を作成し、トイレットペーパーPを挿入し、底部6を作成するという順番の方法について説明したが、逆の順番で実施しても良い。この場合は、まず底部6を作成するため、底部6の融着面積を予め確保することができ、底部6の強度がばらつくことがなく製造することができる。
<変形例1>
本実施形態の取出し部4において、粘着部4aの代わりにジッパー4bを設けても良い。なお、ジッパーとは、雄側帯状部と、雌側帯状部とを備えたジッパーテープであり、取出し部4の内面に融着されて設けられている。雄側帯状部は、断面が略鏃(やじり)形状の雄側咬合部を有し、雌側帯状部は、雄側咬合部と係脱可能な凹状の雌側咬合部を有しているため、取出し部4はジッパー4bによって開封と密封とが自在な構成となっている。
具体的には、変形例1の取出し部4は、図5に示すように、把手部3における弱融着した弱融着部3bの下部にジッパー4bを設ける。ジッパー4bを設けることにより、粘着部4aと同様に、一度開封した後であっても再度密封することができるため、香料の付与されたトイレットペーパーPを保管した場合であっても、芳香性の低下を防ぐことができる。さらに、ジッパー4bは劣化し難いため、繰り返し利用した場合であっても密閉性を保つことができる。
なお、図5においては、ジッパー4bを1つ設けた例について示したが、図示例に限ることはなく、例えば、ジッパー4bを複数設けても良い。
<変形例2>
本実施形態の把手部3と粘着部4aの間に、図6に示すように、左右方向に沿ってミシン目4cを設け、把手部3を切り取り可能な構成としても良い。使用者が包装袋1を保管場所に運び終えた後は把手部3が不要となるため、これらの不要な部分を切り取って必要最低限の構成とすることができる。
また、変形例2の構成において、把手部3はミシン目4cで切り取られるため、変形例2の融着部3cは、本実施形態の弱融着部3bのように必ずしも剥離可能な構成とする必要はない。よって、融着部3cを弱融着にする必要はなく、融着して剥離できないようにしても良い。
なお、変形例2では、ミシン目4cを融着部3cと粘着部4aの間に設けることとしたが、ミシン目4cで切り取った後に、取出し部4の粘着部4aが開封と密封とが自在となるような構成を維持していれば特に限られることはなく、例えば、粘着部4aの領域内にミシン目4cを設けることとしても良い。
また、把手部3を切り離すことができるように、把手部3の平面に沿って左右方向にミシン目4cを設けることとしたが、切り離し可能な構成となっていればミシン目4cに限ることはなく、例えば、ミシン目4cに代えて左右方向端部に切込部を設けて切り離し可能な構成としても良い。
また、上述したように、ミシン目4cで把手部3を切り取る構成とすれば、把手部3の融着部3cを剥離する必要はなくなるので、指掛穴3a、3aの縁部の一部を融着して指掛穴3a、3aの強度を増強させても良い。融着させる指掛穴3a、3aの部分としては、例えば、縁部の上側を融着することができるが、収納するトイレットペーパーPの荷重に応じて変化させても良く、例えば、縁部全体を融着させても良い。
なお、もちろん、変形例1のジッパー4bを使用した変形例において、把手部3とジッパー4bとの間にミシン目4cを設けることとしても良い。
<変形例3>
本実施形態の把手部3と取出し部4を繋げて一体化させ、図7に示すように、取出し部4の機能を備えた把手部7の構成のみとしても良い。具体的には、本実施形態の把手部3と取出し部4の領域の全域を、開封と密封とが自在となるような粘着剤を塗布された粘着部4aとし、粘着部4aの領域内に指掛穴3a、3aを形成させて把手部7とする。このように、把手部3と取出し部4を一体化すれば、開封と密封とが自在な粘着部4aの範囲を広げることができるため、密封性を高めることができる。
次に、本実施形態の包装袋1を作成して、香料の付与されたトイレットペーパーPを包装した際の香りの持続性について、官能評価を実施した結果を説明する(表1)。
Figure 2015174670
<実施条件>
使用したフィルム条件
・実施例1〜4、比較例1,2
フィルムの組成:外層(PE)14μm、中層(EVOH)2μm、内層(PE)14μmの3層からなるフィルム(内層をトイレットペーパー側とする。)
フィルムの酸素透過度(JIS K 7126):3.2cc/m・day・atm
・実施例5
フィルムの組成:外層(PE)8μm、中層(EVOH)0.8μm、内層(PE)8μmの3層からなるフィルム(内層をトイレットペーパー側とする。)
フィルムの酸素透過度(JIS K 7126):40cc/m・day・atm
・比較例3
フィルムの組成:PET 25μm
フィルムの酸素透過度(JIS K 7126):43cc/m・day・atm

その他条件
粘着剤:アクリル系樹脂(商品名:「BPS6066」、トーヨーケム株式会社製)を取り出し口部に25g/m塗布。
剥離可能な塗料:メジウム(製品名:「DX−60」、サカタインクス株式会社製)をフィルム把手部内面側に0.3g/m塗布。
トイレットペーパー:紙管に香料を1ロール当たり60μl塗布
包装方法:トイレットペーパーのロール12個を4個ずつ三段にして包装袋で包装
上述したトイレットペーパーを、各々の形態の包装袋1で包装し、一旦開封した後、包装袋1を閉じて、ヒートショック試験機(ESPEC CORP PR−4KP)内に入れ、機内の温度50℃、湿度50%の恒温条件下で、1日間、2日間放置後、再度開封してそれぞれの香りの強さを比較した。なお、本条件のヒートショック試験機内の1日間は、室温で2ヶ月間に相当する。
香りの強さの評価方法としては、それぞれの経過日時点で包装袋1を開封してトイレットペーパーPのロールを取り出し、香りが残っており、芳香性を有する製品として利用可能な場合を「○」、香りが弱く、芳香性を有する製品として利用不可なものを「×」として、10人の官能評価によって行い、回答数の最も多いもので評価した。
実施例1〜4は、後述する通り、本実施形態及び変形例に対応しており、粘着部4a又はジッパー4bを備えた包装袋1によって保管し、所定時間が経過した後に開封して評価している。
実施例1は、本実施形態(図1)に対応しており、把手部3にメジウムを塗布して弱融着部3bを形成させ、取出し部4には粘着剤により粘着部4aを形成させたものを使用した。
実施例2は、変形例1(図5)に対応しており、把手部3にメジウムを塗布して弱融着部3bを形成させ、取出し部4にはジッパー4bを形成させたものを使用した。
実施例3は、変形例2(図6)に対応しており、把手部3に融着によって融着部3cを形成させ、取出し部4には開封と密封とが自在となるような粘着剤により粘着部4aを形成させ、融着部3cと粘着部4aの間にミシン目4cを形成させたものを使用した。
実施例4は、変形例2(図6)を一部改変させたものであり、粘着部4aの代わりにジッパー4bを形成させたものを使用した。
これらの実施例に対し、後述の通り、従来の実施形態の例として粘着部4a及びジッパー4bを備えていない包装袋1を比較例に用いて評価した。
比較例1は、把手部3に融着によって融着部3cを形成させたものを使用し、取出し部4をハサミで切って開封した後、上部のフィルムを開いた状態のまま保管した。
比較例2は、把手部3に融着によって融着部3cを形成させ、融着部3cの下にミシン目4cを形成させたものを使用し、ミシン目4cで切り取って一旦開封した後、上部のフィルムを開いた状態のまま保管した。
さらに、これらの実施例と比較例に加えて、実施例1のフィルムの組成のみを変更した実施例5及び比較例3の包装袋1についても評価した(フィルムの組成は上記実施条件参照)。
表1に示す実験結果の通り、実施例1〜5の包装袋1で保管したトイレットペーパーは、前記ヒートショック試験で2日(実使用4ヶ月に相当)経過後も、芳香性を有する製品として利用可能な状態を維持することができた。これに対し、比較例1〜3は芳香性を維持できておらず、実施例1〜5の包装袋1のみ保管性が高いという顕著な結果を得ることができた。
また、実施例1、実施例5及び比較例3の結果より、実施例1及び5は芳香性を維持することができ、比較例3は芳香性を維持することができなかったため、本実施形態におけるガスバリア性フィルム2のフィルムの酸素透過度(JIS K 7126)は、実施例5の条件である40cc/m・day・atm以下であれば良いということが分かった。
なお、変形例3については実施を省略したが、変形例3の包装袋1は本実施形態(実施例1)の包装袋1と比較して粘着部4aの領域が広くなっており、より密封性が高められていることを考慮すると、当然実施例1と同等の効果が得られるといえる。
以上のように、本実施形態の包装袋1によれば、香料が付与されたトイレットペーパーPがガスバリア性フィルム2によって密封包装されており、当該包装袋1の上部が開封と密封とが自在となるように構成されている。そのため、包装袋1を一度開封した後であっても、外気接触を極力避けて保管することができ、トイレットペーパーPに付与された香料の芳香性の低下を効果的に抑制することができる。また、開封する際に使用者がハサミ等使用することなく簡易に開封することができるため、開封し易く保管性の高い包装袋1である。
1 包装袋
2 ガスバリア性フィルム
3 把手部
3a 指掛穴
3b 弱融着部
3c 融着部
4 取出し部
4a 粘着部
4b ジッパー
4c ミシン目
5 収容部
6 底部
7 把手部
P トイレットペーパー

Claims (8)

  1. 香料が付与された複数の衛生物品を、ガスバリア性のフィルムによって包装する包装袋であって、
    前記複数の衛生物品を包装する収容部と、
    前記収容部の上部に、前記フィルムの対面する面同士が融着して封止形成された把手部と、
    前記把手部と前記収容部との間に設けられ、前記衛生物品を取出し可能な取出し部と、を備え、
    前記取出し部は、前記収容部の上部の開封と密封とが自在となるように構成されていることを特徴とする包装袋。
  2. 請求項1に記載の包装袋であって、
    前記取出し部には、前記フィルムの対面する面同士に開封と密封とが自在となるような粘着剤が塗布されていることを特徴とする包装袋。
  3. 請求項1に記載の包装袋であって、
    前記取出し部は、開封と密封とが自在であるジッパーを有していることを特徴とする包装袋。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の包装袋であって、
    前記把手部には、前記フィルムの対面する面同士を剥離可能とする塗料が塗布されていることを特徴とする包装袋。
  5. 請求項4に記載の包装袋であって、
    前記塗料がOPニス又はメジウムであることを特徴とする包装袋。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の包装袋であって、
    前記把手部と前記取出し部との間に、前記把手部の長手方向に沿ってミシン目が設けられていることを特徴とする包装袋。
  7. 請求項2に記載の包装袋であって、
    前記取出し部に、当該取出し部の長手方向に沿ってミシン目が設けられていることを特徴とする包装袋。
  8. 請求項1に記載の包装袋であって、
    前記把手部と前記取出し部とには、前記フィルムの対面する面同士に開封と密封とが自在となるような粘着剤が塗布され、前記把手部と前記取出し部とが繋がって一体化していることを特徴とする包装袋。
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