JP2015174560A - 軌陸車及び軌陸車の停車位置案内方法 - Google Patents

軌陸車及び軌陸車の停車位置案内方法 Download PDF

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翔太 香月
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Abstract

【課題】軌陸車の運転者に対し、車体に対する軌道の傾きを具体的な数値で通知して、停車位置をより判り易く案内する。
【解決手段】軌陸車は、車体の底部11に、道路上を走行するための車輪14と、軌道1上を走行するための鉄輪15と、道路と軌道1とが交差する地点で車体を持ち上げて回転するための転車台16とを備える。停車位置案内装置20は、軌道1の画像を撮影するカメラ21と、カメラ21により撮影された軌道1の画像101、及び車体が所定の停車位置にあるときに軌道1の画像101と重なる案内画像110を表示する表示装置60と、カメラ21の画像信号を処理して、車体の幅方向に対する軌道1の角度を演算し、演算した軌道1の角度を表示装置60に表示させ、案内画像110を演算した軌道1の角度に応じて傾けて表示装置60に表示させる演算制御装置70とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、道路上を走行するための車輪と、軌道(レール)上を走行するための鉄輪と、道路と軌道とが交差する地点で車体を持ち上げて回転するための転車台とを備えた軌陸車、及び軌陸車の停車位置案内方法に関する。
軌陸車は、車輪により道路上を走行して、道路と軌道とが交差する地点まで移動し、道路と軌道とが交差する地点で方向転換して軌道上に乗り入れ、鉄輪により軌道上を走行しながら各種の保守作業や検測作業を行う車両である。軌陸車の車輪には、一般に、自動車のタイヤと同様のゴム製のものが使用されている。また、軌陸車の鉄輪には、鉄道車両の車輪と同様の金属製のものが使用されている。鉄輪は、車体に対して昇降可能な構造となっており、軌陸車が道路上を走行する際は車輪よりも高い位置へ上昇して道路に接触せず、軌陸車が軌道上を走行する際は、車輪よりも低い位置へ下降して軌道に接触する。軌陸車には、道路と軌道とが交差する地点で車体を持ち上げて回転するための転車台が設けられている。軌陸車の鉄輪を軌道上に確実に乗せるためには、道路と軌道とが交差する地点で、軌陸車を所定の停車位置に正確に位置決めする必要がある。特許文献1には、軌陸車を所定の停止位置に停止する技術が開示されている。
特開2012−210830号公報
特許文献1に記載の技術では、軌陸車が軌道に対して略直角に進入した場合、第1の照射手段が軌道のどちらか一方側のレールを照射したときに停止位置であることを認識することができる。しかしながら、軌陸車の運転者は、軌陸車を移動中に、所定の停車位置まであとどれくらいの距離があるのか、具体的な数値を知ることができなかった。また、特許文献1に記載の技術では、軌陸車が軌道に対して直角以外の角度で進入した場合、軌道に対する第1の照射手段と第2の照射手段とによる照射位置が、軌道に対して均等にずれているときに停止位置であることを認識することができる。しかしながら、軌陸車の運転者は、軌陸車を移動中に、軌道が車体の幅方向(軌陸車の移動方向と垂直な方向)からどれくらい傾いているのか、具体的な数値を知ることができなかった。
本発明の課題は、軌陸車の運転者に対し、車体に対する軌道の傾きを具体的な数値で通知して、停車位置をより判り易く案内することである。また、本発明の課題は、軌陸車の運転者に対し、停車位置までの距離を具体的な数値で通知して、停車位置をより判り易く案内することである。
本発明の軌陸車は、車体の底部に、道路上を走行するための車輪と、軌道上を走行するための鉄輪と、道路と軌道とが交差する地点で車体を持ち上げて回転するための転車台とを備えた軌陸車であって、軌道の画像を撮影するカメラと、カメラにより撮影された軌道の画像、及び車体が所定の停車位置にあるときに軌道の画像と重なる案内画像を表示する表示装置と、カメラの画像信号を処理して、車体の幅方向に対する軌道の角度を演算し、演算した軌道の角度を表示装置に表示させ、案内画像を演算した軌道の角度に応じて傾けて表示装置に表示させる演算制御装置とを有する停車位置案内装置を備えたものである。
また、本発明の軌陸車の停車位置案内方法は、車体の底部に、道路上を走行するための車輪と、軌道上を走行するための鉄輪と、道路と軌道とが交差する地点で車体を持ち上げて回転するための転車台とを備えた軌陸車の停車位置案内方法であって、軌道の画像をカメラにより撮影し、カメラにより撮影した軌道の画像、及び車体が所定の停車位置にあるときに軌道の画像と重なる案内画像を表示装置に表示し、カメラの画像信号を処理して、車体の幅方向に対する軌道の角度を演算し、演算した軌道の角度を表示装置に表示し、案内画像を演算した軌道の角度に応じて傾けて表示装置に表示するものである。
軌道の画像をカメラにより撮影し、カメラの画像信号を処理して、車体の幅方向に対する軌道の角度を演算し、演算した軌道の角度を表示装置に表示するので、軌陸車の運転者に対し、車体に対する軌道の傾きが具体的な数値で通知され、停車位置がより判り易く案内される。そして、車体が所定の停車位置にあるときに軌道の画像と重なる案内画像を表示装置に表示し、案内画像を演算した軌道の角度に応じて傾けて表示するので、軌陸車の運転者は、軌陸車の車体が軌道に対して任意の角度で移動しても、案内画像と軌道の画像が重なったときに、停車位置であることを容易に認識することができる。
さらに、本発明の軌陸車は、転車台を駆動する転車台駆動装置を備え、演算制御装置が、演算した軌道の角度に応じ、転車台駆動装置を制御して、転車台を回転させるものである。また、本発明の軌陸車の停車位置案内方法は、転車台を駆動する転車台駆動装置を設け、演算した軌道の角度に応じ、転車台駆動装置を制御して、転車台を回転させるものである。軌陸車の車体が軌道に対して任意の角度で移動しても、転車台を自動的に軌道と平行又は垂直にすることができる。
さらに、本発明の軌陸車は、演算制御装置が、カメラの画像信号を処理して、所定の停車位置までの距離を演算し、演算した距離を表示装置に表示させるものである。また、本発明の軌陸車の停車位置案内方法は、カメラの画像信号を処理して、所定の停車位置までの距離を演算し、演算した距離を表示装置に表示するものである。軌陸車の運転者に対し、停車位置までの距離が具体的な数値で通知され、停車位置がより判り易く案内される。
さらに、本発明の軌陸車は、停車位置案内装置が、軌道から転車台までの高さを検出するセンサーを有し、演算制御装置が、センサーにより検出された高さを表示装置に表示させるものである。また、本発明の軌陸車の停車位置案内方法は、軌道から転車台までの高さをセンサーにより検出し、検出した高さを表示装置に表示するものである。軌陸車の運転者又は作業者は、表示された高さから、転車台を降下させる距離を判断することができる。
さらに、本発明の軌陸車は、停車位置案内装置が、軌道を照らす照明装置を有するものである。また、本発明の軌陸車の停車位置案内方法は、軌道を照明装置により照らしながら、軌道の画像をカメラにより撮影するものである。照明装置により照らされた軌道の鮮明な画像が、カメラにより撮影される。
本発明によれば、軌道の画像をカメラにより撮影し、カメラの画像信号を処理して、車体の幅方向に対する軌道の角度を演算し、演算した軌道の角度を表示装置に表示することにより、軌陸車の運転者に対し、車体に対する軌道の傾きを具体的な数値で通知して、停車位置をより判り易く案内することができる。そして、車体が所定の停車位置にあるときに軌道の画像と重なる案内画像を表示装置に表示し、案内画像を演算した軌道の角度に応じて傾けて表示することにより、軌陸車の運転者は、軌陸車の車体が軌道に対して任意の角度で移動しても、案内画像と軌道の画像が重なったときに、停車位置であることを容易に認識することができる。
さらに、転車台を駆動する転車台駆動装置を設け、演算した軌道の角度に応じ、転車台駆動装置を制御して、転車台を回転させることにより、軌陸車の車体が軌道に対して任意の角度で移動しても、転車台を自動的に軌道と平行又は垂直にすることができる。
さらに、カメラの画像信号を処理して、所定の停車位置までの距離を演算し、演算した距離を表示装置に表示することにより、軌陸車の運転者に対し、停車位置までの距離を具体的な数値で通知して、停車位置をより判り易く案内することができる。
さらに、軌道から転車台までの高さをセンサーにより検出し、検出した高さを表示装置に表示することにより、軌陸車の運転者又は作業者は、表示された高さから、転車台を降下させる距離を判断することができる。
さらに、軌道を照明装置により照らしながら、軌道の画像をカメラにより撮影することにより、照明装置により照らされた軌道の鮮明な画像を、カメラにより撮影することができる。
図1(a)は本発明の一実施の形態による軌陸車の側面図、図1(b)は同背面図、図1(c)は同底面図である。 本発明の一実施の形態による軌陸車の停車位置案内装置のブロック図である。 本発明の一実施の形態による軌陸車の停車位置案内装置の表示画面の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態による軌陸車の停車位置案内装置の表示画面の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態による軌陸車の停車位置案内装置の表示画面の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態による軌陸車の停車位置案内装置の表示画面の一例を示す図である。 演算制御装置が停車位置までの距離を演算する処理を説明する図である。 本発明の一実施の形態による軌陸車の停車位置案内装置の表示画面の一例を示す図である。
図1(a)は本発明の一実施の形態による軌陸車の側面図、図1(b)は同背面図、図1(c)は同底面図である。軌陸車10は、底部11、運転部12、荷台部13、車輪14、鉄輪15、転車台16、アーム17、転車台駆動装置、及び停車位置案内装置を含んで構成されている。運転部12には、軌陸車10を運転する運転席が設けられている。荷台部13は、軌道1に対して各種の保守作業や検測作業を行う作業場である。車輪14は、軌陸車10が道路上を走行する際に使用される。運転部12、荷台部13、車輪14は、通常の自動車と同様の構造である。
鉄輪15は、軌陸車10が軌道1上を走行する際に使用される金属製の車輪であり、一般の鉄道車両の車輪よりも直径が小さい。鉄輪15は、底部11から下方向へ伸びて昇降可能な構造となっており、軌陸車10が道路上を走行する際は車輪14よりも高い位置へ上昇して道路に接触せず、軌陸車10が軌道1上を走行する際は、車輪14よりも低い位置へ下降して軌道1に接触する。図1(a),(b)は、軌陸車10が軌道1上にある状態を示している。
図1(a),(c)において、軌陸車10の車体の底部11の中央付近には、道路と軌道1とが交差する地点で軌陸車10の車体を持ち上げて回転するための転車台16が取り付けられている。転車台16には、図示しない昇降機構及び回転機構が設けられており、各機構は後述する転車台駆動装置18により駆動される。軌陸車10が道路上又は軌道1上を走行する際、転車台16は、昇降機構により、道路又は軌道1に接触しない高さまで上昇する。軌陸車10を道路上から軌道1上へ、または軌道1上から道路上へ乗り入れる際、転車台16は、昇降機構により下降して、軌道1の2本のレールの間の地面に接触し、軌陸車10の車体を道路又は軌道1から持ち上げる。次に、転車台16は、回転機構により回転して、軌陸車10の車体を軌道1又は道路と平行になる様に方向転換させる。そして、転車台16は、昇降機構により上昇して、軌陸車10の車体を軌道1上又は道路上に降ろし、さらに上昇して、軌道1又は道路に接触しない高さまで上昇する。
底部11の下側には、カメラ21及び照明装置22が取り付けられている。カメラ21は、軌道1の画像を撮影して、画像信号を出力する。本実施の形態において、カメラ21は、軌陸車10の車体の長手方向(軌陸車10の移動行方向)において、転車台16の回転中心と同じ位置に配置されている。そして、カメラ21には、広角レンズが取り付けられており、軌陸車10が所定の停車位置の近くまで来たとき、カメラ21は、軌道1の2本のレールを同時に視野に収めることができる。カメラ21には、例えば、昼夜を問わず撮影が可能なCCDカメラが使用されている。
照明装置22は、軌道1へ照明光を照射して、カメラ21が撮影する軌道1を照らす。照明装置21の光源は、例えば発光ダイオード(LED)から成り、照らす場所の明るさによって輝度を変更することができる。なお、照明装置21の光源には、発光ダイオードの代わりに、白熱球、水銀灯、蛍光灯等を使用してもよい。
転車台16の側面には、アーム17を介して、高さセンサー23が取り付けされている。高さセンサー23は、例えば、レーザー変位計等から成り、軌陸車10の車体が所定の停車位置にあるとき、軌道1から転車台16までの高さを検出する。ここで、所定の停車位置とは、転車台16の回転中心が軌道1の2本のレールのちょうど中間にあるときの軌陸車10の車体の位置を言う。所定の停車位置に停車した軌陸車10を転車台16により軌道1と平行になる様に回転したとき、軌陸車10の各鉄輪15は、それぞれ軌道1の各レールの真上に来る。
図2は、本発明の一実施の形態による軌陸車の停車位置案内装置のブロック図である。停車位置案内装置20は、カメラ21、照明装置22、高さセンサー23、画像処理装置30、照明制御装置40、増幅器50、表示装置60、及び演算制御装置70を含んで構成されている。画像処理装置30は、カメラ21が撮影した画像を表示装置60で表示できる様に、カメラ21の画像信号を処理する。照明制御装置40は、照明装置22のオン/オフ、及び光源の輝度の制御を行う。増幅器50は、高さセンサー23の検出信号を増幅する。表示装置60は、軌陸車10の運転部12の運転席に設置され、カメラ21が撮影した画像を表示し、また、後述する案内画像、演算制御装置70の演算結果、及び高さセンサー23の検出結果を表示する。演算制御装置70は、カメラ21の画像信号を処理して後述する各種の演算を行い、また、照明制御装置40、表示装置60及び転車台駆動装置18を制御する。
なお、演算制御装置70が照明制御装置40の代わりに照明装置22を直接制御する構成としてもよい。また、表示装置60は、停車位置案内装置20に専用のものを設けてもよく、既に運転席に設置されている他の装置のものを利用してもよい。
図3〜図6及び図8は、本発明の一実施の形態による軌陸車の停車位置案内装置の表示画面の一例を示す図である。軌陸車10が道路と軌道1とが交差する地点に来ると、軌陸車10の運転者は、停車位置案内装置20を作動させる。停車位置案内装置20の演算制御装置70は、案内画像110を表示装置60に表示させる。
図3は、軌道1が未だカメラ21の視野に入っていないときの、表示装置60の表示画面100を示している。表示画面100の中央部には、2つの案内画像110が表示されている。これらの案内画像110は、軌陸車10の車体が所定の停車位置にあるときに、カメラ21で撮影した軌道1の2本のレールの画像と重なる様に設定されている。従って、軌陸車10の運転者は、軌陸車10を移動しながら、表示画面100上でカメラ21により撮影した軌道1の2本のレールの画像が2つの案内画像110と重なったときに、軌陸車10の車体が所定の停車位置にあることを認識することができる。
表示画面100上での2つの案内画像110の間隔は、カメラ21が画像を撮影する軌道1の2本のレールの間隔(軌道間隔)と同じに設定されている。なお、複数の異なる軌道間隔の軌道上を走行できる軌陸車の場合、各軌道間隔に対応した案内画像を表示して、軌陸車の運転者が選択できる様にしてもよい。あるいは、軌道間隔を入力装置により入力してもよい。
本実施の形態では、表示画面100上で各案内画像110は、その長手方向と垂直な方向において、2つの案内画像110の中間の位置が、転車台16の回転中心と同じ位置になる様に配置されている。図3に示す様に、軌道1の2本のレールの画像が表示画面100に現れていない状態で、演算制御装置70は、各案内画像110を、その長手方向が軌陸車10の車体の幅方向(軌陸車10の移動方向と垂直な方向)と同じになる様に、表示装置60に表示させる。
各案内画像110の長さは、軌陸車10の運転者が軌道1の画像との重なりを認識し易い長さに設定されており、各案内画像110の長さが同じであってもよく、また異なっていてもよい。各案内画像110には、軌陸車10の運転者が軌道1の画像との重なりを認識し易い様に色を付けてもよく、各案内画像110の色を同じにしても異ならせてもよい。
図4は、軌陸車10が移動して、軌道1の2本のレールの内の1本がカメラ21の視野に入ったときの、表示装置60の表示画面100を示している。軌道1がカメラ21の視野に入ると、画像処理装置30により処理された軌道1の画像101が、表示装置60に表示される。軌道1の画像101が表示画面100に表示されると、演算制御装置70は、軌道1の画像101の明るさが適切か否かを判断し、照明制御装置40を介して、照明装置22の光源の輝度を調節する。
次に、演算制御装置70は、軌陸車10の車体の幅方向に伸びる案内画像110と軌道1の画像101とを画像処理して、軌陸車10の車体の幅方向に対する軌道1の角度を演算する。そして、演算制御装置70は、演算した軌道1の角度を表示装置60に表示させる。図4では、一例として、軌陸車10の車体の幅方向に対する軌道1の角度が、角度を表す矢印と共に、「10°」と表示されている。軌陸車10の運転者に対し、軌陸車10の車体に対する軌道1の傾きが具体的な数値で通知され、停車位置がより判り易く案内される。
図5及び図6は、軌陸車10がさらに移動して、軌道1の2本のレールがカメラ21の視野に入ったときの、表示装置60の表示画面100を示している。図5に示す様に軌道1の2本のレールの画像101が表示画面100に現れると、演算制御装置70は、先に演算した軌道1の角度に応じ、各案内画像110が軌道1の2本のレールの画像101と平行になる様に、各案内画像110を傾けて表示装置60に表示させる。図6は、各案内画像110を演算した軌道1の角度に応じて傾けて表示した表示画面を示している。
このとき、図2において、演算制御装置70は、演算した軌道1の角度に応じ、転車台駆動装置18を制御して、転車台16を回転させる。軌陸車10の車体が軌道1に対して任意の角度で移動しても、転車台16を自動的に軌道1と平行又は垂直にすることができる。
図6において、各案内画像110が軌道1の2本のレールの画像101と平行になると、演算制御装置70は、軌道1の画像101を画像処理して、軌陸車10の車体の所定の停車位置までの距離を演算し、演算した距離を表示装置60に表示させる。図6では、一例として、軌陸車10の車体の所定の停車位置までの距離が、案内画像110から軌道1の画像101までの距離を表す矢印と共に、「500mm」と表示されている。軌陸車10の運転者に対し、停車位置までの距離が具体的な数値で通知され、停車位置がより判り易く案内される。
図7は、演算制御装置が停車位置までの距離を演算する処理を説明する図である。今、表示画面100上のXY座標において、転車台16の回転中心を原点O(0,0)とする。また、1つの案内画像110について、軌道1の角度に応じて傾ける前の案内画像110の中心線を110a、傾けた後の案内画像110の中心線を110bとする。一方、軌道1の1本のレールについて、軌道1の画像101の中心線を101aとする。そして、演算制御装置70が演算した軌陸車10の車体の幅方向に対する軌道1の角度をθとする。軌陸車10の車体が所定の停車位置に来たときに、軌道1の画像101の中心線101aと案内画像110の中心線110bとが重なるので、中心線101a上の任意の点Pから中心線110bへ垂線PQを下ろしたとき、PQ間の距離L’が求める停車位置までの距離である。
図7では、理解を容易にするため、中心線101aのY軸上の点Pから中心線110bへ垂線PQを下ろしている。このとき、中心線110bのY軸上の点をRとし、PR間の距離をLとすると、
L’=L・cosθ (式1)
である。また、OP間の距離をB1、原点Oから中心線110aまでの距離をB2、OR間の距離をB3とすると、
L=B1−B3 (式2)
である。
一方、原点Oから中心線110bへ垂線OSを下ろし、さらに点SからY軸へ垂線STを下ろす。そして、OT間の距離をC1、TR間の距離をC2、ST間の距離をC3とすると、
B3=C1+C2
となる。
三角形OSTにおいて、OS間の距離は、原点Oから中心線110aまでの距離B2と同じであるので、
C1=B2・cosθ
C3=B2・sinθ
となる。また、三角形RSTにおいて、
C2=C3・tanθ
となる。よって、
B3=C1+C2
=B2・cosθ+C3・tanθ
=B2・cosθ+B2・sinθ・tanθ
=B2(cosθ+sinθ・tanθ) (式3)
となる。
従って、上述の(式1)〜(式3)から、求める距離L’は、
L’=L・cosθ
=(B1−B3)・cosθ
={B1−B2(cosθ+sinθ・tanθ)}・cosθ
となる。上式において、原点Oから中心線110aまでの距離B2は、案内画像110を設定する際に決定した固定値である。そこで、演算制御装置70は、軌道1の画像101を画像処理してOP間の距離B1を求め、OP間の距離B1と先に演算した軌道1の角度θとから、上式を用いて停車位置までの距離L’を演算する。
図8は、軌陸車10がさらに移動して、軌陸車10の車体が所定の停車位置に来たときの、表示装置60の表示画面100を示している。軌陸車10の車体が所定の停車位置に来ると、図8に示す様に、表示画面100上で案内画像110と軌道1の画像101とが重なり、軌陸車10の運転者は、軌陸車10の車体が所定の停車位置にあることを認識することができる。このとき、案内画像110を演算した軌道1の角度に応じて傾けて表示するので、軌陸車10の運転者は、軌陸車10の車体が軌道1に対して任意の角度で移動しても、案内画像110と軌道1の画像101が重なったときに、停車位置であることを容易に認識することができる。
なお、軌陸車10の車体が所定の停車位置にあるときに、軌陸車10の車体の所定の停車位置までの距離を「0mm」と表示したり、表示画面100全体又は案内画像110を複数回点滅させたり、あるいは案内音を発生したりして、軌陸車10の運転者にその旨を通知してもよい。
軌陸車10の車体が所定の停車位置にあるとき、高さセンサー23は、軌道1から転車台16までの高さを検出する。図2において、高さセンサー23の検出信号は、増幅器50で増幅されて、演算制御装置70へ入力される。演算制御装置70は、高さセンサー23により検出された軌道1から転車台16までの高さを表示装置60に表示させる。図8では、一例として、「転車台高さ:210mm」と表示されている。軌陸車10の運転者又は作業者は、表示された高さから、転車台16を降下させる距離を判断することができる。なお、この高さ表示は、軌陸車10の車体が所定の停車位置に達しないときには、図3〜図6に示す通り高さの数値のみを表示しない様にしてもよく、あるいは全く表示しない様にしてもよい。
軌陸車10の車体を所定の停車位置に停車した後、軌陸車10の運転者又は作業者は、転車台16の昇降機構を下降させ、転車台16を軌道1の2本のレールの間の地面に接触させて、軌陸車10の車体を道路から持ち上げる。次に、軌陸車10の運転者又は作業者は、転車台16の回転機構を回転させ、軌陸車10の車体を軌道1と平行になる様に方向転換させる。
本実施の形態において、カメラ21は、軌陸車10が所定の停車位置で回転したときに、軌道1の2本のレールの内の1本の真上に位置する様に配置されている。軌陸車10を所定の停車位置で回転したときに、軌陸車10の運転者又は作業者は、表示装置60に表示された軌道1の画像101を見て、軌陸車10が鉄輪15を正しく軌道上1に搭載できる位置にあることを、確認することができる。確認後、軌陸車10の運転者又は作業者は、転車台16の昇降機構を上昇させ、軌陸車10の車体を軌道1上に降ろす。
以上説明した実施の形態によれば、軌道1の画像をカメラ21により撮影し、カメラ21の画像信号を処理して、車体の幅方向に対する軌道1の角度を演算し、演算した軌道1の角度を表示装置60に表示することにより、軌陸車10の運転者に対し、車体に対する軌道1の傾きを具体的な数値で通知して、停車位置をより判り易く案内することができる。そして、車体が所定の停車位置にあるときに軌道1の画像101と重なる案内画像110を表示装置60に表示し、案内画像110を演算した軌道1の角度に応じて傾けて表示することにより、軌陸車10の運転者は、軌陸車10の車体が軌道1に対して任意の角度で移動しても、案内画像110と軌道1の画像101が重なったときに、停車位置であることを容易に認識することができる。
さらに、転車台16を駆動する転車台駆動装置18を設け、演算した軌道1の角度に応じ、転車台駆動装置18を制御して、転車台16を回転させることにより、軌陸車10の車体が軌道1に対して任意の角度で移動しても、転車台16を自動的に軌道1と平行又は垂直にすることができる。
さらに、カメラ21の画像信号を処理して、所定の停車位置までの距離を演算し、演算した距離を表示装置60に表示することにより、軌陸車10の運転者に対し、停車位置までの距離を具体的な数値で通知して、停車位置をより判り易く案内することができる。
さらに、軌道1から転車台16までの高さを高さセンサー23により検出し、検出した高さを表示装置60に表示することにより、軌陸車10の運転者又は作業者は、表示された高さから、転車台16を降下させる距離を判断することができる。
さらに、軌道1を照明装置22により照らしながら、軌道1の画像をカメラ21により撮影することにより、照明装置22により照らされた軌道1の鮮明な画像を、カメラ21により撮影することができる。
1 軌道
10 軌陸車
11 底部
12 運転部
13 荷台部
14 車輪
15 鉄輪
16 転車台
17 アーム
18 転車台駆動装置
20 停車位置案内装置
21 カメラ
22 照明装置
23 高さセンサー
30 画像処理装置
40 照明制御装置
50 増幅器
60 表示装置
70 演算制御装置

Claims (10)

  1. 車体の底部に、道路上を走行するための車輪と、軌道上を走行するための鉄輪と、前記道路と前記軌道とが交差する地点で前記車体を持ち上げて回転するための転車台とを備えた軌陸車であって、
    前記軌道の画像を撮影するカメラと、
    前記カメラにより撮影された前記軌道の前記画像、及び前記車体が所定の停車位置にあるときに前記軌道の前記画像と重なる案内画像を表示する表示装置と、
    前記カメラの画像信号を処理して、前記車体の幅方向に対する前記軌道の角度を演算し、演算した前記軌道の前記角度を前記表示装置に表示させ、前記案内画像を演算した前記軌道の前記角度に応じて傾けて前記表示装置に表示させる演算制御装置とを有する停車位置案内装置を備えたことを特徴とする軌陸車。
  2. 前記転車台を駆動する転車台駆動装置を備え、
    前記演算制御装置は、演算した前記軌道の前記角度に応じ、前記転車台駆動装置を制御して、前記転車台を回転させることを特徴とする請求項1に記載の軌陸車。
  3. 前記演算制御装置は、前記カメラの前記画像信号を処理して、前記所定の停車位置までの距離を演算し、演算した前記距離を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の軌陸車。
  4. 前記停車位置案内装置は、前記軌道から前記転車台までの高さを検出するセンサーを有し、
    前記演算制御装置は、前記センサーにより検出された前記高さを前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の軌陸車。
  5. 前記停車位置案内装置は、前記軌道を照らす照明装置を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の軌陸車。
  6. 車体の底部に、道路上を走行するための車輪と、軌道上を走行するための鉄輪と、前記道路と前記軌道とが交差する地点で前記車体を持ち上げて回転するための転車台とを備えた軌陸車の停車位置案内方法であって、
    前記軌道の画像をカメラにより撮影し、
    前記カメラにより撮影した前記軌道の前記画像、及び前記車体が所定の停車位置にあるときに前記軌道の前記画像と重なる案内画像を表示装置に表示し、
    前記カメラの画像信号を処理して、前記車体の幅方向に対する前記軌道の角度を演算し、演算した前記軌道の前記角度を前記表示装置に表示し、前記案内画像を演算した前記軌道の前記角度に応じて傾けて前記表示装置に表示することを特徴とする軌陸車の停車位置案内方法。
  7. 前記転車台を駆動する転車台駆動装置を設け、
    演算した前記軌道の前記角度に応じ、前記転車台駆動装置を制御して、前記転車台を回転させることを特徴とする請求項6に記載の軌陸車の停車位置案内方法。
  8. 前記カメラの前記画像信号を処理して、前記所定の停車位置までの距離を演算し、
    演算した前記距離を前記表示装置に表示することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の軌陸車の停車位置案内方法。
  9. 前記軌道から前記転車台までの高さをセンサーにより検出し、
    検出した前記高さを前記表示装置に表示することを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか一項に記載の軌陸車の停車位置案内方法。
  10. 前記軌道を照明装置により照らしながら、前記軌道の画像を前記カメラにより撮影することを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか一項に記載の軌陸車の停車位置案内方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018103861A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 公益財団法人鉄道総合技術研究所 軌道検測方法および装置

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