JP2015174484A - 無段変速機付きハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】無段変速機付きハイブリッド車両において、車両走行中に、走行用のモータでエンジンを始動する際のモータによる走行用駆動力の低下を抑制する。
【解決手段】エンジン1と、エンジンと駆動輪8との間に設けられた無段変速機3と、無段変速機とエンジンとの間に設けられたモータ2と、エンジンとモータとの間に設けられたクラッチ4と、モータの駆動力を、無段変速機を介して駆動輪に伝達する第1の駆動力伝達経路PT1と、モータの駆動力を、無段変速機を介さずに駆動輪に伝達する第2の駆動力伝達経路PT2と、これらの伝達経路を切り替える切替機構5,6と、モータのみで走行しているEVモードから、エンジン及びモータで走行するHEVモードに切り替えるときに、第2の駆動力伝達経路から第1の駆動力伝達経路に切り替え、クラッチを締結してから、無段変速機の変速比をロー側からハイ側に変更し、モータでエンジンをクランキングする。
【選択図】図1

Description

本発明は、無段変速機を備えたハイブリッド車両に関するものである。
エンジンと変速機との間に設けられた走行用のモータと、モータと変速機との間に設けられたポンプと、を有するハイブリッド車両において、走行用のモータをエンジン始動時にクランキング用のモータとして使用する技術が開発されている(特許文献1参照)。
なお、特許文献1には、このように走行用のモータをエンジン始動時にクランキング用のモータとして使用するハイブリッド車両において、液圧ポンプ(オイルポンプ)をエンジン停止時においても補助的なモータを利用しないで走行用のモータによって駆動する技術が記載されている。
特開2005−112351号公報
ところで、上記のハイブリッド車両において、モータの駆動力のみで走行するEVモードから、エンジンとモータとの駆動力で走行するHEVモードに移行する際には、走行に使用しているモータでエンジンを始動するので、車両走行のためのモータの駆動力がエンジン始動に使われる駆動力分だけ減少し、走行に必要な駆動力が得られない場合が想定される。
一方、ハイブリッド車両において、エンジンを用いるHEVモードの際には燃費や車両の走行性能上から変速段の切り替え(変速比の変更)が有効であるが、EVモードの際には変速比の変更は必ずしも有効でない。このような観点から、HEVモードとEVモードとで変速機の使用態様を変更することも、車両の性能向上の観点から好ましい。
さらに、このように変速機の使用態様を変更するものにおいても、エンジン停止時には常に走行用のモータによってオイルポンプを駆動する構成を採用できることが好ましい。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、走行に使用しているモータでエンジンを始動するハイブリッド車両において、車両走行中に、モータでエンジンを始動する際のモータによる走行用駆動力の低下を抑制することができるようにした、無段変速機付きハイブリッド車両を提供することを第1の目的とする。
また、HEVモードとEVモードとで変速機の使用態様を変更して車両の性能向上を図りつつ、駆動力伝達経路を変更してもエンジン停止時に走行用のモータによってオイルポンプを駆動できるようにすることを目的に加えることができる。
(1)上記の目的を達成するために、本発明の無段変速機付きハイブリッド車両は、駆動輪を駆動するエンジンと、前記エンジンと前記駆動輪との間に設けられた無段変速機と、前記無段変速機と前記エンジンとの間に設けられたモータと、前記エンジンと前記モータとの間に設けられたクラッチと、前記モータの駆動力を、前記無段変速機を介して前記駆動輪に伝達する第1の駆動力伝達経路と、前記モータの駆動力を、前記無段変速機を介さずに前記駆動輪に伝達する第2の駆動力伝達経路と、前記モータの駆動力の伝達経路を、前記第1の駆動力伝達経路と前記第2の駆動力伝達経路とで切り替える切替機構と、前記エンジンを停止して前記モータの駆動力のみで走行しているEVモードから、前記エンジン及び前記モータの駆動力で走行するHEVモードに切り替えるときに、前記伝達経路を、前記第2の駆動力伝達経路から前記第1の駆動力伝達経路に切り替えて、前記クラッチを締結してから、前記無段変速機の変速比をロー側からハイ側に変速し、前記モータで前記エンジンをクランキングする制御手段とをそなえていることを特徴としている。
(2)前記モータから前記駆動輪までにおいて、前記無段変速機の変速比が最ローにある場合の前記第1の駆動力伝達経路の減速比と、前記第2の駆動力伝達経路の固定減速比とが、同一であることが好ましい。
(3)前記切替機構は、ドグクラッチであって、前記ドグクラッチは、前記無段変速機の変速比が最ローの場合に、前記第1の駆動力伝達経路の回転と、前記第2の駆動力伝達経路の回転とが同期している位置に設けられていることが好ましい。
(4)オイルポンプを有し、前記オイルポンプは、前記第1の駆動力伝達経路と前記第2の駆動力伝達経路とが分岐する前の共通の伝達経路に接続されていることが好ましい。
(5)前記オイルポンプは、可変容量型オイルポンプであることが好ましい。
(1)本発明の無段変速機付きハイブリッド車両によれば、EVモードからHEVモードに切り替えるときに、モータから駆動輪への駆動力の伝達達経路を、第2の駆動力伝達経路から第1の駆動力伝達経路に切り替えて、エンジンとモータとの間のクラッチを締結してから、無段変速機の変速比をロー側からハイ側に変速し、モータでエンジンをクランキングする。
車両の走行中に、変速比をロー側からハイ側に変速すると、無段変速機のイナーシャエネルギーがモータによるエンジンのクランキングをアシストするので、その分、エンジンの始動に消費するモータの駆動力を小さくでき、車両の走行に用いるモータの駆動力を増大することができる。
また、EVモードでは、無段変速機を介さずに駆動輪に伝達する第2の駆動力伝達経路を用いて、モータの駆動力を駆動輪に伝達するので、いわゆる直結に近い状態となって、モータの駆動力を効率よく駆動輪に伝達することができる。HEVモードでは、無段変速機を介して駆動輪に伝達する第1の駆動力伝達経路を用いて、エンジン及びモータの駆動力を駆動輪に伝達するので、エンジンの出力効率の良い回転域を利用することができる。
(2)無段変速機の変速比が最ローにある場合の第1の駆動力伝達経路の減速比と、第2の駆動力伝達経路の固定減速比とが同一であれば、無段変速機の変速比を最ローとすることにより、第1の駆動力伝達経路と第2の駆動力伝達経路とで常に回転が同期している部分が存在し、この同期している部分に切替機構を設ければ、伝達経路の切り替えの際に回転同期のための機構や制御を使用することなく、伝達経路の切り替えを速やか且つ容易に行なうことができる。
(3)回転同期のための機構や制御が不要であれば、切替機構に、シンプルなドグクラッチを適用しても何ら支障がなく、その構成を簡素なものにすることができる。
(4)オイルポンプが共通の伝達経路に接続されているので、第1の駆動力伝達経路で駆動力が伝達されても第2の駆動力伝達経路で駆動力が伝達されてもオイルポンプを駆動することができる。これにより、エンジンの作動停止に関わらず、補助的なモータを利用しないでオイルポンプを駆動することができ、要求される個所へのオイルの供給を常時行うことができる。
(5)オイルポンプが可変容量型オイルポンプであれば、オイル要求に応じてポンプを作動させて、エネルギー効率よく必要なオイルの供給を行なうことができる。
本発明の一実施形態にかかる無段変速機付きハイブリッド車の駆動系の模式的な構成図である。 本発明の一実施形態にかかる無段変速機付きハイブリッド車のエンジンに対する動力伝達系統の各軸位置を示すエンジンの端面図である。 本発明の一実施形態にかかる無段変速機付きハイブリッド車のEV走行にかかる無段変速機の変速比制御を説明するグラフである。 本発明の一実施形態にかかる無段変速機付きハイブリッド車のEVモードでの走行にかかるフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる無段変速機付きハイブリッド車のHEVモードでの走行にかかるフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる無段変速機付きハイブリッド車の停止から発進にかけての各関連パラメータの変遷を示すタイムチャートである。 本発明の一実施形態にかかる無段変速機付きハイブリッド車の駆動走行時(力行時)における各関連パラメータの変遷を示すタイムチャートである。 本発明の一実施形態にかかる無段変速機付きハイブリッド車の制動時(減速時)における各関連パラメータの変遷を示すタイムチャートである。
以下、図面を参照して本実施形態にかかる無段変速機付きハイブリッド車を説明する。
なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。また、以下の説明において、無段変速機の「変速比」は、当該無段変速機の入力回転速度を出力回転速度で割って得られる値である。また、「最ロー変速比」は当該無段変速機の最大変速比、「最ハイ変速比」は当該無段変速機の最小変速比である。
〔構成〕
図1,図2に示すように、この無段変速機付きハイブリッド車の駆動系は、エンジン1と、無段変速機3と、無段変速機3とエンジン1との間に設けられたモータ(モータジェネレータ)2と、エンジン1とモータ2との間に設けられた第1クラッチ(摩擦クラッチ)4と、無段変速機3と駆動輪8に駆動力を配分する差動機構7との間に設けられた第2クラッチ(摩擦クラッチ)5とをそなえている。また、モータ2と差動機構7との間には、第3クラッチ(ドグクラッチ)6が介装されている。なお、第1クラッチ4及び第2クラッチ5は開放と締結の他に滑り係合可能な摩擦クラッチである。また、各クラッチ4,5,6は図示しない油圧制御バルブを通じた油圧制御によって接続(締結や係合)及び切り離し(開放)を制御される。
詳細に説明すると、エンジン1の出力軸11にはダンパー内蔵リングギヤ12が装着され、このダンパー内蔵リングギヤ12に隣接して出力軸11の端部とモータ2の回転軸21の一端との間に第1クラッチ4が装備されている。
モータ2の回転軸21の他端にはギヤ22が装備され、無段変速機3のプライマリ軸(第1回転軸)31aにはギヤ31eが装備され、これらのギヤ22,31eは、直接または間接的に噛み合って第1ギヤ機構23が構成されている。この第1ギヤ機構23を通じて、モータ2の回転軸21から無段変速機3のプライマリ軸31aに駆動力が伝達される。
また、モータ2の回転軸21には、モータ2の本体とギヤ22との間にギヤ24が装備され、このギヤ24には、オイルポンプ9の回転軸9aに装備されたギヤ9bが直接または間接的に噛み合って第2ギヤ機構25が構成されている。この第2ギヤ機構25を通じて、モータ2の回転軸21からオイルポンプ9の回転軸9aに駆動力が伝達されて、オイルポンプ9が作動する。オイルポンプ9から吐出された作動油は、無段変速機3や各クラッチ4,5,6の制御や潤滑、冷却のために用いられる。
無段変速機3は、プライマリ軸31aに固定された固定プーリ31bと、プライマリ軸31aに軸方向移動可能に装備された可動プーリ31cとにより構成されたプライマリプーリ31と、プライマリ軸31aと平行に装備されたセカンダリ軸(第2回転軸)32aに固定された固定プーリ32bと、セカンダリ軸32aに軸方向移動可能に装備された可動プーリ32cとにより構成されたセカンダリプーリ32と、プライマリプーリ31とセカンダリプーリ32とに架け渡されたベルト(又はチェーン)33とから構成された、ベルト式無段変速機である。
無段変速機3は、各可動プーリ31c,32cに隣接した油室31d,32d内の作動油の油圧を変更しながら作動油量を調整して、各可動プーリ31c,32cを移動させることにより、変速比ipが調整される。この変速比調整の際には、各油室31d,32dには、オイルポンプ9により加圧された作動油が図示しない油圧制御バルブを介して適宜供給される。
無段変速機3のセカンダリ軸32aは、第2クラッチ5を介して変速機出力軸35と接続される。変速機出力軸35には、ギヤ35aが装備され、このギヤ35aは、差動機構7の入力ギヤ71と直接または間接的に噛み合って、第3ギヤ機構36を構成している。これにより、第2クラッチ5が接続されると(この場合、ドグクラッチ6は切り離されている)、モータ2の回転軸21から、無段変速機3,第2クラッチ5,変速機出力軸35及び第3ギヤ機構36を介して差動機構7に駆動力が伝達される。このように、モータ2の駆動力を、無段変速機3を介して駆動輪8に伝達する駆動力の伝達経路を第1の駆動力伝達経路PT1とする。
ドグクラッチ6は、駆動側部材61を備えた入力ギヤ62が被駆動側部材63を備えた出力軸64に回転自在に装備され、駆動側部材61と被駆動側部材63とが係合すると、出力軸64は入力ギヤ62と一体に回転する。
ドグクラッチ6の入力ギヤ62は、モータ2の回転軸21の他端のギヤ22と直接または間接的に噛み合って第4ギヤ機構26を構成している。この第4ギヤ機構26を通じて、モータ2の回転軸21からドグクラッチ6の駆動側部材61に駆動力が伝達される。また、ドグクラッチ6の出力軸64にはギヤ65が装備され、このギヤ65は、変速機出力軸35のギヤ35aと噛み合って第5ギヤ機構27を構成している。第2クラッチ5が切り離されてドグクラッチ6が接続されると、モータ2の回転軸21から、第4ギヤ機構26,ドグクラッチ6,出力軸64,第5ギヤ機構27及び第3ギヤ機構36を介して差動機構7に駆動力が伝達される。このように、モータ2の駆動力を、無段変速機3を介さず駆動輪8に直接伝達する駆動力の伝達経路を第2の駆動力伝達経路PT2とする。
なお、第2クラッチ5を接続(オン)してドグクラッチ6を開放すれば、モータ2と駆動輪8との間の駆動力の伝達経路は、第1の駆動力伝達経路PT1となり、第2クラッチ5を切り離し(オフ)してドグクラッチ6を締結すれば、モータ2と駆動輪との間の駆動力の伝達経路は、第2の駆動力伝達経路PT2となるので、第2クラッチ5及びドグクラッチ6は、モータ2と駆動輪8との間の駆動力の伝達経路を切り替える切替機構を構成する。また、オイルポンプ9は、モータ2の回転軸21に第2ギヤ機構25を介して接続されるため、駆動力の伝達経路が、第1の駆動力伝達経路PT1であっても第2の駆動力伝達経路PT2であっても駆動することができる。
また、モータ2から駆動輪8までにおける減速比は、第2の駆動力伝達経路PT2では、各ギヤの歯数等の機械的な設定から固定減速比となり、第1の駆動力伝達経路PT1では、無段変速機3の変速比ipに応じた可変の減速比となるが、ここでは、第2の駆動力伝達経路PT2の固定減速比が、無段変速機3が最ローとなった時の第1の駆動力伝達経路PT1の減速比と同一になるように設定されている。
この無段変速機付きハイブリッド車は、制御手段である統合ECU100によって運転モードを切り替えられるようになっている。この統合ECU100は、運転モードの切り替えにあたって、エンジン1,モータ2,無段変速機3,及び各クラッチ4,5,6等を制御する。また、エンジン1,モータ2及び無段変速機3の各制御は、エンジンECU101,モータECU102及び変速機ECU103を介して行なう。なお、各ECU100〜103は、各種演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータの記憶されたROM、CPUでの演算結果等が一時的に記憶されるRAM、外部との間で信号を入出力するための入出力ポート、時間をカウント(計測)するタイマー等を備えたコンピュータにより構成される。
運転モードには、車両の駆動運転に関して、モータ2の駆動力のみによって車両を走行させるEV走行(モータEV走行)を行なうEVモードと、エンジン1の機動力とモータ2の駆動力とによって車両を走行させるHEV走行を行なうHEVモードと、エンジン1の駆動力のみによって車両を走行させるエンジン走行を行なうエンジンモードとがある。
また、運転モードには、車両の制動運転に関して、モータ2を発電機として作動させ発電負荷によってエンジンブレーキ相当の制動力を発生させて車両を制動させる回生走行(モータ回生走行)を行なう回生ブレーキモードと、エンジン1を作動させエンジンブレーキによる制動力を発生させて車両を制動させるエンジンブレーキ走行を行なうエンジンブレーキモードとがある。
例えば、アクセルオンでブレーキオフの駆動運転中であれば、バッテリの充電状態(以下、単にSOCと言う)が下限値SOCminよりも大きいことを前提に、車両の発進時には、第1クラッチ4を切り離し、EVモードを選択してEV走行をする。また、発進後の走行時には、ドライバの出力要求が基準値以上であれば、HEVモードを選択し、ドライバの出力要求が基準値未満であれば、EVモードを選択する。また、SOCが下限値SOCmin以下なら、エンジンモードを選択してエンジン走行をする。
下記の表1に示すように、EV走行では、第1クラッチ(CL1)4及び第2クラッチ(CL2)5を切り離し、ドグクラッチ(DOG)6を結合させ、エンジン(ENG)1を停止、モータ(M/G)2を作動させる。無段変速機(CVT)3の変速比ipは、車速Vspが所定車速Vsp0未満の低中車速域では最ローに固定し、車速Vspが所定車速Vsp0以上の高車速域では図示しない変速マップのEV変速線に沿って切り替える。
また、表1に示すように、HEV走行では、第1クラッチ(CL1)4及び第2クラッチ(CL2)5を結合させ、ドグクラッチ(DOG)6を切り離し、エンジン(ENG)1及びモータ(M/G)2を作動させる。無段変速機(CVT)3の変速比ipは、図示しない変速マップの通常の変速線に沿って切り替える。
つまり、図3に示すように、EV走行において、車速Vspが所定車速Vsp0未満の低中車速域では、変速比ipを直線L1で示すように最ローに固定し、モータ2の回転数の変更によって車速を変更するが、モータ2の回転数が上限(MAX)に達すると、直線L2で示すようにモータ2の回転数をこの上限回転数に固定し、無段変速機3の変速比ipの変更によって車速を変更する。したがって、所定車速Vsp0は、変速比ipを最ローの場合におけるモータ2から駆動輪8に至る減速比と、モータ2の上限回転数とによって決まる速度である。
一方、アクセルオフでブレーキオンの制動中であれば、SOCが上限値SOCmax未満であることを前提に、回生ブレーキモードを選択してモータ回生走行をする。また、SOCが上限値SOCmax以上であれば、エンジンブレーキモードを選択してエンジンブレーキ走行を行なう。
下記の表1に示すように、モータ回生走行では、車速Vspが所定車速Vsp1未満の低中車速域では、第1クラッチ(CL1)4及び第2クラッチ(CL2)5を切り離し、ドグクラッチ(DOG)6を結合させ、エンジン(ENG)1を停止、モータ(M/G)2を作動させる。無段変速機(CVT)3の変速比ipは、最ローに固定する。
また、表1に示すように、モータ回生走行で、車速Vspが所定車速Vsp1以上の高車速域では、第1クラッチ(CL1)4及び第2クラッチ(CL2)5を結合させ、ドグクラッチ(DOG)6を切り離し、エンジン(ENG)1を燃料カット(FuelCut)状態としてエンジンブレーキ作動させ及びモータ(M/G)2を回生作動させる。無段変速機(CVT)3の変速比ipは、図示しない変速マップの通常の変速線に沿って切り替える。
また、エンジンブレーキ走行では、モータ回生走行の車速Vspが高車速域の場合と同様に、第1クラッチ(CL1)4及び第2クラッチ(CL2)5を結合させ、ドグクラッチ(DOG)6を切り離し、エンジン(ENG)1を燃料カット(FuelCut)状態で作動させ及びモータ(M/G)2を無負荷状態とする。
Figure 2015174484
そして、本ハイブリッド車両では、走行中のエンジン再始動の際に、統合ECU100が特有の制御を行なう。つまり、走行中に、EVモードからHEVモードに切り替える際には、モータ2の回転軸21から駆動輪8に至る駆動力の伝達経路を変更すると共に、エンジン1をクランキングすることが必要になる。
EVモードの低中車速域では、駆動力をモータ2の回転軸21から無段変速機3を介さず駆動輪8に直接伝達する第2の駆動力伝達経路PT2を選択しており、HEVモードに切り替えるには、伝達経路を、駆動力をモータ2の回転軸21から無段変速機3を介して駆動輪8に伝達する第1の駆動力伝達経路PT1に切り替える。したがって、切り離されていた第2クラッチ(CL2)5を結合させ、締結していたドグクラッチ(DOG)6を開放する。
また、エンジン1をクランキングするには、モータ2の駆動力を利用する。そこで、切り離されていた第1クラッチ(CL1)4を結合させる。この第1クラッチ(CL1)4の結合段階から無段変速機3の変速比ipをロー側からハイ側に変更する。EVモードで低中速走行している場合には、無段変速機3の変速比ipは最ローになっているので、無段変速機3の変速比ipを通常の変速線に沿ったものに変更する。EVモードで高速走行している場合には、第1の駆動力伝達経路PT1で駆動力を伝達しているため、伝達経路の切り替えは行わないが、無段変速機3の変速比ipはEV変速線に沿ったものになっているので、無段変速機3の変速比ipを通常の変速線に沿ったものに変更する。
通常の変速線に沿った変速比ipは、EV変速線に沿ったものよりもハイ側(高速側)であり、もちろん、最ローよりもハイ側(高速側)である。したがって、モードの切り替えに伴って、無段変速機3の変速比ipがロー側からハイ側に変更されることになる。この変速比ipのハイ側への変更は、無段変速機3のイナーシャエネルギー(イナーシャトルク)がモータ2に加えられることになる。この結果、無段変速機3のイナーシャエネルギーがモータによるエンジンのクランキングをアシストするので、その分、エンジン1の始動に消費するモータ2の駆動力を小さくでき、車両の走行に用いるモータ2の駆動力を増大することができるようになっている。
なお、オイルポンプ9は、可変容量型オイルポンプであって、統合ECU100によって、要求に応じた吐出量で作動油を吐出するように制御される。例えば、無段変速機3を使用しない第2の駆動力伝達経路PT2を選択している場合には、無段変速機3の可動プーリ31c,32cの推力のための作動油は不要となるので作動油の要求は少なく吐出量は僅かになり、無段変速機3を使用する第1の駆動力伝達経路PT1を選択している場合には、上記推力のための作動油が必要であり作動油の要求は多いため吐出量は多くなる。
〔作用及び効果〕
本実施形態にかかる無段変速機付きハイブリッド車は、上述のように構成されているので、例えば、アクセルオンでブレーキオフの駆動走行時(力行時)における制御は、図4のフローチャートに示すように行なうことができ、アクセルオフでブレーキオンの制動時における制御は、図5のフローチャートに示すように行なうことができる。
なお、図4,図5の各処理は、車両のキースイッチオンで開始し、キースイッチオフで終了する。また、図4,図5中の「リターン」は、予め設定された所定の制御周期後に、最上流ステップに戻ることを意味し、各フローチャート内で上流側のステップに戻る場合も、上記所定の制御周期後に戻ることを意味する。
駆動走行時における制御では、図4に示すように、まず、アクセルオンで且つブレーキオフであるか否かが判定され(ステップA10)、アクセルオンで且つブレーキオフが成立しなければリターンし、アクセルオンで且つブレーキオフが成立すれば、バッテリの充電状態SOCが下限値SOCminよりも大きいか否かを判定する(ステップA20)。
ここで、SOCが下限値SOCminよりも大きいと、車両への要求馬力及び要求駆動トルクをそれぞれ上限値P0,Tmaxよりも低いか否かを判定する(ステップA30)。要求馬力及び要求駆動トルクは、車速Vsp及びアクセル開度から導出する。要求馬力の上限値P0及び要求駆動トルクの上限値Tmaxはそれぞれモータ2の規格から決まる。
要求馬力が上限値P0よりも低く、且つ、要求駆動トルクが上限値Tmaxよりも低ければ、EVモードを選択する。つまり、まず、第1クラッチ(CL1)4をオフ(切り離し)して、エンジン1を停止する(ステップA40)。そして、車速Vspが所定車速Vsp0未満であるか否かを判定する(ステップA50)。
ここで、車速Vspが所定車速Vsp0未満でなければ、ドグクラッチ(DOG)6を開放して(ステップA110)、モータ2の回転数Nを上限値(MAX値)N0で一定になるように保持して無段変速機3の変速比ipの制御によって車速を変更し(ステップA112)、EV走行が実施される(ステップA120)。つまり、車速Vspが所定車速Vsp0以上の高車速域なので、モータ2の回転数Nを上限値(MAX値)N0で一定になるように保持して無段変速機3の変速比ipの制御によって車速を変更しながら、モータ2の駆動力のみによって車両を走行させるEV走行が実施される。
一方、車速Vspが所定車速Vsp0未満であれば、ドグクラッチ(DOG)6が締結されているか否かを判定する(ステップA60)。
ドグクラッチ6が締結されていなければ、オイルポンプ(可変容量ポンプ)9の吐出量を大として、無段変速機(CVT)3の変速比ipを最ローに指示し、第2クラッチ(CL2)5をオフ(切り離し)とする(ステップA70)。その後、変速比ipが略最ローになったか否か、つまり、略最ロー付近に基準変速比ip0を設定し、プライマリ軸やセカンダリ軸等の回転センサ情報等から算出される変速比ipが基準変速比ip0まで低下したか否かを判定する(ステップA80)。
変速比ipが略最ローまで低下しなければ、次の制御周期でステップA70にリターンし、変速比ipが略最ローになるまで、このステップA70の処理を実施する。オイルポンプ9の吐出量を大としているので、変速比ipは速やかに略最ローになる。
ドグクラッチ5を用いた第2の駆動力伝達経路PT2の固定減速比が、無段変速機3が最ローとなった時の第1の駆動力伝達経路PT1の減速比と同一になるように設定されているので、変速比ipが略最ローであれば、ドグクラッチ6の前後(駆動側部材61と被駆動側部材63)が同期回転するので、変速比ipを略最ローとすることにより、ドグクラッチ6を円滑に締結させることができる。
そして、変速比ipが略最ローになったら、ドグクラッチ5を締結して、オイルポンプ9の吐出量を最小とする(ステップA90)。なお、ステップA60でドグクラッチ6が締結されていると判定された場合も、オイルポンプ9の吐出量を最小に保持する(ステップA100)。
これにより、モータ2の駆動力を、無段変速機3を介さず駆動輪8に直接伝達する第2の駆動力伝達経路PT2が選択され、EV走行が実施される(ステップA120)。つまり、モータ2の駆動力のみによって車両を走行させる。この状況のEV走行では、車速Vspが所定車速Vsp0未満の低中車速域であれば、変速比ipを最ローに保持して、モータ2の回転速度制御によって車速を変更する。
一方、ステップA30で、要求馬力が上限値P0よりも低く且つ要求駆動トルクが上限値Tmaxよりも低いという条件が満たされないと判定されれば、HEVモードを選択する。つまり、まず、ドグクラッチ6を開放して(ステップA130)、オイルポンプ9の吐出量を大として(ステップA140)、第1クラッチ(CL1)4を締結する(ステップA150)。
そして、無段変速機3の変速比ipを変速線上の変速比にアップシフトさせ、このアップシフトに伴うイナーシャエネルギーをモータ2によるエンジン1のクランキングのアシスト(スタータアシスト)に用いながら、エンジン1を始動させる(ステップA160)。
このように、車速Vspが所定車速Vsp0より低い低中車速域では、EVモードからHEVモードに切り替えるときに、モータ2から駆動輪8への駆動力の伝達達経路を、第2の駆動力伝達経路PT2から第1の駆動力伝達経路PT1に切り替えて、エンジン1とモータ2との間のクラッチ4を締結してから、無段変速機3の変速比をロー側からハイ側に変速し、モータ2でエンジン1をクランキングするので、変速比ipをロー側からハイ側に変速する際の無段変速機3のイナーシャエネルギーがモータ2によるエンジン1のクランキングをアシストすることになり、その分、エンジン1の始動に消費するモータ2の駆動力を小さくでき、車両の走行に用いるモータ2の駆動力の減少を抑制、即ち、駆動力を増大することができる。
この後、エンジン1の回転制御を実施して第2クラッチ(CL2)5の前後間(入出力間)を回転同期させる(ステップA170)。さらに、第2クラッチ5の前後間の回転同期が完了したか否かを判定し(ステップA180)、回転同期が完了しなければ、次の制御周期でステップA170にリターンし、第2クラッチ5の前後間の回転同期が完了するまで、このステップA170の処理を実施する。
第2クラッチ5の前後間の回転同期が完了したら、第2クラッチ5を締結する(ステップA190)。そして、オイルポンプ9の吐出量を要求に応じた最適値とする(ステップA200)。これにより、モータ2の駆動力を、無段変速機3を介して駆動輪8に伝達する第1の駆動力伝達経路PT1が選択され、HEV走行が実施される(ステップA210)。つまり、エンジン1の機動力とモータ2の駆動力とによって車両を走行させる。
また、ステップA20で、バッテリの充電状態SOCが下限値SOCminよりも大きくないと判定されると、エンジンモードを選択する。つまり、まず、ドグクラッチ6を開放して(ステップA220)、オイルポンプ9を固有吐出量を大として(ステップA230)、第1クラッチ(CL1)4を締結する(ステップA240)。
そして、無段変速機3の変速比ipを変速線上の変速比にアップシフトさせ、このアップシフトに伴うイナーシャエネルギーをモータ2によるエンジン1のクランキングのアシスト(スタータアシスト)に用いながら、エンジン1を始動させる(ステップA250)。
このように、車速Vspが所定車速Vsp0より低い低中車速域では、EVモードからエンジンモードに切り替えるときにも、エンジン1やモータ2から駆動輪8への駆動力の伝達達経路を、第2の駆動力伝達経路PT2から第1の駆動力伝達経路PT1に切り替えて、エンジン1とモータ2との間のクラッチ4を締結してから、無段変速機3の変速比ipをロー側からハイ側に変速し、モータ2でエンジン1をクランキングするので、変速比ipをロー側からハイ側に変速する際の無段変速機3のイナーシャエネルギーがモータ2によるエンジン1のクランキングをアシストすることになり、その分、エンジン1の始動に消費するモータ2の駆動力を小さくでき、車両の走行に用いるモータ2の駆動力の減少を抑制、即ち、駆動力を増大することができる。
この後、エンジン1の回転制御を実施して第2クラッチ(CL2)5の前後間(入出力間)を回転同期させる(ステップA260)。さらに、第2クラッチ5の前後間の回転同期が完了したか否かを判定し(ステップA270)、回転同期が完了しなければ、次の制御周期でステップA260にリターンし、第2クラッチ5の前後間の回転同期が完了するまで、このステップA260の処理を実施する。
第2クラッチ5の前後間の回転同期が完了したら、第2クラッチ5を締結する(ステップA280)。そして、オイルポンプ9の吐出量を要求に応じた最適値とする(ステップA290)。これにより、モータ2の駆動力を、無段変速機3を介して駆動輪8に伝達する第1の駆動力伝達経路PT1が選択され、HEV走行が実施される(ステップA300)。つまり、エンジン1の駆動力のみによって車両を走行させる。このとき、モータ2を発電状態にして必要な電力をバッテリに充電することもできる。
制動中における制御では、図5に示すように、まず、アクセルオフで且つブレーキオンであるか否かが判定され(ステップB10)、アクセルオフで且つブレーキオンが成立しなければリターンし、アクセルオフで且つブレーキオンが成立すれば、SOCが上限値SOCmaxよりも小さいか否かを判定する(ステップB20)。充電状態SOCが上限値SOCmaxよりも小さければ、バッテリへの充電が可能であり、次に、車速Vspが所定車速Vsp1未満であるか否かを判定する(ステップB30)。所定車速Vsp1は、所定車速Vsp0に対しヒステリシスを持たせるため、所定車速Vsp1は、所定車速Vsp0より低く設定されている。
車速Vspが所定車速Vsp1未満の低中車速域では、第1クラッチ(CL1)をオフ(切り離し)にし、エンジン1を停止し、第2クラッチ(CL2)をオフ(切り離し)にする(ステップB40)。そして、モータ2の回転数を、ドグクラッチ6の前後(駆動側部材61と被駆動側部材63)が同期する回転数まで引き上げると共に、オイルポンプ(可変容量ポンプ)9の吐出量を最小とする(ステップB50)。
次に、ドグクラッチ6の前後が回転同期したか否かを判定する(ステップB60)。ドグクラッチ6の前後が回転同期しなければ、次の制御周期でステップB50にリターンし、モータ2の回転数を制御して、ドグクラッチ6の前後を回転同期させる。これにより、ドグクラッチ6の前後は回転同期したら、ドグクラッチ6を締結し(ステップB70)、モータ2を発電機として作動させ発電負荷によってエンジンブレーキ相当の制動力を発生させ車両を制動する回生走行(モータ回生走行)を行なう(ステップB80)。
一方、車速Vspが所定車速Vsp1以上の高車速域では、第1クラッチ(CL1)を締結状態にし、第2クラッチ(CL2)も締結状態にする(ステップB200)。そして、ドグクラッチ6の開放状態として(ステップB210)、エンジンブレーキとモータ回生とを併用して走行する(ステップB220)。エンジンブレーキは、エンジン1を燃料カット操作して実施する。
また、ステップB20において、充電状態SOCが上限値SOCmax以上であれば、バッテリへの充電が可能でないので、エンジンブレーキのみを作動させる。つまり、まず、エンジン1が停止しているか否かを判定し(ステップB90)、エンジン1が停止していなければ、エンジン1を燃料カット操作してエンジンブレーキ走行をする(ステップB190)。
エンジン1が停止している場合、エンジン1を始動させる必要があり、まず、モータ2を一瞬力行させて、ドグクラッチ6を開放する(ステップB100)。モータ2を一瞬力行させることによりドグクラッチ6の動力伝達負荷が軽減されるので、ドグクラッチ6を円滑で速やかに開放することができる。
次に、オイルポンプ(可変容量ポンプ)9の吐出量を大にして(ステップB110)、第1クラッチ(CL1)を締結状態にする(ステップB120)。そして、無段変速機3の変速比ipを変速線上の変速比にアップシフトさせ、このアップシフトに伴うイナーシャエネルギーをモータ2によるエンジン1のクランキングのアシスト(スタータアシスト)に用いながら、エンジン1を始動させる(ステップB130)。
このように、制動中において、EVモードからエンジンモードに切り替えるとき、エンジン1やモータ2から駆動輪8への駆動力の伝達達経路を、第2の駆動力伝達経路PT2から第1の駆動力伝達経路PT1に切り替えて、エンジン1とモータ2との間のクラッチ4を締結してから、無段変速機3の変速比ipをロー側からハイ側に変速し、モータ2でエンジン1をクランキングするので、変速比ipをロー側からハイ側に変速する際の無段変速機3のイナーシャエネルギーがモータ2によるエンジン1のクランキングをアシストする。ことになり、その分、エンジン1の始動に消費するモータ2の駆動力を小さくでき、制動時の制動トルクの変動を抑制し、滑らかな制動を実現することができる。
そして、この後、エンジン1の回転制御を実施して第2クラッチ(CL2)5の前後間(入出力間)を回転同期させる(ステップB140)。さらに、第2クラッチ5の前後間の回転同期が完了したか否かを判定し(ステップB150)、回転同期が完了しなければ、次の制御周期でステップB140にリターンし、第2クラッチ5の前後間の回転同期が完了するまで、このステップB140の処理を実施する。第2クラッチ5の前後間の回転同期が完了したら第2クラッチ5を締結し(ステップB160)、可変容量ポンプ9の吐出量を最適値として(ステップB170)、エンジンブレーキ走行をする(ステップB180)。
次に、図6〜図8のタイムチャートを参照して、特徴的な走行状態における関連パラメータの変遷を説明しながら、本ハイブリッド車にかかる制御例を説明する。
まず、車両の停止からEVモードで発進し、その後EVモードからHEVモードに切り替える場合の制御を説明する。図6に示すように、時点t1よりも前の車両停止状態では、車速は0、エンジン回転数は0(停止)、無段変速機3の変速比ipは最ロー、第1クラッチ(CL1)4及び第2クラッチ(CL2)5は何れもオフ、ドグクラッチ(DOG)6は開放状態、モータ回転数は0(停止)、オイルポンプ(可変容量ポンプ)9の吐出量も0である。
時点t1で発進操作が行なわれると、ドグクラッチ(DOG)6のみ締結されて、モータ2が作動し、EV走行で発進がおこなわれる。無段変速機3の変速比ipは最ローを保持しており、モータ2の回転数の増加に応じて車速も増加する。モータ2が作動するとオイルポンプ9も作動するが、作動油の要求が少ない段階では、オイルポンプ9の吐出量は最小とされる。
時点t2でEV走行からHEVモードへの切り替えが判定されると、まず、無段変速機3の変速比ipが最ローから若干ハイ側になるように操作してドグクラッチ6の開放のためにこの変速比状態で待機する。その後、ドグクラッチ6が開放されてから、時点t3でエンジン1の始動操作が開始される。このエンジンの始動操作は、無段変速機3の変速比ipをエンジン用CVT変速線(通常の変速線)に戻していくと共に、第1クラッチ(CL1)4を係合させていく。
第1クラッチ4の係合によって、モータ2の駆動力がエンジン1に伝えられ、エンジン1のクランキングが行われる。このとき、無段変速機3の変速比ipを通常の変速線に戻していくと変速比ipはハイ側にシフトするため、ハイ側へのシフトに伴って発生する無段変速機3のイナーシャエネルギーがモータ2によるエンジン1のクランキング(始動)をアシストする。
また、この際には、オイルポンプ9の吐出量は大とされて、変速比ipのハイ側へのシフトに要求される作動油量を確保する。
エンジン1のクランキングが完了したら、第2クラッチ(CL2)5を係合させて、第1の駆動力伝達経路PT1を完成させることにより、HEVモードに切り替わる。また、オイルポンプ9の吐出量は要求に応じて制御される。
次に、車両がEVモードで走行しながら車速を上昇させていく場合の制御を説明する。図7に示すように、第1クラッチ4及び第2クラッチ5は何れもオフでドグクラッチ6のみ締結した第2の駆動力伝達経路PT2を用いてEV走行している際に、車速が上昇して所定車速Vsp0に達し、時点t5でモータ2が上限回転数に達すると、まず、無段変速機3の変速比ipが最ローから若干ハイ側になるように操作してドグクラッチ6の開放のためにこの変速比状態で待機する。その後、ドグクラッチ6が開放されてから、時点t6で、第2クラッチ5を係合させて、モータ2を上限回転数に保持しながら、無段変速機3の変速比ipをハイ側に操作して車速を上昇させる。また、オイルポンプ9の吐出量は要求に応じて制御される。
次に、車両がHEVモードで走行しながら減速(制動)させていく場合の制御を説明する。図8に示すように、第1クラッチ4及び第2クラッチ5は何れもオンでドグクラッチ6のみ開放した第1の駆動力伝達経路PT1を用いてHEV走行で走行していて、車速Vspが高車速(Vsp≧Vsp1)の時点で減速(制動)が開始されると、エンジン1は燃料カットされてエンジンブレーキが車両に作用し、モータ2はモータ回生によって回生制動力が車両に作用する。この高車速時には、モータ2を上限回転数に保持し無段変速機3の変速比ipを制御して車速を変更するので、減速に応じるように変速比ipはロー側にシフトする。
この減速によって、時点t7で車速Vspが中低車速(Vsp<Vsp1)になると、エンジン1を停止させていくと共に、第1クラッチ4及び第2クラッチ5をオフにしていく。第1クラッチ4のオフ(切り離し)が完了した時点t8で、モータ2を短時間だけ力行運転してモータ2の回転数を上昇させて、ドグクラッチ6の前後を回転同期させる。時点t9でドグクラッチ6の前後が回転同期したら、モータ2の力行運転を解除し、ドグクラッチ6を締結する。
これにより、第2の駆動力伝達経路PT2による無段変速機3を利用しない直結の駆動力伝達経路で、駆動輪8とモータ2とが接続され、モータ2の回生制動量をエンジンブレーキがなくなった分だけ拡大して制動が続行される。このときには、無段変速機3は動力伝達しないので、変速比ipはなりゆきで決定されるが、本構造では無段変速機3のプライマリプーリ31側がモータ2で連れ回されるので、変速比ipはなりゆきでローになる。
本無段変速機付きハイブリッド車では、このようにして各制御が行われるが、EVモードからHEVモードに切り替えるときに、無段変速機3の変速比をロー側からハイ側に変速し、この際の無段変速機3のイナーシャエネルギーでモータ2によるエンジン1のクランキングをアシストするので、車両の走行に用いるモータ2の駆動力の減少を抑制し、駆動力を増大することができるという特徴的な効果を得ることができる。
逆に言えば、本制御を用いない場合、エンジン1のクランキング時にも車両の走行駆動力を十分に確保できるようにするには、モータ2を出力の大きい大型のものにしなくてはならないが、本制御を用いることにより、比較的出力が小さく小型のモータ2であっても、エンジン1のクランキング時にも車両の走行駆動力を十分に確保できるので、モータ2を小型化することができるとも言える。
また、オイルポンプ9に可変容量型オイルポンプを適用しているので、オイル要求に応じた吐出量となるようにオイルポンプ9を作動させて、エネルギー効率よく必要なオイルの供給を行なうことができる効果もある。
また、オイルポンプ9は、駆動力の伝達経路が、第1の駆動力伝達経路PT1であっても第2の駆動力伝達経路PT2であっても、モータ2により駆動することができるため、必要な作動油をエンジン1に依存することなく常時供給することが可能になる。
〔その他〕
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、上記の実施形態を適宜変形したり、一部を採用したりして実施することができる。
例えば、第1の駆動力伝達経路PT1と第2の駆動力伝達経路PT2とを切り替える切替機構であって、第2の駆動力伝達経路PT2を構成しモータ2と駆動輪8側とを直結する第3クラッチ6としてドグクラッチを適用しているが、第3クラッチ6はこれに限るものではない。単板クラッチや多板クラッチでもよい。
また、オイルポンプ9に可変容量型オイルポンプを適用しているが、オイルポンプ9についてもこれに限るものではなく、固定容量型オイルポンプを適用しても良い。
1 エンジン
2 モータ(モータジェネレータ)
3 無段変速機
4 第1クラッチ(摩擦クラッチ)
5 切替機構としての第2クラッチ(摩擦クラッチ)
6 切替機構としての第3クラッチ(ドグクラッチ)
7 差動機構
8 駆動輪
100 制御手段としての統合ECU
101 エンジンECU
102 モータECU
103 変速機ECU
PT1 第1の駆動力伝達経路
PT2 第2の駆動力伝達経路

Claims (5)

  1. 駆動輪を駆動するエンジンと、
    前記エンジンと前記駆動輪との間に設けられた無段変速機と、
    前記無段変速機と前記エンジンとの間に設けられたモータと、
    前記エンジンと前記モータとの間に設けられたクラッチと、
    前記モータの駆動力を、前記無段変速機を介して前記駆動輪に伝達する第1の駆動力伝達経路と、
    前記モータの駆動力を、前記無段変速機を介さずに前記駆動輪に伝達する第2の駆動力伝達経路と、
    前記モータの駆動力の伝達経路を、前記第1の駆動力伝達経路と前記第2の駆動力伝達経路とで切り替える切替機構と、
    前記エンジンを停止して前記モータの駆動力のみで走行しているEVモードから、前記エンジン及び前記モータの駆動力で走行するHEVモードに切り替えるときに、前記伝達経路を、前記第2の駆動力伝達経路から前記第1の駆動力伝達経路に切り替えて、前記クラッチを締結してから、前記無段変速機の変速比をロー側からハイ側に変更し、前記モータで前記エンジンをクランキングする制御手段とを
    そなえていることを特徴とする無段変速機付きハイブリッド車。
  2. 前記モータから前記駆動輪までにおいて、前記無段変速機の変速比が最ローにある場合の前記第1の駆動力伝達経路の減速比と、前記第2の駆動力伝達経路の固定減速比とが、同一であることを特徴とする請求項1に記載の無段変速機付きハイブリッド車。
  3. 前記切替機構は、ドグクラッチであって、
    前記ドグクラッチは、前記無段変速機の変速比が最ローの場合に、前記第1の駆動力伝達経路の回転と、前記第2の駆動力伝達経路の回転とが同期している位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の無段変速機付きハイブリッド車。
  4. オイルポンプを有し、
    前記オイルポンプは、前記第1の駆動力伝達経路と前記第2の駆動力伝達経路とが分岐する前の共通の伝達経路に接続されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の無段変速機付きハイブリッド車。
  5. 前記オイルポンプは、可変容量型オイルポンプであることを特徴とする請求項4に記載の無段変速機付きハイブリッド車。
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