JP2015173855A - マットレスの背上げ用寝装品 - Google Patents

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Abstract

【課題】マットレスの一端部を湾曲して上昇させたとき利用者の背面が圧迫されるのを防止した背上げ用寝装品を提供することにある。
【解決手段】マットレス31の上面に設けられるベース部材33と、ベース部材の上面に設けられマットレスの長手方向の一端部が上方に向かって湾曲されたときに利用者の荷重を受けながらベース部材に対して滑動するすべり部材34を具備する。
【選択図】 図6

Description

この発明は、長手方向の一端部を上方へ湾曲させて利用者の上半身を起こすためのマットレスに用いられる背上げ用寝装品に関する。
たとえば、体力が低下した利用者が上半身を起こすのを支援したり、利用者が読書や食事をするために上半身を起こした姿勢を維持したい場合など、マットレスの長手方向の一端部側を上方へ湾曲させるようにしている。
前記マットレスの長手方向の一端部側を上方へ湾曲さるためには、いわゆる起床式のベッド装置を用いることが知られている(特許文献1)。また、他の手段としては、マットレスをベースユニットと、このベースユニットの上面に設けられた屈曲可能なクッション体、及びこれらを被覆した外装体によって構成する。前記ベースユニットは固定杆部と可動杆部を有し、この可動杆部を動力伝達機構を介して内蔵された駆動源で駆動することで、前記可動杆部、つまりマットレスの一端部側を起伏させることが知られている(特許文献2)。
上述した手段によって利用者の上半身を起こすために、マットレスの長手方向の一端部を上方へ湾曲させると、マットレスは所定の厚さ寸法を有するから、その厚さ寸法に応じて湾曲の内側となる上面には前記マットレスの長手方向の内方(中心方向)に向かう圧縮力が発生し、外面となる下面には長手方向に沿う引張力が発生する。
そのため、利用者の背面にはマットレスの上面で発生する圧縮力が作用し、その圧縮力によって背面が下方へ押圧され、臀部が後方(湾曲の内側)へ引き込まれるから、腹部が圧迫されるということがある。
そこで、マットレスを湾曲させて利用者の上半身を起こす場合、利用者の腹部に圧迫感を与えないようにするためのマットレスが実用化されている。従来のマットレスは、内装体、及び伸縮性を有する生地によって形成され前記内装体を被覆した袋状の外装体を有し、前記内装体を上下に重合される第1の層状部材と第2の層状部材によって構成とする。
それによって、前記マットレスを湾曲させたとき、前記外装体を伸長させながら上側に位置する前記第1の層状部材が第2の層状部材に対して滑動するから、利用者の背面に加わるマットレスの圧縮力を、マットレスの全体の厚さに比べて低減できるようにしている。
特許第3525027号公報 特開2009−136628号公報
ところで、背上げ時に利用者の背面に加わる圧縮力を低減させるための従来のマットレスは、上述したように内装体を滑動可能な第1の層状部材と第2の層状部材によって構成しなければならなかった。
すなわち、従来の背上げのマットレスは、背上げ時に利用者の背面に加わる圧縮力を低減するため、既存のマットレスとは異なる構造を採用しなければならなかった。そのため、すでにマットレスを所有している利用者の場合、新たなマットレスを購入しなければならないから、不便であるばかりか、コスト的にも不利であるなどのことがあった。
この発明は、既存のマットレスに装着することで、背上げ時に利用者の背面に加わる圧縮力を低減することができるようにしたマットレスの背上げ用寝装品を提供することにある。
この発明は、上面に利用者が仰臥するとともに、利用者の上半身が位置する長手方向の一端部側が上方に向かって湾曲されるマットレスの背上げ用寝装品であって、
前記マットレスの上面に設けられるベース部材と、
このベース部材の上面に設けられ前記マットレスの長手方向の一端部が上方に向かって湾曲されたときに前記利用者の荷重を受けながら前記ベース部材に対して滑動するすべり部材と
を具備したことを特徴とするマットレスの背上げ用寝装品にある。
実施の形態によれば、前記ベース部材とすべり部材を既存のマットレスに容易に設けることができる。それによって、マットレスの長手方向の一端部側を上方に向かって湾曲させたとき、すべり部材がベース部材に対して滑動しながら上方へ競り上がるから、マットレスの湾曲時に利用者の背面に加わる圧縮力を低減させることができる。
この発明の第1の実施の形態に係るベッド装置を示す側面図。 図1のベッド装置に用いられるマットレスの平面図。 同じくマットレスの側面図。 同じくマットレスの下面図。 同じくすべり部材の一端部側をベース部材から持ち上げた状態のマットレスの側面図。 同じく長手方向の一端部が湾曲された状態のマットレスの側面図。 この発明の第2の実施の形態に係るベース部材とすべり部材の一部を拡大して示す図。 この発明の第3の実施の形態に係るマットレスを示す側面図。 この発明の第4の実施の形態に係るマットレスを示す側面図。 この発明の第5の実施の形態に係るマットレスを示す側面図。 この発明の第6の実施の形態に係るマットレスを示す側面図。 この発明の第7の実施の形態に係るマットレスを示す側面図。 図12に示すマットレスに設けられたすべり部材の一端部側を持ち上げた状態を示す側面図。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図7はこの発明の第1の実施の形態を示す。図1はマットレス31が用いられる起床式のベッド装置1を示す。このベッド装置1はベース2を備えている。このベース2は矩形枠状に形成されていて、その下面四隅部にはストッパ付きのキャスタ3が設けられている。
前記ベース2の上面にはベッドフレーム4が設けられている。このベッドフレーム4の長手方向一端側にはヘッドボード5aが立設され、他端にはフットボード5bが立設されている。
前記ベッドフレーム4の上面側には床板体6が設けられている。この床板体6はベッドフレーム4の長手方向に沿って5つに分割され、その中央は前記ベッドフレーム4に固定された固定床部7となっている。
前記固定床部7のヘッドボード5a側には腰床部8と背床部9とが順次回動可能に連結されている。前記固定床部7のフットボード5b側には第1の脚床部11と第2の脚床部12とが順次回動自在に連結されている。
前記ベッドフレーム4には駆動装置13が設けられている。この駆動装置13はケース14を有し、このケース14の一側には駆動モータ15が設けられている。前記ケース14の前記ヘッドボード5a側の一端部には第1の駆動軸16が設けられ、前記フットボード5b側の他端部には第2の駆動軸17が設けられている。前記第1の駆動軸16と第2の駆動軸17は前記駆動モータ15が作動することで、図中矢印で示す方向に回転駆動されるようになっている。
前記第1の駆動軸16には第1のアーム18の一端が連結され、前記第2の駆動軸17には第2のアーム19の一端が連結されている。前記第1のアーム18の他端側には一対の第1のローラ21が回転可能に設けられ、この第1のローラ21は前記背床部9の背面に設けられた断面がコ字状のガイド部材22に転動可能に係合している。前記第2のアーム19の他端部には第2のローラ23が回転可能に設けられ、この第2のローラ23は前記第1の脚床部11の下面に接触している。
前記駆動モータ15の作動し、前記第1のアーム18が起立方向に駆動されると、前記背床部9が前記第1のローラ21によって押圧されて起上方向に回動する。それと同時に、前記背床部9の回動に前記腰床部8が連動するようになっている。
前記駆動モータ15の作動により、前記第2のアーム19が起立方向に駆動されると、前記第2のローラ23によって前記第1の脚床部11が前記固定床部7との連結端を支点として上昇方向に回動する。
前記第1の脚床部11が上昇方向に駆動されると、この1の脚床部11の上昇に前記第2の脚床部12が連動するから、これら第1、第2の脚床部11,12がほぼへの字状に屈曲する。
なお、前記駆動モータ15を作動させて前記第1の駆動軸16を駆動したとき、前記第2の駆動軸17を選択的に駆動させることができるようになっている。図1は前記第1の駆動軸16だけを作動させて背床部9を上昇方向に駆動し、第1の脚床部11と第2の脚床部11を上昇させていない状態を示している。
前記床板体6の上面には前記マットレス31が載置される。このマットレス31は内部にウレタンフォームやスプリングなどの弾性材が収容されていて、前記床板体6の各床部が起伏駆動されることで、その起伏駆動に応じて弾性的に湾曲されるようになっている。
前記マットレス31の上面には利用者Uが仰臥する。図1に示すように、前記床板体6の背床部9が上方に向かって駆動され、前記マットレス31の前記背床部9側に位置する長手方向の一端部側が上方に湾曲させられたとき、このマットレス31の湾曲の内側となる上面には圧縮力が生じ、この圧縮力は利用者Uの背面に作用する。
そこで、前記マットレス31には、このマットレス31を湾曲させたとき、上面に生じる圧縮力が利用者Uの背面に作用するのを低減するための背上げ用寝装品32が設けられる。この背上げ用寝装品32はベース部材33と、すべり部材34を有する。
前記ベース部材33は、たとえば朱子織りの生地、ポリエステルなどの合成樹脂繊維からなるシート、ポリエステルニット生地、伸縮性ウレタン合皮などの、滑沢性及び伸縮性を有するシート状の材料によって図2乃至図4に示すように、前記マットレス31の上面を被覆する鏡部33a、外周面を被覆するまち部33b及び下面の周辺部に係合する係合部33cを有する袋状に形成されている。
前記ベース部材33を、伸縮性を有するシート状の材料によって形成することで、このベース部材33を前記マットレスに対して容易に着脱することが可能となる。
図4に示すように、前記係合部33cの前記マットレス31の四隅部に対応する部分には紐状のゴム部材35が一体的に設けられ、前記係合部33cを前記マットレス31の下面周辺部に弾性的に係合させている。それによって、前記ベース部材33は前記マットレス31に移動不能に保持されている。
前記すべり部材34は、たとえば朱子織りの生地、ポリエステルなどの合成樹脂繊維からなるシートなどのような、滑沢性及び伸縮性のうち、少なくとも滑沢性を有するシート状の材料を、ベッドパッドのように所定の厚さを有するシート状に縫製して形成されている。
それによって、互いに接触する前記ベース部材33の上面と、前記すべり部材34の下面は滑動可能なすべり面33f,34fに形成されている。
前記すべり部材34は、前記マットレス31に被着された前記ベース部材34の鏡部33aの上面に載置される。図2に示すように、前記鏡部33aの上面と、前記すべり部材34の下面との、前記床板体6の前記第1、第2の脚床部11,12側に位置する他端部側の幅方向両端部には、それぞれ連結手段としての面状ファスナ39a,39bが設けられている。この実施の形態では、前記面状ファスナ39a,39bはマットレス31の長手方向約半分の長さにわたって設けられている。
前記面状ファスナ39a,39bを係着させることで、前記すべり部材34の他端部側は前記ベース部材33に連結固定されている。それによって、前記マットレス31の一端部側を上方に湾曲させたとき、前記すべり部材34のすべり面34fは前記ベース部材33に連結されていない一端部側が前記ベース部材33のすべり面33fに対して滑動するようになっている。
図5と図6に示すように、前記ベース部材33と前記すべり部材34の長手方向の一端は、布地などの柔らかなシート状の材料によって形成されたずれ止め部材41によって幅方向の全長が連結されている。
前記ずれ止め部材41は、図5に示すようにすべり部材34の一端を所定寸法上方へ持ち上げることができる長さ寸法を有する。つまり、前記ずれ止め部材41は、前記すべり部材34の一端部が前記ベース部材33に対して滑動していない状態で、たるんだ状態となる長さを有する。
それによって、図6に示すように前記マットレス31を湾曲させることで、前記すべり部材34の一端部側が前記マットレス31に装着された前記ベース部材33の鏡部33aの上面、つまりすべり面33fを上方に向かって滑るすべるとき、前記ずれ止め部材41は、伸長しながら前記すべり部材34の滑動を許容するとともに、前記すべり部材34の一端部が前記マットレス31の幅方向にずれるのを阻止するようになっている。
なお、前記ベース部材33と前記すべり部材34は、上述したように滑沢性を有するシート状の材料によって形成されているから、前記マットレス31を湾曲させたとき、前記ベース部材33に対して前記すべり部材34の一端部が円滑に滑動することになる。
このように、起床式のベッド装置1に用いられるマットレス31には、滑沢性及び伸縮性を有するシート状の材料によって形成されたベース部材33を被着し、このベース部材33の鏡部33aの上面には前記ベース部材33と同様、滑沢性を有するシート状の材料によって形成されたすべり部材34を設ける。そして、前記ベース部材33とすべり部材34の他端部側を面状ファスナ39a,39bによって連結するようにした。
そのため、利用者Uが上半身を起こしたい場合などに、前記ベッド装置1の背床部9を上昇方向に回動させることで、前記マットレス31の一端部を上方に湾曲させると、前記マットレス31に装着されたベース部材33のすべり面33fに対して前記すべり部材34の一端部側の下面のすべり面34fが滑動する。つまり、前記すべり部材34の一端部側が起上するマットレス31の一端部側を上方に向かって移動する。
そのため、前記マットレス31を湾曲させたとき、前記マットレス31の上面に生じる圧縮力は前記すべり部材34の一端部側がマットレス31の上面に対してスライドすることで、利用者Uの背面にはほとんど作用しなくなるから、利用者Uの背面がマットレス31の上面に生じる圧縮力によって圧迫されるのが防止される。
前記ベース部材33とすべり部材34は、前記マットレス31に装着することができる背上げ用寝装品32である。そのため、起床式のベッド装置1に用いられる既存のマットレス31、つまり背上げ時に利用者の背面に圧縮力が加わるのを防止することができない構造のマットレス31に対し、簡単に装着して使用することができる。
すなわち、従来から使用されているマットレス31に前記ベース部材33とすべり部材34を装着するだけで、背上げ時に利用者Uの背面にマットレス31の上面に生じる圧縮力が加わるのを防止できる。そのため、既存のマットレスを交換せずにすむから、便利であり、経済的である。
しかも、前記すべり部材34と、前記ベース部材33は滑沢性を有するシート状の材料によって形成されている。そのため、マットレス31を湾曲させたとき、前記すべり部材34が前記ベース部材33に対して円滑に滑ることになるから、このことによっても背上げ時に利用者Uの背面にマットレス31の上面に生じる圧縮力が作用するのを防止することができる。
前記すべり部材34の一端と、前記ベース部材33の一端との幅方向の全長は、ずれ止め部材41によって前記ベース部材33の一端に連結されている。前記ベース部材33に対して前記すべり部材34がずれていない状態において、前記ずれ止め部材41はたるんだ状態にある。
そのため、背上げ時に前記すべり部材34の一端部側は、前記ずれ止め部材41に邪魔されることなく、前記ベース部材33に対して円滑に滑るばかりか、前記すべり部材34が上昇方向に滑っても、その一端部がマットレス31の幅方向にずれるのが防止される。
つまり、背上げ時に前記すべり部材34の一端部側は前記ずれ止め部材41に幅方向の動きが制限されるから、前記ベース部材33に対して上昇方向に確実に滑動することになる。それによって、前記すべり部材34の機能が確実に維持されることになる。
(第2の実施の形態)
図7はこの発明の第2の実施の形態を示すベース部材33とすべり部材34の一部を示す拡大断面図である。第1の実施の形態では前記ベース部材33とすべり部材34とを滑沢性を有するシート状の材料によって形成したが、この第2の実施の形態では、前記ベース部材33とすべり部材34とは、滑沢性を備えていない布などのシート状の材料で形成されている。
そして、前記ベース部材33の長手方向一端部側の上面と、前記すべり部材34の長手方向一端部側の下面には、それぞれ幅方向に対して複数の帯状の滑沢性シート43a,42bを長手方向に沿って貼着や縫着などの手段で設けるようにしている。なお、滑沢性シート43a,42bを帯状とせず、前記ベース部材33と前記すべり部材34の長手方向一端部側の上面と下面の全体に設けるようにしてもよい。
このような構成であっても、前記マットレス31を湾曲させたとき、前記ベース部材33に対して前記すべり部材34を円滑に滑動させることができる。
なお、前記ベース部材33とすべり部材34のどちらか一方を滑沢性を有するシート状の材料で形成し、他方に滑沢性シートを設けるようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
図8はこの発明の第3の実施の形態を示す。この実施の形態はベース部材とすべり部材の変形例である。ベース部材133は内部にマットレス31を収容する第1の袋体133Aによって形成されている。また、すべり部材134は第2の袋体134Aに芯材44を収容して構成されている。
前記第1の袋体133Aと第2の袋体134Aは、第1の実施の形態と同様、伸縮性及び滑沢性を有するシート状の材料によって形成されている。それによって、前記ベース部材133の上面は第1のすべり面33fに形成され、すべり部材134の下面は第2のすべり面34fとなっている。
前記第1の袋体133Aと第2の袋体134Aの外周面にはそれぞれファスナ45,46が全周にわたって設けられている。したがって、前記ファスナ45,45を開くことで、各袋体133A,134Aに収容されたマットレス31と芯材44を取り出して、これら袋体133A,134Aを洗濯したり、交換することができるようになっている。
前記芯材44は、比較的硬質なウレタンフォームや熱可塑性樹脂を溶融した線状の材料を立体網目状に編んだシート状の部材、つまり弾性的に湾曲させることができるとともに、ある程度の硬さ、つまりマットレス31を湾曲させる背上げ時に、屈曲することのない硬さ有するシート状の材料によって形成されている。
そのため、マットレス31の一端部を上昇方向に湾曲させたとき、前記すべり部材134は、その第2のすべり面34fが前記ベース部材133の第1のすべり面33fを円滑に滑動する。つまり、前記すべり部材134を前記ベース部材33に対して円滑に滑動させることができる。
この第3の実施の形態では、前記第1の袋体133Aと第2の袋体134Aが滑沢性を有するシート状の材料によって形成されているが、図7に示す第2の実施の形態のように、前記第1の袋体133Aの上面と、前記第2の袋体134Aの下面に、それぞれ複数の帯状の滑沢性シート43a,42bを長手方向に沿って貼着や縫着などによって設けるようにしてもよい。
(第4の実施の形態)
図9はこの発明の第4の実施の形態である。この実施の形態は図8に示す第3の実施の形態の変形例であり、第1の袋体133Aと第2の袋体134Aが一体的に形成されている。つまり、前記第2の袋体134Aは、長手方向一端部側だけが前記第1の袋体133Aから分岐されていて、前記芯材44は長手方向の一端部側が前記第1の袋体133Aの分岐された部分に収容され、他端部側はマットレス31の上面に設けられる。
前記第2の袋体134Aの分岐された部分の下面と、この下面に対応する前記第1の袋体133Aの上面は滑動可能な第1、第2のすべり面33f,34fとなっている。
このような構成によれば、前記すべり部材134の第2の袋体134Aは、前記ベース部材133の第1の袋体133Aと一体的に設けられている。そのため、マットレス31を上方へ湾曲させたとき、前記すべり部材134の一端部側を前記ベース部材133の幅方向にずれることなく滑動させることができる。
つまり、この第4の実施の形態によれば、第1の実施の形態に用いられるずれ止め部材41を用いることなく、前記すべり部材134の一端部側が前記ベース部材133の幅方向にずれるのを防止できる。
(第5の実施の形態)
図10はこの発明の第5の実施の形態である。この実施の形態は図9に示す第4の実施の形態の変形例であって、前記すべり部材134の第2の袋体134Aを、第4の実施の形態に比べて長くしている。また、第1の袋体133Aの外周面に設けられるファスナ45は、長手方向他端部の三方向に沿って設けるようにしている。
(第6の実施の形態)
図11は第1の実施の形態の変形例を示すこの発明の第6の実施の形態である。この実施の形態では、図9に示す第4の実施の形態と同様、ベース部材33とすべり部材34を一体的にするとともに、前記ベース部材33の上面側の長手方向の一端部側だけを前記すべり部材34から分岐するようにしている。
このような構成によれば、前記ベース部材33とすべり部材34の一端をずれ止め部材41によって連結しなくとも、マットレス31を上方へ湾曲させたときに、前記すべり部材34の一端部側が前記ベース部材33の幅方向にずれるのを防止することができる。
(第7の実施の形態)
図12と図13はこの発明の第7の実施の形態を示す。この実施の形態はベース部材33Aとすべり部材34Aがともにシート状に形成されている。前記ベース部材33Aの長手方向の一端部と他端部にはそれぞれゴムなどの帯状の弾性材料によって形成されたバンド48が両端を前記ベース部材33Aの幅方向の両端に連結して設けられている。
前記ベース部材33Aは一対のバンド48をマットレス31の長手方向一端部と他端部に係合させて前記マットレス31の上面に移動不能に保持されている。前記すべり部材34Aは長手方向の他端部側の下面を、前記ベース部材33Aの長手方向の上面に、たとえば面状ファスナなどの連結手段によって連結して設けられる。
なお、図13に示すように、前記ベース部材33Aと前記すべり部材34Aの長手方向の一端はずれ止め部材41によって幅方向の全長が連結されている。
このような構成によれば、第1の実施の形態に比べてベース部材33Aの構成を簡略化することができるばかりか、このベース部材33Aをマットレス31に対してように着脱することができる。
上述した各実施の形態ではマットレスの一端部側を起床式のベッド装置によって上方へ湾曲させる例を挙げて説明したが、マットレスとしては[背景技術]の欄で説明しているように、起床式のベッド装置を用いずに、内部に長手方向の一端部を湾曲させて上昇させることができる駆動機構が内蔵された構成のものであってもよい。
前記各実施の形態では、ベース部材のすべり面とすべり部材のすべり面との長手方向の一端部側、つまり長手方向の一端部側に約半分の長さを面状ファスナなどの連結手段で連結するようにしたが、長手方向の中途部だけを面状ファスナなどの連結手段によって連結するようにしてもよい。
図8乃至図10の第3乃至第5に実施の形態において、袋状のベース部材の外周面にファスナを設けてマットレスを出し入れ可能な構成としたが、前記ベース部材の下面の幅方向中央部分に長手方向に沿ってファスナを設けるようにしてもよい。
図1乃至図6に示す第1の実施の形態、図8乃至図13の第3乃至第7の実施の形態において、ベース部材が設けられたマットレスと、この上面に設けられるすべり部材とをさらにカバーによって覆うようにしてもよい。
その場合、前記カバーを伸縮性を有する材料で形成したり、マットレスの長さ寸法よりも長い袋状に形成し、マットレスを湾曲させたときに前記すべり部材の滑動が阻害されないようすることが好ましい。
マットレスを湾曲させたときに、すべり部材の一端部側がマットレスの幅方向にずれ動くのを防止するため、これらの一端をずれ防止部材で連結するようにした。
それに代わって、ずれ止め部材の一端をすべり部材の一端に連結し、他端部をマットレスの下面側に導くことができる長さにし、その他端部をマットレスの下面或いはベース部材のマットレスの下面を被覆した部分に、面状ファスナなどの連結手段によって着脱可能、しかも連結位置の調整可能に連結するようにしてもよい。つまり、ずれ止め部材の他端部はベース部材やマットレスなど、マットレス側に連結する。
そのようにすれば、前記ずれ止め部材の他端部の連結位置を調整することができるから、前記マットレスの厚さや湾曲度合に応じて異なる、前記すべり部材のすべり長さに応じて前記ずれ止め部材のたるみ量、つまり他端部のマットレス側に対する連結位置を設定することができる。
1…ベッド装置、6…床板体、31…マットレス、32…寝装品、33,133…ベース部材、34,134…すべり部材、133A…第1の袋体、134A…第2の袋体、44…芯材

Claims (10)

  1. 上面に利用者が仰臥するとともに、利用者の上半身が位置する長手方向の一端部側が上方に向かって湾曲されるマットレスの背上げ用寝装品であって、
    前記マットレスの上面に設けられるベース部材と、
    このベース部材の上面に設けられ前記マットレスの長手方向の一端部が上方に向かって湾曲されたときに前記利用者の荷重を受けながら前記ベース部材に対して滑動するすべり部材と
    を具備したことを特徴とするマットレスの背上げ用寝装品。
  2. 前記ベース部材は前記マットレスに着脱可能に保持されることを特徴とする請求項1記載のマットレスの背上げ用寝装品。
  3. 前記ベース部材の上面と、前記すべり部材の下面の少なくとも一方は、前記マットレスの一端部側を湾曲させたときに前記ベース部材に対して前記すべり部材が滑動する滑沢面に形成されていることを特徴とする請求項1記載のマットレスの背上げ用寝装品。
  4. 前記すべり部材の前記マットレスの長手方向の他端部側に対応する部分は、前記ベース部材に連結されていることを特徴とする請求項1記載のマットレスの背上げ用寝装品。
  5. 前記すべり部材は、シート状の材料によって形成された袋体、この袋体の内部に収容され前記マットレスの一端部を湾曲させたときに弾性的に湾曲する硬さを有する芯材によって形成されていることを特徴とする請求項1記載のマットレスの背上げ用寝装品。
  6. 前記ベース部材は、前記マットレスの上面及び外周面を覆うとともに周辺部が前記マットレスの下面に係合する袋体であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のマットレスの背上げ用寝装品。
  7. 前記すべり部材の前記マットレスの長手方向の一端部に対応する一端は、前記マットレスの一端部側を湾曲させて前記すべり部材が前記ベース部材に対して滑動したとき、前記すべり部材の一端部側が前記ベース部材の長手方向に対して滑動するのを許容するとともに、前記ベース部材の幅方向に対してずれ動くのを阻止するずれ止め部材によって前記マットレス側に連結されていることを特徴とする請求項1記載のマットレスの背上げ用寝装品。
  8. 前記ベース部材は、内部に前記マットレスを収容する第1の袋体であって、
    前記すべり部材は、前記マットレスの一端部を湾曲させたときに弾性的に湾曲する硬さを有する芯材を内部に収容した第2の袋体であって、
    前記第1の袋体と第2の袋体は、ファスナによって開閉可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載のマットレスの背上げ用寝装品。
  9. 前記ベース部材は、前記マットレスの上面に載置されるシート状に形成されていて、
    前記ベース部材には、前記マットレスに係合するバンドが設けられていることを特徴とする請求項1記載のマットレスの背上げ用寝装品。
  10. 前記ベース部材は、伸縮性を有するシート状の材料によって形成されていることを特徴とする請求項1記載のマットレスの背上げ用寝装品。
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