JP2015173571A - 電動機の固定子、冷媒圧縮機、冷凍空調機、電動機の固定子の製造装置、及び、電動機の固定子の製造方法 - Google Patents

電動機の固定子、冷媒圧縮機、冷凍空調機、電動機の固定子の製造装置、及び、電動機の固定子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ワイヤの端末と、導通用溝部に導通されたリード線、渡り線等と、の接続不良が生じてしまうことが抑制された電動機の固定子と、その電動機の固定子を備えた冷媒圧縮機と、その冷媒圧縮機を備えた冷凍空調機と、その電動機の固定子の製造装置と、その電動機の固定子の製造方法と、を得るものである。
【解決手段】本発明に係る電動機の固定子は、固定子鉄心11と、巻線部13aに巻き回されたワイヤ12と、ワイヤ12の端末を拘束する拘束用溝部13c1〜13c4が形成されたキャビティ13b1、13b2と、ワイヤ12の端末を、導通状態で挟持する導通用溝部14a1、14a2が形成された圧接端子14と、を備え、ワイヤ12の端末の平均導体径D1、D2は、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の平均導体径dと比較して、大きいものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動機の固定子と、その電動機の固定子を備えた冷媒圧縮機と、その冷媒圧縮機を備えた冷凍空調機と、その電動機の固定子を製造する製造装置と、その電動機の固定子を製造する製造方法と、に関するものである。
従来の電動機の固定子として、例えば、径方向内側に向かって突出する複数の磁極歯を有する固定子鉄心と、磁極歯に装着された絶縁部材と、絶縁部材の巻線部に巻き回されたワイヤと、を備えたものがある。絶縁部材に形成されたキャビティの拘束用溝部に、ワイヤの端末が装着されて拘束された状態で、そのキャビティに、圧接端子が挿入されることで、ワイヤの端末が導通用溝部に挟持された状態となる。挿入前のワイヤの導体径が導通用溝部の幅と比較して大きいため、その挿入時にワイヤの絶縁皮膜が導通用溝部によって除去されることとなって、ワイヤの導体と導通用溝部とが導通状態となり、その結果、ワイヤの端末と、導通用溝部に導通されたリード線、渡り線等と、が、電気的に接続状態となる(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2003−111362号公報(段落[0016]〜段落[0024]、図1〜図5)
従来の電動機の固定子では、例えば、キャビティの拘束用溝部及び圧接端子の導通用溝部が、ワイヤの巻線部に巻き回された領域の平均導体径に応じた幅で形成される。しかし、ワイヤの長手方向において、導体径、弾性率等が均一ではなく、また、巻線部にワイヤを巻き回す巻線動作時にワイヤの端子に生じる張力等が均一とならない。
そのため、例えば、ワイヤの端末の導体径が細くなって、その端末の導体と導通用溝部との接触圧力が不十分となることで、ワイヤの端末を導通用溝部に挟持させて、ワイヤの導体と導通用溝部とを導通状態にすることの確実性が低下してしまう場合が生じる。また、例えば、ワイヤの端末の導体径が細くなって、絶縁皮膜の除去が不十分となって、その端末の導体と導通用溝部との接触面積が不足することで、ワイヤの端末を導通用溝部に挟持させて、ワイヤの導体と導通用溝部とを導通状態にすることの確実性が低下してしまう場合が生じる。そして、それらのような場合に、ワイヤの端末と、導通用溝部に導通されたリード線、渡り線等と、の接続不良が生じてしまうという問題点があった。
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、ワイヤの端末と、導通用溝部に導通されたリード線、渡り線等と、の接続不良が生じてしまうことが抑制された電動機の固定子を得るものである。また、そのような電動機の固定子を備えた冷媒圧縮機と、そのような冷媒圧縮機を備えた冷凍空調機と、を得るものである。また、そのような電動機の固定子の製造装置と、そのような電動機の固定子の製造方法と、を得るものである。
本発明に係る電動機の固定子は、複数の磁極歯を有する固定子鉄心と、前記磁極歯に装着された絶縁部材の巻線部に巻き回され、巻始め端末及び巻終り端末を有するワイヤと、前記ワイヤの前記巻始め端末及び前記巻終り端末のうちの少なくとも一方の端末を拘束する拘束用溝部が形成されたキャビティと、前記拘束用溝部に拘束された前記端末を、導通状態で挟持する導通用溝部が形成された圧接端子と、を備え、前記端末の平均導体径は、前記ワイヤの前記巻線部に巻き回された領域の平均導体径と比較して、大きいものである。
本発明に係る電動機の固定子は、ワイヤの端末の平均導体径が、ワイヤの巻線部に巻き回された領域の平均導体径と比較して、大きいものである。そのため、例えば、キャビティの拘束用溝部及び圧接端子の導通用溝部が、ワイヤの巻線部に巻き回された領域の平均導体径に応じた幅で形成されるような場合等において、ワイヤの端末を導通用溝部に挟持させて、ワイヤの導体と導通用溝部とを導通状態にすることの確実性が向上されることとなって、ワイヤの端末と、導通用溝部に導通されたリード線、渡り線等と、の接続不良が生じることが抑制される。また、逆に、例えば、キャビティの拘束用溝部及び圧接端子の導通用溝部を、ワイヤの巻線部に巻き回された領域の平均導体径に応じた幅で形成すること等が可能となって、設計が容易化される。また、ワイヤの端末の平均導体径が大きいことで、接続部の電気抵抗が小さくなって、電動機の銅損が低減されるため、電動機の性能が向上される。
実施の形態1に係る電動機の固定子の、概略構成を説明するための図である。 実施の形態1に係る電動機の固定子の、ワイヤの端末と渡り線との接続部を説明するための図である。 実施の形態1に係る電動機の固定子の、ワイヤの端末と渡り線との接続部を説明するための図である。 実施の形態1に係る電動機の固定子の、ワイヤの端末と渡り線との接続部を説明するための図である。 実施の形態1に係る電動機の固定子の、ワイヤの端末と渡り線との接続部を説明するための図である。 実施の形態1に係る電動機の固定子の、ワイヤの端末と渡り線との接続部を説明するための図である。 実施の形態1に係る電動機の固定子の製造装置の、構成及び動作を説明するための図である。 実施の形態1に係る電動機の固定子の製造装置の、動作を説明するための図である。 実施の形態1に係る電動機の固定子の製造装置の、動作を説明するための図である。 実施の形態1に係る電動機の固定子の製造装置の、動作を説明するための図である。 実施の形態1に係る電動機の固定子の製造装置の、動作を説明するための図である。 実施の形態1に係る電動機の固定子の製造装置の、動作を説明するための図である。 実施の形態1に係る電動機の固定子の製造装置の、動作を説明するための図である。 実施の形態1に係る電動機の固定子の、適用例を説明するための図である。 実施の形態2に係る電動機の固定子の製造装置の、構成及び動作を説明するための図である。 実施の形態3、4に係る電動機の固定子の製造装置の、構成及び動作を説明するための図である。
以下、本発明に係る電動機の固定子について、図面を用いて説明する。
なお、以下で説明する構成、動作等は、一例であり、本発明に係る電動機の固定子は、そのような構成、動作等である場合に限定されない。また、各図において、同一の又は類似する部材又は部分には、同一の符号を付すか、又は、符号を付すことを省略している。また、各図において、細かい構造については、適宜図示を簡略化又は省略している。また、重複する説明については、適宜簡略化又は省略している。
実施の形態1.
以下、実施の形態1に係る電動機の固定子について説明する。
<概略構成>
まず、図1を用いて、電動機の固定子1の概略構成を説明する。
図1は、実施の形態1に係る電動機の固定子の、概略構成を説明するための図である。なお、図1では、電動機の固定子1の上面図を示している。
電動機の固定子1は、径方向内側に突出する複数の磁極歯を有する固定子鉄心11と、巻始め端末12aと巻終り端末12bとを有するワイヤ12と、固定子鉄心11の複数の磁極歯のそれぞれに装着された絶縁部材13と、を備える。ワイヤ12は、導体と、その導体を被覆する絶縁皮膜と、で構成される。ワイヤ12は、加工性が優れ、且つ、導体の抵抗率が低いものであるとよい。ワイヤ12の導体は、例えば、金、銀、銅、アルミニウム、鉄、又は、これらの合金である。ワイヤ12の導体が、銅、又は、アルミニウムである場合には、安定的な入手とコスト削減とが可能となる。
ワイヤ12の巻始め端末12aと巻終り端末12bとの間が、絶縁部材13の巻線部13aに巻き回されることで、コイルu1〜w3のそれぞれが形成される。コイルu1、v1、w1を形成するワイヤ12の巻始め端末12aには、リード線21が電気的に接続される。コイルu1〜u3は、渡り線22(リード線側渡り線)によって電気的に直列に接続され、コイルv1〜v3は、渡り線22(リード線側渡り線)によって電気的に直列に接続され、コイルw1〜w3は、渡り線22(リード線側渡り線)によって電気的に直列に接続される。コイルu3、v3、w3を形成するワイヤ12の巻終り端末12bは、渡り線22(中性点側渡り線)によって電気的に接続される。つまり、固定子1には、u相のコイルu1〜u3と、v相のコイルv1〜v3と、w相のコイルw1〜w3と、が形成されており、コイルu1〜w3は、固定子鉄心11の周方向において、u相のコイルとv相のコイルとw相のコイルとの組が繰り返されるように、配置される。
<接続部の詳細>
次に、図2〜図6を用いて、ワイヤ12の端末(巻始め端末12a、巻終り端末12b)と、渡り線22(リード線側渡り線、中性点側渡り線)と、の接続部の詳細を説明する。
図2〜図6は、実施の形態1に係る電動機の固定子の、ワイヤの端末と渡り線との接続部を説明するための図である。なお、図2では、コイルu1、v1、w1周辺部の上面図を、図3では、コイルu1、v1、w1周辺部の側面図を、一例と示している。また、図4では、図2におけるA−A線での、要部断面図を示している。また、図5及び図6では、圧接端子14の三面図を示している。
絶縁部材13の、固定子鉄心11の軸方向の一端側の面には、キャビティ13b1、13b2が形成される。巻線部13aとキャビティ13b1、13b2とが、絶縁部材13として一体化されていてもよく、また、別体化されていてもよい。
キャビティ13b1には、キャビティ13b1の側壁を貫通し、上面側が開口する拘束用溝部13c1、13c2が形成され、キャビティ13b2には、キャビティ13b2の側壁を貫通し、上面側が開口する拘束用溝部13c3、13c4が形成される。拘束用溝部13c1には、ワイヤ12の巻始め端末12aが拘束され、拘束用溝部13c3には、ワイヤ12の巻終り端末12bが拘束される。リード線21が接続されるコイルu1、v1、w1では、拘束用溝部13c2に、線材が装着されない。リード線21が接続されないコイルu2、u3、v2、v3、w2、w3では、拘束用溝部13c2に、渡り線22(リード線側渡り線)が拘束される。拘束用溝部13c4には、渡り線22(リード線側渡り線又は中性点側渡り線)が拘束される。ワイヤ12の巻始め端末12aの平均導体径は、D1であり、ワイヤ12の巻終り端末12bの平均導体径は、D2であり、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の平均導体径は、dである。平均導体径の定義と、各平均導体径の関係は、後に詳述される。
キャビティ13b1、13b2には、圧接端子14が挿入される。圧接端子14には、圧接端子14の側壁を貫通し、下面側が開口する導通用溝部14a1、14a2が形成される。圧接端子14は、適度な弾性を有する。また、圧接端子14の硬度、つまり、少なくとも圧接端子14の導通用溝部14a1、14a2が形成された領域の硬度は、ワイヤ12の導体の硬度以上であるとよい。そのように構成されることで、ワイヤ12の導体と導通用溝部14a1、14a2とを導通状態にすることの確実性が向上される。例えば、圧接端子14の導通用溝部14a1、14a2が形成された領域は、銅、鉄、又は、これらの合金からなる材料であるとよい。表面が酸化することを抑制するために、錫めっき等の表面処理が施されてもよい。
導通用溝部14a1の幅は、キャビティ13b1に圧接端子14が挿入される前の状態において、巻始め端末12aの導体径と比較して小さい。そのため、キャビティ13b1に圧接端子14が挿入されると、ワイヤ12の巻始め端末12aの絶縁皮膜が除去されて、ワイヤ12の導体と導通用溝部14a1とが導通された状態で、ワイヤ12の巻始め端末12aが、導通用溝部14a1に挟持された状態となる。リード線21が接続されるコイルu1、v1、w1では、圧接端子14にリード線21が接続されて、導通用溝部14a1とリード線21とが導通状態となることで、ワイヤ12の巻始め端末12aとリード線21とが、電気的に接続される。また、リード線21が接続されないコイルu2、u3、v2、v3、w2、w3では、ワイヤ12の導体と導通用溝部14a1とが導通状態となるのと同時に、導通用溝部14a2と渡り線22(リード線側渡り線)とが導通状態となることで、ワイヤ12の巻始め端末12aと渡り線22(リード線側渡り線)とが、電気的に接続される。
また、導通用溝部14a1の幅は、キャビティ13b2に圧接端子14が挿入される前の状態において、巻終り端末12bの導体径と比較して小さい。そのため、キャビティ13b2に圧接端子14が挿入されると、ワイヤ12の巻終り端末12bの絶縁皮膜が除去されて、ワイヤ12の導体と導通用溝部14a1とが導通された状態で、ワイヤ12の巻終り端末12bが、導通用溝部14a1に挟持された状態となる。ワイヤ12の導体と導通用溝部14a1とが導通状態となるのと同時に、導通用溝部14a2と渡り線22(リード線側渡り線又は中性点側渡り線)とが導通状態となることで、ワイヤ12の巻終り端末12bと渡り線22(リード線側渡り線又は中性点側渡り線)とが、電気的に接続される。
また、絶縁部材13には、後述する巻線機61のワイヤ把持装置75に把持された巻始め端末12aを、巻線部13aの巻線占積率を低下させることなく収納するための、導入用溝部13dが形成される。
なお、圧接端子14は、図5に示されるように、断面形状が逆U字状で、導通用溝部14a1、14a2が折返し部に跨がらないものであってもよく、また、図6に示されるように、断面形状がU字状で、導通用溝部14a1、14a2が折返し部に跨がるものであってもよい。
<製造装置の構成>
次に、図7を用いて、電動機の固定子1の製造装置の構成を説明する。
図7は、実施の形態1に係る電動機の固定子の製造装置の、構成及び動作を説明するための図である。なお、図7では、製造装置51の上面図を示している。また、図7では、製造装置51が巻線動作を開始した状態を示している。
製造装置51は、固定子鉄心11に装着された絶縁部材13の巻線部13aに、ワイヤ12を巻き回す巻線機61と、巻線機61の動作を司る制御装置91と、を備える。制御装置91は、制御装置91を構成する全部又は各部は、例えば、マイコン、マイクロプロセッサユニット等で構成されてもよく、また、ファームウェア等の更新可能なもので構成されてもよく、また、CPU等からの指令によって実行されるプログラムモジュール等であってもよい。
巻線機61は、ワイヤ容器71と、ワイヤ容器71から引き出されたワイヤ12を案内するガイドプーリ72と、ワイヤ12を押圧して、繰り出されるワイヤ12に張力を生じさせる押圧力付加装置73と、X軸周りを回転駆動し、その回転駆動に伴ってワイヤ12を繰り出すノズル74と、巻始め端末12aを把持するワイヤ把持装置75と、巻線される電動機の固定子1を保持する固定子保持装置(図示省略)と、を有する。制御装置91は、押圧力付加装置73の押圧力、ノズル74の駆動、ワイヤ把持装置75の駆動等を制御する。
ノズル74には、ガイドプーリ72によって案内されたワイヤ12を先端から繰り出す通路74aが形成される。通路74aの軸線は、ノズル74とノズル74の回転中心とを結ぶ直線と平行である。また、ノズル74は、X、Y、Z軸方向に可動自在である。そのため、巻線機61では、ワイヤ12を巻線部13aに巻き回すノズル74を用いて、巻終り端末12bを拘束用溝部13c3に装着することが可能である。
ワイヤ把持装置75は、巻始め端末12aの端部から遠い側の箇所を把持する第一把持部75aと、巻始め端末12aの端部に近い側の箇所を把持する第二把持部75bと、を有する。第一把持部75aは、巻始め端末12aの絶縁皮膜が損傷することを抑制するために、角部がR付けされている。また、第二把持部75bは、巻始め端末12aの把持を確実化するために、楔状に勘合する形状である。また、第一把持部75aと第二把持部75bとの間隔は、絶縁部材13のキャビティ13b1の外寸、つまり、拘束用溝部13c1の図7中X軸と平行な方向での全長と比較して、長い。そして、ワイヤ把持装置75は、X、Y、Z軸方向に可動自在である。そのため、巻線機61では、巻始め端末12aを把持するワイヤ把持装置75を用いて、巻始め端末12aを拘束用溝部13c1に装着させることが可能である。
<製造装置の動作>
次に、図7〜図13を用いて、電動機の固定子1の製造装置の動作を説明する。
図8〜13は、実施の形態1に係る電動機の固定子の製造装置の、動作を説明するための図である。なお、図8では、図7におけるB−B線での断面図を示している。また、図8では、製造装置51が1周目の巻線を行っている状態を示している。また、図9では、製造装置51の上面図を示している。また、図9では、製造装置51が巻線動作を完了した状態を示している。また、図10では、ノズル74が図8におけるb点にある状態での、ノズル74の断面図を示している。また、図11では、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の各箇所での断面形状を示している。また、図12では、図7におけるB−B線での断面図を示している。また、図12では、製造装置51が巻線動作を完了した状態を示している。また、図13では、コイルu1、v1、w1において、キャビティ13b1に圧接端子14が挿入される際の、ワイヤ12と圧接端子14の状態を、一例として示している。
まず、制御装置91は、ワイヤ把持装置75に、巻始め端末12aを把持させ、ワイヤ12が絶縁部材13の導入用溝部13dに収まるように移動させる。この際、制御装置91は、ノズル74から引き出されたワイヤ12が、他の部材(固定子鉄心11、絶縁部材13等)に接触しないように、ワイヤ把持装置75と連動してノズル74を移動させる。なお、その連動において、制御装置91は、ワイヤ12が弛むことを抑制するために、ワイヤ12のワイヤ把持装置75とノズル74との間の領域に必要最低限の張力が生じるように、制御する。
次に、制御装置91は、図8に示されるように、押圧力付加装置73に押圧力を付加させつつ、ノズル74を、X軸を中心とする反時計回りに回転させる。ノズル74の回転に伴って、ワイヤ容器71から引き出されたワイヤ12が、押圧力付加装置73を通過して、ノズル74の通路74aの先端から繰り出されることとなって、ワイヤ12が、絶縁部材13の巻線部13aに、張力が生じた状態で巻き回される。
その後、制御装置91は、1周目の巻線の途中でノズル74を、ワイヤ12の線径、つまり、導体径に絶縁皮膜の厚み分を加算した寸法と略同じ距離だけ、図7中−X方向に移動させて、2周目の巻線と1周目の巻線とが干渉しないようにする。制御装置91は、2周目以降も同様に巻き回し、1層目の巻線が完了すると、ノズル74を図7中+X方向に所定量移動させて2層目の巻線を行う。制御装置91は、2層目以降も同様に巻き回し、図9に示されるように、全ての層の巻線が完了すると、ノズル74の回転を停止して、巻線動作を完了する。
ノズル74が、図8に示されるa点、b点、及び、c点に位置する際に、つまり、ワイヤ12が巻線部13aの角部に巻き回され始める際に、ワイヤ12に生じる張力は、最大となる。そして、ワイヤ12のその角部に巻き回された箇所の断面形状は、図11に示されるように、長円状となる。また、図10に示されるように、ワイヤ12には、通路74aの先端におけるワイヤ12の屈曲によって、ワイヤ12を通路74aの内壁に押し付ける押し付け力が生じる。そして、その押し付け力が張力の合力であるため、ノズル74が、図8に示されるa点、b点、及び、c点に位置する際に、つまり、ワイヤ12が巻線部13aの角部に巻き回され始める際に、ワイヤ12のノズル74の先端に当接する箇所に大きな変形が生じる。そして、ワイヤ12の大きい押し付け力を受けた箇所の断面形状は、図11に示されるように、平坦部を有する形状となる。つまり、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の導体径は、ワイヤ12に生じる張力の変動に起因して、ワイヤ12の長手方向において、ばらつくこととなる。
ここで、導体径は、最大導体径Dmaxと最小導体径Dminとの平均値と定義される。また、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域における平均導体径dは、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の、巻線部13aの長辺部に巻き回された箇所、巻線部13aの短辺部に巻き回された箇所、及び、巻線部13aの角部に巻き回された箇所を含む、全ての箇所での導体径を、平均した値と定義される。
一方、巻始め端末12aは、ワイヤ把持装置75の第一把持部75aと第二把持部75bとによって把持されており、巻始め端末12aの、第一把持部75aによって把持された箇所と第二把持部75bによって把持された箇所との間の領域は、巻線動作において生じる張力の影響を受け難いため、その領域において、導体径の細りが生じることが抑制される。そのため、巻始め端末12aの平均導体径D1は、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の平均導体径dと比較して、大きくなり、また、導体径のばらつきが小さくなる。ここで、巻始め端末12aの平均導体径D1は、巻始め端末12aの全ての箇所での導体径を、平均した値と定義される。
その後、制御装置91は、ノズル74を、図12に示されるu点の位置から移動させて、ノズル74から繰り出されたワイヤ12をキャビティ13b2の拘束用溝部13c3に装着させる。そして、制御装置91は、ワイヤ把持装置75を移動させて、巻始め端末12aの、第一把持部75aによって把持された箇所と第二把持部75bによって把持された箇所との間に位置する領域を、キャビティ13b1の拘束用溝部13c1に装着させる。そして、制御装置91は、ワイヤ把持装置75の巻始め端末12aの把持を解除し、ワイヤ把持装置75を、ノズル74の近傍に移動して、キャビティ13b2の拘束用溝部13c3に装着されたワイヤ12の、拘束用溝部13c3とノズル74との間の領域を把持させる。そして、制御装置91は、切断装置(図示省略)に、キャビティ13b2の拘束用溝部13c3に装着されたワイヤ12の、拘束用溝部13c3とワイヤ把持装置75との間の領域を切断させて、ワイヤ12に巻終り端末12bを形成させる。切断されたワイヤ12のワイヤ把持装置75に把持された側は、次回の巻線動作における巻始め端末12aとなる。
その後、制御装置91は、渡り線把持装置(図示省略)を駆動して、渡り線22(リード線側渡り線、又は、中性点側渡り線)を、キャビティ13b1の拘束用溝部13c2、及び、キャビティ13b2の拘束用溝部13c4の所定位置に装着させ、圧接端子挿入装置(図示省略)を駆動して、圧接端子14を、キャビティ13b1、13b2に挿入させる。なお、渡り線把持装置、又は、圧接端子挿入装置の動作が、ワイヤ把持装置75によって行われてもよく、また、手動で行われてもよい。
ここで、圧接端子14が挿入される前における、巻始め端末12aの導通用溝部14a1によって挟持される箇所が、設計時に想定された導体径と比較して小さすぎると、電気的な接続不良が生じることがある。つまり、図13に示されるように、巻始め端末12aの導通用溝部14a1によって挟持される箇所の導体径が小さすぎる場合には、巻始め端末12aの導体と導通用溝部14a1との接触面積が小さくなり、また、導通用溝部14a1の開き量が小さくなって、接触圧力が不十分となるため、周囲温度の変化に起因する膨張収縮に追従することができなくなって、導通不良が生じる場合がある。
一方、電動機の固定子1では、巻線動作時に、巻始め端末12aがワイヤ把持装置75の第一把持部75aと第二把持部75bとによって把持されるため、巻始め端末12aの平均導体径D1が、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域における平均導体径dと比較して大きくなる。そのため、特に、拘束用溝部13c1と導通用溝部14a1とが、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の平均導体径dに応じた幅で形成されるような場合であっても、巻始め端末12aの導通用溝部14a1によって挟持される箇所の導体径が、導通用溝部14a1の幅と比較して小さくなりすぎて、導通不良が生じることが抑制される。また、逆に、例えば、拘束用溝部13c1と導通用溝部14a1とを、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の平均導体径dに応じた幅で形成すること等が可能となって、設計が容易化される。また、巻始め端末12aの平均導体径D1が大きいことで、接続部の電気抵抗が小さくなって、電動機の銅損が低減されるため、電動機の性能が向上される。
また、圧接端子14が挿入される前における、巻始め端末12aの導通用溝部14a1によって挟持される箇所の導体径が、設計時に想定された導体径と比較して大きすぎると、電気的な接続不良が生じることがある。つまり、図13に示されるように、巻始め端末12aの導通用溝部14a1によって挟持される箇所の導体径が大きすぎる場合には、巻始め端末12aの導体の、導通用溝部14a1に収まりきれない部分が削り落とされて、巻始め端末12aの導体と導通用溝部14a1との接触面積が大きくなるものの、導通用溝部14a1の開き量が小さくなって、接触圧力が不十分となる。そのため、巻始め端末12aの導通用溝部14a1によって挟持される箇所が、設計時に想定された導体径と比較して小さすぎる場合と同様に、導通不良が生じる場合がある。
一方、電動機の固定子1では、巻線動作時に、巻始め端末12aがワイヤ把持装置75の第一把持部75aと第二把持部75bとによって把持されるため、巻始め端末12aの導体径のばらつきが小さくなる。そのため、巻始め端末12aの導通用溝部14a1によって挟持される箇所の導体径が大きくなりすぎて、導通不良が生じることが抑制される。また、同時に、巻始め端末12aの導通用溝部14a1によって挟持される箇所の導体径が小さくなりすぎて、導通不良が生じることも抑制される。
<適用例>
次に、図14を用いて、電動機の固定子1の適用例を説明する。
図14は、実施の形態1に係る電動機の固定子の、適用例を説明するための図である。なお、図14では、暖房運転時の冷媒の流れを実線の矢印で示し、冷房運転時の冷媒の流れを点線の矢印で示している。また、暖房運転時の流路切替装置102の流路を実線で示し、冷房運転時の流路切替装置102の流路を点線で示している。
図14に示されるように、電動機の固定子1は、冷凍空調機100の冷媒循環回路の構成要素である冷媒圧縮機101の固定子として、好適である。冷媒圧縮機101と、流路切替装置102と、室内熱交換器(負荷側側熱交換器)103と、減圧装置104と、室外熱交換器(熱源側熱交換器)105と、が配管で接続されて、冷媒循環流路が構成される。冷凍空調機100は、冷媒循環回路を有する他の冷凍サイクル装置であってもよい。
実施の形態2.
以下、実施の形態2に係る電動機の固定子について説明する。
なお、実施の形態1に係る電動機の固定子と重複する説明は、適宜簡略化又は省略している。
<製造装置の構成>
図15を用いて、電動機の固定子1の製造装置の構成を説明する。
図15は、実施の形態2に係る電動機の固定子の製造装置の、構成及び動作を説明するための図である。なお、図15では、図7におけるB−B線での断面図を示している。また、図15では、製造装置51が巻線動作を完了した状態を示している。
巻線機61は、X軸周りを回転駆動し、その回転駆動に伴ってワイヤ12を繰り出すノズル74を有する。制御装置91は、ノズル74の駆動等を制御する。ノズル74には、ワイヤ12を先端から繰り出す通路74aが形成される。通路74aの軸線は、先端側が、ノズル74とノズル74の回転中心とを結ぶ直線から、ノズル74の回転方向と反対に向かってずれるように、傾けられている。また、ノズル74は、X、Y、Z軸方向に可動自在である。そのため、巻線機61では、ワイヤ12を巻線部13aに巻き回すノズル74を用いて、巻終り端末12bを拘束用溝部13c3に装着することが可能である。
<製造装置の動作>
次に、図15を用いて、電動機の固定子1の製造装置の動作を説明する。
制御装置91は、図15に示されるように、ノズル74を、X軸を中心とする反時計回りに回転させる。ノズル74の回転に伴って、ワイヤ12が、ノズル74の通路74aの先端から繰り出されることとなって、ワイヤ12が、絶縁部材13の巻線部13aに、張力が生じた状態で巻き回される。制御装置91は、巻線動作が完了すると、ノズル74を、図15に示されるu点の位置から移動させて、ノズル74から繰り出されたワイヤ12をキャビティ13b2の拘束用溝部13c3に装着させる。
電動機の固定子1では、ノズル74がx点に位置する状態、つまり、ワイヤ12が巻線部13aの角部に巻き回される状態において、ワイヤ12の導通用溝部14a1に挟持される箇所がノズル74から繰り出される。そのため、ワイヤ12の導通用溝部14a1に挟持される箇所に、変形が生じることとなる。しかし、通路74aの軸線が、先端側が、ノズル74とノズル74の回転中心とを結ぶ直線から、ノズル74の回転方向と反対に向かってずれるように、傾けられた軸線であるため、ワイヤ12を通路74aの内壁に押し付ける押し付け力が低減されることとなって、その変形が抑制される。
そのため、電動機の固定子1では、通路74aの軸線が、ノズル74とノズル74の回転中心とを結ぶ直線と平行である、実施の形態1と比較して、巻終り端末12bの導体径の細りが低減され、また、巻終り端末12bの導体径のばらつきが低減される。そして、巻終り端末12bでは、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の平均導体径dと比較して、平均導体径D2が大きくなり、また、導体径のばらつきが小さくなる。ここで、巻終り端末12bの平均導体径D2は、巻終り端末12bの全ての箇所での導体径を、平均した値と定義される。
なお、通路74aの軸線が、先端側が、ノズル74とノズル74の回転中心とを結ぶ直線から、ノズル74の回転方向と反対に向かってずれるように、傾けられた軸線であり、その傾けられた量が、ノズル74がx点にある状態において、通路74aの軸線が、ワイヤ12の繰り出される方向と平行になる量であるとよい。その傾けられた量が、ノズル74がx点にある状態において、通路74aの軸線が、ワイヤ12の繰り出される方向と平行になる量でなかったとしても、ワイヤ12を通路74aの内壁に押し付ける押し付け力によって生じる変形が低減されて、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域に生じる導体径のばらつきが低減されることとなって、ワイヤ12の巻線における整列の精度が向上される。また、巻終り端末12bに生じる導体径のばらつきが低減されることとなって、ワイヤ12の導体と導通用溝部14a1との間で導通不良が生じることが抑制される。
また、ワイヤ12が、ヤング率が比較的小さいアルミニウムである場合では、ワイヤ12が、汎用的によく用いられる銅である場合と比較して、平均導体径D2を太くすることと、導体径のばらつきを低減することと、が更に顕著となる。
つまり、電動機の固定子1では、通路74aの軸線が、先端側が、ノズル74とノズル74の回転中心とを結ぶ直線から、ノズル74の回転方向と反対に向かってずれるように、傾けられた軸線であることで、巻終り端末12bの平均導体径D2が、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域における平均導体径dと比較して大きくなる。そのため、特に、拘束用溝部13c3と導通用溝部14a1とが、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の平均導体径dに応じた幅で形成されるような場合であっても、巻終り端末12bの導通用溝部14a1によって挟持される箇所の導体径が、導通用溝部14a1の幅と比較して小さくなりすぎて、導通不良が生じることが抑制される。また、逆に、例えば、拘束用溝部13c3と導通用溝部14a1とを、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の平均導体径dに応じた幅で形成すること等が可能となって、設計が容易化される。また、巻終り端末12bの平均導体径D2が大きいことで、接続部の電気抵抗が小さくなって、電動機の銅損が低減されるため、電動機の性能が向上される。
また、電動機の固定子1では、通路74aの軸線が、先端側が、ノズル74とノズル74の回転中心とを結ぶ直線から、ノズル74の回転方向と反対に向かってずれるように、傾けられた軸線であるため、巻終り端末12bの導体径のばらつきが小さくなる。そのため、巻終り端末12bの導通用溝部14a1によって挟持される箇所の導体径が大きくなりすぎて、導通不良が生じることが抑制される。また、同時に、巻終り端末12bの導通用溝部14a1によって挟持される箇所の導体径が小さくなりすぎて、導通不良が生じることも抑制される。
実施の形態3.
以下、実施の形態3に係る電動機の固定子について説明する。
なお、実施の形態1及び実施の形態2に係る電動機の固定子と重複する説明は、適宜簡略化又は省略している。
<製造装置の構成>
図16を用いて、電動機の固定子1の製造装置の構成を説明する。
図16は、実施の形態3、4に係る電動機の固定子の製造装置の、構成及び動作を説明するための図である。なお、図16では、製造装置51の上面図を示している。また、図16では、製造装置51が巻線動作を完了した状態を示している。
巻線機61は、巻始め端末12aを把持するワイヤ把持装置75を有する。制御装置91は、ワイヤ把持装置75の駆動等を制御する。ワイヤ把持装置75は、巻始め端末12aの端部に近い側の箇所を把持する第二把持部75bを有する。第二把持部75bは、巻始め端末12aの把持を確実化するために、楔状に勘合する形状である。ワイヤ把持装置75は、X、Y、Z軸方向に可動自在である。そのため、巻線機61では、巻始め端末12aを把持するワイヤ把持装置75を用いて、巻始め端末12aを拘束用溝部13c1に装着することが可能である。
<製造装置の動作>
次に、図16を用いて、電動機の固定子1の製造装置の動作を説明する。
制御装置91は、図16に示されるように、ノズル74を、X軸を中心とする反時計回りに回転させる。ノズル74の回転に伴って、ワイヤ12が、ノズル74の通路74aの先端から繰り出されることとなって、ワイヤ12が、絶縁部材13の巻線部13aに、張力が生じた状態で巻き回される。制御装置91は、巻線動作の開始後、ノズル74が、少なくとも図8に示されるb点に移動するまで、つまり、ワイヤ12が、巻線部13aの少なくとも1つ目の角部に巻き回されるまでは、押圧力付加装置73に付加させる押圧力を小さくし、その後、押圧力付加装置73に付加させる押圧力を大きくする。
制御装置91は、巻線動作の完了に近づいて、ノズル74が、少なくとも図15に示されるx点に達する前に、つまり、少なくともワイヤ12の巻終り端末12bとなる領域がノズル74から繰り出される位置に達する前に、押圧力付加装置73に付加させる押圧力を小さくする。その後、制御装置91は、巻線動作が完了すると、ワイヤ把持装置75を移動させて、巻始め端末12aを、巻始め端末12aに張力が生じる状態で、キャビティ13b1の拘束用溝部13c1に装着させる。
電動機の固定子1では、巻線動作の開始後、ノズル74が、少なくとも図8に示されるb点に移動するまでの期間と、巻線動作の完了に近づいて、少なくとも図15に示されるx点の手前に達した後の期間において、押圧力付加装置73が付加する押圧力が小さくなる。そのため、巻始め端末12a及び巻終り端末12bに生じる張力が低減されて、導体径の細りが低減され、また、導体径のばらつきが低減される。そして、巻始め端末12a及び巻終り端末12bでは、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の平均導体径dと比較して、平均導体径D1、D2が大きくなり、また、導体径のばらつきが小さくなる。
なお、巻線動作の開始後、ノズル74が、少なくとも図8に示されるb点に移動するまでの期間と、巻線動作の完了に近づいて、少なくとも図15に示されるx点の手前に達した後の期間において、押圧力付加装置73が付加する押圧力は、ワイヤ12の平均伸び率が、1.5%以上となる押圧力であるとよい。そのような場合には、ワイヤ12の巻線における整列の精度が向上される。
また、巻線動作の開始後、ノズル74が、少なくとも図8に示されるb点に移動するまでの期間と、巻線動作の完了に近づいて、少なくとも図15に示されるx点の手前に達した後の期間において、押圧力付加装置73が付加する押圧力は、巻始め端末12a及び巻終り端末12bの平均導体径D1、D2が、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の平均導体径dと比較して、0.5%以上大きくなる押圧力であるとよい。そのような場合には、巻始め端末12a及び巻終り端末12bの導体径のばらつきを低減することが、更に確実化される。
つまり、電動機の固定子1では、巻線動作の開始後、ノズル74が、少なくとも図8に示されるb点に移動するまでの期間と、巻線動作の完了に近づいて、少なくとも図15に示されるx点の手前に達した後の期間において、押圧力付加装置73が付加する押圧力が小さくなるため、巻始め端末12a及び巻終り端末12bの平均導体径D1、D2が、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域における平均導体径dと比較して大きくなる。そのため、特に、拘束用溝部13c1、13c3と導通用溝部14a1とが、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の平均導体径dに応じた幅で形成されるような場合であっても、巻始め端末12a及び巻終り端末12bの導通用溝部14a1によって挟持される箇所の導体径が、導通用溝部14a1の幅と比較して小さくなりすぎて、導通不良が生じることが抑制される。また、逆に、例えば、拘束用溝部13c1、13c3と導通用溝部14a1とを、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の平均導体径dに応じた幅で形成すること等が可能となって、設計が容易化される。また、巻始め端末12a及び巻終り端末12bの平均導体径D1、D2が大きいことで、接続部の電気抵抗が小さくなって、電動機の銅損が低減されるため、電動機の性能が向上される。
また、電動機の固定子1では、巻線動作の開始後、ノズル74が、少なくとも図8に示されるb点に移動するまでの期間と、巻線動作の完了に近づいて、少なくとも図15に示されるx点の手前に達した後の期間において、押圧力付加装置73が付加する押圧力が小さくなるため、巻始め端末12a及び巻終り端末12bの導体径のばらつきが小さくなる。そのため、巻始め端末12a及び巻終り端末12bの導通用溝部14a1によって挟持される箇所の導体径が大きくなりすぎて、導通不良が生じることが抑制される。また、同時に、巻始め端末12a及び巻終り端末12bの導通用溝部14a1によって挟持される箇所の導体径が小さくなりすぎて、導通不良が生じることも抑制される。
また、電動機の固定子1では、ワイヤ把持装置75が、巻始め端末12aの端部から遠い側の箇所を把持する第一把持部75aを有していなくてもよいため、巻始め端末12aが、ワイヤ把持装置75によって損傷することが抑制されて、断線等が生じることが抑制され、電動機の信頼性が向上される。
なお、制御装置91が、ノズル74が、図8に示されるb点に移動する前に、つまり、ワイヤ12が、巻線部13aの1つ目の角部に巻き回され始めた後に、押圧力付加装置73に付加させる押圧力を大きくしてもよい。制御装置91が、ノズル74が、少なくとも図8に示されるb点に移動した後に、つまり、ワイヤ12が、少なくとも巻線部13aの1つ目の角部に巻き回された後に、押圧力付加装置73に付加させる押圧力を大きくする場合には、巻始め端末12a及び巻終り端末12bの平均導体径D1、D2が、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域における平均導体径dと比較して大きくなることが確実化される。
実施の形態4.
以下、実施の形態4に係る電動機の固定子について説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態3に係る電動機の固定子と重複する説明は、適宜簡略化又は省略している。
<製造装置の構成>
図16を用いて、電動機の固定子1の製造装置の構成を説明する。
巻線機61は、巻始め端末12aを把持するワイヤ把持装置75を有する。制御装置91は、ワイヤ把持装置75の駆動等を制御する。ワイヤ把持装置75は、巻始め端末12aの端部に近い側の箇所を把持する第二把持部75bを有する。第二把持部75bは、巻始め端末12aの把持を確実化するために、楔状に勘合する形状である。ワイヤ把持装置75は、X、Y、Z軸方向に可動自在である。そのため、巻線機61では、巻始め端末12aを把持するワイヤ把持装置75を用いて、巻始め端末12aを拘束用溝部13c1に装着することが可能である。
<製造装置の動作>
次に、図16を用いて、電動機の固定子1の製造装置の動作を説明する。
制御装置91は、図16に示されるように、ノズル74を、X軸を中心とする反時計回りに回転させる。ノズル74の回転に伴って、ワイヤ12が、ノズル74の通路74aの先端から繰り出されることとなって、ワイヤ12が、絶縁部材13の巻線部13aに、張力が生じた状態で巻き回される。制御装置91は、巻線動作の開始後、ノズル74が、少なくとも図8に示されるb点に移動するまで、つまり、ワイヤ12が、巻線部13aの少なくとも1つ目の角部に巻き回されるまでは、ワイヤ12が繰り出される加速度を小さくし、その後、ワイヤ12が繰り出される加速度を大きくする。制御装置91は、ノズル74の回転の角加速度を変化させて、ワイヤ12が繰り出される加速度を変化させるとよい。
制御装置91は、巻線動作の完了に近づいて、ノズル74が、少なくとも図15に示されるx点に達する前に、つまり、少なくともワイヤ12の巻終り端末12bとなる領域がノズル74から繰り出される位置に達する前に、ワイヤ12が繰り出される加速度を小さくする。その後、制御装置91は、巻線動作が完了すると、ワイヤ把持装置75を移動させて、巻始め端末12aを、巻始め端末12aに張力が生じる状態で、キャビティ13b1の拘束用溝部13c1に装着させる。
電動機の固定子1では、巻線動作の開始後、ノズル74が、少なくとも図8に示されるb点に移動するまでの期間と、巻線動作の完了に近づいて、少なくとも図15に示されるx点の手前に達した後の期間において、ワイヤ12が繰り出される加速度が小さくなる。そのため、巻始め端末12a及び巻終り端末12bに生じる張力が低減されて、導体径の細りが低減され、また、導体径のばらつきが低減される。そして、巻始め端末12a及び巻終り端末12bでは、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の平均導体径dと比較して、平均導体径D1、D2が大きくなり、また、導体径のばらつきが小さくなる。
なお、巻線動作の開始後、ノズル74が、少なくとも図8に示されるb点に移動するまでの期間と、巻線動作の完了に近づいて、少なくとも図15に示されるx点の手前に達した後の期間において、ワイヤ12が繰り出される加速度は、ワイヤ12の平均伸び率が、1.5%以上となる加速度であるとよい。そのような場合には、ワイヤ12の巻回における整列の精度が向上される。
また、巻線動作の開始後、ノズル74が、少なくとも図8に示されるb点に移動するまでの期間と、巻線動作の完了に近づいて、少なくとも図15に示されるx点の手前に達した後の期間において、ワイヤ12が繰り出される加速度は、巻始め端末12a及び巻終り端末12bの平均導体径D1、D2が、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の平均導体径dと比較して、0.5%以上大きくなる加速度であるとよい。そのような場合には、巻始め端末12a及び巻終り端末12bの導体径のばらつきを低減することが、更に確実化される。
つまり、電動機の固定子1では、巻線動作の開始後、ノズル74が、少なくとも図8に示されるb点に移動するまでの期間と、巻線動作の完了に近づいて、少なくとも図15に示されるx点の手前に達した後の期間において、ワイヤ12が繰り出される加速度が小さくなるため、巻始め端末12a及び巻終り端末12bの平均導体径D1、D2が、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域における平均導体径dと比較して大きくなる。そのため、特に、拘束用溝部13c1、13c3と導通用溝部14a1とが、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の平均導体径dに応じた幅で形成されるような場合であっても、巻始め端末12a及び巻終り端末12bの導通用溝部14a1によって挟持される箇所の導体径が、導通用溝部14a1の幅と比較して小さくなりすぎて、導通不良が生じることが抑制される。また、逆に、例えば、拘束用溝部13c1、13c3と導通用溝部14a1とを、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域の平均導体径dに応じた幅で形成すること等が可能となって、設計が容易化される。また、巻始め端末12a及び巻終り端末12bの平均導体径D1、D2が大きいことで、接続部の電気抵抗が小さくなって、電動機の銅損が低減されるため、電動機の性能が向上される。
また、電動機の固定子1では、巻線動作の開始後、ノズル74が、少なくとも図8に示されるb点に移動するまでの期間と、巻線動作の完了に近づいて、少なくとも図15に示されるx点の手前に達した後の期間において、ワイヤ12が繰り出される加速度が小さくなるため、巻始め端末12a及び巻終り端末12bの導体径のばらつきが小さくなる。そのため、巻始め端末12a及び巻終り端末12bの導通用溝部14a1によって挟持される箇所の導体径が大きくなりすぎて、導通不良が生じることが抑制される。また、同時に、巻始め端末12a及び巻終り端末12bの導通用溝部14a1によって挟持される箇所の導体径が小さくなりすぎて、導通不良が生じることも抑制される。
また、電動機の固定子1では、ワイヤ把持装置75が、巻始め端末12aの端部から遠い側の箇所を把持する第一把持部75aを有していなくてもよいため、巻始め端末12aが、ワイヤ把持装置75によって損傷することが抑制されて、断線等が生じることが抑制され、電動機の信頼性が向上される。
なお、制御装置91が、ノズル74が、図8に示されるb点に移動する前に、つまり、ワイヤ12が、巻線部13aの1つ目の角部に巻き回され始めた後に、ワイヤ12が繰り出される加速度を大きくしてもよい。制御装置91が、ノズル74が、少なくとも図8に示されるb点に移動した後に、つまり、ワイヤ12が、少なくとも巻線部13aの1つ目の角部に巻き回された後に、ワイヤ12が繰り出される加速度を大きくする場合には、巻始め端末12a及び巻終り端末12bの平均導体径D1、D2が、ワイヤ12の巻線部13aに巻き回された領域における平均導体径dと比較して大きくなることが確実化される。
以上、実施の形態1〜実施の形態4について説明したが、本発明は各実施の形態の説明に限定されない。例えば、各実施の形態の全て又は一部を組み合わせることも可能である。
1 電動機の固定子、11 固定子鉄心、12 ワイヤ、12a 巻始め端末、12b 巻終り端末、13 絶縁部材、13a 巻線部、13b1、13b2 キャビティ、13c1〜13c4 拘束用溝部、13d 導入用溝部、14 圧接端子、14a1、14a2 導通用溝部、21 リード線、22 渡り線、51 製造装置、61 巻線機、71 ワイヤ容器、72 ガイドプーリ、73 押圧力付加装置、74 ノズル、74a 通路、75 ワイヤ把持装置、75a 第一把持部、75b 第二把持部、91 制御装置、100 冷凍空調機、101 冷媒圧縮機、102 流路切替装置、103 室内熱交換器、104 減圧装置、105 室外熱交換器。

Claims (16)

  1. 複数の磁極歯を有する固定子鉄心と、
    前記磁極歯に装着された絶縁部材の巻線部に巻き回され、巻始め端末及び巻終り端末を有するワイヤと、
    前記ワイヤの前記巻始め端末及び前記巻終り端末のうちの少なくとも一方の端末を拘束する拘束用溝部が形成されたキャビティと、
    前記拘束用溝部に拘束された前記端末を、導通状態で挟持する導通用溝部が形成された圧接端子と、を備え、
    前記端末の平均導体径は、前記ワイヤの前記巻線部に巻き回された領域の平均導体径と比較して、大きい、
    ことを特徴とする電動機の固定子。
  2. 前記端末の平均導体径は、前記ワイヤの前記巻線部に巻き回された領域の平均導体径と比較して、0.5%以上大きい、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動機の固定子。
  3. 前記ワイヤの導体の硬度は、前記圧接端子の前記導通用溝部が形成された領域の硬度以下である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電動機の固定子。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電動機の固定子を備えた、
    ことを特徴とする冷媒圧縮機。
  5. 請求項4に記載の冷媒圧縮機を備えた、
    ことを特徴とする冷凍空調機。
  6. 複数の磁極歯を有する固定子鉄心と、
    前記磁極歯に装着された絶縁部材の巻線部に巻き回され、巻始め端末及び巻終り端末を有するワイヤと、
    前記ワイヤの前記巻始め端末及び前記巻終り端末のうちの少なくとも一方の端末を拘束する拘束用溝部が形成されたキャビティと、
    前記拘束用溝部に拘束された前記端末を、導通状態で挟持する導通用溝部が形成された圧接端子と、を備えた電動機の固定子を製造する、製造装置であって、
    前記ワイヤを前記巻線部に巻き回す巻線機を備え、
    前記巻線機は、前記端末の平均導体径を、前記ワイヤの前記巻線部に巻き回された領域の平均導体径と比較して、大きくする、
    ことを特徴とする製造装置。
  7. 前記端末は、巻始め端末であり、
    前記巻線機は、
    前記巻始め端末の第一箇所を把持する第一把持部と、前記巻始め端末の第二箇所を把持する第二把持部と、が設けられたワイヤ把持装置を有し、
    前記ワイヤ把持装置に、前記巻始め端末の前記第一箇所及び前記第二箇所を把持させた状態で、前記ワイヤを前記巻線部に巻き回す、
    ことを特徴とする請求項6に記載の製造装置。
  8. 前記ワイヤ把持装置は、前記巻始め端末の、前記第一箇所と前記第二箇所との間の領域を、前記拘束用溝部に装着する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の製造装置。
  9. 前記端末は、巻終り端末であり、
    前記巻線機は、
    内部に通路が形成され、該通路の先端から前記巻線部に向かって前記ワイヤを繰り出しつつ該巻線部の周りを回転する、ノズルを有し、
    前記通路の軸線は、
    前記ノズルと該ノズルの回転中心とを結ぶ直線と平行な状態から、
    前記先端側が、該ノズルの回転方向と反対に向かってずれるように、傾けられた、
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の製造装置。
  10. 前記端末は、巻始め端末であり、
    前記巻線機は、
    押圧された前記ワイヤを前記巻線部に向かって引き出しながら、該ワイヤを該巻線部に巻き回し、
    少なくとも、前記巻線部の1つ目の角部に前記ワイヤが巻き回され始めた後に、前記ワイヤに生じる張力を増加させる、
    ことを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項に記載の製造装置。
  11. 前記端末は、巻終り端末であり、
    前記巻線機は、
    押圧された前記ワイヤを前記巻線部に向かって引き出しながら、該ワイヤを該巻線部に巻き回し、
    少なくとも、前記巻終り端末が前記巻線部に向かって引き出される前に、前記ワイヤに生じる張力を低下させる、
    ことを特徴とする請求項6〜10のいずれか一項に記載の製造装置。
  12. 前記巻線機は、
    前記ワイヤに付加する押圧力を変化させて、前記ワイヤに生じる張力を変化させる、
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の製造装置。
  13. 前記巻線機は、
    前記ワイヤの前記巻線部に向かって引き出される加速度を変化させて、前記ワイヤに生じる張力を変化させる、
    ことを特徴とする請求項10〜12のいずれか一項に記載の製造装置。
  14. 複数の磁極歯を有する固定子鉄心と、
    前記磁極歯に装着された絶縁部材の巻線部に巻き回され、巻始め端末及び巻終り端末を有するワイヤと、
    前記ワイヤの前記巻終り端末を拘束する拘束用溝部が形成されたキャビティと、
    前記拘束用溝部に拘束された前記巻終り端末を、導通状態で挟持する導通用溝部が形成された圧接端子と、を備えた電動機の固定子を製造する、製造装置であって、
    前記ワイヤを前記巻線部に巻き回す巻線機を備え、
    前記巻線機は、
    内部に通路が形成され、該通路の先端から前記巻線部に向かって前記ワイヤを繰り出しつつ該巻線部の周りを回転する、ノズルを有し、
    前記通路の軸線は、
    前記ノズルと該ノズルの回転中心とを結ぶ直線と平行な状態から、
    前記先端側が、該ノズルの回転方向と反対に向かってずれるように、傾けられた、
    ことを特徴とする製造装置。
  15. 複数の磁極歯を有する固定子鉄心と、
    前記磁極歯に装着された絶縁部材の巻線部に巻き回され、巻始め端末及び巻終り端末を有するワイヤと、
    前記ワイヤの前記巻始め端末及び前記巻終り端末のうちの少なくとも一方の端末を拘束する拘束用溝部が形成されたキャビティと、
    前記拘束用溝部に拘束された前記端末を、導通状態で挟持する導通用溝部が形成された圧接端子と、を備えた電動機の固定子を製造する、製造方法であって、
    前記ワイヤを前記巻線部に巻き回す工程を備え、
    前記工程では、
    前記端末の平均導体径を、前記ワイヤの前記巻線部に巻き回された領域の平均導体径と比較して、大きくする、
    ことを特徴とする製造方法。
  16. 複数の磁極歯を有する固定子鉄心と、
    前記磁極歯に装着された絶縁部材の巻線部に巻き回され、巻始め端末及び巻終り端末を有するワイヤと、
    前記ワイヤの前記巻終り端末を拘束する拘束用溝部が形成されたキャビティと、
    前記拘束用溝部に拘束された前記巻終り端末を、導通状態で挟持する導通用溝部が形成された圧接端子と、を備えた電動機の固定子を製造する、製造方法であって、
    前記ワイヤを前記巻線部に巻き回す工程を備え、
    前記工程では、
    内部に通路が形成され、該通路の先端から前記巻線部に向かって前記ワイヤを繰り出しつつ該巻線部の周りを回転する、ノズルによって、前記ワイヤを前記巻線部に巻き回し、
    前記通路の軸線は、
    前記ノズルと該ノズルの回転中心とを結ぶ直線と平行な状態から、
    前記先端側が、該ノズルの回転方向と反対に向かってずれるように、傾けられた、
    ことを特徴とする製造方法。
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