JP2015173054A - 照明装置および診療装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】照明装置による照射野の照度むらを抑制することを目的とする。【解決手段】照明装置は、それぞれが発光する複数の発光チップが間隙を介して基板上に配置されたCOBと、COBからの光を反射する複数の反射面を有し、複数の反射面による反射像の一部を互いに重ね合わせて投影するリフレクタとを備え、COBは、複数の反射面による反射像が重なることで、発光チップの反射像B1a、B1bと間隙の反射像B2a、B2bとの明暗差が低減するように、複数の発光チップが配置されることを特徴とする。【選択図】図8

Description

本発明は、照明装置および診療装置に関する。
歯科等の診療に用いる照明装置として、LED(light emitting diode)と、LEDに対向して配置されLEDからの光を反射する反射鏡(リフレクタ)を有する照明装置が存在する(特許文献1参照)。
このような照明装置では、LEDからの光線を反射鏡に形成された凹面反射面で反射されることで、所定の照射範囲に光を照射する。
特開2011−108575号公報
ところで、LEDの光をリフレクタで反射させて照射する照明装置では、リフレクタにおける反射面の形状やLEDの配置等の違いによって、照明装置により光が照射される照射野に、照度むらや色調むらが生じる場合がある。そして、照射野に照度むらや色調むらが生じた場合、歯科等の診療に要する微細な色の違いを識別することが困難になり、診療に支障をきたすおそれがある。
本発明は、照明装置による照射野の照度むらを抑制することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明が適用される照明装置は、それぞれが発光する複数の発光チップが間隙を介して基板上に配置された光源と、前記光源からの光を反射する複数の反射面を有し、当該複数の反射面による反射像の一部を互いに重ね合わせて照射するリフレクタとを備え、前記光源は、前記リフレクタによる照射野において前記複数の反射面による反射像が重なることで、前記発光チップの反射像と前記間隙の反射像との明暗差が低減するように、前記複数の発光チップが配置されることを特徴とする。
ここで、前記光源は、前記リフレクタによる照射野において、前記複数の反射面のうち一の反射面による前記発光チップの反射像と、当該一の反射面とは異なる他の反射面による前記間隙の反射像とが重なるように、前記複数の発光チップが配置されることを特徴とすることができる。これにより、照射野において、照度むらおよび色調むらがより抑制される。
また、前記光源は、前記複数の発光チップおよび前記間隙を覆い、当該複数の発光チップからの光により蛍光が生じる蛍光体層と、前記蛍光体層上に設けられ、前記発光チップからの光および当該蛍光体層からの蛍光を拡散させる光拡散層とをさらに備えることを特徴とすることを特徴とすることができる。これにより、照射野における照度むらおよび色調むらがより抑制される。
他の観点から捉えると、本発明が適用される診療装置は、診療に用いられる診療用器具と、前記診療用器具による診療部位を照射する照明装置とを備え、前記照明装置は、それぞれが発光する複数の発光チップが間隙を介して基板上に配置された光源と、前記光源からの光を反射する複数の反射面を有し、当該複数の反射面による反射像の一部を互いに重ね合わせて投影するリフレクタとを備え、前記照明装置の前記光源は、前記リフレクタによる照射野において前記複数の反射面による反射像が重なることで、前記発光チップの反射像と前記間隙の反射像との明暗差が低減するように、前記複数の発光チップが配置されることを特徴とする。
ここで、前記照明装置の前記光源は、前記リフレクタによる照射野において、前記複数の反射面のうち一の反射面による前記発光チップの反射像と、当該一の反射面とは異なる他の反射面による前記間隙の反射像とが重なるように、前記複数の発光チップが配置されることを特徴とすることができる。これにより、照射野における照度むらおよび色調むらがより抑制される。
本発明によれば、照明装置による照射野の照度むらを抑制することができる。
本実施形態が適用される歯科用診療装置の全体構成を示した斜視図である。 本実施形態が適用される照明装置の構成を示した斜視図である。 本実施形態の発光モジュールおよび支持部材の構成を示した斜視図である。 (a)〜(c)は、本実施形態の発光モジュールの構成を示した図である。 (a)〜(c)は、本実施形態が適用されるリフレクタの構成を示した図である。 (a)〜(b)は、本実施形態の照明装置により照射される光の光路を説明するための図である。 本実施形態が適用されるCOBにおける発光チップの配置の一例を示した図である。 本実施形態の照明装置における照射領域(照射野)の一例を示した図である。 (a)〜(b)は、COBにおける発光チップの配置の他の例について示した図である。 (a)〜(b)は、従来の照明装置における課題を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(歯科用診療装置1)
図1は、本実施形態が適用される歯科用診療装置1の全体構成を示した斜視図である。
同図に示すように、本実施形態の歯科用診療装置1は、診療装置の一例であり、床面の上に、診療台2が設けられている。また、本実施形態の歯科用診療装置1では、診療台2の脇に、医師用のトレーテーブル3が設けられるとともに、診療器具等が設置される医師用のインスツルメントホルダ4が設けられている。さらに、本実施形態では、診療台2を挟みトレーテーブル3の反対側に、アシスタント用のインスツルメントホルダ5が設けられている。また、本実施形態の歯科用診療装置1では、診療台2の脇に、患者がうがいを行う際に用いるコップに対して水を供給する供給装置(スピットン装置)7が設けられている。さらにまた、本実施形態の歯科用診療装置1では、診療の際に患者の診療部位等を照らす照明装置10と、照明装置10を支持する支柱6とが設けられている。
(照明装置10)
続いて、照明装置10の構成について説明する。図2は、本実施形態が適用される照明装置10の構成を示した斜視図である。
本実施形態の照明装置10は、光源の一例である発光モジュール20(後述する図3参照)と、発光モジュール20を支持する支持部材30と、発光モジュール20から出射された光を反射するリフレクタ40とを備えている。さらに、本実施形態の照明装置10は、支持部材30およびリフレクタ40を支持する筐体50と、筐体50の正面側(光が出射される側)を覆うカバー部材60とを備えている。さらにまた、本実施形態の照明装置10は、筐体50の外側に取り付けられ、照明装置10の位置を調整する際等に使用されるハンドル70を備えている。
なお、発光モジュール20は、支持部材30のリフレクタ40に対向する側に支持されており、図2では、支持部材30により隠れた状態となっている。
カバー部材60は、発光モジュール20から出射される光に対する透過性を有する部材により構成される。
本実施形態の照明装置10では、筐体50とカバー部材60とにより照明装置10の内部が密閉された構造を有している。これにより、診療時に飛散する水滴やほこり等が発光モジュール20やリフレクタ40の表面に付着することが抑制される。そして、水滴やほこり等の付着による照明装置10の照度の低下を抑制でき、また照明装置10の清掃の手間を低減することができる。
図3は、本実施形態の発光モジュール20および支持部材30の構成を示した斜視図である。図3は、発光モジュール20および支持部材30をリフレクタ40(図2参照)側から見た図に対応する。
図3に示すように、本実施形態の支持部材30は、発光モジュール20を支持するとともに発光モジュール20で生じた熱を放熱する放熱部31と、放熱部31から上下方向に延び筐体50(図2参照)に取り付けられる2つの取り付け部32とを備えている。
本実施形態では、発光モジュール20による光の出射方向がリフレクタ40側に向くように、支持部材30の放熱部31に対して発光モジュール20が取り付けられる。そして、本実施形態の照明装置10では、筐体50に対して支持部材30の取り付け部32が取り付けられることで、支持部材30の放熱部31に支持される発光モジュール20がリフレクタ40の中央部に対向するようになる。これにより、発光モジュール20のCOB21(後述する図4参照)とリフレクタ40とが、予め定められた位置関係を有するようになる。
なお、COB21とリフレクタ40との詳細な関係については、後述する。
また、詳細については省略するが、本実施形態の照明装置10では、筐体50に対して支持部材30の取り付け部32が前後方向(リフレクタ40から接離する方向)に摺動可能になっている。これにより、本実施形態の照明装置10では、筐体50に対する支持部材30の取り付け位置を調整でき、発光モジュール20(COB21)とリフレクタ40との距離を調整できるようになっている。
図3に示すように、本実施形態の支持部材30では、取り付け部32の幅が、放熱部31の幅と比較して細くなっている。これにより、本実施形態の照明装置10では、発光モジュール20から出射されリフレクタ40にて反射された光が取り付け部32により遮られることが抑制される。
また、図示は省略するが、本実施形態では、発光モジュール20に接続される配線が、支持部材30の取り付け部32に収納されるようになっている。これにより、照明装置10の外部から配線が視認されることを抑制でき、照明装置10の見栄えの低下が抑制される。さらに、配線により照明装置10の照射野に影が生じることが抑制される。
支持部材30は、例えばアルミニウムや銅等の熱伝導性が高い部材により構成されることが好ましい。これにより、発光モジュール20にて発生した熱を、支持部材30を介してより放熱しやすくなり、発光モジュール20の過度な温度上昇が抑制される。
(発光モジュール20)
続いて、発光モジュール20の構成について説明する。図4(a)〜(c)は、本実施形態の発光モジュール20の構成を示した図である。図4(a)は、発光モジュール20の分解斜視図であり、図4(b)は、発光モジュール20を正面側(光の出射方向下流側)から見た正面図であり、図4(c)は、図4(b)におけるIVC−IVC断面図である。
図4(a)〜(c)に示すように、本実施形態の発光モジュール20は、複数の発光チップ210を備えるCOB(chip on board)21と、COB21の正面側に取り付けられCOB21の一部を覆う覆い部材22とを備える。
(COB21)
図4(c)に示すように、本実施形態のCOB21は、予め定められた配列で並びそれぞれが発光する複数の発光チップ210と、アルミニウム等の板状の部材からなり発光チップ210を支持する基板211と、発光チップ210上に積層され発光チップ210からの光により蛍光を発する蛍光体層212と、蛍光体層212上に積層され発光チップ210からの光を拡散させる光拡散層213とを備えている。
本実施形態の発光チップ210は、それぞれが例えば青〜近紫外領域の波長の光を出射するLED(light emitting diode)のチップから構成される。
また、図4(c)等に示すように、本実施形態の蛍光体層212は、基板211上に配置される複数の発光チップ210上に跨って設けられる。言い換えると、本実施形態のCOB21では、複数の発光チップ210同士の間隙にも蛍光体層212が設けられている。
本実施形態の蛍光体層212に用いる蛍光体としては、発光チップ210からの光により蛍光を生じるものであれば特に限定されないが、例えばYAG系の黄色蛍光体が挙げられる。
そして、本実施形態のCOB21では、発光チップ210から出射された青〜近紫外の光が蛍光体層212に入射し、蛍光体層212の蛍光体が励起されて黄色の蛍光が生じる。これにより、本実施形態のCOB21では、発光チップ210からの青〜近紫外の光と、蛍光体層212からの黄色の蛍光とが混色することで、白色の光が出射されるようになっている。
また、本実施形態のCOB21では、発光チップ210から出射され蛍光体層212を通過した光が光拡散層213にて拡散されるようになっている。これにより、本実施形態では、光拡散層213を設けない場合と比較して、照明装置10の照度が向上する。
さらに、本実施形態のCOB21では、光拡散層213を設けることで、発光チップ210からの青〜近紫外の光と、蛍光体層212からの黄色の光とが光拡散層213にて拡散され混ざり合うようになる。これにより、光拡散層213を設けない場合と比較して、
照射光の白色性が向上し、照明装置10の照射野における色調むらや照度むらが抑制される。
光拡散層213としては、特に限定されるものではないが、例えば、アクリルやポリカーボネート等の樹脂に、炭酸カルシウムや二酸化チタン等の粒子を分散させたものを用いることができる。
ここで、本実施形態のCOB21では、図4(c)に示すように、複数の発光チップ210は、隣接する発光チップ210との間に所定の間隙を有するように配置される。なお、COB21に設ける発光チップ210の個数や発光チップ210の配置は、照明装置10によって得たい光の照度や、光の照射面積等を考慮して決定される。発光チップ210の性能等によっても異なるが、間隙を設けることなく複数の発光チップ210を密に配置した場合には、照明装置10による光の照度が所望の照度よりも高くなったり、光の照射面積が小さくなったりする。また、COB21において発光チップ210を密に配置した場合には、発光チップ210で発生した熱が放熱しにくくなり、発光チップ210の発光効率が低下するおそれがある。
したがって、通常、COB21においては、複数の発光チップ210を、隣接する発光チップ210との間に間隙を有するように配置することが多い。
そして、本実施形態のCOB21では、間隙を有するように複数の発光チップ210を配置することで、基板211上に発光チップ210が存在する発光領域E1と、基板211上に発光チップ210が存在せず蛍光体層212および光拡散層213のみが存在する非発光領域E2とが形成される(後述する図7も参照)。
COB21の発光領域E1と非発光領域E2とでは、出射される光の強度(照度)や光の色調が異なる。
具体的に説明すると、COB21の発光領域E1では、発光チップ210から光が出射されるため、非発光領域E2と比較して光の強度が強い。また、発光領域E1では、発光チップ210からの青〜近紫外の光と、蛍光体層212からの黄色の光とが混色するため、非発光領域E2と比較して白色度の高い光が放出される。
これに対し、COB21の非発光領域E2では、発光チップ210が存在しないため、発光領域E1の発光チップ210から入射した光により生じる蛍光のみが放出される。したがって、非発光領域E2では、発光領域E1と比較して強度が低く、また、蛍光体層212による蛍光に由来する黄色に近い光が放出される。
なお、上述したようにCOB21において蛍光体層212上に光拡散層213を設けた場合、光拡散層213にて光が拡散、混色されるため、発光領域E1と非発光領域E2との間における光の強度差や色調差が低減されるものの、通常、これらの差を完全に無くすことは困難である。
(覆い部材22)
図4(a)〜(c)に示すように、本実施形態の覆い部材22は、COB21からの光を遮るための遮光部220と、COB21からの光を外部に取り出すための開口部221とを有する。図4(a)等に示すように、開口部221は、COB21から出射された光の進行方向に覆い部材22を貫通して設けられる。
本実施形態の発光モジュール20において、覆い部材22は、COB21に対して、複数の発光チップ210に開口部221が対向するように取り付けられる。そして、COB21の発光チップ210から出射された光は、開口部221を通過しリフレクタ40(図2参照)に向けて照射される。
また、本実施形態の発光モジュール20では、開口部221よりも外側に位置する発光チップ210からの光は、覆い部材22の遮光部220により遮られるようになっている。これにより、発光モジュール20から予め定められた方向に光が出射されるようになる。この結果、照明装置10からの光が、患者の目に入ったり不要な部位に照射されたりすることを抑制できる。
ここで、図4(b)等に示すように、本実施形態の開口部221は、長方形状となっている。また、本実施形態のCOB21では、基板211に発光チップ210が配置される領域も長方形状となっている。そして、本実施形態では、COB21において発光チップ210が配置される領域と比較して、覆い部材22の開口部221の大きさが小さくなっている。
これにより、開口部221の内側において、複数の発光チップ210の配列の周囲に非発光領域E2が形成されることが抑制され、本構成を採用しない場合と比較して、照明装置10の照射野周辺部において色調むらが生じることが抑制される。
本実施形態の覆い部材22は、少なくともその表面が、COB21からの光を遮る遮光性の材料により構成されることが好ましい。これにより、覆い部材22の表面でCOB21からの光が反射することが抑制され、発光モジュール20から意図していない方向に光が照射されることがより抑制される。
また、本実施形態の発光モジュール20では、図4(c)等に示すように、COB21と覆い部材22との間に空隙ができるように、COB21に対して覆い部材22が取り付けられる。これにより、例えば覆い部材22がCOB21に接触することによりCOB21に断線が生じることが抑制される。
(リフレクタ40)
続いて、リフレクタ40の構成について説明する。図5(a)〜(c)は、本実施形態が適用されるリフレクタ40の構成を示した図である。図5(a)は、リフレクタ40を照明装置10の正面側(照明装置10の光の出射方向の下流側)から見た正面図であり、図5(b)は、図5(a)のVB−VB断面図であり、図5(c)は、図5(a)のVC−VC断面図である。
図5(a)〜(b)に示すように、本実施形態のリフレクタ40は、COB21から出射された光を反射する反射面41を複数有している。具体的に説明すると、本実施形態のリフレクタ40は、それぞれが長尺形状を有する複数の反射面41が、短尺方向に並んで設けられている。なお、以下の説明において、図5(a)に示すようにリフレクタ40を正面側から見た場合に、複数の反射面41が並ぶ方向をX方向(横方向)と呼び、それぞれの反射面41の長尺方向をY方向(縦方向)と呼ぶ。また、リフレクタ40による反射光の進行方向であってX方向およびY方向と直交する方向をZ方向と呼ぶ。
図5(b)に示すように、本実施形態のリフレクタ40では、Y方向から見た場合に、隣接する反射面41同士が予め定められた角度(>90°)を有するように並んでいる。これにより、本実施形態のリフレクタ40は、Y方向から見た場合に、全体として光の反射方向(Z方向)に湾曲した凹形状を有している。そして、リフレクタ40に設けられるそれぞれの反射面41が、発光モジュール20側を向くようになっている(後述する図6(a)も参照)。
また、図5(c)に示すように、本実施形態のリフレクタ40では、X方向から見た場合に、それぞれの反射面41の中央部がZ方向上流側に凹み、反射面41全体として弧状の形状を有している。
(照明装置10における照射光の光路について)
続いて、照明装置10により照射される光の光路について説明する。図6(a)〜(b)は、本実施形態の照明装置10により照射される光の光路を説明するための図であって、図6(a)は、照明装置10により照射される光の光路をY方向下流側から見た図であり、図6(b)は、照明装置10の照射野を示した模式図であって、照明装置10の照射野のうち図6(a)にてVIBで示す領域に対応する。なお、図6(a)においては、照明装置10における発光モジュール20およびリフレクタ40以外の構成については記載を省略している。
まず、照明装置10における発光モジュール20とリフレクタ40との関係について説明する。本実施形態の照明装置10では、発光モジュール20は、凹面鏡の一種であるリフレクタ40の焦点よりもリフレクタ40から離れた位置に設けられる。言い換えると、本実施形態の照明装置10では、リフレクタ40から発光モジュール20(より具体的には、COB21)までの距離Lが、リフレクタ40の焦点距離よりも長くなっている。
なお、ここでは、リフレクタ40の正面に光源を置いた場合に反射面41による反射光が平行光になる位置をリフレクタ40の焦点としている。
本実施形態の照明装置10では、発光モジュール20から出射された光は、まずリフレクタ40に向かう。上述したように、リフレクタ40の複数の反射面41は、発光モジュール20側を向いているため、発光モジュール20から出射された光は、リフレクタ40のそれぞれの反射面41に向かい、それぞれの反射面41にて反射される。
そして、上述したように、本実施形態の照明装置10では、リフレクタ40から発光モジュール20までの距離Lがリフレクタ40の焦点距離よりも長いため、発光モジュール20から出射された光は、リフレクタ40の反射面41にて反射されることで、リフレクタ40の面積よりも狭い所定の領域に絞り込まれる(集光される)ようになっている。
本実施形態の照明装置10は、発光モジュール20からZ方向に予め定められた距離D(この例では、約700mm)に、患者の診療部位等の照射対象が位置するようにして使用される。
なお、以下の説明において、照射対象が位置し照明装置10により光が照射される領域(照明装置10の照射野)を照射領域Rと呼ぶ。
本実施形態の照明装置10では、照射領域Rにおいて、リフレクタ40の各反射面41にて反射された反射光(反射像)が、X方向に隣接する反射面41による反射光(反射像)と重なるように照射されるようになっている。
すなわち、本実施形態の照明装置10では、図6(b)に示すように、リフレクタ40の反射面41aにて反射された反射光Baの一部と、反射面41aに対してX方向に隣接する反射面41bにて反射された反射光Bbの一部とが重なるように、照射領域Rに照射されるようになっている。言い換えると、図6(b)において照射領域RのPで示す領域には、反射面41aにて反射された反射光Baと、反射面41bにて反射された反射光Bbとの双方が照射されている。
これにより、本実施形態では、照明装置10と照射領域Rとの間に、歯科医師の手や診療道具が存在するような場合であっても、照射領域Rに影が生じることが抑制される(無影効果)。具体的に説明すると、図6(a)においてリフレクタ40の反射面41aによる反射光Baの光路上に歯科医師の手等がある場合、反射光Baは遮られることになるが、反射面41bによる反射光Bbは遮られることなく照射領域Rの領域Pに照射される。したがって、照射領域Rの領域Pに影が生じることが抑制される。
ところで、従来、複数の反射面41を有するリフレクタ40を用いた照明装置10では、照射光が照射される照射領域R(照射野)に、照度むらや色調むらが生じやすいという問題がある。図10(a)〜(b)は、従来の照明装置10における課題を説明するための図であって、図10(a)は、従来の照明装置10のCOB21における発光チップ210の配置の一例を示した図であり、図10(b)は、従来の照明装置10により照射される照射光の一例を示した模式図である。なお、図10(a)では、蛍光体層212および光拡散層213等の記載を省略している。
従来のCOB21では、複数の発光チップ210を正方格子の格子点上に配置している。すなわち、図10(a)に示すように、従来のCOB21では、X方向に延び等間隔で並ぶ複数の直線と、Y方向に延び等間隔で並ぶ複数の直線とにより構成される正方格子の格子点に、複数の発光チップ210を配置している。言い換えると、図10(a)に示すCOB21では、X方向に隣接する発光チップ210同士が、Y方向に揃って配置される。
そして、従来のCOB21では、複数の発光チップ210が正方格子の格子点に配置されることで、発光チップ210が存在しない非発光領域E2が、X方向およびY方向の双方に延びるように形成される。また、従来のCOB21をY方向に沿って見ると、図10(a)に示すように、発光領域E1と非発光領域E2とがX方向に交互に形成された領域(第1領域F1)と、X方向に沿って非発光領域E2のみが形成された領域(第2領域F2)とが、Y方向に交互に並んだ状態となっている。
そして、図10(a)に示すCOB21を備えた発光モジュール20を、上述したリフレクタ40を有する照明装置10に用いた場合、照射光がX方向に重なって照射されることで、照射領域Rにおいて照度むらや色調むらが生じることになる。
具体的に説明すると、上述したように、リフレクタ40の反射面41による反射光は、照射領域RにおいてX方向に重なって照射されるため、従来のCOB21から出射された光のリフレクタ40による照射野では、それぞれの反射面41による第1領域F1の反射光の一部がX方向に互いに重なり、それぞれの反射面41による第2領域F2の反射光の一部が互いに重なるようになる。
ここで、第1領域F1では、上述したように、発光領域E1と非発光領域E2とがX方向に交互に並ぶ。これにより、照射領域Rにおいて第1領域F1の反射光同士が重なる部分では、一の反射面41による発光領域E1の反射光と、他の反射面41による非発光領域E2の反射光とが重なるようになる。
すなわち、照射領域Rにおいて第1領域F1の反射光同士が重なる部分では、発光領域E1の反射光と非発光領域E2との反射光とが重なった光が照射される。
これに対し、第2領域F2は、上述したように、非発光領域E2のみで構成されるため、照射領域Rにおいて第2領域F2の反射光同士が重なる部分では、一の反射面41による非発光領域E2の反射光と、他の反射面41による非発光領域E2の反射光とが重なるようになる。
すなわち、照射領域Rにおいて第2領域F2の反射光同士が重なる部分では、非発光領域E2の反射光が互いに重なった光が照射され、発光領域E1の反射光は照射されない。
したがって、従来のCOB21を用いた照明装置10では、照射領域Rにおいて第1領域F1の反射光同士が重なる部分と、第2領域F2の反射光同士が重なる部分とで、照度や色に差が生じる。具体的には、照射領域Rにおいて第2領域F2の反射光同士が重なる部分では、第1領域F1の反射光同士が重なる部分と比較して、照度が低くなり、蛍光体層212による蛍光に近い黄色の光が照射される。すなわち、図10(b)に示すように、照射領域Rにおいて、第2領域F2の反射光同士が重なる部分に対応して、X方向に延びる黄色の筋YLが生じ、照射領域Rにおいて照度むらや色調むらが生じる場合がある。
なお、照明装置10は、例えば歯科診療等に使用されるが、通常、歯科診療の対象となる歯や歯科診療に用いるペースト等は、白色に近い色をしている。したがって、照明装置10を歯科診療に用いた場合には、照明装置10による光の照射領域Rに生じる照度むらや色調むらがより目立ちやすくなっている。そして、照明装置10による光の照射領域Rに照度むらや色調むらが生じた場合、歯科診療等において必要とされる微細な色の識別が困難になる場合がある。
(発光チップ210の配置)
これに対し、本実施形態では、COB21における複数の発光チップ210の配置を従来とは異ならせることで、照射領域R(照射野)における照度むら、色調むらを抑制している。
続いて、本実施形態のCOB21における発光チップ210の配置について説明する。図7は、本実施形態が適用されるCOB21における発光チップ210の配置の一例を示した図である。なお、図7においては、蛍光体層212および光拡散層213等の記載を省略している。
図7に示すように、本実施形態のCOB21では、複数の発光チップ210を千鳥状に配置している。言い換えると、図7に示す発光チップ210の配置は、図10(a)に示した従来の発光チップ210の配置において、Y方向に発光チップ210が並ぶ列のうち、X方向に数えて偶数番目の列を、発光チップ210の幅だけY方向にずらした配置となっている。
また、他の観点で捉えると、図7に示す発光チップ210の配置は、発光チップ210の配列方向(図7にて破線で示す方向)が、X方向に対して傾斜している。
さらに、個々の発光チップ210に着目すると、本実施形態では、図7に示すように、X方向に隣接する発光チップ210の位置(例えば、発光チップ210aと発光チップ210bとの位置)が、Y方向にずれている。
そして、本実施形態のCOB21では、発光チップ210が上述したように配置されることで、COB21の全域に亘って、発光領域E1と非発光領域E2とがX方向に交互に並んだ状態となっている。言い換えると、図7に示すCOB21では、図10(a)に示した従来例と異なり、非発光領域E2が、X方向に沿って連続しておらず、発光領域E1によってX方向に複数に分断されている。
これにより、本実施形態の照明装置10では、照射領域Rにおいて複数の反射面41による反射光がX方向に重なって照射された場合でも、非発光領域E2の反射光同士が重なることが抑制される。これにより、照射領域Rにおいて、X方向に沿って非発光領域E2の反射光のみが照射されることが抑制され、図10(b)に示したようにX方向に沿って黄色い筋YLが生じることが抑制される。
図8は、本実施形態の照明装置10における照射領域R(照射野)の一例を示した図である。なお、図8は、図6(b)に示した照明装置10による照射野のうち、反射面41aによる反射光と反射面41bによる反射光とが重なって照射される領域Pにおける照射野の拡大図に対応する。
本実施形態では、発光チップ210を千鳥状に配置することで、照射領域Rにおいて、隣接する反射面41による反射光のうち、発光領域E1の反射光と、非発光領域E2による反射光とが重なって照射されるようになる。
具体的に説明すると、図8に示すように、照射領域Rでは、反射面41a(図6(a)参照)による反射光のうち発光領域E1の反射光(B1a)と、反射面41b(図6(a)参照)による反射光のうち非発光領域E2の反射光(B2b)とが重なって照射され、反射面41aによる反射光のうち非発光領域E2の反射光(B2a)と、反射面41bによる反射光のうち発光領域E1の反射光(B1b)とが重なって照射される。
これにより、照射領域Rでは、非発光領域E2の反射光がX方向に重なることによる光の照度むらや色調むらの発生が抑制される。
図9(a)〜(b)は、COB21における発光チップ210の配置の他の例について示した図である。図9(a)〜(b)においては、蛍光体層212および光拡散層213等の記載を省略している。
COB21における発光チップ210の配置は、X方向の全域に亘って連続して非発光領域E2が形成されていないものであれば、図7に示した配置に限定されるものではない。言い換えると、COB21における発光チップ210の配置は、照射領域Rにおいてリフレクタ40のそれぞれの反射面41における反射光がX方向に重なった場合に、発光領域E1の反射光と非発光領域E2の反射光とが重なって照射されるような配置を採用することができる。
例えば、図9(a)に示すように、X方向の全域に亘って連続して非発光領域E2が形成されていないものであれば、COB21において複数の発光チップ210のうちX方向に隣接する一部の発光チップ210同士の位置がY方向に揃っていてもよい。
また、図9(b)に示すように、発光チップ210を正方格子の格子点上に配置したCOB21を所定の角度だけ回転させたものを用いてもよい。図9(b)に示すように、格子状に発光チップ210を配置したCOB21を回転させることで、X方向に隣接する発光チップ210同士がY方向にずれて配置され、X方向の全域に亘って連続して非発光領域E2が形成されないようになる。
また、図示は省略するが、発光チップ210を規則的に並べなくてもよい。すなわち、X方向に隣接する発光チップ210同士がY方向にずれて配置され、X方向の全域に亘って連続して非発光領域E2が形成されないように、複数の発光チップ210をランダムに配置してもよい。
なお、上述した例では、照明装置10を歯科用診療装置1に使用されるものとして説明したが、本実施形態の照明装置10は、歯科以外の医療用としても用いることができる。
1…歯科用診療装置、10…照明装置、20…発光モジュール、21…COB、22…覆い部材、40…リフレクタ、41…反射面、210…発光チップ、211…基板、212…蛍光体層、213…光拡散層、E1…発光領域、E2…非発光領域

Claims (5)

  1. それぞれが発光する複数の発光チップが間隙を介して基板上に配置された光源と、
    前記光源からの光を反射する複数の反射面を有し、当該複数の反射面による反射像の一部を互いに重ね合わせて照射するリフレクタとを備え、
    前記光源は、前記リフレクタによる照射野において前記複数の反射面による反射像が重なることで、前記発光チップの反射像と前記間隙の反射像との明暗差が低減するように、前記複数の発光チップが配置されることを特徴とする照明装置。
  2. 前記光源は、前記リフレクタによる照射野において、前記複数の反射面のうち一の反射面による前記発光チップの反射像と、当該一の反射面とは異なる他の反射面による前記間隙の反射像とが重なるように、前記複数の発光チップが配置されることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 前記光源は、
    前記複数の発光チップおよび前記間隙を覆い、当該複数の発光チップからの光により蛍光が生じる蛍光体層と、
    前記蛍光体層上に設けられ、前記発光チップからの光および当該蛍光体層からの蛍光を拡散させる光拡散層とをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  4. 診療に用いられる診療用器具と、
    前記診療用器具による診療部位を照射する照明装置とを備え、
    前記照明装置は、
    それぞれが発光する複数の発光チップが間隙を介して基板上に配置された光源と、
    前記光源からの光を反射する複数の反射面を有し、当該複数の反射面による反射像の一部を互いに重ね合わせて照射するリフレクタとを備え、
    前記照明装置の前記光源は、前記リフレクタによる照射野において前記複数の反射面による反射像が重なることで、前記発光チップの反射像と前記間隙の反射像との明暗差が低減するように、前記複数の発光チップが配置されることを特徴とする診療装置。
  5. 前記照明装置の前記光源は、前記リフレクタによる照射野において、前記複数の反射面のうち一の反射面による前記発光チップの反射像と、当該一の反射面とは異なる他の反射面による前記間隙の反射像とが重なるように、前記複数の発光チップが配置されることを特徴とする請求項4記載の診療装置。
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