JP2015170965A - 圧電振動片及び圧電振動子 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化に伴う実装時の短絡の防止を図ることの可能な圧電振動片を提供する。
【解決手段】一対の振動腕部30、31の間に、マウント電極38A、38Bを備えた支持腕部33を持つ圧電振動片3において、支持腕部の基端側の第1のマウント電極38Aに接続された引き回し配線35bをマウント面33a上に形成し、支持腕部の先端側の第2のマウント電極38Bに接続された引き回し配線のうち、少なくとも第1のマウント電極の付近を通過する引き回し配線36cを反マウント面側に形成して、第1のマウント電極38Aをパッケージ側の電極に接合するための導電性接着剤が、第2のマウント電極38B側の引き回し配線に短絡しないようにした。

【選択図】図5

Description

本発明は、圧電振動片及びそれを備える圧電振動子に関するものである。
例えば、携帯電話や携帯情報端末機器には、時刻源や制御信号等のタイミング源、リファレンス信号源等に用いられるデバイスとして、水晶等を利用した圧電振動子を用いる場合が多い。この種の圧電振動子として、キャビティが形成されたパッケージ内に圧電振動片を気密封止したものが知られている。
圧電振動片としては、いわゆるセンターアームタイプのものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。センターアームタイプの圧電振動片とは、幅方向に間隔をおいて互いに平行に配置された一対の振動腕部と、これら一対の振動腕部の基端部側を片持ち支持する基部と、一対の振動腕部の間において基部から延設された支持腕部(センターアーム)とを備えている。そして、この支持腕部をマウント部として、パッケージ内に圧電振動片を実装している。具体的には、パッケージ側の電極パッドに、それぞれ導電性接着剤や金属バンプ等の導電性接合材を介して支持腕部の表面に設けられた2つのマウント電極を、接合している。これにより、パッケージ内への圧電振動片の実装を行うと共に、振動腕部上の励振電極に対する外部から電圧の印加を可能としている。
ところで、この種の圧電振動片では、支持腕部の厚さ方向の一方の表面(マウント面)に設けられた2つのマウント電極と各振動腕部上に設けられた2系統の励振電極とを、前記基部を経由して形成された2系統の引き回し電極を介し、それぞれ接続している。また、2つのマウント電極の互いの絶縁性を確保するために、それぞれのマウント電極を支持腕部の長さ方向に間隔をおいて配置している。従って、支持腕部の表面上において、支持腕部の先端側に位置するマウント電極に接続した引き回し電極が、支持腕部の基端側に位置するマウント電極の近傍を通過することになる。
そうすると、圧電振動片のパッケージへの実装時に、支持腕部の基端側に位置するマウント電極を接合する導電性接合材が押し潰されて濡れ広がり、支持腕部の先端側に位置するマウント電極に接続した引き回し電極に短絡するリスクが生じてくる。特に圧電振動片の小型化の要求を満たすべく、支持腕部の幅寸法を狭くすればするほど、このリスクは高くなる。
その点、特許文献2に記載の圧電振動片では、2つのマウント電極の引き回し電極を、支持腕部の幅方向の互いに対向する側端面にそれぞれ形成しているので、多少そのリスクを減らせる可能性がある。
特開2003−163568号公報 特開2006−345517号公報
しかしながら、特許文献2に記載の圧電振動片のように、2つのマウント電極の引き回し電極を、支持腕部の幅方向の互いに対向する側端面にそれぞれ形成した場合であっても、パッケージへの実装時に、マウント電極上の導電性接合材が押し潰されて濡れ広がり、支持腕部の幅方向の側端面にまで回る可能性がある。そうした場合、支持腕部の基端側に位置するマウント電極を接合する導電性接合材が、支持腕部の先端側に位置するマウント電極に接続した引き回し電極に短絡するリスクが依然としてある。
本発明は、前記の課題を解決するためになされたものであって、小型化に伴う実装時の短絡の防止を図ることの可能な圧電振動片及びそれを備える圧電振動子を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用した。
すなわち、本発明は、一対の振動腕部と、前記一対の振動腕部の各基端側が固定された基部と、前記一対の振動腕部の間において前記基部に接続され、該基部から前記一対の振動腕部と同じ側に延びる支持腕部と、前記振動腕部に形成された励振電極と、前記支持腕部の同一表面において前記支持腕部の長さ方向に離間して配置されており、基板上の電極パッドに対して導電性接合剤を介して接合される2つのマウント電極と、前記基部を経由して前記マウント電極と前記励振電極とを接続する第1、第2の引き回し電極と、を有する圧電振動片において、前記2つのマウント電極のうち、前記支持腕部の先端側に配置される一方のマウント電極に接続する前記第1の引き回し電極は、前記支持腕部の裏面を通過して、前記一方のマウント電極と前記励振電極とを接続していることを特徴とする。
この構成によれば、支持腕部の先端側に配置される一方のマウント電極に接続する第1の引き回し電極は、支持腕部の裏面を通過して、一方のマウント電極と励振電極とを接続している。よって、他方のマウント電極の導電性接合剤の接合領域を回避して、一方のマウント電極と励振電極とを接続することができる。即ち、第1の引き回し電極と、他方のマウント電極の導電性接合剤とが短絡する虞がない。特に、他方のマウント電極の導電性接合剤が濡れ広がり、接合領域が広範囲に広がった場合であっても、第1の引き回し電極は支持腕部の裏面を通過しているので、導電性接合剤と第1の引き回し電極とが短絡することを防止できる。その結果、導電性接合剤の接合領域を広範囲に設定して圧電振動片の実装強度を高めつつ、電極間の短絡を防ぐことが可能になる。
また、本発明は、前記第1の引き回し電極は、前記支持腕部の裏面であって、かつ他方のマウント電極に接合する前記導電性接合剤の対向領域を通過して、前記一方のマウント電極と前記励振電極とを接続していると好適である。
かかる構成によれば、第1の引き回し電極が、支持腕部の裏面であって、かつ他方のマウント電極に接合する導電性接合剤の対向領域を通過しているので、第1の引き回し電極と他方のマウント電極に接合する導電性接合剤との接触をより確実に防止できる。
また、本発明は、前記第1の引き回し電極が、前記支持腕部の側面を経由して、前記支持腕部の表面から裏面へ引き回されていると好適である。
かかる構成では、支持腕部に貫通孔を形成して表面から裏面へ引き回し電極を引き回すような場合と比較して、より簡易に所望の圧電振動片を得ることが可能になる。
また、本発明は、前記他方のマウント電極に接合する前記導電性接合剤が、前記支持腕部の幅方向全域にわたって接合していると好適である。
かかる構成によれば、導電性接合剤と支持腕部との接合領域を広くすることができるので、基板に対する圧電振動片の実装強度を高めることが可能になる。
また、本発明は、前記マウント電極が、前記支持腕部の表面において、前記支持腕部の幅方向全域にわたって形成されていると好適である。
かかる構成によれば、基板上の電極パッドに対して圧電振動片を実装する際に、基板に対する圧電振動片の位置決めを高精度に行う必要がない。よって、実装作業の効率を向上させることができる。
また、本発明は、前記導電性接合剤が、前記支持腕部の表面に加え、前記支持腕部の側面に対しても接合していると好適である。
かかる構成によれば、導電性接合剤が支持腕部の側面にも回り込むので、パッケージに対する圧電振動片の実装強度をさらに高めることができる。
また、本発明に係る圧電振動子は、前記本発明の圧電振動片が、気密封止されたパッケージのキャビティ内に収容され、2つの前記電極パッドに、それぞれ前記導電性接合剤を介して前記2つのマウント電極が接合されることにより、接合された部分を支持固定点として他の部分が前記パッケージから浮いた状態となるように、前記パッケージに、前記圧電振動片が実装されていることを特徴としている。
本発明によれば、小型化に伴う圧電振動片の実装時の短絡防止を図ることができる。
本発明の実施形態に係る圧電振動片を備えた圧電振動子の外観斜視図である。 図1に示す圧電振動子の内部構成図であって、封口板を取り外した状態で圧電振動片を上方から見た図である。 図2に示す圧電振動子のA−A線に沿う断面図である。 図1に示す圧電振動子の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る圧電振動片のマウント面側の平面図である。 図5のB−B線に沿う断面図である。 本発明の実施形態に係る圧電振動片の反マウント面側の平面図である。 図5のC部の拡大斜視図である。 図7のD部の拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る圧電振動子を使用した発振器を示す構成図である。 本発明の実施形態に係る圧電振動子を使用した電子機器を示す構成図である。 本発明の実施形態に係る圧電振動子を使用した電波時計を示す構成図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(圧電振動子の構成)
図1は、圧電振動子の外観斜視図、図2は、圧電振動子の内部構成図であって、封口板を取り外した状態で圧電振動片を上方から見た図、図3は、図2のA−A線に沿う断面図、図4は、圧電振動子の分解斜視図である。
図1〜図4に示すように、本実施形態の圧電振動子1は、内部に気密封止されたキャビティCを有するパッケージ2と、キャビティC内に収容された音叉型の圧電振動片3と、を備えたセラミックパッケージタイプの表面実装型振動子とされている。 なお、圧電振動子1は、概略直方体状に形成されており、本実施形態では平面視において圧電振動子1の長手方向を長さ方向Lといい、短手方向を幅方向Wといい、これら長さ方向L及び幅方向Wに対して直交する方向を厚み方向Tという。
前記パッケージ2は、パッケージ本体5と、このパッケージ本体5に対して接合されると共に、パッケージ本体5との間に前記キャビティCを形成する封口板6と、を備えている。
パッケージ本体5は、互いに重ね合わされた状態で接合された第1ベース基板10及び第2ベース基板11と、第2ベース基板11上に接合されたシールリング12と、を備えている。
第1ベース基板10は、平面視略長方形状に形成されたセラミックス製の基板とされている。第2ベース基板11は、第1ベース基板10と同じ外形形状である平面視略長方形状に形成されたセラミックス製の基板とされており、第1ベース基板10上に重ねられた状態で焼結等の方法によって一体的に接合されている。
第1ベース基板10及び第2ベース基板11の四隅には、平面視1/4円弧状の切欠部15が、両基板10、11の厚み方向Tの全体に亘って形成されている。これら第1ベース基板10及び第2ベース基板11は、例えばウエハ状のセラミック基板を2枚重ねて接合した後、両セラミック基板を貫通する複数のスルーホールを行列状に形成し、その後、各スルーホールを基準としながら両セラミック基板を格子状に切断することで作製される。その際、スルーホールが4分割されることで、前記切欠部15となる。
また、第2ベース基板11の上面は、圧電振動片3がマウントされる内壁に対応する実装面11aとされている。
なお、第1ベース基板10及び第2ベース基板11はセラミックス製としたが、その具体的なセラミックス材料としては、例えばアルミナ製のHTCC(High Temperature Co−Fired Ceramic)や、ガラスセラミックス製のLTCC(Low Temperature Co−Fired Ceramic)等が挙げられる。
シールリング12は、第1ベース基板10及び第2ベース基板11の外形よりも一回り小さい導電性の枠状部材であり、第2ベース基板11の実装面11aに接合されている。具体的には、シールリング12は、銀ロウ等のロウ材や半田材等による焼付けによって実装面11a上に接合、或いは、実装面11a上に形成(例えば、電解メッキや無電解メッキの他、蒸着やスパッタ等により)された金属接合層に対する溶着等によって接合されている。
なお、シールリング12の材料としては、例えばニッケル基合金等が挙げられ、具体的にはコバール、エリンバー、インバー、42−アロイ等から選択すれば良い。特に、シールリング12の材料としては、セラミック製とされている第1ベース基板10及び第2ベース基板11に対して熱膨張係数が近いものを選択することが好ましい。例えば、第1ベース基板10及び第2ベース基板11として、熱膨張係数6.8×10-6/℃のアルミナを用いる場合には、シールリング12としては、熱膨張係数5.2×10-6/℃のコバールや、熱膨張係数4.5〜6.5×10-6/℃の42−アロイを用いることが好ましい。
封口板6は、シールリング12上に重ねられた導電性基板であり、シールリング12に対する接合によってパッケージ本体5に対して気密に接合されている。そして、この封口板6とシールリング12と第2ベース基板11の実装面11aとで画成された空間が、気密に封止された前記キャビティCとして機能する。
なお、封口板6の溶接方法としては、例えばローラ電極を接触させることによるシーム溶接や、レーザ溶接、超音波溶接等が挙げられる。また、封口板6とシールリング12との溶接をより確実なものとするため、互いになじみの良いニッケルや金等の接合層を、少なくとも封口板6の下面と、シールリング12の上面とにそれぞれ形成することが好ましい。
ところで、第2ベース基板11の実装面11aには、圧電振動片3との接続電極である一対の電極パッド20A、20Bが長さ方向Lに間隔をあけて形成されていると共に、第1ベース基板10の下面には、一対の外部電極21A、21Bが長さ方向Lに間隔をあけて形成されている。これら電極パッド20A、20B及び外部電極21A、21Bは、例えば蒸着やスパッタ等で形成された単一金属による単層膜、又は異なる金属が積層された積層膜であり、互いにそれぞれ導通している。
すなわち、第1ベース基板10には、一方の外部電極21Aに導通し、該第1ベース基板10を厚み方向Tに貫通する一方の第1貫通電極22Aが形成されている。また、第2ベース基板11には、一方の電極パッド20Aに導通し、該第2ベース基板11を厚み方向Tに貫通する一方の第2貫通電極23Aが形成されている。そして、第1ベース基板10と第2ベース基板11との間に、一方の第1貫通電極22Aと一方の第2貫通電極23Aとを接続する一方の接続電極24Aが形成されている。これにより、一方の電極パッド20Aと一方の外部電極21Aとが互いに導通している。
また、第1ベース基板10には、他方の外部電極21Bに導通し、該第1ベース基板10を厚み方向Tに貫通する他方の第1貫通電極22Bが形成されている。また、第2ベース基板11には、他方の電極パッド20Bに導通し、該第2ベース基板11を厚み方向Tに貫通する他方の第2貫通電極23Bが形成されている。そして、第1ベース基板10と第2ベース基板11との間に、他方の第1貫通電極22Bと他方の第2貫通電極23Bとを接続する他方の接続電極24Bが形成されている。これにより、他方の電極パッド20Bと他方の外部電極21Bとが互いに導通している。
なお、他方の接続電極24Bは、後述する凹部40を回避するように、例えばシールリング12の下方を該シールリング12に沿って延在するようにパターニングされている。
第2ベース基板11の実装面11aには、後述する圧電振動片3の一対の振動腕部30、31の先端30a、31aに対向する部分に、凹部40が形成されている。この凹部40は、落下等による衝撃の影響によって、振動腕部30、31が厚み方向Tに変位(撓み変形)した際に、振動腕部30、31の先端30a、31aとの接触を回避するためのものである。凹部40は、第2ベース基板11を貫通する貫通孔とされていると共に、シールリング12の内側において四隅が丸み帯びた平面視正方形状に形成されている。
(圧電振動片)
前記圧電振動片3は、水晶、タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウム等の圧電材料から形成された音叉型の振動片であり、所定の電圧が印加されたときに振動するものである。この圧電振動片3は、長さ方向Lに沿って互いに平行に延在し、延在方向における先端側が、基端側を固定端として振動する自由端とされた一対の振動腕部30、31と、一対の振動腕部30、31の各基端30b、31bが一体に接続固定された幅方向Wに延びる基部32と、一対の振動腕部30、31の間において基部32に接続され、基部32から振動腕部30、31と同じ側に延びる支持腕部33と、を備えている。
なお、圧電振動片3の形状はこれに限定されるものではなく、例えば振動腕部30、31が長さ方向Lに対して最大で5度程度傾斜して延びているような形状であってもよい。かかる構成によれば、振動腕部30、31の先端と、それを収容するパッケージの内壁との干渉を回避することができる。すなわち、基部の幅方向Wに離間して設けられる振動腕部30、31があり、その間に支持腕部33が設けられるような形状であれば、圧電振動片3の形状は特に限定されるものではない。
一対の振動腕部30、31は、例えば、先端30a、31a側の幅寸法が基端30b、31b側に比べて拡大されたハンマーヘッドタイプであって、振動腕部30、31の先端30a、31a側の重量および振動時の慣性モーメントが増大させられている。これによって、振動腕部30、31は振動し易くなり、振動腕部30、31の長さを短くすることができ、小型化が図られている。
なお、一対の振動腕部30、31は、ハンマーヘッドタイプに限定されるものではない。
一対の振動腕部30、31は、厚さ方向Tの両表面である両主面30c、31c上に、振動腕部30、31の長さ方向(延在方向)Lに沿ってそれぞれ形成された溝部37を備えている。溝部37は、例えば、振動腕部30、31の基端30b、31b側から長さ方向Lのほぼ中央付近に至る間に形成されている。
図5は、圧電振動片のマウント面側の平面図である。
また、同図に示すように、一対の振動腕部30、31は、これら振動腕部30、31を幅方向Wに振動させる第1及び第2の2系統の励振電極35、36を、圧電材料からなる圧電体(圧電板34)の表面上に備えている。第1の励振電極35及び第2の励振電極36は、一対の振動腕部30、31の外表面上に互いに電気的に絶縁された状態でパターニングされ、一対の振動腕部30、31を所定の周波数で振動させることができるように配設されている。
以下に、詳細する。
図6は、図5のB−B線に沿う断面図である。
同図に示すように、例えば、第1の励振電極35は、主に、一方(図6の右側)の振動腕部30の溝部37上と、他方(図6の左側)の振動腕部31の両側面31d上とに、それぞれ振動腕部30、31の延在方向である長さ方向Lに沿って連続して設けられている。また、第2の励振電極36は、主に、一方(図6の右側)の振動腕部30の両側面30d上と、他方(図6の左側)の振動腕部31の溝部37上とに、それぞれ振動腕部30、31の延在方向である長さ方向Lに沿って連続して設けられている。
図5に示すように、支持腕部33の厚さ方向に対向する2つの表面のうち一方の表面33a(以下、この表面を「マウント面」という)上には、圧電振動片3をパッケージ2に実装する際のマウント部として、一対のマウント電極38A、38Bが設けられている。これら一対のマウント電極38A、38Bは、長さ方向Lに離間して配置されており、第1のマウント電極38Aは支持腕部33の基端側に配置され、第2のマウント電極38Bは支持腕部33の先端側に配置されている。この実施形態では、2つのマウント電極38A、38Bは、支持腕部33の幅寸法よりも小さいものとされ、支持腕部33の幅方向Wの中央に配置されている。
図7は、圧電振動片の反マウント面側の平面図である。
図5及び図7に示すように、支持腕部33から基部32を経由して各振動腕部30、31に至る経路には、各マウント電極38A、38Bと各系統の励振電極35、36とをそれぞれ接続する第1の系統の引き回し電極35a、35bと第2の系統の引き回し電極36a〜36fとが設けられている。
まず、第1の系統の引き回し電極について述べる。
図5に示すように、第1の系統の引き回し電極は、基部32の表面に形成された引き回し電極35aと、支持腕部33のマウント面33aの幅方向Wの中央に形成された長さ方向に沿った引き回し電極35bとにより構成されている。このように構成された第1の系統の引き回し電極35a、35bを介し、第1の励振電極35と第1のマウント電極38Aとの間が電気的に接続されている。
次に、第2の系統の引き回し電極について述べる。
図5及び図7に示すように、第2の励振電極36と第2のマウント電極38Bとの間は、第2の系統の引き回し電極36a〜36fを介して接続されている。
より具体的に説明する。
図9は、図7のD部の拡大斜視図である。
同図に示すように、第2の系統の引き回し電極は、振動腕部30の内側の側面から基部32の内側面にわたる範囲に形成された引き回し電極36aを有している。その引き回し電極36aに連続させて、支持腕部33の他方の表面33b(以下、この表面を「反マウント面」という)上に支持腕部33の幅方向Wに延ばして引き回し電極36bが形成されている。とまた、支持腕部33の反マウント面33b上の幅方向Wの中央の位置に、長さ方向に沿って引き回し電極36cが形成されている。
図8は、図5のC部の拡大斜視図である。
また、図8に示すように、第2の系統の引き回し電極は、第2のマウント電極38Bに接続された点を始点にして、その始点からマウント面33a上に支持腕部33の幅方向Wに延ばして形成された引き回し電極36fを有している。それに連続させて、次に支持腕部33の幅方向の側端面(幅方向で対向する側面)に該側端面を厚さ方向Tに横断する引き回し電極36eが形成されている。さらに、それに連続させて、次に支持腕部33の反マウント面33b上に回り込ませて引き回し電極36dが形成されている。そして、その引き回し電極36dの先端が、支持腕部33の反マウント面33b上の幅方向中央位置に長さ方向に沿って延在する引き回し電極36cの先端に接続されている。
このように、第2の系統の引き回し電極は、引き回し電極36a〜36fによって構成されている。そして、第2の系統の引き回し電極36b〜36fのうちの、少なくとも第1のマウント電極38Aの付近を通過する領域の引き回し電極36cが、第1のマウント電極38Aの付近を迂回するために(後述の導電性接着剤の接合領域Pを迂回するために)、マウント面33aと反対側つまり反マウント面33b側に形成されている。
なお、第1のマウント電極38Aから第1の系統の引き回し電極35a、35bを経由して第1の励振電極35まで至る導電部は、連続してパターニングされることによって形成されている。また、第2のマウント電極38Bから第2の系統の引き回し電極36a〜36fを経由して第2の励振電極36まで至る導電部は、連続してパターニングされることによって形成されている。
また、図5に示すように、支持腕部33のマウント面33a上には、第1のマウント電極38Aを含むように導電性接着剤(導電性接合材)の塗布領域(接合領域)Pが設定されている。この場合の塗布領域Pは、支持腕部33のマウント面33aの幅方向Wの全域にわたって設定されている。第2のマウント電極38B側についても図示しないが、支持腕部33のマウント面33aの幅方向Wの全域にわたって、第2のマウント電極38Bを含む導電性接着剤(導電性接合材)の塗布領域(接合領域)が設定されている。
そして、このように構成された圧電振動片3が、気密封止されたパッケージ2のキャビティC内に収容され、圧電振動片3の支持腕部33のマウント面33aに設けられた2つのマウント電極38A、38Bが、パッケージ2の第2ベース基板11の実装面11aに設けられた2つの電極パッド20A、20Bにそれぞれ導電性接着剤を介して電気的及び機械的に接合されている。
これにより、圧電振動片3は、支持腕部33により第2ベース基板11の実装面11a上から浮いた状態で支持され、基部32を介して、一対の振動腕部30、31の基端30b,31b側が片持ち支持される。
そして、外部電極21A、21Bに所定の電圧が印加されると、一対の励振電極35、36に電流が流れ、これら励振電極35、36同士の相互作用により一対の振動腕部30、31が、例えば互いに接近、離間する方向(幅方向W)に所定の共振周波数で振動する。この一対の振動腕部30、31の振動は、時刻源、制御信号のタイミング源やリファレンス信号源などとして用いられる。
なお、マウント電極38A、38Bを電極パッド20A、20Bに接合する導電性接合材として、導電性接着剤の代わりに金属バンプを使用することも可能である。導電性接着剤と金属バンプの共通点は、接合初期の段階において流動性を持ち、接合後期の段階において固化して接合強度を発現する性質の導電性接合材であるということである。
以上の構成の圧電振動片3及び圧電振動子1では、支持腕部33の先端側に位置する第2のマウント電極38Bに接続された支持腕部33上の第2の系統の引き回し電極36cが、少なくとも第1のマウント電極38Aの導電性接着剤の塗布領域P(第1のマウント電極38Aの付近を通過する領域)を迂回するために、支持腕部33の厚さ方向の他方の表面(反マウント面33b)に形成されている。従って、第1のマウント電極38A及び第2のマウント電極38Bをそれぞれパッケージ2側の電極パッド20A、20Bに導電性接着剤を介して接合する際に、第1のマウント電極38Aに導通する導電性接着剤が押し潰されて濡れ広がり、第2のマウント電極38Bに接続された引き回し電極36cに接触して両マウント電極38A、38Bが短絡するリスクを減らすことができる。特に、第1のマウント電極38Aを接合するための導電性接着剤が、接合の際に押し潰されて濡れ広がり、支持腕部33の側端面に回り込んだ場合であっても、第1のマウント電極38Aに導通する導電性接着剤が第2の系統の引き回し電極36cに接触するリスクを減らせるので、電極38A、38B間の短絡を防ぎながらパッケージ2に対する実装強度を高めることができる。
また、第2の系統の引き回し電極36f、36e、36dが、支持腕部33の幅方向Wの側端面を経由して、支持腕部33の厚さ方向の他方の表面(反マウント面33b)に回り込んでいるので、無理のない経路で引き回し電極36c〜36fを形成することができる。
また、支持腕部33の厚さ方向の他方の表面(反マウント面33b)に形成された第2の系統の引き回し電極36cの位置が、前記他方の表面の幅方向中央に設定されている。このため、一方の表面(マウント面33a)に配置された導電性接着剤が支持腕部33の側端面に回り込んだ場合であっても、その回り込んだ側端面から一番遠い位置に第2の系統の引き回し電極36cが位置することになる。従って、第1のマウント電極38Aに導通する導電性接着剤と第2の系統の引き回し電極36cとの短絡リスクを一層減らすことができる。
更に、上述のように、支持腕部33の幅方向全域に導電性接着剤による塗布領域Pが設定されていることによって、支持腕部33のできるだけ広い範囲に導電性接着剤を塗布してパッケージ2と支持腕部33とを接合できる。このため、パッケージ2に対する圧電振動片3の実装強度を高めることができる。
なお、この場合において、塗布領域Pを、支持腕部33の幅方向の2つの側端面まで延在させてもよい。このように構成することにより、導電性接着剤の塗布範囲が広がり、パッケージ2に対する圧電振動片3の実装強度を、さらに高めることができる。
(発振器)
次に、本発明の実施形態の圧電振動子を使用した発振器の例について、図10を参照しながら説明する。
図10は、上述した圧電振動子を使用した発振器を示す構成図である。
同図に示すように、発振器100は、前記圧電振動子1を、集積回路101に電気的に接続された発振子として使用したものである。
この発振器100は、コンデンサ等の電子部品102が実装された基板103を備えている。基板103には、発振器用の上述した集積回路101が実装されており、この集積回路101の近傍に、圧電振動子1が実装されている。これら電子部品102、集積回路101および圧電振動子1は、図示しない配線パターンによってそれぞれ電気的に接続されている。なお、各構成部品は、図示しない樹脂によりモールドされている。
このように構成された発振器100において、圧電振動子1に電圧を印加すると、この圧電振動子1内の圧電振動片が振動する。この振動は、圧電振動片が有する圧電特性により電気信号に変換されて、集積回路101に電気信号として入力される。入力された電気信号は、集積回路101によって各種処理がなされ、周波数信号として出力される。これにより、圧電振動子1が発振子として機能する。
また、集積回路101の構成を、例えば、RTC(リアルタイムクロック)モジュール等を要求に応じて選択的に設定することで、時計用単機能発振器等の他、当該機器や外部機器の動作日や時刻を制御したり、時刻やカレンダー等を提供したりする機能を付加することができる。
このように、本発振器100によれば、上述した圧電振動子1を備えているので、同様に振動漏れを有効に抑えることのできる発振器100とすることができる。
(電子機器)
次に、本発明の実施形態の圧電振動子を使用した電子機器の例について、図11を参照して説明する。
図11は、上述した圧電振動子を使用した電子機器を示す構成図である。
同図に示すように、電子機器は、前記圧電振動子1を使用した携帯情報機器110、例えば、携帯電話に代表されるものであり、従来技術における腕時計を発展、改良したものである。外観は腕時計に類似し、文字盤に相当する部分に液晶ディスプレイを配し、この画面上に現在の時刻等を表示させることができるものである。また、通信機として利用する場合には、手首から外し、バンドの内側部分に内蔵されたスピーカおよびマイクロフォンによって、従来技術の携帯電話と同様の通信を行うことが可能である。しかしながら、従来の携帯電話と比較して、格段に小型化および軽量化されている。
次に、本携帯情報機器110の構成について説明する。この携帯情報機器110は、図11に示すように、圧電振動子1と、電力を供給するための電源部111とを備えている。電源部111は、例えば、リチウム二次電池からなっている。この電源部111には、各種制御を行う制御部112と、時刻等のカウントを行う計時部113と、外部との通信を行う通信部114と、各種情報を表示する表示部115と、それぞれの機能部の電圧を検出する電圧検出部116とが並列に接続されている。そして、電源部111によって、各機能部に電力が供給されるようになっている。
制御部112は、各機能部を制御して音声データの送信および受信、現在時刻の計測や表示等、システム全体の動作制御を行う。また、制御部112は、予めプログラムが書き込まれたROMと、このROMに書き込まれたプログラムを読み出して実行するCPUと、このCPUのワークエリアとして使用されるRAM等とを備えている。
計時部113は、発振回路、レジスタ回路、カウンタ回路およびインターフェース回路等を内蔵する集積回路と、圧電振動子1とを備えている。圧電振動子1に電圧を印加すると圧電振動片が振動し、この振動が水晶の有する圧電特性により電気信号に変換されて、発振回路に電気信号として入力される。発振回路の出力は二値化され、レジスタ回路とカウンタ回路とにより計数される。そして、インターフェース回路を介して、制御部112と信号の送受信が行われ、表示部115に、現在時刻や現在日付或いはカレンダー情報等が表示される。
通信部114は、従来の携帯電話と同様の機能を有し、無線部117、音声処理部118、切替部119、増幅部120、音声入出力部121、電話番号入力部122、着信音発生部123および呼制御メモリ部124を備えている。
無線部117は、音声データ等の各種データを、アンテナ125を介して基地局と送受信のやりとりを行う。音声処理部118は、無線部117又は増幅部120から入力された音声信号を符号化および複号化する。増幅部120は、音声処理部118又は音声入出力部121から入力された信号を、所定のレベルまで増幅する。音声入出力部121は、スピーカやマイクロフォン等からなり、着信音や受話音声を拡声したり、音声を集音したりする。
また、着信音発生部123は、基地局からの呼び出しに応じて着信音を生成する。切替部119は、着信時に限って、音声処理部118に接続されている増幅部120を着信音発生部123に切り替えることによって、着信音発生部123において生成された着信音が増幅部120を介して音声入出力部121に出力される。
なお、呼制御メモリ部124は、通信の発着呼制御に係るプログラムを格納する。また、電話番号入力部122は、例えば、0から9の番号キーおよびその他のキーを備えており、これら番号キー等を押下することにより、通話先の電話番号等が入力される。
電圧検出部116は、電源部111によって制御部112等の各機能部に対して加えられている電圧が、所定の値を下回った場合に、その電圧降下を検出して制御部112に通知する。このときの所定の電圧値は、通信部114を安定して動作させるために必要な最低限の電圧として予め設定されている値であり、例えば、3V程度となる。電圧検出部116から電圧降下の通知を受けた制御部112は、無線部117、音声処理部118、切替部119および着信音発生部123の動作を禁止する。特に、消費電力の大きな無線部117の動作停止は、必須となる。更に、表示部115に、通信部114が電池残量の不足により使用不能になった旨が表示される。
すなわち、電圧検出部116と制御部112とによって、通信部114の動作を禁止し、その旨を表示部115に表示することができる。この表示は、文字メッセージであっても良いが、より直感的な表示として、表示部115の表示面の上部に表示された電話アイコンに、×(バツ)印を付けるようにしても良い。
なお、通信部114の機能に係る部分の電源を、選択的に遮断することができる電源遮断部126を備えることで、通信部114の機能をより確実に停止することができる。
このように、本携帯情報機器110によれば、上述した圧電振動子1を備えているので、同様に振動漏れを有効に抑えることのできる携帯情報機器110とすることができる。
(電波時計)
次に、本発明の実施形態の圧電振動子を使用した電波時計について、図12を参照して説明する。
図12は、上述した圧電振動子を使用した電波時計を示す構成図である。
同図に示すように、電波時計130は、フィルタ部131に電気的に接続された圧電振動子1を備えたものであり、時計情報を含む標準の電波を受信して、正確な時刻に自動修正して表示する機能を備えた時計である。
日本国内には、福島県(40kHz)と佐賀県(60kHz)とに、標準の電波を送信する送信所(送信局)があり、それぞれ標準電波を送信している。40kHz若しくは60kHzのような長波は、地表を伝播する性質と、電離層と地表とを反射しながら伝播する性質とを併せもつため、伝播範囲が広く、上述した2つの送信所で日本国内を全て網羅している。
以下、電波時計130の機能的構成について詳細に説明する。
アンテナ132は、40kHz若しくは60kHzの長波の標準電波を受信する。長波の標準電波は、タイムコードと呼ばれる時刻情報を、40kHz若しくは60kHzの搬送波にAM変調をかけたものである。受信された長波の標準電波は、アンプ133によって増幅され、複数の圧電振動子1を有するフィルタ部131によって濾波、同調される。
本電波時計130に使用する圧電振動子1は、上述した搬送周波数と同一の40kHzおよび60kHzの共振周波数を有する水晶振動子部138、139をそれぞれ備えている。
さらに、濾波された所定周波数の信号は、検波、整流回路134により検波復調される。続いて、波形整形回路135を介してタイムコードが取り出され、CPU136でカウントされる。CPU136では、現在の年、積算日、曜日、時刻等の情報を読み取る。読み取られた情報は、RTC137に反映され、正確な時刻情報が表示される。
搬送波は、40kHz若しくは60kHzであるから、水晶振動子部138、139は、上述した音叉型の構造を持つ振動子が好適である。
なお、上述の説明は、日本国内の例で示したが、長波の標準電波の周波数は、海外では異なっている。例えば、ドイツでは77.5KHzの標準電波が用いられている。従って、海外でも対応可能な電波時計130を携帯機器に組み込む場合には、さらに日本の場合とは異なる周波数の圧電振動子1を必要とする。
このように、本電波時計130によれば、上述した圧電振動子1を備えているので、同様に振動漏れを有効に抑えることのできる電波時計130とすることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこれら実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、第1ベース基板10及び第2ベース基板11の2枚の基板でベース基板を構成したが、1枚の基板でベース基板を構成し、実装面11aに凹部40を形成しても構わない。但し、上述したように、第1ベース基板10及び第2ベース基板11の2枚基板構成とすることが好ましい。この場合には、第2ベース基板11に貫通孔を形成した後、両ベース基板を接合することで凹部40を容易に形成できるので、凹部形成に費やす工程及び時間を低減できる。
また、上述した実施形態では、マウント電極38A、38Bをパッケージ2側の電極パッド20A、20Bに導電性接着剤を用いて接着するときの塗布領域について、支持腕部33の幅方向の全域であると説明した。しかしこれは、必ずしも接着剤を支持腕部33の幅方向全域に塗布することを指すものではない。もちろん、接着剤を支持腕部33の幅方向全域に塗布することで幅方向全域を塗布領域としてもよいが、塗布自体は幅方向全域でなくても、実装時に接着剤が押し潰されて幅方向全域に広がり、結果として幅方向全域が塗布領域となる場合もある。従って、導電性接着剤の塗布領域を特に規定するものではない。
このことに鑑み、上記の圧電振動片3は、支持腕部33の先端側に位置する第2のマウント電極38Bに接続された支持腕部33上の第2の系統の引き回し電極36cが、少なくとも第1のマウント電極38Aの導電性接着剤の塗布領域P(第1のマウント電極38Aの付近を通過する領域)を迂回するために、支持腕部33の厚さ方向の他方の表面(反マウント面33b)に形成されていると説明したが、塗布領域Pとは、導電性接着剤が濡れ広がると想定される範囲全体の領域をいう。換言すれば、第2の系統の引き回し電極36cは、導電性接着剤との接触を回避可能なように、支持腕部33の厚さ方向の他方の表面(反マウント面33b)に形成されている。
また、圧電振動片3の振動腕部30、31の基端側の幅方向側部や支持腕部33の基端側の幅方向側部に凹部を形成して、振動腕部30、1から支持腕部33に伝達される振動を減衰させ易くすることもできる。こうすることで、圧電振動片3からパッケージ2側へ振動漏れ(振動エネルギーの漏洩)を防止することができ、圧電振動片3の共振周波数の安定を図ることができる。
1…圧電振動子、2…パッケージ、3…圧電振動片、20A,20B…電極パッド、30,31…振動腕部、30a,31a…先端、30b,31b…基端、32…基部、33…支持腕部、33a…マウント面(一方の表面)、33b…反マウント面(他方の表面)、38A…第1のマウント電極、38B…第2のマウント電極、35…第1の励振電極、36…第2の励振電極、35a,35b…引き回し電極、36a〜36f…引き回し電極、P…塗布領域、L…長さ方向、W…幅方向、T…厚さ方向

Claims (7)

  1. 一対の振動腕部と、
    前記一対の振動腕部の各基端側が固定された基部と、
    前記一対の振動腕部の間において前記基部に接続され、該基部から前記一対の振動腕部と同じ側に延びる支持腕部と、
    前記振動腕部に形成された励振電極と、
    前記支持腕部の同一表面において前記支持腕部の長さ方向に離間して配置されており、基板上の電極パッドに対して導電性接合剤を介して接合される2つのマウント電極と、
    前記基部を経由して前記マウント電極と前記励振電極とを接続する第1、第2の引き回し電極と、
    を有する圧電振動片において、
    前記2つのマウント電極のうち、前記支持腕部の先端側に配置される一方のマウント電極に接続する前記第1の引き回し電極は、前記支持腕部の裏面を通過して、前記一方のマウント電極と前記励振電極とを接続していることを特徴とする圧電振動片。
  2. 前記第1の引き回し電極は、前記支持腕部の裏面であって、かつ他方のマウント電極に接合する前記導電性接合剤の対向領域を通過して、前記一方のマウント電極と前記励振電極とを接続していることを特徴とする請求項1に記載の圧電振動片。
  3. 前記第1の引き回し電極は、前記支持腕部の側面を経由して、前記支持腕部の表面から裏面へ引き回されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧電振動片。
  4. 前記他方のマウント電極に接合する前記導電性接合剤は、前記支持腕部の幅方向全域にわたって接合していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の圧電振動片。
  5. 前記マウント電極は、前記支持腕部の表面において、前記支持腕部の幅方向全域にわたって形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の圧電振動片。
  6. 前記導電性接合剤は、前記支持腕部の表面に加え、前記支持腕部の側面に対しても接合していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の圧電振動片。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の圧電振動片が、気密封止されたパッケージのキャビティ内に収容され、
    キャビティを構成する基板上の前記電極パッドに、前記2つのマウント電極が前記導電性接合剤を介して接合されていることを特徴とする圧電振動子。
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