JP2015169691A - 走査型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 調光時における表示のコントラスト低下を招く虞のないヘッドアップディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】 レーザー光Cを発するレーザー光源11と、このレーザー光源11から出射したレーザー光Cの偏光軸角度を変化させる液晶素子14と、この液晶素子14が出射したレーザー光Cを走査して表示画像Dを生成するMEMSスキャナ21と、液晶素子14からMEMSスキャナ21へと至るレーザー光Cの光路中に配設される反射型偏光板100とを有し、反射型偏光板100は、レーザー光Cの光軸に対し傾斜するように配置され、反射型偏光板100を透過不可能なレーザー光Cを反射光Mとして所定の方向に反射させる機能を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、走査型表示装置に関するものであり、特にレーザー光源から出た光を光走査によって表示画像として表示する走査型表示装置に関するものである。
車両の運転手が運転中に視線をほとんど動かさずに車両情報(車速情報や走行距離情報等)を読み取れるようにするため、車両のフロントガラスの前方に車両情報を表示させるための走査型表示装置を内蔵したヘッドアップディスプレイが種々提案されている。 ヘッドアップディスプレイは、一般的に車両のインストルメントパネル内に搭載されており、このヘッドアップディスプレイが投射する表示光を車両のフロントガラスに出射し、この出射によって得られた表示像(虚像)を車両の運転者に視認させるものである。これにより車両の運転者は、虚像を風景と重畳させて観察することができる。
例えば走査型表示装置の表示源として、下記特許文献1に記載されているように半導体レーザーを適用したものが知られている。この特許文献1に記載の走査型表示装置は、半導体レーザーと、走査系と、スクリーンとから主に構成され、半導体レーザーが出射したレーザー光を走査系でスクリーンに向け走査して表示画像を生成するものであり、当該表示画像が表示光としてフロントガラスに出射されることで、運転者が虚像を風景と重畳させて観察することができる。
特開2013−15738号公報
ところで、走査型表示装置を内蔵したヘッドアップディスプレイを車両に搭載するような場合、車両の運転手が、昼間などの明るい環境だけではなく夜間などの暗い環境であっても、明瞭、且つ、適切な輝度の表示を見ることができる必要がある。そのため、ヘッドアップディスプレイの外部の明るさ(外部照度)に合わせて前記表示画像の表示輝度を大きく変化させる必要がある。
例えば、昼間などの明るい環境下でも表示が見えるためにヘッドアップディスプレイの表示する表示画像の輝度は、最大輝度で1平方メートルあたり数千から数万カンデラ以上が要求され、一方、夜間などの暗い環境下では、表示の眩しさが運転の妨げにならないような最小輝度として1平方メートルあたり数カンデラが要求される。
このような最小輝度を達成する手段として、上述した特許文献1に記載の走査型表示装置では、レーザー光の偏光状態を液晶素子で制御することにより、偏光板で減光し、調光を行う手法が開示されている。しかしながら、一般的に当該偏光板に広く使用されているヨウ素系や染料系といった光吸収型の有機系偏光板を用いた場合、エネルギー密度の高いレーザービーム(レーザー光)が透過されない方向の偏光状態で偏光板に照射されると、偏光板が焼けてしまうという問題がある。
また、反射型偏光板を用いて、当該反射型偏光板をレーザービームの光路に対して鉛直方向に配置した場合、調光時に反射された反射光が再度、液晶素子を照射し、液晶素子の劣化を早めてしまうという問題があった。さらに、戻り光が迷光となって調光時における表示のコントラスト低下を招く虞があり、更なる改良の余地が残されていた。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、調光時における表示のコントラスト低下を招く虞のない走査型表示装置の提供を目的とするものである。
本発明は、レーザー光を発するレーザー光源と、前記レーザー光源から出射した前記レーザー光の偏光軸角度を変化させる偏光制御素子と、前記偏光制御素子が出射した前記レーザー光を走査して表示画像を生成する走査部と、前記偏光制御素子から前記走査部へと至る前記レーザー光の光路中に配設される反射型偏光部材とを有し、前記反射型偏光部材は、前記レーザー光の光軸に対し傾斜するように配置され、前記反射型偏光部材を透過不可能な前記レーザー光を反射光として所定の方向に反射させる機能を備えていることを特徴とする。
また本発明は、前記所定の方向には、前記反射光が照射される被光照射部が設けられていることを特徴とする。
また本発明は、前記反射光が照射される前記所定の方向に位置する被光照射部と、前記反射型偏光部材を保持するように前記被光照射部と前記反射型偏光部材との間に位置する保持部とを有する保持部材を備え、前記保持部には、前記レーザー光を前記反射型偏光部材へと通過させるための開口部が設けられ、前記被光照射部と前記保持部とで囲まれた空洞領域は閉塞空間部として設けられることを特徴とする。
また本発明は、前記被光照射部と前記反射型偏光部材との間には、前記反射光を減光させるための円偏光板あるいは吸収型偏光板が設けられていることを特徴とする。
また本発明は、前記閉塞空間部と前記被光照射部との境界部分となる前記被光照射部の第1内壁部には、前記反射光を減光させるための減光部が設けられていることを特徴とする。
また本発明は、前記閉塞空間部と前記保持部との境界部分となる前記保持部の第2内壁部には、黒色着色部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、初期の目的を達成でき、調光時における表示のコントラスト低下を招く虞のない走査型表示装置を提供できる。
本発明の第1実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置を示す概観図。 同第1実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置の構成図。 同第1実施形態による走査型表示装置と透過型スクリーンの構成を説明する概略平面図。 同第1実施形態による走査型表示装置の断面図。 同第1実施形態による反射型偏光部材と保持部材とを示す断面図。 同第1実施形態によるレーザー光の偏光を制御した調光方法を示す図。 同第1実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置の電気的構成を示すブロック図。 同第1実施形態の変形例による反射型偏光部材と保持部材とを示す断面図。 同第1実施形態の他の変形例による反射型偏光部材と保持部材とを示す断面図。 本発明の第2実施形態による反射型偏光部材と保持部材とを示す断面図。 同第2実施形態の変形例による反射型偏光部材と保持部材とを示す断面図。 同第2実施形態の変形例による反射型偏光部材と保持部材とを示す断面図。
(第1実施形態)以下、図1〜図7に基づいて、本発明の走査型表示装置をヘッドアップディスプレイ装置(HUD装置)に適用した一実施形態について説明する。
本実施形態によるHUD装置1は、図1に示すように車両2のダッシュボード内に設けられ、生成した表示画像D(図2参照)を表す表示光Lをウインドシールド3で反射させることにより、車両運転者4に車両情報を表す表示画像Dの虚像Vを視認させる装置である。これにより、車両運転者4は、その視認領域(アイボックス)において、表示画像Dを虚像Vとして視認することができる。
HUD装置1は、図2に示すように合成レーザー光発生装置としての走査型表示装置Pと、透過スクリーン60と、反射部70と、ハウジング80と、外光検出部90とを備えている。
走査型表示装置Pは、図3、図4に示すように光源モジュール10と、表示デバイスモジュール20と、ペルチェ素子30と、金属材料によって形成された表示用筐体(筐体)40と、ヒートシンク50と、反射型偏光板(反射型偏光部材)100と、保持部材101とから主に構成されている。
光源モジュール10は、R、G、Bの三原色のレーザー光を合波して1本の合成レーザー光C(以下、単にレーザー光Cと言う)を出射するものであり、レーザーダイオード(レーザー光源)11と、集光光学系12と、偏光部材13と、液晶素子(偏光制御素子)14と、ダイクロイックミラー15と、温度検出素子16とを備えている。この場合、光源モジュール10は、表示用筐体40と同様に金属材料によって形成された光源用筐体17に固定されている。
レーザーダイオード11は、半導体レーザー(Laser Diode)であり、赤色のレーザー光Rを発する赤色レーザーダイオード11rと、緑色のレーザー光Gを発する緑色レーザーダイオード11gと、青色のレーザー光Bを発する青色レーザーダイオード11bとから構成される。
レーザーダイオード11r、11g、11bの各々は、ダイクロイックミラー15から出射されるレーザー光R、G、Bの各々の偏光軸(電場振動方向)が略一致するように配設される。また、レーザーダイオード11は、光源用筐体17に対して良好な熱伝導性を有するように固定保持される。
集光光学系12は、レーザーダイオード11r、11g、11bの各々に対応するように設けられた集光レンズ12r、12g、12bを備える。
集光レンズ12rは、赤色レーザーダイオード11rから出射されたレーザー光Rが所望の位置に結像するように収差補正されたレンズであり、発散するレーザー光Rを収束光に変換する。なお、集光レンズ12gと緑色レーザーダイオード11g、集光レンズ12bと青色レーザーダイオード11bの対応関係についても同様である。
偏光部材13は、レーザー光R、G、Bの光路上に配置され、特定の偏光軸角度の光のみを透過させ、それ以外の光を反射可能な反射型の偏光板、あるいはそれ以外の光を吸収可能な吸収型の偏光板からなるものである。
液晶素子(偏光制御素子)14は、後述する液晶制御部からの制御データに基づいて印加電圧が制御され、レーザーダイオード11r、11g、11bから出射したレーザー光R、G、Bの偏光軸角度を任意(あらゆる角度)に変化させるものである。
また液晶素子14は、各波長のレーザー光R、G、Bに対応する液晶セル(偏光制御可能領域)14r、14g、14bを有しており、液晶セル14r、14g、14bは各々独立に制御することが可能である。
かかる構成により、RGB等の異なる波長及びレーザーダイオード11の個体差を考慮し、レーザーダイオード11毎に液晶素子14の偏光軸角度を制御することができる。また、本例における液晶素子14としては例えばTN(Twisted Nematic)液晶を適用とすることができる。以下、液晶素子14をTN液晶と仮定して説明する。
なお、上述した偏光部材13と液晶素子14は、反射型偏光板100と対をなすように作用し、走査型表示装置Pの調光機能を担うものである。
ダイクロイックミラー15は、誘電体の多層膜等の薄膜が鏡面に形成された鏡でそれぞれ構成され、レーザー光R、G、B毎の光路上に配置されたダイクロイックミラー15r、15g、15bで構成される。このダイクロイックミラー15r、15g、15bは、レーザーダイオード11r、11g、11bの各々から出射されたレーザー光R、G、Bを反射または透過させ、このレーザー光R、G、Bを1本のレーザー光Cに合波して出射するものである。
具体的に説明すると、ダイクロイックミラー15rは、集光レンズ12rからのレーザー光Rの進行方向に位置し、光の進行方向に対して所定の角度をもって配設される。これにより、レーザー光Rを表示デバイスモジュール20(反射型偏光板100側)に向けて反射する。
また、ダイクロイックミラー15gは、集光レンズ12gとダイクロイックミラー15rからの光の進行方向に位置し、各々の光の進行方向に対して所定の角度をもって配設される。これにより、レーザー光Rを表示デバイスモジュール20(反射型偏光板100側)に透過し、レーザー光Gを表示デバイスモジュール20(反射型偏光板100側)に向けて反射する。すなわち、ダイクロイックミラー15gは、レーザー光Rとレーザー光とGを合波する。
さらに、ダイクロイックミラー15bは、集光レンズ12bとダイクロイックミラー15gからの光の進行方向に位置し、各々の光の進行方向に対して所定の角度をもって配設される。これにより、合波されたレーザー光R、Gを表示デバイスモジュール20(反射型偏光板100側)に透過し、レーザー光Bを表示デバイスモジュール20(反射型偏光板100側)に向けて反射する。すなわち、ダイクロイックミラー15bは、レーザー光R、Gとレーザー光Bをさらに合波する。
温度検出素子16は、例えばレーザーダイオード11の温度を間接的または直接的に監視するサーミスタからなるものである。なお、温度検出素子16は、レーザーダイオード11を構成するレーザーダイオード11r、11g、11bのうち代表的な1つのレーザーダイオードの温度を監視するように配設されていてもよいし、個々のレーザーダイオード11r、11g、11b毎に配設されていてもよい。
光源用筐体17は、図示しない熱伝導シートを介してペルチェ素子30の温度制御面31と良好な熱伝導性を有するように熱的に接続され、適宜固定手段を用いて表示用筐体40と強固に固定される。
また温度制御面31とは反対側となるペルチェ素子30の廃熱面32は、図示しない熱伝導シートを介して表示用筐体40と良好な熱伝導性を有するように熱的に接続される。なお、本例の場合、表示用筐体40と光源用筐体17とは適宜固定手段を用いて強固に固定されることになるが、表示用筐体40と光源用筐体17との間で、ペルチェ素子30を介さない熱伝導が極力発生しないように配慮する必要がある。
このように、レーザーダイオード11r、11g、11bから出射されたレーザー光R、G、Bは1本のレーザー光Cとして合波される。この光源モジュール10によって生成された合成レーザー光Cは、表示デバイスモジュール20側(反射型偏光板100側)へと至る。
表示デバイスモジュール20は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)スキャナ21と、ミラー22と、モニタセンサ23とを備え、デバイス用筐体24に固定されている。
走査部としてのMEMSスキャナ21は、光源モジュール10(液晶素子14)が出射したレーザー光Cを走査して、透過スクリーン60に表示画像Dを生成するものである。
ミラー22は、主に光源モジュール10が出射したレーザー光CをMEMSスキャナ21のミラー面に向けて反射するものである。なお、ミラー22は、その反射率が予め調整されており、レーザー光Cの数パーセントの光はミラー22を透過してモニタセンサ23の受光面に入射する。なお、デバイス用筐体24は、表示用筐体40と適宜固定手段を用いて強固に固定されている。
モニタセンサ23は、レーザー光R、G、Bの個々の光強度を検出し、この検出した光強度のアナログ信号を後述するマイコンに出力する。このモニタセンサ23の設置箇所は光強度を所定値以上検出可能であれば、あらゆる箇所に設置することができる。
反射型偏光板100は、光源モジュール10(液晶素子14)から表示デバイスモジュール20(MEMSスキャナ21)へと至る(向かう)レーザー光Cの光路中に配設され、ある特定の偏光軸角度の光のみを反射する反射型偏光板からなるものである。
この反射型偏光板100には、エネルギー密度の高いレーザー光Cが照射されることから、耐久性を考慮すると反射型偏光板100自体の材質としては、有機系材料ではなく無機系材料によって構成されることが望ましい。例えば、ここでの詳細図示は省略するが、ガラス等の透光性基板上にアルミの金属薄膜を形成し、微細なスリットを設けることにより偏光性能を発生させるワイヤーグリッド偏光板を反射型偏光板100として適用することができる。
保持部材101は、その表面が黒色アルマイト処理されたアルミニウム等の金属材を適用でき、反射型偏光板100を保持するホルダ(保持体)としての機能を有している。
また、保持部材101は、有底の枠体形状に形成され、図5に示すように表示用筐体40と当接するように表示用筐体40上に位置する平坦な平板形状からなる底壁部(光被照射部)102と、反射型偏光板100を保持するように底壁部102と反射型偏光板100との間に位置する略枠状立壁部からなる周壁部(保持部)103とを有し、底壁部102と周壁部103とで囲まれた空洞領域は閉塞空間部104として設けられる。
また、この場合、底壁部102は、後述する反射光が照射される所定の方向(図5中、矢印Z方向)に位置しており、底壁部102と閉塞空間部104との境界部分となる第1内壁面(第1内壁部)には、前記反射光を減光させるための減光部T1が設けられていることが望ましい。この減光部T1としては、例えば微少な凹凸からなる粗面等の艶消し処理部や、黒色着色部を適用することができる。さらに、閉塞空間部104と周壁部103との境界部分となる周壁部103の第2内壁面(第2内壁部)には、例えば黒色メッキ処理の施された黒色着色部T2が設けられていることが望ましい。
なお、以下の説明では、図5で示す周壁部103において、光源モジュール10側に位置する周壁部103箇所を第1周壁部105とし、表示デバイスモジュール20側に位置する周壁部103箇所を第2周壁部106と定義する。
第1周壁部105の上端側には、光源モジュール10から出射されるレーザー光Cを反射型偏光板100側へと通過させるための貫通孔形状からなる開口部105aが開口形成されている。そして、この場合、この開口部105aの上側となる第1周壁部105の前面箇所は、傾斜面形状からなる第1傾斜部105bとなっている。
一方、第2周壁部106は、その前面部が開口部105aの下端部と略同等の面上に位置し、当該前面部の表面には、第1傾斜部105bと同等の傾斜角度を有する傾斜面形状からなる第2傾斜部106aが設けられている。
ここで、第2傾斜部106aは、第1傾斜部105bの延長線上に位置しており、反射型偏光板100は、閉塞空間部104の開口端側を塞ぐように、その端部が各傾斜部105b、106aによって保持される構成となる。
これに伴い反射型偏光板100は、各傾斜部105b、106aを利用して、光源モジュール10から表示デバイスモジュール20側へと向かうレーザー光Cの光軸に対して傾斜するように配置される。また、本例の場合、各傾斜部105b、106a(各傾斜部105b、106a上に載置される反射型偏光板100)の傾斜角度は、レーザー光Cの光軸に対して略45度なっているが、これに限定されるものではない。
なお、106bは、反射型偏光板100の偏光透過軸とレーザー光Cの偏光軸角度とを一致させることを目的として設けられた凸形状からなるガイド部であり、このガイド部106bは第2傾斜部106a上に突出形成されている。予め前記偏光透過軸と一致するように外形加工された反射型偏光板100の外縁部をガイド部106bで保持し、反射型偏光板100が保持部材101に配置されることにより、反射型偏光板100の配設位置の精度を高めることができる。
透過スクリーン60は、拡散板、ホログラフィックディフューザ、マイクロレンズアレイ等から構成され、MEMSスキャナ21が走査したレーザー光R、G、Bを下面で受光して上面に表示画像Dを表示する(図2参照)。
反射部70は、透過スクリーン60の上面に表示された表示画像Dが、所望の位置に、所望の大きさで、虚像Vとして結ばれるように、透過スクリーン60からウインドシールド3へと至る光路経路中に設けられる光学系である。本例の場合、反射部70は、平面ミラー71と拡大ミラー72の2枚の鏡から構成されるが、その構成は任意である。
平面ミラー71は、平面状の全反射ミラー等であり、透過スクリーン60を透過した表示光Lを受ける位置に配置され、表示光Lを拡大ミラー72側に向けて反射させる。
拡大ミラー72は、例えば凹面鏡を適用することができ、平面ミラー71で反射された表示光Lを拡大ミラー72に備えられる凹面で反射させることで、表示光Lをウインドシールド3に向けて出射する。これにより結ばれる虚像Vの大きさは、表示画像Dが拡大された大きさのものになる。
ハウジング80は、硬質樹脂等から略箱型形状に形成され、上方に所定の大きさの開口窓部81を備え、その内部の適宜位置に走査型表示装置Pや透過スクリーン60、反射部70等を固定保持している。
開口窓部81には、この開口窓部81を塞ぐように光を透過可能な透光部82が取り付けられている。この透光部82は、アクリル等の透光性樹脂から湾曲形状に形成され、拡大ミラー72で反射された光を透過させる。
また、外光検出部90は、例えばフォトダイオードからなる外光検出素子を適用することができ、透光部82の下面側にて、表示光Lの光路を妨げないような箇所に設置される。この外光検出部90は、外光強度を検出し、この検出した外光強度のアナログ信号を後述するマイコンに出力する。なお、外光検出部90の設置箇所は、外光強度を所定値以上検出することが可能であれば、あらゆる箇所に設置することが可能である。
次に、図6を用いて、偏光部材13、液晶素子14、反射型偏光板100によってレーザー光R、G、Bの偏光を制御した調光方法について説明する。
図6は、偏光部材13、液晶素子14、反射型偏光板100を介し、レーザー光R、G、Bが透過する場合(図6(a)の状態)と、レーザー光R、G、Bが透過しない場合(図6(b)の状態)とを表した図である。なお、図6では、レーザー光R、G、Bのうちレーザー光Rについてのみ説明し、レーザー光G、Bについてはレーザー光Rの場合と同様なので、ここでの説明は省略する。
まず、レーザー光Rが透過する場合を図6(a)に基づいて説明する。図6(a)に示すように、レーザー光Rの偏光軸角度は偏光部材13によって限定され、偏光度が高められる。一般的に半導体レーザーは直線偏光性を有しているため、偏光部材13は、必要に応じて廃止することも可能である。
液晶セル14rを透過することにより、レーザー光Rの偏光軸角度は液晶セル14rへの入射時に対して90度回転し、液晶セル14rを出射する。この出射したレーザー光Rは、(ダイクロイックミラー15を経て)反射型偏光板100に入射するが、このときレーザー光Rの偏光軸角度は、反射型偏光板100の偏光透過軸と一致するため、レーザー光Rは減衰せずに反射型偏光板100を透過し、表示デバイスモジュール20へと至る。
このように液晶セル14rを透過したレーザー光Rの偏光軸角度が90度回転するのは、液晶セル14rに電圧を印加していない、もしくは液晶分子の配列が変化しない程度の低電圧を印加した場合である。なお、液晶セル14r、14g、14bは、それぞれ独立に電圧を印加することで、レーザー光R、G、Bの偏光軸角度を各々制御することができる。
次に、レーザー光Rが透過しない場合(液晶セル14rの印加電圧がオン状態の場合)を図6(b)に基づいて説明する。図6(b)に示すように、レーザー光Rの偏光軸角度はレーザー光Rの液晶セル14rへの入射時と同様の偏光軸角度を維持したまま液晶セル14rを出射する。
この出射したレーザー光Rは、(ダイクロイックミラー15を経て)反射型偏光板100に入射するが、このときレーザー光Rの偏光軸角度は、反射型偏光板100の偏光透過軸に対し直交している状態となるため、レーザー光Rは反射型偏光板100において反射し、反射型偏光板100を透過不可能となる。すなわち、液晶セル14rによってレーザー光Rの偏光軸を制御することによって、レーザー光Rの光強度は著しく低下させることができる。
なお、上記で説明したのは、液晶素子14を出射したレーザー光が完全に透過あるいは反射される場合であるが、実際にはこの限りではない。液晶素子14の印加電圧の大きさを制御することで、レーザー光の偏光軸角度を0度から90度の範囲であらゆる角度に制御でき、反射型偏光板100におけるレーザー光の透過率を制御する。これにより反射型偏光板100を出射するレーザー光強度を任意に決定することができ、走査型表示装置Pに調光機能を付与することができる。
また、本例では、液晶素子14の印加電圧をオフ状態で使用した際にレーザー光Cが透過し、液晶素子14の印加電圧をオン状態で使用した際にレーザー光Cが不透過となるNormally Whiteの液晶を例に説明したが、Normally Blackの液晶を適用することも可能である。
次に、図7を用いてHUD装置1の制御系統について説明する。図7はHUD装置1の電気的構成を示すブロック図であり、HUD装置1は、主に上述した光源モジュール10と表示デバイスモジュール20とペルチェ素子30とからなる表示装置Pと、同じく上述した外光検出部90と、制御部110とから構成されている。
制御部110は、マイコン111と、出力制御部112と、MEMS制御部113と、ペルチェ制御部114と、液晶制御部115と、D/Aコンバータ(図示せず)とから主に構成されている。D/Aコンバータは、外光検出部90及びモニタセンサ23から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、マイコン111へと供給するものである。
マイコン111は、HUD装置1における種々の動作を制御するものである。このマイコン111は、表示画像Dを表示するための画像データを記憶部(図示せず)からLVDS(Low Voltage Differential Signal)通信等で取得する。なお、前記記憶部には、所定の動作プログラムやモニタセンサ23におけるレーザー光の光量検出のためのレーザーダイオード11の駆動タイミング等が予め記憶されている。
例えばマイコン111は、下記に示すような処理を実行する。1つ目としてマイコン111は、所定の制御データを生成し、この生成した制御データを出力制御部112に出力することで、当該出力制御部112を介してレーザーダイオード11を駆動する。
なお、ここでの制御データは、モニタセンサ23が受信し、前記D/Aコンバータによって変換されたレーザー光強度のデジタル信号に基づき生成されるものであり、レーザーダイオード11r、11g、11bの各々が出射するレーザー光R、G、Bの光強度を、LVDS通信等で供給された前記画像データに基づく映像信号が要求する強度にするための制御データ等である。
2つ目としてマイコン111は、MEMS制御部113を介して、MEMSスキャナ21を駆動する。
3つ目としてマイコン111は、予め記憶しているレーザー光の光量検出のためのレーザーダイオード11の駆動タイミング等に応じて、出力制御部112に制御データを供給しつつ、モニタセンサ23から光強度のデータを取得する。そして、出力制御部112は、マイコン111から供給された制御データに基づいて、レーザーダイオード11r、11g、11bの各々の出力を制御し、レーザーダイオード11を駆動する。
4つ目としてマイコン111は、温度検出素子16からレーザーダイオード11の温度データを取得し、レーザーダイオード11が雰囲気温度に応じた所定の温度となるように、ペルチェ制御部114を介してペルチェ素子30を駆動する。
5つ目としてマイコン111は、外光検出部90から出力された外部照度測定値から、適した表示画像Dの輝度である輝度目標値を算出し、この算出結果に基づき液晶制御部115を介して液晶素子14を駆動し、レーザー光の偏光軸角度を調整する。すなわち、反射型偏光板100の透過率を制御することにより、表示画像Dの輝度を調整する。
以上の構成からなるHUD装置1において、光源モジュール10は、制御部110による制御のもと、レーザー光CをMEMSスキャナ21に向けて出射し、MEMSスキャナ21は、受光したレーザー光Cを透過スクリーン60に向けて走査し、これにより透過スクリーン60上に表示画像Dを生成する。
そして、この表示画像Dを表す表示光Lは、反射部70(平面ミラー71並びに拡大ミラー72)、透光部82を経て、ウインドシールド3に向けて出射される。このウインドシールド3に向けて出射された表示光Lはウインドシールド3で反射されることで、車両運転者4側から見てウインドシールド3の前方に、表示画像Dの虚像Vが結ばれる。これにより車両運転者4は、その前記アイボックスにおいて、表示画像Dを虚像Vとして視認することができる。
ここで、上述したように保持部材101を利用して反射型偏光板100を傾斜配置したことによる作用効果について図5に基づいて説明する。なお、図5では、光源モジュール10から表示デバイスモジュール20へと向かうレーザー光Cが反射型偏光板100で反射される場合、すなわち表示画像Dの表示輝度を低下させている場合を例示したものである。
この図5において、反射型偏光板100は、上述したように各傾斜部105b、106を利用して、レーザー光Cの光軸に対して傾斜するように配置される。これにより強度の高いレーザー光Cが開口部105aを通過して反射型偏光板100で反射したとしても、この反射型偏光板100によって反射された反射光M(図5中、点線部分)は、閉塞空間部104を通り底壁部102に向けて照射されるため、保持部材101の外部へと漏洩(出射)されないので、迷光の発生を抑制することができる。つまり、表示画像Dの表示輝度を低下させる場合において、反射型偏光板100は、反射型偏光板100を透過できない(透過不可能な)レーザー光Cを反射光Mとして前記所定の方向(図5中、矢印Z方向)に反射させる機能を有している。
以上のように、本実施形態ではレーザー光Cを発するレーザー光源11と、このレーザー光源11から出射したレーザー光Cの偏光軸角度を変化させる液晶素子14と、この液晶素子14が出射したレーザー光Cを走査して表示画像Dを生成するMEMSスキャナ21と、液晶素子14からMEMSスキャナ21へと至るレーザー光Cの光路中に配設される反射型偏光板100とを有し、反射型偏光板100は、レーザー光Cの光軸に対し傾斜するように配置され、反射型偏光板100を透過不可能なレーザー光Cを反射光Mとして前記所定の方向に反射させる機能を備えているものである。また、反射光Mが照射される前記所定の方向に位置する底壁部102と、反射型偏光部材100を保持するように底壁部102と反射型偏光板100との間に位置する周壁部103とを有する保持部材101を備え、第1周壁部105(周壁部103)には、レーザー光Cを反射型偏光板100へと通過させるための開口部105aが設けられ、底壁部102と周壁部103とで囲まれた空洞領域は閉塞空間部104として設けられるものである。
従って、反射型偏光板100をレーザー光Cの光軸に対して傾斜させて配置したことで、調光時に反射型偏光板100によって反射された反射光Mは従来のように再度、(ダイクロイックミラー15を経て)液晶素子14を照射せずに、反射型偏光板100を保持する保持部材101に設けられた閉塞空間部104を通り底壁部102へと導かれ、保持部材101の外部には極力出射されないことから、迷光の発生(液晶素子14の劣化)が抑制され、調光時における表示のコントラスト低下を招く虞のないHUD装置1を提供することができる。
また、閉塞空間部104と底壁部102との境界部分となる底壁部102の前記第1内壁面には、粗面等の艶消し処理部からなる減光部T1が設けられることで、底壁部102に向けて照射された反射光Mは艶消し処理された減光部T1にて吸収されるので、迷光の発生をより確実に抑制することができ、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、前記第1内壁面に照射した反射光Mの一部は、艶消し処理された減光部T1で完全に吸収されずに反射あるいは拡散する成分も存在するが、この反射あるいは拡散成分は、閉塞空間部104と周壁部103との境界部分となる周壁部103の前記第2内壁面に設けられた黒色着色部T2にてさらに吸収されるので、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また本実施形態では、底壁部102が平坦な平板形状となっている例について説明したが、本実施形態の変形例として図8に示すように前記第1内壁面を平坦面ではなく傾斜内壁面107としてもよい。
これにより傾斜内壁面107に向けて照射された反射光Mの光軸を、第1の黒色着色部T2へと導くことができるため、傾斜内壁面107で反射した際の反射型偏光板100へと戻る反射光Mの光量が前記第1実施形態の場合に比べて低減されるため、より効果的に迷光の発生が防止され、調光時における表示のコントラストの低下をより確実に防ぐことができる。
また本実施形態では、保持部材101が底壁部102と周壁部103とを有するような有底の枠体形状にて形成されている例について説明したが、本実施形態の他の変形例として図9に示すように底壁部102を廃止してもよい。このとき、前記所定の方向には反射光Mが照射される被光照射部が設けられ、当該被光照射部は表示用筐体40の一部を利用して設けられることになる。
つまり、この場合、閉塞空間部104は周壁部103と表示用筐体40とで囲まれた空洞領域として構成され、反射光Mは閉塞空間部104を通り、閉塞空間部104に対応する表示用筐体40の表面箇所である被光照射部41に照射され、周壁部103(保持部材101)の外部には極力出射されないことから、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。なお、ここでの詳細図示は省略するが、被光照射部41に前記第1実施形態にて採用した前記黒色着色部を設け、被光照射部41に向けて照射される反射光Mを減光させてもよいし、さらには周壁部103と表示用筐体40とを一体的に形成してもよい。
さらに、ここでの詳細図示は省略するが、底壁部102と表示用筐体40の双方が廃止された場合にあっては、被光照射部をヒートシンク50の一部を利用して設けてもよい。つまり、この場合、反射光Mが通過する閉塞空間部104は、周壁部103とヒートシンク50とで囲まれた空洞領域として構成される。
このような構成においても、反射光Mは閉塞空間部104に対応するヒートシンク50の表面箇所である被光照射部(図示せず)に照射され、周壁部103(保持部材101)の外部には極力出射されないことから、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。なお、ヒートシンク50に設けた被光照射部に前記第1実施形態にて採用した前記黒色着色部を設け、当該被光照射部に向けて照射される反射光Mを黒色着色部で減光させてもよいし、さらには周壁部103とヒートシンク50とを一体的に形成してもよい。
(第2実施形態)次に、本発明の第2実施形態を図10に基づいて説明するが、前述の第1実施形態と同一もしくは相当個所には同一の符号を用いてその詳細な説明は省略する。この第2実施形態においては、上述した第1実施形態の構成を基本構成として、閉塞空間部104と底壁部102との境界面となる底壁部102の前記第1内壁面に、反射光Mを減光させるための減光部としての光吸収部材120が配置(載置)された構成となっている。
例えば光吸収部材120としては、前記第1内壁面上に載置されたNDフィルター(減光フィルタ)等を適用することができる。この第2実施形態においても、調光時に反射型偏光板100によって反射された反射光Mは、反射型偏光板100を保持する保持部材101に設けられた閉塞空間部104を通り底壁部102側へと導かれて、光吸収部材120によって減光されることから、迷光の発生(液晶素子14の劣化)が抑制され、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また本第2実施形態では、閉塞空間部104に光吸収部材120を配置した例について説明したが、光吸収部材120に代えて本第2実施形態の変形例として図11に示すように円偏光板130を用いることも可能である。この反射光Mを減光させるための円偏光板130は、底壁部102と反射型偏光板100との間に設けられ、例えば吸収型の偏光板からなる偏光部131と4分の1波長板132とで構成され、偏光部131は、反射光Mが入射される側(つまり反射型偏光板100側)に配置される。
また、偏光部131は、その透過軸が反射型偏光板100で反射される反射光Mの偏光軸角度と一致するように配置され、一方、4分の1波長板132は、底壁部102側に配置されており、その光学軸が偏光軸角度に対して45度回転するように配置される。
従って、円偏光板130を透過した反射光Mは円偏光に変換されて、その後、底壁部102の前記第1内壁面で反射された反射光Mは、逆回転の円偏光に変換される。そして、この逆回転に変換された円偏光は、4分の1波長板132を再び透過する際に入射時に対して直交した偏光軸角度を有する直線偏光に変換される。これにより偏光部131には、その透過軸に対して偏光軸角度が直交する形で入射されるため、底壁部102によって反射型偏光板100側に向けて再反射された反射光Mが保持部材101の外部へと出射される虞がなくなり、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
さらには、光吸収部材120に代えて本第2実施形態の他の変形例として図12に示すように偏光板140を用いることも可能である。この反射光Mを減光させるための偏光板140は、吸収型偏光板であって、無機系材料からなるものが望ましい。この偏光板140は、その透過軸が反射型偏光板100で反射されるレーザー光(反射光M)の偏光軸角度と直交するように、底壁部102と反射型偏光板100との間に設けられる。従って、底壁部102に向けて照射されるレーザー光(反射光M)は偏光板140で大幅に減光した状態で、底壁部102の前記第1内壁面に照射されるため、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、光吸収部材120や円偏光板130、吸収型偏光板140を設ける場合、前記第1内壁面に艶消し処理等の光吸収機能を施すことで、効果的に迷光を除去すること可能となる。さらに、光吸収部材120や円偏光板130、吸収型偏光板140は、底壁部102と離間するように閉塞空間部104に配設されてもよいし、反射光Mの光軸に対し傾斜した状態で閉塞空間部104に配設されてもよい。
なお、前記各実施形態では、表示デバイス(走査部)としてMEMSスキャナ21を適用した例について説明したが、例えばDMD(Digital Micro−mirror Device)やLCOS(Liquid Crystal On Silicon)からなる空間変調デバイスを用いてもよい。
10 光源モジュール
11 レーザーダイオード(レーザー光源)
13 偏光板
14 液晶素子(偏光制御素子)
14r、14g、14b 液晶セル(偏光制御可能領域)
17 光源用筐体
20 表示デバイスモジュール
21 MEMSスキャナ(走査部)
30 ペルチェ素子
40 表示用筐体(筐体)
50 ヒートシンク
60 透過スクリーン
70 反射部
80 ハウジング
90 外光検出部
100 反射型偏光板(反射型偏光部材)
101 保持部材
102 底壁部(被光照射部)
103 周壁部(保持部)
104 閉塞空間部
105 第1周壁部
105a 開口部
106 第2周壁部
120 光吸収部材(減光部)
130 円偏光板
140 吸収型偏光板
C 合成レーザー光(レーザー光)
D 表示画像
M 反射光
T1 減光部
T2 黒色着色部

Claims (6)

  1. レーザー光を発するレーザー光源と、
    前記レーザー光源から出射した前記レーザー光の偏光軸角度を変化させる偏光制御素子と、
    前記偏光制御素子が出射した前記レーザー光を走査して表示画像を生成する走査部と、
    前記偏光制御素子から前記走査部へと至る前記レーザー光の光路中に配設される反射型偏光部材とを有し、
    前記反射型偏光部材は、前記レーザー光の光軸に対し傾斜するように配置され、前記反射型偏光部材を透過不可能な前記レーザー光を反射光として所定の方向に反射させる機能を備えていることを特徴とする走査型表示装置。
  2. 前記所定の方向には、前記反射光が照射される被光照射部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の走査型表示装置。
  3. 前記反射光が照射される前記所定の方向に位置する被光照射部と、前記反射型偏光部材を保持するように前記被光照射部と前記反射型偏光部材との間に位置する保持部とを有する保持部材を備え、
    前記保持部には、前記レーザー光を前記反射型偏光部材へと通過させるための開口部が設けられ、
    前記被光照射部と前記保持部とで囲まれた空洞領域は閉塞空間部として設けられることを特徴とする請求項1記載の走査型表示装置。
  4. 前記被光照射部と前記反射型偏光部材との間には、前記反射光を減光させるための円偏光板あるいは吸収型偏光板が設けられていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の走査型表示装置。
  5. 前記閉塞空間部と前記被光照射部との境界部分となる前記被光照射部の第1内壁部には、前記反射光を減光させるための減光部が設けられていることを特徴とする請求項2から請求項4のうち何れか1つに記載の走査型表示装置。
  6. 前記閉塞空間部と前記保持部との境界部分となる前記保持部の第2内壁部には、黒色着色部が設けられていることを特徴とする請求項3記載の走査型表示装置。
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