JP2015169522A - サンプリング電力量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力パルス数が入力信号に正確に対応したものとなるサンプリング電力量計を提供する。
【解決手段】ディジタル変換された入力電圧および入力電流から瞬時電力を算出する乗算器105と、前記瞬時電力を積算および平均化し、かつ電圧同期信号に基づく周期でリセットして測定電力量を算出する電力量測定器100と、フィードバックバック型デジタル発振器111を備え、積算電力量および前記電力量/パルス数設定値に応じて設定された周波数設定値を、前記フィードバックバック型デジタル発振器111にて修正しつつ電力量パルス出力を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、サンプリング方式で形成したパルスを計量する電力量計に係り、とくにパルスの形成誤差をゼロにするものに関する。
サンプリング電力量計は、入力された電圧および電流をA/D変換器でディジタル信号に変換し、乗算してディジタル値の電力値を得、この電力値を所定時間積算して電力量値を算出する。そして、算出された電力量値に応じた数のパルスを出力する。
A/D変換は、サンプリングクロックを用いて行う。汎用の電力量計としては、サンプリングクロックが、測定すべき入力信号に同期していないタイプの電力量計が用いられている。このタイプのものは、回路構成が簡単でもあり、広く普及している。
しかし、サンプリングクロックが入力信号と同期していないと、形成されるパルスにジッタが生じ、短時間では誤差を生じるから高分解能の電力量測定を行うことができない。
そこで、短時間で高精度の電力量計測が必要とされる用途に向けて、サンプリングクロックを入力信号に同期して発生させる形式の、基準器としての電力量計が提供された。
図6は、従来の、入力信号に同期したサンプリングクロックを用いる、基準器レベルの高精度電力量計の構成を示している。これは、f[Hz]の入力電圧を矩形波変換器101に与え、電圧同期信号を形成してPLL回路102に与えることによりnf[Hz]のサンプリングクロックを形成し、A/D変換器103,104に与える。
これにより、A/D変換器103は電圧信号を、A/D変換器104は電流信号をそれぞれディジタル変換して電圧信号vmkおよび電流信号imkを形成し、乗算器105に与えて瞬時電力pmk[W]を求める。ここで、添え字m、kは、サンプルのm周期目におけるk番目のデータであることを示す(以下、同様)。
瞬時電力pmkは、瞬時電力積算器106、平均化回路107および周波数設定器108を有する電力算出器10に与えられて、測定電力に見合う周波数設定信号f=p/r[Hz]が形成され、ディジタル発振器109に与えられる。
ここで、電力算出器10では、周波数設定器108が瞬時電力積算器106に、1周期ごとに電力を測定するため1周期ごとにリセットしている。また、ディジタル発振器109では、水晶発振器110からのクロック信号を用いて、測定した電力に対応するパルス出力F[Hz]を形成する。
そして、図7は、図6に示した回路各部の信号を示すタイミングチャートである。電圧信号波形の一定の周期が繰り返されるのに同期して、瞬時電圧vmk[V]、瞬時電流imk[A]、瞬時電力pmk[W]、瞬時電力積算値Σpmk[W]および平均電力Pm[W]が現れる。
特開2000-121679号公報 特開2007-306306号公報
しかしながら、図6に示した従来の電力量計は、汎用型と異なりかなり高精度ではあるが、リセット動作が、n回サンプルを得るごとに行われるものであるため、リセット動作とリセット動作との間に生じた入力急変には対応できず、パルス数の累積誤差を生じることがある。
本発明は上述の点を考慮してなされたもので、出力パルス数が入力信号に正確に対応したものとなるサンプリング電力量計を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明では、
測定すべき電圧および電流を、前記電圧から取り出した電圧同期信号によってサンプリングすることによりディジタル変換し、入力電圧および入力電流を形成する入力回路と、
前記入力電圧および入力電流から瞬時電力を算出する乗算器と、
前記瞬時電力を積算および平均化し、かつ前記電圧同期信号に基づく周期でリセットして測定電力量を算出する電力量測定器と、
前記測定電力量および前記電圧同期信号が与えられて積算電力量を算出する積算器と、
電力量/パルス数設定値の設定を行う電力量/パルス数設定器と、
前記積算電力量および前記電力量/パルス数設定値に応じて周波数設定値を求める周波数設定器と、
クロックが与えられる度に、前記周波数設定値に基づく保持値を増していく一次レジスタおよび前記電圧同期信号に応じて前記一次レジスタの保持値を逐次的に記憶する二次レジスタを有し、前記一次レジスタの保持値と前記二次レジスタの保持値との差に応じて前記周波数設定値を修正しつつパルス出力を形成するパルス出力回路と、
をそなえたサンプリング電力量計、
を提供する。
本発明は上述のように、入力電圧に同期したサンプリングにより得た測定電力量を電圧の周期で修正しつつパルス出力を形成するようにしたため、測定電力量に正確に対応したパルスを出力することができる。そして、入力信号が急変してもパルス数の累積誤差が生じない。
本発明の一実施例の全体構成を示す説明図。 本発明の電力量測定動作における各部信号を示したタイミングチャート。 図1におけるフィードバック形ディジタル発振器111の内部構成を示すブロック図。 図3における一次レジスタ111および二次レジスタ111のビット構成を示す説明図。 図3に示したパルス出力形成回路の構成を示す簡略化ブロック図。 従来のサンプリング電力量計の構成を示すブロック図。 図6の構成における電力量測定動作における各部信号を示したタイミングチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施例の構成を示すブロック図である。この図1では、図6に示した回路と共通する部分を同一符号で示し、異なる部分を異符号で示している。すなわち、入力回路である矩形波変換器101、PLL回路102、A/D変換器103,104、乗算器105、水晶発振器110は、図6の回路と同様の構成である。
この図1における電力量測定器100は、瞬時電力積算器106、平均化回路107および電力量算出器113を有するもので、図6における電力算出器10と基本的機能は共通する部分もあるが、具体的には若干相違するものである。そして、異符号で表わしたフィードバック形ディジタル発振器(パルス出力回路)111、クロックカウンタ112は、本発明に係る要素である。
クロックカウンタ112は、水晶発振器110からのクロックfclk[Hz]が与えられて入力信号1周期のクロック数Cmを計数し、その後、電力量算出器113からのリセット信号によって計数値をリセットする。
クロックカウンタ112の出力であるクロック数Cmは、電力量算出器113に与えられて測定電力量ein m[Ws]の形成に用いられるとともに、フィードバック形ディジタル発振器111に与えられて電力量計算に用いられる。
すなわち、測定すべき入力信号の周期Tmは、
Tm=Cm/fclk[s] (1)
ここで、fclk:クロック周波数。
である。したがって、測定電力量ein mは、平均電力Pmと時間Tmとを乗じることにより得られ、
ein m=PmTm=CmPm/fclk (2)
と表される。
図2は、図1の回路の各部信号を示すタイミングチャートである。一定の周期T1,T2,T3,…が繰り返されるのに同期して、サンプリングクロックnf[Hz]が形成されてA/D変換器103,104に与えられ、また水晶発振器110からフィードバック形ディジタル発振器111、クロックカウンタ112にクロックfclkが与えられる。
このクロックfclkのタイミングにしたがって、クロックカウンタ112がリセットを繰り返しながらクロック数をC1,C2,C3,…と更新していき、クロック数Cmとして電力量算出器113、フィードバック形ディジタル発振器111に与える。
そして、入力信号の各周期T2,T3,T4,…で平均化回路107により平均電力PmがP1,P2,P3,…として算出され、電力量算出器113に与えられて測定電力量ein m[Ws]が求められる。
なお、図2に示されたあと2つのデータ、パルス電力量eout m、積算電力量Emについては、図5に示すパルス出力形成回路に関連して後述する。
フィードバック形ディジタル発振器111
図3は、図1に示したフィードバック形ディジタル発振器111の内部構成を示しており、このフィードバック形ディジタル発振器111は、一次レジスタ111を用いたパルス形成器Aおよび二次レジスタ111を用いた修正器Bを主たる構成要素としたパルス出力形成回路(2点鎖線図示)をそなえる。
フィードバック形ディジタル発振器111は、さらに関連要素として積算器111a、周波数設定器111、電力量/パルス設定器111、乗算器111,111,111n、オーバーフロー値設定器111およびレジスタ111,111をそなえるものである。
パルス出力形成回路は、この他に加算器111および減算器111をそなえる。
図4は、一次レジスタ111および二次レジスタ111のビット構成を示したもので、全ビット数は(x+y)ビットであって、最下位を図示右端の「0」ビットとすると最上位が「x+y−1」ビットであり、下位側が「0」から「x−1」ビットまでのxビット幅で、上位側が「x+y−1」ビットまでのyビット幅である。
本発明では、パルスの計数に(x+y)ビットのレジスタ値を利用し、レジスタの下位xビットをパルス数の小数部、上位yビットをパルス数の整数部として扱い、パルス数の分解能を2倍に向上させている。
図3において、フィードバック形ディジタル発振器111は、入力信号として、図1に示した測定電力量ein m[Ws]、電圧同期信号f[Hz]、クロック数Cmおよびクロックfclk[Hz]、ならびに2つの設定器111,111からの1パルス当たり電力量r[Ws]および定数2が与えられて、クロックfclk[Hz]に基づき動作するパルス形成器A(一点鎖線枠図示)でパルスを形成し、電圧同期信号f[Hz]に基づき動作する修正器B(一点鎖線枠図示)による修正を加えた上で、出力信号としてパルス出力Fmを送出する。
このフィードバック形ディジタル発振器111には、測定電力量ein mが電力量算出器113(図1)から、またクロック数Cmがクロックカウンタ112(図1)から、さらに電圧同期信号が矩形波変換器101から、そしてクロックfclkが水晶発振器110から与えられる。
一方、1パルス当たり電力量rは電力量/パルス設定器111から、定数2はオーバーフロー値設定器111から与えられる。
このフィードバック形ディジタル発振器111において、積算器111は、その加算入力端子(+)に測定電力量ein mが、減算入力端子(−)に出力パルス電力量eout mが、また同期入力端子に電圧同期信号f[Hz]が与えられることにより、測定電力量ein mおよび出力パルス電力量eout mに応じた積算電力量Em[Ws]を形成して周波数設定器111に与える。
この周波数設定器111は、その他にクロックfclk[Hz]、1パルス当たり電力量r[Ws]、クロック数Cmが与えられて、演算
Em[Ws]×fclk/(rCm)[Ws2]
を行うことにより周波数設定値fm
m=Emfclk/(rCm)[Hz]
を算出し、この周波数設定値fmをパルス形成器Aの乗算器111に与える。
パルス形成器A
パルス形成器Aは、乗算器111、加算器111および一次レジスタ111により構成される。そして、乗算器111では、周波数設定値fmを、除算器111がオーバーフロー値設定器111の出力2をクロックfclkで割って得た2/fclk、と乗算する。そして得られた積Em2/(rCm)を、加算器111に与える。
ここで、定数2の「x」は、後述するが、一次レジスタ111および二次レジスタ111のビット数[(x+y)ビット]におけるxである。
加算器111では、積Em2/(rCm)に一次レジスタ111の出力qm-1(Cm-1)を加算して信号qm(Cm)を形成し、一次レジスタ111に与える。
図5は、図3における2点鎖線で囲んだ部分、つまりパルス出力形成回路を示している。このパルス出力形成回路は、一次レジスタ111および二次レジスタ111、ならびにその関連要素である乗算器111、加算器111および減算器111により構成される。
一次レジスタ111は、フィードバック形ディジタル発振器111のパルス出力Fを形成するものであり、二次レジスタ111と協働してパルス出力を形成するフィードバック形ディジタル発振器111の基本的構成要素であり、乗算器111、加算器111、減算器111kと組み合わせた形で示している。
この図5において、一次レジスタ111は、クロックfclkが与えられる毎に、保持値を更新するもので、いま入力端DAに加算器111の出力qm(1)が与えられているとき、出力端QAには一つ前の保持値qm-1(Cm-1)が出力されている。
一次レジスタ111の入力側に配される加算器111は、乗算器111eの出力
(P/r)・(2/fclk)と一次レジスタ111のフィードバック出力であるqm-1(Cm-1)とを加算して(x+y)ビット幅の出力qm(1)を形成し、一次レジスタ111iの入力端DAに与える。ここで、Pは、平均電力であり、下記式(6)を用いて後述する。
一方、一次レジスタ111の出力端QAに現れるフィードバック出力qm-1(Cm-1)は、二次レジスタ111の入力端DBにも与えられる。二次レジスタ111は、電圧同期信号f[Hz]が与えられる毎に保持値を更新するもので、更新されるまで出力端QBからは一つ前の保持値qm-2(Cm-2)を減算器111kに与える。
また、二次レジスタ111の出力側に配される減算器111kは、二次レジスタ111の出力qm-2(Cm-2)から一次レジスタ111のフィードバック出力であるqm-1(Cm-1)を差し引いた差(qm-2(Cm-2)-qm-1(Cm-1))を形成する。
これにより、一次レジスタ111は、(x+y)ビット幅の出力qm-1(Cm-1)を形成し、そのうち(x−1)ビットまたは下位xビット中の最上位ビットをパルス出力Fとして出力し、全ビットを加算器111および二次レジスタ111にフィードバックする。
二次レジスタ111は、クロックf[Hz]が与えられる度に、記憶しているデータqm-2(Cm-2)を減算器111kに与える。減算器111kは、二次レジスタ111の出力qm-2(Cm-2)と一次レジスタ111のフィードバック出力qm-1(Cm-1)との減算を行い、差(qm-2(Cm-2)-qm-1(Cm-1))を得て乗算器111l(図3)に与える。
一次レジスタ111 および二次レジスタ111 の保持値更新動作
まずデータの表記法は、上述の通り、m周期目のi番目のクロックにおける一次レジスタ111の保持値をqm(i)のように表している。また、m周期目の1周期間のクロック数は、クロックカウンタ112により測定され、その値はCmで表している。
ここで、m-2周期目からm-1周期目に周期が切り替わる時、そして、それに同期した電圧同期信号が入力される時のクロックは、m-2周期目のCm-2番目のクロックである。そのとき、一次レジスタ111は、このクロックに同期してqm-2(Cm-2)を出力する。
次に、m-1周期目からm周期目に切り替わり、それと同時に電圧同期信号が入力されるとき、二次レジスタ111は、電圧同期信号に同期して一次レジスタ111の出力qm-2(Cm-2)をコピーして出力する。それと同時に、一次レジスタ111は、qm-1(Cm-1)に更新される。図3,図5には、このときの状態を表している。
このように、二次レジスタ111は、電圧同期信号に同期して、一次レジスタ111の値を、q1 (C1),q2(C2),...、qm-2(Cm-2),qm-1(Cm-1),qm(Cm),...のように更新していく。
図5では、m-1周期目からm周期目に切り替わったときの状態を表しており、このとき、減算器111kの出力である、二次レジスタ111と一次レジスタ111との保持値の差qm-2(Cm-2)-qm-1(Cm-1)は、m-1周期目の1周期間における一次レジスタ111の増分を表す。そして、乗算器111lにより次式(3)で、その1周期間に出力されたパルス数が求められる。
(qm-2(Cm-2)-qm-1(Cm-1)) / 2x (3)
通常、出力パルス数は1パルス単位でしか計数することができない。したがって、単位時間当たりのパルス計数の分解能を向上させるためには、パルスの周波数を高くする必要がある。
しかし、比較的高い周波数のパルスを出力する電力量計でもその周波数は10 [kHz]程度であるから、1周期当たりに出力されるパルスは200程度であり、高分解能を望むことができない。
そこで、本発明では、パルスの計数にレジスタの保持値を利用し、レジスタの上位yビットをパルス数の整数部、下位xビットをパルス数の小数部として扱い、パルス数の分解能を2x倍に向上させている。
積算電力量の計算
ここで、m周期目における積算電力量Emを計算する方法を以下に示す。Emは、測定電力量ein mおよび出力パルス電力量eout mから、次式(4)で求められる。
Em = Em-1+ein m-eout m [Ws] (4)
ここで、Em-1は、1周期前の、(m-1)周期目の時点における積算電力量を表す。
m周期目における出力パルス電力量eout mは、乗算器111により上式(3)で求めたパルス数に、1パルス当たりの電力量r[Ws]を乗じる次式(5)で求められる。
eout m = r(qm-2(Cm-2)-qm-1(Cm-1)) / 2x [Ws] (5)
なお、出力パルス電力量eout m(の出力)および積算電力量Em(積算器111の出力)を、図2に示している。
積算電力量Emを入力信号の1周期の時間Tmで除して得られる平均電力Pmは、
Pm=Em/Tm=Emfclk/Cm (6)
であり、周波数設定値fmは、上記式(6)を用いて得た平均電力Pmと1パルス当たり電力量rとから、下記式(7)により、
fm=Pm/r=Emfclk/(rCm) (7)
として得られる。
このように、一次レジスタ111の出力は、クロックが与えられる度に(P/r)・(2/fclk)ずつ単純増加する。ただし、各レジスタ111,111は、(x+y)ビット構成であり、下位のxビット幅の部分はxビットのバイナリ形式の構成であるから、オーバーフロー値2まではカウントアップできるが、これを超過するとオーバーフローする。オーバーフローするまでの限界クロック数は、
2/{(P/r)・(2/fclk)}=r/P・fclk
である。
したがって、オーバーフローを起こす時間は、上記限界クロック数にクロックの周期1/fclkを乗じた、
r/P・fclk×1/fclk=r/P
となり、オーバーフローを起こす周波数は、その逆数である、
P/r
となり、周波数設定値fm(=P/r)と等しい。
なお、保持値が単純増加するバイナリレジスタの動作上の特徴であるが、最上位ビットはデューティ比が約50%であり、周波数がオーバーフローの周波数と一致する。このため、下位ビットの最上位である(x−1)ビットをパルス出力として利用することができる。
パルス形成器Aと修正器Bとの連携動作
本発明の実施例の全体構成を示した図3に戻ると、一次レジスタ111のビット構成は、上述のように(x+y)ビットである。この一次レジスタ111では、下位側のxビット部分を用いクロックfclkに同期して乗算器111eの出力(P/r)・(2/fclk)ずつ順次増加させて、定数2に達するとオーバーフローする。
オーバーフローの回数は、上位yビットに桁上げされて計数される。この桁上げされた上位ビットの数値が、出力されたパルス数である。
一次レジスタ111の出力qm-1(Cm-1)は、パルス出力Fとして送出されるとともに、フィードバック信号として二次レジスタ111および減算器111に与えられる。
二次レジスタ111のビット構成も、一次レジスタ111と同一である。
この二次レジスタ111では、一次レジスタ111の出力qm-1(Cm-1)を、電圧同期信号が与えられる毎にqm-2(Cm-2),qm-1(Cm-1),qm(Cm),……のようにコピーし、減算器111に出力する。
減算器111では、二次レジスタ111からのデータqm-2(Cm-2)を一次レジスタ111からのデータqm-1(Cm-1)から減算して両データの差(qm-1(Cm-1)−qm-2(Cm-2))を求め、乗算器111に与える。
乗算器111では、この差(qm-1(Cm-1)−qm-2(Cm-2))と1/2x演算器111の設定値とを乗算して(qm-1(Cm-1)−qm-2(Cm-2))/2xを算出し、乗算器111に与える。この乗算器111の出力(qm-1(Cm-1)−qm-2(Cm-2))/2xは、電圧同期信号の1周期間に出力されたパルス数である。
乗算器111では、この出力パルス数(qm-1(Cm-1)−qm-2(Cm-2))/2xに、電力量/パルス設定器111からの1パルス当たり電力量rを乗じて出力パルス電力量eout mを、
eout m=r(qm-1(Cm-1)−qm-2(Cm-2))/2x [Ws]
として求め、積算器111の減算入力端子(−)に与える。
上述したパルス形成器Aおよび修正器Bの連携動作において、1周期間のレジスタ保持値の増加分がqm-1(Cm-1)- qm-2(Cm-2)であるとき、その間に出力されたパルス数は、上式(3)により、
(qm-1(Cm-1)- qm-2(Cm-2))/2
として表わされる。
図5に関して上述したとおり、サンプリング電力量計で高分解能の計測を行うには、単位時間当たりのパルス計数の分解能を向上させる必要がある。そのためには、発生パルスの周波数を高くすることが考えられるが、それは実際的ではない。
そこで、本発明では、パルスの計数にレジスタの保持値を利用することにより、レジスタの上位yビットをパルス数の整数部、下位xビットをパルス数の小数部として扱い、パルス数の分解能を2x倍に向上させている。
出力パルスの形成と修正
上記のように、本発明に係る電力量計は、入力信号の1周期単位で電力の演算および周期測定を行い、測定電力量ein mを求める。同時に、出力パルス数を計数してパルス数に相当する電力量eout mを求める。
これら測定電力量ein m、出力パルス電力量eout mで修正して得た周波数設定値fmを、フィードバック形ディジタル発振器111に設定する。これを、電圧同期信号f[Hz]にしたがって入力信号の1周期ごとに繰り返す。
この結果、入力信号の電力および周波数が一定であれば、1周期毎に一定の平均電力量が得られ、一定周波数のパルスが出力される。
また、入力信号が変動しても、出力パルス数を計数してフィードバックするため、パルス数の累積誤差が生じない利点がある。
10 電力算出器、100 電力量測定器。
101 矩形変換器、102 PLL回路、103,104 A/D変換器、
105 乗算器、106 瞬時電力積算器、107 平均化回路、
108 周波数設定器、113 電力量算出器、109 ディジタル発振器、
110 水晶発振器、111 フィードバック形ディジタル発振器、
112 クロックカウンタ、113 電力量算出器。
111 積算器、111 周波数設定器、111 電力量/パルス設定器、
111,111,111,111 乗算器、
111 オーバーフロー値設定器、111 除算器、111 加算器、
111,111 レジスタ、111 減算器、 111 1/2演算器。
A パルス形成器、B 修正器。

Claims (4)

  1. 測定すべき電圧および電流を、前記電圧から取り出した電圧同期信号によってサンプリングすることによりディジタル変換し、入力電圧および入力電流を形成する入力回路と、
    前記入力電圧および入力電流から瞬時電力を算出する乗算器と、
    前記瞬時電力を積算および平均化し、かつ前記電圧同期信号に基づく周期でリセットして測定電力量を算出する電力量測定器と、
    前記測定電力量および前記電圧同期信号が与えられて積算電力量を算出する積算器と、
    電力量/パルス数設定値の設定を行う電力量/パルス数設定器と、
    前記積算電力量および前記電力量/パルス数設定値に応じて周波数設定値を求める周波数設定器と、
    クロックが与えられる度に、前記周波数設定値に基づく保持値を増していく一次レジスタおよび前記電圧同期信号に応じて前記一次レジスタの保持値を逐次的に記憶する二次レジスタを有し、前記一次レジスタの保持値と前記二次レジスタの保持値との差に応じて前記周波数設定値を修正しつつパルス出力を形成するパルス出力回路と、
    をそなえたサンプリング電力量計。
  2. 請求項1記載のサンプリング電力量計において、
    前記レジスタは、整数部に相当する上位ビットおよび小数部に相当する下位ビットを有することを特徴とするサンプリング電力量計。
  3. 請求項1記載のサンプリング電力量計において、
    前記一次レジスタおよび前記二次レジスタは、前記電圧同期信号によるサンプリング周期で記憶内容を更新することを特徴とするサンプリング電力量計。
  4. 請求項3記載のサンプリング電力量計において、
    前記一次レジスタの保持値と前記二次レジスタの保持値との差を設定値2で割って求めた出力パルス数に、予め求められている1パルス当たり電力量を乗じて出力パルス電力量を求め、この出力パルス電力量により前記測定電力量を修正することを特徴とするサンプリング電力量計。
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