JP2015169234A - 燃料ガス充填制御装置、燃料ガス充填方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

燃料ガス充填制御装置、燃料ガス充填方法及びコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015169234A
JP2015169234A JP2014043145A JP2014043145A JP2015169234A JP 2015169234 A JP2015169234 A JP 2015169234A JP 2014043145 A JP2014043145 A JP 2014043145A JP 2014043145 A JP2014043145 A JP 2014043145A JP 2015169234 A JP2015169234 A JP 2015169234A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
fuel gas
filling
specified
specified pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014043145A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6215090B2 (ja
Inventor
建次 岩本
Kenji Iwamoto
建次 岩本
眞司 永冨
Shinji Nagatomi
眞司 永冨
太田 英俊
Hidetoshi Ota
英俊 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Taiyo Nippon Sanso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Nippon Sanso Corp filed Critical Taiyo Nippon Sanso Corp
Priority to JP2014043145A priority Critical patent/JP6215090B2/ja
Publication of JP2015169234A publication Critical patent/JP2015169234A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6215090B2 publication Critical patent/JP6215090B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/32Hydrogen storage
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

【課題】安全で効率的に燃料ガスを充填すること。
【解決手段】タンクへ供給される圧縮された燃料ガスの流量を調節可能な調節弁の開閉を制御する燃料ガス充填制御装置であって、タンクへ供給される燃料ガスの充填中における昇圧率を変更させる基準となる規定圧力を決定する規定圧力決定部と、調節弁近傍の圧力が、決定された規定圧力になった場合に調節弁の開度を制御することによって燃料ガスの昇圧率を低下させる弁制御部と、を備える燃料ガス充填制御装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料ガスの充填技術に関する。
従来、高圧の水素をFCV(Fuel Cell Vehicle:燃料電池自動車)に充填するための水素充填装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された水素充填装置は、圧縮機及び蓄圧器から構成され、FCVのタンクに応じた目標流量を決定し、決定した目標流量にしたがって吐出流量が制御される。目標流量が圧縮機の最大吐出量より低い場合、圧縮機のみから水素が供給される。
特開2013−130218号公報
ところで、近年、2015年のFCVの市場形成を目指し、基準規格整備等の基盤整備が進められている。中でも、水素ステーションにおいて安全で効率的な急速充填手順を規定する充填プロトコルの策定は重要な課題とされている。充填プロトコルとは、車載高圧水素容器に燃料である水素ガスを安全に効率よく充填する条件を提示するプロトコルである。
水素ステーションからFCVへの充填工程は、安定性を確保する目的で外気温やFCVの水素タンクの容量に応じて昇圧率が規定されている。充填工程の終盤には、FCVの水素タンクの圧力と水素ステーションの流量調節弁近傍の圧力との差を小さくする目的で、昇圧率を小さくする工程を設けることが規定されている。この工程をできるだけ長い時間設けることで、より安全で略最大規定量まで水素ガスを充填可能になる。しかしながら、水素ガスの充填時間は、規定時間内に終了することが求められているため、充填工程の制御に更なる技術が要求されている。このような問題は、水素ガスに限らず、短時間でタンクに高圧充填される燃料ガス全般に共通する問題である。
上記事情に鑑み、本発明は、安全で効率的に燃料ガスを充填することができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、タンクへ供給される圧縮された燃料ガスの流量を調節可能な調節弁の開閉を制御する燃料ガス充填制御装置であって、前記タンクへ供給される前記燃料ガスの充填中における昇圧率を変更させる基準となる規定圧力を決定する規定圧力決定部と、前記調節弁近傍の圧力が、決定された前記規定圧力になった場合に前記調節弁の開度を制御することによって前記燃料ガスの昇圧率を低下させる弁制御部と、を備える燃料ガス充填制御装置である。
本発明の一態様は、上記の燃料ガス充填制御装置であって、前記弁制御部は、決定された前記規定圧力になった時点から、前記燃料ガスの昇圧率を、前記タンクに供給される燃料ガスの昇圧率の規定値である規定昇圧率より小さい昇圧率に低下させるように前記調節弁の開度を制御する。
本発明の一態様は、上記の燃料ガス充填制御装置であって、前記規定圧力は、前記規定昇圧率で示される傾きと同じ傾きであって、前記規定昇圧率で示される傾きより短く圧力の高い第1の傾きと、前記規定昇圧率で示される傾きの公差の上限を表す傾きと、前記第1の傾きと異なる傾きで前記第1の傾きの端点と接する第2の傾きと、前記第2の傾きの他点と前記規定昇圧率で示される傾きの端点とが接する点と、前記点と前記傾きの公差の上限を表す傾きの端点とを結ぶ直線と、前記傾きの公差の上限を表す傾きの他点と前記第1の傾きの他点とを結ぶ直線とで構成される領域内から決定される。
本発明の一態様は、上記の燃料ガス充填制御装置であって、前記規定圧力決定部は、前記規定圧力が前記タンクへの充填圧力の上限値の80%以上、前記第2の傾きが前記規定昇圧率の30%以上となる前記領域内の範囲で規定圧力を決定する。
本発明の一態様は、タンクへ供給される圧縮された燃料ガスの流量を調節可能な調節弁の開閉を制御する燃料ガス充填制御装置における燃料ガス充填制御方法であって、前記タンクへ供給される前記燃料ガスの充填中における昇圧率を変更させる基準となる規定圧力を決定する規定圧力決定ステップと、前記調節弁近傍の圧力が、決定された前記規定圧力になった場合に前記調節弁の開度を制御することによって前記燃料ガスの昇圧率を低下させる弁制御ステップと、を有する燃料ガス充填制御方法である。
本発明の一態様は、タンクへ供給される圧縮された燃料ガスの流量を調節可能な調節弁の開閉を制御する燃料ガス充填制御装置としてコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、前記タンクへ供給される前記燃料ガスの充填中における昇圧率を変更させる基準となる規定圧力を決定する規定圧力決定ステップと、前記調節弁近傍の圧力が、決定された前記規定圧力になった場合に前記調節弁の開度を制御することによって前記燃料ガスの昇圧率を低下させる弁制御ステップと、を実行させるコンピュータプログラムである。
本発明により、安全で効率的に燃料ガスを充填することができるが可能となる。
本発明の水素充填システムの処理の概要を説明するための概略図である。 本実施形態における水素充填システム1を含む水素充填環境の構成図である。 水素充填制御装置10の機能構成を表す概略ブロック図である。 本実施形態における水素充填処理の流れを示すフローチャートである。 変形例における水素充填システムの処理の概要を説明するための概略図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の水素充填システムの処理の概要について図1を用いて説明する。図1は、本発明の水素充填システムの処理の概要を説明するための概略図である。
図1において、縦軸Pは圧力を表し、横軸tは充填時間を表す。線ABは、規定昇圧率による目標とされる充填圧力(以下、「目標圧力」という。)の昇圧工程を表す。規定昇圧率は、車載タンクに供給される水素ガス(燃料ガス)の昇圧率の規定値であり、外気温とFCVの車載タンクの容量とに応じて決定される。線CDは目標圧力の公差の上限を表し、線EFは目標圧力の公差の下限を表す。例えば、公差の上限は目標圧力より“7.0MPa”高い値であり、公差の下限は目標圧力より“2.5MPa”低い値である。また、線DFは、水素充填システムからFCVへの充填圧力の上限値(以下、「最終目標圧力」という。)を表す。最終目標圧力は、例えば“70MPa”である。充填時の圧力値が最終目標圧力に達した場合、水素ガスの充填が停止する。水素充填システムからFCVへの水素ガスの充填は、規定充填時間T内に行われる。規定充填時間Tは、予め規定された時間であり、例えば“約3分”である。
線AHGBは、目標圧力の昇圧工程に従った水素ガスの充填方法より安全で、かつ、FCVの水素タンク内の略最大規定充填まで水素ガスを充填可能な昇圧工程(以下、「新たな充填工程」という。)を表す。新たな昇圧工程では、水素ガスの充填開始時(点A)直後に目標圧力より高い点Hに昇圧させる。点Hは、例えば点Aより1〜2Mpa高い圧力である。さらに、新たな昇圧工程では、水素ガスの充填開始から最終目標圧力の所定の値(例えば、90%)までの昇圧率による昇圧工程(線HG)と、最終目標圧力の所定の値から充填終了までの昇圧率による昇圧工程(線GB)とで昇圧率が異なる。線HGの昇圧率は線ABの昇圧率と同じであり、線GBの昇圧率は線ABの昇圧率より所定の値(例えば、線ABの規定昇圧率の30%)低い。つまり、新たな昇圧工程では、FCVの車載タンクに充填される水素ガスの圧力値が、最終目標圧力の所定の値になった時点(点G)から昇圧率が小さく(例えば、線ABの規定昇圧率の30%)なるように制御する。これにより、目標圧力の昇圧工程に従った水素ガスの充填方法より安全で、かつ、略最大規定充填まで水素ガスを充填可能となっている。
本発明では、上述した昇圧率が低い状態(線GB)における水素ガスの充填時間をできるだけ長く、かつ、規定充填時間T内に水素ガスの充填を完了させる。本発明では、線AKBで示すように、新たな昇圧工程における水素ガスの充填開始時点(点H)から最終目標圧力の所定の値(点G)までの昇圧率と異なる昇圧率による昇圧工程(線AK)で水素ガスを充填し、FCVの車載タンクに充填される水素ガスの圧力値が、最終目標圧力の所定の値になった時点(点K)から昇圧率が小さくなるように制御する。
そのために本発明では、まず水素ガスの充填中における昇圧率を変更させる基準となる領域(以下、「昇圧率変更開始領域」という。)を、所定の条件に基づいて決定する。所定の条件は、最終目標圧力(線DF)及び公差の上限(線CD)未満であり、線AHGBよりも圧力が高くなる領域(領域HCDBG)である。より好ましくは、上記所定の条件に加え、線GBよりも昇圧率が小さくなり、かつ、昇圧率が低い状態における充填時間が線GBよりも長くなる領域である(領域IDJG)。点Jは、点Bを中心とした半径BGの円弧が点Bと点Dとを結ぶ線と交差する点である。そして、FCVの車載タンクに充填される水素ガスの圧力が、昇圧率変更開始領域内において昇圧率を変更させる基準となる圧力(以下、「規定圧力」という。)となった時点(点K)から昇圧率が小さくなるように制御する。
以下、本発明の水素充填システムについて具体的に説明する。
図2は、本実施形態における水素充填システム1を含む水素充填環境の構成図である。
水素充填システム1は、FCV2の車載タンク内に水素ガスを供給するためのシステムである。水素充填システム1では、差圧充填によりFCV2に水素ガスを充填する。水素充填システム1は、例えば水素ステーションである。
FCV2は、水素ガスと酸素との化学反応によって発生した電力を動力源として走行する燃料電池自動車である。
次に、水素充填システム1の具体的な構成について説明する。水素充填システム1は、水素充填制御装置10と、蓄圧器20−1〜20−N(Nは2以上の整数)と、圧力計21−1〜21−Nと、遮断弁22−1〜22−Nと、逆止弁23−1〜23−Nと、流量計30と、圧力計31と、調節弁40と、予冷機50と、圧力計51と、充填カプラ60と、温度計70とを備える。
水素充填制御装置10は、遮断弁22−1〜22−N及び調節弁40の開閉を制御する。水素充填制御装置の制御により遮断弁22−1〜22−Nのいずれか及び調節弁40が開放されると、開放された遮断弁22−1〜22−Nに接続されている蓄圧器20−1〜20−Nから水素ガスが供給ライン11(図1の実線)を介してFCV2に供給される。
供給ライン11は、配管である。
蓄圧器20−1〜20−Nは、圧縮機(不図示)により圧縮された高圧の水素ガスを貯留する。
圧力計21−1〜21−Nは、それぞれ、蓄圧器20−1〜20−Nと遮断弁22−1〜22−Nとの間に設けられ、蓄圧器20−1〜20−N内の水素ガスの圧力を検出する。
遮断弁22−1〜22−Nは、それぞれ、蓄圧器20−1〜20−Nに対して設けられる。遮断弁22−1〜22−Nは、蓄圧器20−1〜20−Nに貯留されている水素ガスの供給を遮断可能な弁である。遮断弁22−1〜22−Nが閉じられている場合には、蓄圧器20−1〜20−Nに貯留されている水素ガスの供給が遮断される。遮断弁22−1〜22−Nが開放されている場合には、蓄圧器20−1〜20−Nに貯留されている水素ガスが供給ライン11に供給される。遮断弁22−1〜22−Nは、水素充填制御装置10の制御に応じて開閉される。
逆止弁23−1〜23−Nは、それぞれ、遮断弁22−1〜22−Nに対して設けられる。逆止弁23−1〜23−Nは、供給ライン11内を流れる水素ガスの逆流を防ぐ弁である。本実施形態では、逆止弁23−1〜23−Nは、蓄圧器20−1〜20−NからFCV2の方向にのみ水素ガスが供給可能となる向きに設置される。
流量計30は、供給ライン11を流れる水素ガスの流量を検出する。また、流量計30は、供給ライン11を流れる水素ガスの温度を検出する。流量計30によって検出された水素ガスの流量値及び温度は、水素充填制御装置10に入力される。
圧力計31は、流量計30と調節弁40との間に設けられ、供給ライン11を流れる水素ガスの圧力を検出する。圧力計31によって検出された水素ガスの圧力値は、水素充填制御装置10に入力される。
調節弁40は、開度調整可能な弁である。調節弁40の開度が変更されることにより水素ガスの流量が調整される。調節弁40のCv値(流量計数)は、予め決められている。
予冷機50は、供給ライン11を流れる水素ガスを冷却する。
圧力計51は、予冷機50と充填カプラ60との間に設けられ、供給ライン11を流れる水素ガスの圧力を検出する。圧力計51によって検出された水素ガスの圧力値は、水素充填制御装置10に入力される。なお、圧力計51によって検出された水素ガスの圧力値は、FCV2の車載タンク内の圧力と略一致する。
充填カプラ60は、水素充填システム1とFCV2とを接続するための結合部材である。充填カプラ60によって水素充填システム1とFCV2とが接続されることにより、水素充填システム1からFCV2に水素ガスの供給が可能になる。
温度計70は、外気温を検出する。温度計70によって検出された外気温は、水素充填制御装置10に入力される。
なお、以降の説明において、蓄圧器20−1〜20−Nについて特に区別しない場合には蓄圧器20と記載する。また、圧力計21について特に区別しない場合には圧力計21と記載する。また、遮断弁22−1〜22−Nについて特に区別しない場合には遮断弁22と記載する。また、逆止弁23−1〜23−Nについて特に区別しない場合には逆止弁23と記載する。また、圧力計21、31及び51について特に区別しない場合には圧力計と記載する。
図3は、水素充填制御装置10の機能構成を表す概略ブロック図である。水素充填制御装置10は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、制御プログラムを実行する。制御プログラムの実行によって、水素充填制御装置10は、取得部101、昇圧率変更領域決定部102、規定圧力決定部103、判定部104、弁制御部105を備える装置として機能する。なお、水素充填制御装置10の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、制御プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
取得部101は、各種情報を取得する。例えば、取得部101は、圧力計によって検出された圧力値を取得する。
昇圧率変更領域決定部102は、所定の条件に基づいて昇圧率変更開始領域を決定する。
規定圧力決定部103は、昇圧率変更開始領域内において規定圧力を決定する。規定圧力は、例えば最終目標圧力の80%以上であり、より好ましくは90〜95%である。
判定部104は、取得部101によって取得された圧力値に基づいて、FCV2の車載タンクに供給される水素ガスの圧力が、規定圧力であるか否か判定する。より具体的には、判定部104は、圧力計51から取得された圧力値が、規定圧力であるか否か判定する。
弁制御部105は、昇圧率変更領域決定部102によって決定された昇圧率変更領域に応じて充填時における水素ガスの流量を制御する。例えば、弁制御部105は、FCV2に供給される水素ガスの圧力が、昇圧率変更領域内に達するように調節弁40を開放することによって水素ガスの流量を制御する。さらに、弁制御部105は、判定部104の判定結果に応じて調節弁40の開度を制御する。例えば、FCV2の車載タンクに供給される水素ガスの圧力値が、規定圧力であると判定された場合、弁制御部105は調節弁40の開度を小さくすることによって水素ガスの充填時における昇圧率が小さくなるように制御する。弁制御部105は、水素ガスの充填時における昇圧率が規定昇圧率の30%以上、より好ましくは40〜60%となるように調節弁40の開度を制御する。弁制御部105は、規定圧力と、規定充填時間Tとに基づいて、規定充填時間T内に充填が完了するように調節弁40の開度を調節する。
図4は、本実施形態における水素充填処理の流れを示すフローチャートである。
昇圧率変更領域決定部102は、昇圧率変更開始領域を決定する(ステップS101)。昇圧率変更領域決定部102は、昇圧率変更開始領域内において規定圧力を決定する(ステップS102)。弁制御部105は、調節弁40及び充填用の蓄圧器20に対応する遮断弁22を開放する(ステップS103)。この際、弁制御部105は、FCV2の車載タンクに充填される水素ガスの圧力の昇圧率が、昇圧率変更開始領域に達するように調節弁40を開放することによって水素ガスの流量を調節する。調節弁40及び充填用蓄圧器20に対応する遮断弁22が開放されると、充填用蓄圧器20に貯留されている水素ガスがFCV2に充填される。
取得部101は、定期的(例えば、1ミリ秒〜100ミリ秒など)に各種情報を取得する(ステップS104)。判定部104は、圧力計51によって検出された圧力が規定圧力であるか否か判定する(ステップS105)。検出された圧力が規定圧力ではない場合(ステップS105−NO)、水素充填制御装置10はステップS104以降の処理を繰り返し実行する。
一方、検出された圧力が規定圧力であった場合(ステップS105−YES)、弁制御部105は調節弁40の開度を制御する(ステップS106)。具体的には、弁制御部105は、調節弁40の開度を小さくすることによってFCV2に充填される水素ガスの充填時における昇圧率が小さくなるように制御する。
以上のように構成された水素充填システム1によれば、FCV2に充填される水素ガスの圧力が規定圧力に達すると、昇圧率を低下させる。具体的には、FCV2に充填される水素ガスの圧力が規定圧力に達すると、弁制御部105は調節弁40の開度を小さくすることによって昇圧率が小さくなるように制御する。また、規定圧力は、昇圧率を小さくした後の充填工程が長くなるように決定された領域から決定される。さらに、昇圧率を小さくした後の充填工程が長くなるように制御された場合であっても、規定充填時間T内で充填が完了するように制御される。そのため、安全で効率的に燃料ガスを充填することが可能になる。
<変形例>
本実施形態では、差圧充填方式を例に説明したが、本発明は昇圧器(不図示)から直接FCV2に充填する直充填方式にも適用可能である。
本実施形態では、水素ガスの充填先としてFCV2の車載タンクを例に説明したが、これに限定される必要はない。例えば、水素ガスの充填先は、水素ガスを充填可能なタンクであればどのようなタンクであってもよい。
本実施形態では、燃料ガスとして水素ガスを例に説明したが、燃料ガスは化学反応によって電力を発生させてFCV2に用いることができるガスであればどのようなガスであってもよい。
本実施形態では、線AKBで示すような充填工程を例に説明したが、図5に示すような充填工程で水素ガスの充填が行われてもよい。図5は、変形例における水素充填システムの処理の概要を説明するための概略図である。
図5に示されるように、変形例における水素ガスの充填工程では、線AHKBで示すように、まず水素ガスの充填開始時(点A)直後に目標圧力より高い点Hに昇圧させる。その後、水素充填制御装置10は、新たな昇圧工程における水素ガスの充填開始時点(点H)から最終目標圧力の所定の値(点G)までの昇圧率と異なる昇圧率による昇圧工程(線HK)で水素ガスを充填し、FCV2の車載タンクに充填される水素ガスの圧力値が、最終目標圧力の所定の値になった時点(点K)から昇圧率が小さくなるように制御する。
以上のように構成された水素充填システム1によれば、水素ガスの充填開始時にある程度高い圧力に昇圧させるため、規定圧力に達するまでの昇圧率が小さい。そのため、FCV2の車載タンク内に水素ガスが急激に充填させることによるタンク内の温度上昇のおそれを軽減することができる。また、規定圧力は、昇圧率を小さくした後の充填工程が長くなるように決定された領域から決定される。そして、規定圧力に達してから、弁制御部105が調節弁40の開度を小さくすることによって昇圧率が小さくなるように制御する。そのため、安全で効率的に燃料ガスを充填することが可能になる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…水素充填システム, 2…FCV, 10…水素充填制御装置(燃料ガス充填制御装置), 20(20−1〜20−N)…蓄圧器, 21(21−1〜21−N)、31、51…圧力計, 22(22−1〜22−N)…遮断弁, 23(23−1〜23−N)…逆止弁, 30…流量計, 40…調節弁, 50…予冷機, 50…予冷機, 60…充填カプラ, 70…温度計, 101…取得部, 102…昇圧率変更領域決定部, 103…規定圧力決定部, 104…判定部, 105…弁制御部

Claims (6)

  1. タンクへ供給される圧縮された燃料ガスの流量を調節可能な調節弁の開閉を制御する燃料ガス充填制御装置であって、
    前記タンクへ供給される前記燃料ガスの充填中における昇圧率を変更させる基準となる規定圧力を決定する規定圧力決定部と、
    前記調節弁近傍の圧力が、決定された前記規定圧力になった場合に前記調節弁の開度を制御することによって前記燃料ガスの昇圧率を低下させる弁制御部と、
    を備える燃料ガス充填制御装置。
  2. 前記弁制御部は、前記調節弁近傍の圧力が、決定された前記規定圧力になった時点から、前記燃料ガスの昇圧率を、前記タンクに供給される燃料ガスの昇圧率の規定値である規定昇圧率より小さい昇圧率に低下させるように前記調節弁の開度を制御する、請求項1に記載の燃料ガス充填制御装置。
  3. 前記規定圧力は、前記規定昇圧率で示される傾きと同じ傾きであって、前記規定昇圧率で示される傾きより短く圧力の高い第1の傾きと、前記規定昇圧率で示される傾きの公差の上限を表す傾きと、前記第1の傾きと異なる傾きで前記第1の傾きの端点と接し、前記規定昇圧率より昇圧率が小さい第2の傾きと、前記第2の傾きの他点と前記規定昇圧率で示される傾きの上限端点とが接する点と、前記点と前記傾きの公差の上限を表す傾きの端点とを結ぶ直線と、前記傾きの公差の上限を表す傾きの他点と前記第1の傾きの他点とを結ぶ直線とで構成される領域内から決定される、請求項2に記載の燃料ガス充填制御装置。
  4. 前記規定圧力決定部は、前記規定圧力が前記タンクへの充填圧力の上限値の80%以上、前記第2の傾きが前記規定昇圧率の30%以上となる前記領域内の範囲で規定圧力を決定する、請求項3に記載の燃料ガス充填制御装置。
  5. タンクへ供給される圧縮された燃料ガスの流量を調節可能な調節弁の開閉を制御する燃料ガス充填制御装置における燃料ガス充填制御方法であって、
    前記タンクへ供給される前記燃料ガスの充填中における昇圧率を変更させる基準となる規定圧力を決定する規定圧力決定ステップと、
    前記調節弁近傍の圧力が、決定された前記規定圧力になった場合に前記調節弁の開度を制御することによって前記燃料ガスの昇圧率を低下させる弁制御ステップと、
    を有する燃料ガス充填制御方法。
  6. タンクへ供給される圧縮された燃料ガスの流量を調節可能な調節弁の開閉を制御する燃料ガス充填制御装置としてコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記タンクへ供給される前記燃料ガスの充填中における昇圧率を変更させる基準となる規定圧力を決定する規定圧力決定ステップと、
    前記調節弁近傍の圧力が、決定された前記規定圧力になった場合に前記調節弁の開度を制御することによって前記燃料ガスの昇圧率を低下させる弁制御ステップと、
    を実行させるコンピュータプログラム。
JP2014043145A 2014-03-05 2014-03-05 水素ガス充填制御装置、水素ガス充填方法及びコンピュータプログラム Active JP6215090B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014043145A JP6215090B2 (ja) 2014-03-05 2014-03-05 水素ガス充填制御装置、水素ガス充填方法及びコンピュータプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014043145A JP6215090B2 (ja) 2014-03-05 2014-03-05 水素ガス充填制御装置、水素ガス充填方法及びコンピュータプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015169234A true JP2015169234A (ja) 2015-09-28
JP6215090B2 JP6215090B2 (ja) 2017-10-18

Family

ID=54202169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014043145A Active JP6215090B2 (ja) 2014-03-05 2014-03-05 水素ガス充填制御装置、水素ガス充填方法及びコンピュータプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6215090B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017115932A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 大陽日酸株式会社 燃料ガス充填システム及び燃料ガス充填方法
CN108779895A (zh) * 2016-03-15 2018-11-09 本田技研工业株式会社 气体填充方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005098474A (ja) * 2003-08-15 2005-04-14 Taiyo Nippon Sanso Corp 燃料充てん方法
JP2011117481A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Iwatani Internatl Corp 高圧水素試験設備や高圧水素充填設備での充填制御方法およびその装置
JP2011163534A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Toyota Motor Corp 車両

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005098474A (ja) * 2003-08-15 2005-04-14 Taiyo Nippon Sanso Corp 燃料充てん方法
JP2011117481A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Iwatani Internatl Corp 高圧水素試験設備や高圧水素充填設備での充填制御方法およびその装置
JP2011163534A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Toyota Motor Corp 車両

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017115932A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 大陽日酸株式会社 燃料ガス充填システム及び燃料ガス充填方法
CN108779895A (zh) * 2016-03-15 2018-11-09 本田技研工业株式会社 气体填充方法
CN108779895B (zh) * 2016-03-15 2020-11-13 本田技研工业株式会社 气体填充方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6215090B2 (ja) 2017-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6618842B2 (ja) 水素ステーション
JP6179057B2 (ja) 燃料ガス充填システム、燃料ガス充填方法及びコンピュータプログラム
JP6432745B2 (ja) 電力供給システム
CN111989634B (zh) 用于燃料电池车辆的移动式氢分配器
JP2011163534A (ja) 車両
JP7022396B2 (ja) 充填装置
JP2019158126A (ja) 水素燃料の充填システム、及び水素燃料の充填方法
JP6215090B2 (ja) 水素ガス充填制御装置、水素ガス充填方法及びコンピュータプログラム
JP2015013759A (ja) 高圧水素製造システム、および、高圧水素製造システムの運転方法
JP3960524B2 (ja) 車両用ガス燃料供給装置
CN109792065B (zh) 用于给至少一个燃料电池供给燃料的方法和机动车
JP6196659B2 (ja) 水素ガス充填システム及び水素ガス充填方法
WO2011016091A1 (ja) ガス充填装置及びガス充填方法
JP6136021B2 (ja) 燃料ガス充填システム及び燃料ガス充填方法
JP6353406B2 (ja) 水素ステーション
JP6413532B2 (ja) 燃料電池システム
JP2011099468A (ja) ガス充填装置及びガス充填方法
JP6695194B2 (ja) 燃料ガス充填システム及び燃料ガス充填方法
JP6117838B2 (ja) 高圧水素製造システム、および、高圧水素製造システムの運転方法
JP2008281108A (ja) ガス供給装置
JP2004327297A (ja) 燃料充填制御システム
JP2017072149A (ja) ガス充填システム
JP6201830B2 (ja) 水素ガス供給装置
JP2017133624A (ja) 燃料ガス充填装置及び燃料ガス充填方法
JP2017207094A (ja) 水素充填装置及び水素充填方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160720

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20160720

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20160825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170403

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170807

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20170817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170920

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6215090

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250