JP2015168190A - 画像形成装置及びヘッド駆動制御方法 - Google Patents

画像形成装置及びヘッド駆動制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サテライト滴の速度低下を招くことなく、かつ、構成や制御を複雑化することなく、メニスカスの残留振動を抑制できない。
【解決手段】1駆動周期内で吐出パルスP1、P2、微駆動パルスPb,吐出パルスP3を含む共通駆動信号を生成し、共通駆動振動から1又は2以上の吐出パルスを選択して、滴サイズの異なる滴を形成する駆動信号を圧力発生手段に与えるとき、液滴を吐出させる最終の吐出パルスP3の後に、残留振動を抑制する残留振動抑制波形Psが配置された共通駆動波形を生成出力し、パルスを選択する選択信号1〜4を最終の吐出パルスP3と残留振動抑制波形Psとの間で切替える。
【選択図】図12

Description

本発明は画像形成装置及びヘッド駆動制御方法に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば液滴を吐出する液体吐出ヘッドを記録ヘッドに用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。
ところで、滴吐出後の残留振動によって次の滴吐出時に滴曲がりやマージ不良、滴速度の変動など、画像不具合の原因となる現象が引き起こされることがある。特に、高周波駆動を行うためには、残留振動が減衰しきる前に次の滴を吐出しなければならない。
そこで、従来、液滴を吐出させる最終吐出パルスの直後にノズル近傍の残留振動と逆位相となる残留振動抑制波形を与えて、次の滴吐出時のメニスカスの安定化を図ることが知られている(特許文献1)。
また、次の駆動周期で滴を吐出する場合には残響抑制パルスを選択し、次の駆動周期で滴を吐出しない場合には残響抑制パルスを選択しないようにすることが知られている(特許文献2)。
特開2004−066727号公報 特開2010−143142号公報
上述した特許文献1に開示されているような残留振動抑制波形は、吐出パルスの直後に与えるほど残留振動抑制の効果が得られる。しかしながら、吐出パルスを与えた直後はインクがノズルから液柱状に伸びており、この状態でノズル近傍の液体の速度が抑えられると液柱後端の速度も低下し、ノズルから分断された後のサテライト滴の速度が遅くなってしまう。その結果、媒体上で主滴から離れた場所にサテライト滴が着弾して画像劣化を招くことになる。
つまり、残留振動の抑制とサテライト滴速度はトレードオフの関係にあり、サテライト滴の速度低下を抑制させようとすると残留振動抑制波形のタイミングや電圧を最適値からずらさなければならず、残留振動抑制の効果が十分に得られないという課題がある。
また、特許文献2に開示の構成にあっては、残留振動抑制波形を含むパターンの選択信号と、残留振動抑制波形を含まないパターンの選択信号とを、各滴種の駆動波形毎に持とうとすると、選択信号の数が増加し、構成が複雑化する。また、次の周期で吐出するかしないかという情報に基づいて選択信号を決定しなければならず、制御が複雑化するという課題も生じる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、サテライト滴の速度低下を招くことなく、かつ、構成や制御を複雑化することなく、メニスカスの残留振動を抑制できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルが通じる個別液室と、前記個別液室内の液体を加圧する圧力を発生する圧力発生手段と、を有する液体吐出ヘッドと、
1駆動周期内で複数の駆動パルスを時系列で含む共通駆動波形を生成し、前記共通駆動波形から1又は2以上の前記駆動パルスを選択して、滴サイズの異なる滴を形成する吐出駆動波形を前記圧力発生手段に与えるヘッド駆動制御手段と、を備え、
前記ヘッド駆動制御手段は、
液滴を吐出させる最終の吐出パルスの後に、残留振動を抑制する残留振動抑制波形が配置された前記共通駆動波形を生成し、
前記駆動パルスを選択する選択信号を前記最終の吐出パルスと前記残留振動抑制波形との間で切替える
構成とした。
本発明によれば、サテライト滴の速度低下を招くことなく、かつ、構成や制御を複雑化することなく、メニスカスの残留振動を抑制できるようになる。
本発明に係る画像形成装置の側面説明図である。 同じく要部平面説明図である。 同じく記録ヘッドを構成する液体吐出ヘッドの一例を示す液室長手方向の断面説明図である。 同じく滴吐出動作の説明に供する断面説明図である。 同じく制御部の概要を示すブロック説明図である。 同制御部の印刷制御部及びヘッドドライバの一例を示すブロック説明図である。 本発明の第1実施形態における共通駆動信号の説明に供する説明図である。 共通駆動信号を構成する吐出パルスの説明図である。 共通駆動信号を構成する他の吐出パルスの説明図である。 残留振動抑制波形及び最後の吐出パルスとの関係の説明に供する説明図である。 残留振動抑制波形を入れた場合と入れない場合のメニスカスの残留振動の一例の説明に供する説明図である。 同実施形態における共通駆動信号と選択信号の説明に供する説明図である。 同選択信号による選択によって形成される駆動信号の一例の説明に供する説明図である。 同選択信号による選択によって形成される駆動信号の他の例の説明に供する説明図である。 本発明の第2実施形態における共通駆動信号の説明に供する説明図である。 同実施形態における残留振動抑制波形及び最後の吐出パルスとの関係の説明に供する説明図である。 本発明の第3実施形態における共通駆動信号と選択信号の説明に供する説明図である。 同選択信号による選択によって形成される駆動信号の例の説明に供する説明図である。 本発明の第4実施形態における共通駆動信号の説明に供する説明図である。 残留振動抑制波形及び最後の吐出パルスとの関係の説明に供する説明図である。 残留振動抑制波形を入れた場合と入れない場合のメニスカスの残留振動の一例の説明に供する説明図である。 同実施形態における共通駆動信号と選択信号の説明に供する説明図である。 同選択信号による選択によって形成される駆動信号の一例の説明に供する説明図である。 同選択信号による選択によって形成される駆動信号の他の例の説明に供する説明図である。 本発明の第5実施形態における共通駆動信号の説明に供する説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。図1は同画像形成装置の側面説明図、図2は同装置の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型インクジェット記録装置である。装置本体1の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド31、32でキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持している。そして、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図2で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出する液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド34a、34b(区別しないときは「記録ヘッド34」という。他の部材も同様)が搭載されている。各記録ヘッド34は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34は、それぞれ2つのノズル列を有している。そして、記録ヘッド34aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、それぞれ吐出する。また、記録ヘッド34bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。なお、記録ヘッド34としては、1つのノズル面に複数のノズルを並べた各色のノズル列を備えるものなどを用いることもできる。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34のノズル列に対応して各色のインクを供給するための第2インク供給部としてのヘッドタンク35a、35bを搭載している。一方、カートリッジ装填部4には各色のインクカートリッジ(メインタンク)10y、10m、10c、10kが着脱自在に装着される。そして、インクカートリッジ10から供給ポンプユニット24によって各色の供給チューブ36を介して各ヘッドタンク35に各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向する分離パッド44を備えている。この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備える。そして、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図2のベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロである拍車63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて、再度、カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構81を配置している。この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするためのキャップ82a、82b(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのワイパ部材(ワイパブレード)83を備えている。また、維持回復機構81は、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84と、キャリッジ33をロックするキャリッジロック87を備えている。また、このヘッドの維持回復機構81の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための廃液タンク99が装置本体に対して交換可能に装着される。
また、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置している。この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド部材45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送される。更に、用紙42の先端は搬送ガイド37で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ56によって搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターンで帯電されている。この帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
次に、記録ヘッド34を構成している液体吐出ヘッドの一例について図3及び図4を参照して説明する。図3及び図4は同ヘッドの液室長手方向(ノズル配列方向と直交する方向)に沿う断面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、流路板101と、振動板部材102と、ノズル板103とを接合している。これにより、液滴を吐出するノズル104が貫通孔105を介して通じる個別液室106、個別液室106に液体を供給する流体抵抗部107、液体導入部108がそれぞれ形成される。そして、フレーム部材117に形成した共通液室110から振動板部材102に形成されたフィルタ部109を介してインクが液体導入部108に導入され、液体導入部108から流体抵抗部107を介して個別液室106にインクが供給される。なお、「個別液室」は、加圧室、加圧液室、圧力室、個別流路、圧力発生室などと称されるものを含む意味である。
流路板101は、SUSなどの金属板を積層して、貫通孔105、個別液室106、流体抵抗部107、液体導入部108などの開口部や溝部をそれぞれ形成している。振動板部材102は各液室106、流体抵抗部107、液体導入部108などの壁面を形成する壁面部材であるとともに、フィルタ部109を形成する部材である。なお、流路板101は、SUSなどの金属板に限らず、シリコン基板を異方性エッチングして形成することもできる。
そして、振動板部材102の液室106と反対側の面に個別液室106のインクを加圧してノズル104から液滴を吐出させるエネルギーを発生するアクチュエータ手段(圧力発生手段)としての柱状の積層型の圧電部材112が接合されている。この圧電部材112の一端部はベース部材113に接合され、また、圧電部材112には駆動波形を伝達するFPC115が接続されている。これらによって、圧電アクチュエータ111を構成している。
なお、この例では、圧電部材112は積層方向に伸縮させるd33モードで使用しているが、積層方向と直交する方向に伸縮させるd31モードでもよい。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば、図3に示すように、圧電部材112に印加する電圧を中間電位Voから下げることによって圧電部材112が収縮し、振動板部材102が変形して個別液室106の容積が膨張する。これにより、個別液室106内にインクが流入する。
その後、図4に示すように、圧電部材112に印加する電圧を上げて圧電部材112を積層方向に伸長させ、振動板部材102をノズル104方向に変形させて個別液室106の容積を収縮させる。これにより、個別液室106内のインクが加圧され、ノズル104から液滴301が吐出される。
そして、圧電部材112に印加する電圧を中間電位Voに戻すことによって振動板部材102が初期位置に復元し、液室106が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室110から液室106内にインクが充填される。そこで、ノズル104のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図5を参照して説明する。図5は同制御部のブロック説明図である。
この制御部500は、この装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501が実行するプログラムを含む各種プログラムなどの固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503とを備えている。また、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505とを備えている。
また、記録ヘッド34を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含む印刷制御部508と、キャリッジ33側に設けた記録ヘッド34を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509とを備えている。また、キャリッジ33を移動走査する主走査モータ554、搬送ベルト51を周回移動させる副走査モータ555、維持回復機構81のキャップ82やワイパ部材83の移動、吸引ポンプ812などを行なう維持回復モータ556を駆動するためのモータ駆動部510とを備えている。また、帯電ローラ56にACバイアスを供給するACバイアス供給部511と、送液ポンプ241を駆動する供給系駆動部512などを備えている。
また、この制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
この制御部500は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F506を持っていて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、画像読み取り装置、撮像装置などのホスト600側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506で受信する。
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。なお、画像を出力するためドットパターンデータの生成はホスト600側のプリンタドライバ601で行なうことも、制御部500で行なうこともできる。
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する。また、ROM502に格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号生成部を含む。そして、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動波形を生成してヘッドドライバ509に対して出力する。
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力される記録ヘッド34の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを選択して記録ヘッド34の圧力発生手段としての圧電部材112に対して与える。これにより、記録ヘッド34を駆動する。このとき、駆動波形を構成するパルスの一部又は全部或いはパルスを形成する波形用要素の全部又は一部を選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
I/O部513は、装置に装着されている各種のセンサ群515からの情報を取得し、プリンタの制御に必要な情報を抽出し、印刷制御部508やモータ駆動部510、ACバイアス供給部511の制御に使用する。センサ群515は、用紙の位置を検出するための光学センサや、機内の温度を監視するためのサーミスタ、帯電ベルトの電圧を監視するセンサ、カバーの開閉を検出するためのインターロックスイッチなどがある。I/O部513は様々のセンサ情報を処理することができる。
次に、ヘッド駆動制御手段を構成している印刷制御部508及びヘッドドライバ509の一例について図6のブロック説明図を参照して説明する。
印刷制御部508は、駆動波形生成部701と、データ転送部702とを備えている。駆動波形生成部701は、画像形成時に1印刷周期(1駆動周期)内に複数の駆動パルスで構成される共通駆動波形(以下、「共通駆動信号」という。)Vcomを生成して出力する。データ転送部702は、印刷画像に応じた2ビットの画像データ(階調信号0、1)と、クロック信号、ラッチ信号(LAT)、滴制御信号である選択信号1〜4を出力する。
なお、選択信号1〜4は、ヘッドドライバ509の後述するスイッチ手段であるアナログスイッチ715の開閉を滴毎に指示する2ビットの信号である。そして、選択信号1〜4は、後述する最終吐出パルスと残留振動抑制波形との間で切り替わり、選択時にはLレベル(「0」)に状態遷移し、非選択時にはHレベル(「1」)に状態遷移する。
ヘッドドライバ509は、データ転送部702からの転送クロック(シフトクロック)及びシリアル画像データ(階調データ:2ビット/1チャンネル(1ノズル)を入力するシフトレジスタ711を備えている。また、ヘッドドライバ509は、シフトレジスタ711の各レジスト値をラッチ信号によってラッチするためのラッチ回路712と、階調データと滴制御信号M0〜M3をデコードして結果を出力するデコーダ713とを備えている。また、ヘッドドライバ509は、デコーダ713のロジックレベル電圧信号をアナログスイッチ715が動作可能なレベルへとレベル変換するレベルシフタ714と、レベルシフタ714を介して与えられるデコーダ713の出力でオン/オフ(開閉)されるアナログスイッチ715を備えている。
このアナログスイッチ715は、各圧電部材112の選択電極(個別電極)に接続され、駆動波形生成部701からの共通駆動信号Vcomが入力されている。したがって、シリアル転送された画像データ(階調データ)と選択信号1〜4をデコーダ713でデコードした結果に応じてアナログスイッチ715がオンにする。これにより、共通駆動信号Vcomを構成する所要の駆動パルス(あるいは波形要素)が通過して(選択されて)圧電部材112に与えられる。
なお、駆動パルスとは共通駆動波形(共通駆動信号)を構成する要素としてのパルスを示す用語として、吐出パルスとは圧力発生手段に印加されることで液滴を吐出させる駆動パルスを示す用語として使用する。また、非吐出パルス(微駆動パルス)とは圧力発生手段に印加されるが滴を吐出させない(ノズル内のインクを流動させる)パルスを示す用語として使用する。また、以下で説明するパルスは一例であって、これに限るものではない。
次に、本発明の第1実施形態における共通駆動信号について図7ないし図10を参照して説明する。図7は同実施形態における共通駆動信号の説明に供する説明図、図8は吐出パルスの一例の説明に供する説明図、図9は吐出パルスの他の例の説明に供する説明図、図10は同じく残留振動抑制波形及び最後の吐出パルスとの関係の説明に供する説明図である。
本実施形態の共通駆動信号は、吐出パルスP1、P2、P3と、最終の吐出パルスP3後の残留振動を抑制させる残留振動抑制波形Psと、微駆動パルスPbとで構成されている。画像データに応じて、この共通駆動信号の一部あるいは複数部を選択することで、異なる滴サイズの液滴を吐出させることができる。
吐出パルスP1、P2は、いずれも、図8に示すように、波形要素a、b、cで構成される波形である。
ここで、吐出パルスP1、P2の波形要素aは、中間電位Voから所定のホールド電位Vaまで立ち下がって個別液室106を膨張させる膨張波形要素(引き込み波形要素)である。波形要素bは、立ち下がった電位(ホールド電位)を保持する保持波形要素である。波形要素cは、ホールド電位から立ち上がって個別液室106を収縮させる収縮波形要素(押し込み波形要素)である。ただし、ホールド電位は、吐出パルスP1、P2で異なっている。また、ホールド電位とは、当該吐出パルスの波形要素のうちで最も個別液室106を膨張させた状態の電位を意味するものとする。
吐出パルスP3は、図9に示すように、波形要素a1、h、a2、b、cで構成される波形である。
吐出パルスP3の波形要素a1は、中間電位Voと所定のホールド電位との中間電位Vaまで立ち下がって個別液室106を膨張させる第1膨張波形要素(第1引き込み波形要素)である。波形要素hは、中間電位Vaを保持する保持波形要素である。波形要素a2は、電位Vaから所定のホールド電位まで立ち下がって個別液室106を膨張させる第2膨張波形要素(第2引き込み波形要素)である。波形要素b2は、所定のホールド電位を保持する保持波形要素である。波形要素cは、ホールド電位から中間電位Voまで立ち上がって個別液室106を収縮させる収縮波形要素(押し込み波形要素)である。
残留振動抑制波形Psは、図10にも示すように、波形要素d、e、fで構成される。波形要素eは、中間電位Voから電位Vcまで立ち上がって個別液室106を収縮させる立ち上がり波形要素である。波形要素fは、立ち上がり波形要素eの立ち上がり電位Vcを保持する保持波形要素である。波形要素fは、保持波形要素eの保持電位Vcから中間電位Voまで立ち下がる立下り波形要素である。
この残留振動抑制波形Psは、最後の吐出パルスP3後に生じるメニスカス振動と逆位相でメニスカスを液滴が吐出しない程度に振動させる波形である。
すなわち、本実施形態の残留振動抑制波形Psは、個別液室を収縮後膨張させる波形であり、メニスカスをノズル外部に押し出す方向に移動させる押し出し型の波形である。
そして、吐出パルスP3の収縮波形要素cの中央位置の時刻から残留振動抑制波形Psの立ち上がり波形要素dの中央位置の時刻までを、(1/2)Tc(Tc:個別液室の固有振動周期)とすることで、最も残留振動抑制の効果が得られる。
次に、残留振動抑制波形Psを入れた場合と入れない場合のメニスカスの残留振動の一例について図11を参照して説明する。
図11(a)に実線で示す残留振動Aは、図11(b)に示すように吐出パルスP3の後に残留振動抑制波形Psを入れた場合を示している。図11(a)に破線で示す残留振動Bは、図11(c)に示すように吐出パルスP3の後に残留振動抑制波形Psを入れない場合を示している。
この図11から分かるように、図10のタイミングで残留振動抑制波形Psが与えられると残留振動が確実に抑制される。これにより、次の滴吐出までの時間が短くても、残留振動の影響を受けにくくなり、メニスカスが安定した状態で高周波駆動が可能となる。
しかし、残留振動抑制波形Psが与えられる時刻では、最後の吐出パルスP3によって吐出されるインクは、まだノズルから液柱状に伸びた状態で、このときに残留振動抑制波形Psによってノズル近傍のインク速度が抑えられると、液柱後端の速度も低下し、ノズルから分離した後に形成されるサテライト滴の速度も遅くなってしまう。
このサテライト滴は、媒体上の空白部で目立って画質が低下するので、低周波駆動時には残留振動抑制波形Psは与えない方がよい。
次に、本実施形態における共通駆動信号と選択信号について図12も参照して説明する。
選択信号1は、微駆動パルスPbのみを選択する選択信号である。
選択信号2は、吐出パルスP3と残留振動抑制波形Psを選択する選択信号である。吐出パルスP3が与えられることで小滴が形成される。
選択信号3は、吐出パルスP1、P3と残留振動抑制波形Psを選択する選択信号である。吐出パルスP1、P3が与えられることで各滴が飛翔中にマージして中滴が形成される。
選択信号4は、すべてのパルスを選択する選択信号である。吐出パルスP1、P2、P3が与えられることで各滴が飛翔中にマージして大滴が形成される。
そして、選択信号1〜4の切替えタイミングは、共通駆動信号の最後の吐出パルスP3と残留振動抑制波形Psとの間、つまり、残留振動抑制波形Psの直前としている。
次に、上述した選択信号1〜4による選択によって形成される駆動信号(圧力発生素子に与えられる波形)の異なる例について図13及び図14を参照して説明する。図13は大滴の次に中滴、小滴と印字データが続く場合を、図14は大滴の次に非印字データが続く場合をそれぞれ示している。
図13の例では、選択信号の周期T1では選択信号4(大滴)、周期T2では選択信号3(中滴)、周期T3では選択信号T2(小滴)が選択され、3周期とも吐出パルスP3の直後の残留振動抑制波形Psが選択される。
したがって、次の周期における滴吐出時までに残留振動が抑制され、メニスカスが安定した状態で滴を吐出させることができる。
一方、図14の例では、選択信号の周期T1においては選択信号4(大滴)、周期T2では選択信号1(非印字)、周期T3では選択信号1(非印字)が選択される。
ここで、非印字の周期T2に着目すると、残留振動抑制波形Psは選択されないので、サテライト滴は減速されずに周期T1で吐出された大滴のドットと近い位置に着弾する。
したがって、媒体上の空白領域でサテライトが目立つことがなく、画質低下を抑制できる。
このように、選択信号の切替えを共通駆動信号の残留振動抑制波形Psの直前に設定し、吐出パルス選択時には残留振動抑制波形Psを選択し、非印字時には残留振動抑制波形Psを非選択とすることで、高周波駆動時には残留振動を抑制し、低周波駆動時にはサテライト滴を減速せずに済む。
そして、このような構成とすることで、選択信号の本数を増やす必要がなく、前後のパターンに基づいて信号を選択するといった時系列的な制御も必要としないため、構成や制御が簡単になり、構成や制御の複雑化に伴うコストアップを招くこともない。
次に、本発明の第2実施形態における共通駆動信号について図15及び図16を参照して説明する。図15は同実施形態における共通駆動信号の説明に供する説明図、図16は同じく残留振動抑制波形及び最後の吐出パルスとの関係の説明に供する説明図である。
本実施形態における残留振動抑制波形Psは、波形要素j、k、lで構成される。波形要素jは、中間電位Voから電位Vdまで立ち下がる立ち下がり波形要素である。波形要素kは、立ち下がり波形要素jの立ち下がり電位Vdを保持する保持波形要素である。波形要素lは、保持波形要素kの保持電位Vdから中間電位Voまで立ち上がる立ち上がり波形要素である。
この残留振動抑制波形Psは、最後の吐出パルスP3後に生じるメニスカス振動と逆位相でメニスカスを液滴が吐出しない程度に振動させる波形である。
すなわち、本実施形態の残留振動抑制波形Psは、個別液室を膨張後収縮させる波形であり、メニスカスをノズル内部に引き込む方向に移動させる引き込み型の波形である。
そして、本実施形態では、吐出パルスP3の収縮波形要素cの中央位置の時刻から残留振動抑制波形Psの立ち下がり波形要素jの中央位置の時刻までを、Tc(Tc:個別液室の固有振動周期)とすることで、最も残留振動抑制の効果が得られる。
本実施形態のように引き込み型波形を使用しても前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の第3実施形態における共通駆動信号と選択信号について図17を参照して説明する。
本実施形態の共通駆動信号は、前記第1実施形態と同じである。
そして、本実施形態では、選択信号3による選択で形成される中滴用の駆動信号及び選択信号4による選択で形成される大滴用の駆動信号には、残留振動抑制波形Psが含まれる。一方、選択信号2による選択で形成される小滴用の駆動信号には残留振動抑制波形Psが含まれない構成としている。
次に、上述した選択信号1〜4による選択によって形成される駆動信号(圧力発生素子に与えられる波形)の例について図18を参照して説明する。
この例では、大滴の次に小滴、再び大滴と印字データが続く場合を示している。このパターンの場合、大滴が吐出されてから小滴が吐出されるまでには時間が空いており、残留振動抑制波形Psを入れなくとも、小滴吐出時には大滴の残留振動はある程度の減衰が見込まれる。また、元々のドット径が大滴や中滴に比べて小さい小滴が打たれるべき箇所に、前の周期の大滴のサテライト滴が着弾してしまうと、画像の空白領域をサテライト滴が埋めてしまい濃度変化を引き起こしたり、サテライト滴が小滴のドットと重なって小滴ドットの真円度を低下させて画像劣化にも繋がる。
したがって、ここでは、小滴吐出時には一つ前の周期の残留振動パルスPsが選択されないようにすることで、サテライト滴の減速を防ぎ、前述したような画像劣化を防ぐことができる。
このように共通駆動信号の波形構成に応じて、滴種ごとに残留振動抑制波形Psを選択するか否かを定めることもできる。
つまり、本実施形態では、選択信号で、少なくとも第1滴(大滴)と、第1滴より滴サイズの小さな第2滴(小滴)とを形成する駆動信号を形成する駆動パルスを選択し、第1滴を形成する吐出駆動信号には残留振動抑制波形が含まれ、第2滴を形成する吐出駆動信号には残留振動抑制波形が含まない構成としている。
次に、本発明の第4実施形態における共通駆動信号について図19及び図20を参照して説明する。図19は同実施形態における共通駆動信号の説明に供する説明図、図20は同じく残留振動抑制波形及び最後の吐出パルスとの関係の説明に供する説明図である。
本実施形態の共通駆動信号は、吐出パルスP1、P2、P3と、最終の吐出パルスP3後の残留振動を抑制させる残留振動抑制波形Psと、微駆動パルスPbとで構成されている。
本実施形態における吐出パルスP3は収縮波形要素cの電圧立ち上げ後の保持電位Vbが、共通駆動信号の中間電位Voよりも低くなっており、微駆動パルスPbの前後の電位は、この保持電位Vbに合わせている。
残留振動抑制波形Psは、図20に示すように、吐出パルスP3の保持電位Vbから中間電位Voまで立ち上がる波形要素mで構成されている。
そして、吐出パルスP3の収縮波形要素cの中央位置の時刻から残留振動抑制波形Psの立ち上がり波形要素dの中央位置の時刻までを、(1/2)Tc(Tc:個別液室の固有振動周期)とすることで、最も残留振動抑制の効果が得られる。
次に、本実施形態における残留振動抑制波形Psを入れた場合と入れない場合のメニスカスの残留振動の一例について図21を参照して説明する。
図21(a)に実線で示す残留振動Aは、図21(b)に示すように吐出パルスP3の後に残留振動抑制波形Psを入れた場合を示している。図21(a)に破線で示す残留振動Bは、図21(c)に示すように吐出パルスP3の後に残留振動抑制波形Psを入れない場合を示している。
この図21から分かるように、図20のタイミングで残留振動抑制波形Psが与えられると残留振動が確実に抑制される。これにより、次の滴吐出までの時間が短くても、残留振動の影響を受けにくくなり、メニスカスが安定した状態で高周波駆動が可能となる。
次に、本実施形態における共通駆動信号と選択信号について図22も参照して説明する。
選択信号1は、微駆動パルスPbのみを選択する信号である。
選択信号2は、吐出パルスP3と残留振動抑制波形Psを選択する信号である。
選択信号3は、吐出パルスP1、P3と残留振動抑制波形Psを選択する信号である。
選択信号4は、微駆動パルスPb以外すべてのパルスを選択する信号である。
そして、選択信号1〜4の切替えタイミングは共通駆動信号の最後の吐出パルスP3と残留振動抑制波形Psとの間(残留振動抑制波形Psの直前)としている。
次に、上述した選択信号1〜4による選択によって形成される駆動信号(圧力発生素子に与えられる波形)の異なる例について図23及び図24を参照して説明する。図23は大滴の次に中滴、小滴と印字データが続く場合を、図24は大滴の次に非印字データが続く場合をそれぞれ示している。
図23の例では、選択信号の周期T1では選択信号4(大滴)、周期T2では選択信号3(中滴)、周期T3では選択信号T2(小滴)が選択され、3周期とも吐出パルスP3の直後の残留振動抑制波形Psが選択される。
したがって、次の周期における滴吐出時までに残留振動が抑制され、メニスカスが安定した状態で滴を吐出させることができる。
一方、図24の例では、選択信号の周期T1においては選択信号4(大滴)、周期T2では選択信号1(非印字)、周期T3では選択信号1(非印字)が選択される。
ここで、非印字の周期T2に着目すると、残留振動抑制波形Psは選択されないので、サテライト滴は減速されずに周期T1で吐出された大滴のドットと近い位置に着弾する。
したがって、媒体上の空白領域でサテライトが目立つことがなく、画質低下を抑制できる。
この場合、残留振動抑制波形Psを選択しないと吐出パルスP3印加後の電位が図19の電位Vbとなるため、当該周期の駆動信号の最後の電位が次の周期の駆動信号の最初の電位Voと電位差を持ってしまう。
しかしながら、微駆動パルスPbの前後の電位がVbに設定されているため、非印字期間では中間電位はVbで保持され、波形の途中で矩形状の急激な電圧変化が起こることはない。
したがって、残留振動抑制波形直前の電位は第1実施形態のように必ずしも中間電位(中間電位)である必要はない。
このように、選択信号の切り替えを共通駆動信号の残留振動抑制波形Psの直前に設定し、吐出パルス選択時には残留振動抑制波形Psを選択し、非印字時には非選択とすることで、高周波駆動時には残留振動を抑制し、低周波駆動時にはサテライト滴を減速せずに済む。
そして、このような構成とすることで、選択信号の本数を増やす必要がなく、前後のパターンに基づいて信号を選択するといった時系列的な制御も必要としないため、構成や制御が簡単になり、構成や制御の複雑化に伴うコストアップを招くこともない。
次に、本発明の第5実施形態における共通駆動信号について図25を参照して説明する。図25は同実施形態における共通駆動信号の説明に供する説明図である。
本実施形態では、吐出パルスP3の立ち上がり波形要素による電圧立ち上げ後の保持電位Vdを、共通駆動信号の中間電位(中間電位)Voよりも大きく(高く)したものである。
このような構成でも前記第4実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味である。被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味する。また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。
33 キャリッジ
34、34a、34b 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
500 制御部
508 印刷制御部
701 駆動波形生成部
702 データ転送部

Claims (6)

  1. 液滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルが通じる個別液室と、前記個別液室内の液体を加圧する圧力を発生する圧力発生手段と、を有する液体吐出ヘッドと、
    1駆動周期内で複数の駆動パルスを時系列で含む共通駆動波形を生成し、前記共通駆動波形から1又は2以上の前記駆動パルスを選択して、滴サイズの異なる滴を形成する駆動信号を前記圧力発生手段に与えるヘッド駆動制御手段と、を備え、
    前記ヘッド駆動制御手段は、
    液滴を吐出させる最終の吐出パルスの後に、残留振動を抑制する残留振動抑制波形が配置された前記共通駆動波形を生成し、
    前記駆動パルスを選択する選択信号を前記最終の吐出パルスと前記残留振動抑制波形との間で切替える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記駆動パルスとして液滴を吐出させないでメニスカスを振動させる微駆動パルスを含み、
    前記微駆動パルスの前後の電位と前記残留振動抑制波形の直前の電位が同じである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記選択信号で、少なくとも第1滴と、前記第1滴より滴サイズの小さな第2滴とを形成する駆動信号を形成する前記駆動パルスを選択し、
    前記第1滴を形成する駆動信号には前記残留振動抑制波形が含まれ、
    前記第2滴を形成する駆動信号には前記残留振動抑制波形が含まない
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記残留振動抑制波形は、前記個別液室を収縮させた後膨張させるパルスである
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記残留振動抑制波形は、前記個別液室を膨張させた後収縮させるパルスである
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 液滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルが通じる個別液室と、前記個別液室内の液体を加圧する圧力を発生する圧力発生手段と、を有する液体吐出ヘッドを駆動制御するヘッド駆動制御方法であって、
    1駆動周期内で複数の駆動パルスを時系列で含む共通駆動波形を生成し、前記共通駆動波形から1又は2以上の前記駆動パルスを選択して、滴サイズの異なる滴を形成する駆動信号を前記圧力発生手段に与え、
    液滴を吐出させる最終の吐出パルスの後に、残留振動を抑制する残留振動抑制波形が配置された前記共通駆動波形を生成し、
    前記駆動パルスを選択する選択信号を前記最終の吐出パルスと前記残留振動抑制波形との間で切替える
    ことを特徴とするヘッド駆動制御方法。
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