JP2015167695A - 医用情報処理装置及び医用情報処理システム - Google Patents

医用情報処理装置及び医用情報処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015167695A
JP2015167695A JP2014044360A JP2014044360A JP2015167695A JP 2015167695 A JP2015167695 A JP 2015167695A JP 2014044360 A JP2014044360 A JP 2014044360A JP 2014044360 A JP2014044360 A JP 2014044360A JP 2015167695 A JP2015167695 A JP 2015167695A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
ray
exposure dose
storage data
information processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014044360A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6510175B2 (ja
Inventor
坂口 卓弥
Takuya Sakaguchi
卓弥 坂口
義訓 清水
Yoshinori Shimizu
義訓 清水
勇一郎 渡部
Yuichiro Watabe
勇一郎 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2014044360A priority Critical patent/JP6510175B2/ja
Publication of JP2015167695A publication Critical patent/JP2015167695A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6510175B2 publication Critical patent/JP6510175B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

【課題】被曝量画像に対応するX線画像の観察を容易にすること。【解決手段】医用情報処理装置は、画像データ同期部と、保存データ生成部とを備える。画像データ同期部は、X線が照射された被検体の部位とX線の被曝量とを関連付けた被曝量画像と、X線の照射によって撮影されたX線画像とを同期させる。保存データ生成部は、画像データ同期部によって同期された被曝量画像及びX線画像を用いて保存データを生成する。【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は、医用情報処理装置及び医用情報処理システムに関する。
X線診断装置は、例えば、血管内の治療の際に被検体を撮影することで、医師等の術者による血管とステント等との位置関係の観察を支援する。このような血管内の治療中、X線診断装置は、被検体の特定部位に対して特定の方向から比較的長時間X線を照射する。
このため、X線診断装置によるX線画像撮影時に、被検体の表面が被曝するX線量を皮膚被曝線量として管理するDTS(Dose Tracking System)がある。例えば、DTSは、X線診断装置による照射条件から被検体の被曝量を算出する。そして、DTSは、擬似的な人体モデルを被検体の身体情報に基づいて生成し、生成した人体モデルに被曝量を関連付けた被曝量画像をモニタに表示する。しかしながら、上述した従来技術では、被曝量画像に対応するX線画像の観察が困難になる場合があった。
特開2000−152924号公報
本発明が解決しようとする課題は、被曝量画像に対応するX線画像の観察を容易にすることができる医用情報処理装置及び医用情報処理システムを提供することである。
実施形態の医用情報処理装置は、同期部と、保存データ生成部とを備える。同期部は、X線が照射された被検体の部位とX線の被曝量とを関連付けた被曝量画像と、前記X線の照射によって撮影されたX線画像とを同期させる。保存データ生成部は、前記同期部によって同期された被曝量画像及びX線画像を用いて保存データを生成する。
図1は、第1の実施形態に係る医用情報処理システムの構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係るX線診断装置の構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係るシステム制御部によって送信されるX線画像の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係るDTSの構成の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係るデータ生成部によって生成される被曝量画像の一例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係る医用情報処理装置の構成の一例を示す図である。 図7Aは、第1の実施形態に係る保存データ生成部によって生成される保存データを模式的に示す図である。 図7Bは、第1の実施形態に係る保存データ生成部によって生成される保存データを模式的に示す図である。 図8Aは、第1の実施形態に係る保存データ生成部によって生成される保存データを模式的に示す図である。 図8Bは、第1の実施形態に係る保存データ生成部によって生成される保存データを模式的に示す図である。 図8Cは、第1の実施形態に係る保存データ生成部によって生成される保存データを模式的に示す図である。 図9は、第1の実施形態に係る医用情報処理装置による処理の手順を示すフローチャートである。 図10は、第2の実施形態に係る保存データ生成部によって生成される保存データを模式的に示した図である。 図11は、第3の実施形態に係る保存データ生成部によって生成される保存データを模式的に示した図である。 図12は、第3の実施形態に係る保存データ生成部によって生成される保存データの変形例を模式的に示した図である。 図13は、第4の実施形態に係る保存データ生成部によって生成される保存データを模式的に示した図である。 図14は、第4の実施形態に係る保存データ生成部によって生成される保存データを模式的に示した図である。 図15は、第4の実施形態に係る保存データ生成部によって生成される保存データを模式的に示した図である。 図16は、第5の実施形態に係る保存データの表示例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、実施形態に係る医用情報処理装置及び医用情報処理システムを説明する。なお、以下では、医用情報処理装置を含む医用情報処理システムを例に挙げて説明するが、実施形態はこれに限定されるものではない。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る医用情報処理システムの構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係る医用情報処理システム1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、第1の実施形態に係る医用情報処理システム1は、X線診断装置100と、DTS(Dose Tracking System)200と、医用情報処理装置300と、画像保管装置400と、端末装置500とを有する。図1に例示する各装置は、例えば、病院内に設置された院内LAN(Local Area Network)により、直接的、又は間接的に相互に通信可能な状態となっている。例えば、医用情報処理システム1にPACS(Picture Archiving and Communication System)が導入され、各装置は、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格に則って、X線画像及び被曝量画像等を相互に送受信する。
図2は、第1の実施形態に係るX線診断装置100の構成の一例を示す図である。図2に示すように、第1の実施形態に係るX線診断装置100は、装置本体110と操作端末120とを備える。装置本体110は、図2に示すように、高電圧発生器11と、X線管12と、X線絞り装置13と、天板14と、Cアーム15と、X線検出器16と、Cアーム回転・移動機構17と、天板移動機構18と、支持機構制御部19と、絞り制御部20とを備える。操作端末120は、図2に示すように、システム制御部21と、入力部22と、表示部23と、画像データ生成部24と、画像データ記憶部25と、画像処理部26とを備える。
高電圧発生器11は、システム制御部21による制御の下、高電圧を発生し、発生した高電圧をX線管12に供給する。X線管12は、高電圧発生器11から供給される高電圧を用いて、X線を発生する。
X線絞り装置13は、絞り制御部20による制御の下、X線管12が発生したX線を、被検体Pの関心領域に対して選択的に照射されるように絞り込む。例えば、X線絞り装置13は、スライド可能な4枚の絞り羽根を有する。X線絞り装置13は、絞り制御部20による制御の下、これらの絞り羽根をスライドさせることで、X線管12が発生したX線を絞り込んで被検体Pに照射させる。なお、X線管12と、X線絞り装置13とをまとめてX線管装置とも呼ぶ。天板14は、被検体Pを載せるベッドであり、図示しない寝台の上に配置される。なお、被検体Pは、装置本体110に含まれない。
X線検出器16は、被検体Pを透過したX線を検出する。例えば、X線検出器16は、マトリックス状に配列された検出素子を有する。各検出素子は、被検体Pを透過したX線を電気信号に変換して蓄積し、蓄積した電気信号を画像データ生成部24に送信する。
Cアーム15は、X線管12、X線絞り装置13及びX線検出器16を保持する。X線管12及びX線絞り装置13とX線検出器16とは、Cアーム15により被検体Pを挟んで対向するように配置される。
Cアーム回転・移動機構17は、Cアーム15を回転及び移動させるための機構であり、天板移動機構18は、天板14を移動させるための機構である。支持機構制御部19は、システム制御部21による制御の下、Cアーム回転・移動機構17及び天板移動機構18を制御することで、Cアーム15の回転や移動、天板14の移動を調整する。絞り制御部20は、システム制御部21による制御の下、X線絞り装置13が有する絞り羽根の開度を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線の照射範囲を制御する。
画像データ生成部24は、X線検出器16によってX線から変換された電気信号を用いて画像データを生成し、生成した画像データを画像データ記憶部25に格納する。例えば、画像データ生成部24は、X線検出器16から受信した電気信号に対して、電流・電圧変換やA(Analog)/D(Digital)変換、パラレル・シリアル変換を行い、画像データを生成する。
そして、画像データ生成部24は、生成した画像データからX線画像を生成して、生成したX線画像を画像データ記憶部25に格納する。画像データ記憶部25は、画像データ生成部24によって生成された画像データを記憶する。
画像処理部26は、画像データ記憶部25が記憶する画像データに対して各種画像処理を行う。例えば、画像処理部26は、画像データ記憶部25が記憶する時系列に沿った複数のX線画像を処理することにより、動画像を生成する。
入力部22は、操作者から各種指示を受け付ける。例えば、入力部22は、マウス、キーボード、ボタン、トラックボール、ジョイスティックなどを有する。入力部22は、操作者から受け付けた指示を、システム制御部21に転送する。表示部23は、操作者の指示を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)や、画像データ記憶部25が記憶する画像データなどを表示する。
システム制御部21は、X線診断装置100全体の動作を制御する。例えば、システム制御部21は、入力部22から転送された操作者の指示に従って高電圧発生器11を制御し、X線管12に供給する電圧を調整することで、被検体に対して照射されるX線量やON/OFFを制御する。また、例えば、システム制御部21は、操作者の指示に従って支持機構制御部19を制御し、Cアーム15の回転や移動、天板14の移動を調整する。また、例えば、システム制御部21は、操作者の指示に従って絞り制御部20を制御し、X線絞り装置13が有する絞り羽根の開度を調整することで、被検体に対して照射されるX線の照射範囲を制御する。
また、システム制御部21は、操作者の指示に従って、画像データ生成部24による画像データ生成処理や、画像処理部26による画像処理、或いは解析処理などを制御する。また、システム制御部21は、操作者の指示を受け付けるためのGUIや画像データ記憶部25が記憶する画像などを、表示部23のディスプレイに表示するように制御する。また、システム制御部21は、DTS200と通信を行い、手技中のCアーム15及び天板14の制御情報、及び、被検体Pに対して照射されたX線量などの情報をリアルタイムにDTS200に送信する。
また、システム制御部21は、医用情報処理装置300や、画像保管装置400と通信を行い、装置本体110によって撮影されたX線画像を送信する。図3は、第1の実施形態に係るシステム制御部21によって送信されるX線画像の一例を示す図である。例えば、システム制御部21は、図3に示すように、所定のフレームレートで撮影された一連のX線画像を医用情報処理装置300や画像保管装置400に送信する。ここで、システム制御部21は、撮影されたX線画像を1枚ずつ順次送信する場合であってもよく、或いは、一連のX線画像をまとめて送信する場合であってもよい。なお、各X線画像には、それぞれ撮影された時刻情報が付与される。
DTS200は、X線診断装置100のX線照射によって被検体が被曝した線量に関する情報を生成する。具体的には、DTS200は、X線診断装置100から受信した手技中のCアーム15及び天板14の制御情報、及び、被検体に対して照射されたX線量などの情報に基づいて、被曝量画像などの情報を生成する。図4は、第1の実施形態に係るDTS200の構成の一例を示す図である。図4に示すように、例えば、DTS200は、入力部210と、表示部220と、人体モデル生成部230と、データ生成部240とを有する。
入力部210は、被検体Pが被曝した線量の管理を行う操作者から、各種指示を受付ける。例えば、入力部210は、被曝量画像などの情報の表示指示を操作者から受付ける。出力部220は、例えばモニタであり、データ生成部240により生成された被曝量画像を表示する。
人体モデル生成部230は、入力部210から入力された被検体Pの個人情報(性別、年齢、身長、体重、大まかな体系分類等)などに基づいて、被検体P又は診断対象部位の人体モデルを生成する。なお、人体モデル生成部230は、楕円や球等によって被検体P等を近似的に表す人体モデルを生成してもよいし、人体等を忠実に表現する人体モデルを生成してもよい。また、人体モデル生成部230は、被検体Pの身体情報に基づいて、複数の人間身体断層プロファイルから当該被検体Pに最も近いプロファイルを自動的に選択し、当該選択されたプロファイルを使って全身の人体モデルを作成する。
データ生成部240は、人体モデル生成部230によって生成された人体モデルと、X線診断装置100から受信した情報とに基づいて被曝量を算出し、被検体Pについての被曝量の分布を示す被曝量画像を生成する。例えば、データ生成部240は、X線診断装置100から受信したX線量や、Cアーム15の位置、天板14の位置、SID(Source Image Distance)、X線管12とX線検出器16とを結ぶ軸と被検体Pの体軸又は任意の基準軸とのなす角度などに基づいて、人体モデルの画素ごとの被曝量を算出して、被曝量画像を生成する。
図5は、第1の実施形態に係るデータ生成部240によって生成される被曝量画像の一例を示す図である。例えば、データ生成部240は、図5に示すように、領域R1に人体モデルの画素ごとの被曝量の分布を示す被曝量画像を生成する。ここで、データ生成部240は、領域R2にカラーバーを示し、被曝量の違いを色で示した被曝量画像を生成する。例えば、データ生成部240は、被曝量が増加するにしたがって青から赤に変化するカラーバーを設定し、画素ごとの被曝量を色で示す。すなわち、被曝量画像は、手技中にX線が照射されて被曝量が増加している領域が徐々に赤に変化することとなる。
また、データ生成部240は、領域R3に現在の被曝線量の値や、被曝量の総量(時間積分値)の値を示した被曝量画像を生成する。データ生成部240は、X線診断装置100から情報を受信している間、上述した被曝量画像を継続して生成する。例えば、データ生成部240は、30フレーム/秒のフレームレートで被曝量画像を生成する。そして、データ生成部240は、生成した被曝量画像を医用情報処理装置300や、画像保管装置400に送信する。ここで、データ生成部240は、生成した被曝量画像をリアルタイムで医用情報処理装置300に送信する。
画像保管装置400は、X線診断装置100から受信したX線画像や、DTS200から受信した被曝量画像を保管する。また、画像保管装置400は、後述する医用情報処理装置300によって生成された保存データを保管する。なお、保存データの詳細については後述する。端末装置500は、医師などのユーザによって操作される端末であり、ユーザによる指示操作に基づいて、例えば、画像保管装置400から画像を取得して、取得した画像を表示する。例えば、端末装置500は、種々の汎用ビューワー(Viewer)や専用ビューワーによって各種画像を表示する。
医用情報処理装置300は、X線診断装置100から受信したX線画像と、DTS200から受信した被曝量画像とを同期させて保存することで、被曝量画像に対応するX線画像の観察を容易にする。具体的には、医用情報処理装置300は、X線画像が撮影された時点の被曝量画像を対応付けて保存することで、被曝量画像に対応するX線画像の観察を容易にする。
ここで、X線画像と被曝量画像について説明する。X線診断装置100によって保存されるX線画像は、手技中に操作者によって撮影操作が実行された時期の画像である。すなわち、手技中において、透視中やX線が照射されていない時期のX線画像は保存されていない。これに対して、DTS200によって生成される被曝量画像は、手技中の被曝量をモニタリングするものであり、随時生成される。すなわち、被曝量画像が手技中の全ての時期に渡って画像が生成されるのに対して、X線画像は手技中に間欠的に生成される。そして、X線画像と被曝量画像は、それぞれ独立して扱われ、相互のリンクがない場合が多く、被曝量画像に時刻情報が含まれていない場合もある。またさらに、X線画像は種々のフレームレートで撮影されるが、被曝量画像はほぼ一定(例えば、30フレーム/秒)で生成される。
従って、保存されたX線画像と被曝量画像とを単純に読み出して表示しただけでは、対応する画像を観察することが困難となる場合がある。例えば、手技中の全ての時期に渡って生成された被曝量画像を保存しておき、後日、被曝量画像が観察された場合に、関心ある時期の被曝量画像に対応するX線画像を正確に見つけ出すことが困難となる場合がある。近年、DTSによる被曝量画像の利用方法として、どのようなX線撮影が行われた場合に、被曝量が急激に増えるのかを知りたいといったニーズがあがっている。
そこで、本願に係る医用情報処理装置300は、以下、詳細に説明する構成により、被曝量画像に対応するX線画像の観察を容易にすることを可能にする。図6は、第1の実施形態に係る医用情報処理装置300の構成の一例を示す図である。図6に示すように、医用情報処理装置300は、入力部310と、表示部320と、記憶部330と、制御部340とを有する。例えば、医用情報処理装置300は、ワークステーションや、任意のパーソナルコンピュータなどであり、X線診断装置100及びDTS200が使用される検査室に隣接する操作室などに配置される。そして、医用情報処理装置300は、X線診断装置100や、DTS200、画像保管装置400などとネットワークを介して接続される。
入力部310は、マウス、キーボード、トラックボール等であり、医用情報処理装置300に対する各種操作の入力を操作者から受け付ける。具体的には、入力部310は、X線画像が撮影された時点の被曝量画像を対応付けて保存する際の各種入力操作を受付ける。表示部320は、モニタとしての液晶パネル等であり、各種情報を表示する。具体的には、表示部320は、操作者から各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)や、後述する制御部340による処理結果を表示する。
記憶部330は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置などであり、後述する制御部340によって取得された画像の画像データなどを記憶する。また、記憶部330は、後述する制御部340によって用いられる種々の情報を記憶する。また、記憶部330は、後述する制御部340による処理結果を記憶する。
例えば、記憶部330は、図6に示すように、X線画像データ記憶部331と、被曝量画像データ記憶部332とを有する。X線画像データ記憶部331は、後述する制御部340によって取得されたX線画像データを記憶する。被曝量画像データ記憶部332は、後述する制御部340によって取得された被曝量画像データを記憶する。
制御部340は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路であり、医用情報処理装置300の全体制御を行なう。制御部340は、図6に示すように、例えば、画像データ取得部341と、画像データ同期部342と、保存データ生成部343とを有する。
画像データ取得部341は、X線診断装置100によって生成されたX線画像を取得する。すなわち、画像データ取得部341は、X線診断装置100によって送信されたX線画像の画像データを受信する。ここで、画像データ取得部341は、X線画像のフレームごとに、取得(受信)した時刻情報を対応付けてX線画像データ記憶部331に格納する。また、画像データ取得部341は、DTS200によって生成された被曝量画像を取得する。すなわち、画像データ取得部341は、DTS200によって送信された被曝量画像の画像データを受信する。ここで、画像データ取得部341は、被曝量画像のフレームごとに取得(受信)した時刻情報を対応付けて被曝量画像データ記憶部332に格納する。
画像データ同期部342は、X線が照射された被検体の部位とX線の被曝量とを関連付けた被曝量画像と、X線の照射によって撮影されたX線画像とを同期させる。具体的には、画像データ同期部342は、X線画像及び被曝量画像の生成タイミング又は生成された時刻情報に基づいて、X線画像及び被曝量画像を同期させる。例えば、画像データ同期部342は、X線画像データ記憶部331によって記憶されたX線画像のフレームごとに対応付けられた時刻情報と、被曝量画像データ記憶部332によって記憶された被曝量画像のフレームごとに対応付けられた時刻情報とに基づいて、時刻情報が略一致するようにX線画像のフレームと被曝量画像のフレームとを対応付ける。
また、X線画像及び被曝量画像にそれぞれ画像生成時の時刻情報が付帯されている場合には、画像データ同期部342は、画像生成時の時刻情報に基づいて、時刻情報が略一致するようにX線画像のフレームと被曝量画像のフレームとを対応付けることも可能である。そして、画像データ同期部342は、取得した時刻の時刻情報、又は、画像生成時の時刻情報が略一致するように対応付けたX線画像のフレームと被曝量画像のフレームとを保存データ生成部343に送出する。
ここで、画像データ同期部342は、X線画像のフレームレート及び被曝量画像のフレームレートに基づいて、フレームを対応付けることも可能である。例えば、X線画像が15フレーム/秒で生成され、被曝量画像が30フレーム/秒で生成された場合には、画像データ同期部342は、被曝量画像2フレームに対して同一のX線画像のフレームを対応付ける。一例を挙げると、画像データ同期部342は、まず、時刻情報で最初のフレームを略一致させる。そして、画像データ同期部342は、被曝量画像の最初のフレームと2番目のフレームに対して、X線画像の最初のフレームをそれぞれ対応付けて保存データ生成部343に送出する。
保存データ生成部343は、画像データ同期部342によって同期された被曝量画像及びX線画像を用いて保存データを生成する。具体的には、保存データ生成部343は、画像データ同期部342によって対応付けられたX線画像のフレームと被曝量画像のフレームとを用いて保存データを生成する。例えば、保存データ生成部343は、被曝量画像に対してX線画像を埋め込んだ保存データ、又は、X線画像に対して被曝量画像を埋め込んだ保存データを生成する。
図7A、図7B及び図8A〜図8Cは、第1の実施形態に係る保存データ生成部343によって生成される保存データを模式的に示す図である。ここで、図7A及び図7Bは、被曝量画像に対してX線画像を埋め込んだ保存データの例を示す。また、図8A〜図8Cは、X線画像に対して被曝量画像を埋め込んだ保存データの例を示す。また、図7A及び図7Bは、それぞれ被曝量画像の1フレームについて示し、図8A〜図8Bは、それぞれX線画像の1フレームについて示す。
例えば、保存データ生成部343は、図7Aに示すように、被曝量画像における被曝量情報が表示される領域R3に、対応するX線画像を埋め込んだ保存データを生成する。また、例えば、保存データ生成部343は、図7Bに示すように、被曝量画像における人体モデルの被曝量分布情報が表示される領域R1に、対応するX線画像を埋め込んだ保存データを生成する。なお、X線画像を埋め込む領域は操作者によって任意に決定される。
図7A及び図7Bに示すように、被曝量画像に対してX線画像を埋め込んだ保存データを生成する場合、保存データ生成部343は、保存データのファイルフォーマットとして、AVI(Audio Video Interleave)や、DICOM、ビデオ信号出力で保存データを生成する。そして、保存データ生成部343は、生成した保存データを画像保管装置400に送信する。
これにより、画像保管装置400から被曝量画像を読み出して表示した場合、対応するX線画像が同時に表示されることとなる。さらに、上述した保存データの場合、汎用ビューワーで観察することができるため、例えば、病院内のどんな端末装置500からでも被曝量画像を読み出して画像を観察することが可能である。
ところで、保存データ生成部343は、X線画像に対して被曝量画像を埋め込んだ保存データを生成することも可能である。例えば、保存データ生成部343は、図8Aに示すように、画像領域R4と非画像領域R5を含むX線画像において非画像領域R5に、対応する被曝量画像を埋め込んだ保存データを生成する。また、例えば、保存データ生成部343は、図8Bに示すように、X線画像における画像領域R4に、対応する被曝量画像を埋め込んだ保存データを生成する。
また、例えば、保存データ生成部343は、図8Cに示すように、X線画像とは異なる領域R6に、対応する被曝量画像を埋め込んだ保存データを生成することも可能である。なお、被曝量画像を埋め込む領域は操作者によって任意に決定されるが、X線画像における重要な領域(例えば、血管を含む領域など)に被曝量画像が埋め込まれないように決定される。
図8A〜図8Cに示すように、X線画像に対して被曝量画像を埋め込んだ保存データを生成する場合、保存データ生成部343は、保存データのファイルフォーマットとして、DICOMで保存データを生成する。そして、保存データ生成部343は、生成した保存データを画像保管装置400に送信する。これにより、画像保管装置400からX線画像を読み出して表示した場合、対応する被曝量画像が同時に表示されることとなる。さらに、上述した保存データの場合、汎用ビューワーで観察することができるため、例えば、病院内のどんな端末装置500からでも被曝量画像を読み出して画像を観察することが可能である。
上述したように、第1の実施形態に係る医用情報処理装置300は、被曝量画像に対してX線画像を埋め込んだ保存データ、又は、X線画像に対して被曝量画像を埋め込んだ保存データを生成することで、被曝量画像に対応するX線画像の観察を容易にする。ここで、上述したように、X線画像は間欠的に生成され、被曝量画像は手技中の全ての期間を通して生成されるため、対応するX線画像がない被曝量画像がある。そこで、被曝量画像にX線画像を埋め込む場合に、対応するX線画像がない場合には、例えば、ブランク画像を埋め込むようにしてもよい。
次に、第1の実施形態係る医用情報処理装置300による処理について、図9を用いて説明する。図9は、第1の実施形態に係る医用情報処理装置300による処理の手順を示すフローチャートである。第1の実施形態に係る医用情報処理装置300においては、図9に示すように、画像データ取得部341が、X線診断装置100からX線画像データを取得し、DTS200から被曝量画像データを取得する(ステップS101)。
そして、画像データ同期部342が、画像データ取得部341によって取得されたX線画像データ及び被曝量画像データの時刻情報とフレームレートに基づいて、画像データ間の時間及びフレームレートを同期させる(ステップS102)。そして、保存データ生成部343が、画像データ同期部342によって同期されたX線画像と被曝量画像とを用いて保存データを生成し(ステップS103)、生成した保存データを画像保管装置400に保存する(ステップS104)。
上述したように、第1の実施形態によれば、画像データ同期部342が、X線が照射された被検体の部位とX線の被曝量とを関連付けた被曝量画像と、X線の照射によって撮影されたX線画像とを同期させる。そして、保存データ生成部343が、画像データ同期部342によって同期された被曝量画像及びX線画像を用いて保存データを生成する。従って、第1の実施形態に係る医用情報処理装置300は、時期を合わせX線画像と被曝量画像を同時に表示することができ、被曝量画像に対応するX線画像の観察を容易にすることを可能にする。さらに、第1の実施形態に係る医用情報処理装置300によって生成される保存データは、汎用ビューワーによって観察可能であることから、観察に用いる装置を気にせず、容易に画像を観察することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、保存データ生成部343は、被曝量画像に対してX線画像を埋め込んだ保存データ、又は、X線画像に対して被曝量画像を埋め込んだ保存データを生成する。従って、第1の実施形態に係る医用情報処理装置300は、同期されたX線画像と被曝量画像とを容易に同時に表示することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、画像データ同期部342は、X線画像及び被曝量画像の生成タイミング又は生成された時刻情報に基づいて、X線画像及び被曝量画像を同期させる。従って、第1の実施形態に係る医用情報処理装置300は、X線画像と被曝量画像の時刻を正確に同期させることを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、画像データ同期部342は、X線画像のフレームレート及び被曝量画像のフレームレートに基づいて、フレームを対応付ける。従って、第1に実施形態に係る医用情報処理装置300は、X線画像と被曝量画像のフレームレートが異なる場合であっても、正確に同期させることを可能にする。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、被曝量画像に対してX線画像を埋め込んだ保存データ、又は、X線画像に対して被曝量画像を埋め込んだ保存データを生成する場合について説明した。第2の実施形態では、X線画像のファイルフォーマットを利用した保存データの生成について説明する。なお、第2の実施形態に係る医用情報処理装置300においては、保存データ生成部343による処理内容が異なる。以下、これを中心に説明する。
第2の実施形態に係る保存データ生成部343は、X線画像をバイプレーンのファイルフォーマットとし、バイプレーンの空き領域に被曝量画像を入れた保存データを生成する。図10は、第2の実施形態に係る保存データ生成部343によって生成される保存データを模式的に示した図である。例えば、X線画像は、図10の(A)に示すように、手技がバイプレーンで行われた際にそれぞれの画像が並列されるファイルフォーマットで保存することが可能である。
そこで、保存データ生成部343は、実際の手技がシングルプレーンで実施された場合に、保存するフォーマットをバイプレーンのフォーマットとして空き領域(F(Frontal
)側、又は、L(Lateral)側)に被曝量画像を充てた保存データをDICOMデータとして生成して、画像保管装置400に保存する。これによって、画像保管装置400から読み出されて表示される画像は、図10の(B)に示すように、一方の領域が被曝量画像の画像が表示されることとなる。ここで、上述した保存データについても汎用ビューワーで観察することが可能である。
上述したように、第2の実施形態によれば、保存データ生成部343は、X線画像をバイプレーンのファイルフォーマットとし、バイプレーンの空き領域に被曝量画像を入れた保存データを生成する。従って、第2の実施形態に係る医用情報処理装置300は、X線画像の既存のファイルフォーマットを利用して、同期させたX線画像と被曝量画像とを容易に表示させることを可能にする。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、X線画像をDICOMデータとして保存する際に、同期させた被曝量画像を同時に埋め込むことで、同期させたX線画像と被曝量画像を表示させる場合について説明する。なお、第3の実施形態に係る医用情報処理装置300においては、保存データ生成部343の処理内容が異なる。以下、これを中心に説明する。
第3の実施形態に係る保存データ生成部343は、X線の照射によって撮影された一連のX線画像の全フレームの後部に、同期された被曝量画像の全フレームを配置した保存データを生成する。図11は、第3の実施形態に係る保存データ生成部343によって生成される保存データを模式的に示した図である。例えば、保存データ生成部343は、図11に示すように、X線画像をDICOMデータとして保存する際に、付帯情報が付帯されたデータ部のX線画像の全フレームの後部に同期された被曝量画像の全フレームを加えた保存データを生成する。なお、図11に示す数字は、X線画像と被曝量画像において同期された各フレームを示す。
そして、保存データ生成部343は、生成したDICOMデータを画像保管装置400に保存する。これにより、画像保管装置400から保存データを読み出して表示すると、まず、X線画像の動画像が表示され、その後、同期された被曝量画像の動画像が表示されることとなる。ここで、図11に示すDICOMデータはX線画像の1回分の撮影に相当する一連の動画像であり、手技中にX線画像が複数回撮影された場合には、それぞれの動画像について図11に示すDICOMデータが生成される。また、上記した保存データについても、第1及び第2の実施形態と同様に、汎用ビューワーによって観察することができる。なお、専用のビューワーを用いる場合であってもよく、かかる場合には、X線画像と被曝量画像とを同時に表示させることも可能である。
上述したように、第3の実施形態に係る医用情報処理装置300は、X線画像のDICOMデータに被曝量画像を加えた保存データを生成する。ここで、DICOMデータに対してその他の付加方法で被曝量画像を加えることも可能である。具体的には、保存データ生成部343は、X線の照射によって撮影された一連のX線画像の各フレームの後部それぞれに、同期された被曝量画像の各フレームをそれぞれ配置した保存データを生成する。図12は、第3の実施形態に係る保存データ生成部343によって生成される保存データの変形例を模式的に示した図である。なお、図12に示す数字は、X線画像と被曝量画像において同期されたフレームを示す。
例えば、保存データ生成部343は、図12に示すように、X線画像のフレーム1の後ろに同期された被曝量画像のフレーム1を加える。同様に、保存データ生成部343は、図12に示すように、X線画像の各フレームの後ろに同期された被曝量画像の各フレームをそれぞれ加えた保存データを生成する。そして、保存データ生成部343は、生成した保存データを画像保管装置400に保存する。
これにより、同期されたX線画像と被曝量画像とを表示することが可能となる。ただし、図12に示す保存データを表示する場合、各フレームをそれぞれ読み出して異なる領域に表示することができる専用のビューワーを備えることとなる。
上述したように、第3の実施形態によれば、保存データ生成部343は、X線の照射によって撮影された一連のX線画像の全フレームの後部に、同期された被曝量画像の全フレームを配置した保存データを生成する。或いは、保存データ生成部343は、X線の照射によって撮影された一連のX線画像の各フレームの後部それぞれに、同期された被曝量画像の各フレームをそれぞれ配置した保存データを生成する。従って、第3の実施形態に係る医用情報処理装置300は、医用画像に用いられるDICOM規格を利用して、被曝量画像に対応するX線画像を容易に表示することを可能にする。
(第4の実施形態)
上述した第1〜第3の実施形態では、汎用のビューワーを用いて観察することができる保存データを生成する場合について説明した。第4の実施形態では、専用のビューワーを用いて観察する場合の保存データについて説明する。なお、第4の実施形態に係る医用情報処理装置300においても、保存データ生成部343による処理内容が異なることから、これを中心に説明する。以下、第4の実施形態に係る保存データについて、図13〜図15を用いて説明する。図13〜図15は、第4の実施形態に係る保存データ生成部によって生成される保存データを模式的に示した図である。
第4の実施形態に係る保存データ生成部343は、X線画像を3プレーン以上のファイルフォーマットとし、空き領域に被曝量画像を入れた保存データを生成する。例えば、保存データ生成部343は、図13に示すように、トリプルプレーンの規格を定義して、バイプレーンのX線画像と、同期された被曝量画像とを含めた保存データを生成する。そして、保存データ生成部343は、生成した保存データを画像保管装置400に保存する。この保存データを表示する場合には、トリプルプレーンの規格に対応可能な専用ビューワーを備えた装置を使用することなる。なお、図13においては、トリプルプレーンに一例に挙げて説明したが、実施形態はこれに限定されるものではなく、4プレーン以上であってもよい。
また、第4の実施形態に係る保存データ生成部343は、X線画像に付帯された付帯情報のタグに被曝量画像を埋め込んだ保存データを生成する。例えば、保存データ生成部343は、図14の(A)に示すように、X線画像データをDICOMデータとして保存する際に付帯された付帯情報のプライベートタグに被曝量画像データを埋め込んだ保存データを生成する。そして、保存データ生成部343は、生成した保存データを画像保管装置400に保存する。
この保存データを表示する場合には、DICOMデータのプライベートタグからデータを読み出して表示することができる専用ビューワーを備えた装置を使用することとなる。ここで、図14の(A)に示すデータを表示する専用ビューワーでは、被曝量画像を種々の領域に表示するようにしてもよい。かかる専用ビューワーでは、例えば、図14の(B)の左端の図に示すように、X線画像における所定の領域に読み出した被曝量画像を表示する場合であってもよい。
また、専用ビューワーでは、例えば、図14の(B)の真ん中の図に示すように、X線画像とは異なる領域に読み出した被曝量画像を表示する場合であってもよい。また、専用ビューワーでは、例えば、図14の(B)の右側の図に示すように、読み出した被曝量画像を別ウィンドウとして表示する場合であってもよい。
また、第4の実施形態に係る保存データ生成部343は、画像データ同期部342によって同期されたX線画像及び被曝量画像それぞれにリンク情報を付帯した保存データを生成する。例えば、保存データ生成部343は、図15に示すように、X線画像及び被曝量画像それぞれに同期された画像のリンク情報を埋め込むことで、対応する画像をリンクさせた保存データを生成する。例えば、保存データ生成部343は、患者IDや時刻情報などのリンク情報によって対応する画像をリンクさせた保存データを生成して、画像保管装置400に保存する。
この保存データを表示する場合には、埋め込まれたリンク情報を読み出して、読み出したリンク情報に基づいて対応する各画像をそれぞれ読み出して表示する専用ビューワーを備えた装置を使用することとなる。上述したように、第4の実施形態によれば、専用のビューワーを用いることで、種々の方法によりX線画像と被曝量画像とを表示させることができる。
(第5の実施形態)
さて、これまで第1〜第4の実施形態について説明したが、上記した第1〜第4の実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
例えば、色情報の異なるレイヤーにX線画像と被曝量画像とを保存する場合であってもよい。かかる場合には、例えば、保存データ生成部343が、画像データ同期部342によって同期されたX線画像及び被曝量画像を色情報の異なるレイヤーに割り当てた保存データを生成する。ここで、X線画像は、グレーデータのみが使用されているため、保存データ生成部343は、RGBのカラー情報のうち、例えば、X線画像をRに当てはめ、被曝量画像をGに当てはめた保存データを生成する。これにより、表示する装置では、例えば、Rのみで表示させた場合に、X線画像が表示され、Gのみで表示させた場合に、被曝量画像が表示されることとなる。そこで、例えば、所定のボタンに色情報のレイヤーの切り替えを割り当て、ボタンを押下することにより「Rのみ表示」と「Gのみ表示」を切り替えることで画像を切り替えるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、X線画像及び被曝量画像について共に動画像を用いる場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、静止画像が用いられる場合であってもよい。例えば、医用情報処理装置300は、X線画像及び被曝量画像の動画像を同期させて保存データを生成する処理を基本として実行し、状況に応じて静止画像を用いるようにすることも可能である。一例を挙げると、医用情報処理装置300は、入力部310を介して、X線画像及び被曝量画像のうち少なくとも一方を静止画像にする旨の指示を操作者から受け付けて、動画像に対して静止画像を同期させた保存データを生成する。また、医用情報処理装置300は、操作者からの指示を受け付けるだけでなく、例えば、手技中の全期間に渡って生成された被曝量画像に対して間欠的に撮影されたX線画像を埋め込む場合に、対応するX線画像がない期間の被曝量画像に対して、撮影時刻が最も近いX線画像の同一フレームを連続して埋め込むようにしてもよい。なお、静止画像を用いるタイミングは、操作者によって任意に決定することができる。
また、上述した実施形態では、医用情報処理装置300がX線画像と被曝量画像とを同期させて保存データを生成する場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、X線診断装置100や、DTS200、画像保管装置400が上述した制御部340を備え、各処理を行うようにしてもよい。或いは、画像データ同期部342と、保存データ生成部343が異なる装置に備えられ、協働することで、上述した保存データを生成する場合であってもよい。
また、上述した実施形態では、端末装置が汎用ビューワーや専用ビューワーを備え、保存データを表示する場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、X線診断装置100やDTS200が各ビューワーを備え、保存データを表示する場合であってもよい。例えば、X線診断装置100が表示する場合には、図16に示すように、保存データを読み出して、X線診断装置100にモニタに表示させることも可能である。なお、図16は、第5の実施形態に係る保存データの表示例を示す図である。
また、上述した実施形態では、画像保管装置400が保存データを保存する場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、各装置の記憶装置や、可搬性の記憶媒体に記憶される場合であってもよい。
また、上述した実施形態では、X線画像として、X線診断装置100によって撮影された画像を対象とする場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、X線画像として、X線CT(Computed Tomography)装置によって収集された画像を対象とする場合であってもよい。すなわち、上述した実施形態では、X線診断装置100によって撮影されたX線画像と、該X線画像に対応する被曝量画像とを観察する場合を例に挙げて説明したが、X線CT装置によって収集されたCT画像と、該CT画像に対応する被曝量画像とを観察する場合であってもよい。かかる場合には、例えば、医用情報処理装置300が、CT画像と被曝量画像とを同期させて保存データを生成する。或いは、X線CT装置や、DTS200、画像保管装置400が上述した制御部340を備え、CT画像と被曝量画像とを同期させて保存データを生成する。
さらに、各装置にて行われる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
以上、説明したとおり、第1〜第5の実施形態よれば、被曝量画像に対応するX線画像の観察を容易にすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 医用情報処理システム
300 医用情報処理装置
342 画像データ同期部
343 保存データ生成部

Claims (12)

  1. X線が照射された被検体の部位とX線の被曝量とを関連付けた被曝量画像と、前記X線の照射によって撮影されたX線画像とを同期させる同期部と、
    前記同期部によって同期された被曝量画像及びX線画像を用いて保存データを生成する保存データ生成部と、
    を備えたことを特徴とする医用情報処理装置。
  2. 前記保存データ生成部は、前記被曝量画像に対して前記X線画像を埋め込んだ保存データ、又は、前記X線画像に対して前記被曝量画像を埋め込んだ保存データを生成することを特徴とする請求項1記載の医用情報処理装置。
  3. 前記保存データ生成部は、前記X線画像をバイプレーンのファイルフォーマットとし、前記バイプレーンの空き領域に前記被曝量画像を入れた保存データを生成することを特徴とする請求項1記載の医用情報処理装置。
  4. 前記保存データ生成部は、前記X線の照射によって撮影された一連のX線画像の全フレームの後部に、同期された被曝量画像の全フレームを配置した保存データを生成することを特徴とする請求項1記載の医用情報処理装置。
  5. 前記保存データ生成部は、前記X線の照射によって撮影された一連のX線画像の各フレームの後部それぞれに、同期された被曝量画像の各フレームをそれぞれ配置した保存データを生成することを特徴とする請求項1記載の医用情報処理装置。
  6. 前記保存データ生成部は、前記X線画像を3プレーン以上のファイルフォーマットとし、空き領域に前記被曝量画像を入れた保存データを生成することを特徴とする請求項1記載の医用情報処理装置。
  7. 前記保存データ生成部は、前記X線画像に付帯された付帯情報のタグに前記被曝量画像を埋め込んだ保存データを生成することを特徴とする請求項1記載の医用情報処理装置。
  8. 前記保存データ生成部は、前記同期部によって同期されたX線画像及び被曝量画像それぞれにリンク情報を付帯した保存データを生成することを特徴とする請求項1記載の医用情報処理装置。
  9. 前記保存データ生成部は、前記同期部によって同期されたX線画像及び被曝量画像を色情報の異なるレイヤーに割り当てた保存データを生成することを特徴とする請求項1記載の医用情報処理装置。
  10. 前記同期部は、前記X線画像及び前記被曝量画像の生成タイミング又は生成された時刻情報に基づいて、前記X線画像及び前記被曝量画像を同期させることを特徴とする請求項1乃至9のうち少なくともいずれか一項に記載の医用情報処理装置。
  11. 前記同期部は、前記X線画像のフレームレート及び前記被曝量画像のフレームレートに基づいて、フレームを対応付けることを特徴とする請求項1乃至10のうち少なくともいずれか一項に記載の医用情報処理装置。
  12. X線が照射された被検体の部位とX線の被曝量とを関連付けた被曝量画像と、前記X線の照射によって撮影されたX線画像とを同期させる同期部と、
    前記同期部によって同期された被曝量画像及びX線画像を用いて保存データを生成する保存データ生成部と、
    を備えたことを特徴とする医用情報処理システム。
JP2014044360A 2014-03-06 2014-03-06 医用情報処理装置及び医用情報処理システム Active JP6510175B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014044360A JP6510175B2 (ja) 2014-03-06 2014-03-06 医用情報処理装置及び医用情報処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014044360A JP6510175B2 (ja) 2014-03-06 2014-03-06 医用情報処理装置及び医用情報処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015167695A true JP2015167695A (ja) 2015-09-28
JP6510175B2 JP6510175B2 (ja) 2019-05-08

Family

ID=54200996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014044360A Active JP6510175B2 (ja) 2014-03-06 2014-03-06 医用情報処理装置及び医用情報処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6510175B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019064652A1 (ja) * 2017-09-27 2019-04-04 株式会社島津製作所 被曝線量表示装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002158863A (ja) * 2000-11-22 2002-05-31 Fuji Photo Film Co Ltd 医用画像処理方法及び装置
JP2004081324A (ja) * 2002-08-23 2004-03-18 Fuji Photo Film Co Ltd 医用画像データ作成方法、医用画像データ及び医用画像フィルム
JP2011234928A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Hitachi Medical Corp X線透視撮影装置
US20120106817A1 (en) * 2010-04-30 2012-05-03 Cornell University, The Trustees of Columbia University in the City of New York System and method for radiation dose reporting
JP2013078635A (ja) * 2012-12-27 2013-05-02 Toshiba Corp X線画像診断装置
JP2013165755A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Toshiba Corp 医用画像診断装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002158863A (ja) * 2000-11-22 2002-05-31 Fuji Photo Film Co Ltd 医用画像処理方法及び装置
JP2004081324A (ja) * 2002-08-23 2004-03-18 Fuji Photo Film Co Ltd 医用画像データ作成方法、医用画像データ及び医用画像フィルム
US20120106817A1 (en) * 2010-04-30 2012-05-03 Cornell University, The Trustees of Columbia University in the City of New York System and method for radiation dose reporting
JP2011234928A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Hitachi Medical Corp X線透視撮影装置
JP2013165755A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Toshiba Corp 医用画像診断装置
JP2013078635A (ja) * 2012-12-27 2013-05-02 Toshiba Corp X線画像診断装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019064652A1 (ja) * 2017-09-27 2019-04-04 株式会社島津製作所 被曝線量表示装置
CN110770602A (zh) * 2017-09-27 2020-02-07 株式会社岛津制作所 辐射曝光剂量显示装置
JPWO2019064652A1 (ja) * 2017-09-27 2020-03-26 株式会社島津製作所 被曝線量表示装置
US11278252B2 (en) 2017-09-27 2022-03-22 Shimadzu Corporation Exposure-dose display device

Also Published As

Publication number Publication date
JP6510175B2 (ja) 2019-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10542960B2 (en) Wireless X-ray system
US9855013B2 (en) Radiography system and radiography method
JP5738510B2 (ja) 可搬型フラット・パネル検出器を用いた二重エネルギ放射線撮像法の画像取得及び処理連鎖
JP6260615B2 (ja) 診断提供用医用画像システム及び一般撮影用の診断提供用医用画像システムにタルボ撮影装置系を導入する方法
US9978163B2 (en) Exposure management system
JP4976805B2 (ja) 乳房断層撮影装置
JP6529750B2 (ja) 医用画像診断装置
JP6510175B2 (ja) 医用情報処理装置及び医用情報処理システム
JP6382006B2 (ja) X線診断装置、画像処理装置及び画像処理方法
JP2016198475A (ja) 医用画像診断装置
US20150164450A1 (en) System and Method for Real Time 4D Quantification
JP5738000B2 (ja) 放射線撮影システム及びその制御方法、並びに、プログラム
JP2023106710A (ja) 撮影制御装置、プログラム及び放射線撮影システム
JP2009050383A (ja) 画像処理システム、x線診断装置およびその画像処理プログラム、並びに画像再構成装置
JP2017108853A (ja) 医療情報処理装置、医療情報処理方法、医療情報処理システム、及びプログラム
JP2017113344A (ja) 動態撮影装置及び動態撮影システム
JP7115584B2 (ja) 動態品質管理装置、動態品質管理プログラム及び動態品質管理方法
JP7448042B1 (ja) 動態画像処理装置、移動型放射線撮影装置、動態画像処理システム、プログラム及び動態画像処理方法
JP2023000006A (ja) 動態撮影条件選択装置、動態撮影条件選択プログラム、及び動態撮影条件選択方法
JP7118584B2 (ja) 医用画像診断装置、医用画像撮像装置および医用画像表示装置
JP6301096B2 (ja) 医用画像診断装置
JP2023026878A (ja) 画像処理装置、表示制御方法及びプログラム
JP6034055B2 (ja) 医用画像診断装置
JP2023121104A (ja) 肺塞栓症診断支援装置、肺塞栓症診断支援方法及びプログラム
JP2010154983A (ja) X線診断装置および画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20151102

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160513

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160929

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20161021

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6510175

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150