JP2015166859A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より少ないトナー量においても所望の濃度を得るとともに、画像均一性のよい高密度のトナー像を得る。
【解決手段】トナーを担持するトナー担持体と、トナー担持体にトナーを搬送するトナー搬送部と、トナー搬送部に現像剤を供給する現像剤供給部材と、トナー搬送部に供給された現像剤を回収する現像剤回収部材と、を有し、トナー搬送部の表層面はトナー搬送方向と交差する方向に延在する複数の凸部を有し、隣接する凸部の間のトナー搬送方向の開口幅はトナーの粒径以上且つキャリアの粒径未満であり、凸部の高さはトナーの粒径以下であり、トナー搬送部からトナー担持体へトナーを供給するトナー供給部において、トナー搬送部とトナー担持体とは、相対速度差を有するように移動可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置、及び、これに用いられる現像装置に関する。
電子写真方式に適用される乾式現像方式としては、トナーのみを用いる一成分現像方式と、トナーと磁性キャリアとから成る、現像剤を用いる二成分現像方式が知られている。
一成分現像方式は、磁性キャリアを含まないため、磁性キャリアから形成される磁気ブラシによって像担持体の静電像が乱されることがなく、高画質化に適している。しかし、一成分現像方式は、トナーに対して安定した帯電付与がし難く、画質の安定性に課題がある。また、磁性キャリアのようにトナーを搬送する媒体がないために、トナーに対し均一な搬送力を与えることが困難となり、搬送時等のトナーへの機械的な負荷が大きくなり易い。このため、トナー劣化による画質の安定性低下を引き起こし易い。
一方、二成分現像方式は、画質に課題はあるが、トナーに対し帯電付与し易く、また、トナーへの負荷も小さいために画質の安定性が高いという特徴がある。
上述の両現像方式の課題を改善するものとして、例えば、特開平9−211970号に記載されているようなハイブリッド現像方式が知られている。これは、二成分現像剤を担持する搬送ロール(現像剤担持体)と現像ロール(トナー担持体)との間に搬送バイアスを印加し、現像ロール上にトナー層を被覆し、そのトナーにより感光体(像担持体)の静電像を現像することで画像形成を行うものである。
しかしながら、ハイブリッド現像方式では、長期に渡り現像ロール上を安定してトナー層で被覆することは困難であることが知られている。ハイブリッド現像方式では、搬送ロールと現像ロールとの間に、上述の搬送バイアスにより発生する電位差ΔVを埋めるように、所定の電荷量(Q/S)を有するトナーが現像ロール上を被覆する。このとき、ΔVと被覆される単位面積当たりのトナーの電荷量Q/Sとは比例関係にある。また、Q/Sは、単位面積当たりの被覆に係るトナーの質量(M/S)と、トナーの単位質量当たりの電荷量(Q/M)の積である。
よって、
△V∝Q/S=(M/S)×(Q/M)・・・式(1)
つまり、ハイブリッド現像方式は、電位差(ΔV)及びトナーの単位質量当たりの電荷量(Q/M)から単位面積当たりの被覆に係るトナーの質量(M/S)が決定される。このため、ハイブリッド現像方式では、トナーの帯電量が変化すると、その変化に伴って被覆に係るトナー量が変動するという課題があった。
この課題に対して、例えば、特開2009−8834号には、現像ロール上にトナー層を被覆する際に、トナー層厚検知部材を用いて現像ロール上のトナー層厚を測定する構成が記載されている。さらに、このトナー層厚に基づき、現像ロールと磁気ロール(現像剤担持体)との間の搬送バイアス、あるいは現像ロールと磁気ロールの回転数を変化させることで、現像ロール上のトナー層厚を所定の層厚に制御する構成も記載されている。
しかしながら、この構成では、トナー層厚検知部材としてトナー濃度センサや表面電位センサを用いているため、装置の大型化やコストの増加を招いてしまう。また、検知部材を用いて制御した場合においても、搬送バイアスや現像ロールの回転数を変化させると、下流における現像ロールと感光体との間の現像条件も同時に制御する必要があるために、それらの制御が複雑になってしまう。結果的に感光体上のトナー量を安定化するという本来の目的を達成することが困難になるといった問題があった。
そこで、安定したトナー層を被覆する現像方式として、例えば、特開平10−198161号には、現像ロールと一定の間隔をもって配置された回転可能な規制スリーブ(現像剤規制部材)を用いる構成が記載されている。これにより、キャリアによるトナーへの電荷付与を安定させ、出力画像の濃度低下やトナー飛散を生じることなく、現像ロール上にトナー層を被覆することができる。この現像装置120は、トナーと磁性キャリアから成る現像剤110を収容する現像容器121を備える。
以下に、図22を用いて、この現像装置120を説明する。感光体101に対向する位置に形成される現像容器121の開口部には、図22の矢印方向に回転自在な現像ロール122と、現像ロール122の上方に一定の距離の間隙をもって現像剤回収部材123が配置される。現像剤回収部材123は、非磁性部材の規制スリーブ231と内部に固定配置された永久磁石232とから構成されており、規制スリーブ231は、現像ロール122の回転方向(図22の矢印方向)と同方向に回転自在に担持されている。さらに、現像容器121内には、回転(図22の矢印方向)することで現像容器121内の現像剤の撹拌及び現像ロール122への現像剤を供給する搬送部材124が設けられている。
次に、現像装置120における現像ロール122上へのトナー層の被覆について説明する。
現像容器121内の現像剤110は、搬送部材124によって撹拌されるとともに現像ロール122上へ供給される。供給される現像剤110は、規制スリーブ231内の永久磁石232の磁力を受けて磁化された現像ロール122上に担持されて搬送され、現像剤規制領域Gにおいて規制を受ける。
図23は、この現像剤規制領域Gの拡大図である。
現像剤規制領域Gにおける磁場によって拘束される現像剤中の磁性キャリアは、永久磁石232の磁力によって束縛を受ける。規制スリーブ231は、図23の矢印方向に回転しているため、その回転に伴って、磁性キャリアは現像容器121内へ戻される方向(図23のA方向)の搬送力を受けることになる。従って、磁性キャリアは、現像剤規制領域Gで束縛を受けつつも、規制スリーブ231からの搬送力によって、順次、現像容器121内へ戻されるために、磁性キャリアが感光体101と対向した現像部へと漏出することがない。
一方、現像剤規制領域Gにおける現像剤中の非磁性トナー111は、現像剤規制領域Gにおける磁場による拘束を受けない。また、非磁性トナー111は、磁性キャリア及び現像ロール122表面との摩擦帯電により付与された電荷による鏡映力によって、現像ロール122に付着する。従って、非磁性トナー111は、現像ロール122の回転に伴い、現像ロール122の回転方向(図23のB方向)への搬送力を受け、現像剤規制領域G内の現像剤の間を通過して現像ロール122上を被覆する。
以上のように、磁性キャリアが現像部に漏出することなく、十分な電荷を付与される非磁性トナーのみにより、現像ロール122上を被覆することができる。特開平10−198161号に記載された構成によると、現像ロールと物理的に接触可能なトナーに作用する力を利用するので、トナーの電荷量(Q/M)の変動により被覆に係るトナー量が急激に変動するという、ハイブリッド現像方式に見られる現象は起きない。
このように、トナーの電荷量が低下した場合に、ハイブリッド現像方式の装置では被覆に係るトナー量は増加するのに対し、特開平10−198161号の装置では、被覆に係るトナー量の増加を抑えられるので、トナー量の増加に起因する画像濃度の変動を抑えることができる。
特開平9−211970号公報 特開2009−8834号公報 特開平10−198161号公報
しかしながら本件発明者による詳細な検討によると、特開平10−198161号に記載された現像装置であっても、更に画像濃度の変動を抑えつつ、より画像均一性を向上させることが必要であることがわかった。
図24は、現像装置120により得られた現像ロール上を被覆したトナー層の概念図であり、黒部分が被覆されたトナー層の部分を示し、白抜き部分がトナーを被覆していない領域を示している。図24に示すように、現像ロールの回転方向と略平行に、トナーが被覆していない領域が不規則に存在し、現像ロール上のトナー密度が不均一となっている。このように現像ロール上にトナーによる被覆層が不均一に形成されると、画像濃度が低下し易い。なぜなら、定着時に紙上をトナーで被覆し切れない白地部の面積が増え、急激に画像濃度が低下するためである。
一方、現像ロールと感光体との周速を調整し、感光体上にトナーを過剰に供給し、画像濃度を上げることはできる。具体的には、現像ロールと感光体とが対向部において同方向に回転する場合、現像ロールの周速を感光体に比べて速める、もしくは現像ロールと感光体の回転方向を対向部において逆方向にすることにより達成できる。しかしながら、このようにして所望の画像濃度を得ても、図25(b)に示すように、面内に濃度ムラが目立つ、画像均一性の低い画像しか得られない。また、消費エネルギー低減の観点より、より少ないトナー量で所望の画像を出力することが求められているのに対し、必要以上にトナーを消費することになる。
図25(a)は、理想的に感光体上の静電像をトナーで現像した場合の模式図を示す。また、図25(b)は、上述の方法により画像濃度を得た場合の模式図である。
図25(a)は、少ないトナー量で均一性の高いトナー像が得られるのに対し、図25(b)は、トナー量が多く、均一性の低いトナー像になる。
本件発明者の詳細な検討の結果、このような現象の原因が、以下に示すようなモデルで説明できることがわかった。これを図26を用いて説明する。
図26は、現像剤規制領域Gにおいて、現像ロール122の回転方向hに搬送されてきた現像剤110が、磁場によって磁気穂を形成し、現像剤回収部材123に拘束され、現像剤回収部材123の回転方向jに搬送される様子を示す。実際は、図26に示すように、現像剤が磁気穂として多数存在している。
現像剤110が現像ロール122上を搬送される過程において、現像剤110のトナー111は現像ロール122と接触することで帯電する。このとき、トナー111は磁性キャリア112から脱離し、現像ロール122に付着する。
一方、上述の通り、回転方向hの下流側から、現像剤回収部材123に拘束された現像剤110が回転方向jに搬送されてくる。この現像剤110は、既に回転方向jの上流側においてトナー111を消費しているので、現像剤110中の磁性キャリア112は、トナーを回収する能力を有している。このため、現像剤回収部材123の回転方向jに搬送されてきた現像剤110が現像ロール122に付着したトナー111と接触すると、そのトナー111は磁性キャリア112により回収されて現像容器121内に戻される。
図27は、現像ロール122に付着したトナー111が、現像剤110の磁性キャリア112により回収される様子を示した模式図である。
現像剤110と現像ロール122上のトナー111が衝突すると(図27(a))、トナー111に偶力が作用し、現像ロール122上を回転する(図27(b))。このため、トナーと現像ロールとの間の付着力は低減する。このとき、磁性キャリア112は、上述のように消費したトナーの電荷分だけ逆極性に帯電しているため、現像ロール上を被覆するトナーは、現像剤規制領域Gを通過する間に、磁性キャリア112により掻き取られてしまう。このようにして、現像剤110の搬送方向、つまり主には現像ロールや現像剤回収部材の回転方向と略平行に、磁性キャリアによる掻き取り跡が生じるので、均一なトナー層の被覆を現像ロール上に形成できないことがわかった。
本発明は、より少ないトナー量においても所望の濃度を得るとともに、画像均一性のよい高密度のトナー像を得ることが可能な現像装置及び画像形成装置を提供する。
本発明は、非磁性トナーと磁性キャリアを含む現像剤により、像担持体に形成した静電像を現像する現像装置において、静電像が形成される像担持体に供給するトナーを担持するトナー担持体と、前記トナー担持体にトナーを搬送するトナー搬送部と、前記トナー搬送部に前記現像剤を供給する現像剤供給部材と、前記トナー搬送部に供給された現像剤を回収する現像剤回収部材と、を有し、前記トナー搬送部の表層面はトナー搬送方向と交差する方向に延在する複数の凸部を有し、隣接する前記凸部の間の前記トナー搬送方向の開口幅は前記トナーの粒径以上且つ前記キャリアの粒径未満であり、前記凸部の高さは前記トナーの粒径以下であり、前記トナー搬送部から前記トナー担持体へトナーを供給するトナー供給部において、前記トナー搬送部と前記トナー担持体とは、相対速度差を有するように移動可能であることを特徴とする。
本発明は、トナー供給部材の表層面に複数の凸部を配し、隣接する凸部の間隔をトナー粒径以上且つキャリア粒径未満、及び凸部の高さをトナー粒径以下にすることにより、トナー供給部材上に単層のトナーで均一に被覆することができる。さらに、トナー担持体上に単層から複層に至るまで任意のトナー量による高密度な被覆を形成することが可能になる。これにより、像担持体上に均一且つ高密度のトナー像を現像することが可能な現像装置及び画像形成装置を提供するができる。
本発明に係る現像装置を用いた画像形成装置の模式図である。 本発明に係る現像装置の実施形態を示す模式図である。 トナー搬送部の凸構造を説明する模式図で、図3(a)ははトナー搬送部の凸部の構造を示す模式図、図3(b)はその断面図を示す模式図である。 現像ロール上をトナーが被覆する様子を示す模式図である。 二成分現像剤の搬送の様子を説明する模式図である。 トナー搬送部における二成分現像剤の搬送時のトナー挙動について説明する模式図である。 トナー搬送部上のトナー像を示す模式図である 回収部Wから対向部Yまで搬送される磁気穂の挙動を示す模式図である 現像ロールとトナー供給部材の対向部を示す模式図である ≦Z<2rを満たす場合におけるトナー供給部の後端を示す模式図である。 2r≦Z<rを満たす場合におけるトナー供給部の先端を示す模式図である。 2r≦Z<rを満たす場合におけるトナー供給部の後端を示す模式図である。 トナー搬送部の開口幅がトナー粒径3個分以上の場合におけるコートの様子を示す模式図である。 各色トナーを現像ロール上に定量被覆したときを基準として、被覆量の変動率と、色差ΔEの関係を示す図である。 トナー搬送部上の凸構造の形成方法の一例を示す模式図である。 トナー搬送部上の凸構造の形成方法の他の一例を示す模式図である。 本測定で用いる2種類のカンチレバーの先端(探針)形状の模式図である。 トナー搬送部の移動方向をy軸としたとき、y軸に沿って探針を走査した際の測定及び画像処理を行った結果を示す図である。 本発明に係る現像装置の他の実施形態を示す模式図である。 本発明に係る現像装置の他の実施形態を示す模式図である。 本発明に係る現像装置の他の実施形態を示す模式図である。 従来の現像装置の説明図である。 現像剤規制領域Gの拡大図である。 従来の現像装置により得られた、現像ロール上を被覆したトナー層である。 感光体上の潜像をトナーで現像した場合の模式図であり、図25(a)は理想的に現像した場合であり、図25(b)は現像ロールと感光体との周速を調整して現像した場合である。 検討したモデルの説明図である。 現像ロールに付着したトナーが、現像剤の磁性キャリアにより回収される様子を示した模式図である。 隣接する凸部により形成される開口部の模式図である。
像担持体上に高密度のトナー像を現像するためには、現像条件に依らず、トナー担持体上にトナー密度の高いコートを実現することが極めて重要である。ここで現像条件とは、例えば、感光体とトナー担持体の接触/非接触、トナー担持体と像担持体間に印加する現像バイアスのDC/(DC+AC)などを指す。本発明に係る現像装置は、トナー担持体上に単層から複層に至るまで、トナーを高密度で被覆することが可能であり、種々の現像条件においても、像担持上に高密度のトナー像を現像することを可能とするものである。
以下、本発明に係る現像装置の形態を、図面に則して詳しく説明する。
〈画像形成装置の構成〉
図1は、本発明に係る現像装置を用いた実施形態である画像形成装置の模式図である。
本発明は、図1に示されるような電子写真方式を用いた画像形成装置に具現化されるものとして説明するが、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その他の相対配置などは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1の電子写真方式を用いた画像形成装置は、静電像を保持する像担持体として導電基板上に光導電層を塗布して構成されるドラム状の電子写真感光体1を回転自在に設け、その感光体1を帯電器2で一様に帯電する。次に、例えば、レーザーのような発光素子3によって情報信号に基づいて露光して静電像を形成し、非磁性トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を用いて現像装置20で現像する。次に、現像された像は、転写帯電器4で転写紙5へ転写され、更に定着装置6により転写紙に定着される。また、感光体1上に転写されずに残った非磁性トナーは、クリーニング装置7によって感光体1から除去される。
〔第1実施形態〕
図2は、本発明に係る現像装置の実施形態を示す模式図である。
(現像ロールの構成)
本実施形態における現像装置20は、感光体1に対向して配置される。現像装置20の現像容器21の開口部には、現像ロール(トナー担持体)25が感光体1に対向して配設されている。現像ロール25は、金属材料を基層25bとする円筒状の部材に、弾性層25aを被覆した構造の部材で形成されている。
基層25bは、導電性と剛性のある素材なら何でもよく、例えば、導電性の剛性部材としてのSUS、鉄、アルミなどで形成できる。
弾性層25aは、適度な弾性を有するシリコーンゴム、アクリルゴム、二トリルゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレンゴム、イソプロピレンゴム、スチレンブタジエンゴムなどのゴム材料を基材とする。そして、この基材に、カーボン、酸化チタン、金属微粒子などの導電性微粒子を添加して導電性を付与したものである。また、導電性微粒子以外にも、表面粗さを調整するために球形状樹脂を分散させても構わない。
本実施形態では、ステンレス製の基層25b上にカーボンが分散されたシリコーンゴム及びウレタンゴムから成る弾性層25aを形成した現像ロール25を用いた。
現像ロール25は、感光体1に接触するように配される。そして、感光体1の回転方向に対して、現像部Tで同方向に回転するように回転可能に設けられ、且つ、両回転の周速度は、略同等になるように設定されている。なお、本実施形態では、現像ロール25と感光体1とを接触させる、所謂接触現像のため、現像ロール25は弾性又は可撓性を有する部材から成る。しかしながら、非接触現像の場合は、導電性と剛性のある素材、例えば、SUS(stainless steel)、鉄、アルミなどで形成される。
(トナー供給部材の構成)
現像容器21の内部には、トナー供給部材23が現像ロール25に対向し、接触するように配置されている。このため、現像ロール25及びトナー供給部材23の少なくとも一方は、弾性又は可撓性を有する部材で構成される必要がある。トナー供給部材23は、現像ロール25と対向するトナー供給部Uへトナーを搬送するトナー搬送部23aと、内部に固定配置される複数の永久磁石23bと、から成る。さらに、トナー搬送部23aには、複数の凸部がトナー搬送部23aの移動方向に対して規則的に並んでいる。
現像ロール25とトナー供給部材23とは、両者が対向するトナー供給部Uにおいて接触し、それぞれに電圧印加部26B、26Sにより、電圧VとVとが印加されている。
(現像剤回収部材)
さらに、トナー搬送部23aの移動方向に対して、トナー供給部Uより上流、且つ、現像剤供給部材である撹拌供給部材22とトナー供給部材23とが対向する現像剤供給部Xより下流の位置に、現像剤回収部材27が配置されている。
現像剤回収部材27は、トナー供給部材23及び現像ロール25と対向し、トナー供給部材23と対向する回収部Wにおいて、磁気力により現像剤を回収する。現像剤回収部材27は、回収した現像剤を撹拌供給部材22へ搬送する現像剤搬送部27aと、その内部に固定配置される複数の永久磁石27b、から成る。回収した現像剤は、現像剤回収部材27と現像ロール25との対向部Yで、現像ロール25に接触する。
(トナー搬送部と凸構造の構成)
図3(a)はトナー搬送部23aの凸部の構造を示す模式図である。図3(b)は、その断面図を示す。
トナー搬送部23aは、トナー搬送部23aの回転によって、図3(a)、(b)の矢印の方向に移動する。トナー搬送部23aは、回転可能なアルミロール23aと、その表層面に複数の凸部23aを配した凸構造がトナー搬送部23aの移動方向に対して規則的に並ぶ樹脂層23aと、から成る。ここで、トナー搬送部23aの移動方向は、トナーを搬送するトナー搬送方向であり、そのトナー搬送方向と交差する方向に延在して複数の凸部が設けられている。
ここで、凸構造とは、トナー搬送部23aの表面に凸設された、トナーを搬送する方向とは交差する方向に延在する複数の凸部23aと、その凸部23a同士の間のトナー搬送部23aの表面と、を含む構造である。
このとき、アルミロール23aと樹脂層23aの接着性を上げるために、両者の間にプライマリー層を設けても構わない。
本実施形態の凸構造は、アルミロール23aの回転軸と実質的に平行であり、幅Kが1μm、高さDが3.5μmの凸部23aを複数配した凸構造が、どの凸部の間隔が9μmの周期λで規則的に並んでいる。なお、本実施形態では、凸構造はアルミロール23aの回転軸と実質的に平行に並んで凸設されているが、回転軸に対して傾きを有していても構わない。また、本発明の作用効果を奏する範囲内であれば、上述の凸構造に限定されるわけではなく、トナー搬送部23aの移動方向に対して規則的に並ぶ構造であれば構わない。
本実施形態においては、樹脂層23aとして光硬化性樹脂を用いて、光ナノインプリント法により凸構造を形成したが、熱可塑性樹脂を用いて、熱ナノインプリント法により凸構造を形成することもできる。また、凸構造を作成するために樹脂層23aを設けずに、例えば、レーザーエッジング法によりアルミロール23a上に直接凸構造を形成することもできる。また、トナー供給部材23が弾性又は可撓性を有する部材から成る場合は、熱ナノインプリント法やレーザーエッジング法により弾性層25a上に直接凸構造を形成することもできる。なお、凸構造の詳細な形成方法に関しては後述する。
トナー搬送部23aは、現像ロール25との対向部であるトナー供給部Uにおいて同方向に移動するように回転可能に設けられ、且つ、両者は、トナー供給部Uにおいて相対速度差を有して移動可能であるように設定されている。速度に関する詳細は後述する。なお、本実施形態においては、トナー搬送部23aと現像ロール25とは同方向に移動するように回転しているが、逆方向でも構わない。
(トナー被覆の概略説明)
次に、図4を用いて、現像ロール25上へのトナー被覆について概略を説明する。なお、本発明における被覆とは、例えば、現像ロールの表面にトナー(粒子)が接触している形態をいい、必ずしも多数のトナーが現像ロールの表面全面を覆い尽くした形態には限定されない。その他、詳細な説明は後述する。
撹拌供給部材22により、表面に規則的に並ぶ凸構造を有したトナー供給部材23に二成分現像剤8(図5(a)参照)を供給する。現像剤8がトナー搬送部23aに供給されて現像剤回収部材27により回収されるまでの搬送過程において、トナー搬送部23aと接触した現像剤8中のトナーが、凸部23aの側面に接触してトナー搬送部23aの表層に安定した均一で薄い被覆層を形成する。被覆層形成に係るトナー以外の二成分現像剤8は、回収部Wにおいて、現像剤回収部材27に磁気力で回収される。
一方、回収されずにトナー搬送部23aを被覆したトナーは、トナー供給部Uにおいて現像ロール25と接触し、且つ、電位差により現像ロール25上を被覆する。このとき、トナー搬送部23aの被覆が規則的に均一であるので、移動速度比v23/v25を適正に設定することにより、現像ロール25上をトナーで高密度に安定して被覆することが可能になる。ここで、v25は現像ロールの移動速度であり、v23はトナー搬送部23aの移動速度である。
また、従来からあるハイブリッド現像に対する優位性として、上述したような高密度な被覆以外にも、被覆量の安定性が挙げられる。上述の式(1)にあるように、ハイブリッド現像の場合、電位差ΔVが決定されると、被覆量はQ/Mに依存する。つまり、環境変動や耐久により現像剤のQ/Mが変動すると、被覆量が大きく変動してしまう。このため、ハイブリッド現像では、被覆量やQ/Mをセンシングして複雑な電位制御を必要とする。
これに対し、本実施形態における被覆構成は、トナーがトナー供給部材23上の凸構造と多点接触するため、ローラ外周面と点接触する場合に比べて小さな静電的付着力でも、凸構造が有する複数の凸部23a間を被覆することができる。つまり、トナーの電荷量が変動し、静電的付着力が変動しても、凸構造を被覆するトナー量は変動し難く、複雑な電位制御に頼ることなく、トナーによる安定した被覆を実現することできる。
(トナー被覆の詳細説明)
以下、トナーによる被覆について、さらに図4を用いて詳細に説明する。
現像容器21内の二成分現像剤8は、撹拌供給部材22により撹拌され、現像剤供給部Xまで搬送される。本実施形態においては、重合法により製造された個数平均粒径rが7.7μmの正帯電性トナーを用いた。磁性キャリアは、個数平均粒径rが90μmの標準キャリアP−01(日本画像学会)を用いた。なお、トナー及び磁性キャリアの個数平均粒径の測定方法に関しては後述する。また、トナー及び磁性キャリアは、特に上述したものに限定されず、一般に使用されている公知のトナー及び磁性キャリアを使用することができる。
まず、トナー及び磁性キャリアを、全体の質量に対するトナー質量比(TD比)7%に混合し、二成分現像剤8とした。現像剤供給部Xまで搬送された二成分現像剤8は、トナー供給部材23内部に固定配置される複数の永久磁石23bによって作られる磁界により、トナー搬送部23aに供給される。供給された二成分現像剤8は、トナー搬送部23aの移動及び永久磁石23bによって作られる磁界の影響を受けて磁気穂を形成し、トナー搬送部23aの移動方向と同方向(図の矢印方向)に搬送される。
図5は、二成分現像剤8の搬送の様子を説明する模式図である。永久磁石23bによる磁界により、二成分現像剤8は磁気穂を形成し(図5(a))、トナー搬送部23aの移動に伴い、磁気穂は隣接する極の影響を受け始め(図5(b))、さらに移動すると隣接する極に拘束され(図5(c))、以後、これを繰り返す。このため、二成分現像剤8の平均移動速度vはトナー搬送部23aの移動速度v23に対して、相対速度差(v>v23)を有す。
図6は、トナー搬送部23aにおける二成分現像剤8の搬送時のトナー挙動について説明する模式図である。なお、図では磁性キャリア11を一つしか記載していないが、実際は磁気穂を形成した磁性キャリアが複数存在している。
図6のように、トナー搬送部23a上には、移動方向に対して略垂直方向に凸部23aを複数配した凸構造が規則的に並んで形成されている。そして、隣接する凸部23aによって作られる開口幅Z(=λ−K)はトナー粒径r以上キャリア粒径r未満であり、凸部23aの高さDはトナー粒径r以下に形成されている。
開口幅Zをトナー粒径r以上、キャリア粒径r未満にすることにより、磁性キャリアが隣接する凸部23aによって作られる開口部内に進入できなくなる。これにより、凸部23a側面と凸部23a同士の間の面(凸構造の底面)とに多点接触したトナーが、後から搬送されてくる磁気穂により掻き取られ難くなる。また、凸構造の高さDをトナー粒径r以下にすることにより、2層目のトナーが付着する凸部23aの側面がないために、凸構造上に単層のトナーを被覆することができる。
以上のようにして、本実施形態の凸構造によると、トナー搬送部23a上に安定して均一な実質的に単層のトナー粒子による被覆が可能になる。
図7は、トナー搬送部23a上のトナー像を示す模式図である。ここで、図7(a)は、本実施形態の凸構造を有しているトナー搬送部23a上を被覆するトナーによるトナー像である。また、この比較例として、図7(b)は、凸構造を有していないトナー搬送部23a上のトナー像を示す模式図であり、図7(c)は、開口幅Zがキャリア粒径rより大きいトナー搬送部23a上のトナー像を示す模式図である。図7の矢印は、トナー搬送部23aの移動方向を示す。
図7(b)のように、凸構造を有していない場合、磁気穂の搬送方向、つまりトナー搬送部23aの移動方向に平行に磁気穂の掻き取り跡が顕著となり、トナーによる均一な被覆ができない。また、図7(c)のように、開口幅Zがキャリア粒径r以上の場合、磁性キャリアの進入により、トナーによる均一な被覆ができない。
さらに好ましくは、開口幅Zはトナー粒径の3倍より小さく(Z<3r)する方が好ましい。これにより、凸部23aの側面と凸部23a同士の間の底面とで多点接触できるスペース以外に、トナーが入るスペースが制限されるため、さらに安定して均一な単層のトナーによる被覆が可能になる。前記開口幅Zの寸法としては、1μm以上、100μm以下に設定するのが好ましい。
トナー供給部材23上における凸部の割合は45%以下とすることが好ましい。図28はトナー供給部材23上の領域S(破線)、前記領域Sにおける開口幅Lの開口部St、前記領域Sにおける幅Kの凸部Sdを示す。トナーは前記開口部Stにコートされている。前記の通り、感光体1上には少なくともトナー供給部材23上のトナー量以上のトナーが現像される。一方、感光体1上に必要なトナー量は、定着後に隙間なくトナー同士が接着し、紙上をトナー像で覆うことができる程度である。具体的には、前記開口部Stにコートされるトナーの総体積が、領域Sの面積Saと定着後のトナー層厚dtの積で決定される立方体の体積以上である。
(Sta・κ)/ρ≧Sa・dt
(Sta:開口部Stの面積cm2、Sa:領域Sの面積cm2、ρ:トナー真比重g/cm3、dt:定着後のトナー層厚cm、κ:開口部Stにおけるトナー量g/cm2)
前記開口部Stにおけるトナー量κは、ほぼ最密に充填されるために、下式で近似することができる。
κ=((π・ρ・rt)/(3×31/2))×10−4
また、定着後のトナー層厚dtは、一般的な定着条件で、トナー粒径rtの1/3程度までつぶすことができることから、上記2式より、下式で近似することができる。
(Sta/Sa)≧0.55
つまり、トナー供給部材23上における凸部の割合が45%以下であれば、トナーにより隙間なく定着することが可能になる。
また、凸部23aの高さDは、凸部23a側面とトナーとの接触性、且つ、凸部23a側面に、被覆に係るトナーと現像ロール25との接触性を確保するため、トナー粒径rの50%程度が好ましい。このとき、トナーの粒度分布を考慮すると、凸部23aの高さDは、rt10/2以上、rt90/2以下にすると好ましい。ここで、rt10はトナー粒度分布における累積個数分布が10%の粒径、rt90は90%の粒径である。凸部23aの高さDがrt10/2より小さくなると、凸部23a側面とトナーとの接触性が減少し、トナー搬送部23aを被覆するトナーの粒径が限定され、均一な被覆ができなくなる。
一方、凸部23aの高さDがrt90/2より大きくなると、凸部23a側面に接触しているトナーと現像ロール25との接触性が減少し、現像ロール25を被覆するトナーの粒径が限定され、高密度な被覆ができなくなる。
本実施形態においては、トナー粒径rが7.7μmに対し、高さDが3.5μm、開口幅Zが8μmの構造を用いた。二成分現像剤8は、トナー搬送部23a上を、相対速度差(v>v23)を有して搬送される。このとき、搬送される二成分現像剤8中のトナーは、トナー搬送部23a上の凸構造と接触、摩擦することにより帯電し、主にはその静電的付着力により凸構造と多点接触し、トナーの単層被覆を形成する。このため、ローラ外周面のみと点接触する場合に比べて、小さな静電的付着力でもトナーによる被覆を形成することができる。
一方、接触した点における静電的付着力が大きければ、現像剤とトナー搬送部23aとの接触頻度や摩擦を過度に上げる必要がなくなり、現像剤の劣化を抑えることができる。そのためには、トナー、磁性キャリア、トナー搬送部(凸構造)の帯電系列が、トナーとトナー搬送部との間に磁性キャリアが入るように並ぶことが好ましい。この条件においては、トナーとトナー搬送部の帯電系列差が、トナーと磁性キャリアの帯電系列差に比べて大きくなる。このため、トナーとトナー搬送部が接触、摩擦し帯電した際に、トナーと磁性キャリアの静電的付着力に比べて、強い静電的付着力が発生し、トナーが磁性キャリアから離脱しトナー搬送部(凸構造)に付着し易くなる。
以上のように、本実施形態の現像装置によると、現像剤とトナー搬送部との接触頻度や摩擦を過度に上げることなく、均一なトナーによる被覆層を形成することができる。なお、帯電系列の決定方法に関しては後述する。
(現像剤回収の構成)
トナー搬送部23a上の二成分現像剤8は、トナー供給部材23と現像剤回収部材27とが対向する回収部Wまで搬送される。回収部Wは、トナー供給部材内部に固定配置される複数の永久磁石23bのN37極(図8参照)と、現像剤回収部材内部に固定配置される複数の永久磁石27bのS37極(図8参照)によって強い磁界が発生している。このため、回収部Wまで搬送された二成分現像剤8は、トナー搬送部23a上を被覆したトナーを除き、現像剤回収部材27に回収される。
回収された二成分現像剤8は、現像剤搬送部27aにより現像剤回収部材27と現像ロール25との対向部Yまで搬送され、現像ロール25に接触する。現像剤回収部材27に担持される二成分現像剤8は、既にトナー搬送部23aに対して被覆するトナーを供給しているために、トナー質量比(TD比)が下がっている。このため、現像剤としては、トナーを回収する能力を有しており、非画像部Qで現像されない残トナー10と接触することにより、この残トナー10を回収することができる。
本実施形態においては、現像剤回収部材27には電圧を印加せずに、電気的に浮いた状態にしているが、電圧を印加しても構わない。この場合、対向部Yにおいて残トナー10を回収するために、現像剤回収部材27に印加する電圧は、現像ロール25に印加するDC電圧Vより小さく(負極性トナーを使用する場合はVより大きく)することが好ましい。一方、現像剤回収部材27に電圧を印加すると、回収部Wにも電界が作用する。このような条件下においても、トナー搬送部23aの凸構造の凸部23a側面を被覆するトナーは、電界の方向に対して略垂直方向成分の付着力により、電界から受ける影響が小さい。
一方、それ以外のトナーは現像剤回収部材27へ確実に回収されるために、トナー供給部材23上にさらに安定して均一なトナー単層の被覆形成が可能になる。このとき、さらに好ましくは、対向部Yに対して配置される永久磁石27bの磁極(S75極、図8参照)と回収部Wに対して配置される永久磁石27bの磁極(S37極、図8参照)が同極であることが好ましい。
図8を用いて、その理由を説明する。図8は、回収部Wから対向部Yまでの磁気穂搬送の模式図である。
回収部Wにおいて、電界E37が作用し、トナー搬送部23aの凸構造(不図示)の凸部23a側面を被覆するトナー以外は、現像剤回収部材27方向に飛翔し、現像剤回収部材27近傍のトナー量が増加する(図8(c))。現像剤搬送部27aの移動及び永久磁石27bにより作られる磁界により磁気穂は搬送され(図8(b))、対向部Yまで搬送された磁気穂は、現像ロール25近傍の側で、トナー量が減少している(図8(a))。これにより、磁性キャリアが残トナー10を回収しやすくなるため、より低い電界E75でも回収可能になる。
なお、上述の磁極構成に限定されることはなく、対向部Yに対して配置される永久磁石27bの磁極と回収部Wに対して配置される永久磁石27bの磁極が同極であればよい。
回収部W及び対向部Yにおいて、回収された二成分現像剤及び残トナー10は、磁界により撹拌供給部材22に戻され、再び撹拌・搬送されて、現像剤供給部Xに供給される。
一方、現像剤回収部材27に回収されずに、トナー搬送部23aの凸構造の凸部23a側面を被覆するトナーは、トナー供給部Uまで搬送される。トナー供給部Uにおいて、現像ロール25とトナー供給部材23とは接触し、それぞれには電圧印加部26B、26Sにより、電圧V、Vが印加されている。本実施形態においては、トナー供給部材23を現像ロール25へ進入量が50μmになるように接触させた。感光体1の潜像電位(V=100V)に対し、電圧VとしてDC400V、電圧VとしてDC800Vを印加した。
(現像ロール及びトナー供給部材の移動速度比と画像評価)
現像ロール25とトナー搬送部23aとは、両者が対向するトナー供給部Uにおいて同方向に回転しており、両速度は相対速度差を有している。本実施形態においては、現像ロール25の移動速度v25は200mm/s、トナー供給部材23(トナー搬送部23a)の移動速度v23は260mm/sに設定した。
図9は、現像ロール25とトナー供給部材23の対向部であるトナー供給部Uにおける模式図である。
本実施形態においては、開口幅Z(8μm)は、平均トナー粒径r(7.7μm)以上であって、トナー粒径の2倍より小さいため、隣接する凸部23a間に平均トナー粒径のトナーは1個しか入れない。
図10は、トナー供給部Uの後端における模式図である。図10(a)は、進行方向先頭のトナー9aがトナー供給部後端を通過するときの模式図であり、図10(b)は、そのt秒後に隣のトナー9bがトナー供給部後端を通過するときの模式図である。
トナーは、印加した電位差=V−Vにより、トナー搬送部23aから現像ロール25の方向へ力を受け、且つ、対向部におけるトナー搬送部23aと現像ロール25との回転速度の相対速度差のため、トナーに偶力が作用し、回転しやすくなる。これにより、トナーは、トナー搬送部23aとの付着力が低減して、現像ロール25へ移動してその表面を被覆する。
このとき、現像ロール25上にトナーが高密度で被覆を形成する条件は、開口幅Zとトナー粒径rの条件により、場合分けされる。
(A)r≦Z<2rのとき
この場合は、上述のt秒後の現像ロール25上を被覆するトナー9a、9bが接触するときの両者の中心間距離Rがトナー粒径(トナーの直径)に等しいrとなることである。
トナー9aが距離R進むのにかかる時間tは、
t=R/v25=r/v25・・・式(2)
時間tの間に、トナー9bは距離λを移動する必要があるため、
23t=λ・・・式(3)
式(2)、式(3)より、現像ロール25の移動速度v25に対するトナー搬送部23aの移動速度比v23/v25は、
23/v25=λ/R=λ/r・・・式(4)
実際には、トナー9aに対してトナー9bが押し付けられることで、両トナーの中心間距離Rはトナー粒子の直径r以下となることもあるので、上述の式(4)は以下のように表わすことができる。
23/v25≧λ/R=λ/r・・・式(5)
表1は、本実施形態において、移動速度比v23/v25を変化させた際の被覆に係るトナー量、被覆率、定着後の濃度評価の各結果である。なお、各評価方法に関しては後述する。
Z=8.0μm、K=1.0μm、λ=9.0μm、r=7.7μm
式5より、現像ロール上にトナー同士が接触して高密度の被覆層を形成する条件は、
23/v25≧1.17
である。
表1より明らかなように、式(5)を満たす移動速度比v23/v25(1.2以上)に設定すると、現像ロール25上にトナーで高密度な被覆を形成することが可能になり、所望の濃度を達成できることを確認した。なお、複層のトナーで被覆する場合、式(5)の速度比に所望のトナー層数を掛けた速度比以上に設定すればよい。
次に、本実施形態に基づいてv23/v25=1.4となる条件で評価したものと、比較例としてハイブリッド方式により評価したものと、を比較した。表2は、現像ロール25上にトナーで被覆した際のトナー量、被覆率、定着後の濃度評価の各結果である。
本実施形態の方式は、略単層且つ高密度なトナー被覆層を実現しているのに対し、ハイブリッド方式は、本実施形態の方式と同被覆に係るトナー量になるように調整しても、被覆率が低く、また、2層目のトナーが複数存在することを確認した。さらに、ハイブリッド方式は、現像ロール25上の被覆率の低さの悪影響を受けて、感光体1上、及び紙上に形成された画像も同様にトナー密度が低く、トナーが存在しない白地部の影響により、画像濃度が著しく減少し、所望の濃度に達しないことも確認した。
(B)2r≦Z<rのとき
開口幅Zが2r≦Z<rの条件における移動速度比v23/v25の導出について説明する。
図11は、トナー供給部Uへの進入前の模式図である。トナー供給部進入前は、トナー搬送部23a上には、2つのトナー粒子が、凸構造の凸部23aの側面と凸部23a同士の間のトナー搬送部23a表面(凸部間の底面)との両方に接触できる位置にそれぞれ存在する。
図12は、トナー供給部の後端における模式図である。トナーは、接触中に移動速度比v23/v25により、トナー搬送部23aの移動方向に対して下流側に回転移動する。
図12(a)は、トナー9aが接触部後端を通過ときの模式図であり、図12(b)は、そのt秒後に隣のトナー9bが接触部後端を通過するときの模式図である。現像ロール25上にトナーで高密度な被覆を形成する条件は、t秒間に、トナー9aが距離Rを移動するとともに、トナー9bが距離(λ−r)を移動することである。この関係から、以下の式(6)が得られる。
23/v25≧(λ−r)/R=(λ−r)/r・・・式(6)
表3〜表5は、トナー搬送部23a上の構造が異なるトナー供給部材23を用いて同様の検討を行った結果である。
Z=9.0μm、K=2.0μm、λ=11μm、r=7.7μm
上述の条件(A)に基づき、式(5)より、v23/v25≧1.43となるが、実際、表3から明らかなように、移動速度比v23/v25が1.5以上で所望の濃度評価が得られた。
Z=15μm、K=2.0μm、λ=17μm、r=7.7μm
上述の条件(B)に基づき、式(6)より、v23/v25≧1.21となるが、実際、表4から明らかなように、移動速度比v23/v25が1.3以上で所望の濃度評価が得られた。
Z=18μm、K=1.0μm、λ=19μm、r=7.7μm
上述の条件(B)に基づき、式(6)より、v23/v25≧1.47となるが、実際、表5から明らかなように、移動速度比v23/v25が1.5以上で所望の濃度評価が得られた。
構造が異なる場合においても、式(5)、式(6)を満たす移動速度比v23/v25に設定すると、現像ロール25上をトナーで高密度な被覆を形成することが可能になり、所望の濃度を達成できることを確認した。
一方、開口幅Zがトナー粒径3個分以上(Z≧3r)になると、トナーによる被覆量の安定性が低下する。
図13は、開口幅Zがトナー粒径3個分以上のトナー搬送部23aの模式図である。図13のように、開口幅Zがトナー粒径3個分以上(Z≧3r)になると、凸部23aの側面と凸部23a同士の間の底面との両方に接触して安定な2個のトナー粒子の他に、平均粒径r相当のトナーが底面のみで接触する可能性が生じる(すなわち、前記開口幅Zがトナー粒径3個分以上になると、底面のみに接触するトナー粒子が生ずる)。これにより、安定性が低下すると考えられる。
このように、開口幅Zはトナー粒径3個分より小さく(Z<3r)するとより好ましい。そのような条件下では、凸部23a同士の間に、底面のみで接触する不安定なトナーの入るスペースが限定され、構造空間的に被覆に係るトナー量が規制され、さらに安定して均一な単層被覆の形成が可能になる。
表6、表7は、平均粒径rが5.0μm(比重:1.1g/cm)のトナーを用いて、同様の検討を行った結果である。
Z=6.0μm、K=1.0μm、λ=7.0μm、r=5.0μm
上述の条件(A)に基づき、式(5)より、v23/v25≧1.40となるが、実際、表6から明らかなように、移動速度比v23/v25が1.4以上で所望の濃度評価が得られた。
Z=11μm、K=1.0μm、λ=12μm、r=5.0μm
上述の条件(B)に基づき、式(6)より、v23/v25≧1.40となるが、実際、表7から明らかなように、移動速度比v23/v25が1.4以上で所望の濃度評価が得られた。
次に、本実施形態に基づいてv23/v25=1.6となる条件で評価したものと、比較例としてハイブリッド方式により評価したものと、を比較した。表8は、現像ロール25上にトナーで被覆した際のトナー量、被覆率、定着後の濃度評価の各結果である。
本実施形態の方式は、略単層且つ高密度なトナー被覆層を実現しているのに対し、ハイブリッド方式は、本実施形態の方式と同被覆に係るトナー量になるように調整しても、被覆率が低く、また、濃度評価も悪いことが確認できた。
表9、表10は、平均粒径rが10μm(比重:1.1g/cm)のトナーを用いて、同様の検討を行った結果である。
Z=11μm、K=1.0μm、λ=12μm、r=10μm
上述の条件(A)に基づき、式(5)より、v23/v25≧1.20となるが、実際、表9から明らかなように、移動速度比v23/v25が1.2以上で所望の濃度評価が得られた。
Z=21μm、K=1.0μm、λ=22μm、r=10μm
上述の条件(B)に基づき、式(6)より、v23/v25≧1.20となるが、実際、表10から明らかなように、移動速度比v23/v25が1.2以上で所望の濃度評価が得られた。
次に、本実施形態に基づいてv23/v25=1.4となる条件で評価したものと、比較例としてハイブリッド方式により評価したものと、を比較した。表11は、現像ロール25上にトナーで被覆した際のトナー量、被覆率、定着後の濃度評価の各結果である。
トナーの粒径が異なる場合においても、式(5)、式(6)を満たす移動速度比v23/v25に設定すると、現像ロール25上にトナーが高密度で被覆を形成することが可能になり、所望の濃度を達成できることを確認した。
以上のように、表面に規則的に並ぶ凸構造を有したトナー供給部材23に、二成分現像剤8を接触させて凸構造の凸部23aの側面に接触して薄層均一の安定したトナー被覆を形成し、余剰な二成分現像剤8を現像剤回収部材27により回収する。その後、トナー供給部材23と現像ロール25を接触させ、電位差及び式(5)あるいは式(6)で決定される移動速度比に設定すると、少ないトナー量においても、現像ロール25上に安定して高密度なトナーによる被覆を形成することが可能になる。また、所望の濃度を得るとともに、濃度ムラを改善することもできる。
(凸構造の周期と色差との関係)
上述の検討においては、トナー供給部材23上の凸構造は周期的な構造(λ固定)としたが、異なる周期の構造が混在していても構わない。
図14は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各トナーを現像ロール25上に0.45mg/cmの量のトナーを被覆したときを基準として、被覆に係るトナー量の変動率(横軸)と、色差ΔE(縦軸)の関係を示す図である。
ここで、各色ともに、面内の色差ΔEを5以内に抑えるためには、被覆に係るトナー量の変動率は±20%以内にする必要がある。本実施形態の方式において、移動速度比v23/v25が決定された際に、開口幅Zとトナー粒径rの条件(A)又は(B)により、現像ロール25上の被覆に係るトナー量は、それぞれλ(式(5))又はλ−r(式(6))に比例する。よって、面内の色差ΔEを5以内に抑えるためには、変動率が0%のときの周期をλとすると、周期λは、以下の範囲で混在していても構わない。
(a)条件(A)のときは、0.8λ以上1.2λ以下
(b)条件(B)のときは、(0.8λ+0.2r)以上(1.2λ−0.2r)以下
更に、周期λが、
(a)条件(A)のときは、0.9λ以上1.1λ以下
(b)条件(B)のときは、(0.9λ+0.1r)以上(1.1λ−0.1r)以下
の範囲であれば、面内の色差ΔEを3以内に抑え、更に好ましい。
これら上述の許容範囲内で異なる周期の凸構造が混在するものも、本実施形態の凸構造に含まれるものである。
(凸構造の形成方法)
トナー供給部材23上の凸構造は、光硬化性樹脂を用いた光ナノインプリント法や熱可塑性樹脂を用いた熱ナノインプリント法、レーザーを走査しエッジングを行うレーザーエッジング法などにより形成することができる。
図15は、トナー搬送部23a上の凸構造の形成方法の一例を示す模式図である。
ここでは、トナー搬送部23a上の凸構造を、熱ナノインプリント法により形成する方法を説明する。
ハロゲンヒータ41を内包した転写用ロール40上に、所望の凸構造とは逆の構造である凹構造を有したフィルムモールド42を固定する。次いで、そのフィルムモールド42をトナー供給部材23に接触させながら押圧する。そのまま転写用ロール40とトナー供給部材23を等速で回転させながら、ハロゲンヒータ41により、ガラス転移温度から融点の範囲内の温度に加熱して凸構造を形成する。
このとき、図15のように、トナー供給部材23の表層面に直接形成しても構わないし、あらかじめ熱可塑性樹脂を塗工し、その樹脂に形成しても構わない。
光ナノインプリント法は、光硬化性樹脂をトナー供給部材23の表層面に塗工し、ハロゲンヒータ41の代わりに設置したUV光源を用い、UV照射により硬化させて凸構造を形成する。
図16は、トナー搬送部23a上の凸構造の形成方法の他の一例を示す模式図である。 ここでは、トナー搬送部23a上の凸構造を、レーザーエッジング法により形成する方法を説明する。
トナー供給部材23に対して、集光レンズ44により集光させたレーザー43を矢印f方向に走査し、トナー供給部材23の表層面に凸構造を形成する。次いで、トナー供給部材23を矢印g方向にわずかに回転し、再度レーザーを走査して凸構造を形成する。このような操作を繰り返し、トナー供給部材の周面に、その軸方向に沿った凸構造を形成する。
(凸構造の測定方法)
トナー供給部材23上の凸構造の測定はAFM(Pacific nanotechnology社製Nano-I)を用い、当該測定装置の操作マニュアルに従い測定を行う。このとき、サンプリングは現像ロールの表層面をカッターやレーザーなどにより切り取り、平滑なシート状に作成した。
図17は、本測定で用いる2種類のカンチレバーの先端(探針)形状の模式図である。
探針Aは、先端がトナー粒径rを有した半球状の探針であり、探針Bは、先端がキャリア粒径rを有した半球状の探針である。
具体的な測定方法を説明する。はじめに、探針Bを用いて、トナー供給部材表層面の形状(x、y、z)を計測する。この形状は、粒径rの磁性キャリアが接触できるトナー供給部材表層面の形状を表わし、基準面となる。続いて同じ位置に対して、探針Aを用いて同様に形状(x、y、z)を計測する。この形状は、粒径rのトナーが接触できるトナー供給部材表層面の形状を表わす。計測される形状の高さ方向の差分(|z−z|)、つまり基準面からの高さDを計測し、rt10/2≦D=|z−z|≦r となる座標(x、y)を抽出する。探針の形状を考慮して、抽出した座標に対して、その座標を中心とした直径rの円をそれぞれ適用し、画像処理を行う。
図18は、トナー搬送部23aの移動方向をy軸としたとき、y軸に沿って探針を走査した際の測定及び画像処理を行った結果を示す図である。
抽出される座標に対して、それぞれの座標を中心とした直径rの円を重ね合わせた領域Φと、その領域Φの長径である開口幅Zが得られる。また、隣接する領域Φ1、Φ2間が本実施形態における凸構造であり、その最小距離である幅Kが得られる。なお、本実施形態における凸構造とは、測定及び画像処理によって得られる構造である。つまり、探針Aが進入できない周期の短い構造や、探針Bが進入できる周期の長い構造に関しては、本発明の課題には影響せず、トナー搬送部表層面にそのような構造が含まれていても構わない。また、実際は微小な領域で一部破損したような不完全な凸構造でもあっても、測定によって凸構造と判断されれば、本実施形態における凸構造とみなす。
(粒度分布の測定方法)
トナーの粒度分布は、コールターマルチサイザーIII(ベックマンコールター社製)を用い、当該測定装置の操作マニュアルに従い測定を行う。具体的には、電解液100ml(ISOTON)に、分散剤として界面活性剤を0.1g加え、さらに測定試料(トナー)を5mg加える。試料を懸濁した電解液を超音波分散器で約2分間分散処理して測定サンプルとする。
アパーチャーは100μmのアパーチャーとし、試料の個数をチャンネルごとに測定してメジアン径d50を算出し、試料の個数平均粒径rとした。
磁性キャリアの粒度分布は、レーザー回折式粒度分布測定器SALD−3000(島津製作所製)を用い、当該測定装置の操作マニュアルに従い測定を行う。具体的には、磁性キャリア0.1gを装置に導入し測定を行い、試料の個数をチャンネルごとに測定してメジアン径d50を算出し、試料の個数平均粒径rとした。
(帯電系列の決定方法)
現像ロール25を外した現像装置20の現像容器21内に磁性キャリアのみを入れて、1分程度通常の現像動作を行う。このとき、電圧印加部は取り外し、トナー供給部材23と現像剤回収部材27は電気的に浮いた状態とする。対向部であるトナー供給部Uの位置に、トナー供給部材23に対向するように、表面電位計MODEL347(トレック社製)のプローブを設置し、表面電位を測定する。現像動作前後の電位差(動作後電位−動作前電位)を計測し、電位差がプラスであればトナー搬送部23aは磁性キャリアに比べて帯電系列上ポジ側、マイナスであればネガ側と判断することができる。
一方、磁性キャリアとトナーの摩擦帯電により、トナーが磁性キャリアに比べて帯電系列上ポジ側、ネガ側かを判断できるため、3者の相対的な帯電系列を決定することができる。
(被覆評価方法)
被覆量は、現像ロール25上を被覆したトナーを吸引し、その重さ(mg)、及び吸引部の面積(cm)を計測し、その商である単位面積における重さ(mg/cm)を算出して求めた。
被覆率は、トナーで被覆した現像ロール25をマイクロスコープ(Keyence社製VHX−5000)で撮影した画像から算出した。撮影した画像から画像処理ソフト(アドビ社製photoshop)を用いて、トナー部の面積(px)のみを抽出し、被覆率として、全体の面積に対する比率を算出した。
定着後の濃度評価は、現像ロール25にトナーを被覆し、現像、転写を順次行い、コート紙上にトナー像を定着し、濃度評価を行った結果である。濃度評価は、コート紙上の反射濃度Drを反射濃度計(エックスライト株式会社製500Series)により測定し、所望の反射濃度(CMY:Dr≧1.3、K:Dr≧1.5)に対し、未達の場合を×、到達の場合を○とした。
〔第2実施形態〕
図19は、本発明に係る現像装置の他の実施形態を示す模式図である。
(現像装置の構成)
トナー供給部材23は、図19の矢印方向に回転可能なトナー搬送部23aと、内部に固定配置された永久磁石23bと、から成る。トナー搬送部23aには、その移動方向に対して、複数の凸部23aが規則的に並ぶ凸構造が形成され、凸部23aの高さはトナー粒径以下である。また、隣接する凸部23a間の開口幅は、トナー粒径以上、キャリア粒径未満である。本実施形態においては、トナー搬送部23aとしてアルミロールを用い、アルミロールに対し、レーザーエッジング法により上述の第1実施形態と同様の形状の凸構造を形成した。
現像剤供給部材は、現像容器21内の現像剤を撹拌・供給する撹拌供給部材22から成る。また、現像剤回収部材は、トナー搬送部23aと、対向する位置に固定配置される磁性部材28と、から成る。磁性部材28は、トナー搬送部23aの移動方向に対して、トナー供給部より上流、且つ、撹拌供給部材により現像剤を供給する現像剤供給部より下流の位置に配されている。
また、現像ロール25は、弾性層25aと基層25bとから成り、対向部であるトナー供給部Uにおいてトナー供給部材23と接触するように配されている。現像容器開口部においては、現像器外へトナーが飛散することを防ぐために、飛散防止シート30が備えられている。
(トナー被覆工程)
次に、現像ロール25上をトナーで被覆する工程について説明する。
撹拌供給部材22により、現像剤供給部Xにおいてトナー供給部材に供給される現像剤は、トナー搬送部23aの回転、及び永久磁石23bが作り出す磁場により作用する磁気力によって、図19の矢印方向に搬送される。搬送される現像剤は、磁性部材28と永久磁石23bとの協働により形成された磁場により作用する磁気力によって、磁性部材28とトナー供給部材23との回収部Wにおいて拘束され、最終的に現像容器21内へ重力により落下する。
一方、トナー搬送部23aに接触して被覆するトナーは、磁気力による拘束を受けないために、回収部Wを通過し、現像ロール25との対向部であるトナー供給部Uまで搬送される。
トナー供給部材23と現像ロール25との間には、電圧印加部26S、26Bによって、電圧が印加されている。また、現像ロール25の移動速度v25に対するトナー搬送部23aの移動速度比v23/v25は、式(5)又は式(6)を満たすように設定されている。
これにより、現像ロール25上に安定して高密度なトナーによる被覆形成が可能になり、少ないトナー量においても、所望の濃度を得つつ、濃度ムラを改善することができる。
また、クリーニング部材29を、現像ロール25の移動方向に対して、トナー供給部U
より上流、且つ、現像部Tより下流の位置に現像ロール25と接触するように配することにより、現像後の残トナーを回収し、現像履歴によるゴーストの発生を防ぐことができる。
本実施形態における現像装置は、現像剤回収部材が簡易な構成であるために、現像装置の小型化に対応することができる。
〔第3実施形態〕
図20は、本発明に係る現像装置の他の実施形態を示す模式図である。
(現像装置の構成)
トナー供給部材23は、回転可能な永久磁石23bと、搬送ロール23cと、それらに掛け回されて図20の矢印方向に循環可能な無端形状のトナー搬送部23aと、から成る。磁性部材である永久磁石23bは、無端形状のトナー搬送部23aが回転する循環経路の内側に配されている。搬送ロール23cは、導電性と剛性のある素材なら何でもよく、SUS、鉄、アルミなどで形成される。トナー搬送部23aには、その移動方向に対して、複数の凸部23aが規則的に並ぶ凸構造が形成され、凸部23aの高さはトナー粒径以下である。また、隣接する凸部23a間の開口幅は、トナー粒径以上、キャリア粒径未満である。
本実施形態においては、トナー搬送部23aとしてポリイミド製のベルト部材を用い、ベルト部材に対して熱ナノインプリント法により、上述の第1実施形態と同様の形状の凸構造を形成した。
現像剤供給部材は、現像容器21内の現像剤を撹拌・供給する撹拌供給部材22から成る。また、現像剤回収部材は、トナー搬送部23aと対向する位置に固定配置される規制部材31から成る。規制部材31は、トナー搬送部23aの移動方向に対して、トナー供給部より上流、且つ、撹拌供給部材により現像剤を供給する現像剤供給部より下流の位置に配されている。なお、規制部材31は、鉄などの透磁率が高い金属材料が好ましい。
現像ロール25は、弾性層25aと基層25bとから成り、対向部であるトナー供給部Uにおいてトナー供給部材23と接触するように配されている。現像容器開口部においては、現像器外へトナーが飛散することを防ぐために、飛散防止シート30が備えられている。
(トナー被覆工程)
次に、現像ロール25上をトナーで被覆する工程について説明する。
撹拌供給部材22により、現像剤供給部Xにおいてトナー供給部材に供給される現像剤は、トナー搬送部23aの回転、及び永久磁石23bの回転で作り出される磁場により作用する磁気力によって、図20の矢印方向に搬送される。搬送される現像剤は、規制部材31と永久磁石23bとの協働により形成された磁場により作用する磁気力によって、規制部材31とトナー供給部材23の回収部Wにおいて拘束され、最終的に現像容器21内へ重力により落下する。
一方、トナー搬送部23aに接触して被覆するトナーは、磁気力による拘束を受けないために、回収部Wを通過し、現像ロール25との対向部であるトナー供給部Uまで搬送される。
トナー供給部材23と現像ロール25との間には、電圧印加部26S、26Bによって、電圧が印加されている。また、現像ロール25の移動速度v25に対するトナー搬送部23aの移動速度比v23/v25は、式(5)又は式(6)を満たすように設定されている。
これにより、現像ロール25上に安定して高密度なトナー粒子による被覆形成が可能になり、少ないトナー量においても、所望の濃度を得つつ、濃度ムラを改善することができる。
また、クリーニング部材を、現像ロール25の移動方向に対して、トナー供給部Uより上流、且つ、現像部Tより下流の位置で現像ロール25と接触するように配することにより、現像後の残トナーを回収し、現像履歴によるゴーストの発生を防ぐことができる。
本実施形態における現像装置は、無端状ベルト形状のトナー搬送部23aの内方に配置される永久磁石が回転することにより、磁気ブラシがトナー搬送部23a上を上端下端を逆転させるように回転して搬送される。これにより、短い搬送距離及び時間で、トナー搬送部23aとトナーとの接触頻度を上げることできる。また、永久磁石の回転速度を制御することにより、他の構成に影響を与えずに被覆に係るトナー量の変動を抑えることもできる。
〔第4実施形態〕
図21は、本発明に係る現像装置の他の実施形態を示す模式図である。
(現像装置の構成)
トナー供給部材23は、図21の矢印方向に回転可能なトナー搬送部23aから成る。トナー搬送部23aには、その移動方向に対して、複数の凸部23aが規則的に並ぶ凸構造が形成され、凸部23aの高さはトナー粒径以下である。また、隣接する凸部23a間の開口幅は、トナー粒径以上且つキャリア粒径未満である。
本実施形態においては、トナー搬送部23aとして弾性層を有するゴムロールを用い、ゴムロールに対して熱ナノインプリント法により、上述の第1実施形態と同様の形状の凸構造を形成した。
現像剤供給部材と現像剤回収部材を兼ねる現像剤の供給回収部材32は、回転可能な現像剤搬送部32aと、内部に固定配置された複数の永久磁石32bと、から成る。現像剤の供給回収部材32は、現像剤搬送部32aに搬送される現像剤が、トナー供給部材23に接触するように配されている。
また、現像ロール25は、アルミ製のロール25cから成り、トナー供給部Uにおいてトナー供給部材23と接触するように配されている。現像容器開口部においては、現像器外へトナーが飛散することを防ぐために、飛散防止シート30が備えられている。
(トナー被覆工程)
次に、現像ロール25上をトナーで被覆する工程について説明する。
撹拌供給部材22により、現像剤の供給回収部材32に供給される現像剤は、現像剤搬送部32aの回転、及び永久磁石32bが作り出す磁場により作用する磁気力によって、図21の矢印方向に搬送される。搬送される現像剤は、現像剤供給部Xにおいてトナー供給部材23と接触し、永久磁石32bにより形成された磁場により作用する磁気力によって、回収部Wにおいて現像剤の供給回収部材32に回収される。
一方、トナー搬送部23aに接触して被覆するトナーは、磁気力による拘束を受けないために、回収部Wを通過し、現像ロール25との対向部であるトナー供給部Uまで搬送される。
トナー供給部材23と現像ロール25との間には、電圧印加部26S、26Bによって、電圧が印加されている。また、現像ロール25の移動速度v25に対するトナー搬送部23aの移動速度比v23/v25は、式(5)又は式(6)を満たすように設定されている。
これにより、現像ロール25上に安定して高密度なトナーによる被覆形成が可能になり、少ないトナー量においても、所望の濃度を得つつ、濃度ムラを改善することができる。
(現像剤の供給回収部材)
現像ロール25の移動方向に対して、トナー供給部Uより上流、且つ、現像部Tより下流の位置で、現像剤の供給回収部材32に回収された現像剤が現像ロール25と接触するように、現像剤の供給回収部材32が配されている。この供給回収部材32は、現像後の残トナーを回収するクリーニング部材も兼ねて、現像履歴によるゴーストの発生を防ぐことができる。
以下、その理由について説明する。現像剤の供給回収部材32に回収される二成分現像剤8は、既にトナー搬送部23aにトナーの被覆を形成しているために、TD比が下がっている。このため、現像剤としては、トナーを回収する能力を有しており、非画像部Qで現像されない残トナー10と接触することにより、残トナー10を回収することができる。
本実施形態においては、現像剤の供給回収部材32には電圧を印加せずに、電気的に浮いた状態にしているが、電圧を印加しても構わない。この場合、対向部Yにおいて残トナー10を回収するために、現像剤の供給回収部材32に印加する電圧は、現像ロール25に印加するDC電圧Vより小さく(負極性トナーを使用する場合はVより大きく)することが好ましい。さらに好ましくは、対向部Yに対して配置される永久磁石32bの磁極と、回収部Wに対して配置される永久磁石32bと、の磁極が同極であることが好ましい。
本実施形態における現像装置は、現像剤の供給回収部材32により、現像剤供給部材と現像剤回収部材の役割を兼ねることができる。このため、現像剤を部材間で搬送させる必要がなく、搬送中に不動層ができるなどの搬送不良が起こり難い。このため、現像剤にせん断等の力がかかり難く、耐久性の劣化を抑えることができる。
1・・・感光体
20・・・現像装置
21・・・現像容器
22・・・撹拌供給部材
23・・・トナー供給部材
23a・・・トナー搬送部
23b・・・永久磁石
25・・・現像ロール(トナー担持体)
25a・・・弾性層
25b・・・基層
27・・・現像剤回収部材
27a・・・現像剤搬送部
27b・・・永久磁石
U・・・トナー供給部
W・・・回収部
X・・・現像剤供給部
Y・・・対向部

Claims (18)

  1. 非磁性トナーと磁性キャリアを含む現像剤により、像担持体に形成した静電像を現像する現像装置において、
    像担持体に供給するトナーを担持するトナー担持体と、
    前記トナー担持体にトナー供給部からトナーを搬送して供給するトナー搬送部と、
    前記トナー搬送部に前記現像剤を供給する現像剤供給部材と、
    前記トナー搬送部に供給された現像剤を回収する現像剤回収部材と、
    を有し、
    前記トナー搬送部の表層面はトナー搬送方向と交差する方向に延在する複数の凸部を有し、隣接する前記凸部の間の前記トナー搬送方向の開口幅は前記トナーの粒径以上且つ前記キャリアの粒径未満であり、前記凸部の高さは前記トナーの粒径以下であり、
    前記トナー搬送部から前記トナー担持体へトナーを供給するトナー供給部において、前記トナー搬送部と前記トナー担持体とは、相対速度差を有するように移動可能であることを特徴とする現像装置。
  2. 隣接する前記凸部の間のトナー搬送方向の前記開口幅は、前記トナーの平均粒径以上、かつ、前記キャリアの平均粒径未満であることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記トナー搬送部の表層面の移動速度をv23(mm/s)、前記トナー担持体の表層面の移動速度をv25(mm/s)、前記トナーの平均粒径をr(μm)、前記磁性キャリアの平均粒径をr(μm)、隣接する前記凸部の間の前記トナー搬送方向の開口幅をZ(μm)、複数の前記凸部の間隔の周期をλ(μm)としたとき、
    ≦Z<2rの場合は、v23/v25 ≧ λ/r
    2r≦Z<rの場合は、v23/v25 ≧ (λ−r)/r
    の関係を有することを特徴とする請求項2記載の現像装置。
  4. 前記開口幅は、前記トナーの平均粒径の3倍よりも小さいことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の現像装置。
  5. 前記トナーのトナー粒度分布における累積個数分布が10%の粒径をrt10(μm )、90%の粒径をrt90(μm )、前記凸部の高さをD(μm )としたとき、
    t10/2≦ D ≦rt90/2
    の関係を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の現像装置。
  6. 前記トナー搬送部の表層面と前記トナーと前記磁性キャリアとの帯電系列は、前記トナーと前記トナー搬送部の表層面との間に前記磁性キャリアが入るように並ぶことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の現像装置。
  7. 前記トナー搬送部は、内部に磁性部材が配されて回転可能であり、
    前記現像剤回収部材は、回転可能な現像剤搬送部と、前記現像剤搬送部の内部に配置された磁性部材と、を有し、前記トナー搬送部の回転方向において、前記トナー供給部よりも上流であって、前記現像剤供給部材から前記トナー搬送部へ現像剤を供給する現像剤供給部よりも下流に配置され、
    前記トナー搬送部の内部に配置された磁性部材と、前記現像剤回収部材の内部に配置された磁性部材と、により、前記現像剤回収部材に現像剤を回収する磁気力を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の現像装置。
  8. 前記現像剤回収部材は、回転可能な前記トナー担持体の回転方向において、前記トナー供給部よりも上流であって、前記トナー担持体からトナーを供給されて前記像担持体の静電像を現像する現像部よりも下流の位置で前記トナー担持体と接触することを特徴とする請求項7記載の現像装置。
  9. 前記トナー搬送部は、内部に磁性部材が配されて回転可能であり、
    前記現像剤回収部材は、前記トナー搬送部と対向する位置に配置された磁性部材を有し、前記トナー搬送部の回転方向において、前記トナー供給部よりも上流であって、前記現像剤供給部材から前記トナー搬送部へ現像剤を供給する現像剤供給部よりも下流に配置され、
    前記トナー搬送部の内部に配置された磁性部材と、前記トナー搬送部と対向する位置に配置された磁性部材と、により、前記現像剤回収部材に現像剤を回収する磁気力を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の現像装置。
  10. 前記トナー搬送部は、回転可能であり、その回転の内側に配された磁性部材を有し、
    前記現像剤回収部材は、前記トナー搬送部と対向する位置に固定配置される規制部材を有し、前記トナー搬送部の回転方向において、前記トナー供給部よりも上流であって、前記現像剤供給部材から前記トナー搬送部へ現像剤を供給する現像剤供給部よりも下流に配置され、
    前記磁性部材と、前記規制部材と、により、前記現像剤回収部材に現像剤を回収する磁気力を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の現像装置。
  11. 前記トナー搬送部は、回転可能な搬送ロールと、回転可能な前記磁性部材と、とに架け渡されて前記搬送ロールと前記磁性部材との間を循環可能なベルト形状を有することを特徴とする請求項10記載の現像装置。
  12. 前記像担持体に形成した静電像を現像後の前記トナー担持体の残トナーを除去するクリーニング部材を有し、
    前記クリーニング部材は、前記トナー担持体の移動方向に対して、前記トナー供給部よりも上流であって、前記トナー担持体からトナーを供給されて前記像担持体の静電像を現像する現像部よりも下流に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の現像装置。
  13. 前記トナー搬送部は、回転可能であり、
    前記現像剤回収部材は、回転可能な現像剤搬送部と、前記現像剤搬送部の内部に配置された磁性部材と、を有し、前記現像剤供給部材から現像剤の供給を受けて前記現像剤搬送部により搬送される現像剤を前記トナー搬送部に接触させることで前記トナー搬送部に現像剤を供給するとともに、前記磁性部材の磁気力により現像剤を回収することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
  14. 前記現像剤回収部材は、前記トナー担持体の回転方向において、前記トナー供給部よりも上流であって、前記トナー担持体からトナーを供給されて前記像担持体の静電像を現像する現像部よりも下流の位置で前記トナー担持体と接触することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の現像装置。
  15. 前記現像剤回収部材は、前記像担持体に形成した静電像を現像後の前記トナー担持体の残トナーを除去するクリーニング部材を兼ねていることを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の現像装置。
  16. 前記トナー担持体は、弾性又は可撓性を有する部材で構成され、前記像担持体と接触して配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の現像装置。
  17. 前記トナー担持体は、導電性の剛性部材で構成され、前記像担持体と非接触に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
  18. 像担持体に静電像を形成し、前記静電像を現像装置により現像して画像形成する画像形成装置において、
    前記現像装置として請求項1乃至請求項17のいずれか1項に記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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