JP2015164369A - 太陽電池複合体 - Google Patents

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Abstract

【課題】周囲の環境との調和を図ると共に、外光の入射方向が変化しても安定して発電可能な太陽電池複合体を提供する。
【解決手段】太陽電池複合体10は、第1軸方向d1に配列された複数の単位レンズ30と、複数の単位レンズ30に対応して配列された複数の光学機能面12と、複数の光学機能面12を基準として単位レンズ30とは反対となる側に設けられた太陽電池パネル50と、を備える。単位レンズ30は、或る方向から入射した光を、隣り合う2つの光学機能面12の間の光透過領域60を介して太陽電池パネル50に導き、前記或る方向とは異なる別の方向から入射した光を、光学機能面12に導く。太陽電池パネル50は、単位レンズ30の光軸odに沿って入射する平行光束L21が収束する焦点fpよりも、単位レンズ30から離間した位置に配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、何らかの光学機能を発現することを期待された光学機能面を含み、太陽電池パネルによる発電も行うことが可能な太陽電池複合体に関する。
このような太陽電池複合体の一例として、太陽電池パネルを併設した交通標識が特許文献1に記載されている。この交通標識では、光学機能面が所定の表示機能を発揮する表示面をなしている。特許文献1に記載の交通標識では、昼間に太陽電池パネルにて発電した電力を蓄え、この蓄えた電力を照明用電源として利用し、夜間の視認性や昼間の注意喚起効果を向上させることができる。また、外部から電力を供給する配線ケーブル等が不要なため、電源設備がない地域であっても容易に設置することができる。このような背景から、近年太陽電池パネルを併設した交通標識の開発が進められてきている。
特許文献1に記載の交通標識では、太陽電池パネルが表示面の上方に併設されている。多くの外光を受光して多くの発電量を得られるよう、太陽電池パネルの入光面は、外部に露出している。このため、交通標識を観察する観察者によって、太陽電池パネルの入光面は視認され易い位置にある。しかしながら、太陽電池パネルの入光面は濃紺色や黒色の単一色であるため、太陽電池パネルの外観は、周囲の環境になじまない。
そこで、周囲の環境との調和を図るべく、特許文献2には、或る方向から入射した光を各太陽電池パネルに導き、前記或る方向とは異なる別の方向から観察したときに光学機能面としての装飾領域が観察されるような太陽電池複合体が記載されている。
特開2000−54325号公報 特許4086206号明細書
周知の通り、太陽光は、時間帯や季節に応じて位置を変化させる。特許文献2に記載の太陽電池複合体では、時間帯や季節に応じて太陽光の入射方向が変動してしまうと、各太陽電池パネルに部分的にしか太陽光が到達しない場合が多い。このように、太陽電池パネルの一部にしか太陽光が照射されない場合、太陽電池パネルの照射されない部分が抵抗となり、当該太陽電池パネルの出力を大きく低減させてしまう。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、周囲の環境との調和を図ると共に、外光の入射方向が変化しても安定して発電可能な太陽電池複合体を提供することを目的とする。
本発明による太陽電池複合体は、一軸方向に配列された複数の単位レンズと、
前記一軸方向に配列された複数の光学機能面と、
前記複数の光学機能面を基準として前記単位レンズとは反対となる側に設けられた太陽電池パネルと、
を備え、
前記単位レンズは、或る方向から入射した光を、隣り合う2つの前記光学機能面の間に位置する光透過領域を介して前記太陽電池パネルに導き、前記或る方向とは異なる別の方向から入射した光を、前記光学機能面に導き、
前記太陽電池パネルの法線方向および前記一軸方向の両方に平行な断面において、前記太陽電池パネルは、前記単位レンズの光軸に沿って入射する平行光束が収束する焦点よりも、前記単位レンズから離間した位置に配置されている。
本発明による太陽電池複合体において、前記太陽電池パネルの法線方向および前記一軸方向の両方に平行な断面において、前記太陽電池パネルは、1つの前記単位レンズに当該単位レンズの光軸に沿って入射した平行光束の、当該太陽電池パネルへの入射領域の前記一軸方向における幅が、前記単位レンズの前記一軸方向における幅よりも広くなるように配置されていてもよい。
本発明による太陽電池複合体において、前記太陽電池パネルの法線方向および前記一軸方向の両方に平行な断面において、1つの前記単位レンズに当該単位レンズの光軸に沿って入射した平行光束の、前記太陽電池パネルへの入射領域が、当該1つの単位レンズと隣り合う他の1つの単位レンズに、当該他の単位レンズの光軸に沿って入射した平行光束の、前記太陽電池パネルへの入射領域と重なるように、前記太陽電池パネルが配置されていてもよい。
本発明による太陽電池複合体において、前記光学機能面と前記光透過領域とが、前記一軸方向に沿って交互に並べて配列されていてもよい。
本発明による太陽電池複合体において、前記太陽電池パネルの法線方向および前記一軸方向の両方に沿った断面において、前記光学機能面は、前記単位レンズの光軸に沿って当該単位レンズに入射する平行光束が前記太陽電池パネルに到達するまでに通る光路からずれて配置されていてもよい。
本発明による太陽電池複合体において、前記複数の単位レンズと、当該複数の単位レンズが配置されたシート状の本体部と、を有した光制御シートを含み、前記光学機能面は、前記本体部内に位置し、前記太陽電池パネルは、前記光制御シートから離間して配置されていてもよい。
本発明による太陽電池複合体において、各光学機能面は、当該太陽電池パネルのパネル面に対して傾斜していてもよい。
本発明による太陽電池複合体において、各光学機能面の前記一軸方向において一側に位置する端部は、当該光学機能面に対応する単位レンズの先端よりも前記一軸方向において一側に位置し、
各光学機能面は、前記一軸方向において一側に位置する端部が、前記一軸方向において他側に位置する端部よりも、前記太陽電池パネルの法線方向において前記単位レンズに近接するように、前記太陽電池パネルのパネル面に対して傾斜していてもよい。
本発明による太陽電池複合体において、前記光学機能面は、表示を行うための表示面であってもよい。
本発明による太陽電池複合体において、各光学機能面に、表示対象要素が付与され、各光学機能面に付与された前記表示対象要素の組み合わせによって、表示対象が形成されてもよい。
本発明による太陽電池複合体において、前記一軸方向に配列された複数の反射面を、さらに備え、前記反射面は、前記光学機能面と重ねられるようにして配置され、前記光学機能面が、前記単位レンズの側を向き、前記反射面が、前記太陽電池パネルの側を向いていてもよい。
本発明による太陽電池複合体において、前記複数の単位レンズは、前記一軸方向に互いから離間して配置され、前記一軸方向に隣り合う二つの単位レンズの間に、接続面が設けられていてもよい。
本発明によれば、周囲の環境との調和を図ると共に、外光の入射方向が変化しても安定して発電することが可能となる。
図1は、本発明による一実施の形態を説明するための図であって、太陽電池複合体を示す斜視図である。 図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。 図3は、太陽電池複合体の光学機能面の一例を示す図である。 図4は、図2に示す太陽電池複合体の一部を拡大して示す断面図である。 図5は、図2と同様の断面において、光学機能面への集光作用を説明するための図である。 図6は、図2と同様の断面において、太陽電池パネルへの集光作用を説明するための図である。 図7は、太陽電池複合体の製造方法を説明するための図である。 図8は、太陽電池複合体の製造方法を説明するための図である。 図9は、太陽電池複合体の製造方法を説明するための図である。 図10は、太陽電池複合体の製造方法を説明するための図である。 図11は、図2に対応する断面図であって、光学機能面の一変形例を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1〜図10は、本発明の一実施の形態を説明するための図である。このうち図1及び図2は、太陽電池複合体10を示す斜視図または縦断面図であり、図3〜図6は、太陽電池複合体10が発現する光学機能を説明するため図であり、図7〜図10は、太陽電池複合体の製造方法の一例を説明するための図である。
ここで説明する太陽電池複合体10は、何らかの光学機能を発現することを期待された光学機能面12を含み、太陽電池パネル50による発電も行うことが可能なパネル状の部材である。光学機能面は、光の作用や性質を利用した機能を備える平面もしくは曲面またはこれらを組み合わせた面である。光は、可視光だけでなく赤外線から紫外線までを含む意味である。光の作用や性質としては、例えば、光の直進、屈折、反射、吸収、発光、干渉、および偏光などが挙げられる。光学機能としては、例えば、表示機能、照明機能、遮光機能、および太陽電池、光学素子、光学部材または光学機器などとの光接続機能などが挙げられる。図1及び図2に示すように、太陽電池複合体10は、第1軸方向d1に配列された複数の単位レンズ30を有している。この単位レンズ30は、太陽電池複合体10に入射する光または太陽電池複合体10から出射する光に対してレンズ機能を発現し、当該光の進行方向を調整する。単位レンズ30は、或る角度範囲AR1内の方向から入射した光を太陽電池パネル50に導き、或る角度範囲AR2内の方向から入射した光を光学機能面12に導く。
つまり、太陽電池パネル50は、第1角度範囲AR1から太陽電池複合体10へ入射する光を受光して発電を行う。また、光学機能面12は、第2角度範囲AR2から太陽電池複合体10へ入射する光に対して、或いは、第2角度範囲AR2へ向けて太陽電池複合体10から出射する光に対して何らかの光学機能を発揮する。
そして、ここで説明する太陽電池複合体10では、太陽電池パネル50にて発電が連続して安定して行われるようになる第1角度範囲AR1、及び、光学機能面12からの光学機能が連続して発現されるようになる角度範囲である第2角度範囲AR2を、高い自由度で調整し得るようにするための工夫がなされている。この結果、光学機能面12及び太陽電池パネル50が期待された機能を発現し、太陽電池複合体10が優れた特性を示すようになる。
以下に詳述する一実施の形態では、光学機能面12は、一例として、表示対象13を表示するための表示面をなしている。なお、表示対象13として、図形、パターン、デザイン、色彩、絵、写真、キャラクターなどの絵柄(イメージ)や、文字、マーク、数字などの情報を例示することができる。表示対象13は、静止していても動いていてもよい。ここで、パネル部材10へ入射する光は、光学機能面12またはそれに接続された表示素子等で反射し、単位レンズ30によって進行方向が調整されて、第2角度範囲AR2へ向けてパネル部材10から出射する。あるいは、光学機能面12またはそれに接続された表示素子等が発光する場合、光学機能面12から出射された光は、単位レンズ30によって進行方向が調整されて、第2角度範囲AR2へ向けてパネル部材10から出射する。そして、第2角度範囲AR2へ向けて太陽電池複合体10から出射する光は、表示対象13を表示する。すなわち、観察者は、第2角度範囲AR2から表示対象13を観察することができる。ただし、本発明は、以下に詳述する一実施の形態に限定されるものではなく、光学機能面12による光学機能は、適宜変更することができる。
なお、本明細書において、「シート」、「フィルム」、「板」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「シート」はフィルムや板とも呼ばれ得るような部材も含む概念である。一具体例として、「光制御シート」には、「光制御フィルム」や「光制御板」等と呼ばれる部材も含まれる。
また、本明細書において、「シート面(フィルム面、板面、パネル面)」とは、対象となるシート状の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材の平面方向と一致する面のことを指す。以下に説明する実施の形態においては、太陽電池複合体10のパネル面、後述する光制御シート20のシート面、光制御シート20の後述する本体部40のシート面、並びに、太陽電池パネル50のパネル面は、互いに並行となっている。さらに、本明細書において、シート状(フィルム状、板状、パネル状)の部材に対して用いる「法線方向」とは、当該部材のシート面への法線方向のことを指す。
以下、本実施の形態による太陽電池複合体10の構成および作用効果について詳述していく。図1および図2によく示されているように、太陽電池複合体10は、光制御シート20と、光制御シート20の背面に配置された太陽電池パネル50と、を有している。光制御シート20は、太陽電池複合体10の表面10aを形成している。表面10aは、太陽電池複合体10へ入射する太陽光等の外光等が入射する入射面をなし、また、表示対象13を可視化する光学機能面12からの光が太陽電池複合体10から出射する出射面もなす。
光制御シート20は、シート状の本体部40と、本体部40に積層されたレンズ部25と、を有している。レンズ部25は、第1軸方向d1に配列された多数の単位レンズ30を含んでいる。多数の単位レンズ30は、その光軸odが互いに平行となるようにして、並べられている。とりわけ図示された例において、単位レンズ30は、その光軸odが、本体部40の法線方向ndと平行となるよう配置されている。また、第1軸方向d1は、本体部40のシート面に沿っており、本体部40の法線方向ndに直交している。図示された例において、太陽電池複合体10は、第1軸方向d1が鉛直方向と平行になるようにして、配置されている。
レンズ部25は、図1に示すように、いわゆるレンチキュラーレンズ乃至シリンドリカルレンズを構成している。すなわち、各単位レンズ30は、その配列方向である第1軸方向d1に対して交差する方向に線状に延びている。とりわけ図示された例において、単位レンズ30は、第1軸方向d1及び法線方向ndの両方と直交する第2軸方向d2に、直線状に延びている。また、レンズ部25に含まれる複数の単位レンズ30は、互いに同一に構成されている。
各単位レンズ30は、凸レンズ状のレンズ面31を有し、シート状の本体部40から、本体部40の法線方向ndに向かって突出している。このレンズ面31は、太陽電池複合体10の表面10aをなしている。第1軸方向d1、及び、太陽電池パネル50の法線方向すなわち本体部40の法線方向ndの両方に平行な図2の断面(以下においては、「主切断面」とも呼ぶ)において、レンズ面31は、光軸odを中心として対称となっている。図2に示すように、各単位レンズ30は、そのレンズ面31に入射する平行光束を、集光領域に集める。図2に示す単位レンズ30は、単位レンズ30の光軸odに沿って入射する平行光束L21を焦点fpに集める例が示されており、この場合、焦点fpは、単位レンズ30の光軸od上に位置する。
なお、図示された例において、単位レンズ30は、互いに隙間をあけて第1軸方向d1に配列されている。すなわち、第1軸方向d1に隣り合う二つの単位レンズ30のレンズ面31の間には、当該二つのレンズ面31の対面する基端部32b間を接続する接続面38が設けられている。図示された例において、接続面38は、本体部40のシート面に沿って延びている。太陽電池複合体10の表面10aは、単位レンズ30のレンズ面31と接続面38とによって形成されている。単位レンズ30を含む光制御シート20は、一例として、金型を用いた樹脂成型によって作製され得る。接続面38を設けて、隣り合う単位レンズ30の間に隙間を設けることによって、法線方向ndに対して大きく傾斜した角度範囲からの光が単位レンズ30に入射する前にその隣の単位レンズ30で遮られてしまう問題、いわゆる「ケラレ」を減らすことができる。
本体部40は、互いに対向する一対の主面として、第1主面40a及び第2主面40bを有している。第1主面40aは、レンズ部25と隣接する面を形成し、第2主面40bは、光制御シート20の太陽電池パネル50側を向く面を形成している。本実施の形態において、光学機能面12が、本体部40の内部に位置している。
図2に示すように、光学機能面12は、本体部40の法線方向ndにおいて、単位レンズ30と太陽電池パネル50との間に位置している。光学機能面12は、単位レンズ30に対応して、単位レンズ30の配列方向である第1軸方向d1に配列されている。各光学機能面12は、当該光学機能面12が対応する一つの単位レンズ30に対向して位置している。図2に示すように、各光学機能面12は、対応する単位レンズ30と法線方向ndに沿って少なくとも部分的に対面するようにして、配置されている。言い換えると、各光学機能面12は、本体部40の法線方向ndからみて、対応する単位レンズ30と少なくとも部分的に重なっている。本実施の形態では、光学機能面12は、単位レンズ30と同様に、配列方向である第1軸方向d1と交差する方向に線状に延びている。より厳密には、光学機能面12は、単位レンズ30と同様に、第1軸方向d1と直交する第2軸方向d2に直線状に延びている。なお、図示された例において、単位レンズ30に対応して多数設けられた光学機能面12は、互いに同一に構成されている。
各光学機能面12は、太陽電池パネル50のパネル面に対して傾斜し、単位レンズ30の光軸odに平行な方向に対しても傾斜している。すなわち、各光学機能面12は、太陽電池パネル50のパネル面及び単位レンズ30の光軸odのいずれとも非平行になっている。このような光学機能面12によれば、後述するようにして、光学機能面12からの光学機能が発現されるようになる角度範囲である第2角度範囲AR2を、高い自由度で調整することが可能となり、また、太陽電池パネル50にて発電が連続して安定して行われるようになる角度範囲である第1角度範囲AR1も、高い自由度で調整することが可能となる。
図2に示すように、各光学機能面12は、第1軸方向d1において一側(図示する例では、図2における上側であって、鉛直方向における上側)に位置する一端部12aが、第1軸方向d1において他側(図示する例では、図2における下側であって、鉛直方向における下側)に位置する他端部12bよりも、太陽電池パネル50の法線方向において単位レンズ30に近接するように、太陽電池パネル50のパネル面に対して傾斜している。したがって、光学機能面12の一端部12aは、光学機能面12の他端部12bよりも、太陽電池パネル50の法線方向において単位レンズ30に近接している。図2から理解されるように、このような光学機能面12には、法線方向ndに対して他側(下側)に傾斜した角度範囲からの光L24が、入射しやすくなる。したがって、光学機能面12からの光学機能は、法線方向ndに対して他側(下側)に傾斜した角度範囲に向けて、効果的に発揮されるようになる。
このような傾向を強化する観点から、太陽電池複合体の主切断面において、光学機能面12は、第1軸方向d1における一側(上側)から他側(下側)に向けて、段階的又は連続的に、本体部40の法線方向ndに沿って単位レンズ30から離間していくことが好ましい。図示された例において、光学機能面12は平面として形成されている。そして、図2に示された太陽電池複合体の主切断面において、光学機能面12は、第1軸方向d1における一側から他側に向けて、連続的に一定の傾斜の程度で、本体部40の法線方向ndに沿って単位レンズ30から離間していく。このような光学機能面12によれば、光学機能面12からの光学機能が、法線方向ndに対して他側に傾斜した角度範囲に向けて、効果的に発揮されるようになる。
また、図2に示すように、各光学機能面12は、第1軸方向d1において一側(上側)に位置する一端部12aが、当該光学機能面12に対応する単位レンズ30の先端部32aよりも第1軸方向d1において一側に位置している。すなわち、各光学機能面12は、第1軸方向d1において一側(上側)に位置する一端部12aが、当該光学機能面12に対応する単位レンズ30の光軸odよりも第1軸方向d1において一側に位置している。上述のように、単位レンズ30のレンズ面31は、光軸odを中心として対称となっており、単位レンズ30にて屈折して法線方向ndに対して他側に傾斜した方向から本体部40内を進行する光L24は、光軸odよりも第1軸方向d1において一側に位置した領域を通過し易い。したがって、各光学機能面12の一端部12aが、対応する単位レンズ30の光軸odよりも第1軸方向d1において一側に位置することにより、単位レンズ30にて屈折して法線方向ndに対して他側に傾斜した方向から本体部40内を進行する光を、光学機能面12にてさらに受光し易くなる。すなわち、光学機能面12からの光学機能は、法線方向ndに対して他側(下側)に傾斜した角度範囲に向けて、さらに効果的に発揮されるようになる。
図示された実施の形態では、太陽電池複合体の主切断面において、光学機能面12の一端部12aは、当該光学機能面12に対応する単位レンズ30のレンズ面31の第1軸方向d1における一側の基端部32bと、第1軸方向d1において同一位置に位置している。もっとも、太陽電池複合体の主切断面において、光学機能面12の一端部12aは、当該光学機能面12に対応する単位レンズ30のレンズ面31の第1軸方向d1における一側の基端部32bから、第1軸方向d1においてずれて位置していてもよい。また、図示された例では、太陽電池複合体の主切断面において、光学機能面12の一端部12aは、単位レンズ30のレンズ面31の第1軸方向d1における一側の基端部32bから、本体部40の法線方向ndに沿って太陽電池パネル50に近接する側に離間している。
また、図2に示された太陽電池複合体の主切断面において、光学機能面12の第1軸方向d1における他側(下側)の端部である他端部12bは、当該光学機能面12に対応する単位レンズ30のレンズ面31の先端部32aよりも、第1軸方向d1において一側に位置している。
なお、単位レンズ30のレンズ面31の先端部32aは、レンズ面31のうちの、本体部40の法線方向ndに沿って本体部40から最も突出した部分のことである。また、単位レンズ30のレンズ面31の基端部32bは、レンズ面31のうちの、本体部40の法線方向ndに沿って本体部40に最も接近した部分、或いは、本体部40に接続する部分のことである。
図示された本実施の形態での光学機能面12は、表示対象13を表示するための表示面をなしている。したがって、第2角度範囲AR2へ向けて太陽電池複合体10から出射する光は、表示対象13を可視化させる。すなわち、第2角度範囲AR2から光学機能面12が視認され、結果として、光学機能面12に形成された表示対象13を観察することができる。なお、光学機能面12に動く表示対象13を表示する場合、太陽電池パネル50から発電された電気を駆動に用いることが簡便である。
図3には、光学機能面12に付与される表示対象13の一例が示されている。複数の光学機能面12が、第1軸方向d1に配列されるとともに、各光学機能面12は、第1軸方向d1に直交する第2軸方向d2に直線状に延びている。したがって、第1軸方向d1における各位置に位置する光学機能面12が、当該光学機能面12の第1軸方向d1における位置に応じた表示対象要素13aを付与されることによって、第2軸方向d2に細長く延びる各光学機能面12に形成された表示対象要素13aの組み合わせとして二次元的な表示対象13を表示することが可能となる。図3に示された例では、アルファベットの大文字の「N」が表示対象13として表示されている。このように、複数の表示対象要素13aの組み合わせとして表示対象13を表示することで、各光学機能面12および各単位レンズ30のサイズを小さくできるため、第2角度範囲AR2を広げたり太陽電池複合体10のサイズを大きくしたとしても、より良好な表示対象13を観察できるようになる。
本実施の形態の太陽電池複合体10は、表示対象13が連続して表示される角度範囲を高い自由度で調整可能である。そのため、本実施の形態の太陽電池複合体10は、様々な用途で利用可能であり、例えば、屋外看板、道路情報掲示板、建築物の外壁面などで用いられる数m〜数十mサイズの大型パネル用途や、ポスター、標識、建築物の内壁面などで用いられる数十cm〜数mサイズの中型パネル用途や、卓上スタンド、携帯端末などで用いられる数cm〜数十cmの小型パネル用途などを例示することができる。
また、図2に示すように、光学機能面12と背合わせとなるようにして反射面15が配置されている。すなわち、各反射面15は、光学機能面12と重ねられ、太陽電池パネル50の側を向いている。このような反射面15は、一例として、高い反射率を有した材料からなる薄膜によって形成される。この反射面15は、後に詳述するように、本体部40内に傾斜して配置された光学機能面12に太陽電池パネル50側から入射する光を反射して、太陽電池パネル50に誘導する。したがって、この反射面15を設けることにより、太陽電池パネル50に導かれる光の入射角度範囲に相当する第1角度範囲AR1を広角化することができる。
また、図2に示すように、各隣り合う2つの光学機能面12の間に光透過領域60が位置している。本実施の形態では、光透過領域60は、隣り合う2つの光学機能面12の間に位置する本体部40の部分によって構成されている。複数の光透過領域60は、光学機能面12と同様に、単位レンズ30の配列方向である第1軸方向d1に配列されている。したがって、複数の光学機能面12と複数の光透過領域60とが、第1軸方向d1に沿って交互に並べて配列されている。本実施の形態では、各光透過領域60は、対応する単位レンズ30と法線方向ndに沿って少なくとも部分的に対面している。さらに、光透過領域60は、光学機能面12に対応して、単位レンズ30の配列方向である第1軸方向d1と交差する方向、より厳密には、第1軸方向d1と直交する第2軸方向d2に直線状に延びている。
光透過領域60は、第1角度範囲AR1から単位レンズ30へ入射する光L21、L23を透過させて、太陽電池パネル50に導く。太陽電池パネル50の入光面50aに入射した光L21、L23は、太陽電池パネル50に含まれる太陽電池素子にて発電に利用される。この太陽電池パネル50は、複数の光学機能面12を基準として単位レンズ30とは反対となる側に設けられている。つまり、太陽電池パネル50は、光制御シート20の単位レンズ30とは反対側の面に対向して設けられている。本実施の形態では、太陽電池パネル50は、光制御シート20の単位レンズ30とは反対側の面から離間して配置されている。
図2に示すように、太陽電池パネル50は、第1軸方向d1に配列された複数の単位レンズ30に対向して、平面状に延び広がっている。図示された例において、太陽電池パネル50は、本体部40のシート面、言い換えると、太陽電池複合体10のパネル面と平行に延びている。したがって図示された例では、太陽電池パネル50は、単位レンズ30の配列方向である第1軸方向d1と平行に延び広がり、且つ、単位レンズ30の長手方向である第2軸方向d2とも平行に延び広がっている。なお、太陽電池パネル50として、種々の既知な部材を用いることができ、特に限定されない。
さて、このような太陽電池パネル50の一部にしか光が照射されない場合、太陽電池パネル50の照射されない部分が抵抗となり、当該太陽電池パネル50の出力を大きく低減させてしまう。そこで、本実施の形態では、太陽電池パネル50の広い領域に光が照射されるよう、第1角度範囲AR1から太陽電池複合体10に入射した光を太陽電池パネル50が受光する位置を調整している。図4に、このような太陽電池パネル50の配置の一例が拡大して示されている。
図4に示す主切断面において、太陽電池パネル50は、単位レンズ30の光軸odに沿って入射する平行光束L21、L22が収束する焦点fpよりも、単位レンズ30から離間した位置に配置されている。このような配置によれば、単位レンズ30の光軸odに沿った方向から太陽電池複合体10に入射して太陽電池パネル50に向かう光束L21、L22が、焦点fpにて収束した後に拡がった状態で太陽電池パネル50に到達する。これにより、受光する太陽電池パネル50の照射されない部分を有効に小さくすることができる。加えて、単位レンズ30の光軸odに対して傾斜した第1角度範囲AR1内の方向から単位レンズ30に入射する平行光束L23が収束する集光領域P1は、レンズの収差の影響により、単位レンズ30の光軸odに沿って入射する平行光束L21、L22が収束する焦点fpよりも、一般に単位レンズ30に近接する。したがって、単位レンズ30の光軸odに対して傾斜した第1角度範囲AR1内の方向から太陽電池複合体10に入射した光束L23も、単位レンズ30の光軸odに沿った方向から太陽電池複合体10に入射した光束L21、L22と同様に、拡がった状態で太陽電池パネル50に到達する。これらのことから、第1角度範囲AR1内の方向から太陽電池複合体10に平行光束L21、L22、L23が入射したときに、受光する太陽電池パネル50の照射されない部分を有効に小さくすることができ、太陽電池パネル50の出力の低減を抑制することができる。
さらに、図4に示す主切断面において、1つの単位レンズ30に当該単位レンズ30の光軸odに沿って入射した平行光束L21、L22の、太陽電池パネル50への入射領域S1、S2の一軸方向d1における幅が、当該1つの単位レンズ30の第1軸方向d1における幅Wよりも広くなるように、太陽電池パネル50が配置されている。このような形態によれば、各単位レンズ30の光軸odに沿って平行光束L21、L22が入射したときに、各単位レンズ30に入射する平行光束L21、L22の太陽電池パネル50への入射領域S1、S2が単位レンズ30の第1軸方向d1における幅Wよりも広くなる。このため、一の単位レンズ30に入射する平行光束L21の太陽電池パネル50への入射領域S1と、当該一の単位レンズ30に隣り合う他の単位レンズ30に入射する平行光束L22の太陽電池パネル50への入射領域S2と、の間の間隔を極めて小さくすることができる。加えて、上述のように、単位レンズ30の光軸odに対して傾斜した第1角度範囲AR1内の方向から単位レンズ30に入射する平行光束L23が収束する集光領域P1が、焦点fpよりも単位レンズ30に近接することから、各単位レンズ30の光軸odに対して傾斜した第1角度範囲AR1内の方向から単位レンズ30に入射する平行光束L23の太陽電池パネル50への入射領域S3も、単位レンズ30の光軸odに沿って入射した平行光束L21、L22の、太陽電池パネル50への入射領域S1、S2と同様に広くなる。これらのことから、第1角度範囲AR1内の方向から太陽電池複合体10に平行光束L21、L22、L23が入射したときに、受光する太陽電池パネル50の照射されない部分を極めて小さくすることができ、太陽電池パネル50の出力の低減をさらに抑制することができる。
とりわけ、図示する形態では、図4に示す主切断面において、太陽電池パネル50は、1つの単位レンズ30に当該単位レンズ30の光軸odに沿って入射した平行光束L21の、当該太陽電池パネル50への入射領域S1が、当該1つの単位レンズ30に隣り合う他の1つの単位レンズ30に、当該他の単位レンズ30の光軸odに沿って入射した平行光束L22の、当該太陽電池パネル50への入射領域S2と重なるように配置されている。このような形態によれば、各単位レンズ30の光軸odに沿って平行光束L21、L22が入射したときに、一の単位レンズ30に入射する平行光束L21の太陽電池パネル50への入射領域S1と、当該一の単位レンズ30に隣り合う他の単位レンズ30に入射する平行光束L22の太陽電池パネル50への入射領域S2と、が重なる。加えて、上述のように、単位レンズ30の光軸odに対して傾斜した第1角度範囲AR1内の方向から単位レンズ30に入射する平行光束L23が収束する集光領域P1が、焦点fpよりも単位レンズ30に近接することから、各単位レンズ30の光軸odに対して傾斜した第1角度範囲AR1内の方向から単位レンズ30に入射する平行光束L23の太陽電池パネル50への入射領域S3も、単位レンズ30の光軸odに沿って入射した平行光束L21、L22の、太陽電池パネル50への入射領域S1、S2と同様に広くなる。これらのことから、第1角度範囲AR1内の方向から太陽電池複合体10に平行光束L21、L22、L23が入射したときに、受光する太陽電池パネル50の略全領域を照射することができ、太陽電池パネル50の出力の低減を極めて効果的に抑制することができる。
ただし、図示する例では、太陽電池パネル50が、空気層を介して本体部40の第2主面40bから離間している。この場合、空気層での光の強度、より詳細には放射強度の低下も考慮するのがよい。光が空気層を通過する距離が長くなるほど、すなわち、太陽電池パネル50が本体部40の第2主面40bから離間するほど、空気層を通過した光の強度が低下する。このことから、図4に示す主切断面において、1つの単位レンズ30に光軸odに沿って入射した平行光束L21の、太陽電池パネル50への入射領域S1が、当該1つの単位レンズ30に隣り合う他の1つの単位レンズ30に光軸odに沿って入射した平行光束L22の、太陽電池パネル50への入射領域S2とが重なる範囲で、太陽電池パネル50が本体部40の第2主面40bから離間する距離をできるだけ短くすることが好ましい。
なお、太陽電池パネル50が、空気層を介して本体部40の第2主面40bから離間して配置された例に限定されない。例えば、太陽電池パネル50は、本体部40をなす樹脂材料よりも低い屈折率をもつ低屈折率層を介して本体部40の第2主面40bから離間していてもよい。あるいは、本体部40の厚みtが相応に厚くなっており、本体部40の第2主面40bに太陽電池パネル50が接合されていてもよい。
また、図4に示す主切断面において、光学機能面12は、単位レンズ30の光軸odに沿って当該単位レンズ30に入射する平行光束L21、L22が太陽電池パネル50に到達するまでに通る光路からずれて配置されている。
次に、上述してきた太陽電池複合体10の製造方法の一例について、主として図7〜図10を参照しながら説明する。
まず、図7に示すように、透明樹脂を成型することにより、成型物90を作製する。成型は、熱溶融押出加工や射出成型等を採用することができる。図6に示すように、得られた成型物90は、上述した光制御シート20の本体部40のうち、光学機能面12及び反射面15とその周囲となる部分とが、切込部92として削り取られた形状となっている。
次に、図8に示すように、成型物90の切込部92内に、光学機能面12としての表示面を形成する。一例として、インクジェット印刷によって、成型物90の切込部92内に、表示対象13を形成する。その後、図9に示すように、切込部92内における表示面としての光学機能面12と背合わせになるように、反射面15を形成する。一例として、反射性物質を含有した塗工液を、インクジェット印刷によって、成型物90の切込部92内に塗工することにより、反射面15を形成することができる。
次に、図10に示すように、成型物90の切込部92を透明樹脂で埋め戻す。例えば、液状の透明樹脂を塗布するとともにスキージで掻き取ることによって、光学機能面12及び反射面15が形成されている切込部92に、透明樹脂を充填する。この透明樹脂を切欠部92内で固化させることにより、光制御シート20を作製することができる。
このようにして得られた光制御シート20に対向して太陽電池パネル50を配置することにより、上述の太陽電池複合体10が得られる。
次に、主として、図5及び図6を参照しながら、太陽電池複合体10の作用について説明する。太陽電池複合体10は、例えば、単位レンズ30の配列方向である第1軸方向d1が鉛直方向に沿うようにして、配置される。また、光学機能面12の第1軸方向d1における一側に位置する一端部12aが、鉛直方向における上側に位置し、光学機能面12の第1軸方向d1における他側に位置する他端部12bが、鉛直方向における下側に位置するように、太陽電池複合体10が配置される。
太陽電池複合体10の最も観察者側には、レンズ部25が設けられている。レンズ部25の単位レンズ30は、太陽電池複合体10に入射する光または太陽電池複合体10から出射する光に対してレンズ機能を発揮して、当該光の進行方向を調整する。単位レンズ30は、或る角度範囲AR1内の方向から入射した光を、太陽電池パネル50に導く。したがって、太陽電池パネル50は、第1角度範囲AR1から太陽電池複合体10へ入射する光を受光して発電を行う。また、単位レンズ30は、或る角度範囲AR2内の方向から入射した光を光学機能面12に導く。すなわち、単位レンズ30は、光学機能面12からの光を屈折させて第2角度範囲AR2内の方向へ出射させる。したがって、光学機能面12は、第2角度範囲AR2から太陽電池複合体10へ入射する光に対して、或いは、第2角度範囲AR2へ向けて太陽電池複合体10から出射する光に対して何らかの光学機能を発揮する。
上述のように、太陽電池パネル50は、第1角度範囲AR1から太陽電池複合体10へ入射する光を受光して発電を行う。したがって、広い角度範囲から入射する光を太陽電池パネル50に導いて、より多くの光を太陽電池パネル50での発電に利用することが好ましい。とりわけ、太陽光は、時間帯や季節に応じて位置を変化させる。太陽電池複合体10では、このように時間帯や季節に応じて入射方向を変化させる太陽光を太陽電池パネル50に安定して導くことができれば好ましい。すなわち、入射方向を変化させる太陽光を高効率で取り込むにあたり、上述した第1角度範囲AR1が広角化されていることが好ましい。
下記の表1は、世界の幾つかの国の主要な都市における季節ごとの南中高度(°)を示している。使用が想定される国の主要な都市における春分秋分の南中高度が第1角度範囲AR1に含まれることが好ましい。その国で有効に使用できる可能性が高いからである。例えば、使用されることが想定される国が日本の場合は54°から56°までの高度が第1角度範囲AR1に含まれるようにすればよい。さらに、49°から61°までの高度が第1角度範囲AR1に含まれるようにすれば、世界の多くの国で有効に使用できる可能性が高いため、好ましい。また、使用が想定される国の主要な都市における夏至の南中高度から冬至の南中高度までが第1角度範囲AR1に含まれることがさらに好ましい。その国で一年を通して有効に使用できる可能性が高いからである。例えば、使用されることが想定される国が日本の場合は31°から79°までの高度が第1角度範囲AR1に含まれるようにすればよい。さらに、25°から84°までの高度が第1角度範囲AR1に含まれるようにすれば、世界の多くの国で有効に使用できる可能性が高いため、好ましい。なお、所望の高度が第1角度範囲AR1に含まれることを容易にするために、第1角度範囲AR1の角度範囲が45°程度以上連続していることが好ましい。もっとも、太陽電池複合体10を傾けて配置することによって、所望の高度を第1角度範囲AR1に含まれるようにすることも可能である。一方、第1角度範囲AR1の角度範囲の上限については、第2角度範囲AR2とのバランスで適宜設定すればよいが、135°程度未満とすることによって、後述のように、本実施の形態の太陽電池複合体10の特長をより発揮させることができる。
Figure 2015164369
一方、本実施の形態において、光学機能面12は、表示対象13を表示する表示面となっている。したがって、第2角度範囲AR2から光学機能面12に付与された表示対象13を観察することができる。この用途において、第2角度範囲AR2は、表示対象13を観察し得る視野角となる。一般的に、視野角である第2角度範囲AR2は、広角化されていることが好ましい。したがって、本実施の形態の太陽電池複合体10の特長をより発揮させるために、第2角度範囲AR2の視野角が45°程度以上連続していることが好ましい。なお、第2角度範囲AR2の視野角の上限については、第1角度範囲AR1とのバランスで適宜設定すればよいが、135°程度未満になるケースが多いと考えられる。
上述のように、本実施の形態による太陽電池複合体10は、第1軸方向d1に配列された単位レンズ30と、複数の単位レンズに対向して位置している太陽電池パネル50と、第1軸方向d1に配列されて単位レンズ30に対向して位置している光学機能面12と、を有している。そして、光学機能面12は、本体部40の法線方向ndにおいて、単位レンズ30と太陽電池パネル50との間に位置し、且つ、太陽電池パネル50のパネル面に対して傾斜している。とりわけ、光学機能面12は、単位レンズ30の光軸odに直交する方向に対して傾斜している。その一方で、太陽電池パネル50は、単位レンズ30の光軸odに直交する方向に広がっている。
このような太陽電池複合体10では、図5によく示されているように、傾斜した光学機能面12が、当該光学機能面12の正面方向から向かってくる光束L42、L43、L44を効率的に受光することが可能となる。図5に示す例では、光学機能面12が単位レンズ30の光軸odに対して第1軸方向d1における一側に傾斜しているため、当該光軸odに対して第1軸方向d1における他側に傾斜した方向からレンズ面31に入射する光束L42、L43、L44、を効率的に受光することが可能となる。とりわけ、図5に示すように、光軸odに対して第1軸方向d1における他側に大きく傾斜した方向からレンズ面31に入射する光束L44も、レンズ面31の集光作用によって、入射した単位レンズ30に対向する光学機能面12にて受光されるようになる。仮に、複数の光学機能面12が本体部40の第2主面40b上に、当該第2主面40bに沿って並べられていた場合、このような光束L44は、図5に点線で示すように、入射した単位レンズ30と隣り合う単位レンズ30に対向する光学機能面に入射してしまい、意図された光学機能が発現されなくおそれがある。すなわち、光学機能面12を太陽電池パネル50のパネル面に対して傾斜させることにより、光学機能面12が観察される視野角となる第2角度範囲AR2を、言い換えると、光学機能面12からの光の出射方向の角度範囲である第2角度範囲AR2を、高い自由度で調整することができる。
一方、光学機能面12に対してなす角度がより小さい方向から本体部40内を進行する光束L52、L53、L54ほど、光学機能面12に受光され難い。このことから、傾斜した光学機能面12に遮られずに光透過領域60を有効に通過する光束L52、L53、L54は、図6に示すように、光学機能面12で効率的に受光される光束L42、L43、L44(図5参照)とは逆側に傾斜した光束L52、L53、L54となる。つまり、第1軸方向d1において他側に進みながら単位レンズ30へ入射する光、図示する例では、鉛直方向における下方に進みながら単位レンズ30へ入射する光束L52、L53、L54が、光透過領域60を通過して太陽電池パネル50に導かれ易くなる。
ただし、第1軸方向d1において他側に進みながら単位レンズ30へ入射する光束L55であっても、本体部40の法線方向ndに対してなす角度が極めて大きい場合、単位レンズ30にて屈折されて、当該単位レンズ30と隣り合う単位レンズ30に対面する光学機能面12に、太陽電池パネル50側から向かっていく場合もある。上述のように、本実施の形態では、このような光束L55をも太陽電池パネル50に導くことを可能にするため、光学機能面12と背合わせにして反射面15が設けられている。このため、図6に示すように、本体部40の法線方向ndに対して第1軸方向d1における一側に極めて大きく傾斜した方向から光透過領域60に進入した光束L55が、当該光透過領域60と隣り合う光学機能面12に向かっていく場合であっても、反射面15で反射して太陽電池パネル50に向かっていくことができる。したがって、反射面15を設けることにより、太陽電池パネル50に導かれるようになる太陽電池複合体10への入射方向の角度範囲である第1角度範囲AR1をさらに広角化することができる。
さらに、本実施の形態では、図4に示す主切断面において、太陽電池パネル50は、単位レンズ30の光軸odに沿って入射する平行光束L21、L22が収束する焦点fpよりも、単位レンズ30から離間した位置に配置されている。このような配置によれば、第1角度範囲AR1から太陽電池複合体10に入射して太陽電池パネル50に向かう光束L21、L22、L52〜L54が、集光領域に集光した後に拡がった状態で太陽電池パネル50に到達する。このため、第1角度範囲AR1から太陽電池複合体10に入射した光束L21、L22、L52〜L54は、太陽電池パネル50の広い領域に到達することができる。
以上のように本実施の形態によれば、第1軸方向d1に配列された複数の単位レンズ30と、複数の単位レンズ30に対応して配列された複数の光学機能面12と、複数の光学機能面12を基準として単位レンズ30とは反対となる側に設けられた太陽電池パネル50と、を備え、単位レンズ30は、或る方向から入射した光を、隣り合う2つの光学機能面12の間の光透過領域60を介して太陽電池パネル50に導き、前記或る方向とは異なる別の方向から入射した光を、光学機能面12に導き、主切断面において、太陽電池パネル50は、単位レンズ30の光軸odに沿って入射する平行光束L21,L22が収束する焦点fpよりも、単位レンズ30から離間した位置に配置されている。このような太陽電池複合体10によれば、或る角度範囲AR1内の方向から単位レンズ30に入射した光束L21、L22、L52〜L54が、隣り合う2つの光学機能面12の間に位置する光透過領域60を通過するように集められる。光透過領域60を通過するように集められた光束L21、L22、L52〜L54は、集光領域にて集光した後に拡がった状態で太陽電池パネル50に到達する。このため、第1角度範囲AR1から太陽電池複合体10に入射した光束L21、L22、L52〜L54は、太陽電池パネル50の広い領域に到達することができる。これにより、太陽電池パネル50の照射されない部分を減らすことができ、太陽電池パネル50の出力の低減を抑制することができる。また、太陽電池パネル50の入光面50aが外部に露出していないため、太陽電池パネル50を目立たなくさせることができる。これらのことから、本実施の形態によれば、周囲の環境との調和を図ると共に、外光の入射方向が大きく変化しても安定して発電可能な太陽電池複合体10が提供される。
加えて、或る角度範囲AR1とは異なる別の角度範囲AR2内の方向から単位レンズ30に入射する光束L24、L42〜L44は、光学機能面12に集められる。これにより、光学機能面12が、第2角度範囲AR2から太陽電池複合体10へ入射する光に対して、或いは、第2角度範囲AR2へ向けて太陽電池複合体10から出射する光に対して何らかの光学機能を発揮することができる。
また、本実施の形態によれば、各光学機能面12は、太陽電池パネル50のパネル面に対して傾斜している。このような形態によれば、傾斜した光学機能面12の正面方向から単位レンズ30に入射する光束L24、L42〜L44が、光学機能面12にて有効に受光され易くなる。一方、傾斜した光学機能面12に遮られずに光透過領域60を有効に通過する光束L23、L52〜L54は、光学機能面12に受光され易い光束L24、L42L44とは逆側に傾斜した方向から単位レンズ30に入射する光束L23、L52、L53、L54となる。このように、光学機能面12を太陽電池パネル50のパネル面に対して傾斜させることにより、太陽電池パネル50による発電が行われる方向の角度範囲である第1角度範囲AR1及び光学機能面12による光学機能が発現される第2角度範囲AR2を効果的に広角化させることができる。また、光学機能面12を太陽電池パネル50のパネル面に対して傾斜させる角度を調整することにより、第1角度範囲AR1および第2角度範囲AR2を、高い自由度で調整することが可能となる。このような第1角度範囲AR1及び第2角度範囲AR2の調整又は広角化は、一般的に高価となる高屈折率材料を単位レンズ30に用いることを必要とせず、単位レンズ30に通常用いられる材料を使用すればよい。すなわち、材料面からのコスト上昇を来すことなく、第1角度範囲AR1及び第2角度範囲AR2の調整又は広角化を行うことができる。とりわけ、広い第1角度範囲AR1内の方向から光透過領域60を通過するように太陽光が集められるため、時間帯や季節に応じて入射方向が変化しても、多くの太陽光を太陽電池パネル50に導いて発電させることができる。
また、本実施の形態では、図2に示すように、各光学機能面12の第1軸方向d1において一側に位置する一端部12aは、当該光学機能面12に対応する単位レンズ30の先端部32aよりも第1軸方向d1において一側に位置し、各光学機能面12は、第1軸方向d1において一側に位置する一端部12aが、第1軸方向d1において他側に位置する他端部12bよりも、太陽電池パネル50の法線方向において単位レンズ30に近接するように、当該太陽電池パネル50のパネル面に対して傾斜している。光学機能面12は、当該光学機能面12の正面方向からくる光束L24、L42、L43、L44を受光し易いことから、太陽電池パネル50の法線方向に対して第1軸方向d1における他側に傾斜した方向から単位レンズ30に入射する光束L24、L42、L43、L44を受光し易い。言い換えると、光学機能面12から出射される光は、太陽電池パネル50の法線方向に対して第1軸方向d1における他側に傾斜した方向へ向かって単位レンズ30から出射しやすくなる。一方、太陽電池パネル50の法線方向に対して第1軸方向d1における一側に傾斜した方向からの光束L23、L52、L53、L54は、光学機能面12となす角度が小さい方向から本体部40内を進行するため、光学機能面12に遮られ難い。この光学機能面12に遮られ難い、太陽電池パネル50の法線方向に対して第1軸方向d1における一側に傾斜した方向からの光、言い換えると第1軸方向d1において他側に進みながら太陽電池複合体10へ入射する光束L23、L52、L53、L54は、光透過領域60を透過して太陽電池パネル50にて受光され易くなる。
つまり、上記の形態によれば、太陽電池パネル50の発電機能が発揮されるようになる方向の角度範囲である第1角度範囲AR1と、光学機能面12からの光学機能が発現されるようになる方向の角度範囲である第2角度範囲AR2とが、太陽電池パネル50の法線方向を基準として区分けされやすくなる。言い換えると、第1角度範囲AR1と第2角度範囲AR2とが、重なり合いにくくなる。これにより、第1角度範囲AR1及び第2角度範囲AR2をそれぞれ有効に広角化させることができる。
このように第1角度範囲AR1と第2角度範囲AR2との重なり合いが少なくなれば、さらには第1角度範囲AR1と第2角度範囲AR2とを切り分けることが可能となれば、太陽電池パネル50の発電機能および光学機能面12からの光学機能が、互いに悪影響を及ぼすことなく、より有効に発揮されるようになる。本実施の形態においては、光学機能面12に付与された表示対象13を観察している際に、光透過領域60を介して太陽電池パネル50が表示対象13とともに観察されることを抑制することが可能となる。この場合、表示対象13の視認性や表示対象13の意匠性を改善することができる。
とりわけ、本実施の形態による太陽電池複合体10では、光透過領域60から太陽電池パネル50に導かれるようになる太陽電池複合体10への入射方向の角度範囲である第1角度範囲AR1を鉛直方向における上側に傾斜した方向、及び、水平方向に設定し、光学機能面12からの光学機能が発現されるようになる第2角度範囲AR2を鉛直方向における下側に傾斜した方向に設定している。この場合、典型的な利用として想定される表示板としての用途において太陽電池複合体10を目線よりも高い位置に設置する場合に好適である。観察者は、鉛直方向における上側に見上げながら太陽電池複合体10を観察するため、第2角度範囲AR2から光学機能面12に付与された表示対象13を観察することができる。一方、太陽光は、時間帯や季節に応じて入射方向が変化するが、鉛直方向における下側に傾斜した方向、あるいは、略水平方向に進みながら単位レンズ30に入射する。このため、太陽光は、時間帯や季節に応じて入射方向が変化しても、第1角度範囲AR1からレンズ面31に入射して光透過領域60を介して太陽電池パネル50に向かうことができる。したがって、このような形態によれば、太陽光での発電および表示対象13の表示を効果的に両立させることができる。
とりわけ、本実施の形態によれば、光学機能面12は、表示対象13を表示するための表示面である。上述のように、本実施の形態によれば、広い第2角度範囲AR2内で、光学機能面12からの光学機能が発揮されるようになるため、広い視野角から安定して光学機能面12に付与された表示対象13を観察することができる。したがって、観察者は、優れた視認性で表示対象13を観察することができ、且つ、優れた意匠性で表示対象13を表示することができる。
また、本実施の形態によれば、図4に示す主切断面において、太陽電池パネル50は、1つの単位レンズ30に当該単位レンズ30の光軸odに沿って入射した平行光束L21、L22の、当該太陽電池パネル50への入射領域S1、S2の第1軸方向d1の幅が、単位レンズ30の第1軸方向d1における幅Wよりも広くなるように配置されている。このような形態によれば、各単位レンズ30の光軸odに沿って平行光束L21、L22が入射したときに、各単位レンズ30に入射する平行光束L21の太陽電池パネル50への入射領域S1が単位レンズ30の第1軸方向d1における幅Wよりも広くなる。このため、一の単位レンズ30に入射する平行光束L21の太陽電池パネル50への入射領域S1と、当該一の単位レンズ30に隣り合う他の単位レンズ30に入射する平行光束L22の太陽電池パネル50への入射領域S2と、の間の間隔を極めて小さくすることができる。加えて、単位レンズ30の光軸odに対して傾斜した第1角度範囲AR1内の方向から単位レンズ30に入射する平行光束L23が収束する集光領域P1が、焦点fpよりも単位レンズ30に近接することから、各単位レンズ30の光軸odに対して傾斜した第1角度範囲AR1内の方向から単位レンズ30に入射する平行光束L23の太陽電池パネル50への入射領域S3も、単位レンズ30の光軸odに沿って入射した平行光束L21、L22の、太陽電池パネル50への入射領域S1、S2と同様に広くなる。これらのことから、第1角度範囲AR1内の方向から太陽電池複合体10に平行光束L21、L22、L52〜54が入射したときに、受光する太陽電池パネル50の照射されない部分を極めて小さくすることができ、太陽電池パネル50の出力の低減をさらに抑制することができる。
とりわけ、実施の形態によれば、図4に示す主切断面において、1つの単位レンズ30に当該単位レンズ30の光軸odに沿って入射した平行光束L21の、当該太陽電池パネル50への入射領域S1が、当該1つの単位レンズ30に隣り合う他の1つの単位レンズ30に、当該他の単位レンズ30の光軸odに沿って入射した平行光束L22の、当該太陽電池パネル50への入射領域S2と重なるように、太陽電池パネル50が配置されている。このような形態によれば、各単位レンズ30の光軸odに沿って平行光束L21、L22が入射したときに、一の単位レンズ30に入射する平行光束L21の太陽電池パネル50への入射領域S1と、当該一の単位レンズ30に隣り合う他の単位レンズ30に入射する平行光束L22の太陽電池パネル50への入射領域S2と、が重なる。加えて、単位レンズ30の光軸odに対して傾斜した第1角度範囲AR1内の方向から単位レンズ30に入射する平行光束L23が収束する集光領域P1が、焦点fpよりも単位レンズ30に近接することから、各単位レンズ30の光軸odに対して傾斜した第1角度範囲AR1内の方向から単位レンズ30に入射する平行光束L23の太陽電池パネル50への入射領域S3も、単位レンズ30の光軸odに沿って入射した平行光束L21、L22の、太陽電池パネル50への入射領域S1、S2と同様に広くなる。これらのことから、第1角度範囲AR1内の方向から太陽電池複合体10に平行光束L21、L22、L52〜54が入射したときに、受光する太陽電池パネル50の略全領域を照射することができ、太陽電池パネル50の出力の低減を極めて効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、前記主断面において、光学機能面12は、単位レンズ30の光軸odに沿って当該単位レンズ30に入射する平行光束L21、L22が太陽電池パネル50に到達するまでに通る光路からずれて配置されている。この場合、少なくとも単位レンズ30の光軸odに沿って当該単位レンズ30に入射した太陽電池パネル50に到達すべき平行光束L21、L22が、光学機能面12によって遮られることはない。このため、少なくとも単位レンズ30の光軸odに沿って当該単位レンズ30に平行光束L21、L22が入射した場合において、太陽電池パネル50の発電機能が発揮されるようになる方向の角度範囲である第1角度範囲AR1と、光学機能面12からの光学機能が発現されるようになる方向の角度範囲である第2角度範囲AR2とを、より明瞭に区分けすることに寄与する。
また、本実施の形態によれば、第1軸方向d1に配列された複数の反射面15をさらに備え、反射面15は、光学機能面12と重ねられるようにして配置され、光学機能面12が、単位レンズ30の側を向き、反射面15が、太陽電池パネル50の側を向いている。このような形態によれば、本体部40の法線方向ndに対して第1軸方向d1における一側に極めて大きく傾斜した方向から光透過領域60に進入した光束L55が、当該光透過領域60と隣り合う光学機能面12に向かっていく場合であっても、反射面15で反射して太陽電池パネル50に向かっていくことができる。したがって、反射面15を設けることにより、太陽電池パネル50に導かれるようになる太陽電池複合体10への入射方向の角度範囲である第1角度範囲AR1をさらに広角化し、より多くの光を太陽電池パネル50に集めることができる。
さらに、本実施の形態によれば、複数の単位レンズ30は、第1軸方向d1に互いから離間して配置され、第1軸方向d1に隣り合う二つの単位レンズ30の間に、単位レンズ30とともに太陽電池複合体10の表面10aをなす接続面38が設けられている。接続面38を設けることによって、法線方向ndに対して大きく傾斜した方向に進む光に対する隣接レンズの「けられ」を少なくすることができる。
とりわけ本実施の形態において、接続面38は、太陽電池複合体10のパネル面に沿って延びている。また、光学機能面12は、太陽電池複合体10のパネル面に沿って接続面38からずれて配置されている。このような形態によれば、図2に示すように、接続面38を介して太陽電池複合体10に入射する光L25が、光透過領域60を通過し得る。したがって、これらの光L25も、太陽電池パネル50での発電に利用することが可能となる。
≪変形例≫
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いるとともに、重複する説明を省略する。
上述した実施の形態では、図2に示すように、複数の光学機能面12が、本体部40内で太陽電池パネル50のパネル面に対して傾斜して配置されている例を示したが、光学機能面12の配置はこのような例に限定されない。図11に、光学機能面12の他の配置例を示す。図11に示す例では、複数の光学機能面12は、本体部40の第2主面40bに位置している。複数の光学機能面12は、単位レンズ30の配列方向である第1軸方向d1に沿って配列されている。各光学機能面12は、当該光学機能面12が対応する一つの単位レンズ30に対向して位置している。図11に示すように、各光学機能面12は、対応する単位レンズ30と法線方向ndに沿って少なくとも部分的に対面するようにして、配置されている。図11に示す形態では、光学機能面12は、単位レンズ30と同様に、配列方向である第1軸方向d1と交差する方向、より厳密には、第1軸方向d1と直交する第2軸方向d2に直線状に延びている。
各光学機能面12は、太陽電池パネル50のパネル面に沿って配置されている。すなわち、各光学機能面12は、太陽電池パネル50の法線方向、言い換えると、対応する単位レンズ30の光軸odに対して直交している。図11に示す形態では、各光学機能面12は、単位レンズ30の光軸odよりも第1軸方向d1における一側に位置している。
図11に示された太陽電池複合体の主切断面において、光学機能面12の第1軸方向d1における一側の端部である一端部12aは、当該光学機能面12に対応する単位レンズ30のレンズ面31の第1軸方向d1における一側の基端部32bと、第1軸方向d1において同一位置に位置している。また、図13に示された太陽電池複合体の主切断面において、光学機能面12の第1軸方向d1における他側(下側)に位置する他端部12bは、当該光学機能面12に対応する単位レンズ30のレンズ面31の先端部32aよりも、第1軸方向d1において一側に位置している。
また、図11に示す形態では、隣り合う2つの光学機能面12の間に位置する光透過領域60は、隣り合う2つの光学機能面12の間に位置する空間によって構成されている。
さらに、図11に示す主切断面において、太陽電池パネル50は、単位レンズ30の光軸odに沿って入射する平行光束L221が収束する焦点fpよりも、単位レンズ30から離間した位置に配置されている。図示する例では、図11に示す主切断面において、太陽電池パネル50は、1つの単位レンズ30に当該単位レンズ30の光軸odに沿って入射した平行光束L221の、当該太陽電池パネル50への入射領域が、当該1つの単位レンズ30に隣り合う他の1つの単位レンズ30に、当該他の単位レンズ30の光軸odに沿って入射した平行光束の、当該太陽電池パネル50への入射領域と重なるように配置されている。
このような変形例によっても、或る角度範囲AR1内の方向から単位レンズ30に入射した光束L221、L222が、隣り合う2つの光学機能面12の間に位置する光透過領域60を通過するように集められる。光透過領域60を通過するように集められた光束L221、L222は、集光領域にて集光した後に拡がった状態で太陽電池パネル50に到達する。このため、第1角度範囲AR1から太陽電池複合体10に入射した光束L221、L222は、太陽電池パネル50の広い領域に到達することができる。これにより、太陽電池パネル50の照射されない部分を減らすことができ、太陽電池パネル50の出力の低減を抑制することができる。また、太陽電池パネル50の入光面50aが外部に露出していないため、太陽電池パネル50を目立たなくさせることができる。これらのことから、本実施の形態によれば、周囲の環境との調和を図ると共に、外光の入射方向が大きく変化しても安定して発電可能な太陽電池複合体10が提供される。
加えて、或る角度範囲AR1とは異なる別の角度範囲AR2内の方向から単位レンズ30に入射する光束L224は、光学機能面12に集められる。これにより、光学機能面12が、第2角度範囲AR2から太陽電池複合体10へ入射する光に対して、或いは、第2角度範囲AR2へ向けて太陽電池複合体10から出射する光に対して何らかの光学機能を発揮することができる。
10 太陽電池複合体
10a 表面
12 光学機能面
12a 一端部
12b 他端部
13 表示対象
15 反射面
20 光制御シート
25 レンズ部
30 単位レンズ
31 レンズ面
32a 先端部
32b 基端部
38 接続面
40 本体部
50 太陽電池パネル
50a 入光面
60 光透過領域
d1 第1軸方向

Claims (12)

  1. 一軸方向に配列された複数の単位レンズと、
    前記一軸方向に配列された複数の光学機能面と、
    前記複数の光学機能面を基準として前記単位レンズとは反対となる側に設けられた太陽電池パネルと、
    を備え、
    前記単位レンズは、或る方向から入射した光を、隣り合う2つの前記光学機能面の間に位置する光透過領域を介して前記太陽電池パネルに導き、前記或る方向とは異なる別の方向から入射した光を、前記光学機能面に導き、
    前記太陽電池パネルの法線方向および前記一軸方向の両方に平行な断面において、前記太陽電池パネルは、前記単位レンズの光軸に沿って入射する平行光束が収束する焦点よりも、前記単位レンズから離間した位置に配置されている、太陽光発電パネル。
  2. 前記太陽電池パネルの法線方向および前記一軸方向の両方に平行な断面において、前記太陽電池パネルは、1つの前記単位レンズに当該単位レンズの光軸に沿って入射した平行光束の、当該太陽電池パネルへの入射領域の前記一軸方向における幅が、前記単位レンズの前記一軸方向における幅よりも広くなるように配置されている、請求項1に記載の太陽光発電パネル。
  3. 前記太陽電池パネルの法線方向および前記一軸方向の両方に沿った断面において、1つの前記単位レンズに当該単位レンズの光軸に沿って入射した平行光束の、前記太陽電池パネルへの入射領域が、当該1つの単位レンズと隣り合う他の1つの単位レンズに、当該他の単位レンズの光軸に沿って入射した平行光束の、前記太陽電池パネルへの入射領域と重なるように、前記太陽電池パネルが配置されている、請求項2に記載の太陽光発電パネル。
  4. 前記光学機能面と前記光透過領域とが、前記一軸方向に沿って交互に並べて配列されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の太陽光発電パネル。
  5. 前記太陽電池パネルの法線方向および前記一軸方向の両方に平行な断面において、前記光学機能面は、前記単位レンズの光軸に沿って当該単位レンズに入射する平行光束が前記太陽電池パネルに到達するまでに通る光路からずれて配置されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の太陽光発電パネル。
  6. 前記複数の単位レンズと、当該複数の単位レンズが配置されたシート状の本体部と、を有した光制御シートを含み、
    前記光学機能面は、前記本体部内に位置し、
    前記太陽電池パネルは、前記光制御シートから離間して配置されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の太陽光発電パネル。
  7. 各光学機能面は、当該太陽電池パネルのパネル面に対して傾斜している、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の太陽光発電パネル。
  8. 各光学機能面の前記一軸方向において一側に位置する端部は、当該光学機能面に対応する単位レンズの先端よりも前記一軸方向において一側に位置し、
    各光学機能面は、前記一軸方向において一側に位置する端部が、前記一軸方向において他側に位置する端部よりも、前記太陽電池パネルの法線方向において前記単位レンズに近接するように、前記太陽電池パネルのパネル面に対して傾斜している、請求項7に記載の太陽光発電パネル。
  9. 前記光学機能面は、表示を行うための表示面である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の太陽電池複合体。
  10. 各光学機能面に、表示対象要素が付与され、
    各光学機能面に付与された前記表示対象要素の組み合わせによって、表示対象が形成される、請求項9に記載の太陽電池複合体。
  11. 前記一軸方向に配列された複数の反射面を、さらに備え、
    前記反射面は、前記光学機能面と重ねられるようにして配置され、
    前記光学機能面が、前記単位レンズの側を向き、前記反射面が、前記太陽電池パネルの側を向いている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の太陽電池複合体。
  12. 前記複数の単位レンズは、前記一軸方向に互いから離間して配置され、
    前記一軸方向に隣り合う二つの単位レンズの間に、接続面が設けられている、請求項1〜11のいずれか一項に記載の太陽電池複合体。
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