JP2015161063A - 緊急脱出用台車および緊急脱出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】トンネル内から迅速かつ容易に脱出することを可能にし、部品点数を減らして構成を簡素化し得る緊急脱出用台車を提供する。【解決手段】トンネル内で使用される緊急脱出用台車40であって、緊急脱出用台車40は、台車本体41と、台車本体41に着脱自在な車輪装置42とを有し、シールド掘進機1の人が乗り込む乗込部20内に、車輪装置42を台車本体41から取り外した状態で保管可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、シールド掘進機を用いて掘削されるトンネル内で使用される緊急脱出用台車および緊急脱出用台車を用いた緊急脱出方法に関する。
従来、非開削工法において、図17に示すように、小型のシールド掘進機101を用いてトンネル102を掘削するとともに、トンネル102内に搬送された複数のセグメント103をシールド掘進機101の背後で円筒状に組み立てて鞘管104を形成している。尚、鞘管104はトンネル102の周壁をなすものである。
また、シールド掘進機101の後部内には、作業者が乗り込むためのスペースとして、乗込部(図示省略)が形成されている。鞘管104内には、セグメント103を運搬する運搬台車106が走行するためのレール107が敷設されている。
これによると、シールド掘進機101でトンネル102を掘削している際、作業者は、シールド掘進機101の乗込部内に乗り込んで、様々な作業を行っている。尚、シールド掘進機を用いた非開削工法については、例えば下記特許文献1に記載されている。
また、荷物を運搬するのに使用される一般的な台車としては、例えば、図18に示すように、台車本体121と、台車本体121の四隅に着脱自在に設けられる複数の車輪装置122とを有するものがある。車輪装置122は、基板123と、基板123に転動自在に設けられた車輪124とを有している。また、台車本体121の四隅には、基板123が挿入される挿入部125と、挿入部125に挿入された基板123を台車本体121の下面に押し付ける弾性部材126と、台車本体121の下面に押し付けられた基板123に係合することによって基板123が挿入部125から抜け出すのを阻止する抜止部材127とが設けられている。
これによると、台車120を使用する場合、各車輪装置122の基板123を挿入部125に挿入することにより、基板123は、弾性部材126で台車本体121の下面に押し付けられるとともに、抜止部材127に係合することにより、挿入部125からの抜け出しが阻止される。これにより、各車輪装置122が台車本体121に取付けられる。
また、台車120を保管する場合、弾性部材126の付勢力に抗して車輪装置122の基板123を台車本体121の下面から離反させ、抜止部材127を乗り越えるようにして基板123を挿入部125から引き抜くことにより、図18に示すように、車輪装置122を台車本体121から取り外す。
尚、上記のように車輪装置122が着脱自在な台車120については、例えば下記特許文献2に記載されている。
特公平8−9960 特開平7−329970
しかしながら上記の従来形式では、作業者がシールド掘進機101の乗込部に乗り込み、シールド掘進機101を用いてトンネル102を掘削しているときに緊急事態が発生した場合、作業者は乗込部からトンネル102(鞘管104)内を迅速に移動して脱出することは困難であった。特に、トンネル102の口径が小さい場合、立った姿勢で走って移動することが困難であるため、脱出するのに時間を要するといった問題がある。
また、台車120を利用して脱出することが考えられるが、台車本体121に取付けた車輪装置122が台車本体121から不用意に離脱するのを防止するために、台車本体121に弾性部材126や抜止部材127を設ける必要があり、部品点数が増えて構成が複雑になるといった問題がある。
本発明は、トンネル内から迅速かつ容易に脱出することを可能にし、部品点数を減らして構成を簡素化し得る緊急脱出用台車および緊急脱出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、トンネル内で使用される緊急脱出用台車であって、
トンネルを掘削するシールド掘進機の人が乗り込む乗込部内に保管可能であるものである。
これによると、緊急時、乗込部内の人は、保管されている緊急脱出用台車に乗って、シールド掘進機からトンネル内を迅速かつ容易に移動して脱出することができる。
本第2発明における緊急脱出用台車は、台車本体と、台車本体に着脱自在な車輪装置とを有し、
車輪装置を台車本体から取り外した状態で、シールド掘進機の乗込部内に保管可能であるものである。
これによると、車輪装置を台車本体から取り外した状態で、緊急脱出用台車を保管することにより、緊急脱出用台車を保管するのに必要なスペースが縮小され、狭い乗込部内であっても、緊急脱出用台車を保管することができる。
本第3発明における緊急脱出用台車は、車輪装置はトンネル内に敷設された軌条上を転動する車輪を有し、
車輪装置は、一方向から台車本体に装着可能であり、且つ、一方向とは反対の他方向において台車本体から取り外し可能であり、
車輪は他方向から軌条に係合する係合部を有するものである。
これによると、緊急時に緊急脱出用台車を用いてトンネル内から脱出する場合、車輪装置を一方向から台車本体に装着し、車輪をレール上に配置し、台車本体上に乗って台車を走行させる。これにより、台車の車輪がレール上を回転し、人は台車と共にトンネル内を容易かつ迅速に移動することができる。
この際、車輪の係合部が他方向からレールに係合するため、車輪装置が他方向へ移動することは阻止される。これにより、車輪装置が台車本体から不用意に離脱するのを防止することができ、台車の部品点数を減らして構成を簡素化し得る。
本第4発明における緊急脱出用台車は、台車本体と、台車本体に折り畳み自在に設けられた車輪装置とを有し、
車輪装置を折り畳んだ状態で、シールド掘進機の乗込部内に保管可能であるものである。
これによると、車輪装置を折り畳んだ状態で、緊急脱出用台車を保管することにより、緊急脱出用台車を保管するのに必要なスペースが縮小され、狭い乗込部内であっても、緊急脱出用台車を保管することができる。
本第5発明における緊急脱出用台車は、車輪装置は、トンネル内に敷設された軌条上を転動する車輪を有し、車輪が軌条に支持される使用姿勢と、車輪が折り畳まれる折畳姿勢とに切換自在であり、
車輪は使用姿勢から折畳姿勢に切り換えられる折り畳み方向から軌条に係合する係合部を有するものである。
これによると、緊急時に緊急脱出用台車を用いてトンネル内から脱出する場合、車輪装置を折畳姿勢から使用姿勢に切換え、車輪をレール上に配置し、台車本体上に乗って台車を走行させる。これにより、台車の車輪がレール上を回転し、人は台車と共にトンネル内を容易かつ迅速に移動することができる。
この際、車輪の係合部が折り畳み方向からレールに係合するため、車輪装置が使用姿勢から折畳姿勢に切り換わることは阻止される。これにより、車輪装置が使用姿勢から折畳姿勢に不用意に折り畳まれるのを防止することができ、台車の部品点数を減らして構成を簡素化し得る。
本第6発明は、上記第1発明から第5発明のいずれか1項に記載の緊急脱出用台車を用いたトンネル内からの緊急脱出方法であって、
シールド掘進機の乗込部内に緊急脱出用台車を保管し、
緊急時、緊急脱出用台車に乗って乗込部内からトンネル内を移動し、トンネル内から脱出するものである。
これによると、緊急時、シールド掘進機の乗込部内に乗り込んで作業をしていた人はトンネル内から迅速かつ容易に脱出することができる。
以上のように本発明によると、トンネル内から迅速かつ容易に脱出することが可能であり、緊急脱出用台車の部品点数を減らして構成を簡素化し得る。
本発明の第1の実施の形態におけるシールド掘進機の断面図である。 同、シールド掘進機の乗込部の拡大断面図である。 図2におけるJ−J矢視図である。 図2におけるK−K矢視図である。 同、緊急脱出用台車をシールド掘進機内からレール上にセットした図である。 同、緊急脱出用台車の側面図である。 同、緊急脱出用台車の底面図である。 同、緊急脱出用台車の台車本体と車輪装置との着脱部分の拡大断面図である。 同、緊急脱出用台車の平面図であり、車輪装置を台車本体から取り外した状態を示す。 同、緊急脱出用台車の車輪装置の側面図である。 同、緊急脱出用台車の車輪装置を台車本体に着脱するときの手順を示す断面図である。 同、シールド掘進機内に保管されている緊急脱出用台車の台車本体の図である。 本発明の第2の実施の形態における緊急脱出用台車の正面図であり、車輪装置を使用姿勢に切り換えた状態を示す。 同、緊急脱出用台車の平面図であり、車輪装置を使用姿勢に切り換えた状態を示す。 同、緊急脱出用台車の正面図であり、車輪装置を折畳姿勢に切り換えた状態を示す。 同、緊急脱出用台車の平面図であり、車輪装置を折畳姿勢に切り換えた状態を示す。 従来のシールド掘進機を用いた非開削工法の図である。 従来の台車の台車本体と車輪装置との着脱部分の拡大斜視図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1に示すように、非開削工法では、小型のシールド掘進機1を用いてトンネル2を掘削するとともに、トンネル2内に搬送された複数のセグメント3をシールド掘進機1の背後で円筒状に組み立てて鞘管4(管状体)を形成している。尚、トンネル2の口径は人の背丈よりも小さく、鞘管4はトンネル2の周壁に相当するものである。
鞘管4の一端部は発進立抗(図示省略)に連通している。また、セグメント3は鞘管4内の搬送用台車6で搬送される。搬送用台車6は、自走車両(図示省略)に連結され、自走車両と共に、鞘管4内に敷設された左右一対のレール7(軌条の一例)に支持案内されて鞘管4内を走行する。
シールド掘進機1は、円筒状のシールド本体11と、シールド本体11の前端部に設けられたカッターヘッド12と、シールド本体11内に備えられたロータリージョイント13、カッタ駆動用電動機14、スクリューコンベヤ15、複数のジャッキ16等を有している。
また、シールド本体11内の後部には、作業者19が乗り込めるスペースとして乗込部20が形成されている。乗込部20内には、シールド本体11内の各種機器を制御するための制御盤21と、円環板状のリングガーター26とが設けられている。
図2〜図4に示すように、制御盤21は、四角箱状のケース22と、ケース22内に収納された制御装置(図示省略)とを有している。ケース22は、前面に開閉自在な扉23を有しており、シールド本体11の内面に設けられた台板24上に取り付けられている。
リングガーター26は、シールド本体11の内周面に設けられ、制御盤21の後方に所定間隔をあけて位置している。
図5〜図8に示すように、40はトンネル2内で使用される緊急脱出用台車である。緊急脱出用台車40の長さ方向を前後方向Xとし、幅方向を左右方向Yとすると、緊急脱出用台車40は、四角板状の台車本体41と、台車本体41に着脱自在な左右一対の車輪装置42とを有している。台車本体41の左右両端部には、前後一対の着脱孔44,45が形成されている。また、台車本体41の前後いずれか一端部には、手摺46が設けられている。
図9〜図11に示すように、車輪装置42は、車輪取付フレーム47と、車輪取付フレーム47の両端部に回転自在に取付けられた前後一対の車輪48とを有している。車輪取付フレーム47は、前後一対の門形状の端部フレーム50と、前後両端部フレーム50間に設けられた中間部フレーム51と、各端部フレーム50の上端に設けられたアングル形状の着脱片52とを有している。また、端部フレーム50と着脱片52とはそれぞれ上下方向において相対向する上板部50a,52aを有しており、端部フレーム50の上板部50aと着脱片52の上板部52aとの間には嵌込部53が形成されている。
図8に示すように、車輪48は、レール7上を転動する車輪本体55と、車輪本体55よりも大径の鍔部56(係合部の一例)とを有している。尚、鍔部56は、車輪本体55に対して、左右方向Yにおける外側に位置している。
車輪装置42の各着脱片52は台車本体41の各着脱孔44,45に挿脱自在であり、図11の仮想線で示すように、各着脱片52を下方から各着脱孔44,45に挿入し、車輪装置42を左右外方向A(一方向の一例)へスライドさせることにより、台車本体41が車輪装置42の嵌込部53に嵌め込まれ、図8に示すように、車輪装置42が台車本体41に装着される。
また、図8に示すように、台車本体41に装着されている車輪装置42を左右内方向B(他方向の一例)へスライドさせることにより、図11の仮想線で示すように、台車本体41が車輪装置42の嵌込部53から脱抜される。そして、図11の実線で示すように、各着脱片52を各着脱孔44,45から下方に脱抜することにより、車輪装置42が台車本体41から取り外される。
尚、図8に示すように、車輪装置42が台車本体41に装着された状態では、車輪48の鍔部56は左右内方向Bからレール7の側面に係合する。
緊急脱出用台車40は、図9に示すように両車輪装置42を台車本体41から取り外した状態で、図1に示すようにシールド掘進機1の乗込部20内に保管可能である。すなわち、図2〜図4および図12に示すように、制御盤21のケース22の上端部には、前後一対の保管部材28が着脱自在に取付けられている。各保管部材28は、上方からケース22の上端部に外嵌される門形状の取付フレーム部29と、取付フレーム部29の一端に設けられたL形状のフック等の掛止片30とを有している。
取付フレーム部29は一対の縦板29a,29bと横板29cとを有し、保管部材28がケース22の上端部に装着された場合、ケース22の上端部が保管部材28の両縦板29a,29b間に挟まれ、掛止片30が扉23の前面に突出する。両掛止片30の間隔は台車本体41の両着脱孔44,45の前後間隔と同じであり、両掛止片30を前後両着脱孔44(又は前後両着脱孔45)に挿入することにより、緊急脱出用台車40の台車本体41が両掛止片30に掛止されて扉23の前面に沿って保管される。
また、ケース22とリングガーター26との間には保管用スペース32が形成され、緊急脱出用台車40の両車輪装置42は保管用スペース32内に保管される。
以下、上記構成における作用を説明する。
図9に示すように、両車輪装置42を台車本体41から取り外し、両保管部材28の掛止片30を台車本体41の前後両着脱孔44(又は両着脱孔45)に挿入することにより、図2〜図4の仮想線および図12の実線で示すように、台車本体41を両掛止片30に掛止して制御盤21の扉23の前面に保管することができる。また、図2,図3に示すように、取り外した両車輪装置42を保管用スペース32内に保管することができる。これにより、緊急脱出用台車40を保管するのに必要なスペースが縮小され、狭い乗込部20内であっても、緊急脱出用台車40を保管することができる。
図1に示すように、シールド掘進機1でトンネル2を掘削している際、作業者19は、シールド掘進機1の乗込部20内に乗り込んで、主に以下のような作業(1)〜(3)を行う。
(1)搬送用台車6で搬送されてきたセグメント3を円筒状に組み立てる。
(2)組み立てたセグメント3の外周とシールド本体11の後部内周との間に、裏込材(図示省略)を注入する。
(3)シールド掘進機1のカッターヘッド12で掘削されてシールド本体11内を後方へ搬送される土砂を監視する。
万一、緊急事態が発生した場合、自走車両と共に搬送用台車6を走行させて鞘管4内から発進立抗へ退避させる。また、乗込部20内の作業者19は、シールド掘進機1を停止させ、以下のような手順で緊急脱出用台車40を組み立てて鞘管4内から脱出する。
先ず、両保管部材28の掛止片30を台車本体41の両着脱孔44(又は両着脱孔45)から脱抜して、図2〜図4の実線で示すように、台車本体41を制御盤21から取り外す。また、両車輪装置42を保管用スペース32から取り出す。
次に、図11に示すように、車輪装置42の各着脱片52を台車本体41の各着脱孔44,45に挿入し、車輪装置42を左右外方向Aへスライドさせ、図8に示すように、両車輪装置42を台車本体41に装着する。これにより、緊急脱出用台車40が組み立てられる。
その後、図5,図8に示すように、各車輪48をレール7上に配置して緊急脱出用台車40をセットする。作業者19は、緊急脱出用台車40の台車本体41上に片膝をついて乗り、もう片方の足で鞘管4内の底面を蹴ることによって、緊急脱出用台車40を走行させる。
これにより、各車輪48がレール7上を回転し、作業者19は、緊急脱出用台車40に乗って、鞘管4内から発進立抗へ容易かつ迅速に移動し、鞘管4内から脱出することができる。
この際、図5,図8に示すように、各車輪48の鍔部56が左右内方向Bからレール7の側面に係合するため、各車輪装置42が左右内方向Bへ移動することは阻止され、これにより、車輪装置42が台車本体41から不用意に離脱するのを防止することができ、緊急脱出用台車40の部品点数を減らして構成を簡素化し得る。
上記実施の形態では、図11に示すように、車輪装置42を左右外方向Aへスライドさせることによって台車本体41に取り付け、車輪装置42を左右内方向Bへスライドさせることによって台車本体41から取り外しているが、車輪装置42の取り付けおよび取り外しの方向を逆にしてもよい。この場合、鍔部56は、図8とは逆側、すなわち、車輪本体55に対して、左右方向Yにおける内側に位置させればよい。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、図13〜図16に示すように、緊急脱出用台車70は、四角板状の台車本体71と、台車本体71に折り畳み自在に設けられた左右一対の車輪装置72とを有している。台車本体71の前後いずれか一端部には、手摺46が設けられている。
車輪装置72は、門形状の車輪取付フレーム74と、車輪取付フレーム74の両端部に回転自在に取付けられた前後一対の車輪75とを有している。車輪取付フレーム74は、前後一対のヒンジ部材76を介して、台車本体71の左右方向Yにおける側縁部に回動自在に連結されている。これにより、車輪装置72は、図13に示すように車輪75が台車本体71に対して下向きになってレール7に支持される使用姿勢Cと、図15に示すように車輪75が台車本体71に対して上向きになるように折り畳まれる折畳姿勢Dとに切換自在となる。
尚、図13,図15に示すように、車輪装置72がヒンジ部材76を中心に使用姿勢Cから折畳姿勢Dに回動する方向を折り畳み方向Eとし、反対に、折畳姿勢Dから使用姿勢Cに回動する方向を使用方向Fとする。また、車輪取付フレーム74には、図13に示すように、使用姿勢Cまで回動した際に下方から台車本体71の下面に当接して使用方向Fへの過剰な回動を阻止するアングル形状のストッパ77が設けられている。
車輪75は、レール7上を転動する車輪本体79と、車輪本体79よりも大径の鍔部80(係合部の一例)とを有している。尚、図13に示すように、鍔部80は、車輪本体79に対して、左右方向Yにおける内側に位置しており、折り畳み方向Eからレール7の側面に係合する。
緊急脱出用台車70は、図15に示すように両車輪装置72を折畳姿勢Dに折り畳んだ状態で、シールド掘進機1の乗込部20の保管用スペース32(図2,図3参照)内に保管される。
以下、上記構成における作用を説明する。
図15,図16に示すように、両車輪装置72を折畳姿勢Dに折り畳んだ状態で、緊急脱出用台車70を保管用スペース32内に保管することにより、保管に必要なスペースが縮小され、狭い乗込部20内であっても、緊急脱出用台車70を保管することができる。
万一、緊急事態が発生した場合、乗込部20内の作業者19は、シールド掘進機1を停止させ、以下のような手順で鞘管4内から脱出する。
先ず、折り畳まれた状態の緊急脱出用台車70を保管用スペース32から取り出し、次に、図13,図14に示すように、左右両車輪装置72をそれぞれ使用方向Fへ回動して折畳姿勢Dから使用姿勢Cに切り換える。
その後、各車輪75をレール7上に配置して緊急脱出用台車70をセットする。そして、先述した第1の実施の形態と同様に、緊急脱出用台車70を走行させて、鞘管4内から脱出する。
尚、各車輪75がレール7上を回転している際、図13に示すように、各車輪75の鍔部80が折り畳み方向Eからレール7の側面に係合するため、各車輪装置72が使用姿勢Cから折畳姿勢Dに切り換わることは阻止される。これにより、車輪装置72が使用姿勢C(図13参照)から折畳姿勢D(図15参照)に不用意に折り畳まれるのを防止することができ、緊急脱出用台車70の部品点数を減らして構成を簡素化し得る。
上記実施の形態では、車輪装置72を折り畳んだ状態で緊急脱出用台車70を保管用スペース32内に保管しているが、台車本体71に複数の掛止孔を形成し、第1の実施の形態と同様に、両保管部材28の掛止片30を台車本体71の掛止孔に挿入することにより、緊急脱出用台車70を折り畳んだ状態で両掛止片30に掛止して制御盤21の扉23の前面に保管してもよい。
上記実施の形態では、車輪装置72の折り畳み方向Eおよび使用方向Fを逆にしてもよい。この場合、鍔部80は、図13とは逆側、すなわち、車輪本体79に対して、左右方向Yにおける外側に位置させればよい。また、トンネル2の口径は人の背丈以上であってもよい。
1 シールド掘進機
2 トンネル
7 レール(軌条)
19 作業者(人)
20 乗込部
40,70 緊急脱出用台車
41,71 台車本体
42,72 車輪装置
48,75 車輪
56,80 鍔部(係合部)
A 左右外方向(一方向)
B 左右内方向(他方向)
C 使用姿勢
D 折畳姿勢
E 折り畳み方向

Claims (6)

  1. トンネル内で使用される緊急脱出用台車であって、
    トンネルを掘削するシールド掘進機の人が乗り込む乗込部内に保管可能であることを特徴とする緊急脱出用台車。
  2. 台車本体と、台車本体に着脱自在な車輪装置とを有し、
    車輪装置を台車本体から取り外した状態で、シールド掘進機の乗込部内に保管可能であることを特徴とする請求項1記載の緊急脱出用台車。
  3. 車輪装置はトンネル内に敷設された軌条上を転動する車輪を有し、
    車輪装置は、一方向から台車本体に装着可能であり、且つ、一方向とは反対の他方向において台車本体から取り外し可能であり、
    車輪は他方向から軌条に係合する係合部を有することを特徴とする請求項2記載の緊急脱出用台車。
  4. 台車本体と、台車本体に折り畳み自在に設けられた車輪装置とを有し、
    車輪装置を折り畳んだ状態で、シールド掘進機の乗込部内に保管可能であることを特徴とする請求項1記載の緊急脱出用台車。
  5. 車輪装置は、トンネル内に敷設された軌条上を転動する車輪を有し、車輪が軌条に支持される使用姿勢と、車輪が折り畳まれる折畳姿勢とに切換自在であり、
    車輪は使用姿勢から折畳姿勢に切り換えられる折り畳み方向から軌条に係合する係合部を有することを特徴とする請求項4記載の緊急脱出用台車。
  6. 上記請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の緊急脱出用台車を用いたトンネル内からの緊急脱出方法であって、
    シールド掘進機の乗込部内に緊急脱出用台車を保管し、
    緊急時、緊急脱出用台車に乗って乗込部内からトンネル内を移動し、トンネル内から脱出することを特徴とする緊急脱出方法。
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