JP2015160425A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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慶満 小倉
松本 和悦
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和悦 松本
祐一郎 ▲辻▼口
祐一郎 ▲辻▼口
Yuichiro Tsujiguchi
正治 大谷
Masaharu Otani
正治 大谷
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Abstract

【課題】予備吐出を行うために記録領域とは別の予備吐出領域に記録ヘッドを移動させることによる生産性の低下を防ぎ、高い生産性を発揮させること【解決手段】走行するベルト部材120によって記録媒体Pを搬送する搬送装置110と、記録媒体の搬送方向と交差する方向に沿って複数配列されたインク吐出口131、131、…、131を備えると共に、インク吐出口からインク滴を吐出して搬送される記録媒体に画像を形成する画像形成吐出動作、及び画像形成に供しないインクをインク吐出口から排出する予備吐出動作を行う記録ヘッド130a、130b、130c、130dと、を備えるインクジェット記録装置100において、ベルト部材120に予備吐出動作で排出されたインクを通過させる予備吐出インク通過穴122a、122b、122c、122dを形成した。【選択図】図3

Description

本発明は、走行するベルト部材によって記録媒体を搬送する搬送装置と、インク滴を吐出して記録媒体に画像を形成する画像形成吐出動作及び画像形成に供しないインクを排出する予備吐出動作を行う記録ヘッドと、を備えるインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置は、記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して記録を行うものであり、高精細な画像を高速で記録することが可能で、ランニングコストが安く、騒音が少なく、しかも多色のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易である等の利点を有している。特に、記録媒体の記録幅方向の全幅に沿って多数の吐出口が配列されたインクジェット記録ヘッドを使用したフルライン型の記録装置では、シリアル型の記録装置に比べ格段の高速記録が可能である。
このようなフルライン型インクジェット記録装置では高速記録の点から、記録媒体の搬送方向に複数個配置された記録ヘッドの直下に記録媒体を一定速度で搬送し、インク滴を吐出し記録を行っている。
ところで、インクジェット記録装置に用いるインクジェット記録ヘッドは、非記録状態で放置しておくと、吐出口内のインク粘度が蒸発等によって増加し、そのままインク滴吐出動作を行うと、吐出状態が乱れる現象や、吐出不能状態に陥る現象が発生する。そこで、例えば一定時間継続してインク滴を吐出しない吐出口が発生したときには、それらの吐出口を特定して、あるいはすべての吐出口からインク滴を所定回数吐出させて、吐出口内の増粘したインクを排出する予備吐出を行うようにしている。
例えば、画像記録動作時に記録媒体の幅方向に往復移動するキャリッジを有するシリアル型インクジェット記録装置においては、記録媒体に記録を行うための領域とは別にインク滴の予備吐出を行うための予備吐出領域を設定したものが知られている。このようなシリアル型インクジェット記録装置では、キャリッジを定期的に予備吐出領域に移動させて予備吐出を行い、記録ヘッドの吐出性能を回復させる。
ここで、フルライン型インクジェット記録装置の記録ヘッドは、シリアル型の記録ヘッドに比べて大型である。仮に、シリアル型の記録ヘッドと同様に、フルライン型の記録ヘッドを記録領域とは別の予備吐出領域に移動させる構成とした場合、予備吐出に要する時間が増大する。従って、高速動作が求められるフルライン型インクジェット記録装置において、上記構成を採用することは困難である。
特許文献1には、ベルト状の搬送体に載置されて搬送される記録媒体にインクジェット記録ヘッドを用いて画像を記録するインクジェット記録装置が記載されている。このインクジェット記録装置では、画像の記録に寄与しないインクを搬送体に向けて予備吐出するため、予備吐出に必要な時間を短縮できる。このインクジェット記録装置には、予備吐出する際の搬送体上の汚れを防止するため、搬送体には予備吐出されたインクを貯留する凹部が形成されている。
しかし、特許文献1に記載のインクジェット記録装置は、予備吐出により凹部に貯留したインクを清掃する時間を要するため、生産性が低下してしまうという問題がある。
本発明は、予備吐出を行うインクジェット記録装置において、予備吐出を行うために記録領域とは別の予備吐出領域に記録ヘッドを移動させることによる生産性の低下を防ぎ、高い生産性を発揮させることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るインクジェット記録装置は、走行するベルト部材によって記録媒体を搬送する搬送装置と、前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に沿って複数配列されたインク吐出口を備えると共に、前記インク吐出口からインク滴を吐出して搬送される前記記録媒体に画像を形成する画像形成吐出動作、及び画像形成に供しないインクを前記インク吐出口から排出する予備吐出動作を行う記録ヘッドと、を備えるインクジェット記録装置において、前記ベルト部材に前記予備吐出動作で排出されたインクを通過させる予備吐出インク通過穴を形成したことを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体を搬送するためのベルト部材上に設けた予備吐出インク通過穴を通して、インクを予備吐出するので、予備吐出動作を行うために記録領域とは別の予備吐出領域に記録ヘッドを移動させる必要がなくなり、高い生産性を実現できる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成を示すものであり、(a)は側面図、(b)は平面図である。 同インクジェット記録装置の制御系を示すブロック図である。 同インクジェット記録装置のベルト部材の構成を示すものであり、(a)は断面図、(b)は平面図である。 (a)〜(e)は同インクジェット記録装置の予備吐出動作を示す平面図である。 同インクジェット記録装置の予備吐出動作を示すフローチャートである。 (a)〜(c)は同インクジェット記録装置のベルト部材に形成したインク通過穴の形状を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す平面図である。 同インクジェット記録装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す平面図である。 同インクジェット記録装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す平面図である。 同インクジェット記録装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示すものであり、(a)は平面図、(b)は平面図、(c)は一部を拡大した平面図である。 同インクジェット記録装置において予備吐出位置検出センサーを使用して予備吐出位置までの残距離Xrを求める処理を示すフローチャートである。 (A)〜(C)は同インクジェット記録装置の給紙タイミングを検討するための側面図である。 同インクジェット記録装置の給紙を示すフローチャートである。 本発明の第6実施形態に係るインクジェット記録装置の動作を示すフローチャートである。 (a)(b)は本発明の第7実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す側面図である。 本発明の第8実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す側面図である。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置について説明する。本発明に係るインクジェット記録装置は、以下の特徴を有する。即ち、予備吐出を行うために記録領域とは別の予備吐出領域に記録ヘッドを移動させるのではなく、記録媒体を搬送するためのベルト部材に設けた予備吐出インク通過穴を通して予備吐出を行う。これにより、記録ヘッドの移動による生産性の低下を防ぐことができる。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成を示すものであり、(a)は側面図、(b)は平面図である。インクジェット記録装置100は、搬送装置110と、記録ヘッドユニット130と、記録媒体Pを格納した用紙トレイ140とを備える。このインクジェット記録装置100は、フルライン型と称されるものであり、記録ヘッドユニット130は、記録媒体Pの記録幅方向(図1(b)の上下方向)の全域を覆う寸法を備え、記録媒体Pを搬送装置110で搬送して、画像を一回の搬送で形成するものである。
搬送装置110は、無端状のベルト部材120を2つのローラ部材111、112に掛け渡して構成される。ベルト部材120を間に挟んでローラ部材111、112と対向する位置には、対向ローラ部材113、114が配置されている。ベルト部材120は、ローラ部材111、112の一方で駆動され、図1中矢印に示す方向に走行する。この搬送装置110の駆動速度は図示していないホイールエンコーダ(図2参照)で検出される。
記録ヘッドユニット130は、複数、この例では4つの記録ヘッド130a、130b、130c、130dをライン上に配置したものである。各記録ヘッド130a、130b、130c、130dは、記録媒体Pの搬送方向と交差、すなわち直交する記録幅方向に沿って複数配列されたインク吐出口131、131、…、131を備える。記録ヘッド130a、130b、130c、130dは、記録幅方向に伸びる直線Tを挟んで、交互に(又は千鳥状に)配置される。また、各記録ヘッド130a、130b、130c、130dのインク吐出口131、131、…、131は、記録媒体Pの記録幅方向に所定間隔で隙間がないように配置される。
記録ヘッド130a、130b、130c、130dは記録ヘッドユニット130から引き出されたケーブルにより制御基板(ともに不図示)と接続されている。ケーブルは制御基板からの画像信号を記録ヘッド130a、130b、130c、130dに伝送する等、記録ヘッドユニット130と制御基板との間でデータを伝達する。
そして、記録ヘッドユニット130の記録ヘッド130aは、ローラ部材111、112間に位置するベルト部材120と対向するように配置される。ベルト部材120で搬送される記録媒体Pは、記録ヘッド130aと対向する位置を通過する。
記録媒体Pが搬送されると、記録ヘッドユニット130の各記録ヘッド130a、130b、130c、130dに形成されたインク吐出口131、131、…、131から記録媒体Pに向けインクが吐出される。これにより、記録媒体Pの画像形成領域に画像が形成される(画像形成吐出動作)。このように、インクジェット記録装置100では、記録媒体Pを搬送方向に一定速度で移動させつつ、記録ヘッド130a、130b、130c、130dからインクを吐出させて記録媒体Pに画像を形成する。
また、記録ヘッド130a、130b、130c、130dは、インク吐出口131、131、…、131からインク滴を吐出して搬送される前記画像形成吐出動作の他、画像形成に供しないインクをインク吐出口131、131、…、131から排出する予備吐出動作を行う。この予備吐出動作は、インク吐出口131、131、…、131内のインクの粘度が増して、画像形成に適さなくなった場合等に行われる。
次に、このインクジェット記録装置100の制御について説明する。図2は同インクジェット記録装置の制御系を示すブロック図である。インクジェット記録装置100の制御系は、印刷制御部200、記録ヘッド制御部210、記録ヘッド駆動部211、搬送機構制御部220、搬送機構駆動部221を備える。なお、図中115は搬送装置110の駆動状態を検出する上述したホイールエンコーダを示している。
印刷制御部200、及び記録ヘッド制御部210は、CPU、ROM、RAM等を備えた周知のマイクロコンピュータ等から構成される。CPUはROM内に記憶されたプログラムをRAMに展開して実行する。印刷制御部200と記録ヘッド制御部210は、例えばRAMに展開して実行されるプログラムモジュールである。
図示しないパーソナルコンピュータなどの外部情報処理装置、画像読み取り装置などからの画像データを受領すると、印刷制御部200は、受領した画像データを記録ヘッド制御部210、記録ヘッド制御部210、記録ヘッド駆動部211を介して記録ヘッド130a、130b、130c、130dに伝送する。これにより、記録ヘッド130a、130b、130c、130dを駆動制御してインクを吐出させ、記録媒体P上に画像を形成する。このとき、印刷制御部200は、印刷に必要なタイミングで搬送装置110が動作するよう、搬送機構制御部220に指示を出す。
搬送機構制御部220は、搬送装置110のホイールエンコーダ115からのエンコーダ出力を基に、搬送機構駆動部221を介して搬送装置110を駆動制御し、記録媒体Pを所定の速度で搬送する。
次にベルト部材120について説明する。図3は同インクジェット記録装置のベルト部材の構成を示すものであり、(a)は断面図、(b)は平面図である。実施形態1に係るインクジェット記録装置100において、ベルト部材120は、基材121の各記録ヘッド130a、130b、130c、130dに相当する位置に予備吐出インク通過穴122a、122b、122c、122dを貫通形成している。また、搬送装置110は、ベルト部材120の下側内部に予備吐出インク受部材150を備える。この予備吐出インク受部材150は、記録ヘッド130a、130b、130c、130dから予備吐出動作で排出され、予備吐出インク通過穴122a、122b、122c、122dを通過したインクを貯める。予備吐出インク受部材150は、インク貯め容器151の上面にインク穴152を開設したものである。インク穴152は、記録ヘッド130a、130b、130c、130dの位置に対応して設けられる。
インクジェット記録装置100では、ベルト部材120が1周走行する間に、この予備吐出インク受部材150と、記録ヘッドユニット130の記録ヘッド130a、130b、130c、130d上のすべてのインク吐出口131、131、…、131との間に少なくとも1回以上、予備吐出インク通過穴122a、122b、122c、122dが位置する。インクジェット記録装置100では、このとき予備吐出を行う。このため、予備吐出を行うために記録ヘッドユニット130を記録領域とは異なる予備吐出領域に移動させる必要がなくなる。
次に予備吐出動作について説明する。図4(a)〜(e)は同インクジェット記録装置の予備吐出動作を示す平面図である。
記録ヘッドユニット130は、予備吐出位置検出センサー160を備えている。予備吐出位置検出センサー160は、図4(a)に示すように、ベルト部材120上の予備吐出インク通過穴122a、122b、122c、122dを検知する。この例では、予備吐出位置検出センサー160による予備吐出インク通過穴122aの検知(図4(a))をトリガーにして、記録ヘッド130aの予備吐出(図4(b))、記録ヘッド130bの予備吐出(図4(c))、記録ヘッド130cの予備吐出(図4(d))、記録ヘッド130dの予備吐出(図4(e))の順で処理を行う。
次にインクジェット記録装置100の動作について説明する。図5は同インクジェット記録装置の予備吐出動作を示すフローチャートである。ここで、予備吐出位置検出センサー160と、記録ヘッド130aの間の搬送方向の距離をXs、搬送方向における予備吐出インク通過穴同士の配置間隔をXh、記録ヘッド130aと記録ヘッド130bの搬送方向の距離をXnとする(図4(a)参照)。
まず、印刷制御部200が予備吐出を行う必要があるかを判定する(ステップS100)。予備吐出の必要がない場合(ステップS100の「必要なし」)、RETURNに進み、処理を終了する。予備吐出の必要がある場合(ステップS100の「必要あり」)、搬送機構制御部220が搬送装置110を駆動し(ステップS101)、印刷制御部200が、予備吐出位置検出センサー160が予備吐出インク通過穴122aを検知したかを判定する(ステップS102)。予備吐出位置検出センサー160が予備吐出インク通過穴122aを検知しない場合(ステップS102の「検知しない」)、再度ステップS102に戻って、判定を続ける。予備吐出位置検出センサー160が予備吐出インク通過穴122aを検知した場合(ステップS102の「検知した」)、搬送機構制御部220は、検知位置からXsだけベルト部材120が走行したか否かを判定する(ステップS103)。即ち、搬送機構制御部220は、予備吐出インク通過穴122aが記録ヘッド130aと対向する位置に移動したかどうかを判定する。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122aが移動していない場合(ステップS103の「移動しない」)、再度ステップS103にも戻って判定を続ける。なお、予備吐出インク通過穴122aの移動距離(ベルト部材120の走行距離)は、ホイールエンコーダ115からのエンコーダ出力をカウントすることで算出できる。
予備吐出インク通過穴122aが記録ヘッド130aと対向する位置に移動した場合(ステップS103の「移動した」)、搬送機構制御部220が搬送装置110を停止させ(ステップS104)、記録ヘッド制御部210が記録ヘッド130aに予備吐出を実行させる(ステップS105)。
次いで搬送機構制御部220が搬送装置110を駆動し(ステップS106)、搬送機構制御部220は、ベルト部材120が検知位置からXs+Xh−Xnだけ移動したかを判定する(ステップS107)。即ち、搬送機構制御部220は、予備吐出インク通過穴122bが記録ヘッド130bと対向する位置に移動したかどうかを判定する。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122bが移動していない場合(ステップS107の「移動しない」)、再度ステップS107に戻って判定を続ける。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122bが移動した場合(ステップS107の「移動した」)、搬送機構制御部220が搬送装置110を停止させて(ステップS108)、記録ヘッド制御部210が記録ヘッド130bに予備吐出を実行させる(ステップS109)。
次いで搬送機構制御部220が搬送装置110を駆動し(ステップS110)、搬送機構制御部220は、ベルト部材120が検知位置からXs+Xh×2だけ移動したかを判定する(ステップS111)。即ち、搬送機構制御部220は、予備吐出インク通過穴122cが記録ヘッド130cと対向する位置に移動したかどうかを判定する。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122cが移動していない場合(ステップS111の「移動しない」)、ステップS111に戻り判定を続ける。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122cが移動した場合(ステップS111の「移動した」)、搬送機構制御部220が搬送装置110を停止させて(ステップS112)、記録ヘッド制御部210が記録ヘッド130cに予備吐出を実行させる(ステップS113)。
更に搬送機構制御部220が搬送装置110を駆動し(ステップS114)、搬送機構制御部220は、ベルト部材120が検知位置からXs+Xh×3−Xnだけ移動したかを判定する(ステップS115)。即ち、搬送機構制御部220は、予備吐出インク通過穴122dが記録ヘッド130dと対向する位置に移動したかどうかを判定する。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122dが移動していない場合(ステップS115の「移動しない」)、ステップS115に戻り判定を続ける。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122dが移動した場合(ステップS115の「移動した」)、搬送機構制御部220が搬送装置110を停止させて(ステップS116)、記録ヘッド制御部210が記録ヘッド130cに予備吐出を実行させる(ステップS117)。ステップS117の後は、RETURNに進んで処理を終了する。
次に予備吐出インク通過穴122a、122b、122c、122dの形状について説明する。図6(a)〜(c)はは同インクジェット記録装置のベルト部材に形成したインク通過穴の形状を説明する図である。
予備吐出動作を搬送装置100の駆動状態、即ちベルト部材120の走行時に行うと、予備吐出されるインクのベルト上の吐出範囲は、ベルト部材120の走行方向と、走行方向と交差(直交)する方向とに広がりを備える形状となる。具体的には、図6(a)のように、走行方向に「予備吐出時間内にベルトが進む距離」、走行方向と直行する方向に「予備吐出するインク吐出口列の長さ」の長方形状Aとなる。
よってベルト部材を駆動したまま予備吐出する場合、図6(b)に示すように、ベルト部材上の穴の形状Bを、前述の長方形状Aを含む形状とする。即ち、予備吐出インク通過穴122a、122b…の走行方向に沿う長さは、少なくとも予備吐出動作の時間内にベルト部材120が走行する距離より大きく設定される。これにより、予備吐出されたインクがベルト部材120を汚染することなく、予備吐出インク通過穴122a、122b…を介して予備吐出インク受部材150に排出される。
また、穴の形状Bは、長方形状Aに近い形状(例えば四隅を弧状に面取りした長方形状)にすることが望ましい。これにより、予備吐出で使われない無駄なスペースをなくすことができる。
仮に、図6(c)に示すように長方形状Aの周囲を覆う円形状Cとすると、無駄に大きな穴部を形成することになり、ベルト部材120の強度が低下することとなる。
<第2実施形態>
次に本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置について説明する。図7は本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す平面図である。第2実施形態に係るインクジェット記録装置100Aは、実施形態1に係るインクジェット記録装置100と同様に、ベルト部材120上の予備吐出インク通過穴122aを検知する予備吐出位置検出センサー160を備える。
インクジェット記録装置100Aは、ベルト部材120を走行させたまま、予備吐出を行う。即ち、インクジェット記録装置100Aは、予備吐出位置検出センサー160の検知をトリガーにして、記録ヘッド130a、記録ヘッド130b、記録ヘッド130c、記録ヘッド130dの順で、ベルト部材120を走行させたまま予備吐出を行う。
ここで、予備吐出位置検出センサー160と記録ヘッド130aとの間の搬送方向の距離(図4(a)参照)をXs、各予備吐出インク通過穴122a、122b、122c、122dの搬送方向の長さをXw、予備吐出インク通過穴122a、122b、122c、122dの間の搬送方向の距離をXh、記録ヘッド130a(130c)と記録ヘッド130b(13d)との搬送方向の距離をXnとする。なお、長さXwは、予備吐出中にベルト部材が進む距離に等しい。また、距離Xhは、下流側の予備吐出インク通過穴122(例えば予備吐出インク通過穴122a)の上流端と、上流側に隣接する予備吐出インク通過穴122(例えば予備吐出インク通過穴122b)の下流端との距離に等しい。
次に本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置100Aの動作について説明する。図8は同インクジェット記録装置の動作を示すフローチャートである。
まず、印刷制御部200が予備吐出を行う必要があるかを判定する(ステップS200)。予備吐出の必要がない場合(ステップS200の「必要なし」)、RETURNに進み、処理を終了する。予備吐出の必要がある場合(ステップS200の「必要あり」)、搬送機構制御部220が搬送装置110を駆動し(ステップS201)、印刷制御部200が、予備吐出位置検出センサー160が予備吐出インク通過穴122aを検知したかを判定する(ステップS202)。予備吐出位置検出センサー160が予備吐出インク通過穴122aを検知していない場合(ステップS202の「検知しない」)、ステップS202に戻り判定を続ける。
予備吐出位置検出センサー160が予備吐出インク通過穴122aを検知した場合(ステップS202の「検知した」)、搬送機構制御部220は、検知位置からXsだけベルト部材120が走行したか否かを判定する(ステップS203)。即ち、搬送機構制御部220は、予備吐出インク通過穴122aの走行方向下流端が記録ヘッド130aと対向する位置に移動したかどうかを判定する。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122aが移動していない場合(ステップS203の「移動しない」)、ステップS203に戻って判定を続ける。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122aが移動した場合(ステップS203の「移動した」)、記録ヘッド制御部210が記録ヘッド130aに予備吐出を実行させる(ステップS204)。この予備吐出を実行する間に、ベルト部材120はXwの距離だけ走行する。
次に搬送機構制御部220は、ベルト部材120が検知位置からXs+Xw+Xh−Xnだけ移動したかを判定する(ステップS205)。即ち、搬送機構制御部220は、予備吐出インク通過穴122bの走行方向下流端が記録ヘッド130bと対向する位置に移動したかどうかを判定する。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122bが移動していない場合(S205の「移動しない」)、再度ステップS205に戻り判定を続ける。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122bが移動した場合(S205の「移動した」)、記録ヘッド制御部210が記録ヘッド130bに予備吐出を実行させる(ステップS206)。この予備吐出を実行する間にベルト部材120はXwの距離だけ走行する。
次に搬送機構制御部220は、ベルト部材120が検知位置からXs+(Xw+Xh)×2だけ移動したかを判定する(ステップS207)。即ち、搬送機構制御部220は、予備吐出インク通過穴122cの走行方向下流端が記録ヘッド130cと対向する位置に移動したかどうかを判定する。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122cが移動していない場合(S207の「移動しない」)、ステップS207に戻り判定を続ける。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122cが移動した場合(S207の「移動した」)、記録ヘッド制御部210が記録ヘッド130cに予備吐出を実行させる(ステップS208)。この予備吐出を実行する間にベルト部材120はXwの距離だけ走行する。
次いで、搬送機構制御部220は、ベルト部材120が検知位置からXs+(Xw+Xh)×3−Xnだけ移動したかを判定する(ステップS209)。即ち、搬送機構制御部220は、予備吐出インク通過穴122dの走行方向下流端が記録ヘッド130dと対向する位置に移動したかどうかを判定する。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122dが移動していない場合(S209の「移動しない」)、S209に戻り判定を続ける。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122dが移動した場合(S209の「移動した」)、記録ヘッド制御部210が記録ヘッド130cに予備吐出を実行させる(ステップS210)。ステップS210の後、搬送機構制御部220が搬送装置110を停止させて(ステップS211)、RETURNに進んで処理を終了する。
<第3実施形態>
次に本発明の第3実施形態に係るインクジェット記録装置について説明する。図9は本発明の第3実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す平面図である。第3実施形態に係るインクジェット記録装置100Bは、記録ヘッドユニット130に8台の記録ヘッド130a〜130hを備える。予備吐出インク穴は、複数の記録ヘッドに対応する大きさに設定されており、予備吐出インク穴は複数の記録ヘッドから予備吐出されたインクを一度に受け入れる点に特徴がある。
各予備吐出インク通過穴122a、122b、122c、122dの搬送方向に直交する記録幅方向のそれぞれの長さをLとする。予備吐出インク通過穴122a、122b、122c、122dは、記録幅方向(又は搬送方向と交差する方向)において複数、この例では2つの記録ヘッドに跨がって配置されており、且つ、2つの記録ヘッドの各インク吐出口131、131、…、131から排出されるインク滴を一度に受け入れ可能な記録幅方向長に設定されている。即ち、予備吐出インク通過穴122aは、記録ヘッド130a、130cに対応し、予備吐出インク通過穴122bは、130b、130dに対応し、予備吐出インク通過穴122cは、記録ヘッド130e、130gに対応し、予備吐出インク通過穴122dは記録ヘッド130f、130hに対応する。
このため、インクジェット記録装置100Bでは、各予備吐出インク通過穴に対して複数の記録ヘッドから予備吐出を行うことができる。
このような構成にすることで、隣り合う2つの記録ヘッドから同時に予備吐出を行うことができるので、予備吐出に必要な時間を短縮することができる。
次に第3の実施形態に係るインクジェット記録装置100Bの動作について説明する。図10は同インクジェット記録装置の動作を示すフローチャートである。
まず、印刷制御部200が予備吐出を行う必要があるかを判定し(ステップS300)、予備吐出が必要ない場合(ステップS300の「必要なし」)、RETURNに進み、処理を終了する。予備吐出の必要がある場合(ステップS300の「必要あり」)、搬送機構制御部220が搬送装置110を駆動する(ステップS301)。次いで印刷制御部200は、予備吐出位置検出センサー160が予備吐出インク通過穴122aを検知したかを判定する(ステップS302)。予備吐出位置検出センサー160が予備吐出インク通過穴122aを検知していない場合(ステップS302の「検知しない」)、ステップS302に戻り判定を続ける。
予備吐出位置検出センサー160が予備吐出インク通過穴122aを検知した場合(ステップS302の「検知した」)、搬送機構制御部220は、検知位置からXsだけベルト部材120が走行したか否かを判定する(ステップS303)。即ち、搬送機構制御部220は、予備吐出インク通過穴122aの走行方向下流端が記録ヘッド130a、130cと対向する位置に移動したかどうかを判定する。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122aが移動していない場合(ステップS303の「移動しない」)、ステップS303に戻って判定を続ける。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122aが移動した場合(ステップS303の「移動した」)、記録ヘッド制御部210が記録ヘッド130a、130cに予備吐出を実行させる(ステップS304)。この予備吐出を実行する間に、ベルト部材120はXwの距離だけ走行する。
次に搬送機構制御部220は、ベルト部材120が検知位置からXs+Xw+Xh−Xnだけ移動したかを判定する(ステップS305)。即ち、搬送機構制御部220は、予備吐出インク通過穴122bの走行方向下流端が記録ヘッド130b、130dと対向する位置に移動したかどうかを判定する。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122bが移動していない場合(ステップS305の「移動しない」)、再度S305に入って判定を続ける。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122bが移動した場合(S305の「移動した」)、記録ヘッド制御部210が記録ヘッド130b、130dに予備吐出を実行させる(ステップS306)。この予備吐出を実行する間に、ベルト部材120はXwの距離だけ走行する。
次に搬送機構制御部220は、ベルト部材120が検知位置からXs+(Xw+Xh)×2だけ移動したかを判定する(ステップS307)。即ち、搬送機構制御部220は、予備吐出インク通過穴122cの走行方向下流端が記録ヘッド130e、130gと対向する位置に移動したかどうかを判定する。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122cが移動していない場合(S307の「移動しない」)、ステップS307に戻り、判定を続ける。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122cが移動した場合(S307の「移動した」)、記録ヘッド制御部210が記録ヘッド130e、130gに予備吐出を実行させる(ステップS308)。この予備吐出を実行する間に、ベルト部材120はXwの距離だけ走行する。
更に、搬送機構制御部220は、ベルト部材120が検知位置からXs+(Xw+Xh)×3−Xnだけ移動したかを判定する(ステップS309)。即ち、搬送機構制御部220は、予備吐出インク通過穴122dの走行方向下流端が記録ヘッド130f、130hと対向する位置に移動したかどうかを判定する。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122dが移動していない場合(S309の「移動しない」)、ステップS309に戻って判定を続ける。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122dが移動した場合(S309の「移動した」)、記録ヘッド制御部210が記録ヘッド130f、130hに予備吐出を実行させる(ステップS310)。ステップS310の後、搬送機構制御部220が搬送装置110を停止させて(ステップS311)、RETURNに進んで処理を終了する。
<第4実施形態>
次に第4実施形態に係るインクジェット記録装置100Cの動作について説明する。図11は本発明の第4実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す平面図である。
インクジェット記録装置100Cは、4つの記録ヘッド130a、130b、130c、130dを備える。また、インクジェット記録装置100Cでは、ベルト部材120には、8つの予備吐出インク通過穴122a、122b、122c、122d、122e、122f、122g、122hを形成している。そして、この予備吐出インク通過穴122a、122b、122c、122d、122e、122e、122f、122g、122hの搬送方向に直行する方向の長さL1を、記録ヘッド130a、130b、130c、130dの搬送方向に直行する方向の長さより短く、この例では各記録ヘッドのインク吐出口131、131、…、131がなす列(インク吐出口列)の長さの1/2としている。そして、記録ヘッド130aがインク吐出口列131a、131bを、記録ヘッド130bがインク吐出口列131c、131dを、記録ヘッド130cがインク吐出口列131e、131fを、記録ヘッド130dが131g、131hを備え、各インク吐出口列単位で予備吐出を行う。
各インク吐出口列131a〜131hは、それぞれ予備吐出インク通過穴122a〜122hに対してインクを予備吐出する。
インクジェット記録装置100Cでは、このような構成を備えるので、予備吐出インク通過穴の大きさを個別に小さくでき、予備吐出インク通過穴によるベルト部材の剛性や強度の低下を軽減することができる。
次に第4実施形態に係るインクジェット記録装置100Cの動作について説明する。図12は同インクジェット記録装置の動作を示すフローチャートである。
まず、印刷制御部200が予備吐出を行う必要があるかを判定し(ステップS400)、予備吐出が必要ない場合(ステップS400の「必要なし」)、RETURNに進み、処理を終了する。予備吐出の必要がある場合(ステップS400の「必要あり」)、搬送機構制御部220が搬送装置110を駆動する(ステップS401)。
次いで印刷制御部200は、予備吐出位置検出センサー160が予備吐出インク通過穴122aを検知したかを判定する(ステップS402)。予備吐出位置検出センサー160が予備吐出インク通過穴122aを検知していない場合(ステップS402の「検知しない」)、ステップS402に戻って判定を続ける。
予備吐出位置検出センサー160が予備吐出インク通過穴122aを検知した場合(ステップS402の「検知した」)、搬送機構制御部220は、検知位置からXsだけベルト部材120が走行したか否かを判定する(ステップS403)。即ち、搬送機構制御部220は、予備吐出インク通過穴122a、122eの走行方向下流端がインク吐出口列251a、251eと対向する位置に移動したかどうかを判定する。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122a、122eが移動していない場合(S403の「移動しない」)、ステップS403に戻って判定を続ける。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122a、122eが移動した場合(ステップS403の「移動した」)、記録ヘッド制御部210がインク吐出口列251a、251eに予備吐出を実行させる(ステップS404)。この予備吐出を実行する間に、ベルト部材120はXwの距離だけ走行する。
次に搬送機構制御部220は、ベルト部材120が検知位置からXs+Xw+Xh−Xnだけ移動したかを判定する(ステップS405)。即ち、搬送機構制御部220は、予備吐出インク通過穴122c、122gの走行方向下流端がインク吐出口列131c、131gと対向する位置に移動したかどうかを判定する。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122c、122gが移動していない場合(ステップS405の「移動しない」)、ステップS405に戻り判定を続ける。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122c、122gが移動した場合(S405の「移動した」)、記録ヘッド制御部210がインク吐出口列131c、131gに予備吐出を実行させる(ステップS406)。この予備吐出を実行する間に、ベルト部材120はXwの距離だけ走行する。
次いで搬送機構制御部220は、ベルト部材120が検知位置からXs+(Xw+Xh)×2だけ移動したかを判定する(ステップS407)。即ち、搬送機構制御部220は、予備吐出インク通過穴122b、122fの走行方向下流端がインク吐出口列131b、131fと対向する位置に移動したかどうかを判定する。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122b、122fが移動していない場合(S407の「移動しない」)、ステップS407に戻り判定を続ける。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122b、122fが移動した場合(S407の「移動した」)、記録ヘッド制御部210がインク吐出口列131b、131fに予備吐出を実行させる(ステップS408)。この予備吐出を実行する間に、ベルト部材120はXwの距離だけ走行する。
次いで搬送機構制御部220は、ベルト部材120が検知位置からXs+(Xw+Xh)×3−Xnだけ移動したかを判定する(ステップS409)。即ち、搬送機構制御部220は、予備吐出インク通過穴122d、122hの走行方向下流端がインク吐出口列131d、131hと対向する位置に移動したかどうかを判定する。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122d、122hが移動していない場合(ステップS409の「移動しない」)、ステップS409に戻り判定を続ける。当該位置にまで予備吐出インク通過穴122d、122hが移動した場合(S409の「移動した」)、記録ヘッド制御部210がインク吐出口列131d、131hに予備吐出を実行させる(ステップS410)。ステップS410の後、搬送機構制御部220が搬送装置110を停止させて(ステップS411)、RETURNに進んで処理を終了する。
なお、上述の例では、1つの予備吐出インク通過穴122の記録幅方向長は、1つの記録ヘッドが有する全てのインク吐出口を並べたインク吐出口列の1/2に相当するものとしているが、これは、1/3、1/4、1/8等にすることができる。より細かく分割することで、予備吐出インク通過穴をより小さくすることができる。
<第5実施形態>
次に第5実施形態に係るインクジェット記録装置100Dについて説明する。図13は本発明の第5実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示すものであり、(a)は平面図、(b)は平面図、(c)は一部を拡大した平面図である。インクジェット記録装置100Dは、連続的に搬送される複数の記録媒体Pの間で予備吐出を実行する。連続的に搬送される記録媒体Pの間で予備吐出を実行するためには、予備吐出を行うタイミングで、予備吐出インク通過穴と記録媒体Pが重ならないようにする必要がある。以下、インクジェット記録装置100Dの動作について説明する。
図13(b)に示すように、インクジェット記録装置100Dは、記録ヘッドユニット130に4つの記録ヘッド130a、130b、130c、130dを備え、また、ベルト部材120に8つの予備吐出インク通過穴122a、122b、122c、122d、122e、122f、122g、122hを備える。この構成は第4実施形態に係るインクジェット記録装置100Cと同じである。
インクジェット記録装置100Dは、予備吐出位置を検出する予備吐出位置検出センサー160を備えている。本実施形態において、予備吐出位置検出センサー160は、ベルト部材120に設けられた予備吐出位置検出マーク161を検知し、この検知をトリガーにして記録ヘッドの予備吐出を行う。予備吐出位置検出マーク161は、予備吐出インク通過穴122a、122eの下流端が記録ヘッド130a、130eと対向する位置に移動したときに予備吐出位置検出センサー160によって検知される。
図13(a)に示すように、ベルト部材120の周長をXb、用紙トレイ140の上の記録媒体Pの先端(搬送方向下流端)から記録ヘッドユニット130の直下までの搬送方向の距離をXt、記録媒体Pの長さをXp、すべての記録ヘッド130a、130b、130c、130d、130e、130f、130g、130hを予備吐出することができる予備吐出インク通過穴群の搬送方向の距離をXfとする。また予備吐出位置までの残距離をXrとする。このXrは、ベルト部材120が走行することによって変化する値である。
ここで「残距離Xr」は、
残距離Xr=ベルト周長Xb−(現在位置−センサー検知位置)
・・・式(1)
によって求められる。「現在位置−センサー検知位置」は、現在位置とセンサー検知位置との間の距離を示す。
「センサー検知位置」は、予備吐出位置検出センサー160が予備吐出位置検出マーク161を検出した位置(予備吐出インク通過穴122a、122eの下流端が記録ヘッド130a、130eと対向した位置)を示す情報であり、残距離Xrを算出する上での基準となるベルト部材120上の位置を示す。「現在位置」は、記録ヘッド130a、130eと対向しているベルト部材120の位置(現在位置)を示すものである。センサー検知位置も現在位置も、ホイールエンコーダ115からのエンコーダ出力を連続的にカウントすることによって得られる。なお、センサー検知位置は、予備吐出位置検出マーク161が検出されたとき、即ちベルト部材120が一周するごとに更新される。
次に予備吐出位置までの残距離Xrを求める処理について説明する。図14は第5実施形態に係るインクジェット記録装置において予備吐出位置検出センサーを使用して予備吐出位置までの残距離Xrを求める処理を示すフローチャートである。
まず、印刷制御部200が、予備吐出位置検出センサー160が予備吐出位置検出マーク161を検出(OFFからONに変化)したかを判定する(ステップS500)。
予備吐出位置検出センサー160が予備吐出位置検出マーク161を検出した場合(ステップS501の「検出した」)、搬送機構制御部220がセンサー検知位置を現在位置で上書きする(ステップS501)。即ち、現在位置=センサー検知位置であるので、搬送機構制御部220は、ホイールエンコーダ115からのエンコーダ出力により得られる現在位置によって式(1)の「センサー検知位置」を更新する。その後、ステップS502の処理を行う。
予備吐出位置検出センサーが予備吐出位置検出マーク161を検出しない場合(ステップS500の「検出しない」)、ステップS502の処理を行う。
ステップS502では、搬送機構制御部220が、ホイールエンコーダ115からのエンコーダ出力により得られる現在位置によって、式(1)の「現在位置」を更新する。これにより、搬送機構制御部220は式(1)を計算することでき、残距離Xrが求められる。
ステップS502の処理を行った後は、ステップS500に戻って処理を続ける。
以上の処理で、予備吐出位置までの残距離Xrが常に更新される。
次にインクジェット記録装置100Dにおける記録媒体の補給タイミング(給紙タイミング)について説明する。図15(A)〜(C)は同インクジェット記録装置の給紙タイミングを検討するための側面図である。以下、さまざまな給紙タイミングについて検討する。
まず、図15(A)に示すように、条件(a):Xr>Xt+Xpになるタイミングで給紙を行うと、用紙の後方に予備吐出インク通過穴が来る。
図15(B)に示すように、条件(b):Xr<Xt−Xfになるタイミングで給紙を行うと、用紙の前方に予備吐出インク通過穴が来る。
図15(C)に示すように、条件(c):Xt−Xf≦Xr≦Xt+Xpになるタイミングで給紙を行うと、用紙と予備吐出インク通過穴が重なる。
このため、連続的に搬送される複数の記録媒体Pの間で、予備吐出インク通過穴を通して予備吐出を行うためには、Xt−Xf≦Xr≦Xt+Xpの条件に当てはまらないタイミングで、給紙を行う必要があることが分かる。
次に実施形態5に係るインクジェット記録装置100Dの動作について説明する。図16は同インクジェット記録装置の給紙を示すフローチャートである。
まず、印刷制御部200が、給紙する必要があるかを判定し(ステップS600)、給紙する必要ない場合(ステップS600の「必要なし」)、RETURNに進み、処理を終了する。給紙する必要がある場合(ステップS600の「必要あり」)、印刷制御部200が、予備吐出を行う必要があるかを判定する(ステップS601)。予備吐出が必要ない場合(S601の「必要なし」)、ステップS603に進む。予備吐出の必要がある場合(ステップS601の「必要あり」)、ステップS602に進む。
ステップS602では、搬送機構制御部220が、予備吐出位置までの残距離Xrが、Xt−Xf≦Xr≦Xt+Xpの範囲にあるかを判定し、残距離Xrがこの範囲内の場合(ステップS602の範囲内)、ステップS602に戻り判定を続ける。残距離Xrがこの範囲外の場合(ステップS602の範囲外)、給紙を実行して(ステップS603)、RETURNに進み、処理を終了する。
このようなタイミングで給紙を行うことで、予備吐出インク通過穴と用紙が重ならないので、連続的に搬送される記録媒体の間で予備吐出を実行することができる。これにより、印刷を止めることなく、予備吐出を行うことができる。
<第6実施形態>
次に本発明の第6実施形態に係るインクジェット記録装置について説明する。第6実施形態に係るインクジェット記録装置は、ベルト部材を駆動したまま予備吐出を実行する場合に搬送速度を落とすものである。
前述の通り、ベルト部材120を駆動したまま予備吐出を実行すると、予備吐出インク通過穴の搬送方向の長さは、最低でも予備吐出中にベルト部材が進む距離(ベルト部材速度×予備吐出時間)だけ必要になる。よってベルト部材120の走行速度が速ければ速いほど、予備吐出インク通過穴のサイズが大きくなり、ベルト部材120の剛性や強度を低下させてしまう。ここで、予備吐出中にベルト部材120を停止すれば、予備吐出インク通過穴のサイズを最も小さくできるが、ベルト部材120を停止させるための減速時間と、再度印刷速度になるまで加速する時間が必要となり、生産性を低下させることになる。
このため、記録ヘッド130が予備吐出を実行するときに、ベルト部材120を停止させずに、ベルト部材120の走行速度を画像形成吐出動作時よりも落とすことによって、ベルト部材120の剛性や強度の低下と、ベルト部材の加減速による時間ロスとの間でバランスをとることが可能になる。
図17は、本発明の第6実施形態に係るインクジェット記録装置の動作を示すフローチャートである。まず、印刷制御部200が、予備吐出する必要があるかを判定する(ステップS700)。予備吐出が必要ない場合(ステップS700の「必要なし」)、搬送機構制御部220がベルト部材120の走行速度を印刷用の速度にして(ステップS703)、RETURNに進み、処理を終了する。
予備吐出の必要がある場合(ステップS700の「必要あり」)、搬送機構制御部220が、現在位置が予備吐出を行える範囲であるかを判定する(ステップS701)。現在位置が予備吐出を行える範囲であるか否かは、予備吐出位置検出マーク161が予備吐出位置検出センサー160によって検出されたか否か、及び予備吐出位置検出マーク161検出後のベルト部材120の走行距離に基づいて判断される。
現在位置が予備吐出可能な範囲外である場合(ステップS701の「範囲外」)、搬送機構制御部220がベルト部材120の走行速度を印刷用の速度にして(ステップS702)、RETURNに進み、処理を終了する。現在位置が予備吐出可能な範囲内である場合(S701の「範囲内」)、搬送機構制御部220がベルト部材120の走行速度を予備吐出用の速度にして(ステップS702)、RETURNに進み、処理を終了する。
<第7実施形態>
次に本発明の第7実施形態に係るインクジェット記録装置100Eについて説明する。図18(a)(b)は本発明の第7実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す側面図である。第7実施形態に係るインクジェット記録装置100Eにおいて搬送装置110は、記録媒体Pを、負圧を利用してベルト部材120に吸着する吸引装置170を備える。また、ベルト部材120は、多数の予備吐出インク通過穴122を備える。吸引装置170は、ベルト部材120の予備吐出インク通過穴122から記録媒体Pを吸引する。
吸引装置170は、ベルト部材120の内部に配置され、吸引装置170は吸引ファン171を備える。吸引装置170は、予備吐出インク通過穴122を通して空気を吸引することで、記録媒体Pをベルト部材120上に吸着する。本実施形態に係るインクジェット記録装置100Fによれば、ベルト部材120上に設置する予備吐出インク通過穴122を記録媒体Pの吸引に利用できる。
<第8実施形態>
次に本発明の第8実施形態に係るインクジェット記録装置100Fについて説明する。
図19は本発明の第8実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す側面図である。第8実施形態に係るインクジェット記録装置100Fは、記録媒体Pのベルト部材120への吸引動作を、予備吐出インク受部材150を通しても行う。
インクジェット記録装置100Fは吸引装置170を備える。吸引ファン171にはダクト172が接続されている。更にダクト172には、記録ヘッドユニット130との非対向位置にある予備吐出インク通過穴122を通して空気を吸引する第1吸引ダクト173と、記録ヘッドユニット130との対向位置にある予備吐出インク通過穴122を通して空気を吸引する吸引ダクト174とが接続されている。吸引装置170は、予備吐出インク受部材150のインク穴152を介して記録ヘッドユニット130との対向位置にある予備吐出インク通過穴122からの吸引も行う。このため、吸引ファン171のダクト172に連通する吸引ダクト174は、予備吐出インク受部材150に接続されている。
この構成により、予備吐出動作を行ったときに、予備吐出インクが、吸引された空気と一緒に予備吐出インク受部材150に導かれる。このため、予備吐出によるインクミストが機内に飛散することを防ぐことができる。
なお、上記の例では、予備吐出受け以外の場所と、予備吐出受け内部の両方から吸引する構成としている。言い換えれば、インクジェット記録装置100Fは、予備吐出インク受部材150を介さずに空気を吸引する経路(非介在経路)と、予備吐出インク受部材150を介して空気を吸引する経路(介在経路)を有し、双方の経路を同時に使って吸引する構成である。前者の経路は予備吐出インク通過穴122、第1吸引ダクト173、及びダクト172を通過する経路である。後者の経路は予備吐出インク通過穴122、インク穴152、吸引ダクト174、及びダクト172を通過する経路である。
しかし、予備吐出受け以外の場所の吸引と予備吐出受け内部からの吸引とを切り替えられる構成として、予備吐出実施時のみ予備吐出受け内部から吸引するようにしてもよい。即ち、上記、非介在経路と介在経路とを切り替えられる構成として、予備吐出実施時のみ介在経路から吸引するようにしてもよい。
〔実施態様例とその効果〕
<第1実施態様>
走行するベルト部材120によって記録媒体Pを搬送する搬送装置110と、記録媒体の搬送方向と交差する方向に沿って複数配列されたインク吐出口131…、を備えると共に、インク吐出口からインク滴を吐出して搬送される記録媒体に画像を形成する画像形成吐出動作、及び画像形成に供しないインクをインク吐出口から排出する予備吐出動作を行う記録ヘッド130a、130b…と、を備えるインクジェット記録装置100において、ベルト部材に予備吐出動作で排出されたインクを通過させる予備吐出インク通過穴122a、122b…を形成したことを特徴とする。
本態様によれば、記録媒体を搬送するためのベルト部材上に設けた予備吐出インク通過穴を通して、インクを予備吐出するので、予備吐出動作を行うために記録領域とは別の予備吐出領域に記録ヘッドを移動させる必要がなくなり、高い生産性を実現できる。
<第2実施態様>
本態様のインクジェット記録装置100は、予備吐出動作を搬送装置110の駆動状態で行うものであり、予備吐出インク通過穴122a、122b…は、ベルト部材120の走行方向と、走行方向と交差する方向とに広がりを備える形状を備え、予備吐出インク通過穴の走行方向に沿う長さは、少なくとも予備吐出動作の時間内にベルト部材が走行する距離より大きいことを特徴とする(図6等)。
予備吐出されたインクがベルト部材120を汚染することなく、予備吐出インク通過穴122a、122b…から排出される。
<第3実施態様>
本態様のインクジェット記録装置100(図9)は、記録ヘッド130a、130b…は、記録媒体Pの搬送方向と交差する方向に沿って複数が配置されており、予備吐出インク通過穴122a、122b…は、搬送方向と交差する方向において複数の記録ヘッドに跨がって配置されており、且つ、複数の記録ヘッドの各インク吐出口131、131…から排出されるインク滴を一度に受け入れ可能な長さ寸法に設定されていることを特徴とする。
本態様によれば、各予備吐出インク通過穴に対して複数の記録ヘッドから予備吐出を行うことができるので、予備吐出に必要な時間を短縮することができる。
<第4実施態様>
本態様のインクジェット記録装置100(図10)は、搬送方向と交差する方向における予備吐出インク通過穴122a、122b…の長さは、1つの記録ヘッドが有するインク吐出口列の搬送方向と交差する方向における長さよりも短いことを特徴とする。
本態様によれば、予備吐出インク通過穴の大きさを個別に小さくでき、予備吐出インク通過穴によるベルト部材の剛性や強度の低下を軽減することができる。
<第5実施態様>
本態様のインクジェット記録装置100において、記録ヘッド130は、予備吐出動作を、連続して搬送される複数の記録媒体Pの間で行うことを特徴とする(図15、図16)。
印刷を止めることなく、予備吐出を行うことができる。
<第6実施態様>
本態様のインクジェット記録装置100においては、記録ヘッド130が予備吐出動作を行うときのベルト部材の走行速度を記録ヘッドが画像形成吐出動作を行うときのベルト部材の走行速度より小さくしたことを特徴とする(第6実施形態)。
ベルト部材120の剛性や強度の低下と、ベルト部材の加減速による時間ロスとの間でバランスをとることが可能になる。
<第7実施態様>
本態様のインクジェット記録装置100において、搬送装置110は、記録媒体Pを、負圧を利用してベルト部材120に吸着する吸引装置170を備え、吸引装置は、ベルト部材の予備吐出インク通過穴122から記録媒体を吸引することを特徴とする(第7実施形態)。
ベルト部材120上に設置する予備吐出インク通過穴122を記録媒体Pの吸引に利用できる。
<第8実施態様>
本態様のインクジェット記録装置100において、上面にベルト部材120の予備吐出インク通過穴122を通過したインクを受け入れる穴部(インク穴152)を備え、予備吐出動作により排出されたインクを貯める予備吐出インク受部材150をベルト部材の下側に備え、吸引装置170は、予備吐出インク受部材に接続され、予備吐出動作を行うとき、穴部から吸引動作を行うことを特徴とする(第7実施形態)。
予備吐出動作を行ったときに、予備吐出インクが、吸引された空気と一緒に予備吐出インク受部材150に導かれる。このため、予備吐出によるインクミストが機内に飛散することを防ぐことができる。
100:インクジェット記録装置、110:搬送装置、120:ベルト部材、121:基、122a、122b、122c、122d:予備吐出インク通過穴、130:記録ヘッドユニット、130a、130b、130c、130d:記録ヘッド、131、131、…、131:インク吐出口、140 用紙トレイ、150:予備吐出インク受部材、160:予備吐出位置検出センサー、170:吸引装置
特開2005−178246公報

Claims (8)

  1. 走行するベルト部材によって記録媒体を搬送する搬送装置と、
    前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に沿って複数配列されたインク吐出口を備えると共に、前記インク吐出口からインク滴を吐出して搬送される前記記録媒体に画像を形成する画像形成吐出動作、及び画像形成に供しないインクを前記インク吐出口から排出する予備吐出動作を行う記録ヘッドと、
    を備えるインクジェット記録装置において、
    前記ベルト部材に前記予備吐出動作で排出されたインクを通過させる予備吐出インク通過穴を形成したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記予備吐出動作を搬送装置の駆動状態で行うものであり、
    前記予備吐出インク通過穴は、前記ベルト部材の前記搬送方向と、この搬送方向と交差する方向とに広がりを備える形状を備え、前記予備吐出インク通過穴の前記搬送方向に沿う長さは、少なくとも前記予備吐出動作の時間内に前記ベルト部材が走行する距離より大きいことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録ヘッドは、前記記録媒体の前記搬送方向と交差する方向に沿って複数が配置されており、
    前記予備吐出インク通過穴は、前記搬送方向と交差する方向において複数の前記記録ヘッドに跨がって配置されており、且つ、複数の前記記録ヘッドの各インク吐出口から排出されるインク滴を一度に受け入れ可能な長さ寸法に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記搬送方向と交差する方向における前記予備吐出インク通過穴の長さは、1つの記録ヘッドが有するインク吐出口列の前記搬送方向と交差する方向における長さよりも短いことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記記録ヘッドは、前記予備吐出動作を、連続して搬送される複数の前記記録媒体の間で行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記記録ヘッドが前記予備吐出動作を行うときの前記ベルト部材の走行速度を前記記録ヘッドが画像形成吐出動作を行うときの前記ベルト部材の走行速度より小さくしたことを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記搬送装置は、前記記録媒体を、負圧を利用して前記ベルト部材に吸着する吸引装置を備え、
    前記吸引装置は、前記ベルト部材の前記予備吐出インク通過穴から前記記録媒体を吸引することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 上面に前記ベルト部材のインク通過穴を通過したインクを受け入れる穴部を備え、前記予備吐出動作により排出されたインクを貯める予備吐出インク受部材を前記ベルト部材の下側に備え、
    前記吸引装置は、前記インク受部材に接続され、前記予備吐出動作を行うとき、前記穴部から吸引動作を行うことを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
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