JP2015160200A - 乾式クリーニング筐体及び乾式クリーニング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】洗浄中に開口部の一部が洗浄対象物から離れてしまった場合でも洗浄媒体の漏出を高精度に防止できる乾式クリーニング筐体を提供する。
【解決手段】筐体本体42内には薄片状の洗浄媒体が多数入れられており、これらの洗浄媒体は筐体内で生じる旋回気流で循環飛翔しながら開口部18にて洗浄対象物20に衝突することを繰り返す。筐体の移動方向における前後には、開口部18を挟んで対向する位置に接触検知センサ66a〜66dが配置されており、筐体が移動されて洗浄対象物20の端面から前方に配置された接触検知センサ66a、66bが外れた場合、遮蔽板64が駆動されて開口部18が閉じられ、開口部18の一部が開放されることによる洗浄媒体の外部への漏れが事前に防止される。
【選択図】図8
【解決手段】筐体本体42内には薄片状の洗浄媒体が多数入れられており、これらの洗浄媒体は筐体内で生じる旋回気流で循環飛翔しながら開口部18にて洗浄対象物20に衝突することを繰り返す。筐体の移動方向における前後には、開口部18を挟んで対向する位置に接触検知センサ66a〜66dが配置されており、筐体が移動されて洗浄対象物20の端面から前方に配置された接触検知センサ66a、66bが外れた場合、遮蔽板64が駆動されて開口部18が閉じられ、開口部18の一部が開放されることによる洗浄媒体の外部への漏れが事前に防止される。
【選択図】図8
Description
本発明は、飛翔する洗浄媒体を洗浄対象物に接触ないし衝突させて洗浄する乾式クリーニング装置に関し、詳しくは、洗浄対象物の任意の部位に当てて洗浄することが可能で特にハンディタイプとして好適な乾式クリーニング装置及び該乾式クリーニング装置に用いられる乾式クリーニング筐体に関する。
近年、プリント基板製造におけるフローはんだ槽によるはんだ付け工程において、はんだ付け処理する領域以外をマスクする治具が多く用いられている。このようなマスク治具(ディップパレット、キャリアパレットと呼ばれる)は、繰り返し使用されるうちに、表面にフラックスが堆積して固着しマスクの精度を下げるために、定期的に洗浄する必要があった。
一般的には、このような洗浄はマスク治具を溶剤に浸漬して行うため、大量の溶剤を消費しており、コストアップを避けられず、作業者や環境への負荷も大きい。
浸漬せずに装置内で溶剤を洗浄対象物に噴射する方式も知られているが、溶剤を大量に使用するという点に変わりはない。
一般的には、このような洗浄はマスク治具を溶剤に浸漬して行うため、大量の溶剤を消費しており、コストアップを避けられず、作業者や環境への負荷も大きい。
浸漬せずに装置内で溶剤を洗浄対象物に噴射する方式も知られているが、溶剤を大量に使用するという点に変わりはない。
この問題を解消する技術として、例えば特許文献1に記載の乾式クリーニング装置が知られている。
この装置は、開口部を有する筐体に吸気手段を接続し、開口部が洗浄対象物で塞がれた状態で開口部とは別に設けられた通気路(インレット)を介して筐体外部から空気を内部へ高速で流入させ、筐体内部に旋回気流を生じさせる構成を有している。
旋回気流によって薄片状の洗浄媒体を循環飛翔させ、開口部に露出する洗浄対象物に洗浄媒体が衝突する動作が繰り返えされることにより洗浄対象物の汚れが除去される。
洗浄対象物から筐体を離すと、すなわち開口部を開放すると、インレットが大気圧と同レベルとなって旋回気流が消失するとともに、吸気による負圧で開口部から外気が筐体内に多く流入する。
このため、筐体内の洗浄媒体は筐体内に留まり、開口部からは漏れにくい。
この装置は、開口部を有する筐体に吸気手段を接続し、開口部が洗浄対象物で塞がれた状態で開口部とは別に設けられた通気路(インレット)を介して筐体外部から空気を内部へ高速で流入させ、筐体内部に旋回気流を生じさせる構成を有している。
旋回気流によって薄片状の洗浄媒体を循環飛翔させ、開口部に露出する洗浄対象物に洗浄媒体が衝突する動作が繰り返えされることにより洗浄対象物の汚れが除去される。
洗浄対象物から筐体を離すと、すなわち開口部を開放すると、インレットが大気圧と同レベルとなって旋回気流が消失するとともに、吸気による負圧で開口部から外気が筐体内に多く流入する。
このため、筐体内の洗浄媒体は筐体内に留まり、開口部からは漏れにくい。
しかしながら、実際の洗浄工程においては、洗浄対象物から筐体を離して開口部を開放するリリース時や非洗浄時に洗浄媒体が開口部やインレットから漏れ出す場合がある。
これはリリース時や非洗浄時に、開口部から外気が筐体内に多く流入しても、筐体内に旋回気流や逆旋回気流が発生してしまい、洗浄媒体が筐体内に保持される力よりも飛翔する力が上回るためである。
これはリリース時や非洗浄時に、開口部から外気が筐体内に多く流入しても、筐体内に旋回気流や逆旋回気流が発生してしまい、洗浄媒体が筐体内に保持される力よりも飛翔する力が上回るためである。
この問題を解消すべく、特許文献1には、開口部の開口面積を変化させる可動部材(シャッター部材)を設け、リリース時には開口部の面積を狭くして開口部から流入する空気量とインレットから流入する空気量とを同等にし、旋回気流のエネルギーを低減ないし消失させる提案がなされている。
開口部が洗浄対象物に対して非接触又は一定距離離間した状態を検知する光学センサ等によるリリース検知手段を設け、リリース状態が検知された場合には、自動的に駆動手段を介して前記可動部材を動作させる構成も提案されている。
リリース検知手段は、開口部の周辺の一箇所に配置されている。
開口部が洗浄対象物に対して非接触又は一定距離離間した状態を検知する光学センサ等によるリリース検知手段を設け、リリース状態が検知された場合には、自動的に駆動手段を介して前記可動部材を動作させる構成も提案されている。
リリース検知手段は、開口部の周辺の一箇所に配置されている。
しかしながら、上記のような洗浄媒体の漏出防止技術では、開口部が洗浄対象物から完全に離間しない状態、例えば段差によりリリース検知手段が存在しない側の開口部の一部が洗浄対象物から離れてしまうような場合には、リリース状態とは判断されない。
すなわち、特許文献1におけるリリース検知手段は、開口部が洗浄対象物から離間する方向での非接触状態を検知するようになっており、開口部が洗浄対象物の洗浄面に沿って移動する中での非接触状態の発生は想定していない。
このため、例えば机等の角部に開口部が位置して隙間が生じたような場合には可動部材の閉塞動作は行われず、洗浄媒体が漏出する問題があった。
すなわち、特許文献1におけるリリース検知手段は、開口部が洗浄対象物から離間する方向での非接触状態を検知するようになっており、開口部が洗浄対象物の洗浄面に沿って移動する中での非接触状態の発生は想定していない。
このため、例えば机等の角部に開口部が位置して隙間が生じたような場合には可動部材の閉塞動作は行われず、洗浄媒体が漏出する問題があった。
本発明は、このような現状に鑑みてなされたもので、洗浄中に開口部の一部が洗浄対象物から離れてしまった場合でも洗浄媒体の漏出を高精度に防止できる乾式クリーニング筐体の提供を、その主な目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の乾式クリーニング筐体は、洗浄媒体が収容される内部空間と、前記内部空間に連通し、洗浄対象物の被洗浄面に当接される開口部と、前記開口部とは別に設けられ、外部の空気を前記内部空間へ導入するための通気路と、前記内部空間に連通し、吸気手段に接続される吸気口と、前記被洗浄面に対する前記開口部の接触の有無を検知するリリース検知手段と、前記リリース検知手段の検知情報に基づいて前記開口部の開口面積を変更するためのシャッター部材と、を備え、前記内部空間は、前記開口部が前記被洗浄面に当接された状態で前記吸気手段により吸気したとき、前記通気路から流入した空気が旋回気流となる形状を有し、前記開口部は、前記旋回気流により飛翔する洗浄媒体が前記被洗浄面に繰り返し衝突するように配置され、前記リリース検知手段は、少なくとも前記開口部を挟んで一方側とその反対側とに配置されている。
本発明によれば、洗浄中に開口部の一部が洗浄対象物から離れてしまった場合でも洗浄媒体の漏出を高精度に防止できる。
以下、本発明の実施形態を図を参照して説明する。
まず、図1乃至図3に基づいて、本発明の基本的構成について説明する。ハンディタイプの乾式クリーニング装置への適用例である。
図1に基づいて、ハンディタイプの乾式クリーニング装置2の構成の概要を説明する。図1(a)はA−A線での横断面図、(b)はB−B線での縦断面図である。
乾式クリーニング装置2は、内部に洗浄媒体5の飛翔空間(内部空間)を有する乾式クリーニング筐体(以下、単に「筐体」という)4と、筐体4内を負圧化する吸気手段6とを備えている。
まず、図1乃至図3に基づいて、本発明の基本的構成について説明する。ハンディタイプの乾式クリーニング装置への適用例である。
図1に基づいて、ハンディタイプの乾式クリーニング装置2の構成の概要を説明する。図1(a)はA−A線での横断面図、(b)はB−B線での縦断面図である。
乾式クリーニング装置2は、内部に洗浄媒体5の飛翔空間(内部空間)を有する乾式クリーニング筐体(以下、単に「筐体」という)4と、筐体4内を負圧化する吸気手段6とを備えている。
筐体4は、筐体本体部としての円筒形状の上部筐体4Aと、逆円錐形状の下部筐体4Bとから一体として構成されている。ここでの上部、下部は図面上の便宜的呼称であって、実機上の上下とは必ずしも関係はない。
下部筐体4Bは、その円錐頂部に吸気口8を一体に備えており、吸引ダクトとして機能する。
吸気手段6は、吸気口8に一端を接続されたフレキシブルな吸引ホース10と、該吸引ホース10の他端に接続された吸引装置12とを有している。
吸引装置12としては、家庭用掃除機、真空モータや真空ポンプ、あるいは流体の圧送により間接的に低圧化ないし負圧化を生じさせる装置などを適宜用いることができる。
なお、部材の上面、底面等の上下の位置関係は図面上の基準にすぎない。
下部筐体4Bは、その円錐頂部に吸気口8を一体に備えており、吸引ダクトとして機能する。
吸気手段6は、吸気口8に一端を接続されたフレキシブルな吸引ホース10と、該吸引ホース10の他端に接続された吸引装置12とを有している。
吸引装置12としては、家庭用掃除機、真空モータや真空ポンプ、あるいは流体の圧送により間接的に低圧化ないし負圧化を生じさせる装置などを適宜用いることができる。
なお、部材の上面、底面等の上下の位置関係は図面上の基準にすぎない。
上部筐体4Aの底面部は、下部筐体4Bの上端部を結合する嵌合凹部4A−1となっており、上部筐体4Aと下部筐体4Bは分離可能となっている。上部筐体4Aの上面4A−2は密閉されている。
上部筐体4Aの底面部における下部筐体4Bとの境界部分には、多孔手段としての多孔性の分離板14が設けられている。
分離板14は、パンチングメタルのような穴が空いた板状の部材である。
分離板14は、吸引されたときの洗浄媒体5の下部筐体4B側(吸気口側)への移動を阻止するものである。
上部筐体4Aの底面部における下部筐体4Bとの境界部分には、多孔手段としての多孔性の分離板14が設けられている。
分離板14は、パンチングメタルのような穴が空いた板状の部材である。
分離板14は、吸引されたときの洗浄媒体5の下部筐体4B側(吸気口側)への移動を阻止するものである。
図1(a)では分離板14の表示を一部省略している。なお、洗浄媒体5は分かり易くするためにその大きさを誇張表示している。
多孔手段としては、洗浄媒体5を通さずに空気及び粉塵(洗浄対象物から除去された除去物)を通過させる大きさの細孔を多く備える多孔形状であればよく、スリット板や網などを用いてもよく、材質も滑らかな面を備えていれば、樹脂や金属などを自由に選択して良い。
多孔手段は旋回気流の旋回軸と直交する面として配置されている。これにより、多孔手段に沿う方向に気流が流れることにより、洗浄媒体5の滞留を防ぐ効果がある。
旋回気流の減衰を抑えるために、筐体内面は段差、凹凸がなく平滑であることが望ましい。
多孔手段としては、洗浄媒体5を通さずに空気及び粉塵(洗浄対象物から除去された除去物)を通過させる大きさの細孔を多く備える多孔形状であればよく、スリット板や網などを用いてもよく、材質も滑らかな面を備えていれば、樹脂や金属などを自由に選択して良い。
多孔手段は旋回気流の旋回軸と直交する面として配置されている。これにより、多孔手段に沿う方向に気流が流れることにより、洗浄媒体5の滞留を防ぐ効果がある。
旋回気流の減衰を抑えるために、筐体内面は段差、凹凸がなく平滑であることが望ましい。
多孔手段は、旋回気流に沿った面に配置されることにより、表面に吸着した洗浄媒体を再飛翔させることができる。
筐体4の材質は特に限定されないが、異物の付着や洗浄媒体との摩擦による消耗を防ぐために、例えばアルミ二ウムやステンレスなどの金属製が好適であるが、樹脂製のものを用いることもできる。
上部筐体4Aの内部中心には、上部筐体4Aの円筒軸を共通の軸とするように、円筒状の流路制限部材16が筐体の一部として設けられ、流路制限部材16の下端は分離板14に固定されている。
流路制限部材16は旋回気流の流路断面積を絞って流速を向上させる目的で設けられている。
流路制限部材16により上部筐体4A内には滑らかな壁面を有するリング状の旋回気流移動空間(洗浄媒体の飛翔空間)が形成されている。
筐体4の材質は特に限定されないが、異物の付着や洗浄媒体との摩擦による消耗を防ぐために、例えばアルミ二ウムやステンレスなどの金属製が好適であるが、樹脂製のものを用いることもできる。
上部筐体4Aの内部中心には、上部筐体4Aの円筒軸を共通の軸とするように、円筒状の流路制限部材16が筐体の一部として設けられ、流路制限部材16の下端は分離板14に固定されている。
流路制限部材16は旋回気流の流路断面積を絞って流速を向上させる目的で設けられている。
流路制限部材16により上部筐体4A内には滑らかな壁面を有するリング状の旋回気流移動空間(洗浄媒体の飛翔空間)が形成されている。
上部筐体4Aの形状によっては、流路制限部材16の中心軸と上部筐体4Aの中心軸を必ずしも共通にする必要はなく、リング状の空間が確保できていれば偏芯していても良い。
上部筐体4Aの側面の一部には、旋回気流で飛翔する洗浄媒体5を洗浄対象物に接触ないし衝突させるための開口部18が形成されている。
上部筐体4Aは直径に対して高さが極めて小さい円筒形状であり、その高さを形成する側面の一部に開口部18が設けられている。
筐体4全体としては、図1(b)に示すように、開口部18以外の外周部分が洗浄対象物20から大きく逃げる(離れる)レイアウトとなり、洗浄対象物20に対する局所的当接、換言すればピンポイントクリーニングの自由度が高められている。
上部筐体4Aの側面の一部には、旋回気流で飛翔する洗浄媒体5を洗浄対象物に接触ないし衝突させるための開口部18が形成されている。
上部筐体4Aは直径に対して高さが極めて小さい円筒形状であり、その高さを形成する側面の一部に開口部18が設けられている。
筐体4全体としては、図1(b)に示すように、開口部18以外の外周部分が洗浄対象物20から大きく逃げる(離れる)レイアウトとなり、洗浄対象物20に対する局所的当接、換言すればピンポイントクリーニングの自由度が高められている。
開口部18は、上部筐体4Aの側面を円筒軸に平行な平断面により切断した形状であり、円筒軸と直交する方向から見て矩形形状をなしている。
上部筐体4Aの側面には空気流入口22が形成されており、空気流入口22には、通気路としてのインレット24が上部筐体4Aの外方から接続されて上部筐体4Aに一体に固定されている。
インレット24は分離板14に略平行に設定されており、その通気方向は、上部筐体4Aの半径方向に対して傾き、その通気路中心の延長線が開口部18に達するように位置している。
インレット24は、上部筐体4Aの高さ方向に延びる幅を有している。
インレット24は上部筐体4Aの高さよりも径又は幅が小さいものを1つ配置してもよく、単体のインレットを高さ方向に複数配置する構成としてもよい。
上部筐体4Aの側面には空気流入口22が形成されており、空気流入口22には、通気路としてのインレット24が上部筐体4Aの外方から接続されて上部筐体4Aに一体に固定されている。
インレット24は分離板14に略平行に設定されており、その通気方向は、上部筐体4Aの半径方向に対して傾き、その通気路中心の延長線が開口部18に達するように位置している。
インレット24は、上部筐体4Aの高さ方向に延びる幅を有している。
インレット24は上部筐体4Aの高さよりも径又は幅が小さいものを1つ配置してもよく、単体のインレットを高さ方向に複数配置する構成としてもよい。
図1に示すように、開口部18が洗浄対象物20の被洗浄面に当接して塞がれると、筐体4内が閉空間としてなり、インレット24を介して内部空間に導入された空気が吸気口8側に吸引される。
このため、インレット24から外気が高速で流入し、この高速気流は洗浄媒体5を開口部18へ向けて加速させるとともに旋回気流30を生成する。
閉空間が形成された時に生じる旋回気流は、吸気による負圧で分離板14上に吸着保持された洗浄媒体を吹き払い、再飛翔させる効果を有する。
開口部18は、洗浄対象物20から離されて開放されたときに、空気流入口22における内圧を、大気圧もしくはその近傍にするために十分な大きさの面積を備える。
また、空気流入口22も、開口部18の開放時に大気圧もしくはその近傍になりやすい位置に配置される。
このため、インレット24から外気が高速で流入し、この高速気流は洗浄媒体5を開口部18へ向けて加速させるとともに旋回気流30を生成する。
閉空間が形成された時に生じる旋回気流は、吸気による負圧で分離板14上に吸着保持された洗浄媒体を吹き払い、再飛翔させる効果を有する。
開口部18は、洗浄対象物20から離されて開放されたときに、空気流入口22における内圧を、大気圧もしくはその近傍にするために十分な大きさの面積を備える。
また、空気流入口22も、開口部18の開放時に大気圧もしくはその近傍になりやすい位置に配置される。
このような構成を備えることにより、乾式クリーニング装置2を洗浄対象物に当てていない間は、空気流入口22が大気圧に近づくことによって、外部との差圧が低下し、その結果流入する気流が劇的に低減する。
一方、開口部18から流入する気流は多くなるため、洗浄媒体5が筐体4内から漏れ出ることを防ぐことができる。
また、開口部18が開放されている状態では、閉塞されている場合に比べて流入する気流の総量が2〜3倍になるため、とくに薄片状の洗浄媒体では多孔手段上に吸着されるため、再飛翔せず筐体の外に漏れることがない。
これを開口部開放時における洗浄媒体吸着効果という。
一方、開口部18から流入する気流は多くなるため、洗浄媒体5が筐体4内から漏れ出ることを防ぐことができる。
また、開口部18が開放されている状態では、閉塞されている場合に比べて流入する気流の総量が2〜3倍になるため、とくに薄片状の洗浄媒体では多孔手段上に吸着されるため、再飛翔せず筐体の外に漏れることがない。
これを開口部開放時における洗浄媒体吸着効果という。
洗浄媒体5は、薄片状の洗浄片の集合であるが、ここでは薄片状の洗浄片単体としての意味でも用いている。
薄片状の洗浄媒体とは、面積が1mm2以上200mm2以下の薄片である。
また、洗浄媒体の材質はポリカーボネイト、ポリエチレンテレフタラート、アクリル、セルロース樹脂などの耐久性のある素材からなるフィルムであり、厚みは0.02mm以上1.0mm以下である。
但し、洗浄対象物によっては洗浄媒体の厚みやサイズや材質を変えることが効果的な場合もあり、これらの洗浄媒体を使用する場合も本発明の範囲に含まれるため、前記洗浄媒体条件にはとらわれないものとする。
洗浄媒体の材質に関しては、樹脂だけにとどまらず、紙、布などの薄片や、あるいは、雲母などの鉱物、セラミックやガラス、金属箔であっても、薄く軽量で飛翔しやすい形状にすることで使用することができる。
薄片状の洗浄媒体とは、面積が1mm2以上200mm2以下の薄片である。
また、洗浄媒体の材質はポリカーボネイト、ポリエチレンテレフタラート、アクリル、セルロース樹脂などの耐久性のある素材からなるフィルムであり、厚みは0.02mm以上1.0mm以下である。
但し、洗浄対象物によっては洗浄媒体の厚みやサイズや材質を変えることが効果的な場合もあり、これらの洗浄媒体を使用する場合も本発明の範囲に含まれるため、前記洗浄媒体条件にはとらわれないものとする。
洗浄媒体の材質に関しては、樹脂だけにとどまらず、紙、布などの薄片や、あるいは、雲母などの鉱物、セラミックやガラス、金属箔であっても、薄く軽量で飛翔しやすい形状にすることで使用することができる。
上部筐体4Aのリング状の内部空間26は、旋回気流によって洗浄媒体5を飛翔させて開口部18に露出する洗浄対象物20に接触させる機能を担う空間である。
流路制限部材16の内部空間34は、旋回気流が作用しない空間である。
流路制限部材16の内部空間34は、旋回気流が作用しない空間である。
以上のように構成される乾式クリーニング装置2による洗浄動作(以下、クリーニング動作という)を、図2を参照して説明する。
なお、図2では、部材の厚み等を省略し、分かり易くするために静空間としての内部空間34をハッチングで表示している。
図2(b)は、開口部18を洗浄対象物20から離して開口部18を開放し吸気を行っている状態を、図2(a)は、開口部18を洗浄対象物20に当てて閉塞した状態を示している。
クリーニング動作に先立って、洗浄媒体5を筐体4内に供給する。
洗浄媒体の供給方法としては、吸引装置12が作動している状態で、開口部18から所定量の洗浄媒体を吸い込んでもよく、開口部18が塞がれた状態でインレット24から投入してもよい。
なお、図2では、部材の厚み等を省略し、分かり易くするために静空間としての内部空間34をハッチングで表示している。
図2(b)は、開口部18を洗浄対象物20から離して開口部18を開放し吸気を行っている状態を、図2(a)は、開口部18を洗浄対象物20に当てて閉塞した状態を示している。
クリーニング動作に先立って、洗浄媒体5を筐体4内に供給する。
洗浄媒体の供給方法としては、吸引装置12が作動している状態で、開口部18から所定量の洗浄媒体を吸い込んでもよく、開口部18が塞がれた状態でインレット24から投入してもよい。
筐体4内に供給された洗浄媒体5は、図2(b)下図に示すように、分離板14に吸い付けられて筐体4内に保持される。
筐体4内は吸気により負圧状態となっているので、筐体外部の空気がインレット24を通して筐体4内に流入するが、このときのインレット24内の流れは流速・流量ともに小さいので、筐体4内に発生する旋回気流30は洗浄媒体5を飛翔させる強さには至らない。
筐体4内に洗浄媒体5が供給・保持されたら、図2(a)に示すように、開口部18を洗浄対象物20の表面のクリーニングすべき部位に当てて閉塞状態にする。
筐体4内は吸気により負圧状態となっているので、筐体外部の空気がインレット24を通して筐体4内に流入するが、このときのインレット24内の流れは流速・流量ともに小さいので、筐体4内に発生する旋回気流30は洗浄媒体5を飛翔させる強さには至らない。
筐体4内に洗浄媒体5が供給・保持されたら、図2(a)に示すように、開口部18を洗浄対象物20の表面のクリーニングすべき部位に当てて閉塞状態にする。
開口部18が塞がれると、開口部18からの吸気が止まるので、筐体4内の負圧は一気に増大し、インレット24を通じて吸い込まれる空気量・流速ともに増大し、インレット24内で整流され、インレット出口(空気流入口22)から筐体4内に高速空気流となって吹き出す。
吹き出した空気流は、分離板14上に保持されている洗浄媒体5を剥がして開口部18に露出する洗浄対象物20の表面に向けて飛翔させる。
上記空気流は、旋回気流30となって、筐体4の内壁に沿って円環状に流れつつ、一部は分離板14の穴を通って吸気手段6により吸気される。
吹き出した空気流は、分離板14上に保持されている洗浄媒体5を剥がして開口部18に露出する洗浄対象物20の表面に向けて飛翔させる。
上記空気流は、旋回気流30となって、筐体4の内壁に沿って円環状に流れつつ、一部は分離板14の穴を通って吸気手段6により吸気される。
筐体4内を円環状に流れた旋回気流30がインレット24の出口部に戻ると、インレット24から入り込む空気流が旋回気流30に合流しつつ加速する。
このようにして筐体4内に安定した旋回気流30が形成される。
洗浄媒体5は、旋回気流により筐体4内で旋回(循環飛翔)し、洗浄対象物20の表面に繰り返し衝突する。
この衝突による衝撃で、洗浄対象物20の表面から汚れが微小粒状あるいは粉状となって分離する。
分離した汚れは、分離板14の穴を通って吸気手段6により筐体4の外部へ排出される。
このようにして筐体4内に安定した旋回気流30が形成される。
洗浄媒体5は、旋回気流により筐体4内で旋回(循環飛翔)し、洗浄対象物20の表面に繰り返し衝突する。
この衝突による衝撃で、洗浄対象物20の表面から汚れが微小粒状あるいは粉状となって分離する。
分離した汚れは、分離板14の穴を通って吸気手段6により筐体4の外部へ排出される。
筐体4内に形成される旋回気流30は、その旋回軸が分離板14の表面に直交しており、分離板14の表面に平行な気流となる。
このため、旋回気流30は分離板表面に吸い着けられた洗浄媒体5に、横方向から吹き付けて洗浄媒体5と分離板14の間に入り込み、分離板14に吸い付けられている洗浄媒体5を分離板14から引き剥がして再度飛翔させる効果が生じる。
また、開口部18が塞がれて上部筐体4A内の負圧が増大して、下部筐体4B内の負圧に近くなるため、洗浄媒体5を分離板14の表面に吸い付ける力も低下して、洗浄媒体5の飛翔がより容易になる効果が生じる。
旋回気流30は、一定の方向に気流が加速されるため高速の気流が生成しやすく、洗浄媒体5の高速飛翔運動も容易となる。
高速で旋回移動する洗浄媒体5は、分離板14に吸い付けられにくく、洗浄媒体5に付着した汚れが、遠心力により洗浄媒体5から分離され易い。
このため、旋回気流30は分離板表面に吸い着けられた洗浄媒体5に、横方向から吹き付けて洗浄媒体5と分離板14の間に入り込み、分離板14に吸い付けられている洗浄媒体5を分離板14から引き剥がして再度飛翔させる効果が生じる。
また、開口部18が塞がれて上部筐体4A内の負圧が増大して、下部筐体4B内の負圧に近くなるため、洗浄媒体5を分離板14の表面に吸い付ける力も低下して、洗浄媒体5の飛翔がより容易になる効果が生じる。
旋回気流30は、一定の方向に気流が加速されるため高速の気流が生成しやすく、洗浄媒体5の高速飛翔運動も容易となる。
高速で旋回移動する洗浄媒体5は、分離板14に吸い付けられにくく、洗浄媒体5に付着した汚れが、遠心力により洗浄媒体5から分離され易い。
図3に上述した乾式クリーニング装置2によるクリーニングの実際的な例を示す。
洗浄対象物は前述したフローはんだ槽工程で用いられるディップパレットであり、符号100で示す。
ディップパレット100には、マスク開口部101、102、103が開口しており、これらマスク開口部の穴周辺にフラックスFLが堆積・固化している。この堆積・固化したフラックスFLが除去すべき汚れである。
下部筐体4Bの根元部(吸気口8の部位)を手HDで握り、吸気状態で、筐体4の開口部18を被クリーニング部位に押し当てる。
洗浄対象物は前述したフローはんだ槽工程で用いられるディップパレットであり、符号100で示す。
ディップパレット100には、マスク開口部101、102、103が開口しており、これらマスク開口部の穴周辺にフラックスFLが堆積・固化している。この堆積・固化したフラックスFLが除去すべき汚れである。
下部筐体4Bの根元部(吸気口8の部位)を手HDで握り、吸気状態で、筐体4の開口部18を被クリーニング部位に押し当てる。
開口部18が被クリーニング部位に押し当てられる以前は、筐体4内は吸気され、洗浄媒体5は分離板14に吸い付けられているので(洗浄媒体吸着効果)、開口部18は下方を向いているものの、筐体4内から洗浄媒体5が外部へ漏れることは無い。
勿論、開口部18が被クリーニング部位に押し当てられた以後は、筐体内が気密状態となり、洗浄媒体の漏れ出しはない。
勿論、開口部18が被クリーニング部位に押し当てられた以後は、筐体内が気密状態となり、洗浄媒体の漏れ出しはない。
開口部18を被クリーニング部位に押し当てると、インレット24による流入気流が急増し、筐体4内に強い旋回気流30を発生させ、分離板14に吸い付けられた洗浄媒体5を飛翔させる。
洗浄媒体5は、ディップパレット100の被クリーニング部位に付着固化したフラックスFLに衝突し、これによりフラックスFLが除去される。
作業者は、上述の如く下部筐体4Bの根元を手HDに持ち、ディップパレット100に対して移動させて、被クリーニング部位を順次移動させ、付着・固化したフラックスFLを全て除去することができる。
図3の状態では、ディップパレット100のマスク開口部101の周辺部がクリーニングされ、マスク開口部102、103の周辺部がクリーニング途上である。
被クリーニング部位に対して開口部を移動させる時に被クリーニング部位から開口部18が離されても、前述の洗浄媒体吸着効果により、洗浄媒体5が筐体内から漏れ出さないため、洗浄媒体数が維持され、洗浄媒体量の減少によるクリーニング性能の低下は生じない。
洗浄媒体5は、ディップパレット100の被クリーニング部位に付着固化したフラックスFLに衝突し、これによりフラックスFLが除去される。
作業者は、上述の如く下部筐体4Bの根元を手HDに持ち、ディップパレット100に対して移動させて、被クリーニング部位を順次移動させ、付着・固化したフラックスFLを全て除去することができる。
図3の状態では、ディップパレット100のマスク開口部101の周辺部がクリーニングされ、マスク開口部102、103の周辺部がクリーニング途上である。
被クリーニング部位に対して開口部を移動させる時に被クリーニング部位から開口部18が離されても、前述の洗浄媒体吸着効果により、洗浄媒体5が筐体内から漏れ出さないため、洗浄媒体数が維持され、洗浄媒体量の減少によるクリーニング性能の低下は生じない。
洗浄媒体5は、繰り返し使用される間にクリーニング部位に対する衝突による衝撃により次第に破壊され、被クリーニング部位のディップパレット100から除去したフラックス(汚れ)と共に、吸引装置12に吸引回収される。
このため、乾式クリーニング装置を長時間使用していると、筐体内に保持された洗浄媒体の量が減少する。このような場合は、新しい洗浄媒体群を筐体4内に補給する。
このため、乾式クリーニング装置を長時間使用していると、筐体内に保持された洗浄媒体の量が減少する。このような場合は、新しい洗浄媒体群を筐体4内に補給する。
上記のように、開口部18が開放されている状態では、洗浄媒体吸着効果により理論的には洗浄媒体5が筐体内から漏れ出さない。
しかしながら、既述の通り、実際の洗浄工程においては、洗浄対象物から筐体を離して開口部を開放するリリース時や非洗浄時に洗浄媒体が開口部やインレットから漏れ出す場合がある。
これはリリース時や非洗浄時に、開口部から外気が筐体内に多く流入しても、筐体内に旋回気流や逆旋回気流が発生してしまい、洗浄媒体が筐体内に保持される力、すなわち分離版に吸着される力よりも飛翔する力が上回るためである。
しかしながら、既述の通り、実際の洗浄工程においては、洗浄対象物から筐体を離して開口部を開放するリリース時や非洗浄時に洗浄媒体が開口部やインレットから漏れ出す場合がある。
これはリリース時や非洗浄時に、開口部から外気が筐体内に多く流入しても、筐体内に旋回気流や逆旋回気流が発生してしまい、洗浄媒体が筐体内に保持される力、すなわち分離版に吸着される力よりも飛翔する力が上回るためである。
この問題を解消するために、本実施形態では、図4に示すように、洗浄対象物に対する非接触状態(リリース状態)が検知された場合、開口部18の開口面積をシャッター部材としての遮蔽板64で変更して洗浄媒体5が筐体の外部へ漏れるのを防止する構成を有している。
本実施形態に係る乾式クリーニング筐体40は、図1で示した基本構成をさらにコンパクト化した構成となっているが、機能は同等である。
乾式クリーニング筐体40は、筐体本体42と、外側面としてのフロントカバー48と、筐体本体42の内部に配置され、旋回軸を規定する円筒状の流路制限部材52と、筐体本体42の上部でフロントカバー48側に形成されたインレット50等を有している。
筐体本体42の内周面と流路制限部材52との間に形成されるリング状の空間が、洗浄媒体が収容される内部空間である。
開口部18、インレット50、吸気口8は何れも内部空間に連通している。
乾式クリーニング筐体40は、筐体本体42と、外側面としてのフロントカバー48と、筐体本体42の内部に配置され、旋回軸を規定する円筒状の流路制限部材52と、筐体本体42の上部でフロントカバー48側に形成されたインレット50等を有している。
筐体本体42の内周面と流路制限部材52との間に形成されるリング状の空間が、洗浄媒体が収容される内部空間である。
開口部18、インレット50、吸気口8は何れも内部空間に連通している。
本実施形態では、開口部18から流入する空気量を調整することにより、インレット50から流入する空気量とのバランスをとって旋回気流のエネルギーを低減ないし停止させることを特徴とする。
すなわち、開口部18から流入する気流とインレット50から流入する気流とが打ち消しあうようにして、いずれかが勝ることによる旋回気流の維持又は発生を抑制しようとするものである。
すなわち、開口部18から流入する気流とインレット50から流入する気流とが打ち消しあうようにして、いずれかが勝ることによる旋回気流の維持又は発生を抑制しようとするものである。
筐体本体42の開口部18側底面には、開口部18の開口面積を変更するための遮蔽板64が、図中左右方向に密接状態でスライド可能に組み込まれている。
遮蔽板64は手動で操作するようにしてもよいが、本実施形態では、ソレノイドやエアシリンダ等の駆動手段70(図6参照)で駆動する電動構成としている。
遮蔽板64は手動で操作するようにしてもよいが、本実施形態では、ソレノイドやエアシリンダ等の駆動手段70(図6参照)で駆動する電動構成としている。
図5は、乾式クリーニング筐体40を開口部18がある底面側から見た図である。
図5に示すように、筐体の底面には、洗浄対象物の被洗浄面の形状変化に追随可能で、洗浄対象物と開口部18との間の隙間を無くして密着させるための弾性部材54が開口部18の周囲を囲むように設けられている。
弾性部材54はゴムやスポンジ等の伸縮性を有する材料で形成され、洗浄媒体の漏れを防止する機能も併せ持っている。
矩形状をなす弾性部材54の角部に近い位置には、開口部18が洗浄対象物20に対して非接触状態または一定距離離間した状態を検知するリリース検知手段としての接触検知センサ66a〜66dが設けられている(図4では省略)。
図5に示すように、筐体の底面には、洗浄対象物の被洗浄面の形状変化に追随可能で、洗浄対象物と開口部18との間の隙間を無くして密着させるための弾性部材54が開口部18の周囲を囲むように設けられている。
弾性部材54はゴムやスポンジ等の伸縮性を有する材料で形成され、洗浄媒体の漏れを防止する機能も併せ持っている。
矩形状をなす弾性部材54の角部に近い位置には、開口部18が洗浄対象物20に対して非接触状態または一定距離離間した状態を検知するリリース検知手段としての接触検知センサ66a〜66dが設けられている(図4では省略)。
本実施形態では、被洗浄面に対する開口部18の接触の有無を検知する接触検知センサ66として、接触式のスイッチを用いることを想定しているが、非接触式のセンサ、例えば光学センサや超音波センサなどを用いてもよい。
この場合、適切な判定しきい値を設定することで、ユーザ操作における手ブレや洗浄面の小さな凹凸による筐体への振動や跳ね等によるリリース検知の誤検知を防ぐことが可能である。
この場合、適切な判定しきい値を設定することで、ユーザ操作における手ブレや洗浄面の小さな凹凸による筐体への振動や跳ね等によるリリース検知の誤検知を防ぐことが可能である。
図6に示すように、接触検知センサ66の検知情報は制御手段72に入力され、制御手段72は接触センサ66を介して筐体と洗浄対象物とが接触または一定距離に存在しているかを監視している。
筐体と洗浄対象物とが接触または一定距離にある場合には、洗浄時と判断し、図4(a)に示すように、駆動手段70を制御して遮蔽板64を移動させ、開口部18を全開とする。
逆に非接触または一定距離以上となった場合は、リリース時または非洗浄時と判断し、図4(b)に示すように、駆動手段70を制御して遮蔽板64を移動させ、開口部18を所定の開口面積となるように塞ぐ。
すなわち、遮蔽板64が、開口部18から流入する空気量がインレット50から流入する空気量と同等となる位置に設定され、開口部18の開口面積が狭められる。
筐体と洗浄対象物とが接触または一定距離にある場合には、洗浄時と判断し、図4(a)に示すように、駆動手段70を制御して遮蔽板64を移動させ、開口部18を全開とする。
逆に非接触または一定距離以上となった場合は、リリース時または非洗浄時と判断し、図4(b)に示すように、駆動手段70を制御して遮蔽板64を移動させ、開口部18を所定の開口面積となるように塞ぐ。
すなわち、遮蔽板64が、開口部18から流入する空気量がインレット50から流入する空気量と同等となる位置に設定され、開口部18の開口面積が狭められる。
開口部18の開口面積がインレット50の断面積と同等となるまで遮蔽板64を閉じると、インレット50からの外気流入量と開口部18からの外気流入量とが等しくなるため、双方が打ち消しあって旋回気流は停止ないし消失する。
分離板14側からの吸引があるために、開口部やインレットから分離板方向への吸引圧力が発生し、洗浄媒体は開口部やインレットから外部へ飛散しない。
分離板14側からの吸引があるために、開口部やインレットから分離板方向への吸引圧力が発生し、洗浄媒体は開口部やインレットから外部へ飛散しない。
図4(b)で示した非接触状態は、洗浄対象物20から開口部18を洗浄対象物20の厚み方向に離間させた例である。すなわち、洗浄対象物20から筐体が完全に離れた状態である。
本実施形態に係る乾式クリーニング筐体40は、このような非接触状態だけでなく、洗浄中に開口部18の一部が非接触状態となることにも対応している。
図7(a)は開口部18の部分を上側から見た水平断面図である。
図7(a)に示すように、洗浄対象物20の被洗浄面と開口部18との相対的な移動方向D1において、開口部18を挟んで一方側に接触検知センサ66a、66bが、その反対側に接触検知センサ66c、66dが配置されている。
本実施形態に係る乾式クリーニング筐体40は、このような非接触状態だけでなく、洗浄中に開口部18の一部が非接触状態となることにも対応している。
図7(a)は開口部18の部分を上側から見た水平断面図である。
図7(a)に示すように、洗浄対象物20の被洗浄面と開口部18との相対的な移動方向D1において、開口部18を挟んで一方側に接触検知センサ66a、66bが、その反対側に接触検知センサ66c、66dが配置されている。
換言すれば、移動方向D1において、接触検知センサ66aと66cは開口部18を挟んで対向する位置に配置されており、同様に、接触検知センサ66bと66dは開口部18を挟んで対向する位置に配置されている。
さらに換言すれば、接触検知センサ66aと66dは開口部18の対角線上に配置されており、同様に、接触検知センサ66bと66cは開口部18の対角線上に配置されている。
「相対的な移動方向」とは、筐体を移動させて洗浄位置を変更する場合には、開口部18の直接的な移動方向を、筐体を動かさずに洗浄対象物を動かす場合には洗浄対象物に対する開口部18の見かけ上の移動方向をいう。
さらに換言すれば、接触検知センサ66aと66dは開口部18の対角線上に配置されており、同様に、接触検知センサ66bと66cは開口部18の対角線上に配置されている。
「相対的な移動方向」とは、筐体を移動させて洗浄位置を変更する場合には、開口部18の直接的な移動方向を、筐体を動かさずに洗浄対象物を動かす場合には洗浄対象物に対する開口部18の見かけ上の移動方向をいう。
一方、移動方向D1に対して直交する移動方向D2を基準にすると、開口部18を挟んで一方側に接触検知センサ66a、66cが、その反対側に接触検知センサ66b、66dが配置されている。
換言すれば、移動方向D2において、接触検知センサ66aと66bは開口部18を挟んで対向する位置に配置されており、同様に、接触検知センサ66cと66dは開口部18を挟んで対向する位置に配置されている。
移動方向D1、D2は洗浄時における筐体(開口部)の代表的な移動方向であり、それ以外に斜め方向等、360°の範囲において多様に存在する。
複数の接触検知センサ66は、極力開口部の近く、且つ弾性部材54より外側に配置することとする。これは、開口部18から飛び出してきた洗浄媒体が衝突し、接触検知センサ66が破損することを防止しつつ、洗浄可能な範囲をできるだけ大きくするためである。
換言すれば、移動方向D2において、接触検知センサ66aと66bは開口部18を挟んで対向する位置に配置されており、同様に、接触検知センサ66cと66dは開口部18を挟んで対向する位置に配置されている。
移動方向D1、D2は洗浄時における筐体(開口部)の代表的な移動方向であり、それ以外に斜め方向等、360°の範囲において多様に存在する。
複数の接触検知センサ66は、極力開口部の近く、且つ弾性部材54より外側に配置することとする。これは、開口部18から飛び出してきた洗浄媒体が衝突し、接触検知センサ66が破損することを防止しつつ、洗浄可能な範囲をできるだけ大きくするためである。
図8(a)は乾式クリーニング筐体40による洗浄時の状態を示している。
この状態から移動方向D1の左方向(D1a方向)に筐体を移動させて洗浄位置を変えた場合、図8(b)に示すように、接触検知センサ66a、66bは洗浄対象物20端面から外れ、オフ(又はオン)となって非接触状態を検知する。
そのまま開口部18を移動させると、図7(b)に示すように、開口部18の一部(移動方向先端側)が開放され、洗浄媒体が筐体外に漏れる可能性がある。
この場合、制御手段72は接触検知センサ66a、66bから非接触の検知信号を受けると、駆動手段70を制御して遮蔽板64を旋回気流が消失する所定位置まで移動させて開口部18の開口面積を狭める。
この状態から移動方向D1の左方向(D1a方向)に筐体を移動させて洗浄位置を変えた場合、図8(b)に示すように、接触検知センサ66a、66bは洗浄対象物20端面から外れ、オフ(又はオン)となって非接触状態を検知する。
そのまま開口部18を移動させると、図7(b)に示すように、開口部18の一部(移動方向先端側)が開放され、洗浄媒体が筐体外に漏れる可能性がある。
この場合、制御手段72は接触検知センサ66a、66bから非接触の検知信号を受けると、駆動手段70を制御して遮蔽板64を旋回気流が消失する所定位置まで移動させて開口部18の開口面積を狭める。
開口部18を遮蔽板64で完全に閉じても良いが、完全に閉じてしまうと、洗浄時と同じ状態となってしまい、遮蔽板へ洗浄媒体が衝突を繰り返し、洗浄媒体の消耗を促進してしまう。
また、遮蔽板64へ洗浄媒体が衝突した後に、インレット側へ跳ね返る洗浄媒体も出てきてしまい、インレットから洗浄媒体が漏れる懸念がある。
このため、上記のように、遮蔽板64を旋回気流が消失する所定位置まで移動させて開口部18の開口面積を狭めるようにしている。
また、遮蔽板64へ洗浄媒体が衝突した後に、インレット側へ跳ね返る洗浄媒体も出てきてしまい、インレットから洗浄媒体が漏れる懸念がある。
このため、上記のように、遮蔽板64を旋回気流が消失する所定位置まで移動させて開口部18の開口面積を狭めるようにしている。
本実施形態では遮蔽板64を電動で自動的に閉じる構成としたが、手動構成としてもよい。
例えば、洗浄終了後、洗浄対象物20から開口部18を離す前に、図示しないレバーで遮蔽板64所定位置までスライドさせる。
遮蔽板64のスライド操作において、旋回気流が完全に停止ないし消失する所定位置で遮蔽板64を止めるための図示しないストッパを設ければ、作業者の勘に頼ることなく画一的に遮蔽板64を所定位置に設定できる。
例えば、洗浄終了後、洗浄対象物20から開口部18を離す前に、図示しないレバーで遮蔽板64所定位置までスライドさせる。
遮蔽板64のスライド操作において、旋回気流が完全に停止ないし消失する所定位置で遮蔽板64を止めるための図示しないストッパを設ければ、作業者の勘に頼ることなく画一的に遮蔽板64を所定位置に設定できる。
遮蔽板64の駆動制御について説明する。
図9(a)に示すように、全部の接触検知センサ66のうち、洗浄対象物20の被洗浄面から1つ(ここでは接触検知センサ66b)でも外れてリリース状態を検知した場合には、遮蔽板64を閉じる制御が実行される。
遮蔽板64を閉じることにより、図8に示すように、例えば机の角などに近い洗浄位置で筐体の一部が洗浄対象物20から離間した場合においても、開口部18から洗浄媒体が漏れることを防ぐことができる。
手動方式の場合には、リリース状態が検知された場合、光や文字、あるいは音等によって視覚的あるいは聴覚的に作業者に知らせ、これに基づいて作業者が遮蔽板64を操作するようにすればよい。
図9(a)に示すように、全部の接触検知センサ66のうち、洗浄対象物20の被洗浄面から1つ(ここでは接触検知センサ66b)でも外れてリリース状態を検知した場合には、遮蔽板64を閉じる制御が実行される。
遮蔽板64を閉じることにより、図8に示すように、例えば机の角などに近い洗浄位置で筐体の一部が洗浄対象物20から離間した場合においても、開口部18から洗浄媒体が漏れることを防ぐことができる。
手動方式の場合には、リリース状態が検知された場合、光や文字、あるいは音等によって視覚的あるいは聴覚的に作業者に知らせ、これに基づいて作業者が遮蔽板64を操作するようにすればよい。
洗浄対象物の角、隅まで細かく洗浄を行いたい場合には、図9(b)に示すように、2つ以上の検知手段がリリース状態と検知した場合に、遮蔽板64を閉じる制御とすればよい。
すなわち、図9(a)の状態では遮蔽板64を閉じず、さらに接触検知センサ66aがリリース状態を検知したときに遮蔽板64を閉じる制御を実行する。
1つの接触検知センサ66がリリース状態を検知したときに遮蔽板64を閉じる第1のシャッターモードと、少なくとも2つの接触検知センサ66がリリース状態を検知したときに遮蔽板64を閉じる第2のシャッターモード(端部清掃モード)とを設け、ユーザが任意に選択(切り替え)できるようにしてもよい。
すなわち、図9(a)の状態では遮蔽板64を閉じず、さらに接触検知センサ66aがリリース状態を検知したときに遮蔽板64を閉じる制御を実行する。
1つの接触検知センサ66がリリース状態を検知したときに遮蔽板64を閉じる第1のシャッターモードと、少なくとも2つの接触検知センサ66がリリース状態を検知したときに遮蔽板64を閉じる第2のシャッターモード(端部清掃モード)とを設け、ユーザが任意に選択(切り替え)できるようにしてもよい。
本実施形態では、開口部18を挟んで一方側とその反対側に2ずつ接触検知センサ66を配置する構成としたが、図10(a)に示すように、移動方向D1の前後に1個ずつ配置する構成としてもよい。
換言すれば、移動方向D1における開口部18の中心線上に1個ずつ配置する。
また、図10(b)に示すように、移動方向D1とD2の前後に各1個ずつ配置する構成としてもよい。
換言すれば、移動方向D2における開口部18の中心線上に1個ずつ配置する。
図10(c)に示すように、4つのラインセンサ68a、68b、68c、68dを配置し、開口部18の周囲全体を検知する構成としてもよい。
換言すれば、移動方向D1における開口部18の中心線上に1個ずつ配置する。
また、図10(b)に示すように、移動方向D1とD2の前後に各1個ずつ配置する構成としてもよい。
換言すれば、移動方向D2における開口部18の中心線上に1個ずつ配置する。
図10(c)に示すように、4つのラインセンサ68a、68b、68c、68dを配置し、開口部18の周囲全体を検知する構成としてもよい。
開口部18の周囲にラインセンサを設ける場合の他の利用方法について説明する。
図11に示すように、筐体(開口部)を遮蔽板64が配置されている側を前方として移動して洗浄を行う場合、ラインセンサ68c、68dからの検知情報に基づいて開口部18の非接触範囲Nを算出し、この非接触範囲を閉じるように遮蔽板64を移動させるようにしてもよい。
このようにすれば、洗浄対象物20に対して開口部18の一部が非接触状態となっても、洗浄媒体の漏れがない状態で洗浄動作を続行することができる。
図11に示すように、筐体(開口部)を遮蔽板64が配置されている側を前方として移動して洗浄を行う場合、ラインセンサ68c、68dからの検知情報に基づいて開口部18の非接触範囲Nを算出し、この非接触範囲を閉じるように遮蔽板64を移動させるようにしてもよい。
このようにすれば、洗浄対象物20に対して開口部18の一部が非接触状態となっても、洗浄媒体の漏れがない状態で洗浄動作を続行することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
2 乾式クリーニング装置
5 洗浄媒体
6 吸気手段
8 吸気口
18 開口部
20 洗浄対象物
40 乾式クリーニング筐体
44 多孔手段としての分離板
50 通気路としてのインレット
54 弾性部材
64 シャッター部材としての遮蔽板
66a、66b、66c、66d リリース検知手段としての接触センサ
68a、68b、68c、68d リリース検知手段としてのラインセンサ
5 洗浄媒体
6 吸気手段
8 吸気口
18 開口部
20 洗浄対象物
40 乾式クリーニング筐体
44 多孔手段としての分離板
50 通気路としてのインレット
54 弾性部材
64 シャッター部材としての遮蔽板
66a、66b、66c、66d リリース検知手段としての接触センサ
68a、68b、68c、68d リリース検知手段としてのラインセンサ
Claims (13)
- 洗浄媒体が収容される内部空間と、
前記内部空間に連通し、洗浄対象物の被洗浄面に当接される開口部と、
前記開口部とは別に設けられ、外部の空気を前記内部空間へ導入するための通気路と、
前記内部空間に連通し、吸気手段に接続される吸気口と、
前記被洗浄面に対する前記開口部の接触の有無を検知するリリース検知手段と、
前記リリース検知手段の検知情報に基づいて前記開口部の開口面積を変更するためのシャッター部材と、
を備え、
前記内部空間は、前記開口部が前記被洗浄面に当接された状態で前記吸気手段により吸気したとき、前記通気路から流入した空気が旋回気流となる形状を有し、
前記開口部は、前記旋回気流により飛翔する洗浄媒体が前記被洗浄面に繰り返し衝突するように配置され、
前記リリース検知手段は、少なくとも前記開口部を挟んで一方側とその反対側とに配置されている乾式クリーニング筐体。 - 請求項1に記載の乾式クリーニング筐体において、
前記リリース検知手段は、前記開口部を挟んで対向する位置に配置されている乾式クリーニング筐体。 - 請求項2に記載の乾式クリーニング筐体において、
前記リリース検知手段は、前記対向する位置と直交する方向で対向する位置にも配置されている乾式クリーニング筐体。 - 請求項2に記載の乾式クリーニング筐体において、
前記開口部が矩形形状を有し、前記リリース検知手段は、前記開口部の対角線上に配置されている乾式クリーニング筐体。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の乾式クリーニング筐体において、
前記洗浄対象物の被洗浄面の形状変化に追随可能な弾性部材が前記開口部の周囲を囲むように設けられ、前記リリース検知手段は前記弾性部材の外側に配置されている乾式クリーニング筐体。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の乾式クリーニング筐体において、
前記複数のリリース検知手段のうち、1つのリリース検知手段がリリース状態を検知したとき前記シャッター部材を駆動してなる乾式クリーニング筐体。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の乾式クリーニング筐体において、
前記複数のリリース検知手段のうち、少なくとも2つのリリース検知手段がリリース状態を検知したとき前記シャッター部材を駆動してなる乾式クリーニング筐体。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の乾式クリーニング筐体において、
前記複数のリリース検知手段のうち、1つのリリース検知手段がリリース状態を検知したとき前記シャッター部材を駆動する第1のシャッターモードと、少なくとも2つのリリース検知手段がリリース状態を検知したとき前記シャッター部材を駆動する第2のシャッターモードとを有し、いずれかのシャッターモードに切り替え可能である乾式クリーニング筐体。 - 請求項1〜8のいずれか1つに記載の乾式クリーニング筐体において、
前記リリース検知手段によりリリース状態が検知されたとき、前記シャッター部材は、前記開口部から流入する空気量が前記通気路から流入する空気量と同等となる位置に設定される乾式クリーニング筐体。 - 請求項1に記載の乾式クリーニング筐体において、
前記リリース検知手段は、前記開口部の周囲全体を検知する構成を有している乾式クリーニング筐体。 - 請求項10に記載の乾式クリーニング筐体において、
前記リリース検知手段がラインセンサである乾式クリーニング筐体。 - 請求項10又は11に記載の乾式クリーニング筐体において、
前記開口部が前記シャッター部材が配置されている側を前方として移動されるとき、前記リリース検知手段により検知される非接触範囲に対応して前記シャッター部材を駆動し、前記開口部の開口面積を狭めるシャッター部材制御手段を有している乾式クリーニング筐体。 - 請求項1〜12のいずれか1つに記載の乾式クリーニング筐体と、前記吸気手段と、前記洗浄媒体と、を有する乾式クリーニング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014038823A JP2015160200A (ja) | 2014-02-28 | 2014-02-28 | 乾式クリーニング筐体及び乾式クリーニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014038823A JP2015160200A (ja) | 2014-02-28 | 2014-02-28 | 乾式クリーニング筐体及び乾式クリーニング装置 |
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ID=54183674
Family Applications (1)
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JP2014038823A Pending JP2015160200A (ja) | 2014-02-28 | 2014-02-28 | 乾式クリーニング筐体及び乾式クリーニング装置 |
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JP (1) | JP2015160200A (ja) |
-
2014
- 2014-02-28 JP JP2014038823A patent/JP2015160200A/ja active Pending
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